JP2016210559A - シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートのセットが確定する前にシートの移動が規制されることを防止すると共に、シートの給送ジョブに要する時間を短くしたシート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿(シート)が積載される原稿トレイ30(積載手段)と、原稿トレイ30に積載された原稿を給送するピックアップローラ1(給送手段)と、原稿トレイ30を上昇させるリフタ板33(移動機構)と、を備える。サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、第1の速度V1でリフタ板33を駆動し、サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、第1の速度V1よりも遅い第2の速度V2でリフタ板33を駆動する
【選択図】図7
【解決手段】原稿(シート)が積載される原稿トレイ30(積載手段)と、原稿トレイ30に積載された原稿を給送するピックアップローラ1(給送手段)と、原稿トレイ30を上昇させるリフタ板33(移動機構)と、を備える。サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、第1の速度V1でリフタ板33を駆動し、サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、第1の速度V1よりも遅い第2の速度V2でリフタ板33を駆動する
【選択図】図7
Description
本発明は、シートを給送するシート給送装置並びにこれを備える画像読取装置及び画像形成装置に関する。
複合機などの画像読取装置において、原稿トレイを昇降させる仕組み(以下リフタ)を持ち、下降位置で原稿トレイに原稿をセットした後、原稿トレイをリフタにより上昇させる原稿給送装置が広く用いられている。
このような原稿給送装置では、原稿を原稿トレイにセットした後にリフタを上昇させる必要がある。ユーザがジョブスタートを指示してからリフタを上昇させると、原稿の給送を開始するタイミングが遅くなり、ジョブ終了までの所要時間が長くなってしまう。このため、原稿をセットして所定時間が経過した時点でリフタを上昇させる制御が知られている。
一旦リフタが給送位置まで上昇すると、原稿が給送ローラと原稿トレイで挟持され、原稿の位置を整えたり、原稿トレイ上の原稿の端部を規制するガイド規制板を動かしたりしにくくなる。この対策として、従来、原稿トレイ上で原稿サイズを検知する検知手段を備え、セットされた原稿が定形サイズである事が確定してからリフタを上昇させる制御を実行する原稿給送装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の原稿給送装置は、原稿トレイにセットされた原稿が定形サイズではないと判断されると、原稿トレイを少なくとも所定時間停止したままにするので、給送ジョブの終了までの所要時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、シート(原稿)のセットが確定する前にシートの移動が規制されることを防止すると共に、シートの給送ジョブに要する時間を短くしたシート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記積載手段と前記給送手段とを相対的に移動させる移動機構と、前記積載手段に積載されたシートのサイズを検知するサイズ検知手段と、を備え、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、第1の速度で前記移動機構を駆動し、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、前記第1の速度よりも遅い第2の速度で前記移動機構を駆動する、ことを特徴とする。
また、本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記積載手段と前記給送手段とを相対的に移動させる移動機構と、前記積載手段に積載されたシートのサイズを検知するサイズ検知手段と、を備え、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、前記積載手段に積載されたシートが前記給送手段によって給送可能な位置である第1の位置に到達するまで前記移動機構を駆動し、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、前記第1の位置よりも前記積載手段と前記給送手段とが離れた位置である第2の位置に到達するまで前記移動機構を駆動する、ことを特徴とする。
本発明によると、サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定されるか否かで移動機構の速度を変更する。そのため、シートのセットが完了している場合には給送手段による給送準備が速やかに行われ、シートのセットが完了していない場合にはシートのセットが行えるように、給送手段による給送準備をゆっくりと行う。これにより、シートの給送ジョブに要する時間を短くできると共に、シートのセットが完了する前にシートの移動が規制されることを防止できる。
また、本発明によると、サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定されるか否かで移動機構の到達位置を変更する。そのため、シートのセットが完了している場合には、給送手段による給送準備が速やかに行われ、シートのセットが完了していない場合にはシートのセットが行えるように、給送手段とシートとが離れた位置まで移動機構を移動させる。これにより、シートの給送ジョブに要する時間を短くできると共に、シートのセットが完了する前にシートの移動が規制されることを防止できる。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係るプリンタ1000(画像形成装置)は、図1に示すように、装置本体600と、装置本体600の上方に設けられた画像読取装置500(画像読取装置)と、を備えている。なお、画像形成装置としては、プリンタに限らず、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等でもよい。装置本体600は、装置本体600に引出し可能に設けられたカセット611を有するカセット給送部610と、カセット給送部610から給送されたシートに画像を形成する画像形成部620(画像形成手段)と、を有している。また、装置本体600は、マルチ給送部630を有しており、このマルチ給送部630からも画像形成部620に向けてシートPを給送出来るように構成されている。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係るプリンタ1000(画像形成装置)は、図1に示すように、装置本体600と、装置本体600の上方に設けられた画像読取装置500(画像読取装置)と、を備えている。なお、画像形成装置としては、プリンタに限らず、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等でもよい。装置本体600は、装置本体600に引出し可能に設けられたカセット611を有するカセット給送部610と、カセット給送部610から給送されたシートに画像を形成する画像形成部620(画像形成手段)と、を有している。また、装置本体600は、マルチ給送部630を有しており、このマルチ給送部630からも画像形成部620に向けてシートPを給送出来るように構成されている。
画像読取装置500は、原稿Sの画像を読み取る画像読取部200と、画像読取部200のプラテンガラス201に沿って原稿Sを搬送可能な原稿搬送部100(シート給送装置)と、を備えている。画像読取装置500は、図1の紙面の手前側から、原稿載置ガラス202が開閉可能となるように、奥側に配設されたヒンジにより、原稿搬送部100が画像読取部200に回動可能に支持されている。なお、原稿Sは、通常、少なくとも一面には画像が形成されているが、片面が白紙でも、両面が白紙であってもよい。
画像読取部200は、スキャナユニット209と、プラテンガラス201と、プラテンガラス201と並んで配置された白色基準板219及び原稿載置ガラス202と、を備えている。また、画像読取部200は、ミラー205,206と、ミラー205,206によって誘導された反射光を集光するレンズ207と、集光された反射光を光電変換して画像情報として出力するCCDセンサユニット210(読取手段)と、を備えている。
スキャナユニット209は、光源であるランプ203とミラー204を有していると共に、不図示の駆動ベルトに接続されて、スキャナモータM309(図3参照)の駆動により移動可能となっている。なお、スキャナユニット209の位置は、不図示のポジションセンサとスキャナモータ309の回転パルス数とにより把握可能になっている。また、スキャナユニット209を図1に示す位置に停止させ、プラテンガラス201上を移動するシートGを読み取る形態を流し読みと言い、原稿載置ガラス202に原稿Sを載置し、スキャナユニット209を移動させながら読み取る形態を固定読みと言う。
原稿搬送部100は、原稿Sが積載される原稿トレイ30(積載手段)と、原稿トレイ30に積載された原稿Sを給送するピックアップローラ1(給送手段)と、原稿Sを1枚ずつ分離する分離ローラ対2と、を備えている。分離ローラ対2の一方のローラの回転軸には、回動アーム26が回動自在に支持されており、ピックアップローラ1は、回動アーム26の先端に回転自在に支持されている。また、原稿搬送部100は、原稿Sの先端を揃えて搬送するレジストレーションローラ対4と、複数の搬送ローラ対3,5と、搬送ローラ6,8,9と、原稿Sをプラテンガラス201に押し付けるようにして搬送するプラテンローラ7と、を備えている。更に、原稿搬送部100は、原稿搬送路25を通って画像の読み取りが終了した原稿Sを機外に排出する排出ローラ対10と、原稿搬送路25から反転搬送路22に原稿Sを案内する切換え部材21と、を備えている。そして、原稿搬送部100は、流し読みされた後に排出ローラ対10によって機外に排出された原稿Sが積載される排出トレイ35を備えている。
原稿トレイ30は、原稿Sの幅方向にスライド自在に設けられた一対のガイド規制板24(図4参照)を有しており、一対のガイド規制板24が原稿トレイ30に積載された原稿Sの幅方向を規制することで原稿Sの給送時の安定性を確保している。また、原稿トレイ30は、図2に示すように、回動軸32を中心に回動可能なリフタ板33によって下方から支持されている。そして、原稿トレイ30は、図2(a)に示すように、リフタ板33が時計回りに回動することで、リフタ板33によって下方から押し上げられて上昇する。また、原稿トレイ30は、図2(b)に示すように、リフタ板33が反時計回りに回動することで、リフタ板33による支持が無くなり重力によって下降する。原稿トレイ30の詳しい昇降制御については、後述する。
次に、図3に示す画像読取装置500の制御ブロック図について説明する。画像読取部200には、図3に示すように、制御手段としてのCPU310と、ROM307と、RAM306と、が設けられており、CPU310には、入力ポート及び出力ポートが設けられている。ROM307には、制御用プログラムが格納されており、この制御用プログラムによって画像読取装置500の制御が行われている。RAM306には、入力データや作業用データが格納されている。なお、CPU310、ROM307及びRAM306は、図3においては画像読取部200に設けられているが、原稿搬送部100や、装置本体600に設けてもよい。
まず原稿搬送部100の制御ブロックについて説明する。CPU310の入力ポートには、各種のセンサ300と、原稿幅検出回路314と、が接続されている。各種のセンサ300は、具体的には、図1に示されるように、リードセンサ12と、排出センサ13と、分離後センサ15と、レジ前センサ16と、が表されている。また、各種のセンサ300は、原稿有無検知センサ17(積載検知部)と、底面検知センサ18と、給送準備センサ19と、第1原稿長さ検知センサ23と、第2原稿長さ検知センサ20と、が表されている。
CPU310の出力ポートには、ドライバ回路301が接続されており、ドライバ回路301には、各種搬送用のローラ及びリフタ板33を駆動するモータ302と、ソレノイド303と、クラッチ304と、が接続されている。ソレノイド303は、回動アーム26を駆動し、回動アーム26が駆動されることで、ピックアップローラ1が上下に揺動する。
次に画像読取部200の制御ブロックについて説明する。CPU310の入力ポートには、各種のセンサ305が接続されている。CPU310の出力ポートには、ドライバ回路311が接続されており、ドライバ回路311には、スキャナユニット209のランプ203と、スキャナユニット209を移動させるスキャナモータ309と、が接続されている。ランプ203は、CPU310の指示に従って、ON/OFF及び光量が制御される。また、CPU310には、CCDセンサユニット210のCCD制御部213と、画像処理部313と、画像メモリ312と、操作部400と、が接続されている。
CCDセンサユニット210から出力される画像信号は、デジタル画像データに変換され、画像処理部313でシェーディング補正をはじめとして、各種画像処理が施されて、画像メモリ312に書き込まれる。画像メモリ312に書き込まれたデータは図示しない外部システムへ転送される。外部システムは例えば複合複写機システムにおいて全体を制御するコントローラ部や、PC等がある。
次に、原稿Sを搬送しながら原稿Sの画像の読み取りを行う流し読み動作について説明する。外部のコントローラ部により流し読み動作のジョブ開始指示が入力されると、CPU310は、画像読取部200のスキャナユニット209を白色基準板219直下の位置まで移動し、シェーディング補正を実施する。シェーディング補正実施後、CPU310は、スキャナユニット209を流し読みガラス201直下の位置まで移動し、原稿Sが読み取り位置に到達するまで待機する。
原稿トレイ30は、原稿有無検知センサ17が原稿Sを検知していない状態では、底面検知センサ18によって原稿トレイ30の底面が検知される最下限位置まで下降している。そして、原稿トレイ30に原稿Sが積載されて、この原稿Sを原稿有無検知センサ17が検知すると、所定時間経過後に原稿トレイ30が上昇する。原稿トレイ30に積載された原稿Sの束の最上面の原稿が給送準備センサ19に当接して検知されると、原稿トレイ30は停止する。この位置は、ピックアップローラ1によって原稿Sが給送可能な給送位置である。なお、原稿トレイ30の上昇制御の詳しい説明については後述する。
その後、ピックアップローラ1が、原稿トレイ30に積載された原稿Sの束の最上面の原稿上に落下し回転開始する。なお、ピックアップローラ1は上下方向に可動するように配置され、下方向に落下して原稿Sの給送を行う。これにより、原稿Sの束の最上面の原稿が給送される。ピックアップローラ1によって給送された原稿Sは、分離ローラ対2の作用によって1枚に分離される。この分離は周知の分離技術によって実現されている。
分離ローラ対2によって分離された原稿Sは、搬送ローラ対3により、レジストレーションローラ対4へ搬送され、レジストレーションローラ対4に先端を突き当てられる。斜行した状態の原稿Sの先端が、レジストレーションローラ対4に突き当てられ、原稿Sにループが形成されることにより、斜行が補正される。
なお、原稿Sが原稿搬送路25を搬送されている際には、CPU310は、レジ前センサ16と分離後センサ15の位置における搬送距離カウント値を用いて、以下の例のように原稿長さを測定する。原稿長が分離後センサ15とレジ前センサ16との間の距離(L1)より長い場合、原稿Sの先端がレジ前センサ16に到達するタイミングが、原稿Sの後端が分離後センサ15に到達するより早い。この時は、分離後センサ15とレジ前センサ16との間の距離(L1)と、原稿Sの先端がレジ前センサ16に到達してから原稿後端が分離後センサ15で検知されるまでにカウントされた搬送距離(L2)との和(L1+L2)が原稿長となる。
一方、原稿長が分離後センサ15とレジ前センサ16との間の距離(L1)よりも短い場合、原稿Sの先端がレジ前センサ16に到達するタイミングが、原稿Sの後端が分離後センサ15に到達するより遅い。この時は、分離後センサ15とレジ前センサ16との間の距離(L1)から、原稿Sの後端が分離後センサ15に到達してから原稿Sの先端がレジ前センサ16で検知されるまでにカウントされた搬送距離(L3)を引いた長さ(L1−L3)が原稿長となる。
以上のように検知した原稿長と、後述する原稿幅検知結果に基づいて、改めて原稿サイズを確定する。これにより、スキャナユニット209による原稿Sの読み取りタイミングや、排出ローラ対10の逆転駆動タイミング等を正確に求めることができる。
レジストレーションローラ対4によって斜行が補正された原稿Sは、搬送ローラ対5及び搬送ローラ6によりプラテンガラス201上に送られる。なお、プラテンガラス201に搬送される際に、リードセンサ12により原稿Sの先端が検知される。リードセンサ12がオンしたタイミングから所定時間経過後に、スキャナユニット209により原稿Sの画像取り込みを開始する。例えば本実施の形態ではリードセンサ12から画像読み取り位置までの距離を50mm、原稿Sの搬送速度を100mm/Sと設計している。この場合には距離と搬送速度から、リードセンサ12がオンしたタイミングから原稿Sの先端が読み取り位置に到達する時間は500msecと求められる。従ってリードセンサ12がオンした後に500msec経過後に画像読み取りを開始する。
プラテンローラ7により搬送された原稿は、CPU310の制御により搬送ローラ8および搬送ローラ9で搬送され、排出センサ13が原稿Sの後端を検知した原稿後端検知タイミングをトリガとして、さらに排出ローラ対10まで搬送される。片面読み取りの場合、原稿Sはそのまま排出トレイ35へ排出される。分離後センサ15で原稿Sの後端が検知されると、原稿トレイ30上の次の原稿の有無が原稿有無検知センサ17で検知される。
流し読み動作により読み取られた原稿Sの光学的な画像は、プラテンガラス201から、スキャナユニット209、ミラー205,206、レンズ207を経由してCCDセンサユニット210に入力される。CCDセンサユニット210は、カラー画像読取用(RGB)3ラインセンサユニット212と、白黒画像読取用ラインセンサユニット211と、から構成される。CCDセンサユニット210に入力された原稿Sの画像情報は光電変換された後に画像処理が施されて画像メモリ312に格納後、図示しない外部システムに画像データとして転送される。
原稿Sの両面の画像を読み取る際には、切換え部材21を原稿Sの後端が通過した後に、切換え部材21が回動して搬送路を切換えると共に、排出ローラ対10が逆転駆動される。これにより、原稿Sは反転搬送路22に案内されて、プラテンガラス201上で裏面(第2面)の画像が読み取られた後に、排出トレイ35に排出される。
次に、図4(a)を用いて原稿トレイ30上での原稿のシート給送方向における長さの検知について説明する。第1原稿長さ検知センサ23(第1長さ検知部)及び第2原稿長さ検知センサ20(第2長さ検知部)は、シート給送方向において互いに異なる位置に配置されており、原稿トレイ30に積載された原稿のシート給送方向における長さを検知するセンサである。CPU310は、原稿トレイ30上の原稿有無検知センサ17がONした時に、第1原稿長さ検知センサ23及び第2原稿長さ検知センサ20の検知結果からシート給送方向における原稿の長さの概略を求めている。なお、以下では、シート給送方向における原稿の長さを、単に原稿の長さと言い、シート給送方向に直交する幅方向における原稿の長さを、単に原稿の幅と言う。また、原稿有無検知センサ17、第1原稿長さ検知センサ23及び第2原稿長さ検知センサ20は、原稿の長さを検知する第1検知手段120(サイズ検知手段)を構成する。
例えば、本実施の形態では、シート給送方向において、原稿有無検知センサ17から第1原稿長さ検知センサ23までの距離を230mm、原稿有無検知センサ17から第2原稿長さ検知センサ20までの距離を340mmに設定している。そして、CPU310は、原稿有無検知センサ17がONの状態で、第1原稿長さ検知センサ23がOFFの場合には、原稿の長さは230mm未満と検出する。原稿有無検知センサ17がON、第1原稿長さ検知センサ23がON、かつ第2原稿長さ検知センサ20がOFFの場合には、CPU310は、原稿の長さは230mm以上340mm以下の範囲であると検出する。原稿有無検知センサ17がON、第1原稿長さ検知センサ23がON、かつ第2原稿長さ検知センサ20がONの場合には、CPU310は、原稿の長さは340mm以上と検出する。以上のようにして検知された原稿の長さを、「長さ検知結果」という。
次に、図4(a)(b)を用いて原稿トレイ30上での原稿の幅の検知について説明する。原稿トレイ30には、積載された原稿Sの束の幅方向(図4の破線矢印で示す方向)にスライド可能なガイド規制板24,24(幅方向規制部材)が設けられている。ガイド規制板24,24は、不図示の連動機構によって、互いに幅方向における異なる方向に移動するように連動する。そして、原稿幅検出回路314(第2検知手段、サイズ検知手段、図3参照)は、ガイド規制板24,24の位置から、原稿の幅を検出する。
本実施の形態では、原稿幅検出回路314として、ガイド規制板24,24のスライド移動に伴って変化する可変ボリューム抵抗を適用している。CPU310は、この可変ボリューム抵抗に印加される電圧値を測定し、予め決めておいた対応テーブルを参照する事により原稿の幅として検出する。例えば、検出された電圧が3.3Vの時には幅が300mm、0Vの時には100mmである連続的な対応テーブルを作成しておく。実際の電圧値が1.65Vだった場合は、この対応テーブルを参照して幅が200mmであると判断する。そして、CPU310は、実際の電圧値が所定時間、例えば500msecの間変化がなかった場合、ガイド規制板24,24のスライド動作が停止したと判断して「幅検知結果」として原稿の幅の値を更新する。これにより、ユーザがガイド規制板24,24をスライド動作させている間中、原稿の幅の値(幅検知結果)が変更され続けることを防止している。
次に、図5を用いて、原稿トレイ30に積載された原稿Sが定形サイズかどうかの判定方法について説明する。CPU310は、前述した原稿の「長さ検知結果」と「幅検知結果」とを図5に示す表に当てはめて、原稿トレイ30に積載された原稿が定形サイズかどうかの判定を行う。例えば、原稿トレイ30にA4サイズの原稿をセットした場合の半定例について説明する。A4サイズの一般的なサイズは、幅(w)が約297mm、長さが約210mmと規定されている。これを図5に示す表に当てはめると、幅検出結果が「w>289」の範囲となる。また、原稿の長さが230mm未満であるので、上述したように、第1原稿長さ検知センサ23はON、第2原稿長さ検知センサ20はOFFとなる。したがって、「定形サイズ判定結果」の欄で「A4」と記載された項目に該当し、CPU310は、セットされた原稿SをA4サイズであると判定する。
同様にしてA3、B5、B4、A5、A4R、B5R、A5R、B6Rの各定形サイズの判定を行う。判定可能なサイズの種類は原稿の長さ検知や幅の検知の精度によって決まるものであり、図5で示したサイズは一例である。
ここで、ガイド規制板24,24を所定の幅に広げた状態で原稿Sをセットして、その後、ガイド規制板24,24を狭めた場合の原稿の幅の検知について説明する。ガイド規制板24,24を例えば最大まで広げた状態(w>289)で、A4サイズの原稿を横方向(以下A4Rサイズ)にして原稿トレイ30にセットしたケースで説明する。「幅検知結果」はガイド規制板24,24の幅である「w>289」を示し、A4Rサイズの原稿の長さは約297mmであるので第1原稿長さ検知センサ23はON、第2原稿長さ検知センサ20はOFFを示す。これを図5の表に当てはめると「未確定」と判定される。この状態では定形サイズと判定できない。この状態からユーザがガイド規制板24,24を原稿のサイズに合わせて狭め、原稿の端部にガイド規制板24,24が当接した位置でスライド動作を停止すると、「幅検知結果」が約210mmとなり、図5の表に当てはめるとA4Rサイズと判定される。したがって、原稿のサイズが定形サイズであると判定される。
図6は、本実施の形態の操作部400の一例を示し、コピー機能を使用する場合の各機能選択画面の例である。操作部400(入力手段)は、例えば原稿搬送部100の上面や、装置本体600の上部に設けられる。ユーザは、数字キー401、タッチパネル402に表示された各機能ボタンを押下してコピージョブの詳細設定を行い、JOB開始キー403を押下することでコピーが開始される。上記のようなユーザによる各キー入力操作は、CPU310へ伝達される。JOB開始キー403が押下されると実際にジョブが開始される。それ以外のキーが操作された場合は、ユーザにより何かしらの入力が行われたことを示す操作信号としてCPU310に送られる。原稿トレイ30に原稿が載置された状態でジョブ開始以外の操作信号を受信すると、CPU310は、ユーザが原稿をセットし終わってジョブの各種設定を開始したと判断する。
次に、原稿トレイ30の上昇制御について、図7に示すフローに沿って詳しく説明する。まず、CPU310は、原稿有無検知センサ17によって原稿トレイ30に原稿Sが積載されたかどうかを判定し(S701)、原稿有無検知センサ17が原稿を検知すると、ステップS702に進む。そして、CPU310は、原稿トレイ30に積載されたシートのサイズを検知し(S702)、上述した「長さ検知結果」及び「幅検知結果」に基づいて定形サイズかどうか判定する(S703)。定形サイズかどうかの判定については、図を用いて説明した通りである。
ステップS703において定形サイズ相当であると判定された場合には、CPU310は、原稿トレイ30の上昇速度を第1の速度V1に設定し(S704)、モータ302を制御してリフタ板33を第1の速度V1で上昇させる(S705)。これにより、原稿トレイ30も第1の速度V1に応じた速度で上昇する。なお、第1の速度V1は、即時に読取動作を開始する場合を想定し、ユーザの待ち時間を少なくするために、装置の正常動作で可能な限り速い速度に設定される。そして、給送準備センサ19が原稿Sの束の最上面の原稿を検知すると(S714)、CPU310は、モータ302を制御してリフタ板33及び原稿トレイ30を停止させ、原稿トレイ30の上昇制御が終了する。なお、この位置は、ピックアップローラ1によって原稿Sの給送が可能な給送位置である。
一方、ステップS703において定形サイズ相当ではないと判定された場合には、CPU310は、リフタ板33の上昇速度を第2の速度V2に設定し(S706)、モータ302を制御してリフタ板33を第2の速度V2で上昇させる(S707)。これにより、原稿トレイ30も第2の速度V2に応じた速度で上昇する。第2の速度V2は、第1の速度V1よりも遅い速度に設定されている。これは、前述したように、例えばユーザが原稿トレイ30に原稿を載置した後にガイド規制板24,24をスライド移動させる場合には、原稿を載置した直後においてCPU310は原稿を不定形サイズであると判定するからである。すなわち、たとえ原稿自体が定形サイズだったとしても、ユーザが原稿トレイ30に原稿をセットする方法によってはCPU310が不定形サイズ相当であると判定するためである。
そこで、ユーザがその後も所定の時間、たとえば3秒間は引き続きガイド規制板24,24を移動させることが可能な速度を第2の速度V2として設定する。つまり、原稿トレイ30上の原稿が3秒間はピックアップローラ1の高さに到達しないような、ゆっくりとした速度である。これにより、原稿のセットが完了する前に原稿トレイ30が上昇し終わって、原稿が原稿トレイ30とピックアップローラ1との間で挟持され、セット動作ができなくなることを防ぐことができる。
ステップS707において原稿トレイ30の上昇が開始されると、CPU310は、給送準備センサ19の検知結果に基づいて、原稿トレイ30が給送位置に到達したかどうか判定する(S708)。ステップS708において原稿トレイ30が給送位置に到達すると、CPU310は、モータ302を制御してリフタ板33及び原稿トレイ30を停止させ、原稿トレイ30の上昇制御が終了する。
ステップS708において原稿トレイ30が給送位置に到達していない場合には、CPU310は、原稿幅検出回路314に基づいて、「幅検知結果」が更新されたかどうか判定する(S709)。ステップS709において「幅検知結果」が更新されていると判定されると、CPU310は、再び原稿トレイ30に積載されたシートのサイズを検知する(S710)。そして、CPU310は、上述した「長さ検知結果」及び「幅検知結果」に基づいて定形サイズ相当か判定し(S711)、定形サイズ相当であると判定された場合には、リフタ板33の上昇速度を第2の速度V2から第1の速度V1に変更する(S713)。
ステップS709において「幅検知結果」が更新されていない、又はステップS711において定形サイズ相当ではないと判定された場合には、CPU310は、操作部400がユーザによって操作された(信号の入力がある)か否かを検出する(S712)。操作部400が操作されていない場合には、ステップS708に戻り、操作された場合には、リフタ板33の上昇速度を第2の速度V2から第1の速度V1に変更する(S713)。
そして、ステップS713からステップS714へと進み、給送準備センサ19に基づいて原稿トレイ30が給送位置に到達したことが検知されると、CPU310は、モータ302を制御してリフタ板33及び原稿トレイ30を停止させる。以上により、原稿トレイ30の上昇制御が終了する。
以上説明したように、本実施の形態は、リフタ板33(又は原稿トレイ30)の上昇速度を複数種類有する。たとえば第1の速度V1は装置の生産性を最大限に発揮できる速い速度であり、第2の速度V2は、原稿トレイ30を上昇させながら規制板24,24を所定時間操作可能な遅い速度である。
原稿トレイ30にセットされた原稿が定形サイズ相当と判定されなかった場合は、規制板24,24がまだ位置調整されている最中である可能性を考え、リフタ板33の上昇速度をV2に設定して上昇開始する。その後、原稿が定形サイズ相当であると判定された場合、またはユーザから何らかの操作部400への入力が行われた場合には、ガイド規制板24,24が位置調整済みであると見なし、リフタ板33の速度を第1の速度V1に変更して高速で上昇させる。これにより、ユーザの原稿セット操作を妨げることなく、かつ不定形原稿の時でも速やかに原稿トレイ30を上昇させて給送ジョブに要する時間を短くする事を両立する事が可能となる。
なお、本実施の形態には、第2の速度V2が0であることも含まれる。すなわち、ステップS703において定形サイズ相当ではないと判定された場合、CPU310は、原稿トレイ30を上昇させるためのモータ励磁動作のみを実行して、原稿トレイ30を実際には上昇させずに待機させる。その後、「幅検知結果」が更新されて定形サイズ相当であると判定された場合又は操作部400からの入力があった場合に、リフタ板33の上昇速度を第2の速度V2から第1の速度V1に変更する制御である。なお、「幅検知結果」が更新されず、操作部400からの入力が所定時間(例えば3秒間)ない場合に、自動的にリフタ板33の上昇速度を第2の速度V2から第1の速度V1に変更するように制御してもよい。
なお、ステップ713において、リフタ板33の上昇速度を第2の速度V2から第1の速度V1に変更しているが、変更した後の速度はこれに限らない。例えば、リフタ板33の上昇速度を、第2の速度V2から第1の速度よりも速い第3の速度に変更し、高速で原稿トレイ30を上昇させることによって、定形サイズ時と不定形サイズ時との給送ジョブに要する時間の差を少なくすることもできる。
また、本実施の形態では、リフタ板33を駆動することで原稿トレイ30を上昇させているが、例えば原稿トレイ30を直接モータ等に接続し、リフタ板を介さずに直接原稿トレイ30を上昇させるように構成してもよい。
また、本実施の形態で説明した原稿トレイ30の上昇制御は、装置本体600のマルチ給送部630に適用してもよい。すなわち、マルチ給送部630は、図1に示すように、装置本体600に開閉可能に支持される開閉扉631と、開閉扉631に回動自在に支持される中板632と、中板632を昇降させるリフタ板633と、を有している。そして、中板632の上昇制御を、上述した原稿トレイ30の上昇制御と同様に行ってもよい。
また、本実施の形態では、原稿トレイ30の上昇速度を変更する制御を行ったが、原稿トレイ30を昇降しない画像読取装置において、ピックアップローラ1の下降速度を変更するようにしてもよい。この場合においても本実施の形態と同様の効果が得られる。そして、原稿トレイ30とピックアップローラ1とを相対的に移動させる機構を移動機構とすると、本実施の形態においては、リフタ板33(移動部材)及びモータ302(駆動源)が移動機構を構成する。また、原稿トレイ30を固定し、ピックアップローラ1を下降制御する構成の場合には、回動アーム26(移動部材)及びソレノイド303(駆動源)が移動機構を構成する。
(第2の実施の形態)
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、上述したように原稿トレイ30を固定し、ピックアップローラ1を下降制御する構成である。ただし、ピックアップローラ1の速度を変更させるのではなく、他の制御を行うものである。この制御については後述する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、上述したように原稿トレイ30を固定し、ピックアップローラ1を下降制御する構成である。ただし、ピックアップローラ1の速度を変更させるのではなく、他の制御を行うものである。この制御については後述する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
原稿搬送部101(シート給送装置)は、図8に示すように、フレーム102に原稿トレイ130(積載手段)が固定されている。原稿トレイ130に原稿が積載されると、原稿有無検知センサ17によって検知され、この原稿の長さは、第1原稿長さ検知センサ23及び第2原稿長さ検知センサ20に基づいて検出される。分離ローラ対2の回動軸には、回動アーム26が回動可能に支持されており、回動アーム26の先端には、ピックアップローラ1が回転可能に支持されている。原稿トレイ130に積載された原稿S0は、ピックアップローラ1が下降し、ピックアップローラ1が当接した状態で回転することにより、給送される。回動アーム26は、ソレノイド303(図3参照)によって駆動される。
次に、ピックアップローラの下降制御について、図9に示すフローに沿って詳しく説明する。まず、CPU310は、原稿有無検知センサ17によって原稿トレイ130に原稿Sが積載されたかどうかを判定し(S901)、原稿有無検知センサ17が原稿を検知すると、ステップS902に進む。そして、CPU310は、原稿トレイ130に積載されたシートのサイズを検知し(S902)、上述した「長さ検知結果」及び「幅検知結果」に基づいて定形サイズかどうか判定する(S903)。定形サイズかどうかの判定については、図を用いて説明した通りである。なお、原稿が原稿トレイ130に検知されていない状態では、ピックアップローラ1は、図8(a)に示す上限位置に位置している。
ステップS903において定形サイズ相当であると判定された場合には、CPUは、回動アーム26の目標位置を第1の位置P1に設定し(S904)、ソレノイド303を制御して回動アーム26を第1の位置P1に向けて下降させる(S905)。
一方、ステップS903において定形サイズ相当ではないと判定された場合には、CPU310は、回動アーム26の目標位置を第2の位置P2に設定し(S906)、ソレノイド303を制御して回動アーム26を第2の位置P2に向け下降させる(S907)。第2の位置P2は、第1の位置P1よりも原稿トレイ130とピックアップローラ1とが離れた位置である。すなわち、第2の位置P2においては、原稿トレイ130とピックアップローラ1とが当接していないので、原稿が原稿トレイ130とピックアップローラ1との間で挟持され、セット動作ができなくなることを防ぐことができる。
ステップS907において回動アーム26の下降が開始されると、CPU310は、不図示のセンサに基づいて、回動アーム26が第2の位置P2に到達したかどうか判定する(S908)。ステップS908において回動アーム26が第2の位置P2に到達すると、CPU310は、ソレノイド303を制御して回動アーム26を所定時間(たとえば3行間)停止させる(S915)。そして、この所定時間が経過すると、CPU310は、回動アーム26の目標位置を第1の位置P1に変更し(S913)、ソレノイド303を制御して回動アーム26を第1の位置P1に向けて再び下降させる。
ステップS908において回動アーム26が第2の位置P2に到達していない場合には、CPU310は、原稿幅検出回路314に基づいて、「幅検知結果」が更新されたかどうか判定する(S909)。ステップS909において「幅検知結果」が更新されていると判定されると、CPU310は、再び原稿トレイ130に積載されたシートのサイズを検知する(S910)。そして、CPU310は、上述した「長さ検知結果」及び「幅検知結果」に基づいて定形サイズ相当か判定し(S911)、定形サイズ相当であると判定された場合には、回動アーム26の目標位置を第2の位置P2から第1の位置P1に変更する(S913)。
ステップS909において「幅検知結果」が更新されていない、又はステップS911において定形サイズ相当ではないと判定された場合には、CPU310は、操作部400がユーザによって操作された(信号の入力がある)か否かを検出する(S912)。操作部400が操作されていない場合には、ステップS908に戻り、操作された場合には、回動アーム26の目標位置を第2の位置P2から第1の位置P1に変更する(S913)。
そして、不図示のセンサによって回動アーム26が第1の位置P1に到達したことが検知されると(S914)、CPU310は、ソレノイド303を制御して回動アーム26を停止させ、ピックアップローラ1の下降制御が終了する。
以上説明したように、本実施の形態は、回動アーム26の目標位置を複数有している。そして、原稿トレイ130にセットされた原稿が定形サイズ相当と判定されなかった場合には、回動アーム26を、ピックアップローラ1が原稿から離間した第2の位置P2に向けて移動させる。回動アーム26が第2の位置P2に到達すると、ユーザが原稿セット操作できるように所定時間回動アーム26を停止させる。また、回動アームが第2の位置P2に向けて移動している最中に、原稿が定形サイズ相当であると判定された場合、またはユーザから何らかの操作部400への入力が行われた場合には、回動アーム26を停止させることなく第1の位置P1まで移動させる。このような制御を行うことにより、ユーザの原稿セット操作を妨げることなく、かつ不定形原稿の時でも速やかにピックアップローラ1を下降させて給送ジョブに要する時間を短くする事を両立する事が可能となる。
なお、ステップS915において、本実施の形態では回動アーム26を所定時間停止させた後に再度下降させるように制御していたが、これに限定されない。例えば、ステップS915において回動アーム26を停止させ、原稿が定形サイズ相当であると判定された場合、またはユーザから何らかの操作部400への入力が行われた場合に限り、回動アーム26を第1の位置P1まで下降させるように制御してもよい。
なお、第1の実施の形態のようにリフタ板33によって原稿トレイ30を上昇させる構成において、リフタ板33の目標位置を2つ(または複数)設けて第2の実施の形態のような制御をしてもよい。
1:給送手段(ピックアップローラ)、17:積載検知部(原稿有無検知センサ)、20:第2長さ検知部(第2原稿長さ検知センサ)、23:第1長さ検知部(第1原稿長さ検知センサ)、24:幅方向規制部材(ガイド規制板)、26:移動部材、移動機構(回動アーム)、30、130:積載手段(原稿トレイ)、33:移動部材、移動機構(リフタ板)、100:シート給送装置(原稿搬送部)、120:第1検知手段、サイズ検知手段、210:読取手段(CCDセンサユニット)、302:駆動源、移動機構(モータ)、303:駆動源、移動機構(ソレノイド)、310:制御手段(CPU)、314:第2検知手段、サイズ検知手段、400:入力手段(操作部)、500:画像読取装置、620:画像形成手段(画像形成部)、630:シート給送装置(マルチ給送部)、1000:画像形成装置(プリンタ)、P1:第1の位置、P2:第2の位置、S:シート(原稿)、V1:第1の速度、V2:第2の速度
Claims (23)
- シートが積載される積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記積載手段と前記給送手段とを相対的に移動させる移動機構と、
前記積載手段に積載されたシートのサイズを検知するサイズ検知手段と、を備え、
前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、第1の速度で前記移動機構を駆動し、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、前記第1の速度よりも遅い第2の速度で前記移動機構を駆動する、
ことを特徴とするシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定されて、前記移動機構が前記第2の速度で駆動された後に、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、前記移動機構を前記第2の速度から前記第1の速度に変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - ジョブに関する情報が入力される入力手段を備え、
前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定されて、前記移動機構が前記第2の速度で駆動された後に、前記入力手段が操作された場合には、前記移動機構を前記第2の速度から前記第1の速度に変更する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記積載手段に積載されたシートが前記給送手段によって給送可能な給送位置になると停止される、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記載置手段を上方に移動させる移動部材と、前記移動部材を駆動する駆動源と、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記給送手段を下方に移動させる移動部材と、前記移動部材を駆動する駆動源と、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段は、前記積載手段に積載されたシートのシート給送方向における長さを検知する第1検知手段と、前記積載手段に積載されたシートの前記シート給送方向に直交する幅方向における長さを検知する第2検知手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記第1検知手段は、シートが前記積載手段に積載されていることを検知する積載検知部と、互いに異なる位置に配置されて前記シート給送方向における前記積載検知部からのシートの長さを検知する第1長さ検知部及び第2長さ検知部と、を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。 - 前記積載手段に積載されたシートの前記幅方向における端部を規制する幅方向規制部材を備え、
前記第2検知手段は、前記幅方向規制部材の位置に基づいてシートの前記幅方向における長さを検知する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であるか判定する制御手段を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - シートが積載される積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記積載手段と前記給送手段とを相対的に移動させる移動機構と、
前記積載手段に積載されたシートのサイズを検知するサイズ検知手段と、を備え、
前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、前記積載手段に積載されたシートが前記給送手段によって給送可能な位置である第1の位置に到達するまで前記移動機構を駆動し、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定された場合には、前記第1の位置よりも前記積載手段と前記給送手段とが離れた位置である第2の位置に到達するまで前記移動機構を駆動する、
ことを特徴とするシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定されて、前記移動機構が前記第2の位置に向けて駆動された後に、前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であると判定された場合には、前記移動機構を前記第1の位置に到達するまで駆動する、
ことを特徴とする請求項11に記載のシート給送装置。 - ジョブに関する情報が入力される入力手段を備え、
前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定されて、前記移動機構が前記第2の位置に向けて駆動された後に、前記入力手段が操作された場合には、前記移動機構を前記第1の位置に到達するまで駆動する、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載のシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当ではないと判定されて、前記移動機構が前記第2の位置に到達すると、前記移動機構は、所定時間停止した後に、前記第1の位置に到達するまで駆動される、
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記載置手段を上方に移動させる移動部材と、前記移動部材を駆動する駆動源と、を有する、
ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記給送手段を下方に移動させる移動部材と、前記移動部材を駆動する駆動源と、を有する、
ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段は、前記積載手段に積載されたシートのシート給送方向における長さを検知する第1検知手段と、前記積載手段に積載されたシートの前記シート給送方向に直交する幅方向における長さを検知する第2検知手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記第1検知手段は、シートが前記積載手段に積載されていることを検知する積載検知部と、互いに異なる位置に配置されて前記シート給送方向における前記積載検知部からのシートの長さを検知する第1長さ検知部及び第2長さ検知部と、を有する、
ことを特徴とする請求項17に記載のシート給送装置。 - 前記積載手段に積載されたシートの前記幅方向における端部を規制する幅方向規制部材を備え、
前記第2検知手段は、前記幅方向規制部材の位置に基づいてシートの前記幅方向における長さを検知する、
ことを特徴とする請求項17又は18に記載のシート給送装置。 - 前記サイズ検知手段による検知が定形サイズ相当であるか判定する制御手段を備える、
ことを特徴とする請求項11乃至19のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記移動機構は、前記サイズ検知手段が前記積載手段にシートが積載されていることを検知すると、前記積載手段と前記給送手段が近づくように駆動される、
ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - シートは原稿であり、
請求項1乃至21のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置から給送された原稿の画像を読み取る読取手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至21のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
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2015
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