JP2008056446A - シート積載装置と画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光センサに付着した塵埃をカールしたシートであると誤判断することを少なくする。
【解決手段】シート積載装置は、原稿有無判定部が、検知値が原稿有り判定閾値を超えているとき、原稿積載トレイ30に原稿Dが積載されているものと判断する。そして、検知値が原稿有り判定閾値以下のとき、原稿検知センサ301が回転カムによって上昇して所定位置に到達する間に検知値がシート有り判定閾値を超えたとき、原稿積載トレイにシートが積載されているものと判断する。また、原稿検知センサが所定位置に到達しても検知値がシート有り判定閾値以下のとき、原稿積載トレイにシートが積載されていないものと判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、シート積載手段に積載されているシートを検知する光センサに塵埃が付着していても、その塵埃をシートであると誤検知することの少ないシート積載装置と、このシート積載装置から送り込まれてくるシートの画像を読み取る画像読取装置とに関する。
従来、シート積載装置は、シートを取り扱うシート取扱装置の装置本体に備えられて、シート取扱装置の装置本体に送り込まれるシートが積載されるようになっている。シート取扱装置には、シートである原稿の画像を読み取る画像読取装置、シートに画像を形成する画像形成装置、シートに処理を施すシート処理装置等がある。
シート積載装置は、画像読取装置の装置本体に装備された場合、原稿が積載されるシート積載手段としての原稿台と、この原稿台に設置されて原稿台に原稿が積載されたか否かを検知する原稿検知センサとを備えている。原稿検知センサには、反射型センサが多く用いられている。
この反射型センサは、原稿台に積載された原稿に光を照射する発光素子と、原稿からの反射光を受光する受光素子とを有している。そして、シート処理装置は、受光素子の受光量が原稿有り判定閾値を超えているとき原稿台に原稿が積載されているものと判断するようになっている(特許文献1参照)。
特開平4−67135号公報
しかし、従来のシート積載装置は、カールした原稿が原稿台に積載された場合、原稿と原稿検知センサとの間隔が開いて、発光素子からの光が原稿で反射して受光素子に届く光量が少なくなる。このため、原稿が積載されたとしても、受光素子の出力レベルが原稿有り判定閾値を超えないことがあり、シート積載装置は、原稿が積載されていないと誤判断することがある。
そこで、原稿有り判定閾値を小さくして、カールした原稿を検知できるようにすることが考えられる。しかし、原稿検知センサに付着した紙紛、ごみ、汚れ等の塵埃によっても、光が反射され、その反射光を受光した受光素子の出力レベルが変更した上記原稿有り判定閾値に近い値になることがある。このような場合、従来のシート積載装置は、原稿検知センサに付着した塵埃を原稿台に積載されたカールした原稿であると誤判断することがあり、シートの積載判断精度が低いという問題があった。
そこで、原稿有り判定閾値を上記小さい原稿有り判定閾値程、小さくしないで、塵埃を原稿であると誤判断しないようにすることが考えられる。しかし、この場合、大きくカールした原稿を検知することができない。
また、シートの積載判断精度が低いシート積載装置を備えた画像読取装置は、画像読取効率が悪かった。
本発明は、光センサに付着した塵埃をカールしたシートであると誤判断することを少なくして、シートの積載判断精度を高めたシート積載装置を提供することにある。
本発明は、シートの積載判断精度を高めたシート積載装置を備えて、画像読取効率を向上された画像読取装置を提供することにある。
本発明のシート積載装置は、シート積載手段に積載されたシートの下面に光を照射してその反射光を受光する光センサによって前記シートの有無を検知するようになっており、前記シート積載手段に前記シートが積載されているときの前記光センサの出力値に基づいて設定されたシート有り判定閾値を記憶する記憶手段と、前記光センサの出力に基づく検知値と前記シート有り判定閾値とを比較して、前記シート積載手段に前記シートが積載されているか否かの判断をする積載判断手段と、前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサを前記シートの下面に対して接近する方向に所定位置まで上昇させる駆動手段と、を備え、前記積載判断手段が、前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えているとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサが前記駆動手段によって上昇して前記所定位置に到達する間に前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えたとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、前記光センサが前記所定位置に到達しても前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断する、ことを特徴としている。
本発明のシート積載装置は、シート積載手段に積載されたシートの下面に光を照射してその反射光を受光する光センサによって前記シートの有無を検知するようになっており、前記シート積載手段に前記シートが積載されているときの前記光センサの出力値に基づいて設定されたシート有り判定閾値を記憶する記憶手段と、前記光センサの出力に基づく検知値と前記シート有り判定閾値とを比較して、前記シート積載手段に前記シートが積載されているか否かの判断をする積載判断手段と、前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサを前記シートの下面に対して接近する方向に所定位置まで上昇させる駆動手段と、を備え、前記積載判断手段が、前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えているとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサが前記駆動手段によって上昇して前記所定位置に到達する間に前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えたとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、前記光センサが前記所定位置に到達しても前記検知値が一定であるとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断する、ことを特徴としている。
本発明の画像読取装置は、画像が形成されたシートが積載されるシート積載装置と、前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、を備え、前記シート積載装置が上記いずれか一方のシート積載装置である、ことを特徴としている。
本発明のシート積載装置は、積載判断手段が、検知値がシート有り判定閾値以下のとき、光センサが所定位置に到達する間に検知値がシート有り判定閾値を超えたとき、シート積載手段にシートが積載されているものと判断するようになっている。また、光センサが所定位置に到達しても検知値がシート有り判定閾値以下のとき、シート積載手段にシートが積載されていないものと判断するようになっている。
このため、本発明のシート積載装置は、シート有り判定閾値を、検知センサに塵埃が付着したときの検知値よりも大きく設定して、検知センサに付着した塵埃をカールしたシートであると誤判断をすることを少なくし、シートの積載判断精度を高めることができる。
本発明のシート積載装置は、積載判断手段が、検知値がシート有り判定閾値以下のとき、光センサが所定位置に到達する間に検知値がシート有り判定閾値を超えたとき、シート積載手段にシートが積載されているものと判断するようになっている。また、光センサが所定位置に到達しても検知値が一定であるときの検知値は、検知センサに付着した塵埃の検知値であり、シート積載手段にシートが積載されていないものと判断するようになっている。
このため、本発明のシート積載装置は、シート有り判定閾値を、検知センサに塵埃が付着したときの検知値よりも大きく設定して、検知センサに付着した塵埃をカールしたシートであると誤判断することを少なくし、シートの積載判断精度を高めることができる。
本発明の画像読取装置は、シートの積載判断精度を高めたシート積載装置を備えているので、画像読取効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態のシート積載装置と、このシート積載装置を装置本体に備えた画像読取装置とを図に基づいて説明する。
なお、シート積載装置は、シートを取り扱うシート取扱装置の装置本体に備えられて、シート取扱装置の装置本体に送り込まれるシートが積載されるようになっている。シート取扱装置には、シートとしての原稿の画像を読み取る画像読取装置、シートに画像を形成する画像形成装置、シートに処理を施すシート処理装置等がある。したがって、本実施形態のシート積載装置は、画像読取装置の装置本体にのみ装備されるものではない。
図1は、本発明の実施形態のシート積載装置を装置本体に装備した画像読取装置の原稿搬送方向に沿った断面図である。本実施形態の画像読取装置100は、原稿スルー型である。
画像読取装置100の原稿積載トレイ30は、ユーザによってシートとしての原稿Dが1枚、あるいは束状にセットされるようになっている。原稿積載トレイ30は、原稿台2を有しており、大きいサイズの原稿であっても積載されるようになっている。原稿台2は、回動支点2aを中心にして原稿搬送方向の下流側端部が上下動できるようになっている。回転カム10は、原稿台モータ3によって回転して、原稿台2を上下動させるようになっている。
原稿台2は、図2に示すように、中央に原稿検知センサカバー302が取り付けられている。原稿検知センサカバー302には、原稿検知センサ301が装着されて密着されている。なお、図2では分かりやすいように、原稿検知センサ301を原稿検知センサカバー302から離した位置に図示してある。原稿検知センサ301は反射型光センサであり、原稿に光を投射する発光素子301aと、原稿からの反射光を受光する受光素子301bとを有している。
図1に示すピックアップローラ4は、原稿積載トレイ30に積載された原稿Dの束のうち、最上位の原稿から画像読取装置100の装置本体101の内部に送り込むようになっている。電磁ソレノイド5は、最上位の原稿に対してピックアップローラ4を接離させるようになっている。
受入部としての送りローラ7と分離ローラ9は、回転体対を構成して、ピックアップローラ4によって供給された原稿を、さらに装置本体101の内部へ搬送するようになっている。なお、図1において送りローラ7は、切り欠いた形状にしてあるが、これは、他の構造を分かりやすくするためであって、実際は真円な形状になっている。
分離ローラ9は、原稿を搬送方向に対して逆方向に搬送するように不図示のクラッチを介して回転力を加えられているので、送られてきた原稿が重なっているとき、下側の原稿を逆送して、原稿の重送を防止するようになっている。分離ローラ9は、原稿が1枚だけ送られてきたとき、クラッチの作用によって、その1枚の原稿に追従して回転するようになっている。
レジスト前センサ11は、原稿の通過を検知するようになっている。レジストローラ12とレジスト従動ローラ13は、回転体対を構成して、原稿の斜行を修正し、かつ画像読取手段としての読取ユニット23,24へ原稿を送り込むタイミングを図るようになっている。レジスト電磁クラッチ16は、レジストローラ12の駆動をON、OFFするようになっている。レジスト後センサ17は、原稿の通過を検知するようになっている。
搬送ローラ対19,20,21,22は、原稿を搬送するようになっている。メインモータ18は、不図示のギヤもしくはベルトによって、その回転力をピックアップローラ4、送りローラ7、レジストローラ12、搬送ローラ対19,20,21,22に伝えられるようになっている。
画像読取手段としての読取ユニット23,24は、搬送されてくる原稿の表面と裏面の画像情報をそれぞれ読み取るようになっている。原稿排出センサ25は、送られてきた原稿が装置本体101から排出されるのを検知するようになっている。除電部26は、原稿に帯電した静電気を除去するようになっている。積載部27は、搬送路Hから排出された原稿が積載されるようになっている。
図3は、本実施形態の画像読取装置100の制御ブロック図を示している。CPU207は、原稿スルー型の画像読取装置100全体の動作を制御するようになっている。読取ユニット23,24は、CPU207からの指示により原稿の画像読取動作を行うようになっている。メインモータ制御部205は、メインモータ18を制御するようになっている。
画像処理部208は、読取ユニット23,24で読み取られた画像情報に、A/D変換処理、シェーディング処理等の画像処理を施すようになっている。
バッファメモリ209は、画像処理が行われた画像データを一時蓄えておくようになっている。通信部210は、バッファメモリ209から画像データを読み出し、ホストコンピュータ211に転送するようになっている。
ホストコンピュータ211は、本実施形態の原稿スルー型の画像読取装置100に接続してあり、画像読取装置100に画像読取命令等を指示するようになっている。また、ホストコンピュータ211は、画像読取装置100で読み取った画像データを記憶するようになっている。
原稿検知センサ301の発光素子301a(図2参照)は、CPU207により不図示の駆動部によって点滅するようになっている。原稿検知センサ301は、発光素子301aを点滅することによって、点灯時の受光素子301bの出力レベルと、消灯時の受光素子301bの出力レベルとを比べて、その差分により原稿の有無を判断するため、外光の影響を受けないようなっている。点灯時の受光素子301bの出力レベルと、消灯時の受光素子301bの出力レベルとの差分をデジタルデータの差分とも言う。
すなわち、通常、反射型光センサは、外光などの変化によっても受光素子301bの出力レベルが変わるため、原稿積載トレイ30に原稿が積載されて出力レベルが変わるのと、外光が変化して出力レベルが変わるのとでは、区別がつきにくい。
そこで、本実施形態のシート積載装置は、原稿の有無を検知する前に、発光素子301aを点滅させて、発光素子の点灯時と消灯時における受光素子301bの出力レベルを原稿有無判定部216(図3参照)で比べて、外光による影響を調べるようになっている。
つまり、原稿積載トレイ30に原稿が無いときには、発光素子301aの光は原稿によって反射しないため、受光素子301bは外光のみを受光することになり、発光素子301aの点滅にかかわらず出力レベルはほぼ同じになる。逆に、原稿積載トレイ30に原稿が積載されたとき、発光素子301aが点灯しているときには、受光素子301bは原稿からの反射光と原稿を透過してきた外光とを受光することになる。そして、発光素子301aの消灯時に、受光素子301bは、原稿を透過してきた外光のみを受光することになる。よって、発光素子を点灯したときの受光素子の出力レベルと、消灯したときの受光素子の出力レベルとの差分(検知値)が、外光の影響を除去した出力レベルになる。この出力レベルは、原稿有無判定部が原稿積載トレイ30に原稿が積載されているか否かを判断する値になる。
なお、デジタルデータの差分が少ない場合、すなわち、外光が少ない場合、点灯時の受光素子301bの出力レベル(検知値)のみで、原稿の検知を行ってもよい。
受光素子301bの出力信号は、A/D変換部215でデジタルデータに変換される。積載判断手段としての原稿有無判定部216は、原稿検知センサ301のデジタルデータの差分と、シート有り判定閾値としての原稿有り判定閾値及びシート無し判定閾値としての原稿無し判定閾値との比較から、原稿の有無の判断ができるようになっている。A/D変換されたデジタルデータはCPU207にも入力されている。CPU207は、この値を用いて、光量調整部202において、発光素子301aの光量を調整するようになっている。原稿有り判定閾値と原稿無し判定閾値は、CPU207内の記憶手段としてのRAM217に記憶されている。また、ROM218には、図5乃至図7に示すフローチャートに対応する制御手順や、画像読取装置100全体の制御手順等が記憶されている。
図4(a)(b)は、原稿積載トレイ30にカールした原稿Dが積載されたところを示した図である。図4(c)は、平らな原稿が積載されたところを示した図である。原稿Dは、先端が原稿台2から離れる方向にカールしている。原稿台2は、図1に示す回転カム10によって上下動するようになっている。原稿台2には、原稿検知センサカバー302を有する原稿検知センサ301が取り付けられている。
以上の説明において、シート積載装置300は、上下動部としての原稿台2を有したシート積載手段としての原稿積載トレイ30と、ピックアップローラ4と、駆動手段としての原稿台モータ3及び回転カム10とを備えている。さらに、光センサとしての原稿検知センサ301と、記憶手段としてのRAM217と、積載判断手段としての原稿有無判定部216と、光量設定手段としてのCPU207及び光量調整部202と、通過検知手段としてのレジスト前センサ11等を備えている。シート積載装置300は、画像読取装置100の一部分を構成している。
ここで、原稿有り判定閾値と原稿無し判定閾値との意味を図8に基づいて説明しておく。なお、説明を理解しやすくするため、原稿検知センサ301は外光の影響を受けないものとする。
図8(a)に示すように、原稿Dは、カールしていないで平らなとき、原稿検知センサ301に略密着している。このときの、原稿検知センサ301の受光素子301bの受光量を最大受光量(Lmax)とし、出力レベルの値を仮に10とする。
そして、図8(b)のように、原稿Dの先端部がカールして、原稿検知センサ301から離れている場合、受光素子301bの受光量は最大受光量(Lmax)より少なくなる。このときの、受光素子301bの出力レベルの値を仮に5とし、原稿有無判定部216は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されているものと判断する。
しかし、図8(c)に示すように、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないが、受光素子301bに塵埃DSが付着し、塵埃による反射光が受光素子301bに受光されて、受光素子301bの出力レベルが5になる場合がある。このような場合、原稿有無判定部216は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されているものと誤判断することになる。
そこで、原稿検知センサ301に塵埃が付着したときの原稿検知センサ301の出力レベルより大きい値を原稿有り判定閾値とする。この原稿有り判定閾値を仮に8とする。このようにすると、原稿有無判定部216は、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値の8を超えている場合、原稿積載トレイ30に原稿が積載されているものと判断し、受光素子301bの出力レベルが5の塵埃DSを原稿と誤検知することがない。
ところが、原稿有り判定閾値を8にすると、図8(b)において受光素子301bの出力レベルが5のカールした原稿が原稿積載トレイ30積載されていても、原稿有無判定部216は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないものと誤判断することになる。
そこで、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値以下(8以下)のとき、CPU207は、原稿台モータ3を制御して回転カム10を回転させ原稿台2を図8(d)の実線の通常の位置(初期位置)から破線の所定位置まで上昇させる。すなわち、CPU207は、原稿検知センサ301を上昇させる。
原稿台2が後述する所定位置まで、上昇回転する間に、受光素子301bの受光量が増加して出力レベルが原稿有り判定閾値である8を超えることがあると、原稿有無判定部216は、原稿台2に原稿が積載されているものと判断する。しかし、原稿台2が所定位置まで上昇回転しても、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値である8を超えない場合(原稿有り判定閾値以下の場合)、原稿有無判定部216は、原稿台2に原稿が積載されていないものと判断する。したがって、受光素子301bの出力レベルは、原稿検知センサ301に付着した塵埃によるものであることになる。
このように、原稿有り判定閾値は、原稿検知センサに付着した塵埃を原稿と間違えて検知しないようにするために設定されており、原稿有無判定部216は、原稿有り判定閾値だけで、原稿積載トレイ30に原稿が積載されているか否かの判断をすることができる。しかし、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値以下の度に、CPU207は、原稿台2を上昇回転させる制御をしなければならない。このため、シート積載装置300は、原稿の検知動作に時間を要することになる。
そこで、原稿無し判定閾値を設定する。原稿無し判定閾値は、原稿台2に原稿が積載されていない状態において、発光素子301aからの光が原稿台2の周囲の部材に反射して受光素子301bに反射光として検知されたときの出力レベルを超えた値である。例えば、受光素子301bの出力レベルは、仮に3.9であった場合、原稿無し判定閾値を4に設定される。原稿の積載有無を検知するとき、原稿有無判定部216は、受光素子301bの出力レベルが4未満のとき、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないものと判断する。原稿無し判定閾値は、原稿有り判定閾値未満であることは、勿論である。
原稿無し判定閾値を設定することによって、原稿台2が図8(d)の初期位置にいるときの受光素子301bの出力レベルが4未満のとき、シート積載装置300は、原稿台2を上昇回転させることがない。そして、原稿有無判定部216が原稿台2に原稿が積載されていないものと判断する。しかし、原稿台2が図8(d)の初期位置にいるときの受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値以下で、かつ原稿無し判定閾値以上(8以下4以上)のとき、例えば、5のとき、CPU207は、原稿台2を上昇回転させる。原稿台2が所定位置まで上昇回転する間に、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値を超えたとき、原稿有無判定部216は、原稿台2に原稿が積載されているものと判断する。もし、原稿台2が所定位置まで上昇回転しても、受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値以下のままであれば、原稿有無判定部216は、原稿台2に原稿が積載されていないものと判断する。また、受光素子301bの出力レベル5は、原稿検知センサ301に塵埃が付着していることによる、出力レベルである。
このように、原稿無し判定閾値を設定すると、原稿台2を受光素子301bの出力レベルが原稿有り判定閾値以下の度に、原稿台2を必ずしも上昇回転させる必要がなくなり、シート積載装置300の原稿の検知動作に要する時間を短縮することができる。
図1乃至図3の構成図、図4、図8の動作説明用の図、図5乃至図7に示すフローチャートに基づいて、シート積載装置の動作を説明する。
CPU207は、ホストコンピュータ211からスキャン開始命令が指示されると(S401)、原稿積載トレイ30に原稿が積載されているか否かを原稿有無判定部216に確認させる(S402)。原稿有無判定部216は、デジタルデータの差分が原稿無し判定閾値未満のとき原稿無しと判断する(S402でYES)。CPU207は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されるまで待機するか、あるいは、ホストコンピュータ211を介して表示パネル310(図1参照)に「原稿無し」と表示させて、ユーザに原稿を積載するように促す。
CPU207は、原稿有無判定部216によって、デジタルデータの差分が原稿無し判定閾値以上であり原稿無しと判断されなかった場合(S402でNO)、原稿が有るか否かの判定を行う(S403)。そして、デジタルデータの差分が、原稿有り判定閾値を超えて原稿有りと判断された場合(S403でYES)、画像読取装置100は、原稿の搬送動作を開始し(S409)、原稿の画像を読み取る。しかし、上記デジタルデータの差分が、原稿無し判定閾値以上で、かつ原稿有り判定閾値以下で、原稿無しとも、有りとも判断されず、中途半端な状態の場合がある(S403でNO)。このような場合、CPU207は、原稿台モータ制御部212に後述する所定位置まで原稿台2が上昇するように原稿台モータ3を制御する。原稿台モータ3の回転によって、図4に示すように、原稿台2は符号Aで示す初期位置から符号Bで示す所定位置へと、回転支点2aを中心に上昇回転をする(S404)。
ところが、図4(a)(b)に示すように、先端が縦方向(上下方向)にカールした原稿Dが原稿積載トレイ30に積載されることがある。この場合、原稿Dの下面Daが、原稿検知センサ301から離れている。離れた距離をAaとする。図4(a)(b)は原稿台2が初期位置Aにいるときの図である。図4(c)は原稿台2が所定位置Bに上昇回転したときの図である。
この状態では、原稿検知センサ301の発光素子301aから原稿Dの下面Daまで届く光が弱くなり、さらに原稿Dの下面Daで反射して原稿検知センサ301の受光素子301bへの入射される反射光も弱くなる。このため、原稿検知センサ301からの出力信号は微弱なものとなり、発光素子点滅時のデジタルデータの差分が少なくなる。
原稿台2が所定位置Bに上昇回動すると(S404)、図4(c)に示すように、原稿検知センサ301と原稿Dの下面Daとの距離Baは、短くなる(Aa>Ba)。この結果、原稿検知センサ301の発光素子301aから原稿Dの下面Daまで届く光が強くなり、さらに、原稿Dの下面Daから原稿検知センサ301の受光素子301bに入射する反射光も強くなる。このため、発光素子301aの点灯時と消灯時における原稿検知センサ301の出力信号の差(デジタルデータの差分)も大きくなる。この状態で、再度、原稿有無判定部216は原稿積載トレイ30に原稿が積載されているかどうかの判断をする(S405)。
ここで、原稿台2が、所定位置Bに到達する以前に、上記デジタルデータの差分が原稿有り判定閾値を超えた場合、原稿有無判定部216は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていると判断する(S405でYES)。すると、シート積載装置300は、原稿の搬送動作を開始して(S409)、原稿の画像を読み取る。
しかし、上記デジタルデータの差分が原稿有り判定閾値以下のままの場合、原稿有無判定部216は、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないと判断する(S405でNO)。そこで、CPU207は、原稿台2をさらに少しずつ上昇回転させて(S406)、その都度、原稿有無の判定を行う。
原稿台2が所定位置まで上昇回転しても(S406でYES)、上記デジタルデータの差分が原稿有り判定閾値を以下のままであった場合、原稿有無判定部216は、原稿無しと判断する(S407)。CPU207は、原稿台2を下降回転させて(S408)、原稿積載トレイ30に原稿が積載されるまで待機するか、もしくは、ホストコンピュータを介して原稿なしと表示パネル310に表示させて、ユーザに原稿を積載するように促す。
なお、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていなければ、原稿検知センサ301への入射光は外光と、原稿検知センサカバー302に反射した反射光等のみであるので、原稿台2が上昇しても原稿検知センサ301の受光素子301bへの入射光は変化しない。このため、原稿検知センサ301の出力信号が一定であり、デジタルデータの差分も一定である。よって、原稿有無判定部216は、デジタルデータの差分が一定であることから原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないと判断することもできる。
以上の説明において、原稿台の所定位置とは、原稿台2の上面が送りローラ7と分離ローラ9(図1参照)とのニップと略同じ高さになる位置である。また、原稿台の所定位置は、原稿台2がピックアップローラ4に接する位置であってもよい。さらに、原稿台2が上昇することによって、原稿検知センサ301の上部に発光素子301aの光を反射する部材がある場合は、さらに下に設定してもよい。
以上説明したように、本実施形態のシート積載装置300は、平らな原稿は勿論のこと、上方にカールした原稿であっても原稿が積載されていると判断することができる。しかも、原稿検知センサに付着した塵埃をカールしたシートであると誤判断することも少なくなる。したがって、本実施形態のシート積載装置300は、シートの積載判断精度を高めることができる。
図6は、原稿有り判定閾値と、原稿無し閾値とを変更する動作説明用のフローチャートである。なお、図6における処理S601乃至S608は、図5における処理S401乃至S408と同様であるので説明を省略する。
処理S605において、原稿台2が上昇して原稿積載トレイ30に原稿が有るものと原稿有無判定部216が判断した場合、ユーザは、原稿有り判定閾値に下げてもよい。この場合、ユーザは、原稿台2を初期位置のままにして上昇させていないときの原稿検知センサの出力レベルでも、原稿有りと判断できる原稿有り判定閾値に下げてもよい。
原稿有り判定閾値の設定変更(S609)は、ユーザによって次のようにして行われる。先ず、原稿台2を上昇させる前に原稿積載トレイ30に最大カールの原稿を置いて、発光素子301aの点灯時と消灯時における受光素子301bのデジタルデータの差分をRAM217に記憶させる。そして、その記憶した値よりも小さい値を原稿有り判定閾値として原稿有無判定部216に設定する。なお、原稿台を上昇させて原稿の有無を検知する動作を行うことなく、最初から原稿有り判定閾値を小さく設定すると、原稿有り判定閾値を、原稿検知センサ301に付着している塵埃を原稿と誤検知する値に設定するおそれがある。しかし、上記のように、原稿台2を上昇させて原稿の有無を検知する動作を行ってから、原稿有り判定閾値を変更すると、塵埃を原稿と誤検知する値に設定するおそれがなくなる。このようにして、原稿有り判定閾値を下げられるのは、次に同じ様にカールした原稿が原稿積載トレイ30に続いて積載されている場合、あるいは積載される場合である。このため、次にカール量が不明のシートが原稿積載トレイ30に積載される場合には、原稿有り判定閾値を初期値に戻した方が好ましい場合がある。
したがって、シート積載装置300は、同じ様にカールした原稿が原稿積載トレイ30に続いて積載されている場合、あるいは積載される場合には、原稿有り判定閾値を下げることによって、検知の度に原稿台を徐々に上昇させる必要が無くなる。このため、シート積載装置300は、原稿の検知を速やかに行うことができる。
なお、原稿有り判定閾値を下げることによって、原稿有り判定閾値が原稿無し判定閾値に接近するため、原稿無し判定閾値も同時に下げてもよい。
また、原稿有り判定閾値を下げ過ぎて、原稿検知センサ301に新たに塵埃が付着して、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないのに、原稿有りと誤検知するおそれがある場合には、原稿有り判定閾値を初期の値に戻してもよいことは勿論である。
図6の処理S605において、原稿台2が上昇して原稿積載トレイ30に原稿が積載されていないものと、原稿有無判定部216が判断した場合、ユーザは、原稿無し判定閾値を上げてもよい。この場合、ユーザは、原稿台2を上昇させていないときの原稿検知センサの出力レベルでも、原稿無しと判断できるように原稿無し判定閾値を上げてもよい(S607、S608、S615)。
原稿無し判定閾値の設定変更は、ユーザによって次のようにして行われる。先ず、原稿台2を上昇させる前に原稿積載トレイ30に最大カールの原稿を置いて、発光素子301aの点灯時と消灯時における受光素子301bのデジタルデータの差分をRAM217に記憶させる。そして、その記憶した値よりも大きい値を原稿無し判定閾値として原稿有無判定部216に設定する。なお、原稿台を上昇させて原稿の有無を検知する動作を行うことなく、最初から閾値を大きく設定すると、原稿無し判定閾値を、カールの大きい原稿が積載されていても原稿無しと誤検知する値に設定するおそれがある。しかし、上記のように、原稿台2を上昇させて原稿の有無を検知する動作を行ってから、原稿無し判定閾値を変更すると、カールの大きい原稿であっても、原稿無しと誤検知する値に設定するおそれがなくなる。このようにして、原稿無し判定閾値を上げられるのは、次に同じ様にカールした原稿が原稿積載トレイ30に続いて積載されている場合、あるいは積載される場合である。このため、次にカール量が不明のシートが原稿積載トレイ30に積載される場合には原稿無し判定閾値を初期値に戻した方が好ましい場合がある。
したがって、シート積載装置300は、同じ様にカールした原稿が原稿積載トレイ30に続いて積載されている場合、あるいは積載される場合には、原稿無し判定閾値を上げることによって、検知の度に原稿台を徐々に上昇させる必要が無くなる。このため、シート積載装置300は、原稿の検知を速やかに行うことができる。
なお、原稿無し判定閾値を上げることによって、原稿無し判定閾値が原稿有り判定閾値に接近するため、原稿有り判定閾値も同時に上げてもよい。
また、原稿無し判定閾値を上げ過ぎて、大きくカールしている原稿を検知できなくなるおそれがある場合には、原稿無し判定閾値を初期の値に戻してもよいことは勿論である。
本実施形態のシート積載装置300は、原稿有無判定部216によって、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていると判断されると、電磁ソレノイド5と原稿台モータ3を作動させて原稿台2とピックアップローラ4とで原稿を挟持する。そして、ピックアップローラ4は、メインモータ18によって回転して、原稿を送りローラ7と分離ローラ9とのニップに送り込む。送りローラ7と分離ローラ9は原稿を搬送し、搬送路内にあるレジスト前センサ11は原稿を検知する(S611)。通過検知手段としてのレジスト前センサ11が作動すると、レジストローラ12とレジスト従動ローラ13等が原稿の搬送を継続する(S612)。
逆に、所定時間経過しても、レジスト前センサ11が原稿を検知しない場合(S611でNO)、CPU207は、原稿検知センサ301と原稿有無判定部216とが原稿が無いのに有ると誤判断したと判断して、表示パネル310に原稿無しの表示をする。また、CPU207は、原稿有無判定部216において原稿有り判定閾値を上げるか、もしくは、原稿有り判定閾値が前述したように変更されていた場合は、原稿有り判定閾値を初期閾値に戻す(S614)。これによって、次回から原稿有無判定部216が誤検知することが無くなる。さらに、この場合、原稿検知センサ301に付着した塵埃の大きさが想定していた大きさより大きいことによって原稿検知センサ301の出力レベルが原稿無し判定閾値以上になったものと考えられる。このような場合、塵埃を除去するか、原稿無し判定閾値も上げて(S615)、その塵埃が原稿検知センサ301に付着していても、原稿無しと判断できるようにする。
このように、レジスト前センサ11を設けることによって、原稿有無判定部216が、原稿が無いのに有ると誤判断したことを検知することができる。さらに、原稿検知センサ301に付着した塵埃の大きさが想定していた大きさより大きいことによって原稿が無いのに有ると誤判断したことも検知することもできる。
したがって、シート積載装置300は、レジスト前センサ11を備えることによって、原稿の積載判断精度を高めることができる。
以上の説明では、原稿台2を不必要に上昇させることなく原稿の積載判断能率を向上させるのに、原稿有り判定閾値と原稿無し判定閾値との少なくとも一方の閾値を変更するようになっているが、発光素子301aの発光量を調節しても同様な効果が得られる。
図7は、原稿検知センサ301の発光素子301aの発光量を調節して、原稿有り判定閾値と原稿無し判定閾値との少なくとも一方の閾値を変更する場合の動作説明用のフローチャートである。
図2に示す原稿検知センサ301の発光素子301aの発光量は、図3に示すCPU207が光量調整部202を制御して行われる。
原稿有無判定部216が、原稿無し判定閾値によって原稿無しと判断もせず(S702)、原稿有り判定閾値によって原稿有りとも判断しなかった場合(S703)、CPU207は、原稿台モータ3を制御して、原稿台2を徐々に上昇させる(S704)。
原稿台モータ3が原稿台2を所定の位置まで徐々に上昇させている途中において、原稿有無判定部216が原稿有りと判断した場合(S705でYES)、ユーザは、原稿有り判定閾値が高すぎたと判断して、発光素子301aの光量を上げる(S709)。光量の設定変更は、ユーザによって次のようにして行われる。先ず、原稿台2を上昇させる前に原稿積載トレイ30に最大カールの原稿を置いて、発光素子301aの点灯時と消灯時における受光素子301bのデジタルデータの差分をRAM217に記憶させる。そして、その記憶した値と原稿有り判定閾値との差分によって、光量を上げる度合いを決定し、光量調整部202において光量を上げる(S709)。
このように光量を調節すると、原稿が原稿台2に密着していなくても、光量が上がった分、図4の原稿Dの下面Daに光が届き、さらに原稿Dの下面Daに反射されて受光素子301bに入る反射光も強くなる。この結果、シート積載装置300は、原稿台2に密着していないカール原稿であっても原稿積載トレイ30に原稿が積載されていることを正しく判断することができる。
また、図7の処理S704において、原稿台モータ3が原稿台2を所定の位置まで上昇させても(S706でYES)、原稿有無判定部216が原稿無しと判断した場合(S707)、ユーザは、原稿有り判定閾値が高すぎたと判断する。そして、ユーザは、原稿台2を下降させて(S708)、発光素子301aの光量を下げる(S714)。
光量調整部202による光量の設定変更は、発光素子301aに流す電流値の制御、光透過率を制御する液晶等の素子の利用等、さまざまな方法によって行える。また、発光素子301aや反射形光センサ内に組み込んである不図示の光量調整機能によって行ってもよい。さらに、前述したA/D変換を利用した光量のフィードバック制御で光量を設定してもよい。また、光量調整部202の光量値設定段数を2段または多段として、光量の増加または減少の判断がされるたびに、現在の光量から1段階ずつまたは数段階ずつ光量を増減して設定してもよい。
実際の回路では、センサ出力電流の増加によってA/D変換器に入力される電圧が減少するような構成も可能である。このような場合閾値の大小関係が逆転する。しかし大小関係を逆転させたうえで本発明を適用することは可能である。
A/D変換部はCPUに内蔵したものでも差し支えない。また原稿有無判定部はCPUのプログラムで判定することにより実現してもよい。
光量を下げる度合いの決め方については後述する。このような構成とすることによって、ごみ等の影響で反射光が増えた場合でも、光量が下がった分、受光素子301bに入る光も弱くなるので、原稿のないことを正しく判定できる。
本実施形態のシート積載装置300は、原稿有無判定部216によって、原稿積載トレイ30に原稿が積載されていると検知されると(S703)、電磁ソレノイド5と原稿台モータ3を作動させて原稿台2とピックアップローラ4とで原稿を挟持する。そして、ピックアップローラ4は、メインモータ18によって回転して、原稿を送りローラ7と分離ローラ9とのニップに送り込む。送りローラ7と分離ローラ9は原稿を搬送し、搬送路内にあるレジスト前センサ11は原稿を検知する(S711)。通過検知手段としてのレジスト前センサ11が作動すると、レジストローラ12とレジスト従動ローラ13等が原稿の搬送を継続する(S712)。
逆に、所定時間経過しても、レジスト前センサ11が原稿を検知しない場合(S711でNO)、CPU207は、原稿検知センサ301と原稿有無判定部216とが原稿が無いのに有ると誤判断したと判断して、表示パネル310に原稿無しの表示をする。
また、この場合、原稿検知センサ301に付着した塵埃の大きさが想定していた大きさより大きいことによって原稿検知センサ301の出力レベルが原稿無し判定閾値以上になったものと考えられる。このような場合、塵埃を除去するか、発光素子301aの光量を下げて(S714)、その塵埃が原稿検知センサ301に付着していても、原稿無しと判断できるようにする。
発光素子301aの光量を下げる度合いは、原稿台2を初期位置に戻して、原稿積載トレイ30に原稿を積載しないで、発光素子を点灯、消灯した受光素子出力のデジタルデータの差分が原稿無し判定閾値を超えず、原稿が無いと判定される値にすればよい。
このように、図7のフローチャートに示す発光素子の光量を調節しても、図6のフローチャートに示す閾値を変更する場合と同様の効果が得られる。
閾値の変更量の決め方としては前述したような方法の他、閾値の設定段数を2段または多段とし、閾値の変更の要求があるたびに1段階ずつ、または数段階ずつ増減するようにしてもよい。
本発明の実施形態における画像読取装置の原稿搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート積載装置の原稿台に原稿検知センサを設けられる状態を示した図である。 本実施形態の画像読取装置の制御ブロック図である。 原稿積載トレイにカールした原稿Dが積載されたところを示した図である。(a)は、カールした原稿が積載された原稿積載トレイの全体図である。(b)は、原稿積載トレイにおける原稿台の部分拡大図である。(c)は、平らな原稿が原稿積載トレイに積載されたときの原稿台の部分拡大図である。 本実施形態のシート積載装置における原稿台の動作説明用のフローチャートである。 本実施形態のシート積載装置において、原稿有り判定閾値と原稿無し閾値とを設定変更する場合の動作説明用のフローチャートである。 本実施形態のシート積載装置において、原稿検知センサの発光素子の発光量を設定変更する場合の動作説明用のフローチャートである。 原稿有り判定閾値と原稿無し判定閾値との意味を説明するための図である。
符号の説明
A 原稿台の通常位置
B 原稿台の所定の位置
Aa 原稿検知センサとカールした原稿の下面との距離
Ba 原稿検知センサとカールした原稿の下面との距離
D 先端が縦方向にカールした原稿(シート)
Da 原稿の下面
DS 塵埃
H 搬送路
2 原稿台(上下動部)
2a 回動支点
3 原稿台モータ(駆動手段)
7 送りローラ(受入部)
9 分離ローラ(受入部)
10 回転カム(駆動手段)
11 レジスト前センサ(通過検知手段)
23 読取ユニット(画像読取手段)
24 読取ユニット(画像読取手段)
30 原稿積載トレイ(シート積載手段)
100 画像読取装置
101 画像読取装置本体
23,24 読取ユニット(画像読取手段)
202 光量調整部(光量設定手段)
207 CPU(光量設定手段)
208 画像処理部
216 原稿有無判定部(積載判断手段)
217 RAM(記憶手段)
218 ROM
300 シート積載装置
301 原稿検知センサ(光センサ)
301a 発光素子
301b 受光素子
310 表示パネル

Claims (10)

  1. シート積載手段に積載されたシートの下面に光を照射してその反射光を受光する光センサによって前記シートの有無を検知するシート積載装置において、
    前記シート積載手段に前記シートが積載されているときの前記光センサの出力値に基づいて設定されたシート有り判定閾値を記憶する記憶手段と、
    前記光センサの出力に基づく検知値と前記シート有り判定閾値とを比較して、前記シート積載手段に前記シートが積載されているか否かの判断をする積載判断手段と、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサを前記シートの下面に対して接近する方向に所定位置まで上昇させる駆動手段と、を備え、
    前記積載判断手段が、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えているとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサが前記駆動手段によって上昇して前記所定位置に到達する間に前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えたとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、
    前記光センサが前記所定位置に到達しても前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断する、
    ことを特徴とするシート積載装置。
  2. 前記記憶手段が、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないときの前記光センサの出力値に基づいて設定されたシート無し判定閾値を記憶し、
    前記駆動手段が、前記検知値が前記シート有り判定閾値以下で、かつシート無し判定閾値以上のとき、前記光センサを前記所定位置まで上昇させることが可能で、
    前記積載判断手段が、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値未満のとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断し、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値以下で、かつシート無し判定閾値以上のとき、前記光センサが前記駆動手段によって上昇して前記所定位置まで上昇する間に前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えたとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、
    前記光センサが前記所定位置に到達しても前記検知値が前記シート有り判定閾値未満のとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記積載判断手段が、前記光センサの上昇によって、前記シートが前記シート積載手段に積載されているものと判断した場合、前記記憶手段に記憶されている前記シート有り判定閾値と前記シート無し判定閾値との少なくとも前記シート有り判定閾値を減少させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  4. 前記積載判断手段が、前記光センサが所定位置まで上昇しても、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断した場合、前記記憶手段に記憶されている前記シート有り判定閾値と前記シート無し判定閾値との少なくとも前記シート有り判定閾値を増加させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  5. 前記光センサの発光量を設定する光量設定手段を備え、
    前記積載判断手段が、前記光センサの上昇によって、前記シートが前記シート積載手段に積載されているものと判断した場合、前記光量設定手段によって前記発光量が増加設定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  6. 前記光センサの発光量を設定する光量設定手段を備え、
    前記積載判断手段が、前記光センサが所定位置まで上昇しても、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断した場合、前記光量設定手段によって前記発光量が減少設定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  7. 前記シート積載手段のシート搬送方向の下流側に設けられて通過するシートを検知する通過検知手段を備え
    前記光センサの発光量を設定する光量設定手段と、
    前記積載判断手段が、前記シート積載手段に前記シートが積載されていることを検知してから所定時間内に前記通過検知手段が前記シートを検知しないとき、前記判断を誤判断とし前記光量設定手段によって前記発光量が減少設定される、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のシート積載装置。
  8. 前記シート積載手段が、前記シート積載手段から前記シートが給送されるシート給送端部に設けられて前記駆動手段によって上下動可能な上下動部を有し、
    前記光センサが、前記上下動部に設けられ、
    前記所定位置が、前記上下動部が前記シート積載手段に積載された前記シートを受け入れる受入部まで前記シートを上昇させる位置である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート積載装置。
  9. シート積載手段に積載されたシートの下面に光を照射してその反射光を受光する光センサによって前記シートの有無を検知するシート積載装置において、
    前記シート積載手段に前記シートが積載されているときの前記光センサの出力値に基づいて設定されたシート有り判定閾値を記憶する記憶手段と、
    前記光センサの出力に基づく検知値と前記シート有り判定閾値とを比較して、前記シート積載手段に前記シートが積載されているか否かの判断をする積載判断手段と、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサを前記シートの下面に対して接近する方向に所定位置まで上昇させる駆動手段と、を備え、
    前記積載判断手段が、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えているとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、
    前記検知値が前記シート有り判定閾値以下のとき、前記光センサが前記駆動手段によって上昇して前記所定位置に到達する間に前記検知値が前記シート有り判定閾値を超えたとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されているものと判断し、
    前記光センサが前記所定位置に到達しても前記検知値が一定であるとき、前記シート積載手段に前記シートが積載されていないものと判断する、
    ことを特徴とするシート積載装置。
  10. 画像が形成されたシートが積載されるシート積載装置と、
    前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、を備え、
    前記シート積載装置が請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート積載装置である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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