JP2008020822A - 画像投影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度不足を解消するとともに、消費電力を低減させることのできる画像投影システムを提供すること。
【解決手段】光源部と、光源部から発せられる照明光の光量を制御する光源制御部と、光源部から発せられた照明光に、画像データに応じた変調を与える光変調部と、光変調部により変調された光を投影する投影光学部とを有する複数の画像投影装置を備え、各画像投影装置の投影光学部によって投影された光をスクリーン上で重ね合わせることにより画像を表示する画像投影システムであって、画像データに含まれる階調データに基づいて定まる必要光量を、各画像投影装置の光源部に分配して割り当てる光量割当部43と、画像データに含まれる階調データおよび各画像投影装置の光源部に対して割り当てられた光源光量に応じて、各画像投影装置が備える光変調部の特性を作成する特性作成部44とを具備する画像投影システムを提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の画像投影装置を備え、各画像投影装置から投影された光をスクリーン上で重ね合わせることにより、スクリーン上に画像を表示する画像投影システムに関する。
従来、複数の画像投影装置を備え、各画像投影装置から投影された光をスクリーン上で重ね合わせることにより、スクリーンに画像を表示する、いわゆるスタック方式を採用した画像投影システムが知られている。
このような画像投影システムにおいては、個々の画像投影装置から投影される画像の明るさが不足している場合であっても、各画像投影装置から投影された光をスクリーン上で重ね合わせることで、明るい表示画像を得ることができる点で優れている。
例えば、特開2003−125317号公報および特開2004−23460号公報には、最大表示階調数がN1である第1の画像投影装置と、最大表示階調数がN2である第2の画像投影装置とを有し、個々の最大表示階調数を超える階調数N0の画像データが入力された場合には、この階調数N0を第1の画像投影装置と第2の画像投影装置とに所定の分配比で分配することとしている。これにより、第1の画像投影装置及び第2の画像投影装置からは、それぞれ分配された階調数の光が投影されるので、これらの光をスクリーン上で重ね合わせることにより、結果として、階調数N0の画像を映し出すことが可能となる。上記文献では、光源として常に一定光量の光を発するランプ光源が用いられており、これらの光量調整は、LCDなどの光変調素子の透過率を調整することにより行われている。
また、特開2001−174775号公報には、ランプ光源からの光を偏向ビームスプリッタにより2方向に分離し、それぞれの方向の光を2個の反射型液晶デバイスによりそれぞれ変調し、更に、変調後の光を再び合成して、投影レンズを介してスクリーン上に投影表示する技術が開示されている。この技術によれば、上記の画像投影装置の場合と同様、上記反射型液晶デバイスの最大階調数がそれぞれN1,N2であると仮定すると、この最大表示階調数を超える階調数N0の画像データが入力された場合には、階調数N0を所定の分配比で分配して、各反射型液晶デバイスに与えることで、階調数N0の階調表示を可能としている。
特開2003−125317号公報 特開2004−23460号公報 特開2001−174775号公報
ところで、上述した従来のスタック方式による画像投影システムにおいては、複数のランプ光源を一定の光量で常に点灯させている必要があるので、消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、輝度(階調)不足を解消するとともに、消費電力を低減させることのできる画像投影システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、光源部と、前記光源部から発せられる照明光の光量を制御する光源制御部と、前記光源部から発せられた照明光に、画像データに応じた変調を与える光変調部と、前記光変調部により変調された光を投影する投影光学部とを有する複数の画像投影装置を備え、各前記画像投影装置の投影光学部によって投影された光をスクリーン上で重ね合わせることにより画像を表示する画像投影システムであって、前記画像データに含まれる階調データに基づいて定まる必要光量を、各前記画像投影装置の光源部に分配して割り当てる光量割当手段と、前記画像データに含まれる前記階調データおよび各前記画像投影装置の光源部に対して割り当てられた光源光量に応じて、各前記画像投影装置が備える前記光変調部の特性を作成する特性作成手段とを具備する画像投影システムを提供する。
上記構成によれば、各画像投影装置が備える光源部から発せられた照明光は、光変調部を透過することにより画像データに応じた変調が施され、その後、投影光学部を介してスクリーンに投影されることにより、互いに重ね合わせられることとなる。このように、各画像投影装置から投影された光をスクリーン上で重ね合わせることによって、1つの画像を表示するので、単一の画像投影装置を用いる場合に比べて、表示階調数を増加させることができる。
上記各画像投影装置において、光源部から発せられる照明光の光量は、光源制御部により制御される。光源制御部は、光量割当手段により各画像投影装置の光源部に割り当てられた光源光量に基づいて光源部を制御することにより、照明光の光量を調整する。この場合において、各画像投影装置の光源部には、画像データに含まれる階調データに基づいて定まる必要光量が、所定の条件に応じて分配されて割り当てられることとなる。本発明によれば、各画像投影装置の光源部から発せられる照明光の総量を階調データに応じて増減させることが可能となる。これにより、光源部を最大光量で常に発光させている場合に比べて、消費電力を低減させることができる。
上記画像投影システムは、前記画像データに含まれる前記階調データから各画素の階調数を検出し、検出した該階調数の中から画素最大階調数を抽出する抽出手段を備え、前記光量割当手段は、各前記画像投影装置に割り当てる光源光量の合計値に対応する階調数が前記抽出手段により抽出された前記画素最大階調数となるように、各前記画像投影装置に光源光量を割り当てることとしても良い。
このような構成によれば、光量割当手段により各画像投影装置の光源部に割り当てられる光源光量の合計値は、階調データから検出される画素最大階調数となるので、画像投影システム全体としての発光量を最低限に抑えることができる。これにより、消費電力を更に低減させることができる。
上記画像投影システムにおいて、前記光量割当手段は、各前記画像投影装置の識別情報と表示可能な最大階調数及び前記光源部を点灯させる優先順位とを対応付けて予め記憶しており、優先順位が高い画像投影装置から順に光源光量を割り当て、割り当てた光源光量がその画像投影装置の表示可能な最大階調数に達した場合に、優先順位が次に高い画像投影装置に対して光源光量を割り当てることとしても良い。
このような構成によれば、抽出部から画素最大階調数が入力された場合には、光量割当手段により、優先順位が最も高い画像投影装置に対して光源光量が割り当てられることとなる。このとき、画素最大階調数が当該画像投影装置の表示可能な最大階調数以下であれば、画素最大階調数に対応する光源光量の全てを当該画像投影装置に割り当て、他の画像投影装置に対してはゼロの光源光量を割り当てる。これにより、優先順位の最も高い画像投影装置以外の画像投影装置を消灯させることができる。一方、画素最大階調数が、優先順位の最も高い画像投影装置の表示可能な最大階調数を超えていた場合には、優先順位の最も高い画像投影装置に対しては、その最大階調数に対応する光源光量を割り当てるとともに、光源光量の不足分を優先順位の次に高い画像投影装置に割り当てることとする。このようにして、優先順位が高い画像投影装置から順に光源光量を割り当て、割り当てた光源光量がその画像投影装置の表示可能な最大階調数に達した場合に、優先順位が次に高い画像投影装置に対して光源光量を割り当てることとしたので、光源部を点灯させる画像投影装置の台数を最低限に抑えることができる。
上記画像投影システムにおいて、前記光量割当手段が、前記必要光量を等分して各前記画像投影装置に割り当てることとしても良い。
このような構成によれば、必要光量を等分して各画像投影装置の光源部に割り当てるので、各画像投影装置の光源部を常に同じ状態で発光させることが可能となる。これにより、各光源部の劣化を同等に保つことができ、バランスよく各光源部を用いることができる。
上記画像投影システムにおいて、前記抽出手段が、画像フレーム単位で前記画素最大階調数を抽出することとしても良い。
このように、画像フレーム単位で画素最大階調数が抽出されることにより、光源光量をきめ細かく制御することが可能となる。
上記画像投影システムにおいて、前記抽出手段が、シーンが変更された場合、チャプター番号が変更された場合、または平均輝度値の変化量が所定量を超えた場合に、前記画素最大階調数を抽出することとしても良い。
このように、シーンが変更された場合、チャプター番号が変更された場合、または平均輝度値の変化量が所定量を超えた場合に、画素最大階調数が抽出されることにより、画像フレーム単位で画素最大階調数を抽出する場合に比べて、光源光量を変化させる頻度を低減させることができるので、処理負担の軽減を図ることができる。
本発明によれば、輝度不足を解消するとともに、消費電力を低減させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る画像投影システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像投影システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像投影システム1は、第1の画像投影装置2と第2の画像投影装置3とを備えて構成されている。
第1の画像投影装置は、第1の光源部4と、第1の光源部4から発せられた照明光に、画像データに応じた変調を与える第1の光変調部5と、第1の光変調部5を透過することにより変調された照明光を投影する第1の投影光学部6とを主な構成要素として備えている。
上記第1の光源部4は、赤色の照明光を発するLED4a、緑色の照明光を発するLED4b、青色の照明光を発するLED4cをそれぞれ1つずつ備えている。第1の光変調部5は、赤色の照明光を変調するLCD5a、緑色の照明光を変調するLCD5b、青色の照明光を変調するLCD5cを備えている。各LCD5a,5b,及び5cの照明光入力側には、偏向板がそれぞれ設けられている。更に、対応関係にあるLEDとLCDとの間には、LEDから発せられた照明光を対応するLCDに導くための導光部、例えば、テーパロッド,プリズムなどが設けられている。
各LCD5a,5b,及び5cは、後述する第1のLCDドライバ38(図2参照)により透過率が画素毎に制御されるものである。これにより、各LCD5a,5b,及び5cを透過する照明光の光量を画素毎に制御することができる。
上記LCD5a,5b,及び5cは、これらをそれぞれ透過した各色の照明光の光軸が一点で交わるように配置されている。また、各色の照明光が交差する位置には、各色の変調された照明光を合成するとともに、第1の投影光学部6へ導くためのダイクロイッククロスプリズム10が配置されている。
第1の投影光学部6は、ダイクロイッククロスプリズム10から投影光学部6へ入射される合成照明光の光軸と投影光学部6の光軸とが多少ずれるように配置されている。第1の投影光学部6は、入射された合成照明光を拡大して投影するための投影レンズ6aを備えている。
第2の画像投影装置3は、上述した第1の画像投影装置2と同一の構成を備えている。即ち、第2の画像投影装置3は、第2の光源部12と、第2の光源部12から発せられた照明光に、画像データに応じた変調を与える第2の光変調部13と、第2の光変調部13を透過することにより変調された照明光を投影する第2の投影光学部14とを主な構成要素として備えている。
上記第2の光源部12は、赤色の照明光を発するLED12a、緑色の照明光を発するLED12b、青色の照明光を発するLED12cをそれぞれ1つずつ備えている。第2の光変調部13は、赤色の照明光を変調するLCD13a、緑色の照明光を変調するLCD13b、青色の照明光を変調するLCD13cを備えている。各LCD13a,13b,及び13cの照明光入力側には、偏向板がそれぞれ設けられている。更に、対応関係にあるLEDとLCDとの間には、LEDから発せられた照明光を対応するLCDに導くための導光部、例えば、テーパロッド,プリズムなどが設けられている。
各LCD13a,13b,及び13cは、後述する第2のLCDドライバ39(図2参照)により透過率が画素毎に制御されるものである。これにより、LCD13a,13b,及び13cを透過する照明光の光量を画素毎に制御することができる。
上記LCD13a,13b,及び13cは、これらをそれぞれ透過した各色の変調された照明光の光軸が一点で交わるように配置されている。また、各色の照明光が交差する位置には、各色の照明光を合成するとともに、第2の投影光学部14へ導くためのダイクロイッククロスプリズム15が配置されている。
第2の投影光学部14は、ダイクロイッククロスプリズム15から第2の投影光学部14へ入射される合成照明光の光軸R3と第2の投影光学部14自身の光軸R4とが多少ずれるように配置されている。第2の投影光学部14は、入射された合成照明光を拡大して投影するための投影レンズ14aを備えている。
第1及び第2の画像投影装置2,3が備える投影レンズ6a,14aから投影された照明光は、投影レンズ6a,14aの前方に設置されたスクリーン21上で重なり合わせられることにより、1つの画像を表示させるようになっている。投影レンズ6a,14aから投影された各照明光の重なり部分には、光量を検出するための光量センサ20が設置されている。
このように、構成された画像投影システムにおいて、第1の画像投影装置2では、第1の光源部4が備える各色対応のLED4a,4b,4cがLED制御部36a,36b,36c(図2参照)によりそれぞれ駆動制御されて発光する。この場合において、各色の照明光の光量は、LED制御部36a,36b,36c(図2参照)から印加される電流値に応じて制御される。電流値が大きいほど、光量が大きくなる。
第1の光源部4から発せられた各色の照明光は、導光部を透過して、第1の光変調部5の各LCD5a,5b,5cにそれぞれ導かれ、これらの各LCDを透過することにより、画素毎に変調される。この場合において、各LCD5a,5b,5cは、第1のLCDドライバ38(図2参照)によって画素毎に透過率が制御される。変調後の各色の照明光は、ダイクロイッククロスプリズム10により合成された後、第1の光投影部6へ導かれる。第1の光投影部6に導かれた合成光は投影レンズ6aにより拡大されて、スクリーン21へ向けて投影される。
同様に、第2の画像投影装置3では、第2の光源部12が備える各色対応のLED12a,12b,12cがLED制御部37a,37b,37c(図2参照)によりそれぞれ駆動制御されて発光する。この場合において、各色の照明光の光量は、LED制御部37a,37b,37c(図2参照)から印加される電流値に応じて制御される。電流値が大きいほど、光量が大きくなる。
第2の光源部12から発せられた各色の照明光は、導光部を透過して、第2の光変調部13の各LCD13a,13b,13cにそれぞれ導かれ、LCD13a,13b,13cをそれぞれ透過することにより、画素毎に変調される。この場合において、各LCD13a,13b,13cは、第2のLCDドライバ39(図2参照)によって画素毎に透過率が制御される。変調後の各色の照明光は、ダイクロイッククロスプリズム15により合成された後、第2の光投影部14へ導かれる。第2の光投影部14に導かれた合成光は投影レンズ14aにより拡大されて、スクリーン21へ向けて投影される。
この結果、第1の画像投影装置2及び第2の画像投影装置3から投影された赤、青、緑からなる合成光は、スクリーン21上において重ね合わせられることにより、スクリーン21上に画像が表示されることとなる。このとき、該画像の階調数は、第1の画像投影装置2から投影された合成光の階調数と第2の画像投影装置3から投影された合成光の階調数との合計となる。
次に、上述した画像投影システム1の制御装置について図を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る画像投影システム1の制御装置の機能ブロック図である。画像投影システム1の制御装置において、画像入力部31には、画像データが入力される。本実施形態において、画像データは、RGBカラー画像データであり、赤色に対応する赤色画像データ、緑色に対応する緑色画像データ、青色に対応する青色画像データからなる3板状態の画像データとして構成されている。
画像入力部31は、画像データを画像処理部32およびシステム制御部34に出力する。画像処理部32は、画像データに対してホワイトバランス、強調処理、補間処理などを施し、処理後の画像データを表示画像生成部33に出力する。
システム制御部34は、画像データに含まれる階調データに基づいて、第1の画像投影装置2の光源部4が備える各LED4a、4b,4cおよび第2の画像投影装置3の光源部12が備える各LED12a,12b,12cに対して光源光量をそれぞれ割り当てるとともに、第1の画像投影装置2の光変調部5が備える各LCD5a,5b,5cおよび第2の画像投影装置3の光変調部13が備える各LCD13a,13b,13cに対して与える透過率特性を作成する。そして、各LEDの識別情報とその光源光量とを対応付けて光量バランス制御部35に出力するとともに、各LCDと透過率特性とを対応付けて表示画像生成部33に出力する。なお、上記光源光量の割当手順及び透過率特性の設定手順についての詳細は後述する。
光量バランス制御部35は、各光源制御部36a,36b,36c,37a,37b,37cに対して、システム制御部34から入力された光源光量に基づく制御データを出力する。これにより、各光源制御部36a,36b,36c,37a,37b,37cが、システム制御部34によって割り当てられた光源光量に応じた電流を各LED4a、4b,4c,12a,12b,12cに流すことにより、各LEDが各光源光量の光を発することとなる。
また、表示画像生成部33は、画像処理部32から入力される赤、緑、青の各色に対応する画像データ及びシステム制御部34から入力される透過率特性に基づいて、第1の画像投影装置2が備える各色のLCD5a〜5cの画素毎の透過率、および、第2の画像投影装置3が備える各色のLCD13a〜13cの画素毎の透過率をそれぞれ設定し、LCD5a〜5cに関する透過率を第1のLCDドライバ38に出力するとともに、LCD13a〜13cに関する透過率を第2のLCDドライバ39に出力する。
第1のLCDドライバ38及び第2のLCDドライバ39は、表示画像生成部33から入力された透過率に応じて、各LCD5a〜5c,13a〜13cの透過率を画素毎にそれぞれ制御する。
次に、本発明の特徴部分となる上記システム制御部34について、図3を参照して説明する。
システム制御部34は、図3に示すように、画像データ分離部41、抽出部(抽出手段)42、光量割当部(光量割当手段)43、及び特性作成部(特性作成手段)44を主な構成要素として備えている。
画像データ分離部41は、3板状態の画像データを各色の画像データに分離して、抽出部42にそれぞれ出力する。抽出部42は、第1抽出部42a,第2抽出部42b,第3抽出部42cを備えており、赤色の画像データが第1抽出部42aに、緑色の画像データが第2抽出部42bに、青色の画像データが第3抽出部42cに入力されるようになっている。各第1〜第3抽出部42a〜42cは、入力された各画像データに含まれる階調データに基づいて、必要光量を決定する。具体的には、各第1〜第3抽出部42a,42b,42cは、画像データに含まれる階調データに基づいて各画素の階調数を検出し、検出した各画素の階調数の中から最大値を抽出する。第1〜第3抽出部42a,42b,42cは、抽出した最大値(以下「画素最大階調数」という。)を必要光量として、光量割当部43および特性作成部44に出力する。
光量割当部43は、第1光量割当部43a,第2光量割当部43b,第3光量割当部43cを備えており、赤色の画素最大階調数が第1光量割当部43aに、緑色の画素最大階調数が第2光量割当部43bに、青色の画素最大階調数が第3光量割当部43cに入力されるようになっている。
第1光量割当部43aは、入力された赤色の画素最大階調数を表示するのに必要とされる光源光量を求めるとともに、求めた光源光量を所定の条件に応じて分配し、分配した光源光量を第1の画像投影装置2の赤色LED4aおよび第2の画像投影装置3の赤色LED12aにそれぞれ割り当てる。なお、この割当の条件の詳細については、後述する。そして、第1光量割当部43aは、割り当てた光源光量とLED4a,12aの識別情報とを対応付けて光量バランス制御部35(図2参照)に出力する。この結果、この光源光量に応じた電流が第1光源制御部36a,第1光源制御部37aからLED4a,12aにそれぞれ与えられることにより、この光源光量で各LED4a、12aが点灯させられることとなる。
同様に、第2光量割当部43bは、緑色の画素最大階調数を表示するのに必要とされる光源光量を求めるとともに、求めた光源光量を所定の条件に応じて分配し、分配した光源光量を第1の画像投影装置2の緑色LED4bおよび第2の画像投影装置3の緑色LED12bにそれぞれ割り当てる。また、第3光量割当部43cは、青色の画素最大階調数を表示するのに必要とされる光源光量を求めるとともに、求めた光源光量を所定の条件に応じて分配し、分配した光源光量を第1の画像投影装置2の青色LED4cおよび第2の画像投影装置3の青色LED12cにそれぞれ割り当てる。これにより、上述の場合と同様、割り当てた光源光量で各LED4b,12b,4c,12cがそれぞれ点灯されることとなる。
図3に戻り、特性作成部44は、第1特性作成部44a,第2特性作成部44b,第3特性作成部44cを備えており、赤色の画素最大階調数が第1特性作成部44aに、緑色の画素最大階調数が第2特性作成部44bに、青色の画素最大階調数が第3特性作成部43cに入力されるようになっている。
第1特性作成部44aは、赤色の画素最大階調数と所定の条件とに応じて、第1の画像投影装置2のLCD5aに対応する透過率特性および第2の画像投影装置3のLCD13aに対応する透過率特性を作成する。なお、この透過率特性の作成の詳細については、後述する。そして、第1特性作成部44aは、上述のような透過率特性をそれぞれ作成すると、各透過率特性と各LCD5a,13aの識別情報とをそれぞれ対応付けて表示画像生成部33に出力する。この結果、この透過率特性と赤色の画像データに含まれる階調データとに基づいて、LCD5a,13aにおける各画素の透過率が決定され、この透過率が第1のLCDドライバ38及び第2のLCDドライバ39に出力される。
同様に、第2特性作成部44bは、緑色の画素最大階調数と所定の条件とに応じて、第1の画像投影装置2のLCD5bに対応する透過率特性および第2の画像投影装置3のLCD13bに対応する透過率特性を作成する。また、第3特性作成部44cは、青色の画素最大階調数を所定の条件に応じて、第1の画像投影装置2のLCD5cに対応する透過率特性および第2の画像投影装置3のLCD13cに対応する透過率特性を作成する。これにより、上述の場合と同様、表示画像生成部33において、各透過率特性と各色の画像データに含まれる階調データとに基づいて、LCD5b,13b,5c,13cにおける各画素の透過率がそれぞれ決定され、この透過率が第1のLCDドライバ38及び第2のLCDドライバ39に出力されることとなる。
〔第1の態様〕
次に、上述の光量割当部43および特性作成部44の第1の態様について説明する。
なお、上述した第1〜第3光量割当部43a〜43cは、いずれも同様の手順に従って光量を割り当て、また、第1〜第3特性作成部44a〜44cは、いずれも同様の手順に従って特性を作成する。従って、以下の説明においては、赤色に対応して設けられている第1光量割当部43aおよび第1特性作成部44aについて、代表して説明することとする。
また、説明の便宜上、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3による表示可能な最大階調数(以下「最大表示階調数」という。)をいずれも256(階調値は0〜255)とする。
まず、第1光量割当部43aは、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3の最大表示階調数である256と、LED4aおよびLED13bの点灯優先順位と、第1の画像投影装置2の表示階調数とLED4aの光源光量とを対応付けた第1の階調数−光源光量テーブルおよび第2の画像投影装置3の表示階調数とLED12aの光源光量とを対応付けた第2の階調数−光源光量テーブルとを予め保有している。
ここで、第1の階調数−光源光量テーブルは、LCD5aの透過率を100%としたときに、各階調数を表示するのに必要となるLED4aの光源光量を該階調値と対応付けて示したものである。ここで、最大表示階調数を表示するのに必要となるLEDの光源光量を最大光量Lと定義する。図4に第1の階調数−光源光量テーブルの一例を示す。横軸は階調数、縦軸は光源光量を示している。図4に示すように、階調数と光源光量とは、略比例の関係にある。また、第2の階調数−光源光量テーブルについても同様である。
また、第1の態様においては、点灯の優先順位が最も高いLEDをLED4aとし、優先順位が次に高いLEDをLED13aとする。
第1抽出部42aから画素階調最大数Mが第1光量割当部43aに入力されると、第1光量割当部43aは、この画素最大階調数Mが優先順位の最も高いLED4aの最大表示階調数である256以下であるか否かを判断する。この結果、画素最大階調数Mが256以下であれば、第1光量割当部43aは、図5に示すように、上述の第1の階調数−光源光量テーブルを参照して、画素最大階調数Mに対応する光源光量L0を求め、求めた光源光量L0をLED4aに割り当てるとともに、図6に示すようにLED12aにはゼロの光源光量を割り当てる。一方、画素階調最大数Mが256を超えていた場合には、第1光量割当部43aは、LED4aに対しては、図7に示すように、最大光量Lを割り当てるとともに、LED12aに対しては、図8に示すように、画素最大階調数MからLED4aの最大表示階調数256を減算した階調数(M−256)に対応する光源光量L1を割り当てる。
次に、第1特性作成部44aについて説明する。
第1特性作成部44aは、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3の最大表示階調数256と、LED4aおよびLED12aの点灯優先順位とを予め保有している。ここで、点灯優先順位は、上述と同様、LED4a、LED12aの順で設定されている。
第1抽出部42aから画素最大階調数Mが第1特性作成部44aに入力されると、第1第1特性作成部44aは、この画素最大階調数Mが優先順位の最も高い第1の画像投影装置2の最大表示階調数である256以下であるか否かを判断する。この結果、画素最大階調数Mが256以下であれば、第1特性作成部44aは、図9に示すように、画素最大階調数Mにおいて透過率が100%を取るように、透過率を一定の割合で増加させる透過率特性を生成し、これをLCD5aの透過率特性とする。また、第1特性生成部44aは、図10に示すように、階調にかかわらず、透過率がゼロで一定となる透過率特性を作成し、これをLCD13aの透過率特性とする。
一方、画素最大階調数Mが256を超えていた場合には、第1特性作成部44aは、図11に示すように、第1の画像投影装置2の最大表示階調数である256において透過率が100%を取るように、透過率を一定の割合でゼロから増加させるとともに、最大表示階調数256を超える階調数においては、透過率が100%で一定となる透過率特性を生成し、これをLCD5aの透過率特性とする。また、第1特性生成部44aは、図12に示すように、第1の画像投影装置2の最大表示階調数である256までは透過率がゼロで一定であり、階調数が256を超える領域においては、画素最大階調数Mにおいて透過率が100%を取るように、透過率を一定の割合で増加させる透過率特性を生成し、これをLCD13aの透過率特性とする。
そして、上述したように割り当てられた光源光量でLED4a、12aが点灯され、また、上記透過率特性に基づいて各画素に応じた透過率でLCD5a、LCD13aが制御されることにより、第1の画像投影装置2,第2の画像投影装置3からは階調数に応じた光がそれぞれ投影され、スクリーン21上で重ね合わせられる。ここで、第1の画像投影装置2から投影される画素毎の光量(以下、「表示光量」という。)は、LED4aの光源光量とLCD5aにおける画素毎の透過率とを乗算した値となる。同様に、第2の画像投影装置3の表示光量は、LED12aの光源光量とLCD13aにおける画素毎の透過率とを乗算した値となる。
例えば、画素最大階調数Mが256以下であった場合には、図13の上段左側に示すように、各階調数に応じた表示光量の光が第1の画像投影装置2から投影されるとともに、図13の上段右側に示すように、第2の画像投影装置3については、LED12aが消灯されることにより、投影される光はゼロとなる。この結果、画像投影システム1全体としては、図13の下段に示すように、階調数0からM(256≧M)までの範囲において、各画素の階調数に応じた表示光量を画素毎に投影することが可能となる。
また、画素最大階調数Mが256を越えていた場合には、図14の上段左側に示すように、第1の画像投影装置2においては、階調数が0〜256の領域においては、各階調数に応じた表示光量の光が投影されるとともに、階調数が256〜512の領域においては、最大光量Lの光が投影される。また、第2の画像投影装置3においては、図14の上段右側に示すように、階調数が0〜256の領域においては、表示光量はゼロで一定となり、階調数が256〜512の領域においては、各階調数に応じた表示光量の光が投影されることとなる。この結果、画像投影システム1全体としては、図14の下段に示すように、階調数0からM(M>256)までの範囲において、各画素の階調数に応じた表示光量を画素毎に投影することが可能となる。
以上説明してきたように、第1の態様においては、点灯させる画像投影装置の優先順位を予め決めておき、最も優先順位の高い第1の画像投影装置2によって画素最大階調数Mに対応する光を投影できるのであれば、優先順位の最も高い第1の画像投影装置2のLED4aのみを発光させ、その他の画像投影装置である第2の画像投影装置3のLED12aを消灯させる。また、優先順位の最も高い第1の画像投影装置2だけでは、画素最大階調数Mに対応する光量の光を投影できない場合には、優先順位の最も高い第1の画像投影装置2のLED4aを最大光量Lで発光させるとともに、不足する光源光量を第2の画像投影装置3のLED12aを点灯させることで補うこととする。このように光源光量を各LED4a,12aに割り当てることにより、LEDを点灯させる画像投影装置の台数を極力少なくすることができる。
〔第2の態様〕
次に、上述の光量割当部43および特性作成部44の第2の態様について説明する。
以下、上述した第1の態様と同様、赤色に対応して設けられている第1光量割当部43aおよび第1特性作成部44aについて、代表して説明することとする。
また、説明の便宜上、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3における最大表示階調数をいずれも256(階調値0〜255)とし、画像データに含まれる階調データの画素最大階調数を512(階調値0〜511)とする。
まず、第1光量割当部43aは、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3の最大表示階調数と、第1の画像投影装置2と第2の画像投影装置3とにおける投影光量の分配比と、第1の画像投影装置2の表示階調数とLED4aの光源光量とを対応付けた第1の階調数−光源光量テーブルおよび第2の画像投影装置3の表示階調数とLED12aの光源光量とを対応付けた第2の階調数−光源光量テーブルとを予め保有している。
ここで、第1の階調数−光源光量テーブル及び第2の階調数−光源光量テーブルは、第1の態様と同一のものである。また、本態様では、画素最大階調数Mに対応する必要光量の分配比を1:1として説明する。
第1抽出部42aから画素最大階調数Mが第1光量割当部43aに入力されると、第1光量割当部43aは、この画素最大階調数Mを予め保有している分配比に応じて分配し、つまり、本態様においては2等分し、図15に示すように、等分したそれぞれの階調数M/2に対応する光源光量L2を上述の第1の階調数−光源光量テーブル及び第2の階調数−光源光量テーブルを参照して求め、求めた光源光量L2をLED4a,12aに割り当てる。
次に、第1特性作成部44aについて説明する。
第1特性作成部44aは、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3の最大表示階調数と、第1の画像投影装置2と第2の画像投影装置3とにおける投影光量の分配比とを予め保有している。
第1抽出部42aから画素最大階調数Mが第1特性作成部44aに入力されると、第1第1特性作成部44aは、この画素最大階調数Mを予め保有している投影光量の分配比で分配し、つまり、本態様においては2等分し、図16に示すように、等分した各階調数M/2において透過率が100%を取るように、透過率を一定の割合で増加させる透過率特性を生成し、これをLCD5a、13aの透過率特性とする。
そして、上述したように割り当てられた光源光量でLED4a、12aが点灯され、また、上記透過率特性に基づいて各画素に応じた透過率でLCD5a、LCD13aが制御されることにより、第1の画像投影装置2,第2の画像投影装置3からは階調数に応じた光がそれぞれ投影され、スクリーン21上で重ね合わせられる。例えば、第1の画像投影装置2からは、図17の上段左側に示すように、各階調数に応じた表示光量の光が投影され、また、第2の画像投影装置3からは図17の上段右側に示すように、各階調数に応じた表示光量の光が投影されることとなる。この結果、画像投影システム1全体としては、図17の下段に示すように、階調数0からM(512≧M)までの範囲において、各画素の階調数に応じた表示光量を画素毎に投影することが可能となる。
以上説明してきたように、第2の態様においては、画素最大階調数を等分し、等分した各階調数に応じた光源光量で各LED4a,12aを点灯させるので、LED4a,12aの光源光量を常に同じ光量とすることが可能となる。これにより、LED4a,12aの劣化を同等に保つことができ、バランスよく各LED4a,12aを用いることができる。また、画素最大階調数が略ゼロとならない限り、各LED4a,12aを常に発光させておくこととなるので、点灯/消灯を頻繁に繰り返すことによる照明光のゆらぎを低減させることができる。
なお、上記第2の態様においては、分配比を1:1としたが、分配比は任意に設定できるものとする。また、各画像投影装置の表示階調数に応じて分配比を決定することとしても良い。例えば、第1の画像投影装置の最大表示階調数が512であり、第2の画像投影装置の最大表示階調数が256であった場合には、分配比を2:1に設定することとしても良い。
また、上記第2の態様においては、画素最大階調数を予め設定されている分配比で分配した後に、分配した各階調数に応じた光源光量をそれぞれのLEDに割り当てていたが、これに代えて、予め分配比が反映された階調数−光源光量テーブルを作成して保有しておき、この階調数−光源光量テーブルを用いて各LEDに光源光量を割り当てることとしても良い。例えば、上述したように1:1の分配比とした場合、図18に示すように、画像投影システム1全体としての最大表示階調数である512において、最大光量Lをとるように光源光量を一定の割合でゼロから増加させる階調数−光源光量テーブルを作成し、この階調数−光源光量テーブルを第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3に対応付けて保有しておく。そして、第1抽出部42aから画素最大階調数Mが入力された場合には、図18に示した階調数−光源光量テーブルを参照して画素最大階調数Mに対応する光源光量を直接的に求め、この光源光量を各LED4a,12aに割り当てる。
このように、予め分配比が反映された階調数−光源光量テーブルを参照して光源光量を求めることにより、光量割当部43aの処理負担を軽減させることができる。
〔第3の態様〕
次に、上述の光量割当部43および特性作成部44の第3の態様について説明する。この第3の態様は、上述した第1の態様と第2の態様とを組み合わせた態様である。例えば、画素最大階調数Mが第1の画像投影装置2の最大表示階調数である256を超えていた場合、階調数が0〜256の領域では、図19(a)及び図20(a)に示すように、第1の画像投影装置2のLED4aおよび第2の画像投影装置3のLED12aに対して、それぞれ光源光量を均等に割り当てるとともに、階調数が256〜512の領域では、第1の画像投影装置2のLED4aに対しては最大光量Lを割り当て、第2の画像投影装置2のLED12aに対しては、画素最大階調数MからLED4aの最大表示階調数256を減算した階調数に対応する光源光量L1を割り当てる。
また、同様に、透過率特性についても、図19(b)および図20(b)に示すように、階調数が0〜256の領域では、第1の画像投影装置2のLCD5aおよび第2の画像投影装置3のLCD13aに対して、それぞれ階調数256において透過率が100%となるように、透過率を一定の割合でゼロから増加させるとともに、階調数が256〜512の領域では、図19(b)に示すようにLCD5aの透過率を100%で一定とするとともに、図20(b)に示すように、LCD13aの透過率を階調数Mで100%となるように、一定の割合でゼロから増加させる。
このように、態様1及び態様2を組み合わせることによっても、第1の画像投影装置2および第2の画像投影装置3から図21の上段に示すように、各階調数に応じた表示光量の光を投影することが可能となる。この結果、画像投影システム1全体としては、図21の下段に示すように、階調数0からM(512≧M)までの範囲において、各画素の階調数に応じた表示光量を画素毎に投影することが可能となる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る画像投影システム1によれば、各画像投影装置の光源部4,12から発せられる光の総量を階調データに基づいて増減させることが可能となるので、光源部4,12を最大光量で常に発光させている場合に比べて、光源光量を抑制させることが可能となる。これにより、画像表示に必要となる光源光量を常に確保しながら、消費電力を抑制することができる。
また、従来の画像投影システムでは、光源部を常に発光させていたため、全ての画素に係る階調数がゼロの画像、つまり、真っ黒の画像を表示する場合でも、光が多少漏れてしまい、真っ黒の画像を正確に表示させることが困難であった。本実施形態に係る画像投影システム1によれば、階調数がゼロの画像を表示させる際には、光源部4,12を全て消灯させることとなるので、光の漏れの影響を解消することができ、真っ黒の画像を容易に表示させることができる。
なお、上述した第1〜第3の態様においては、第1の画像投影装置2及び第2の画像投影装置3の最大表示階調数を256として説明してきたが、これらの値は一例である。また、各画像投影装置の最大表示階調数は、同一である必要はなく、異なる値であってもよい。
また、本実施形態においては、画素最大階調数Mを画像フレーム単位で抽出する場合について述べたが、画素最大階調数Mを抽出する間隔については、任意に設定することが可能となる。例えば、シーンが変化した場合、チャプターが変更された場合、また、画像全体の平均輝度をモニタしており、この平均輝度の変化量が所定量を超えた場合に、抽出部42が画素最大階調数Mを抽出することとしても良い。このように、画素最大階調数Mを抽出する間隔を設定することにより、画像フレーム単位で行っていた場合に比べて、システム制御部34の処理負担を軽減させることができるとともに、光源部4,12の発光量を頻繁に変化させることを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、画像投影システム1が2台の画像投影装置を備える場合について説明したが、画像投影装置の台数については、これに限られず、3台以上備えていてもよい。例えば、画像投影システム1が3台の画像投影装置を備え、各画像投影装置の最大表示階調数がいずれも256であった場合、上述した第1の態様では、画像データの階調データとして、0〜256の階調数が入力された場合には、優先順位の最も高い画像投影装置のLEDのみを点灯させるとともに、他の2台の画像投影装置のLEDは消灯させる。また、257〜512の階調数が入力された場合には、優先順位の最も高い画像投影装置の光源部を最大光量Lで点灯させるとともに、不足分の階調数を優先順位が2番目に高い画像投影装置により補うこととし、優先順位が3番目に高い画像投影装置のLEDは消灯させる。更に、513〜768の階調数に対しては、優先順位の最も高い画像投影装置および優先順位が2番目に高い画像投影装置の光源部を最大光量Lで点灯させるとともに、不足分の階調数を優先順位が3番目に高い画像投影装置により補うこととする。
このように、台数が3台以上となっても優先順位の高い画像投影装置から順に光源光量を割り当てることにより、点灯させるLEDの数を最小限に抑えることができる。
また、第2の態様の場合には、画像データに含まれる画素最大階調数Mを各画像投影装置に割り当てられている分配比に応じて分配し、分配した各階調数に対応する光源光量をそれぞれの画像投影装置のLEDに割り当てることで対応することができる。
また、本実施形態においては、光変調部として透過型のLCDを用いたが、これに代えて、反射型のLCやDMD(Digital Micromirror Device)を用いることとしても良い。また、光源としてLEDを用いたが、これに代えて、同等の応答特性を有する他の発光素子を用いることとしても良い。
本発明の一実施形態に係る画像投影システムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像投影システムの制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示したシステム制御部の概略構成を示す図である。 第1の階調数−光源光量テーブルの一例を示す図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256以下である場合に、第1の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256以下である場合に、第2の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256を超える場合に、第1の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256を超える場合に、第2の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256以下である場合に、第1の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256以下である場合に、第2の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256を超える場合に、第1の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256を超える場合に、第2の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例を示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256以下である場合に、各画像投影装置からスクリーンに投影される表示光量ならびに画像投影システム全体としてスクリーンに投影される表示光量について示した図である。 第1の態様において、画素最大階調数Mが256を超える場合に、各画像投影装置からスクリーンに投影される表示光量ならびに画像投影システム全体としてスクリーンに投影される表示光量について示した図である。 第2の態様において、各LEDに割り当てられる光源光量の一例を示した図である。 第2の態様において、各LCDに対応して作成される透過率特性の一例を示した図である。 第2の態様において、各画像投影装置からスクリーンに投影される表示光量ならびに画像投影システム全体としてスクリーンに投影される表示光量について示した図である。 第2の態様において用いられる第1の階調数−光源光量テーブルの変形例を示した図である。 第1の態様と第2の態様とを組み合わせた態様において、第1の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量および第1の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例について示した図である。 第1の態様と第2の態様とを組み合わせた態様において、第2の画像投影装置のLEDに割り当てられる光源光量および第2の画像投影装置のLCDに対応して作成される透過率特性の一例について示した図である。 第1の態様と第2の態様とを組み合わせた態様において、各画像投影装置からスクリーンに投影される表示光量ならびに画像投影システム全体としてスクリーンに投影される表示光量について示した図である。
符号の説明
34 システム制御部
33 表示画像生成部
38 第1のLCDドライバ
39 第2のLCDドライバ
35 光量バランス制御部
36a,36b,36c,37a,37b,37c 光源制御部
4a,4b,4c,12a,12b,12c LED
5a,5b,5c,13a,13b,13c LCD
41 画像データ分離部
42 抽出部
42a 第1抽出部
42b 第2抽出部
42c 第3抽出部
43 光量割当部
43a 第1光量割当部
43b 第2光量割当部
43c 第3光量割当部
44 特性作成部
44a 第1特性作成部
44b 第2特性作成部
44c 第3特性作成部

Claims (6)

  1. 光源部と、
    前記光源部から発せられる照明光の光量を制御する光源制御部と、
    前記光源部から発せられた照明光に、画像データに応じた変調を与える光変調部と、
    前記光変調部により変調された光を投影する投影光学部と
    を有する複数の画像投影装置を備え、各前記画像投影装置の投影光学部によって投影された光をスクリーン上で重ね合わせることにより画像を表示する画像投影システムであって、
    前記画像データに含まれる階調データに基づいて定まる必要光量を所定の条件に応じて分配し、各前記画像投影装置の光源部にそれぞれ割り当てる光量割当手段と、
    前記画像データに含まれる前記階調データおよび前記所定の条件に応じて、各前記画像投影装置が備える前記光変調部の特性を作成する特性作成手段と
    を具備する画像投影システム。
  2. 前記画像データに含まれる前記階調データから各画素の階調数を検出し、検出した該階調数の中から画素最大階調数を抽出する抽出手段を備え、
    前記光量割当手段は、各前記画像投影装置に割り当てる光源光量の合計値に対応する階調数が前記抽出手段により抽出された前記画素最大階調数となるように、各前記画像投影装置の光源部に光源光量を割り当てる請求項1に記載の画像投影システム。
  3. 前記光量割当手段は、各前記画像投影装置の識別情報と表示可能な最大階調数と前記光源部を点灯させる優先順位とを対応付けて予め記憶しており、優先順位が高い画像投影装置から順に光源光量を割り当て、割り当てた光源光量がその画像投影装置の表示可能な最大階調数に達した場合に、優先順位が次に高い画像投影装置に対して光源光量を割り当てる請求項1または請求項2に記載の画像投影システム。
  4. 前記光量割当手段が、前記必要光量を等分して各前記画像投影装置にそれぞれ割り当てる請求項1に記載の画像投影システム。
  5. 前記抽出手段が、画像フレーム単位で前記画素最大階調数を抽出する請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像投影システム。
  6. 前記抽出手段は、シーンが変更された場合、チャプター番号が変更された場合、または前記スクリーンに表示している画像の平均輝度値の変化量が所定量を超えた場合に、前記画素最大階調数を抽出する請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像投影システム。
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