JP5179848B2 - 電圧制御発振器及びpll回路 - Google Patents

電圧制御発振器及びpll回路 Download PDF

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Description

本発明は、MOSバラクタ素子を内蔵した半導体集積回路(LSI)を備える電圧制御発振器及びPLL回路に関する。
印加する容量制御電圧に応じて容量を変化させることのできる可変キャパシタであるバラクタ(varactor)は半導体集積回路を構成する基本的な素子であり、例えばインダクタとの組み合わせで、LC共振型電圧制御発振器(LC−VCO)などの回路を形成するのに用いられている。その発振周波数はインダクタのインダクタンスをLとし、可変キャパシタの容量をCとすると、数式1により与えられる。
シリコン基板上にバラクタを形成する場合、MOS型(Metal Oxide Semiconductor)の構造が広く知られている。
図1はMOS型の構造を有するバラクタ(MOSバラクタ素子)10の断面図である。
図1はP型のシリコン基板(P−sub)11の表面にNウェル(N−well)12が形成されており、このNウェル12の表面にN型拡散領域(N+)13、14が相互に隔離して形成される。そして、Nウェル12上の一方のN型拡散領域13と他方のN型拡散領域14との間の領域の直上域には、ゲート絶縁膜15が形成されており、このゲート絶縁膜15の上には、ゲート電極16が設けられている。隔離された二つのN型拡散領域13、14はウェル端子17に接続されている。ウェル端子17の電位をウェル電位Vwとする。また、ゲート電極16はゲート端子18に接続されている。ゲート端子18の電位をゲート電位Vgとする。このように接続すると、MOSバラクタ素子10は、ゲート電極16とNウェル12との間にキャパシタが形成される。
図1のMOSバラクタ素子10のゲート端子18−ウェル端子17間に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)を十分高くすると、Nウェル12の表面におけるゲート電極16直下にキャリアである電子が集まり、この領域が導電性となるため、ゲート電極16下の実質的な絶縁領域の厚さがゲート絶縁膜15の膜厚と等しくなり、ゲート電極16とNウェル12との間の容量値は最大値となる。なお、容量制御電圧(Vg−Vw)をこれ以上高くしても、ゲート電極16下の実質的な絶縁領域の厚さは変化しないため、容量値も変化しない。
この状態から容量制御電圧(Vg−Vw)を低下させていくと、Nウェル12表面におけるゲート絶縁膜15直下の領域に空乏層が成長し、ゲート電極16下の実質的な絶縁領域の厚さがゲート絶縁膜15の膜厚に空乏層の深さを加えた値になる為、容量値が低下する。そして、容量制御電圧(Vg−Vw)が十分に低くなると、空乏層の深さが最大となり、容量値が安定する。この空乏層の最大の深さは基板表面の不純物ドーパント濃度により決定される。
さらに容量制御電圧(Vg−Vw)を低下させると、Nウェル12表面に少数キャリアであるホールによる反転層が形成される。ただし、ホールによる反転層が形成されても、反転層直下の空乏層の深さは変わらない為、容量値に変化はない。
このように、MOSバラクタ素子10に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)を変化させることにより、可変容量を実現可能となる(例えば、特許文献1参照)。
図2はMOS型の構造を有するバラクタ(MOSバラクタ素子)20の断面図である。
図2はN型のシリコン基板(N−sub)21の表面にPウェル(P−well)22が形成されており、このPウェル22の表面にP型拡散領域(P+)23、24が相互に隔離して形成される。そして、Pウェル22上の一方のP型拡散領域23と他方のP型拡散領域24との間の領域の直上域には、ゲート絶縁膜25が形成されており、このゲート絶縁膜25の上には、ゲート電極26が設けられている。隔離された二つのP型拡散領域23、24はウェル端子27に接続されている。ウェル端子27の電位をウェル電位Vwとする。また、ゲート電極26はゲート端子28に接続されている。ゲート端子28の電位をゲート電位Vgとする。このように接続すると、MOSバラクタ素子20は、ゲート電極26とPウェル22との間にキャパシタが形成される。
図2のMOSバラクタ素子20のゲート端子28−ウェル端子27間に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)を十分低くすると、Pウェル22の表面におけるゲート電極26直下にキャリアであるホールが集まり、この領域が導電性となるため、ゲート電極26下の実質的な絶縁領域の厚さがゲート絶縁膜25の膜厚と等しくなり、ゲート電極26とPウェル22との間の容量値は最大値となる。なお、容量制御電圧(Vg−Vw)をこれ以上低くしても、ゲート電極26下の実質的な絶縁領域の厚さは変化しないため、容量値も変化しない。
この状態から容量制御電圧(Vg−Vw)を上昇させていくと、Pウェル22表面におけるゲート絶縁膜25直下の領域に空乏層が成長し、ゲート電極26下の実質的な絶縁領域の厚さがゲート絶縁膜25の膜厚に空乏層の深さを加えた値になる為、容量値が低下する。そして、容量制御電圧(Vg−Vw)が十分に高くなると、空乏層の深さが最大となり、容量値が安定する。この空乏層の最大の深さは基板表面の不純物ドーパント濃度により決定される。
さらに容量制御電圧(Vg−Vw)を上昇させると、Pウェル22表面に少数キャリアである電子による反転層が形成される。ただし、電子による反転層が形成されても、反転層直下の空乏層の深さは変わらない為、容量値に変化はない。
このように、MOSバラクタ素子20に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)を変化させることにより、可変容量を実現可能となる。
図3は横軸に図1のMOSバラクタ素子10に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)をとり、縦軸にこのMOSバラクタ素子10の容量値Cをとって、MOSバラクタ素子10の特性を示したグラフである。
図3の第1領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が正の領域、第2領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が負であり、さらに反転層が形成されていない領域、第3領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が負であり、さらに反転層が形成される領域である。図3において、容量制御電圧(Vg−Vw)が0とは、第1領域と第2領域の境界線に対応する。
従来のMOSバラクタ素子は通常動作時、図3の第1領域と第2領域の領域内で、容量制御電圧(Vg−Vw)を制御することで、所望の容量を実現させている。第3領域は容量値が容量制御電圧(Vg−Vw)で変化しない領域であり使用しない。
ただし、スリープモード等の動作待機状態では、印加される容量制御電圧(Vg−Vw)は消費電力に関わらない為、意図的には制御されず、なりゆきで第3領域の状態となる可能性がある。
図4は横軸に図2のMOSバラクタ素子20に印加される容量制御電圧(Vg−Vw)をとり、縦軸にこのMOSバラクタ素子20の容量値Cをとって、MOSバラクタ素子20の特性を示したグラフである。
図4の第1領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が負の領域、第2領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が正であり、さらに反転層が形成されていない領域、第3領域は容量制御電圧(Vg−Vw)が正であり、さらに反転層が形成される領域である。図4において、容量制御電圧(Vg−Vw)が0とは、第1領域と第2領域の境界線に対応する。
従来のMOSバラクタ素子は通常動作時、図4の第1領域と第2領域の領域内で、容量制御電圧(Vg−Vw)を制御することで、所望の容量を実現させている。第3領域は容量値が容量制御電圧(Vg−Vw)で変化しない領域であり使用しない。
ただし、スリープモード等の待機状態では、印加される容量制御電圧(Vg−Vw)は消費電力に関わらない為、意図的には制御されず、なりゆきで第3領域の状態となる可能性がある。
特開2005−269310号公報
しかし、図1や図2の従来のMOSバラクタ素子には待機状態から異なる任意の容量安定状態への過渡時間が、待機状態の容量制御電圧(Vg−Vw)によって異なり、動作待機状態の(Vg−Vw)電位が図3や図4の第3領域である場合に遅くなるという問題がある。
これは、上述のように待機状態の容量制御電圧(Vg−Vw)の電位を制御していないためである。例えば、第3領域の容量制御電圧(Vg−Vw)の電位が印加された場合、MOSバラクタ素子のゲート電極直下のウェル表面に反転層が形成されるが、この状態から異なる任意の容量を実現する第1領域または第2領域の容量制御電圧(Vg−Vw)の電位を印加して、形成された反転層を拡散させ、空乏層が任意の容量値を実現する深さとなる為には、反転層が存在しない状態からの場合と比較して、反転層を拡散させる分、過渡時間が長くなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、待機状態から任意の容量安定状態への過渡時間の短いMOSバラクタ素子を内蔵した半導体集積回路を備える電圧制御発振器及びPLL回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決して本発明の目的を達成するために、本発明による電圧制御発振器は、シリコン基板表面に形成されたNウェル領域と、このNウェル領域上に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜上に設けられた電極と、を有するMOSバラクタ素子と、前記MOSバラクタ素子の動作待機時に、前記電極の電位から前記N型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以上にする制御回路と、を備えた半導体集積回路を、可変容量素子として備えることを特徴とする。
前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記Nウェル領域の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記Nウェル領域の電位を接地電位とすることを特徴とする。
前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記電極の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記電極の電位を正電源電位とすることを特徴とする。
また、本発明による電圧制御発振器は、シリコン基板表面に形成されたPウェル領域と、このPウェル領域上に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜上に設けられた電極と、を有するMOSバラクタ素子、前記MOSバラクタ素子の動作待機時に、前記電極の電位から前記P型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以下にする制御回路と、を備えた半導体集積回路を、可変容量素子として備えることを特徴とする。
前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記電極の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記電極の電位を接地電位とすることを特徴とする。
前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記Pウェル領域の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記Pウェル領域の電位を正電源電位とすることを特徴とする。
らに、本発明のPLL回路は、上記に記載の電圧制御発振器を備えることを特徴とする。
本発明の、可変容量素子として半導体集積回路を備えた電圧制御発振器では、Nウェルを有するMOSバラクタ素子の動作待機時に電極の電位からN型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以上にする制御回路を備えることにより、動作待機時から任意の容量安定状態への過渡時間を短くすることが可能となる。
また、Pウェルを有するMOSバラクタ素子の動作待機時に電極の電位からP型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以下にする制御回路を備えることにより、動作待機時から任意の容量安定状態への過渡時間を短くすることが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図5は本発明を適用したLC共振型電圧制御発振器(LC−VCO)50における具体例を示している。図5のLC−VCO50は、インダクタL1、L2、固定容量C1、C2、MOSバラクタ素子による可変容量M1、M2、バイアス電位を与える抵抗R1、R2からなるタンク回路51と、その共振周波数で正帰還増幅するバイポーラトランジスタQ1、Q2と、電流源I1と、DC電位を遮断するための固定容量C3、C4と、バイポーラトランジスタQ1、Q2にDC電位を与える抵抗R3、R4と、DC電位を発生する為の電流源I2、抵抗R5と、LC−VCO50の通常動作時は入力電位と出力電位とを同電位とし、動作待機時は出力電位を接地電位とする制御回路52と、を有している。
ここで、可変容量M1、M2は図1のMOSバラクタ素子10と同じ断面構造を有している。可変容量M1のゲート電極(ゲート端子18)は固定容量C1及び抵抗R1に接続され、ウェル領域(ウェル端子17)はVCNT’ノード53を介して制御回路52と接続されている。可変容量M2のゲート電極(ゲート端子18)は固定容量C2及び抵抗R2に接続され、ウェル領域(ウェル端子17)はVCNT’ノード53を介して制御回路52と接続されている。
制御回路52は、VCNT端子(電位制御端子)54より制御信号VCNTを入力し、制御端子55から入力される制御信号S0に基づいて制御された制御信号VCNT’を、VCNT’ノード53を介して可変容量M1、M2のウェル領域(ウェル端子17)に出力している。
可変容量M1と固定容量C1の接続点、可変容量M2と固定容量C2の接続点には、抵抗R1、R2を介してバイアス端子56からのバイアス電位V1が印加されており、バイアス電位V1と制御信号VCNT’の電位との差によって、可変容量M1、M2の可変容量が決定される。
また、固定容量C1、C2の他方の端子はそれぞれインダクタL1、L2の一方の端子に接続され、インダクタL1、L2の他方の端子は電源VDDに接続されている。
バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、DCカット用の固定容量C3、C4を介して、お互いのベースに入力されている、いわゆるクロスカップリングの構成をしている。バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタは、互いに共通接続され、その接続点にて電流源I1より電流供給を受ける。また、電流源I2と抵抗R5によってDC電位V3を発生し、抵抗R3、R4を介してバイポーラトランジスタQ1、Q2のベースにそれぞれ供給する。
また、バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、それぞれインダクタL1と固定容量C1の共通接続点、インダクタL2と固定容量C2の共通接続点にて、タンク回路51にも接続され、負性抵抗を発生して安定したLC発振を継続させており、その出力信号OUT、OUTBは共通接続点に接続された出力端子57、58より出力される。
図6は図5記載の制御回路52の具体例を示している。
図6の制御回路52は、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)QN0、QN1とPチャネルMOSトランジスタ(PMOS)QP1とインバータINV1を有し、端子VCNTはNチャネルMOSトランジスタQN1とPチャネルMOSトランジスタQP1のソースに夫々接続され、端子VCNT’はNチャネルMOSトランジスタQN1とPチャネルMOSトランジスタQP1のドレインに夫々接続されている。
端子S0はNチャネルMOSトランジスタQN1のゲートに接続され、インバータINV1を介しPチャネルMOSトランジスタQP1のゲート及びNチャネルMOSトランジスタ(NMOS)QN0のゲートに接続されている。また、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)QN0のソースは接地され、ドレインは端子VCNT’に接続されている。端子VCNT、端子VCNT’、端子S0は図5のVCNT端子54、VCNT’ノード53、制御端子55に夫々接続される。
端子S0から入力される制御信号S0の電位が電源電位と等しいとき、すなわち制御信号S1の電位が接地電位と等しい時に、端子VCNTの電位と端子VCNT’の電位が等しくなる。また、制御信号S0の電位が接地電位と等しいとき、すなわち制御信号S1の電位が電源電位と等しい時、端子VCNT’の電位は接地電位と等しくなる。
図5のLC−VCO50の通常動作時は、制御回路52の制御信号S0の電位を電源電位と等しくすることによって、制御信号VCNTの電位VCNTと制御信号VCNT’の電位VCNT’とが等しくなり、MOSバラクタ素子M1、M2に電位差(V1−VCNT’)が印加され、この電位差に対応した容量値となる。この時のバイアス電位V1は正の固定電位としており、このLC−VCO50はタンク回路51の共振周波数で発振するため、制御信号VCNTの電位を調整しMOSバラクタ素子M1、M2の容量値を制御することで所望の発振周波数を得ることができる。
図5のLC−VCO50の動作待機時は、制御回路52の制御信号S0の電位を接地電位と等しくすることによって、MOSバラクタ素子M1、M2に印加される制御信号VCNT’の電位を接地電位とする。動作待機時のバイアス電位V1は、接地電位もしくは正の固定電位の二通りが考えられ、MOSバラクタ素子M1、M2の容量制御電圧(V1−VCNT’)は0もしくは正となる。これはMOSバラクタ素子M1、M2の電極の電位からウェル領域の電位を引いた電位差が0以上であることに等しい。
よって動作待機時に反転層が形成されることはなく、任意の容量安定状態へ速やかに遷移することが可能となる。
図6の制御回路具体例以外の回路でも、動作待機時の制御信号VCNT’の電位をバイアス電位V1以下と制御し、動作待機時のMOSバラクタ素子の容量制御電圧(V1−VCNT’)が負になることを避ければ同様の効果を得ることが出来る。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図7は本発明を適用したLC共振型電圧制御発振器(LC−VCO)70における具体例を示している。図7のLC−VCO70は、インダクタL1、L2、固定容量C1、C2、MOSバラクタ素子による可変容量M1、M2、バイアス電位を与える抵抗R1、R2からなるタンク回路71と、その共振周波数で正帰還増幅するバイポーラトランジスタQ1、Q2と、電流源I1と、DC電位を遮断するための固定容量C3、C4と、バイポーラトランジスタQ1、Q2にDC電位を与える抵抗R3、R4と、DC電位を発生する為の電流源I2、抵抗R5と、LC−VCO70の通常動作時は入力電位と出力電位とを同電位とし、動作待機時は出力電位を電源電位とする制御回路72を有している。
ここで、可変容量M1、M2は図1のMOSバラクタ素子10と同じ断面構造を有している。可変容量M1のゲート電極(ゲート端子18)は固定容量C1及び抵抗R1と接続され、ウェル領域(ウェル端子17)はVCNT端子74と接続されている。可変容量M2のゲート電極(ゲート端子18)は固定容量C2及び抵抗R2と接続され、ウェル領域(ウェル端子17)はVCNT端子74と接続されている。
制御回路72は、V1端子(バイアス電圧制御端子)76より制御信号V1を入力し、制御端子75から入力される制御信号S0に基づいて制御されたバイアス信号V1’を、V1’ノード73を介して抵抗R1、R2に出力している。
可変容量M1と固定容量C1の接続点、可変容量M2と固定容量C2の接続点には、抵抗R1、R2を介して制御回路72から出力されるバイアス信号V1’のバイアス電位V1’が印加されており、バイアス電位V1’と制御信号VCNTの電位との差によって、可変容量が決定される。
また、固定容量C1、C2の他方の端子はそれぞれインダクタL1、L2の一方の端子に接続され、インダクタL1、L2の他方の端子は電源VDDに接続されている。
バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、DCカット用の固定容量C3、C4を介して、お互いのベースに入力されている、いわゆるクロスカップリングの構成をしている。バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタは、互いに共通接続され、その接続点にて電流源I1より電流供給を受ける。また、電流源I2と抵抗R5によってDC電位V3を発生し、抵抗R3、R4を介してバイポーラトランジスタQ1、Q2のベースにそれぞれ供給する。
また、バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、それぞれインダクタL1と固定容量C1の共通接続点、インダクタL2と固定容量C2の共通接続点にて、タンク回路71にも接続され、負性抵抗を発生して安定したLC発振を継続させており、その出力信号OUT、OUTBは共通接続点に接続された出力端子77、78より出力される。
図8は図7記載の制御回路72の具体例を示している。
図8の制御回路72は、NチャネルMOSトランジスタ(NMOS)QN1とPチャネルMOSトランジスタ(PMOS)QP0、QP1とインバータINV1を有し、端子V1はNチャネルMOSトランジスタQN1とPチャネルMOSトランジスタQP1のソースに夫々接続され、端子V1’はNチャネルMOSトランジスタQN1とPチャネルMOSトランジスタQP1のドレインに夫々接続されている。
端子S0はNチャネルMOSトランジスタQN1のゲート及びPチャネルMOSトランジスタQP0のゲートに接続され、インバータINV1を介しPチャネルMOSトランジスタQP1のゲートに接続されている。また、PチャネルMOSトランジスタQP0のソースは電源VDDに接続され、ドレインは端子V1’に接続されている。端子V1、端子V1’、端子S0は図7のV1端子76、V1’ノード73、制御端子75に夫々接続される。
端子S0から入力される制御信号S0の電位が電源電位と等しいとき、すなわち制御信号S1の電位が接地電位と等しい時に、端子V1の電位と端子V1’の電位が等しくなる。また、制御信号S0の電位が接地電位と等しいとき、すなわち制御信号S1の電位が電源電位と等しい時、端子V1’の電位は電源電位と等しくなる
図7のLC−VCO70の通常動作時は、制御回路72の制御信号S0の電位を電源電位と等しくすることによって、制御信号V1の電位V1と制御信号V1’の電位V1’が等しくなり、MOSバラクタ素子M1、M2に電位差(V1’−VCNT)が印加され、MOSバラクタ素子M1、M2は電位差(V1’−VCNT)に対応した容量値となる。この時のバイアス電位V1は正の固定電位としており、このLC−VCO70はタンク回路71の共振周波数で発振するため、制御信号VCNTの電位を調整しMOSバラクタ素子M1、M2の容量値を制御することで所望の発振周波数を得ることができる。
図7のLC−VCO70の動作待機時は、制御回路72の制御信号S0の電位を接地電位と等しくすることによって、MOSバラクタ素子M1、M2に印加される制御信号V1’の電位を電源電位とする。動作待機時の制御信号VCNTの電位は、接地電位と電源電位の間の任意電位であることが考えられ、MOSバラクタ素子M1、M2の容量制御電圧(V1’−VCNT)は0もしくは正となる。これはMOSバラクタ素子M1、M2の電極の電位からウェル領域の電位を引いた電位差が0以上であることに等しい。
よって動作待機時に反転層が形成されることはなく、任意の容量安定状態へ速やかに遷移することが可能となる。
図8の制御回路具体例以外の回路でも、動作待機時の制御信号V1’の電位を制御信号VCNTの電位以上と制御し、動作待機時のMOSバラクタ素子の容量制御電圧(V1’−VCNT)が負になることを避ければ同様の効果を得ることが出来る。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図9は本発明を適用したLC共振型電圧制御発振器(LC−VCO)90における具体例を示している。図9のLC−VCO90は、インダクタL1、L2、固定容量C1、C2、MOSバラクタ素子による可変容量M1、M2、バイアス電位を与える抵抗R1、R2からなるタンク回路91と、その共振周波数で正帰還増幅するバイポーラトランジスタQ1、Q2と、電流源I1と、DC電位を遮断するための固定容量C3、C4と、バイポーラトランジスタQ1、Q2にDC電位を与える抵抗R3、R4と、DC電位を発生する為の電流源I2、抵抗R5と、LC−VCO90の通常動作時は入力電位と出力電位とを同電位とし、動作待機時は出力電位を接地電位とする制御回路92を有している。
また、可変容量M1、M2は図2のMOSバラクタ素子20と同じ断面構造を有している。可変容量M1のウェル領域(ウェル端子27)は固定容量C1及び抵抗R1と接続され、ゲート電極(ゲート端子28)はVCNT’ノード93を介して制御回路92と接続されている。可変容量M2のウェル領域(ウェル端子27)は固定容量C2及び抵抗R2と接続され、ゲート電極(ゲート端子28)はVCNT’ノード93を介して制御回路92と接続されている。
制御回路92は、VCNT端子(電位制御端子)94より制御信号VCNTを入力し、制御端子95から入力される制御信号S0に基づいて制御された制御信号VCNT’を、VCNT’ノード93を介して可変容量M1、M2のゲート電極(ゲート端子28)に出力している。
可変容量M1と固定容量C1の接続点、可変容量M2と固定容量C2の接続点には、抵抗R1、R2を介してバイアス端子96からのバイアス電位V1が印加されており、バイアス電位V1と制御信号VCNT’の電位の差によって、可変容量が決定される。
また、固定容量C1、C2の他方の端子はそれぞれインダクタL1、L2の一方の端子に接続され、インダクタL1、L2の他方の端子は電源VDDに接続されている。
バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、DCカット用の固定容量C3、C4を介して、お互いのベースに入力されている、いわゆるクロスカップリングの構成をしている。バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタは、互いに共通接続され、その接続点にて電流源I1より電流供給を受ける。また、電流源I2と抵抗R5によってDC電位V3を発生し、抵抗R3、R4を介してバイポーラトランジスタQ1、Q2のベースにそれぞれ供給する。
また、バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、それぞれインダクタL1と固定容量C1の共通接続点、インダクタL2と固定容量C2の共通接続点にてタンク回路91にも接続され、負性抵抗を発生して安定したLC発振を継続させており、その出力信号OUT、OUTBは共通接続点に接続された出力端子97、98より出力される。
図9記載の制御回路92の具体例として前述した図6が挙げられる。内部の回路及びその動作の詳細説明は前述したとおりなので省略するが、端子VCNT、端子VCNT’、端子S0は図9のVCNT端子94、VCNT’ノード93、制御端子95に夫々接続される。
図9のLC−VCO90の通常動作時は、制御回路92の制御信号S0の電位を電源電位と等しくすることによって、制御信号VCNTの電位VCNTと制御信号VCNT’の電位VCNT’とが等しくなり、MOSバラクタ素子M1、M2に電位差(V1−VCNT’)が印加され、この電位差に対応した容量値となる。この時のバイアス電位V1は正の固定電位としており、このLC−VCO90はタンク回路91の共振周波数で発振するため、制御信号VCNTの電位を調整しMOSバラクタ素子M1、M2の容量値を制御することで所望の発振周波数を得ることができる。
図9のLC−VCO90の動作待機時は、制御回路92の制御信号S0の電位を接地電位と等しくすることによって、MOSバラクタ素子M1、M2に印加される制御信号VCNT’の電位を接地電位とする。動作待機時のバイアス電位V1は、接地電位もしくは正の固定電位の二通りが考えられ、MOSバラクタ素子M1、M2の容量制御電圧(V1−VCNT’)は0もしくは正となり、負になることはない。これはMOSバラクタ素子M1、M2の電極の電位からウェル領域の電位を引いた電位差が0以下であることに等しい。
よって動作待機時に反転層が形成されることはなく、任意の容量安定状態へ速やかに遷移することが可能となる。
図6の制御回路具体例以外の回路でも、動作待機時の制御信号VCNT’の電位をバイアス電位V1以下と制御し、動作待機時のMOSバラクタ素子の容量制御電圧(V1−VCNT’)が負になることを避ければ同様の効果を得ることが出来る。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。
図10は本発明を適用したLC共振型電圧制御発振器(LC−VCO)100における具体例を示している。図10のLC−VCO100は、インダクタL1、L2、固定容量C1、C2、MOSバラクタ素子による可変容量M1、M2、バイアス電位を与える抵抗R1、R2からなるタンク回路101と、その共振周波数で正帰還増幅するバイポーラトランジスタQ1、Q2と、電流源I1と、DC電位を遮断するための固定容量C3、C4と、バイポーラトランジスタQ1、Q2にDC電位を与える抵抗R3、R4と、DC電位を発生する為の電流源I2、抵抗R5と、LC−VCO100の通常動作時は入力電位と出力電位とを同電位とし、動作待機時は出力電位を電源電位とする制御回路102を有している。
また、可変容量M1、M2は図2のMOSバラクタ素子20と同じ断面構造を有する。可変容量M1のウェル領域(ウェル端子27)は固定容量C1及び抵抗R1と接続され、ゲート電極(ゲート端子28)はVCNT端子104と接続されている。可変容量M2のウェル領域(ウェル端子27)は固定容量C2及び抵抗R2と接続され、ゲート電極(ゲート端子28)はVCNT端子104と接続されている。
制御回路102は、V1端子(バイアス電圧制御端子)106より制御信号V1を入力し、制御端子105から入力される制御信号S0に基づいて制御されたバイアス信号V1’を、V1’ノード103を介して抵抗R1、R2に出力している。
可変容量M1と固定容量C1の接続点、可変容量M2と固定容量C2の接続点には、抵抗R1、R2を介して制御回路102から出力されるバイアス信号V1’のバイアス電位V1’が印加されており、バイアス電位V1’と制御信号VCNTの電位との差によって、可変容量が決定される。
また、固定容量C1、C2の他方の端子はそれぞれインダクタL1、L2の一方の端子に接続され、インダクタL1、L2の他方の端子は電源VDDに接続されている。
バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、DCカット用の固定容量C3、C4を介して、お互いのベースに入力されている、いわゆるクロスカップリングの構成をしている。バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタは、互いに共通接続され、その接続点にて電流源I1より電流供給を受ける。また、電流源I2と抵抗R5によってDC電位V3を発生し、抵抗R3、R4を介してバイポーラトランジスタQ1、Q2のベースにそれぞれ供給する。
また、バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタは、それぞれインダクタL1と固定容量C1の共通接続点、インダクタL2と固定容量C2の共通接続点にてタンク回路101にも接続され、負性抵抗を発生して安定したLC発振を継続させており、その出力信号OUT、OUTBは共通接続点に接続された出力端子107、108より出力される。
図10記載の制御回路102の具体例として前述した図8が挙げられる。内部の回路及びその動作の詳細説明は前述したとおりなので省略するが、端子V1、端子V1’、端子S0は図10のV1端子106、V1’ノード103、制御端子105に夫々接続される。
図10のLC−VCO100の通常動作時は、制御回路102の制御信号S0の電位を電源電位と等しくすることによって、制御信号V1の電位V1と制御信号V1’の電位V1’が等しくなり、MOSバラクタ素子M1、M2に電位差(V1’−VCNT)が印加され、MOSバラクタ素子M1、M2は電位差(V1’−VCNT)に対応した容量値となる。この時のバイアス電位V1は正の固定電位としており、このLC−VCO100はタンク回路101の共振周波数で発振するため、制御信号VCNTの電位を調整しMOSバラクタ素子M1、M2の容量値を制御することで所望の発振周波数を得ることができる。
図10のLC−VCO100の動作待機時は、制御回路102の制御信号S0の電位を接地電位と等しくすることによって、MOSバラクタ素子M1、M2に印加される制御信号V1’の電位を電源電位とする。動作待機時の制御信号VCNTの電位は、接地電位と電源電位の間の任意電位であることが考えられ、MOSバラクタ素子M1、M2の容量制御電圧(V1’−VCNT)は0もしくは正となる。これはMOSバラクタ素子M1、M2の電極の電位からウェル領域の電位を引いた電位差が0以下であることに等しい。
よって動作待機時に反転層が形成されることはなく、任意の容量安定状態へ速やかに遷移することが可能となる。
図8の制御回路具体例以外の回路でも、動作待機時の制御信号V1’の電位を制御信号VCNTの電位以上と制御し、動作待機時のMOSバラクタ素子の容量制御電圧(V1’−VCNT)が負になることを避ければ同様の効果を得ることが出来る。
(第5の実施形態)
次に、上述した本発明の第1から第4の実施形態のLC−VCOを提供できる応用システムの例としてPLL回路110を説明する。
図11は一般的なPLL回路110の構成であり、位相比較器(PFD)及びチャージポンプ(CP)111、ループフィルタ(LPF)112、電圧制御発振器(VCO)113、基準電位発生回路(VREF)114、帰還分周器(DIV)115を有している。尚、この例では、PFDとCPはひとつのブロックとして示している。
図5、図7、図9、または図10のLC−VCOを図11のVCO113に適応すると、図5、図7、図9、または図10のLC−VCOのVCNT端子(電位制御端子)は、LPF112の出力と接続され、V1端子はVREF114の出力と接続され、LC−VCOの差動出力信号OUT、OUTBの各出力端子は出力端子116、117と接続され、更にDIV115の入力と接続される。
PLL回路は、通常動作状態では、VCO113の差動出力信号OUT、OUTBをDIV115で分周し、さらに差動−シングル変換することで生成したクロック信号と、別途REFIN端子118から入力される参照用のクロック信号との位相をPFD111で比較し、その比較結果に依存したパルス幅のパルス信号を発生し、そのパルス幅に依存した電流をCP111から出力する。次に、LPF112にてその電流を電位に変換し、変換出力をVCO113の制御信号VCNTとして供給する。このとき図5、図7、図9、または図10のLC−VCOの制御信号V1はVREF114から供給される正の固定電位である。
このようなPLL回路110を、本発明の実施形態におけるLC−VCOを用いて実現することができる。本発明の実施形態に基づくLC−VCOは、動作待機時にMOSバラクタ素子に印加される容量制御電圧を制御することにより、MOSバラクタ素子の電極直下のウェル表面に少数キャリアによる反転層が形成されないことにより、待機状態から容量安定状態へ速やかに遷移することが可能であり、ひいては待機状態からの周波数安定状態までの過渡応答が高速なPLL回路を提供することできる。
MOS型の構造を有するバラクタ素子の断面図である。 MOS型の構造を有するバラクタ素子の断面図である。 図1のMOSバラクタ素子に印加される容量制御電圧とMOSバラクタ素子の容量値の関係を示す図である。 図2のMOSバラクタ素子に印加される容量制御電圧とMOSバラクタ素子の容量値の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態のLC共振型電圧制御発振器を示す図である。 図5、図9の制御回路の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態のLC共振型電圧制御発振器を示す図である。 図7、図10の制御回路の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態のLC共振型電圧制御発振器を示す図である。 本発明の第4の実施形態のLC共振型電圧制御発振器を示す図である。 本発明の第1から第4の実施形態のLC共振型電圧制御発振器を用いたPLL回路を示す図である。
符号の説明
10、20、M1、M2 MOSバラクタ素子
12 Nウェル
22 Pウェル
16、26 ゲート電極
50、70、90、100 LC共振型電圧制御発振器
52、72、92、102 制御回路
53、93 VCNT’ノード
54、74、94、104 VCNT端子
55、75、95、105 制御端子
56、76、96、106 バイアス端子
73、103 V1’ノード
110 PLL回路
111 位相比較器及びチャージポンプ
112 ループフィルタ
113 電圧制御発振器
114 基準電位発生回路
115 帰還分周器

Claims (7)

  1. シリコン基板表面に形成されたN型ウェル領域と、このN型ウェル領域上に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜上に設けられた電極と、を有するMOSバラクタ素子と、
    前記MOSバラクタ素子の動作待機時に、前記電極の電位から前記N型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以上にする制御回路と、を備えた半導体集積回路を、可変容量素子として備えることを特徴とする電圧制御発振器
  2. 前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記N型ウェル領域の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、
    前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記N型ウェル領域の電位を接地電位とすることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振器
  3. 前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記電極の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記電極の電位を正電源電位とすることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振器
  4. シリコン基板表面に形成されたP型ウェル領域と、このP型ウェル領域上に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜上に設けられた電極と、を有するMOSバラクタ素子
    前記MOSバラクタ素子の動作待機時に、前記電極の電位から前記P型ウェル領域の電位を引いた電位差を0以下にする制御回路と、を備えた半導体集積回路を、可変容量素子として備えることを特徴とする電圧制御発振器
  5. 前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記電極の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記電極の電位を接地電位とすることを特徴とする請求項4に記載の電圧制御発振器
  6. 前記制御回路は、前記MOSバラクタ素子の通常動作時は、前記P型ウェル領域の電位を所定の値に設定して、前記MOSバラクタ素子の容量値を制御し、前記MOSバラクタ素子の動作待機時は、前記P型ウェル領域の電位を正電源電位とすることを特徴とする請求項4に記載の電圧制御発振器
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電圧制御発振器を備えることを特徴とするPLL回路。
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