JP2008059469A - 端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置に表示されている画面データをそのまま印刷する場合において、印刷の実行回数や印刷する範囲を制限することを目的とする。
【解決手段】ホスト装置70とネットワークを介して接続されている端末装置20であって、表示手段270と、ホスト装置70からデータを受信する通信手段224と、前記ホスト装置70から受信したデータを用いて前記表示手段270に表示する画面データを作成する画面データ作成手段と、作成された画面データを用いて前記表示手段に表示させる表示制御手段222と、前記表示手段に表示されている画面の印刷の実行を指示するための印刷指示手段252と、画面データを用いた印刷の回数を制限する印刷制限情報216を記憶する記憶手段と、前記印刷指示手段の指示を受け、前記印刷制限情報に基づいて所定の回数まで前記画面データを用いた印刷を実行できる印刷手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、端末装置の画面データの印刷に関し、特に画面に表示された画面データをそのまま印刷する場合における印刷の実行回数や印刷する範囲を制限する技術に関する。
従来の勘定系システムは、印刷回数の制限がなく何回でも画面の印刷を実行でき、画面をそのまま印刷するため不必要なデータも印刷し、印刷の実行の履歴も取得しないシステムであった。これに対して、勘定系システムの画面の印刷を制限する技術について、印刷装置のデータ入力装置から入力される暗証番号と機密印刷データに付加されている暗証番号との照合を利用して印刷可否あるいは印刷回数の制御を行うものが知られている(例えば特許文献1)
特開平9−218757号公報
しかし、従来の技術では、印刷ごとに暗証番号を入力するのは煩わしい上、他人に暗証番号を知られた場合には、その他人が画面を不正に印刷することを防ぐことができない。また、暗証番号を知っている者が画面を不正に印刷することを防ぐことができない。さらに、従来技術では画面の全部を印刷するかしないかを制御できるが、画面のうち特定の領域を印刷しないとすることはできない。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、画面データを用いた印刷について、印刷をする回数を制限し、あるいは、印刷する範囲を制限することを目的とする。
本発明に係る端末装置は、ホスト装置とネットワークを介して接続されている端末装置であって、表示手段と、ホスト装置からデータを受信する通信手段と、前記ホスト装置から受信したデータを用いて前記表示手段に表示する画面データを作成する画面データ作成手段と、作成された画面データを用いて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示されている画面の印刷の実行を指示するための印刷指示手段と、前記印刷指示手段の指示を受け、前記画面データを用いた印刷の回数を制限する印刷制限情報に基づいて所定の回数以上の前記画面データを用いた印刷を制限する印刷制御手段とを備える。
本発明に係る端末装置によれば、端末装置は、画面データを用いた印刷を印刷制限情報に書かれている所定の回数実行した後は画面データを用いた印刷を実行できなくなるので、画面データを用いた印刷が無制限に実行されることが抑制される。
本発明に係る端末装置は、ホスト装置とネットワークを介して接続されている端末装置であって、表示手段と、ホスト装置からデータを受信する通信手段と、前記ホスト装置から受信したデータを用いて前記表示手段に表示する複数の項目からなる画面データを作成する画面データ作成手段と、作成された画面データを用いて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示されている画面の印刷の実行を指示するための印刷指示手段と、前記印刷指示手段の指示を受け、前記複数の項目のうち所定の項目を印刷対象から除外する印刷制限情報に基づいて、前記所定の項目を除いて前記画面データを用いた印刷を実行するように制御を行う印刷制御手段とを備える。本発明に係る端末装置によれば、端末装置は、本発明に係る端末装置によれば、印刷制限情報に基づいて印刷対象が制限されるので、例えば個人情報など、所定の項目については印刷しないように制限できる。
本発明に係る端末装置において、前記印刷制限情報は、前記表示手段に表示されている画面のうち印刷しない領域を指定する情報を有し、前記印刷制御手段は、前記印刷制限情報に基づいて所定の領域を除いて前記画面データを用いた印刷を実行するように制御するのが好ましい。本発明に係る端末装置によれば、画面の領域により印刷を制限する範囲を指定するので、画面データから容易に印刷データを作成して印刷することができる。
本発明に係る端末装置において、さらに、前記印刷制限情報は、前記画面データを用いた印刷回数を制限する情報を有し、前記印刷制御手段は、前記印刷制限情報に基づいて所定の回数以上の前記画面データを用いた印刷を制限するのが好ましい。本発明に係る端末装置によれば、端末装置は、画面データを用いた印刷を所定の回数実行した後は画面データを用いた印刷が実行できなくなるので、画面データを用いた印刷が無制限に実行されることが抑制される。
本発明に係る端末装置において、前記印刷制限情報を、画面ごとに備えるのが好ましい。本発明に係る端末装置によれば、例えば、汎用照会画面、残高照会画面、取引履歴照会画面などの画面ごとに印刷回数、印刷する範囲と印刷しない範囲を指定できるので、より柔軟な運用ができる。
本発明に係る端末装置において、さらに、前記画面データを用いた印刷を実行した場合には、印刷の実行履歴を記憶する実行履歴記憶手段を備えるのが好ましい。本発明に係る端末装置によれば、システムの管理者は、実行履歴記憶手段に記録される印刷の実行履歴を監視していれば、不正な印刷を容易に発見できる。また、印刷物が流出した場合に、流出ルートを見つけることが容易になる。
本発明に係る端末装置において、前記実行履歴記憶手段は、印刷を実行した日時を特定できる情報と印刷の実行を行った操作者を特定できる情報と印刷を実行した画面を特定できる情報とを記憶するのが好ましい。この3つの情報があれば、システムの管理者は、不正な印刷の実行を発見し、あるいは、印刷物の流出ルートを見つけることが容易になる。
本発明に係る端末装置において、前記通信手段は、さらに、ホスト装置から画面データを用いた印刷を許可するかしないかを定める印刷許可情報を受信し、前記印刷手段は、前記印刷許可情報が印刷許可を定める情報である場合に前記画面データを用いた印刷を実行できるのが好ましい。本発明に係る端末装置によれば、ホスト装置が画面データを用いた印刷を実行する許可を与えなければ、端末装置は画面データを用いた印刷の実行ができないので、端末装置において画面データを用いた印刷が不正に実行されることに対する安全性を高めることができる。
以下、図1を用いて、本発明に係る勘定系システム10の構成について説明する。図1は、本発明に係る勘定系システム10の概要を示す説明図である。勘定系システム10は、端末装置20とプリンタ30と第1のネットワーク40とゲートウェイサーバ50と第2のネットワーク60とホスト装置70とからなる。
端末装置20は、例えば、銀行の営業店に設置されている端末装置である。プリンタ30は、例えば端末装置20からのデータを印刷する印刷装置である。第1のネットワーク40は、例えば、銀行の営業店内に敷かれているローカルなネットワークである。ゲートウェイサーバ50は、例えば、通信プロトコルが異なる複数のコンピュータ間の通信プロトコルの変換を行うサーバである。第2のネットワーク60は、例えば、中央のネットワークである。ホスト装置70は、例えば、顧客データ、取引データなどを記憶している中央のコンピュータである。端末装置20とプリンタ30は第1のネットワーク40に接続されている。 第1のネットワーク40は、ゲートウェイサーバ50を介して第2のネットワーク60に接続されている。第2のネットワーク60には、ホスト装置70が接続されている。
図2を用いて、本発明に係る勘定系システム10の端末装置20について説明する。
図2は本発明に係る勘定系システム10の端末装置20の構成を示す説明図である。端末装置20は、端末装置本体200と入力装置であるキーボード250、マウス260と表示装置であるディスプレイ270とから構成されている。端末装置本体200は、CPU202とROM204とRAM206と画像メモリ208とハードディスク210と入力インターフェース220と画像出力インターフェース222とネットワークインターフェース224とプリント帳票キーランプ226とバス228とを備える。
CPU202は、端末装置20の中枢であり、端末装置20全体の動作を制御するほか、ネットワークインターフェース224、第1のネットワーク40を介してホスト装置70に対してコマンドを送ったり、ホスト装置70から受信した照会データを、編集したり、画像出力インターフェース222を介してディスプレイ270に表示させたりする。
ROM204は、読み出し専用のメモリであり、端末装置本体200うちのハードディスク210や入力インターフェース220を介して接続されたキーボード250などの周辺機器を制御するBIOS(Basic Input Output System)を記憶しており、通常、書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリが用いられる。
RAM206は、書き換え可能な揮発性メモリであり、端末装置20のオペレーティングシステム(以下、「OS」という。)やアプリケーションプログラムはハードディスク210からRAM206上にコピーされ、RAM206上で実行される。RAM206は、CPU202が演算した結果あるいは演算中のデータあるいは、ホスト装置から受信した照会データ及び作成した印刷データを一時記憶する。RAM206は、また、画面を何回印刷したか、印刷実行回数を記憶する。
画像メモリ208は、画面表示のための画面データを記憶するメモリである。画像メモリ208のアドレスと画面上の表示位置とは対応づけられている。なお、画像メモリ208は専用メモリである必要はなく、RAM206の一部を画像メモリとして使用することも可能である。
ハードディスク210は、OSとデバイスドライバとアプリケーションプログラムとデータとを記憶する記憶装置である。OSとは、アプリケーションプログラムの実行等を管理する基本プログラムをいう。デバイスドライバとは、例えば、ディスプレイ270、プリンタ30などの周辺機器を動作させるためのプログラムをいう。ハードディスク210は、デバイスドライバとして、例えば、画像メモリ208に記憶された画面データをディスプレイ270に表示させるディスプレイドライバ、印刷データをプリンタ30で印刷するためのプリンタドライバを記憶する。
アプリケーションプログラムとは、例えば、端末装置20を勘定系システム10の端末装置として機能させるための応用プログラムをいう。ハードディスク210は、アプリケーションプログラムとして、例えば、ホスト装置70から受信した顧客データ、取引データなどの照会データからディスプレイ270に表示する画面データを作成するための画面データ作成プログラム、画像メモリ208から画面データを読み出す画面キャプチャプログラム、読み出した画面データから印刷データを作成する印刷データ作成プログラムとを記憶する。
ハードディスク210は、例えば、画面ごとにキーボードの有効キーを定めるキー押下有効条件テーブル212とディスプレイ270の画面の座標を定める画面座標情報214、印刷可能回数と画面のうち印刷しない領域を示す印刷制限情報216と印刷履歴情報218とを記憶する。データの中身については後述する。
入力インターフェース220は、例えば、キーボード250とマウス260などの入力装置を端末装置本体200に接続するためのインターフェースである。画像出力インターフェース222は、ディスプレイ270を端末装置本体200に接続するためのインターフェースである。ネットワークインターフェース224は、端末装置20を第1のネットワーク40に接続するためのインターフェースである。
プリント帳票キーランプ226は、ディスプレイ270に表示されている画面データを用いた画面の印刷が可能か否かを示すランプである。プリント帳票キーランプ226が点灯していない場合には、画面データを用いた画面の印刷は実行されない。
バス228は、CPU202とROM204とRAM206と画像メモリ208とハードディスク210と入力インターフェース220と画像出力インターフェース222とネットワークインターフェース224とプリント帳票キーランプ226との間でデータのやり取りを行う伝達路である。
キーボード250は端末装置20に対してデータや命令を入力する入力装置である。キーボード250は、ディスプレイ270に表示されている画面データを用いた印刷の実行を指示するためのプリント帳票キー252を備えている。マウス260は、マウス260を移動することによって画面上に表示されるマウスポインタを移動させ、マウス上のボタンをクリックすることによって端末装置20にコマンドを送るポインティング装置である。
ディスプレイ270は、例えば、汎用照会画面、残高照会画面、取引履歴照会画面などの画面を表示する表示装置である。端末装置本体200にマウス260が接続されているときには、ディスプレイ270に表示される画面には、マウスポインタが表示される。
図3を用いて、キー押下有効条件テーブル212について説明する。図3は、本実施例で使われているキー押下有効条件テーブル212を示す説明図である。キー押下有効条件テーブル212は、縦方向を画面の種類、横方向をキーの種類として、画面の種類ごとにどのキーの押下が有効か否かを設定するために用いられるテーブルである。本テーブルにおいて、「Y」は有効を示し、「N」は無効を示している。例えば、図3に示す例では、例えばメニュー画面では、テンキーとキャンセルキーは有効であるが、プリント記帳キーは無効である。したがって、メニュー画面では、プリント記帳キーが押下されても、無視される。また、汎用照会画面、残高照会画面、取引履歴照会画面では、プリント記帳キーは有効であるが、テンキー、キャンセルキーは無効である。なお、勘定系システムの管理者が、キー押下有効条件テーブル212を書き換えることにより、画面ごとにどのキーを有効とし、あるいは、どのキーを無効とするかを自由に設定することができるようにしてもよい。
図4を用いて画面座標情報214について説明する。図4は、画面座標情報214の一例を模式的に示す説明図である。画面座標情報214は、画面の所定の領域を指定する情報である。領域の形状は長方形であり、例えば、図4に示すB3フィールドは、画面の左上を原点(0,0)として、座標(x1、y1)とフィールドの幅Xとフィールドの高さYの4つのパラメータで指定される。なお、フィールドの幅Xとフィールドの高さYの代わりに座標(x2、y2)を用いてもよい。また、所定の領域を指定する場合に、縦方向を行、横方向を最初の文字の位置と文字数で指定してもよい。例えば、3行目の5文字目から10文字分の領域を指定する場合には、(3、5、10)と指定してもよい。なお、文字数でなく最後の文字の位置で指定してもよい。例えば、3行目の5文字目から14文字目までの間を指定する場合には(3,5、14)と指定するようにしてもよい。領域を文字単位で指定できるので、より汎用的に領域を指定することができる。
図5を用いて印刷制限情報216について説明する。図5は、印刷制限情報216の一例を示す説明図である。印刷制限情報216は、画面ごとに、印刷可能回数及び印刷不可フィールドを示す情報である。印刷可能回数は、その画面が何回印刷できるかを示し、印刷不可フィールドは、印刷されない領域のフィールドを示す。例えば、図5に示す例では、印刷可能回数は「2」であるので、CPU202は2回画面の印刷を実行できる。また、印刷不可フィールドは、「A3、A4、B4、C4、A5、・・・」であり、CPU202は、画面の印刷を実行する場合、これらのフィールドで示される領域については印刷しない。なお、印刷制限情報216は、画面のレイアウトに基づいて、画面ごとにあらかじめ作成され、ハードディスク210に記憶されているが、照会データと共にホスト装置70から得るようにしてもよい。ここで、印刷不可フィールドに該当する項目として、例えば、氏名、住所、残高などの個人のプライバシーに関する情報を示す項目が挙げられる。
印刷履歴情報218は、印刷が実行されたときに記録される情報であり、印刷を実行した日時を特定できる情報と印刷の実行を行った操作者を特定できる情報と印刷を実行した画面の画面番号情報を含む。
図6を用いて、本発明に係る勘定系システム10の動作について説明する。図6は、端末装置20の動作を示すフローチャートである。
CPU202は、端末装置20のディスプレイ270に照会取引の入力画面を表示し、ホスト装置70から必要な照会データを得るための指示が入力されるのを待つ。特定の口座の取引状況、残高照会など、その時の業務に必要な照会データをホスト装置70から得るための、店番データ、口座番号データ及びコマンドが入力され、キーボード250上の完了キーが押されると、CPU202は、店番データ、口座番号データ及びコマンドを検知し、ホスト装置70に対して、店番データ、口座番号データ及びコマンドを送る(ステップS100)。顧客データ、取引データは、ホスト装置70により管理され、端末装置20には記憶されていないためCPU202は、ホスト装置70からこれらのデータを取得する必要がある。なお、CPU202は、キーボード250から入力されるデータとして、例えば、店番データ、口座番号データのほか顧客番号データ、日付データなどを検知するようにしてもよい。また、CPU202は、キーボード250上の完了キーの押下の検知に代わりに、例えば、ディスプレイ270の画面に完了アイコンを表示させ、完了アイコンがマウスにより選択されるのを検知するようにしてもよい。
ホスト装置70のCPU(図示せず)は、端末装置20からコマンドを受け取ると、例えばハードディスクなどの記憶装置(図示せず)に記憶されている顧客データ、取引データを読み出し、演算を実行し、端末装置20に送信する照会データを作成する。このとき、ホスト装置70のCPUは、「プリンタ出力可」のフラグを照会データに付け加える。ホスト装置70は照会データを端末装置20に送信し、端末装置20のCPU202は、照会データを受信する(ステップS105)。
CPU202は、照会データを受信すると、画面データ作成プログラムを実行して照会データを用いて表示する画面データを作成し、画面データを画像メモリ208に書き込む。CPU202は、ディスプレイドライバを用いて画像メモリ208に書き込んだ画面データを所定の様式でディスプレイ270に表示させる(ステップS110)。なお、CPU202は、新たに画面データを画像メモリ208に書き込んだときには、RAM206に記憶させている印刷実行回数をリセットする。
CPU202は、受信した照会データに「プリンタ出力可」のフラグが付加されていることを検知した場合には、プリント帳票キーランプ226を点灯させる(ステップS115)。なお、CPU202はプリント帳票キーランプ226を点灯させる代わりに、あるいは、点灯させると共に、例えば、ディスプレイ270の画面上のプリント帳票ボタンあるいはプリント帳票アイコンなどを、グレー表示から非グレー表示に変えるようにしてもよい。ここで、グレー表示とは、当該キーをクリックできない選択不能の状態の表示をいい、非グレー表示とは、当該キーをクリックして選択できる状態の表示をいう。したがって、アイコンが非グレー表示になったときは、当該アイコンをクリックすることが可能となる。
CPU202は、ディスプレイ270に表示されている画面を印刷するためのプリント帳票キー252が押下されるのを待つ。CPU202は、プリント帳票キー252が押されるのを検知すると(ステップS120)、プリント帳票キー252の押下が有効か無効か判断する(ステップS125)。
CPU202は、プリント帳票キー252の押下が有効か無効か、以下の2つの観点から判断する。
CPU202は、プリント帳票キーランプ226が点灯している状況でプリント帳票キー252が押下されたか判断する。プリント帳票キーランプ226が点灯している状況でプリント帳票キー252が押下された場合には当該押下は有効であるが、プリント帳票キーランプ226が点灯していない状況でプリント帳票キー252が押下された場合には、当該押下は無効である。なお、プリント帳票キーランプ226が点灯していない状況では、CPU202は、プリント帳票キー252の押下を検知しないように構成してもよい。この場合、プリント帳票キー252の押下自体が検知されないので、プリント帳票キー252が押下されても、ディスプレイ270の画面は印刷されない。また、プリント帳票キーランプ226が点灯していない場合には、CPU202は、ディスプレイ270の画面上のプリント帳票キーボタンあるいはプリント帳票キーアイコンを、例えば、グレー表示として、プリント帳票キーアイコンをクリックすることができないようにしてもよい。なお、プリント帳票キーランプが点灯している状況を基準にプリント帳票キー252の押下を判断したが、例えば、「プリンタ出力可」のフラグが立っていることを基準にしてもよい。
次に、CPU202は、ハードディスク210からキー押下有効条件テーブル212を読み出し、ハードコピーを実行しようとしている画面においてプリント帳票キー252が有効であるか、すなわち「Y」であるか判断する。「Y」であればプリント帳票キー252は有効であり、「N」であればプリント帳票キー252は無効であり、プリント帳票キーの押下は検知されない。なお、キー押下有効条件テーブル212においてプリント帳票キーが「N」であり無効である場合には、CPU202は、画面上にプリント帳票キーボタンあるいはプリント帳票キーアイコンを、表示しないようにしてもよい。
上記2つ観点のいずれかの判断においてプリント帳票キーが無効の場合には(ステップS125、N)、CPU202は、画面の印刷を実行せず、新たなコマンドの入力を待機する。あるいは、対象画面の印刷ができない旨をディスプレイ270に表示する。一方、上記2つ観点の両方の判断でプリント帳票キー252の押下がいずれも有効な場合には(ステップS125、Y)、CPU202は、画面を既に印刷したことがあるか判断する(ステップS130)。CPU202は、画面を既に印刷したことがあるか否かについて、RAM206上に記憶させている印刷実行回数が「1」以上か否かにより判断する。
CPU202は、RAM206上の印刷実行回数が「1」以上であり、既に1回でも画面の印刷を実行していた場合には(ステップS130、Y)、前回印刷を実行したときの印刷制限情報216を利用することができる。すなわち印刷制限情報216はRAM206上に記憶されているので、CPU202は、RAM206上の印刷制限情報216を参照しながら画面キャプチャプログラムを実行して表示画面をキャプチャする。CPU202は、印刷データ作成プログラムを実行し、キャプチャした画面データを用いて印刷データを作成する。CPU202は、印刷データを作成すると、プリンタドライバを用いて出力処理を実行する(ステップS145)。このステップについては後述する。
CPU202は、まだ1回も画面の印刷をしていない場合には(ステップS130、N)、CPU202は、印刷制限情報216をRAM206に記憶させていないので、印刷制限情報216を参照できない。CPU202は、ハードディスク210から印刷制限情報216を読み出し(ステップS135)、印刷制限情報216から印刷可能回数及び印刷不可フィールドを取得し、RAM206に記憶させる(ステップS140)。CPU202は、RAM206に記憶させた印刷制限情報216を参照しながら画面キャプチャプログラムを実行して表示画面をキャプチャする。同様に、CPU202は、印刷データ作成プログラムを実行し、キャプチャした画面データを用いて印刷データを作成する。CPU202は、印刷データができると、プリンタドライバを用いて出力処理を実行する(ステップS145)。
CPU202は、画面の印刷を実行した後、RAM206に記憶させている印刷実行回数に1を加える(ステップS150)。CPU202は、印刷可能回数と印刷実行回数を比較し、両者が同じ値になった場合には(ステップS155、Y)「プリンタ出力可」のフラグを降ろすとともにプリント帳票キーランプ226を消灯させる(ステップS160)。上述したように、プリント帳票キーランプ226が消灯している場合には、プリント帳票キー252を押下しても無効とされるので、CPU202は、以後はプリント帳票キー252が押下されても画面の印刷を実行することはできなくなる。
CPU202は、画面の印刷を実行した場合は、画面の印刷の実行履歴をハードディスク210に記憶させる(ステップS165)。
図7から図9を参照して表示画面のキャプチャ、印刷データ作成、出力処理(ステップS145)について説明する。図7は、端末装置20が表示画面のキャプチャ、印刷データ作成、印刷処理を行うときの動作を示すフローチャートである。図8は画面から印刷データを作成する方法を示す説明図である。図9は、ディスプレイ270に表示されている画面及び画面を印刷した印刷物の一例を示す説明図である。
CPU202は、印刷制限情報216から、印刷不可フィールドの情報を取得する(ステップS200)。CPU202は、印刷不可フィールドの情報について、最初のプリント帳票キー252の押下のときに印刷制限情報216をRAM206に記憶させているので、2回目以降のプリント帳票キーの押下の場合は、RAM206上の印刷制限情報216から印刷不可フィールドの情報を得るようにしてもよい。
次に、CPU202は、画面キャプチャプログラムを実行し、画面データを取得する(ステップS205)。CPU202は、ディスプレイの画面を複数のフィールドに分割し、各フィールドについて基準座標(フィールドの左上の座標)及びフィールドの幅と高さのパラメータに基づいて順番に画面データを取得する。具体的には、CPU202は、図8に示すように、読み出すフィールドの領域に対応するアドレスの画像メモリ208から画面データを読み出す。次にCPU202は、印刷データ作成プログラムを起動し、RAM206の所定の領域に読み出した画面データを書き込む。CPU202は、これにより印刷データを作成する(ステップS210)。このとき、CPU202は、印刷不可フィールドについては、画像メモリ208から画面データを読まず、RAM206の対応する領域に背景用画面データを書き込む。なお、背景用画面データは、例えば、ハードディスク210に記憶されている。
あるいは、CPU202は、印刷データを作成するときに、先ず、全画面の画面データをキャプチャしてRAM206の所定の領域に書き込み、その後、印刷不可フィールドに該当する領域について、背景用画面データを上書きして、印刷データを作成するようにしてもよい。
CPU202は、印刷データを作成し終わると、プリンタドライバを用いてプリンタ30に印刷データを送り、画面の印刷を実行させる(ステップS215)。図9に、ディスプレイ270に表示されている画面を印刷した印刷物の一例を示す。印刷制限情報216は図5に示すものを使用している。そのため、フィールドのA3、A4、B4、C4、A5に該当する氏名、住所、口座残高のデータはディスプレイ270には表示されるが、印刷物には印刷されていない。画面データをそのまま印刷すると画面の全てのデータが印刷されてしまうが、以上のように、CPU202は、印刷制限情報216を用い、所定の領域については印刷データに背景用画面データを書き込むことにより特定のフィールドについて表示されている内容を印刷しないようにすることができる。なお、上述したように印刷制限情報216は画面ごとに設けられているので、CPU202は、画面ごとにどのフィールドの内容を印刷しないかを容易に変えることができる。
図10と図11を用いて、画面の印刷の実行履歴の記憶(ステップS165)について説明する。図10は、印刷履歴を記録するときの動作を示すフローチャートである。図11は、ディスプレイ270に表示された印刷履歴の一例を示す説明図である。CPU202は、画面の印刷が実行された日付、時刻を取得する(ステップS300)。具体的には、CPU202は、端末装置20が有する時計機能(図示せず)より、日付、時刻の値を取得する。次に、CPU202は、ユーザIDを取得する(ステップS305)。端末装置20では、行員は、通常、あらかじめ登録されているユーザIDでログインした後でなければ、各種作業を実行することがでない。したがって、CPU202は、例えば、OSからログイン時に使われたユーザIDを取得する。なお、本実施例では、ユーザIDとして999999を使用している。次に、CPU202は、画面番号を取得する(ステップS310)。画面番号は、画面ごとに付けられているユニークな番号であり、CPU202は、例えば、端末装置20のアプリケーションプログラムより画面番号を取得する。なお、本実施例で用いた画面の例では、画面番号は12345である。
CPU202は、日付、時刻、ユーザID、画面番号を所定のフォーマットでデータ編集し(ステップS315)、ハードディスク210に記憶させると共に、ディスプレイ270に出力させる(ステップS320)。図11にディスプレイ270への表示の一例を示す。なお、ディスプレイ270には、照会データの表示がなされているが、例えば、CPU202は、ディスプレイ270の表示を複数のウインドウによる表示とし、1のウインドウには照会データを表示し、他のウインドウに印刷履歴を表示するようにしてもよい。CPU202は、日付、時刻、ユーザID、画面番号とともに端末装置20の識別番号をホスト装置70に送り、ホスト装置70に記憶させ、ホスト装置70のディスプレイに表示させてもよい。これにより、勘定系システムの管理者は、どの端末でどの画面が印刷されたか容易に知ることができる。なお、例えば、本実施例では、CPU202は、残高の値といった照会データの値までは記憶させていない。照会データの値をハードディスク210に記憶させると、記憶するデータ量が多くなる。また、照会データの値を、ほかのプログラムから印刷あるいは利用できると、画面の印刷を制限した意味が無くなってしまうからである。
以上説明したように、本実施例に係る端末装置20では、印刷制限情報216には、印刷可能回数が書かれている。CPU202は、印刷可能回数と印刷実行回数を比較し、所定の回数の画面の印刷を実行した後は、プリント帳票キーランプ226を消灯させ、プリント帳票キーの押下を無効とするので、以後は画面の印刷の実行が不可となる。したがって、画面の印刷が無制限に実行されることが抑制される。
本実施例に係る端末装置20において、印刷制限情報216には、印刷不可フィールドが書かれている。したがって、例えば、CPU202は、画面を印刷する場合に、印刷制限情報216を参照して印刷データを作成することにより、個人情報などの項目が表示される領域について容易に印刷制限を実行できる。なお、本実施例において、印刷不可フィールドが印刷制限情報216に書かれているが、逆に、印刷可能フィールドが印刷制限情報216に書かれるようにしてもよいのはいうまでもない。また、印刷不可フィールドではなく、印刷不可項目が印刷制限情報216に書かれるようにしてもよい。
本実施例に係る端末装置20によれば、前記画面の印刷について、印刷が制限される範囲、実行できる所定の回数は、画面ごとに印刷制限情報216に書かれている。したがって、印刷制限情報216を書き換えることにより容易に印刷不可フィールドを変更できる。また、機密度が高い画面では印刷の実行回数を少なくし、機密度が低い画面では印刷の実行回数を多くするなどの運用が可能となる。さらに、印刷制限情報の印刷可能回数の欄の値を書き換えることにより、画面ごとあるいは端末装置20ごとに、印刷が制限される範囲、画面の印刷を実行できる回数を容易に変更することができるので、勘定系システム10の柔軟な運用が可能となる。
なお、本実施例に係る端末装置20では、印刷制限情報216には、印刷可能回数と印刷不可フィールドの両方が書かれているが、一方のみ書かれ、他方は書かれないという構成でもよい。少なくとも一方が印刷制限情報216に書かれていれば印刷を制限できるからである。
本発明に係る端末装置20において、CPU202は、さらに、前記画面の印刷を実行した場合には、その実行履歴をディスプレイ270に表示し、ハードディスク210に記憶させる。勘定系システムの管理者は、画面の不正な印刷が実行された場合に、不正な印刷の実行を容易に発見でき、また、漏洩ルートなどを容易に追跡することができる。
本実施例に係る端末装置20において、CPU202が、ディスプレイ270に表示し、あるいはハードディスク210に記憶させる実行履歴には、前記画面を印刷した日時を特定できる情報と操作を行った操作者を特定できる情報と印刷した画面を特定できる情報とを含んでいる。勘定系システムの管理者は、この3つの情報があれば、不正な印刷を容易に発見することができ、漏洩ルートなどの追跡を容易にできる。
本実施例に係る端末装置20は、「プリンタ出力可」のフラグが付加された照会データを受信し、照会データに「プリンタ出力可」のフラグがある場合に画面の印刷を実行できる。例えば、ホスト装置70において端末装置に送る照会データに「プリンタ出力可」のフラグを付加しないように制御することにより、ホスト装置70から端末装置20での画面の印刷の実行を抑制できる。したがって、本実施例によれば、ホスト装置70側からも、端末装置20による画面の印刷の実行を抑制できるので、端末装置20の画面の印刷に対する安全性が高まる。
(変形例)
以下、本発明の変形例について説明する。変形例については、第1の実施例とハードウエア構成は同じであるので、ハードウエアの説明については省略し、異なる点のみを説明する。
変形例に係る端末装置20では、ハードディスク210は、アプリケーションプログラムとして、ホスト装置70から受信した照会データから印刷データを作成する印刷データ作成プログラムを記憶している。すなわち、本実施例においては、印刷データ作成プログラムは画面データから印刷データを作成しているが、変形例においては、照会データから印刷データを作成する点が異なる。また、印刷制限情報216には、印刷不可フィールドではなく、印刷不可の項目情報が書かれるのが好ましい。
変形例に係る端末装置20では、CPU202は、印刷データを作成する際に、印刷制限情報216から、印刷制限情報216から印刷不可の項目情報を取得した後、画面データを作成するのと同様に印刷データを作成する。すなわち、CPU202は、ホスト装置から送られてきた照会データから、画面と同じフォーマットになるように、RAM206上の所定の領域にデータを書き込むことにより印刷データを作成し、印刷データの作成を実行する。例えば、先ず、印刷データの全面に背景用画面データを書き込み、次に、印刷不可の項目に該当する項目を除いてホスト装置から送られてきたデータを印刷データに書き込む。
本変形例によれば、表示画面の画面データをキャプチャして印刷データを作成するのと同様に、所定の項目のみを印刷しないということができる。なお、変形例においても画面ごとに印刷制限情報216をもち、画面ごとに印刷回数、印刷領域を制限でき、情報漏洩を抑制できることはいうまでもない。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明に係る勘定系システムの概要を示す説明図。 本発明に係る勘定系システムの端末装置の構成を示す説明図。 本実施例で使われているキー押下有効条件テーブルを示す説明図。 画面座標情報の一例を模式的に示す説明図。 印刷制限情報の一例を示す説明図。 端末装置の動作を示すフローチャート。 端末装置が表示画面のキャプチャ印刷データ作成印刷処理を行うときの動作を示すフローチャート。 画面から印刷データを作成する方法を示す説明図。 ディスプレイに表示されている画面及び画面を印刷した印刷物の一例を示す説明図 印刷履歴を記録するときの動作を示すフローチャート。 ディスプレイに表示された印刷履歴の一例を示す説明図。
符号の説明
10…勘定系システム
20…端末装置
30…プリンタ
40…第1のネットワーク
50…ゲートウェイサーバ
60…第2のネットワーク
70…ホスト装置
200…端末装置本体
202…CPU
204…ROM
206…RAM
208…画像メモリ
210…ハードディスク
212…キー押下有効条件テーブル
214…画像座標情報
216…印刷制限情報
218…印刷履歴情報
220…入力インターフェース
222…画像出力インターフェース
224…ネットワークインターフェース
226…プリント帳票キーランプ
228…バス
250…キーボード
252…プリント帳票キー
260…マウス
270…ディスプレイ

Claims (8)

  1. ホスト装置とネットワークを介して接続されている端末装置であって、
    表示手段と、
    ホスト装置からデータを受信する通信手段と、
    前記ホスト装置から受信したデータを用いて前記表示手段に表示する画面データを作成する画面データ作成手段と、
    作成された画面データを用いて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示されている画面の印刷の実行を指示するための印刷指示手段と、
    前記印刷指示手段の指示を受け、前記画面データを用いた印刷の回数を制限する印刷制限情報に基づいて所定の回数以上の前記画面データを用いた印刷を制限する印刷制御手段と、
    を備える端末装置。
  2. ホスト装置とネットワークを介して接続されている端末装置であって、
    表示手段と、
    ホスト装置からデータを受信する通信手段と、
    前記ホスト装置から受信したデータを用いて前記表示手段に表示する複数の項目からなる画面データを作成する画面データ作成手段と、
    作成された画面データを用いて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示されている画面の印刷の実行を指示するための印刷指示手段と、
    前記印刷指示手段の指示を受け、前記複数の項目のうち所定の項目を印刷対象から除外する情報を有する印刷制限情報に基づいて、前記所定の項目を除いて前記画面データを用いた印刷を実行するように制御を行う印刷制御手段と、
    を備える端末装置。
  3. 請求項2に記載の端末装置において、
    前記印刷制限情報は、前記表示手段に表示されている画面のうち印刷しない領域を指定する情報を有し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷制限情報に基づいて所定の領域を除いて前記画面データを用いた印刷を実行するように制御する、端末装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の端末装置において、さらに、
    前記印刷制限情報は、前記画面データを用いた印刷の回数を制限する情報を有し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷制限情報に基づいて所定の回数以上の前記画面データを用いた印刷を制限する、端末装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端末装置において、
    前記印刷制限情報を、画面ごとに備える、端末装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の端末装置において、さらに、
    前記画面データを用いた印刷を実行した場合に、印刷の実行履歴を記憶する実行履歴記憶手段を備える、端末装置。
  7. 請求項6に記載の端末装置において、
    前記実行履歴記憶手段は、印刷を実行した日時を特定できる情報と印刷の実行を行った操作者を特定できる情報と印刷を実行した画面を特定できる情報とを記憶する、端末装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の端末装置において、
    前記通信手段は、さらに、ホスト装置から画面データを用いた画面の印刷を許可するかしないかを定める印刷許可情報を受信し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷許可情報が印刷許可を定める情報である場合に、前記画面データを用いた印刷を実行できるように制御する、端末装置。
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