JP2008056567A - 胃腸疾患の治療又は予防のための医薬 - Google Patents

胃腸疾患の治療又は予防のための医薬 Download PDF

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拓哉 辻本
Yasushi Nakao
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Abstract

【課題】胃腸疾患の治療又は予防のための医薬の提供。
【解決手段】ATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬を組み合わせたことを特徴とする、胃腸疾患の治療又は予防のための医薬。
【選択図】なし

Description

本発明は、胃腸疾患の治療又は予防のための医薬に関する。
胃腸疾患は、腹痛や吐き気等といった自覚症状を生じ、しばしば患者に大きな苦痛を与える。胃腸疾患の中でも胃粘膜障害は、食べ過ぎや飲み過ぎ等によって生じる一時的な胃炎等も含まれ、特によくみられる疾患である。従って、複数の胃腸薬が配合された、いわゆる総合胃腸薬も、その多くは胃粘膜障害に対する治療効果を有する薬物を含んだ製剤となっている。
胃粘膜障害は、胃酸分泌亢進と胃粘膜の防御作用とのバランスが破綻することによって生じると言われており、胃粘膜障害の治療には、胃液の酸濃度を下げる薬物と、胃粘膜の修復を促進する薬物が組み合わせて用いられることがある。例えばヒスタミンH2受容体拮抗剤は、単独で用いても強力な酸分泌抑制作用を有する薬物であるが、他の胃腸薬との組み合わせとして、メチルメチオニンスルホニウムクロライドとヒスタミンH2受容体拮抗薬を含有する消化性潰瘍治療薬(特許文献1)や、スクラルファートとヒスタミンH2受容体拮抗薬との組み合わせからなることを特徴とするアルコール性胃炎予防剤(特許文献2)等が知られている。
一方、アデノシン5´−三リン酸はリン酸供与体として糖質、脂肪、又は蛋白質などの代謝に広く関与する物質であり、アデノシン5´−三リン酸の加水分解反応により生じるエネルギーは生体におけるエネルギー要求性反応の推進力となっている。医薬分野でアデノシン5´−三リン酸は、頭部外傷後後遺症、心不全、耳鳴・難聴等のほか、消化管機能低下のみられる慢性胃炎の治療にも用いられている。
しかし、アデノシン5´−三リン酸と、他の胃腸薬とを組み合わせることによる、胃腸疾患に対する治療又は予防効果の増強については知られていなかった。
特開2006−63014号公報 国際公開第99/49872号
本発明の課題は、胃腸疾患の治療又は予防のために有効な、新たな医薬を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、意外にも、アデノシン5´−三リン酸又はその生理学的に許容される塩と、アデノシン5´−三リン酸以外の胃腸薬を併用することにより、胃粘膜障害治療又は予防効果が顕著に増強されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、アデノシン5´−三リン酸(以下、ATPとする。)又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬を組み合わせたことを特徴とする、胃腸疾患の治療又は予防のための医薬を提供するものである。
本発明の医薬は、ATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬の相乗効果により、優れた胃腸疾患治療又は予防効果を発揮する。
本発明の医薬に用いられる、ATP以外の胃腸薬としては、胃腸疾患に対する効能又は効果を有するものであればよく、例えば、ヒスタミンH2受容体拮抗剤、粘膜修復剤、制酸剤、鎮痛鎮痙剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、止瀉剤、消泡剤等が挙げられ、いずれも市販のものを用いることができる。
本発明の医薬において、ATP又はその生理学的に許容される塩と組み合わせるATP以外の胃腸薬は1種類であっても良いが、2種類以上でも良い。なお、本明細書中において、本発明の医薬に使用する生薬の量としては、原生薬換算値を用いている。
ヒスタミンH2受容体拮抗剤としては、例えば、ロキサチジン、シメチジン、ニザチジン、ラニチジン、ラフチジン及びそれらの誘導体並びにそれらの生理学的に許容される塩等が挙げられる。これらのうち、ロキサチジン及びその誘導体並びにそれらの生理学的に許容される塩が好ましく、塩酸ロキサチジンアセタートが特に好ましい。
本発明の医薬に用いられるヒスタミンH2受容体拮抗剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、0.1〜750mg、更に1〜400mg、特に10〜75mgとなる様に調整されることが好ましい。
粘膜修復剤としては、例えば、アズレンスルホン酸ナトリウム、アルジオキサ、グリチルリチン酸及びその塩類並びに甘草抽出物、L−グルタミン、ゲファルナート、銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、スクラルファート、塩酸ヒスチジン、ブタ胃壁ペプシン分解物、ブタ胃壁酸加水分解物、メチルメチオニンスルホニウムクロライド、アカメガシワ、エンゴサク、カンゾウ等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる粘膜修復剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、0.3〜2000mg、更に3〜1000mg、特に30〜200mgとなる様に調整されることが好ましい。
制酸剤としては、例えば、乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、烏賊骨、石決明、ボレイ等の無機性制酸剤;アミノ酢酸、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート等のアミノ酸剤;ロートエキス等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる制酸剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、1〜25000mg、更に3〜15000mg、特に70〜5000mgとなる様に調整されることが好ましい。
鎮痛鎮痙剤としては、例えば、塩酸オキシフェンサイクリミン、塩酸ジサイクロミン、塩酸メチキセン、臭化水素酸スコポラミン、臭化メチルアトロピン、臭化メチルアニソトロピン、臭化メチルスコポラミン、臭化ブチルスコポラミン、臭化メチル−l−ヒヨスチアミン、臭化メチルベナクチジウム、ベラドンナエキス、ヨウ化イソプロパミド、ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジオキソラン、ロートエキス、ロート根総アルカロイドクエン酸塩等の副交感神経遮断剤;塩酸パパベリン等の鎮痙剤;アミノ安息香酸エチル等の局所麻酔剤;エンゴサク、カンゾウ、コウボク、シャクヤク等の生薬等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる鎮痛鎮痙剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、0.6〜300mg、更に1〜150mg、特に6〜30mgとなる様に調整されることが好ましい。
健胃剤としては、例えば、アニス実、アロエ、ウイキョウ、ウコン、ウヤク、延命草、オウゴン、オウバク、オウレン、加工大蒜、ガジュツ、カッコウ、カラムス根、乾薑、枳殻、キジツ、ケイヒ、ゲンチアナ、コウジン、コウボク、ゴシュユ、胡椒、コロンボ、コンズランゴ、サンショウ、山奈、シソシ、シュクシャ、ショウキョウ、ショウズク、青皮、石菖根、センタウリウム草、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、大茴香、ダイオウ、チクセツニンジン、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウヒ、動物胆(ユウタンを含む)、ニガキ、ニクズク、ニンジン、ハッカ(セイヨウハッカを含む)、ヒハツ、ビャクジュツ、ホップ、ホミカエキス、睡菜葉、モッコウ、ヤクチ、リュウタン、リョウキョウ、ウイキョウ油、ケイヒ油、ショウキョウ油、ショウズク油、チョウジ油、トウヒ油、ハッカ油、レモン油、l−メントール、dl−メントール等の生薬;塩酸ベタイン、グルタミン酸塩酸塩等の酸剤;塩化カルニチン、塩化ベタネコール、マレイン酸トリメブチン等の胃腸機能調整剤;乾燥酵母等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる健胃剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、3〜15000mg、更に30〜3000mg、特に150〜1500mgとなる様に調整されることが好ましい。
消化剤としては、例えば、でんぷん消化酵素、たん白消化酵素、脂肪消化酵素、繊維素消化酵素、複合消化酵素等の消化酵素剤;ウルソデスオキシコール酸、オキシコーラン酸塩類、コール酸、胆汁末、胆汁エキス(末)、デヒドロコール酸、動物胆(ユウタンを含む)等の利胆剤等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる消化剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、1〜2000mg、更に5〜500mg、特に10〜100mgとなる様に調整されることが好ましい。
整腸剤としては、例えば、アカメガシワ、アセンヤク、ウバイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ等の生薬;乳酸菌、納豆菌等の整腸生菌成分等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる整腸剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、1〜10000mg、更に5〜1000mg、特に10〜100mgとなる様に調整されることが好ましい。
止瀉剤としては、例えば、アクリノール、塩化ベルベリン、グアヤコール、クレオソート、サリチル酸フェニル、炭酸グアヤコール、タンニン酸ベルベリン等の殺菌剤;次サリチル酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、タンニン酸、タンニン酸アルブミン、メチレンチモールタンニン等の収れん剤;カオリン、天然ケイ酸アルミニウム、ヒドロキシナフトエ酸アルミニウム、ペクチン、薬用炭等の吸着剤;沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等の被覆剤;アセンヤク、ウバイ、オウバク、オウレン、クジン、ゲンノショウコ、五倍子、サンザシ、センブリ、ヨウバイヒ等の生薬;塩酸ロペラミド等が挙げられる。
本発明の医薬に用いられる止瀉剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、0.1〜10000mg、更に0.5〜5000mg、特に1〜1000mgとなる様に調整されることが好ましい。
消泡剤としては、例えば、ジメチルポリシロキサンが挙げられる。本発明の医薬に用いられる消泡剤の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、3〜1000mg、更に10〜500mg、特に30〜100mgとなる様に調整されることが好ましい。
本発明の医薬に用いられるATP又はその生理学的に許容される塩は、市販のものを使用することができる。ATPの生理学的に許容される塩の種類は特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩が挙げられる。これらのうち、アデノシン5´−三リン酸二ナトリウム塩が特に好ましい。
本発明の医薬に用いられるアデノシン5´−三リン酸又はその生理学的に許容される塩の量は、患者の体重、年齢、性別、症状等によって異なるが、成人の場合1日あたりの投与量が、6〜3000mg、更に10〜1000mg、特に20〜300mgとなる様に調整されることが好ましい。
本発明の医薬におけるATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬の組み合わせ比率は特に限定されないが、ATP又はその生理学的に許容される塩1質量部に対して、ATP以外の胃腸薬を0.02〜250質量部の範囲で用いることが好ましい。ATP以外の胃腸薬が、ヒスタミンH2受容体拮抗剤である場合には0.03〜3.75質量部であることが特に好ましい。
本発明の医薬は、ATP又はその生理学的に許容される塩を含む単位投与形態の製剤と、ATP以外の胃腸薬とを含む単位投与形態の製剤との組み合わせ(キット)として提供されるか、あるいはATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬とを一緒に含む単位投与形態の医薬組成物として提供される。投与時の利便性の観点から、ATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬とを一緒に含む単位投与形態の医薬組成物として提供されることが好ましい。
本発明の医薬は、経口投与に適する医薬又は非経口投与に適する医薬として提供されるが、経口投与に適する医薬として提供されるのが好ましい。医薬の剤形は特に限定されないが、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の固形製剤;液剤、シロップ剤等の液体製剤;ゼリー剤等の半固形製剤にすることができる。安定性の観点から、固形製剤にすることが好ましい。
本発明の医薬の投与方法は特に限定されず、ATP又はその生理学的に許容される塩とATP以外の胃腸薬とを同時に又は時間を空けて投与することができる。
本発明の医薬には、ATP又はその生理学的に許容される塩とATP以外の胃腸薬以外の有効成分を、その配合目的に応じて適宜配合することができる。この様な成分としては、例えば、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC及びそれらの誘導体並びにそれらの塩類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ビオチン等が挙げられる。
本発明の医薬は、医薬品分野において慣用されている手法により適宜調製できる。この場合において、必要に応じて、当分野で通常用いられる製剤用添加物を1種又は2種以上用いてもよい。製剤用添加物としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤等を挙げることができるが、これらに限定されることはない。
賦形剤としては、乳糖、デンプン類、結晶セルロース、蔗糖、マンニトール、キシリトール、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン等が挙げられる。
崩壊剤としては、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。
着色剤としては、タール色素、三二酸化鉄等が挙げられる。
矯味剤としてはステビア、アスパルテーム、香料等が挙げられる。
後記実施例より、ATPと、塩酸ロキサチジンアセタート、メチルメチオニンスルホニウムクロライド、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム又はロートエキスをそれぞれ組み合わせた被験物質をラットに投与した上で、胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させると、ATPとATP以外の胃腸薬の相乗効果によって、顕著な潰瘍抑制効果が認められた。
斯くして、ATP又はその生理学的に許容される塩と、ATP以外の胃腸薬を組み合わせて得られる本発明の医薬は、胃腸疾患の治療又は予防に優れた効果を発揮する。
また、本発明の医薬は、胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、もたれ、胃重、胸つかえ、げっぷ、はきけ、嘔吐、飲み過ぎ、胃痛、食欲不振、胃部・腹部膨満感、消化不良、胃弱、食べ過ぎ、消化促進、消化不良による胃部・腹部膨満感、整腸、軟便、便秘、下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、くだり腹、腹痛を伴う下痢、腹痛、さしこみといった諸症状の緩和にも優れた効果を発揮する。
なお、本発明において胃粘膜障害とは、胃粘膜の病変を意味し、具体的には、潰瘍、糜爛、発赤、浮腫等を含む。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
実施例1
1晩絶食させたWistar系8週齢雄性ラット(日本SLC(株)、各群12例)に、生理食塩水(コントロール)又は被験物質の生理食塩水溶液を3mL/kg経口投与し、1時間後にジクロフェナクナトリウム生理食塩水懸濁液を2mL/kg経口投与して胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させた。ジクロフェナクナトリウム懸濁液投与の5時間後にラットを頚椎脱臼にして安楽死させ、噴門を結紮し、胃全体を1%ホルマリン生理食塩水中に浸漬して軽く固定した。その後胃を大湾に沿って切開した後、胃粘膜上の出血痕の長径を実体顕微鏡下に測定し、それらの総和を1個体の潰瘍指数とした。
各投与群への被験物質投与量は、アデノシン5´−三リン酸二ナトリウム(以下、実施例において「ATP2Na」と略す。)30mg/kg、塩酸ロキサチジンアセタート(以下、実施例において「ROX」と略す。)30mg/kg、ROXとATP2Na(以下、実施例において「ROX+ATP2Na」と略す。)各30mg/kgとした。また、ジクロフェナクナトリウムの投与量は100mg/kgとした。
結果を表1、図1に示す。
Figure 2008056567
t−検定を行った結果、ROX+ATP2Na群においてコントロール群に対し有意水準0.1%以下で有意な潰瘍抑制効果が認められ、ATP2Na群に対し有意水準5%以下で有意な潰瘍抑制効果が認められ、ROX群に対し有意水準5%以下で有意な潰瘍抑制効果が認められた。これにより本発明の医薬に含まれるROX及びATP2Naは抗潰瘍作用に関し、相乗効果を発揮していると判定された。
以下、ATPと組み合わせる胃腸薬の種類を変えて、実施例1と同様の試験を行い、本発明の医薬の効果を評価した。各群につき試験は8例ずつ行った。
実施例2
メチルメチオニンスルホニウムクロライド160mg/kg及びATP2Na30mg/kgを組み合わせて投与した群は、生理食塩水を投与したコントロール群に対して、潰瘍指数の平均値が51.3%低下した。なお、本試験においては、生理食塩水(コントロール)又は被験物質の生理食塩水溶液を5mL/kg経口投与し、1時間後にジクロフェナクナトリウム生理食塩水懸濁液を2mL/kg経口投与して胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させた。
実施例3
水酸化マグネシウム1200mg/kg及びATP2Na30mg/kgを組み合わせて投与した群は、生理食塩水を投与したコントロール群に対して、潰瘍指数の平均値が84.2%低下した。なお、本試験においては、生理食塩水(コントロール)又は被験物質の生理食塩水溶液を10mL/kg経口投与し、1時間後にジクロフェナクナトリウム生理食塩水懸濁液を2mL/kg経口投与して胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させた。
実施例4
炭酸水素ナトリウム2400mg/kg及びATP2Na30mg/kgを組み合わせて投与した群は、生理食塩水を投与したコントロール群に対して、潰瘍指数の平均値が86.6%低下した。なお、本試験においては、生理食塩水(コントロール)又は被験物質の生理食塩水溶液を10mL/kg経口投与し、1時間後にジクロフェナクナトリウム生理食塩水懸濁液を2mL/kg経口投与して胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させた。
実施例5
ロートエキス8mg/kg及びATP2Na30mg/kgを組み合わせて投与した群は、生理食塩水を投与したコントロール群に対して、潰瘍指数の平均値が67.8%低下した。なお、本試験においては、ジクロフェナクナトリウムの投与量を50mg/kgとした。また、生理食塩水(コントロール)又は被験物質の生理食塩水溶液5mL/kgとジクロフェナクナトリウム生理食塩水懸濁液2mL/kgを同時に経口投与して胃粘膜障害(潰瘍)を惹起させた。
次に示す製造例1〜11の医薬組成物を製造した。
製造例1
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150.0mg
合成ヒドロタルサイト 480.0mg
炭酸水素ナトリウム 1200.0mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 570.0mg
ロートエキス3倍散 90.0mg
(ロートエキスとして30.0mg)
ホップ乾燥エキス−S 30.0mg
(原生薬として428.6mg)
センブリ末 28.0mg
ビオヂアスターゼ2000 24.0mg
リパーゼAP12 15.0mg
硬化油 65.0mg
結晶セルロース 98.0mg
キシリトール 1130.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 90.0mg
カルメロースカルシウム 170.0mg
合計 4200.0mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 900g、ロートエキス3倍散 540g、ホップ乾燥エキス‐S 180g、センブリ末 168g、ビオヂアスターゼ2000(複合消化酵素、天野エンザイム株式会社) 144g、リパーゼAP12(脂肪消化酵素、天野エンザイム株式会社) 90g、硬化油 390g、結晶セルロース 588g、ヒドロキシプロピルセルロース 60g、カルメロースカルシウム 120gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール 600gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒(以下A顆粒)を得た。
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 72g、合成ヒドロタルサイト 576g、炭酸水素ナトリウム 1440g、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 684g、キシリトール 1356g、ヒドロキシプロピルセルロース 96g、カルメロースカルシウム 180gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール800gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒(以下B顆粒)を得た。
A顆粒 530gとB顆粒 3670gを混合機(コトブキ技研工業株式会社:PM−50)に投入して混合後、アルミ袋に手詰めで分包し、1包1400mgの顆粒剤を得た。
製造例2
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
塩酸ロキサチジンアセタート 75.0mg
結晶セルロース 88.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24.0mg
カルメロースカルシウム 30.0mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
合計 280.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 900g、塩酸ロキサチジンアセタート 1125g、結晶セルロース 1320g、ヒドロキシプロピルセルロース 360g、カルメロースカルシウム 450gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール700gを加えて練合し、更に整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて破砕造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒した。この整粒物4155g、ステアリン酸マグネシウム 45gを混合機(朝日工業:B2/109型)に投入して混合後、直径9mm、曲率半径15.5mmの杵を取り付けた打錠機(株式会社畑鉄工所:HT−AP18SS型)で1錠280mgの錠剤を得た。
製造例3
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 120.0mg
プロザイム6 150.0mg
ビオヂアスターゼ2000 150.0mg
ニューラーゼ 150.0mg
合成ヒドロタルサイト 1050.0mg
乾燥水酸化アルミニウムゲル 750.0mg
炭酸水素ナトリウム 1200.0mg
ロートエキス 30.0mg
ケイヒ油 6.0mg
ウイキョウ油 6.0mg
チョウジ油 9.0mg
トウモロコシデンプン 249.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 120.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 4200.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 120g、プロザイム6(たん白消化酵素、天野エンザイム株式会社) 150g、ビオヂアスターゼ2000(複合消化酵素、天野エンザイム株式会社) 150g、ニューラーゼ(複合消化酵素、天野エンザイム株式会社製) 150g、合成ヒドロタルサイト 1050g、乾燥水酸化アルミニウムゲル 750g、炭酸水素ナトリウム 1200g、ロートエキス 30g、ケイヒ油 6g、ウイキョウ油 6g、チョウジ油 9g、トウモロコシデンプン 249g、ヒドロキシプロピルセルロース 120g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール800gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1400mgの顆粒剤を得た。
製造例4
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 120.0mg
ケイヒ 275.0mg
ウイキョウ 72.0mg
ニクズク 60.0mg
チョウジ 36.0mg
チンピ 66.0mg
ゲンチアナ 45.0mg
ニガキ末 45.0mg
炭酸水素ナトリウム 1875.0mg
沈降炭酸カルシウム 400.0mg
炭酸マグネシウム 78.0mg
合成ケイ酸アルミニウム 820.0mg
ビオヂアスターゼ 120.0mg
トウモロコシデンプン 293.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 135.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 4650.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 120g、ケイヒ 275g、ウイキョウ 72g、ニクズク 60g、チョウジ 36g、チンピ 66g、ゲンチアナ 45g、ニガキ末 45g、炭酸水素ナトリウム 1875g、沈降炭酸カルシウム 400g、炭酸マグネシウム 78g、合成ケイ酸アルミニウム 820g、ビオヂアスターゼ(複合消化酵素、天野エンザイム株式会社) 120g、トウモロコシデンプン 293g、ヒドロキシプロピルセルロース 135g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール900gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1550mgの顆粒剤を得た。
製造例5
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
銅クロロフィリンカリウム 90.0mg
水酸化マグネシウム 1050.0mg
無水リン酸水素カルシウム 1650.0mg
ロートエキス3倍散 90.0mg
(ロートエキスとして30.0mg)
ゲファルナート 150.0mg
デヒドロコール酸 150.0mg
トウモロコシデンプン 270.0mg
結晶セルロース 210.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 120.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 4050.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、銅クロロフィリンカリウム90g、水酸化マグネシウム 1050g、無水リン酸水素カルシウム 1650g、ロートエキス3倍散 90g、ゲファルナート 150g、デヒドロコール酸 150g、トウモロコシデンプン 270g、結晶セルロース 210g、ヒドロキシプロピルセルロース 120g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール700gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1350mgの顆粒剤を得た。
製造例6
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
炭酸水素ナトリウム 1200.0mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 750.0mg
炭酸マグネシウム 390.0mg
ロートエキス 30.0mg
アルジオキサ 150.0mg
ビオヂアスターゼ1000 90.0mg
リパーゼAP6 30.0mg
トウモロコシデンプン 582.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 108.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 3600.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、炭酸水素ナトリウム 1200g、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 750g、炭酸マグネシウム 390g、ロートエキス 30g、アルジオキサ 150g、ビオヂアスターゼ1000(複合消化酵素、天野エンザイム株式会社) 90g、リパーゼAP6(脂肪消化酵素、天野エンザイム株式会社) 30g、トウモロコシデンプン 582g、ヒドロキシプロピルセルロース 108g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール700gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1200mgの顆粒剤を得た。
製造例7
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
タカヂアスターゼ 150.0mg
有胞子性乳酸菌 30.0mg
水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル 1200.0mg
炭酸水素ナトリウム 900.0mg
沈降炭酸カルシウム 675.0mg
オウレン末 45.0mg
オウバク末 100.0mg
ケイヒ末 200.0mg
ウイキョウ末 60.0mg
チョウジ末 30.0mg
ショウキョウ末 70.0mg
l-メントール 6.0mg
カンゾウ末 350.0mg
結晶セルロース 294.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 120.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 4500.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、タカヂアスターゼ(複合消化酵素、三共株式会社) 150g、有胞子性乳酸菌 30g、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル 1200g、炭酸水素ナトリウム 900g、沈降炭酸カルシウム 675g、オウレン末 45g、オウバク末 100g、ケイヒ末 200g、ウイキョウ末 60g、チョウジ末 30g、ショウキョウ末 70g、l-メントール 6g、カンゾウ末 350g、結晶セルロース 294g、ヒドロキシプロピルセルロース 120g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール800gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1500mgの顆粒剤を得た。
製造例8
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
スクラルファート 1500.0mg
ケイ酸アルミン酸マグネシウム 1000.0mg
ロートエキス 30.0mg
アズレンスルホン酸ナトリウム 6.0mg
L−グルタミン 400.0mg
合成ヒドロタルサイト 1200.0mg
D−マンニトール 274.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 120.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 4800.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、スクラルファート 1500g、ケイ酸アルミン酸マグネシウム 1000g、ロートエキス 30g、アズレンスルホン酸ナトリウム 6g、L−グルタミン 400g、合成ヒドロタルサイト 1200g、D−マンニトール 274g、ヒドロキシプロピルセルロース 120g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール800gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1600mgの顆粒剤を得た。
製造例9
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
マレイン酸トリメブチン 300.0mg
L−グルタミン 400.0mg
ケイヒ 150.0mg
ケイヒ油 6.0mg
シュクシャ 90.0mg
炭酸水素ナトリウム 1950.0mg
炭酸マグネシウム 600.0mg
沈降炭酸カルシウム 300.0mg
水酸化アルミナマグネシウム 400.0mg
ロートエキス 30.0mg
ジアスメン 240.0mg
プロザイム 50.0mg
硬化油 344.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 60.0mg
カルメロースカルシウム 120.0mg
合計 5100.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、マレイン酸トリメブチン 300g、L−グルタミン 400 g、ケイヒ 150g、ケイヒ油 6g、シュクシャ 90g、炭酸水素ナトリウム 1950g、炭酸マグネシウム 600g、沈降炭酸カルシウム 300g、水酸化アルミナマグネシウム400g、ロートエキス 30g、ジアスメン(でんぷん消化酵素、天野エンザイム株式会社) 240g、プロザイム(たん白消化酵素、天野エンザイム株式会社) 50g、硬化油 344g、ヒドロキシプロピルセルロース 60g、カルメロースカルシウム 120gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール900gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1700mgの顆粒剤を得た。
製造例10
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
ビオタミラーゼ 600.0mg
塩化カルニチン 300.0mg
アカメガシワ 150.0mg
ソヨウ 100.0mg
ケイ酸マグネシウム 700.0mg
ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート 600.0mg
ウコン 200.0mg
D−マンニトール 560.0mg
ヒドロキシプロピルセルロース 120.0mg
カルメロースカルシウム 210.0mg
合計 3600.0mg
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60g、ビオタミラーゼ(たん白消化酵素、ナガセケムテックス株式会社) 600g、塩化カルニチン 300g、アカメガシワ 150 g、ソヨウ 100g、ケイ酸マグネシウム 700g、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート 600g、ウコン 200g、D−マンニトール 560g、ヒドロキシプロピルセルロース 120g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール600gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、更に、16メッシュと60メッシュの篩を用いて分級して顆粒を得た。この顆粒をアルミ袋に手詰めで分包し、1包1200mgの顆粒剤を得た。
製造例11
1日量中
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 60.0mg
納豆菌末 10.0mg
ラクトミン 30.0mg
ジメチルポリシロキサン 84.6mg
センブリ末 30.0mg
ケイヒ末 30.0mg
ウイキョウ末 30.0mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 30.0mg
沈降炭酸カルシウム 300.0mg
炭酸マグネシウム 300.0mg
D−マンニトール 200.0mg
硬化油 30.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
結晶セルロース 84.4mg
ヒドロキシプロピルセルロース 33.0mg
カルメロースカルシウム 48.0mg
ステアリン酸マグネシウム 30.0mg
合計 1350.0mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 600g、センブリ末 600g、ケイヒ末 600g、ウイキョウ末 600g、硬化油 600g、トウモロコシデンプン 400g、結晶セルロース 900g、ヒドロキシプロピルセルロース 60g、カルメロースカルシウム 120gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール 700gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、整粒物(以下A整粒物)を得た。
アデノシン5´‐三リン酸二ナトリウム 300g、沈降炭酸カルシウム 1500g、炭酸マグネシウム 1500g、D−マンニトール 1000 g、ヒドロキシプロピルセルロース 150g、カルメロースカルシウム 210gを高速攪拌造粒機(株式会社パウレック:FM−VG−25型)に投入して混合後、エタノール800gを加えて練合し、更に造粒機(株式会社ダルトン:EXDCS−60G)を用いて押出造粒した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業株式会社:NFLO−5型)を用いて乾燥後、整粒機(岡田精工株式会社:ND−10S型)を用いて整粒し、整粒物(以下B整粒物)を得た。
納豆菌末 150g、ラクトミン(乳酸菌) 450g、ジメチルポリシロキサン 1269g、結晶セルロース 591gを混合機(コトブキ技研工業株式会社:PM−50)に投入して混合し、混合末(以下C混合末)を得た。
A整粒物 224g、B整粒物 932g、C混合末 164g及びステアリン酸マグネシウム 30gをポリエチレン袋に投入し混合後、直径8mm、曲率半径12mmの杵を取り付けた打錠機(株式会社畑鉄工所:HT−AP18SS型)で1錠225mgの錠剤を得た。
図1は、コントロール群並びに塩酸ロキサチジンアセタート投与群、アデノシン5´−三リン酸二ナトリウム投与群、及びその併用投与群における潰瘍指数を示す図である。

Claims (6)

  1. アデノシン5´−三リン酸又はその生理学的に許容される塩と、アデノシン5´−三リン酸以外の胃腸薬を組み合わせたことを特徴とする、胃腸疾患の治療又は予防のための医薬。
  2. 胃腸疾患が胃粘膜障害である、請求項1に記載の医薬。
  3. 医薬が、アデノシン5´−三リン酸又はその生理学的に許容される塩と、アデノシン5´−三リン酸以外の胃腸薬を含有する医薬組成物の形態である、請求項1又は2に記載の医薬。
  4. アデノシン5´−三リン酸以外の胃腸薬が、ヒスタミンH2受容体拮抗剤、粘膜修復剤、制酸剤、鎮痛鎮痙剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、止瀉剤及び消泡剤から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の医薬。
  5. アデノシン5´−三リン酸以外の胃腸薬がヒスタミンH2受容体拮抗剤である、請求項1から3のいずれか1項に記載の医薬。
  6. ヒスタミンH2受容体拮抗剤が塩酸ロキサチジンアセタートである、請求項5記載の医薬。
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