JP2004155252A - ワイパアーム - Google Patents

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JP2004155252A JP2002321041A JP2002321041A JP2004155252A JP 2004155252 A JP2004155252 A JP 2004155252A JP 2002321041 A JP2002321041 A JP 2002321041A JP 2002321041 A JP2002321041 A JP 2002321041A JP 2004155252 A JP2004155252 A JP 2004155252A
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Hideshi Sawara
英志 佐原
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Abstract

【課題】目障りになるのを低減させることができるワイパアームを提供する。
【解決手段】ワイパアーム14は、アームヘッド15、アーム部材29及び付勢手段39を備えている。アームヘッド15にはアーム部材29が回動可能に連結されている。アームヘッド15とアーム部材29との間には付勢手段39が介装されている。付勢手段39はアーム部材29を被払拭面12a方向に付勢する。付勢手段39は、アームヘッド15の基端側に設けられた係止部20に係止されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスに付着した雨滴等を払拭するワイパーにおけるワイパアームの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ワイパアームの基端部を構成し、ピボット軸に固定されるアームヘッドには、リテーナがガラスに対して接離するように回動可能に連結されている。リテーナは、アームヘッドとの間に介装された引張スプリングの付勢力によって、ワイパブレードをガラスに押圧させるためのものである。また、引張スプリングとリテーナとの間には、略く字状をなすフックが介装されている。フックは、ワイパアームをロックバックさせたときに、引張スプリングがリテーナの回動を妨げるのを防止するためのものである。このフックは、ワイパアームがロックバックされていないときにリテーナからガラス側に張り出すため、ガラスに干渉してしまう可能性がある。その問題を解決するためには、ワイパアームとガラスとの間にある程度の隙間を設けておく必要がある。
【0003】
ところで、近年の車両は、運転視界を確保するために、ボンネットの後端部が車室内から見えないように低くデザインされる傾向にある。それに伴い、ボンネットの後端部とガラスの下縁との間に配置されるワイパーの高さが規制されることとなる。その結果、ワイパアームとガラスとの間に隙間を設けることが困難になり、前記フックがガラスに干渉するのを回避しにくくなる。
【0004】
この問題を解決するために、図8に示すように、フックを廃止するとともに、引張スプリングを、圧縮時に弾性復元力が作用するコイルスプリング61に変更したワイパアーム62が用いられている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−11257号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワイパアーム62のアームヘッド63は、コイルスプリング61等によって構成され、ワイパアーム62をガラス64側に付勢するワイパアーム付勢機構65が収容されるだけでなく、断面コ字状をなすリテーナ66によって先端部の上面及び側面が覆われているため、ワイパアーム62は幅広になる。よって、作動するワイパー68が乗員の視界を遮るため、ワイパアーム62が目障りになる。しかも、ワイパアーム付勢機構65はアームヘッド63の先端側に配置されている。よって、ワイパー68の作動中にワイパアーム付勢機構65がガラス64を介して乗員の視界に入ってしまうため、ワイパアーム付勢機構65が目障りになる。
【0007】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、目障りになるのを低減させることができるワイパアームを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、ピボット軸に固定されるアームヘッドと、基端が前記アームヘッドの先端側に回動軸を介して回動可能に連結されるとともに先端にワイパブレードが連結されるアーム部材と、前記アームヘッドと前記アーム部材との間に介装され前記アーム部材を被払拭面方向に付勢する付勢手段とを備え、前記アーム部材は、先端部に前記ワイパブレードが連結される平板状のピース部材と、同ピース部材の基端部に設けられ前記ピース部材を前記アームヘッドに前記回動軸を介して回動可能に取り付けるホルダ部材とを有し、前記付勢手段は、一端が前記ピース部材もしくは前記ホルダ部材の一端に連結されるガイド部材と、一端が前記ガイド部材に係止され前記ガイド部材に取り付けられる圧縮弾性部材とを有し、前記アームヘッドは、前記付勢手段を収容する収容部と、前記アームヘッドの基端側に設けられ前記圧縮弾性部材の他端が係止される係止部とを有していることを要旨とする。
【0009】
本発明においては、アームヘッドの上面だけでなく側面を覆う従来のリテーナが廃止されるため、ワイパアームは幅狭になる。よって、ワイパーの作動中に、乗員の視界がワイパアームによって遮られ難くなる。また、付勢手段を構成する圧縮弾性部材は、アームヘッドの基端側に設けられた係止部に係止されていることから、付勢手段はアームヘッドの基端側に配置されることになる。しかも、付勢手段は収容部内に収容されている。よって、ワイパーの作動中に付勢手段が乗員の視界に入るのを防止することができる。したがって、ワイパアームが目障りになるのを低減させることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ホルダ部材は、前記ピース部材を形成する平板材を折曲することにより前記ピース部材の基端部に一体形成されるホルダ部と、同ホルダ部から前記アームヘッドの基端側に延出形成され前記ガイド部材が連結されるガイド連結部とを有することを要旨とする。
【0011】
本発明においては、ホルダ部材はピース部材に一体形成されているため、ホルダ部材とピース部材とを固定する固定作業が不要となり、ワイパーの製作効率を向上させることができる。また、ワイパアームを構成する部品点数が低減されるため、ワイパーの製作コストを低減させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記アームヘッドは、前記ピボット軸に固定される固定部を有し、同固定部は前記収容部の側方に配置されていることを要旨とする。
【0013】
本発明においては、固定部が収容部の側方に配置されているため、アームヘッドを長手方向において延長しなくても、収容部の長手方向におけるスペースを確保することができる。よって、例えば、付勢手段に強い付勢力を付与するために圧縮弾性部材及びガイド部材を長手方向に延長した場合、アームヘッドを延長しなくても、収容部内に圧縮弾性部材及びガイド部材を収容することができる。また、アームヘッドを長手方向において短縮させることが可能になるため、ワイパアームを小型化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明をワイパーに具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0015】
図1に示すように、ワイパー10は、車両11のウィンドウガラス12に付着した雨滴等を払拭するワイパブレード13と、同ワイパブレード13を支えるワイパアーム14とを備えている。ワイパアーム14を構成するアームヘッド15の基端側には、同アームヘッド15の幅と同等の外径を有する略円柱状の固定部16が形成されている。
【0016】
図3に示すように、固定部16には、図示しないワイパモータにより駆動されるリンクのピボット軸17を挿通するためのピボット軸挿通孔16bが透設されている。ピボット軸挿通孔16bは、ピボット軸17の先端部に形成されたテーパ部17aのセレーション面が対応する形状をなしている。ワイパー10(ワイパアーム14)は、ピボット軸17をピボット軸挿通孔16bに挿通し、固定部16の上面16aから突出したピボット軸17のネジ部17bにナット18を締結することで、リンク(ピボット軸17)に固定される。その結果、アームヘッド15はリンクと一体作動するようになる。
【0017】
アームヘッド15には収容部19が設けられており、収容部19は車両11側に向けて開口されている。収容部19の固定部16側には係止部20が設けられている。図4に示すように、係止部20は、スリット21及び支持部材としてのストッパピン22によって構成されている。スリット21は、収容部19の固定部16側の面においてアームヘッド15の高さ方向に沿って切欠形成されている。ストッパピン22は、アームヘッド15の幅と同一の長さに形成されている。ストッパピン22の両端部は、スリット21の内側面からアームヘッド15の側板部23を貫通する貫通孔24にそれぞれ圧入されている。
【0018】
図2,図3に示すように、アームヘッド15の先端側には、断面略円形状をなす連結部25が設けられている。連結部25は接続片26を介して側板部23に接続されている。連結部25には、回動軸27を挿通させるための回動軸挿通孔28が透設されている。なお、回動軸27の両端部分は中央部分よりも細くなっている。
【0019】
図1に示すように、前記ワイパアーム14を構成するアーム部材29は、ピース部材30及びホルダ部材31を有している。ピース部材30は平板状をなしており、その先端部には前記ワイパブレード13が回動可能に連結されている。図2に示すように、ピース部材30の基端側には、2つのネジ挿通孔32がピース部材30の厚さ方向に透設されている。ピース部材30の基端部は、車両11に近接する方向に折曲されている。ピース部材30の基端部には、2つのガイド連結部33がそれぞれ同一方向に延出形成されている。各ガイド連結部33には、ピン挿通孔33aがピース部材30の幅方向に透設されている。
【0020】
ホルダ部材31は、ピース部材30をアームヘッド15に回動軸27を介して回動可能に取り付けるためのものである。ゆえに、アーム部材29は回動軸27を中心としてアームヘッド15に対して回動する。ホルダ部材31は、金属板のプレス成形によって形成されており、接続部34及び2つのホルダ部35を有している。接続部34には、各ネジ挿通孔32に対応する2つのネジ孔36が透設されている。よって、各ネジ挿通孔32にそれぞれ挿通されたネジ37を各ネジ孔36に螺着させることにより、ホルダ部材31はピース部材30の基端側に固定される。各ホルダ部35は前記連結部25を挟持するようになっている。各ホルダ部35には、回動軸27の両端部分のみを挿通させるための挿通孔38がそれぞれ透設されている。つまり、各挿通孔38は前記回動軸挿通孔28よりも小さく形成されている。そのため、連結部25の回動軸挿通孔28に回動軸27を挿通し、回動軸27の両端部分をホルダ部材31の各挿通孔38に挿通させれば、連結部25及び各ホルダ部35からの回動軸27の抜け止めが図られる。
【0021】
図3に示すように、アームヘッド15の前記収容部19内には付勢手段39が収容されている。付勢手段39は、アームヘッド15とアーム部材29との間に介装されている。付勢手段39は、スプリング受40,41、ガイド部材としてのスプリングガイド42及び圧縮弾性部材としての圧縮スプリング43を備えている。圧縮スプリング43は、圧縮されたときに元の形状に戻る方向に付勢力(弾性復元力)が作用するスプリングである。
【0022】
図2に示すように、スプリング受40,41は円形状をなしており、中央部には矩形状をなす貫通孔40a,41aがそれぞれ設けられている。スプリング受40,41の外径は、圧縮スプリング43の外径とほぼ同一の大きさに設定されている。また、スプリング受40,41の外径は、前記係止部20の前記スリット21の幅よりも大きくなるように設定されている。
【0023】
スプリングガイド42は、その板厚が、前記ピース部材30の前記両ガイド連結部33間に挿入可能な大きさに設定されている。スプリングガイド42は、棒状をなす軸部44と、略三角形状をなす連結板45とによって構成されている。軸部44は、断面略矩形状をなしており、スプリング受40,41及び圧縮スプリング43が外挿可能となっている。このとき、圧縮スプリング43は両スプリング受40,41間に介装されるようになっている。よって、スプリング受40は、圧縮スプリング43に付勢されて収容部19の内側面に当接し、スプリング受41は、圧縮スプリング43によって連結板45側に付勢される。また、連結板45にはピン孔46が設けられている。この連結板45を両ガイド連結部33間に挿入し、両ガイド連結部33の前記ピン挿通孔33a及びピン孔46にピン47を挿通させることにより、スプリングガイド42はピース部材30に回動可能に連結される。
【0024】
また、軸部44の先端部は、同軸部44がスリット21から車両11側に抜け出てしまうのを防止するように前記ストッパピン22に支持されている。軸部44の先端部は、ストッパピン22上を摺動可能になっている。また、スリット21は、ピース部材30の回動に伴ってスプリングガイド42が移動したときに、ピン47からの長さWが変化するのを吸収するようになっている。
【0025】
よって、ピース部材30には、圧縮スプリング43の弾性復元力が、前記ワイパブレード13を前記ウィンドウガラス12の被払拭面12aに対して接離する方向に回動させるための回動力として作用する。詳しくは、図3に示すように、ピン47(点A)がストッパピン22と回動軸27とをつなぐ基準線Lよりも上側(アームヘッド15の天板部15a側)に位置する場合、ピース部材30は被払拭面12aに近接する方向(矢印F1方向)に付勢される。その結果、ワイパブレード13によってウィンドウガラス12の被払拭面12aが押圧されるため、ワイパモータを駆動させることによって、被払拭面12aに付着した雨滴等を払拭することができる。それに対して、点Aが基準線Lよりも下側(車両11側)に位置する場合、ピース部材30は被払拭面12aから離間する方向(矢印F2方向)に付勢される。その結果、ワイパアーム14はロックバックされた状態に保持される。
【0026】
上記実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)アームヘッド15の天板部15aだけでなく側板部23を覆う従来のリテーナ66が廃止されるため、ワイパアーム14は幅狭になる。よって、ワイパー10の作動中に、乗員の視界がワイパアーム14によって遮られ難くなる。また、付勢手段39を構成するスプリングガイド42は、収容部19の固定部16側に設けられた係止部20のストッパピン22に当接支持されている。ここで、固定部16はアームヘッド15の基端側に配置されていることから、付勢手段39はアームヘッド15の基端側に配置されることになる。しかも、付勢手段39は収容部19内に収容されている。その結果、付勢手段39は、車室内からウィンドウガラス12を介して見ることができない箇所に位置するため、ワイパー10の作動中に付勢手段39が乗員の視界に入るのを防止することができる。したがって、ワイパアーム14が目障りになるのを低減させることができる。
【0027】
(2)付勢手段39には圧縮スプリング43が用いられているため、従来から用いられてきた被払拭面12a側に張り出すフックが不要になる。しかも、アームヘッド15の天板部15aを覆うリテーナ66が廃止される。よって、ワイパアーム14の高さを抑えることができる。ゆえに、ボンネットの後端部が車室内から見えないように低くデザインされた車両11に好適である。
【0028】
(3)リテーナ66の廃止により、ワイパー10を構成する部品点数が削減されるため、ワイパー10の製作コストを低減させることができる。
(4)ワイパアーム14が幅狭になるとともに、ワイパアーム14の高さが抑えられるため、車両11の前方から見たときのワイパー10の投影面積が小さく外観もよくなる。そのため、ワイパー10に対する空気の影響が小さくなり、ワイパー10に作用する抗力・揚力が小さくなる。よって、高速走行時にワイパブレード13に揚力が作用して、ワイパブレード13がウィンドウガラス12から浮き上がるのを防止することができる。また、ワイパー10からの風切り音の発生を低減させることができる。さらに、ワイパー10の空気抵抗が小さくなっているため、非作動時においてワイパー10がボンネットの後端部によって覆われる構成(コンシールドワイパー)を用いなくてもよい。
【0029】
(5)付勢手段39はアームヘッド15の基端側に配置されている。そのため、付勢手段39は、従来のようにワイパアーム付勢機構65がアームヘッド63の先端側に配置されているものよりも、ピボット軸17の近傍に位置することになる。したがって、付勢手段39の重量に変化がなくても、ピボット軸17周りに生じる慣性モーメントは格段に減少する。ゆえに、ワイパモータへの負荷が減少し、ワイパモータ等によって構成されるワイパー10の駆動機構が小容量で済み、駆動機構のガタによって生じるワイパー10の反転音も減少する。したがって、ワイパー10の駆動機構の小型化が可能になるとともに、ワイパー10の作動スピードの上昇が容易になる。
【0030】
(第2実施形態)
第2実施形態において第1実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0031】
図5,図6に示すように、アームヘッド15の先端側には、2つの挟持部48がそれぞれ同一方向に延設されている。両挟持部48には挿通孔38がそれぞれ透設されている。ホルダ部材31の本体部49は前記各挟持部48によって挟持されるようになっている。本体部49には、回動軸挿通孔28がピース部材30の幅方向に透設されている。ホルダ部材31の回動軸挿通孔28に回動軸27を挿通し、回動軸27の両端部分を各挟持部48の各挿通孔38に挿通させることにより、ホルダ部材31はアームヘッド15に回動可能に連結される。
【0032】
ホルダ部材31の一側面には、略三角板状をなす2つのガイド連結部50がそれぞれ同一方向に延出形成されている。各ガイド連結部50には、ピン挿通孔50aがピース部材30の幅方向に透設されている。スプリングガイド42の連結板45を両ガイド連結部50間に挿入し、ピン挿通孔50a及び連結板45のピン孔46にピン47を挿通させることにより、スプリングガイド42はホルダ部材31に回動可能に連結される。
【0033】
したがって、本実施形態によれば以下のような特徴を得ることができる。
(6)2つのガイド連結部50は、ピース部材30にではなくホルダ部材31の一側面に延出形成されている。よって、従来から用いられているピース部材をほぼそのままの状態で利用することができるため、ワイパー10の製作コストをより一層低減させることができる。
【0034】
(第3実施形態)
第3実施形態において第1実施形態または第2実施形態と同様の部分については、その詳細な説明を省略する。
【0035】
図7に示すように、固定部16は、アームヘッド15を構成する側板部23の一方に形成されている。固定部16はアームヘッド15の基端側に配置されている。
【0036】
ピース部材30は金属製の平板材を折曲することによって形成されている。ピース部材30の基端部には、ホルダ部材31を構成する2つのホルダ部51が一体形成されている。両ホルダ部51はそれぞれ同一方向に折曲されている。両ホルダ部51は、ピース部材30をアームヘッド15に回動軸27を介して回動可能に取り付けるためのものである。各ホルダ部51の外側面は、アームヘッド15に形成された2つの挟持部48の内側面に当接するようになっている。各ホルダ部51には、回動軸挿通孔28がピース部材30の幅方向に透設されている。各ホルダ部51の回動軸挿通孔28に回動軸27を挿通し、回動軸27の両端部分を各挟持部48の挿通孔38に挿通させることにより、ピース部材30はアームヘッド15に回動可能に連結される。
【0037】
また、各ホルダ部51には、ホルダ部材31を構成するガイド連結部52が一体形成されている。ガイド連結部52は、基端部を他方のホルダ部51側に向けて直角に折曲した後、先端部53をアームヘッド15の基端側に向けて直角に折曲することによって形成されている。よって、各ガイド連結部52の先端は、それぞれアームヘッド15の基端側に延出されている。各ガイド連結部52の先端部53には、ピン挿通孔53aがピース部材30の幅方向に透設されている。スプリングガイド42の連結板45を両先端部53間に挿入し、ピン挿通孔53a及び連結板45のピン孔46にピン47を挿通させることにより、スプリングガイド42はピース部材30に回動可能に連結される。
【0038】
したがって、本実施形態によれば以下のような特徴を得ることができる。
(7)ピース部材30には、ホルダ部材31を構成するホルダ部51が一体形成され、ホルダ部51には、ホルダ部材31を構成するガイド連結部52が一体形成されている。すなわち、ホルダ部材31はピース部材30に一体形成されている。そのため、ホルダ部材31とピース部材30とを固定する固定作業が不要となり、ワイパー10の製作効率を向上させることができる。また、ワイパアーム14を構成する部品点数が低減されるため、ワイパー10の製作コストを低減させることができる。
【0039】
(8)固定部16は、アームヘッド15を構成する側板部23の一方に形成されている。そのため、アームヘッド15を長手方向において延長しなくても、すなわちアームヘッド15の長さL1を延長しなくても、収容部19の長手方向におけるスペースを確保することができる。よって、例えば、付勢手段39に強い付勢力を付与するために圧縮スプリング43及びスプリングガイド42を延長した場合、アームヘッド15を延長しなくても、収容部19内に圧縮スプリング43及びスプリングガイド42を収容することができる。また、圧縮スプリング43及びスプリングガイド42を延長しない場合には、収容部19のスペースを長手方向において短縮させることができるため、アームヘッド15を小型化することができる。
【0040】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1実施形態において、ピース部材30の基端側に、ホルダ部材31を構成するホルダ部35を一体形成してもよい。
【0041】
・前記第1及び第2実施形態において、固定部16を、アームヘッド15を構成する2つの側板部23のいずれか一方に形成してもよい。また、第3実施形態において、固定部16をアームヘッド15の基端側に形成してもよい。
【0042】
・前記各実施形態において、付勢手段39を構成するスプリング受40,41は省略されていてもよい。
次に、前記各実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
【0043】
(1)請求項1〜3のいずれか一項において、前記係止部に、前記ガイド部材の先端部を支持する支持部材が設けられていることを特徴とするワイパアーム。
(2)技術的思想(1)において、前記支持部材は、前記ガイド部材の先端部が当接するストッパピンであることを特徴とするワイパアーム。
【0044】
(3)請求項1〜3、技術的思想(1),(2)のいずれか一項において、前記圧縮弾性部材は、前記ガイド部材に外挿される圧縮スプリングであることを特徴とするワイパアーム。
【0045】
(4)ピボット軸に固定されるアームヘッドと、基端が前記アームヘッドの先端側に回動可能に連結されるとともに先端にワイパブレードが連結されるアーム部材と、前記アームヘッドと前記アーム部材との間に介装され前記アーム部材を被払拭面方向に付勢する付勢手段とを備え、前記アーム部材は、先端部に前記ワイパブレードが連結される平板状のピース部材と、同ピース部材の基端部に設けられ前記ピース部材を前記アームヘッドに回動可能に取り付けるホルダ部材とを有し、前記付勢手段は、一端が前記ピース部材もしくは前記ホルダ部材の一端に連結されるガイド部材と、前記ガイド部材に取り付けられる圧縮弾性部材とを有し、前記アームヘッドは、前記付勢手段を収容する収容部と、前記アームヘッドの基端側に設けられ前記圧縮弾性部材が係止される係止部とを有していることを特徴とするワイパアーム。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ワイパアームが目障りになるのを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるワイパーを示す側面図。
【図2】同じく、ワイパアームの分解斜視図。
【図3】同じく、ワイパアームの側断面図。
【図4】同じく、ワイパアームの要部斜視図。
【図5】第2実施形態におけるワイパアームの分解斜視図。
【図6】同じく、ワイパアームの側断面図。
【図7】第3実施形態におけるワイパアームの分解斜視図。
【図8】従来技術におけるワイパアームの側断面図。
【符号の説明】
12a…被払拭面、13…ワイパブレード、14…ワイパアーム、15…アームヘッド、16…固定部、17…ピボット軸、19…収容部、20…係止部、27…回動軸、29…アーム部材、30…ピース部材、31…ホルダ部材、39…付勢手段、42…ガイド部材としてのスプリングガイド、43…圧縮弾性部材としての圧縮スプリング、51…ホルダ部、52…ガイド連結部。

Claims (3)

  1. ピボット軸に固定されるアームヘッドと、基端が前記アームヘッドの先端側に回動軸を介して回動可能に連結されるとともに先端にワイパブレードが連結されるアーム部材と、前記アームヘッドと前記アーム部材との間に介装され前記アーム部材を被払拭面方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記アーム部材は、先端部に前記ワイパブレードが連結される平板状のピース部材と、同ピース部材の基端部に設けられ前記ピース部材を前記アームヘッドに前記回動軸を介して回動可能に取り付けるホルダ部材とを有し、
    前記付勢手段は、一端が前記ピース部材もしくは前記ホルダ部材の一端に連結されるガイド部材と、一端が前記ガイド部材に係止され前記ガイド部材に取り付けられる圧縮弾性部材とを有し、
    前記アームヘッドは、前記付勢手段を収容する収容部と、前記アームヘッドの基端側に設けられ前記圧縮弾性部材の他端が係止される係止部とを有していることを特徴とするワイパアーム。
  2. 前記ホルダ部材は、前記ピース部材を形成する平板材を折曲することにより前記ピース部材の基端部に一体形成されるホルダ部と、同ホルダ部から前記アームヘッドの基端側に延出形成され前記ガイド部材が連結されるガイド連結部とを有することを特徴とする請求項1に記載のワイパアーム。
  3. 前記アームヘッドは、前記ピボット軸に固定される固定部を有し、同固定部は前記収容部の側方に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパアーム。
JP2002321041A 2002-11-05 2002-11-05 ワイパアーム Pending JP2004155252A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313990A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Nippon Wiper Blade Co Ltd リベットとの組み付けが容易な、圧縮コイルばね用のストッパと該ストッパを備えたワイパーアーム
JP2013049336A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Nippon Wiper Blade Co Ltd ワイパーアーム

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JP2007313990A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Nippon Wiper Blade Co Ltd リベットとの組み付けが容易な、圧縮コイルばね用のストッパと該ストッパを備えたワイパーアーム
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