JP2008065703A - 制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御装置が、記録装置に記録するデータまたは再生装置で再生するデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、前記バッファメモリに所定のレートでデータを連続して書き込む書込手段と、前記書込手段による書込と並行して、前記バッファメモリに書き込まれたデータを読み出して前記記録装置または前記再生装置に出力する読出手段と、前記バッファメモリのオーバフローの有無を検知する検知手段と、を具備する。
【選択図】図4
Description
映像音声信号の記録時には、映像音声信号がバッファメモリに一旦書き込まれた後に、読み出されてハードディスク等に書き込まれる。このとき、バッファメモリからの読み出しの速度はハードディスク等への転送速度に依存する。このため、バッファメモリからの読み出しの速度がバッファメモリへの書き込みの速度より遅くなり、書き込まれるデータでバッファメモリが溢れる可能性がある(オーバフロー)。
このとき、ハードディスク等への平均的な記録速度のみを考慮したのでは、バッファメモリのオーバフローを回避できるとは限らない。ハードディスク等への記録速度は必ずしも一定であるとは限らない。例えば、ハードディスク等にデータが分散して記録される場合(いわゆるフラグメント)、ハードディスク等への記録速度が一時的に低下する可能性がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置であるネットワーク機能を備えたデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、第1のLAN(Local Area Network)端子121、第2のLAN端子122、USB(Universal Serial Bus)端子123及びi.LINK端子124を備えている。
すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ243で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子244を介して衛星デジタル放送用のチューナ245aに供給される。
また、地上波放送受信用のアンテナ248で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子249を介して地上デジタル放送用のチューナ250aに供給される。
ここで、上記信号処理部247は、テレビ視聴時には、TS復号器245cおよびTS復号器250cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力している。また、信号処理部247は、コンテンツ再生時には、制御部261から入力されたコンテンツの再生信号を選択し、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力している。
セクション処理部247hは、TS復号器245c(250c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報、番組属性情報(番組ジャンル等)、字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部261へ出力する。
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部254は、制御部241からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
この場合、制御部261は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)261aと、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)261bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ261cとを利用している。
さらに、上記制御部261は、通信I/F270を介して第2のLAN端子122に接続されている。これにより、制御部261は、第2のLAN端子122に接続された各機器(図1参照)と、通信I/F270を介して情報伝送することができる。
記録時、再生時におけるバッファ制御について詳細に説明する。
ここで、上記制御部261は、受信した復調後の放送コンテンツを、第2のLAN端子122に接続されたHDD127に送信して記録させるように制御する際、HDD127に送信すべきデータを、図3(a)に示すように、上記RAM261b内に設定された出力バッファ部701に一旦蓄積する。
このような構成を有する制御装置であるデジタルテレビジョン放送受信装置111の、記録能力の判定について、図面を用いて以下に詳細に説明する。
ここでは、出力バッファ701の動作を考慮して、記録能力を判定する。
先に、記録能力の判定の際に、出力バッファ701の動作の考慮が必要な理由を説明する。
既述のように、受信した放送コンテンツ(放送ストリーム)はバッファ701に一旦書き込まれた後に、読み出されてHDD127に記録される。出力バッファ701への書き込みと読み出しは並行して実行される。このとき、同一のブロック701a〜701jへの書き込みと読み出しの競合を防止するため、放送ストリームが溜まったブロック701a〜701jに対して、読み出しが許可される。
出力バッファ701のオーバフローを防止するため、出力バッファ701からHDD127への書き込み(言い換えれば、出力バッファ701からの読み出し)の許可を常に出し続けて、その平均レートを測定することが考えられる。このようにして、出力バッファ701からの読み出しの平均レートを測定し、出力バッファ701への書き込みのレート(記録する放送ストリームのレート)をこの平均レートに押さえることで、出力バッファ701のオーバフローを防止できる。
想定する放送ストリームのレートは一定なので、出力バッファ701からの読み出しのレートが極端に落ちたり、落ちている期間が長かったりすると、出力バッファ701が溢れることになる。
制御部261は、出力バッファ701のオーバフローを考慮して、HDD127への放送ストリームの記録能力を判定する。
この判定は、以下の手法1、2により実行可能である。
想定する放送ストリームのレートで出力バッファ701にデータを書き込む。一方、出力バッファ701からHDD127への書き込み許可をこのレートに対応するタイミングで出す。
出力バッファ701のオーバーフローは、次のようにして検知できる。
まず、書き込み単位をブロック(図7の701a等)として、ストリームのレートで1ブロックの書き込み許可を出す。そして書き込み許可を出したらカウントアップ、書き込みが終わったらカウントダウンする変数を用意し、全体のブロックの数(図7の例では701a〜jの10ブロック)を越えたらオーバーフローと検知する。
手法2では、出力バッファ701からHDD127への書き込み許可は常に出し続けると共に、ブロック701a〜701j単位でオーバフローの有無を判定する。
また、手法2では、出力バッファ701からのデータの読み出しが実行されれば、出力バッファ701へのデータの書込は必ずしも実行されなくても差し支えない。出力バッファ701のオーバフローを一種のシミュレーションにより検知するからである。
(1)測定条件の設定(ステップS11)
記録性能の測定条件を設定する。この設定は、テスト対象とする機器およびテスト内容の選択を意味する。
1)機器の選択
テスト対象とする機器を選択する。即ち、このデジタルテレビジョン放送受信装置111において、制御部261の登録部261gにより、ネットワーク上の記録に用いる機器(例えば、記録装置の一つであるHDD127)を選択する。
・ユーザの操作によりマニュアルで決定することも可能である。この際、デジタルテレビジョン放送受信装置111の映像表示器114に、ネットワーク図を表示し、例えば、リモートコントローラ117を用いて、録画機能を有する機器を選択できる。
想定する放送ストリームのレートを選択する。この選択は、デフォルトにより自動的選択、ユーザによる選択の何れでも差し支えない。放送ストリームのレートとして、例えば、24Mbps(HD)、8Mbps(SD)を選択できる。
変数t、iを0にセットする。
この変数tは、ブロック701a〜701jの何れかが空では無い時間を意味する。即ち、出力バッファ701での書き込みのレートが読み出しのレートを上回っている状態でのHDD127への書き込み時間(出力バッファ701からの読み出し時間)の合計を意味する。
変数iは、ブロック701a〜701jの何れかが空では無いときのブロック701a〜701jへの書込回数(言い換えれば、空では無いブロック701a〜701jの個数)を意味する。
1)1つのブロック701a〜701jに対応する容量のデータが出力バッファ701から読み出されHDD127に書き込まれる(ステップS14)。
次の式(1)が満たされるとき、ブロック701a〜701j全体が空であると判定する。なお、前述のように、この判定では読み出し対象のブロック701a〜701jが除外される。
t < i*T ……式(1)
T=X/A
T:レートAで1つのブロック701a〜701jが埋まるに要する時間
X:1つのブロック701a〜701jの容量
A:想定する放送ストリームでのレート(出力バッファ701への書き込みレート)
即ち、ブロック701a〜701jが空であることから、空でないブロックの個数iは0になる。また、読み出し所要時間tも0となる。
なお、既述のように、読み出しの対象となっているブロック701a〜701jは、空でないブロック701a〜701jには含めない。
次の式(2)が満たされるとき、出力バッファ701がオーバフローしていると判定する。
t > ((N−1)+(i−1))*T ……式(2)
N:ブロック701a〜701jの個数
出力バッファ701がオーバフローすることなく測定が終了すれば、想定するレートAでの記録が可能と判定・表示する(ステップS20)。即ち、ブロック701a〜701jの一部でオーバフローが発生しても、全てのブロック701a〜701jでオーバフローが発生しなければ、HDD127への書き込みに際しデータが欠落することはない。
一方、測定中に出力バッファ701がオーバフローすれば、想定するレートAでの記録が不可能と判定・表示する(ステップS21)。このときは、HDD127への書き込みに際しデータが欠落する可能性がある。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
上記実施形態では、放送ストリームを出力バッファ701に書き込み、読み出してHDD127に記録している。即ち、放送ストリームを記録する場合を想定している。これに対し、HDD127からの放送ストリームの再生にも本発明を適用することが可能である。このときは、HDD127からデータを読み出して入力バッファ702に書き込み、読み出して、映像表示や音声再生に供させる。放送ストリームの再生に際して入力バッファ702への書き込み、読み出しが実行されることから、書き込み、読み出しのレートの相違により、入力バッファ702がオーバフローする可能性がある。
Claims (5)
- 記録装置に記録するデータまたは再生装置で再生するデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、
前記バッファメモリに所定のレートでデータを連続して書き込む書込手段と、
前記書込手段による書込と並行して、前記バッファメモリに書き込まれたデータを読み出して前記記録装置または前記再生装置に出力する読出手段と、
前記バッファメモリのオーバフローの有無を検知する検知手段と、
を具備することを特徴とする制御装置。 - 前記バッファメモリが、データの書込または読出を互いに独立して可能な複数の記憶領域を有する
ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - 前記複数の記憶領域が互いに同一の記憶容量を有し、
前記検知手段が、
前記所定のレート、前記記憶容量、および前記読出手段によって前記バッファメモリから前記記憶容量に対応するデータを読み出すときの所要時間に基づいて、前記複数の記憶領域の何れかでのオーバフローの有無を判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段によるオーバフローの判断に対応する、前記読出手段によるデータの読み出し時間の合計に基づいて、前記バッファメモリのオーバーフローの有無を判断する第2の判断手段と、を有する
ことを特徴とする請求項2記載の制御装置。 - 前記検知されるオーバフローの有無を表示する表示手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - バッファメモリへの所定のレートでのデータの連続する書き込みと並行して、前記バッファメモリに書き込まれたデータを読み出して記録装置に記録させるステップと、
前記バッファメモリのオーバフローの有無を検知するステップと、
を具備することを特徴とする制御方法。
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