JP2008051861A - リアプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の劣化だけでなく投射光学系の劣化の影響も適切に把握して投写部を制御することが可能なリアプロジェクタを提供すること。
【解決手段】リアプロジェクタが、投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分30に設けられる少なくとも1つの光学センサー40と、投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部10とを含み、投写部10が、複数の光源130と、各光源130を駆動する駆動部140と、駆動部140を制御する駆動制御部150と、投射光学系11とを有し、光学センサー40が、前記キャリブレーション画像の明るさ値を測定し、駆動制御部150が、明るさ値に基づき、駆動部140をフィードバック制御する。
【選択図】図5
【解決手段】リアプロジェクタが、投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分30に設けられる少なくとも1つの光学センサー40と、投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部10とを含み、投写部10が、複数の光源130と、各光源130を駆動する駆動部140と、駆動部140を制御する駆動制御部150と、投射光学系11とを有し、光学センサー40が、前記キャリブレーション画像の明るさ値を測定し、駆動制御部150が、明るさ値に基づき、駆動部140をフィードバック制御する。
【選択図】図5
Description
本発明は、リアプロジェクタに関する。
リアプロジェクタでRGB等の各色ごとに個別の光源を使用した場合、光源の経時劣化により、リアプロジェクタによって表示される色が時間の経過とともに変化することが考えられる。このような場合、センサーで照度を測定して補正する手法が考えられる。
例えば、特許文献1では、RGBの各LEDの下部近傍にそれぞれ光センサーを設け、当該光センサーで輝度レベルを検出して電圧値に変換し、当該電圧値と基準電圧とを比較してLEDの輝度レベルを調整する手法が記載されている。
また、特許文献2では、LCDを背面から照明するための発光色が異なる3種類のバックライトと、3種類の発光色に対応した3種類の光センサーにより、画像のホワイトバランスを調整する手法が記載されている。
特開平10−49074号公報
特開平11−295689号公報
特許文献1、2の手法は、LED自体の輝度を測定してフィードバックをかける手法であるため、光源や投射光学系を含む投写部全体の劣化を補正することはできない。
また、LEDを順次点灯してLEDの輝度を測定する手法も考えられるが、この手法は、フィールドシーケンシャル方式以外の表示方式には使用できない。
さらに、LCDの交流駆動時の最高電圧と最低電圧のセンター値であるコモン電圧値が時間の経過に伴って変化することにより、輝度差が生じ、ちらつきが発生する場合がある。このような事態の発生を防止するため、適切に画像の照度値等の明るさ値を測定してLCDの駆動電圧を適切に調整する必要がある。
本発明の目的は、光源の劣化だけでなく投射光学系の劣化の影響も適切に把握して投写部を制御することが可能なリアプロジェクタを提供することにある。また、本発明の他の目的は、LCDの交流駆動時の駆動電圧を適切に調整することが可能なリアプロジェクタを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るリアプロジェクタは、投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分に設けられる少なくとも1つのセンサーと、
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源を駆動する駆動部と、
当該駆動部を制御する駆動制御部と、
各光源からの光を、空間光変調部を介して投射する投射光学系と、
を有し、
前記センサーは、前記キャリブレーション画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、前記明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御することを特徴とする。
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源を駆動する駆動部と、
当該駆動部を制御する駆動制御部と、
各光源からの光を、空間光変調部を介して投射する投射光学系と、
を有し、
前記センサーは、前記キャリブレーション画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、前記明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御することを特徴とする。
本発明によれば、リアプロジェクタは、実際に投写された画像の明るさ値を、オーバーシュート部分に設けられたセンサーによって測定することができるため、光源の劣化だけでなく投射光学系の劣化の影響も適切に把握することができる。また、リアプロジェクタは、明るさ値に基づいて駆動部をフィードバック制御することにより、光源等の劣化に応じて光源を適切に制御することができる。
また、前記投写部は、前記キャリブレーション画像として、前記オーバーシュート部分に各光源に対応した色を投写するための画像を順次投写し、
前記センサーは、当該画像の明るさ値を順次測定してもよい。
前記センサーは、当該画像の明るさ値を順次測定してもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、複数のセンサーを用いることなく、1つのセンサーを用いてより低コストで光学系の劣化の影響を適切に把握することができる。
また、前記リアプロジェクタは、前記オーバーシュート部分に各光源に対応した色を投写するためのパターンデータを記憶する記憶部を含み、
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターンデータに基づくパターン画像とを含んでもよい。
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターンデータに基づくパターン画像とを含んでもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、入力画像を投写した状態で光源の駆動を調整することができ、必ずしも入力画像の投写前に光源の駆動の調整を行う必要がないため、より効率的に光源の駆動の調整を行うことができる。
また、前記少なくとも1つのセンサーとして、各光源に対応した色の明るさ値を測定する複数のセンサーが設けられ、
前記投写部は、前記キャリブレーション画像として、各センサーに各光源に対応した色を投写するための画像を投写し、
前記複数のセンサーは、それぞれ当該画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、各センサーによって測定された明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御してもよい。
前記投写部は、前記キャリブレーション画像として、各センサーに各光源に対応した色を投写するための画像を投写し、
前記複数のセンサーは、それぞれ当該画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、各センサーによって測定された明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御してもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、キャリブレーション画像を順次投写する必要がないため、より短時間に投写部の劣化の影響を適切に把握することができる。
また、前記複数の光源は、原色ごとに設けられ、
前記リアプロジェクタは、前記明るさ値に基づき、各原色のバランスを保つように前記駆動制御部を制御する色バランス決定部を含んでもよい。
前記リアプロジェクタは、前記明るさ値に基づき、各原色のバランスを保つように前記駆動制御部を制御する色バランス決定部を含んでもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、ある原色の光源のみが劣化したした場合であっても他の原色とのバランスを保ちつつ劣化の影響を低減することができる。
また、前記リアプロジェクタは、
前記明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部を含み、
前記投写部は、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含んでもよい。
前記明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部を含み、
前記投写部は、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含んでもよい。
また、本発明に係るリアプロジェクタは、投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分に設けられる少なくとも1つのセンサーと、
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
前記センサーによって測定された前記キャリブレーション画像の明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含むことを特徴とする。
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
前記センサーによって測定された前記キャリブレーション画像の明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、リアプロジェクタは、実際に投写された画像の明るさ値を測定することにより、画像のちらつきを把握することができる。これにより、リアプロジェクタは、ちらつきがなくなるようにコモン電圧値を決定し、各LCDの駆動電圧を適切に調整することができる。
また、前記リアプロジェクタは、
前記明るさ値を測定するためのパターンデータを記憶する記憶部と、
前記パターンデータに基づき、前記オーバーシュート部分の前記センサーの設けられる部分にパターン画像を投写するための制御信号を生成する制御部と、
を含み、
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターン画像とを含み、
前記LCD駆動信号処理部は、前記制御信号に基づき、前記キャリブレーション画像を投写するための駆動信号を前記LCD駆動部に出力してもよい。
前記明るさ値を測定するためのパターンデータを記憶する記憶部と、
前記パターンデータに基づき、前記オーバーシュート部分の前記センサーの設けられる部分にパターン画像を投写するための制御信号を生成する制御部と、
を含み、
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターン画像とを含み、
前記LCD駆動信号処理部は、前記制御信号に基づき、前記キャリブレーション画像を投写するための駆動信号を前記LCD駆動部に出力してもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、入力画像を投写した状態でコモン電圧値の調整を行うことができ、必ずしも入力画像の投写前にコモン電圧値の調整を行う必要がないため、より効率的にコモン電圧値の調整を行うことができる。
また、前記コモン電圧値決定部は、前記明るさ値に対して高速フーリエ変換を行って周波数成分を求め、前記コモン電圧値が最も影響する周波数の周波数成分が最小になるように前記コモン電圧値を決定してもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、周波数成分が最小になるように、すなわち、ちらつきが最も少なくなるようにコモン電圧値を決定することにより、コモン電圧を適切に調整することができる。
以下、本発明をリアプロジェクタに適用した場合を例に採り、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成の全てが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、光源等の劣化の影響に応じて光源の駆動を制御する例について説明し、次に、コモン電圧値に基づいてLCDの駆動電圧を調整する例について説明する。
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における投写状況を示す模式図である。
図1は、第1の実施例における投写状況を示す模式図である。
リアプロジェクタは、図1に示すように、スクリーン(画面)20の裏側から投写レンズ190を介して画像を投写するが、スクリーン20に合わせた正確な大きさで投写できないため、スクリーン20よりも大きい投写領域に画像を投写する。このため、画像が投写されるスクリーン20外の非表示領域であるオーバーシュート部分30(図1の斜線部分)が存在する。
図2は、第1の実施例における光学センサー40の配置を示す模式図である。
本実施例では、図2に示すように、オーバーシュート部分30に光学センサー40を設け、光学センサー40を用いて投写レンズ190から投写された画像の明るさ値を測定する。なお、明るさ値としては、照度値、輝度値、RGB値、XYZ値等が該当する。本実施例では照度値を用いるものとする。
図3は、キャリブレーション画像200の一例を示す図である。また、図4は、キャリブレーション画像210の他の一例を示す図である。
リアプロジェクタは、図3に示すように、画像全体が単一色(例えば、最高階調の赤、青、緑)のキャリブレーション画像200を通常の画像を投写する前のキャリブレーション時に投写してもよい。
また、リアプロジェクタは、図4に示すように、元の画像の一部をパターン画像212に置き換えたキャリブレーション画像210を通常の画像投写時(キャリブレーション時でもよい。)に投写してもよい。
なお、パターン画像212も全体が単一色(例えば、最高階調の赤、青、緑)の画像であって、図4に示すように、光学センサー40の設けられる部分に投写される。本実施例では、リアプロジェクタは、キャリブレーション画像210を用いるものとする。
また、オーバーシュート部分30は、スクリーン20の外部にあるため、画像の観察者からは見えない位置にある。これにより、リアプロジェクタは、観察者の視聴を妨げることなく、画像の照度値を測定することができる。
そして、リアプロジェクタは、当該照度値に応じてRGBの各光源の明るさを調整する。
次に、このような機能を実装するリアプロジェクタの機能ブロックについて説明する。
図5は、第1の実施例におけるリアプロジェクタの機能ブロック図である。
リアプロジェクタは、投写部10と、スクリーン20と、オーバーシュート部分30と、光学センサー40と、光学センサー40のアナログ形式の測定値をデジタル値に変換するA/D変換部50と、色バランス決定部60と、制御部64と、記憶部70と、光源用電源80と、LCD用電源82と、画像信号処理部90とを含んで構成されている。
ここで、記憶部70は、オーバーシュート部分30に各光源130に対応した色を投写するためのパターンデータ72等を記憶している。また、制御部64は、パターンデータ72に基づく制御信号をLCD駆動信号処理部170に出力するとともに、光学センサー40を制御する。
また、光学センサー40は、例えば、測定した照度値を電圧等の電気信号に変換し、A/D変換部50は当該電気信号をデジタル値に変換し、色バランス決定部60は、当該デジタル値と、制御部64からの測定対象のパターン画像212の色を示す信号に基づき、駆動制御部150−1〜150−3をRGBの各色のバランスが保たれるように制御する。
また、投写部10は、投射光学系11と、LCD120ごとの光源130−1〜130−3と、各光源130を駆動する駆動部140−1〜140−3と、各駆動部140を制御する駆動制御部150−1〜150−3とを含んで構成されている。
また、投射光学系11は、R光、G光、B光を集光して1つの画像光として出力する集光プリズム110と、RGBの各光を透過または反射する3つのLCD(Liquid Crystal Display、液晶パネルともいう。)120−1〜120−3と、各LCD120を駆動するLCD駆動部160−1〜160−3と、投写レンズ190とを含んで構成されている。なお、LCD120は、空間光変調部の一種である。
また、駆動部140には光源用電源80から駆動電圧が供給され、LCD駆動部160にはLCD用電源82から駆動電圧が供給される。
なお、これらの各部の機能を実装するためのハードウェアとしては、例えば、以下のものを採用してもよい。例えば、光学センサー40としては照度センサー等、色バランス決定部60、制御部64としてはCPU等、記憶部70としてはRAM等、光源130としてはLED(Light Emitting Diode)等、駆動部140、駆動制御部150、LCD駆動部160、LCD駆動信号処理部170としては回路等、画像信号処理部90としては画像処理回路等を採用してもよい。
次に、これらの各部を用いた制御の流れについて説明する。
まず、制御部64は、記憶部70に記憶されたパターンデータ72に基づいてR光をパターン画像212として投写するための制御信号をLCD駆動信号処理部170に出力する。なお、リアプロジェクタであるため、投写レンズ190からスクリーン20までの距離は常に一定であり、光学センサー40の位置も固定されており、パターン画像212のキャリブレーション画像210における座標位置および大きさも固定されている。
このため、パターンデータ72として、例えば、パターン画像212の左上の座標位置、右下の座標位置、色、表示順序等を示すデータを設けておくことにより、制御部64は所望の順序で所望の色を有するパターン画像212を投写させるための信号を画像信号処理部90に出力することができる。
画像信号処理部90は、例えば、図4に示すキャリブレーション画像210を投写するための画像信号をLCD駆動信号処理部170に出力し、LCD駆動信号処理部170は、当該画像信号に基づいてLCD駆動信号を各LCD駆動部160に出力する。なお、画像信号に基づいてLCD120を駆動する手法は一般的な手法であるため、説明を省略する。
そして、投射光学系11は、LCD駆動信号に基づいて、例えば、図4に示すキャリブレーション画像210を投写する。
光学センサー40は、オーバーシュート部分30に投写されたパターン画像212(R光)の照度値を測定して電圧に変換し、A/D変換部50は当該電圧をデジタル変換した測定値を色バランス決定部60に出力する。なお、光学センサー40がデジタル値を出力する機能を有する場合はA/D変換部50は不要である。
このようにして投写部10は、パターン画像212としてR光、G光、B光を順番に投写し、光学センサー40は各パターン画像212の照度値を測定し、色バランス決定部60は、制御部64を介して記憶部70に測定値を記憶する。
色バランス決定部60は、記憶部70に記憶された各原色光(R光、G光およびB光)の測定基準値と実際の各原色光の測定値とを比較し、測定値が測定基準値よりも小さければ、より明るくするための制御信号を出力するための制御データを記憶部70に記憶し、測定値が測定基準値よりも大きければ、より暗くするための制御信号を出力するための制御データを記憶部70に記憶する。
また、色バランス決定部60は、各原色光のバランスを保つように各制御データを決定する。例えば、色バランス決定部60は、明るさの調整によって各原色光のバランスが崩れてしまう場合、調整量を減らすように各制御データを決定する。
そして、色バランス決定部60は、各制御データに基づいて駆動制御部150−1〜150−3に光源130−1〜130−3の光量を調整させるための制御信号を出力する。
これにより、光源130−1〜130−3は適切な明るさの光を出力するようにフィードバック制御され、リアプロジェクタは適切な明るさの画像を投写することができる。
以上のように、本実施例によれば、リアプロジェクタは、実際に投写された画像の明るさ値を、オーバーシュート部分30に設けられた光学センサー40によって測定することができるため、光源130だけでなく投写部10全体の劣化の影響も適切に把握することができる。また、リアプロジェクタは、照度値に基づいて駆動部140をフィードバック制御することにより、光源130等の劣化に応じて投写部10を適切に制御することができる。すなわち、本実施例によれば、リアプロジェクタは、個別光源の光を直接測定する場合と比べ、投写部10全体の劣化の影響を把握できるため、より高精度の補正を行うことができる。
また、例えば、従来の手法では光源130の稼働時間に応じて劣化を推測する手法も存在するが、このような手法では、各光源130の個体差の影響を把握することはできない。これに対し、本実施例によれば、リアプロジェクタは、各光源130の投写光を個別に測定することにより、各光源130の個体差の影響も把握することができ、より正確に画像の明るさを調整することができる。
また、本実施例によれば、リアプロジェクタは、複数のセンサーを用いることなく、1つの光学センサー40を用いてより低コストで投写部10の劣化の影響を適切に把握することができる。
また、本実施例によれば、リアプロジェクタは、オーバーシュート部分30に光学センサー40を設けることにより、観察者に光学センサー40の存在を気付かれることなく、画像の明るさを調整することができる。
さらに、本実施例によれば、リアプロジェクタは、パターンデータ72を用いることにより、入力画像にパターン画像212を上書きしたキャリブレーション画像210を用いて光源130の駆動を調整することができ、必ずしも入力画像の投写前に光源130の駆動の調整を行う必要がないため、より効率的に光源130の駆動の調整、すなわち、明るさの調整を行うことができる。
また、本実施例によれば、リアプロジェクタは、個別光源を個別に制御する場合であっても、色バランス決定部60を用いることにより、各光源130の色のバランスを保つことができる。例えば、R光の光源130−1のみが劣化した場合であっても、他のG光、B光とのバランスを保ちつつ劣化の影響を低減することができる。
(第2の実施例)
次に、コモン電圧値に基づくLCDの駆動電圧を調整する例について説明する。なお、コモン電圧値は、各LCDを駆動するための駆動電圧の基準となる値であり、より具体的には、例えば、LCD120の交流駆動を行う正極性、負極性のセンター値である。
次に、コモン電圧値に基づくLCDの駆動電圧を調整する例について説明する。なお、コモン電圧値は、各LCDを駆動するための駆動電圧の基準となる値であり、より具体的には、例えば、LCD120の交流駆動を行う正極性、負極性のセンター値である。
図6は、第2の実施例におけるリアプロジェクタの機能ブロック図である。
リアプロジェクタは、投写部10と、スクリーン20と、オーバーシュート部分30と、光学センサー40と、光学センサー40のアナログ形式の測定値をデジタル値に変換するA/D変換部50と、色バランス決定部60と、コモン電圧値決定部62と、制御部64と、記憶部70と、光源用電源80と、画像信号処理部90とを含んで構成されている。
ここで、記憶部70は、オーバーシュート部分30に各光源130に対応した色を投写するためのパターンデータ72等を記憶している。また、制御部64は、パターンデータ72に基づく制御信号をLCD駆動信号処理部170に出力するとともに、光学センサー40を制御する。
また、光学センサー40は、例えば、測定した照度値を電圧等の電気信号に変換し、A/D変換部50は当該電気信号をデジタル値に変換し、色バランス決定部60は、当該デジタル値と、制御部64からの測定対象のパターン画像212の色を示す信号に基づき、駆動制御部150−1〜150−3をRGBの各色のバランスが保たれるように制御する。
また、コモン電圧値決定部62は、A/D変換部50からの測定値に基づき、コモン電圧値を決定し、コモン電圧値をLCD駆動信号処理部170に出力する。
また、投写部10は、投射光学系11と、LCD120ごとの光源130−1〜130−3と、各光源130を駆動する駆動部140−1〜140−3と、各駆動部140を制御する駆動制御部150−1〜150−3とを含んで構成されている。
また、投射光学系11は、R光、G光、B光を集光して1つの画像光として出力する集光プリズム110と、RGBの各光を透過または反射する3つのLCD(Liquid Crystal Display、液晶パネルともいう。)120−1〜120−3と、各LCD120を駆動するLCD駆動部160−1〜160−3と、投写レンズ190とを含んで構成されている。
また、駆動部140には光源用電源80から駆動電圧が供給され、LCD駆動部160にはLCD用電源82から駆動電圧が供給される。
なお、これらの各部の機能を実装するためのハードウェアとしては、例えば、以下のものを採用してもよい。例えば、光学センサー40としては照度センサー等、色バランス決定部60、コモン電圧値決定部62、制御部64としてはCPU等、記憶部70としてはRAM等、光源130としてはLED(Light Emitting Diode)等、駆動部140、駆動制御部150、LCD駆動部160、LCD駆動信号処理部170としては回路等、画像信号処理部90としては画像処理回路等を採用してもよい。
次に、これらの各部を用いた制御の流れについて説明する。
図7は、第2の実施例における駆動電圧と輝度差を示す模式図である。
液晶(LCD120)は、交流駆動することが必要であり、直流成分が残ったままLCD120が駆動されると表示不良(焼き付き等)、寿命低下の原因となる。例えば、交流駆動を行った場合でも、直流成分が残っていると図7に示すように、駆動タイミングごとに輝度差が生じてしまう。
なお、図7に示すように、正極性の最高駆動電圧がV1、正極性の最低駆動電圧がV2、負極性の最高駆動電圧がV3、負極性の最低駆動電圧がV4の場合、コモン電圧値はV1とV4のセンター値である。また、実際には、R、G、Bそれぞれについてコモン電圧値が存在する。
コモン電圧値を中心としてLCD120に加わる最高電圧と最低電圧が対象になっていない場合、中心からのコモン電圧値のずれの度合いが大きいほど輝度差も大きくなってしまう。また、このようなずれは、光源130の劣化だけでなく、LCD120の連続稼働時間が長くなった場合でも生じる場合がある。
なお、図7では、1フィールドごとに極性反転されているが、LCD120が倍速駆動される場合の極性反転は0.5フィールドごとになる。なお、極性反転の方式は、図7に示すようにラインごと(ライン反転駆動)であってもよいし、画素ごと(ドット反転駆動)であってもよい。
NTSCの場合、1フィールドは60Hzなので、コモン電圧値のずれに伴う輝度差の周波数は30Hzになる。
本実施例では、投写レンズ190から投写されたキャリブレーション画像の照度値(輝度値、RGB値、XYZ値等でもよい。)を、光学センサー40を用いて測定する。なお、キャリブレーション画像は任意の色、任意の階調でもよいが、リアプロジェクタは、例えば、各原色の中間階調のキャリブレーション画像を用いてもよい。リアプロジェクタは、中間階調を用いれば、最高電圧と最低電圧の中間となるため、コモン電圧値をより適切に決定することができる。
なお、本実施例では、図4に示すパターン画像212を含むキャリブレーション画像210を用いる。この場合、パターン画像212は、R光の中間階調、G光の中間階調、B光の中間階調のいずれかである。
そして、光学センサー40は、各パターン画像212の照度値を測定して電圧に変換し、A/D変換部50は当該電圧をデジタル変換して測定値を生成し、制御部64は、A/D変換部50からの測定値に基づいてFFT(Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)を行って周波数成分を求める。
図8は、第2の実施例における周波数ごとの周波数成分を示す図である。
コモン電圧値がずれると、60Hzで表示を行う場合には、30Hzの周波数成分が増加する。このため、制御部64は、30Hzの周波数成分が最小になるようにコモン電圧値を決定する。
図9は、第2の実施例における最適なコモン電圧値を示す図である。また、図10は、第2の実施例における最適なコモン電圧値を決定する処理手順を示す概略フローチャートである。
コモン電圧値をVcom、コモン電圧値の初期値をVcom0、変更する電圧値をVchgとする。また、制御部64による30Hzの場合におけるFFTの出力値の初期値をF0、初回以降の測定回数がn回目の当該出力値をFnとする。
例えば、2回目(n=1)の測定の場合、制御部64は、コモン電圧値VcomをVcom0+Vchgとする(ステップS1)。駆動信号処理部170は、コモン電圧値がVcomになり、かつ、画像信号処理部90からの画像信号に基づいて中間階調の画像が投写されるように駆動信号をLCD駆動部160−1〜160−3に出力する。
LCD駆動部160−1〜160−3は、駆動信号に基づいてLCD120−1〜120−3を駆動する。
光学センサー40は、投写レンズ190を介して投写された中間階調の画像の照度値を測定して電圧を出力し、A/D変換部50は当該電圧をデジタル変換した測定値を生成する。
制御部64は、A/D変換部50からの測定値に対してFFTの処理を行い、出力値F1を得る。
そして、制御部64は、初回の出力値F0が2回目の出力値F1以上かどうかを判定する(ステップS2)。
F0がF1以上の場合、制御部64は、コモン電圧値VcomをVcom+Vchgとし(ステップS3)、光学センサー40は、この条件でLCD120が駆動された状態の画像の照度値を測定する。
そして、制御部64は、A/D変換部50からの測定値に対してFFTの処理を行い、出力値Fnを得る。
さらに、リアプロジェクタは、FnがFn−1(n−1回目の出力値)以上になるまで(ステップS4)、コモン電圧値の変更(ステップS3)、キャリブレーション画像の投写、照度値の測定、FFTによる出力値の演算、出力値の比較(ステップS4)を繰り返し実行する。
一方、F0がF1未満の場合、制御部64は、コモン電圧値VcomをVcom0−Vchgとし(ステップS5)、光学センサー40は、この条件でLCD120が駆動された状態の画像の照度値を測定する。
そして、制御部64は、A/D変換部50からの測定値に対してFFTの処理を行い、出力値Fnを得る。
さらに、リアプロジェクタは、FnがFn−1(n−1回目の出力値)以上になるまで(ステップS6)、コモン電圧値をVchg分減らす変更(ステップS7)、キャリブレーション画像の投写、照度値の測定、FFTによる出力値の演算、出力値の比較(ステップS6)を繰り返し実行する。
以上の手順により、制御部64は、準備段階において、最適なコモン電圧値を決定することができ、LCD駆動信号処理部170は当該コモン電圧値となるように駆動信号を生成し、各LCD駆動部160は、それぞれの原色に応じたV1〜V4の駆動電圧でLCD120を駆動することができる。
以上のように、本実施例によれば、リアプロジェクタは、実際に投写された画像の照度値を測定することにより、画像のちらつきを把握することができる。これにより、リアプロジェクタは、ちらつきがなくなるようにコモン電圧値を決定し、各LCD駆動部160の駆動に関する電圧を適切に調整することができる。
また、本実施例によれば、リアプロジェクタは、周波数成分が最小になるように、すなわち、ちらつきが最も少なくなるようにコモン電圧値を決定することにより、LCD120の駆動電圧を適切に調整することができる。
なお、上述したように、LCD120の連続稼働時間が長くなるとコモン電圧値がずれてくる場合がある。このため、リアプロジェクタは、一定時間(例えば、10分、30分、1時間等)ごとに光学センサー40による測定、制御部64によるFFT演算およびFFT演算結果(Fn)の比較を行い、最適なコモン電圧値決定時のFFT演算結果Foと最新のFFT演算結果Fnとが設定値(例えば、3dB等)以上異なる場合にコモン電圧値を再設定してもよい。また、リアプロジェクタは、上記一定時間ごとに自動的にコモン電圧値を再設定してもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、実際の投写段階において、コモン電圧値のずれを適切に補正することができ、画像のちらつき発生を抑制することができる。
なお、リアプロジェクタは、オーバーシュート部分30に光学センサー40を設け、図4に示すパターン画像212として入力画像を含むキャリブレーション画像210を投写することにより、観察者に光学センサー40の存在を気付かれることなく、コモン電圧値に基づくLCD120の駆動電圧を調整することができる。
さらに、本実施例によれば、リアプロジェクタは、パターンデータ72を用いることにより、入力画像にパターン画像212を上書きしたキャリブレーション画像210を用いてLCD120の駆動を調整することができ、必ずしも入力画像の投写前にLCD120の駆動の調整を行う必要がないため、より効率的にLCD120の駆動の調整を行うことができる。
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、第1の実施例と第2の実施例を組み合わせてもよい。すなわち、リアプロジェクタは、色バランスを保ちつつ光源130の光量を調整し、かつ、照度値から決定したコモン電圧値に基づいてLCD120の駆動電圧を調整してもよい。
また、上述した実施例では1つの光学センサー40を用いたが複数のセンサーを用いてもよい。
図11は、その他の実施例における光学センサー40−1〜40−3の配置を示す模式図である。また、図12は、その他の実施例におけるキャリブレーション画像220の一例を示す図である。
例えば、図11に示すように、R光の明るさ値を測定する光学センサー40−1、G光の明るさ値を測定する光学センサー40−2、B光の明るさ値を測定する光学センサー40−3をオーバーシュート部分30の異なる位置に設けてもよい。
この場合、図12に示すように、明るさ調整時に、光学センサー40−1用のパターン画像222として最高階調のR色、光学センサー40−2用のパターン画像224として最高階調のG色、光学センサー40−3用のパターン画像226として最高階調のB色を投写するとともに、LCD120の駆動電圧調整時に、光学センサー40−1用のパターン画像222として中間階調のR色、光学センサー40−2用のパターン画像224として中間階調のG色、光学センサー40−3用のパターン画像226として中間階調のB色を投写するためのパターンデータ72を記憶部70に記憶しておく。
制御部64は、当該パターンデータ72に基づいて目的とする調整対象に応じたパターン画像222〜226を投写部10に投写させる。
これによれば、リアプロジェクタは、各光学センサー40にそれぞれに応じた色を同時に投写することができる。これにより、リアプロジェクタは、キャリブレーション画像を順次投写する必要がないため、より短時間に投写部10の劣化の影響を適切に把握することができる上、フィールドシーケンシャル方式以外の表示方式にも使用できる。なお、リアプロジェクタは、調整対象に関わらず、同一階調のパターン画像を用いてもよい。
また、リアプロジェクタは、動画像や静止画像を投写するものであってもよく、TV機能を有するもの(例えば、プロジェクションTV等)であってもよい。
また、第1の実施例に関する本発明の適用は個別光源を有するものであればよく、液晶表示デバイスを有するリアプロジェクタには限定されず、例えば、米国テキサス・インスツルメンツ社が開発したDMD(Digital Micromirror Device)を用いたリアプロジェクタ等であってもよい。なお、DMDは、空間光変調部の一種である。
また、パターンデータ72は、図3に示す単一色のキャリブレーション画像を投写するためのデータであってもよい。
これによれば、リアプロジェクタは、画像信号を用いることなく、キャリブレーション画像200を投写することができるため、より簡易に画像の明るさやLCD120の駆動電圧を調整することができる。
また、第2の実施例に関する本発明の適用は個別光源を有するものには限定されず、共通光源を有するものであってもよい。
また、光学センサー40を設ける位置はオーバーシュート部分30より外部の帰線期間部分であってもよい。
例えば、NTSC信号の場合、525本の走査線に対し、実際のデータ信号は482.5本であり、残りの42.5本は帰線期間部分(オーバーシュート部分30の上下それぞれの外側部分)である。この帰線期間部分に投写を行うことのできるリアプロジェクタを用いる場合は光学センサー40をスクリーン20面の帰線期間部分に設けてもよい。また、上述した実施例では、光学センサー40はオーバーシュート部分30のうち下辺部分に設けられているが、設置位置は任意である。
また、上述した実施例では、制御部64は、パターン画像または単一色のキャリブレーション画像を投写するため、画像信号処理部90の画像信号を調整したが、LCD駆動信号処理部170に制御信号を出力してもよい。LCD駆動信号処理部170は、当該制御信号に基づいてパターン画像または単一色のキャリブレーション画像を投写するための駆動信号をLCD駆動部160に出力してもよい。これによっても、リアプロジェクタは、パターン画像を含むキャリブレーション画像や単一色のキャリブレーション画像を投写することができる。
10 投写部、11 投射光学系、20 スクリーン、30 オーバーシュート部分、40 光学センサー、60 色バランス決定部、62 コモン電圧値決定部、64 制御部、70 記憶部、72 パターンデータ、120 LCD、130 光源、140 駆動部、150 駆動制御部、160 LCD駆動部、170 駆動信号処理部、190 投写レンズ
Claims (9)
- 投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分に設けられる少なくとも1つのセンサーと、
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源を駆動する駆動部と、
当該駆動部を制御する駆動制御部と、
各光源からの光を、空間光変調部を介して投射する投射光学系と、
を有し、
前記センサーは、前記キャリブレーション画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、前記明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御することを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項1記載のリアプロジェクタにおいて、
前記投写部は、前記キャリブレーション画像として、前記オーバーシュート部分に各光源に対応した色を投写するための画像を順次投写し、
前記センサーは、当該画像の明るさ値を順次測定することを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項2に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記オーバーシュート部分に各光源に対応した色を投写するためのパターンデータを記憶する記憶部を含み、
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターンデータに基づくパターン画像とを含むことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項1記載のリアプロジェクタにおいて、
前記少なくとも1つのセンサーとして、各光源に対応した色の明るさ値を測定する複数のセンサーが設けられ、
前記投写部は、前記キャリブレーション画像として、各センサーに各光源に対応した色を投写するための画像を投写し、
前記複数のセンサーは、それぞれ当該画像の明るさ値を測定し、
前記駆動制御部は、各センサーによって測定された明るさ値に基づき、前記駆動部をフィードバック制御することを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のリアプロジェクタにおいて、
前記複数の光源は、原色ごとに設けられ、
前記明るさ値に基づき、各原色のバランスを保つように前記駆動制御部を制御する色バランス決定部を含むことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項2、3のいずれか、あるいは、請求項2、3のいずれかに従属する請求項5に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部を含み、
前記投写部は、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含むことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 投写領域における非表示領域であるオーバーシュート部分に設けられる少なくとも1つのセンサーと、
前記投写領域にキャリブレーション画像を投写する投写部と、
前記センサーによって測定された前記キャリブレーション画像の明るさ値に基づき、コモン電圧値を決定するコモン電圧値決定部と、
を含み、
前記投写部は、
複数の光源と、
各光源に対応した複数のLCDと、
各LCDを駆動するLCD駆動部と、
前記LCD駆動部に前記LCDを、前記コモン電圧値に基づく駆動電圧で駆動するための駆動信号を出力するLCD駆動信号処理部と、
を含むことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項7に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記明るさ値を測定するためのパターンデータを記憶する記憶部と、
前記パターンデータに基づき、前記オーバーシュート部分の前記センサーの設けられる部分にパターン画像を投写するための制御信号を生成する制御部と、
を含み、
前記キャリブレーション画像は、入力画像信号に基づく入力画像と、前記パターン画像とを含み、
前記LCD駆動信号処理部は、前記制御信号に基づき、前記キャリブレーション画像を投写するための駆動信号を前記LCD駆動部に出力することを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項6〜8のいずれかに記載のリアプロジェクタにおいて、
前記コモン電圧値決定部は、前記明るさ値に対して高速フーリエ変換を行って周波数成分を求め、前記コモン電圧値が最も影響する周波数の周波数成分が最小になるように前記コモン電圧値を決定することを特徴とするリアプロジェクタ。
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