JP2008065037A - 光ケーブル接続用クロージャ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ファイバ心線a1を接続するためのコネクタAを収納するコネクタ収納部1と、該コネクタ収納部1に隣接して設けた心線余長収納部2とを備えた成端トレイと、該心線余長収納部2に収納されている分岐光ファイバ心線bを配線するための配線用把持具ベース4とをクロージャ本体5内に左右非対称に設けると共に、前記コネクタ収納部1に接続部ホルダによって多目的接続部収納部として備えた光ケーブル接続用クロージャとした。
【選択図】 図1
Description
このクロージャは、心線幹線用光ケーブルの主ケーブルから引き出された光ケーブル心線同士或いは分岐用光ケーブルから引き出された心線とを接続する接続部が収納され、さらに接続された心線の余長部分を巻回して保護収納する心線余長収納部とを備えたものとして接続機能専用クロージャ或いはドロップ機能専用クロージャとして用いられている。(特開2001−42155号)
そのために光ケーブル接続用クロージャは上流側、下流側にあたる構成形態では左右対称の構成になっていて、通信事業者側が上流側或いは、下流側(左右側)のいずれの側にあっても、対応してセットできるようにしてあるためクロージャは余分な心線余長収納部を形成した成端トレイや心線把持具ベースをクロージャ内に設ける必要があり、また同じ形態の端面板や、マルチグロメットを左右両側に設置する必要があって、それだけクロージャが大きくなるし、事前固定ができないか或いは事前固定した場合は、上下流側に合った作業方向を限定したクロージャを使用しなければならず煩雑で、万一事前固定が合わない場合には現場で接続作業の際に、固定位置を付け替える必要があって面倒であり光アクセス系設備の効率的な使用や経済的な使用に十分満足するものではなく、特に、ケーブルの高密度、多心化或いは伝送高速度化が進むにつれて、事前固定したクロージャの通信事業者側への対応に際しては、その変更には時間がかかり、取扱作業や接続分岐に伴う作業や配線整理もやりにくいといった問題が生じている。
また光ケーブルの分岐作業においては、ドロップ光ケーブルを引き落とすためには、使用不能の心線が生じて不経済となるし、心線を再度本線に戻すことも出来ないなど取り扱いも不便になり、アクセス系設備の効率的かつ経済的な使用ができないなど問題があった。
そして、空いている心線はその後のユーザーの加入など必要な単心線として使用することができ、そのほか他の心線の接続作業や接続状況の点検、補修、確認、調整など作業をも統合してきわめて容易に行うことができる。
そして、このクロージャ本体5内には、光ファイバ心線a1を接続するためのコネクタAを収納するコネクタ収納部1と、該コネクタ収納部1に隣接して設けた心線余長を収納する心線余長収納部2とを備えた成端トレイ3と、該心線余長収納部2に収納されている分岐光ファイバ心線a2を配線するための配線用把持具ベース4とをクロージャ本体5内に左右非対称に設けたものであって、前記クロージャ本体5のスリーブが片面および/または両面を開閉自在の構成とし、クロージャ本体5内に設置される成端トレイ3を固定するフレーム18の両側上面にケーブルテンションメンバの固定部22(TM把持部)を上面側から固定できる構成として備えると共に、前記成端トレイ3に複数の心線接続部のコネクタ収納部1と、全接用接続部23と、通信事業者側および加入者側の保留心線接続部24と、接続部ホルダ25との収納部とした多目的接続部収納部とを配備してあり、複数本の光ファイバ心線a1を有する光ケーブルaの任意の位置から必要な光ファイバ心線a1を切り出して分岐ケーブルを接続し、残りの光ファイバ心線は切断せずにそのまま収納しておく後分岐形態として用いられる。
この場合、前記コネクタ収納部1としては、前記成端トレイ3に複数の縦壁6を間隔をおいて縦格子状に並設して備えてコネクタ収納部とし、ソケットおよびプラグからなるコネクタAを着脱自在に嵌挿できるコネクタ固定ベース8を支持ピン7によって回動自在に備え、支持ピン7を組状態で上流側に事前固定可能の構成とされ、素線接続コネクタ或いは外被線接続コネクタを上下方向に層分けして区別収納できる構成とするのがよく、さらに全接用接続部23と、保留心線接続部24と、接続部ホルダ25を収納する多目的接続部収納部を心線接続部のコネクタ収納部に並設配備してある。
例えば、前記クロージャ本体5は、図3に示すように一対のヒンジ部51,51で一体に連接されたスリーブからなり両開き可能に構成されたもので、両端面に先端にフランジのあるピン261を一対突設し、該ピン261に嵌合する係止溝262が両端に設けられたスリーブストッパ26を係脱自在に備えていて、スリーブを閉じた状態では、スリーブストッパ26の一端の係止溝262をフリーにしてあり(図3a)、一方の作業面を開けた状態では、スリーブストッパ26の一端の係止溝262を開けたスリーブのピン261に嵌合係止し(図3b)、他方の作業面を開けた状態では、スリーブストッパ26の一端の係止溝262を開けたスリーブのピン261に嵌合係止し(図3c)、さらに両開きの状態ではスリーブストッパ26の両端の係止溝262をそれぞれスリーブの一対のピン261,261に嵌合係止してある(図3d)。
さらに、分岐ケーブルには切断されたままになっている光ケーブル同士を接続するために両端にコネクタAが取り付けられた割り入れ用のコード等を用いることができる。またコネクタAとしては、ソケットおよびプラグの両方から構成されているものを用いるし、分岐ケーブルとしてもいろいろなものを用いるので、プラグの形状もいろいろなものが使用される。
この場合、前記コネクタ収納部1が、前記コネクタ固定ベース8を設置するための前記縦壁6に形成される係止溝9と、係止突起10とが離れた位置で、高さ方向に段差のある上下関係にあって、前記コネクタ固定ベース8の一部を層分け保持できる構成として細い心線と太い光ケーブルとを個別に収容することが容易で組み込み作業も簡便にできるようになっている。
この場合、前記コネクタ収納部1としては、前記成端トレイ3に複数の縦壁6を間隔をおいて縦格子状に並設して備えてコネクタ収納部とし、ソケットおよびプラグからなるコネクタAを着脱自在に嵌挿できるコネクタ固定ベース8を支持ピン7によって回動自在に備え、支持ピン7を組状態で上流側に事前固定可能の構成とされ、素線接続コネクタ或いは外被線接続コネクタを上下方向に層分けして区別収納できる構成とするのがよく、さらに全接用接続部23と、保留心線接続部24と、接続部ホルダ25を収納する多目的接続部収納部を心線接続部のコネクタ収納部1に並設配備してある。
なお、この成端トレイ3は、二層構造、例えばコネクタ固定ベース8を回動自在に設けて上下に層分けして用いるか、積層して組み込むかしてクロージャ本体5に内装されて配線処理作業がし易くできるようになっている。
即ち、コネクタ固定ベース8としては、断面逆U字状野プラスチック製の支枠片からなり、前記コネクタAの押し出し用孔を兼ねた嵌合孔81を一対有し、両サイドにつまみ片82を備え、該つまみ片82に上下に突設した傾斜保持支持ピンと水平保持支持ピンとからなる支持ピン7を設け、該支持ピン7の一つを選んで前記縦壁6に設けた係止溝9に嵌入係止してコネクタ固定ベース8上で嵌合孔81に嵌入したコネクタAを前記成端トレイ3に上向き又は下向きに回動自在に支持するようにしてある。
この支持ピン7の係脱には、つまみ片82を指先で摘んで引き寄せて縦壁6の間に挿入し係止溝9の位置に合わせて放せば支持ピン7が係止溝9にはまることでセットでき、取り外しのときもつまみ片82を指先で摘んで支持ピン7を係止溝9から外してずらせば良く、その係脱操作を簡単に行うことができる。
なお、前記係止溝9は並列される縦壁6に千鳥状にずらせて設けておけば前記コネクタ固定ベース8が少しづつずれて配備され、コネクタ収納やコネクタの上下向き保持の取扱操作が容易となって作業性を良くすることができる。
また、前記コネクタ収納部1は縦壁6の間にコネクタAを収容する嵌合溝を複数列、例えば6〜8列形成したものからなるが、全接用接続部23、保留心線接続部24或いは接続部ホルダ25を係脱自在に係止するため前記縦壁6に設けた多目的溝12を2列並列して備え、該多目的溝12を形成する縦壁6に全接用接続部23、保留心線接続部24或いは接続部ホルダ25を係止するために飛び出し防止爪13と、ガタツキ防止リブ14とを設けて素線把持プラグ15或いは外被線把持プラグ16を保持するようにすることができる。〔図8および図9〕
この場合、通常は多目的溝12にはスプライス固定部19を設け、スプライスDを1溝につき4個収納〔2列2段〕できるようにしてあるが、多目的用の接続部ホルダ25を2個取り付けて使用することもできる。
そして、心線を保留するときには、接続部ホルダ25を外して素線把持プラグ15或いは外被線把持プラグ16を把持するが、成端トレイ3の上面と下面との両方を利用して 素線把持プラグ15は成端トレイ3の上面に保留し、外被線把持プラグ16は成端トレイ3の下面(裏面)に保留するのがよい。この際、プラグのラッチ部分が成端トレイ3の穴に嵌まることで前後の動きを抑制するようになっている。〔図9〕
なお、SCアダプタ252を配置する必要があるときは、前記多目的溝12にはSCアダプタホルダ251を設置するのがよい〔図10〕。
また、光ケーブルaから導出された光ファイバ心線a1成端トレイ3にコネクタ処理されて分岐光ファイバ心線bの引き落とし用のケーブルとして端面板2から導出されてドロップケーブル或いはDSケーブル、テープ心線として配線される。(図1および図2)
該ケーブルシールアダプタは、クロージャに収納したケーブル際の防水機能の端面シールに装着使用し、各種ケーブルを挿入するスリットとシール片とのある心線挿通路を複数設けてもよく、また任意のコネクタ付きケーブルを着脱可能とした構造や各ケーブル導入口に薄膜を付設したスリットで防水構造に構成したものを用いて安全性を図ったものを用いるのがよい。
また前記つまみ片82にある上方の支持ピン7を縦壁6の係止溝9に嵌入し、係止凹部11を縦壁6の係止突起10に嵌め込めばコネクタ固定ベース8を下向きの傾斜状態で保持されコネクタ固定ベース8上にあるコネクタAが下層に配置されることになる。〔図6c〕
そして素線時には前者を選び、外被線時には後者を選んで上下層に区別して収納配線でき、細い心線を保護すると共に作業性をも改善できる。
この場合、コネクタ固定ベース8上のコネクタAの層分け配備には、コネクタ固定ベース8を設置するための前記縦壁6に形成される係止溝9と、係止突起10とが離れた位置で、選ばれた上下関係にあることと、コネクタ固定ベース8の両側上下に突設した支持ピン7の選択が配慮されればよい。
また、24心の場合、全接用ホルダをコネクタ収納部の6溝に取付け、24接続部を収納するコネクタ固定構造とする。また、表面側中央部に素線プラグ(コネクタ)を2個保留する箇所を有するコネクタ固定構造とする。
さらに裏面側中央部に外被線プラグ(コネクタ)を2個保留する箇所を有するコネクタ固定構造とした成端トレイ3として用いるのがよく、成端トレイ3内での接続作業がしやすい位置に変移させてコネクタ固定を行うことができ、且つ点検、補修作業の簡便化が図れる。
図1aに示すように、成端トレイ3のコネクタ収納部1に隣接する心線余長収納部2は、分岐光ファイバ心線bの単心線をプラグに接続している場合に、この単心線の余長を収納するもので、また分岐ケーブルとして4心のテープ心線を有するドロップケーブルを用いる場合には、テープ心線をばらしてコネクタ付けするため、ばらした単心線の余長を心線余長収納部2に収納することになるが、テープ心線の各単心線を別個にコネクタ収納部1に導く際に生ずる長さの差を吸収すると共に各単心線について許容曲げ半径以上の曲げ半径を確保できるようにしてある。
次いで、光ファイバ心線のうち接続作業を行うために切断した光ファイバ心線の端部にコネクタAのソケットを取付ける。
一方分岐ケーブルとして多心のテープ心線を有するドロップケーブルを接続する場合は、ドロップケーブルの端部の外被を適宜長さ除去してテープ心線を露出し、テープ心線に含まれる分岐光ファイバ心線bを分離し、各分岐光ファイバ心線の先端にコネクタAのプラグを取り付けておく。ドロップケーブルは、端面板20からクロージャ本体5内に導入され把持具を通り成端トレイ3の片側に設けられている配線用把持具ベース4によりドロップケーブルの外被の端部を把持する。
露出された分岐光ファイバ心線bは成端トレイ3の心線余長収納部2に配線され長さを調整してプラグを光ケーブルのソケットに接続し、この接続したプラグとソケットのコネクタAはコネクタ固定ベース8に定着されて成端トレイ3のコネクタ収納部2に収容される。
このコネクタ固定ベース8は、細い心線の素線時にはコネクタ収納部1の上層に保持し、太い光ケーブルの外被線時にはコネクタ収納部1の下層に保持して上下層に区別して収納して、細い心線を保護するようにしてある。
D スプライス
a 光ケーブル
a1 光ファイバ心線
b 分岐光ファイバ心線
c 支持線
1 コネクタ収納部
2 心線余長収納部
3 成端トレイ
4 配線用把持具ベース
5 クロージャ本体
51 ヒンジ部
6 縦壁
7 支持ピン
8 コネクタ固定ベース
81 嵌合孔
82 つまみ片
9 係止溝
10 係止突起
11 係止凹部
12 多目的溝
13 飛び出し防止爪
14 ガタツキ防止リブ
15 素線把持プラグ
16 外被線把持プラグ
17 心線保護シート
171 係止部
18 フレーム
19 スプライス固定部
20 端面板
21 ケーブル把持部
22 ケーブルTM把持部
221 歯溝
222 凸壁
223 蓋
224 ボルト
23 全接用接続部ホルダ
24 保留心線接続部ホルダ
25 接続部ホルダ
251 SCアダプタホルダ
26 スリーブストッパ
261 ピン
262 係止部
27 マルチグロメット
28 ブランクパネル
29 通過心線ガイド
Claims (6)
- 光ファイバ心線を接続するためのコネクタを収納するコネクタ収納部と、該コネクタ収納部に隣接して設けた分岐光ファイバ心線の心線余長を収納する心線余長収納部とを備えた成端トレイと、該心線余長収納部に収納されている分岐光ファイバ心線を配線するための配線用把持具ベースとをクロージャ本体内に左右非対称に設けた光ケーブル接続用クロージャであって、前記クロージャ本体のスリーブが片面および/または両面を開閉自在の構成とし、該クロージャ本体内に設置される成端トレイを固定するフレームの両側上面にケーブルテンションメンバの固定部を上面側から固定できる構成として備えると共に、前記成端トレイに複数の心線接続部のコネクタ収納部と、全接用接続部と、通信事業者側および加入者側の保留心線接続部と、接続部ホルダとの収納部とした多目的接続部収納部とを配備したことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
- 請求項1に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記配線用把持具ベースが、組状態で下流側に事前固定可能の構成とされ、前記心線余長収納部に収納されている分岐光ファイバ心線を配線把持して、該分岐光ファイバ心線に接続されたコネクタを前記コネクタ収納部に着脱自在に備えたことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
- 請求項1または請求項2に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記コネクタ収納部が、ソケットおよびプラグからなるコネクタを着脱自在に嵌挿できるコネクタ固定ベースを支持ピンによって回動自在に備え、支持ピンを組状態で上流側に事前固定可能の構成とされ、素線接続コネクタ或いは外被線接続コネクタを上下方向に層分けして区別収納できる構成としたことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
- 請求項2または請求項3に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記成端トレイが、複数の縦壁を間隔をおいて縦格子状に並設して備えてコネクタ収納部を形成し、該コネクタ収納部に前記コネクタ固定ベースを回動自在に設け、さらに全接用接続部と、保留心線接続部と、接続部ホルダを収納する多目的接続部収納部を心線接続部のコネクタ収納部に並設配備したことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
- 請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記クロージャ本体のスリーブが、片面或いは/および両面を開放自在に設けられる分割スリーブからなると共に、クロージヤ設置位置により作業が可能の方向のスリーブ面を開放可能の構成とし、片開き或いは両開きに開放されたスリーブを所定位置に保持するスリーブストッパを分割スリーブ間に跨がって係脱自在に配備したことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
- 請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記クロージャ本体のスリーブ備えられる端面板が光ケーブルを挿入するケーブル挿通路のある延長側壁部を設け、分岐光ファイバ心線挿通孔のあるマルチグロメットを下部側のみに設置し、上部側はブランクパネルによって閉塞したことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
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JP4960047B2 (ja) | 2012-06-27 |
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