JP2007281893A - プロジェクタシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低階調部分についてはグレーバランスを保つような補正を適用し、残りの部分については環境光の影響を除去する補正をすることができるプロジェクタシステムを提供する。
【解決手段】 RGB色毎の環境光光量データを設定する環境光設定手段29と、入力された映像信号から環境光設定手段29で設定した環境光光量データを減算して出力信号を求める環境光成分減算手段31と、この色毎の出力信号値が全てゼロ以上となる入力信号値の閾値を求める閾値設定手段33と、この求めた閾値より小さい入力信号値での色毎の出力信号特性の傾きが全て等しくなる入出力特性を求める入出力特性演算手段35と、を有し、変調手段は、入出力特性演算手段25で求めた入出力特性に応じて入力手段から入力される映像信号を変換し変調信号とすることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プロジェクタシステム、特に環境光の影響による色の変化を補正する環境適用型のプロジェクタシステムに関する。
一般に、プロジェクタのようにスクリーンに画像を投射表示する画像表示装置の場合、環境光を考慮しなければ、適切な色の再現を行うことが難しいことが知られている。
上述の問題を解決するため、環境光による影響を除去し、適切な色の再現を行うことを目的として、画像表示装置に係る入出力データを補正する技術などが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−320725号公報
特許文献1には、補色対という補正値を用いて入出力特性データを補正する発明が開示されている。つまり、特許文献1に記載の発明によれば、補色対を用いることにより環境光による影響を補正することができ、適切な色の再現を行うことができる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、物理的に補正が不可能な低階調部分についての色の補正は考慮されていないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、物理的に補正が不可能な低階調部分についてはグレーバランスを保つような補正を適用し、残りの部分については環境光の影響を除去する補正をすることができるプロジェクタシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のプロジェクタシステムは、映像信号が入力される入力手段と、照明光を生成する照明手段と、変調信号に基づいて前記照明光を変調して投影光を生成する変調手段と、前記変調光をスクリーンに対し投影する投影光学手段と、RGB色毎の環境光光量データを設定する環境光設定手段と、前記入力された映像信号から前記環境光設定手段で設定した環境光光量データを減算して出力信号を求める環境光成分減算手段と、この色毎の出力信号値が全てゼロ以上となる入力信号値の閾値を求める閾値設定手段と、この求めた閾値より小さい入力信号値での色毎の出力信号特性の傾きが全て等しくなる入出力特性を求める入出力特性演算手段と、を有し、前記変調手段は、前記入出力特性演算手段で求めた入出力特性に応じて前記入力手段から入力される映像信号を変換し前記変調信号とすることを特徴とする。
本発明によれば、環境光設定手段と、環境光成分減算手段と、閾値設定手段と、入出力特性演算手段とを有しているため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてはグレーバランスを保つような補正を行うことができるとともに、低階調部分以外の階調部分について環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光設定手段は、環境光におけるRGBの各光成分の光量データを設定することができる。つまり、環境光設定手段は、プロジェクタシステムの周辺環境における環境光についてRGB各光成分の光量に係る情報を取得し、RGB各光成分の光量データを設定することができる。環境光成分減算手段は、入力された映像信号から上記環境光光量データを減算して出力信号を求めることができる。つまり、環境光成分減算手段は、RGB各光成分において、入力された映像信号から上記環境光光量データを減算している。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、減算により求められた上記出力信号から、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。なお、低階調部分については、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うため、環境光の影響を除去する補正は行われない。
閾値設定手段は、環境光成分減算手段により減算された出力信号値が全てゼロ以上となる閾値を求めることができる。つまり、閾値設定手段は、各光成分における上記出力信号のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号を選択し、選択した出力信号の値がゼロ以上となる入力信号(映像信号)の値、つまり閾値を求めることができる。入出力特性演算手段は、上記閾値より小さい入力信号値での各光成分の出力信号特性の傾きが等しくなる入出力特性を求めることができる。つまり、入出力特性演算手段は、上記出力信号および上記閾値に基づいて、入力信号の値が上記閾値より小さい値の領域における、各光成分の入力信号値に対する出力信号値(入出力特性)を新たに求めることができる。新たに求めた入出力特性としては、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合が、全て等しくなる入出力特性を求めることができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、入力信号値が上記閾値より小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入力手段と、照明手段と、変調手段と、投影光学手段とを有しているため、補正後の画像をスクリーンに投影することができる。
入力手段には、外部から映像信号が入力される。照明手段は、映像信号に係る画像を投影するのに用いられる照明光を出射することができる。変調手段は、入出力特性演算手段により求められた入出力特性および入力手段から入力された映像信号に基づいて、照明光を変調する変調信号を生成することができる。また、変調手段は、生成された変調信号に基づいて照明光を変調して、映像信号に係る画像を投影する投影光である変調光を生成することができる。投影光学手段は、生成された変調光をスクリーンに対して投影することができる。
そのため、本発明のプロジェクタシステムは、低階調部分においてグレーバランスを保つとともに、それ以外の階調部分において環境光の影響を除去する補正が行われた画像をスクリーンに投影することができる。
上記発明においては、前記入出力特性演算手段は、閾値での各色の出力値の内、いずれかの色の出力値をゼロとし、傾きをゼロとすることが望ましい。
本発明によれば、入出力特性演算手段は、閾値でのRGBの各光成分の出力値の内、いずれかの光成分の出力値をゼロとし、傾きをゼロとするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算手段には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい出力信号において出力信号の値がゼロとなるように、上記閾値設定手段により求められた閾値および上記入力信号が入力される。入出力特性演算手段は、上記出力信号および上記閾値に基づいて、入力信号の値が上記閾値より小さい値の領域において、それぞれの光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全てゼロとなる入出力特性を求めることができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、入力信号値が上記閾値より小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
上記発明においては、前記入出力特性演算手段は、前記閾値での各色の前記出力信号の値を全て正の値とし、前記傾きを正の数とすることが望ましい。
本発明によれば、入出力特性演算手段は、閾値でのRGBの各光成分の出力信号の値を全て正の値とし、傾きを正の数とするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算手段には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号において出力信号の値がゼロより大きくなる(正の値となる)ように、上記閾値設定手段により求められた閾値および上記入力信号が入力される。入出力特性演算手段は、上記出力信号および上記閾値に基づいて、入力信号の値が上記閾値より小さい値の領域において、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全てゼロより大きな値(正の数)であって、同一の値となる入出力特性を求めることができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、入力信号値が上記閾値より小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
上記発明においては、前記入出力特性演算手段は、前記閾値での各色の前記出力信号の値を全て正の値とし、前記傾きを1次関数とすることが望ましい。
本発明によれば、入出力特性演算手段は、閾値でのRGBの各光成分の出力信号の値を全て正の値とし、傾きを1次関数とするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算手段には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号において出力信号の値がゼロより大きくなる(正の値となる)ように、上記閾値設定手段により求められた閾値および上記入力信号が入力される。入出力特性演算手段は、上記出力信号および上記閾値に基づいて、入力信号の値が上記閾値より小さい値の領域において、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全て入力信号に関する一次関数であって、同一の関数である入出力特性を求めることができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、入力信号値が上記閾値より小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
上記発明においては、前記閾値設定手段は、閾値の値xでの出力信号値の内、RGBで一番小さな値をyとした際のy/xを求め、前記投影する変調光のコントラストを重視したい場合の前記y/xの値よりも、明るさを重視したい場合の前記y/xの値の方が大きくなるように前記閾値を求めることが望ましい。
本発明によれば、閾値の値xを制御することができるため、本発明のプロジェクタシステムは、投影する変調光のコントラストおよび明るさを制御することができる。
閾値設定手段は、閾値の値xでの出力値の内、RGBで一番小さな値をyとした際のy/xを求め、投影する変調光のコントラストを重視する場合のy/xの値よりも、投影する変調光の明るさを重視する場合のy/xの値が大きくなるように閾値を求めるため、本発明のプロジェクタシステムは、投影する変調光のコントラストおよび明るさを制御することができる。
上記発明においては、前記スクリーンからの反射光光量を色毎に検出する検出手段を更に有し、前記環境光設定手段で設定する環境光光量データは、前記検出手段で検出したデータであることが望ましい。
本発明によれば、スクリーンからの反射光光量を色毎に検出する検出手段を有し、環境光設定手段で設定する環境光光量データが、検出手段で検出したデータ(情報)であるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
検出手段は、スクリーンから反射される反射光について各光成分RGBの光量に係る情報を検出し、検出した情報に基づき、各光成分RGBにおける反射光光量データを取得することができる。取得された上記反射光光量データは、環境光設定手段に入力される。環境光設定手段は、入力された上記反射光光量データを、環境光光量データとして設定することができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、上記反射光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
上記発明においては、前記検出手段が検出するのは、スクリーンから反射する少なくとも環境光を含む反射光であることが望ましい。
本発明によれば、検出手段はスクリーンから反射する少なくとも環境光を含む反射光を検出するため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
検出手段は、スクリーンから反射される反射光であって、少なくとも環境光を含む光について各光成分RGBの光の光量に係る情報を検出し、検出した情報に基づき、各光成分RGBにおける反射光光量データを取得することができる。
そのため、本願発明のプロジェクタシステムは、上記反射光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
上記発明においては、前記検出手段は、前記投影光学手段が第1の光量Aの変調光を投影した際に検出した第1の検出値bと、前記投影光学手段が前記第1の光量のn倍の第2の光量Cの変調光を投影した際に検出した第2の検出値dと、に基づいて、演算式(nb−d)/(n−1)により前記環境光光量データを求めることが望ましい。
本発明によれば、検出手段は、演算式(nb−d)/(n−1)により環境光光量データを求めるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
検出手段は、第1の光量Aの変調光を投影した際の、スクリーンからの反射光の光量を第1の検出値bとして検出する。第1の検出値bは、第1の光量Aに係る検出値をaとし、環境光光量に係る検出値をeとすると以下の式(1)として表すことができる。
a+e=b ・・・(1)
同様に、検出手段は、第2の光量Cの変調光を投影した際の、スクリーンからの反射光の光量を第2の検出値dとして検出することができる。第2の光量Cに係る検出値をcとすると、第2の検出値dは、以下の式(2)として表すことができる。
c+e=d ・・・(2)
第2の光量Cは第1の光量のn倍であるため、以下の式(3)として表すことができる。ここで、nは正の数である。
c=n×a ・・・(3)
これら式(1)、(2)、(3)から以下の式(4)、(5)を導くことができる。
a+e=b ・・・(4)
na+e=d ・・・(5)
更に式(4)、(5)から以下の式(6)を導くことができる。
(n−1)e=nb−d ・・・(6)
上記式(6)から環境光光量eを以下の式(7)として求めることができる。
e=(nb−d)/(n−1) ・・・(7)
つまり、検出手段は、検出された第1の検出値bおよび第2の検出値dと、上記式(7)とに基づいて環境光光量に係る検出値eを算出し、検出値eに係る環境光光量データを求めることができる。その結果、検出手段は、プロジェクタシステムの周辺環境における環境光に係る環境光光量データを求めることができるため、本発明のプロジェクタシステムは、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
上記発明においては、前記第1の光量Aの変調光と、前記第2の光量Cの変調光とは、時系列に順次投影されることが望ましい。
本発明によれば、第1の光量Aの変調光と、第2の光量Cの変調光とは、時系列に順次投影されるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
第1の光量Aの変調光と、第2の光量Cの変調光とは、時間的に分割されて(時系列に)、スクリーンに順次投影される。検出手段は、順次投影された第1の光量Aの変調光に係る第1の検出値bと、第2の光量Bの変調光に係る第2の検出値dと、を検出することができる。つまり、検出手段は、第1の検出値bと第2の検出値dとを時間的に分割して検出することができる。その結果、第1の光量Aの変調光と第2の光量Cの変調光とを、スクリーンの別々の領域に同時投影する方法と比較して、検出手段は、互いに他の光量の変調光の影響を受けていない正確な検出値を検出することができるため、本発明のプロジェクタシステムは、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
上記発明においては、前記第1の光量Aの変調光と、前記第2の光量Cの変調光とは、スクリーン上の別々の場所に同時に投影されることが望ましい。
本発明によれば、第1の光量Aの変調光と、第2の光量Cの変調光とは、スクリーン上の別々の場所に同時投影されるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができるとともに、補正を短時間に行うことができる。
第1の光量Aの変調光と、第2の光量Cの変調光とは、スクリーン上の別々の領域(場所)に、同時に投影される。検出手段は、別々の領域に同時投影された第1の光量Aの変調光と第2の光量Cの変調光に係る第1の検出値bと第2の検出値dとを同時に検出することができる。その結果、第1の光量Aの変調光と、第2の光量Bの変調光とを時間分割して投影する方法と比較して、検出手段が第1の検出値bと第2の検出値dとを検出するのに必要とする時間を短くすることができるため、本発明のプロジェクタシステムは、環境光の影響を除去する補正を行うことができるとともに、補正を短時間に行うことができる。
上記発明においては、前記検出手段は、投影するスクリーンの各場所から反射する環境光を求め、前記環境光設定手段で設定する環境光光量データは、スクリーンの各場所毎に設定することが望ましい。
本発明によれば、検出手段はスクリーンの各場所から反射する環境光を求め、環境光光量データは、スクリーンの各場所ごとに設定されているため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
検出手段は、変調光が投影されたスクリーンにおける各領域(各場所)から反射する環境光に係る環境光光量を検出ことができる。ここで、領域(場所)とは、スクリーンにおける変調光が投影された画像の一部の領域をいう。各領域の合計面積は、投影された画像の面積と同一であってもよいし、一部であっても良く特に限定するものではない。領域としては、投影された画像における一画素に相当する領域、または、複数画素に相当する領域を例示することができる。環境光設定手段は、上記環境光光量に基づいて、スクリーンの領域ごとに環境光光量データを設定することができる。
その結果、スクリーン全体から反射する環境光の光量に基づいて環境光光量データを設定する方法と比較して、環境光設定手段はスクリーンの領域ごとに環境光光量データを設定するため、本発明のプロジェクタシステムは、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
また、上記第1の光量Aの変調光と、上記第2の光量Cの変調光とに基づいて環境光の影響を除去する補正を行う方法と比較して、任意の光量の変調光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うため、画像を投影しながら環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
上記発明においては、前記検出手段が検出した環境光が所定値以上の際に、前記環境光成分減算手段は、減算を行なわないことが望ましい。
本発明によれば、検出手段が検出した環境光が所定値以上の際に、環境光成分減算手段は減算を行わないため、投影された変調光による画像が見にくくなることを防止することができる。
環境光成分減算手段は、検出手段が検出した環境光の光量が所定値以上の場合に、上記減算を行わない。そのため、環境光成分減算手段において、入力された映像信号から環境光光量データを減算して出力信号を求める際に、出力信号が小さくなりすぎることを防止することができる。つまり、環境光成分減算手段は、投影される変調光に係る階調が小さくなりすぎることを防止することができる。その結果、本願発明のプロジェクタシステムにおいて、投影された変調光による画像が見にくくなることを防止することができる。
本発明のプロジェクタシステムによれば、環境光設定手段と、環境光成分減算手段と、閾値設定手段と、入出力特性演算手段とを有しているため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてはグレーバランスを保つような補正を行うことができるとともに、低階調部分以外の階調部分について環境光の影響を除去する補正を行うことができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るプロジェクタについて図1から図15を参照して説明する。
図1は本発明のプロジェクタ、環境光、観察者の関係を示す模式図である。
プロジェクタ(プロジェクタシステム)1は、図1に示すように、スクリーン3に向かって投影光5を出射するように配置され、スクリーン3には、投影光5により画像が表示される。室内照明部7は、プロジェクタ1やスクリーン3が配置された室内の天井に配置されている。室内照明部7からは照明光である環境光9が出射されており、この環境光9は、スクリーン3にも入射されている。観察者11は、スクリーン3に反射された投影光5の反射光5rおよび環境光9の反射光を観察できる位置に座っている。
ここで、環境光9の反射光9rの波長成分によって、観察者11に知覚される画像の見えは大きく異なることとなる。例えば、室内照明部7が白熱電球を備えた照明であって、環境光9が白熱電球から出射された光の場合には、環境光9がない場合と比較して、観察者11にはスクリーン3に投影された画像が、全体的に赤っぽく見えることになる。
図2は、図1のプロジェクタの構成を説明するブロック図である。
本実施形態においては、図2に示すように、プロジェクタ1を透過型液晶プロジェクタに適用して説明する。
プロジェクタ1は、信号入力部(入力手段)13と、環境光検出装置(検出手段)15と、画像処理装置17と、R液晶駆動回路(変調手段)19Rと、G液晶駆動回路(変調手段)19Gと、B液晶駆動回路(変調手段)19Bと、R液晶パネル(変調手段)21Rと、G液晶パネル(変調手段)21Gと、B液晶パネル(変調手段)21Bと、R光源(照明手段)23Rと、G光源(照明手段)23Gと、B光源(照明手段)23Bと、クロスダイクロイックプリズム25と、光学系(投影光学手段)27と、を備えている。
信号入力部13は、プロジェクタ1の外部から画像に係る映像信号が入力されるものである。映像信号としては、例えば、コンピュータから入力される映像信号であってもよいし、テレビチューナから入力される映像信号であってもよく、特に限定するものではない。
環境光検出装置15は、図1に示すように、スクリーン3に反射される投影光5の反射光および環境光9の反射光を検出するものである。環境光検出装置15は、図2に示すように、光の三刺激値(情報)XYZを検出するものであって、検出された三刺激値に係る信号を画像処理装置17に出力するものである。環境光検出装置15としては、公知の検出装置を用いることができ、特に限定するものではない。
図3は、図2の画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
画像処理装置17は、図2に示すように、信号入力部13から入力される映像信号と、環境光検出装置15から入力される三刺激値に係る信号とに基づいて、出力信号を求めて各液晶駆動回路19R,19G,19Bに出力するものである。画像処理装置17は、図3に示すように、環境光設定部(環境光設定手段)29と、環境光成分減算部(環境光成分減算手段)31と、閾値設定部(閾値設定手段)33と、入出力特性演算部(入出力特性演算手段)35と、を備えている。
環境光設定部29は、環境光検出装置15から入力された三刺激値に係る信号に基づいて、RGBの各光成分に関する環境光光量データを設定するものである。設定された環境光光量データは環境光成分減算部31に出力される。
環境光成分減算部31は、信号入力部13から入力された映像信号と環境光設定部29から入力された環境光光量データとに基づいて、映像信号から環境光の影響を取り除いた出力信号を求めるものである。具体的には、環境光成分減算部31は、RGB各光成分について、映像信号から環境光光量データを減算して出力信号を求めるものである。RGB各光成分について求められた出力信号は、閾値設定部33と入出力特性演算部35とに出力される。
閾値設定部33は、入力された各光成分の出力信号値が、全てゼロ以上の値となる入力信号(映像信号)値の閾値を求めるものである。つまり、閾値設定部33は、各出力信号のうち、最も値が小さい出力信号を選択し、選択した出力信号の値がゼロ以上となる入力信号(つまり映像信号)における閾値を求めるものである。求められた閾値は、入出力特性演算部35に入力される。
入出力特性演算部35は、環境光成分減算部31から入力された出力信号と、閾値設定部33から入力された閾値とに基づいて、所定の入出力特性を求めるものである。具体的には、入出力特性演算部35は、閾値より小さい入力信号値での各出力信号の特性の傾き(入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合)が等しくなる入出力特性を求めている。つまり、入出力特性演算部35は、出力信号および閾値に基づいて、入力信号の値が閾値より小さい値の領域において、それぞれの色の入力信号値に対する出力信号値(入出力特性)を新たに求めている。新たに求めた入出力特性として、それぞれの光成分RGBにおける出力信号の特性の傾きが、全て等しくなる入出力特性を求めている。
また、入出力特性演算部35は、求めた所定の入出力特性に基づいて、入力された出力信号を変換して新たな出力信号として出力するものでもある。新たな出力信号は、それぞれの光成分RGBに対応する各液晶駆動回路19R,19G,19Bに出力される(図2参照)。
R液晶駆動回路19R、G液晶駆動回路19G、および、B液晶駆動回路19Bは、図2に示すように、それぞれ入力された出力信号に基づいて、R液晶パネル21R、G液晶パネル21G、および、B液晶パネル21Bを駆動する変調信号を生成するものである。
R液晶パネル21R、G液晶パネル21GおよびB液晶パネル21Bは、それぞれR液晶駆動回路19R、G液晶駆動回路およびB液晶駆動回路19Bから入力された変調信号に基づいて、透過する光を変調するものである。各液晶パネル21R,21G,21Bとしては、公知の透過型液晶パネルを用いることができ、特に限定するものではない。
R光源23R、G光源23GおよびB光源23Bは、それぞれR液晶パネル21R、G液晶パネル21GおよびB液晶パネル21Bに向けてRGB各光成分の光を出射するものである。各光源23R,23G,23Bとしては、公知の光源を用いることができ、特に限定するものではない。
クロスダイクロイックプリズム25は、R液晶パネル21R、G液晶パネル21G、および、B液晶パネル21Bにより変調されたRGB各光成分に係る変調光を合成してカラー画像を形成するものである。
光学系27は、クロスダイクロイックプリズム25により形成されたカラー画像をスクリーン3に投射するものである。
次に、上記の構成からなるプロジェクタ1における画像の投影方法について説明する。
初めに、プロジェクタ1から画像をスクリーン3に投射する前に、スクリーン3から反射する環境光9の反射光光量の検出が行われる。以下に、当該検出方法について説明する。
図4は、図2のプロジェクタにおける環境光の反射光量の検出方法を説明するフローチャートである。図5は、プロジェクタから投射された最大輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。図6は、プロジェクタから投射された最大輝度に対して半分の輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。
画像処理装置17は、図2に示すように、各液晶駆動回路19R,19G,19Bに対して最大輝度の投影光(第1の光量Aの変調光)を投射するRGBの各光成分に対する入力信号を出力する。各液晶駆動回路19R,19G,19Bは、入力された入力信号に基づいて変調信号を生成し、各液晶パネル21R,21G,21Bへ出力する。当該変調信号は、各液晶パネル21R,21G,21Bにおける光透過率を最大とする変調信号である。各液晶パネル21R,21G,21Bを透過した変調光は、クロスダイクロイックプリズム25において合成されて、最大輝度の投影光として、光学系27を介してスクリーン3に投影される。
例えば、本実施形態のプロジェクタ1が、RGBの各色を8ビット(0から255)の成分値で制御している場合には、上記最大輝度に係るRGB入力信号は、(255,255,255)となる。
最大輝度の投影光は、図5に示すように、スクリーン3に投影される。同時に、室内照明部7から出射された環境光9もスクリーン3に投影される(図1参照)。スクリーン3からは上記投影光と環境光9とが反射される。ここでは、説明を簡単にするため、スクリーン3における反射による光の減衰はないものと仮定する。また、最大輝度の投影光に係る反射光の三刺激値を(検出値a)(XYZ)、環境光9に係る反射光の三刺激値を(X)(検出値e)、スクリーン3に反射された上記投影光の反射光と環境光9の反射光との和である全体の反射光の三刺激値を(XYZ1)(第1の検出値b)とする。この場合、全体の反射光の三刺激値(XYZ1)は、以下の式により表される。
(XYZ1)=(XYZ)+(X) ・・・(8)
プロジェクタ1の環境光検出装置15には、図1に示すように、スクリーンに反射された全体の反射光が入射される。環境光検出装置15は、全体の反射光の三刺激値(XYZ1)を検出する(ステップS1)。
検出された三刺激値(XYZ1)に関するデータ(情報)は、図2に示すように、環境光設定部29に入力され、一時的に記憶される。
次に、画像処理装置17は、各液晶駆動回路19R,19G,19Bに対して最大輝度に対して半分の輝度の投影光(第2の光量Cの変調光)を投射するRGBの各光成分に対する入力信号を出力する。各液晶駆動回路19R,19G,19Bは、入力された入力信号に基づいて変調信号を生成し、各液晶パネル21R,21G,21Bへ出力する。当該変調信号は、各液晶パネル21R,21G,21Bにおける光透過率を最大光透過率に対して半分の光透過率とする変調信号である。各液晶パネル21R,21G,21Bを透過した変調光は、クロスダイクロイックプリズム25において合成されて、最大輝度に対して半分の輝度の投影光として、光学系27を介してスクリーン3に投影される。
例えば、本実施形態のプロジェクタ1が、RGBの各色を8ビット(0から255)の成分値で制御している場合には、上記最大輝度に対して半分の輝度に係るRGB入力信号は、入力と出力との関係がリニアだとすると(128,128,128)となる。
最大輝度に対して半分の輝度の投影光は、図6に示すように、スクリーン3に投影される。同時に、室内照明部7から出射された環境光9もスクリーン3に投影される(図1参照)。スクリーン3からは上記投影光と環境光9とが反射される。この場合における、上記投影光の反射光の三刺激値は((XYZ)/2)(検出値c)となる。また、上記投影光の反射光と環境光9の反射光との和である全体の反射光の三刺激値を(XYZ2)(第2の検出値d)とする。すると、全体の反射光の三刺激値(XYZ1)は、以下の式により表される。
(XYZ2)=((XYZ)/2)+(X) ・・・(9)
プロジェクタ1の環境光検出装置15には、図1に示すように、スクリーンに反射された全体の反射光が入射される。環境光検出装置15は、全体の反射光の三刺激値(XYZ2)を検出する(ステップS2)。
検出された三刺激値(XYZ2)に関するデータは環境光設定部29に入力される。
環境光設定部29は、記憶された三刺激値(XYZ1)に関するデータと、入力された三刺激値(XYZ2)に関するデータに基づいて、環境光に係る三刺激値(X)に関するデータを下記式(10)に基づく演算により求める(ステップS3)。
(X)=2×(XYZ2)−(XYZ1) ・・・(10)
環境光設定部29は、算出された環境光9に係る三刺激値(X)に係るデータに基づいて、環境光成分R’G’B’を算出する。具体的には、下記の式(11)に基づいて、刺激値(X)から環境光成分R’G’B’が算出される。
Figure 2007281893
ここで、三刺激値(Xr、Yr、Zr)、(Xg、Yg、Zg)、(Xb、Yb、Zb)は、それぞれプロジェクタ1におけるRGB最大発光時における三刺激値である。
上述のように環境光設定部29において求められた環境光成分R’G’B’に関する信号は、環境光成分減算部31に出力される。
環境光9の検出が行われたら、次にプロジェクタ1から補正された画像がスクリーン3に投射される。以下に、画像の補正方法について説明する。
まず、プロジェクタ1により画像をスクリーン3に投射する場合には、図2に示すように、信号入力部13に映像信号が入力される。信号入力部13に入力された映像信号は、さらに画像処理装置17の環境光成分減算部31に入力信号として入力される。
図7は、環境光成分減算部に入力される入力信号を説明するグラフである。図8は、環境光成分減算部から出力される出力信号を説明するグラフである。
環境光成分減算部31は、信号入力部13から入力された映像信号(入力信号)から、環境光成分R’G’B’に関する信号を減算する演算を行う。図7のグラフには環境光成分減算部31に入力された入力信号の入出力特性が示されている。説明を簡単にするため、本実施形態におけるRGB各光成分に対する入力信号は、全て等しくなっている。図8のグラフには、環境光成分減算部31から出力される出力信号の入出力特性が示されている。R’G’B’の各環境光成分の大きさは異なる(R’≠G’≠B’)ことが一般的であるため、減算後のRGB各光成分に対する出力信号も異なることが一般的である。図8においては、光成分Rに対する出力信号と最も大きく、次に光成分Gに対する出力信号が大きく、最も小さいのが光成分Bに対する出力信号となっている。
出力信号は、図3に示すように、入出力特性演算部35と閾値設定部33とに出力される。
図9は、閾値と出力信号との関係を説明するグラフである。
閾値設定部33は、入力された出力信号に基づいて閾値Ith(x)を設定し、設定した閾値Ithの値を入出力特性演算部35に出力する。閾値設定部33は、図9に示すように、全ての出力信号の値がゼロ以上となる入力値Iを求め、入力値I以上の値である閾値Ithを設定する。具体的には、閾値設定部33は、光成分Bに関する出力信号がゼロとなる入力値Iを求め、入力値I以上の値である閾値Ithを設定する。なお、閾値Ithにおける光成分Bに対する出力信号の出力の値は、出力値Opである。
閾値設定部33は、閾値Ithの値と出力値Op(y)の値との比であるc/Ithに基づいて、閾値Ithの値を決定する。閾値Ithと、Op/Ithの値との関係は次のようになる。まず、閾値Ithが入力値Iと等しい(Ith=I)のとき、出力値Opはゼロ(Op=0)なので、Op/Ith=0となる。なお、閾値Ithが入力値Iと等しいときに、閾値Ithは最小値となる。以後、閾値Ithの値を大きくすると、出力値Opの値も大きくなるため、Op/Ithの値は大きくなる。
例えば、図9における光成分Bに対する出力信号を表す直線を、y=x−5と仮定した場合について説明する。図9のグラフ上で、閾値Ith、出力値Opを表す点(Ith、Op)は、上記直線上の点であるため、閾値Ithと出力値Opとの間には、Op=Ith−5の関係式が成り立つ。上記関係式の両辺をIthで割ると上記関係式は、Op/Ith=1−5/Ithとなる。ここで、閾値Ithの値を大きくすると、5/Ithの値が小さくなり、Op/Ithの値が大きくなることが分かる。
閾値設定部33は、スクリーン3に表示される画像のコントラストを重視する場合には、明るさを重視する場合と比較して、Op/Ithの値を小さくするように閾値Ithの値を設定する。一方、上記画像の明るさを重視する場合には、コントラストを重視する場合と比較して、Op/Ithの値を大きくするように閾値Ithの値を設定する。
入出力特性演算部35は、入力された出力信号と閾値Ithとに基づいて、閾値Ithよりも小さい値の入力信号値における入出力特性を演算するものである。入出力特性演算部35は、閾値Ithよりも小さい値の入力信号における、各光成分RGBに対する入出力特性の傾きが等しくなるように、新たな入出力特性を演算により求める。各光成分RGBに対する入出力特性は、それぞれ各液晶駆動回路19R,19G,19Bに出力される。
入出力特性演算部35における上記演算方法を説明すると次のようになる。入出力特性演算部35は、まず環境光成分を最も多く減算した光成分に対する出力信号を選択する。本実施形態においては光成分Bに対する出力信号が選択される。そして、入出力特性演算部35は、上記出力信号における閾値Ithに対応する点(Ith,Op)と、上記グラフにおける原点との2点を結ぶ直線または曲線を算出する。算出された直線等が、光成分Bに対する出力信号における閾値Ithより小さい値における入出力特性を示す直線等となる。さらに、入出力特性演算部35は、他の2つの光成分R,Gに対する出力信号について、上記算出された直線等を環境光成分の差だけオフセットした直線等を算出する。
図10は、入出力特性演算部により演算された入出力特性を説明するグラフである。図11は、入出力特性演算部により演算された別の入出力特性を説明するグラフである。図12は、入出力特性演算部により演算された更に別の入出力特性を説明するグラフである。
上記新たな入出力特性の具体例について、図10から図12を参照して説明する。入出力特性演算部35は、図10から図12に示された入出力特性のいずれかを算出してよく、特にいずれか一つに限定するものではない。
図10は、閾値Ithが入力値Iと等しい場合における上記新たな入出力特性を示すグラフである。入出力特性演算部35は、光成分Bに対する出力信号における閾値Ith(Ith=I)に対応する点(Ith,0)と、原点との2点を結ぶ直線を算出する。この算出された傾きがゼロの直線が、光成分Bに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す直線となる。そして、入出力特性演算部35は、光成分R,Gに対する出力信号について、それぞれ上記算出された直線を環境光成分RとBとの差だけ、および、環境光成分GとBとの差だけオフセットした直線を算出する。それぞれの直線が、光成分R,Gに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す直線となる。
図11は、閾値Ithが入力値Iよりも大きい場合における上記新たな入出力特性を示すグラフである。入出力特性演算部35は、光成分Bに対する出力信号における閾値Ith(Ith>I)に対応する点(Ith,Op)と、原点との2点を結ぶ直線を算出する。この算出された直線が、光成分Bに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す直線となる。そして、入出力特性演算部35は、光成分R,Gに対する出力信号について、それぞれ上記算出された直線を環境光成分RとBとの差だけ、および、環境光成分GとBとの差だけオフセットした直線を算出する。それぞれの直線が、光成分R,Gに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す直線となる。
図12は、閾値Ithが入力値Iよりも大きい場合における上記新たな入出力特性を示すグラフである。入出力特性演算部35は、光成分Bに対する出力信号における閾値Ith(Ith>I)に対応する点(Ith,Op)と、原点との2点を結ぶ二次曲線(傾きが一次関数である曲線)を算出する。この算出された二次曲線が、光成分Bに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す二次曲線となる。そして、入出力特性演算部35は、光成分R,Gに対する出力信号について、それぞれ上記算出された二次曲線を環境光成分RとBとの差だけ、および、環境光成分GとBとの差だけオフセットした二次曲線を算出する。それぞれの二次曲線が、光成分R,Gに対する出力信号について、閾値Ithより小さい値に対する入出力特性を示す二次曲線となる。
ここで、閾値設定部33におけるOp/Ithの値の決め方について図10および図12を用いて説明する。
図10に示す入出力特性の場合、閾値Ithが最も小さい(入力値Iと等しい)ため、閾値Ithが入力値Iよりも大きい場合と比較すると、閾値Ith以下の値の入力信号に対する出力信号は低い値が多くなる。この場合、プロジェクタ1により投影される画像は、コントラストが重視された画像となる。一方、図12に示す入出力特性の場合、閾値Ithが入力値Iよりも大きな値であるため、閾値Ithが入力値Iと等しい場合と比較すると、閾値Ith以下の値の入力信号に対する出力信号は高い値が多くなる。この場合、プロジェクタ1により投影される画像は、明るさが重視された画像となる。
したがって、閾値設定部33は、投影される画像のコントラストを重視したい場合には、Op/Ithの値を小さくするように、閾値Ithの値を小さく設定する。一方、上記画像の明るさを重視したい場合には、Op/Ithの値を大きくするように、閾値Ithの値を大きく設定する。
各液晶駆動回路19R,19G,19Bは、入力された各光成分RGBに対する入出力特性と、出力信号とに基づいて各色成分RGBに対する変調信号を生成する。各色成分に対する変調信号は、それぞれ各液晶パネル21R,21G,21Bを駆動する信号である。
各液晶パネル21R,21G,21Bには、それぞれR光源23R、G光源23G、B光源23Bから出射されたR光、G光、B光が入射されている。各液晶パネル21R,21G,21Bは、入力された変調信号に基づいて、光透過率を変化させることにより、入射された各光成分RGBの光を変調する。
変調された各光成分RGBの光は、クロスダイクロイックプリズム25に入射される。クロスダイクロイックプリズム25において、各光成分RGBの光は合成されてカラー画像が形成される。
カラー画像は、クロスダイクロイックプリズム25から出射されて光学系27に入射される。光学系27は、カラー画像をスクリーン3に向けて投射する。
図13は、環境光の反射光の光量が所定値より強い場合の入出力特性を説明するグラフである。
なお、環境光の反射光の光量が所定値より強い場合には、図13に示すように、入力信号から環境光成分R’G’B’に関する信号を減算すると、全ての出力信号値がゼロ以上となる入力信号の値Iが入力信号の最大値に近くなる。そのため、図13に示すように、出力信号において負の信号値が明らかに大半を占めるような場合は、環境光成分減算部31において環境光成分の減算は行わない。
上記の構成によれば、本実施形態のプロジェクタ1は、環境光設定部29と、環境光成分減算部31と、閾値設定部33と、入出力特性演算部35とを有しているため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてはグレーバランスを保つような補正を行うことができるとともに、低階調部分以外の階調部分について環境光の影響を除去する補正を行うことができる。つまり、観察環境によらずスクリーン3に投影された画像の見えがほぼ同じになる。
環境光設定部29は、環境光9におけるRGB各光成分の光量データを設定することができる。つまり、環境光設定部29は、プロジェクタ1の周辺環境における環境光9についてRGB各光成分の光量に係る三刺激値(情報)を取得し、RGB各光成分の光量データを設定することができる。環境光成分減算部31は、入力された映像信号から上記環境光光量データを減算して出力信号を求めることができる。つまり、環境光成分減算部31は、RGB各光成分において、入力された映像信号から上記環境光光量データを減算している。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、減算により求められた上記出力信号から、環境光9の影響を除去する補正を行うことができる。なお、低階調部分については、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うため、環境光の影響を除去する補正は行われない。
閾値設定部33は、環境光成分減算部31により減算された出力信号値が全てゼロ以上となる閾値Ithを求めることができる。つまり、閾値設定部33は、各光成分における上記出力信号のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号を選択し、選択した出力信号の値がゼロ以上となる入力信号(映像信号)の値、つまり閾値Ithを求めることができる。入出力特性演算部35は、閾値Ithより小さい入力信号値での各光成分の出力信号特性の傾きが等しくなる入出力特性を求めることができる。つまり、入出力特性演算部35は、上記出力信号および閾値Ithに基づいて、入力信号の値が閾値Ithより小さい値の領域における、各光成分の入力信号値に対する出力信号値(入出力特性)を新たに求めることができる。新たに求めた入出力特性としては、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合が、全て等しくなる入出力特性を求めることができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、入力信号値が閾値Ithより小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
本実施形態のプロジェクタ1は、信号入力部13と、各光源23R,23G,23Bと、各液晶パネル21R,21G,21Bと、光学系27とを有しているため、補正後の画像をスクリーン3に投影することができる。
信号入力部13には、外部から映像信号が入力される。各光源23R,23G,23Bは、映像信号に係る画像を投影するのに用いられるR光、G光、B光(照明光)をそれぞれ出射することができる。各液晶パネル21R,21G,21Bは、入出力特性演算部35により求められた入出力特性および信号入力部13から入力された映像信号に基づいて、RGBの各光を変調する変調信号を生成することができる。また、各液晶パネル21R,21G,21Bは、生成された変調信号に基づいて、RGBの各光を変調して、映像信号に係る画像を投影する投影光である変調光を生成することができる。光学系27は、生成された変調光をスクリーン3に対して投影することができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、低階調部分においてグレーバランスを保つとともに、それ以外の階調部分において環境光の影響を除去する補正が行われた画像をスクリーン3に投影することができる。
入出力特性演算部35は、閾値IthでのRGB各光成分の出力値の内、いずれかの光成分の出力値をゼロとし、傾きをゼロとするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算部35には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい出力信号において出力信号の値がゼロとなるように、閾値設定部33により求められた閾値Ithおよび上記入力信号が入力される。入出力特性演算部35は、上記出力信号および閾値Ithに基づいて、入力信号の値が閾値Ithより小さい値の領域において、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全てゼロとなる入出力特性を求めることができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、入力信号値が閾値Ithより小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算部35は、閾値IthでのRGB各光成分の出力信号の値を全て正の値とし、傾きを正の数とするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算部35には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号において出力信号の値がゼロより大きくなる(正の値となる)ように、閾値設定部33により求められた閾値Ithおよび上記入力信号が入力される。入出力特性演算部35は、上記出力信号および閾値Ithに基づいて、入力信号の値が閾値Ithより小さい値の領域において、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全てゼロより大きな値(正の数)であって、同一の値となる入出力特性を求めることができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、入力信号値が閾値Ithより小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算部35は、閾値IthでのRGB各光成分の出力信号の値を全て正の値とし、傾きを1次関数とするため、物理的に補正が不可能な低階調部分についてグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
入出力特性演算部35には、各光成分における上記出力信号値のうち、最も値が小さい光成分に係る出力信号において出力信号の値がゼロより大きくなる(正の値となる)ように、閾値設定部33により求められた閾値Ithおよび上記入力信号が入力される。入出力特性演算部35は、上記出力信号および閾値Ithに基づいて、入力信号の値が閾値Ithより小さい値の領域において、各光成分における入力信号値の変化に対する出力信号の変化の割合(傾き)が、全て入力信号に関する一次関数であって、同一の関数である入出力特性を求めることができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、入力信号値が閾値Ithより小さい値である低階調部分について、表示される画像のグレーバランスを保つような補正を行うことができる。
閾値設定部33は、閾値Ithの値を制御することができるため、本実施形態のプロジェクタ1は、投影する変調光のコントラストおよび明るさを制御することができる。
閾値設定部33は、閾値Ithでの出力値の内、RGBで一番小さな値をOpとした際のOp/Ithを求め、投影する変調光のコントラストを重視する場合のOp/Ithの値よりも、投影する変調光の明るさを重視する場合のOp/Ithの値が大きくなるように閾値Ithを求めるため、本実施形態のプロジェクタ1は、投影する変調光のコントラストおよび明るさを制御することができる。
スクリーン3からの反射光光量を色毎(光成分RGBごと)に検出する環境光検出装置15を有し、環境光設定部29で設定する環境光光量データが、環境光検出装置15で検出した三刺激値であるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15は、スクリーン3から反射される反射光について各光成分RGBの光量に係る三刺激値を検出し、検出した三刺激値に基づき、各光成分RGBにおける反射光光量データを取得することができる。取得された上記反射光光量データは、環境光設定部29に入力される。環境光設定部29は、入力された上記反射光光量データを、環境光光量データとして設定することができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、上記反射光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15はスクリーン3から反射する少なくとも環境光を含む反射光を検出するため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15は、スクリーン3から反射される反射光であって、少なくとも環境光を含む光について各光成分RGBの光の光量に係る三刺激値を検出することができる。検出した三刺激値に基づき、環境光設定部29は、各光成分RGBにおける反射光光量データを取得することができる。
そのため、本実施形態のプロジェクタ1は、上記反射光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15は、上述の式(10)に基づいて環境光に係る三刺激値(X)に関するデータを求めることができる。環境光設定部は、求められた環境光に係る三刺激値(X)に関するデータに基づいて、環境光光量データを求めるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
つまり、環境光検出装置15は、三刺激値(XYZ1)および三刺激値(XYZ2)と、上記式(10)とに基づいて環境光に係る三刺激値(X)を算出し、環境光に係る三刺激値(X)に係る環境光光量データを求めることができる。その結果、環境光検出装置15は、プロジェクタ1の周辺環境における環境光に係る環境光光量データを求めることができるため、本実施形態のプロジェクタ1は、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とは、時系列に順次投影されるため、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とは、時間的に分割されて(時系列に)、スクリーン3に順次投影される。環境光検出装置15は、順次投影された最大輝度の投影光に係る三刺激値(XYZ1)と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光に係る三刺激値(XYZ2)を検出することができる。つまり、環境光検出装置15は、三刺激値(XYZ1)と三刺激値(XYZ2)とを時間的に分割して検出することができる。その結果、最大輝度の投影光と最大輝度に対して半分の輝度の投影光とを、スクリーン3の別々の領域に同時投影する方法と比較して、環境光検出装置15は、互いに他の光量の投影光の影響を受けていない正確な三刺激値(XYZ1)と三刺激値(XYZ2)を検出することができるため、本実施形態のプロジェクタ1は、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15が検出した環境光が所定値以上の際に、環境光成分減算部31は減算を行わないため、投影された変調光による画像が見にくくなることを防止することができる。
環境光成分減算部31は、環境光検出装置15が検出した環境光の光量が所定値以上の場合に、上記減算を行わない。そのため、環境光成分減算部31において、入力された映像信号から環境光光量データを減算して出力信号を求める際に、出力信号が小さくなりすぎることを防止することができる。つまり、環境光成分減算部31は、投影される変調光に係る階調が小さくなりすぎることを防止することができる。その結果、本実施形態のプロジェクタ1において、投影された変調光による画像が見にくくなることを防止することができる。
図14は、プロジェクタから投射された最大輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。図15は、図2のプロジェクタにおける環境光の反射光量の検出方法を説明するフローチャートである。
なお、上述の実施形態のように、三刺激値(XYZ1)と三刺激値(XYZ2)とを環境光検出装置15により検出する際に、最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光と、をスクリーン3に時系列に順次投影してもよいし、図13に示すように、スクリーン3上の別々の場所に同時に投影してもよく、特に限定するものではない。図13においては、スクリーン3の左半面に最大輝度の投影光が投影され、右半面に最大輝度に対して半分の輝度の投影光が投影されている例が示されている。
この場合には、プロジェクタ1の環境光検出装置15は、上述の実施形態と同様に、スクリーン3の左半面から反射された全体の反射光の三刺激値(XYZ1)を検出する(ステップS11)。そして、スクリーン3の右半面から反射された全体の反射光の三刺激値(XYZ2)を検出する(ステップS12)。環境光設定部29は、三刺激値(XYZ1)に関するデータと、三刺激値(XYZ2)に関するデータに基づいて、環境光に係る三刺激値(X)に関するデータを上記式(10)に基づく演算により求める(ステップS13)。
このように、最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とを、スクリーン3上の別々の場所に同時投影することで、環境光の影響を除去する補正を行うことができるとともに、補正を短時間に行うことができる。
最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とは、スクリーン3上の別々の領域(場所)に、同時に投影される。環境光検出装置15は、別々の領域に同時投影された最大輝度の投影光に係る三刺激値(XYZ1)と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光に係る三刺激値(XYZ2)と、を同時に検出することができる。その結果、最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とを時間分割して投影する方法と比較して、環境光検出装置15が三刺激値(XYZ1)と三刺激値(XYZ2)とを検出するのに必要とする時間を短くすることができるため、本実施形態のプロジェクタ1は、環境光の影響を除去する補正を行うことができるとともに、補正を短時間に行うことができる。
さらに、上述の実施形態のように、最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光と、をスクリーン3に時系列に順次投影して環境光光量データの設定を行ってもよいし、スクリーン3上の各領域から反射する環境光を求め、環境光光量データの設定を行ってもよく、特に限定するものではない。
このように、環境光検出装置15はスクリーン3の各場所から反射する環境光を求め、環境光光量データは、スクリーン3の各場所ごとに設定されることにより、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
環境光検出装置15は、変調光が投影されたスクリーン3における各領域(各場所)から反射する環境光に係る環境光光量を検出ことができる。ここで、領域(場所)とは、スクリーン3における変調光が投影された画像の一部の領域をいう。各領域の合計面積は、投影された画像の面積と同一であってもよいし、一部であっても良く特に限定するものではない。領域としては、投影された画像における一画素に相当する領域、または、複数画素に相当する領域を例示することができる。環境光設定部29は、上記環境光光量に基づいて、スクリーン3の領域ごとに環境光光量データを設定することができる。
その結果、スクリーン3全体から反射する環境光の光量に基づいて環境光光量データを設定する方法と比較して、環境光設定部29はスクリーン3の領域ごとに環境光光量データを設定するため、本実施形態のプロジェクタ1は、環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
また、最大輝度の投影光と、最大輝度に対して半分の輝度の投影光とに基づいて環境光の影響を除去する補正を行う方法と比較して、任意の光量の変調光に基づいて、環境光の影響を除去する補正を行うため、画像を投影しながら環境光の影響を除去する補正を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、環境光成分減算部31と入出力特性演算部35との間に何も配置しないプロジェクタ1に適用して説明したが、この構成のプロジェクタ1に限られることなく、環境光成分減算部31と入出力特性演算部35との間に色変換手段を設けたプロジェクタに適用することもでき、特に限定するものではない。
このような構成とすることにより、プロジェクタは、観察環境に依存しない色変換を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタ、環境光、観察者の関係を示す模式図である。 図1のプロジェクタの構成を説明するブロック図である。 図2の画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図2のプロジェクタにおける環境光の反射光量の検出方法を説明するフローチャートである。 プロジェクタから投射された最大輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。 プロジェクタから投射された最大輝度に対して半分の輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。 環境光成分減算部に入力される入力信号を説明するグラフである。 環境光成分減算部から出力される出力信号を説明するグラフである。 閾値と出力信号との関係を説明するグラフである。 入出力特性演算部により演算された入出力特性を説明するグラフである。 入出力特性演算部により演算された別の入出力特性を説明するグラフである。 入出力特性演算部により演算された更に別の入出力特性を説明するグラフである。 環境光の反射光の光量が所定値より強い場合の入出力特性を説明するグラフである。 プロジェクタから投射された最大輝度の投影光と、環境光と、スクリーンからの反射光との関係を示す模式図である。 図2のプロジェクタにおける環境光の反射光量の検出方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 プロジェクタ(プロジェクタシステム)
13 信号入力部(入力手段)
15 環境光検出装置(検出手段)
19R R液晶駆動回路(変調手段)
19G G液晶駆動回路(変調手段)
19B B液晶駆動回路(変調手段)
21R R液晶パネル(変調手段)
21G G液晶パネル(変調手段)
21B B液晶パネル(変調手段)
23R R光源(照明手段)
23G G光源(照明手段)
23B B光源(照明手段)
27 光学系(投影光学手段)
29 環境光設定部(環境光設定手段)
31 環境光成分減算部(環境光成分減算手段)
33 閾値設定部(閾値設定手段)
35 入出力特性演算部(入出力特性演算手段)

Claims (12)

  1. 映像信号が入力される入力手段と、
    照明光を生成する照明手段と、
    変調信号に基づいて前記照明光を変調して投影光を生成する変調手段と、
    前記変調光をスクリーンに対し投影する投影光学手段と、
    RGB色毎の環境光光量データを設定する環境光設定手段と、
    前記入力された映像信号から前記環境光設定手段で設定した環境光光量データを減算して出力信号を求める環境光成分減算手段と、
    この色毎の出力信号値が全てゼロ以上となる入力信号値の閾値を求める閾値設定手段と、
    この求めた閾値より小さい入力信号値での色毎の出力信号特性の傾きが全て等しくなる入出力特性を求める入出力特性演算手段と、を有し、
    前記変調手段は、
    前記入出力特性演算手段で求めた入出力特性に応じて前記入力手段から入力される映像信号を変換し前記変調信号とすること
    を特徴とするプロジェクタシステム。
  2. 前記入出力特性演算手段は、閾値での各色の出力値の内、いずれかの色の出力値をゼロとし、傾きをゼロとすることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタシステム。
  3. 前記入出力特性演算手段は、前記閾値での各色の前記出力信号の値を全て正の値とし、前記傾きを正の数とすることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタシステム。
  4. 前記入出力特性演算手段は、前記閾値での各色の前記出力信号の値を全て正の値とし、前記傾きを1次関数とすることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタシステム。
  5. 前記閾値設定手段は、
    閾値の値xでの出力信号値の内、RGBで一番小さな値をyとした際のy/xを求め、
    前記投影する変調光のコントラストを重視したい場合の前記y/xの値よりも、
    明るさを重視したい場合の前記y/xの値の方が大きくなるように前記閾値を求めることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタシステム。
  6. 前記スクリーンからの反射光光量を色毎に検出する検出手段を更に有し、
    前記環境光設定手段で設定する環境光光量データは、
    前記検出手段で検出したデータであることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタシステム。
  7. 前記検出手段が検出するのは、スクリーンから反射する少なくとも環境光を含む反射光であることを特徴とする請求項6記載のプロジェクタシステム。
  8. 前記検出手段は、
    前記投影光学手段が第1の光量Aの変調光を投影した際に検出した第1の検出値bと、
    前記投影光学手段が前記第1の光量のn倍の第2の光量Cの変調光を投影した際に検出した第2の検出値dと、
    に基づいて、演算式(nb−d)/(n−1)により前記環境光光量データを求めることを特徴とする請求項7記載のプロジェクタシステム。
  9. 前記第1の光量Aの変調光と、前記第2の光量Cの変調光とは、時系列に順次投影されることを特徴とする請求項8記載のプロジェクタシステム。
  10. 前記第1の光量Aの変調光と、前記第2の光量Cの変調光とは、スクリーン上の別々の場所に同時に投影されることを特徴とする請求項8記載のプロジェクタシステム。
  11. 前記検出手段は、投影するスクリーンの各場所から反射する環境光を求め、
    前記環境光設定手段で設定する環境光光量データは、スクリーンの各場所毎に設定することを特徴とする請求項6記載のプロジェクタシステム。
  12. 前記検出手段が検出した環境光が所定値以上の際に、
    前記環境光成分減算手段は、減算を行なわないことを特徴とする請求項6記載のプロジェクタシステム。
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