JP2008063527A - Pva偏光板用接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を、高速で製造することが可能なPVA偏光板用接着剤を提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明は、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物から得られるウレタン(メタ)アクリレートと、偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する基材浸透性モノマーと、光重合開始剤と、を含むことを特徴とするPVA偏光板用接着剤を提供することにより、上記課題を解決するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を作製する際に、ポリビニルアルコールからなる偏光子と偏光板保護フィルムとを接着するために用いられる接着剤に関するものである。
液晶表示装置は、その省電力、軽量、薄型等といった特徴を有することから、従来のCRTディスプレイに替わり近年急速に普及している。一般的な液晶表示装置としては、図1に示すように、入射側の偏光板102Aと、出射側の偏光板102Bと、液晶セル101とを有するものを挙げることができる。偏光板102Aおよび102Bは、所定の振動方向の振動面を有する直線偏光のみを選択的に透過させるように構成されたものであり、それぞれの振動方向が相互に直角の関係になるようにクロスニコル状態で対向して配置されている。また、液晶セル101は画素に対応する多数のセルを含むものであり、偏光板102Aと102Bとの間に配置されている。さらに、偏光板102Aおよび102Bは、偏光子112A、112Bの両面に偏光板保護フィルム122A、122Bが貼り合わされた構成を有するものである。
このような液晶表示装置は、上記液晶セルに用いられる液晶材料の配列形態により種々の駆動方式を用いたものが知られている。今日、普及している液晶表示装置の主たるものは、TN、STN、MVA、IPS、および、OCB等に分類される。なかでも上記MVA、および、IPSの駆動方式を有するものが広く普及するに至っている。
上記液晶表示装置を構成する偏光板としては、従来、上記偏光子としてポリビニルアルコールからなるフィルムにヨウ素を含浸させ、これを一軸延伸することによってポリビニルアルコールとヨウ素との錯体を形成させたものが用いられ、上記偏光板保護フィルムとして、トリアセチルセルロースに代表されるセルロース誘導体からなるフィルムが用いられたものが一般的である。また、このような構成を有する偏光板の製造方法としては、上記偏光子の両面に、接着剤としてのポリビニルアルコール水溶液を介して、上記偏光板保護フィルムをラミネートする方法が一般的である。このような偏光板、および、その製造方法については、例えば、特許文献1〜8に開示されている。
ところで、近年の液晶表示装置の需要拡大に伴って、上記偏光板についても需要が拡大しており、高品質な偏光板を高い生産性で製造することが求められている。しかしながら、上述したような構成を有する従来の偏光板では、上記接着剤としてポリビニルアルコール水溶液が使用されているため、偏光板製造工程において当該接着剤を乾燥するのに時間がかかり、これが律速となって生産性を向上することが困難であるという問題点があった。この点について、生産性向上と接着剤の乾燥との両立を図るため、偏光板製造装置の乾燥工程を長くする方法も検討されたが、このような方法では設備コストが大幅に増大してしまうという問題点があった。
また、上記トリアセチルセルロースからなる偏光板保護フィルムをポリビニルアルコールからなる偏光子と接着するには、上記偏光板保護フィルムの表面をアルカリけん化することが必要とされていた。このため、トリアセチルセルロースからなる偏光板保護フィルムを偏光板保護フィルムとして使用する場合、偏光子と貼り合わせる前にけん化処理工程を行う必要があり、偏光板の製造工程が煩雑になってしまうという問題点も指摘されていた。
このような問題点に対し、特許文献9および10には、イソシアネート化合物等からなる接着剤によって、偏光子と偏光板保護フィルムとが接着された偏光板が開示されている。しかしながら、このような接着剤を用いて貼合された偏光板は、偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性が乏しいという問題点があった。
このようなことから、上記液晶表示装置に用いられる偏光板については、その需要が拡大している状況であるが、偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性に優れ、かつ、高い生産速度で製造可能な偏光板を得ることができないという問題点が顕在化していた。
特許第3148513号公報 特許第3427130号公報 特許第3525543号公報 特許第3629286号公報 特開平1−32203号公報 特開平3−64703号公報 特開平5−681号公報 特開平8−271733号公報 特許第3724792号公報 特開2003−177247号公報
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を、高速で製造することが可能なPVA偏光板用接着剤を提供することを主目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物から得られるウレタン(メタ)アクリレートと、偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する基材浸透性モノマーと、光重合開始剤と、を含むことを特徴とするPVA偏光板用接着剤を提供する。
本発明のPVA偏光板用接着剤は、上記ウレタン(メタ)アクリレート、上記基材浸透性モノマー、および、上記光重合開始剤を含有することにより、溶媒を用いることなく、ポリビニルアルコール(以下、単に「PVA」と称する場合がある。)からなる偏光子と偏光板保護フィルムを接着することができる。このため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、偏光板を製造する工程において偏光子と偏光板保護フィルムとを接着する際に、溶媒を乾燥する工程を実施することが不要になる。
このようなことから、本発明によればポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を、高速で製造することが可能なPVA偏光板用接着剤を得ることができる。
本発明のPVA偏光板用接着剤には、シランカップリング剤が含まれることが好ましい。シランカップリング剤が含まれることにより、本発明のPVA偏光板用接着剤の上記偏光子に対する接着性を向上することができるからである。
また本発明のPVA偏光板用接着剤においては、上記ポリオール化合物がポリエーテルポリオールであることが好ましい。上記ポリオール化合物としてポリエーテルポリオールを用いることにより、上記ウレタン(メタ)アクリレートをポリビニルアルコールからなる偏光子との接着性に優れたものにできる結果、本発明のPVA偏光板用接着剤の上記偏光子に対する接着性を向上することができるからである。
さらに本発明のPVA偏光板用接着剤においては、上記ポリイソシアネート化合物が、脂環式ポリイソシアネート化合物であることが好ましい。上記ポリイソシアネート化合物として脂環式ポリイソシアネート化合物を用いることにより、上記ウレタン(メタ)アクリレートを、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光板保護フィルムとの接着性に優れたものにできるからである。
本発明のPVA偏光板用接着剤は、ポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を、高生産性で製造することができるという効果を奏する。
以下、本発明のPVA偏光板用接着剤について詳細に説明する。
本発明のPVA偏光板用接着剤は、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物から得られるウレタン(メタ)アクリレートと、偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する基材浸透性モノマーと、光重合開始剤と、を含むことを特徴とするものである。
本発明のPVA偏光板用接着剤は、上記ウレタン(メタ)アクリレート、上記基材浸透性モノマー、および、上記光重合開始剤を含有することにより、溶媒を用いることなく、PVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとを接着することができる。このため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、偏光板を製造する工程において偏光子と偏光板保護フィルムとを接着する際に、溶媒を乾燥する工程を実施することが不要になる。つまり、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、従来、PVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を製造する際に、製造速度の律速となっていた接着剤の乾燥工程を実施することが不要になる。このため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、上述したような構成を有する偏光板を、高速で製造することができるようになる。
このようなことから、本発明によればポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を、高生産性で製造することが可能なPVA偏光板用接着剤を得ることができる。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製される偏光板は、上記ウレタン(メタ)アクリレート、および、上記基材浸透性モノマーの硬化物によってPVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとが接着されるものとなる。このため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に、トリアセチルセルロースに代表されるセルロース誘導体からなる偏光板保護フィルムを用いる場合であっても、従来のようにけん化処理を行うことが不要となる。これは、従来は接着剤としてPVA水溶液が用いられていたため、偏光板保護フィルムの表面に水素結合の形成に寄与する水酸基を形成することが必要であったが、本発明のPVA偏光板用接着剤は水素結合によって接着力を発現するものではないからである。このようなことから、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、ポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を製造する工程において、けん化処理工程を排除することができるため、偏光板製造工程を簡略化することができる。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることによって、上述したようなけん化処理工程を排除できることは、次のような利点も有するものである。すなわち、上記偏光板保護フィルムに所望の機能を有する材料を含有させたり、あるいは、所望の機能を備える機能性層を積層することにより、偏光板に付加機能を付与することが従来より行われている。しかしながら、従来は、上記けん化処理工程が必要であったことから、上記セルロース誘導体からなる偏光板保護フィルムに所望の機能を付与するために用いられる材料としては、アルカリ耐性を有するものしか用いることができないという制約があった。
この点、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより上記けん化処理工程が不要となるため、所定の機能を有する材料をアルカリ耐性を有するものに限定する必要がなくなり、広い範囲から適当な材料を選択して用いることができるようになる。
さらに、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製される偏光板は、上記ウレタン(メタ)アクリレート、および、上記基材浸透性モノマーの硬化物によってPVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとが接着されるものとなる。このため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、PVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性に優れた偏光板を作成することができる。
さらにまた、本発明のPVA偏光板用接着剤は次のような利点を有する。すなわち、従来のPVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた偏光板は、偏光子と偏光板保護フィルムとを接着する接着剤としてポリビニルアルコールが用いられてきた。しかしながら、ポリビニルアルコールは水溶性を示すため、このような接着剤が用いられた偏光板は、耐湿性に乏しいという問題点があった。
この点、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製される偏光板は、PVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとが、上記ウレタン(メタ)アクリレート、および、上記基材浸透性モノマーの硬化物によって接着されたものとなる。ここで、上記ウレタン(メタ)アクリレート、および、上記基材浸透性モノマーの硬化物は耐水性に優れるものであるため、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いることにより、高湿雰囲気下における耐久性に優れた偏光板を製造することができる。
なお、本発明における「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートを含むことを意味するものとする。
本発明のPVA偏光板用接着剤は、少なくとも、上記ウレタン(メタ)アクリレート、上記基材浸透性モノマー、および、光重合開始剤を含むものである。
以下、このような本発明に用いられる各構成について順に説明する。
1.ウレタン(メタ)アクリレート
まず、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートについて説明する。本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とから得られるものである。
ここで、「ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とから得られる」とは、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物との反応によって生成されることを意味するものである。したがって、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とを反応させることによって、反応生成物として得ることが可能な構造を有するものを意味するものである。
このように、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とから得られるものであるため、通常、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、上記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基が、上記ポリオール化合物が有する水酸基、および、上記水酸基含有(メタ)アクリレート化合物が有する水酸基とそれぞれ反応することにより、これらの化合物が結合された構造を有するものとなる。
以下、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートを得るために用いられる、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物について順に説明し、次いで、これらの化合物からウレタン(メタ)アクリレートを得る方法等について説明する。
(1)ポリイソシアネート化合物
まず、本発明に用いられるポリイソシアネート化合物について説明する。本発明に用いられるポリイソシアネート化合物としては、分子内に複数のイソシアネート基を有するものであれば特に限定されるものではない。このようなポリイソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3′−ジメチルフェニレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−ヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等を挙げることができる。
本発明においては、これらのポリイソシアネート化合物のいずれであっても好適に用いることができるが、なかでも脂環式ポリイソシアネート化合物を用いることが好ましい。上記ポリイソシアネート化合物として脂環式ポリイソシアネート化合物を用いることにより、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートを、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光板保護フィルムとの接着性に優れたものにできるからである。このような観点からすると、本発明に好適に用いられるポリイソシアネート化合物としては、TDIベースとして住友化学製スミジュールL75、スミジュールIL、デスモジュールHL、MDIベースとして、住友化学製スミジュール44S、スミジュール44V10、スミジュール44N20、スミジュール44V40、スミジュール44V70、IPDIベースとして住友化学製デスモジュールZ4470等を挙げることができる。このような脂環式ポリイソシアネート化合物を用いることにより、本発明の偏光板において、接着層と後述する偏光板保護フィルムとの接着性をさらに向上することができる。
なお、本発明に用いられるポリイソシアネート化合物は、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
(2)ポリオール化合物
次に、本発明に用いられるポリオール化合物について説明する。本発明に用いられるポリオール化合物としては、複数の水酸基を有するものであれば特に限定されるものではない。このようなポリオール化合物としては、例えば、芳香族ポリエーテルポリオール、脂肪族ポリエーテルポリオール、脂環族ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、および、ポリカプロラクトンポリオール等を挙げることができる。
以下、これらのポリオール化合物について、その具体例を順に説明する。
上記芳香族ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールAのブチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールFのプロピレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールFのプロピレンオキサイド付加ジオール、ハイドロキノンのアルキレンオキサイド付加ジオール、ナフトキノンのアルキレンオキサイド付加ジオール等を挙げることができる。
上記脂肪族ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、置換テトラヒドロフラン、オキセタン、置換オキセタン、テトラヒドロピラン及びオキセバンから選ばれる少なくとも1種の化合物を開環(共)重合することにより得られるもの等を挙げることができる。これらの具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブチレングリコール、ポリイソブチレングリコール、プロピレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体ポリオール、エチレンオキサイドとテトラヒドロフランの共重合体ポリオール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体ポリオール、テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロフランの共重合体ポリオール、エチレンオキサイドと1,2−ブチレンオキサイドの共重合体ポリオール等を挙げることができる。
上記脂環族ポリエーテルポリオールとしては、例えば、水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジオール、水添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加ジオール、水添ビスフェノールAのブチレンオキサイド付加ジオール、水添ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加ジオール、水添ビスフェノールFのプロピレンオキサイド付加ジオール、水添ビスフェノールFのブチレンオキサイド付加ジオール、ジシクロペンタジエンのジメチロール化合物、トリシクロデカンジメタノール等を挙げることができる。
上記ポリエステルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等の多価アルコールとフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマール酸、アジピン酸、セバシン酸等の多塩基酸とを反応して得られるポリエステルポリオール等を挙げることができる。
上記ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、1,6−ヘキサンポリカーボネート等を挙げることができる。
上記ポリカプロラクトンポリオールとしては、例えば、ε−カプロラクトンと、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール等の2価のジオールとを反応させて得られるポリカプロラクトンジオール等を挙げることができる。
その他本発明に用いることができるポリオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリβ−メチル−δ−バレロラクトン、ヒドロキシ末端ポリブタジエン、ヒドロキシ末端水添ポリブタジエン、ひまし油変性ポリオール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化合物、ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ポリオール等を挙げることができる。
本発明においては、これらのいずれのポリオール化合物であっても好適に用いることができるが、なかでもポリエーテルポリオールを用いることが好ましい。その理由は次の通りである。すなわち、本発明のPVA偏光板用接着剤は、PVAからなる偏光子と偏光板保護フィルムとを貼り合せることによって偏光板を作製するために用いられるものであるが、上記ポリエーテルポリオールは、水素結合に寄与するエーテル結合部位を分子内に有することから、ポリビニルアルコールとの接着性に優れるものである。このため、上記ポリオール化合物として、ポリエーテルポリオールを用いることにより、上記ウレタン(メタ)アクリレートをポリビニルアルコールからなる偏光子との接着性に優れたものにできる結果、本発明のPVA偏光板用接着剤のポリビニルアルコールからなる偏光子に対する接着性を向上することができるからである。また、ポリエーテルポリオールは、ガラス転移温度が低く、偏光板保護フィルム表面に対して濡れ広がる性質を有しており、硬化後もその性質は変わらないことから、偏光板保護フィルムの種類が変わっても安定した接着性を示すからである。
本発明に好ましく用いられるポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、および、その誘導体を挙げることができる。
なお、本発明に用いられるポリオール化合物は、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
本発明に用いられるポリオール化合物は、数平均分子量が500〜12000の範囲内であることが好ましく、なかでも1500〜9000の範囲内であることが好ましく、特に3500〜9000の範囲内であることが好ましい。数平均分子量が上記範囲よりも小さいと、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製した偏光板において、偏光子と偏光保護フィルムとの接着性が低下してしまう可能性があるからである。また、上記範囲よりも大きいと、本発明のPVA偏光板用接着剤の粘度が高くなりすぎてしまい、塗工適性が損なわれてしまう場合があるからである。
(3)水酸基含有(メタ)アクリレート化合物
次に、本発明に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレート化合物について説明する。本発明に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレート化合物としては、水酸基と、アクリレート基を有するものであれば特に限定されるものではない。このような水酸基含有(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリロイルホスフェート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
また、本発明に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、下記構造式(1)または(2)で表される化合物を挙げることもできる。
Figure 2008063527
ここで、上記構造式(1)または(2)において、Rは水素原子又はメチル基を示し、mは1〜15の数を示す。
さらに、本発明に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、アルキルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応により得られる化合物も挙げられる。
本発明においては、これらのいずれの水酸基含有(メタ)アクリレート化合物であっても好適に用いることができる。なかでも本発明においては、上記水酸基含有(メタ)アクリレート化合物として、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
なお、本発明に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレート化合物は、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
(4)ウレタン(メタ)アクリレート
本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートを、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とから得る方法としては、所望の構造を有するウレタン(メタ)アクリレートを得ることができる方法であれば特に限定されるものではなく、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の種類等に応じて任意の方法を用いることができる。このような方法としては、例えば、次の4つの方法挙げることができる。
第1に、ポオール化合物、ポリイソシアネート化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を一括に仕込んで反応させる方法。
第2に、ポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物とを反応させた後、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させる方法。
第3に、ポリイソシアネート化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とを反応させた後、ポリオール化合物を反応させる方法。
第4に、ポリイソシアネート化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とを反応させた後、ポリオール化合物を反応させ、再び水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させる方法。
本発明においては、これらのいずれの方法によって得られるウレタン(メタ)アクリレートであっても好適に用いることができる。
また、上述したように、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物とから得ることができるものであり、上記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基が、上記ポリオール化合物が有する水酸基、および、上記水酸基含有(メタ)アクリレート化合物が有する水酸基とそれぞれ反応することにより、これらの化合物が結合された構造を有するものである。ここで、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートを構成する上記ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の組み合わせとしては、所望の接着性を備えるウレタン(メタ)アクリレートを得ることができる組み合わせであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレート得るために用いられるポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物の好適な組み合わせとしては、例えば、IPDI、ポリプロピレングリコール、および、2−ヒドロキシエチルアクリレートの組み合わせ、または、IPDI、ポリエチレングリコール、および、2−ヒドロキシエチルアクリレートの組み合わせを挙げることができる。
本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、数平均分子量が3,000〜80,000の範囲内であることが好ましく、なかでも5,000〜50,000の範囲内であることが好ましく、特に8,000〜30,000の範囲内であることが好ましい。数平均分子量が上記範囲よりも小さいと、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製される偏光板において、偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性が低下してしまう可能性があるからである。また、上記範囲よりも大きいと、本発明のPVA偏光板用接着剤の粘度が高くなりすぎてしまい、塗工適性が損なわれてしまう場合があるからである。
なお、本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
2.基材浸透性モノマー
次に、本発明における接着層に用いられる基材浸透性モノマーについて説明する。本発明に用いられる基材浸透性モノマーは、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に、PVAからなる偏光子と貼り合わされる偏光板保護フィルムに対して浸透性を有するものである。
ここで、「偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する」とは、モノマーの少なくとも一部が基材の内部に浸透することをいうものとする。また、本発明に用いられる基材浸透性モノマーが、上記「偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する」ことは、モノマー中に偏光板保護フィルムを浸漬した際に該保護フィルムの少なくとも一部が膨潤、又は溶解することを確認することによって、評価することができる。
本発明に用いられる基材浸透性モノマーとしては、偏光板保護フィルムに対して浸透性を有するものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられる基材浸透性モノマーは、上述したウレタン(メタ)アクリレートと相溶性を示すものであることが好ましい。このような基材浸透性モノマーと、上述したウレタン(メタ)アクリレートと併用することにより、上記基材浸透性モノマーの含有量を変化させることで、本発明のPVA偏光板用接着剤の粘度を所定の範囲に調整することが可能になるからである。
ここで、本発明に用いられる基材浸透性モノマーが、上記「相溶性を示す」とは、お互いに親和性を有することを意味するものであり、具体的には、接着層を形成した際に、相分離等により一方が凝集、析出したり塗膜が白化したりせず、可視光域においてヘイズの上昇が認められないことを意味する。
また本発明においては、上記基材浸透性モノマーとして、アクリレート基を有するものを用いることが好ましい。その理由は次の通りである。すなわち、本発明に用いられる基材浸透性モノマーは、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光板保護フィルムの表面に浸透する機能を有するものである。そして、本発明のPVA偏光板用接着剤は、偏光板保護フィルムの表面に浸透した基材浸透性モノマーと、上述したウレタン(メタ)アクリレートが作用することにより、優れた接着性を発現するものである。
この点、本発明に用いられる基材浸透性モノマーとして、アクリレート基を有するものを用いることにより、基材浸透性モノマーが上記ウレタン(メタ)アクリレートと重合等によって作用しやすくなる結果、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて、より偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性に優れた偏光板を作製することが可能になるからである。
また、上記アクリレート基を有する基材浸透性モノマーとしては、単一のアクリレート基を有するものであってもよく、または、複数のアクリレート基を有するものであってもよい。
また、本発明に用いられるアクリレート基を有する基材浸透性モノマーとしては、極性が小さい非極性アクリレートと、極性が大きい極性アクリレートとを挙げることができる。
上記非極性アクリレートとしては、例えば、スチレン、イソボニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート等のモノアクリレート;1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート等のジアクリレート等、を挙げることができる。
また、上記極性アクリレートとしては、例えば、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート等のモノアクリレート;モルフォリンアクリレート、2−エチル−2−ブチループロパンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート等のジアクリレート;ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エステル、トリメチロールプロパントリアクリレート等のポリアクリレート等を挙げることができる。
本発明に用いられる基材浸透性モノマーとしては、上記非極性アクリレート、または、上記極性アクリレートのいずれであっても好適に用いることができる。ここで、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に、セルロース誘導体からなる偏光板保護フィルムを用いる場合は、上記非極性アクリレート、および、上記極性アクリレートを好適に用いることができる。このような場合に特に好適に用いられる基材浸透性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、イソボニルアクリレート、モルフォリンアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等を挙げることができる。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際にシクロオレフィン系樹脂からなる偏光板保護フィルムを用いる場合は、上記極性アクリレートを好適に用いることができる。このような場合に特に好適に用いられる基材浸透性モノマーとしては、例えば、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、モルフォリンアクリレート等を挙げることができる。
なお、本発明に用いられる基材浸透性モノマーは、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
本発明のPVA偏光板用接着剤中における上記基材浸透性モノマーの含有量としては、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて、偏光子と偏光板保護フィルムとが所望の接着強度で接着された偏光板を作製することができ、かつ、本発明のPVA偏光板用接着剤の粘度を所望の範囲内にすることができる範囲であれば特に限定されるものではない。なかでも本発明における上記基材浸透性モノマーの含有量は、上述したウレタン(メタ)アクリレート100重量部に対して、10重量部〜200重量部の範囲内であることが好ましく、特に30重量部〜150重量部の範囲内であることが好ましく、さらに50重量部〜100重量部の範囲内であることが好ましい。
上記基材浸透性モノマーの含有量が上記範囲よりも少ないと、本発明のPVA偏光板用接着剤の粘度が高くなりすぎてしまい、塗工適性が損なわれる場合があるからである。また、上記範囲よりも多いと、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製した際に、偏光子と偏光板保護フィルムとの接着性が所望の範囲に達しない場合があるからである。
3.光重合開始剤
次に、本発明に用いられる光重合開始剤について説明する。本発明に用いられる光重合開始剤は、紫外線が照射されることにより上記ウレタン(メタ)アクリレートおよび上記基材浸透性モノマーの硬化反応を誘起する機能を有するものである。
本発明に用いられる光重合開始剤としては、所定の波長領域の光を吸収することより、上記ウレタン(メタ)アクリレートおよび上記基材浸透性モノマーの硬化反応を誘起できるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられる光重合開始剤は、500nm以上の波長領域に吸収を示さないものであることが好ましく、特に480nm以上の波長領域に吸収を示さないものであることが好ましく、さらには、450nm以上の波長領域に吸収を示さないものであることが好ましい。
光重合開始剤が上記波長領域に吸収を示すものであると、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて作製される偏光板の着色が強くなってしまう場合があるからである。
ここで、本発明において、「吸収を示さない」とは、光重合開始剤をトルエンに5質量%の濃度で溶解した溶液の吸光度を分光光度計を用いて測定した際に、上記波長範囲の光に対する吸光度が0.5%以下であることを意味するものとする。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作成する場合、通常、偏光板保護フィルムを介して、光重合開始剤に紫外線が照射されることになるため、本発明に用いられる上記光重合開始剤としては、上記偏光板保護フィルムが吸収する波長領域以外の波長領域の光を吸収して硬化反応を誘起できるものであることが好ましい。
ここで、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光板保護フィルムには、通常、偏光板保護フィルム自体が紫外線によって劣化してしまうことを防止したり、あるいは、偏光子が紫外線によって劣化してしまうことを防止するために、紫外線吸収剤を含有されることが多いものである。このような場合は、本発明に用いられる光重合開始剤として、上記紫外線吸収剤が吸収する波長領域よりも長波長側の光を吸収することによって硬化反応を誘起できるものを用いることが好ましい。例えば、上記紫外線吸収剤が、400nm以下の光を吸収するものである場合、上記光重合開始剤としては、400nmよりも長波長側の光を吸収することにより上述した硬化反応を誘起できるものを用いることが好ましい。
上記着色の観点と、上記偏光板保護フィルムの吸収特性の観点とを合わせると、本発明に用いられる光重合開始剤は、上記偏光板保護フィルムが吸収する波長領域よりも長波長側であり、かつ、500nmよりも短波長側の光を吸収することによって硬化反応を誘起できるものを用いることが好ましい。本発明においてはこのような光重合開始剤として、通常、波長領域が400nm〜500nmの範囲内の光を吸収することにより、硬化反応を誘起できるものが好適に用いられる。
このような光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、α−アミノ・アセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンズスベロン、メチレンアントロン、4−アジドベンジルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、ナフタレンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド、n−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスルフィド、トリフェニルホスフィン、カンファーキノン、アデカ社製N1717、四臭化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイン、エオシン、メチレンブルー等の光還元性色素とアスコルビン酸やトリエタノールアミンのような還元剤との組み合わせ等を例示できる。
本発明のPVA偏光板用接着剤中における上記光重合開始剤の含有量としては、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に、上記ウレタン(メタ)アクリレートおよび上記基材浸透性モノマーを所望の時間内に硬化することができる範囲であれば特に限定されるものではない。なかでも本発明においては上記光重合開始剤の含有量が0.1質量%〜10質量%の範囲内であることが好ましく、特に1質量〜7質量%の範囲内であることが好ましく、さらに2質量%〜5質量%の範囲内であることが好ましい。
なお、本発明に用いられる光重合開始剤は、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
4.その他の添加剤
本発明のPVA偏光板用接着剤は、少なくとも、上記ウレタン(メタ)アクリレート、上記基材浸透性モノマー、および、上記光重合開始剤が含まれるものであるが、必要に応じて他の添加剤が含まれるものであってもよい。このような他の添加剤としては、特に限定されるものではなく、本発明のPVA偏光板用接着剤に所望の機能を付与できるものを本発明の目的を損なわない範囲内で用いることができる。なかでも上記他の添加剤として本発明に好適に用いることができるものとしては、例えば、シランカップリング剤を挙げることができる。本発明のPVA偏光板用接着剤にシランカップリング剤が含まれることにより、ポリビニルアルコールからなる偏光子に対する接着性を向上するという利点を有する。
本発明に用いられるシランカップリング剤としては、上記PVAからなる偏光子との接着性向上に寄与できるものであれば特に限定されるものではない。このような、シランカップリング剤としては、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル-N-(1,3−ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。本発明においては、これらのいずれのシランカップリング剤であっても好適に用いることができるが、なかでもメルカプト基を有するシランカップリング剤を用いることが好ましい。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤にシランカップリング剤が含まれる場合、その含有量としては、0.1質量%〜10質量%の範囲内であることが好ましく、なかでも0.3質量%〜7質量%の範囲内であることが好ましく、特に0.5質量〜3質量%の範囲内であることが好ましい。
なお、本発明に用いられるシランカップリング剤は、1種類であってもよく、または、2種類以上であってもよい。
5.PVA偏光板用接着剤の用途
本発明のPVA偏光板用接着剤は、液晶表示装置等に用いられるポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子と偏光板保護フィルムとが貼り合わされた構成を有する偏光板を作製する際に、ポリビニルアルコールからなる偏光子と偏光板保護フィルムとを接着するために用いられるものである。
次に、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する方法について説明する。本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を製造する方法としては、PVAからなる偏光子と、偏光板保護フィルムとが本発明のPVA偏光板用接着剤を介して接着された構成を有する偏光板を製造できる方法であれば特に限定されるものではない。このような方法としては、例えば、本発明のPVA偏光板用接着剤を偏光板保護フィルムの片面に塗工する工程と、上述した偏光子の両面に本発明のPVA偏光板用接着剤が塗設された偏光板保護フィルムを貼り合わせる工程と、上記偏光板保護フィルムを介して、本発明のPVA偏光板用接着剤に紫外線を照射することにより、上記ウレタン(メタ)アクリレートおよび上記基材浸透性モノマーを硬化させる工程とを有する製造方法を挙げることができる。
本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光子としては、PVAからなるものであれば特に限定されるものでない。このような偏光子としては、通常、通常、ポリビニルアルコールからなるフィルムにヨウ素を含浸させ、これを一軸延伸することによってポリビニルアルコールとヨウ素との錯体を形成させたものが用いられる。
また、本発明のPVA偏光板用接着剤を用いて偏光板を作製する際に用いられる偏光板保護フィルムとしては、偏光子が空気中の水分等に曝されることを防止する機能や、偏光子の寸法変化を防止する機能等を有するものであれば特に限定されるものではない。このような偏光板保護フィルムとしては、従来広く用いられてきたセルローストリアセテートに代表されるセルロース誘導体からなるフィルムを用いることができるのは勿論のこと、シクロオレフィン系樹脂からなるフィルムも用いることができる。
上記シクロオレフィン系樹脂からなる偏光板保護フィルムの具体例としては、例えば、Ticona社製 Topas、ジェイエスアール社製 アートン、日本ゼオン社製 ZEONOR、日本ゼオン社製 ZEONEX、三井化学社製 アペル等を挙げることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
次に、実施例を示すことにより本発明についてさらに具体的に説明する。
(1)実施例1
(PVA偏光板用接着剤の調整)
撹拌機を備えた反応容器に、イソホロンジイソシアネート32.9g、分子量4000のポリプロピレングリコール(PPG)、ジオール(PP−4000、三洋化成(株)製)444.0g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.12gを仕込み、これらを撹拌しながら10℃になるまで氷冷した。なお、この仕込み量比で反応させると、ウレタン(メタ)アクリレート1分子中に3分子のPPGの繰り返し単位が含まれることになる。
次いでジブチル錫ジラウレート0.39gを添加して、反応容器を40〜55℃に加熱して90分撹拌した。残留イソシアネート量が0.65%以下になっていることを確認した後、メタノール0.3g添加した。さらに45〜55℃で40分撹拌した。続いて2−ヒドロキシエチルアクリレート7.6gを添加して、55〜70℃で90分撹拌した。残留イソシアネート量が0.05%以下になっていることを確認して反応終了とした。その結果、485.3gのウレタンアクリレートが得られた。
このウレタンアクリレートの液温度を50〜60℃に保ちながらアクリロイルモルホリン(興人(株)製ACMO)160.0g、ルシリンTPO(BASF(株)製)を9.7g、を加え均一な樹脂液になるまで撹拌することにより、本発明のPVA偏光板用接着剤Iを得た。
(偏光板の作製)
40℃に加温した上記PVA偏光板用接着剤Iを、厚み80μmのトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フィルム(株)製)上に塗工し、ポリビニルアルコールからなる偏光子の両面からラミネートした後、トリアセチルセルロースフィルム面からUV照射装置(フュージョンUVシステムズ製Hバルブ)で200mJ/cmの紫外線を照射した。この操作を両面について行うことにより偏光板を作製した。
ここで、上記偏光子への偏光板保護フィルムのラミネートは、図2に示すような、2本のニップロール3の間を通過させることにより、偏光子1の両面に偏光板保護フィルム2を同時にラミネートする貼り合わせ装置10を用いて行った。
(2)実施例2
(PVA偏光板用接着剤の調整)
実施例1と同様の方法により、PVA偏光板用接着剤Iを調製した。
(偏光板の作製)
40℃に加温した上記PVA偏光板用接着剤Iを厚み60μmの環状ポリオレフィンフィルム(アートンRタイプ;JSR(株)製)上にポリエチレン性マスキングフィルムを剥離したのち塗工し、実施例1と同様の貼り合わせ装置を用いてポリビニルアルコールからなる偏光子の両面からラミネートした後、環状ポリオレフィンフィルム面からUV照射装置(フュージョンUVシステムズ製Hバルブ)で200mJ/cmの紫外線を照射した。この操作を両面について行うことにより偏光板を作製した。
(3)実施例3
偏光板保護フィルムとして、日本ゼオン製の厚み60μmのゼオノアを用いたこと以外は、実施例2と同様の方法により偏光板を作製した。
(4)比較例1
(PVA偏光板用接着剤の調製)
分子量4000のポリプロピレングリコール(PPG)ジオールを用いなかった以外は実施例1と同様の方法により、PVA偏光板用接着剤IIを得た。
(偏光板の作製)
上記PVA偏光板用接着剤IIを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、偏光板を作製した。
(5)比較例2
(PVA偏光板用接着剤の調製)
単官能モノマーとして、アクリロイルモルフォリンを用いなかったこと以外は実施例1と同様の方法によりPVA偏光板用接着剤III得た。
(偏光板の作製)
上記PVA偏光板用接着剤IIIを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、偏光板を作製した。
(6)評価
上記実施例および比較例において作製した偏光板について偏光子と偏光板保護フィルムとの間での剥離試験を行った。剥離試験は、幅25mm、長さ150mmとした偏光板を用い、JIS Z0237に準じ、オリエンテック製のテンシロン引張試験機により300mm/min、180度で剥がした時の剥離強度を測定した。
その結果、実施例1〜3において作製した偏光板では偏光子と偏光板保護フィルムとの境界間での剥がれは起こらず、荷重を加え続けた場合、偏光板保護フィルムが破断した。一方、比較例1、2において作製した偏光板では、偏光子と偏光板保護フィルムとの境界間で剥離した。
一般的な液晶表示装置の一部を模式的に例示する概略図である。 偏光板貼り合わせ装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
101 … 液晶セル
102A,102B … 偏光板
112A,112B … 偏光子
122A,122B … 偏光板保護フィルム
1 … 偏光子
2 … 偏光板保護フィルム
3 … ニップロール
10 … 貼り合わせ装置

Claims (4)

  1. ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、および、水酸基含有(メタ)アクリレート化合物から得られるウレタン(メタ)アクリレートと、
    偏光板保護フィルムに対して浸透性を有する基材浸透性モノマーと、
    光重合開始剤と、を含むことを特徴とする、PVA偏光板用接着剤。
  2. シランカップリング剤が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のPVA偏光板用接着剤。
  3. 前記ポリオール化合物がポリエーテルポリオールであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のPVA偏光板用接着剤。
  4. 前記ポリイソシアネート化合物が、脂環式ポリイソシアネート化合物であることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のPVA偏光板用接着剤。
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