JP2017125875A - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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卓士 木村
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正治 山岸
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Abstract

【課題】表示画像の色域を高精度に拡大することができる技術を提供する。【解決手段】本発明の画像表示装置は、複数の色のそれぞれについて光源を有する発光手段と、発光手段からの光を表示画像データに基づいて透過する表示手段と、複数の色のそれぞれについて入力画像データから特徴量を取得する取得手段と、複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を制御する制御手段と、各光源の発光量に基づく画像処理を入力画像データに施すことにより、表示画像データを生成する生成手段と、を有し、制御手段は、複数の特徴量に応じて決定される優先色の光を発する光源である優先光源の発光量として、優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量を決定し、優先色とは異なる色である非優先色の光を発する光源である非優先光源の発光量として、非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置及びその制御方法に関する。
液晶表示装置に関する技術として、入力画像データに基づいてバックライトモジュールの発光輝度を制御する技術がある。このような技術を用いれば、表示画像(画面に表示された画像)のコントラストを向上したり、画像表示装置の消費電力を低減したりすることができる。また、バックライトモジュールが有する複数の発光部の発光輝度を個別に制御したり、バックライトモジュールの発光輝度に基づいて入力画像データを補正したりすれば、表示画像のコントラストをさらに向上することができる。
また、バックライトモジュールの光源として、赤色の光を発するR光源、緑色の光を発するG光源、及び、青色の光を発するB光源の3つの光源が使用される場合がある。この場合には、3つの光源の発光輝度を個別に制御することにより、バックライトモジュールの発光色を制御することができる。
バックライトモジュールの発光色の制御に関する従来技術は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、複数の光源のうち、入力画像データに存在する色の光を発する光源が点灯させられる。それにより、表示画像の色域が拡大される。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、表示画像の色域を高精度に拡大することができない。具体的には、特許文献1に開示の技術では、入力画像データに高彩度色と低彩度色が混在する場合に、複数の光源が点灯させられるため、表示画像において、入力画像データの高彩度色を忠実に再現することができない。例えば、R光源のみを点灯して表示される赤色は、R光源とG光源を点灯した状態では表示できないことがある。そのため、特許文献1に開示の技術では、表示画像において、入力画像データの高彩度の赤色を忠実に再現することができないことがある。
特開2009−53687号公報
本発明は、表示画像の色域を高精度に拡大することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有する発光手段と、
前記発光手段からの光を表示画像データに基づいて透過することにより、画面に画像を表示する表示手段と、
前記複数の色のそれぞれについて、その色に関する特徴量を入力画像データから取得する取得手段と、
前記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を決定し、決定した発光量に各光源の発光量を制御する制御手段と、
前記各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含む画像処理を前記入力画像データに施
すことにより、前記表示画像データを生成する生成手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記複数の特徴量に応じて決定される優先色の光を発する光源である優先光源の発光量として、前記優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量を決定し、
前記優先色とは異なる色である非優先色の光を発する光源である非優先光源の発光量として、前記非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する
ことを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第2の態様は、
複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有する発光手段と、
前記発光手段からの光を表示画像データに基づいて透過することにより、画面に画像を表示する表示手段と、
を有する画像表示装置の制御方法であって、
前記複数の色のそれぞれについて、その色に関する特徴量を入力画像データから取得する取得ステップと、
前記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を決定し、決定した発光量に各光源の発光量を制御する制御ステップと、
前記各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含む画像処理を前記入力画像データに施すことにより、前記表示画像データを生成する生成ステップと、
を有し、
前記制御ステップでは、
前記複数の特徴量に応じて決定される優先色の光を発する光源である優先光源の発光量として、前記優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量を決定し、
前記優先色とは異なる色である非優先色の光を発する光源である非優先光源の発光量として、前記非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、表示画像の色域を高精度に拡大することができる。
実施例1に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図 実施例1に係るバックライトモジュールの構成例を示す図 実施例1に係る平滑化画像データと特徴量の一例を示す図 実施例1に係るXYZ三刺激値の一例を示す図 実施例1に係る発光量決定部の処理フローの一例を示すフローチャート 実施例1に係る数値の具体例を示す図 実施例2に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について説明する。なお、以下では、本実施例に係る画像表示装置が液晶表示装置である場合の例を説明するが、本実施例に係る画像表示装置は透過型の液晶表示装置に限られない。本実施例に係る画像表示装置は、発光部と、発光部からの光を画像データに基づいて透過することにより画面に画像を表示する表示部と、を有する画像表示装置であればよい。例えば、本実施例に係る画像表示装置は、液晶素子の代わり
にMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式表示装置であってもよい。
図1は、本実施例に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る画像表示装置は、バックライトモジュール101、液晶パネル102、特徴量取得部103、発光量制御部108、及び、画像処理部109を有する。なお、図1に示す複数の機能部のそれぞれは、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。
バックライトモジュール101は、液晶パネル102の背面に光を照射する発光部である。バックライトモジュール101は、複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有する。各光源の発光量は個別に制御可能である。光源としては、LED、有機EL素子、プラズマ素子、冷陰極管、等を使用することができる。本実施例では、バックライトモジュール101は、複数のサブ発光部を有しており、各サブ発光部は、上記複数の色にそれぞれ対応する複数の光源を有する。具体的には、バックライトモジュール101は、水平方向m個×垂直方向n個のサブ発光部を有する。そして、各サブ発光部は、赤色の光を発するR光源、緑色の光を発するG光源、及び、青色の光を発するB光源を有する。このようなバックライトモジュール101の構成例を図2に示す。
なお、サブ発光部の数や配置は特に限定されない。例えば、複数のサブ発光部は、マトリクス状ではなく、千鳥格子状に配置されていてもよい。バックライトモジュール101は、サブ発光部を有していなくてもよい。換言すれば、サブ発光部の数は1つであってもよい。また、複数の色は、赤色、緑色、及び、青色に限られない。例えば、複数の色は、赤色、緑色、及び、青色の少なくともいずれかを含んでいなくてもよいし、赤色、緑色、及び、青色とは異なる色(黄色など)を含んでいてもよい。
液晶パネル102は、バックライトモジュール101からの光を表示画像データに基づいて透過することにより、画面に画像を表示する表示部である。表示画像データは、液晶パネル102に入力された画像データである。
画像データのデータフォーマットは特に限定されないが、本実施例では、画像データの画素値が、上述した複数の色にそれぞれ対応する複数の階調値を含む例を説明する。具体的には、画素値がRGB値(R値,G値,B値)である例を説明する。R値は赤色に対応する階調値であり、G値は緑色に対応する階調値であり、B値は青色に対応する階調値である。階調値のビット数は特に限定されないが、本実施例では、階調値が8ビットの値(0以上255以下の値)である例を説明する。
液晶パネル102の表示素子の構成は特に限定されないが、本実施例では、液晶パネル102の表示素子が、上述した複数の色のそれぞれについて、その色の表示を行うサブ表示素子を有する例を説明する。具体的には、表示素子が、赤色の表示を行うR表示素子、緑色の表示を行うG表示素子、及び、青色の表示を行うB表示素子を有する例を説明する。各サブ表示素子は、例えば、そのサブ表示素子に対応する色のカラーフィルタと、液晶素子とを有する。R表示素子が有する液晶素子の透過率は、例えば、当該R表示素子に対応する表示画像データのR値に応じた値に制御される。同様に、G表示素子が有する液晶素子の透過率はG値に応じた値に制御され、B表示素子が有する液晶素子の透過率はB値に応じた値に制御される。サブ表示素子の透過率を制御する制御部(制御回路)は、液晶パネル102に設けられている。
本実施例では、各サブ発光部は、画面(液晶パネル102の表示領域)の一部の領域で
ある部分領域に対応付けられている。具体的には、画面の領域が、複数のサブ発光部にそれぞれ対応する複数の分割領域によって構成されている。そして、複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域に対応する入力画像データに基づいて、当該部分領域に対応するサブ発光部の各光源の発光量(発光輝度)が制御される。入力画像データは、画像表示装置に入力された画像データである。さらに、各光源の発光量に基づく画像処理が入力画像データに施されることにより、表示画像データが生成される。例えば、複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域に対応するサブ発光部の各光源の発光量に基づく画像処理が入力画像データに施される。なお、表示画像データを生成するための画像処理は、各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含んでいればよく、他の処理(他の色調整処理、他の輝度調整処理、解像度変換処理、ぼかし処理、エッジ強調処理、等)をさらに含んでいてもよい。また、或る部分領域についての画像処理において、他の部分領域に対応するサブ発光部の発光量がさらに考慮されてもよい。
上述した処理では、例えば、暗い画像が表示される部分領域に対応するサブ発光部の発光量が抑制され、当該部分領域に対応する入力画像データの画素値が伸長される。部分領域の画素値が伸長されることにより、当該部分領域における液晶パネルの透過率が高められる。このような処理の結果、暗い画像が表示される部分領域における表示輝度(画面の輝度)の低下を抑制すること、当該部分領域における黒浮きを軽減すること、及び、バックライトモジュール101の消費電力を低減することができる。また、上述した処理では、例えば、単色の画像が表示される部分領域に対応するサブ発光部の発光色が当該画像の色に近づくように、当該サブ発光部の各光源の発光量が制御される。そして、単色の画像が表示される上記部分領域に対応する入力画像データが、当該部分領域に対応するサブ発光部の各光源の発光量に基づいて補正される。このような処理の結果、単色の画像が表示される部分領域における表示色(画面の色)の色純度を高めることができる。
なお、複数の分割領域の配置は特に限定されない。複数の分割領域の配置は、複数のサブ発光部の配置と同じであってもよいし、異なっていてもよい。部分領域は、分割領域でなくてもよい。部分領域は他の部分領域から離れていてもよいし、部分領域の少なくとも一部が他の部分領域の少なくとも一部に重なっていてもよい。部分領域とサブ発光部の対応関係は、1対1の対応関係でなくてもよい。例えば、1つの部分領域に対して2つ以上のサブ発光部が対応付けられていてもよい。画面全体の領域がサブ発光部に対応付けられていてもよい。
特徴量取得部103は、上記複数の色のそれぞれについて、その色に関する特徴量を入力画像データから取得する。本実施例では、特徴量取得部103は、画素間における画素値の変化を滑らかにする空間平滑化処理を入力画像データに施すことにより、平滑化画像データを生成する。そして、特徴量取得部103は、複数のサブ発光部のそれぞれについて、そのサブ発光部の部分領域に対応する平滑化画像データから、複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量を取得する。換言すれば、特徴量取得部103は、各部分領域について、その部分領域に対応する平滑化画像データから、複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量を取得する。空間平滑化処理は、例えば、空間平滑化フィルタを用いたフィルタ処理である。空間平滑化処理を行うことにより、入力画像データに含まれるノイズや小さな輝点が特徴量に与える影響を低減することができる。例えば、ノイズや小さな輝点をよく表す特徴量が誤って取得されることを抑制することができる。なお、空間平滑化処理は省略されてもよい。
本実施例では、色に対応する特徴量として、当該色に対応する平滑化画像データ(部分領域に対応する平滑化画像データ)の最大階調値を含む平滑化画像データ(部分領域に対応する平滑化画像データ)の画素値を代表する代表画素値を示す値が得られる。本実施例では、代表画素値は平均値である。具体的には、特徴量取得部103は、R特徴量(赤色
に対応する特徴量)として、最大R値(R値の最大値)を含む画素値の平均値を取得する。特徴量取得部103は、G特徴量(緑色に対応する特徴量)として、最大G値(G値の最大値)を含む画素値の平均値を取得する。そして、特徴量取得部103は、B特徴量(青色に対応する特徴量)として、最大B値(B値の最大値)を含む画素値の平均値を取得する。即ち、R特徴量、G特徴量、及び、B特徴量として、以下の特徴量が取得される。

・R特徴量=RGB値(最大R値,最大R値を含む画素値のG値の平均値,最大R値を含む画素値のB値の平均値)
・G特徴量=RGB値(最大G値を含む画素値のR値の平均値,最大G値,最大G値を含む画素値のB値の平均値)
・B特徴量=RGB値(最大B値を含む画素値のR,最大B値を含む画素値のG値の平均値,最大B値)
図3は、平滑化画像データと特徴量の一例を示す図である。図3の例では、位置(水平方向の位置,垂直方向の位置)=(M,N)の部分領域において、平滑化画像データには、RGB値(0,255,0)とRGB値(200,200,50)とが存在する。この場合、部分領域(M,N)について、R特徴量(200,200,50)、G特徴量(0,255,0)、及び、B特徴量(200,200,50)が取得される。
なお、特徴量は上記値に限られない。例えば、代表画素値として、画素値の最大値、最小値、中間値、最頻値、等が使用されてもよい。R特徴量として、R値のヒストグラム、最大R値、最大R値を有する画素の数、赤色の画素値を有する画素の数、等が使用されてもよい。同様に、G特徴量とB特徴量も特に限定されない。画素値に対応する色の判断方法は特に限定されない。例えば、赤色の色度を示す画素値のみが赤色の画素値として使用されてもよいし、赤色の色度との差が閾値よりも小さい画素値が赤色の画素値として使用されてもよい。
発光量制御部108は、上記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を決定し、決定した発光量に各光源の発光量を制御する。本実施例では、発光量制御部108は、複数のサブ発光部のそれぞれについて、そのサブ発光部に対して取得された複数の特徴量に基づいて、当該サブ発光部の各光源の発光量を決定する。本実施例では、発光量制御部108は、優先色決定部104と発光量決定部105を有する。
優先色決定部104は、複数のサブ発光部のそれぞれについて、そのサブ発光部に対して取得された複数の特徴量(R特徴量、G特徴量、及び、B特徴量)に応じて、優先色を決定する。換言すれば、優先色決定部104は、各部分領域について、その部分領域に対して取得された複数の特徴量に応じて、優先色を決定する。そして、優先色決定部104は、決定した優先色に関する情報である優先色情報を出力する。優先色情報は、優先色を示す情報であってもよいし、優先色とは異なる色である非優先色を示す情報であってもよい。優先色情報は、優先色と非優先色の一方を示す情報であってもよいし、優先色と非優先色の両方を示す情報であってもよい。
本実施例では、優先色決定部104は、複数の特徴量によって示された複数の最大階調値の最大値に対応する色である第1の色を、優先色として決定する。即ち、R特徴量によって示された最大R値、G特徴量によって示された最大G値、及び、B特徴量によって示された最大B値の最大値に対応する色が、第1の色である優先色として決定される。
また、本実施例では、優先色決定部104は、第1の色の光を発する光源からの光の、表示に対する影響量が最も少ない色である第2の色を、優先色としてさらに決定する。本
実施例では、色の表示に対する光源からの光の影響量として、当該色に対応するサブ表示素子を透過する当該光の量を使用する。なお、影響量の定義はこれに限られない。例えば、透過する光の量ではなく、光の透過に起因した表示輝度の変化の大きさが使用されてもよい。
図4は、R光源、G光源、及び、B光源を基準発光量で個別に点灯させた場合に各サブ表示素子(各カラーフィルタ)を透過する光のXYZ三刺激値(X値,Y値,Z値)の一例を示す。基準発光量は、例えば、発光量の取り得る値の最大値である。図4は、図4の例では、R光源から発せられてR表示素子を透過する光のXYZ三刺激値において、X値が最も大きい。換言すれば、R光源から発せられてR表示素子を透過する光のXYZ三刺激値において、X値がY値とZ値よりも大きい。G光源から発せられてG表示素子を透過する光のXYZ三刺激値において、Y値が最も大きい。そして、B光源から発せられてB表示素子を透過する光のXYZ三刺激値において、Z値が最も大きい。そこで、本実施例では、R表示素子の注目刺激値としてX値を、G表示素子の注目刺激値としてY値を、B表示素子の注目刺激値としてZ値を使用する。
そして、本実施例では、第1の色の光源から発せられて他の色のサブ表示素子を透過する光の注目刺激値(当該他の色のサブ表示素子の注目刺激値)が、第1の色の光源からの光の当該他の色の表示に対する影響量として使用される。ここで、第1の色が赤色である場合の例を説明する。この場合、R光源から発せられてG表示素子を透過する光のY値と、R光源から発せられてB表示素子を透過する光のZ値とが互いに比較される。図4の例では、R光源から発せられてG表示素子を透過する光のY値は、R光源から発せられてB表示素子を透過する光のZ値よりも大きい。そのため、B表示素子に対応する色である青色が、第2の色である優先色として決定される。そして、G表示素子に対応する色である緑色は、優先色として決定されない。換言すれば、緑色は非優先色として決定される。以後、非優先色を「第3の色」と記載する。第1の色が緑色または青色である場合においても、同様の方法で、第2の色と第3の色が決定される。本実施例では、以下のように、第2の色と第3の色が決定される。

・第1の色が赤色である場合には、第2の色として青色が、第3の色として緑色が決定される。
・第1の色が緑色である場合には、第2の色として青色が、第3の色として赤色が決定される。
・第1の色が青色である場合には、第2の色として赤色が、第3の色として緑色が決定される。
なお、優先色の決定方法は上記方法に限られない。例えば、第1の色のみが優先色として決定され、第2の色は非優先色として扱われてもよい。第1の色の光源から発せられて他の色のサブ表示素子を透過する光のXYZ値が、第1の色の光源からの光の当該他の色の表示に対する影響量として使用されてもよい。X値、Y値、及び、Z値の最大値、最小値、中間値、最頻値、平均値、等が影響量として使用されてもよい。
発光量決定部105は、複数のサブ発光部のそれぞれについて、そのサブ発光部に対して取得された複数の特徴量と、当該サブ発光部に対して決定された優先色に関する優先色情報とに基づいて、当該サブ発光部の各光源の発光量を決定する。そして、発光量決定部105は、各光源の発光量に関する発光量情報を出力する。発光量情報がバックライトモジュール101に入力されることにより、発光量情報に応じた発光量(決定された発光量)に各光源の発光量が制御される。例えば、発光量情報は各光源の発光量を示す情報であり、各光源の発光量は、発光量情報によって示された発光量に制御される。そのため、「
発光量決定部105がバックライトモジュール101に発光量情報を出力する処理」は、「各光源の発光量を制御する処理」と言える。
ここで、部分領域内において、最大R値に対応する赤色の表示、最大G値に対応する緑色の表示、及び、最大B値に対応する青色の表示が行えれば、部分領域内の全ての位置において入力画像データに対応する表示が可能となる。「最大R値に対応する赤色の表示」は「最大R値によって表された明るさ(輝度)を有する赤色の表示」と言える。「最大G値に対応する緑色の表示」と「最大B値に対応する青色の表示」についても同様の言い換えが可能である。「入力画像データに対応する表示」は「入力画像データによって表された画像(輝度及び色)の表示」と言える。そして、部分領域に対応する各光源の発光量を工夫すれば、当該部分領域内において、最大R値に対応する赤色の表示、最大G値に対応する緑色の表示、及び、最大B値に対応する青色の表示が可能となる。これらの表示を可能にする方法として、例えば、R特徴量(最大R値)に応じてR光源の発光量を制御し、G特徴量に応じてG光源の発光量を制御し、B特徴量に応じてB光源の発光量を制御する方法がある。
上述したように、光源からの光は、当該光源の発光色と同じ色に対応するサブ表示素子だけでなく、他のサブ表示素子をも透過する。例えば、G光源からの光は、G表示素子だけでなく、R表示素子とB表示素子をも透過する。そのため、或る色Cのサブ表示素子に必要な光の少なくとも一部を他の色の光源からの光で補うことで、色Cの光源の発光量を低減することができる。複数の色の光源を点灯すると、単色の光源を点灯した場合に比べ、バックライトモジュール101からの光の色純度が低下し、入力画像データの高彩度色の彩度を高精度(忠実)に再現した表示が不可能となる。そのため、不要な光源の発光量を低減することが望ましい。
そこで、本実施例では、発光量決定部105は、最も多い光量が必要な第1の色と、第1の色の光源からの光の影響量が最も少ない第2の色とについて、特徴量に応じて光源の発光量を決定する。即ち、発光量決定部105は、優先色の光を発する光源である優先光源の発光量を、当該優先色に対応する特徴量に応じて決定する。そして、発光量決定部105は、第3の色(非優先色)の光を発する光源である非優先光源の発光量として、第3の色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する。本実施例では、決定された発光量に優先光源の発光量が制御された状態において入力画像データに対応する表示が可能な最小の発光量が、非優先光源の発光量として決定される。具体的には、決定された発光量に優先光源の発光量が制御された状態において非優先色の代表画素値に対応する表示が可能な最小の発光量が、非優先光源の発光量として決定される。即ち、優先光源(第1の色の光源と第2の色の光源)から発せられて非優先色のサブ表示素子を透過する光の量を考慮して、非優先色のサブ表示素子において不足する光量が非優先光源からの光で補われるように、非優先光源の発光量が決定される。なお、「画素値に対応する表示」は「画素値によって表された画像(輝度及び色)の表示」と言える。
上記方法で各光源の発光量を決定および制御することにより、各部分領域において入力画像データに対応する表示が可能となる。また、不要な光源の発光量を低減することができるため、入力画像データの高彩度色の彩度を高精度に再現した表示が可能となる。その結果、表示画像(画面に表示された画像)の色域を高精度に拡大することが可能となる。
なお、発光量の決定方法は上記方法に限られない。例えば、優先光源の発光量として、特徴量に応じた発光量よりも多い発光量が決定されてもよい。優先光源の発光量として、特徴量に応じた発光量以上の発光量が決定されればよい。また、特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量が非優先光源の発光量として決定されれば、どのような発光量が非優先光源の発光量として決定されてもよい。特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量に非優
先光源の発光量が制御されれば、そうでない場合に比べ、優先色の方向に表示画像の色域を拡大することができる。また、非優先光源の発光量は、上記「最小の発光量」より多くてもよい。そのような場合であっても、入力画像データに対応する表示が可能となる。
図5,6を用いて、発光量決定部105の処理フローの一例を説明する。図5は、発光量決定部105の処理フローの一例を示すフローチャートである。図6は、具体的な数値例を示す図である。
まず、S501にて、発光量決定部105は、処理対象の部分領域を選択する。図6は、部分領域(M,N)が選択された場合の例を示す。次に、S502にて、発光量決定部105は、処理対象の部分領域に対して特徴量取得部103が取得した特徴量を、特徴量取得部103から取得する。図6の例では、R特徴量(200,200,50)、G特徴量(0,255,0)、及び、B特徴量(200,200,50)が取得される。そして、S503にて、発光量決定部105は、処理対象の部分領域に対して優先色決定部104が決定した優先色に関する優先色情報を、優先色決定部104から取得する。図6の例では、第1の色(優先色)が緑色であり、第2の色(優先色)が青色であり、第3の色(非優先色)が赤色であることを示す優先色情報が取得される。
次に、S504にて、発光量決定部105は、第1特徴量に応じて第1発光量を決定し、第2特徴量に応じて第2発光量を決定する。第1特徴量は、第1の色に対応する特徴量であり、第1発光量は、第1の色に対応する光源の発光量であり、第2特徴量は、第2の色に対応する特徴量であり、第2発光量は、第2の色に対応する光源の発光量である。具体的には、発光量決定部105は、第1特徴量よって示された最大階調値P1に応じて第1発光量L1を決定し、第2特徴量よって示された最大階調値P2に応じて第2発光量L2を決定する。本実施例では、以下の式1−1,1−2に示すように、特徴量によって示された最大階調値の、画像データの取り得る階調値の最大値Pmaxに対する割合が、発光量(発光量を示す値)として決定される。式1−1,1−2によれば、発光量が多いほど大きい0以上1以下の値が、発光量として算出される。

L1=P1÷Pmax ・・・(式1−1)
L2=P2÷Pmax ・・・(式1−2)
図6の例では、第1の色は緑色であり、最大G値は255である。そして、本実施例では、最大値Pmax=255である。そのため、式1−1から、G光源の発光量として1.0(=255÷255)が得られる。また、図6の例では、第2の色は青色であり、最大B値は50である。そのため、式1−2から、B光源の発光量として0.2(≒=50÷255)が得られる。
そして、S505にて、発光量決定部105は、第3特徴量(第3の色に対応する特徴量)から、目標色のXYZ三刺激値(X,Y,Z)を決定する。目標色のXYZ三刺激値(X,Y,Z)は、第3特徴量であるRGB値に対応するXYZ三刺激値である。本実施例では、発光量決定部105は、RGB値をXYZ三刺激値へ変換する変換マトリクスを予め保持しており、以下の式1−3に示すマトリクス演算によってXYZ三刺激値(X,Y,Z)を算出する。
Figure 2017125875
式1−3において、「R」は、第3特徴量によって示されたR値の、最大値Pmaxに対する割合である。「G」は、第3特徴量によって示されたG値の、最大値Pmaxに対する割合である。そして、「B」は、第3特徴量によって示されたB値の、最大値Pmaxに対する割合である。図6の例では、第3の色は赤色であり、R特徴量は(200,200,50)である。そのため、式1−3の「R」として0.78(≒200÷255)が、「G」として0.78(≒200÷255)が、「B」として0.2(≒50÷255)が使用される。また、式1−3において、「X」、「X」、「X」、「Y」、「Y」、「Y」、「Z」、「Z」、及び、「Z」は、上述した変換マトリクスの要素である。
次に、S506にて、発光量決定部105は、XYZ三刺激値(X,Y,Z)、第1発光量L1、及び、第2発光量L2を用いて、第3発光量(第3の色に対応する光源の発光量)L3と各サブ表示素子の透過率の対応関係を決定する。ここでは、第1の色に対応する光源の発光量が第1発光量L1に、第2の色に対応する光源の発光量が第2発光量L2に制御された状態において目標色(XYZ三刺激値(X,Y,Z))の表示を可能とする対応関係が決定される。本実施例では、以下の式1−4の関数が、上記対応関係として生成される。なお、上記対応関係としてテーブルが生成されてもよい。
Figure 2017125875
式1−4において、「L」はR光源の発光量であり、「L」はG光源の発光量であり、「L」はB光源の発光量である。発光量L,L,Lは、取り得る値の最大値が1となるように正規化された値(0以上1以下の値)である。発光量L,L,Lのうち、第1の色に対応する光源の発光量には、S504で決定された第1発光量L1が代入され、第2の色に対応する光源の発光量には、S504で決定された第2発光量L2が代入される。また、式1−4において、「R」はR表示素子の透過率であり、「G」はG表示素子の透過率であり、「B」はB表示素子の透過率である。透過率R,G,Bは、取り得る値の最大値が1となるように正規化された値(0以上1以下の値)である。S507からの処理によって0よりも小さい又は1よりも大きい透過率R,G,Bが決定されることがあるが、その値はあくまで理論上の値である。
また、式1−4において、「XLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のX値である。例えば、「XLR・G」は、R光源から発せられてG表示素子を透過する光のX値である。「YLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のY値である。例えば、「YLG・B」は、G光源から発せられてB表示素子を透過する光のY値である。そして、「ZLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のZ値である。例えば、「ZLB・R」は、B光源から発せられてR表示素子を透過する光のZ値である。各X値XLC1・C2、各Y値YLC1・C2、及び、各Z値ZLC1・C2は、予め定められている。例えば、各X値XLC1・C2、各Y値YLC1・C2、及び、各Z値ZLC1・C2として、図4に示す値が使用される。
そして、S507にて、発光量決定部105は、式1−4を用いて、第3発光量L3を決定する。第3発光量L3は、発光量L,L,Lのうち、第3の色に対応する光源の発光量である。S507の処理では、以下のS507−1〜S507−4の処理が行われる。以下では、透過率R,G,Bのうち、第1の色に対応するサブ表示素子の透過率を「P1」と記載し、第2の色に対応するサブ表示素子の透過率を「P2」と記載し、第3の色に対応するサブ表示素子の透過率を「P3」と記載する。
まず、S507−1にて、発光量決定部105は、式1−4の透過率P3(透過率R,G,Bのいずれか)に1を代入し、式1−4を用いた演算によって第3発光量L3と透過率P1,P2とを算出する。ここで、第1の色の光源の発光量が第1発光量L1に、第2の色の光源の発光量が第2発光量L2に制御された状態を考える。透過率P3に1を代入することにより、上述した状態において入力画像データの第3の色に対応する表示が可能な最小の発光量を、第3発光量L3として得ることができる。「入力画像データの第3の色に対応する表示」は「入力画像データによって表された画像の第3の色(第3の色の色成分)の表示」と言える。
次に、S507−2にて、発光量決定部105は、透過率P1と透過率P2のそれぞれが0以上1以下の値であるか否かを判断する。透過率P1と透過率P2の両方が0以上1以下の値である場合には、発光量決定部105は、入力画像データの他の色に対応する表示も可能であると判断し、S507−4へ処理を進める。透過率P1と透過率P2の少なくとも一方が0以上1以下の値でない場合には、発光量決定部105は、入力画像データの他の色に対応する表示が可能でないと判断し、S507−3へ処理を進める。具体的には、透過率P1が0以上1以下の値でない場合には、入力画像データの第1の色に対応する表示が可能でないと判断される。そして、透過率P2が0以上1以下の値でない場合には、入力画像データの第2の色に対応する表示が可能でないと判断される。
影響量は特に限定されないが、本実施例では、第3の色に対応する光源からの光の第2の色の表示に対する影響量は、第3の色に対応する光源からの光の第1の色の表示に対する影響量よりも少ないものとする。そのため、S507−2では、透過率P2が1よりも大きいと判断されたり、透過率P1と透過率P2の両方が1よりも大きいと判断されたりすることがある。
S507−3にて、発光量決定部105は、上述した他の色に対応する表示が可能となるように第3発光量L3を増加する補正を行う。具体的には、発光量決定部105は、式1−4の透過率P2に1を代入し、式1−4を用いた演算によって第3発光量L3と透過率P1とを再度算出する。透過率P1の算出は省略されてもよい。なお、第3発光量L3の補正方法は上記方法に限られない。例えば、透過率P1と透過率P2の両方が0以上1以下の値となるまで第3発光量L3を徐々に増加してもよい。透過率P1,P2の一方が0以上1以下の値となるまで透過率P1,P2の他方を1から徐々に低減することにより、第3発光量L3が徐々に高められてもよい。
S507−4にて、発光量決定部105は、得られた第3発光量L3を、第3の色に対応する光源の発光量として確定する。
S507の次に、S508にて、発光量決定部105は、全ての部分領域(全てのサブ発光部)について各光源の発光量が決定されたか否かを判断する。各光源の発光量が決定されていない部分領域が存在する場合には、S501に処理が戻される。そして、処理対象の部分領域が変更されながら、S501〜S508の処理が繰り返される。全ての部分領域について各光源の発光量が決定されると、本フローチャートが終了される。
図6の例では、第3の色が赤色であり、最大R値が200である。そのため、第1発光量L1および第2発光量L2と同様に、第3特徴量に応じて第3発光量L3を決定すると、第3発光量L3として0.78(≒200÷255)が得られる。第3発光量L3として0.78よりも小さい値を得ることができれば、入力画像データの高彩度色の彩度を高精度に再現した表示が可能となり、表示画像の色域を高精度に拡大することが可能となる。本実施例の方法によれば、第3発光量L3として0.78よりも小さい値を得ることができる。
図1の説明に戻る。画像処理部109は、発光量決定部105から出力された発光量情報(各光源の発光量)に基づく画像処理を入力画像データに施すことにより、表示画像データを生成する。本実施例では、複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域に対応するサブ発光部の各光源の発光量に基づく画像処理が入力画像データに施される。なお、上述したように、表示画像データを生成するための画像処理は、各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含んでいればよく、他の処理をさらに含んでいてもよい。また、或る部分領域についての画像処理において、他の部分領域に対応するサブ発光部の発光量がさらに考慮されてもよい。本実施例では、画像処理部109は、補正パラメータ決定部106と画像補正部107を有する。
補正パラメータ決定部106は、発光量決定部105から出力された発光量情報に基づいて、画像データを補正する補正パラメータを決定する。本実施例では、補正パラメータ決定部106は、複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域(部分領域に対応するサブ発光部)の発光量情報に基づいて、当該部分領域に対応する画像データを補正する補正パラメータを決定する。そして、補正パラメータ決定部106は、決定した補正パラメータを示す補正パラメータ情報を出力する。
本実施例では、補正パラメータ決定部106は、以下の式1−5を用いて、補正前の画素値を補正後の画素値に変換する変換マトリクスM’を、補正パラメータとして算出する。式1−5によれば、変換マトリクス(補正パラメータ)M’として、3行×3列の変換マトリクスが得られる。なお、補正パラメータの定義と決定方法は特に限定されない。例えば、補正パラメータとして、変換マトリクスではなく、階調値に乗算するゲイン値、階調値に加算するオフセット値、補正前の画素値と補正後の画素値との対応関係を示す関数(またはテーブル)、等が決定されてもよい。式1−5において、マトリクスM1は式1−4の変換マトリクスMと同じである。発光量L,L,Lには、発光量情報によって示された発光量が代入される。マトリクスM2は、変換マトリクスMの発光量L,L,Lに1を代入したマトリクスである。
Figure 2017125875
画像補正部107は、補正パラメータ決定部106から出力された補正パラメータ情報を用いて入力画像データを補正することにより、表示画像データを生成する。本実施例では、画像補正部107は、複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域に対応する
補正パラメータ情報(補正パラメータM’)を用いて、当該部分領域に対応する入力画像データを補正する。そして、画像補正部107は、生成した表示画像データを出力する。
本実施例では、画像補正部107は、以下の式1−6を用いて、入力画像データを補正する。式1−6において、RGB値(R,G,B)は補正前の画素値であり、RGB値(R’,G’,B’)は補正後の画素値である。
Figure 2017125875
以上述べたように、本実施例によれば、優先色の光を発する光源の発光量として、当該優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量が決定される。また、非優先色の光を発する光源の発光量として、当該非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量が決定される。そして、各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含む画像処理を入力画像データに施すことにより、表示画像データが生成される。それにより、入力画像データの高彩度色の彩度を高精度に再現した表示を行うことができ、表示画像の色域を高精度に拡大することができる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について説明する。本実施例では、複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量と、各光源の発光量との対応関係を示す関係情報が予め用意されている例を説明する。関係情報を使用することにより、実施例1よりも容易に(少ない処理負荷で)各光源の発光量を決定することができる。なお、本実施例では、関係情報として3次元ルックアップテーブル(3DLUT)が使用される例を説明するが、関係情報はテーブルに限られない。関係情報として、関数が使用されてもよい。また、以下では、実施例1と異なる構成や処理について詳しく説明し、実施例1と同様の構成や処理についての説明は省略する。
図7は、本実施例に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。図7において、実施例1(図1)と同じ機能部には実施例1と同じ符号が付されている。図7に示すように、本実施例に係る画像表示装置は、バックライトモジュール101、液晶パネル102、特徴量取得部201、関係情報記憶部202、発光量決定部(発光量制御部)203、及び、画像処理部109を有する。実施例1と同様に、画像処理部109は、補正パラメータ決定部106と画像補正部107を有する。
特徴量取得部201は、実施例1の特徴量取得部103と同様に、入力画像データ(平滑化画像データ)から特徴量を取得する。但し、特徴量取得部201では、色に対応する特徴量として、当該色に対応する平滑化画像データ(部分領域に対応する平滑化画像データ)の最大階調値を示す値が取得される。具体的には、R特徴量として最大R値が取得され、G特徴量として最大G値が取得され、B特徴量として最大B値が取得される。なお、特徴量は最大階調値に限られない。
関係情報記憶部202は、複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量と、各光源の発光量との対応関係を示す関係情報を記憶する。具体的には、関係情報記憶部202には、RGB値(最大R値,最大G値,最大B値)と、R光源の発光量、G光源の発光量、及び、B光源の発光量の組み合わせとの対応関係を示す3DLUTが、関係情報として予め記録されている。この3DLUTに最大R値、最大G値、及び、最大B値が入力されると、入力されたそれらの値の組み合わせに対応する発光量(R光源の発光量、G光源の発光量、及び、B光源の発光量)の情報が3DLUTから出力される。
発光量決定部203は、実施例1の発光量決定部105と同様に、複数のサブ発光部のそれぞれについて、そのサブ発光部の各光源の発光量を決定する。そして、発光量決定部105は、各光源の発光量に関する発光量情報を出力する。但し、発光量決定部203では、関係情報記憶部202に記録された関係情報に基づいて、特徴量取得部201から出力された複数の特徴量(最大R値、最大G値、及び、最大B値)に対応する発光量が、各光源の発光量として決定される。
本実施例では、3DLUTは、各入力値(最大R値、最大G値、及び、最大B値のそれぞれ)の取り得る値の範囲を64等分する65個(R軸方向の格子点数)×65個(G軸方向の格子点数)×65個(B軸方向の格子点数)の格子点を有する。R軸は最大R値に対応する軸(入力軸)であり、G軸は最大G値に対応する軸であり、B軸は最大B値に対応する軸である。各格子点には、R光源の発光量、G光源の発光量、及び、B光源の発光量の組み合わせが対応付けられている。各格子点の間隔は4である。複数の格子点は、RGB値(最大R値,最大G値,最大B値)=(0,0,0)に対応する格子点と、RGB値(最大R値,最大G値,最大B値)=(255,255,255)に対応する格子点とを含む。なお、格子点の数と間隔は特に限定されない。例えば、RGB値(最大R値,最大G値,最大B値)の取り得る値の全てについて、格子点が設定されていてもよい。但し、格子点の数を減らすことにより、3DLUTのテータサイズを低減したり、3DLUTを生成する処理負荷を低減したりすることができる。
特徴量取得部201から出力された最大R値、最大G値、及び、最大B値の組み合わせに対応する格子点が3DLUTに存在する場合には、発光量決定部203は、その格子点に対応する発光量の情報を3DLUTから取得する。そして、発光量決定部203は、取得した情報が示す発光量を、各光源の発光量として決定する。しかし、特徴量取得部201から出力された最大R値、最大G値、及び、最大B値の組み合わせに対応する格子点が3DLUTに存在しないことがある。その場合には、発光量決定部203は、特徴量取得部201から出力された最大R値、最大G値、及び、最大B値の組み合わせに対応する座標の近傍に存在する複数の格子点にそれぞれ対応する複数の発光量の情報を3DLUTから取得する。そして、発光量決定部203は、上記複数の発光量を用いた補間(例えば線形補間)により、各光源の発光量(上記組み合わせに対応する発光量)を決定する。
本実施例に係る関係情報(3DLUTの格子点)の生成方法について説明する。本実施例では、複数の格子点のそれぞれについて、以下の処理が行われる。
まず、格子点に対応する特徴量に応じて光源の仮発光量(仮の発光量)が決定される。これにより、格子点に対応する特徴量を有する画像データに対応する表示を可能とする仮発光量が得られる。本実施例では、格子点に対応する最大R値に応じてR光源の仮発光量(仮の発光量)が決定され、格子点に対応する最大G値に応じてG光源の仮発光量が決定され、格子点に対応する最大B値に応じてB光源の仮発光量が決定される。具体的には、以下の式2−1〜2−3により、R光源の仮発光量LR_tmp、G光源の仮発光量LG_tmp、及び、B光源の仮発光量LB_tmpが決定される。式2−1〜2−3において、「Rmax」は格子点に対応する最大R値であり、「Gmax」は格子点に対応する最大G値であり、「Bmax」は格子点に対応する最大B値であり、「Pmax」は、画像データの取り得る階調値の最大値である。例えば、最大R値=255、最大G値=32、及び、最大B値=32の組み合わせに対応する格子点については、仮発光量LR_tmpとして1(=255÷255)が、仮発光量LG_tmp,LB_tmpとして0.13(≒32÷255)が得られる。

R_tmp=Rmax÷Pmax ・・・(式2−1)
G_tmp=Gmax÷Pmax ・・・(式2−2)
B_tmp=Bmax÷Pmax ・・・(式2−3)
実施例1で述べたように、光源からの光は、当該光源の発光色と同じ色に対応するサブ表示素子だけでなく、他のサブ表示素子をも透過する。そのため、或る色Cのサブ表示素子に必要な光の少なくとも一部を他色の光源からの光で補うことで、色Cの光源の発光量を低減することができる。
そこで、発光量が最も多い光源に対応する色を優先色として決定し、優先光源(優先色に対応する光源;仮発光量LR_tmp,LG_tmp,LB_tmpの最大値に対応する光源)の発光量として仮発光量を採用する。即ち、格子点に対応する最大R値、格子点に対応する最大G値、及び、格子点に対応する最大B値の最大値に対応する色が、優先色として決定される。また、本実施例では、発光量が最も多い光源に対応する色とは異なる色が、非優先色として決定される。そのため、発光量決定部203では、特徴量取得部201から出力された最大R値、最大G値、及び、最大B値の最大値に対応する色を優先色とし、且つ、他の色を非優先色とした場合の発光量が決定される。なお、優先光源の発光量として、仮発光量よりも多い発光量が決定されてもよい。
次に、非優先色の表示に対する優先光源からの光(上記決定された発光量の光)の影響量に相当する光量を非優先光源の仮発光量から減算して得られる発光量を、非優先光源の発光量として決定する。即ち、上記決定された発光量に優先光源の発光量が制御された状態において優先光源から発せられて非優先色のサブ表示素子を透過する光の量だけ、非優先光源の仮発光量を低減して得られる発光量が、非優先光源の発光量として決定される。このように、非優先光源の発光量として、仮発光量よりも少ない発光量が決定される。なお、上記減算によって得られる発光量よりも多い発光量が、非優先光源の発光量として決定されてもよい。非優先光源の発光量が仮発光量よりも少なければよい。
具体的には、赤色が優先色である場合に、上記決定された発光量にR光源の発光量が制御された状態においてR光源から発せられてG表示素子を透過する光のY値分だけ仮発光量LG_tmpを低減することにより、G光源の発光量が決定される。そして、上記決定された発光量にR光源の発光量が制御された状態においてR光源から発せられてB表示素子を透過する光のZ値分だけ仮発光量LB_tmpを低減することにより、B光源の発光量が決定される。
緑色が優先色である場合には、上記決定された発光量にG光源の発光量が制御された状態においてG光源から発せられてR表示素子を透過する光のX値分だけ仮発光量LR_tmpを低減することにより、R光源の発光量が決定される。そして、上記決定された発光量にG光源の発光量が制御された状態においてG光源から発せられてB表示素子を透過する光のZ値分だけ仮発光量LB_tmpを低減することにより、B光源の発光量が決定される。
青色が優先色である場合には、上記決定された発光量にB光源の発光量が制御された状態においてB光源から発せられてR表示素子を透過する光のX値分だけ仮発光量LR_tmpを低減することにより、R光源の発光量が決定される。そして、上記決定された発光量にB光源の発光量が制御された状態においてB光源から発せられてG表示素子を透過する光のY値分だけ仮発光量LG_tmpを低減することにより、G光源の発光量が決定される。
なお、仮発光量LR_tmpの低減においてX値に注目するのは、R光源からの光のX
YZ三刺激値においてX値が最も大きいためである。同様に、仮発光量LG_tmpの低減においてY値に注目するのは、G光源からの光のXYZ三刺激値においてY値が最も大きいためである。そして、仮発光量LB_tmpの低減においてZ値に注目するのは、B光源からの光のXYZ三刺激値においてZ値が最も大きいためである。
各光源の発光量は、例えば、以下の式2−4〜2−12を用いて算出される。

優先色が赤色である場合:
=LR_tmp ・・・(式2−4)
=LG_tmp−(LR_tmp×(YLR・G÷YLG・G)) ・・・(式2−5)
=LB_tmp−(LR_tmp×(ZLR・B÷ZLB・B)) ・・・(式2−6)

優先色が緑色である場合:
=LR_tmp−(LG_tmp×(XLG・R÷XLR・R)) ・・・(式2−7)
=LG_tmp ・・・(式2−8)
=LB_tmp−(LG_tmp×(ZLG・B÷ZLB・B)) ・・・(式2−9)

優先色が青色である場合:
=LR_tmp−(LB_tmp×(XLB・R÷XLR・R)) ・・・(式2−10)
=LG_tmp−(LG_tmp×(YLB・G÷YLG・G)) ・・・(式2−11)
=LB_tmp ・・・(式2−12

式2−4〜2−12において、「L」はR光源の発光量であり、「L」はG光源の発光量であり、「L」はB光源の発光量である。発光量L,L,Lは、取り得る値の最大値が1となるように正規化された値(0以上1以下の値)である。仮発光量LR_tmp,LG_tmp,LB_tmpも、取り得る値の最大値が1となるように正規化された値(0以上1以下の値)である。そして、「XLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のX値である。「YLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のY値である。そして、「ZLC1・C2」は、色C1に対応する光源から発せられて色C2に対応するサブ表示素子を透過する光のZ値である。各X値XLC1・C2、各Y値YLC1・C2、及び、各Z値ZLC1・C2は、予め定められている。例えば、各X値XLC1・C2、各Y値YLC1・C2、及び、各Z値ZLC1・C2として、図4に示す値が使用される。
本実施例では、式2−4〜2−6に示すように、優先色が赤色である場合には、R光源の発光量Lとして、仮発光量LR_tmpと同じ発光量が決定される。また、Y値YLG・Gに対するY値YLR・Gの割合を仮発光量LR_tmpに乗算して得られる光量を、緑色の表示に対するR光源からの光の影響量として用いて、G光源の発光量Lが決定される。Y値YLG・Gに対するY値YLR・Gの割合を仮発光量LR_tmpに乗算して得られる光量は、上記決定された発光量LにR光源の発光量が制御された状態においてR光源から発せられてG表示素子を透過する光のY値分に相当する。そして、Z値Z
B・Bに対するZ値ZLR・Bの割合を仮発光量LR_tmpに乗算して得られる光量を、青色の表示に対するR光源からの光の影響量として用いて、B光源の発光量Lが決定される。式2−7〜2−12に示すように、優先色が緑色または青色である場合にも、同様の方法で各発光量が決定される。
ここで、最大R値=255、最大G値=32、及び、最大B値=32の組み合わせに対応する格子点の例を説明する。この場合には、上述したように、仮発光量LR_tmp=1と、仮発光量LG_tmp=仮発光量LB_tmp=0.13とが得られる。そして、この場合には、最大R値=255が最大G値=最大B値=32よりも大きいため、赤色が優先色として決定され、緑色と青色が非優先色として決定される。その後、式2−4により、発光量L=1(仮発光量LR_tmpと同じ発光量)が決定される。
図4の例では、Y値YLR・Gは11であり、Y値YLG・Gは130である。そのため、式2−5において、「LR_tmp×(YLR・G÷YLG・G)」は0.08(=1×(11÷130)である。従って、仮発光量LG_tmp=0.13が0.08だけ低減され、発光量L=0.05が決定される。また、図4の例では、Z値ZLR・B=0、及び、Z値ZLB・B=210である。そのため、式2−6において、「LR_tmp×(ZLR・B÷ZLB・B)」は0(=1×(0÷210)である。従って、仮発光量LB_tmp=0.13は低減されず、発光量L=0.13が決定される。そして、発光量L=1、発光量L=0.05、及び、発光量L=0.13が、格子点に関連付けられる。
上記の具体例では、G光源の発光量Lとして、仮発光量LG_tmpよりも少ない発光量が決定される。そのため、このような発光量LにG光源の発光量が制御されることにより、仮発光量LG_tmpにG光源の発光量が制御される場合よりも高精度に、入力画像データの高彩度色の彩度を再現した表示が可能となる。その結果、仮発光量LG_tmpにG光源の発光量が制御される場合よりも高精度に、表示画像の色域を拡大することが可能となる。具体的には、緑色以外の色(赤色、青色、等)について、入力画像データの高彩度色の彩度を再現した表示が可能となる。換言すれば、仮発光量LG_tmpにG光源の発光量が制御されることに起因した他の色の表現力の低下を抑制することができる。そして、緑色以外の色の方向に、表示画像の色域を拡大することが可能となる。
以上述べたように、本実施例によれば、予め用意された関係情報が使用される。それにより、実施例1よりも容易に(少ない処理負荷で)各光源の発光量を決定することができ、実施例1と同様の効果を実施例1よりも容易に得ることができる。
なお、実施例1,2はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1,2の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1,2の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。例えば、実施例1において、実施例2の方法(関係情報の生成に用いた方法)と同様の方法で各光源の発光量が決定されてもよい。実施例2において、実施例1と同様の方法で決定した発光量が関係情報で使用されてもよい。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:バックライトモジュール 102:液晶パネル 103:特徴量取得部
104:優先色決定部 105:発光量決定部 106:補正パラメータ決定部
107:画像補正部 108:発光量制御部 109:画像処理部
201:特徴量取得部 202:関係情報記憶部 203:発光量決定部

Claims (15)

  1. 複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有する発光手段と、
    前記発光手段からの光を表示画像データに基づいて透過することにより、画面に画像を表示する表示手段と、
    前記複数の色のそれぞれについて、その色に関する特徴量を入力画像データから取得する取得手段と、
    前記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を決定し、決定した発光量に各光源の発光量を制御する制御手段と、
    前記各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含む画像処理を前記入力画像データに施すことにより、前記表示画像データを生成する生成手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記複数の特徴量に応じて決定される優先色の光を発する光源である優先光源の発光量として、前記優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量を決定し、
    前記優先色とは異なる色である非優先色の光を発する光源である非優先光源の発光量として、前記非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記非優先色に対応する特徴量と、前記優先光源の発光量とに基づく発光量を、前記非優先光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記制御手段は、決定した発光量に前記優先光源の発光量が制御された状態において前記入力画像データに対応する表示が可能な発光量を、前記非優先光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記制御手段は、決定した発光量に前記優先光源の発光量が制御された状態において前記入力画像データに対応する表示が可能な最小の発光量を、前記非優先光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記入力画像データの画素値は、前記複数の色にそれぞれ対応する複数の階調値を含み、
    前記色に対応する特徴量は、当該色に対応する前記入力画像データの最大階調値を含む前記入力画像データの画素値を代表する代表画素値を示し、
    前記制御手段は、決定した発光量に前記優先光源の発光量が制御された状態において前記非優先色に対応する特徴量によって示された代表画素値に対応する表示が可能な発光量を、前記非優先光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記代表画素値は、当該代表画素値の最大階調値を含む前記入力画像データの画素値の平均値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記入力画像データの画素値は、前記複数の色にそれぞれ対応する複数の階調値を含み、
    前記色に対応する特徴量は、当該色に対応する前記入力画像データの最大階調値を示し、
    前記制御手段は、前記複数の特徴量によって示された複数の最大階調値の最大値に対応する色である第1の色を、前記優先色として決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1の色の光を発する光源からの光の、表示に対する影響量が最も少ない色である第2の色を、前記優先色としてさらに決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記制御手段は、決定した発光量に前記優先光源の発光量が制御された状態において前記入力画像データの前記非優先色に対応する表示が可能な最小の発光量を、前記非優先光源の発光量として決定した後、決定した発光量に各光源の発光量が制御された状態において前記入力画像データの他の色に対応する表示が可能でない場合に、当該他の色に対応する表示が可能となるように前記非優先光源の発光量を増加する補正を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記制御手段は、前記非優先色の表示に対する前記優先光源からの光の影響量に相当する光量を前記非優先色に対応する特徴量に応じた発光量から減算して得られる発光量以上の発光量を、前記非優先光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記表示手段の表示素子は、前記複数の色のそれぞれについて、その色の表示を行うサブ表示素子を有し、
    前記色の表示に対する前記光源からの光の影響量は、当該色に対応するサブ表示素子を透過する当該光の量である
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記発光手段は、複数のサブ発光手段を有し、
    各サブ発光手段は、前記画面の一部の領域である部分領域に対応付けられており、
    前記各サブ発光手段は、複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有しており、
    前記取得手段は、前記複数のサブ発光手段のそれぞれについて、そのサブ発光手段の部分領域に対応する入力画像データから、前記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量を取得し、
    前記制御手段は、前記複数のサブ発光手段のそれぞれについて、そのサブ発光手段に対して取得された前記複数の特徴量に基づいて、当該サブ発光手段の各光源の発光量を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記複数の特徴量と、前記各光源の発光量との対応関係を示す関係情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記関係情報に基づいて、前記複数の特徴量に対応する発光量を、前記各光源の発光量として決定する
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 複数の色のそれぞれについて、その色の光を発する光源を有する発光手段と、
    前記発光手段からの光を表示画像データに基づいて透過することにより、画面に画像を表示する表示手段と、
    を有する画像表示装置の制御方法であって、
    前記複数の色のそれぞれについて、その色に関する特徴量を入力画像データから取得する取得ステップと、
    前記複数の色にそれぞれ対応する複数の特徴量に基づいて各光源の発光量を決定し、決定した発光量に各光源の発光量を制御する制御ステップと、
    前記各光源の発光量に基づく処理を少なくとも含む画像処理を前記入力画像データに施すことにより、前記表示画像データを生成する生成ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記複数の特徴量に応じて決定される優先色の光を発する光源である優先光源の発光量として、前記優先色に対応する特徴量に応じた発光量以上の発光量を決定し、
    前記優先色とは異なる色である非優先色の光を発する光源である非優先光源の発光量として、前記非優先色に対応する特徴量に応じた発光量よりも少ない発光量を決定する
    ことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  15. 請求項14に記載の画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111095096A (zh) * 2017-09-12 2020-05-01 索尼公司 信息处理设备、信息处理方法、程序和照明系统

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