JP2008064233A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付け性が向上した動力伝達装置を提供する。
【解決手段】動力伝達装置2000は、ケーシング3600と、ケーシング3600に収納される第一回転体3710および第二回転体3720と、ケーシング3600に保持され、第一回転体3710および第二回転体3720を回転可能に保持する支持部材301と、支持部材301に支持されて第二回転部材3720に係合可能であり、第二回転部材3720に係合することで第二回転部材3720の回転を停止させるパーキングロックポール10とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、動力伝達装置に関し、より特定的には、回転体の回転を停止させる係合部材を有する動力伝達装置に関するものである。
従来、パーキングロック機構は、たとえば実開平2−48468号公報(特許文献1)に開示されている。
実開平2−48468号公報
従来のパーキングロック機構では、それぞれの部品をケース内に直接組付ける必要があり、組付けスペースが狭く、組付け作業性が悪いという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、作業性を向上させることが可能な動力伝達装置を提供することを目的とする。
この発明に従った動力伝達装置は、ケーシングと、ケーシングに収納される回転体と、ケーシングに支持され、回転体を回転可能に保持する支持部材と、支持部材に支持されて回転体に係合可能であり、回転体に係合することで回転体の回転を停止させる係合部材とを備える。
このように構成された動力伝達装置では、係合部材は支持部材に支持される。そのため、支持部材に係合部材を組合せた状態で、この支持部材をケーシングに嵌め合わせることで、係合部材の組付け性が向上する。
好ましくは、回転体は、第一回転体と、第一回転体と平行に位置する第二回転体とを有し、支持部材は第一回転体および第二回転体を支持する。この場合、支持部材が第一回転体および第二回転体を回転可能に支持するため、ケーシングで第一および第二回転体を支持する部分を少なくすることができる。その結果ケーシングの形状を簡素化することができる。
好ましくは、係合部材は第二回転体に係合する。
好ましくは、第二回転体の軸方向長さは、第一回転体の軸方向長さよりも短い。この場合、短い第二回転体側に係合部材が係合するため、第二回転体に、係合部材と係合する部分を設けても動力伝達装置全体が大きくなることを防止できる。
好ましくは、支持部材に貫通孔が設けられており、第一回転体は貫通孔を貫通する。この場合、貫通孔によって第一回転体が確実に支持される。
好ましくは、第二回転体の外周面に歯面が設けられており、その歯面に係合部材が係合する。この場合、歯面に係合部材が係合することで、第二回転体の回転を確実に停止させることができる。
好ましくは、第一回転体は、支持部材に隣接するように設けられて第二回転体に動力を伝達するギヤを含む。この場合、ギヤに加えられた荷重が支持部材に伝達され、ギヤの位置を確実に決めることができる。
好ましくは、第一回転体は、支持部材の軸方向の両側に設けられた遊星歯車機構を有する。この場合遊星歯車機構に加わる荷重を支持部材で保持することができ、遊星歯車機構を確実に位置決めすることができる。
この発明に従えば組付け性が向上した動力伝達装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
また、それぞれの実施の形態を組合せることも可能である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った動力伝達装置を搭載した車両の構成を示す図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った動力伝達装置を搭載した車両について説明する。この車両は、フロントエンジンフロントドライブ(FF)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッションを含む動力伝達装置2000と、オートマチックトランスミッションの一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッションの一部を構成する油圧回路4000と、デファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(電子制御ユニット)8000と、を含む。このエンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された空気と燃料との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられてクランクシャフトが回転させられる。なお、エンジン1000の代わりにもしくは加えて動力源として回転電機(モータ)を用いてもよい。
動力伝達装置2000のオートマチックトランスミッションは、トルクコンバータ3200を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッションは、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。オートマチックトランスミッションの入力ギヤは、デファレンシャルギヤ5000と噛合っている。デファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などにより連結される。ドライブシャフト6000から左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、エアフローメータ8002とシフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012の踏力センサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、油温センサ8026とがハーネスなどを用いて接続されている。
エアフローメータ8002は、エンジン1000に吸入される空気量(以下、吸入空気量とも記載する)を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置(ポジション)は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を示す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッションのギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。踏力センサ8014は、ブレーキペダル8012の踏力(運転者がブレーキペダル8012を踏む力)を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
なお、電子スロットルバルブ8016の代わりにもしくは加えて、吸気バルブ(図示せず)や排気バルブ(図示せず)のリフト量や開閉する位相を変更することにより、エンジン1000に吸入される空気量を調整するようにしてもよい。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッションの入力軸回転数NI(トルクコンバータ3200のタービン回転数NT)を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッションの出力軸回転数NOを検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。
油温センサ8026は、オートマチックトランスミッションの作動や潤滑に用いられるオイル(ATF:オートマチックトランスミッションフルード)の温度(油温)を検出し、検出結果を示す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、エアフローメータ8002、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、踏力センサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、油温センサ8026などから送られてきた信号、ROMに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッションのシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、1〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるようにオートマチックトランスミッションを制御する。1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッションは前輪7000に駆動力を伝達し得る。なお、Dレンジにおいて、6速ギヤ段よりも高速のギヤ段、すなわち、7速ギヤ段や8速ギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして実験等により予め作成された変速線図等に基づいて決定される。
なお、この実施の形態では、動力伝達装置2000がオートマチックトランスミッションを含む例を示しているが、オートマチックトランスミッションは無段変速装置(CVT)などに置き換えることも可能である。
図1で示すように、ECU8000は、エンジン1000を制御するエンジンECU8100と、オートマチックトランスミッションを制御するETC(電子制御トランスミッション)ECU8200とを含む。
エンジンECU8100、ECT_ECU8200は、互いに信号を送受信可能であるように構成される。本実施の形態においては、エンジンECU8100からECTECU8200に、アクセル開度を表わす信号およびエンジン1000の出力トルクを表わす信号が送信される。ECT_ECU8200からエンジンECU8100には、エンジン1000が出力すべきトルクとして求められるトルク要求量を表わす信号が送信される。
図2は、この発明の実施の形態1に従ったオートマチックトランスミッションのプラネタリギヤユニットを示すスケルトン図である。図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結されたアウトプットシャフト3210を有するトルクコンバータ3200を接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第一セット3300と、遊星歯車機構の第二セット3400と、出力ギヤとしてのドライブギヤ3500、ギヤケースとしてのケーシング3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第一セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第一セット3300は、サンギヤ3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤ3330と、プラネタリキャリア3340とを含む。
サンギヤ3310は、トルクコンバータ3200のアウトプットシャフト3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、プラネタリキャリア3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤ3310およびリングギヤ3330と噛合している。
リングギヤ3330は、B3ブレーキ3630によりケーシング3600に固定される。プラネタリキャリア3340は、B1ブレーキ3610によりケーシング3600に固定される。
第二セット3400は、ラビニオ型の遊星歯車機構である。第二セット3400は、フロントプラネタリサンギヤ3410と、プラネタリショートピニオンギヤ3420と、プラネタリキャリア3425と、プラネタリロングピニオンギヤ3430と、リヤプラネタリサンギヤ3440と、リングギヤ3450とを含む。
フロントプラネタリサンギヤ3410は、プラネタリキャリア3340に連結されている。プラネタリショートピニオンギヤ3420は、プラネタリキャリア3425に回転自在に支持されている。プラネタリショートピニオンギヤ3420は、フロントプラネタリサンギヤ3410およびプラネタリロングピニオンギヤ3430と噛合している。プラネタリキャリア3425は、ドライブギヤ3500に連結されている。
プラネタリロングピニオンギヤ3430は、プラネタリキャリア3425に回転自在に支持されている。プラネタリロングピニオンギヤ3430は、プラネタリショートピニオンギヤ3420、リヤプラネタリサンギヤ3440およびリングギヤ3450と噛合している。
リヤプラネタリサンギヤ3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200のアウトプットシャフト3210に接続される。リングギヤ3450は、B2ブレーキ3620により、ケーシング3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200のアウトプットシャフト3210に連結される。また、リングギヤ3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に並べて形成される。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはケーシング3600に固定され、インナーレースはリングギヤ3450に回転軸を介在させて連結されている。
図3は、この発明の実施の形態1に従ったオートマチックトランスミッションの断面図である。図3を参照して、動力伝達装置2000を構成するオートマチックトランスミッション3800にはトルクコンバータ3200が接続されている。トルクコンバータ3200は、エンジンのクランクシャフトからオートマチックトランスミッション3800へトルクを伝達するための装置である。アウトプットシャフト3210がトルクコンバータ3200の回転軸となる。
トルクコンバータ3200は、3種類の羽根車を有するタービンランナー240と、ポンプインペラ230と、ステータ223とを有する流体作動室と、ロックアップ機構270とにより構成される。
トルクコンバータ3200の前側、すなわちエンジンに近い側には、円板形状のフロントカバー203が配置されており、回転軸から外側に延びるように、すなわちラジアル方向に延びるようにフロントカバー203が位置している。フロントカバー203は、トルクコンバータ3200の前面筐体として作用する。フロントカバー203には、ポンプシェル233が固定されており、フロントカバー203とポンプシェル233とにより所定の空間を構成し、この空間内にトルクコンバータ3200のさまざまな要素が配置される。フロントカバー203とインペラシェル(ポンプシェル)233で取囲まれる空間はほぼ密閉された空間であり、この空間内にオートマチックトランスミッションフルードが封入されている。
フロントカバー203はエンジンからの動力を受取る部材であり、エンジンからフロントカバー203へ動力が入力されるとフロントカバー203が回転し、この回転力がポンプシェル233へ伝わる。
ポンプシェル233はポンプインペラ230を構成しており、ポンプシェル233はポンプインペラ230の外側の構成部材である。ポンプインペラ230はタービンランナー240と向かい合うように配置され、アウトプットシャフト3210の回転軸を中心として回転することが可能である。ポンプインペラ230には作動流体をタービンランナー240へ向かって押し出すような形状のブレード231が設けられており、ポンプインペラ230が回転することによってポンプインペラ230近傍の作動流体はブレード231によりタービンランナー240側へ向かって押し出される。
ステータ223はポンプインペラ230とタービンランナー240との間に介在し、タービンランナー240からポンプインペラ230へ流れるATFの流れ方向を変える働きをする。ステータ223はワンウェイクラッチ237を介在させて固定シャフト239に取付けられており、一方向にのみ回転することが可能である。ワンウェイクラッチ237としては、ローラ、スプラグまたはラチェットを用いる機構を採用することができる。ステータ223はタービンランナー240からポンプインペラ230へ戻るATFの流れを整流するための羽根であり、樹脂またはアルミニウム合金などにより構成される。
タービンランナー240は、ATFを循環させる空間を構成するタービンシェル243を有し、ポンプインペラ230と向かい合うように配置される。タービンランナー240はポンプインペラ230が送り出すATFを受取り、このATFにより回転力が付与される。タービンランナー240へ伝えられたATFは内周側へ移動してステータ223を経由して再度ポンプインペラ230へ送られる。タービンランナー240はポンプインペラ230と別箇独立に回転することが可能である。
ポンプインペラ230はフロントカバー203と一体回転するのに対し、タービンランナー240はロックアップピストン204と一体的に回転する。タービンシェル243と接触するように動力伝達部材209が配置される。動力伝達部材209はリベットまたはボルトなどの締結具でタービンシェル243と一体化されており、タービンシェル243とともに回転する。
動力伝達部材209およびタービンシェル243は、ともにタービンハブ207に固定されている。タービンハブ207とともにアウトプットシャフト3210を回転軸として動力伝達部材209およびタービンシェル243は回転することが可能である。タービンハブ207はアウトプットシャフト3210にスプライン嵌合しており、アウトプットシャフト3210の外周側に位置する。タービンハブ207はアウトプットシャフト3210に嵌り合い、タービンシェル243に入力された回転力をアウトプットシャフト3210へ伝える働きをする。
次に、ロックアップ機構270について説明する。ロックアップ機構270は、フロントカバー203の回転力をアウトプットシャフト3210に直接伝えるための装置であり、摩擦部材としてのフェーシング276がフロントカバー203の内周面に接触することでフロントカバー203の回転力がインプットシャフト3210へ伝えられる。ロックアップ機構270はフェーシング276を取付けるためのロックアップピストン204を有する。ロックアップピストン204は軸方向、すなわちフロントカバー203に近づく方向とフロントカバー203から遠ざかる方向とに移動することが可能であり、これによりフェーシング276がフロントカバー203に当接することを可能にしている。ロックアップピストン204は回転の半径方向(ラジアル方向)に向かって延びる円板状の部材であり、フロントカバー203に向かい合うように配置されている。
ロックアップピストン204の外周側にフェーシング276が固定されている。フロントカバー203とロックアップピストン204との間の空間が第一油圧室210aであり、ロックアップピストン204と動力伝達部材209との間の空間が第二油圧室210bである。
それぞれの第一および第二油圧室210a,210bにはATFが満たされており、この油圧を変更することにより、ロックアップピストン204をフロントカバー203に近づく方向およびフロントカバー203から遠ざかる方向に移動させることが可能である。
ロックアップ機構270の動作について説明すると、トルクコンバータ3200のトルク増幅作用を特に必要としないとき、フェーシング276をフロントカバー203に直接接触させることにより、フロントカバー203の回転力をアウトプットシャフト3210に直接伝えることができる。具体的には、第一油圧室210aの作動油を、貫通孔206hを介して放出する。これにより、第一油圧室210aの油圧は、第二油圧室210bの油圧よりも低くなる。その結果、ロックアップピストン204がフロントカバー203へ近づく方向に移動し、フェーシング276がフロントカバー203に接触する。これにより、フロントカバー203の動力がフェーシング276と、ロックアップピストン204、動力伝達部材209、タービンハブ207を介してアウトプットシャフト3210へ伝えられる。この状態では、トルクコンバータ3200による動力の損失はほとんど発生しない。
トルクコンバータ3200のトルク増幅作用が必要な場合には、貫通孔206hを介して第一油圧室210aにATFを送り込む。これにより、第一油圧室210aの圧力が高くなり、ロックアップピストン204はフロントカバー203から遠ざかる方向へ押し戻される。その結果、フロントカバー203とフェーシング276との間に隙間が生じ、フロントカバー203の回転力がフェーシング276へ直接伝えられることはない。
トルクコンバータ3200のアウトプットシャフト3210には、オートマチックトランスミッション3800が配置されている。オートマチックトランスミッション3800は、トルクコンバータ3200に近い側に配置された遊星歯車の第一セット3300と、トルクコンバータ3200から遠い側に設けられた遊星歯車機構の第二セット3400とを有する。トルクコンバータ3200はケーシング3600に収納される。オートマチックトランスミッション3800はケーシング3600に収納される。ケーシング3600内に第一セット3300が配置される。第一セット3300は、アウトプットシャフト3210に接続されるサンギヤ3310、サンギヤ3310に噛合うピニオンギヤ3320、ピニオンギヤ3320を保持するプラネタリキャリア3340、ピニオンギヤ3320に噛合うリングギヤ3330とを有する。ピニオンギヤ3320はピニオンシャフト3321により回転可能に保持されている。
プラネタリキャリア3340およびリングギヤ3330の回転はブレーキを構成する摩擦係合要素3690により制御される。インプットシャフト3700がアウトプットシャフト3210に接続されている。インプットシャフト3700の先端には摩擦係合要素3680が設けられ、摩擦係合要素3680を介在させることによりインプットシャフト3700とリヤプラネタリサンギヤ3440とが接続されている。
リヤプラネタリサンギヤ3440はインプットシャフト3700外周に配置されており、プラネタリロングピニオンギヤ3430と噛合っている。プラネタリロングピニオンギヤ3430はプラネタリショートピニオンギヤ3420と噛合っており、これらはプラネタリキャリア3425により保持されている。プラネタリロングピニオンギヤ3430はシャフト3423により回転可能に保持されており、プラネタリショートピニオンギヤ3420はシャフト3422により回転可能に保持されている。プラネタリロングピニオンギヤ3430はプラネタリリングギヤ3450に噛合っている。プラネタリリングギヤ3450は摩擦係合要素3680により回転が制御される。
フロントプラネタリサンギヤ3410はスリーブ3701により第一セット3300のプラネタリキャリア3340に接続されている。プラネタリキャリア3425が出力ギヤとしてのドライブギヤ3500と接続されている。ドライブギヤ3500はベアリング311および支持部材301によりケーシング3600に保持される。支持部材301に設けられた貫通孔305をインプットシャフト3700が貫通している。
支持部材301はドライブギヤ3500に隣接して配置され、遊星歯車の第一セット3300と第二セット3400との間に配置される。支持部材301はケーシング3600の内周面と接触している。支持部材301は回転しない部材であるから、摩擦係合要素またはワンウェイクラッチなどの回転を制御する部材に接続されて、回転を止める働きを有していてもよい。
この実施の形態では、オートマチックトランスミッション3800としてラビニオ式のプラネタリギヤである第二セット3400と、通常のプラネタリギヤである第一セット3300とを用いて6速のオートマチックトランスミッション3800を構成したが、これに限られるものではなく、ラビニオ型のプラネタリギヤで構成される第二セット3400を用いて4速のオートマチックトランスミッション3800を構成してもよい。また、通常のプラネタリギヤを用いて3速のオートマチックトランスミッション3800を構成してもよい。
第一回転体3710はインプットシャフト3700およびアウトプットシャフト3210の外周に設けられた回転する部材であり、トルクコンバータ3200、第一セット3300および第二セット3400を含む。アウトプットシャフト3210外周にはオイルポンプ3100が設けられており、オートマチックトランスミッション3800およびトルクコンバータ3200内を潤滑するオイルを送り出す働きを有する。
第一回転体3710に隣接するように、かつ第一回転体3710と平行に延びるように第二回転体3720が配置されている。第二回転体3720はシャフト602とその周りに取付けられたドリブンギヤ601と、パーキングギヤ303と、ピニオンギヤ610とを含む。ドリブンギヤ601はシャフト602の外周にスプライン嵌合しており、シャフト602とともに回転することが可能である。パーキングギヤ303はドリブンギヤ601に接触するように設けられており、ドリブンギヤ601とともに回転する。パーキングギヤ303は動力を伝達するギヤよりも目の粗いギヤであり、パーキングロックポール10と係合することでドリブンギヤ601およびそれに接続される回転体の回転を停止させることができる。
シャフト602はベアリング310を間に介在させることで支持部材301に保持されている。また、シャフト602の別の部分はベアリング313によりケーシング3600に保持されている。
シャフト602の長さL2はインプットシャフト3700とアウトプットシャフト3210の合計長さL1よりも短い。
ピニオンギヤ610はリングギヤ603の外周歯と噛合っている。リングギヤ603はデフケース604と接続されている。デフケース604はリングギヤ603に保持されてリングギヤ603とともに回転する。デフケース604にはピニオンシャフト606が収納される。ピニオンシャフト606には、ピニオンギヤ605が自転可能、かつ公転可能に保持されている。ピニオンギヤ605はサイドギヤ607と噛合っている。サイドギヤ607にはドライブシャフト6000が接続されている。
図4は、オートマチックトランスミッションの分解斜視図である。図4を参照して、オートマチックトランスミッションにトルクコンバータ3200およびそれを収納するためのケーシング3201が接続されている。トルクコンバータ3200にオートマチックトランスミッション3800のインプットシャフト3700が差込まれる。トルクコンバータ3200に隣接するようにオイルポンプ3100が設けられる。オイルポンプ3100は第一セット3300近傍に設けられる。第一セット3300はインプットシャフト3700の外周に設けられる。インプットシャフト3700の先端にはプラネタリリヤサンギヤ3440が配置される。
支持部材301には摩擦係合要素3690が接触して設けられる。摩擦係合要素3690は多板摩擦材により構成され、一部分が回転体に接続され、別の部分が回転しない部材に固定される。その一部分と他の部分とが接触するか否かで回転を止めるか、または回転を継続させることが可能である。ボルト3691を用いて摩擦係合部材を構成する摩擦係合要素3690が支持部材301に接合される。
支持部材301から軸方向に延びるピストン312内にドライブギヤ3500が収納されている。ドライブギヤ3500と噛合うドリブンギヤ601も支持部材301に支持される。ドリブンギヤ601はシャフト602に接続され、シャフト602はさらにパーキングギヤ303およびピニオンギヤ610に接続される。パーキングギヤ303と噛合うパーキングレバーとしてのパーキングロックポール10が支持部材301に保持されている。パーキングロックポール10の突出部としての爪部10Aがパーキングギヤ303に噛合う。パーキングロックポール10はピン8を中心として回動することが可能である。
摩擦係合要素3680および第二セット3400がケーシング3600内に収納される。摩擦係合要素3680は円筒形状であり、クラッチC1,C2を有する。第二セット3400はラビニオ型の遊星歯車機構である。
ケーシング3600には、また摩擦係合要素の動作を制御するための油圧回路4000が取付けられる。また、ケーシング3600には、リヤカバー3900が取付けられる。
図5は、比較例に従ったオートマチックトランスミッションの模式図である。図5を参照して、第一回転体3710は第一軸3711を中心として回転し、第二回転体3720は第二軸3721を中心として回転し、第三回転体3730は第三軸3731を中心として回転する。第一軸3711上には、エンジンに近い側から順にトルクコンバータ3200、オイルポンプ3100、摩擦係合要素3690、ドライブギヤ3500、ベアリング311および摩擦係合要素3680が設けられる。ドライブギヤ3500はベアリング311を介在させて支持部材301に支持されている。第二軸3721上にはピニオンギヤ610、ドリブンギヤ601およびパーキングギヤ303が配置されている。パーキングロックポール10はケーシング3600に直接保持されており、ケーシング3600にパーキングロックポール10が回動可能に取付けられている。第三軸3731上にはドライブシャフト6000およびリングギヤ603が位置している。
このような比較例では、パーキングロックポール10を直接的にケーシング3600へ取付けなければならず、組込み性が悪い。さらに、パーキングロックポール10を組付けるためのケーシング3600の部分の形状を加工等する必要があり、生産性も低い。
図6は、この発明に従ったオートマチックトランスミッションの模式図である。図6を参照して、この発明では、支持部材301が第二軸3721近傍まで延びており、支持部材301がシャフト602を保持している。シャフト602に設けられたパーキングギヤ303にパーキングロックポール10が噛合うことが可能となっている。
図7は、支持部材とそれに取付けられる摩擦係合要素の分解斜視図である。図7を参照して、摩擦係合要素3690はリング状の摩擦係合板を複数枚重ねることにより構成されている。摩擦係合要素3690はボルト3691を用いて支持部材301に取付けられる。支持部材301側には摩擦係合要素3690を押圧するためのピストン312が設けられる。ピストン312が摩擦係合要素3690を押圧することで摩擦係合要素3690を構成する各々の摩擦板がピストン312によって押圧されることで互いに接触する。また、各々の摩擦板がピストン312によって押圧されない場合には、各々摩擦板の間に隙間が生じ、各々の摩擦板が自由に回転することが可能となる。ピストン312がドライブギヤ3500を覆うように、すなわちドライブギヤ3500の外周側に設けられている。ピストン312において摩擦係合要素3690を押圧する部分の幅が大きくなっている。また、ピストン312の一部分が切欠かれており、いわゆる「C」形状とされている。ピストン312を支持部材301が保持している。
図8は、摩擦係合要素を組付けた支持部材の斜視図である。図8を参照して、摩擦係合要素3690が支持部材301に取付けられた状態では、摩擦係合要素3690にピストン312が接触している。これにより、ピストン312が摩擦係合要素3690を軸方向(スラスト方向)に押圧することが可能となる。摩擦係合要素3690はドライブギヤ3500を覆っており、ドライブギヤ3500の外周部に位置している。
図9は、支持部材に組合される部品の分解斜視図である。図9を参照して、支持部材301には、下側から第二セット3400、インプットシャフト3700、ベアリング311、ピストン312およびドライブギヤ3500が組合される。ベアリング311はドライブギヤ3500を回転可能に保持するための部材である。ベアリング311は貫通孔305内に収納されて貫通孔305内でドライブギヤ3500のフランジ部分3501を保持する。ベアリング311は、ボールベアリングであってもよく、またローラベアリングであってもよい。インプットシャフト3700はドライブギヤ3500内を貫通する。
この発明に従った動力伝達装置2000は、ケーシング3600と、ケーシング3600に収納される第一および第二回転体3710,3720と、ケーシング3600に支持され、第一および第二回転体3710,3720を回転可能に保持する支持部材301と、支持部材301に支持されて第二回転体3720に係合可能であり、第二回転体3720に係合することで第二回転体3720の回転を停止させる係合部材としてのパーキングロックポール10とを備える。第二回転体3720の軸方向長さL2は、第一回転体3710の軸方向長さL1よりも短い。支持部材301に貫通孔305が設けられており、第一回転体3710は貫通孔305を貫通する。第二回転体3720の外周面を構成するパーキングギヤ303に歯面が設けられており、その歯面にパーキングロックポール10が係合する。第一回転体3710は、支持部材301に隣接するように設けられて第二回転体3720に動力を伝達するドライブギヤ3500を含む。第一回転体3710は、支持部材301の軸方向の両側に設けられた遊星歯車機構の第一セット3300および第二セット3400を有する。
図10から図16を参照して、この発明の実施の形態1に従ったパーキングポールのストッパプレートアセンブリ(パーキングロック機構)について説明する。図10から図16を参照して、パーキングロック機構18においては、パーキングロックポール10の一端はピン8によって支持部材301に回動可能に支持され、他端はカム係合部10Bがパーキングロックカム11のカム部材19に当接している(図11参照)。図12で示すようにカム部材19の先端部にはテーパ面19Aが形成されている。カム部材19には、ロッド20が挿通され、カム部材19はロッド20に対して所定の範囲で軸方向に移動可能に支持されており、ロッド20に巻かれたばね21によってロッド20の先端側へ付勢されている。ロッド20の基端部は、リンク22を介してシャフト23に連結されており、シャフト23を回動させることにより、ロッド20が軸方向に移動することが可能となっている。
支持部材301には、パーキングロックポール10のカム係合部10Bを覆うようにストッパプレートアセンブリ24がボルト25によって取付けられている。図13から図16で示すように、ストッパプレートアセンブリ24は、ストッパプレート26に、カム案内スリーブ27および板ばね28を取付けてアセンブリ化したものである。ストッパプレート26は、L字型に曲げられた板材であり、一方の平坦部にはカム案内スリーブ27が圧入されるほぼ二面取り形状の圧入開口29およびボルト25を挿通させる2つのボルト穴30が設けられ、他方の平坦部には、板ばね28が取付けられる取付部31および位置決め用の当接部32が形成されている。
カム案内スリーブ27は、ほぼ円筒形状の部材であり、一端部にストッパプレート26の圧入開口に嵌合する圧入凸部33が形成され、他端部内面に、カム部材19のテーパ面19Aに係合するテーパ状のカム案内部34が形成されている。カム案内スリーブ27の一端側の開口は、パーキングロックカム11のロッド20が挿通される長穴35となっている。また、カム案内スリーブ27は、圧入凸部33が形成された一端部を残して側面の一側を平坦に切欠いた形状となっており、この切欠部36にパーキングロックポール10のカム係合部10Bが挿通されて、このカム係合部10Bがカム案内部34に案内されるカム部材19に係合する。
板ばね28の基端部は、リテーナ37が重ねられて、リベット38のかしめによってストッパプレート26の取付部31に結合されている。リテーナ37には、その一端部から垂直に延びる抜け止部39が形成されており、この抜け止部39は、ストッパプレート26の取付部31の基部に形成されたスリット40に挿通されて、カム案内スリーブ27の切欠かれた端面に当接して、圧入開口29に圧入されたカム案内スリーブ27の抜け止を行なっている(図15参照)。板ばね28の先端部は、パーキングロックポール10の爪部10Aの近傍の当接して、パーキングロックポール10をパーキングギヤ303から離れる方向へばね付勢する。
以上のように構成された、パーキングロック機構の動作について説明する。
パーキングロックポール10は、通常板ばね28の付勢によって、パーキングギヤ303から後退した位置にあり、パーキングギヤ303は自由に回転することができる。運転者がセレクトレバーを操作して駐車位置を選択すると、シャフト23およびリンク22が回動してパーキングロックカム11のロッド20が前進し、カム部材19がカム案内スリーブ27のカム案内部34に案内されて移動してパーキングロックポール10のカム係合部10Bを押圧する。これにより、パーキングロックポール10が板ばね28のばね力に抗して回動して、爪部10Aがパーキングギヤ303に噛合い、シャフト602の回転を阻止して駆動車輪をロックする。
このとき、カム部材19は、ロッド20に巻かれたばね21によって弾性的に支持されているので、爪部10Aがパーキングギヤ303に円滑に噛合わない場合には、後退位置に留まり、これらが噛合った時点で前進してパーキングロックポール10を噛合い位置で保持する。また、ロッド20は、リンク21の回動によって移動するため、移動する際に振れを伴うので、この振れを吸収するためにカム案内スリーブ27の長穴35によって案内されている。
次に、ストッパプレートアセンブリ24の支持部材301への取付について説明する。ストッパプレートアセンブリ24は、ストッパプレート26に、カム案内スリーブ27を圧入し、板ばね28をリテーナ37およびリベット38によって取付けてアセンブリ化した状態でボルト25によって支持部材301に取付ける。これにより、アセンブリ化されたこれらの部品を一度に支持部材301に取付けることができるので、組付け時間を短縮できる。
(実施の形態2)
次に図17から図20を参照して、実施の形態2について説明する。図17から図20に示すように、この実施の形態に従ったストッパプレートアセンブリ41では、ストッパプレート42には取付部31の代わりに、円筒状のばね受43とL字型のばね押さえ44と、位置決めピン45が下方へ延ばされている。ばね受43には、コイル状の捩りばね46が巻かれ、ばね受43の先端部にリベット47によって取付けられたリテーナ48によって保持されている。捩りばね46は、その一端部がストッパプレート42のばね受穴149に挿入されて固定され、他端部がばね押さえ44の下を通って延ばされてパーキングロックポール10に当接して、これをパーキングギヤ303から離れる方向へ付勢する。ばね押さえ44は、捩りばね46の他端部の浮き上がりを防止する。リテーナ48には、L字型の折曲部49が突出されており、折曲部49がカム案内スリーブ27の切欠部36の端面に当接して、圧入開口29に圧入されたカム案内スリーブ27の抜け止を行なっている(図19参照)。また、折曲部49には、ピン穴50が設けられており、ストッパプレート42の位置決めピン45をピン穴50に挿入することにより、リテーナ48の回り止めおよび位置決めを行なっている。
図21は、パーキングロック機構を備えたオートマチックトランスミッションの側面図である。図21を参照して、オートマチックトランスミッションを構成する動力伝達装置2000に設けられるパーキングギヤ303はシャフト602に回転可能に保持されている。しかしながら、図21で示す状態では、パーキングギヤ303にパーキングロックポール10の爪部10Aが噛合っている。そのため、パーキングギヤ303およびシャフト602が回転することができない。その結果、駆動輪の回転を停止させることができる。
上述のような、この発明に従った動力伝達機構では、第一軸3711に配置されているカウンタギヤ(ドライブギヤ3500)の軸受と、第二軸3721または第三軸3731を支持する軸受として、1枚の支持部材301を介して支持できる構造としている。このプレート状の支持部材301にパーキングロック機構をサブアッセイとして支持部材301上にパーキングをロックできるアイテム品を配置している。またこのような支持部材を動力伝達装置2000内に配置している。さらに、支持部材301に、変速機能させるための油圧により駆動するピストン312を配置し、支持部材301に摩擦係合要素3690を取付ける構造とすることでプレート形状の支持部材301と摩擦係合要素3690がサブアッセイ化し、係合機能が完結できる構造としている。
また、支持部材301のプレート形状、材質を変更することで、ギヤから発生する音圧ピークの周波数帯を変更させることもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従った動力伝達装置を搭載した車両の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に従ったオートマチックトランスミッションのプラネタリギヤユニットを示すスケルトン図である。 この発明の実施の形態1に従ったオートマチックトランスミッションの断面図である。 オートマチックトランスミッションの分解斜視図である。 比較例に従ったオートマチックトランスミッションの模式図である。 この発明に従ったオートマチックトランスミッションの模式図である。 支持部材とそれに取付けられる摩擦係合要素の分解斜視図である。 摩擦係合要素を組付けた支持部材の斜視図である。 支持部材に組合される部品の分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に従ったパーキングポールのストッパプレートアセンブリが取付けられた部分を拡大して示す斜視図である。 図10で示すパーキングロック機構において、ストッパプレートアゼンブリを取付ける前の状態を示す斜視図である。 図10で示すパーキングロック機構のパーキングロックカムのリンク機構を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に従ったストッパプレートアセンブリの斜視図である。 図13で示すストッパプレートアセンブリの異なる角度から見た斜視図である。 図13で示すストッパプレートアセンブリの背面の斜視図である。 図13に示すストッパプレートアセンブリの分解斜視図である。 この発明の実施の形態2に従ったストッパプレートアセンブリの斜視図である。 図17に示すストッパプレートアセンブリの異なる角度から見た斜視図である。 図17に示すストッパプレートアセンブリの背面の斜視図である。 図17に示すストッパプレートアセンブリの分解斜視図である。 パーキングロック機構を備えたオートマチックトランスミッションの側面図である。
符号の説明
10 パーキングロックポール、301 支持部材、303 パーキングギヤ、305 貫通孔、2000 動力伝達装置、3300 第一セット、3400 第二セット、3600 ケーシング、3710,3720 第一および第二回転体。

Claims (8)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングに収納される回転体と、
    前記ケーシングに支持され、前記回転体を回転可能に保持する支持部材と、
    前記支持部材に支持されて前記回転体に係合可能であり、前記回転体に係合することで前記回転体の回転を停止させる係合部材とを備えた、動力伝達装置。
  2. 前記回転体は、第一回転体と、前記第一回転体と平行に位置する第二回転体とを有し、前記支持部材は、前記第一回転体および前記第二回転体を支持する、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記係合部材は、前記第二回転体に係合する、請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記第二回転体の軸方向長さは前記第一回転体の軸方向長さよりも短い、請求項2または3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記支持部材に貫通孔が設けられており、前記第一回転体は前記貫通孔を貫通する、請求項2から4のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  6. 前記第二回転体の外周面に歯面が設けられており、その歯面に前記係合部材が係合する、請求項2から5のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  7. 前記第一回転体は、前記支持部材に隣接するように設けられて前記第二回転体に動力を伝達するギヤを含む、請求項2から6のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  8. 前記第一回転体は、前記支持部材の軸方向の両側に設けられた遊星歯車機構を有する、請求項2から7のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
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