JP2008055991A - 自動二輪車のフェンダ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン17、車輪16、23を懸架し、該車輪の上方を覆い左右が下方に垂下するフェンダ42を備える車両であって、このフェンダ42の左右縁部42aの少なくとも一方の縁部の下方に消音器31を備えた自動二輪車のフェンダ構造において、フェンダ42の縁部42aから消音器31内方に向かって延びる折り返し部100を備えた。
【選択図】図6
Description
一方、この自動二輪車を後方から見て、リアフェンダの左右縁部の下方には、消音器が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、リアフェンダから流れ落ちる泥水等が消音器にかかるのを抑制する自動二輪車のフェンダ構造を提供することを目的とする。
この構成によれば、フェンダの内側に跳ね上げられた泥水等が折り返し部によって導かれ、フェンダから流れ落ちる際に消音器にかかり難くすることができる。
この構成によれば、フェンダの内側に跳ね上げられた泥水等が折り返し部によって導かれ、フェンダから流れ落ちる際に排気口にかからないようにすることができる。
この構成によれば、折り返し部と消音器とが干渉しないように取付けることができる。
この構成によれば、確実に消音器を避けて泥水等が流れ落ちるようにすることができる。
この構成によれば、折り返し部が泥水等を流すためのガイド機能を持つため、泥水等を確実に折り返し部に沿って流下させることができると共に、フェンダの縁部に乾いた泥などが詰まるのを防止することができる。
オフロード用バイクと称する自動二輪車10は、メインフレーム11の前部にヘッドパイプ12が設けられ、このヘッドパイプ12の下側には、フロントフォーク13が操向自在に取付けられている。このフロントフォーク13の上端には、ステアリングハンドル15が取付けられ、フロントフォーク13の下端には、前輪16が回転自在に取付けられている。
図3に示すように、図示しない後輪の上部の両側には、消音器31がそれぞれ配置されている。この消音器31には、図2〜図5に示すように、消音器31の後端部にエンドキャップ50がそれぞれ設けられている。このエンドキャップ50は、その形状が先端(車体後方)に向けて先細りしており、図4に示すように、エンドキャップ50の上側の輪郭線50aが水平よりも後方斜め下側に向けて傾斜している。なお、本実施例では消音器31を両側に配置しているが、消音器31をいずれか一方(片側)に配置してあってもよい。
また、エンドキャップ50の後端面50bには、その中央部に排気口51が形成されている。この排気口51は、エンジン17から排気管43を経由して送られてくる排気ガスを外部へ排出するためのものである。
また、リアフェンダ42は、図1及び図4に示すように、車体前後方向において後輪23の上方に亘って延在している。このリアフェンダ42は、その前側部分が消音器31の前側部分から消音器31の長手方向に略沿って後方斜め上側に延びており、エンドキャップ50の上方辺りで下方向に僅かに屈曲し、後方斜め上側に向けて延びている。また、このエンドキャップ50は、側面から見て後端部に向かうに従い、先細りする形状となっている。
リアフェンダ42の断面形状は、図6に示すように、下側を開放した逆U字形状になっており、両端部が下方に垂下する形状となっている。リアフェンダ42の縁部42aには、中心線Yに向かって(消音器31内方に向かって)折り返されて下側に傾斜するガイド部100(折り返し部)が設けられている。より詳細には、リアフェンダ42は、図示しない後輪の中心線Yと交わる位置に頂部42bを有し、この頂部42bから緩やかに両側外方の下側に向けて緩傾斜する第1傾斜部42cと、第1傾斜部42cの終端位置からさらに外側下方向(約30度の角度)に傾斜する第2傾斜部42dと、この第2傾斜部の終端位置からさらに外側下方向(約45の角度)に凹形状に傾斜する第3傾斜部42eと、この第3傾斜部42eの終端位置から外側下方向に急傾斜する第4傾斜部42fとを有し、この第4傾斜部42fの終端がリアフェンダ42の縁部42aとなっている。
なお、図7及び図8において、44は、リアフェンダ42を車体側に取付けるための取付け部(2箇所)である。
自動二輪車10の走行中に後輪23が跳ね上げた泥水等は、図6に示すリアフェンダ42の逆U字形状の内側上方、すなわち第1傾斜部42cの内側面で受けられ、泥水等がこのリアフェンダ42よりも上方に跳ね上げられないようになっている。なお、この泥水等とは、例えば、水分が混じって柔らかくなった土や粒土をいうが、本明細書では、土以外のものを含んで成るその他の流動物も含む概念である。
本実施の形態では、リアフェンダ42のガイド部100を一体に成形しているが、図10及び図11に示すように、リアフェンダ142とガイド部200とを別々に形成し、リアフェンダ142とガイド部200とをねじ等の締結部材201で締結することもできる。ガイド部100はリアフェンダ42の内方へ突出する形状であるため、一体に成型する場合には、成形金型が大きく、かつその形状が複雑になってしまうが、この構造によれば、金型を小さく、かつ形状を簡素化することができる。
11 メインフレーム
12 ヘッドパイプ
13 フロントフォーク
15 ステアリングハンドル
16 前輪
17 エンジン
18 ダウンチューブ
21 ピボット
22 スイングアーム
23 後輪
24 スプロケット
25 チェーン
26 燃料タンク
27 シートレール
28 サブステー
29 シート
31 消音器
31a 内側端部
33 クッションユニット
39 プロテクタ
42 リアフェンダ
42a 縁部
42b 頂部
42c 第1傾斜部
42d 第2傾斜部
42e 第3傾斜部
42f 第4傾斜部
43 排気管
50 エンドキャップ
50a 輪郭線
50b 後端面
51 排気口
51a 内周内側端部
100 ガイド部(折り返し部)
100a 端部(折り返し部端部)
142 リアフェンダ
200 ガイド部(折り返し部)
201 締結部材
Y 中心線
Claims (5)
- エンジン、車輪を懸架し、該車輪の上方を覆い左右が下方に垂下するフェンダを備える車両であって、このフェンダの左右縁部の少なくとも一方の縁部の下方に消音器を備えた自動二輪車のフェンダ構造において、
フェンダの縁部から消音器内方に向かって延びる折り返し部を備えたことを特徴とする自動二輪車のフェンダ構造。 - 前記折り返し部は、前記消音器の排気口よりも消音器内方に向かって延びることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフェンダ構造。
- 前記折り返し部は、前記消音器の外側形状に沿わせてフェンダ内方に入り込むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二輪車のフェンダ構造。
- 前記折り返し部端部は、消音器の内側端部よりも車体内方に位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の自動二輪車のフェンダ構造。
- 前記折り返し部が下り傾斜に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の自動二輪車のフェンダ構造。
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