JP2008054992A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイプレーン型X線診断装置で撮影視野の拡大を実現することが可能なX線診断装置の提供。
【解決手段】寝台41と、第1X線管25と、第1検出器26と、Cアームと、Cアームを移動自在に支持する第1支持機構と、第2X線管35と、第2検出器36と、Ωアームと、Ωアームを移動自在に支持する第2支持機構と、操作部14と、操作部14からの操作信号に基づいて第1X線管25の焦点と第1検出器26の検出中心とを結ぶ第1撮影軸と第2X線管35の焦点と第2検出器36の検出中心とを結ぶ第2撮影軸とが平行するように第1支持機構と第2支持機構とを制御する移動機構制御部100と、第1検出器26の出力に対応する第1の画像のデータと第2検出器36の出力に対応する第2の画像のデータとを記憶する画像記憶部12と、第1の画像と第2の画像とを画面上で上下左右の向きを揃えて隣り合わせに表示する表示部15とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バイプレーン型のX線診断装置に関する。
バイプレーン型のX線診断装置がある。このバイプレーン型のX線診断装置は一つの撮影対象に対し同時に2方向からの撮影を可能とする。
バイプレーン型X線診断装置は一般的に被検体の正面から撮影する正面系撮影システム(フロンタル系撮影システム)と側面から撮影する側面系システム(ラテラル系撮影システム)との2系統の撮影システムが装備されている。正面系システムは例えば床置きされたスタンドに支えられたCアーム保持装置を有し、側面系システムは天井から吊り下げられたΩアームを有している。以下説明の為に、正面系システムのX線管の焦点とX線検出器の検出面中心とを結ぶ軸を第1撮影軸とし、側面系システムのX線管の焦点とX線検出器の検出面中心とを結ぶ軸を第2撮影軸と称する。バイプレーン型装置によるX線撮影の一つの特徴は、同時に2方向からの撮影を行うため、第1撮影軸と第2撮影軸とが交わるように、つまり、第1撮影軸と第2撮影軸が交点を形成するように、正面系システムの検出器と側面系システムの検出器とが配置されることである。撮影時には、この交点が撮影対象の関心部位に一致するように、正面系システムの検出器と側面系システムの検出器とが配置される。
心臓検査をバイプレーン型X線診断装置で行った後に続けて下肢DSA(デジタル・サブトラクション・アンギオグラフィ)撮影を行うことがある。下肢DSA撮影とは、腰から足にかけてDSA撮影を行うものである。以下、下肢DSA撮影の手順を簡単に説明する。まず、造影剤注入前に技師は被検体を載置した天板を被検体の下肢の所望の複数位置に停止と移動を繰り返して(下肢ステッピングと称する)、各停止位置でX線撮影を行う。この段階で得られる造影剤を注入する前の画像はマスク画像と呼ばれる。各停止位置でマスク画像を収集し終えたら、術者が被検体の血管に造影剤を注入する。造影剤を注入したら、造影剤が被検体の腹部から足先へ進行する速度に同期して、技師は被検体を載置した天板をマスク画像を収集した位置に移動させ、再び各停止位置でX線撮影を行う。この段階で得られる造影剤の進行に同期して撮影した画像はコントラスト画像と呼ばれる。次に、同じ位置で撮影したマスク画像とコントラスト画像とを減算処理をすることで、血管のみが抽出された差分画像が発生される。なお、ステッピングは天板を移動することにより行われるとしたが、天板の代わりにX撮影装置を移動させることによって行ってもよい。以上が下肢DSA撮影の大まかな流れである。
下肢DSA撮影では被検体の両足を同時に撮影する事で撮影の効率向上、被曝及び造影剤の低減をはかる。そのために、通常、下肢DSA撮影では大きい視野サイズの検出器を用いている。
心臓検査をバイプレーン型X線診断装置で行った後に続けて下肢DSA撮影を行う際、心臓用の小さな検出器では撮影視野が狭いため、被検体の両足の画像を一度に収集することが出来ない。そのため、下肢DSA撮影を片足ずつ2回に分けて行う必要があり、撮影の効率が悪く、造影剤を2回被検体に注入しなければならない。
本発明の目的は、バイプレーン型X線診断装置で撮影視野の拡大を実現するX線診断装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、ある局面において、被検体を載置する天板を長手方向に移動可能に支持する寝台と、X線を発生する第1X線管と、前記第1X線管から発生され前記被検体を透過した透過X線を検出する第1検出器と、前記第1X線管と前記第1検出器とを搭載する第1アームと、前記第1アームを移動自在に支持する第1支持機構と、X線を発生する第2X線管と、前記第2X線管から発生され前記被検体を透過した透過X線を検出する第2検出器と、前記第2X線管と前記第2検出器とを搭載する第2アームと、前記第2アームを移動自在に支持する第2支持機構と、操作部と、前記操作部からの操作信号に基づいて前記第1X線管の焦点と前記第1検出器の検出中心とを結ぶ第1撮影軸と前記第2X線管の焦点と前記第2検出器の検出中心とを結ぶ第2撮影軸とが平行するように前記第1支持機構と前記第2支持機構とを制御する移動機構制御部と、前記第1検出器の出力に対応する第1の画像のデータと前記第2検出器の出力に対応する第2の画像のデータとを記憶する画像記憶部と、前記第1の画像と前記第2の画像とを画面上で上下左右の向きを揃えて隣り合わせに表示する表示部とを具備する。
本発明によれば、バイプレーン型X線診断装置で撮影視野の拡大を実現することが可能である。
以下図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態におけるX線診断装置の構成を示す図である。このX線診断装置はバイプレーン型であり、正面系X線撮影システム(フロンタル系撮影システム)と側面系X線撮影システム(ラテラル系撮影システム)とを備える。例えば、正面系X線撮影システムはCアーム保持装置20を有し、側面系X線撮影システムはΩアーム保持装置30を有している。この2つのX線撮影システムによって、X線診断装置は寝台41の天板42上に載置された被検体を2方向から撮影することが可能となる。
図2は正面系X線撮影システムの外観図である。図2に示すようにCアーム保持装置20は床旋回アーム21を有している。床旋回アーム21はその一端において略鉛直な床回転軸Z1を中心として旋回可能に床面上に設けられている。床旋回アーム21の他端に、Z1と平行なスタンド回転軸Z2とを中心として軸回転可能にスタンド22が支持されている(矢印A)。スタンド22はZ2に直交し、かつ略水平なCアーム水平回転軸Z3を中心として軸回転可能にCアームホルダ23を支持する(矢印B)。Cアームホルダ23はZ2とCアーム水平回転軸Z3とに直交する略水平なスライド回転軸Z4を中心としてスライド回転可能にCアーム24を支持する(矢印D)。Cアーム24の一端には第1X線管25が装備され、Cアーム24の他端には第1検出部26が装備される。第1X線管25の焦点と第1検出器26の検出中心とを結ぶ線を第1撮影軸SAとする。第1X線管25と第1検出器26とは第1撮影軸SAを中心として軸回転可能に支持される(矢印E)。
図3は図1のX線診断装置の標準的な配置を示した外観図である。標準的な配置とは、第1撮影軸SAと第2X線管35の焦点と第2検出器36の検出面中心とを結ぶ軸である第2撮影軸SBとが交点Gを形成する配置である。図3に示すように、寝台41には長手方向及び横手方向各々に関してスライド可能(矢印O,P)、上下方向に関して昇降可能(矢印Q)に天板42が支持される。
図4は図1のX線診断装置の特徴ある配置を示した外観図である。図3又は図4に示すように、側面系X線撮影システムはΩアーム34を有している。Ωアーム34はΩアームホルダ33を介して、スライダベース32から吊り下げられている。Ωアームホルダ33はスライド回転軸Z5を中心としてスライド回転可能にΩアーム34を支持する(矢印L)。スライダベース32は天井面に施設された走行レール31に沿う方向,走行レール31間方向に関して縦横に移動可能に走行レール31に係合される(矢印I,J)。スライダベース32は略鉛直なΩアーム回転軸Z6を中心として軸回転可能にΩアームホルダ33を支持する(矢印H)。第2X線管35と第2検出器36とは第2撮影軸SBとスライド回転軸Z5とに直交する方向に関して昇降可能にΩアーム34に支持される(矢印K)。
上述した移動機構の動きは、図1に示すように、移動機構制御部100が制御する。移動機構制御部100は、操作部14からの操作信号又は撮影制御部11からの制御信号に基づいて、Cアーム保持装置20の各移動機構に駆動信号を供給するCアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置30の各移動機構に駆動信号を供給するΩアーム保持装置駆動部300と寝台41の各移動機構に駆動信号を供給する寝台駆動部400とを制御する。
図5はCアーム保持装置駆動部200の構成を示す図である。図5に示すように、Cアーム保持装置駆動部200は、移動機構制御部100からの制御信号を受けて、床旋回アーム移動機構201、スタンド移動機構202、Cアームホルダ移動機構203、Cアーム移動機構204、第1撮影軸回転機構205に駆動信号を供給する。駆動信号の供給をうけた床旋回アーム移動機構201は床旋回アーム21を床回転軸Z1まわりA方向に旋回させる。駆動信号の供給をうけたスタンド移動機構202はスタンド22をスタンド回転軸Z2まわりB方向に回転させる。駆動信号の供給をうけたCアームホルダ移動機構203はCアームホルダ23をCアーム水平回転軸Z3まわりD方向に回転させる。駆動信号の供給をうけたCアーム移動機構204はCアーム24をスライド回転軸Z4まわりE方向にスライド回転させる。駆動信号の供給をうけた第1撮影軸回転機構205は第1X線管25と第1検出器26とを第1撮影軸SAまわりF方向に回転させる。
図6はΩアーム保持装置駆動部300の構成を示す図である。図6に示すように、Ωアーム保持装置駆動部300は、移動機構制御部100からの制御信号を受けて、スライダベース軸回転機構301、スライダベース移動機構302、Ωアームホルダ移動機構303、Ωアーム移動機構304に駆動信号を供給する。駆動信号の供給をうけたスライダベース軸回転機構301はΩアームホルダ33をΩアーム回転軸Z5まわりH方向に回転させる。駆動信号の供給をうけたスライダベース移動機構302はスライダベース32を走行レール31に沿う方向I,走行レール31間方向Jに移動させる。駆動信号の供給をうけたΩアームホルダ移動機構303はスライド回転軸Z5まわりL方向にスライド回転させる。駆動信号の供給をうけたΩアーム移動機構304は第2X線管35と第2検出器36とをK方向に昇降させる。
図7は寝台駆動部400の構成を示す図である。図7に示すように、寝台駆動部400は、移動機構制御部100からの制御信号を受けて、天板長手/横手方向移動機構401、天板昇降移動機構402とに駆動信号を供給する。駆動信号の供給をうけた天板長手/横手方向移動機構401は天板42を長手方向O、横手方向Pに移動させる。駆動信号の供給をうけた天板昇降移動機構402は天板42を上下方向Qに昇降させる。
図1に示す様に、撮影制御部11は第1高電圧発生部27を制御して、第1X線管25に対し高電圧の印加とフィラメント電流の供給とを行わせ、X線を発生させる。同様に撮影制御部11は第2高電圧発生部37を制御して、第2X線管35に対し高電圧の印加とフィラメント電流の供給とを行わせ、X線を発生させる。撮影制御部11は、散乱X線などの影響を防ぐために、第1X線管25と第2X線管35とがX線を発生するタイミングをずらすように、第1高電圧発生部27と第2高電圧発生部37とを制御する。第1検出器26と第2検出器36とは、入射X線を直接的に電気信号に変換する直接変換形又は入射X線を蛍光体で光に変換しその光を電気信号に変換する間接変換形の複数の半導体検出素子を有する。撮影制御部11は第1検出器26と第2検出器36を制御することで、X線入射に伴って複数の半導体検出素子で発生した信号電荷をデジタル信号として読み出す。なお、第1検出器26と第2検出器36とはイメージインテンシファイアとTVカメラとの組み合わせ又はフラットパネルパネルディテクタ(FPD)が用いられる。
画像記憶部12は第1検出器26の出力に対応する画像のデータと第2検出器36の出力に対応する画像のデータとを記憶する。画像処理部13は造影剤注入前のX線撮影によって得た画像(マスク画像)と造影剤注入後のX線撮影によって得た画像のデータ(コントラスト画像のデータ)とで減算処理(サブトラクション)を行い差分画像のデータを発生する。この差分画像には造影剤が満たされた静脈又は動脈血管のみが映し出される。
表示部15は第1検出器26の出力に対応する画像と第2検出器36の出力に対応する画像とを上下左右の向きを揃えて隣り合わせに表示する。
操作部14は、例えば、大視野ボタンを有している。この大視野ボタンが操作者により押されると、大視野ボタンに対応する操作信号が移動機構制御部100に供給される。この操作信号を受けた移動機構制御部100は、図4のような、第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとが平行にするように、Cアーム保持装置駆動部100とΩアーム保持装置駆動部200とを制御し第1検出器26と第2検出器36とを移動し配置する。
図8A、図8B、図8C、図8D、図8Eとを参照しながら、図4のような配置における第1検出器26と第2検出器36との配置を具体的に説明する。図8Aと図8Bとは、天板42を真上から見たときの第1検出器26の検出面と第2検出器36の検出面との位置関係を示す図である。図8Aは天板42を真上から見たときの基本的な配置である。被検体の体軸を天板42のO方向に平行な中心線に一致させこれを基準線RLとする。図8Aの配置では、第1検出器26の検出面の中心を通りP方向に平行な直線FLと第2検出器36の検出面の中心を通りP方向に平行な直線SLとが基準線RLと直交し、且つ直線FLと直線SLとが一致している。しかし撮影関心部位の形状に合わせ、図8Bのように、直線FLと直線SLとが基準線RLに直交しているが、直線FLと直線SLとが一致していない配置でもよい。図8Cと図8Dと図8Eとは、天板42を長手方向Oから見たときの第1検出器26と第2検出器36との位置関係を示す図である。図8Cに示すように、第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとが平行、且つ第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとが天板42と略直交にあるのが天板42を長手方向Oから見たときの基本的な配置である。被検体の体位に合わせ、図8Dに示すように、第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとが天板42と略平行な関係にあってもよい。また、図8Eに示すように、第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとが天板42に対して傾斜していてもよい。これら特徴ある配置により、第1検出器26と第2検出器36とが異なる撮影部位を撮影対象とすることができる。
以下、本実施形態におけるX線撮影装置の一動作例として下肢DSA撮影を取り上げ、説明する。
心臓検査の後に、続けて下肢DSA(デジタル・サブトラクション・アンギオグラフィ)撮影を行う必要がある場合がある。下肢DSA撮影とは、上述したように腰から足先までDSA撮影を行う撮影法である。
心臓検査は図3に示すようなバイプレーン型X線診断装置の標準的な配置で行われる。この配置の特徴はCアーム保持装置20の撮影軸SAとΩアーム保持装置30の撮影軸SBとが交わっており、第1撮影軸SAと第2撮影軸SBとの交点Gが存在することにある。この図3の配置におけるX線撮影は、撮影関心部位と交点Gが一致するように第1検出器26と第2検出器36が移動機構制御部100によって制御し配置される。心臓検査において、検出器の撮影視野サイズは、心臓がカバーできればよいため、主に9インチといったような小さな視野サイズの検出器が使用されている。
下肢DSA撮影における検出器は、下肢の幅方向を覆うのに十分な撮影視野の大きさが必要であり、視野サイズ12〜16インチのものが用いられる。心臓用の小さいな視野サイズの検出器では下肢の幅方向全体はカバーできないが、片足の幅方向をカバーするに足る大きさである。そのため本実施形態は、操作部14からの操作信号に基づいて、移動機構制御部100はCアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300とを制御し、図4のような特徴ある配置にする。この配置により、例えば、第1検出器26は右足を撮影対象とし、第2検出器36は左足を撮影対象とすることが可能となる。従って、視野サイズ9インチ程度の撮影視野しか有しなかったX線診断装置が図4の配置にする事で、視野サイズ12〜16インチと同等かそれ以上の視野サイズを有する事ができる。
以下、図9を参照しながら本実施形態にける下肢DSA撮影の流れを説明する。なお、図9の各ステージにおいて破線で描かれた2つの四角形は第1検出器26と第2検出器36との撮影視野を示す。
下肢DSA撮影の主要な目的は被検体の血管の狭窄発生箇所の発見と特定とである。この狭窄発生場所はほぼ決まっており、膝下の3本血管分岐位置がその狭窄発生場所にあたる。そのため、この3本血管分岐位置が撮影中心に位置するようにCアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300と寝台駆動部400とが移動機構制御部100によって制御され、第1検出器26と第2検出器36と天板42とを移動し配置する。通常この3本血管分岐位置の撮影は第2ステージで行われる。
下肢DSA撮影の各ステージにおける天板42の位置は、撮影前にあらかじめ測定されたステッピング開始位置(第1ステージ)とステッピング終了位置(第5ステージ)と3本血管分岐位置(第2ステージ)における天板42の位置に基づいて決定される。撮影制御部11はこれらの位置情報に基づいて、各ステージ間における天板42の移動距離(所定間隔)を決定する。操作部14は、例えばステッピングボタンを有している。このボタンが押されると、このボタンに対応する操作信号が移動機構制御部100に伝えられる。この操作信号に基づいて、移動機構制御部100は寝台駆動部400を制御し、天板42を所定間隔移動させ、各ステージ位置に配置する。天板42が各ステージ位置に配置されると、移動機構制御部100はCアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300とを制御し、各ステージ位置における2つの撮影関心部位が第1検出器26と第2検出器36との撮影中心にそれぞれ位置するように第1検出器26と第2検出器36とを移動し配置する。
第1ステージから下肢DSA撮影がはじまる。第1ステージは足先を撮影するための配置である。足先の撮影関心部位が撮影中心に位置するように、移動機構制御部100は、Cアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300と寝台駆動部400とを制御し、第1検出器26と第2検出器36と天板42とを移動させ配置する。第1ステージに配置すると、撮影制御部11が第1高電圧発生部27と第1検出器26とを制御することで、X線発生・画像のデータ収集を行う。ここで得られたマスク画像のデータは、第1ステージの第1検出器26で得られたマスク画像として画像記憶部13に記憶される。続いて、撮影制御部11が第2高電圧発生部37と第2検出器36とを制御することで、X線発生・画像のデータ収集を行う。ここで得られたマスク画像のデータは、第1ステージの第2検出器36で得られたマスク画像として画像記憶部13に記憶される。この結果、第1ステージの両足分のマスク画像のデータが画像記憶部13に記憶されることになる。
第1ステージが終了すると、移動機構制御部100は天板42を所定間隔(第1ステップ)移動させる。次に、3本血管分岐位置が撮影中心に位置するように、移動機構制御部100は、Cアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300とを制御し、第1検出器26と第2検出器36とを移動し配置する。この配置が第2ステージである。この第2ステージにおいても、第1ステージと同様に撮影制御部11が第1X線管25と第1検出器26と第2X線管35と第2検出器36とを制御しX線発生・画像のデータ収集を交互に行うことで、第2ステージのマスク画像のデータが画像記憶部13に記憶される。
続いて第3ステージに配置するために、移動機構制御部100は、天板42を所定間隔(第2ステップ)移動させ、撮影関心部位が撮影中心に位置するように、第1検出器26と第2検出器36とを移動させる。この第3ステージでも第1、第2ステージと同様に撮影制御部11が第1X線管25と第1検出器26と第2X線管35と第2検出器36とを制御することでマスク画像のデータを得る。第4ステージ、第5ステージにおいても、同様の操作でマスク画像のデータが得られる。
第5ステージで腰部のマスク画像を撮影し終えると、術者は造影剤をカテーテルから当該血管に注入する。造影剤が注入されると、撮影制御部11は、造影剤が進行する速さに同期しながら、第1高電圧発生部27と第1検出器26とを制御することで、X線発生・画像のデータ収集を行う。ここで得られたコントラスト画像のデータは、第5ステージの第1検出器26で得られたコントラスト画像として画像記憶部13に記憶される。続いて、撮影制御部11は第2高電圧発生部37と第2検出器36とを制御することで、X線発生・画像のデータ収集を行う。ここで得られたコントラスト画像のデータは、第5ステージの第2検出器36で得られたコントラスト画像として画像記憶部13に記憶される。この結果、第5ステージにおける両足分のコントラストのデータ画像が画像記憶部13に記憶されることになる。
第5ステージにおける両足分のコントラスト画像のデータが得られると、画像処理部14は、第5ステージの第1検出器26で得られたコントラスト画像のデータと第5ステージの第1検出器26で得られたマスク画像のデータとで減算処理をし、差分画像のデータを発生する。この差分画像のデータは第5ステージの第1検出器26の差分画像として画像記憶部13に記憶される。同様に、画像処理部14は第5ステージの第2検出器26で得られたコントラスト画像のデータと第5ステージの第2検出器36で得られたマスク画像のデータとで減算処理をし、差分画像のデータを発生する。この差分画像のデータは第5ステージの第2検出器36の差分画像として画像記憶部13に記憶される。この結果、第5ステージにおける両足分の差分画像のデータが画像記憶部13に記憶されることになる。
第5ステージにおける撮影が終了すると、撮影制御部11は造影剤が進行する速さに同期しながら天板42を所定の間隔(第4ステップ)移動させる。次に、移動機構制御部100は撮影関心部位が撮影中心に位置するように、Cアーム保持装置駆動部200とΩアーム保持装置駆動部300とを制御し、第1検出器26と第2検出器36とを移動させ第4ステージに配置する。第4ステージでも、撮影制御部11は造影剤の進行に同期して第1X線管25と第1検出器26と第2X線管35と第2検出器36とを制御しX線発生・画像のデータ収集を交互に行うことで、第4ステージにおける両足分のコントラスト画像のデータが得られる。ここで得られたコントラスト画像のデータは第4ステージの第1あるいは第2検出器26,36で得られたコントラスト画像として画像記憶部13に記憶される。続いて、画像処理部14は、第5ステージと同様に、得られたコントラスト画像データに対応するマスク画像のデータとを減算処理することで第4ステージにおける両足分の差分画像のデータを発生する。そして、画像記憶部13は第5ステージと同様に、第4ステージの差分画像のデータを記憶する。
撮影制御部11は、同様の作業を第3ステージ、第2ステージ、第1ステージについても行うことでコントラスト画像のデータを収集し、画像処理部13は差分画像のデータを発生し、画像記憶部14は差分画像のデータを記憶する。第1ステージが終了した時点で、画像記憶部13には下肢全体の差分画像のデータが記憶され、下肢DSA撮影は終了となる。
得られた差分画像は、表示部15により、同じステージの第1検出器に基づく差分画像と第2検出器に基づく差分画像とを画面上で上下左右の向きを揃え隣り合わせに表示される。さらに、2つの差分画像を略等しい解像度で表示すれば、より読影精度が向上する。
上記実施例においては、ステッピング動作を、天板42を所定間隔移動させること、としたが、天板42の代わりに、第1検出器26と第2検出器36とを所定間隔移動させること、としてもよい。
かくして、本実施形態によれば、バイプレーン型X線診断装置で撮影視野の拡大を実現することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態におけるX線診断装置の構成を示す図。 図1のX線診断装置を構成する正面系撮影システムの外観図。 図1のX線診断装置の標準的な配置を示す外観図。 図1のX線診断装置の特徴ある配置を示す外観図。 図1のCアーム保持装置駆動部の構成を示す図。 図1のΩアーム保持装置駆動部の構成を示す図。 図1の寝台駆動部の構成を示す図。 図4の配置において、天板を真上から見たときの第1検出器の検出面と第2検出器の検出面との基本的な位置関係を示す図。 図4の配置において、天板を真上から見たときの第1検出器の検出面と第2検出器の検出面との図8Aとは異なる位置関係を示す図。 図4の配置において、天板を長手方向から見たときの第1検出器と第2検出器との基本的な位置関係を示す図。 図4の配置において、天板を長手方向から見たときの第1検出器と第2検出器との図8Cとは異なる位置関係を示す図。 図4の配置において、天板を長手方向から見たときの第1検出器と第2検出器との図8Cと図8Dとは異なる位置関係を示す図。 本実施形態における下肢DSA撮影を説明するための図。
符号の説明
11…撮影制御部、12…画像記憶部、13…画像処理部、14…操作部、15…表示部、20…Cアーム保持装置、25…第1X線管、26…第1検出器、27…第1高電圧発生部、30…Ωアーム保持装置、35…第2X線管、36…第2検出器、37…第2高電圧発生部、41…寝台、100…移動機構制御部、200…Cアーム保持装置駆動部、300…Ωアーム保持装置駆動部、400…寝台駆動部、RL…基準線。

Claims (3)

  1. 被検体を載置する天板を長手方向に移動可能に支持する寝台と、
    X線を発生する第1X線管と、
    前記第1X線管から発生され前記被検体を透過した透過X線を検出する第1検出器と、
    前記第1X線管と前記第1検出器とを搭載する第1アームと、
    前記第1アームを移動自在に支持する第1支持機構と、
    X線を発生する第2X線管と、
    前記第2X線管から発生され前記被検体を透過した透過X線を検出する第2検出器と、
    前記第2X線管と前記第2検出器とを搭載する第2アームと、
    前記第2アームを移動自在に支持する第2支持機構と、
    操作部と、
    前記操作部からの操作信号に基づいて前記第1X線管の焦点と前記第1検出器の検出中心とを結ぶ第1撮影軸と前記第2X線管の焦点と前記第2検出器の検出中心とを結ぶ第2撮影軸とが平行するように前記第1支持機構と前記第2支持機構とを制御する移動機構制御部と、
    前記第1検出器の出力に対応する第1の画像のデータと前記第2検出器の出力に対応する第2の画像のデータとを記憶する画像記憶部と、
    前記第1の画像と前記第2の画像とを画面上で上下左右の向きを揃えて隣り合わせに表示する表示部とを具備することを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記移動機構制御部は、前記操作部からの操作信号に基づいて、前記天板を複数回長手方向に移動し、前記複数の天板位置各々において前記被検体の2つの撮影関心部位が前記第1検出器と前記第2検出器との撮影中心にそれぞれ位置するように前記被検体の撮影部位の形状に合わせて前記第1支持機構と前記第2支持機構とを制御することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記表示部は、前記第1の画像と前記第2の画像とを略等しい解像度で表示することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
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