JP2008062689A - ワイパアーム及び車両用ワイパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパ構成部品同士を連結する連結部材の外部への露出を防止し、外観見栄えに優れたワイパアームを提供する。
【解決手段】ワイパアーム11を構成するアーム本体13は、付勢スプリング26を支持するスプリングガイド27が連結ピン25等で係止されるとともに、連結ピン23にてアームヘッド12に回動可能に連結されるアーム機構部15と、アーム本体13の外郭形状を構成するアーム外郭部16とが別部材として構成される。そして、アーム外郭部16に設けられる収容凹部16c内にアーム機構部15が収容され該機構部15がアーム外郭部16の内部にて固定されて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピボット軸に固定されるアームヘッドとアーム本体との連結部分や付勢スプリングの連結部分等、ワイパ構成部品同士をピン部材等の連結部材を用いて連結されてなるワイパアーム及びそのワイパアームを備えた車両用ワイパに関するものである。
車両用ワイパのワイパアームは、例えば特許文献1にて示されるように、車両のピボット軸に固定されるアームヘッドに対し、ピン部材(ヒンジピン)にて回動可能にアーム本体(リテーナ)が連結されてなる。また、このアーム本体は、払拭面側が開口する断面コ字状をなす部分があり、その内側空間に付勢スプリング(圧縮コイルスプリング)が収容されている。付勢スプリングは、アーム本体を払拭面側に付勢し、該アーム本体の先端側に取着されるワイパブレードを払拭面側に押圧するものである。付勢スプリングはロッドに挿通されて支持され、該ロッドの端部がアーム本体に対してピン部材(ピン)にて連結されている。
また、特許文献2にて示されるワイパアームにおいても同様に、アーム本体(シュラウド)に取着されるピン部材(ピボットピン)にて、該アーム本体とアームヘッド(駆動ヘッド)とが連結されている。
実開昭61−27755号公報 特開平5−319215号公報
しかしながら、特許文献1,2のワイパアームでは、ピン部材の両端部(頭部及び潰し部)がアーム本体の外表面、即ち意匠面に露出するように取着されているため、アーム本体の外表面がピン部材の両端部の露出により雑然とし、外観見栄えを損ねている。
また、ピン部材の両端部が露出することから、その露出するピン部材の両端部に例えば道路に散布される融雪剤が付着し易く、この融雪剤は錆の発生に繋がるため、ピン部材の両端露出部分に錆が発生すると、益々外観見栄えを損ねてしまうことになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ワイパ構成部品同士を連結する連結部材の外部への露出を防止し、外観見栄えに優れたワイパアーム及び車両用ワイパを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記アームヘッドに基端部が回動可能に連結され、払拭面を払拭するためのワイパブレードが先端部に装着されるアーム本体と、前記アーム本体の先端部を前記払拭面側に付勢する付勢手段とを備えたワイパアームであって、前記アーム本体は、前記付勢手段を含み、該付勢手段の一端が係止されるとともにその他端が前記アームヘッドに係止され、連結部材を用いて前記アームヘッドに回動可能に連結されるアーム機構部と、前記アーム本体の外郭形状を構成するとともに前記アーム機構部を収容する収容凹部を有し、該収容凹部内に前記アーム機構部を収容させて前記アーム機構部に固定されるアーム外郭部とを用いて構成されていることをその要旨とする。
この発明では、アーム本体は、付勢手段を含み、該付勢手段の一端が係止されるとともにその他端がアームヘッドに係止され、連結部材を用いてアームヘッドに回動可能に連結されるアーム機構部と、アーム本体の外郭形状を構成するアーム外郭部とが別部材として構成され、アーム外郭部に設けられる収容凹部内にアーム機構部が収容され該機構部がアーム外郭部の内部にて固定されて構成される。つまり、アーム本体において、アームヘッドや、付勢手段を含むアーム機構部とアーム外郭部との連結部材による連結部分のアーム外郭部外表面への露出が防止される。これにより、アーム機構部へのアーム外郭部の固定部分において溶接や接着、かしめ等といったアーム外郭部の外表面(意匠面)への影響の小さい固定方法を用いることで、アーム本体(ワイパアーム)の外観見栄えが優れたものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパアームにおいて、前記付勢手段は、コイル状の付勢スプリングを用い、前記アームヘッドと前記アーム本体との間に圧縮状態で組み付けられていることをその要旨とする。
この発明では、付勢スプリングがアームヘッドとアーム本体との間に圧縮状態で組み付けられて構成されることで、引っ張り状態で組み付ける付勢スプリングを用いた場合に必要となるアームヘッドとアーム本体との回動軸を払拭面側に回避するための周知のフック部材がこの圧縮型においては必要なく構成できる。つまり、このフック部材を用いない分、ワイパアームの薄型化が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパアームにおいて、前記アーム機構部は、前記アームヘッドに設けられる支持部を挟んだ両側にそれぞれ配置される一対のブラケットプレートを有し、各ブラケットプレートが互いに、若しくは前記アームヘッドに対して、前記連結部材を用いて連結されることをその要旨とする。
この発明では、アーム機構部は、アームヘッドに設けられる支持部を挟んだ両側にそれぞれ配置される一対のブラケットプレートが互いに、若しくはアームヘッドに対して、連結部材にて連結されて構成される。つまり、アーム機構部のベースとなる部材に一対のブラケットプレート、即ち板状の部材が用いられるため、アーム機構部を比較的軽量で安価に構成できる。また、アームヘッドや付勢手段の連結のための連結部材にて一対のブラケットプレート同士を連結すれば、部品点数・作業工数を低減できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のワイパアームにおいて、前記各ブラケットプレート間に前記付勢手段が配置されていることをその要旨とする。
この発明では、アームヘッドの支持部を挟んだ両側に配置される各ブラケットプレート間には、その支持部に対応した空間が形成され、その空間に付勢手段が配置される。つまり、アーム機構部の幅方向スペースを有効に活用するとともに、各ブラケットプレートと付勢手段との干渉を防止した配置とすることで、ワイパアームの薄型化が可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のワイパアームにおいて、前記アーム外郭部は、上壁部と該上壁部の周縁部から前記払拭面側に延びる側壁部とを有して前記収容凹部が構成されるものであり、前記各ブラケットプレートは、前記アーム外郭部の側壁部に固定されていることをその要旨とする。
この発明では、アーム外郭部は、上壁部と側壁部とでアーム機構部を収容する収容凹部が構成され、アーム機構部の各ブラケットプレートは、アーム外郭部の側壁部に固定される。つまり、各ブラケットプレートはアーム外郭部の側壁部と幅方向に対向するため、その固定が容易である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のワイパアームにおいて、前記各ブラケットプレートは、前記アーム外郭部の側壁部内側面に当接させて固定するための固定部と、前記連結部材を用いて互いに、若しくは前記アームヘッドに対して連結される連結部とを有し、前記各固定部間の幅寸法よりも前記各連結部間の幅寸法が小さくなるように構成されていることをその要旨とする。
この発明では、アーム外郭部の側壁部内側面に当接させて固定するための各ブラケットプレートの固定部間の幅寸法に対し、連結部材を用いて互いに若しくはアームヘッドに対して連結される各ブラケットプレートの連結部間の幅寸法が小さくなるように構成される。つまり、アームヘッドやブラケットプレート同士を連結部材にて連結する部分において、その連結部材等の端部が幅方向外側に突出しても、アーム外郭部の側壁部内側面への干渉が防止される。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のワイパアームにおいて、前記アーム外郭部の側壁部には、前記アームヘッドを側方に導出するための切欠き部が形成されていることをその要旨とする。
この発明では、アーム外郭部の側壁部に形成される切欠き部からアームヘッドが側方に導出されることから、ワイパアームの薄型化が可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパアームの先端に、払拭面を払拭するためのワイパブレードを連結して構成されたことをその要旨とする。
この発明では、車両用ワイパは、請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパアームとワイパブレードとで構成されるため、外観見栄えに優れたものとなる。
従って、上記記載の発明によれば、ワイパ構成部品同士を連結する連結部材の外部への露出を防止し、外観見栄えに優れたワイパアーム及び車両用ワイパを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本実施の形態の車両用ワイパ1を示す。本実施の形態のワイパ1は、車両のフロントガラス3の下端近傍に設けられるピボット軸2にその基端部が固定されるワイパアーム11と、該ワイパアーム11の先端部に回動可能に連結されるワイパブレード(図示略)とから構成される。このワイパ1は、図示しないワイパモータにて往復回動されるピボット軸2にて往復揺動され、フロントガラス3の払拭面3aを払拭するものである。
ワイパアーム11は、アームヘッド12と、該アームヘッド12に対し払拭面3aと略平行な連結軸(連結ピン23)にて回動可能に連結されるアーム本体13とを備えてなる。
アームヘッド12は、基端部においてピボット軸2に固定するための固定孔12aを有しており、その固定孔12aにピボット軸2の先端部が嵌挿されてネジ止めされることにより、ピボット軸2とともに一体回動するように固定される。アームヘッド12の先端部に設けた四角柱状の支持部12bはアーム本体13の基端部に収容され、該支持部12bには幅方向に貫通する断面円形状の連結孔12cが形成されている。連結孔12cはアーム本体13を回動可能に連結するための孔であり、該連結孔12cにはアーム本体13の回動を円滑とするための円筒状の軸受14がその内周面に固着されている。
アーム本体13は、アーム本体13の機構部分を構成するアーム機構部15と、該機構部15を収容しアーム本体13の外郭形状を構成するアーム外郭部16とからなる。
アーム機構部15を構成する一対のブラケットプレート21,22は、それぞれ略長方形板状に形成され、その長手方向一端から他端に向かって順に基端連結部21a,22a、固定部21b,22b及び先端連結部21c,22cを有している。各基端連結部21a,22aには、前記軸受14内側の挿通孔14aに対応した断面円形状の連結孔21d,22dが板厚方向に貫通形成されている。各ブラケットプレート21,22は、その基端連結部21a,22aがアームヘッド12の支持部12bを挟んだ両側に配置されて状態で、各連結孔21d,22d及び挿通孔14aに略円柱状の連結ピン23が挿通されて支持される。連結ピン23は一端が頭部23aとなっており、連結孔21d,22d及び挿通孔14aに挿通された他端が潰されて潰し部23bが形成され、連結ピン23の抜け止めがなされる。これにより、各ブラケットプレート21,22は、連結ピン23にてアームヘッド12の支持部12bに対して回動可能に連結される。
各ブラケットプレート21,22の先端連結部21c,22cには、後述するスプリングガイド27の支持及びプレート21,22間の間隔を保持し平行な状態で連結するストッパ24及び連結ピン25が取り付けられる。ストッパ24は、下方(払拭面3a側)から上方に向かって切り欠かれたスリット24aを有し、ストッパ24の両側部が各ブラケットプレート21,22の先端連結部21c,22cの内側面に対して溶接等により固着される。各先端連結部21c,22cのストッパ24よりも先端側には、略円柱状の連結ピン25を挿通させて取着される。このとき、連結ピン25一端の頭部25a及び他端の潰し部25bは、各先端連結部21c,22cの外側面に配置される。
各ブラケットプレート21,22の固定部21b,22bは、アーム外郭部16を固定するために設けられている。ここで、各ブラケットプレート21,22がアームヘッド12の支持部12bに取着された状態においては、各固定部21b,22bの外側面が基端連結部21a,22a及び先端連結部21c,22cよりも幅方向外側に位置するように、各固定部21b,22bと基端連結部21a,22a及び先端連結部21c,22cとの間でそれぞれ幅方向外側に折り曲げられている。即ち、固定部21b,22bの外側面はアーム外郭部16(側壁部16b内側面)と当接する当接面となっており、その固定部21b,22bの外側面間の幅寸法W1よりも基端連結部21a,22a及び先端連結部21c,22cの外側面間の幅寸法W2を所定長さだけ小さくすることで、各連結ピン23,25の頭部23a,25a及び潰し部23b,25bが固定部21b,22bの外側面よりも突出することが防止されている。つまり、各連結部21a,22a,21c,22cの外側面とアーム外郭部16(側壁部16bの内側面)との間に各連結ピン23,25の頭部23a,25a及び潰し部23b,25bを収容するための隙間Sが形成され、頭部23a,25a及び潰し部23b,25bがアーム外郭部16に干渉するのが防止されている。
各ブラケットプレート21,22間には、コイル状の付勢スプリング26及び該スプリング26を支持する略棒状のスプリングガイド27が配置されている。スプリングガイド27は、その基端部に設けられた連結部27aが、アームヘッド12の支持部12bに装着される係止ピン28により回動可能に連結される。因みに、係止ピン28は、アームヘッド12の支持部12bにおいて前記連結ピン23が挿通される連結孔12cよりも先端側上部に装着され、該連結ピン23と平行に配置される。
スプリングガイド27の基端側所定位置には、円板状の鍔部27bが設けられている。スプリングガイド27の鍔部27bよりも先端側には、付勢スプリング26が挿通されて支持される。スプリングガイド27は、鍔部27bと前記ストッパ24との間に圧縮状態で配置されるように、該ガイド27の先端部が前記ストッパ24のスリット24aに挿入され、挿入後に装着される前記連結ピン25上に載置される。つまり、スプリングガイド27の先端部は、連結ピン25により下方への移動、即ちストッパ24のスリット24aからの抜けが防止される。そして、スプリングガイド27の鍔部27bとストッパ24との間に圧縮状態で配置される付勢スプリング26は、連結ピン23を支点として各ブラケットプレート21,22の先端を払拭面3a側に付勢、即ちアーム本体13の先端を払拭面3a側に付勢し、アーム本体13の先端に連結されるワイパブレード(図示略)を払拭面3a側に押圧する力を発生させる。
このように構成されたアーム機構部15に対し、アーム外郭部16が覆うようにしてそのアーム機構部15に固定される。アーム外郭部16は、基端部側の所定部分が下方(払拭面3a側)に開口した幅方向断面が略コ字状をなしており、ワイパアーム11の長手方向における先端部に向かうほど先細り形状となりその先端部には払拭面3aを払拭するためのワイパブレード(図示略)が連結される。
アーム外郭部16の基端部は、上壁部16aと該上壁部16aの周縁部から下方に延びる側壁部16bとを有し、上壁部16aと側壁部16bとの内側にアーム機構部15を収容するための収容凹部16cが構成されている。側壁部16bの下端部には、各ブラケットプレート21,22の固定部21b,22bに対応する位置に略四角状の固定片16dがそれぞれ設けられている。各固定片16dは、その側壁部16bの内側面に各ブラケットプレート21,22の固定部21b,22bの外側面を当接させた状態で、各固定部21b,22bの下側から上側に向かって固定部21b,22bを抱え込むようにそれぞれ内側に曲げられてかしめられる。これにより、アーム外郭部16はアーム機構部15のブラケットプレート21,22に固定され、アーム機構部15とともに作動するように一体に組み付けられる。
このようにアーム機構部15を擬似アームとして構成し、その擬似アームとしてのアーム機構部15に外観意匠を重視して形成したアーム外郭部16を組み付けて一体としながらアーム機構部15を覆い隠すことで外観意匠を向上させることができ、更にはワイパアーム11の剛性も向上させることができる。より詳しくは、擬似アームとしてのアーム機構部15をアーム外郭部16の収容凹部16c内に収容させるとともにアーム外郭部16の内部においてアーム機構部15を固定したので、アーム機構部15に装着されている各連結ピン23,25等の外部への露出が防止されるとともに、その外部への露出は図3に示すようにアーム外郭部16の外表面(意匠面)のみとなる。これにより、本実施の形態のアーム本体13、即ちワイパアーム11の外観見栄えが優れたものとなる。また、アーム本体13は、アーム外郭部16の収容凹部16c内にアーム機構部15を収容して固定する構成としているので、ワイパアーム11の剛性も更に向上させることができるものである。
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施の形態におけるアーム本体13は、付勢スプリング26を支持するスプリングガイド27が連結ピン25等で係止されるとともに、連結ピン23にてアームヘッド12に回動可能に連結されるアーム機構部15と、アーム本体13の外郭形状を構成するアーム外郭部16とが別部材として構成されている。そして、アーム外郭部16に設けられる収容凹部16c内にアーム機構部15が収容され該機構部15がアーム外郭部16の内部にて固定されて構成されている。つまり、アーム本体13において、アームヘッド12やスプリングガイド27との連結ピン23,25による連結部分、主としてその頭部23a,25aや潰し部23b,25bの外部(アーム外郭部16の外表面)への露出が防止される。これにより、アーム機構部15へのアーム外郭部16の固定は固定片16dを用いたアーム外郭部16内部でのかしめにより行われる本実施の形態では、アーム本体13、つまりワイパアーム11の外観見栄えが優れたものとなり、ひいてはワイパ1の外観見栄えを向上することができる。
(2)本実施の形態では、付勢スプリング26がアームヘッド12とアーム本体13との間に圧縮状態で組み付けられて構成されているため、引っ張り状態で組み付ける付勢スプリング(図示略)を用いた場合に必要となるアームヘッド12とアーム本体13との回動軸(連結ピン23)を払拭面3a側に回避するための周知のフック部材(図示略)が本実施の形態の圧縮型においては必要なく構成することができる。つまり、このフック部材を用いない分、ワイパアーム11の薄型化を図ることができる。
(3)本実施の形態のアーム機構部15は、アームヘッド12に設けられる支持部12bを挟んだ両側にそれぞれ配置される一対のブラケットプレート21,22がそのアームヘッド12に対して連結ピン23にて連結され、また先端部では互いが連結ピン25にて連結されて構成されている。つまり、アーム機構部15のベースとなる部材に一対のブラケットプレート21,22、即ち板状の部材が用いられるため、アーム機構部15を比較的軽量で安価に構成することができる。また本実施の形態では、アームヘッド12やスプリングガイド27の連結のための連結ピン23,25にて一対のブラケットプレート21,22同士を連結しているため、部品点数・作業工数を低減することができる。
(4)本実施の形態のアーム機構部15では、各ブラケットプレート21,22間に付勢スプリング26及びスプリングガイド27が配置されている。つまり、各ブラケットプレート21,22はアームヘッド12の支持部12bを挟んだ両側に配置される関係上、各ブラケットプレート21,22間にはその支持部12bに対応した空間が形成される。つまり、その空間に付勢スプリング26及びスプリングガイド27を配置して、アーム機構部15の幅方向スペースを有効に活用するとともに、各ブラケットプレート21,22と付勢スプリング26及びスプリングガイド27との干渉が防止されるため、このことによってもワイパアーム11の薄型化を図ることができる。
(5)本実施の形態の各ブラケットプレート21,22は、アーム外郭部16の側壁部16bに固定されている。つまり、各ブラケットプレート21,22はアーム外郭部16の側壁部16bと幅方向に対向するため、その固定が容易である。
(6)本実施の形態の各ブラケットプレート21,22は、アーム外郭部16の側壁部16b内側面に当接させて固定するための固定部21b,22b間の幅寸法W1に対し、連結ピン23,25にて連結される基端連結部21a,22a間及び先端連結部21c,22c間の幅寸法W2が小さくなるように構成されている。つまり、アームヘッド12やスプリングガイド27と連結ピン23,25にて連結する部分において、その連結ピン23,25の端部(頭部23a,25aや潰し部23b,25b)が幅方向外側に突出しても、アーム外郭部16の側壁部16b内側面への干渉を防止することができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、アーム外郭部16の側壁部16bに設けた固定片16dをアーム機構部15の各ブラケットプレート21,22を抱え込むように内側に折り曲げた所謂かしめによりアーム外郭部16をアーム機構部15に固定したが、固定方法はこれに限定されるものではない。例えば、溶接や接着等としてもよく、上記実施の形態と同様にアーム外郭部16の外表面(意匠面)への影響の小さい固定方法を用いることが好ましい。
・上記実施の形態では、アーム機構部15の各ブラケットプレート21,22と、アームヘッド12及びスプリングガイド27との連結に連結ピン23,25やストッパ24を用いたが、これに限定されるものではなく、その他の連結部材を用いてもよい。
・上記実施の形態では、各ブラケットプレート21,22の固定部21b,22b間と連結部21a,22a間及び連結部21c,22cとの間を幅方向に曲げ、各固定部21b,22b間の幅寸法W1よりも各連結部21a,22a間及び各連結部21c,22c間の幅寸法W2を小さく設定した。これに限定されるものではなく、例えば各固定部21b,22b間と各連結部21a,22a間及び各連結部21c,22c間との幅寸法W1,W2を同じ、即ち各ブラケットプレート21,22を直線状としてもよい。
・上記実施の形態では、アーム機構部15のベースとなる部材に板状の一対のブラケットプレート21,22を用いたが、例えば板状でなくてもよく、またベース部材を1つの部材で構成してもよい。
・上記実施の形態では、アーム外郭部16の側壁部16bの下端から下方側にアームヘッド12を導出させたが、例えば図4に示すように、アーム外郭部16の側壁部16bに、アームヘッド12を側方に導出するための切欠き部16eを形成してもよい。このようにすれば、ワイパアーム11の薄型化を図ることができる。
・上記実施の形態では、アーム本体13の先端部を払拭面3a側に付勢する付勢手段としてコイル状をなす圧縮型の付勢スプリング26を用いたが、引っ張り型の付勢スプリングを用いてもよい。また、コイル状の付勢スプリング以外の付勢部材を用いてもよい。また、付勢スプリング26を2個以上用いて構成してもよい。
本実施の形態におけるワイパアームの一部を切り欠いた平面図である。 本実施の形態におけるワイパアームの断面図である。 本実施の形態におけるワイパアーム基端部の側面図である。 別例におけるワイパアーム基端部の側面図である。
符号の説明
2…ピボット軸、3a…払拭面、11…ワイパアーム、12…アームヘッド、13…アーム本体、15…アーム機構部、16…アーム外郭部、16a…上壁部、16b…側壁部、16c…収容凹部、16e…切欠き部、21…ブラケットプレート、21a…連結部としての基端連結部、21b…固定部、21c…連結部としての先端連結部、22…ブラケットプレート、22a…連結部としての基端連結部、22b…固定部、22c…連結部としての先端連結部、23…連結部材としての連結ピン、25…連結部材としての連結ピン、26…付勢手段を構成する付勢スプリング、27…付勢手段を構成するスプリングガイド、W1…幅寸法、W2…幅寸法。

Claims (8)

  1. 車両のピボット軸に固定されるアームヘッドと、
    前記アームヘッドに基端部が回動可能に連結され、払拭面を払拭するためのワイパブレードが先端部に装着されるアーム本体と、
    前記アーム本体の先端部を前記払拭面側に付勢する付勢手段と
    を備えたワイパアームであって、
    前記アーム本体は、
    前記付勢手段を含み、該付勢手段の一端が係止されるとともにその他端が前記アームヘッドに係止され、連結部材を用いて前記アームヘッドに回動可能に連結されるアーム機構部と、
    前記アーム本体の外郭形状を構成するとともに前記アーム機構部を収容する収容凹部を有し、該収容凹部内に前記アーム機構部を収容させて前記アーム機構部に固定されるアーム外郭部と
    を用いて構成されていることを特徴とするワイパアーム。
  2. 請求項1に記載のワイパアームにおいて、
    前記付勢手段は、コイル状の付勢スプリングを用い、前記アームヘッドと前記アーム本体との間に圧縮状態で組み付けられていることを特徴とするワイパアーム。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパアームにおいて、
    前記アーム機構部は、前記アームヘッドに設けられる支持部を挟んだ両側にそれぞれ配置される一対のブラケットプレートを有し、各ブラケットプレートが互いに、若しくは前記アームヘッドに対して、前記連結部材を用いて連結されることを特徴とするワイパアーム。
  4. 請求項3に記載のワイパアームにおいて、
    前記各ブラケットプレート間に前記付勢手段が配置されていることを特徴とするワイパアーム。
  5. 請求項3又は4に記載のワイパアームにおいて、
    前記アーム外郭部は、上壁部と該上壁部の周縁部から前記払拭面側に延びる側壁部とを有して前記収容凹部が構成されるものであり、
    前記各ブラケットプレートは、前記アーム外郭部の側壁部に固定されていることを特徴とするワイパアーム。
  6. 請求項5に記載のワイパアームにおいて、
    前記各ブラケットプレートは、前記アーム外郭部の側壁部内側面に当接させて固定するための固定部と、前記連結部材を用いて互いに、若しくは前記アームヘッドに対して連結される連結部とを有し、前記各固定部間の幅寸法よりも前記各連結部間の幅寸法が小さくなるように構成されていることを特徴とするワイパアーム。
  7. 請求項5又は6に記載のワイパアームにおいて、
    前記アーム外郭部の側壁部には、前記アームヘッドを側方に導出するための切欠き部が形成されていることを特徴とするワイパアーム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパアームの先端に、払拭面を払拭するためのワイパブレードを連結して構成されたことを特徴とする車両用ワイパ。
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