JP3781743B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、赤色,緑色及び青色の光と、またはさらにこれに白色光を加えた光を空間的に変調することによって、カラー映像を表示する、映像表示装置の改良に関する。
従来、赤色,緑色及び青色のそれぞれの光を空間的に変調して合成することによって、カラー映像を表示する方式はすでに知られている。
図11は、従来の空間変調方式の映像表示装置の構成例を示したものである(例えば特許文献1参照)。
この従来例の映像表示装置は、赤色光源111と、緑色光源112と、青色光源113と、空間光変調器116,117,118と、画像合成光学系119と、赤色光源駆動回路121と、緑色光源駆動回路122と、青色光源駆動回路123と、赤空間光変調器駆動回路131と、緑空間光変調器駆動回路132と、青空間光変調器駆動回路133と、赤画像メモリ151と、緑画像メモリ152と、青画像メモリ153と、映像信号処理回路154と、タイミング制御回路161とから概略構成されている。
最初、図11を参照して、従来例の映像表示装置における、光学系の構成について説明する。
赤色用空間光変調器116は、赤色光源111から入射された赤色光を空間光変調して、赤色画像光を出射する。緑色用空間光変調器117は、緑色光源112から入射された緑色光を空間光変調して、緑色画像光を出射する。青色用空間光変調器118は、青色光源113から入射された青色光を空間光変調して、青色画像光を出射する。
画像合成光学系119は、入射された赤色画像光と緑色画像光と青色画像光とを画像合成して、合成画像光を出射する。出射された合成画像光は、図示されない投射光学系を経て図示されないスクリーン上に投影される。
次に、図11を参照して、従来例の映像表示装置の回路構成について説明する。赤色光源駆動回路121,緑色光源駆動回路122及び青色光源駆動回路123は、それぞれ赤色光源111,緑色光源112及び青色光源113を駆動する。
赤空間光変調器駆動回路131,緑空間光変調器駆動回路132及び青空間光変調器駆動回路133は、それぞれ赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、それぞれ空間光変調器116,117及び118を駆動する。
タイミング制御回路161は、入力映像信号101に応じて、映像信号処理回路154と、赤空間光変調器駆動回路131,緑空間光変調器駆動回路132及び青空間光変調器駆動回路133の動作タイミングを制御する。
映像信号処理回路154は、入力された映像信号101に対して、同期検出,カラースペース変換,デガンマ等の映像信号処理を行って、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を生成する。また、映像信号処理回路154は、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を、それぞれ赤画像メモリ151,緑画像メモリ152及び青画像メモリ153に蓄積し、また読み出す処理を行う。
図12においては、従来例の映像表示装置における各部の制御タイミングが示されている。
赤色光源111,緑色光源112及び青色光源113は、常時、駆動されて発光状態になっている。各空間光変調器116,117及び118を駆動する映像信号は、1フレーム周期ごとに更新されている。赤色用空間光変調器116を駆動するのは、赤色用映像信号であり、緑色用空間光変調器117を駆動するのは、緑色用映像信号であり、青色用空間光変調器118を駆動するのは、青色用映像信号である。
次に、従来の映像表示装置における、画像をより明るくする方法について説明する。
従来、カラー映像を表示するためには、画面を構成する各画素を、赤(R),緑(G),青(B)の3原色の副画素に分解して、それぞれの副画素ごとに明るさを制御することによって、視覚的にカラー画像として認識されるようにする方法がとられている。
しかしながら、明るさに関して言えば、視聴環境に対して画面が十分に明るくないと、見づらいものとなってしまう。
そこで、色の成分として白色(W)を追加して、画像全体に明るさを付与することによって、より見やすいカラー映像を得ようとする方法が提案されている。
このような例として、直視型の画像表示装置の場合、例えば特許文献2に開示された液晶表示装置では、液晶パネルの各画素を構成する副画素として、R,G,Bの3色以外にWの副画素を設け、R,G,Bの入力データからデコーダによってW用の出力輝度データを算出して、この輝度データをR,G,Bの入力データとともに用いて、液晶パネルのR,G,B,Wの各副画素を一斉に駆動することによって、適正な輝度の画面表示を行うことができるようにしている。
これに対して、スクリーン上にカラー映像を投影するプロジェクタの場合は、一般に、映像信号によって空間的に透過度または反射度を制御される空間光変調器に対して、R,G,Bの3色の光を順次照射することによって、空間光変調器を経てスクリーン上に投影される各色の画像が、視覚的に混合してカラー映像として認識される色順次方式の表示方法がとられる。
人間の眼には、時定数数十ミリ秒の積分効果があるが、空間光変調器から出射される、赤色映像光,緑色映像光および青色映像光からなる画像が更新される周期、すなわち映像信号のフレーム周期は、通常、人間の眼の積分時定数より短いので、フレーム周期内ごとに異なる色の画像が時間の経過に従って順次切り替えられながら映写されたとき、人間の眼には、カラー画像として認識されることになる。
次に、色順次方式をとる場合の空間光変調方式映像表示装置の従来例について説明する。図13は、従来の色順次方式映像表示装置における光学系の構成をブロック図によって示したものである(例えば特許文献1参照)。
この従来例の映像表示装置の光学系は、赤色光源111と、緑色光源112と、青色光源113と、色合成光学系115とからなる光源部100と、空間光変調器130とから概略構成されている。
最初、図13を参照して、従来例の映像表示装置の構成について説明する。
赤色光源111は、赤色光を出射する。緑色光源112は、緑色光を出射する。青色光源113は、青色光を出射する。色合成光学系115は、入射された赤色光と緑色光と青色光とを合成して、同一光路に順次出射する。空間光変調器130は、色合成光学系115から出射された光を、順次、空間光変調して出射する。
各光源からの赤色光,緑色光および青色光を色合成するための色合成光学系115としては、ダイクロイックプリズム、偏光統一手段、ダイクロイックミラーまたはフライアイレンズ等が用いられる。なおこの際、空間光変調器130へ照射される光のむらを軽減するために、光インテグレータを用いてもよい。
ここで、色合成光学系115としてダイクロイックプリズムを使用した例としては、例えば、特許文献6に開示されているようなものがある。また、ダイクロイックミラーを使用した例としては、例えば、特許文献7に開示されているようなものがある。フライアイレンズを使用した例としては、例えば、特許文献8や特許文献9に開示されているようなものがある。また、偏光統一手段については、例えば特許文献10に開示されている。さらに、光インテグレータを使用して光のむらを軽減させるための構成を持つ例としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。
図13に示された映像表示装置においては、それぞれ赤色光源111,緑色光源112および青色光源113から出射された、赤色光,緑色光および青色光は、色合成光学系115において合成されて同一光路に出射される。空間光変調器130は、空間光変調器駆動信号によって、空間的に光の透過率を制御され、色合成光学系115から入射された光を、空間的に順次変調して出射する。空間光変調器130から出射された赤色画像光,緑色画像光および青色画像光は、図示されない投射光学系を経て図示されないスクリーン上に順次投影されて、カラー映像を形成する。
次に、図14を参照して、図13に示された従来例の映像表示装置における、各色の光源の制御動作を説明する。
空間光変調器130には、空間光変調器駆動信号が加えられる。空間光変調器駆動信号としては、図14に示すように、赤色用映像信号(R−video),緑色用映像信号(G−video)および青色用映像信号(B−video)が順次入力される。
そして、赤色用映像信号が空間光変調器130に入力される期間には、赤色光源111から赤色光が色合成光学系115に入射され、緑色用映像信号が空間光変調器130に入力される期間には、緑色光源112から緑色光が色合成光学系115に入射され、青色用映像信号が空間光変調器130に入力される期間には、青色光源113から青色光が色合成光学系115に入射されて、順次、色合成光学系115を経て空間光変調器130に入射されるので、空間光変調器130からは画像光として、赤色画像光,緑色画像光および青色画像光が順次出射されて、スクリーン上に投影されるので、カラー映像として認識される。
色順次方式の映像表示装置においても、色の成分として白色(W)を追加して、画像全体に明るさを付与することによって、より見やすいカラー画像を得ることが可能であり、空間光変調器に対して照射するR,G,Bの色光の照射シーケンスにWの光の照射期間を追加して、画像全体に明るさを付与するようにしたものが既に提案されている(例えば特許文献3,特許文献4,特許文献5参照)。
これらの従来技術において、空間光変調器に照射されるR,G,B,Wの色光を生成する方法としては、例えば、回転型のカラーフィルタ板(カラーホィール)を用い、R,G,Bの各色のフィルタ領域によってR,G,Bの各色光を出射するとともに、R,G,Bの各色のフィルタ領域間にWの領域を配置してWの光を出射することによって、R,G,B,Wの色光を照射できるようにする方式のものと、R,G,Bの3種類の光学デバイス(例えば液晶カラーフィルタ)によって、R,G,Bの各色光を割り当てられたそれぞれの期間ごとに照射するとともに、Wの光を出射する光学デバイスによって、またはR,G,Bの各光学デバイスを透過してWの光を出射する期間を設けてWの光を照射することによって、R,G,B,Wの色光を照射できるようにする方式のものとがある。
特開平10−269802号公報 特開2002−149116号公報 特開平11−102170号公報 特開2001−184037号公報 特開2002−82652号公報 特開2000−56410号公報 特開平8−240779号公報 特開平11−32278号公報 特開2001−343706号公報 特開平6−289387号公報
従来から広く用いられている映像表示装置としては、周知のCRT(Cathode Ray Tube)受像機がある。CRT受像機においては、電子銃から発射された電子ビームによって蛍光体が励起されて、赤色,緑色及び青色の光が出射される。この際、蛍光面の輝度は、電子ビームの電流密度にほぼ比例し、また、電子ビームの電流密度は、映像信号の階調成分に比例するように制御される。
CRT受像機の三原色は、それぞれの色の蛍光体の発光色であり、各発光色を映像信号に応じた割合で加法混色することによって、カラーを再現している。
CRT受像機の色再現性については、例えば、ITU−R Rec.BT.1361によって、カラリメトリの規格が定められており、この規格に従った映像信号をCRT受像機で映写した場合に、期待される色の映像が再現されるようになっている。
しかしながら、三原色の色度座標が異なる映像表示装置の場合は、映像の色合いが異なるものとなってしまう。
赤色,緑色及び青色の光源からの光を、空間的に変調して映像を表示する映像表示装置においては、光源として、半導体発光素子等が使用されるが、半導体発光素子の場合は、発光原理がCRTの場合とは異なるため、三原色の色度座標を前述のITU−R Rec.BT.1361等の規格と同じにすることは難しく、色再現性がCRTの場合とは、異なるものとなる。
従来、このような場合の色調整方法としては、白色点が規格に合うように、単純に三原色光源の明るさのバランスを調整するという方法がとられていた。
しかしながら、この方法では、白色点に関しては、色合いを同じにすることが可能であるが、刺激純度の高い色、すなわち、鮮やかな色に関しては、色再現性がほとんど修正されない。
このように、半導体発光素子を用いた従来の映像表示装置の場合、色再現性が十分でないという問題があった。
また、色順次方式の映像表示装置において、R,G,Bの色光の照射期間に対してWの色光の照射期間を別に設ける方法では、別途、Wの色光の照射期間に白色用映像信号によって空間光変調器を制御する必要があり、回路の複雑化,高速化という問題が生じる。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、三原色の光源からの光を空間的に変調して映像を表示させる映像表示装置において、映像信号が従うカラリメトリとは、三原色の色度座標が異なる光源を用いた場合でも、色再現性が良好な、映像表示装置を提供することを目的としている。
また、映像信号が従うカラリメトリに応じて、色再現性を調整できる映像表示装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、赤色画像光,緑色画像光および青色画像光を時間的に順次切り替えて表示する色順次方式の映像表示装置において、回路をさほど複雑化することなく、Wの色光照射を追加して、画像の明るさを強調することが可能な、映像表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、赤色光を発光する赤色光源と、緑色光を発光する緑色光源と、青色光を発光する青色光源と、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、前記赤色光源,緑色光源及び青色光源からの光を空間的に変調する少なくとも一つの空間光変調手段と、前記空間光変調手段を制御する映像信号と変調する光の組み合わせを選択する選択制御手段と、前記空間光変調手段が変調する光の光束の時間平均値を制御する光量制御手段とを具備する映像表示装置に係り、前記空間光変調手段、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lrr、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lgr、青色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lbrとし、赤色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lrg、緑色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lgg、青色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lbgとし、赤色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lrb、緑色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lgb、青色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lbbとするとともに
前記赤色光,緑色光及び青色光のCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系による色度座標をそれぞれ (xr, yr) , (xg, yg) , (xb, yb) としたとき、映像信号が従うカラリメトリにおける赤色,緑色及び青色の前記標準表色系による色度座標 (xr0, yr0) , (xg0, yg0) , (xb0, yb0) と、前記赤色光,緑色光及び青色光の各光束の時間平均値及び前記赤色光,緑色光及び青色光の前記標準表色系による色度座標との間で、以下の各式
xr0 = (xr*Lrr/yr + xg*Lrg/yg + xb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
yr0 = (Lrr + Lrg + Lrb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
xg0 = (xr*Lgr/yr + xg*Lgg/yg + xb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
yg0 = (Lgr + Lgg + Lgb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
xb0 = (xr*Lbr/yr + xg*Lbg/yg + xb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
yb0 = (Lbr + Lbg + Lbb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
の関係が、成り立つように設定されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の映像表示装置に係り、前記各光束の時間平均値について、
Lr = Lrr + Lrg + Lrb
Lg = Lgr + Lgg + Lgb
Lb = Lbr + Lbg + Lbb
と定義したとき、映像信号が従うカラリメトリにおける赤色,緑色及び青色の前記標準表色系による色度座標 (xr0, yr0) , (xg0, yg0) , (xb0, yb0) と、映像信号が従うカラリメトリにおける標準白色のCIE1931標準表色系による色度座標 (xw, yw) との間で、次式
xw =(xr0*Lr/yr0 + xg0*Lg/yg0 + xb0*Lb/yb0) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
yw =(Lr + Lg + Lb) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
の関係が、成り立つように設定されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、赤色光を発光する赤色光源と、緑色光を発光する緑色光源と、青色光を発光する青色光源と、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、前記赤色光源,緑色光源及び青色光源からの光を空間的に変調する少なくとも一つの空間光変調手段と、前記空間光変調手段を制御する映像信号と変調する光の組み合わせを選択する選択制御手段と、前記空間光変調手段が変調する光の光束の時間平均値を制御する光量制御手段とを具備する映像表示装置に係り、前記空間光変調手段、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lrr、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lgr、青色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lbrとし、赤色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lrg、緑色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lgg、青色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値をLbgとし、赤色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lrb、緑色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lgb、青色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lbbとするとともに
前記赤色光,緑色光及び青色光のCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系による色度座標をそれぞれ (xr, yr) , (xg, yg) , (xb, yb) とし、さらに、Lr,Lg,Lb,xr1 ,yr1 ,xg1 , yg1 , xb1 , yb1 を次の各式
Lr = Lrr + Lrg + Lrb
Lg = Lgr + Lgg + Lgb
Lb = Lbr + Lbg + Lbb
xr1 = (xr*Lrr/yr + xg*Lrg/yg + xb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
yr1 = (Lrr + Lrg + Lrb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
xg1 = (xr*Lgr/yr + xg*Lgg/yg + xb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
yg1 = (Lgr + Lgg + Lgb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
xb1 = (xr*Lbr/yr + xg*Lbg/yg + xb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
yb1 = (Lbr + Lbg + Lbb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
によって定義したとき、映像信号が従うカラリメトリにおける標準白色の前記標準表色系による色度座標 (xw, yw) との間で、次式
xw =(xr1*Lr/yr1 + xg1*Lg/yg1 + xb1*Lb/yb1) /(Lr/yr1 + Lg/yg1 + Lb/yb1)
yw =(Lr + Lg + Lb) /(Lr/yr1 + Lg/yg1 + Lb/yb1)
の関係が、成り立つように設定されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一記載の映像表示装置に係り、前記映像表示装置において、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する赤色光の光束をそれぞれPrr, Pgr, Pbr とし、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する緑色光の光束をそれぞれPrg, Pgg, Pbg とし、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する青色光の光束をそれぞれPrb, Pgb, Pbb としたとき、
Prr = Pgr = Pbr
Prg = Pgg = Pbg
Prb = Pgb = Pbb
の関係が成り立つようにすることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一記載の映像表示装置に係り、前記映像表示装置において、1フレーム期間中に各色の光源をすべて消灯する期間を設けたことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置に係り、赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する赤色光の光束を Pr とし、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する緑色光の光束を Pg とし、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する青色光の光束を Pb としたとき、前記赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、赤色光とともに光束 K*Pg (K は係数(0< K≦ 1) 、以下同じ)の緑色光と光束 K*Pb の青色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、緑色光とともに光束 K*Pb の青色光と光束 K*Pr の赤色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、青色光とともに光束 K*Pr の赤色光と光束 K*Pg の緑色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置に係り、赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する赤色光の光束を Pr とし、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する緑色光の光束を Pg とし、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する青色光の光束を Pb としたとき、前記赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、赤色光とともに光束 K*Pg (K は係数(0≦ K≦ 1) 、以下同じ)の緑色光と光束 K*Pb の青色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、緑色光とともに光束 K*Pb の青色光と光束 K*Pr の赤色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、青色光とともに光束 K*Pr の赤色光と光束 K*Pg の緑色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていて、かつ、前記照明手段において、前記係数Kの値を0≦ K≦ 1の範囲内で設定変更できるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置に係り、赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に赤色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射し、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に緑色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射し、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に青色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項記載の映像表示装置に係り、前記白色光を、前記赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号による前記空間光変調手段の駆動タイミングに応じて空間光変調手段に照射するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項記載の映像表示装置に係り、前記白色光を常時点灯するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項乃至10のいずれか一記載の映像表示装置に係り、前記白色光の明るさを外部制御によって変更できるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項1乃至11のいずれか一記載の映像表示装置に係り、前記赤色光,緑色光,青色光または白色光の光源がLED(Light Emitting Diode)からなることを特徴とすしている。
また、請求項13記載の発明は、請求項12記載の映像表示装置に係り、前記LEDが複数個からなることを特徴としている。
本発明の映像表示装置によれば、光束の時間平均値を制御する手段を備え、各色の光源ごとに赤色,緑色,青色の映像信号の組み合わせによって空間光変調を行うようにしたので、光源の色度座標にかかわらず、実質的な三原色及び白色の色度座標を変更することができ、従って、好みの色再現性を実現することが可能になる。
また、光束の時間平均値を制御する手段を備え、各色の光源ごとに赤色,緑色,青色の映像信号の組み合わせによって空間光変調を行うようにするとともに、光束の時間平均値を正確に調整するようにしたので、映像信号が従うカラリメトリとは三原色の色度座標が異なる光源を用いた場合でも、実質的な三原色の色再現性、又は実質的な三原色及び白色の色再現性をよくすることができる。
さらに、光束の時間平均値を制御する手段を備え、各色の光源ごとに赤色,緑色,青色の映像信号の組み合わせによって空間光変調を行うようにするとともに、光束の時間平均値を正確に調整するようにしたので、実質的な三原色の色度座標を変更しても、白色の色再現性をよくすることができる。
また、本発明の映像表示装置によれば、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整できる照明手段と、照明手段からの光を変調する空間光変調手段とを設けて、赤色用映像信号に応じて、空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に、赤色光だけでなく緑色光および青色光も照射し、同様に、緑色用映像信号に応じて、空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に、緑色光だけでなく青色光および赤色光も照射し、青色用映像信号に応じて、空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に、青色光だけでなく赤色光および緑色光も照射するようにしたので、映像の明るさを強調することができる。また、この際、照明手段がその明るさを調整する機能を有しているので、画像ソースの内容や、視聴環境に応じて明るさの度合いを調整することができる。
さらに、本発明の映像表示装置によれば、赤色光,緑色光,青色光および白色光のそれぞれの光束を調整できる照明手段と、照明手段からの光を変調する空間光変調手段とを設けて、赤色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に赤色光だけでなく白色光も照射し、同様に、緑色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に緑色光だけでなく白色光も照射し、青色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、空間光変調器に青色光だけでなく白色光も照射しするようにしたので、映像の明るさを強調することができる。
映像表示装置を、赤色光を発光する赤色光源と、緑色光を発光する緑色光源と、青色光を発光する青色光源と、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、上記赤色光源,緑色光源及び青色光源からの光を空間的に変調する少なくとも一つの空間光変調手段と、上記空間光変調手段を制御する映像信号と変調する光の組み合わせを選択する選択制御手段と、上記空間光変調手段が変調する光の光束の時間平均値を制御する光量制御手段とを備えて構成する。
また、映像表示装置において、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えるとともに、赤色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に照射する赤色光の光束を Pr とし、緑色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に照射する緑色光の光束を Pg とし、青色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に照射する青色光の光束を Pb としたとき、上記赤色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に、赤色光とともに光束 K*Pg (K は係数( 0≦ K≦ 1) 、以下同じ)の緑色光と光束 K*Pb の青色光とを上記空間光変調手段に照射し、上記緑色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に、緑色光とともに光束 K*Pb の青色光と光束 K*Pr の赤色光とを上記空間光変調手段に照射し、上記青色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に、青色光とともに光束 K*Pr の赤色光と光束 K*Pg の緑色光とを上記空間光変調手段に照射するように上記照明手段を制御するように構成する。
また、映像表示装置において、赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えるとともに、赤色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に赤色光と白色光とを上記空間光変調手段に照射し、緑色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に緑色光と白色光とを上記空間光変調手段に照射し、青色用映像信号による上記空間光変調手段駆動時に青色光と白色光とを上記空間光変調手段に照射するように上記照明手段を制御するように構成する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
図1は、この発明の第1実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図、図2は、本実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャート、図3は、本実施例の映像表示装置における各色の光源の他の制御方法を示すタイミングチャートである。
この例の映像表示装置は、図1に示すように、赤色光源1と、緑色光源2と、青色光源3と、赤色用の空間光変調器6と、緑色用の空間光変調器7と、青色用の空間光変調器8と、画像合成光学系9と、赤色光源駆動回路21と、緑色光源駆動回路22と、青色光源駆動回路23と、赤空間光変調器駆動回路31と、緑空間光変調器駆動回路32と、青空間光変調器駆動回路33と、赤画像メモリ51と、緑画像メモリ52と、青画像メモリ53と、映像信号処理回路54と、3−3選択回路(RGB同時選択回路)55と、タイミング制御回路61とから概略構成されている。
最初に、この例の映像表示装置における、光学系の構成について説明する。
赤色光源1,緑色光源2及び青色光源3は、それぞれ赤色,緑色及び及び青色の単色の光を生成する。赤色光源1,緑色光源2及び青色光源3としては、それぞれの色のLED(Light Emitting Diode)を用いることが望ましく、これによって、赤色,緑色及び青色の単色の光を生成するとともに、印加する電流値によって光束を制御することができる。さらに、応答時間が数マイクロ秒以下であって、表示すべき画像のフレーム周期に対して十分短いので、後述するような、光源の制御を行うことが可能となる。なお、LEDを映像表示装置の光源として使用する場合には、1個あたりの光量が十分でないため、それぞれの色ごとに複数個のLEDを使用することが望ましい。
空間光変調器6,7及び8は、一定の大きさの空間の各部の光透過率を、画像に従って変化させるものであって、TN(Twisted Nematic )形液晶パネルや強誘電性液晶パネル、又はDMD(Digital Micro-mirror Device )等が使用される。
TN液晶パネルは、光透過性物質の旋光や複屈折等の性質を利用したものであって、印加電圧値に応じて偏光の度合いを制御することによって、通過する光の大きさを変化させる。
強誘電性液晶パネルは、複屈折を利用したものであって、印加電圧の極性に応じて2つの偏光状態を切り替えるものであり、通過光の明るさは、PWM(Pulse Width Modulation)によって制御される。
TN液晶パネルや強誘電性液晶パネルには、透過型のものと反射型のものとがある。
透過型の液晶パネルを用いた空間光変調器の場合は、液晶パネルにおける光の入射側と出射側に、それぞれ偏光子が設けられる。反射型の液晶パネルを用いた空間光変調器の場合は、液晶パネルの光が出入する側に、PBS(Polarizing Beam Splitter)が装備される。
DMDは反射型の空間光変調器である。DMDは、画素数分の微小鏡を有しており、印加する電圧の極性に応じて微小鏡の傾きを切り替える。制御される微小鏡の傾きは2状態(ON状態とOFF状態)であり、通過光の明るさは,PWM(Pulse Width Modulation)により制御される。つまりON状態の時間が長いほど、またOFF状態が短いほど明るくなるので、ON状態とOFF状態の時間配分を制御することによって明るさを制御する。反射光のうちOFF状態の光が投射光学系に漏れ込んでコントラストが低下するのを軽減するために、TIRプリズム(全反射プリズム)が用いられる場合もある。
画像合成光学系9は、クロスダイクロイックプリズムやダイクロイックミラー等からなり、赤色画像光,緑色画像光及び青色画像光を合成して、合成画像光を生成する。なお、空間光変調器としてDMDを用いる場合には、色分解/色結合プリズム及びTIRプリズムが使用されることもある。
次に、上記構成のの映像表示装置の動作について説明する。
赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22及び青色光源駆動回路23は、それぞれ赤色光源1,緑色光源2及び青色光源3を駆動してその点灯状態を制御する。赤空間光変調器駆動回路31,緑空間光変調器駆動回路32及び青空間光変調器駆動回路33は、それぞれ3−3選択回路(RGB同時選択回路)55からの赤色用映像信号、緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、それぞれ赤色用の空間光変調器6,緑色用の空間光変調器7及び青色用の空間光変調器8を駆動して、それぞれ空間各部の光の透過率(又は反射率)を変化させる。
タイミング制御回路61は、入力映像信号101に応じて、赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22及び青色光源駆動回路23と、赤空間光変調器駆動回路31,緑空間光変調器駆動回路32及び青空間光変調器駆動回路33と、映像信号処理回路54と、3−3選択回路(RGB同時選択回路)55の動作タイミングを制御するとともに、赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22及び青色光源駆動回路23からの、それぞれ赤色光源1,緑色光源2及び青色光源3に対する駆動電力の大きさの制御、又は駆動電力の供給時間の制御、又は各色の光源をそれぞれ複数の発光素子で構成している場合には、各色発光素子を発光させる個数を切り替える制御を行う。なお、駆動電力の大きさの制御と、駆動電力の供給時間の制御と、発光素子の個数の切り替えとを併用してもよい。
また、タイミング制御回路61は、入力映像信号101が従う規格を判別できるようにし、その規格におけるカラリメトリに応じて、制御を切り替えるようにしてもよい。
赤画像メモリ51,緑画像メモリ52及び青画像メモリ53は、それぞれ赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を一時的に記憶する。
映像信号処理回路54は、映像信号入力101に応じて、同期検出,カラースペース変換,デガンマ等の映像信号処理を行って、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号を生成して、それぞれ赤画像メモリ51,緑画像メモリ52及び青画像メモリ53に蓄積するとともに、赤画像メモリ51,緑画像メモリ52,青画像メモリ53から読み出したデータの3−3選択回路55への出力を制御する。
3−3選択回路55は、タイミング制御回路61のタイミング制御に応じて、赤画像メモリ51,緑画像メモリ52及び青画像メモリ53から入力された赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号から選択して、それぞれ赤空間光変調器駆動回路31,緑空間光変調器駆動回路32及び青空間光変調器駆動回路33へ出力する。
以下、図1乃至図3を参照して、この例の映像表示装置の制御と動作とを説明する。
赤色用空間光変調器6が、赤色光源1から入射された赤色光を空間光変調して出射した赤色画像光と、緑色用空間光変調器7が、緑色光源2から入射された緑色光を空間光変調して出射した緑色画像光と、青色用空間光変調器6が、青色光源3から入射された青色光を空間光変調して出射した青色画像光とは、画像合成光学系9に入射される。
画像合成光学系9は、赤色画像光,緑色画像光及び青色画像光を画像合成して、合成画像光を出射する。
合成画像光は、投射光学系(不図示)によって、スクリーン(不図示)上に投影される。
この例の映像表示装置における、第1の制御方法では、図2にそのタイミングを示すように、1フレーム周期中において、赤色用空間光変調器6を駆動する映像信号の順序を、赤色用,緑色用,青色用とし、緑色用空間光変調器7を駆動する映像信号の順序を、緑色用,青色用,赤色用とし、青色用空間光変調器8を駆動する映像信号の順序を、青色用,赤色用,緑色用としている。
ただし、各空間光変調器6,7および8へ入力する映像信号の色の順番は、上記の例に限るものではなく、例えば、各空間光変調器6,7および8へ入力する映像信号の順番を、すべて赤色用,緑色用,青色用としてもよい。
この場合、3−3選択回路55から出力する映像信号が一種類で済むという利点があるが、反面、合成画像光の色における時間軸上の分布に偏りが生じて、いわゆる色割れと呼ばれる現象が現れやすくなるという問題が発生する。しかしながら、図2の例に示すようにすれば、色割れはほとんど目立たない。
いま、1フレーム周期をTfとし、赤色用空間光変調器6において、1フレーム周期Tfあたり、赤色用映像信号(R-video ),緑色用映像信号(G-video )及び青色用映像信号(B-video )によって赤色光を変調する時間をそれぞれ Trr, Tgr, Tbrとし、変調する赤色光の光束をそれぞれ Prr, Pgr, Pbrとする。
同様に、緑色用空間光変調器7において、1フレーム周期Tfあたり、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって緑色光を変調する時間をそれぞれ Trg, Tgg, Tbgとし、変調する緑色光の光束をそれぞれ Prg, Pgg, Pbgとする。
さらに、青色用空間光変調器8において、1フレーム周期Tfあたり、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって青色光を変調する時間をそれぞれ Trb, Tgb, Tbbとし、変調する青色光の光束をそれぞれ Prb, Pgb, Pbbとする。
いま、Lrr, Lrg, Lrb, Lgr, Lgg, Lgb, Lbr, Lbg, Lbb を、次式のように定義する。
Lrr = Prr*Trr/Tf
Lrg = Prg*Trg/Tf
Lrb = Prb*Trb/Tf
Lgr = Pgr*Tgr/Tf
Lgg = Pgg*Tgg/Tf
Lgb = Pgb*Tgb/Tf
Lbr = Pbr*Tbr/Tf
Lbg = Pbg*Tbg/Tf
Lbb = Pbb*Tbb/Tf
…(1)
この場合、Lrr, Lrg, Lrb, Lgr, Lgg, Lgb, Lbr, Lbg, Lbb は、それぞれ次のような量を表している。
Lrr:赤色用空間光変調器6において、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値
Lgr:赤色用空間光変調器6において、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値
Lbr:赤色用空間光変調器6において、青色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値
Lrg:緑色用空間光変調器7において、赤色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値
Lgg:緑色用空間光変調器7において、緑色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値
Lbg:緑色用空間光変調器7において、青色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値
Lrb:青色用空間光変調器8において、赤色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値
Lgb:青色用空間光変調器8において、緑色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値
Lbb:青色用空間光変調器8において、青色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値
また、Lr, Lg, Lbを次のように定義する。
Lr = Lrr + Lrg + Lrb
Lg = Lgr + Lgg + Lgb
Lb = Lbr + Lbg + Lbb
…(2)
この場合 Lr, Lg, Lb は、それぞれ次のような量を表している。
Lr :赤色用空間光変調器6,緑色用空間光変調器7及び青色用空間光変調器8において、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光,緑色光及び青色光の光束の時間平均値の和
Lg :赤色用空間光変調器6,緑色用空間光変調器7及び青色用空間光変調器8において、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光,緑色光及び青色光の光束の時間平均値の和
Lb :赤色用空間光変調器6,緑色用空間光変調器7及び青色用空間光変調器8において、青色用映像信号に応じて変調する赤色光,緑色光及び青色光の光束の時間平均値の和
人間の眼には、光の積分効果があるので、光源の光束に発光時間を乗じたものが、光源の実質的な明るさを表している。すなわち、式(1)及び式(2)で示される Lrr, Lrg, Lrb, Lgr, Lgg, Lgb, Lbr, Lbg, Lbb, Lr, Lg, Lbが、1フレーム周期Tfあたりの実質的な明るさを表している。
光源の実質的な明るさの調整は、光源に印加する電力で制御してもよいし、又は、光源に電力を印加する時間で制御してもよい。
また、各光源をそれぞれ複数の発光素子で構成している場合には、各発光素子を発光させる個数を切り替えることによって、光源の実質的な明るさを調整するようにしてもよい。
また、色を表現する方法としては、一般的に、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系(いわゆるXYZ表色系)による色度座標が用いられている。
この発明の映像表示装置における赤色光源,緑色光源,青色光源の、XYZ表色系による色度座標をそれぞれ(xr, yr) ,(xg, yg) , (xb, yb)とし、新たに生成される三原色の色度座標を(xr0, yr0),(xg0, yg0),(xb0, yb0)とすると、XYZ表色系による色度座標と測光量に関する明るさとの関係から、次式のようになる。
xr0 = (xr*Lrr/yr + xg*Lrg/yg + xb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
yr0 = (yr*Lrr/yr + yg*Lrg/yg + yb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
= (Lrr + Lrg + Lrb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
xg0 = (xr*Lgr/yr + xg*Lgg/yg + xb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
yg0 = (yr*Lgr/yr + yg*Lgg/yg + yb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
= (Lgr + Lgg + Lgb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
xb0 = (xr*Lbr/yr + xg*Lbg/yg + xb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
yb0 = (yr*Lbr/yr + yg*Lbg/yg + yb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
= (Lbr + Lbg + Lbb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
…(3)
座標(xr, yr) , 座標(xg, yg) ,座標(xb, yb) と、比率(Lrr:Lrg:Lrb) ,比率(Lgr:Lgg:Lgb) ,比率(Lbr:Lbg:Lbb)とが決まると、座標(xr0, yr0) , 座標(xg0, yg0) , 座標(xb0, yb0)が決定する。
すなわち、XYZ表色系による色度座標が、(xr, yr) ,(xg, yg) , (xb, yb) である光源を用いる場合、光源の実質的な明るさの比率(Lrr:Lrg:Lrb) ,(Lgr:Lgg:Lgb) ,(Lbr:Lbg:Lbb)を調整することによって、映像信号が従うカラリメトリの規格における三原色と色度座標が等しい三原色を生成することができる。もちろん、好みの色度座標の三原色を生成することもできる。
また、白色点の色度座標を(xw, yw)とすると、上述のことから、次式の関係が導かれる。
xw =(xr0*Lr/yr0 + xg0*Lg/yg0 + xb0*Lb/yb0) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
yw =(yr0*Lr/yr0 + yg0*Lg/yg0 + yb0*Lb/yb0) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
=(Lr + Lg + Lb) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
…(4)
従って、色度座標が(xr0, yr0) ,(xg0, yg0) ,(xb0, yb0)である三原色を用いる場合、光源の実質的な明るさの比率(Lr:Lg:Lb) を調整することによって、映像信号が従うカラリメトリの規格における標準白色と色度座標が等しい白色を生成することができる。もちろん、好みの色度座標の白色を生成することもできる。
このように、この例の映像表示装置において、入力する映像信号が従うカラリメトリの規格における三原色及び標準白色と、それぞれ色度座標が等しい三原色及び白色を生成することができるので、映像の色合いを忠実に再現することが可能になる。
以下、具体的な計算例を示す。いま、入力する映像信号が、ITU-R Rec.BT.1361 規格に従う場合を考えるものとする。
ITU-R Rec.BT.1361 における輝度方程式の係数を考慮すると、
Lr / 0.2126 = Lg / 0.7152 = Lb / 0.722 …(5)
とすればよい。
ITU-R Rec.BT.1361 における三原色の色度座標は次の通りである。
(xr0, yr0) =(0.640 ,0.330)
(xg0, yg0) = (0.300 ,0.600)
(xb0, yb0) = (0.150 ,0.060)
…(6)
いま、赤色光源と緑色光源と青色光源の色度座標が、例えば以下の通りであったとする。
(xr, yr) =(0.690 ,0.300)
(xg, yg) = (0.290 ,0.680)
(xb, yb) = (0.150 ,0.060)
…(7)
これから、式(5), (6),(7)を式(3)に代入することによって、次の関係式が得られる。
Lrr/0.1707 = Lrg/0.0410 = Lrb/0.0009 = Lgr/0.0207
= Lgg/0.6878 = Lgb/0.0067 = Lbb/0.0722
Lbr = Lbg = 0.0000
…(8)
図3は、この例の映像表示装置における、第2の制御方法を示したものである。
式(8)に示す計算例では、Lbr , Lbg , Lrb は、色再現性にはほとんど寄与していない。従って、図3に示すように、Tbr = Tbg = Trb = 0として、処理を縮約するようにしてもよい。これによって、主成分である Lrr ,Lgg 及びLbb の割り当て時間を増加することができるので、より明るくすることが可能になるという効果が生じる。
また、図2の例では、ほぼ、Trr = Tgr = Tbr = Trg = Tgg = Tbg = Trb = Tgb = Tbb としているが、式(1)から知られるように、Prr*Trr, Prg*Trg, Prb*Trb, Pgr*Tgr, Pgg*Tgg, Pgb*Tgb, Pbr*Tbr, Pbg*Tbg, Pbb*Tbb のそれぞれが一定であればよいので、例えば、Prr = Pgr = Pbr, Prg = Pgg = Pbg, Prb = Pgb = Pbb となるようにしてもよく、これによって、各光源ごとに印加電力が一定になる。
このようにすることによって、各光源ごとに印加電力が一定になるので、光源の光束−印加電力特性の個体差や温度変化及び経時変化等による影響を軽減することが可能となり、従って、調整工数を削減できるととにもに、温度や経時変化等によって色合いが変化することを防止できるようになる。
また、図2の例では、常時、いずれかの光源が点灯しているが、フレーム周期の切り替わり時等に、すべての光源を消灯させるようにしてもよく、このようにすることによって、人間の眼の残像効果による動画質の劣化を改善することが可能になるという効果が生じる。
このようにこの例の映像表示装置では、光束の時間平均値を制御するとともに、赤色用と緑色用と青色用のそれぞれの空間光変調器において、映像信号によって空間光変調を行って得られた、それぞれの色の画像光を合成して、カラー画像を得るようにしたので、光源の色度座標にかかわらず、三原色及び白色の色度座標を設定することによって、好みの色再現性を実現することができる。従って、映像信号が従うカラリメトリとは三原色の色度座標が異なる光源を用いた場合でも、実質的な三原色の色再現性を改善することができる。
図4は、この発明の第2実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図、図5は、本実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャート、図6は、本実施例の映像表示装置における各色の光源の他の制御方法を示すタイミングチャート、図7は、本実施例の映像表示装置における各色の光源のさらに他の制御方法を示すタイミングチャート、図8は、CIE1931標準表色系による色度図上の色三角形の一例を示す図である。
この例の映像表示装置は、図4に示すように、光源部10と、赤色光源駆動回路21と、緑色光源駆動回路22と、青色光源駆動回路23と、空間光変調器30と、空間光変調器駆動回路41と、赤画像メモリ51と、緑画像メモリ52と、青画像メモリ53と、映像信号処理回路54と、3−1選択回路(RGB順次選択回路)56と、タイミング制御回路62とから概略構成されている。また、光源部10は、赤色光源11と、緑色光源12と、青色光源13と、色合成光学系15と、図示されない投射光学系とから構成されている。
最初に、図4を参照して、この例の色順次方式映像表示装置の光学的構成について説明する。なお、図4は、各光学部品の物理的な具体的配置を示すものではない。
光源部10において、赤色光源11は、赤色光を出射する。緑色光源12は、緑色光を出射する。青色光源13は、青色光を出射する。色合成光学系15は、入射された赤色光と緑色光と青色光とを合成して、同一光路に順次出射する。空間光変調器30は、色合成光学系15から出射された光を、空間光変調器駆動回路41からの空間光変調器駆動信号に応じて順次空間光変調して、画像光として出射する。空間光変調器30から出射された各色の画像光は、図示されない投射光学系を経て図示されないスクリーン上に順次投影される。
赤色光源11,緑色光源12および青色光源13としては、LED(Light Emitting Diode)を用いることが好適である。これは、LEDによれば、赤色,緑色および青色の単色の光を生成することができ、また、印加する電流値によって光束を制御することができるとともに、さらに、応答時間が数マイクロ秒以下であって、表示すべき画像のフレーム周期に対して十分短いので、後述するような、光源の制御を行うことが可能になるためである。
なお、このような特性を有する光源であれば、LED以外の光源、例えばレーザダイオード等でもよい。また、LEDを色順次方式映像表示装置の光源として使用する場合には、1個あたりの光量が十分でないため、それぞれの色ごとに複数個のLEDを使用することが望ましい。
各光源からの赤色光,緑色光および青色光を色合成するための色合成光学系15としては、ダイクロイックプリズム,ダイクロイックミラーまたはフライアイレンズ等が用いられる。なおこの際、空間光変調機30へ照射される光のむらを軽減するために、光インテグレータを用いてもよい。
空間光変調器30は、一定の大きさの空間の各部の光透過率または光反射率を、画像に従って変化させるものであって、TN(Twisted Nematic )液晶パネルや強誘電性液晶パネル、またはDMD(Digital Micro-mirror Device )等が使用される。
TN液晶パネルは、画素を構成する光透過性物質の旋光や複屈折等の性質を利用したものであって、印加する映像信号電圧値に応じて各部の偏光の度合いが変化するので、TN液晶パネルによって、通過する光の大きさを空間的に変化させるように制御することができる。
強誘電性液晶パネルは、画素を構成する物質の複屈折を利用したものであって、印加電圧の極性に応じて2つの偏光状態(ON状態とOFF状態)に遷移するものであり、通過光の明るさは、印加電圧のパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)によって制御される。
すなわち、ON状態の時間が長いほど、またOFF状態の時間が短いほど通過光が増加するので、ON状態とOFF状態との時間配分を制御することによって、明るさを調整することができる。
TN液晶パネルや強誘電性液晶パネルには、透過型と反射型とがある。透過型の液晶パネルを用いた空間光変調器の場合は、液晶パネルの光の入射側と出射側にそれぞれ偏光子が装備される。反射型の液晶パネルを用いた空間光変調器の場合は、液晶パネルの光の入出射側に、偏光ビームスプリッタ(Polarising Beam Splitter:PBS)が装備される。
DMDは、反射型の空間光変調器であって、画素数分の微小鏡を有し、印加する電圧の極性に応じて微小鏡の傾きが変化する性質を利用する。制御される微小鏡の傾きは2状態(ON状態とOFF状態)であって、通過光の明るさは、印加電圧のPWMによって制御される。
すなわち、ON状態の時間が長いほど、またOFF状態の時間が短いほど明るくなるので、ON状態とOFF状態との時間配分を制御することによって、明るさを調節する。この際、反射光のうち、OFF状態の光が投射光学系に漏れ込んでコントラストが低下するのを軽減するために、TIRプリズム(全反射プリズム)が用いられることもある。
次に、再び図4を参照して、この例の映像表示装置の回路構成について説明する。
赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22および青色光源駆動回路23は、タイミング制御回路62からのタイミング信号に応じて、それぞれ赤色光源11,緑色光源12および青色光源13を駆動してその明るさを制御する。
この際、赤色光源11,緑色光源12および青色光源13の明るさの制御は、赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22および青色光源駆動回路23から、それぞれ赤色光源11,緑色光源12または青色光源13に印加する駆動電力の大きさによって制御してもよいし、または、駆動電力の供給時間で制御してもよい。
また、各色の光源をそれぞれ複数の発光素子で構成している場合には、各色の発光素子を発光させる個数を切り替えることによって明るさを調整してもよい。
あるいは、液晶パネル等のような光の透過率を制御できるフィルタや、アイリス機構等を光源と併用して明るさを調整してもよい。
また、赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22および青色光源駆動回路23が、外部制御によって光源の明るさを調整できるようにしてもよい(図示省略)。
空間光変調器駆動回路41は、3−1選択回路(RGB順次選択回路)56からの赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号に応じて、順次、空間光変調器30の画像空間の透過率または反射率を制御する。
赤画像メモリ51,緑画像メモリ52および青画像メモリ53は、それぞれ映像信号処理回路54から赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号を書き込まれて一時的に記憶し、また読み出されて3−1選択回路56へ出力する。
映像信号処理回路54は、映像信号S1を入力して、同期検出,カラースペース変換,デガンマおよびシステム固有の特性の補正等の映像信号処理を行って、赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号を生成する。
なお、ここでいうシステム固有の特性の補正とは、例えば、光学部品の特性のむらの補正や、空間光変調器30として液晶パネルを用いた場合に必要となる、制御電圧と透過率(又は反射率)との関係が非線形である場合の補正等を指している。
また、映像信号処理回路54は、赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号をそれぞれ赤画像メモリ51,緑画像メモリ52または青画像メモリ53に蓄積するとともに、赤画像メモリ51,緑画像メモリ52および青画像メモリ53から読み出す制御を行う。
3−1選択回路(RGB順次選択回路)56は、タイミング制御回路62からのタイミング制御に応じて、赤画像メモリ51,緑画像メモリ52および青画像メモリ53から読み出された、赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号を入力し、順次、いずれかを選択して、空間光変調器駆動回路41へ出力する。
タイミング制御回路62は、入力映像信号S1に応じて、赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22および青色光源駆動回路23と、空間光変調器駆動回路41と、映像信号処理回路54と、3−1選択回路56のそれぞれの動作タイミングを制御する。
以下、図4乃至図8を参照して、この例の映像表示装置の制御と動作とを説明する。
まず、図5を参照して、この例の映像表示装置における、各色の光源の第1の制御方法を説明する。
この例の場合、図4に示す映像表示装置においては、1フレーム周期中において、赤色用映像信号(R-video ),緑色用映像信号(G-video )及び青色用映像信号(B-video )によって、順次、空間光変調器30を駆動するとともに、それぞれのタイミングにおいて、赤色光源11,緑色光源12及び青色光源13の明るさを制御している。
いま、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって、空間光変調器30において、赤色光源11からの赤色光を変調する時間をそれぞれ Trr, Tgr, Tbrとするとともに、変調する赤色光の光束をそれぞれ Prr, Pgr, Pbrとする。
同様に、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって、空間光変調器30において、緑色光源12からの緑色光を変調する時間をそれぞれ Trg, Tgg, Tbgとするとともに、変調する緑色光の光束をそれぞれ Prg, Pgg, Pbgとする。
さらに、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって、空間光変調器30において、青色光源13からの青色光を変調する時間をそれぞれ Trb, Tgb, Tbbとするとともに、変調する青色光の光束をそれぞれ Prb, Pgb, Pbbとする。
これらの変数を式(1)及び(2)に適用すると、前述した第1実施例の場合と同様に、式(3)及び(4)が成立し、映像信号が従うカラリメトリにおける三原色や標準白色と同じ色度座標を生成することができ、又は、好みの色再現性を実現することができる。
なお、空間光変調器30等の制御の都合によっては、消灯する期間を設けてもよい。
図6は、この例の映像表示装置における、各色の光源の第2の制御方法を示したものである。図5の例では、ほぼ、Trr = Tgr = Tbr = Trg = Tgg = Tbg = Trb = Tgb = Tbb としているが、式(1)から明らかなように、Prr*Trr, Prg*Trg, Prb*Trb, Pgr*Tgr, Pgg*Tgg, Pgb*Tgb, Pbr*Tbr, Pbg*Tbg, Pbb*Tbb のそれぞれが一定であればよいので、図6に示すように、例えば、Prr = Pgr = Pbr, Prg = Pgg = Pbg, Prb = Pgb = Pbb となるようにしてもよい。
このようにすることによって、各光源ごとに印加電力が一定になるので、光源の光束−印加電力特性の個体差や温度変化及び経時変化等による影響を軽減することが可能となり、従って、調整工数を削減できるととにもに、温度や経時変化等によって色合いが変化することを防止できるようになる。
このように、上述の映像表示装置では、光束の時間平均値を制御するとともに、赤色光源からの赤色光と、緑色光源からの緑色光と、青色光源からの青色光とを合成して、この合成光に対して単一の空間光変調器において、赤色用と緑色用と青色用のそれぞれの映像信号によって順次、空間光変調を行ってカラー映像を得るようにしたので、光源の色度座標にかかわらず、三原色及び白色の色度座標を設定することによって、好みの色再現性を実現することができる。従って、映像信号が従うカラリメトリとは三原色の色度座標が異なる光源を用いた場合でも、実質的な三原色の色再現性を改善することができる。
次に、図7のタイミングチャートを参照して、この例の映像表示装置における、各色の光源の第3の制御方法を説明する。
この例の映像表示装置において、空間光変調器30を駆動する映像信号の順序は、赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号の順としているが、必ずしもこの順でなくてもよい。
この例の映像表示装置では、赤色用映像信号(R-video )が選択されているとき、赤色光源11だけでなく、緑色光源12および青色光源13も駆動してそれぞれの色光を照射し、緑色用映像信号(G-video )が選択されているとき、緑色光源12だけでなく、青色光源13および赤色光源11も駆動してそれぞれの色光を照射し、青色用映像信号(B-video )が選択されているとき、青色光源13だけでなく、赤色光源11および緑色光源12も駆動してそれぞれの色光を照射する。
いま、ある画素に注目したとき、空間光変調器30における注目画素に対応する各色の光の変調度を制御する赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号を、それぞれ Vr ,Vgおよび Vb とし、
0 ≦ Vr ≦ 1 …(9a)
0 ≦ Vg ≦ 1 …(9b)
0 ≦ Vb ≦ 1 …(9c)
であるとする。
まず、映像の明るさを強調しない場合について説明する。
空間光変調器30における注目画素に照射される赤色光,緑色光および青色光の、1フレーム周期あたりの光束の平均値をそれぞれ Pr ,Pgおよび Pb とする。また、変数 Prgb を、以下のように定義する。
Prgb = Pr + Pg + Pb
…(10)
なおここで、Prgbは、赤色光,緑色光および青色光の合成光の光束、すなわち白色光の光束である。
次に、注目画素について、空間光変調器30から出射される1フレーム周期あたりの赤色光束,緑色光束,青色光束およびこれらの合成光束を、それぞれ Lr, Lg , Lbおよび Lrgb とすると、
Lr = Pr*Vr …(11a)
Lg = Pg*Vg …(11b)
Lb = Pb*Vb …(11c)
Lrgb = Lr + Lg + Lb …(11d)
となる。
次に、映像の明るさを強調する場合について説明する。
映像の明るさを強調する場合には、赤色用映像信号によって、赤色光を変調するだけでなく、緑色光および青色光も変調し、緑色用映像信号によって、緑色光を変調するだけでなく、青色光および赤色光も変調し、青色用映像信号によって、青色光を変調するだけでなく、赤色光および緑色光も変調する。
これによって、空間光変調器30から出射される画像の明るさが強調される。
すなわち、注目画素について、1フレーム周期あたり、赤色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pr + K*( Pg + Pb ))*Vr …(12a)
同様に、緑色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pg + K*( Pb + Pr ))*Vg …(12b)
同様に、青色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pb + K*( Pr + Pg ))*Vb …(12c)
となる。ただし、K は明るさを強調する度合いを示す係数であって、次式の値を持つ。
0 ≦ K ≦ 1 …(13)
いま、合成光の光束を Lrgb'とすると、以上の各式から Lrgb'は次式のようになる。
Lrgb'= Lrgb + K*( Pr*( Vg + Vb ) + Pg*( Vb + Vr ) + Pb*( Vr + Vg ))
…(14)
すなわち、
Lrgb'= Lrgb*( 1- K ) + Prgb( Vr + Vg + Vb )*K …(15)
である。
これから
Lrgb≦ Lrgb'≦ 3Lrgb …(16)
となる。(15)式からわかるように明るさが強調されるが、色相は変わらない。
極端な場合として、K =0のときは、Lrgb'= Lrgb となるので、明るさが強調されない。また、K =1のときは、Lrgb'= Prgb*( Vr + Vg +Vb ) となるので、明るさの強調は最大となるが、無彩色となる。
図8においては、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系(いわゆるXYZ表色系)による色度図上における、K をパラメータとした場合の色三角形の一例が示されている。
なお、図中の・で示すスペクトル軌跡上に表示される数値は、光の波長(単位はnm)を示す。
図示のように、K の値が大きくなるのに伴って、色三角形が内側に移動している様子がみられる。
この際、※印で示す白色点の色度座標は移動せず、また、色三角形の各頂点は、K =0の場合の色三角形の各頂点と白色点を結ぶ直線上に存在している。これは、K の値を大きくするにつれて、色相は変化しないが、彩度が低下してゆくことを示している。
以上、説明したことから明らかなように、この例の映像表示装置においては、明るさと彩度とは、トレードオフの関係にあることがわかる。この場合、明るさの強調度合いをどの程度にするかは、製品仕様の問題となる。
一般に、視聴環境が明るい場合には、画像が明るい方が好まれる。また、多くのプレゼンテーション用途では、画像の彩度はあまり重要ではないので、このような場合は、彩度を低下させても、明るさを強調した方がよい。
一方、映像ソフトを視聴する場合は彩度は重要な因子であり、また視聴環境を暗くすることが多いので、このような場合は、明るさを強調せずに、彩度を優先させた方がよい。
これらのことから、この例の映像表示装置では、映像ソースの内容や視聴環境に応じて、明るさの強調度合いを調整できるようにしてもよい。この場合における明るさの強調度合いは、前述した赤色光源駆動回路21,緑色光源駆動回路22および青色光源駆動回路23において調整可能である。また、各色の光源駆動回路における明るさの強調度合いを外部から制御できるようにしてもよい。
このように、この例の映像表示装置によれば、赤色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、赤色光以外に緑色光および青色光も照射し、緑色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、緑色光以外に青色光および赤色光も照射し、青色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、青色光以外に赤色光および緑色光も照射するようにしたので、映像の明るさを強調することができる。なお、図7に示した明るさを向上するための方法は、図5や図6に示した補正された三原色を得るための補正方法と組み合わせられることは明かである。
図9は、この発明の第3実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図、図10は、本実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。
この例の映像表示装置は、図9に示すように、光源部10Aと、赤色光源駆動回路21と、緑色光源駆動回路22と、青色光源駆動回路23と、白色光源駆動回路24と、空間光変調器30と、空間光変調器駆動回路41と、赤画像メモリ51と、緑画像メモリ52と、青画像メモリ53と、映像信号処理回路54と、3−1選択回路56と、タイミング制御回路63とから概略構成されている。また、光源部10Aは、赤色光源11と、緑色光源12と、青色光源13と、白色光源14と、色合成光学系16とから構成されている。
最初に、図9を参照して、この例の映像表示装置の光学的構成について説明する。なお、図9は、各光学部品の物理的な具体的配置を示すものではない。
光源部10Aにおいて、赤色光源11は、赤色光を出射する。緑色光源12は、緑色光を出射する。青色光源13は、青色光を出射する。白色光源14は、白色光を出射する。色合成光学系16は、入射された赤色光と緑色光と青色光と白色光とを合成して、同一光路に順次出射する。空間光変調器30は、色合成光学系16から出射された光を、空間光変調器駆動回路41からの空間光変調器駆動信号に応じて順次空間光変調して、画像光として出射する。空間光変調器30から出射された各色の画像光は、図示されない投射光学系を経て図示されないスクリーン上に順次投影される。
赤色光源11,緑色光源12および青色光源13としては、図4に示す第2実施例の場合と同様なものを用いる。
白色光源14としては、赤色光源11,緑色光源12および青色光源13と同様に、LEDを用いることが望ましい。これは、光束の制御が容易であり、前述の従来技術に開示されているような、フライアイレンズを用いた照明系を構成しやすいためである。なお、LED以外に、放電ランプ等を白色光源として使用することも可能である。
色合成光学系16としては、例えば、クロスダイクロイックプリズムと、偏光ビームコンバイナと、二つの偏光統一手段によって構成することができる。赤色光源11,緑色光源12および青色光源13からの光をクロスダイクロイックプリズムで色合成し、さらに偏光統一手段によって、P偏光に統一する。白色光源14からの光を、もう一つの偏光統一手段によって、S偏光に統一する。そして、P偏光に統一した赤色光,緑色光および青色光の合成光と、S偏光に統一した白色光をビームコンバイナによって合成する。空間光変調器30が入射光として直線偏光を必要とする液晶パネルの場合、偏光ビームコンバイナの出射側に、さらに偏光統一手段を配置する。空間変調器30が入射光として偏光光を必要としないDMDの場合、偏光ビームコンバイナの出射側に、1/4波長板を配置してもよい。このようにして、赤色光源11,緑色光源12,青色光源13および白色光源14からの光を合成する色合成光学系16を構成することができる。
空間光変調器30としては、図4に示された第2実施例の場合と同様なものを使用することができる。
次に、再び図9を参照して、この例の映像表示装置の回路構成について説明する。本実施例の回路構成は、図4に示された第2実施例の場合とほぼ同様であるが、白色光源14および白色光源駆動回路24が追加されている点が異なっている。
白色光源駆動回路24は、タイミング制御回路63からのタイミング信号に応じて、白色光源14の明るさを制御する。
なお、白色光源駆動回路24にタイミング制御回路からのタイミング信号を入力しないで、白色光源14を常時、一定光度で点灯させるようにしてもよい。
また、白色光源駆動回路24は、外部制御によって白色光源14の明るさを調整できるようにしてもよい(図示省略)。
次に、図10のタイミングチャートを参照して、この例の映像表示装置における、各色の光源の制御方法を説明する。
この例の映像表示装置において、空間光変調器30を駆動する映像信号の順序は、赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号の順としているが、必ずしもこの順でなくてもよい。
この例の映像表示装置では、赤色用映像信号が選択されているとき、赤色光源11を駆動して赤色光を照射し、緑色用映像信号が選択されているとき、緑色光源12を駆動して緑色光を照射し、青色用映像信号が選択されているとき、青色光源13を駆動して青色光を照射するとともに、白色光源14を駆動して、白色光を常時照射する。
いま、ある画素に注目したとき、空間光変調器30における注目画素に対する光の変調度を制御する赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号を、それぞれ Vr ,Vgおよび Vb とする。なおこの場合、前述の(9)式の関係が成立するものとする。
まず、映像の明るさを強調しない場合について説明する。
空間光変調器30における注目画素に照射される赤色光,緑色光および青色光の、1フレーム周期あたりの光束の平均値をそれぞれ Pr ,Pgおよび Pb とする。また、変数 Prgb を、前述の(10)式のように定義する。
ここで注目画素について、空間光変調器30から出射される1フレーム周期あたりの赤色光束,緑色光束,青色光束およびこれらの合成光束を、それぞれ Lr, Lg, Lb およびLrgbとすると、前述の(11a)〜(11d)式のようになる。
次に、映像の明るさを強調する場合について説明する。
画像の明るさを強調する場合には、赤色用映像信号によって赤色光を変調するだけでなく白色光も変調し、緑色用映像信号によって緑色光を変調するだけでなく白色光も変調し、青色用映像信号によって青色光を変調するだけでなく白色光も変調する。
これによって、空間光変調器30から出射される画像の明るさが強調される。
いま、空間光変調器における注目画素に照射される白色光の1フレーム周期あたりの光束の平均値を Pw とする。
ここで、白色光源14からの白色光の色度座標が、赤色光,緑色光および青色光の合成光の色度座標と一致するように、カラーフィルタ等で調整する。
こうすると、
Pw = C*( Pr + Pg + Pb ) …(17)
の関係を満たす定数 Cが存在する。そして(10)式から、次式の関係が成立する。
Pw = C*Prgb …(18)
また、注目画素について、1フレーム周期あたり、赤色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pr + K*Pw )*Vr …(19a)
となる。同様に、緑色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pg + K*Pw )*Vg …(19b)
となる。同様に、青色用映像信号によって変調されて、空間光変調器30から出射される光束は、
( Pb + K*Pw )*Vb …(19b)
となる。ここで、K は明るさを強調する度合いを示す係数であって、
0 ≦ K ≦ 1 …(20)
である。
いま、合成光の光束を Lrgbwとすると、上述の各式から Lrgbwは次のようになる。
Lrgbw = Lrgb +K*Pw*( Vr + Vg + Vb ) …(21)
すなわち、
Lrgbw = Lrgb +K*C*Prgb*( Vr + Vg + Vb ) …(22)
であり、これから、
Lrgb≦ Lrgbw≦ Lrgb*( 1 + 3C ) …(23)
となる。
すなわち、K の値を大きくするのに伴って、明るさが強調され、色相は変化しないが、彩度が次第に低下する。
そこで、前述の第2実施例の場合と同様に、白色光源駆動回路24を制御して、明るさの強調度合いを調整できるようにしてもよい。
また、前述の第2実施例と第3実施例とを組み合わせることによって、明るさを強調できることは明らかである。
このように、この例の色順次方式映像表示装置によれば、赤色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、赤色光以外に白色光も照射し、緑色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、緑色光以外に白色光も照射し、青色用映像信号に応じて空間光変調器を制御する際に、青色光以外に白色光も照射するようにしたので、映像の明るさを強調することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、各実施例において、各光源からの発生光のむらを軽減するために、各光源の出力側に光インテグレータを用いてもよい。また、第1実施例において、各空間光変調器に入力する映像信号の順序を、いずれも赤色用映像信号,緑色用映像信号,青色用映像信号の順にしてもよい。また、第2実施例において、1フレーム周期中に空間光変調器に入力する映像信号の順序は、赤色用映像信号,緑色用映像信号,青色用映像信号の順に限らず、他の順序でもよい。
また、各実施例においては、1フレーム周期中に色の切り替え周期が、赤,緑,青の1回だけの例を挙げたが、色の切り替え周期が複数回(例えば、赤,緑,青,赤,緑,青)であってもよい。また、各実施例においては、1枚または3枚の空間光変調器を用いるものとしたが、これに限るものではなく、2枚または4枚以上の空間光変調器を用いるようにしてもよい。
また、本発明は、各実施例に示された投射型の映像表示装置以外に、ヘッド・マウント・ディスプレイにも適用可能なことは明らかである。また、本発明は、空間光変調器上の隣接する画素へ照射する光の色を異ならせるタイプの映像表示装置にも適用可能なことは明らかである。さらに、本発明は、三原色のLEDをバックライト光源として用いた、直視型液晶ディスプレイにも適用可能であることは明らかである。
本発明の第1実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図である。 同実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。 同実施例の映像表示装置における各色の光源の他の制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図である。 同実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。 同実施例の映像表示装置における各色の光源の他の制御方法を示すタイミングチャートである。 同実施例の映像表示装置における各色の光源のさらに他の制御方法を示すタイミングチャートである。 CIE1931標準表色系による色度図上の色三角形の一例を示す図である。 本発明の第3実施例である、映像表示装置の構成を示すブロック図である。 同実施例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。 従来の映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 従来例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。 従来の第2例の映像表示装置における光学系の構成を示すブロック図である。 従来例の映像表示装置における各色の光源の制御方法を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10,10A 光源部(照明手段)
1,11 赤色光源
2,12 緑色光源
3,13 青色光源
6,7,8 空間光変調器(空間光変調手段)
9 画像合成光学系
14 白色光源
15,16 色合成光学系
21 赤色光源駆動回路
22 緑色光源駆動回路
23 青色光源駆動回路
24 白色光源駆動回路
30 空間光変調器(空間光変調手段)
31 赤空間光変調器駆動回路
32 緑空間光変調器駆動回路
33 青空間光変調器駆動回路
41 空間光変調器駆動回路
51 赤画像メモリ
52 緑画像メモリ
53 青画像メモリ
54 映像信号処理回路
55 3−3選択回路
56 3−1選択回路
61,62,63 タイミング制御回路

Claims (13)

  1. 赤色光を発光する赤色光源と、
    緑色光を発光する緑色光源と、
    青色光を発光する青色光源と、
    赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、前記赤色光源,緑色光源及び青色光源からの光を空間的に変調する少なくとも一つの空間光変調手段と、
    前記空間光変調手段を制御する映像信号と変調する光の組み合わせを選択する選択制御手段と、
    前記空間光変調手段が変調する光の光束の時間平均値を制御する光量制御手段とを具備する映像表示装置であって、
    前記空間光変調手段、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lrr、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lgr、青色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lbrとし、赤色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lrg、緑色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lgg、青色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lbgとし、赤色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lrb、緑色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lgb、青色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lbbとするとともに
    前記赤色光,緑色光及び青色光のCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系による色度座標をそれぞれ (xr, yr) , (xg, yg) , (xb, yb) としたとき、映像信号が従うカラリメトリにおける赤色,緑色及び青色の前記標準表色系による色度座標 (xr0, yr0) , (xg0, yg0) , (xb0, yb0) と、前記赤色光,緑色光及び青色光の各光束の時間平均値及び前記赤色光,緑色光及び青色光の前記標準表色系による色度座標との間で、以下の各式
    xr0 = (xr*Lrr/yr + xg*Lrg/yg + xb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
    yr0 = (Lrr + Lrg + Lrb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
    xg0 = (xr*Lgr/yr + xg*Lgg/yg + xb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
    yg0 = (Lgr + Lgg + Lgb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
    xb0 = (xr*Lbr/yr + xg*Lbg/yg + xb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
    yb0 = (Lbr + Lbg + Lbb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
    の関係が、成り立つように設定されていることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記各光束の時間平均値について、
    Lr = Lrr + Lrg + Lrb
    Lg = Lgr + Lgg + Lgb
    Lb = Lbr + Lbg + Lbb
    と定義したとき、映像信号が従うカラリメトリにおける赤色,緑色及び青色の前記標準表色系による色度座標 (xr0, yr0) , (xg0, yg0) , (xb0, yb0) と、映像信号が従うカラリメトリにおける標準白色のCIE1931標準表色系による色度座標 (xw, yw) との間で、次式
    xw =(xr0*Lr/yr0 + xg0*Lg/yg0 + xb0*Lb/yb0) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
    yw =(Lr + Lg + Lb) /(Lr/yr0 + Lg/yg0 + Lb/yb0)
    の関係が、成り立つように設定されていることを特徴とする請求項記載の映像表示装置。
  3. 赤色光を発光する赤色光源と、
    緑色光を発光する緑色光源と、
    青色光を発光する青色光源と、
    赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号に応じて、前記赤色光源,緑色光源及び青色光源からの光を空間的に変調する少なくとも一つの空間光変調手段と、
    前記空間光変調手段を制御する映像信号と変調する光の組み合わせを選択する選択制御手段と、
    前記空間光変調手段が変調する光の光束の時間平均値を制御する光量制御手段とを具備する映像表示装置であって、
    前記空間光変調手段、赤色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lrr、緑色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lgr、青色用映像信号に応じて変調する赤色光の光束の時間平均値を Lbrとし、赤色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lrg、緑色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値を Lgg、青色用映像信号に応じて変調する緑色光の光束の時間平均値をLbgとし、赤色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lrb、緑色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lgb、青色用映像信号に応じて変調する青色光の光束の時間平均値を Lbbとするとともに
    前記赤色光,緑色光及び青色光のCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)1931標準表色系による色度座標をそれぞれ (xr, yr) , (xg, yg) , (xb, yb) とし、さらに、Lr,Lg,Lb,xr1 ,yr1 ,xg1 , yg1 , xb1 , yb1 を次の各式
    Lr = Lrr + Lrg + Lrb
    Lg = Lgr + Lgg + Lgb
    Lb = Lbr + Lbg + Lbb
    xr1 = (xr*Lrr/yr + xg*Lrg/yg + xb*Lrb/yb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
    yr1 = (Lrr + Lrg + Lrb) / (Lrr/yr + Lrg/yg + Lrb/yb)
    xg1 = (xr*Lgr/yr + xg*Lgg/yg + xb*Lgb/yb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
    yg1 = (Lgr + Lgg + Lgb) / (Lgr/yr + Lgg/yg + Lgb/yb)
    xb1 = (xr*Lbr/yr + xg*Lbg/yg + xb*Lbb/yb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
    yb1 = (Lbr + Lbg + Lbb) / (Lbr/yr + Lbg/yg + Lbb/yb)
    によって定義したとき、映像信号が従うカラリメトリにおける標準白色の前記標準表色系による色度座標 (xw, yw) との間で、次式
    xw =(xr1*Lr/yr1 + xg1*Lg/yg1 + xb1*Lb/yb1) /(Lr/yr1 + Lg/yg1 + Lb/yb1)
    yw =(Lr + Lg + Lb) /(Lr/yr1 + Lg/yg1 + Lb/yb1)
    の関係が、成り立つように設定されていることを特徴とする映像表示装置。
  4. 前記映像表示装置において、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する赤色光の光束をそれぞれPrr, Pgr, Pbr とし、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する緑色光の光束をそれぞれPrg, Pgg, Pbg とし、赤色用映像信号,緑色用映像信号及び青色用映像信号によって変調する青色光の光束をそれぞれPrb, Pgb, Pbb としたとき、
    Prr = Pgr = Pbr
    Prg = Pgg = Pbg
    Prb = Pgb = Pbb
    の関係が成り立つようにすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一記載の映像表示装置。
  5. 前記映像表示装置において、1フレーム期間中に各色の光源をすべて消灯する期間を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一記載の映像表示装置。
  6. 赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置であって
    赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する赤色光の光束を Pr とし、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する緑色光の光束を Pg とし、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する青色光の光束を Pb としたとき、前記赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、赤色光とともに光束 K*Pg (K は係数(0< K≦ 1) 、以下同じ)の緑色光と光束 K*Pb の青色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、緑色光とともに光束 K*Pb の青色光と光束 K*Pr の赤色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、青色光とともに光束 K*Pr の赤色光と光束 K*Pg の緑色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていることを特徴とする映像表示装置。
  7. 赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置であって
    赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する赤色光の光束を Pr とし、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する緑色光の光束を Pg とし、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に照射する青色光の光束を Pb としたとき、前記赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、赤色光とともに光束 K*Pg (K は係数(0≦ K≦ 1) 、以下同じ)の緑色光と光束 K*Pb の青色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、緑色光とともに光束 K*Pb の青色光と光束 K*Pr の赤色光とを前記空間光変調手段に照射し、前記青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に、青色光とともに光束 K*Pr の赤色光と光束 K*Pg の緑色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていて、かつ、
    前記照明手段において、前記係数Kの値を0≦ K≦ 1の範囲内で設定変更できるように構成されていることを特徴とする映像表示装置。
  8. 赤色光,緑色光および青色光のそれぞれの光束を調整して時間的に切り替えて順次出射する照明手段と、該照明手段からの光を空間的に変調する空間光変調手段とを備えた映像表示装置であって
    赤色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に赤色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射し、緑色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に緑色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射し、青色用映像信号による前記空間光変調手段駆動時に青色光と白色光とを前記空間光変調手段に照射するように前記照明手段を制御するように構成されていることを特徴とする映像表示装置。
  9. 前記白色光を、前記赤色用映像信号,緑色用映像信号および青色用映像信号による前記空間光変調手段の駆動タイミングに応じて空間光変調手段に照射するように構成されていることを特徴とする請求項記載の映像表示装置。
  10. 前記白色光を常時点灯するように構成されていることを特徴とする請求項記載の映像表示装置。
  11. 前記白色光の明るさを外部制御によって変更できるように構成されていることを特徴とする請求項乃至10のいずれか一記載の映像表示装置。
  12. 前記赤色光,緑色光,青色光または白色光の光源がLED(Light Emitting Diode)からなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一記載の映像表示装置。
  13. 前記LEDが複数個からなることを特徴とする請求項12記載の映像表示装置。
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