JP2008062767A - 車室内の荷物保持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で車室内の使い勝手を向上させることができるようにする。
【解決手段】 第1内径を有する穴として形成された大径部と、大径部と連通し第1内径よりも小さな内径である第2内径を有する穴として形成された小径部とからなる穴部を有するガーニッシュ部材に対して着脱自在に係合し荷物を保持する車室内の荷物保持部材26であって、第1内径よりも小さく且つ第2内径よりも大きな外径を有し大径部に挿入される挿入部32と、第2内径よりも小さな外径を有し小径部に嵌入される内壁部35と、小径部の周縁両側方にそれぞれ当接する一対の側方当接部36および小径部の周縁下方に当接する下方当接部37とを有して構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両の室内で荷物を保持することを可能とする、車室内の荷物保持部材に関するものである。
従来より、車両の客室内において乗員の手荷物をフックなどにより保持する種々の技術が知られている。このような技術の具体例としては、以下の特許文献1〜3が挙げられる。
特許第3555745号公報 実開平5−58491号公報 登録実用新案第3020911号公報
しかしながら、これらの特許文献1〜3には、以下のような課題が存在する。
特許文献1の技術においては、フックをシートバックのパッド(クッション材)に埋め込む構造となっているため、フックは、一箇所に固定されたままである。またフックに入力される荷重が大きい場合にはパッドからフックが外れてしまう事態が生じ得る。また、このとき、パッドを傷つけることになるため、シートバック本来の機能も損なわれてしまう。
また、この特許文献1の技術においては、シートバックの表皮材であるトリムカバーに切り込みを入れ、この切込みからフックをシートバックのパッドに埋め込む構造となっているため、トリムカバーの切り込みに対する末端処理に手間がかかるという事態も生じる。
さらに、この末端処理を行なったとしても、その後、フックに繰り返し荷重が入力されることにより、切込みからトリムカバーが破けたりほころんだりして美観が低下しやすいという課題もある。
特許文献2の技術においては、シートバックの後面において上下方向に延在する一対の縦バーを設け、この一対の縦バーに亘ってフックを有する横バーを上下方向にスライド可能に取付けるという構造となっているが、乗員の視線に晒される部品が多く、また、構造自体もかなり大掛かりなものとなっているため、車室内の美観を損ねてしまうという課題が生じる。
特許文献3の技術においては、袋吊り下げ具の取付部材をシートバック(背もたれ部)の上部に引っ掛ける構造となっているが、このような構造では、車両が振動した場合において、取付部材が容易にシートバックから外れてしまうという課題がある。またフックは本体の上下方向で移動が可能となっているが、本体から取り外すことができない上、固定が確実でなく下方に落ちてしまう虞があるという課題もある。また、シートバックの表皮材と取付部材との接触面が擦れあうことで、シートバック表皮材が傷みやすいという課題もある。
特許文献1〜3のいずれの場合もフックを着脱可能かつ移動可能となるよう構成したものではない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構造で車室内の使い勝手を向上させることができる、車室内の荷物保持部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車室内の荷物保持部材(請求項1)は、第1内径を有する穴として形成された大径部と、該大径部と連通し該第1内径よりも小さな内径である第2内径を有する穴として形成された小径部とからなる穴部を有し車室内に固定されたガーニッシュ部材に対して着脱自在に係合して荷物を保持する車室内の荷物保持部材であって、該第1内径よりも小さく且つ該第2内径よりも大きな外径を有し該大径部に挿入される挿入部と、該第2内径よりも小さな外径を有し該小径部に嵌入される内壁部と、該挿入部が該大径部に挿入された後で該内壁部が該小径部に嵌入された際に、該小径部の周縁両側方にそれぞれ当接する一対の側方当接部および該小径部の周縁下方に当接する下方当接部とを有することを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車室内の荷物保持部材は、請求項1記載の内容において、該小径部は、一対の第1直線部と、一対の該第1直線部の下端部を接続する円弧状の部材である第1円弧部と、該第1直線部の両上端の間に形成された開口部とにより略U字形に形成され、該内壁部は、該小径部の該開口部に挿入された際に、一対の該第1直線部に沿って摺動する一対の第2直線部と、該小径部の該第1円弧部に突き当たり該第1円弧部に対応する円弧状の部材である第2円弧部とにより略U字形に形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車室内の荷物保持部材は、請求項2記載の内容において、該内壁部には、一対の第2直線部両上端部において側方に突出されて、該内壁部が該小径部に嵌入された際に、大径部に内接する一対の鍔部を有することを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の車室内の荷物保持部材は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の内容において、平板状に形成され一方の面に該挿入部が設けられる基部と、該基部における他方の面に設けられて荷物を保持する略L字形のフックとを有し、該フックは、該挿入部よりも下方にオフセットされた位置に配置されることを特徴としている。
本発明の車室内の荷物保持部材によれば、シンプルな構造でガーニッシュ部材に対して着脱自在とされ、かつ確実に荷物を保持することが可能となり、客室の使い勝手を向上させることができる。(請求項1)
また、荷物保持部材に入力される上下方向の荷重を、小径部の第1円弧部と荷物保持部材の第2円弧部とによって受け止めながら、荷物保持部材に入力される左右方向の荷重を、小径部の第1直線部と荷物保持部材の第2直線部とによって受け止めることで、荷物保持部材がガーニッシュ部材に対して揺動することを防ぐことができる。(請求項2)
また、内壁部上部に設けた一対の鍔部を大径部の内周部に当接させることによって、荷物保持部材に入力される荷重をより確実に受け止め、左右への揺動を防止することができる。(請求項3)
また、荷物を保持する略L字形のフックを挿入部よりも下方にオフセットさせた位置に設けることによって、入力荷重をより効率良く分散させることができ、より重い荷物を保持することができる。(請求項4)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両の客室内の荷物保持部材について説明すると、図1は本発明が適用されたシート10の全体構成を示す模式的な後面図、図2は樹脂ガーニッシュ18を示す模式的な正面図、図3はフック部材26が樹脂ガーニッシュ18に取り付けられた場合を示す模式的な斜視図、図4は樹脂ガーニッシュ18の裏面を示す模式的な斜視図である。
また、図5はフック部材26を示す模式的な斜視図、図6はフック部材26を示す模式的な側面図、図7はフック部材26を示す模式的な後面図、図8は図6の模式的なVIII−VIII断面図、図9はフック部材26を示す模式的な斜視図、図10はフック部材26が樹脂ガーニッシュ18に取り付けられた場合における図9の模式的なX−X断面図、図11はフック部材26が樹脂ガーニッシュ18に取り付けられた場合における図9の模式的なXI−XI断面図、図12はフック部材26の要部を主に示す模式的な斜視図である。
図1に示すように、車両用のシート10は、シートクッション11とシートバック12とにより主に形成されている。
また、このシートバック12は、シートバックフレーム(図示略)と、クッション材(図示略)と、このクッション材を覆う表皮材15とにより主に形成されている。
図4に示すように、樹脂ガーニッシュ18は、シートバック12の裏面で表皮材15の上に固定された樹脂製の板材であって、上穴(第1穴部)24と下穴(第2穴部)25とが穿設されている。
これらの上穴24および下穴25は、それぞれ、大径部24A,25Aと小径部24B,25Bとを有し、これらの大径部24A,25Aと小径部24B,25Bとが、それぞれ互いに連通するように形成されている。
そして、これらの上穴24または下穴25には、例えば、図3に示すように、フック部材(荷物保持部材)26が着脱可能に係合されるようになっている。なお、このフック部材26の構造については後述する。
上穴24の小径部24Bは、図2に示すように、一対の直線部(第1直線部)24B1,24B1と、この直線部24B1,24B1の下端を接続する円弧状の円弧部(第1円弧部)24B2と、直線部24B1,24B1の両上端の間に形成された開口である開口部24B3とにより、略U字形に形成されている。
同様に、下穴25の小径部25Bも、一対の直線部(第1直線部)25B1,25B1と、この直線部25B1,25B1の下端を接続する円弧状の円弧部(第1円弧部)25B2と、直線部25B1,25B1の両上端の間に形成された開口である開口部25B3とにより、略U字形に形成されている。
なお、本実施形態において、上穴24の形状と下穴25の形状とは同一であり、したがって、各寸法も、上穴24と下穴25との間で差異はない。
また、図4に示すように、樹脂ガーニッシュ18の裏面には、上穴24の小径部24Bの周縁両側方(図2中符号A24B1,A24B1参照)近傍または下穴25の小径部25Bの周縁両側方(図2中符号A25B1,A25B1参照)近傍に一対の側方隆起部18A、18Aが形成され、小径部24Bの周縁下方(図2中符号A24B2参照)または小径部25Bの周縁下方(図2中符号A25B2参照)に下方隆起部18Bが形成されている。そして、これら側方隆起部18Aと下方隆起部18Bは、フック部材26が上穴24または下穴25に係合された際に、フック部材26と当接されるようになっている。(図10および図11参照) さらに、この樹脂ガーニッシュ18の裏面には、5つの突起部18Cが形成され、これらの突起部18Cを図示しないシートバック12内に設けられた取付ブラケットの穴部に嵌入することで、樹脂ガーニッシュ18がシートバック12の裏面に固定されるようになっている。
図5および図6に示すように、フック部材(荷物保持部材)26は、主に、基部27と、フック30と、嵌入部31とにより一体に形成された樹脂製の部材である。
これらのうち、基部27は、高さh2で形成された平板状の部分である。
また、フック30は、基部27の前面に設けられた荷物を保持する部分であり、前端部28と接続部29とによって略L字形に形成されている。
前端部28は、基部27に対して所定距離L1離間して上下方向に延設され、その高さh1が基部27の高さh2よりも低く形成されており、接続部29は、基部27の前面と前端部28の下端とを接続している。
また、嵌入部31は、基部27の後面(フック30が設けられた面とは反対側の面)に設けられて上穴24または下穴25に係合される部分であって、主に、円盤部(挿入部)32と、上端部33と、溝部34と、内壁部35とにより一体に形成されている。
またフック30の接続部29は、嵌入部31の円盤部(挿入部)32よりも下方の位置に配置されている。すなわちフック30が嵌入部31よりも下方にオフセットした状態に設けられている。
図7に示すように、円盤部32は、樹脂ガーニッシュ18の上穴24および下穴25における大径部24A,25Aの各内径D24A,D24B(図2参照)よりも小さく、且つ、小径部24B,25Bの各内径D24A,D24B(図2参照)よりも大きな外径D32を有する円盤状の部分である。また、この円盤部32は、上穴24および下穴25における大径部24A,25Aに挿入される部分でもある。
また、上端部33は、円盤部32の上端と基部27の後面とを接続する部分である。
また、内壁部35は、図8に示すように、上端部33とともに円盤部32と基部27とを接続する略U字形の壁部であって、その全幅(外径)D35は、樹脂ガーニッシュ18の上穴24および下穴25における小径部24B,25Bの各内径D24A,D24Bよりも僅かに小さくなるように形成されている。
また、この内壁部35は、一対の直線部(第2直線部)35A,35Aと、円弧部(第2円弧部)35Bとを有する略U字形に形成されており、その上端部、つまり一対の直線部35A,35Aの上部は、上端部33に接続されている。
また、内壁部35と上端部33とが接続される境界部分、いわゆる一対の直線部35A,35Aの両上端部には、左右側方に向かって突出された一対の鍔部35C,35Cが形成されている。
これらのうち、直線部35A,35Aは、上穴24の小径部24Bの開口部24B3または下穴25の小径部25Bの開口部25B3へ挿入され、小径部24Bの直線部24B1,24B1または小径部25Bの直線部25B1,25B1に対してそれぞれ摺動する部分である。
また、円弧部35Bは、直線部35A,35Aの両下端を接続し、小径部24Bの円弧部24B2または小径部25Bの円弧部25B2に突き当たって合致するように形成された部分である。
また、一対の鍔部35C,35Cは、大径部24Aの内周部24A1,24A1(図4参照)または大径部25Aの内周部25A1,25A1(図4参照)に当接するよう形成された部分である。
また、溝部34は、上端部33と円盤部32と基部27と内壁部35との間で形成される窪みである。
そして、円盤部32の両側には、それぞれ、基部27側へ隆起し、小径部24Bの周縁両側方(図2中符号A24B1,A24B1参照)または小径部25Bの周縁両側方(図2中符号A25B1,A25B1参照)に当接する一対の隆起部(両側当接部)36,36が形成されている。
隆起部36は、フック部材26が上穴24または下穴25に係合された状態において、樹脂ガーニッシュ18の小径部24Bの周縁両側方(図2中符号A24B1,A24B1参照)または小径部25Bの周縁両側方(図2中符号A25B1,A25B1参照)に設けられた側方隆起部18A,18Aよりも下方側に位置するよう配置されている。(図11参照)
また、図6に示すように、隆起部36と基部27との間の距離L36は、樹脂ガーニッシュ18の板厚T18(図11参照)よりも僅かに短くなるように設定されている。
これらにより、フック部材26と樹脂ガーニッシュ18との間で無駄な隙間が形成されることを防ぐとともに、フック部材26の上方への動きを規制して、フック部材26と樹脂ガーニッシュ18とを確実に係合することができるようになっている。
また、図7に示すように、これらの隆起部36,36の両側には、それぞれ、一対のスリット38,38が形成されている。また、円盤部32において、隆起部36の両端における肉厚T36が、他の部分の肉厚T32よりも薄く形成されている。
これにより、隆起部36が撓むことが許容され、フック部材26が樹脂ガーニッシュ18の上穴24または下穴25に対して係合する際に、隆起部36が樹脂ガーニッシュ18に一対で設けられた側方隆起部18A,18Aを乗り越えさせるようにすることで、樹脂ガーニッシュ18との間で適切な摺動抵抗が生じるようにするとともに、ユーザに対してフック部材26が上穴24または下穴25に対して確実に係合されたという感触(節度感)を与えることができるようになっている。
さらに、このフック部材26の嵌入部31は、小径部24Bの周縁下方(図2中符号A24B2参照)または小径部25Bの周縁下方(図2中符号A25B2参照)に設けられた下方隆起部18Bに当接する下方当接部37を有している。
これにより、フック部材26の下方部における樹脂ガーニッシュ18との隙間をもなくすことで、フック部材26のがたつきを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の客室内の荷物保持部材は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
上穴24は、大径部24Aと小径部24Bとから形成され、このうち、小径部24Bは、上穴24の大径部24Aの内径D24Aよりも小さな内径D24Bを有し、且つ、大径部24Aの下方でこの大径部24Aと連通して形成されている。
同様に、下穴25は、大径部25Aと小径部25Bとから形成され、このうち、小径部25Bは、下穴25の大径部25Aの内径D25Aよりも小さな内径D25Bを有し、且つ、大径部25Aの下方でこの大径部25Aと連通して形成されている。
他方、フック部材26の嵌入部31は、大径部24A,25Aの内径D24A,D25Aよりも小さく、且つ、小径部24B,25Bの内径D24B,D25Bよりも大きな外径D32を有する円盤部32を有している。
さらに、このフック部材26の嵌入部31は、それぞれ、小径部24Bの周縁両側方A24B1,A24B1または小径部25Bの周縁両側方A25B1,A25B1に当接する一対の隆起部36,36と、小径部24Bの周縁下方A24B2または小径部25Bの周縁下方A25B2に当接する下方当接部37とを有している。
これにより、フック部材26の円盤部32を上穴24または下穴25の大径部24Aまたは大径部25Aに挿入した後、フック部材26を小径部24Bまたは小径部25Bの開口部24B3,25B3に向かってスライドさせると内壁部35が小径部24Bまたは小径部25Bに嵌入された状態となる。すなわちフック部材26の嵌入部31が小径部24Bまたは小径部25Bと係合することで、フック部材26と樹脂ガーニッシュ18とが係合される。
また、このとき、嵌入部31の隆起部36,36および下方当接部37の3点とガーニッシュ部材18とが当接するようになっているので、フック部材26とガーニッシュ部材18との間のがたつきを廃し、ガーニッシュ部材18に対してフック部材26を確実に係止させることができる。
つまり、車両の振動により、フック部材26に保持された荷物が揺れたような場合であっても、フック部材26と樹脂ガーニッシュ18との係合が容易に外れることを防ぎながら、上穴24または下穴25に対するフック部材26の着脱性が低下することを防ぐことができるのである。
また、上穴24の小径部24Bは、一対の直線部(第1直線部)24B1,24B1、および、この直線部24B1,24B1の下端を接続する円弧状の円弧部(第1円弧部)24B2とから成り、略U字形に形成されている。
同様に、下穴25の小径部25Bも、一対の直線部(第1直線部)25B1,25B1、および、この直線部25B1,25B1の下端を接続する円弧状の円弧部(第1円弧部)25B2とから成り、略U字形に形成されている。
これにより、フック部材26に入力される上下方向の荷重を、上穴24の円弧部24B2または下穴25の円弧部25B2と、フック部材26の内壁部35の円弧部35Bとによって主に受け止めながら、フック部材26に入力される左右方向の荷重を、上穴24の直線部24B1,24B1または下穴25の直線部25B1,25B1と、フック部材26の内壁部35の直線部35A,35Aとによって主に受け止めることで、フック部材26が樹脂ガーニッシュ18に対して揺動することを確実に防ぐことができる。
さらに、内壁部35の一対の直線部35A,35Aの両上端部に、左右側方に突出して大径部24Aの内周部24A1,24A1または大径部25Aの内周部25A1,25A1に当接する一対の鍔部35C,35Cが形成されているので、フック部材26への荷重を大径部24Aまたは大径部25Aにおいても受け止めることができるとともに、フック部材26の左右方向への揺動をより確実に防ぐことができる。
また、鍔部35Cがあることで、樹脂ガーニッシュ18に対してフック部材26が上下方向を間違えて取付けられることを防止することができる。
また、隆起部36と基部27との間の距離L36は、樹脂ガーニッシュの板厚T18よりも僅かに短くなるように設定されているので、フック部材26が樹脂ガーニッシュ18の上穴24または下穴25に対して嵌入する際に、無駄な隙間が形成されることを防ぎ、フック部材26と樹脂ガーニッシュ18とが確実に係合することができる。
また、これらの隆起部36,36の両側には、それぞれ、一対のスリットが形成されている。また、円盤部32において、隆起部36の肉厚T36のみが他の部分の肉厚T32に比べて薄く形成されている。
これにより、隆起部36が撓むことを許容し、フック部材26を樹脂ガーニッシュ18の上穴24または下穴25に対して係合する際に、隆起部36が樹脂ガーニッシュ18に一対で設けられた側方隆起部18A,18Aを乗り越えることができ、樹脂ガーニッシュ18との間で適切な摺動抵抗を生じさせるとともに節度感を得ることができる。
つまり、フック部材26のユーザは、フック部材26の円盤部32を上穴24の大径部24Aまたは下穴25の大径部25Aに挿入し、その後、この摺動抵抗よりも大きな力で、このフック部材26を下方へ押し下げることを要求される。
そして、一旦、フック部材26の隆起部36が樹脂ガーニッシュ18に対して摺動し得る程度の力がフック部材26に対して上から下へ入力されれば、摩擦係数が低減し、フック部材26の内壁部35の円弧部35Bを、上穴24の円弧部24B2または下穴25の円弧部25B2に確実に突き当てることができる。
つまり、これにより、フック部材26の円弧部35Bが、上穴24の円弧部24B2または下穴25の円弧部25B2に突き当たる手前で止まってしまう事態を防ぐことが可能となり、樹脂ガーニッシュ18に対するフック部材26の係合性を高めることができる。
また、フック部材26のフック30は、円盤部32よりも下方にオフセットした位置に配置されている。
これにより、フック30に作用する荷重を、嵌入部31だけでなく基部27にも分散させることができるので、より重い荷物を保持することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、フック部材26が上穴24または下穴25に係合された場合に、上穴24の大径部24Aまたは下穴25の大径部25Aが部分的に露出する場合について説明したが、このような場合に限定されるものではない。
例えば、フック部材26の基部27の高さh2を、上述の実施形態のものよりも高く形成し、フック部材26が上穴24または下穴25に係合された場合に、上穴24の大径部24Aまたは下穴25の大径部25Aを、フック部材26の基部27が覆うように形成してもよい。これにより、さらなる車内の美観の向上を図ることができる。
また、上述の実施形態においては、フック部材26が樹脂ガーニッシュ18の上穴24または下穴25に係合する場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、フック部材26に換えて、ごみ箱や物入れ、テーブル、ティッシュペーパを保持するペーパホルダや、飲み物の缶やペットボトルなどを保持するドリンクホルダ、或いは、傘を保持する傘ホルダなど、荷物を収納したり保持する部材であれば、どのような部材であってもよい。
また、上述の実施形態においては、樹脂製のガーニッシュである樹脂ガーニッシュ18を用いた場合を説明したが、樹脂製である必要はなく、金属製であっても良いし、剛性や美観さえ確保できれば、木製であってもよく、特に、材質に限定されるものではない。
また、上述の実施形態においては、シートバック12の裏面に設けられた樹脂性ガーニッシュ18にフック部材(荷物保持部材)26を係合する場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。例えば、車内のトリムあるいはダッシュボードなど車室内の任意の場所に穴部を設けて、フック部材(荷物保持部材)26を好みの位置に着脱可能とするなど、車室内の使い勝手をさらに向上させるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材が適用されるシートを示す模式的な後面図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材が係合する樹脂ガーニッシュを示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材が係合する樹脂ガーニッシュを示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材が係合する樹脂ガーニッシュの裏面を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な後面図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な断面図であって、図6のVIII−VIII断面を示す。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な断面図であって、図9のX−X断面を示す。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材を示す模式的な断面図であって、図9のXI−XI断面を示す。 本発明の一実施形態に係る車室内の荷物保持部材としてのフック部材の要部を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
10 シート
12 シートバック
15 表皮材
18 樹脂ガーニッシュ(ガーニッシュ部材)
18A 側方隆起部
18B 下方隆起部
24 上穴(穴部)
24A 大径部
24A1 内周部
24B 小径部
24B1 直線部(第1直線部)
24B2 円弧部(第1円弧部)
24B3 開口部
D24A 第1内径
D24B 第2内径
25 下穴(穴部)
25A 大径部
25A1 内周部
25B 小径部
25B1 直線部(第1直線部)
25B2 円弧部(第1円弧部)
25B3 開口部
D25A 第1内径
D25B 第2内径
26 フック部材(荷物保持部材)
30 フック
32 円盤部(挿入部)
35 内壁部
35A 直線部(第2直線部)
35B 円弧部(第2円弧部)
35C 鍔部
36 隆起部(側方当接部)
37 下方当接部

Claims (4)

  1. 第1内径を有する穴として形成された大径部と、該大径部と連通し該第1内径よりも小さな内径である第2内径を有する穴として形成された小径部とからなる穴部を有し車室内に固定されたガーニッシュ部材に対して着脱自在に係合して荷物を保持する車室内の荷物保持部材であって、
    該第1内径よりも小さく且つ該第2内径よりも大きな外径を有し該大径部に挿入される挿入部と、
    該第2内径よりも小さな外径を有し該小径部に嵌入される内壁部と、
    該挿入部が該大径部に挿入された後で該内壁部が該小径部に嵌入された際に、該小径部の周縁両側方にそれぞれ当接する一対の側方当接部および該小径部の周縁下方に当接する下方当接部とを有する
    ことを特徴とする、車室内の荷物保持部材。
  2. 該小径部は、一対の第1直線部と、一対の該第1直線部の下端部を接続する円弧状の部材である第1円弧部と、該第1直線部の両上端の間に形成された開口部とにより略U字形に形成され、
    該内壁部は、該小径部の該開口部に嵌入された際に、一対の該第1直線部に沿って摺動する一対の第2直線部と、該小径部の該第1円弧部に突き当たり該第1円弧部に対応する円弧状の部材である第2円弧部とにより略U字形に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の車室内の荷物保持部材。
  3. 該内壁部には、一対の第2直線部両上端部において側方に突出されて、該内壁部が該小径部に嵌入された際に、大径部に内接する一対の鍔部を有することを特徴とする、請求項2記載の車室内の荷物保持部材。
  4. 平板状に形成され一方の面に該挿入部が設けられる基部と、
    該基部における他方の面に設けられて荷物を保持する略L字形のフックとを有し、
    該フックは、該挿入部よりも下方にオフセットされた位置に配置されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車室内の荷物保持部材。
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