JP2008064211A - 弁装置及びダイヤフラム式真空ポンプ - Google Patents

弁装置及びダイヤフラム式真空ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】簡易構造の弁装置及びダイヤフラム式真空ポンプを提供する。
【解決手段】弁装置50を、弁部材55と弁シート80とからなる第一逆止弁体54を備えたものとした。弁部材55は、合成樹脂製(プラスチックゴム)で可撓性があり、傾斜撓み部55bを具備している。そして、該第一逆止弁体54が第一弁座81に載置され、傾斜撓み部55bが撓むことによって当該第一逆止弁体54を弾縮させて第一連通路46aを開通するようにした。また、ダイヤフラム式真空ポンプ1は、第一逆止弁体54を第一弁座81に、第二逆止弁体75を第二弁座85に載置し、ピストン33を繰り返し進退させることにより、吸引空部78を真空状態とするようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、流動体の流動方向を一方向に限定する逆止弁体を備えた弁装置、及び該逆止弁体を備えたダイヤフラム式真空ポンプに関するものである。
従来、真空ポンプとしては様々な構成が提案されている。例えば、油回転ポンプ、ルーツポンプ、又はダイヤフラム式ポンプ等がある(例えば、特許文献1参照)。また、真空ポンプ内には、逆止弁(いわゆるチェック弁)が用いられていることが一般的であり、この逆止弁についても各種提案されている。例えば、ボール弁体タイプ、円錐ポペットタイプ、ポペットタイプ、ノズルフラッパータイプ、スィングタイプ、アンブレラータイプ等が既に提案されている。これら従来の逆止弁は、流動体が通過する流動路を適宜開通又は遮蔽して流動方向を一方向に限定するものであり、公知のバネが取り付けられて流動路内で開通位置と遮蔽位置とに繰返し位置変換される。
また、例えば自動車製造工場内の生産ラインにあって、自動車の窓ガラス等のワークを工場内で移送する構成として、前記真空ポンプと吸着パッドとを組み合わせた吸着システムが採用されている場合があることは良く知られている。具体的には、弾性材料からなる切頭円錐形の吸着パッドの先端をワークに圧着し、かつ真空ポンプで吸着パッド内を真空状態とすることにより、吸着パッド先端でワークを保持するものである。かかる構成とすることにより、表面を傷つけることなくかつ迅速にワークを所望箇所に移送することができる。このような吸着システムとしては、例えば図18に示されるように、工場内にある大型の真空ポンプから枝分かれ状に複数の空気配管を配設して各生産ラインまで行き渡らせ、各空気配管の先端にそれぞれ吸着パッドを取り付けて各生産ラインで作業を可能とする構成が提案されている。このように、空気配管を工場内に多数配設することにより、工場内の複数の生産ライン上でワークの移送作業が可能となる。また、別の例として、図19に示されるように、工場内にある大型のエアーコンプレッサーから枝分かれ状に多数の空気配管を配設し、各空気配管の先端にエアーバルブと真空エジェクタ等で構成される真空エジェクタユニットを形成する構成もある。かかる構成にあっても、複数の生産ライン上で吸着パッドを使用して、適宜ワークを移送することが可能となる。
特開2006−112378号公報
しかしながら、上記構成の逆止弁を有する真空ポンプにあっては、スプリング力に抗して逆止弁を開弁させる際に負荷が大きく、これにより逆止弁を開弁させるための構造が大型化してしまう問題があった。また、特にコイルバネを用いた場合は、スプリング力が安定しない問題があった。また、上記構成の吸着システムにあっては、工場内に多数の空気配管が配設されるため、当該空気配管の設置に係る手間やコストが問題となっていた。また、工場内に多数設けられた空気配管の維持メンテナンスが面倒であると共に、工場内、或いは吸着パッド周囲の作業スペースが煩雑となり、また無駄なスペースが生じやすいという問題があった。さらに、空気配管の全長が長くなると、吸着パッド先端でのエネルギー損失が無視できなくなり、エネルギー効率の問題が懸念されていた。
そこで、本発明者は、上記問題を解決することができる構成を見出した。本発明は、上記問題を解決することができる弁装置、及びダイヤフラム式ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、
第一空部と第二空部とを区画する隔壁に設けられて両空部を連通する連通路の、第一空部側開口端に形成された弁座に座着することにより第一空部側で該連通路を被覆し、第一空部と第二空部とを流通する流動体の流動方向を一方向に限定する逆止弁体を備えた弁装置であって、
前記逆止弁体は、
有底容器形状をなし、前記連通路を遮蔽する遮蔽板部、該遮蔽板部の周縁から上方へ連成されて縮径した薄肉筒状の傾斜撓み部、及び該傾斜撓み部の上端に連成され、内部と連通する連通孔部を内方に具備した連通頂部により構成されてなると共に、
前記逆止弁体の連通頂部を保持して当該逆止弁体の遮蔽板部を前記弁座上に座定する逆止弁体保持手段を備え、
第一空部が第二空部に比して高圧となると、差圧によって逆止弁体の遮蔽板部が弁座に付勢されて連通路が遮蔽され、
第一空部が第二空部に比して低圧となると、差圧によって第二空部の流動体が、逆止弁体の遮蔽板部を押圧し、傾斜撓み部が撓むことにより当該遮蔽板部と弁座とが離間して開通した連通路を介して第一空部に流入するものであることを特徴とする弁装置である。
かかる構成にあって、逆止弁体は上述のように連通孔部を介してその内空部と外部とが連通した形状をしている。したがって、当該逆止弁体が配置される第一空部が第二空部に比して高圧となると、これに伴い該逆止弁体の内圧も高圧となる。そうすると、当該逆止弁体の遮蔽板部が内側から外方向へ押圧されて弁座に付勢されることとなり、遮蔽板部と弁座とが強く密着する。これにより、連通路が遮蔽状態となって流動体が当該連通路を通過不能となり、第一空部と第二空部との間で流動体の移動が阻止されることとなる。一方、第一空部が第二空部に比して低圧となると、その差圧により第二空部にある流動体が第一空部へ流動しようとする。ここで、第二空部にある流動体は、連通路を被覆する遮蔽板部を外側から押圧する。そうすると、その流動圧に起因して当該逆止弁体の傾斜撓み部が撓んで当該逆止弁体が弾縮し、遮蔽板部が弁座から離間することとなる。そして、これにより生じた遮蔽板部と弁座との隙間から、第二空部にある流動体が第一空部へ流入することとなる。このようにして逆止弁体の遮蔽板部が弁座に付勢される遮蔽位置、又は弁座から離間する開通位置とに位置変換されることにより、流動体の流動方向が一方向に限定されることとなる。なお、本発明に係る第一空部及び第二空部は、共に所定の室内空間に形成される構成であっても良いし、一方の空部が外界であっても良い。また、遮蔽板部と弁座とが離間するとは、物理的に完全に離間している必要はなく、流動体が連通路を流動することができる程度に離間していれば良い。
なお、逆止弁体の形状としては、次のような構成が提案される。
すなわち、逆止弁体が、有底容器形状をなし、連通路を遮蔽する遮蔽板部、該遮蔽板部の周縁から起立してなる筒状の起立胴部、該起立胴部の上端から連成されて縮径した薄肉筒状の傾斜撓み部、及び該傾斜撓み部から上方へ連成され、内部と連通する連通孔部を内方に具備した環状頂部により構成されるものである。
また、逆止弁体は、その内部の遮蔽板部上に、当該遮蔽板部より硬質の受圧部材を接触状に配設した構成が提案される。
かかる構成にあって、逆止弁体の内圧が高くなり、その内部に配置された受圧部材がその表面でかかる内圧を受圧すると、当該受圧部材が遮蔽板部に面接触した状態で当該遮蔽板部を外方に押圧し、弁座に押し付けることとなる。ここで、受圧部材は、遮蔽板部より硬い材質で構成されるため、遮蔽板部が弁座に付勢される際に、逆止弁体の座屈及び遮蔽板部の撓み等が防止されて当該遮蔽板部が弁座に均一に圧着されることとなり、連通路の遮蔽の精度が向上することとなる。
また、弁座上に、逆止弁体の遮蔽板部と線接触状に当接する環状隆部が連通路の開口端を囲繞するように周成されてなる構成が提案される。
このように遮蔽板部と弁座とを線接触状に当接させて、遮蔽板部と弁座とが面接触する構成に比して相互の接触面積を減少させることにより、相互の接触圧を高め、遮蔽板部と弁座とを一層強く密着させることが可能となる。したがって、連通路の遮蔽の精度を向上させることができる。
また、本発明は、
内部を気体が流通する筒形状のポンプ筐体と、
ポンプ筐体内に配設され、当該ポンプ筐体内を第一ポンプ室と第二ポンプ室とに区画する薄膜状のダイヤフラムと、
第一ポンプ室内に進退可能に配設され、かつ内空部が前記ダイヤフラムを縦断する中央連通路を介して第二ポンプ室内と連通する、一端が前記ダイヤフラムに連結されてなる内筒体と、
内筒体を第一ポンプ室内で当該筒方向に進退させてダイヤフラムを撓ませる内筒体進退手段と、
内筒体の内空部で、外気と連通する外気連通空部と、中央連通路が配される中間空部とに区画する隔壁に設けられて両空部を連通する第一連通路と、
第一連通路の外気連通空部側開口端に形成された第一弁座に座着する第一逆止弁体と、
第一逆止弁体を保持して当該第一逆止弁体を第一弁座上に座定する第一逆止弁体保持手段と、
第二ポンプ室内を中間空部と吸引空部とに区画する隔壁に設けられて両空部を連通する第二連通路と、
第二連通路の中間空部側開口端に形成された第二弁座に座着する第二逆止弁体と、
第二逆止弁体を保持して当該第二逆止弁体を第二弁座上に座定する第二逆止弁体保持手段と
を備え、
第一逆止弁体及び/又は第二逆止弁体は、
有底容器形状をなし、各弁座にある連通路開口端を遮蔽する遮蔽板部、該遮蔽板部の周縁から上方へ連成されて縮径した薄肉筒状の傾斜撓み部、及び該傾斜撓み部の上端に連成され、内部と連通する連通孔部を内方に具備した連通頂部により構成されてなると共に、
内筒体進退手段が内筒体を退避させて、中間空部が吸引空部に比して低圧となると、差圧によって吸引空部の気体が、第二連通路を介して中間空部に流入し、
内筒体進退手段が内筒体を進出させて、中間空部が外気に比して高圧となると、第二連通路が遮蔽されると共に、差圧によって中間空部の気体が、第一連通路を介して外気連通空部に流入するものであることを特徴とするダイヤフラム式真空ポンプである。
かかる構成にあって、例えば第一逆止弁体が上記有底容器形状の本発明に係る構成である場合、内筒体がポンプ筐体内で退避すると、中間空部の容積が拡大して、中間空部が吸引空部に比して低圧となる。そうすると、中間空部と吸引空部との間に生じた差圧によって吸引空部にある気体が中間空部に流動する(吸引される)こととなる。これと共に、中間空部と外気連通空部との間に生じた差圧によって外気連通空部にある気体が、第一連通路を介して中間空部へ流動しようとする。ここで、第一弁座にある第一逆止弁体は連通孔部を介して内外が連通している形状であるため、中間空部方向の流動圧によって第一逆止弁体の内圧が高まって、当該遮蔽板部を内側から外方向に押圧することとなる。そうすると、遮蔽板部が第一弁座に付勢されて第一連通路が遮蔽され、気体の通過が不能となる。したがって、かかる場合には、外気が中間空部内に流入することがなく、確実に吸引空部の気体が吸引されることとなる。一方、内筒体がポンプ筐体内で進出すると、中間空部の容積が減少して、中間空部が外気連通空部に比して高圧となり、中間空部にある気体が外気連通空部に流動しようとする。ここで、中間空部から外気連通空部に流動しようとする気体は、第一逆止弁体の遮蔽板部を外側から押圧する。そうすると、この流動圧により傾斜撓み部が撓んで当該第一逆止弁体が弾縮し、遮蔽板部と第一弁座とが離間することとなる。そして、この隙間により第一連通路が開通して該第一連通路を介して中間空部の気体が外界に排気されることとなる。ここで、第二逆止弁体は、第二連通路を適宜開通又は遮蔽する公知の逆止弁体が好適に採用されうる。
また、例えば第二逆止弁体が本発明に係る構成である場合、内筒体がポンプ筐体内で退避すると、中間空部と吸引空部との間に生じた差圧によって吸引空部にある気体が、第二連通路上にある第二逆止弁体の遮蔽板部を外側から押圧することとなる。ここで、遮蔽板部が外側から押圧されると、第二弁座に座定されている当該第二逆止弁体の傾斜撓み部が撓むこととなり、当該第二逆止弁体が弾縮して当該遮蔽板部と第二弁座とが離間することとなる。すなわち、第二連通路が開通することとなって、吸引対象である吸引空部にある気体が第二連通路を介して中間空部に流動する(吸引される)こととなる。一方、内筒体がポンプ筐体内で進出すると、中間空部から吸引空部に流動しようとする気体は、第二逆止弁体の内圧を高めて遮蔽板部を第二弁座に付勢する。したがって、第二連通路が遮蔽され、結局中間空部から吸引空部への空気流出は阻止されることとなる。ここで、第一逆止弁体は、第一連通路を適宜開通又は遮蔽する公知の逆止弁体が好適に採用されうる。
さらに、第一逆止弁体及び第二逆止弁体が本発明に係る構成である場合は、内筒体がポンプ筐体内で退避すると、中間空部の容積が拡大して、中間空部が吸引空部に比して低圧となる。そうすると、中間空部と吸引空部との間に生じた差圧によって吸引空部にある気体が、第二連通路を介して中間空部側に流動しようとし、第二連通路上にある第二逆止弁体の遮蔽板部を外側から押圧することとなる。ここで、遮蔽板部が外側から押圧されると、第二弁座に座定されている当該第二逆止弁体の傾斜撓み部が撓むこととなり、当該第二逆止弁体が弾縮して当該遮蔽板部と第二弁座とが離間することとなる。すなわち、第二連通路が開通することとなって、吸引対象である吸引空部にある気体が第二連通路を介して中間空部に流動する(吸引される)こととなる。これと共に、中間空部と外気連通空部との間に生じた差圧によって外気連通空部にある気体が、第一連通路を介して中間空部へ流動しようとする。ここで、第一弁座にある第一逆止弁体は連通孔部を介して内外が連通している形状であるため、中間空部方向の流動圧によって第一逆止弁体の内圧が高まって、当該遮蔽板部を内側から外方向に押圧することとなる。そうすると、遮蔽板部が第一弁座に付勢されて第一連通路が遮蔽され、気体の通過が不能となる。したがって、かかる場合には、外気が中間空部内に流入することがなく、確実に吸引空部の気体が吸引されることとなる。一方、内筒体がポンプ筐体内で進出すると、中間空部の容積が減少して、中間空部が他の空部に比して高圧となり、中間空部にある気体が他の空部に流動しようとする。ここで、中間空部から吸引空部に流動しようとする気体は、第二逆止弁体の内圧を高めて遮蔽板部を第二弁座に付勢する。したがって、第二連通路が遮蔽され、結局中間空部から吸引空部への空気流出は阻止されることとなる。また、中間空部から外気連通空部に流動しようとする気体は、第一逆止弁体の遮蔽板部を外側から押圧して該遮蔽板部と第一弁座とを離間させ、開通した第一連通路を介して外界に排気されることとなる。
以上より、内筒体がポンプ筐体内で繰返し進退すると、吸引空部への空気流入は阻止されながら当該吸引空部の空気は順次外界へ排気されることとなるため、吸引空部が真空状態に到達することとなる。
また、ポンプ筐体の一端に、ワーク表面に接触して当該ワークを移送可能に保持する切頭円錐形の吸着パッドが配設された構成にあって、
前記吸着パッドは、その内空と吸引空部とが連通するように配設され、内筒体進退手段が内筒体を進退させて吸引空部にある気体が吸引されることにより、吸着パッドがワークを保持するようにしても良い。
かかる構成とすることにより、内筒体が繰返し進退して吸引空部が真空状態となるに伴い、吸着パッド内も真空状態となって、好適に吸着パッドがワークを保持することが可能となる。
また、内筒体進退手段は、内筒体を進退させる駆動源を備え、該駆動源が電源である構成が提案される。
かかる構成とすることにより、電源を用いて内筒体をポンプ筐体内で進退させ、吸引空部を真空状態とすることが可能となる。換言すれば、吸引空部を真空状態とするために、大型の真空ポンプに接続された空気配管を、別途、該吸引空部に接続する必要が無くなる。
本発明は、簡易構造の成形体からなる逆止弁体を具備した弁装置としたため、逆止弁体が一体化できると共に、装置全体の設計が従来に比して容易となる効果がある。また、可撓性の傾斜撓み部が撓むことによってスプリング力が発生するため、一定のスプリング力が安定して生ずる効果がある。また、従来に比して微弱な外力で連通路を開閉制御することができる利点もある。
また、上記構成にあって、遮蔽板部上に受圧部材を配設した構成とした場合は、逆止弁体の内圧が高くなって受圧部材がその表面で受圧した際に、逆止弁体の座屈又は遮蔽板部の撓みを防止して遮蔽板部を弁座に均一に圧着することができる。したがって、連通路の遮蔽の精度を向上させる効果がある。
また、弁座上に環状隆部を配設して遮蔽板部と環状隆部とを線接触する構成とした場合は、遮蔽板部と弁座とを面接触する構成に比して相互の接触面積を減少させて接触圧を高めることができ、連通路の遮蔽の精度を向上させることができる効果を奏する。
また、本発明は、簡易構造の成形体からなる逆止弁体を少なくとも備えたダイヤフラム式ポンプとしたため、全体構成が従来に比して簡易構造となる利点がある。また、前記逆止弁体は、従来に比して微弱な外力で連通路を開閉制御することができるため、ポンプ内における圧力変動に対して応答性が向上し、内筒体の進退ストローク長を従来に比して短くすることができる効果がある。また、これにより、ポンプ全体が小型化されることとなる。
また、上記構成にあって、吸着パッドを備えた構成とした場合は、吸着パッド内を好適に真空状態とすることが可能となり、吸着パッドを用いた円滑な作業が実現できる。
また、駆動源を電源とした場合は、真空状態を生成するために別途空気配管を配設する必要がなくなるため、空気配管を設ける手間又は維持メンテナンスが省けると共に、真空ポンプ周りの作業スペースが有効利用できる利点がある。さらに、空気配管がないため、吸引空部が真空状態となる過程でエネルギー損失を考慮する必要が無い利点もある。
本発明に係るダイヤフラム式真空ポンプ1(以下、真空ポンプ1という。)の実施例を添付図面に従って説明する。なお、かかる真空ポンプ1は、一般的な工場内で使用されるものであり、その内部には空気(流動体)が流動することとなる。
まず、真空ポンプ1の外観構成を説明する。なお、下記に示す真空ポンプ1の説明のなかでは、便宜的に上下方向を規定している。しかし、真空ポンプ1自体は様々な方向又は態様で使用されることが当然予測されるものであり、本発明は、上下方向につき下記の例に限定されるものではない。
図1に示されるように、真空ポンプ1は最上部に駆動装置7を備えている。この駆動装置7は、駆動源を電源とした公知の回転モーター8により構成されている。また、この回転モーター8の前面には、金属製の補助支持板9が取り付けられており、この補助支持板9の下端と、金属製板材のモータープレート6の端部とが六角穴付きボルト12を介してL字状に固結されている。なお、回転モーター8の前面には、回転軸15が突出状に設けられており、該回転軸15がモータープレート6の上面に臨ませてある。
さらに、モータープレート6の上面には、図1、図2又は図4に示されるように、回転モーター8の回転軸15に連結されるリンク部2が配設されている。これに対して、モータープレート6の下面には、円筒状のガイドケース3が配設されていると共に、該ガイドケース3の下方に、角筒状のポンプボディ4が配設されている。これらガイドケース3とポンプボディ4とにより、真空ポンプ1の主な外形が構成される。ここで、ガイドケース3とポンプボディ4とにより、本発明に係るポンプ筐体が構成される。
また、ポンプボディ4の下端には、図1、図3又は図4に示されるように、円筒状の突状連結部18が突設されている。そして、このポンプボディ4の突状連結部18には、公知の吸着パッド100が装着される。具体的には、この吸着パッド100は、弾性材料からなるほぼ切頭円錐形のパッド本体102を具備し、連結具101により突状連結部18に気密固定されている。そして、真空ポンプ1が駆動することにより吸着パッド100内が真空状態となってパッド本体102の先端にガラス板等のワークWが吸着し、表面を傷つけることなく当該ワークWを移送することが可能となる。
次に、リンク部2及びガイドケース3等の内部構造について詳述する。
図2又は図4に示されるように、モータープレート6には上下に貫通した円形の貫通孔10が設けられており、この貫通孔10の周囲に、リンク部2及びガイドケース3がそれぞれ接続されている。
リンク部2は、単一の進退部材30(図5参照)を備え、該進退部材30を前記貫通孔10内で上下方向に繰返し進退(昇降)させる機能を有している。さらに詳述すると、図4に示されるように、上述した回転モーター8の回転軸15で径大となった太軸部15aには、円筒形のスペーサー28が該太軸部15aと軸心方向が一致するように取り付けられており、回転軸15と直交する止めネジ38により、該スペーサー28が太軸部15aに固定されている。ここで、スペーサー28と太軸部15aとの関係にあっては、図5に示されるように、太軸部15aがスペーサー28の軸心から一側(上方)へ偏位した位置に設けられており、回転軸15が偏心軸となるように設計されている。さらに、このスペーサー28の外周には、前記の進退部材30が取り付けられている。具体的には、縦長形状の進退部材30の上部に形成された左右方向に貫通する挿通孔32に、ベアリング31を介して前記スペーサー28が挿通されている。
なお、前記回転軸15の太軸部15aは、図2又は図4に示されるように、モータープレート6の上面であって貫通孔10の両脇に配設された二つのベアリングホルダー21により回転可能に支持されている。なお、各ベアリングホルダー21は、その内部に回転軸15(太軸部15a)を回転可能に支持するベアリング26を具備している。また、回転軸15の、回転モーター8とリンク部2との間には、バネ性を有した筒状のカップリング14が装着されている。本実施例では、回転軸15がほぼ中腹で左右に分断されており、該分断された部位にカップリング14が装着されて相互を連結させている。かかる構成とすることにより、回転軸15の撓みやねじれ等を緩和させることができる。
また、進退部材30の下部には、前記挿通孔32と平行な挿通孔34が形成されており、この挿通孔34に後述する連結軸35が挿通されている。なお、この連結軸35と挿通孔34との間にはベアリング36が介装されており、進退部材30が連結軸35に対して回転可能となっている。
次に、ガイドケース3について説明する。
図4に示されるように、縦長円筒形のガイドケース3は、上端及び下端が開放されており、その上端縁がモータープレート6の下面に六角穴付ボルト17を介して固着されている。そして、この固定状態で、ガイドケース3の内空13とモータープレート6の貫通孔10とが連通して、前記の進退部材30の下半部が、当該ガイドケース3の内空13に配されている。
また、ガイドケース3の下端とポンプボディ4の上端との間には、薄膜状で可撓性のダイヤフラム5が介装されている。ここで、ポンプボディ4の上端面には、Oリング収納溝52が周成されており、このOリング収納溝52内に単一のOリング51が収納されて、ダイヤフラム5とポンプボディ4との間で気密が確保されている。なお、真空ポンプ1にあって、ダイヤフラム5を基準にして上方の内空部を第一ポンプ室92とし、下方の内空部を第二ポンプ室93としている。
また、ガイドケース3の内周面には、無給油ブッシュ37がその周面に沿って周設されており、さらにこの無給油ブッシュ37に、筒形状のピストン33が上下方向へ昇降可能に配設されている。
このピストン33の上端には、径方向で貫通状に軸穴48が設けられており、この軸穴48に丸棒状の連結軸35が挿通され、かつ下向きに取り付けられる六角穴付止めネジ39により軸穴48内で固定されている。さらに、この連結軸35は、上述のように、進退部材30の下端とベアリング36を介して連結されている。なお、ピストン33内には上下方向の内空部40が形成されており、この内空部40に、上方から前記進退部材30の下端が挿入されている。
また、ピストン33の下端には、ダイヤフラム5の直上に配置されたほぼ円筒形のセカンドボディ45が下方から内嵌されている。このセカンドボディ45には、上下方向に貫通する内空部46が形成されており、特に内空部46の下部内周面には、後述の円筒突部66が螺合する雌ねじが形成されている。
さらに、セカンドボディ45の下端には、ダイヤフラム5の直下に配置された縦断面ほぼ逆T字形のフランジ押え部材65が接続されている。このフランジ押え部材65は、その中心に上下方向の中央連通路67を備えると共に、周面に雄ねじが形成された円筒突部66がその上面から上方へ突設されている。そして、この円筒突部66は、ダイヤフラム5の中心に形成された貫通孔11に下方から挿通されて前記セカンドボディ45の内空部46に螺着される。なお、ダイヤフラム5の直下であって、該ダイヤフラム5とフランジ押え部材65との間には、薄板環形の下フランジ61が介装され、安定的にセカンドボディ45とダイヤフラム5とが連結可能となっている。そして、かかる連結状態にあっては、ダイヤフラム5を縦断するようにして、第二ポンプ室93、フランジ押え部材65の中央連通路67、セカンドボディ45の内空部46、及びガイドケース3の内空部40とがそれぞれ上下で連通している。
これまでに述べた構成にあって、回転モーター8が駆動して回転軸15が回転すると、該回転軸15(太軸部15a)と一体的にスペーサー28が回転する。ここで、上述のように回転軸15は、スペーサー28に対して偏心軸とされていると共に、該スペーサー28に外嵌された進退部材30の下端には、連結軸35を介してピストン33が連結されているため、回転軸15の回転に伴い貫通孔10内で進退部材30が繰返し昇降し、さらに、この進退部材30の上下動に伴ってピストン33がガイドケース3内で反復移動することとなる。さらにまた、このピストン33に固定されたセカンドボディ45の下端には、上述のようにダイヤフラム5が接続されているため、結局、回転モーター8の駆動に起因して薄膜状のダイヤフラム5が繰返し上下に撓むこととなる。なお、前記ピストン33及びセカンドボディ45により、本発明に係る内筒体が構成される。また、ピストン33及びセカンドボディ45を昇降させる上述の駆動装置7及びリンク部2により、本発明に係る内筒体進退手段が構成される。
次に、ピストン33及びセカンドボディ45内部を説明する。
図4、図6又は図13に示されるように、ほぼ円筒状のセカンドボディ45の上端面には、平面視円環状で水平な第一弁座81が形成されている。さらに詳述すると、セカンドボディ45の上端部には内向きの隔壁45aが設けられ、セカンドボディ45の内空部46に径小で上下方向の第一連通路46aを形成している。そして、この第一連通路46aの外気連通空部40a,40b側開口端に、ピストン33の筒方向(上下方向)に対して直交する部位を前記第一弁座81としている。さらに、第一弁座81上には、有底容器形状の第一逆止弁体54が配置されている。これにより、第一逆止弁体54が第一連通路46aを上方から被覆している。このように、ピストン33の内空部40では、隔壁45aにより、第一弁座81直上方に配される外気連通空部40a,40bと、第一弁座81の下方に配され、かつ中央連通路67を包含する中間空部47とに区画されることとなる。ここで、図6に示されるように、第一外気連通空部40aは、第一逆止弁体54の直上に位置し、第二外気連通空部40bは、第一逆止弁体54の側周に位置する。
また、図7に示されるように、ピストン33の上半部には、上下方向の排気空路44が設けられている。さらに詳述すると、二つの排気空路44が、中央に配された前記の内空部40の両脇に設けられており、その下端は、第一逆止弁体54の側周に位置する第二外気連通空部40bと連通し、一方上端は、進退部材30の直下で上方開口して真空ポンプ1が属する外界と連通している。
なお、後述するように、この第一逆止弁体54は、中間空部47から外気連通空部40a,40bにのみ空気の流動を可能とする弁装置50を構成するものである。また、後で詳述するように、第一逆止弁体54は、全体として上方開口した有底容器形状となるが(図6,図10,図11参照)、具体的には弁部材55、及び弁シート80で構成されている。
次に、ポンプボディ4内部を説明する。
図4又は図8に示されるように、ポンプボディ4の内部である第二ポンプ室93のほぼ中腹には、内向きの隔壁84が形成されている。この隔壁84は、第二ポンプ室93で、上側の中間空部47と、下側の吸引空部78とに区画するものである。また、隔壁84には、上下方向の第二連通路87が形成され、該第二連通路87により中間空部47と吸引空部78とが連通している。また、第二連通路87の中間空部47側開口端には、第一弁座81と同形の第二弁座85が形成されている。そして、第二弁座85上には、第一逆止弁体54と同形の第二逆止弁体75が配置されている。この第二逆止弁体75により、第二連通路87が遮蔽されることとなる。
また、第二逆止弁体75の直上には、ほぼ幅広円柱形状の弁サポート70(図9参照)がポンプボディ4の内壁に支持されて取り付けられている。かかる構成にあって、本真空ポンプ1は、ポンプボディ4内にも、弁装置60が配設されていることとなる。また、前記第二逆止弁体75も、弁部材76と弁シート86とで構成されている。
さらに、図4に示されるように、ポンプボディ4の下端に形成された突状連結部18の先端には、Oリング収納溝22が周成され、このOリング収納溝22内にOリング19が配設されている。そして、かかるOリング19により、突状連結部18とこれに連結される吸着パッド100の連結具101との気密が確保されている。なお、この連結状態にあっては、吸着パッド100の内空と前記吸引空部78とが連通することとなる。
次に、本発明の要部に係る逆止弁体54,75の構成について説明する。
図6に示されるように、第一逆止弁体54は、伏椀形の弁部材55と、薄膜状の弁シート80とで構成されている。ここで、弁シート80は、弁部材55の下縁に接着されて第一弁座81上に乗載される。さらに詳述すると、図13に示されるように、弁シート80は、ほぼ薄膜円形で合成ゴム材料からなり、その周縁に半円形の切欠部88が複数設けられている。そして、この弁シート80は、その最外周縁が第一弁座81を囲繞する起立壁に密接するようにして第一弁座81上に配置されている。
一方、図6、図10又は図11に示されるように、弁部材55は、合成樹脂製(プラスチックゴム)で可撓性があり、接着された弁シート80上のほぼ周縁から垂直上に起立してなる筒状の起立胴部55cと、該起立胴部55cの上端から縮径状に連成された薄肉筒状の傾斜撓み部55bと、該傾斜撓み部55bから垂直状に上方へ連成された連通頂部55aとで構成されている。なお、連通頂部55aの内方には、当該弁部材55の内部と外部とを連通する連通孔部55fが設けられている。
また、上方傾斜した傾斜撓み部55bの一部及び連通頂部55aの各外周面は、ピストン33の内面に設けられたテーパー部を有する押え面部33aによって囲繞されており、かかる押え面部33aが斜め上方及び側方から傾斜撓み部55bの一部及び連通頂部55aを支持することにより、第一逆止弁体54が第一弁座81上に位置決めされて座定される。なお、前記弁シート80により、本発明に係る遮蔽板部55dが構成される。また、ピストン33内面の押え面部33aにより、本発明に係る第一逆止弁体保持手段が構成される。
また、弁部材55の内部であって、弁シート80の上面には、図6又は図12に示される円柱形で金属製の受圧部材95が接着状に配設されている。この受圧部材95の外形は、起立胴部55cの内径と同一となるように設定されている。なお、受圧部材95は、弁シート80を構成する可撓性の合成樹脂材料より硬質の金属材料を採用している。
また、図14に示されるように、第一弁座81には、上方に盛り上がる環状隆部82が第一連通路46aの開口端を囲繞するように二重に周成されている。そして、弁シート80が第一弁座81に配置されることにより、かかる環状隆部82の環状頂部が弁シート80と線接触するようにしている。
また、図4又は図8に示されるように、第二逆止弁体75は、上記弁部材55と同一形状の弁部材76と、上記弁シート80と同一形状の弁シート86とで構成されている。さらに詳述すると、弁部材76と弁シート86は、接着されて一体化され、弁シート86は第二弁座85上に乗載されている。また、弁部材76は、該弁シート86(遮蔽板部76d)のほぼ周縁から起立する起立胴部76cと、傾斜撓み部76bと、連通孔部76fを内方に具備した連通頂部76aとで構成されている。さらに、第二逆止弁体75にあっては、上述のように、連通頂部76aの外周を囲繞して保持する単一の弁サポート70(図9参照)が配設されている。この弁サポート70は、連通頂部76aが挿通される中央孔74と、上下に貫通した連通孔73とが形成されている。そして、中央孔74に下方から挿入された連通頂部76aを側方から支持すると共に、傾斜撓み部76bの上端を位置固定することにより、当該第二逆止弁体75が第二弁座85上に座定される。なお、弁部材76の内部にも、上記受圧部材95が配設されている。
次に、図15に従って、弁装置50について説明する。
図15は、弁装置50を模式的に図示したものである。かかる弁装置50にあっては、第一弁座81上に、弁シート80及び弁部材55とで構成される第一逆止弁体54が配設されている。そして、第一弁座81より上側に外気連通空部40a,40bが配され、これに対して下側に、第一連通路46aが配されている。
かかる構成にあって、第一連通路46a(すなわち、中間空部47)が外気連通空部40a,40bに比して低圧(すなわち、相対的に外気連通空部40a,40bが中間空部47に比して高圧)となると、連通頂部55aにある連通孔部55fを介して弁部材55の内圧も高くなる。すなわち、受圧部材95の上面がその内圧を受けることにより、弁シート80が強く下方の第一弁座81に付勢されることとなる。そうすると、弁シート80と第一弁座81(又は環状隆部82)とが密接し、該弁シート80が気密状に第一連通路46aを遮蔽することとなる。これにより、外気連通空部40a,40bと第一連通路46a(すなわち中間空部47)との間で空気の流動が遮断されることとなる。したがって、第一連通路46a(すなわち、中間空部47)が外気連通空部40a,40bに比して低圧となっても、外気連通空部40a,40bから中間空部47へ空気が流動することがない。なお、第一弁座81上に環状隆部82を二重に周成しているため、一方の環状隆部82に粉塵等が付着して気密確保が不充分となっても、他方の環状隆部82によってバックアップ的に空気の流動を遮断できるようにしている。
一方、第一連通路46a(すなわち、中間空部47)が外気連通空部40a,40bに比して高圧(すなわち、相対的に外気連通空部40a,40bが中間空部47に比して低圧)となると、その差圧によって第一連通路46a(中間空部47)にある空気が弁シート80を下方から上方に向けて外側から押圧する。そうすると、弁部材55の傾斜撓み部55bがその押圧に起因して外方に屈曲し、弁部材55が縦方向でわずかに弾縮することとなる。これにより、弁シート80と第一弁座81との間に隙間が生じて気密が解放され、空気が流動可能に開通することとなる。すなわち、第一連通路46a(中間空部47)にある空気が、弁シート80の切欠部88を上方に向けて通過して第二外気連通空部40bに流入し、排気空路44を介して外界に排気される。
このように、弁装置50は、外気連通空部40a,40bと第一連通路46a(中間空部47)との間の流動方向を一方向に限定する逆止弁機能を有するものである。なお、前記外気連通空部40a,40bにより、本発明に係る第一空部が構成され、前記中間空部47により、本発明に係る第二空部が構成される。ところで、同様の構成で同様の作用効果を有する弁装置60については、説明を省略する。
次に、図4に従って、真空ポンプ1の駆動態様を説明する。
回転軸15が回転してピストン33が上昇すると、中間空部47の容積が拡大し、中間空部47の内圧が吸引空部78に比して低圧となる。そうすると、その差圧によって吸引空部78にある空気が、中間空部47に流動しようとする。そして、この差圧により生ずる流動圧が第二逆止弁体75の弁シート86を下方から押圧する。弁シート86が下方から押圧されると、該弁シート86上の弁部材76に係る傾斜撓み部76bが外方に屈曲することにより第二逆止弁体75が縦方向に弾縮し、弁シート86と第二弁座85との間にわずかな隙間が生じる。そうすると、吸引空部78にある空気がかかる隙間を通過し、さらに弁サポート70の連通孔73を通過して中間空部47に流入する。これと共に、中間空部47は外気連通空部40a,40bに対しても低圧となる。そうすると、その差圧によって外気連通空部40a,40bにある空気(外気)が、中間空部47に流入しようとする。このとき、外気連通空部40a,40bと中間空部47との間で発生した流動圧により第一逆止弁体54の内圧が高まり、当該弁シート80が第一弁座81に付勢されて第一連通路46aが遮蔽され、外気連通空部40a,40bから中間空部47への空気流入が阻止される。
一方、ピストン33が下降すると、中間空部47の容積が減少し、中間空部47が吸引空部78に比して高圧となる。そうすると、内圧が高まった第二逆止弁体75の弁シート86が第二弁座85に付勢され、第二連通路87が遮蔽される。このため、中間空部47から吸引空部78への空気流入が阻止される。これと共に、中間空部47は、外気連通空部40a,40bに対しても高圧となる。そうすると、中間空部47にある空気が第一逆止弁体54の弁シート80を下方から押圧する。そして、弁部材55の傾斜撓み部55bが外方に屈曲して第一逆止弁体54が弾縮し、弁シート80と第一弁座81と間に生じた隙間から中間空部47の空気が第二外気連通空部40bに流入し、排気空路44を介して外界に排気される。
このようにして、ピストン33が繰返し高速で昇降することにより(回転モーター8:毎分1800回転)、吸引空部78にある空気が順次吸引され、該吸引空部78に接続された吸着パッド100内が最終的に真空状態となって、その負圧により適正にワークWを保持することが可能となる。
なお、本実施例のように、第一逆止弁体54及び第二逆止弁体75を本発明に係る傾斜撓み部55b,75bを備えた構成とすることにより、従来に比して微弱なスプリング力で連通路46a,87を開閉制御することができるため、ポンプ内における圧力変動に対して応答性が向上し、ポンプ内の容積変化量を低減することができる。これにより、ピストン33の進退ストローク長を従来に比して短くすることができ、全体構造が小型化されることとなる。
具体的には、本真空ポンプ1は、スプリング力をほぼ0.1N〜0.5Nの範囲に設定することができる。仮にオリフィス径(連通路の径)を4mm、スプリング力を0.1Nとすると、
ΔP=W/(π・d/4)
ΔP:スプリングによる増圧分(kPa)、W:スプリング力、d:オリフィス径
の関係式からスプリングによる増圧分は、8.0kPaとなる。そして、係る値と次式から吸引空部78の到達真空圧を算出すると、
=P’(Vmin/Vmax)
:到達真空圧、P’:逆止弁体開圧、Vmin:中間空部最小容積(本実施例では1.4cc)、Vmax:中間空部最大容積(本実施例では2.7cc)
到達真空圧Pは、56.7kPaとなる。これを大気圧基準のゲージ圧で求めると、−44.6kPaとなる。
一方、従来公知のコイルバネで前記スプリング力を実現しようとすると、コイルバネについて精密加工が必要となって高価となってしまう問題がある。
次に、上記した吸着パッド100付きの真空ポンプ1の使用態様の一例を説明する。
図16に示される吸着システム103は、一般的な工場内に設けられるシステムで、上記した吸着パッド100付き真空ポンプ1を複数備えたものである。さらに詳述すると、工場内に配置される電源108に、複数のコントロールユニット109をそれぞれ接続すると共に、各コントロールユニット109に上記した吸着パッド100付き真空ポンプ1を接続する。具体的には、コントロールユニット109と駆動装置7の回転モーター8とを接続し、コントロールユニット109に内蔵されたプログラムにより、回転モーター8を所要態様で駆動制御するようにしている。また、各コントロールユニット109には、真空破壊バルブ106と、圧力スイッチ105とが接続されている。ここで、真空破壊バルブ106は、公知のものが好適に用いられ、吸着パッド100内の真空を解除して、当該吸着パッド100内を大気圧とするものである。また、圧力スイッチ105は、吸着パッド100内の真空度を確認するセンサー機能を有すると共に、当該吸着パッド100内の真空度が適正であることを確認すると、リレー等がONとなって次工程への進行を可能とするものである。
このように、工場内に設けられた吸着システム103に、本発明に係る真空ポンプ1を採用すると、従来必要であった空気配管が不要となる。すなわち、吸着パッド100を使用するための空気配管が工場内に設ける必要がなくなり、システムを構築する際の手間やコストが低減される効果がある。また、空気配管が不要となることにより、工場内の省スペース化を図ることが可能となる。
なお、これまでに述べた第一逆止弁体54は、次のような構成としても良い。
図17は、変形例の受圧部材96を示している。この受圧部材96は、金属製(アルミ製)で低背のほぼ円柱形状であり、その下端に、側方に延出された鍔部97が周成されてなる。そして、この鍔部97の上面に弁部材55の下端が当接するように構成されるものである。ここで、この鍔部97は、弁部材55で生じたスプリング力を受ける働きをする。これにより、当該受圧部材96が弁シート80を均一に押圧することが可能となる。ここで、かかる構成は、弁部材55と鍔部97とを接着する必要が無い。したがって、簡便な構成となる。なお、上述の受圧部材96は、第二逆止弁体75に採用しても勿論良い。
なお、真空ポンプ1は、吸着パッド100を装着する態様の他に別の態様で使用しても勿論良い。また、これまでに述べた構成は、第一逆止弁体54と第二逆止弁体75が共に本発明に係る構成であるが、いずれか一方のみが本発明に係る構成であっても良い。そのときは、他方の逆止弁体は従来構成が好適に適用される。
また、ピストン33を上下に進退するための機構は、様々な公知技術が好適に採用される。
また、弁装置50,60は、空気(気体)の流動方向を一方向に限定する機能を有するものであり、真空ポンプ以外の構成について採用することができる。なお、弁装置50,60は、空気以外の流動体(例えば、液体)にも適用可能である。
真空ポンプ1の側面図である。 真空ポンプ1の部分平面図である。 真空ポンプ1の部分下面図である。 真空ポンプ1の部分縦断面図である。 図4のA−A線断面図である。 第一逆止弁体54を示す拡大縦断面図である。 図4のB−B線断面図である。 第二逆止弁体75を示す拡大縦断面図である。 弁サポート70の平面図である。 弁部材55,76の平面図である。 弁部材55,76の側面図である。 受圧部材95の平面図である。 弁シート80,86の配置態様を示す説明図である。 第一弁座81(第二弁座85)の平面図である。 弁装置50の説明図であり、(a)は第一連通路46aを遮蔽する遮蔽状態を示し、(b)は第一連通路46aを開通する開通状態を示している。 吸着システム103を示すブロック図である。 別形態の受圧部材96を示す縦断面図である。 従来構成の吸着システムを示すブロック図である。 別形態の従来構成の吸着システムを示すブロック図である。
符号の説明
1 ダイヤフラム式真空ポンプ
2 リンク部(内筒体進退手段)
3 ガイドケース(ポンプ筐体)
4 ポンプボディ(ポンプ筐体)
5 ダイヤフラム
7 駆動装置(内筒体進退手段)
33 ピストン(内筒体)
33a 押え面部(第一逆止弁体保持手段)
40a,40b 外気連通空部(第一空部)
45 セカンドボディ(内筒体)
45a,84 隔壁
46a 第一連通路
47 中間空部(第二空部)
50,60 弁装置
54 第一逆止弁体
55a,76a 連通頂部
55b,76b 傾斜撓み部
55c,76c 起立胴部
55d,76d 遮蔽板部
55f,76f 連通孔部
67 中央連通路
70 弁サポート(第二逆止弁体保持手段)
75 第二逆止弁体
78 吸引空部
80,86 弁シート
81 第一弁座
82 環状隆部
85 第二弁座
87 第二連通路
92 第一ポンプ室
93 第二ポンプ室
95,96受圧部材
100 吸着パッド
W ワーク

Claims (6)

  1. 第一空部と第二空部とを区画する隔壁に設けられて両空部を連通する連通路の、第一空部側開口端に形成された弁座に座着することにより第一空部側で該連通路を被覆し、第一空部と第二空部とを流通する流動体の流動方向を一方向に限定する逆止弁体を備えた弁装置であって、
    前記逆止弁体は、
    有底容器形状をなし、前記連通路を遮蔽する遮蔽板部、該遮蔽板部の周縁から上方へ連成されて縮径した薄肉筒状の傾斜撓み部、及び該傾斜撓み部の上端に連成され、内部と連通する連通孔部を内方に具備した連通頂部により構成されてなると共に、
    前記逆止弁体の連通頂部を保持して当該逆止弁体の遮蔽板部を前記弁座上に座定する逆止弁体保持手段を備え、
    第一空部が第二空部に比して高圧となると、差圧によって逆止弁体の遮蔽板部が弁座に付勢されて連通路が遮蔽され、
    第一空部が第二空部に比して低圧となると、差圧によって第二空部の流動体が、逆止弁体の遮蔽板部を押圧し、傾斜撓み部が撓むことにより当該遮蔽板部と弁座とが離間して開通した連通路を介して第一空部に流入するものであることを特徴とする弁装置。
  2. 逆止弁体は、その内部の遮蔽板部上に、当該遮蔽板部より硬質の受圧部材を接触状に配設したものであることを特徴とする請求項1記載の弁装置。
  3. 弁座上に、逆止弁体の遮蔽板部と線接触状に当接する環状隆部が連通路の開口端を囲繞するように周成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弁装置。
  4. 内部を気体が流通する筒形状のポンプ筐体と、
    ポンプ筐体内に配設され、当該ポンプ筐体内を第一ポンプ室と第二ポンプ室とに区画する薄膜状のダイヤフラムと、
    第一ポンプ室内に進退可能に配設され、かつ内空部が前記ダイヤフラムを縦断する中央連通路を介して第二ポンプ室内と連通する、一端が前記ダイヤフラムに連結されてなる内筒体と、
    内筒体を第一ポンプ室内で当該筒方向に進退させてダイヤフラムを撓ませる内筒体進退手段と、
    内筒体の内空部で、外気と連通する外気連通空部と、中央連通路が配される中間空部とに区画する隔壁に設けられて両空部を連通する第一連通路と、
    第一連通路の外気連通空部側開口端に形成された第一弁座に座着する第一逆止弁体と、
    第一逆止弁体を保持して当該第一逆止弁体を第一弁座上に座定する第一逆止弁体保持手段と、
    第二ポンプ室内を中間空部と吸引空部とに区画する隔壁に設けられて両空部を連通する第二連通路と、
    第二連通路の中間空部側開口端に形成された第二弁座に座着する第二逆止弁体と、
    第二逆止弁体を保持して当該第二逆止弁体を第二弁座上に座定する第二逆止弁体保持手段と
    を備え、
    第一逆止弁体及び/又は第二逆止弁体は、
    有底容器形状をなし、各弁座にある連通路開口端を遮蔽する遮蔽板部、該遮蔽板部の周縁から上方へ連成されて縮径した薄肉筒状の傾斜撓み部、及び該傾斜撓み部の上端に連成され、内部と連通する連通孔部を内方に具備した連通頂部により構成されてなると共に、
    内筒体進退手段が内筒体を退避させて、中間空部が吸引空部に比して低圧となると、差圧によって吸引空部の気体が、第二連通路を介して中間空部に流入し、
    内筒体進退手段が内筒体を進出させて、中間空部が外気に比して高圧となると、第二連通路が遮蔽されると共に、差圧によって中間空部の気体が、第一連通路を介して外気連通空部に流入するものであることを特徴とするダイヤフラム式真空ポンプ。
  5. ポンプ筐体の一端に、ワーク表面に接触して当該ワークを移送可能に保持する切頭円錐形の吸着パッドが配設された構成にあって、
    前記吸着パッドは、その内空と吸引空部とが連通するように配設され、内筒体進退手段が内筒体を進退させて吸引空部にある気体が吸引されることにより、吸着パッドがワークを保持するものであることを特徴とする請求項4記載のダイヤフラム式真空ポンプ。
  6. 内筒体進退手段は、内筒体を進退させる駆動源を備え、該駆動源が電源であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のダイヤフラム式真空ポンプ。
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