JP2008054092A - 可変容量回路とこれを用いた電圧制御発振回路 - Google Patents

可変容量回路とこれを用いた電圧制御発振回路 Download PDF

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Abstract

【課題】低電圧動作に適し、動作周波数レンジが広げられ、安定動作が得られ、位相ノイズやジッタの低減を図れる。
【解決手段】電圧可変容量回路は、電圧可変容量手段としてのNMOS42と、NMOS42のドレインにソース電位と異なる電位を供給するための電位供給部41とから構成されている。NMOS42のゲート42gと接地端子GNDとの間に発生する等価容量Cgを可変できる電位範囲や、変化の傾きを電気的・回路設計的に調整することが可能となる。更に、電圧制御端子VCに印加する制御電位vcに対して等価容量Cgは単調に変化し、制御電位vcの有効な電位範囲は拡大する。前記電圧可変容量回路をVCOに用いることで、VCOの発振周波数fは、電圧制御端子VCに印加する制御電位vcによって、制御できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御電圧等の入力信号により容量が変わる電圧可変容量回路と、これを用いて発振周波数が制御される電圧制御発振回路(以下「VCO」という。)、特に、低電圧動作に適した特性の微調整の容易な回路構成に関するものである。
従来、電圧可変容量回路を含むVCOの例としては、例えば次のような文献に記載されるものがあった。
スンヒァン・チョ(SeongHwan Cho)著、「ア・6.5ギガヘルツ・エナジー・イフィシェント・ビーエフエスケー・モデュレーター・フォア・ワイアレス・センサー・アプリケーションズ(A 6.5-GHz Energy Efficient BFSK Modulator for Wireless Sensor Applications)」、第5版、第39巻、(米国)、アイイーイーイー・ジャーナル・オブ・ソリドステイト・サーキッツ(IEEE Journal of Solid-State Circuits)、2004年5月、p.733−734
図2は、非特許文献1等に記載された従来のVCOの構成例を示す概略の回路図である。
このVCOは、発振信号が出力される負性抵抗回路部10と、発振周波数fを決める共振回路部20とで構成されている。負性抵抗回路部10は、端子T11と端子T12を備え、この間に入出力が互いに交差接続され、交流(以下「AC」という。)信号を反転増幅するための、相補的なトランジスタ(以下「CMOS」という。)インバータ11,12により構成されている。各CMOSインバータ11,12は、図示しないPMOS13とNMOS14とでそれぞれ構成されている。ここで、CMOSインバータ11,12には、図示しないが、電源電圧Vddを供給するための電源電圧端子VDD及び接地電源VGを供給する接地端子GNDを有している。
共振回路部20は、端子T21、端子T22及び端子T23を備え、その端子T21,T22との間に、インダクタ21とキャパシタ22が並列に接続され、端子T23は電圧制御端子VCに接続されている。更に、端子T21,T23との間には、電圧可変容量手段としてのNMOS23が設けられている。NMOS23は、ゲートが端子T21に、ドレインとソースが端子T23に接続され、バックゲートが接地端子GNDに接続されている。同様に、端子T22,T23との間に電圧可変容量手段としてのNMOS24が設けられ、ゲートが端子T21に、ドレインとソースが端子T23に接続され、バックゲートが接地端子GNDに接続されている。
NMOS23,24を電圧可変容量手段として用いる従来のVCOにおいては、NMOS23,24の各ドレインとソースが接続され、同一電位が印加されるように構成されている。
次に、図2に示すVCOの動作を説明する。このVCOでは、共振回路部20によって発振周波数fが決められ、負性抵抗回路部10から信号が発振される。この発振信号が出力端子OUT1,OUT2から出力される。出力端子OUT1,OUT2の発振信号の波形は、振幅が等しく、位相差は180°異なる。この位相差180°の差動出力信号が出力される。更に、図2のVCOの電圧制御端子VCに印加される制御電位vcを連続的に変えることで、発振周波数fを連続的に変えられている。図2のVCOの発振周波数fは、共振回路部20の共振周波数fcとなる。この共振周波数fcは、インダクタ21のインダクタンスをL、キャパシタ22の容量値をc22、NMOS23,24のゲート対地容量値をcvとすると、下記の(1)式で与えられる。
Figure 2008054092

(1)式で共振周波数fcがきめられた時、出力端子OUT1,OUT2の発振波形の振幅中心の電位である直流(以下「DC」という。)的なバイアス電位は、各CMOSインバータ11,12を構成するPMOS13とNMOS14の飽和ドレイン電流値(即ち、ゲート及びドレインに電源電圧Vddを掛けて流れるドレイン電流の値)の比で定まる。PMOS13及びNMOS14の飽和ドレイン電流値がほぼ等しい場合、DCバイアス電位はほぼVdd/2となる。
図2のVCOでは、電圧制御端子VCに印加される制御電位vcを変えることにより、NMOS23,24のゲート対地容量値cvが変化し、これにより発振周波数fが変化する。又、実際のVCOでは、電圧可変容量手段として設けたNMOSのゲート対地容量成分以外に寄生容量が存在するため、所望周波数が高い場合は前記のキャパシタ22を設けず構成することもある。
図3は、図2のNMOS23,24に相当する等価容量値を測定するための回路モデルである等価容量測定回路を示す回路図である。
この等価容量測定回路は、DC電圧源VDCと、小信号のAC電圧源VACと、図2のNMOS23,24に相当するNMOS25とにより構成されている。NMOS25は、ゲートがAC電圧源VACを介してDC電圧源VDCの(+)側電極に接続され、ドレインとソースとバックゲート(基板電極又はバルクともいう)が接地端子GNDに接続されている。この等価容量測定回路では、NMOS25にDC電圧源VDCの電圧Vdcが印加されると、NMOS25の等価容量値Cgに比例する小信号交流電流iが流れる。
図4は、図3のNMOS25の蓄積層形成時の模式的な断面図である。
NMOS25を形成するためのP型半導体基板31には、Nウェル(N−well)32が形成され、更に、Nウェル32内にPウェル(P−well)33が形成されている。Pウェル33には、NMOS25が形成されている。NMOS25は、所定間隔を隔てて配置された一対のN型拡散領域25S,25Dと、このN型拡散領域25Dに隣接して配置されたP型拡散領域25Bとを有している。一対のN型拡散領域25S,25D間の上には、ゲート酸化膜25Fを介して、ゲート電極領域25Gが形成されている。
各N型拡散領域25S,25Dには、ソースSとドレインDがそれぞれ接続され、P型拡散領域25Bに、バックゲートBが接続され、ゲート電極領域25GにゲートGが接続されている。
このNMOS25では、ゲートGにゲート電位vgが印加された場合、N型拡散領域25S,25D間の半導体基板表面に正孔が生じ、正の蓄積層25Laが形成され、ゲートGとバックゲートBとの間に等価容量値Cgが生じる。蓄積層25Laが成長するに従い、等価容量値Cgは増加する。
図5は、図3のNMOS25のゲート電位電流特性を示す図である。
図5には、縦軸を等価容量値Cgに比例した図3の小信号交流電流i、横軸をゲート電位vgとして、NMOS25のゲート電位vgに対する等価容量値Cgに比例した小信号交流電流iの変化を破線の特性曲線Rで示されている。領域Xは、実際に制御電位として利用可能なゲート電位vgの範囲であり、領域Yは、蓄積層が形成されて、等価容量値Cgを変化させることの出来るゲート電位vgの範囲である。領域Zは、反転層の形成がはじまり、等価容量値Cgの変化の方向が減少から増加に反転する領域である。
等価容量値Cgは、ゲート電位vgが上昇してNMOS25のスレッショルド電位vt以上になると、ゲート直下には、蓄積層が反転して反転層が形成され、急速に増大した後、ある容量値で飽和する。この飽和する容量値を最大容量値Cgmaxとすると、等価容量値Cgは、図4のゲート電極領域25Gに相当する第1の金属板と反転層25Lbに相当する第2の金属板との間に、ゲート酸化膜25Fを挟んで得られる容量値に対応する。
一方、ゲート電位vgが下降してスレッショルド電位vt以下になると、N型拡散領域25S,25D間の半導体基板表面に空乏層25Lcが形成され、等価容量値Cgは最小容量値Cgminiとなる。この時、NMOS25の等価容量値Cgは、ゲート電極領域25Gと空乏層25Lcを二枚の金属板とみなすと、ゲート電極領域25Gと空乏層25Lc間の絶縁膜の厚さとしては、ゲート酸化膜厚に空乏層25Lcの厚みが加わるため、等価容量値Cgは最大容量値Cgmaxの6割程度となる。更にゲート電位vgが下降し、ゲート電極領域25GがN型拡散領域25S,25D間の半導体基板表面に対して負となると、N型拡散領域25S,25D間の半導体基板表面に正孔が生じ蕃積層25Laが形成される。
なお、蓄積層形成の電圧条件は、半導体とゲートの仕事関数によって定まるもので、vg<0である必要はない。即ち、ゲート電位vgが下がりvg<vtとなる電位近傍から蓄積層25Laの形成が始まる。
図5において、前記のようにゲート電位vgが下降すると、等価容量値Cgの増加は、蓄積層形成時においては、反転層形成時の場合と異なり極めて緩やかなものとなる。更に、ゲート電位vgが低下すると、等価容量値Cgは飽和する。この時、等価容量値Cgは、最大容量値Cgmaxとは必ずしも等しくない。これは、実際の等価容量値Cgが単純な2枚の金属板との間の容量値と異なり、半導体内部のイオン濃度に依存する蓄積層の電荷密度によって決まるためである。
しかしながら、従来のVCOでは、以下の(1)〜(3)のような課題がある。
(1) 可変容量手段であるNMOS23,24を、蓄積層形成領域で動作させる場合、ゲート電位vgの変化に対する容量変化が緩やかすぎることと、蓄積層形成がされるように各ノードのDCバイアス電位を設計しなければならず低電圧での動作が困難等の課題がある。
(2) 可変容量手段の容量値を変化させるうえで有効なゲート電位vgの範囲である動作周波数レンジが、NMOSの素子特性のみで定まり設計上操作出来ない。
(3) 可変容量手段であるNMOS23,24を、反転層形成領域で動作させる場合、ゲート電位vgの変化に対する容量変化が急峻すぎ、安定動作を得ることが困難である。
以下、これらの(1)〜(3)の課題を詳細に説明する。
(1) 従来の課題1
可変容量手段であるNMOS23,24を、蓄積層形成領域で動作させる
場合の課題は、ゲート電位vgの変化に対する容量変化が緩やかすぎることと、蓄積層形成がされるように各ノードのDCバイアス電位を設計しなければならず、低電圧での動作が困難な点である。
図4の蓄積層25Laが形成され、等価容量値Cgがゲート電位vgによって変化する図5のゲート電位電流特性の領域Yは、−1.2V≦vg≦0.3Vで1.5Vの幅がある。一方、微細化が進むCMOS11,12の電源電圧Vddの上限は、例えば、ゲート長0.13μmから0.09μmのもので1.2Vから1.0V程度までであって、蓄積層形成領域で動作させようとすると、制御電位vcが許容される電源電圧Vddに対し広すぎる。この結果、以下に述べるように動作周波数レンジを十分とれないという課題がある。
出力端子OUT1,OUT2のDCバイアス電位Vodcは、図2の従来のVCOの説明において述べたように、ほぼVdd/2となる。但し、CMOS11,12を構成するPMOS13及びNMOS14の飽和ドレイン電流値がほぼ等しい場合である。仮に、Vdd=1.2Vとすると、DCバイアス電位Vodcは0.6V程度となる。更に、出力端子OUT1,OUT2のDCバイアス電位Vodcは、可変容量手段であるNMOS23,24のゲート電位vgである。図2のVCOの制御電位端子VCの制御電位vcとすると、ゲート電位vgは下記の(2)式で与えられる。
vg=Vodc−vc ・・・・・・(2)
ゲート電位vgは、蓄積層を形成するために、−1.2V≦vg≦0.3Vとしなければならない。このとき、制御電位vcは、1.8V≧vc≧0.3Vの範囲で制御しなければならない。しかし、NMOS23,24の耐圧による制約から、制御電位vcを電源電圧Vddより高く出来ず等価容量値Cgが変化する領域Yを有効に活用出来ない。
具体的には、制御電位vcの範囲を1.2V≧vc≧0.3Vとすると、vgの範囲は−0.6V≦vg≦0.3Vとなり、電位vgの有効範囲としては0.9Vしかない。つまり、有効範囲が図5のゲート電位電流特性の領域Xの部分に縮小してしまい、等価容量値Cgの変化幅として小さなものしか得られない。更に、この場合も制御電位vc=0.3V付近で反転層形成が始まり、等価容量値Cgの変化の方向が減少から増加に反転する。このため、実際の設計で許される制御電位vcの範囲は前記の反転層形成を使うものと同様に、0.85V程度とより狭くなり、結果として動作周波数レンジは十分とれないことになる。
(2) 従来の課題2
可変容量手段であるNMOS23,24を図5中のゲート電位電流特性の
領域Xで動作させる場合の課題は、等価容量値Cgが可変となるゲート電位vgの範囲である動作周波数レンジが、プロセスによって決まり、回路設計的手法で制御することは出来ない点である。
回路設計的手法で動作周波数レンジを広くする方法としては、例えば、可変容量手段であるNMOS23,24のゲート面積を倍にすることが考えられる。しかし、新たな問題として、動作周波数レンジを広げることが出来るかわりに、制御電圧端子VCに乗る電圧ノイズに対する容量値の変化も倍になるため、位相ノイズやジッタが劣化する。なお、NMOS23,24の基板を高電位とするために、必ずトリプルウェル構成の半導体デバイスを採用する必要もある。
(3) 従来の課題3
可変容量手段であるNMOS23,24を反転層形成領域で動作させるように設計した場合の課題は、ゲート電位vgの変化に対する等価容量値Cgの変化が急峻すぎることと、ゲート電位vgとして有効な電位範囲が狭いこと、ゲート電位vgの有効な電位範囲がプロセスのみによって決まり回路設計的手法で制御出来ない点である。
等価容量値Cgを変化させることの出来るゲート電位vgの領域Zは、図5に示すように、300mV足らずしかなく、僅かなゲート電位vgの変化で等価容量値Cgが大きく変化することになる。実際のVCOにおいては、制御電圧端子VCに数mV程度の1/fノイズや白色ノイズ等の電圧ノイズが必ず乗るため、ゲート電位vgの変化に対する等価容量値Cgの変化が急峻すぎるとVCOの位相ノイズ特性やジッタ特性が極めて劣悪なものとなる。
更に、スレッショルド電位vt近傍では、ゲート電位vgが下がってゆき、スレッショルド電位vt以下になるところで等価容量値Cgは減少から上昇に転じる。VCOを位相同期回路(以下「PLL」という。)等に用いる場合には、制御電位vcに対して周波数が単調に変化しないと動作が不安定になることから、ゲート電位vgとして許容される電圧レンジは、300mVより狭くしなければならない。
実際のVCOにおいては、プロセスばらつきや環境変動による設計上のDCバイアス電位からの誤差が発生するため、こうしたDCバイアス電位の設計精度も考慮すると、ゲート電位vgとして許容される電圧レンジは250mV程度と更に狭くなって、位相ノイズ特性やジッタ特性が悪くなることに加え、DCバイアス電位の設計が困難という課題も生じる。
VCOの位相ノイズやジッタ特性を改善するための方法としては、例えば、可変容量手段であるNMOS23,24のゲート面積を半分にすることが考えられる。しかし、新たな問題として、ゲート電位vgに対する等価容量値Cgの変化を半分に出来るかわりに、ゲート電位vgにより変化させることの出来る等価容量値Cgの範囲も半減し、VCOの動作周波数レンジが狭くなることがあげられる。
よって、課題3の回路設計的な方法においては、ゲート電位vgの有効範囲を、電圧ノイズの大きさに対して十分大きく取ることが出来ない。従って、動作周波数レンジが広く且つ位相ノイズやジッタの小さなVCOを得ることは困難である。
以上の(1)〜(3)の課題のように、従来のNMOS23,24を用いる可変容量手段では、NMOS23,24のドレイン、ソース、バックゲートを接続して構成するため、容量値を変化させるゲート電位vgの範囲がデバイス構造で決まってしまう。そのため、VCOを構成するうえで 当該可変容量手段を反転層形成領域で動作させる場合、位相ノイズやジッタが大きくなる等の課題があった。又、当該可変容量手段を善積層形成領域で動作させる場合、動作周波数レンジを十分広く出来ない等の課題があった。
なお、従来の電圧可変容量手段においては、NMOS23,24製造時に、N型拡散領域25S,25D間の半導体基板表面に不純物イオンを注入するチャネルインプラの条件を変更し、トランジスタのスレッショルド電位vtを変更して特性の調節を図ることが出来る。しかし、その場合、図4の破線の特性曲線Rが左右にシフトするものであって、容量値を変化させるゲート電位vgの範囲を拡張または縮小出来るものでない。
本発明のうちの第1の発明の電圧可変容量回路は、入力信号に応じた所定の電位を出力ノードへ供給する電位供給手段と、第1のMOSトランジスタとを備えている。前記第1のMOSトランジスタは、前記出力ノードに接続された第1の電極と、第1の電源電位が印加される第1の電源端子に直流的に結合された第2の電極と、制御端子に交流的に結合され、前記第1及び第2の電極間の導通状態を制御する第1の制御電極とを有し、前記制御端子と前記第1及び第2の電極との間の容量値が、前記出力ノードの電位で制御されるMOSトランジスタである。
本発明のうちの第2の発明の電圧可変容量回路は、第1の発明の可変容量回路と、インピーダンス手段を備えている。前記インピーダンス手段は、前記第1のMOSトランジスタの前記第2の電極と、前記第1の電源端子との間に接続されたインダクタ素子を有している。
本発明のうちの第3の発明のVCOは、所定の発振周波数で発振して、相補的な第1及び第2の出力信号のうちの、前記第1の出力信号を第1の出力端子から出力し、更に第2の出力信号を第2の出力端子から出力する発振回路部と、前記発振周波数に共振して、前記発振周波数を可変する共振回路部とを備えている。
前記共振回路部は、第1の発明の第1の制御電極が、前記第1の出力端子に接続された第1の発明の可変容量回路と、第3のMOSトランジスタを有している。前記第3のMOSトランジスタは、前記電位供給手段の前記出力ノードに接続された第5の電極と、前記第1の電源端子に直流的に結合された第6の電極と、前記第2の出力端子と接続され、前記第5及び第6の電極間の導通状態を制御する第3の制御電極とを有し、前記第3の制御電極と前記第6及び第7の電極との間の容量値が、前記出力ノードの電位で制御されるMOSトランジスタである。
本発明のうちの第4の発明のVCOは、第3の発明の発振回路部と、前記発振周波数に共振して、前記発振周波数を可変する共振回路部とを備えている。前記共振回路部は、第2の発明の第1の制御電極が、前記第1の出力端子に接続された第2の発明の可変容量回路と、第3のMOSトランジスタと、インピーダンス手段とを有している。
前記第3のトランジスタは、前記電位供給手段の前記出力ノードに接続された第5の電極と、前記第1の電源端子に直流的に結合された第6の電極と、前記第2の出力端子と接続され、前記第5及び第6の電極間の導通状態を制御する第3の制御電極とを有し、前記第3の制御電極と前記第5及び第6の電極との間の容量値が、前記出力ノードの電位で制御されるMOSトランジスタである。前記インピーダンス手段は、前記第3のMOSトランジスタの前記第6の電極と、前記第1の電源端子との間に接続されたインダクタ素子を有している。
第1、第2の発明の電圧可変容量回路によれば、第1のMOSトランジスタの容量構成要素の一つである第1の電極に対して、電位供給手段から、第2の電極の電位と異なる電位を供給するよう構成したので、前記容量に対応する等価容量値を可変出来る電位範囲や、変化の傾きを電気的、回路設計的に調整することが可能となる。更に、入力信号に対して等価容量値は単調に変化するので、入力信号の有効な電位範囲が目減りするおそれがなく、電位範囲を拡大できる。
第3、第4の発明のVCOによれば、第1、第2の発明の電圧可変容量回路を用いたことにより、所定の発振周波数を可変出来る入力信号の電位範囲や、入力信号に対する発振周波数の変化の傾きを電気的、回路設計的に調整することが可能となる。入力信号に対して発振周波数は、単調に変化するので入力信号の有効な電位範囲が目減りするおそれはない。従って、第1のMOSトランジスタの等価容量値を可変出来る入力信号の有効な電位範囲は、従来のVCOより広くすることが可能であり、その上、等価容量値の変化幅は、従来のVCOにほぼ等しい大きな変化範囲が得られる。よって、位相ノイズやジッタが少なく、且つ、広い動作周波数レンジが得られる。
可変容量回路は、電位供給手段を有している。前記電位供給手段は、入力信号を入力する第1の端子と、前記入力信号に対して逆極性の信号を入力する第2の端子と、前記第2の端子に接続され、前記入力信号に対応した出力信号を出力する第3の端子とを有している
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における電圧可変容量回路40の構成例を示す回路図である。
本実施例1の電圧可変容量回路40の要点は、容量手段である第1のMOSトランジスタ(例えば、NMOS)42の第1の電極(例えば、ドレイン)42dに、第2の電極(例えば、ソース)42sの電位と異なる電位を供給するための電位供給手段(例えば、電位供給部)41を設けたことにある。
電圧可変容量回路40は、電圧可変容量手段としてのNMOS42と、NMOS42のドレイン42dと第1の電源端子(例えば、接地端子)GNDとを交流的にショートさせる役割をもつキャパシタ43と、NMOS42のソース42sの電位と異なる電位を供給するための電位供給部41とから構成されている。
電位供給部41は、ボルテージフォロワとして働く増幅器41Mにより構成されている。増幅器41Mの第1の端子(例えば、正極入力電極)41aは、増幅器41Mの入力として電圧制御端子VCと接続され、増幅器41Mの出力として第2の端子(例えば、負極入力電極)41bは、第3の端子(例えば、出力電極)41cと接続されて、出力ノード(例えば、電位供給端子)VDに接続されている。電位供給端子VDは、キャパシタ43とNMOS42のドレイン42dに接続されている。更に、NMOS42の第1の制御電極(例えば、ゲート)42gは制御端子T1に接続され、ソース42sとバックゲート42bは接地端子GNDに接続されている。
(実施例1の動作)
図1の電圧可変容量回路40は、制御端子T1と接地端子GNDとの間には等価容量Cgがあり、NMOS42の等価容量Cgの大きさは、電圧制御端子VCに印加する制御電位vcによって制御している。増幅器41Mはボルテージフォロワとして働くので、NMOS42のドレイン電位vdは電圧制御端子VCに印加する制御電位vcと等しくなる。従って、NMOS42のゲート・ソース間容量をCgs、ゲート・ドレイン間容量をCgdとすると、制御端子T1における等価容量Cgは
下記の(3)式で与えられる。
Cg=Cgs+Cgd (但し、Cgd<キャパシタ43の容量c43)
・・・・・・(3)
図6は、図1のNMOS42のドレイン電位電流特性を示す図である。
図6には、縦軸を等価容量Cgに比例した小信号交流電流i、横軸をドレイン電位vdとして、NMOS42のゲート電位vgが一定で、スレッショルド電位vtより大きいとき、等価容量Cgがドレイン電位vdによって、どのように変化するかを破線の特性曲線R1,R2及びR3で示している。各特性曲線R1,R2及びR3は、ゲート電位vg=0.4V,0.6V,0.8Vのものである。
先ず、ソース電位vs=vd=0Vである時は、P型半導体基板表面上に反転層が形成される。NMOS42のゲート42gを第1の金属板とみなし、NMOS42のP型半導体基板表面上の反転層を第2の金属板としたとき、ゲート酸化膜をはさんだ2枚の金属板の等価容量Cgは最大容量Cgmaxである。次に、0≦vd≦vg−vtの範囲では、NMOS42は非飽和状態である。この状態でドレイン電位vdが高くなると、NMOS42の状態はしだいにピンチオフ状態に近づき、等価容量Cgは減り始める。更に、ドレイン電位vdが高くなりNMOS42が飽和状態になると、等価容量Cgは変化しなくなる。即ち、NMOS42は、非飽和領域にあればゲート電位vgの変化に対して等価容量Cgが変化する。従って、実施例1の電圧可変容量回路は、ドレイン電位vdによって等価容量Cgを制御でき、ゲート電位vgやスレッショルド電位vtを選ぶことで図6にみるように、等価容量Cgを可変出来るドレイン電位vdの電位範囲や、変化の傾きを調整することが可能となる。
図6のドレイン電位vdの領域W2において、vg=0.6Vの条件で等価容量Cgを可変する範囲は、約0.4Vであり、従来の反転層形成を用いるものより利用範囲を広くとれる。更に、等価容量Cgを可変する範囲は、vg=0.8Vとした場合、又は、NMOS42のソース42s及びドレイン42d間の半導体基板表面への不純物イオン注入(チャネルインプラ)の条件を調整しスレッショルド電位vtを0.2V低めに素子設計をすれば、ドレイン電位vdの有効な領域W3を約0.5Vまで拡大出来る。又、等価容量Cgの変化量は、NMOS42のゲート領域のゲート長とゲート幅によって種々変更可能であるが、従来の反転層形成を用いるものの半分以下と小さくなる。しかし、従来の蓄積層形成を用いるものに対して、容量変化は3〜4割大きくなる。
図7は、NMOS42を例とした等価容量Cgとドレイン電位vdの関係をごく単純化した関数モデルの特性図である。
検討するNMOS42は、非飽和領域にあり、ゲート42g直下の電荷密度q(y)が図7に示すように1次関数の形になっていると仮定する。ここで、yはゲート42g直下のチャネル方向で、Lはゲート長、y=0がソース端、y=Lがドレイン端を意味する。等価容量Cgは、半導体内部の電荷密度q(y)の積分を総電荷Qとすると、下記の(4)式で与えられる。
Figure 2008054092
又、非飽和状態でのドレイン電流Idは、下記の(5)式のようになる。
Figure 2008054092


(4)式と(5)式から下記の(6)式を得る。
Cg=k(vg−vt−vd) ・・・・・・(6)
但し、(4)式、(5)式及び(6)式において、k、k1、k2は定数とする。(6)式より、等価容量Cgは、ドレイン電位vdが高くなるに従い減少してゆくことがわかる。又、等価容量Cgはゲート電位vgが高い場合の方が大きいこともわかる(ただし、実際にはより複雑な式となる)。更に、ドレイン電位vdが高くなりNMOS42が飽和すると等価容量Cgは変化しなくなる。この現象は、飽和領域においても前記(4)式は成立しており、飽和時のドレイン電流Idがドレイン電位vdにあまり依存しなくなることに対応する。
以上のように、本実施例1においては、ドレイン電位vdはNMOS42が非飽和領域にある時、等価容量Cgの大きさを制御する。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、電圧可変容量回路40においては、電圧可変容量手段であるNMOS42のドレイン42dに、ソース電位vsと異なる電位を供給するよう構成したので、次の(a)、(b)、(c)、(d)のような効果がある。
(a) 等価容量Cgを可変出来る電位vdの電位範囲や、変化の傾きを電気的、回路設計的に調整することが可能となる。
(b) NMOSのスレッショルド電位vtを調整して、等価容量Cgを可変出来る制御電位vc(本実施例1ではドレイン電位vdに等しい)の電位範囲や、変化の傾きを変えることが可能となる。
(c) 従来のものと異なり、制御電位vcに対して等価容量Cgは単調に変化するので、制御電位vcの有効な電位範囲が目減りするおそれがない。結果として、制御電位vcの有効な電位範囲を、例えばvg=0.6Vの場合、従来の反転層形成を用いるものに対して1.6倍程度広くとれる。従って、一般的なVCO等に用いると、従来のものより位相ノイズやジッタの少ないものを得ることが出来る。
(d) DCバイアス電位設計が容易である。本実施例1の等価容量Cgの可変幅は、図4の従来の反転層形成を用いるものと比べると小さい。しかし、従来の蓄積層形成を用いるものより3〜4割程度大きくでき、一般的なVCOに用いると、より広い動作周波数レンジが得られる。
(実施例2の構成)
図8は、本発明の実施例2における電圧可変容量回路40Aの構成例を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の電圧可変容量回路40Aは、実施例1の電圧可変容量回路40内の電位供給部41に代えて、これとは構成の異なる電位供給部41Aを設けている。電位供給部41Aは、ソースフォロワとして働く第2のMOSトランジスタ(例えば、NMOS)44により構成されている。NMOS44は、第3の端子(例えば、ドレイン)44dが第2の電源端子(例えば、電源電圧端子)VDDに、第4の端子(例えば、のソース)44sがNMOS42のドレイン及びキャパシタ43に、第2の制御電極(例えば、ゲート)44gが電圧制御端子VCに、バックゲート44bが接地端子GNDにそれぞれ接続されている。その他の構成は実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2の電圧可変容量回路40Aは、基本的には実施例1と同様であるため、異なる動作のみ説明する。
動作における実施例1との相違点は、NMOS42のドレイン電位vdが、制御電位vcより、少なくともNMOS44のスレッショルド電位vtより低くなることである。
NMOS44は、ソースフォロワとして働くように接続しているので、制御電位vcを変化することで、NMOS42のドレイン電位vdを適宜変化し、等価容量Cgを変化させる。ただし、NMOS42のドレイン電位vdの変化幅は、制御電位vcのものよりやや狭くなる。又、等価容量CgとNMOS42のドレイン電位vdとの関係は、実施例1と同一である。
(実施例2の効果)
本実施例2の電圧可変容量回路40Aによれば、実施例1の増幅器41Mに代えてNMOS44を用いたことにより、実施例1の効果に加えて、以下のような効果がある。
即ち、制御電位vcの有効な電位範囲は、例えばvg=0.6Vの場合、従来の反転層形成を用いるものよりも広くとれ、VCO等に用いた場合、従来のVCOより位相ノイズやジッタの少ないものを得ることが出来る。更に、DCバイアス電位設計が容易であると共に、動作周波数レンジは、容量Cgの可変幅が従来の蓄積層形成を用いるものより大きく出来るので、VCO等に用いて、より広い範囲が得られる。
しかも、電位供給部を1個のMOSトランジスタのみで構成したので、多数のトランジスタを要し複数の直流電流パスが必要な増幅手段を用いる実施例1の場合より、消費電流を低減出来る。
(実施例3の構成)
図9は、本発明の実施例3における電圧可変容量回路40Bの構成例を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の電圧可変容量回路40Bは、実施例1との相違点として、NMOS42のソース42sと接地端子GNDとの間にインピーダンス手段(例えば、インピーダンス回路部)45が挿入されている。電位供給部41とキャパシタ43の構成は実施例1と共通である。
インピーダンス回路部45は、例えば、並列に接続されたインダクタ45bとキャパシタ45aとで構成されている。インダクタ45bとキャパシタ45aの定数は、制御端子T1に結合される信号帯域で高インピーダンスを示すように選ばれている。例えば、電圧可変容量回路40Bを用いてVCOを構成するような場合、当該VCOの共振周波数fcにおいて高インピーダンスを示すように設計されている。
(実施例3の動作)
本実施例3の電圧可変容量回路40Bは、実施例1と同様に、制御端子T1と接地端子GNDとの間には等価容量Cgがあり、NMOS42の等価容量Cgの大きさは、電圧制御端子VCに印加する制御電位vcによって制御される。以下、動作における実施例1との相違点を中心に説明する。本実施例3において、等価容量Cgは、NMOS42のソースと接地端子GNDとの間にインピーダンス回路部45を設けたことから、動作周波数レンジで、実施例1とは異なり、NMOS42のドレイン・ソース間容量をCdsとすると、
Cg=Cds ・・・・・・(7)
となる。
NMOS42のゲート・ソース間容量Cgs及びゲート・ドレイン間容量Cgdは、NMOS42のP型半導体基板表面の電荷密度q(y)によってきまる。ここで、NMOS42のドレイン電位vdを上げてゆく場合を考える。インピーダンス回路部45は、直流的にはショートとみなせるので、ソース電位vsは0Vであり、ソース端の電荷密度q(y)は変化しない。他方、インピーダンス回路部45は、ドレイン42d端ではドレイン電位vdが高くなると空乏化が始まり電荷密度q(y)が大きく変化する。
本実施例3では、等価容量Cgは、ドレイン・ソース間容量Cdsに等しくこれは主としてドレイン42d端の電荷密度q(y)によってきまる。従って、本実施例3の電圧可変容量回路40Bでは、制御電位vcの変化に対する等価容量Cgの変化幅が大きくなる。
図10は、図9のNMOS42のドレイン電位電流特性を示す図である。
図10には、縦軸を等価容量Cgに比例した小信号交流電流i、横軸をドレイン電位vdとして、等価容量Cgがドレイン電位vdによって、どのように変化するかを破線の特性曲線R11,R12及びR13で示している。各特性曲線R1,R2及びR3は、ゲート電位vg=0.4V,0.6V,0.8Vのものである。
図10のように、等価容量Cgの変化幅は、従来の反転層形成を用いたものにほぼ等しく、従来の蓄積層形成を用いたものと比べると数倍の変化範囲となる。一方、実施例1及び2と同様、等価容量Cgは、NMOS42が非飽和領域にあれば、NMOS42のドレイン電位vdによって変化させることができ、等価容量Cgの変化範囲は、ゲート電位やトランジスタのスレッショルド電位vtによって種々調整可能である。即ち、等価容量Cgを可変する制御電位vcの有効な電位範囲は、従来の電位範囲より広くすることが可能である。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、実施例1と同様、等価容量Cgを可変出来る制御電位vcの有効な電位範囲は、従来の電位範囲より広くすることが可能であり、その上、等価容量Cgの変化幅は、従来の反転層形成を用いたものにほぼ等しい大きな変化範囲が得られる。よって、VCO等に用いると、位相ノイズやジッタが少なく、且つ、広い動作周波数レンジのものが得られる。又、本実施例3の電位供給部41を、実施例2における電位供給部41Aのものに代えて消費電流を低減することも可能である。
(実施例4の構成)
図11は、本発明の実施例4のVCOの構成例を示す回路図である。
本実施例4のVCOでは、発振回路(例えば、負性抵抗回路部)50と、実施例1の電圧可変容量回路40を有する共振回路部60とで構成されている。
負性抵抗回路部50は、例えば、端子T51,T52を備え、この間に入出力が互いに交差接続され、AC信号を反転増幅するための、CMOSインバータ51,52により構成されている。各CMOSインバータ51,52は、図示しないPMOS53とNMOS54とでそれぞれ構成されている。ここで、CMOSインバータ51,52には、図示しないが、電源電圧Vddを供給するための電源電圧端子VDD及び接地端子GNDがある。
共振回路部60は、端子T61,T62及びT63を備えている。端子T61は、負性抵抗回路部50の端子T51と本実施例4のVCOの出力端子OUT1に接続されている。同様に、端子T62は、負性抵抗回路部50の端子T52と当該VCOの出力端子OUT2に接続され、端子T63は本実施例4のVCOの電圧制御端子VCとに接続されている。
共振回路部60は、端子T61と端子T62との間に、発振周波数fを決める要素としてのインダクタ61とキャパシタ62が並列に接続され、更に、実施例1の電圧可変容量回路40と、電圧可変容量手段としての第3のMOSトランジスタ(例えば、NMOS)63で構成されている。電圧可変容量回路40は、図1の実施例1と同様の構成であり、増幅器41Mの正極入力電極41aが、端子T63を介して電圧制御端子VCと接続され、出力電極41cが、電位供給端子VDとに接続されている。NMOS42のゲート42gは、端子T61を介して出力端子OUT1と接続されている。
NMOS63は、第3の制御電極(例えば、ゲート)63gが端子T62を介して出力端子OUT2に接続され、第5の電極(例えば、ドレイン)63dがNMOS42のドレイン42dに接続されると共に、電位供給端子VDに接続され、第6の電極(例えば、ソース)63sとバックゲート63bは、接地端子GNDに接続されている。従って、本実施例4においては、電圧可変容量手段として用いるNMOS42及び63において、ドレイン42d,63dにソース42s,63sの電位と異なる電位が供給されるように構成されている。
(実施例4の動作)
本実施例4のVCOは、従来のVCOと同様に、回路の出力端子OUT1と出力端子OUT2より発振信号を出力する。本実施例4では、出力端子OUT1,OUT2の発振信号の波形は、振幅が等しく、位相差が180°異なる差動発振信号を出力する。又、発振周波数fは、電圧制御端子VCに印加する制御電位vcを連続的に変えることで、連続的に変えられる。発振周波数fは、従来のVCOと同様に、共振回路部60の共振周波数fcとなる。共振周波数fcは、インダクタ61のインダクタンスをL、キャパシタ62の容量値をc62、NMOS42及び63の等価容量をCgとすると、下記の式(8)で与えられる。
Figure 2008054092

又、出力端子OUT1,OUT2の発振信号の振幅の中心の電位、即ちDCバイアス電位は、各CMOSインバータ51,52を構成するPMOS53,NMOS54の飽和ドレイン電流値の比で定まり、一般的な設計でほぼVdd/2となる。発振信号の振幅中心の電位は、可変容量手段であるNMOS42,63のゲートに印加される電位vgに等しい。なお、実際の回路には、可変容量手段の素子として設けた容量成分以外に寄生容量が存在するため、所望の周波数fが高い場合、キャパシタ62を省略することも出来る。
次に、本実施例4のVCOの動作において従来のVCOと異なる点は、可変容量手段であるNMOS42,63のドレイン電位vdが、電位供給部41によって制御される。このドレイン電位vdは、電位供給部41の増幅器41Mの働きにより、電圧制御端子VCの制御電位vcに等しくなる。
本実施例4において、等価容量Cgは、実施例1と同様に、NMOS42,63が非飽和領域(0≦vd≦vg−vt)にある間、ドレイン電位vdが高くなるに従って、緩やかに減ってゆく。更に、等価容量Cgの変化は、ドレイン電位vdが上昇し、NMOS42,63が飽和領域にはいると停止する。これにより、本実施例4のVCOは、NMOS42,63のゲート電位vgやスレッショルド電位vtを選ぶことで、等価容量Cgの可変可能なNMOS42,63のドレイン電位vdの電位範囲や、変化の傾きを調整することが出来る。このことは、本実施例4のVCOの共振周波数fcを可変に出来る制御電位vcのレンジや、制御電位vcの変化に対する共振周波数fcの変化の割合を、ゲート電位vgやスレッショルド電位vtを選ぶことで調整出来ることを意味する。
又、等価容量Cgの変化量は、実施例1と同様に、等価容量Cgと可変可能なドレイン電位vdの電位範囲を従来の反転層形成を用いるものより広くなり、従来の蓄積層形成を用いるものより広くなる。これにより、従来のものより位相ノイズやジッタが小さいVCOや、広い動作周波数レンジを有するVCOが得られる。
更に、本実施例4のVCOは、出力端子OUT1と出力端子OUT2に位相差180°の差動発振信号を出力している。出力端子OUT1に生じる信号は、NMOS42のゲート・ドレイン間容量Cgdを介して電位供給端子VDに伝達される。又、出力端子OUT2に生じる信号は、NMOS63のゲート・ドレイン間容量Cgdを介して電位供給端子VDに伝達される。このように電位供給端子VDでは、位相差が180°の2つの信号が互いに打ち消しあうので、電位供給端子VDは交流的に仮想接地された状態となる。
従って、可変容量手段であるNMOS42,63に対して設けられた1個のキャパシタ43の容量値は、十分小さなものでよく、場合によっては省略出来る。例えば、出力端子OUT1,OUT2のそれぞれに実施例1の可変容量回路40を1個ずつ設ける場合は、各可変容量回路ごとに、図1の実施例1のNMOS42のゲート容量の数倍の容量値を有するキャパシタ43が必要となる。しかし、本実施例4では、キャパシタ43の容量値は、本実施例4のNMOS42,63のゲート容量と同程度かそれ以下でよい。
(実施例4の効果)
本実施例4のVCOによれば、可変容量手段であるMOS42,63のドレインに、ソース電位と異なる電位を供給するよう構成したので、以下のような効果がある。
本実施例4のVCOは、共振周波数fcを可変出来る制御電位vcの電位範囲や、制御電位vcに対する共振周波数fcの変化の傾きを電気的、回路設計的に調整することが可能となる。更に、NMOS42,63のスレッショルド電位vtを調整しても同様の効果がある。制御電位vcに対して共振周波数fcは、単調に変化するので制御電位vcの有効な電位範囲が目減りするおそれはない。
その結果、制御電位vcの有効な電位範囲を広くでき、共振周波数fcの可変幅を広くすることができ、従来のものより位相ノイズやジッタの少ないVCOを得ることが出来る。又、本実施例4の電位供給部41を、実施例2における電位供給部41Aのものに代えて消費電流を低減することも可能である。
(実施例5の構成)
図12は、実施例5におけるVCOの構成例を示す回路図である。
図12の実施例5のVCOは、負性抵抗回路部50と共振回路部60Aとで構成されている。負性抵抗回路部50は、図11に示した構成例と同一であるので説明を略す。
図12の実施例5の共振回路部60Aは、実施例4との相違点として、NMOS42のソースと接地端子GNDとの間に実施例3のインピーダンス回路部45が挿入されている。即ち、実施例4における電圧可変容量回路40は、実施例3の電圧可変容量回路40Bに置き換わっている。
又、図12の実施例5の共振回路部60Aには、NMOS63のソースと接地端子GNDとの間にインピーダンス手段(例えば、インピーダンス回路部)64が挿入されている。なお、図12の実施例5の共振回路部60Aは、他は図11の共振回路部60と同様に構成されているので、同一素子のものには同じ符号を与え説明を略す。インピーダンス回路部64は、インピーダンス回路部45と同様に、並列に接続されたインダクタ64bとキャパシタ64aとで構成される。実施例3と同様に、各素子の定数は、VCOの動作周波数レンジで高インピーダンスを示すように選ばれる。又、VCOの動作周波数が高く、寄生容量によって所望の高インピーダンスが得られる場合は、キャパシタ45a及び64aを省略する場合もある。
(実施例5の動作)
本実施例5のVCOは、実施例4と同様に、電圧制御端子VCの制御電位vcによって、NMOS42,63の等価容量Cgを変化させることで、発振周波数fを制御する。以下に、本実施例5の動作において実施例4と異なる点を中心に説明する。
動作周波数帯域において得られる等価容量Cgは、本実施例5の場合では、可変容量手段として働くNMOS42,63のソースと接地端子GNDとの間に、インピーダンス回路部45,64を設けたので、NMOS42,63のゲート・ドレイン間容量Cgdのみとなり、ゲート・ソース間容量Cgsは無視可能となる。実施例3の説明で述べたように、NMOS42,63のドレイン電位vdを変化させた時生じるゲート・ドレイン間容量Cgdの変化は、ゲート・ソース間容量Cgsの変化より大きい。
従って、制御電位vcの変化に対する等価容量Cgの変化幅は、実施例4の時より大きく出来る。更に、実施例4と同様、等価容量Cgは、NMOS42,63が非飽和領域にあれば、NMOS42,63のドレイン電位vdによって変化させることができ、等価容量Cgの範囲は、ゲート電位vgやNMOS42,63のスレッショルド電位vtによって種々調整可能である。即ち等価容量Cgを可変に出来る制御電位vcの有効な電位範囲を、従来のVCOより大きくすることが可能である。
(実施例5の効果)
本実施例5のVCOによれば、実施例1の電圧可変容量回路と同様、等価容量Cgを可変出来る制御電位vcの有効な電位範囲は、従来のVCOより大きくすることが可能であり、その上、等価容量Cgの変化幅は、従来の反転層形成を用いたものにほぼ等しい大きな変化範囲が得られる。よって、本実施例5のVCOは、位相ノイズやジッタが少なく、且つ、広い動作周波数レンジが得られる。又、本実施例5の電位供給部41を、第2の実施例における電位供給部41Aのものに代えて消費電流を低減することも可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施例1〜5に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば次の(1)〜(5)ようなものがある。
(1) 図13は、本発明の実施例1の変形例1における電圧可変容量回路40Cの構成例を示す回路図である。
この電圧可変容量回路40Cにおいて、図1の実施例1で可変容量手段であるNMOS42のソース42sは、直接又はインピーダンス回路部45を介して接地端子GNDに接続されていたが、PMOS46を用いる場合は、ソース46s及びバックゲート46bを接地端子GNDに代えて電源電圧端子VDDに接続し直せばよい。又、図1の実施例1でキャパシタ43の電極の一方が接地端子GNDに接続されていたが、これを電源電圧端子VDDに接続し直せばよい。このように構成することで、電圧可変容量回路40Cは、等価容量Cgを可変出来る制御電位vcの電位範囲や、変化の傾きを電気的、回路設計的に調整することが可能となる。
(2) 実施例1の電圧可変容量回路40は、電位供給部41内の増幅器41Mに
代えて、PMOSを用いて構成してもよい。このように構成する時、当該PMOSのドレインは、電源電圧端子VDDに替えて接地端子GNDに接続し直される。この変形例である電圧可変容量回路では、電位供給部を1個のMOSトランジスタのみで構成したので、多数のトランジスタを要し複数の直流電流パスが必要な増幅手段を用いる実施例1の場合より、消費電流を低減出来る。
(3) 実施例3及び実施例5のインピーダンス手段は、キャパシタ45a,64
aとインダクタ45b,64bとで構成したが、キャパシタ45a,64aを省略して構成してもよい。このインピーダンス手段では、キャパシタ45a,64aを省略することで、回路の簡略化、低コスト化が期待出来る。
(4) 実施例4及び実施例5の負性抵抗回路部50は、CMOSインバータ51,52により構成されているが、その他の帰還発振器等で発振回路部を構成してもよい。その他の帰還発振器を使うことで、低コスト化を期待できる。
(5) 実施例4及び実施例5のNMOS63は、NMOSに代えて、PMOSを
用いて構成してもよい。このように構成されたVCOでは、制御電位vcの有効な電位範囲を広くでき、共振周波数fcの可変幅を広くすることができ、従来のVCOより位相ノイズやジッタの少ないVCOを得ることが出来る。
本発明の実施例1を示す電圧可変容量回路の回路図である。 従来のVCOを示す概略の回路図である。 図2のNMOS23,24に相当する等価容量測定回路の回路図である。 図3のNMOS25の蓄積層形成時の模式的な断面図である。 図3のNMOS25のゲート電位電流特性を示す図である。 図1のNMOS42のドレイン電位電流特性を示す図である。 図1のNMOS42のq(y)関数モデルを示す特性図である。 本発明の実施例2を示す電圧可変容量回路の回路図である。 本発明の実施例3を示す電圧可変容量回路の回路図である。 図9のNMOS42のドレイン電位電流特性を示す図である。 本発明の実施例4を示すVCOの回路図である。 本発明の実施例5を示すVCOの回路図である。 本発明における実施例1の変形例1を示すVCOの回路図である。
符号の説明
10,50 負性抵抗回路部
11,12,51,52 CMOSインバータ
13,46,53 PMOS
14,23〜25,42,44,54,63 NMOS
20,60 共振回路部
21,45b,61,64b インダクタ
22,43,45a,62,64a キャパシタ
40 電圧可変容量回路
41 電位供給部
41M 増幅器
45,64 インピーダンス回路部

Claims (6)

  1. 入力信号に応じた所定の電位を出力ノードへ供給する電位供給手段と、
    前記出力ノードに接続された第1の電極と、第1の電源電位が印加される第1の電源端子に直流的に結合された第2の電極と、制御端子に交流的に結合され、前記第1及び第2の電極間の導通状態を制御する第1の制御電極とを有し、前記制御端子と前記第1の電極との間の容量値、及び前記制御端子と前記第2の電極との容量値が、前記出力ノードの電位で制御される第1のMOSトランジスタと、
    を備えたことを特徴とする可変容量回路。
  2. 請求項1記載の可変容量回路には、更に、
    前記第1のMOSトランジスタの前記第2の電極と、前記第1の電源端子との間に接続されたインダクタ素子を有するインピーダンス手段、
    を設けたことを特徴とする可変容量回路。
  3. 請求項1又は2記載の可変容量回路において、
    前記電位供給手段は、入力信号を入力する第1の端子と、前記入力信号に対して逆極性の信号を入力する第2の端子と、前記第2の端子に接続され、前記入力信号に対応した出力信号を出力する第3の端子とを、
    により構成されていることを特徴とする可変容量回路。
  4. 請求項1又は2記載の可変容量回路において、
    前記電位供給手段は、前記第1のMOSトランジスタと同極性の第2のMOSトランジスタを有し、前記第1の電源電位と異なる第2の電源電位が印加される第2の電源端子に接続された第3の電極と、前記第2の電極と接続された第4の電極と、前記入力信号を入力する第1の端子と接続された第2の制御電極と、
    を有することを特徴とする可変容量回路。
  5. 所定の発振周波数で発振して、相補的な第1及び第2の出力信号のうちの、前記第1の出力信号を第1の出力端子から出力し、更に第2の出力信号を第2の出力端子から出力する発振回路部と、
    前記発振周波数に共振して、前記発振周波数を可変する共振回路部とを備え、
    前記共振回路部は、請求項1、3又は4記載の第1の制御電極が、前記第1の出力端子に接続された請求項1、3又は4記載の可変容量回路と、
    前記電位供給手段の前記出力ノードに接続された第5の電極と、前記第1の電源端子に直流的に結合された第6の電極と、前記第2の出力端子と接続され、前記第5及び第6の電極間の導通状態を制御する第3の制御電極とを有し、前記第3の制御電極と前記第5の電極との間の容量値、及び前記第3の制御電極と前記第6の電極との間の容量値が、前記出力ノードの電位で制御される第3のMOSトランジスタと、
    を有することを特徴とする電圧制御発振回路。
  6. 請求項5記載の発振回路部と、
    前記発振周波数に共振して、前記発振周波数を可変する共振回路部とを備え、
    前記共振回路部は、請求項2、3又は4記載の第1の制御電極が、前記第1の出力端子に接続された請求項2、3又は4記載の可変容量回路と、
    前記電位供給手段の前記出力ノードに接続された第5の電極と、前記第1の電源端子に直流的に結合された第6の電極と、前記第2の出力端子と接続され、前記第5及び第6の電極間の導通状態を制御する第3の制御電極とを有し、前記第3の制御電極と前記第5の電極との間の容量値、及び前記第3の制御電極と前記第6の電極との間の容量値が、前記出力ノードの電位で制御される第3のMOSトランジスタと、
    前記第3のMOSトランジスタの前記第6の電極と、前記第1の電源端子との間に接続されたインダクタ素子を有するインピーダンス手段と、
    を有することを特徴とする電圧制御発振回路。
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