JP2008061780A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱に上下動可能に支持され、かつ支柱に支持された点を中心に両側の回転モーメントがバランスするときのみ回転可能な腕の両側にそれぞれFPDとX線管を備え、腕の上下動をモータ等によりパワーアシストする機能を有するX線撮影装置において、腕の回転角度によらず、装置に取り付けた操作ハンドルを常に水平軸より上または下側に押すだけで腕の上昇または下降について意図する方向へのパワーアシストを得ることができるX線撮影装置を提供する。
【解決手段】X線撮影装置の支柱内等に演算部15を設け、操作ハンドルの操作棒を取り囲んで正方形を描くように配置された4個の圧力検出器26〜29からの出力により操作棒に加えられた力の方向を算出し、回転角度検出器13から得られる腕と支柱の角度を勘案して操作ハンドルが水平軸より上または下側のいずれに倒されたかを判断し、それに応じて腕を上昇または下降させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はX線撮影装置に関する。
垂直に立設された支柱に上下動可能に支持され、かつ支柱に支持された点を中心に回転可能に構成された腕の一方の側にフラットパネル型X線検出器(以下FPDと記載する。)が、また他方の側にX線管が、少なくともどちらかが腕の長手方向に移動可能に取り付けられたX線撮影装置は、通常腕の回転中心に対してモーメント的にバランスしていないので、腕の回転および上下動は電動により行われる。そのためこれらの操作は手動で行うほど高速で行うことができず、検査効率を悪化させる。
この問題を解決するために図11および図12に示すようなX線撮影装置が考案されている。ここで図12は装置の正面図であり、図11その上面図である。この装置では支柱5に上下動可能に支持された上下動キャリッジ8に回転可能に支持された腕6の一方の端にFPD1が固定して取り付けられ、他方にはX線管2が腕6の長手方向に移動可能に支持された水平動キャリッジ3を介して、例えば図12の実線で示す位置から破線で示す位置まで移動可能に取り付けられている。そしてX線管2がその移動範囲内のFPD1に最も接近した位置、すなわち図12の実線で示す位置にあるとき、腕6の回転中心14に対して両側の回転モーメントが等しくなるように構成されており、かつ腕6の回転はX線管2がこの位置にあるときのみ可能であるように構成されている。
また上下動についてもカウンターバランス(図示しない)によりFPD1、X線管2および腕6の重量とバランスを取るように構成されているので、このような構成の装置では腕6の回転および上下動を手動で行うことが可能であり、電動方式に比べて高速で移動させることができる。なお9は腕6を上下動キャリッジ8に回転可能に支持するための回転機構(図示しない)の一部である回転円板であり、腕6は直接的には回転円板9に取り付けられている。
しかしこの場合でもFPD1とX線管2とそれらを保持する腕6の重量はかなり大きいので腕6を手動で上下動させるにはかなりの力を必要とし、このことは操作者(図示しない)にとってかなりの負担になる。この問題を解消するために支柱5にモータ7および上下動駆動機構(図示しない)を取り付け、X線管2に取り付けられた操作ハンドル4を上または下側に押すことにより、腕6の上下動を一定の力でパワーアシストするようにモータ7および上下動駆動機構を動作させる方式が用いられる。なおパワーアシスト方式は特許文献1等に見られるように一般的に用いられる方法である。
特開2006−55633号公報
上述のような腕6の両側にそれぞれFPD1とX線管2を備え、腕6の上下動を一定の力でパワーアシストする、または電動で行うX線撮影装置においては、装置が操作者によりX線管2に取り付けられた操作ハンドル4に加えられた力の方向を判別して、腕6の上下動を駆動するモータ7の回転方向、すなわち腕6の上下動の方向を決定する方式が一般的に考えられるが、X線管2がFPD1に最も接近した位置では腕6は回転中心14を中心に回転可能なので、腕6は図12に示すような支柱5に対して垂直な状態だけではなく、後述する図6(a)や図6(c)、(d)に示すように任意の角度で静止することができる。
そのため例えば腕6が支柱5と平行の場合上下方向は腕6の長手方向になるが、腕6が支柱5と直交する場合上下方向は腕6の長手方向に直交する方向になるので、腕6に配設された操作ハンドル4により腕6に対して一定の方向に力を加えても、腕6が支柱5に対してなす角度により水平面を基準にした方向は変化する。このような装置では腕6が支柱5に対していかなる角度で支持されていても、操作ハンドル4が水平軸よりも上側に押されたら腕6を上側に移動させ、水平軸よりも下側に押されたら腕6を下側に移動させるように駆動することが操作性の点から重要であり、本発明はこのことを実現するためのものである。
請求項1記載の発明は上記の目的を達成するために、支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断する制御手段と、前記制御手段の判断出力に従って前記腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたX線撮影装置を提供する。
請求項2記載の発明は上記の目的を達成するために、支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断するとともに、前記操作力検知手段の出力から操作者が上下動操作手段に加えた力の大きさを算出する制御手段と、前記制御手段が算出した力の大きさに応じた駆動力で、前記制御手段の判断に従って腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたX線撮影装置を提供する。
請求項3記載の発明は上記の目的を達成するために、支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持され、回転中心の両側の回転モーメントが等しいときのみ回転が許可されるように構成された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が、少なくとも一方が前記腕の長手方向に移動可能に取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断する制御手段と、前記制御手段の判断出力に従って前記腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたX線撮影装置を提供する。
請求項4記載の発明は上記の目的を達成するために、支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持され、回転中心の両側の回転モーメントが等しいときのみ回転が許可されるように構成された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が、少なくとも一方が前記腕の長手方向に移動可能に取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断するとともに、前記操作力検知手段の出力から操作者が上下動操作手段に加えた力の大きさを算出する制御手段と、前記制御手段が算出した力の大きさに応じた駆動力で、前記制御手段の判断に従って腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたX線撮影装置を提供する。
請求項5記載の発明は上記の目的を達成するために、上下動操作手段が、通常は水平に保たれ、操作者が腕の上下動を行うとき任意の方向に傾斜させることが可能な操作棒により構成され、操作力検知手段が前記操作棒の周囲を取り囲んで配置され、前記操作棒を傾斜させることにより前記操作棒から加えられる圧力を検出する複数個の圧力検出器により構成される請求項1〜請求項4記載のX線撮影装置を提供する。
本発明により、X線撮影装置は腕が支柱に対していかなる角度で支持されていても、操作ハンドルが水平軸より上側または下側のいずれに押されたかを判断することができるので、操作者は支柱に対する腕の角度を気にすることなく操作ハンドルを上または下側に押すだけで、腕の上昇または下降について意図する方向へ移動させることができる。これにより操作者は常に直感的な操作により腕の上下動を行うことができる。
以下図1〜図10を用いて本発明の実施例について説明する。なおこれらの図において図11、図12と同じ符号で示される部品等は図11、図12と同じものなのでそれらについての説明は省略する。まず図2および図3は本発明によるX線撮影装置の外観を示す図であり、図3はその正面図、図2は上面図である。装置の構成および動作は図11、図12に示すX線撮影装置とほぼ同じで、支柱5に上下動可能に支持された上下動キャリッジ8に回転可能に支持された腕6の一方の端にFPD1が固定して取り付けられ、他方にはX線管2が腕6の長手方向に移動可能に支持された水平動キャリッジ3を介して、例えば図3に実線で示す位置から破線で示す位置まで、移動可能に取り付けられている。
そしてX線管2がその移動範囲内のFPD1に最も接近した位置、すなわち図3の実線で示す位置で腕6の回転中心14に対して腕6の両側の回転モーメントが等しくなるように構成されており、かつ腕6の回転はX線管2がこの位置にあるときのみ可能であるように構成されている。また上下動についてもカウンターバランス(図示しない)によりFPD1、X線管2および腕6の重量とバランスを取るように構成されている。そして支柱5にモータ7および上下動駆動機構(図示しない)を取り付け、操作者(図示しない)がX線管2に取り付けられた操作ハンドル4を上または下に押すと、モータ7および上下動駆動機構が動作し腕6の上下動を一定の力でパワーアシストするように構成されている。
本発明によるX線撮影装置においては図11、図12に示すX線撮影装置の回転円板9の代わりに回転円板9の外周に歯を形成した歯車10を取り付けるとともに、たとえばロータリエンコーダ11と、ロータリエンコーダ11の回転軸に同軸状に固定された歯車12により構成される回転角度検出器13を上下動キャリッジ8に取り付け、歯車12を歯車10と噛合させることにより支柱5に対する腕6の回転角度φを検出する機構が設けられている。そして図6(a)に示すように腕6と支柱5が平行でFPD1が下側、X線管2が上側に配置されている状態をφ=0度とし、図6(b)に示すように腕6と支柱5が直交しFPD1が左、X線管2が右に配置されている状態をφ=90度として、任意の角度を検出できるように構成されている。
また図4および図5は操作ハンドル4の構成例を示す図であり、図4は上面図、図5は側面図である。図5に示すように操作ハンドル4は主として操作ハンドルケース23と、操作ハンドルケース23の上面に設けられた孔24を通して外部に突き出た操作棒21、および操作棒21の上端部に取り付けられ2個の孔25を有するハンドル20により構成され、操作棒21は操作者(図示しない)がハンドル20に触れていないときは操作ハンドルケース23内の操作棒保持部22により孔24の中央部に孔24の面に垂直になるように保持されているが、操作者によりハンドル20が押されることにより孔24内で360度任意の方向に倒されることができるように構成されている。
そして操作ハンドルケース23内には図4に示すように操作棒21を取り囲んで正方形を描くように4個の圧力検出器26〜29が配置されており、圧力検出器26および28が腕6の長手方向に垂直に、また圧力検出器27および29が腕6の長手方向に平行に配置されている。これにより操作者がハンドル20を任意の方向に押すと操作棒21がその方向に倒れて圧力検出器26〜29のいずれか1個または2個に圧力を印加する。そして操作ハンドル4は操作者がハンドル20に触れていないとき操作棒21が水平になるようにX線管2に取り付けられる。
圧力検出器26〜29による圧力の検出については、図6(a)に示すφ=0度のとき操作棒21がたとえば垂直軸上を上側に倒されると圧力検出器26のみにより圧力が検出されるが、図6(b)に示すφ=90度のときは操作棒21が同じく垂直軸上を上側に倒されると圧力検出器29のみにより圧力が検出される。また図6(c)に示す0度<φ<90度のときは操作棒21が垂直軸上を上側に倒されると圧力検出器26と29の両方により圧力が検出され、図6(d)に示す90度<φ<180度のときは操作棒21が垂直軸上を上側に倒されると圧力検出器29と28の両方により圧力が検出される。
上記のように配置された圧力検出器26〜29のいずれか1個または2個の出力から操作者が操作棒21に加えた力の大きさおよび方向を得ることができる。支柱5に対する腕6の回転角度がφの状態を示す図7において、たとえば圧力検出器26が受けた圧力の大きさがP26、圧力検出器29が受けた圧力の大きさがP29である場合、操作棒21に加えられた力の大きさおよび方向は両者のベクトル和として得られ、その大きさはP26の二乗とP29の二乗の和の平方根として得られ、力の方向が腕6の長手方向となす角度AはtanA=P29/P26の関係から得られる。
図1は上述のような演算を行って操作棒21に加えられた力の方向を得、支柱5に対する腕6の回転角度φを勘案して、上下動のパワーアシストを行うモータ7の回転方向を決定し駆動するための構成例を示すブロック図である。図1において例えばマイクロコンピュータ等により構成される演算部15は図2、図3に示す支柱5に内蔵され、圧力検出器26〜29のいずれか1個または2個により検出され出力される圧力の大きさから操作棒21に加えられた力の大きさおよび方向を算出する。
そして演算部15は回転角度検出器13から支柱5に対する腕6の回転角度φを知ることができるので、例えば図7に示すように0<φ<90のとき圧力検出器26から圧力の大きさP26を得、圧力検出器29から圧力の大きさP29を得た場合、演算部15はおおまかにはそれだけで操作棒21が水平軸より上側に倒されたことを知ることができ、さらに倒された方向が腕6の長手方向となす角度AをtanA=P29/P26の関係から得ることができる。そしてこの場合演算部15はφ−Aを算出して操作棒21に加えられた力の方向が上向きの垂直軸となす角度を得る。
次に図8に示すように支柱5に対する腕6の回転角度φが0<φ<90であり、圧力検出器26から圧力の大きさP26が得られ、圧力検出器27から圧力の大きさP27が得られた場合、演算部15は操作棒21に加えられた力の方向と腕6の長手方向に垂直な方向とのなす角度AをtanA=P26/P27の関係から得ることができ、さらにφ+90−Aを算出して操作棒21に加えられた力の方向が上向きの垂直軸となす角度を得る。そしてこの角度が90度より小さいかまたは270度より大きい場合操作棒21が水平軸より上に倒されたと判断し、90度以上270度以下の場合下に倒されたと判断する。
また図9に示すように支柱5に対する腕6の回転角度φが0<φ<90であり、圧力検出器27から圧力の大きさP27が得られ、圧力検出器28から圧力の大きさP28が得られた場合、演算部15は操作棒21に加えられた力の方向と腕6の長手方向とのなす角度AをtanA=P27/P28の関係から得ることができ、さらにφ+180−Aを算出して操作棒21に加えられた力の方向が上向きの垂直軸となす角度を得る。そしてこの角度が90度より小さいかまたは270度より大きい場合操作棒21が水平軸より上に倒されたと判断し、90度以上270度以下の場合下に倒されたと判断する。
さらに図10に示すように支柱5に対する腕6の回転角度φが0<φ<90であり、圧力検出器28から圧力の大きさP28が得られ、圧力検出器29から圧力の大きさP29が得られた場合、演算部15は操作棒21に加えられた力の方向と腕6の長手方向に垂直な方向とのなす角度AをtanA=P28/P29の関係から得ることができ、さらにφ+270−Aを算出して操作棒21に加えられた力の方向が上向きの垂直軸となす角度を得る。そしてこの角度が90度より小さいかまたは270度より大きい場合操作棒21が水平軸より上に倒されたと判断し、90度以上270度以下の場合下に倒されたと判断する。
上記においては支柱5に対する腕6の回転角度φが0<φ<90の場合について、圧力検出器26〜29のいずれか2個により検出され出力される圧力の大きさおよび回転角度φから操作棒21に加えられた力の方向を算出する方法について述べたが、この方法は0<φ<90に限定されることなく任意の回転角度φについて成り立つので、演算部15は上述の方法で、操作棒21がいかなる方向に倒されても、また腕6の回転角度φが何度であろうと、操作棒21に加えられた力の方向が垂直軸となす角度を算出することができ、操作棒21が水平軸より上または下のいずれに倒されたかを判定することができる。この判定に従い演算部15は上下動のパワーアシストを行うモータ7の回転方向を決定し、モータ駆動部16を制御して腕6を一定の力で上昇または下降させる。
このような構成により、腕6が支柱5に対していかなる角度で支持されていても、操作者は腕6の支柱5に対する角度を気にすることなく、常に直感的にハンドル20を上または下に押すだけで、腕6の上昇または下降について意図する方向へのパワーアシストを得ることができる。
上記の実施例では操作棒21が倒された方向のみを算出してモータ7の回転方向のみを決定し、モータ7を駆動する力は一定としたが、図1に示す構成により、上述したように操作棒21に加えられた力の大きさも算出することができるので、算出された力の大きさに応じてモータ7を駆動する力を変化させることも可能である。この場合圧力検出器の出力のベクトル和の大きさ、またはその垂直方向の成分の大きさのいずれを算出して利用してもよい。
上記の実施例では操作棒21を取り囲んで4個の圧力検出器26〜29が配置される構成について説明したが、操作棒21を取り囲む圧力検出器の数は4個に限定するものではない。
上記の実施例では腕6の一方の端にFPD1が固定して取り付けられ、他方にはX線管2が腕6の長手方向に移動可能に支持されたX線撮影装置について説明したが、腕6の一方の端にX線管2が固定して取り付けられ、他方にFPD1が腕6の長手方向に移動可能に支持されたX線撮影装置、あるいは腕6の両側にそれぞれFPD1とX線管2がどちらも腕6の長手方向に移動可能に支持されたX線撮影装置についても本発明は有効である。
上記の実施例では操作を容易にするために、操作棒21の上端部にハンドル20を取り付けたが、ハンドル20は本発明の構成上特に必要なものではなく省略することができる。
上記の実施例では操作ハンドル4を上または下に押すと、モータ7および上下動駆動機構が動作し、腕6の上下動を一定の力でパワーアシストする構成について説明したが、操作ハンドル4を上または下に押すとモータ7および上下動駆動機構が動作し、腕6が電動で上下動する構成についても本発明は同様に有効である。
本発明はX線撮影装置に関する。
本発明の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明による装置の実施例を示す上面図である。 本発明による装置の実施例を示す正面図である。 本発明による操作ハンドルの実施例を示す上面図である。 本発明による操作ハンドルの実施例を示す側面図である。 本発明による装置の腕の静止状態の例を示す図である。 腕の回転角度と圧力検出器により検出される力の方向の例を示す図である。 腕の回転角度と圧力検出器により検出される力の方向の例を示す図である。 腕の回転角度と圧力検出器により検出される力の方向の例を示す図である。 腕の回転角度と圧力検出器により検出される力の方向の例を示す図である。 本発明の対象になるX線撮影装置の例を示す上面図である。 本発明の対象になるX線撮影装置の例を示す正面図である。
符号の説明
1:FPD
2:X線管
3:水平動キャリッジ
4:操作ハンドル
5:支柱
6:腕
7:モータ
8:上下動キャリッジ
9:回転円板
10:歯車
11:ロータリエンコーダ
12:歯車
13:回転角度検出器
14:回転中心
15:演算部
16:モータ駆動部
20:ハンドル
21:操作棒
22:操作棒保持部
23:操作ハンドルケース
24:孔
25:孔
26:圧力検出器
27:圧力検出器
28:圧力検出器
29:圧力検出器

Claims (5)

  1. 支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断する制御手段と、前記制御手段の判断出力に従って前記腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断するとともに、前記操作力検知手段の出力から操作者が上下動操作手段に加えた力の大きさを算出する制御手段と、前記制御手段が算出した力の大きさに応じた駆動力で、前記制御手段の判断に従って腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持され、回転中心の両側の回転モーメントが等しいときのみ回転が許可されるように構成された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が、少なくとも一方が前記腕の長手方向に移動可能に取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断する制御手段と、前記制御手段の判断出力に従って前記腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 支柱に上下動可能でかつ回転可能に支持され、回転中心の両側の回転モーメントが等しいときのみ回転が許可されるように構成された腕の両側に、それぞれフラットパネル型X線検出器とX線管が、少なくとも一方が前記腕の長手方向に移動可能に取り付けられたX線撮影装置において、前記腕に設けられ操作者が前記腕の上下動操作を行う上下動操作手段と、前記上下動操作手段に配設され前記操作者による上下の操作力を検知して上下動の実行を指示する信号を出力する操作力検知手段と、前記腕が前記支柱となす角度を検出する回転角度検出手段と、前記操作力検知手段の出力と前記回転角度検出手段の出力から、前記上下動操作手段が前記腕の上昇または下降のいずれを指示しているかを判断するとともに、前記操作力検知手段の出力から操作者が上下動操作手段に加えた力の大きさを算出する制御手段と、前記制御手段が算出した力の大きさに応じた駆動力で、前記制御手段の判断に従って腕の上昇または下降をパワーアシストするパワーアシスト手段、または前記腕を電動で上昇または下降させる電動手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  5. 上下動操作手段は、通常は水平に保たれ、操作者が腕の上下動を行うとき任意の方向に傾斜させることが可能な操作棒により構成され、操作力検知手段は前記操作棒の周囲を取り囲んで配置され、前記操作棒を傾斜させることにより前記操作棒から加えられる圧力を検出する複数個の圧力検出器により構成されることを特徴とする請求項1〜請求項4記載のX線撮影装置。
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JP2013039248A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Fujifilm Corp 放射線発生器の操作装置、及び放射線撮影システム
JP2015062729A (ja) * 2009-05-08 2015-04-09 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ モータで補助され手動で制御される運動アセンブリ、それを有するx線装置、方法および使用

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