JP2008055477A - 微細穴開け加工方法 - Google Patents

微細穴開け加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008055477A
JP2008055477A JP2006236382A JP2006236382A JP2008055477A JP 2008055477 A JP2008055477 A JP 2008055477A JP 2006236382 A JP2006236382 A JP 2006236382A JP 2006236382 A JP2006236382 A JP 2006236382A JP 2008055477 A JP2008055477 A JP 2008055477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
pilot hole
wall
picosecond laser
picosecond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006236382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4833773B2 (ja
Inventor
Takashi Kobayashi
崇 小林
Katsuyuki Nakajima
克幸 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006236382A priority Critical patent/JP4833773B2/ja
Publication of JP2008055477A publication Critical patent/JP2008055477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4833773B2 publication Critical patent/JP4833773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】精度良く加工が行える上、高速で穴開け加工が行える微細穴開け加工方法を提供する。
【解決手段】ワーク23にナノ秒レーザ光11を照射して下穴を開ける下穴加工工程と、下穴の内壁にピコ秒レーザ光17を照射して内壁を平滑に仕上げる仕上げ加工工程と、を有する。ナノ秒レーザ光11では、超短パルスレーザ光に比べてパルス幅が大きく、1パルス当たりのエネルギー、即ち、パルスエネルギーが大きいために、微細な深穴を高速で開けることが可能になる。ピコ秒レーザ光17では、ナノ秒レーザ光11に比べてパルス幅が小さくパルス繰返し周期毎の照射時間が短いため、ピコ秒レーザ光17の照射部分に近い部分の温度が上昇しにくく、熱影響部が生じにくいから、下穴内壁の仕上げ精度が向上し、下穴内壁がより平滑になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細穴開け加工方法の改良に関するものである。
従来の微細加工方法として、まず、ナノ秒レーザ光を被加工物に照射して被加工物を予熱し、次に、フェムト秒レーザ光を被加工物に照射して加工するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−212685公報
特許文献1の図1を以下の図4で説明する。なお、符号は振り直した。
図4は従来の微細加工方法を実施するレーザー加工装置を示すブロック図であり、レーザー加工装置100は、パルスレーザ光(ナノ秒レーザ光)101を出力するYAGレーザ102と、フェムト秒レーザ光103を出力するチタンサファイヤレーザ104とを備える。
YAGレーザ102から出力されたパルスレーザ光101はビームスプリッタ106にて反射した後、集光レンズ107で集光されて水晶基板108上に形成されているクロム膜111に照射される。
また、チタンサファイヤレーザ104から出力されたフェトム秒レーザ光103は、全反射ミラー112によって反射された後にビームスプリッタ106を透過し、集光レンズ107で集光されたクロム膜111に照射される。
初めにパルスレーザ光101がクロム膜111に照射されてクロム膜111の温度が上昇し、次に、フェトム秒レーザ光103がクロム膜111に照射されることで、熱的ポテンシャルが高い状態のクロム膜111が気化しアブレーション加工がなされる。
上記したフェトム秒レーザ光103は、パルス幅が非常に短いためにパルスエネルギーが小さいことから、フェトム秒レーザ光103で狭い範囲を熱影響を与えずに精度良く加工するには都合がよいが、例えば、微細な深穴の穴開け加工を行う場合は、少しずつ徐々に加工することになるため、加工に多くの時間を要する。
本発明の目的は、精度良く加工が行える上、高速で穴開け加工が行える微細穴開け加工方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、部材にナノ秒レーザ光を照射して下穴を開ける下穴加工工程と、下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して内壁を平滑に仕上げる仕上げ加工工程と、を有することを特徴とする。
作用として、部材に予めナノ秒レーザ光を照射して下穴を開け、次に、下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して下穴の内壁を仕上げる。
ナノ秒レーザ光では、従来のようなピコ秒レーザ光、フェムト秒レーザ光等の超短パルスレーザ光に比べてパルス幅が大きく、1パルス当たりのエネルギー、即ち、パルスエネルギーが大きいために、微細な深穴を高速で開けることが可能になる。
ピコ秒レーザ光では、ナノ秒レーザ光に比べてパルス幅が小さくパルス繰返し周期毎の照射時間が短いため、ピコ秒レーザ光の照射部分に近い部分の温度が上昇しにくく、熱影響部が生じにくいから、下穴内壁の仕上げ精度が向上し、下穴内壁がより平滑になる。
請求項2に係る発明は、下穴加工工程では、ナノ秒レーザ光を、その光軸を回転させずに照射し、部材を蒸発除去加工することを特徴とする。
作用として、ナノ秒レーザ光で光軸を回転させて穴開け加工を行うと、集光する位置は、少し偏心している場合があるので、回転させると、偏心分だけ下穴の内径が大きくなるが、光軸を回転させなければ、照射範囲を小さくでき、加工径を小さくすることが可能になる。
請求項3に係る発明は、下穴加工工程の蒸発除去加工に際して、一旦溶融した後に凝固して下穴に形成される凝固部の層厚さを下穴の内径に対して10%〜40%としたことを特徴とする。
作用として、ナノ秒レーザ光による蒸発除去加工で下穴を開けた場合、パルスエネルギーが大きいことにより、下穴の内壁に一旦溶融してから凝固した凝固部が形成される。この凝固部は下穴の穴精度を低下させる。
凝固部の層厚さが40%を超えると、後工程である仕上げ加工工程での加工量が多くなり、加工に多くの時間を要する。凝固部の層厚さを10%〜40%に抑えれば、仕上げ加工工程での加工時間を短縮することが可能になる。
請求項4に係る発明は、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁を蒸発除去加工することを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁に照射して内壁を溶融、そして蒸発させる蒸発除去加工で徐々に除去すれば、下穴内壁の仕上げ精度が向上する。更に、ピコ秒レーザ光では熱影響部が生じにくいことからも、下穴内壁の仕上げ精度がより一層向上し、下穴内壁がより平滑になる。
請求項5に係る発明は、仕上げ加工工程では、ピコ秒レーザ光を部材と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光が下穴内壁の各部に均等に照射され、内壁の仕上げ精度がより向上する。また、ピコ秒レーザ光が下穴に局部的に照射されることがないため、熱影響部がより一層生じにくい。
請求項6に係る発明は、下穴加工工程、あるいは仕上げ加工工程の少なくとも一方の工程では、ナノ秒レーザ光又はピコ秒レーザ光を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送することを特徴とする。
作用として、発生した蒸気が蒸気除去装置で吸引又は圧送されるため、蒸気によってナノ秒レーザ光又はピコ秒レーザ光が遮られることがない。
請求項7に係る発明は、ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力を、300kW〜1MWとしたことを特徴とする。
作用として、レーザ発振器のピーク出力が300kW未満では、例えば、部材を金属とした場合には、金属蒸発が発生しにくくなり、蒸発除去加工に多くの時間を要する。
レーザ発振器のピーク出力が1MWを超えると、下穴の内壁に熱影響部が生じやすくなる。
請求項8に係る発明は、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間を、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上としたことを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間が、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍未満であると、部材への入熱量が大きくなり、下穴内壁で熱影響部が生じやすくなる。
請求項1に係る発明では、部材にナノ秒レーザ光を照射して下穴を開ける下穴加工工程と、下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して内壁を平滑に仕上げる仕上げ加工工程と、を有するので、下穴加工工程では、パルスエネルギーの大きなナノ秒レーザ光で下穴を高速で開けることができる。また、仕上げ加工工程では、パルス幅の小さなピコ秒レーザ光を照射することにより下穴内壁に熱影響部が生じにくくなり、下穴内壁を精度良く平滑に仕上げることができる。
請求項2に係る発明では、下穴加工工程では、ナノ秒レーザ光を、その光軸を回転させずに照射し、部材を蒸発除去加工するので、ナノ秒レーザ光で光軸を回転させて穴開け加工を行う場合に比べてナノ秒レーザ光の照射範囲を小さくすることができ、内径の小さな下穴を開けることができる。
請求項3に係る発明では、下穴加工工程の蒸発除去加工に際して、一旦溶融した後に凝固して下穴に形成される凝固部の層厚さを下穴の内径に対して10%〜40%としたので、凝固部の層厚さを下穴の内径の10%〜40%に抑えることで、後工程である仕上げ加工工程での加工量を少なくすることができ、加工時間を短縮することができる。
請求項4に係る発明では、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁を蒸発除去加工するので、下穴の内径よりも小さく集光させたピコ秒レーザ光によって、下穴の内壁の小さな範囲を徐々に蒸発除去加工することができ、下穴の内壁をより精度よく平滑に加工することができる。
請求項5に係る発明では、仕上げ加工工程では、ピコ秒レーザ光を部材と相対的に旋回させながら照射するので、ピコ秒レーザ光を下穴の内壁の各部により均等に照射することができ、下穴の内壁をより平滑に仕上げることができる。また、下穴に局部的に照射されることがないため、熱影響部をより一層生じにくくすることができる。
請求項6に係る発明では、下穴加工工程、あるいは仕上げ加工工程の少なくとも一方の工程では、ナノ秒レーザ光又はピコ秒レーザ光を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送するので、蒸気によってナノ秒レーザ光又はピコ秒レーザ光が遮られることがなく、良好に仕上げ加工することができる。
請求項7に係る発明では、ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力を、300kW〜1MWとしたので、下穴内壁の蒸発除去加工を短時間で行うことができるとともに下穴内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
請求項8に係る発明では、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間を、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上としたので、ピコ秒レーザ光の非照射時間を大きくすることで、下穴内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るレーザ加工装置の説明図であり、レーザ加工装置10は、ナノ秒レーザ光11を発振するナノ秒レーザ発振器12と、ピコ秒レーザ光13を発振する超短パルスレーザ発振器14と、この超短パルスレーザ発振器14から発振されたピコ秒レーザ光13を増幅する増幅器16と、この増幅器16から出力されたピコ秒レーザ光17を反射させるミラー18と、ピコ秒レーザ光17を透過させるとともにナノ秒レーザ発振器12で発振されたナノ秒レーザ光11を反射させるミラー21と、これらのナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17の集光位置を変化させるビームローテータ22と、ナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17をワーク23(例えば、鋼材)に集光させる集光レンズ24と、ワーク23を載せるテーブル26と、ワーク23にナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17を照射したときにワーク23から発生する蒸気を吸引する吸引装置27と、ナノ秒レーザ発振器12、超短パルスレーザ発振器14、ビームローテータ22の作動及びテーブル26の水平移動を制御する制御装置28とからなる。なお、31は吸引装置27に備える吸引ダクトである。
ナノ秒レーザ光11は、ナノ秒レーザ発振器12でパルス発振により生成されたパルスレーザ光であり、そのパルス幅がナノ秒のオーダー、即ち10−9秒のオーダーのものである。
ナノ秒レーザ発振器12は、レーザ媒質(即ち、発光物質)としてYAG等を用いたものである。
ピコ秒レーザ光13は、超短パルスレーザ発振器14でパルス発振により生成されたパルスレーザ光であり、そのパルス幅がピコ秒のオーダー、即ち10−12秒のオーダーのものである。
超短パルスレーザ発振器14は、レーザ媒質としてイットリビウム(Ytterbium)を用いたものであり、例えば、パルス繰返し周波数が500kHz〜100MHzのシード光(種光)用レーザを発振することができるシード光用レーザ発振器である。このようなシード光用レーザ発振器は市販されているため、安価に入手することができる。
まず、以上に述べたナノ秒レーザ光11によってワーク23に下穴を開ける下穴加工工程を次に説明する。
図2(a)〜(e)は本発明に係るレーザ加工装置による下穴加工工程を示す作用図である。
(a)において、ワーク23の上面23aに集光レンズの焦点が一致するように調整してワーク23の上面23aにナノ秒レーザ光11を照射する。なお、D0は焦点におけるナノ秒レーザ光11の集光径(即ち、スポット径)であり、例えば、集光径D0=約100μmである。
これにより、ワーク23の上面23aは融点に達して溶融し始める。23bは溶融部である。
ナノ秒レーザ光11は、その横断面形状が円形でない場合には、その光軸を回転させることで横断面を円形にすることがある。しかし、光軸を回転させると、回転させる装置の精度によりナノ秒レーザ光のワークへの照射部分が広がり、加工径が大きくなる。
本実施形態では、ナノ秒レーザ光11の光軸を回転させないので、照射範囲を小さくすることができる。ただし、ワーク23への照射部分は円形でなくなる場合があるので、後工程である仕上げ加工工程で仕上げ加工と共に円形となるように加工する。従って、特別に円形に加工する工程は設けていない。
(b)において、ナノ秒レーザ光11が照射されたワーク23には(a)のときよりも大きな溶融部23dが出来る。
溶融部23dの中央部は、周囲よりも温度が高いために、沸点に達して蒸気23eが盛んに発生するため、蒸気23eの圧力で外側に押し退けられる。この蒸気23eがナノ秒レーザ光11を遮ると、ワーク23の穴開けに支障をきたすので、吸引装置の吸引ダクト31から吸引する。
(c)は、ナノ秒レーザ光が照射されない非照射時間での状態を示す。(b)に示した溶融部23dの母材に近い部分は凝固して凝固部23fとなり、この凝固部23fの内側に未凝固状態にある溶融部23gが残る。
以降は、(b)及び(c)と同様な照射と非照射とを繰り返す。
(d)は、ワーク23の上面23aから下面23jに貫通する下穴23Lが開けられた状態を示す。23kは加工中に一旦溶融し、そして凝固して下穴23Lの表層に出来た筒状の凝固部、23mは凝固部23kの周囲に出来た熱影響部(複数の点で示される層状の部分)、33は下穴23Lの内面である。
熱影響部23mは、凝固部23kと、ワーク23の熱影響を受けていない部分(即ち、母材原質域)との間の部分で、母材に対して組織が変化している部分である。
ここで、下穴23Lの内径(即ち、凝固部23kの内径)をD1、凝固部23kの外径をD2、熱影響部23mの外径をD3、下穴23Lの穴深さ(ここでは、ワーク23の厚さに一致する。)をdeとする。下穴23Lの穴深さdeは、例えば、小さくとも1mmである。
上記した凝固部23kの層厚さ(D2−D1)/2は、下穴23Lの内径D1の10〜40%である。
(e)は、(a)〜(c)に示したナノ秒レーザ光の発振器であるナノ秒レーザ発振器12(図1参照)の出力と時間との関係を示すグラフであり、縦軸は出力、横軸は時間を表す。
ナノ秒レーザ発振器の出力はゼロからピーク出力P1までパルス状に変化する。図中のT1はパルス幅、即ちナノ秒レーザ光の照射時間(即ち、パルス幅T1は10−9秒のオーダーである。)、T2はナノ秒レーザ光の非照射時間、T0はパルス繰返し周期である。このパルス繰返し周期T0から求められるパルス繰返し周波数(発振周波数)は、例えば、1kHz〜50kHzである。
このように、パルスレーザ光であるナノ秒レーザ光をワークにパルス繰返し周期T0毎に照射時間T1だけ照射することで、段階的に母材を溶融・蒸発させて下穴加工することができる。
ナノ秒レーザ光では、照射時間がピコ秒レーザ光に比べて長いため、パルスエネルギーを大きくすることができ、蒸発除去加工量を多くすることができて、下穴をより高速で開けることができる。
次に、以上に述べたピコ秒レーザ光17によってワーク23の下穴23Lの内壁を仕上げる仕上げ加工工程を説明する。
図3(a)〜(d)は本発明に係るレーザ加工装置による下穴の仕上げ加工工程を示す作用図である。
(a)において、前工程である下穴加工工程では、下穴23Lの表層に精度を低下させる凝固部23kが残っているので、この凝固部23k(あるいは凝固部23kとこの周囲の熱影響部23m)をピコ秒レーザ光17で除去する。本実施形態では下穴23Lに出来ている凝固部23kを厚さを有する内壁とし、この内壁にピコ秒レーザ光17を照射して除去し、内面の精度が高い平滑な穴を形成する。
まず、ワーク23の凝固部23kの上端面に集光レンズの焦点が一致するように調整して、ビームローテータによってピコ秒レーザ光17が筒状の凝固部23kの端面に常に照射されるように渦巻き状に照射される位置を変更する。(凝固部23kと熱影響部23mとを除去する場合は、凝固部23kと熱影響部23mとの両端面にピコ秒レーザ光17を照射する。)
これにより、ワーク23の凝固部23kは渦巻き状に除去される。
(b)は凝固部23kの除去の途中の状態を示す。ピコ秒レーザ光17を照射中は、凝固部23kが沸点に達して蒸気23pが発生するため、この蒸気23pを吸引装置の吸引ダクト31(吸引ダクト31は吸引ダクト31a,31bからなる。)で吸引し、蒸気23pによって仕上げ加工が阻害されるのを防止する。
仕上げ加工が進むにつれて、ピコ秒レーザ17の入光側とは反対側の吸引ダクト31bで吸引する方がよい。レーザ光を遮ることなく加工することができるからである。例えば、入光側から焦点位置までの距離に比して、吸引ダクト31bの負圧を上げるように図示しない制御手段で制御してもよいし、また、吸引ダクト31aを利用して、吸引ダクト31aから気体を噴出させて気流を作り、入光側とは反対側から吸引ダクト31bで気体と共に蒸気23pを吸引してもよい。
凝固部23kの除去は、引き続きワーク23の下面まで行う。なお、35は下穴23Lの仕上げ加工が完了した仕上げ完了穴であり、仕上げ完了穴35の内面36は精度良く平滑に仕上げられている。
ピコ秒レーザ17による蒸発除去加工中は、後述するように加工部分に近い部分、即ち、仕上げ完了穴35に熱影響部が生じにくい。仕上げ完了穴35の内壁36はもともと熱影響部23mであるが、この熱影響部23mの熱影響度合がピコ秒レーザ17による加工を行っても更に大きくなりにくい。
凝固部23kと熱影響部23mとの両方をピコ秒レーザ17で蒸発除去加工した場合には、熱影響部23mに隣接していた母材には熱影響部が生じにくい。
(c)は凝固部23kの平面図であり、この凝固部23kに集光径D4のピコ秒レーザ光17を矢印の向きに回転させながら照射する状態を示す。ピコ秒レーザ光17の集光径D4は、例えば、5μmである。
(d)は、(a),(b)に示したピコ秒レーザ光の発振器である超短パルスレーザ発振器14(図1参照)の出力と時間との関係を示すグラフであり、縦軸は出力、横軸は時間を表す。
超短パルスレーザ発振器の出力はゼロからピーク出力P2までパルス状に変化する。図中のT4はパルス幅、即ちピコ秒レーザ光の照射時間(即ち、パルス幅T4は10−12秒のオーダーである。)、T5はピコ秒レーザ光の非照射時間、T3はパルス繰返し周期である。
上記の非照射時間T5は、例えば、パルス幅T4の500倍以上の時間である。
パルス繰返し周期T3から求められるパルス繰返し周波数(発振周波数)は、例えば、100kHz〜1.1MHzである。
このように、エネルギー密度を高くすることが可能なピコ秒レーザ光をワークにパルス繰返し周期T3毎に照射時間T4だけ照射することで、段階的に瞬時に母材を溶融・蒸発させて下穴23Lの凝固部23kを削除して高速で仕上げ加工することができる。
また、ピコ秒レーザ光で仕上げ加工を行う場合には、パルス繰返し周期T3に非照射時間T5を有するから、この非照射時間T5でワークへの入熱をコントロールすることができ、連続発振によるレーザ光に比べて、ワークの照射箇所近傍での温度上昇を抑えることができ、熱影響部を生じにくくすることができる。
以上の図2(a)〜(e)及び図3(a)〜(d)に示したように、本発明は第1に、部材としてのワーク23にナノ秒レーザ光11を照射して下穴23Lを開ける下穴加工工程と、下穴23Lの内壁(凝固部23k)にピコ秒レーザ光17を照射して内壁を平滑に仕上げる仕上げ加工工程と、を有することを特徴とする。
これにより、下穴加工工程では、パルスエネルギーの大きなナノ秒レーザ光11で下穴23Lを高速で開けることができる。また、仕上げ加工工程では、パルス幅T4の小さなピコ秒レーザ光17を照射することにより下穴23Lの内壁に熱影響部が生じにくくなり、下穴23Lの内壁を精度良く平滑に仕上げることができる。
本発明は第2に、下穴加工工程では、ナノ秒レーザ光11を、その光軸を回転させずに照射し、ワーク23を蒸発除去加工することを特徴とする。
これにより、ナノ秒レーザ光11で光軸を回転させて穴開け加工を行う場合に比べてナノ秒レーザ光11の照射範囲を小さくすることができ、内径D1の小さな下穴23を開けることができる。
本発明は第3に、下穴加工工程の蒸発除去加工に際して、一旦溶融した後に凝固して下穴23に形成される凝固部23kの層厚さを下穴23の内径D1に対して10%〜40%としたことを特徴とする。
凝固部23kの層厚さを下穴23の内径D1の10%〜40%に抑えることで、後工程である仕上げ加工工程での加工量を少なくすることができ、加工時間を短縮することができる。
本発明は第4に、ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内径D1よりも小さく集光させ、下穴23Lの内壁を蒸発除去加工することを特徴とする。
ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内径D1よりも小さく集光させ、下穴23Lの内壁に照射して内壁を溶融、そして蒸発させる蒸発除去加工で小さな範囲を徐々に除去すれば、下穴23Lの内壁の仕上げ精度を向上させることができる。
更に、ピコ秒レーザ光17による熱影響部が生じにくいことからも、下穴23Lの内壁の仕上げ精度がより一層向上し、下穴23Lの内壁をより平滑にすることができる。
本発明は第5に、ピコ秒レーザ光17をワーク23と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする。
これにより、ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内壁の各部により均等に照射することができ、下穴23Lの内壁をより平滑に仕上げることができる。また、ピコ秒レーザ光17が下穴23Lの内壁に局部的に照射されることがないため、熱影響部をより一層生じにくくすることができる。
本発明は第6に、下穴加工工程、あるいは仕上げ加工工程の少なくとも一方の工程では、ナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気23pを蒸気除去装置としての吸引装置27で吸引することを特徴とする。
これにより、蒸気によってナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17が遮られることがなく、良好に仕上げ加工することができる。
本発明は第7に、ピコ秒レーザ光17を発振する超短パルスレーザ発振器14(図1参照)のピーク出力は、300kW〜1MWであることを特徴とする。
超短パルスレーザ発振器14の出力が300kW未満では、例えば、ワーク23を金属とした場合には、金属蒸発が発生しにくくなり、蒸発除去加工に多くの時間を要する。
超短パルスレーザ発振器14の出力が1MWを超えると、下穴23Lの内壁に熱影響部が生じやすくなる。
従って、本発明では、超短パルスレーザ発振器14の出力を、300kW〜1MWとしたので、下穴23Lの内壁の蒸発除去加工を短時間で行うことができるとともに下穴23Lの内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
本発明は第8に、ピコ秒レーザ光17のパルス繰返し周期T3のうちの非照射時間T5を、パルス繰返し周期T3のうちのパルス幅T4の500倍以上としたことを特徴とする。
ピコ秒レーザ光17のパルス繰返し周期T3のうちの非照射時間T5が、パルス繰返し周期T3のうちのパルス幅T4の500倍未満であると、ワーク23への入熱量が大きくなり、下穴23Lの内壁で熱影響部が生じやすくなる。
従って、本発明では、ピコ秒レーザ光17の非照射時間T5をパルス幅T4の500倍以上としたので、ピコ秒レーザ光17の非照射時間T5を大きくすることができ、下穴23Lの内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
尚、本実施形態では、図1に示したように、蒸気除去装置として吸引装置27を用いたが、これに限らず、蒸気除去装置として、蒸気に圧縮空気を吹き付けて蒸気を圧送することで蒸気がピコ秒レーザ光を遮るのを防止する圧送装置を用いてもよい。
本発明の微細穴開け加工方法は、部材の深穴加工に好適である。
本発明に係るレーザ加工装置の説明図である。 本発明に係るレーザ加工装置による下穴加工工程を示す作用図である。 本発明に係るレーザ加工装置による下穴の仕上げ加工工程を示す作用図である。 従来の微細加工方法を実施するレーザー加工装置を示すブロック図である。
符号の説明
11…ナノ秒レーザ光、14…レーザ発振器(超短パルスレーザ発振器)、17…ピコ秒レーザ光、22…ビームローテータ、23…部材(ワーク)、23p…蒸気、23k…内壁(凝固部)、23L…下穴、27…蒸気除去装置(吸引装置)、D0…ナノ秒レーザ光の集光径、D1…下穴の内径(凝固部の内径)、T3…ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期、T4…ピコ秒レーザ光のパルス幅、T5…ピコ秒レーザ光の非照射時間、P2…レーザ発振器の出力(超短パルスレーザ発振器のピーク出力)。

Claims (8)

  1. 部材にナノ秒レーザ光を照射して下穴を開ける下穴加工工程と、
    前記下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して前記内壁を平滑に仕上げる仕上げ加工工程と、を有することを特徴とする微細穴開け加工方法。
  2. 前記下穴加工工程では、前記ナノ秒レーザ光を、その光軸を回転させずに照射し、前記部材を蒸発除去加工することを特徴とする請求項1記載の微細穴開け加工方法。
  3. 前記下穴加工工程の蒸発除去加工に際して、一旦溶融した後に凝固して前記下穴に形成される凝固部の層厚さが前記下穴の内径に対して10%〜40%であることを特徴とする請求項2記載の微細穴開け加工方法。
  4. 前記ピコ秒レーザ光を前記下穴の内径よりも小さく集光させ、前記下穴の内壁を蒸発除去加工することを特徴とする請求項1記載の微細穴開け加工方法。
  5. 前記仕上げ加工工程では、前記ピコ秒レーザ光を前記部材と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする請求項1又は請求項4記載の微細穴開け加工方法。
  6. 前記下穴加工工程、あるいは前記仕上げ加工工程の少なくとも一方の工程では、前記ナノ秒レーザ光又は前記ピコ秒レーザ光を前記内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の微細穴開け加工方法。
  7. 前記ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力は、300kW〜1MWであることを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6記載の微細穴開け加工方法。
  8. 前記ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間は、前記パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上であることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項記載の微細穴開け加工方法。
JP2006236382A 2006-08-31 2006-08-31 微細穴開け加工方法 Active JP4833773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236382A JP4833773B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 微細穴開け加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236382A JP4833773B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 微細穴開け加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008055477A true JP2008055477A (ja) 2008-03-13
JP4833773B2 JP4833773B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=39238835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236382A Active JP4833773B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 微細穴開け加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4833773B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011203A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Panasonic Corp ディスプレイパネルへの塗布方法および装置、ディスプレイパネルの製造方法および装置
DE102011000005A1 (de) 2010-01-06 2011-09-01 Denso Corporation Vorrichtung und Verfahren zur Bearbeitung eines Werkstücks mit einem Laserstrahl
CN102962589A (zh) * 2012-11-28 2013-03-13 江苏金方圆数控机床有限公司 一种脉冲激光穿孔装置及其穿孔方法
JP2013082006A (ja) * 2011-09-28 2013-05-09 Lps Works Co Ltd 極短パルスレーザによる多次元パターン形成装置及び形成方法
JP2013248669A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Agie Charmilles New Technologies Sa デュアルレーザヘッド
JP2015520938A (ja) * 2012-04-13 2015-07-23 サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィク レーザナノ加工装置および方法
WO2015113302A1 (zh) * 2014-01-30 2015-08-06 西门子公司 用于激光钻孔工艺的仿真系统和方法
CN108406141A (zh) * 2018-04-18 2018-08-17 中国科学院西安光学精密机械研究所 基于光学相干层析扫描的超快激光微孔加工方法及装置
CN110640338A (zh) * 2019-08-21 2020-01-03 江苏大学 一种基于贝塞尔光束的复合脉冲激光深孔加工装置
CN112264724A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 北京理工大学重庆创新中心 一种基于贝塞尔光束加工微孔结构的方法
WO2021051711A1 (zh) * 2019-09-17 2021-03-25 深圳市牧激科技有限公司 激光加工装置及其加工方法
WO2021200953A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 本田技研工業株式会社 レーザ加工方法
CN113996952A (zh) * 2021-11-05 2022-02-01 西安航天动力研究所 一种发动机微型油滤网的超快激光切割方法
KR102363046B1 (ko) * 2021-08-18 2022-02-15 주식회사 21세기 펨토초 레이저를 이용한 박막시트 적층용 상부금형의 마이크로 홀 가공방법
CN108406141B (zh) * 2018-04-18 2024-05-03 西安中科微精光子科技股份有限公司 基于光学相干层析扫描的超快激光微孔加工方法及装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104959731B (zh) * 2015-06-19 2016-11-23 北京航空航天大学 一种制备铝合金表面纳米多孔结构的激光方法
KR20200120794A (ko) 2019-04-11 2020-10-22 삼성디스플레이 주식회사 표시 모듈, 표시 모듈 제조 방법, 및 레이저 가공 방법
CN112222628B (zh) * 2020-10-09 2021-04-27 深圳市大德激光技术有限公司 一种超快激光金属精雕方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269793A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Ricoh Microelectronics Co Ltd レーザ加工方法
JP2003260579A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2005511313A (ja) * 2001-11-30 2005-04-28 松下電器産業株式会社 レーザーフライス加工方法
JP2005511312A (ja) * 2001-11-30 2005-04-28 松下電器産業株式会社 一定工具経路アルゴリズムを利用するレーザーフライス加工方法。

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269793A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Ricoh Microelectronics Co Ltd レーザ加工方法
JP2005511313A (ja) * 2001-11-30 2005-04-28 松下電器産業株式会社 レーザーフライス加工方法
JP2005511312A (ja) * 2001-11-30 2005-04-28 松下電器産業株式会社 一定工具経路アルゴリズムを利用するレーザーフライス加工方法。
JP2003260579A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011203A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Panasonic Corp ディスプレイパネルへの塗布方法および装置、ディスプレイパネルの製造方法および装置
DE102011000005A1 (de) 2010-01-06 2011-09-01 Denso Corporation Vorrichtung und Verfahren zur Bearbeitung eines Werkstücks mit einem Laserstrahl
JP2013082006A (ja) * 2011-09-28 2013-05-09 Lps Works Co Ltd 極短パルスレーザによる多次元パターン形成装置及び形成方法
JP2015520938A (ja) * 2012-04-13 2015-07-23 サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィク レーザナノ加工装置および方法
JP2013248669A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Agie Charmilles New Technologies Sa デュアルレーザヘッド
CN102962589A (zh) * 2012-11-28 2013-03-13 江苏金方圆数控机床有限公司 一种脉冲激光穿孔装置及其穿孔方法
WO2015113302A1 (zh) * 2014-01-30 2015-08-06 西门子公司 用于激光钻孔工艺的仿真系统和方法
CN108406141B (zh) * 2018-04-18 2024-05-03 西安中科微精光子科技股份有限公司 基于光学相干层析扫描的超快激光微孔加工方法及装置
CN108406141A (zh) * 2018-04-18 2018-08-17 中国科学院西安光学精密机械研究所 基于光学相干层析扫描的超快激光微孔加工方法及装置
CN110640338A (zh) * 2019-08-21 2020-01-03 江苏大学 一种基于贝塞尔光束的复合脉冲激光深孔加工装置
WO2021051711A1 (zh) * 2019-09-17 2021-03-25 深圳市牧激科技有限公司 激光加工装置及其加工方法
WO2021200953A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 本田技研工業株式会社 レーザ加工方法
CN112264724A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 北京理工大学重庆创新中心 一种基于贝塞尔光束加工微孔结构的方法
KR102363046B1 (ko) * 2021-08-18 2022-02-15 주식회사 21세기 펨토초 레이저를 이용한 박막시트 적층용 상부금형의 마이크로 홀 가공방법
WO2023022328A1 (ko) * 2021-08-18 2023-02-23 주식회사 21세기 펨토초 레이저를 이용한 박막시트 적층용 상부금형의 마이크로 홀 가공방법
JP7289162B2 (ja) 2021-08-18 2023-06-09 トゥエンティファーストティーエイチ センチュリー カンパニー リミテッド フェムト秒レーザーを利用した薄膜シート積層用上部金型のマイクロホールの加工方法
CN113996952A (zh) * 2021-11-05 2022-02-01 西安航天动力研究所 一种发动机微型油滤网的超快激光切割方法
CN113996952B (zh) * 2021-11-05 2023-08-04 西安航天动力研究所 一种发动机微型油滤网的超快激光切割方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4833773B2 (ja) 2011-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4833773B2 (ja) 微細穴開け加工方法
JP2008055478A (ja) 仕上げ加工方法
JP5432285B2 (ja) 面取りした端部を有する形状にガラスをレーザ加工する方法
US7193175B1 (en) High precision, rapid laser hole drilling
JP2005179154A (ja) 脆性材料の割断方法およびその装置
JP5414467B2 (ja) レーザ加工方法
JP2002316278A (ja) レーザ制御材料処理方法
JP2006130691A (ja) 脆性材料の割断方法とその装置
JP2005271563A (ja) 硬脆材料板体の分割加工方法及び装置
JP2010274328A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
WO2015008482A1 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工方法、及びレーザ発振装置
JP2007118054A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
TWI666699B (zh) 雷射加工方法及雷射加工裝置
JP5873978B2 (ja) レーザ加工方法、およびノズルの製造方法
JP2006095529A (ja) レーザ加工装置
JP2004154813A (ja) レーザ加工方法および装置
JP2005088068A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工工法
JP2010201479A (ja) レーザ光加工装置及びレーザ光加工方法
JPH11267867A (ja) レーザ加工方法及び装置
JP2005095936A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工工法
JP2005021964A (ja) レーザーアブレーション加工方法およびその装置
JP2012066265A (ja) レーザ加工方法
He et al. Recast-free helical drilling of fused silica using SHG picosecond laser pulses
JP2017217677A (ja) レーザ加工方法およびレーザ加工装置
JP5127495B2 (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4833773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250