JP2008054461A - 電流制御形コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時に直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができる電流制御形コンバータを提供する。
【解決手段】制御部は、コンバータ部から出力される直流電圧の値Vdcと直流電圧指令値Vdc *との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値Iq *を演算して出力するPI制御器103と、PI制御器103からの有効電流指令値Iq *とコンバータ部に入力される有効電流の値Iqとの偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力するPI制御器105と、コンバータ部に入力される無効電流の値Idと無効電流指令値Id *との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力するPI制御器108を有する。制御部は、コンバータ部を起動してから起動が完了するまでの間、PI制御器103から出力される有効電流指令値Iq *をゼロまたは負にし、かつ、PI制御器105の動作を比例制御とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、電流制御形コンバータに関し、詳しくは、三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部を備えた電流制御形コンバータに関する。
従来、電流制御形コンバータとしては、dq軸による電流制御を用いたコンバータ制御系を有するものがある(例えば、特許第3192058号(特許文献1)参照)。
この電流制御形コンバータは、有効分をq軸電流とし、無効分をp軸電流として、負荷に対応して変動する直流電圧に対して、電圧制御器の偏差に基づき有効分を有効電流指令値により制御することにより、直流電圧を一定に制御している。一方、無効分については、無効電流指令値を零とすることにより、力率1の運転を行う。
ここで、有効電流制御系、無効電流制御系には、PI制御器が用いられ、起動時に過電流を抑制するために、q軸電流補償器の積分器を初期設定する方式の図10に示す制御系、q軸電流補償器の積分器と直流電圧補償器の積分器を共に初期設定する方式の図11に示す制御系、さらに、直流電圧指令値を検出値よりも小さく初期設定する方式の図12に示す制御系がある。
図10に示す制御系を備えた第1の電流制御形コンバータのPI制御器7は、積分器18aとリミッタ19a比例乗算器20aおよび加減算器21aで構成されている。また、PI制御器15aは、積分器18bとリミッタ19bと比例乗算器20bおよび加減算器21bで構成されている。また、PI制御器15bは、積分器18cとリミッタ19cと比例乗算器20cおよび加減算器21cで構成されている。図10において、14a,14b,17a,17bは加減算器であり、16a,16bはゲインである。
この電流制御形コンバータでは、PWM信号を止めた状態で交流電源を投入し、出力に接続された平滑コンデンサをダイオード整流電圧まで初充電する。この後、コンバータ起動指令22が出力されるまではPI積分器出力初期設定手段23で、有効電流補正値△Vqを出力するPI制御器15aの積分器18bの出力を常に負の値または負のリミット値に設定している。これによって、有効電流指令値Iq *が正であっても、積分器18bの初期値が比例乗算器20bの出力より小さいため、有効電流補正値△Vqは負の値となる。そこで、有効電圧指令値Vq *は最大値に近い値となり、コンバータ起動時、比較的直流電圧が低いダイオード整流電圧においてもコンバータ入力電圧が比較的大きくなる。この結果、電源電圧とコンバータ入力電圧との差電圧が小さくなり過大な電源電流は流れない。なお、直流電圧が上昇して定常運転時の直流電圧指令値に到達すると、有効電流補正値△Vqや積分器18bの出力はほぼ零に収束する。
このように、図10に示す制御系を備えた第1の電流制御形コンバータでは、コンバータ起動前にPI補償の積分器18bの出力を負の値または負のリミッタに設定した状態で起動することで、コンバータ起動時の過大電源電流を抑制している。
また、図11に示す制御系を備えた第2の電流制御形コンバータにおいて、図10と異なる部分は、コンバータ起動前にPI積分器出力初期設定手段23で、有効電流補正値△Vqを出力するPI制御器15aの積分器18bの出力を負の値または負のリミット値に設定するのに加えて、有効電流指令値Iq *を出力するPI制御器7の積分器18aの出力を負の値または負のリミット値に設定している点である。これにより、積分器18a出力の初期値と、比例乗算器20aの出力との加算値が有効電流指令値Iq *となり、有効電流指令値Iq *を比較的小さくできる。この結果、有効電流指令値Iq *と有効電流Iqの偏差を小さくでき比例乗算器20bの出力は小さくなる。そこで、有効電流補正値△Vqを出力するPI制御器15aの積分器18bの出力は負のリミット値に設定されるので、有効電圧指令値Vq *は最大値に近い値となる。
この結果、図11に示す制御系を備えた第2の電流制御形コンバータでは、図10と同様にコンバータ入力電圧が比較的大きくなり、コンバータ起動時の過大電源電流を抑制している。
また、図12に示す制御系を備えた第3の電流制御形コンバータにおいて、図10と異なる部分は、直流電圧指令設定手段24を設けてコンバータ起動前は平滑コンデンサ直流電圧指令値Vdc *を平滑コンデンサ電圧検出値Vdcより小さい値に設定することで、PI制御器の積分器18a,18bの出力を負の値または負のリミッタに設定している。次に、この状態でコンバータ起動指令と共に、平滑コンデンサ直流電圧指令値Vdc *をコンバータ制御電圧指令値まで上げてコンバータ制御する。
このような図10〜図12のいずれの制御系を備えた電流制御形コンバータにおいても、起動時に初期値または偏差により積分器を飽和状態とし、出力電圧指令値を積分器の時定数を伴って下降させるため、整流器モードからPWMモードにスムーズに移行できる。
上記図10〜図12に示す第1〜第3の電流制御形コンバータは、急峻な指令値の変化がないため、過電流の発生を抑制することができる。しかしながら、起動時に時定数の異なる電圧制御系、電流制御系にPI制御を用いているため、積分器が相互に干渉し、電流指令値のオーバーシュートにより過電流が発生するという問題がある。
図10〜図12に示す構成の電流制御形コンバータにおいてシミュレーションを行った。ここで、図10〜図12において、主回路および制御系の定数は次のように設定した。
主回路定数 : リアクトルのインダクタンスL=3.5mH、
リアクトルの抵抗r=0.1Ω、
平滑コンデンサの容量C=1000μF、
直流無負荷状態
電源電圧 : 三相400VAC、
制御電圧 : 700VDC
電圧制御系定数: K=0.1、
=2、
リミッター(±50)
電流制御系定数: K=3.5、
=100、
リミッター(±100)
ここでは、コンバータへの電圧指令値を与える制御系のみが示されているが、制御系により得られたdq軸電圧Vd,Vqに基づいて、次の(1)式の関係となるようにコンバータは制御される。
Figure 2008054461
ここで、コンバータの主回路は、直流電圧に対して降圧形変換器として動作するため、電圧制御率Ksの最大値は1となり、最大値の場合、整流器モード相当で動作する。
図10では電流制御系の積分項を負に設定し、図11では電圧制御系の積分項を負に設定し、図12では電圧制御系の偏差を負に設定している。このため、電圧指令値ΔVqが電源電圧指令値V *に加算され、電圧指令値Vqが大きく設定されることから、初期状態は(1)式より電圧制御率は1を超えるものとなるが、最大値のリミッタで制限される。
図13は、図10の構成の第1の電流制御形コンバータについて、起動時のシミュレーションを行ったものを示している。図13に示すように、電流制御系積分器は、ここでは−100Vに初期設定されている。このため、電源電圧指令値V *=400Vが加算され、q軸電圧指令値Vqの初期値は500Vとなっている。ここで、直流電圧制御系の偏差は、正であるから、PI制御器積分値の増加に伴い、電流指令値が上昇する。このため、電流制御系の偏差も正となり、負に蓄積されたPI制御器積分値が増加するため、q軸電圧指令値Vqが減少する。
この間、コンバータが整流器モードであるため、直流電圧は電源波高値である570V程度に充電されているが、q軸電圧指令値Vqが400V以上であるため、(1)式に示すように、Kは上限値1を維持することになる。このため、q軸電圧指令値Vqが400Vを下回らない限り、コンバータはPWM動作を行わないため、偏差により制御量が変化する通常の動作は機能せず、飽和した積分値を検証させる動作に留まる。この状態を一般にリセットワインドアップという。
この間、直流電圧制御系の積分器にも偏差が蓄積されるリセットワインドアップが発生するが、Vqが400Vを下回り、コンバータ制御が復帰した時点で、リセット状態が解消されるため、電流指令値が零に復帰する間、直流電圧にオーバーシュートが発生する。
図11に示す第2の電流制御形コンバータのシミュレーション結果である図14は、電圧制御系、電流制御系の双方を初期設定したものであるが、電圧制御系の初期設定値が偏差より減少し、電流指令値が正となった後の動作は、図10に示す第1の電流制御形コンバータのシミュレーション結果である図13の場合と同様である。
また、図12に示す第3の電流制御形コンバータのシミュレーション結果である図15は、電圧指令値により偏差を負としているが、偏差により図11に示す電流制御形コンバータのシミュレーション結果である図14と同様の初期値を設定するものである。なお、図16は、図12に示す電流制御形コンバータにおいて、直流電圧指令値を初期値から徐々に大きくした場合のシミュレーション結果である。
このように、従来方式では、整流器動作がリミッタとして働くため、電流制御系の積分器を初期設定することで、強制的にリセットワインドアップ状態として、解除までの積分時定数により急峻な指令値の変化を軽減するものである。しかし、電流制御系のリセットワインドアップ状態が解除されるまでの間、電圧制御系についても同様にリセットワインドアップにより誤差が蓄積されるため、解除された瞬間に直流電圧のオーバーシュートが発生する。
特許第3192058号
そこで、この発明の課題は、起動時に直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができる電流制御形コンバータを提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の発明の電流制御形コンバータは、
三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、
上記コンバータ部を制御する制御部とを備えた電流制御形コンバータであって、
上記制御部は、
上記コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する電圧制御器と、
上記電圧制御器からの上記有効電流指令値と上記コンバータ部に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器と、
無効電流指令値と上記コンバータ部に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器と
を有し、
上記有効電流制御器からの上記有効電圧補正値と上記無効電流制御器からの上記無効電圧補正値に基づいて、上記コンバータ部を制御する制御信号を出力すると共に、
上記コンバータ部を起動開始から起動が完了するまでの間、上記電圧制御器から出力される上記有効電流指令値をゼロまたは負にすると共に、上記有効電流制御器の動作を比例制御とすることを特徴とする。
上記構成によれば、上記制御部の電圧制御器は、コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する。また、上記制御部の有効電流制御器は、電圧制御器からの有効電流指令値とコンバータ部に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力すると共に、制御部の無効電流制御器は、無効電流指令値とコンバータ部に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する。そして、上記有効電流制御器からの有効電圧補正値と無効電流制御器からの無効電圧補正値に基づいて、制御部は制御信号をコンバータ部に出力する。ここで、上記無効電流指令値を零とすることにより、力率1の運転が行える。そして、上記コンバータ部を起動するとき、コンバータ部を起動開始から起動が完了するまでの間、制御部は、電圧制御器から出力される有効電流指令値をゼロまたは負にすると共に、有効電流制御器の動作を比例制御とすることによって、起動時に有効電流制御器がリセットワインドアップ状態にならず、電圧制御系の電圧制御器と電流制御系の有効電流制御器の積分項の干渉を抑制するので、直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができる。これにより、信頼性の高い制御ができると共に、素子耐圧を低減することができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、
上記制御部は、
上記コンバータ部の起動開始時に、上記電圧制御器の初期値を設定する初期設定部と、
上記コンバータ部の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部と、
上記コンバータ部の起動開始時に、上記電圧制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部が上記起動完了信号を出力すると、上記電圧制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部と
を有する。
上記実施形態によれば、コンバータ部の起動開始時に、初期設定部により電圧制御器の初期値を設定して、積分時定数による急峻な有効電流指令値の変化を軽減すると共に、制御切換部により電圧制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換える。そして、上記起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に戻す。このように、コンバータ部の起動時に、電圧制御系の電圧制御器の積分項の時定数で有効電流指令値が与えられるため、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、
上記制御部は、
上記コンバータ部の起動開始時に上記直流電圧指令値を負の初期値にして所定時間経過した後に上記直流電圧指令値を正の所定値にする直流電圧指令部と、
上記コンバータ部の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部と、
上記コンバータ部の起動開始時に、上記有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部が上記起動完了信号を出力すると、上記有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部と
を有する。
上記実施形態によれば、コンバータ部の起動開始時に、直流電圧指令部により直流電圧指令値を負の初期値にして所定時間経過した後に上記直流電圧指令値を正の所定値にすると共に、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換える。そして、起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に戻す。このように、起動開始時に直流電圧指令値を負の初期値にすることによって、コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を負として、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、
上記制御部は、
上記コンバータ部の起動開始時に上記直流電圧指令値を負の初期値にした後にその初期値から徐々に変化させて正の所定値にする直流電圧指令部と、
上記コンバータ部の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部と、
上記コンバータ部の起動時開始に、上記有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部が上記起動完了信号を出力すると、上記有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部と
を有する。
上記実施形態によれば、コンバータ部の起動開始時に直流電圧指令部により直流電圧指令値を負の初期値にした後にその初期値から徐々に変化させて正の所定値にする。また、コンバータ部の起動時開始に、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換える。そして、上記起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に戻す。このように、起動開始時に直流電圧指令値を負の初期値にした後に直流電圧指令値を任意の時間関数で上昇させることによって、直流電圧のオーバーシュートの発生がなく、負荷に対応して電圧上昇率の制御が可能となる。
また、第2の発明の電流制御形コンバータでは、
三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、
上記コンバータ部を制御する制御部とを備えた電流制御形コンバータであって、
上記制御部は、
上記コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する電圧制御器と、
上記電圧制御器からの上記有効電流指令値と上記コンバータ部に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器と、
無効電流指令値と上記コンバータ部に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器と
を有し、
上記有効電流制御器からの上記有効電圧補正値と上記無効電流制御器からの上記無効電圧補正値に基づいて、上記コンバータ部を制御する制御信号を出力すると共に、
上記コンバータ部を起動開始から起動が完了するまでの間、上記電圧制御器の動作を比例制御とし、かつ、上記有効電流制御器から出力される上記有効電圧補正値をゼロまたは負にする。
上記構成によれば、上記制御部の電圧制御器は、コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する。また、上記制御部の有効電流制御器は、電圧制御器からの有効電流指令値とコンバータ部に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力すると共に、制御部の無効電流制御器は、無効電流指令値とコンバータ部に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する。そして、上記有効電流制御器からの有効電圧補正値と無効電流制御器からの無効電圧補正値に基づいて、制御部は制御信号をコンバータ部に出力する。ここで、上記無効電流指令値を零とすることにより、力率1の運転が行える。そして、上記コンバータ部を起動するとき、コンバータ部を起動開始から起動が完了するまでの間、制御部は、電圧制御器の動作を比例制御とすると共に、有効電流制御器から出力される有効電圧補正値をゼロまたは負にすることによって、起動時に電圧制御器がリセットワインドアップ状態にならず、電圧制御系の電圧制御器と電流制御系の有効電流制御器の積分項の干渉を抑制するので、直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができる。これにより、信頼性の高い制御ができると共に、素子耐圧を低減することができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、上記第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、
上記制御部は、
上記コンバータ部の起動開始時に、上記有効電流制御器の初期値を設定する初期設定部と、
上記コンバータ部の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部と、
上記コンバータ部の起動開始時に、上記電圧制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部が上記起動完了信号を出力すると、上記電圧制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部と
を有する。
上記実施形態によれば、コンバータ部の起動開始時に、初期設定部により有効電流制御器の初期値を設定して、積分時定数による急峻な有効電圧補正値の変化を軽減すると共に、すると共に、制御切換部により電圧制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換える。そして、上記起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により電圧制御器の動作を比例制御から比例積分制御に戻す。このように、コンバータ部の起動時に、電圧制御系の電圧制御器の積分項に誤差が蓄積されないため、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、上記第1,第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、上記制御部の上記起動完了信号出力部は、上記コンバータ部から出力される直流電圧の値と上記直流電圧指令値との偏差に基づいて上記起動完了信号を出力する。
上記実施形態によれば、上記起動完了信号出力部は、コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差に基づいて起動完了信号を出力することによって、例えば直流電圧値と直流電圧指令値との偏差が所定値未満になったときに起動が完了したものとすることにより、起動完了を正確に検出できる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータでは、上記第1,第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、上記制御部の上記起動完了信号出力部は、上記コンバータ部の起動開始から所定起動時間が経過したとき、上記起動完了信号を出力する。
上記実施形態によれば、上記起動完了信号出力部は、コンバータ部の起動開始から所定起動時間が経過したとき、起動を完了したものとして起動完了信号を出力することによって、簡単な構成で起動完了信号を得ることができる。
以上より明らかなように、第1の発明の電流制御形コンバータによれば、起動時に直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができ、信頼性の高い制御と素子耐圧の低減を図ることができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記コンバータ部の起動開始時に、初期設定部により電圧制御器の初期値を設定すると共に、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換えることによって、電圧制御系の電圧制御器の積分項の時定数で有効電流指令値が与えられるため、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記コンバータ部の起動開始時に、直流電圧指令部により直流電圧指令値を負の初期値にして所定時間経過した後に上記直流電圧指令値を正の所定値にすると共に、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換えることによって、コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を負として、電圧制御器がリセットワインドアップ状態にならないので、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記コンバータ部の起動開始時に直流電圧指令部により直流電圧指令値を負の初期値にした後にその初期値から徐々に変化させて正の所定値にすると共に、コンバータ部の起動時開始に、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により有効電流制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換えることによって、起動開始時に直流電圧指令値を負の初期値にした後に直流電圧指令値を任意の時間関数で上昇させるので、直流電圧のオーバーシュートの発生がなく、負荷に対応して電圧上昇率の制御が可能となる。
また、第2の発明の電流制御形コンバータによれば、起動時に直流電圧のオーバーシュートを防ぐことができ、信頼性の高い制御と素子耐圧の低減を図ることができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、上記コンバータ部の起動開始時に、初期設定部により有効電流制御器の初期値を設定すると共に、制御切換部により電圧制御器の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、起動完了信号出力部が起動完了信号を出力すると、制御切換部により電圧制御器の動作を比例制御から比例積分制御に切り換えることによって、電圧制御系の電圧制御器の積分項に誤差が蓄積されないため、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記第1,第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、上記コンバータ部から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差に基づいて起動完了信号出力部が起動完了信号を出力することによって、起動完了を正確に検出することができる。
また、一実施形態の電流制御形コンバータによれば、上記第1,第2の発明の電流制御形コンバータにおいて、上記コンバータ部の起動開始から所定起動時間が経過したとき、起動を完了したものとして起動完了信号出力部が起動完了信号を出力することによって、簡単な構成で起動完了信号を得ることができる。
以下、この発明の電流制御形コンバータを図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の電流制御形コンバータの基本構成を示している。図1に示すように、この電流制御形コンバータは、三相交流電源501からの三相交流電圧に一端が接続されたリアクトル502と、上記リアクトル502の他端に入力端が接続され、三相交流電圧を直流電圧に変換するパルス幅変調方式のコンバータ部503と、上記コンバータ部503の出力端と接地との間に接続された平滑用コンデンサ504と、上記コンバータ部503の出力端と接地との間に接続された負荷505と、上記コンバータ部503から出力される直流電圧の値Vdcを検出する電圧検出器506とを備える。上記リアクトル502は、三相交流電源501とコンバータ部503との間に、各相に設けられた3つのリアクトルで構成されている。
また、上記電流制御形コンバータは、三相交流電源501からコンバータ部503に流れる三相入力電流を検出する電流検出器611と、三相交流電源501からの三相交流電圧の位相を検出する位相検出器612と、位相検出器612により検出された三相交流電圧の位相に基づいて、電流検出器611により検出された三相入力電流を三相/二相変換して、有効電流Iqと無効電流Idを出力する座標変換器613と、直流電圧指令部(図示せず)の直流電圧指令値Vdc *から、電圧検出器506により検出された直流電圧値Vdcを減算する加減算器601と、加減算器601の出力に基づいて有効電流指令値Iq *を出力する電圧制御器602と、電圧制御器602の有効電流指令値Iq *から有効電流Iqを減算する加減算器603と、加減算器603の出力に基づいて有効電流の制御を行うための有効電流制御器604と、干渉項を演算する非干渉項部605と、電源電圧値Vs*から有効電流制御器604の出力と非干渉項部605の干渉項を減算して、無効電圧指令値Vq *を出力する加減算器606と、無効電流指令値Id *=0から無効電流Idを減算する加減算器607と、加減算器606の出力に基づいて無効電流の制御を行うための無効電流制御器608と、非干渉項部605からの干渉項から無効電流制御器608の出力を減算して、有効電圧指令値Vd *を出力する加減算器609と、加減算器606,609からの無効電圧指令値Vq *と有効電圧指令値Vd *を二相/三相変換して、制御信号として電圧指令値Vr *,Vs *,Vt *をコンバータ部503に出力する座標変換器614とを備えている。
上記加減算器601と電圧制御器602と加減算器603と有効電流制御器604と非干渉項部605と加減算器606と加減算器607と無効電流制御器608と加減算器609と位相検出器612と座標変換器613および座標変換器614で制御部を構成している。
以下の第1〜第4実施形態において上記電流制御形コンバータの制御系の具体的構成について説明する。
〔第1実施形態〕
図2はこの発明の第1実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部のブロック図を示している。
図2に示すように、電流制御形コンバータは、直流電圧指令値Vdc *を出力する直流電圧指令部101と、直流電圧指令部101からの直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcを減算する加減算器102と、加減算器102から出力された直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差を比例積分する比例積分制御により、有効電流指令値Iq *を演算して出力する電圧制御器の一例としてのPI制御器103と、PI制御器103からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqを減算する加減算器104と、加減算器104からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqとの偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器の一例としてのPI制御器105と、無効電流IdにインピーダンスωLを乗算して、q軸干渉項であるIdωLを出力する乗算器112とPI制御器105の有効電圧補正値と乗算器112のq軸干渉項を電源電圧値Vs*から減算する加減算器106と、無効電流指令値Id *から無効電流Idを減算する加減算器107と、加減算器107から出力された無効電流指令値Id *から無効電流Idとの偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器の一例としてのPI制御器108と、有効電流IqにインピーダンスωLを乗算して、d軸干渉項であるIqωLを出力する乗算器111と、乗算器111からのd軸干渉項からPI制御器108の無効電圧補正値を減算する加減算器109とを有している。ここで、ωは三相電圧電源501(図1に示す)からの三相電圧の角周波数であり、Lはリアクトル502(図1に示す)のインダクタンスである。
上記PI制御器103は図1の電圧制御器602に相当し、PI制御器105は図1の電圧制御器604に相当し、PI制御器108は図1の電圧制御器608に相当する。また、乗算器111,112は図1の非干渉項部605に相当する。
また、上記電流制御形コンバータは、起動信号を出力する起動指令部121と、起動指令部121からの起動信号に基づいて、PI制御器103の初期値を設定する初期設定部122と、初期設定部122からの起動信号に基づいてPI制御器103の積分項を除外して、PI制御器103を比例制御で動作させる制御切換部123と、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差値を検出し、偏差値の絶対値が所定値未満になると起動完了信号を出力する起動完了信号出力部の一例としての偏差検出部124とを有している。
上記構成の電流制御形コンバータにおいて、初期設定部122は、起動指令部121から起動信号が出力されると、PI制御器103の初期値を設定する。また、同時に、上記制御切換部123は、初期設定部122から起動信号が出力されると、電流制御系のPI制御器105の動作をPI制御から比例制御に切り換える。
そして、起動後に直流電圧値Vdcが直流電圧指令値Vdc *に達すると、すなわち、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差値の絶対値が所定値未満になると、偏差検出部124が起動完了信号を出力する。この偏差検出部124からの起動完了信号に基づいて、制御切換部123は、電流制御系のPI制御器105の動作を比例制御からPI制御に切り換える。
上記構成の電流制御形コンバータでは、電流制御系のリセットワインドアップ状態が解除されるまでの時間に、電圧制御系の積分項に誤差が蓄積されるため、起動時は電流制御系の積分項を排除し、リセットワインドアップ解除への時間を発生させない。
図3は図2に示す制御系を備えた電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示している。なお、このシミュレーションの条件は、図10〜図12の電流制御形コンバータのシミュレーションのときの条件と同じである。図3において、横軸は時間[秒]を表し、縦軸は、上側から直流電圧指令[V]、直流電圧[V]、電圧制御系積分器出力、q軸電流制御系積分器出力、q軸電圧指令[V]を表している。
この第1実施形態の電流制御形コンバータでは、起動時に電流制御系のPI制御器105を比例制御として積分項を排除し、PI制御器105に電圧制御系の積分項の時定数で有効電流指令値Iq *が与えられるため、図3に示すように、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。また、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcの偏差が小さい状態で電流制御系のPI制御器105に積分項が挿入されるために、切り換えに伴う外乱を回避できている。
〔第2実施形態〕
図4はこの発明の第2実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部のブロック図を示している。
図4に示すように、電流制御形コンバータは、直流電圧指令値Vdc *を出力する直流電圧指令部201と、直流電圧指令部201からの直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcを減算する加減算器202と、加減算器202から出力された直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcとの偏差を比例積分する比例積分制御により、有効電流指令値Iq *を演算して出力する電圧制御器の一例としてのPI制御器203と、PI制御器203からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqを減算する加減算器204と、加減算器204からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqとの偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器の一例としてのPI制御器205と、無効電流IdにインピーダンスωLを乗算して、q軸干渉項であるIdωLを出力する乗算器212とPI制御器205の有効電圧補正値と乗算器212のq軸干渉項を電源電圧値Vs*から減算する加減算器206と、無効電流指令値Id *から無効電流Idを減算する加減算器207と、加減算器207から出力された無効電流指令値Id *から無効電流Idとの偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器の一例としてのPI制御器208と、有効電流IqにインピーダンスωLを乗算して、d軸干渉項であるIqωLを出力する乗算器211と、乗算器211からのd軸干渉項からPI制御器208の無効電圧補正値を減算する加減算器209とを有している。ここで、ωは三相電圧電源501(図1に示す)からの三相電圧の角周波数であり、Lはリアクトル502(図1に示す)のインダクタンスである。
上記PI制御器203は図1の電圧制御器602に相当し、PI制御器205は図1の電圧制御器604に相当し、PI制御器208は図1の電圧制御器608に相当する。また、乗算器211,212は図1の非干渉項部605に相当する。
また、上記電流制御形コンバータは、起動信号を出力する起動指令部221と、初期設定部222からの起動信号に基づいてPI制御器205の積分項を除外して、PI制御器205を比例制御で動作させる制御切換部222と、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差値を検出し、偏差値の絶対値が所定値未満になると起動完了信号を出力する起動完了信号出力部の一例としての偏差検出部223とを有している。
上記構成の電流制御形コンバータにおいて、直流電圧指令部201は、起動指令部221から起動信号が出力されると、直流電圧指令値Vdc *を負の初期値から正の所定値に切り換える。また、同時に、制御切換部222は、起動指令部221から起動信号が出力されると、電流制御系のPI制御器205の動作をPI制御から比例制御に切り換える。
その後、上記偏差検出部223から起動完了信号が出力されると、制御切換部222は、電流制御系のPI制御器205の動作を比例制御からPI制御に切り換える。
図5は図4に示す制御系を備えた電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示している。なお、このシミュレーションの条件は、第1実施形態の電流制御形コンバータのシミュレーションのときの条件と同じである。図5において、横軸は時間[秒]を表し、縦軸は、上側から直流電圧指令[V]、直流電圧[V]、電圧制御系積分器出力、q軸電流制御系積分器出力、q軸電圧指令[V]を表している。
この第2実施形態の電流制御形コンバータでは、起動時に電流制御系のPI制御器105を比例制御として積分項を排除し、直流電圧指令値により電圧偏差を負として、電圧指令値で起動制御ができ、図5に示すように、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。また、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcの偏差が小さい状態で電流制御系のPI制御器105に積分項が挿入されるために、切り換えに伴う外乱を回避できている。
〔第3実施形態〕
図6はこの発明の第3実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部のブロック図を示している。
図6に示すように、電流制御形コンバータは、直流電圧指令値Vdc *を出力する直流電圧指令部301と、直流電圧指令部301からの直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcを減算する加減算器302と、加減算器302から出力された直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcとの偏差を比例積分する比例積分制御により、有効電流指令値Iq *を演算して出力する電圧制御器の一例としてのPI制御器303と、PI制御器303からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqを減算する加減算器304と、加減算器304からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqとの偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器の一例としてのPI制御器305と、無効電流IdにインピーダンスωLを乗算して、q軸干渉項であるIdωLを出力する乗算器312とPI制御器305の有効電圧補正値と乗算器312のq軸干渉項を電源電圧値Vs*から減算する加減算器306と、無効電流指令値Id *から無効電流Idを減算する加減算器307と、加減算器307から出力された無効電流指令値Id *から無効電流Idとの偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器の一例としてのPI制御器308と、有効電流IqにインピーダンスωLを乗算して、d軸干渉項であるIqωLを出力する乗算器311と、乗算器311からのd軸干渉項からPI制御器308の無効電圧補正値を減算する加減算器309とを有している。ここで、ωは三相電圧電源501(図1に示す)からの三相電圧の角周波数であり、Lはリアクトル502(図1に示す)のインダクタンスである。
上記PI制御器303は図1の電圧制御器602に相当し、PI制御器305は図1の電圧制御器604に相当し、PI制御器308は図1の電圧制御器608に相当する。また、乗算器311,312は図1の非干渉項部605に相当する。
また、上記電流制御形コンバータは、起動信号を出力する起動指令部321と、初期設定部322からの起動信号に基づいてPI制御器305の積分項を除外して、PI制御器305を比例制御で動作させる制御切換部222と、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差値を検出し、偏差値の絶対値が所定値未満になると起動完了信号を出力する起動完了信号出力部の一例としての偏差検出部323とを有している。
上記構成の電流制御形コンバータにおいて、起動指令部321から起動信号が出力されると、直流電圧指令部301は、直流電圧指令値Vdc *を負の初期値から徐々に変化させて正の所定値に切り換える。また、同時に、起動指令部321から起動信号が出力されると、制御切換部322は、電流制御系のPI制御器305の動作をPI制御から比例制御に切り換える。
そして、上記偏差検出部323から起動完了信号が出力されると、制御切換部322は、電流制御系のPI制御器305の動作を比例制御からPI制御に切り換える。
図7は図6に示す制御系を備えた電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示している。なお、このシミュレーションの条件は、第1実施形態の電流制御形コンバータのシミュレーションのときの条件と同じである。図7において、横軸は時間[秒]を表し、縦軸は、上側から直流電圧指令[V]、直流電圧[V]、電圧制御系積分器出力、q軸電流制御系積分器出力、q軸電圧指令[V]を表している。
この第3実施形態の電流制御形コンバータでは、起動時に電流制御系のPI制御器105を比例制御として積分項を排除し、起動開始から起動完了までの間に直流電圧指令値Vdc *を任意の時間関数で上昇させることによって、図7に示すように、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができると共に、負荷に対応して電圧上昇率の制御が可能となる。また、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcの偏差が小さい状態で電流制御系のPI制御器105に積分項が挿入されるために、切り換えに伴う外乱を回避できている。
〔第4実施形態〕
図8はこの発明の第4実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部のブロック図を示している。
図8に示すように、電流制御形コンバータは、直流電圧指令値Vdc *を出力する直流電圧指令部401と、直流電圧指令部401からの直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcを減算する加減算器402と、加減算器402から出力された直流電圧指令値Vdc *から直流電圧値Vdcとの偏差を比例積分する比例積分制御により、有効電流指令値Iq *を演算して出力する電圧制御器の一例としてのPI制御器403と、PI制御器403からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqを減算する加減算器404と、加減算器404からの有効電流指令値Iq *から有効電流Iqとの偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器の一例としてのPI制御器405と、無効電流IdにインピーダンスωLを乗算して、q軸干渉項であるIdωLを出力する乗算器412とPI制御器405の有効電圧補正値と乗算器412のq軸干渉項を電源電圧値Vs*から減算する加減算器406と、無効電流指令値Id *から無効電流Idを減算する加減算器407と、加減算器407から出力された無効電流指令値Id *から無効電流Idとの偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器の一例としてのPI制御器408と、有効電流IqにインピーダンスωLを乗算して、d軸干渉項であるIqωLを出力する乗算器411と、乗算器411からのd軸干渉項からPI制御器408の無効電圧補正値を減算する加減算器409とを有している。ここで、ωは三相電圧電源501(図1に示す)からの三相電圧の角周波数であり、Lはリアクトル502(図1に示す)のインダクタンスである。
上記PI制御器403は図1の電圧制御器602に相当し、PI制御器405は図1の電圧制御器604に相当し、PI制御器408は図1の電圧制御器608に相当する。また、乗算器411,412は図1の非干渉項部605に相当する。
また、上記電流制御形コンバータは、起動信号を出力する起動指令部421と、起動指令部421からの起動信号に基づいてPI制御器405の積分項を除外して、PI制御器403を比例制御で動作させる制御切換部422と、制御切換部422からの起動信号に基づいて、PI制御器405の初期値を設定する初期設定部423と、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcとの偏差値を検出し、偏差値の絶対値が所定値未満になると起動完了信号を出力する起動完了信号出力部の一例としての偏差検出部424とを有している。
上記構成の電流制御形コンバータにおいて、制御切換部422は、起動指令部421から起動信号が出力されると、電圧制御器403の動作をPI制御から比例制御に切り換えると共に、初期設定部423は、制御切換部422から起動信号が出力されると、電流制御系のPI制御器405の初期値を設定する。
そして、上記偏差検出部424からの起動完了信号に基づいて、制御切換部422は、電流制御系のPI制御器405の動作を比例制御からPI制御に切り換える。
図9は図8に示す制御系を備えた電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示している。なお、このシミュレーションの条件は、第1実施形態の電流制御形コンバータのシミュレーションのときの条件と同じである。図9において、横軸は時間[秒]を表し、縦軸は、上側から直流電圧指令[V]、直流電圧[V]、電圧制御系積分器出力、q軸電流制御系積分器出力、q軸電圧指令[V]を表している。
この第4実施形態の電流制御形コンバータでは、起動時に電圧制御系のPI制御器403の積分項を排除して比例制御とすることによって、図9に示すように、直流電圧がオーバーシュートしない安定した起動を行うことができる。また、直流電圧指令値Vdc *と直流電圧値Vdcの偏差が小さい状態で電圧制御系のPI制御器403に積分項が挿入されるために、切り換えに伴う外乱を回避できている。
また、d軸、q軸2つの電流制御系が双方ともにPI制御であるため、電流制御系は、一次遅れとなり安定である。起動時にd軸、q軸の制御演算処理構成を同一とすることができる。
また、上記第1〜第4実施形態では、起動完了した時点で、PI制御に切り換えており、偏差が小さい状態で積分項が挿入されるために、切り換えに伴う外乱を回避できる。
なお、上記第1〜第4実施形態のPI制御器の積分項は、リミッタを内蔵するものであるが、補償器単体では、リセットワインドアップ対策はされているものとする。
また、上記第1〜第4実施形態では、パルス幅変調方式のコンバータ部を用いた電流制御形コンバータについて説明したが、コンバータ部の制御方式はこれに限らず、キャリア変調方式等のコンバータ部を備えた電流制御形コンバータにこの発明を適用してもよい。
上記第1〜第4実施形態では、起動完了を偏差検出部により検出したが、タイマーを用いて起動開始から所定時間経過したときに起動完了としてもよく、起動完了を検出する他の手段を用いてもよい。
図1はこの発明の電流制御形コンバータの基本構成を示す図である。 図2はこの発明の第1実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部の構成を示す図である。 図3は上記電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示す図である。 図4はこの発明の第2実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部の構成を示す図である。 図5は上記電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示す図である。 図6はこの発明の第3実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部の構成を示す図である。 図7は上記電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示す図である。 図8はこの発明の第4実施形態の電流制御形コンバータの制御系の要部の構成を示す図である。 図9は上記電流制御形コンバータのシミュレーションを行った結果を示す図である。 図10は従来の第1の電流制御形コンバータの制御系の要部の図である。 図11は従来の第2の電流制御形コンバータの制御系の要部の図である。 図12は従来の第3の電流制御形コンバータの制御系の要部の図である。 図13は図10の構成の電流制御形コンバータの起動時のシミュレーション結果を示している。 図14は図11の構成の電流制御形コンバータの起動時のシミュレーション結果を示している。 図15は図12の構成の電流制御形コンバータの起動時のシミュレーション結果を示している。 図16は図12に示す電流制御形コンバータにおいて、直流電圧指令値を初期値から徐々に大きくした場合のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
101,201,301,401…直流電圧指令部
102,202,302,402…加減算器
103,203,303,403…PI制御器
104,204,304,404…加減算器
105,205,305,405…PI制御器
106,206,306,406…加減算器
107,207,307,407…加減算器
108,208,308,408…PI制御器
109,209,309,409…加減算器
111,211,311,411…乗算器
112,212,312,412…乗算器
121,221,321,421…起動指令部
122,423…初期設定部
123,222,322,422…制御切換部
124,223,323,424…偏差検出部
501…三相交流電源
502…リアクトル
503…コンバータ部
504…平滑用コンデンサ
505…負荷
506…電圧検出器
601…加減算器
602…電圧制御器
603…加減算器
604…有効電流制御器
605…非干渉項部
606…加減算器
607…加減算器
608…無効電流制御器
609…加減算器
611…電流検出器
612…位相検出器
613…座標変換器
614…座標変換器

Claims (8)

  1. 三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部(503)と、
    上記コンバータ部(503)を制御する制御部とを備えた電流制御形コンバータであって、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する電圧制御器(602,103,203,303)と、
    上記電圧制御器(602,103,203,303)からの上記有効電流指令値と上記コンバータ部(503)に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器(604,105,205,305)と、
    無効電流指令値と上記コンバータ部(503)に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器(608,108,208,308)と
    を有し、
    上記有効電流制御器(604,105,205,305)からの上記有効電圧補正値と上記無効電流制御器(608,108,208,308)からの上記無効電圧補正値に基づいて、上記コンバータ部(503)を制御する制御信号を出力すると共に、
    上記コンバータ部(503)を起動開始から起動が完了するまでの間、上記電圧制御器(602,103,203,303)から出力される上記有効電流指令値をゼロまたは負にし、かつ、上記有効電流制御器(604,105,205,305)の動作を比例制御とすることを特徴とする電流制御形コンバータ。
  2. 請求項1に記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に、上記電圧制御器(103)の初期値を設定する初期設定部(122)と、
    上記コンバータ部(503)の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部(124)と、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に、上記有効電流制御器(205)の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部(124)が上記起動完了信号を出力すると、上記有効電流制御器(205)の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部(123)と
    を有することを特徴とする電流制御形コンバータ。
  3. 請求項1に記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に上記直流電圧指令値を負の初期値にして所定時間経過した後に上記直流電圧指令値を正の所定値にする直流電圧指令部(201)と、
    上記コンバータ部の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部(223)と、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に、上記有効電流制御器(205)の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部(223)が上記起動完了信号を出力すると、上記有効電流制御器(205)の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部(222)と
    を有することを特徴とする電流制御形コンバータ。
  4. 請求項1に記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に上記直流電圧指令値を負の初期値にした後にその初期値から徐々に変化させて正の所定値にする直流電圧指令部(301)と、
    上記コンバータ部(503)の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部(323)と、
    上記コンバータ部(503)の起動時開始に、上記有効電流制御器(305)の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部(323)が上記起動完了信号を出力すると、上記有効電流制御器(305)の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部(322)と
    を有することを特徴とする電流制御形コンバータ。
  5. 三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部(503)と、
    上記コンバータ部(503)を制御する制御部とを備えた電流制御形コンバータであって、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)から出力される直流電圧の値と直流電圧指令値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電流指令値を演算して出力する電圧制御器(602,403)と、
    上記電圧制御器(602,403)からの上記有効電流指令値と上記コンバータ部(503)に入力される有効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により有効電圧補正値を演算して出力する有効電流制御器(604,405)と、
    無効電流指令値と上記コンバータ部(503)に入力される無効電流の値との偏差を比例積分する比例積分制御により無効電圧補正値を演算して出力する無効電流制御器(608,408)と
    を有し、
    上記有効電流制御器(604,405)からの上記有効電圧補正値と上記無効電流制御器(608,408)からの上記無効電圧補正値に基づいて、上記コンバータ部(503)を制御する制御信号を出力すると共に、
    上記コンバータ部(503)を起動開始から起動が完了するまでの間、上記電圧制御器(602,403)の動作を比例制御とし、かつ、上記有効電流制御器(604,405)から出力される上記有効電圧補正値をゼロまたは負にすることを特徴とする電流制御形コンバータ。
  6. 請求項5に記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部は、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に、上記有効電流制御器(405)の初期値を設定する初期設定部(423)と、
    上記コンバータ部(503)の起動が完了したことを表す起動完了信号を出力する起動完了信号出力部(424)と、
    上記コンバータ部(503)の起動開始時に、上記電圧制御器(403)の動作を比例積分制御から比例制御に切り換えた後、上記起動完了信号出力部(424)が上記起動完了信号を出力すると、上記電圧制御器(403)の動作を比例制御から比例積分制御に切り換える制御切換部(422)と
    を有することを特徴とする電流制御形コンバータ。
  7. 請求項2乃至4または6のいずれか1つに記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部の上記起動完了信号出力部(124,223,323,424)は、上記コンバータ部(503)から出力される直流電圧の値と上記直流電圧指令値との偏差に基づいて上記起動完了信号を出力することを特徴とする電流制御形コンバータ。
  8. 請求項2乃至4または6のいずれか1つに記載の電流制御形コンバータにおいて、
    上記制御部の上記起動完了信号出力部は、上記コンバータ部の起動開始から所定起動時間が経過したとき、上記起動完了信号を出力することを特徴とする電流制御形コンバータ。
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