JP2008059239A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】内部ネットワーク上にプリンタドライバの配信元となるネットワークサーバを設けることなく、最新バージョンのプリンタドライバを迅速に取得でき、これをプリンタの使用主体となるホスト装置に容易にインストールできる通信システムを提供する。
【解決手段】プリンタ80にTCP/IPクライアント機能を拡張付与し、プリンタドライバの配信元となる外部サーバ装置9に、外部ネットワーク411経由で自発的にアクセスしてプリンタドライバをダウンロードし、さらに、TCP/IPサーバ機能により、プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを第一のネットワーク410を介してホスト装置3に配信できるようにする。また、ダウンロードされたプリンタドライバのバージョンが、インストール済みのプリンタドライバのバージョンが古いホスト装置にのみ配信される。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ(以下「PC」とも称する)やワークステーション等をホスト装置としてこれにプリンタが接続された通信システムに関する。
特開平11−296325号公報 特開平8−328427号公報
パーソナルコンピュータ(PC)等からなるホスト装置から、画像や文書を印刷するための印刷データをプリンタに送信して印刷を行なう場合、ホスト装置とプリンタとをネットワーク接続し、ホスト装置とプリンタとの間で、そのネットワークのプロトコルに従う通信により印刷処理を実行できるようにしたネットワークプリンタシステムが使用されている(特許文献1)。ネットワークプリンタシステムを採用すると、1台(ないし複数台)のプリンタの、複数台のホスト装置による共有化を容易に実現できる利点がある。
特許文献1には、プリンタとこれを使用するホスト装置とネットワークサーバとを、オフィス等に接地された内部ネットワークで接続したプリンタシステムが開示されている。ホスト装置がネットワーク経由でプリンタを使用できるようにするには、印刷データを生成してプリンタに送信するためのプリンタドライバ(のソフトウェア)をホスト装置にインストールする必要がある。このプリンタドライバは、通常、プリンタ購入時にこれに標準添付されるCD−ROM等のプリンタドライバディスクに記憶された形で供給されることが多く、新しいホスト装置をネットワークに接続する場合は、使用するプリンタのプリンタドライバを、ホスト装置に設けられたCD−ROMドライブ等からその都度インストールすることになる。しかし、この方法では、ユーザーがいちいちプリンタドライバディスクをホスト装置にセットしてインストール作業を行なわなければならず手間がかかる上、プリンタドライバディスクを紛失した場合は当然のことながらインストール作業ができなくなる欠点がある。
特許文献1においては、同じ内部ネットワークに接続されたネットワークサーバをプリンタドライバの配信元として利用し、ここにプリンタ側から定期的にアクセスして、新しいプリンタドライバが見つかれば自動インストールする技術が開示されている。これにより、ユーザーがプリンタドライバディスクをホスト装置にセットする手間が省け、また、プリンタドライバディスクを紛失しても新しいホスト装置にプリンタドライバを問題なくインストールできる。しかし、この方法では、プリンタドライバの配信元としてネットワークサーバを必ず内部ネットワーク上に設けなければならず、設備コストの高騰を招く問題がある。
そこで、特許文献1には、プリンタドライバを対応するプリンタ自身に格納しておき、新たなホスト装置(PC)がネットワークに接続された場合に、プリンタドライバを上記プリンタから内部ネットワーク経由でホスト装置にダウンロードし、インストールする技術が開示されている。これにより、特にネットワークサーバが設けられていない場合でも、プリンタ自身をサーバーとして新しいプリンタドライバをダウンロードでき、上記の問題を解決可能である。
しかしながら、特許文献1においては、随時アップデートされるプリンタドライバをリアルタイムで入手するための技術的方法については何も検討されていないに等しい。例えば、プリンタ自身に装着されるICカードから最新のプリンタドライバへのアップデートが可能な旨、特許文献1に開示されているが(段落0024)、そのICカードに書き込まれるべき最新のプリンタドライバをどのようにして入手するか、という、肝心の部分は全く不明である。
例えば、プリンタの登録ユーザーに対して、メーカーが新バージョンのプリンタドライバディスクを郵送等により配布することが従来行なわれていることを考慮すると、特許文献1では、ネットワーク管理者がそのプリンタドライバディスクからネットワークサーバに手動でコピーするか、あるいは、ICカードにプリンタドライバを一旦コピーした後、プリンタに設けられたハードディスクに再コピーするかのいずれかのいずれかの手法が採用されているものと推測される。この場合、新バージョンのプリンタドライバディスクがユーザーの手元に届くまでに、郵送梱包の事務処理や配送所要日数により最終的なバージョンアップに相当の遅れが生ずるのは、いうまでもない。
さらに、特許文献1の通信システムにおいては、内部ネットワーク上に複数台のホスト装置が接続されている場合、それらのホスト装置が一斉にプリンタにアクセスしてプリンタドライバのダウンロードが競合的に行なわれると、内部ネットワークが輻輳してトラフィックが規制され、その間、プリンタでの印刷処理が不能に陥ってしまう問題がある。
なお、先行技術について補足説明すれば、特許文献1においては、ネットワークサーバをプリンタドライバの配信元として利用する態様についても、ここにプリンタ側から定期的にアクセスして、新しいプリンタドライバが見つかれば自動インストールする、といった内容が開示されているだけで(段落0014)、そのネットワークサーバ内のプリンタドライバをどのようにして更新するか、については同様に全く検討されていない。また、特許文献1においては、新しいプリンタドライバが古いプリンタドライバとは異なるネットワークサーバに格納される状況も考慮して、プリンタドライバが格納されるネットワークサーバのURLとプリンタドライバのバージョン名とをプリンタに記憶しておき、新しいプリンタドライバが供給される場合に、そのプリンタ側の情報を更新する内容も開示されているが(段落0025)、内部ネットワーク上のネットワークサーバがプリンタドライバの配信元となる状況に何ら変わりはない。
他方、特許文献2には、ICカードリーダを有し、そのICカードリーダからプログラムをダウンロードする機能を有した複写機が開示されているが、このダウンロードはICカードリーダから複写機の内部メモリに向けて行なわれているに過ぎず、新しいバージョンのプリンタドライバをホスト装置に配信する概念や、あるいは、新しいプリンタドライバをその複写機自身が外部から取得する概念については何ら触れられていない。
本発明の課題は、内部ネットワーク上にプリンタドライバの配信元となるネットワークサーバを設けることなく、該内部ネットワーク上のホスト装置が新しいバージョンのプリンタドライバを迅速に取得できるとともに、複数のホスト装置がプリンタドライバを一斉にダウンロードすることによる内部ネットワークの輻輳を効果的に抑制できる通信システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するための本発明の通信システムは、
プリンタと、該プリンタをネットワークプリンタとして使用するために、印刷データを生成してプリンタに送信するためのプリンタドライバがインストールされる複数のホスト装置と、TCP/IPに従うローカルエリアネットワークからなり、プリンタとホスト装置とを接続する第一のネットワークと、該第一のネットワークにルータを介して接続され、TCP/IPに従う外部ネットワークとして構成された第二のネットワークと、第二のネットワークに接続されるとともにプリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置と、を備えるとともに、プリンタに、
プリンタドライバを記憶するプリンタドライバ記憶手段と、
当該プリンタを外部サーバー装置に対するTCP/IPクライアントとして機能させるためのTCP/IPクライアント機能付与手段と、
当該TCP/IPクライアント機能により、第一のネットワーク、ルータ及び第二のネットワークを介して外部サーバー装置にアクセスし、プリンタドライバをダウンロードしてプリンタドライバ記憶手段に記憶するプリンタドライバダウンロード手段と、
プリンタをホスト装置に対するTCP/IPサーバとして機能させるためのTCP/IPサーバ機能付与手段と、
TCP/IPサーバ機能により、プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを第一のネットワークを介してホスト装置に配信するプリンタドライバ配信手段と、が設けられ、
さらに、
プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報と、ホスト装置に既にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報とを比較するプリンタドライババージョン比較手段と、
インストールされているプリンタドライバが、プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古いホスト装置に対してのみ、プリンタドライバ配信手段に対し、プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを配信させるプリンタドライバ配信制御手段と、が設けられてなることを特徴とする。
本発明においてルータとは、第一のネットワークと第二のネットワークとの間に介在し、第一のネットワークと第二のネットワークとの間での通信パケットの転送を双方向に中継する装置を総称するものとする。
上記本発明においては、プリンタとホスト装置とを接続する第一のネットワークはローカルエリアネットワークであって、プリンタ及びホスト装置とともに、当該プリンタのユーザーサイドの施設内(企業の場合は一敷地内、個人の場合は一建物内)における私的ネットワークとして構築される。他方、その第一のネットワークにルータを介して接続される第二のネットワークは、プリンタユーザーを含む不特定多数のユーザーからのアクセスを前提とした、上記第一のネットワークよりも大規模な外部ネットワークとして構築される。この場合、第二のネットワークはインターネット等の公衆ネットワークとして構成することが可能であるが、インターネットのインフラ部分に共用化される法人名義の私的ネットワーク(例えば、地域IP網や、インターネットプロバイダネットワーク:この場合は、第二のネットワークも(巨大な)ローカルエリアネットワークとして構築されることとなる)として構成してもよい。
そして、プリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置は、例えば、プリンタドライバの配信を行なうプリンタメーカー等によって管理され、第二のネットワークがインターネットである場合は、そのプリンタドライバのダウンロード元となるウェブサイトをなすインターネットサーバーである。インターネットを含め、本発明の第二のネットワークにて使用する通信のプロトコルは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)である。
近年、インターネットの普及は目覚しいものがあり、新しいプリンタドライバのバージョンが作製されると、これがインターネット上のウェブサイトにてリアルタイムに公開されることが多くなってきている。この場合、プリンタを使用するホスト装置(PC)がインターネットに接続可能になっていれば、プリンタドライバを該インターネット経由でホスト装置にダウンロードしてこれにインストールできる。ホスト装置とプリンタとをローカルエリアネットワークにより接続して使用する場合は、ホスト装置は、ローカルエリアネットワークからルータを介して外部ネットワーク(例えば、インターネット)上のサーバー装置に接続することができる。ただし、ホスト装置が自らローカルエリアネットワーク及び外部ネットワークを経由して外部サーバー装置にアクセスし、プリンタドライバをダウンロードする方式では、ダウンロード処理により生ずる負荷のため、ホスト装置の使用が著しく制限される問題がある。
他方、従来のネットワークプリンタにおいては、印刷に直接関係するホスト装置とのローカルエリアネットワーク接続設定だけが技術的に着目されてきた。具体的には、TCP/IPに従うローカルエリアネットワークにおいて、プリンタ自身と、自身が接続されるローカルエリアネットワークとを特定するためのIPアドレスの設定情報だけが有効活用されるに留まっていた。しかし、外部ネットワーク(例えば、インターネット)もローカルエリアネットワークと同じTCP/IPに従うものであることを考えれば、ローカルエリアネットワーク接続に使用するIPアドレス等の情報以外に、第一のネットワークと第二のネットワークとを相互接続するルータの特定情報(TCP/IPではゲートウェイ)も上記のプリンタに合わせて設定することが可能なはずである。本発明者は、その結果として、これまで全く考慮されていなかったネットワークプリンタから外部ネットワーク(インターネット)へのアクセスが可能となる点に着目した。
すなわち、本発明では、プリンタにTCP/IPクライアント機能を拡張付与し、プリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置に、第二のネットワーク(外部ネットワーク)経由で自発的にアクセスしてプリンタドライバをダウンロードし、さらに、TCP/IPサーバ機能により、プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを第一のネットワークを介してホスト装置に配信できるようにした。また、ダウンロードされたプリンタドライバのバージョンが、各ホスト装置に既にインストール済みのプリンタドライバのバージョンと比較され、インストール済みのプリンタドライバのバージョンが古いホスト装置(つまり、プリンタドライバのバージョンアップが必要なホスト装置)にのみダウンロードされたプリンタドライバが配信されるようにした。その結果、以下のごとく、前述の課題をことごとく解決することができる。
(1)プリンタとホスト装置とを繋ぐローカルエリアネットワーク(第一のネットワーク)上に、プリンタドライバの配信元となるネットワークサーバを設ける必要がなくなり、その機能がプリンタに兼用されるので、ネットワークの構築コストを大幅に削減できる。
(2)上記(1)を前提として、プリンタは、自身のプリンタドライバを、印刷用のローカルエリアネットワーク(第一のネットワーク)から、さらにルータ及び外部ネットワーク(第二のネットワーク)を経由して、該プリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置に自発的にアクセスしてこれをダウンロードできる。その結果、外部サーバー装置から外部ネットワーク上にアップロードされる最新のプリンタドライバをリアルタイムで取得でき、ホスト装置にその最新のプリンタドライバを滞りなくインストールすることができる。
(3)また、特許文献1のごとく、新しいプリンタドライバをいちいちICカード等の記憶媒体にコピーする必要がなく、また、そのICカードをプリンタに装着して読み取るための手順も完全に省略可能である。
(4)ローカルエリアネットワークに複数のホスト装置が接続されており、それらホスト装置が時系列的に競合してプリンタドライバをダウンロードし始めると、第二のネットワークへの通信負荷が大幅に増大し、他のホスト装置によるネットワークの利用(例えば、プリンタドライバのダウンロード以外の目的によるインターネットの利用など)に支障を来たすこともありえる。しかし、プリンタが自身に対応するプリンタドライバのダウンロードを、それら複数のホスト装置に成り代わり、代表して行なうことができるので、個々のホスト装置がプリンタドライバダウンロードのために第二のネットワークに競合してアクセスすることがなくなる。
(5)また、TCP/IPクライアントとしてプリンタドライバをダウンロードしたプリンタは、次に、TCP/IPサーバとなって、そのプリンタドライバを第一のネットワークを介してホスト装置に配信する。このとき、そのダウンロードされたプリンタドライバのバージョンが、各ホスト装置に既にインストール済みのプリンタドライバのバージョンと比較され、インストール済みのプリンタドライバのバージョンが古いホスト装置(つまり、プリンタドライバのバージョンアップが必要なホスト装置)にのみダウンロードされたプリンタドライバが配信されるので、バージョンアップが不要なホスト装置が配信先から除外される分だけ第一のネットワークの通信負荷を減ずることができる。その結果、複数のホスト装置によるプリンタドライバの一斉にダウンロード、ひいてはそれによる内部ネットワークの輻輳を効果的に抑制できる。
プリンタドライバのバージョンアップが必要なホスト装置にのみ、ダウンロードされたプリンタドライバを選択的に配信する具体的な方式としては、
(1)プリンタ側からホスト装置へプリンタドライバを自発的に配信する方式、及び、
(2)ホスト装置側からプリンタへプリンタドライバの配信を要請する方式、
との2通りがある。(1)の方式は、具体的にはプリンタに、
複数のホスト装置に各々インストールされているプリンタドライバのバージョン情報を第一のネットワークを介してホスト装置から受信するプリンタドライババージョン情報取得手段と、
プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報を、ホスト装置から取得したプリンタドライバのバージョン情報と比較するプリンタドライババージョン比較手段と、
インストールされているプリンタドライバが、プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古いホスト装置に対してのみ、TCP/IPサーバ機能により、プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを第一のネットワークを介して配信するプリンタドライバ配信手段と、
をプリンタドライバ配信制御手段とともに設けることにより実現できる。
上記の構成によると、プリンタドライバのバージョン比較と、その比較結果に基づく、プリタンドライバの選択配信先となるホスト装置の特定がプリンタ側で全て自発的に行なわれ、ホスト装置側でのプリンタドライバの更新処理を大幅に単純化することができる。
他方、(2)の方式は、ホスト装置に、
プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報を、プリンタから第一のネットワークを介して取得するプリンタドライババージョン情報取得手段と、
取得したプリンタからのバージョン情報を、自身に既にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報と比較するプリンタドライババージョン比較手段と、
インストールされているプリンタドライバが、プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古い場合にのみ、プリンタドライバ配信手段によるプリンタからのプリンタドライバの配信を許容するプリンタドライバ配信制御手段と、を設けることで実現できる。この方式では、プリンタは、自身がダウンロードしたプリンタドライバのバージョン情報を各ホスト装置に送信し、例えば、これを受けたホスト装置から、そのバージョン比較結果に基づく配信要請を受けた場合にのみ、当該プリンタドライバを配信するようにすればよいから、プリンタドライバを選択配信するためのアプリケーションをプリンタ側に設ける必要がなくなり、プリンタ側のソフトウェア構成を単純化することができる。
次に、プリンタドライバ記憶手段は、メディア装着用スロットと、ファイル単位による記憶データの読出し、書込み及び消去が可能とされた不揮発性メモリからなり、該メディア装着用スロットに着脱可能に装着される着脱式記憶メディアとを備えた記憶装置として構成することができる。プリンタドライバダウンロード手段は、プリンタドライバを外部サーバー装置からダウンロードして着脱式記憶メディアに記憶するものとできる。
この構成によると、予め不揮発性メモリを用意しておけば、これをプリンタのメディア装着用スロットに装着することで、ここにプリンタドライバを簡単にダウンロードすることができる。この場合、着脱式記憶メディアにプリンタの機種を特定するプリンタ機種特定情報を書き込み、プリンタドライバ配信手段は、着脱式記憶メディアに書き込まれたプリンタ機種特定情報を参照して、上記のホスト装置のうち、当該プリンタ機種特定情報により特定されるプリンタのプリンタドライバがインストールされているものにのみプリンタドライバを配信するように構成することができる。これにより、第一のネットワーク上で、配信元となるプリンタの(古いバージョンの)ドライバがインストールされているホスト装置にのみ、ダウンロードした新しいプリンタドライバが配信されるので、第一のネットワークの通信負荷軽減をさらに効果的に図ることができる。また、第一のネットワーク上に複数機種のプリンタが接続されている場合においても、着脱式記憶メディアに書き込まれたプリンタ機種特定情報を参照することで、自身に対応するプリンタドライバがインストールされているホスト装置を容易に特定でき、そのプリンタドライバの選択配信を問題なく行なうことができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態に係る通信システム1について説明する。なお、以下に説明する通信システム1の構成は、本発明を具現化するための単なる一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲で構成を適宜変更できることは当然である。図1は、本発明の通信システムの概略構成を示すブロック図である。通信システム1は、 プリンタ80と、該プリンタ80をネットワークプリンタとして使用するホスト装置(パーソナルコンピュータ:以下、「PC]ともいう)3と、TCP/IPに従うローカルエリアネットワークからなり、プリンタ80とホスト装置3とを接続する第一のネットワーク410と、該第一のネットワーク410にルータ8を介して接続され、TCP/IPに従う外部ネットワークとして構成された第二のネットワーク411と、第二のネットワーク411に接続されるとともにプリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置9とを備える。
ルータ8は、第一のネットワーク410と第二のネットワーク411との間に介在し、第一のネットワーク410と第二のネットワーク411との間での通信パケットの転送を双方向に中継する。第一のネットワーク410はプリンタ80のユーザーサイドの施設内(企業の場合は一敷地内、個人の場合は一建物内)における私的ネットワークとして構築される。他方、その第一のネットワーク410にルータ8を介して接続される第二のネットワーク411は、不特定多数のユーザーからのアクセスを前提とした上記第一のネットワーク410よりも大規模な外部ネットワークであり、本実施形態ではインターネットである。また、外部サーバー装置9は、例えば、プリンタ80のメーカー等によって管理され、プリンタドライバのダウンロード元(配信元)となるウェブサイト(図面では「ダウンロードサイト」と表記している)をなすインターネットサーバーである。
PC3から第一のネットワーク410経由でプリンタ80を使用するためには、各PC3に、印刷データを生成してプリンタ80に送信するためのプリンタドライバをインストールする必要がある。本発明の通信システム1においては、プリンタ80には、後述の各プログラムにより具現化される以下の機能実現手段が搭載されている。
・TCP/IPクライアント機能付与手段:外部サーバー装置9に対するTCP/IPクライアントとして機能させる;
・プリンタドライバダウンロード手段:TCP/IPクライアント機能により、第一のネットワーク410、ルータ8及び第二のネットワーク411を介して外部サーバー装置9にとしてアクセスし、プリンタドライバをダウンロードして、プリンタ80自身に設けられたプリンタドライバ記憶手段(後述の、ネットワークインストーラメディア15)に記憶する;
・TCP/IPサーバ機能付与手段:プリンタ80をPC(ホスト装置)3に対するTCP/IPサーバとして機能させる;
・プリンタドライババージョン情報取得手段:複数のPC(ホスト装置)3に各々インストールされているプリンタドライバのバージョン情報を第一のネットワークを介してPC(ホスト装置)3から受信する。
・プリンタドライババージョン比較手段:プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報を、ホスト装置から取得したプリンタドライバのバージョン情報と比較する。
・プリンタドライバ配信手段:インストールされているプリンタドライバが、プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古いPC(ホスト装置)3に対してのみ、TCP/IPサーバ機能により、該プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを第一のネットワーク410を介して配信する。
図2は、プリンタ80の外観構成を示すものである。該プリンタ80は、いわゆる多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、記憶装置をなすマルチリーダライタ2をプリンタに組み込んだプリンタ複合機として構成されている。具体的には、筐体下部に配設された印刷部82と、その上部に配設されたスキャナ部83と、原稿フィーダ84を備えた原稿カバー86と、装置上面の前方側に配置された操作パネル85と、装置前面にメディア装着用スロット(以下、単に「スロット」ともいう)16〜19が露出するように配設されたマルチリーダライタ2とを一体的に備えてなり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。
プリンタ80は、PC3(図1)から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づき、印刷部82において、画像や文書を所定の用紙に印刷する。また、印刷部82は、マルチリーダライタ2によってメモリーカード(着脱式記憶メディア)から読み取られた上記印刷データに基づいても、画像や文書を所定の用紙に印刷する(直接印刷)。さらに、PC3と接続されて、PC3とマルチリーダライタ2に挿入されたメモリーカードとの間でデータ通信を行なうリーダライタ装置としても機能する。また、スキャナ部83により読み取られた画像データをPC3へ送信したり、スキャナ部83で読み取った画像を印刷部82を用いてコピーすることも可能である。
プリンタ80のマルチリーダライタ2は、図1Bに示すように、メディア装着用スロット16〜19として、第1メモリーカード11を挿入するための第1スロット16と、第2メモリーカード12を挿入するための第2スロット17と、第3メモリーカード13を挿入するための第3スロット18と、第4メモリーカード14を挿入するための第4スロット19とを備えている。また、筐体前面には、表示部としての液晶パネル(LCD)21と、テンキーを含むキーボード91と、LCD21上でのカーソル移動に使用するカーソル移動キー92とが設けられている。また、液晶パネル(LCD)21に隣接する位置にも種々のメニューキー93,95が配設されている。該マルチリーダライタ2はUSB/SCSI型周辺機器として構成されている。
図2は、上記プリンタ80の電気的構成を示すブロック図である。マルチリーダライタ2は、その内部に、各構成部を制御するCPU34と、制御プログラムや種々のデータ等を格納するROM35(本実施形態では、不揮発性メモリ(フラッシュメモリメモリ等)にて構成している)と、CPU34による演算の作業領域となるRAM37と、がバス33を介して相互にデータ転送が可能なように接続されている。また、バス33には、フラッシュメモリ制御用LSI231を介して各スロット16〜19が接続されている。これらロット16〜19に着脱可能に装着される各第1〜第4メモリーカード11〜14は、例えば、コンパクトフラッシュ(CF:登録商標、第1メモリーカード11)、スマートメディア(SM:登録商標、第2メモリーカード12)、メモリースティック(MS:登録商標、第3メモリーカード13)、SDメモリーカード(SD:登録商標、第4メモリーカード14)など、PC3によるデータの書込み、書き換え、消去、読出し、メディア装着確認等のデータアクセスが可能なフラッシュメモリを搭載したカード型記憶メディアである。
バス33には、印刷部ドライバLSI113を介して印刷部82が接続されている。スキャナ部132は、スキャナドライバLSI112を介して接続されている。また、モデムドライバLSI114が接続され、これに外部電話通信網などを接続するための電話線端子133が接続されている。他方、入力・表示用LSI111を介して、前述のLCD21、キーボード91及びカーソル移動キー92などが繋がれている。また、アクセスランプ制御用LSI233を介してアクセスランプ134が接続されている。さらに、バス33には、イーサネットLSI232(「イーサネット」は登録商標)、ローカルエリアネットワーク端子24及び第一のネットワークを介してホスト装置であるPC3が接続されている。複数のPC3及びプリンタ80は第一のネットワーク410内にてハブ7により相互接続されている(図1参照)。
ROM35には、印刷部82の動作制御を司るプログラム、スキャナ部132の動作制御を司るプログラム、モデム114を介したファックス通信制御を司るプログラム、及び、キーボード91あるいはカーソル移動キー92(及び、図3では図示を略しているが、メニューキー93,95及び実行キー94なども含む)からの入力制御や、LCD21への表示出力を司るプログラム、さらに、マルチリーダライタ2の動作制御プログラムが格納され、CPU34は、これらプログラムを、RAM37を実行エリアとして実行することで、プリンタ複合機としての総合的な動作制御を行なう(これらのプログラムは周知部分なので図示を省略している)。
また、ROM35には、第一のネットワーク(ローカルエリアネットワーク)410及び第二のネットワーク(インターネット)411を介した他のサーバー機器(外部サーバー9)ないしクライアント機器(PC3)と通信するための、TCP/IPのプロトコルエンジンを実現するための諸プログラムが格納されている。このうち、本発明の前述の機能実現手段に対応するプログラムは以下の通りである。
・httpクライアントプログラム:プリンタ80自身がhttpクライアントとなってTCP/IPネットワーク上のhttpサーバー機器(URL(Universal Resource Locater)により特定されるサイト)にアクセスするためのプログラムであり、TCP/IPクライアント機能付与手段の主体をなす。
・インストーラダウンロードプログラム(以下、図面では、「ダウンロード」を略して「DL」とも記載する):URLが、外部サーバー装置9上のプリンタドライバのダウンロードサイトURLに固定された1種のサイト閲覧プログラムであり、後述のダウンロード専用メモリーカード15内に圧縮プリンタドライバファイルと、その解凍及びPC3へのインストールを司るプログラム実行ファイル(=インストーラプログラム)とを、第二のネットワーク411(インターネット)、ルータ8及び第一のネットワーク(ローカルエリアネットワーク)410を介して上記ダウンロードサイト(外部サーバー装置9)からダウンロードする処理を司るものであり、プリンタドライバダウンロード手段の主体をなす。
・ftpサーバプログラム:プリンタ80自身がftpサーバとなってTCP/IPネットワーク上のftpクライアント機器に特定のファイルを配信(プログラム実行ファイルの場合は、そのプログラムの起動を含む:例えば、MS−DOSやWindows(商標名)、Windows NT(商標名)環境の場合は、.EXEファイル)するためのプログラムであり、TCP/IPサーバ機能付与手段の主体をなす。
ネットワークインストーラメディア15内の上記インストーラプログラム(自己解凍型.EXEファイルである)は、PC3側から第一のネットワーク410を介して起動され、上記ftpサーバプログラムと協働して、プリンタ80を使用するために必要なプリンタドライバファイルを圧縮解凍しつつPC3に転送しインストールする処理を司る。従って、このインストーラプログラムがプリンタドライバ配信手段の主体をなす。
なお、第一のネットワーク410及び第二のネットワーク411を含むTCP/IPネットワーク上にてプリンタ80を特定するためのIPアドレスとサブネットマスクと、第二のネットワーク411への出入り口をなすルータ8を特定するためのゲートウェイもROM35に記憶されている。
次に、メディア装着用スロット16〜19には、印刷用ファイルを記憶したメモリーカード(着脱式記憶メディア)11〜14が装着され、当該装着されたメモリーカード11〜14から印刷用ファイルを読み出して、当該印刷用ファイルに基づく画像印刷を自身に設けられた印刷部にて直接実行するための直接印刷用スロットとして利用される。例えば、デジタルカメラの場合には、デジタルカメラで撮影した写真画像がJPEG画像ファイルの形で、そのデジタルカメラのカードリーダに装着された固有の種別のメモリーカードに記憶・蓄積される。そこで、そのメモリーカードを抜き取ってプリンタ80のスロット16〜19のうち対応するものに装着し、キーボード91、カーソル移動キー92あるいはメニューキー93,95の操作により、液晶パネル(LCD)21上にて「直接印刷」のメニューを選択して実行すれば、所望の写真画像ファイルを選んで直接印刷を行なうことができる。
上記の4つの直接印刷用スロット16〜19は、本実施形態では、プリンタハードウェア構成を簡略化するために、ネットワークインストーラメディア15を装着しプリンタドライバのダウンロードを行なうためのダウンロード用スロットに兼用されている。この場合、プリンタ80で使用可能な複数種類のメモリーカード(CF,SM,MS,SD)の全種類をネットワークインストーラメディア15とすることも可能であるし、一部種類のメモリーカードのみをネットワークインストーラメディア15として採用できるように構成してもよい。本実施形態では、CF(コンパクトフラッシュ)をネットワークインストーラメディア15として使用する場合を例にとる。
ネットワークインストーラメディア15として使用されるメモリーカードには、該メモリーカードの固定領域に、当該メモリーカード11〜14がネットワークインストーラメディア15であることを識別するためのインストーラ識別情報が書き込まれる。プリンタ80のROM35には、ネットワーク(NW)インストーラメディア識別プログラムが格納されている。該プログラムはCPU34により実行され、メディア装着用スロット16〜19に装着されたメモリーカード11〜14の固定領域にアクセスするとともに、該固定領域に有効なインストーラ識別情報が書き込まれている場合には、プリンタドライバダウンロード手段によるプリンタドライバのダウンロードを許可し、同じく有効なインストーラ識別情報が書き込まれていない場合に該ダウンロードを禁止するダウンロード制御手段の主体をなす。インストーラ識別情報を書き込んでおくことで、当該メモリーカード11〜14がネットワークインストーラメディア15であることをプリンタ80側で識別でき、万一、ネットワークインストーラメディア15として意図しない他のメモリーカード11〜14がプリンタ80に装着された場合でも、これにプリンタドライバが誤ってダウンロードされることがなくなる。
また、ネットワークインストーラメディア15には、上記のインストーラ識別情報とともに、ダウンロードするべきプリンタドライバの適用対象となるプリンタ(つまり、ネットワークインストーラメディア15が装着されるプリンタ)80の機種を特定するプリンタ機種特定情報が書き込まれている。
また、ROM35にはネットワーク(NW)インストーラメディア作成プログラムが格納されている。このプログラムはCPU34により実行され、メディア装着用スロット16に装着されたメモリーカード15の上記固定領域にインストーラ識別情報を書き込むことにより、該メモリーカード15をネットワークインストーラメディアに変換するメディア変換手段の主体をなす。
本実施形態では、いずれの種別のメモリーカードも、ANSI(American National Standard Institute)に準拠したハードディスクフォーマットをエミュレーションする形でフォーマットが定められたものである。具体的には、図4に示すように、ファイル単位による記憶データの読出し、書込み及び消去が可能とされたデータ記憶エリア308と、該データ記憶エリア308内における各データファイルの占有エリアと、データファイルに占有されない空きエリアと、それらエリアのデータ記憶エリア308内での位置を特定可能に記述されたファイル管理情報を記憶するファイル管理情報記憶エリア307と、該ファイル管理情報記憶エリア307の先頭側に隣接したブートセクタ304とがメディア内に1つのみのパーティションエリアを構成するよう形成されている。ブートセクタ304は、当該パーティションエリアをブートディスクとして使用するためのイニシャルプログラムローダー(IPL)の格納セクタとして確保される。また、ファイル管理情報記憶エリア307には、その先頭側から、データファイルの占有セクタ番号をファイル名と対応付けて記憶するファイルアロケーションテーブル(FAT)の格納セクタ305と、データファイルのルートディレクトリの格納セクタ306とが確保される。また、カード(メディア)の先頭セクタを含む領域には、パーティションエリアにてイニシャルプログラムローダーの有無を検索し、これを起動するためのマスターブートプログラムと、メディア内のパーティション情報を記憶したパーティションテーブルとを格納するためのマスターブートレコード(MBR)セクタ302が確保される。この方式を採用すると、ANSIにより広範に普及しているハードディスクの規格インフラをメモリーカード11〜14にもそっくり適用でき、そのデータファイルの読み書き制御に係るソフトウェア開発の負担を大幅に軽減することができる。前述のインストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)は、マスターブートレコードセクタ302、ブートセクタ304及びデータ記憶エリア308のいずれかに書き込まれる。
図5は、マスターブートレコードセクタ302の構造を示すもので、上記のハードディスクフォーマットを踏襲したものであるから、OSのブートシーケンスに必要なエリアが以下のごとく形成されている。すなわち、マスターブートレコードセクタ302の先頭には、前述のマスターブートプログラムの格納エリア302Aと、パーティションテーブル302Bの格納エリアがそれぞれ形成されている。また、符号302Cは、マスターブートレコードセクタ302の有効性を識別するためのシグネチャである。一方、図6に示すように、ブートセクタ304は、先頭から、イニシャルプログラム開始位置へのジャンプを指令するジャンプコードの格納エリア304Jと、パーティション内のフォーマット情報の格納エリア304Bと、ブートプログラムの格納エリア304Aとがこの順序で形成されている(符号304Cは、ブートセクタの有効性を識別するためのシグネチャである)。
このメモリーカード15のパーティションエリア310が、仮にブートドライブ(つまり、起動ディスク)として設定されている場合、PC3におけるOSのブートシーケンスでは、PC3が立ち上がったあとBIOSが読み込まれ、続いてマスターブートレコードセクタ302へのアクセスが行なわれて、マスターブートプログラムが実行される。これにより、パーティションエリア310にてイニシャルプログラムローダーの有無が検索され、イニシャルプログラムローダーが見つかればこれを起動する。イニシャルプログラムローダーはOS起動の起点となるもので、ハードウェアのチェックを行なった後、OSの読み込みを行なうべく動作するものである。しかし、本実施形態では、メモリーカード(ネットワークインストーラメディア)15(図3)は起動ディスクとして使用されず、マスターブートプログラムの格納エリア302Aも、ブートプログラムの格納エリア304Aも、いずれも空き領域としての活用が可能である。
ネットワークインストーラメディア15へのプリンタドライバのダウンロード処理は、TCP/IPクライアント機能によりプリンタ80が(ホスト装置3とは無関係に)単独で実行する。従って、インストーラ識別情報は、PC(ホスト装置)3側の支援(例えば、PC3のOS上で動作するファイルシステムによる支援)を受けずとも、プリンタ80内で閉じた処理にてネットワークインストーラメディア15から読み出し可能にしておかなければならない点が重要である。具体的な方法は、以下の通りである。
まず、記憶エリアとして定義されていないパーティションエリアをブートディスクとして使用しない前提では、図5に示すように、マスターブートレコードセクタ302においてマスターブートプログラムの格納用として確保された空き領域302Aに、インストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)を書き込むことができる(つまり、使用するメディアにシステム起動ディスクの機能を持たせない場合は、マスターブートプログラムを搭載する必要がない)。また、パーティションエリアをブートディスクとして使用しない前提にて、図6のブートセクタ304においては、イニシャルプログラムローダーも搭載の必要がないから、その格納用として確保された空き領域304Aに、インストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)を書き込むこともできる。いずれの場合も、プリンタ80自体に、上記固定されたセクタ番号が示すセクタにアクセスしてインストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)を読み出すインストーラ識別情報読出し手段を設けておく必要がある。該手段は、前述のネットワークインストーラメディア識別プログラムの実行により実現される。インストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)の書込みセクタは固定的に定められ(例えば、空き領域302Aの先頭セクタ)、マスターブートプログラムが不存在であることを、その先頭の複数ビットの状態で確認できるようにしておき(例えばそれらビットが全て「0」)、これに続く特定ビットをインストーラ識別情報として使用することができる(例えば、該特定ビットが「0」であればネットワークインストーラメディア15でないことを、同じく「1」であればネットワークインストーラメディア15であることを示す)。
他方、図4に示すように、インストーラ識別情報は、固定ファイル名が付与されたデータファイル400に含まれる形でデータ記憶エリア308に格納しておくこともできる。この場合、該固定ファイル名にて特定されるデータファイルの占有セクタ番号が、該固定ファイル名と対応付けた形で、ファイルアロケーションテーブル307に書き込まれる。そして、プリンタ80には、上記固定ファイル名を指定してファイルアロケーションテーブル307上にてデータファイル400の占有セクタ番号を検索し、専用のアプリケーションにて該データファイルを開くことによりインストーラ識別情報(及びプリンタ機種特定情報)を読み出すインストーラ識別情報読出し手段を設けておくことが必要である。この場合、前述のネットワークインストーラメディア識別プログラムを、該手段を機能実現するプログラムとして構築することになる。
次に、直接印刷用スロット(ここではスロット16)は、プリンタドライバのダウンロード用スロット(ネットワークインストーラメディア15が装着される)に兼用されている。従って、例えば、デジタルカメラで撮影した画像ファイルをすぐに直接印刷したい場合など、ネットワークインストーラメディア15へのプリンタドライバのダウンロードが継続中に、印刷用ファイルを格納した別のメディアから直接印刷を実行したくなることがある。近年、プリンタドライバのデータサイズは肥大化の傾向にあり(例えば、メモリーカード11〜14に格納された圧縮データファイル状態であっても、100〜150MB程度)、通信状況によりダウンロードの開始から完了までに5〜15分程度の長時間を要する場合がある。そこで、本実施形態では、プリンタドライバを含むデータファイルの外部サーバー装置9からのダウンロードを、定期的にダウンロード休止期間を発生させる形で間欠的に実行するようにしている。これにより、サイズの大きいプリンタドライバをダウンロード中であっても、定期的にダウンロード休止期間が発生するので、そのダウンロード休止期間を利用してネットワークインストーラメディア15をメディア装着用スロット16〜19から安全に抜き取ることができる。
なお、図3に示すように、プリンタ80には、ダウンロード休止期間を識別するためのインジケータとしてアクセスランプ134が設けられており、ユーザーはダウンロード休止期間が到来しているか否かを、このアクセスランプ134の点灯状態(例えば、点灯中はアクセス中、消灯中は非アクセス中)容易に識別できる。本実施形態では、図2に示すように、メニューキー93のうち、直接印刷用のメニューを表示する直接印刷キー93が透光性樹脂により構成され、これに内蔵されたLEDがアクセスランプ134に流用されている。なお、ダウンロード休止期間を利用してネットワークインストーラメディア15を印刷用のメディアと交換し、その直接印刷が終了すれば、印刷用のメディアを抜き取ってネットワークインストーラメディア15を再装着することにより、プリンタドライバのダウンロードを再開することができる。
図4に示すように、プリンタドライバデータファイルは一定データ量からなるセグメントファイル(ダウンロード単位ファイル)に区切られ、1つのセグメントファイルのダウンロードが終了する毎にダウンロード休止期間を発生させる形でダウンロードが実行される。外部サーバー装置9上にて、プリンタドライバデータファイルはインストーラプログラムファイルとともにソフト的に梱包された状態で圧縮され、さらに上記のセグメントファイルに分割されている(図4は、ダウンロード完了直後(ただし、後述のファイル結合前)の状態を示すものである)。また、プリンタドライバデータファイル内には、当該プリンタドライバのバージョン情報が書き込まれている。
セグメントファイルはダウンロードされる毎に順次メモリーカード15に書き込まれる。そして、全てのセグメントファイルのダウンロードが完了すれば、図13に示すように、該メモリーカード15上でそれらセグメントファイルを結合する処理が行なわれる。具体的には、複数のセグメントファイルをダウンロードするに先立って、それらセグメントファイルのリスト情報を含んだ管理ファイルが外部サーバー装置9からダウンロードされる(図4)。図12は、管理ファイルの内容を概念的に示すものである。セグメントファイルを全てダウンロードし終わる前にメモリーカード15がスロット16から一旦抜き取られた後、該メモリーカード15が再度スロット16に装着された場合は、ダウンロード済のセグメントファイルと、図12の管理ファイルのリスト情報とを対比すれば、未ダウンロードのセグメントファイルを容易に特定できる。そして、当該未ダウンロードのセグメントファイルからダウンロードを再開することができる。なお、全てのセグメントファイルを結合して得られるファイルは、前述のごとく、プリンタドライバデータファイルとインストーラプログラムファイルとがソフト的に梱包された自己解凍型の圧縮ファイル(例えばZIPファイル)である。
なお、図4に示すように、プリンタドライバのダウンロードに使用するメモリーカード(ネットワークインストーラメディア)15には、ダウンロード済みの旧バージョンのプリンタドライバと、これからダウンロードしようとする新バージョンのプリンタドライバとの双方を格納できるよう、2つのプリンタドライバ格納エリア308A,308Bが形成されている。これらのプリンタドライバ格納エリア308A,308Bは、新バージョンのプリンタドライバ(図4ではバージョンB)のダウンロードが完了すれば、旧バージョンのプリンタドライバ(図4ではバージョンA)が消去され、以後、交互に入れ替わりながら、一方が新バージョンのプリンタドライバの格納エリア、他方が旧バージョンのプリンタドライバの格納エリアとして使用されることとなる。なお、旧バージョンのプリンタドライバは、新バージョンのプリンタドライバのダウンロードに万一失敗したときは、消去されずにメモリーカード15上にバックアップ用として残される。また、外部サーバー装置9から、これからダウンロードしようとしているプリンタドライバのバージョン情報をまず取得し、これをメモリーカード15上のプリンタドライバのバージョン情報と比較することにより、ダウンロード対象のプリンタドライバのバージョンが最新のものであるか否かを確認することができる。もし、バージョンが新しくない場合は、ダウンロード処理への移行が禁止される。
以下、本発明に関係する機能を中心に、通信システム1の使用方法及びその動作について、フローチャートを用いて説明する。図14は、ネットワークインストーラメディアの作成処理の流れを示すものであり、メモリーカード15をプリンタ80の対応するスロット16に装着する。プリンタ80側ではメモリーカード15を検出するに伴い、図8に示すように、液晶パネル21に表示するメニューを、ネットワークインストーラメディア作成をメニュー項目に含むメモリーカード管理メニューに切り替える(図14:S102)。なお、この状態で直接印刷キー93を押すと、図9に示すように、直接印刷に関係したメニューに切り替わるようになっている。
図8の状態でネットワークインストーラメディア作成がメニュー選択されると(図14:S103)、図10に示すごとく、変換を実行するか否かの選択画面に切り替わり、挿入したメモリーカード15は初期化の後にネットワークインストーラメディアに変換される旨の警告メッセージも合わせて出力される。そして、変換を選択すると、図14のS106に進み、挿入したメモリーカード15が初期化され、さらにS107に進んでインストーラ識別情報が書き込まれて処理は終了する(図11は、変換中の液晶パネル21の表示例を示すものである)。
次に、上記通信システムにおける処理の詳細について説明する。まず、スロット16に装着されたメモリーカードを認識する。そして、該メモリーカードがネットワークインストーラメディア15であるか否かを、書き込まれているインストーラ識別情報に基づいて判定する。ネットワークインストーラメディア15でなかった場合は、この先のダウンロード処理に係るステップは実行せずに終了する。一方、ネットワークインストーラメディア15であった場合は、以下、図15の流れに従い処理を実行する。
S201では、装着されたネットワークインストーラメディア15にプリンタ80の機種特定情報を書き込む。次いでS202に進み、外部サーバー9(ダウンロードサイト)から最新のプリンタドライバをダウンロードする。
図16は、そのダウンロード処理の詳細を示すものであり、S301にて外部サーバー9(ダウンロードサイト)からインストーラプログラムを含むプリンタドライバファイルのダウンロードを開始する。具体的にはS302で前述のセグメントファイルを1個ダウンロードした後、全セグメントファイルのダウンロードが完了した場合を除いてS304に進み、ダウンロード休止期間を発生させる(ここでは約30秒)。このダウンロード休止期間が満了する際に、ネットワークインストーラメディア15がスロット16から抜かれたかどうかが確認される(S305)。そして、抜かれていた場合はS306に進み、ネットワークインストーラメディア15が再度検出されるまで次のセグメントファイルのダウンロードを休止する。
一方、S305にてネットワークインストーラメディア15が抜かれていなければS302に戻り、次のセグメントファイルを1個ダウンロードし、全セグメントファイルのダウンロードが完了するまで以下同様の処理を繰り返す。そして、S303にてダウンロードが完了すればS307に進み、そのプリンタドライバのダウンロードが最初のダウンロードである場合(つまり、ネットワークインストーラメディア15内に古いプリンタドライバが存在していない場合)はS309に進み、プリンタドライバのダウンロードが完了した通知情報を、例えば印刷出力する(あるいは、液晶パネル21に表示してもよい)。また、最初のダウンロードでなく、古いバージョンのプリンタドライバ(及びインストーラ)が既にダウンロード済であった場合はS308に進み、その古いプリンタドライバ(及びインストーラ)を削除した後、S309に進む。なお、新旧のプリンタドライバを双方ともに格納できるサイズのメモリーカードを使用しない場合は、ダウンロード済みの古いバージョンのプリンタドライバを予め消去してから、最新のプリンタドライバのダウンロードを実行するように構成してもよい。
図15に戻り、以下は、プリンタ80のftpサーバー機能を用いてネットワークインストーラメディア15からPC3にプリンタドライバを配信(インストール)する処理となる。まず、第一のネットワーク410を介して各PC3に、個々にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報の送信命令を、プリンタ機種特定情報とともに送信する。図17は、PC3側の処理の流れを示すものであり、S401で該送信命令とプリンタ機種特定情報とを受け、プリンタ機種特定情報が特定するプリンタ用のもので既にインストールされているプリンタドライバが存在すれば、S402にて、そのバージョン情報をプリンタ80に送り返す。もし、プリンタ機種特定情報が特定するプリンタ用のプリンタドライバが存在しない場合は、該プリンタドライバが存在しないことを示すステータスをプリンタ80に返す。
図15に戻り、プリンタ80側では、S203でPC3からのバージョン情報を受信・取得する(なお、上記のごとくプリンタ80からの送信要求を受けてPC3がバージョン情報をプリンタ80に返すのではなく、PC3が自発的に(例えば定期的に)プリンタ80にバージョン情報を送信するように構成してもよい)。そして、S204では、全てのPC3からバージョン情報を取得しているか(つまり、全てのPC3につき、プリンタドライバのバージョンの確認が終了し、必要なPC3についてはそのプリンタドライバのバージョン更新が終了しているか)を確認する。取得していなければS205に進み、図18に示すように、プリンタ80側でダウンロードした最新プリンタドライバのバージョンと、当該PC3にインストールされているプリンタドライバのバージョンとの比較結果を示す情報を、プリンタ80の液晶パネル21(表示手段)に表示する。それぞれの具体的なバージョン名を並列表示するとともに、対応するPC3におけるプリンタドライバのバージョン更新を行なうか否かを意思確認するメッセージを表示している。
なお、バージョン更新は、PC3にインストールされたプリンタドライバが、プリンタ80側でダウンロードした最新プリンタドライバよりもバージョンが古い場合に限り可能とされており(図15:S206)、具体的には、次のいずれかの方式を採用することができる。
(1)PC3にインストールされたプリンタドライバのバージョンが古くない場合は、バージョン比較結果自体を表示しない(当然、更新処理へも移行もできない)。
(2)PC3にインストールされたプリンタドライバのバージョンの新旧によらず、バージョン比較結果は必ず表示し、PC3にインストールされたプリンタドライバのバージョンが古ければ、バージョン更新の意思確認を行なう入力画面(図10)に移行させる。PC3にインストールされたプリンタドライバのバージョンが古くなければ、バージョン更新の意思確認を行なう入力画面は表示しない。
例えば、(2)の場合、ユーザーはこの表示を見て、バージョン更新を行なうか否かを、テンキー91等からの入力により選択する(ここでは、「1」が「更新を行なう」、「2」が「更新を行なわない」)。そして、「更新を行なう」が選択されれば、図15のS207に進み、ダウンロードしたプリンタドライバファイルを対応するPC3に送信するとともに、S208でPC3にプリンタドライバの更新情報を送信する。
PC3側では、図17のS403にてプリンタドライバファイルを受信し、さらに、S404にてプリンタドライバの更新情報を受信する。PC3には、このとき、図20に示すように、新しいプリンタドライバが存在する旨を通知するメッセージが表示されるので、ユーザーはプリンタドライバを実際に更新するか否かを選択する入力を行なう(S405)。そして、「更新する」が選択された場合は、S406に進み、受信したプリンタドライバファイルにてインストール済みの古いプリンタドライバを更新する処理を行なう。以下、各PC3について上記の処理を繰り返し行なうことになる。プリンタドライバの更新は、上記のごとく、既にインストールされているプリンタドライバが、プリンタ80側でダウンロードした最新プリンタドライバよりもバージョンが古い場合に限り実行されるので、結果として第一のネットワークの通信負荷を大幅に軽減することができる。
なお、上記の処理では、プリンタ80は、各PC3からプリンタドライバのバージョン情報を受け取る毎に、自分がダウンロードしたプリンタドライバのバージョン情報と比較し、プリンタドライバの更新処理を随時行なうようにしていたが、各PC3からプリンタドライバのバージョン情報だけを先に取得し、更新の必要なPC3へのプリンタドライバの配信をその後で一括して行なうように処理することも可能である。この場合、図19に示すように、更新対象のPC3を一覧表示するようにし、例えば、それらPC3についてプリンタドライバの更新処理を一括して行なうモード(図19では番号「1」)が選択できるようにしておくと便利である。また、それらPC3について、予め選択したPC3についてのみプリンタドライバの更新処理を行なうモード(図19では番号「2」)を選択できるようにしてもよい。この場合は、例えば、図18に示すように個々のPC3毎に、プリンタドライバを更新するか否かを逐次選択できるように構成することができる。
また、上記処理とは異なり、PC3側で図21に示すような流れの処理を行なってもよい。すなわち、S501にて、プリンタ80がダウンロードしたプリンタドライバのバージョン情報をPC3側でプリンタ80から取得し、S502では、該PC3側で、自身に既にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報との比較を行なう。そして、S503にて、自身にインストールされているプリンタドライバが古い場合はS504に進み、図20と同様のメッセージをPC3に表示する(他方、自身にインストールされているプリンタドライバが古くない場合は、処理を終了する)。S505では、ユーザーがプリンタドライバを実際に更新するか否かを選択する入力を行なう。そして、「更新する」が選択されるとS506に進み、PC3からプリンタ80へ、ダウンロードしたプリンタドライバの送信要求命令が出され、これを受けてプリンタ80から該プリンタドライバが対応するPC3へ送信され(S506)、PC3にインストールされているプリンタドライバが更新される。
なお、プリンタ80においては、図2及び図3に示すように、ネットワークインストーラメディア15を装着し、プリンタドライバのダウンロードを行なうためのダウンロード用スロット15を、直接印刷用スロット16〜19とは別に設けることもできる。図2に示すように、このダウンロード用スロット15は、普段頻繁には触らないプリンタ80の背面側に設けておき、ネットワークインストーラメディア15を常時装着しておくことが望ましい(本実施形態では、ネットワークインストーラメディア15を悲壮着磁においては、ダウンロード用スロット15はカバー50により塞がれるようになっている)。
この場合、プリンタドライバデータファイルの外部サーバー装置9からのダウンロードを、プリンタ80側での意図的なダウンロード休止期間を発生させない形で一括して行なうことができる。具体的には、図16において一点鎖線で囲った処理ルーチンSB(S204〜S208)を全て省略することが可能である。
上記の構成では、プリンタドライバのダウンロードと直接印刷処理とが競合する場合は、両処理を並列に実行することも可能であるが、直接印刷自体はダウンロード処理の影響を受けて印刷完了までに余分な時間がかかってしまう可能性がある。そこで、ダウンロード用スロットにおいてプリンタドライバのダウンロードを実行中に、直接印刷用スロット16〜19を利用した直接印刷処理が割り込む場合に、ダウンロード用スロット115でのプリンタドライバのダウンロードを一時中断し、直接印刷処理を優先して実行するとともに、直接印刷処理が完了することを条件としてプリンタドライバのダウンロードを再開するように構成することもできる。このようにすると、直接印刷中はプリンタドライバのダウンロード処理が停止するので、印刷処理を迅速に完了することができる。
この場合、プリンタドライバのダウンロード中断は、直接印刷用スロット16における印刷用メディア11の装着検出をトリガーとして行なってもよいし、印刷用メディア11の装着後にプリンタ80側にて直接印刷のコマンド実行をトリガーとして行なってもよい。また、ダウンロード中断を可能とするために、前述のごとく、プリンタドライバデータファイルを(外部サーバー側で)ダウンロード単位ファイルに分割しておき、ダウンロード単位ファイル同士の切れ目をダウンロード中断のタイミングとして利用してもよいし、中断を欲する任意のタイミングで、プリンタドライバデータファイルをその都度分割処理するようにしてもよい。
本発明の通信システムの全体構成の概略を示すブロック図。 本発明の通信システムに適用されるプリンタの一例を示す斜視図。 プリンタの電気的構成の一例を示すブロック図。 メモリーカードのセクタ構造の概念図。 マスターブートレコードセクタの概念図。 イニシャルプログラムローダー格納用セクタの概念図。 プリンタにおけるテスト印刷のメニュー表示画面の一例を示す図。 同じくメディア管理メニュー表示画面の一例を示す図。 同じく直接印刷メニュー表示画面の一例を示す図。 ネットワークインストーラメディアの作成メニューを実行する際の表示画面の一例を示す図。 図10に続く表示画面の図。 管理ファイルの概念図。 セグメントファイルの結合処理の概念図。 ネットワークインストーラメディアの作成処理の流れを示すフローチャート。 プリンタドライバのインストールに係るプリンタ側の処理の流れを示すフローチャート。 ネットワークインストーラメディアを用いたプリンタドライバのダウンロード処理の流れを示すフローチャート。 図15に対応するPC側の処理の流れを示すフローチャート。 プリンタドライバ更新処理を実行するか否かを確認するための、プリンタ側の第一表示例を示す図。 同じく第二表示例を示す図。 プリンタドライバ更新処理を実行するか否かを確認するための、PC側の表示例を示す図。 PC側の処理の別実施例を示すフローチャート。
符号の説明
1 通信システム
2 マルチリーダライタ
3 PC(ホスト装置)
8 ルータ
9 外部サーバー装置
11 第1メモリーカード(着脱式記憶メディア)
12 第2メモリーカード(記憶媒体)
13 第3メモリーカード(記憶媒体)
14 第4メモリーカード(記憶媒体)
15 ネットワークインストーラメディア
16〜19 メディア装着用スロット
80 プリンタ
300 プリンタドライバインストールディスク
410 第一のネットワーク
411 第二のネットワーク

Claims (4)

  1. プリンタと、該プリンタをネットワークプリンタとして使用するために、印刷データを生成して前記プリンタに送信するためのプリンタドライバがインストールされる複数のホスト装置と、TCP/IPに従うローカルエリアネットワークからなり、前記プリンタとホスト装置とを接続する第一のネットワークと、該第一のネットワークにルータを介して接続され、TCP/IPに従う外部ネットワークとして構成された第二のネットワークと、前記第二のネットワークに接続されるとともに前記プリンタドライバの配信元となる外部サーバー装置と、を備えるとともに、前記プリンタに、
    プリンタドライバを記憶するプリンタドライバ記憶手段と、
    当該プリンタを前記外部サーバー装置に対するTCP/IPクライアントとして機能させるためのTCP/IPクライアント機能付与手段と、
    当該TCP/IPクライアント機能により、前記第一のネットワーク、前記ルータ及び前記第二のネットワークを介して前記外部サーバー装置にアクセスし、前記プリンタドライバをダウンロードして前記プリンタドライバ記憶手段に記憶するプリンタドライバダウンロード手段と、
    前記プリンタを前記ホスト装置に対するTCP/IPサーバとして機能させるためのTCP/IPサーバ機能付与手段と、
    前記TCP/IPサーバ機能により、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを前記第一のネットワークを介して前記ホスト装置に配信するプリンタドライバ配信手段と、が設けられ、
    さらに、
    前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報と、前記ホスト装置に既にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報とを比較するプリンタドライババージョン比較手段と、
    前記インストールされているプリンタドライバが、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古いホスト装置に対してのみ、前記プリンタドライバ配信手段に対し、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを配信させるプリンタドライバ配信制御手段と、が設けられてなることを特徴とする通信システム。
  2. 前記プリンタに、
    複数の前記ホスト装置に各々インストールされているプリンタドライバのバージョン情報を前記第一のネットワークを介して前記ホスト装置から受信するプリンタドライババージョン情報取得手段と、
    前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報を、前記ホスト装置から取得したプリンタドライバのバージョン情報と比較する前記プリンタドライババージョン比較手段と、
    前記インストールされているプリンタドライバが、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古いホスト装置に対してのみ、前記TCP/IPサーバ機能により、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバを前記第一のネットワークを介して配信するプリンタドライバ配信手段と、
    が前記プリンタドライバ配信制御手段とともに設けられてなる請求項1記載の通信システム。
  3. 前記ホスト装置に、
    前記プリンタドライバ記憶手段に記憶したプリンタドライバのバージョン情報を、前記プリンタから前記第一のネットワークを介して取得するプリンタドライババージョン情報取得手段と、
    取得した前記プリンタからのバージョン情報を、自身に既にインストールされているプリンタドライバのバージョン情報と比較する前記プリンタドライババージョン比較手段と、
    前記インストールされているプリンタドライバが、前記プリンタドライバ記憶手段に記憶されたプリンタドライバのバージョンよりも古い場合にのみ、前記プリンタドライバ配信手段による前記プリンタからの前記プリンタドライバの配信を許容する前記プリンタドライバ配信制御手段と、
    が設けられてなる請求項1記載の通信システム。
  4. 前記プリンタドライバ記憶手段は、メディア装着用スロットと、ファイル単位による記憶データの読出し、書込み及び消去が可能とされた不揮発性メモリからなり、該メディア装着用スロットに着脱可能に装着される着脱式記憶メディアとを備えた記憶装置として構成され、
    前記プリンタドライバダウンロード手段は、前記プリンタドライバを前記外部サーバー装置からダウンロードして前記着脱式記憶メディアに記憶するとともに、
    該着脱式記憶メディアに前記プリンタの機種を特定するプリンタ機種特定情報が書き込まれ、前記プリンタドライバ配信手段は、前記着脱式記憶メディアに書き込まれたプリンタ機種特定情報を参照し、前記ホスト装置のうち、当該プリンタ機種特定情報により特定されるプリンタのプリンタドライバがインストールされているものにのみ前記プリンタドライバを配信する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
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