JP2019080281A - 電圧制御lc発振器、およびmosバラクタ回路 - Google Patents

電圧制御lc発振器、およびmosバラクタ回路 Download PDF

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宏明 桂井
Hiroaki Katsurai
宏明 桂井
秀之 野坂
Hideyuki Nosaka
秀之 野坂
慎介 中野
Shinsuke Nakano
慎介 中野
桂路 岸根
Keiji Kishine
桂路 岸根
凌輔 野口
Ryosuke Noguchi
凌輔 野口
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Abstract

【課題】Q値の低下を抑制しつつ、容量の可変量をより大きくすることができる電圧制御LC発振器を提供することを目的とする。【解決手段】電圧制御LC発振器1は、MOSバラクタ回路C1(C2)を有し、MOSバラクタ回路C1(C2)は、出力端子OUTP(OUTN)と制御端子VCSとの間に直列に接続されたNMOSトランジスタM1a(M1b)とNMOSトランジスタM2a(M2b)とを備え、NMOSトランジスタM1a(M1b)のソースは、出力端子OUTP(OUTN)に接続され、NMOSトランジスタM1a(M1b)のドレインは、NMOSトランジスタM2a(M2b)のゲートおよびソースと接続され、NMOSトランジスタM1a(M1b)のゲートとNMOSトランジスタM2a(M2b)のドレインとは、制御端子VCSに共通に接続されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御LC発振器、およびMOSバラクタ回路に関し、特に可変容量を有する電圧制御LC発振器に関する。
従来から、LC発振器や電圧制御LC発振器において、種々の回路構成が提案されている。例えば、非特許文献1は、図4に示すように、可変容量Cの値を変化させて、発振周波数を制御する電圧制御LC発振器100を開示している。
また、非特許文献1は、図5に示すように、反転モード(inversion−mode)PMOSバラクタを複数有するMOSバラクタ回路201を用いて、可変容量Cを実現する電圧制御LC発振器200を開示している。
非特許文献1に開示されている電圧制御LC発振器200に含まれる、反転モードPMOSバラクタは、ソース−ドレイン間に制御電圧を与え、基板電圧を電源電圧VDDとして、容量Cの値を制御する。
従来の、反転モードPMOSバラクタを有するMOSバラクタ回路201のように、MOSバラクタの構成や接続方法により、制御電圧に対する容量Cの可変量ΔCは異なる。電圧制御LC発振器においては、アプリケーションなどに応じて、可変容量Cの可変量ΔCを大きくすることで発振周波数の可変範囲を広くすること、または、高いQ値を有することが求められる場合がある。
ここで、LC発振器の発振周波数fは、次式(1)で表される。
Figure 2019080281
上式(1)において、Lはインダクタンス[H]、Cは容量[F]を示す。
また、共振のピークの鋭さを表すQ値は、式(2)で表される。
Figure 2019080281
なお、上式(2)で、ωは角周波数[rad]、Lはインダクタンス[H]、Rは抵抗値[Ω]を示す。
上式(1)(2)より、発振周波数fの可変範囲をより広く取ろうとして、容量Cの可変量ΔCを大きくするためには、非特許文献1に記載のMOSバラクタ回路201のように、MOSバラクタを複数段接続しなくてはならない。そのため、絶対的な容量Cの値も大きくなってしまう。
一方、発振周波数fを一定とした場合、容量Cを大きくすると、相対的にインダクタンスLを小さくする必要があり、それに伴ってQ値が低下してしまう。
Ryan Lee Bunch, et al, "Large−Signal Analysis of MOS Varactors in CMOS −Gm LC VCOs", JSSC, Vol.38, No.8, 2003.
本発明は、Q値の低下を抑制しつつ、容量の可変量をより大きくすることができる電圧制御LC発振器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る電圧制御LC発振器は、誘導素子と、この誘導素子に並列接続されるMOSバラクタ回路と、前記誘導素子の一端に接続された出力端子と、前記MOSバラクタ回路に接続された制御端子と、を有する共振回路と、前記共振回路と接続された負性抵抗回路と、を備え、前記MOSバラクタ回路は、前記出力端子と前記制御端子との間に直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電圧制御LC発振器は、誘導素子と、この誘導素子の両端にそれぞれ接続された1対の出力端子と、前記1対の出力端子の間に互いに直列に接続され、前記誘導素子と並列接続された1対のMOSバラクタ回路と、前記1対のMOSバラクタ回路の接続点に設けられた制御端子と、を有する共振回路と、前記共振回路と接続された負性抵抗回路と、を備え、前記1対のMOSバラクタ回路は、前記1対の出力端子のそれぞれと前記制御端子との間にそれぞれ直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電圧制御LC発振器において、前記負性抵抗回路は、クロスカップル接続されたMOSトランジスタ対を有し、前記MOSトランジスタ対は、互いに一方のMOSトランジスタのドレインを他方のMOSトランジスタのゲートに接続し、両MOSトランジスタのドレインを前記共振回路の前記1対の出力端子にそれぞれ接続し、前記MOSトランジスタ対は、電源と前記共振回路との間に接続されたPMOSトランジスタ対と、接地電源と前記共振回路との間に接続されたNMOSトランジスタ対と、を有していてもよい。
また、本発明に係るMOSバラクタ回路は、出力端子と制御端子との間に直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、容量の可変量をより大きくすることができるMOSバラクタ回路を有するため、電圧制御LC発振器のQ値の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電圧制御LC発振器の構成を示す回路図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るMOSバラクタ回路を説明する回路図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るMOSバラクタ回路を説明する回路図である。 図4は、従来の電圧制御LC発振器の構成を示す回路図である。 図5は、従来の電圧制御LC発振器の構成を示す回路図である。 図6は、従来の電圧制御LC発振器の構成を示す回路図である。 図7は、従来のMOSバラクタを説明する回路図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図3を参照して詳細に説明する。各図について共通する構成要素には、同一の符号が付されている。
<実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る電圧制御LC発振器1の構成を示す回路図である。図1に示すように、電圧制御LC発振器1は、負性抵抗回路2a、2bと、インダクタL1(誘導素子)と、1対のMOSバラクタ回路C1、C2とがそれぞれ正出力端子OUTPと負出力端子OUTNとの間に並列に接続される。インダクタL1と、MOSバラクタ回路C1、C2とは、共振回路3を構成する。
本実施の形態に係る電圧制御LC発振器1は、従来例の電圧制御LC発振器300(図6参照。)と同様の構成を有するが、電圧制御LC発振器1は、MOSバラクタM3、M4の代わりに、1対のMOSバラクタ回路C1、C2が配置されている点で、従来の電圧制御LC発振器300と異なる。
負性抵抗回路2a、2bは、クロスカップル接続されたPMOSトランジスタMp1、Mp2と、NMOSトランジスタMn1、Mn2とを有する。負性抵抗回路2a、2bは、共振回路3の損失を補う負性抵抗として機能する。
PMOSトランジスタMp1、Mp2それぞれのソースには、電源電圧VDDが供給される。PMOSトランジスタMp1のドレインおよびPMOSトランジスタMp2のゲートは、正出力端子OUTPに接続される。PMOSトランジスタMp1のゲートおよびPMOSトランジスタMp2のドレインは、負出力端子OUTNに接続される。
NMOSトランジスタMn1、Mn2それぞれのソースは、接地電源VSSに接続される。NMOSトランジスタMn1のドレインおよびNMOSトランジスタMn2のゲートは、正出力端子OUTPに接続される。NMOSトランジスタMn1のゲートおよびNMOSトランジスタMn2のドレインは、負出力端子OUTNに接続される。
共振回路3は、インダクタL1、および1対のMOSバラクタ回路C1、C2を有する。共振回路3の共振周波数は、MOSバラクタ回路の容量CとインダクタL1のインダクタンスLとから決定され、負性抵抗回路2a、2bが、共振回路3の損失を補うことで発振する。
インダクタL1としては、例えば、半導体基板上に設けられたスパイラルインダクタを用いることができる。
次に、MOSバラクタ回路C1、C2について説明する。MOSバラクタ回路C1、C2は、NMOSトランジスタで構成される。MOSバラクタ回路C1は、正出力端子OUTPと制御端子VCSとの間に設けられる。MOSバラクタ回路C2は、負出力端子OUTNと制御端子VCSとの間に設けられる。
MOSバラクタ回路C1は、NMOSトランジスタM1a、M2aが正出力端子OUTPと制御端子VCS間で直列に接続される。NMOSトランジスタM1aのソースは正出力端子OUTPに接続され、ゲートは制御端子VCSに接続される。NMOSトランジスタM2aのソースとゲートはNMOSトランジスタM1aのドレインに接続され、NMOSトランジスタM2aのドレインは、制御端子VCSに接続される。
MOSバラクタ回路C2は、NMOSトランジスタM1b、M2bが負出力端子OUTNと制御端子VCS間で直列に接続される。NMOSトランジスタM1bのソースは負出力端子OUTNに接続され、ゲートは制御端子VCSに接続される。NMOSトランジスタM2bのソースとゲートはNMOSトランジスタM1bのドレインに接続され、NMOSトランジスタM2bのドレインは、制御端子VCSに接続される。
次に、MOSバラクタ回路C1、C2の動作について図2および図3を参照して説明する。なお、説明の容易のため、差動回路の片側のMOSバラクタ回路C1のみの動作の説明を行う。また、MOSバラクタ回路C1において、同じサイズのNMOSトランジスタが2個直列に接続されている場合について説明する。
まず、本実施の形態に係るMOSバラクタ回路C1、C2との比較のため、図7に示す従来のMOSバラクタ回路301を図6に示す従来の電圧制御LC発振器300に用いた場合について説明する。なお、説明の容易のため、同じサイズのMOSバラクタM3、M4を並列に2個接続したとする。
図7に示すように、従来のMOSバラクタ回路301は、出力端子40と制御端子50間に並列に接続されたMOSバラクタM3、M4を有する。MOSバラクタM3、M4は、それぞれソースとドレインが同電位に接続され、ソース−ドレイン端子を基板端子に接続した構造を有し、ゲート−ソース間電圧を変化させることにより、ゲート−基板間の容量Cの値が変化する。なお、図7に示す出力端子40は、従来の電圧制御LC発振器300における出力端子OUTP3(OUTN3)に対応する。
図6に示す従来の電圧制御LC発振器300は、適切な設計を施した場合に、電圧値が0〜VDDの間で発振するため、直流的にはVDD/2であるとみなすことができる。
このとき、図7に示す出力端子40と制御端子50間に接続されているMOSバラクタ回路301の容量Cは、ゲート−ドレイン間容量Cgdとゲート−ソース間容量Cgsとの和をさらに2倍にしたものである。
MOSバラクタM3、M4を有する従来のMOSバラクタ回路301の容量Cは、ソース電位とゲート電位との差Vsgで決定される。すなわち、制御端子50の制御電圧Vcntを変えることで、MOSバラクタ回路301の容量Cの値が変化する。
出力端子40における出力電圧Voutの値がVDD/2であるとみなすと、制御電圧Vcntの値が0V(Vcnt=0V)の場合にMOSバラクタ回路301の容量Cの値は最大となる。一方、制御電圧Vcntの値が出力電圧Voutの値以上(Vcnt≧Vout)となる付近で、MOSバラクタ回路301の容量Cの値はほぼ最小となる。
なお、MOSバラクタ回路301の容量C値の可変量ΔCは、MOSバラクタM3、M4のサイズなどに応じて変化する。図7に示すMOSバラクタ回路301の容量C値は、MOSバラクタM3、M4の形状などの影響を考慮した容量C値の変化の割合について、係数Δを用いて、次の式(3)で表すことができる。
C=(Cgd+Cgs)×2×(1〜1−Δ)・・・(3)
なお、上式(3)において、係数Δは、制御電圧Vcnt値に応じて変動する値であり、係数Δの最小値は0である。係数Δの最大値は、MOSバラクタM3、M4の形状などに応じて変化するため、不定となる。また、MOSバラクタM3、M4のサイズは、MOSバラクタ回路301の容量C値における、ゲート−ドレイン間容量Cgdとゲート−ソース間容量Cgsそのものの値の変化に影響を与える。
次に、本実施の形態における、MOSバラクタ回路C1、C2の容量C値について説明する。図2および図3に示すように、MOSバラクタ回路C1の容量C値は、制御端子5に印加される制御電圧Vcntによって制御される。
MOSバラクタ回路C1は、制御電圧Vcntの値に応じて、NMOSトランジスタM1a、M2aのドレイン−ソース間に電流が流れるかどうかが変化する。NMOSトランジスタM1a、M2aのドレイン−ソース間に電流が流れる場合(以下、「On−state」という。)、および電流が流れない場合(以下、「Off−state」という。)の2つの異なる状態を考えることができる。以下、これらOn−stateとOff−stateとに分けて、MOSバラクタ回路C1の容量C値について説明をする。
まず、On−stateの場合、図2の矢印で示すようにドレイン−ソース間に電流が流れる。このとき、出力端子4と制御端子5間に接続されている容量Con-stateは、NMOSトランジスタM1aのゲート−ソース間容量Cgs(M1)、NMOSトランジスタM1aのゲート−ドレイン間容量Cgd(M1)、NMOSトランジスタM2aのゲート−ソース間容量Cgs(M2)、およびNMOSトランジスタM2aのドレイン−ソース間容量Cds(M2)である。なお、ノードAは、出力端子4と短絡とみなす。
MOSバラクタ回路C1のOn−stateにおける容量Con-stateは、次の式(4)で表される。
on-state={Cgs(M1)+Cgd(M1)+Cgs(M2)}×(1〜1−Δ)+Cds(M2)・・・(4)
上式(4)において、係数Δは、MOSバラクタ回路C1(NMOSトランジスタM1a、M2a)の形状などに起因する容量Con-state値の変化の割合である。
図1に示すMOSバラクタ回路C1は、図6に示す従来のMOSバラクタ回路301とは接続関係が異なるため、制御電圧Vcntの値が電源電圧VDDの値と等しい(Vcnt=VDD)場合に、MOSバラクタ回路C1の容量Con-state値が最大となる。一方、制御電圧Vcntの値が出力電圧Vout値以下(Vcnt≦Vout)のときにMOSバラクタ回路C1の容量Con-stateはほぼ最小となる。
一方、制御電圧Vcntが出力電圧Voutより小さく、MOSバラクタ回路C1がOff−stateの場合、図3の点線で囲んだNMOSトランジスタM2aを含む部分が、出力端子4から遮断される。そのため、出力端子4と制御端子5間に接続されているMOSバラクタ回路C1の容量Coff-stateは、NMOSトランジスタM1aのゲート−ソース間容量Cgs(M1)のみとなる。
上記のOff−stateの場合において、MOSバラクタ回路C1の容量Coff-state値、すなわち、NMOSトランジスタM1aのゲート−ソース間容量Cgs(M1)値は、制御電圧Vcntが出力電圧Vout以下(Vcnt≦Vout)の場合において、あまり変化せず、On−stateの場合の容量Cgs(M1)の最小値(Cgs(M1)×(1−Δmax))とおよそ同じ値となる。なお、係数Δmaxは、係数Δの最大値である。
MOSバラクタ回路C1のOn−stateとOff−stateそれぞれの状態における容量Con-stateおよび容量Coff-stateの値をまとめると、MOSバラクタ回路C1の容量Cは、以下の式(5)で表すことができる。
C=Cgs(M1)+Cgd(M1)+Cgs(M2)+Cds(M2)〜Cgs(M1)×(1−Δmax)・・・(5)
MOSバラクタ回路C1の容量C値は、式(4)において示したように、On−stateにおける、係数Δ=0の場合に最大値となる。一方、Off−stateにおいて、上式(5)に示すように、係数Δが最大値(係数Δmax)の場合にMOSバラクタ回路C1の容量C値は最小値となる。
このように、従来のMOSバラクタ回路301における容量C値は、式(3)で示したように、ゲート−ドレイン間容量Cgdとゲート−ソース間容量Cgsとの和を2倍にしたものであるのに対し、本実施の形態に係るMOSバラクタ回路C1の容量C値は、On−stateにおける容量Con-stateの最大値からOff−stateにおける容量Coff-stateの最小値までの範囲で容量C値を変化させることが可能となる。
すなわち、本実施の形態に係るMOSバラクタ回路C1では、On−stateとOff−stateの両方の状態を用いることで、Off−stateの場合には、見かけ上の容量を減らすことができるため、MOSバラクタ回路C1全体の容量C値の可変範囲をより広くすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、MOSバラクタ回路C1、C2は、正出力端子OUTPと制御端子VCS間、および負出力端子OUTNと制御端子VCS間にそれぞれ直列に接続されたNMOSトランジスタM1a、M2a、およびNMOSトランジスタM1b、M2bを有する。
MOSトランジスタM1a、M1bのソースは、正出力端子OUTP、負出力端子OUTNにそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM1a、M1bのドレインは、NMOSトランジスタM2a、M2bのゲートおよびソースとそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM1a、M1bのゲートと、NMOSトランジスタM2a、M2bのドレインとが、制御端子VCSに共通に接続されている。
これにより、電圧制御LC発振器1において、MOSバラクタ回路C1、C2における容量C値の可変量ΔCを、絶対的な容量C値や面積と比してより大きくすることができる。
その結果として、電圧制御LC発振器1において、Q値を一定とした場合に、発振周波数fの可変範囲をより広くすることができる。また、発振周波数fの可変周波数範囲を一定とした場合、電圧制御LC発振器1におけるQ値をより高くすることができる。
以上、本発明の電圧制御LC発振器、およびMOSバラクタ回路における実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
1…電圧制御LC発振器、2a、2b…負性抵抗回路、3…共振回路、C1、C2…MOSバラクタ回路、L1…インダクタ、OUTP…正出力端子、OUTN…負出力端子、4、40…出力端子、VCS、5、50…制御端子、Mp1、Mp2…PMOSトランジスタ、Mn1、Mn2、M1a、M2a、M1b、M2b…NMOSトランジスタ、M3、M4…MOSバラクタ。

Claims (4)

  1. 誘導素子と、この誘導素子に並列接続されるMOSバラクタ回路と、前記誘導素子の一端に接続された出力端子と、前記MOSバラクタ回路に接続された制御端子と、
    を有する共振回路と、
    前記共振回路と接続された負性抵抗回路と、
    を備え、
    前記MOSバラクタ回路は、
    前記出力端子と前記制御端子との間に直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、
    前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とする電圧制御LC発振回路。
  2. 誘導素子と、この誘導素子の両端にそれぞれ接続された1対の出力端子と、前記1対の出力端子の間に互いに直列に接続され、前記誘導素子と並列接続された1対のMOSバラクタ回路と、前記1対のMOSバラクタ回路の接続点に設けられた制御端子と、
    を有する共振回路と、
    前記共振回路と接続された負性抵抗回路と、
    を備え、
    前記1対のMOSバラクタ回路は、
    前記1対の出力端子のそれぞれと前記制御端子との間にそれぞれ直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、
    前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とする電圧制御LC発振回路。
  3. 前記負性抵抗回路は、クロスカップル接続されたMOSトランジスタ対を有し、
    前記MOSトランジスタ対は、互いに一方のMOSトランジスタのドレインを他方のMOSトランジスタのゲートに接続し、両MOSトランジスタのドレインを前記共振回路の前記1対の出力端子にそれぞれ接続し、
    前記MOSトランジスタ対は、
    電源と前記共振回路との間に接続されたPMOSトランジスタ対と、接地電源と前記共振回路との間に接続されたNMOSトランジスタ対と、を有することを特徴とする請求項2に記載の電圧制御LC発振回路。
  4. 出力端子と制御端子との間に直列に接続された第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとを備え、
    前記第1のNMOSトランジスタのソースは、前記出力端子に接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよびソースと接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのドレインとは、前記制御端子に共通に接続されていることを特徴とするMOSバラクタ回路。
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