JP2008048298A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低消費電流で高精度の電源検出回路を備えた半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】第1電源電圧で動作するスタートアップ回路、自己バイアス型定電流源、基準電圧生成部及び電圧比較回路を有する。上記自己バイアス型定電流源は、第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧に対応した定電流を第1抵抗素子で形成して第2トランジスタ及び電流ミラー回路を介して上記第1トランジスタにも流す。上記基準電圧生成部は、上記定電流を用いて基準電圧を形成して上記電圧比較回路に供給する。電圧比較回路は、上記基準電圧と第2電源電圧を比較して電源検出信号を形成する。上記スタートアップ回路は、上記第1電源電圧が上記基準電圧以下の所定電圧に到達するまでの間だけ上記基準電圧が上記第1電源電圧に対応した電圧となるような起動電圧を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、例えばパワーオンリット信号を形成する電源検出回路を有するものに利用して有効な技術に関するものである。
パワーオン回路を備えた半導体集積回路装置の例として、特開2002−042459号、特開2001−210076号がある。特開2002−042459号においては、複数の電源電圧のうち、任意の電源電圧に対し電源投入検出回路(キャパシタと抵抗により容量結合または充電電圧で判定)を設け、それぞれ電源電圧で動作する回路のためにパワーオンリセット信号を生成する。また、異電位を使用する内部回路に対し、先のパワーオンリセット信号の少なくとも一つが活性状態(リセット中)の間主電源投入検出回路が別のパワーオンリセット信号を生成する。特開2001−210076号においては、外部電源電圧が低い期間、内部電源電圧の代わりに外部電源電圧を供給する。その期間は、リセット信号発生回路(抵抗の分圧比によりMOSFETのゲート電圧で判定)の生成するパワーオンリセット信号で規定する。
特開2002−042459号 特開2001−210076号
異電位の複数の電源系統(Vint /Vext)をもつLSIは、正常動作として行なわれる電源の投入及び遮断時や異常動作として発生する電源の瞬断時において、LSIの通常動作電流より1桁以上大きな貫通電流が発生し、そのLSIを実装したシステム全体で異常動作や発熱、LSI自身の破壊や特性劣化が起こることが多い。例えば、図16に示したように、LSI内部の異電位間の信号伝達に利用されるレベルシフト回路LSと、その出力信号を入力とする出力バッファOBを有するものにおいて、電源電圧Vint が低い時にレベルシフト回路LSの内部の状態が電位不定となることに起因してレベルシフト回路LS自身及び出力回路OBに貫通電流が発生するという現象が生じる。この現象を回避するために、LSI内部または外部で発生するパワーオンリセット信号によりレベルシフト回路の信号固定を行うことが必要になる。
前記特許文献1のように基準電圧発生回路を用いない場合は、外部電源電圧(Vext)や内部電源電圧(Vint)の上昇・下降を検知してパワーオンリセット信号を生成するため、CMOSで構成される論理閾値を調整した論理回路(インバータ等)を利用するもの、抵抗の分圧比を用いるもの、単純に容量の充放電時間を利用するものが一般的である。CMOSで構成される論理閾値を調整した論理回路(インバータ等)を利用するものは、一般に検知電圧を調整するため、CMOSのバラツキ(3σ)と環境温度(Ta )による影響を受け易く、電源電圧の1/2の電圧レベルから検知レベルが離れる程検知精度が荒くなり本来検知したい電圧とかけ離れた電圧でパワーオンリセット信号を解除し、LSIに誤動作を生じさせる可能性がある。
抵抗の分圧比を用いるものは電圧レベル判定を行うスタティックな方法であり、パワーオンリセット信号を確実に発生させ易いが、スタティックな動作するために常にリーク電流が流れるので、低消費電流化のためにはチップの内部または外部に大きな抵抗が必要となるなど面積/実装コストの増大が問題となることが多い。単純な容量の充放電時間を用いるダイナミックなものは、リーク電流がほとんどないため低消費電流化を目的としたLSIで用いられることが多いが、電源電圧の立ち上がり時間が遅い時、容量充電期間が終了しても内部回路が動作可能な電源電圧に到達する前にパワーオンリセット状態が解除されてしまうという問題がある。また、この方式は、電源電圧が0Vから立ち上がる場合は問題なくパワーオンリセット信号を生成するが、電源電圧の瞬断が起きた場合は時定数を生成する容量に残電荷が残るためリセットパルス期間が短くなるケースや、パルスを全く発生しないなどの誤動作を引き起こすという問題がある。
図17には、本発明に先立って検討されたパワーオンリセット回路の回路図が示されている。このパワーオンリセット回路は、バンドギャップレファレンス回路2を用いて基準電圧Vbgr を形成して、電圧比較回路CMPにより内部電源電圧Vint を検知する。つまり、基準電圧Vbgr よりも内部電源電圧Vint が高くなると、電圧比較回路CMPの出力信号がロウレベルからとハイレベルに変化し、インバータ回路INVを通してリセット信号rstをハイレベルからロウレベルにする。リセット信号rstは、電源電圧Vext の立ち上がりに対応してハイレベルとなり、レベルシフト回路LSの出力信号を強制的に固定レベルにして、内部電源電圧Vint が低いことによるレベルシフト回路での貫通電流及び、その出力信号の中間レベルによる出力回路OBでの貫通電流の発生を防止する。
スタートアップ回路1は、電源電圧Vext の立ち上がり時にPチャネルMOSFETMP33がオン状態となって、上記バンドギャップレファレンス回路2のMOSFETMN30に電流を供給する。このMOSFETMN30に電流が流れることにより、MOSFETMN30、MN31及びMP37、MP36に電流を流してMOSFETMP35、MP34にも電流が流れる状態にされてバンドギャップレファレンス回路2が動作状態にされる。
上記リセット信号rstは、内部電源電圧Vint が上記基準電圧Vbgr よりも高くなるとロウレベルとなり、上記レベルシフト回路LSのリセット状態を解除する。これにより、レベルシフト回路LSは、入力信号inに対応したレベルシフト動作を行うことになる。スタートアップ回路1は、電源電圧Vext が所定電圧まで立ち上がると、MOSFETMP30のオン抵抗値がMOSFETMP31、32の合成オン抵抗値よりも小さくなってMOSFETMP33をオフ状態にする。これにより、スタートアップ回路1は、バンドギャップレファレンス回路2の動作状態に影響を与えないようにされる。
上記図17に示したパワーオンリセット回路としてバンドギャップレファレンス回路5を用いる場合は、バンドギャップレファレンス回路2の最低動作電圧(例えば1.2Vの基準電圧Vbgr に対して2.5V)以上であれば精度良く電圧判定が出来るが、最低動作電圧以下では基準電圧Vbgr が不定となるためパワーオンリセット信号が発生しない場合がある。また抵抗R2,R3やバイポーラトランジスタT1〜T3を多用しているため、自己消費電流と面積のトレードオフ関係が問題となる。
本発明の目的は、低消費電流で高精度の電源検出回路を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。すなわち、半導体集積回路装置は、第1電源電圧で動作するスタートアップ回路、自己バイアス型定電流源、基準電圧生成部及び電圧比較回路を有する。上記自己バイアス型定電流源は、ダイオード形態にされた第1トランジスタとそれよりも小さなしきい値電圧を持つようにされた第2トランジスタとの差電圧に対応した定電流を第1抵抗素子で形成する。この定電流は、上記第2トランジスタ及び電流ミラー回路を介して上記第1トランジスタに流す。上記基準電圧生成部は、上記自己バイアス型定電流源の電流ミラー回路と電流ミラー形態にされた第3トランジスタで形成された定電流が流れる第2抵抗素子で基準電圧を形成して上記電圧比較回路に供給する。電圧比較回路は、上記基準電圧と上記第1電源電圧とは異なる第2電源電圧を比較して電源検出信号を形成する。上記スタートアップ回路は、上記第1電源電圧が上記基準電圧以下の所定電圧に到達するまでの間上記第1トランジスタ又は第2トランジスタに起動電流が流れるような起動電圧を上記自己バイアス型定電流源に対して供給し、上記基準電圧が上記第1電源電圧に対応した電圧となるような制御電圧を上記基準電圧生成部に対して供給し、上記第1電源電圧が上記所定電圧に到達すると、上記自己バイアス型定電流源に対する上記起動電圧及び上記基準電圧生成部に対する上記制御電圧の供給を停止する。
低消費電流で高精度の電源検出回路を実現できる。
図1には、この発明に係る電源検出回路の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、異なる2つの電源電圧Vext とVint で動作する半導体集積回路装置に向けられている。電源電圧Vext は、特に制限されないが、3.3Vのような電圧とされ、半導体集積回路装置の外部装置のとの信号授受を行う入出力回路I/Oの動作電圧とされる。電源電圧Vint は、特に制限されないが、1.5Vのような電圧とされ、半導体集積回路装置の内部回路LOGの動作電圧とされる。上記入出力回路I/Oには、レベルシフト回路LSが設けられる。内部回路LOGで形成されたVint 振幅信号は、上記レベルシフト回路LSによりVext 振幅信号に変換され、出力回路OBを通して外部端子TEXから出力される。外部端子TEXから入力された入力信号は、入力回路IBに取り込まれ、レベルシフト回路LSによりVint 振幅信号に変換されて内部回路LOGに伝えられる。なお、上記入力回路IBにレベルシフト機能を設けるようにしてもよい。
上記レベルシフト回路LS及び出力回路OBでの貫通電流の発生を防止するため電源検出回路VINTDETが設けられる。電源検出回路VINTDETは、スタートアップ回路1、自己バイアス型定電流源2、基準電圧生成部3及び電圧比較回路CMPとインバータ回路INVから構成される。
自己バイアス型定電流源2は、次の回路により構成される。NチャネルMOSFETMN3とMN4は、NチャネルMOSFETMN3の電流密度がMN4に比べて大きくされることにより、大きなしきい値電圧を持つようにされる。上記MOSFETMN3のドレインとゲートとを接続してダイオード構成とし、ソースに回路の接地電位(VSS)を供給する。このMOSFETMN3とMN4のゲートとを共通接続し、ソースと回路の接地電位(VSS)との間に抵抗R1が設けられる。抵抗R1には、上記MOSFETMN3とMN4のしきい値電圧差に対応した定電圧が供給される。上記MOSFETMN4に流れる定電流は、電流ミラー形態にされたPチャネルMOSFETMP8,MN7を介して上記MOSFETMN3に帰還される。上記MOSFETMP7とMP8のサイズ比を等しくし、MOSFETMN3とMN4に同じ電流を流すようにした場合、上記MOSFETMN3に比べてMN4のサイズがN倍にされる。これにより、上記MOSFETMN3とMN4の電流密度がN対1にされる。
上記自己バイアス型定電流源2は、上記PチャネルMOSFETMP7,MP8とNチャネルMOSFETMN3,MN4のカレントミラー回路をそれぞれ1段(Vth分)縦積みにした回路構成であり、PチャネルMOSFET側からのミラー電流はノードpbis、NチャネルMOSFET側からのミラー電流はノードnbisのバイアス端子によって他のアナログ回路(例えばOPアンプのバイアス電流)に供給される。
上記自己バイアス型定電流源2は、上記スタートアップ回路1に接続されている。上記自己バイアス型定電流源2は、外部電源電圧Vext が動作可能な電源電圧に達していてもカレントミラーがオンまたはオフする2つの安定状態を持つため、必然的にスタートアップ回路1が必要である。スタートアップ回路1は、自己バイアス型定電流源よりバイアス端子(pbis及びnbis)を受けたカレントミラーMOSFETMP1及びMN1はそれぞれダイオード接続されたMOSFETMP2,MP3及びMP4,MP5に接続されている。外部電源電圧Vext が0Vの時は、スタートアップ回路1のカレントミラーMOSFETMP1及びMN1もダイオード接続されたMOSFETMOSFETMP2,MP3及びMP4,MP5もオフしている。
外部電源電圧Vext が上昇するに従いカレントミラーMOSFETMP1はオフであっても電流注入MOSFETMP6のゲート電位が低いため電流注入MOSFETMP6がオンしノードnbisの電位を外部電源電圧Vext まで上昇させる。また、カレントミラーMOSFETMN1もオフであるがダイオード接続されたMOSFETMP4,MP5が外部電源電圧Vext の上昇に従いオンするため電流注入MOSFETMN2のゲート電位も上昇しノードpbisの電位がグランド電位VSS(0V)まで下がる。したがって、自己バイアス型定電流源2に起動がかかる。
外部電源電圧Vext がさらに高くなるとカレントミラーMOSFETMP1,MN1がオンすることで、電流注入MOSFETMP6及びMN2はオフとなる方向に働く。なお、カレントミラーMOSFETMP1,MN1はダイオード接続されたMOSFETMP2,MP3及びMP4,MP5よりW/L(サイズ)比が大きくなるように定数が決められている。
このような自己バイアス型定電流源2に対して基準電圧生成部3が設けられる。飽和領域で動作するMOSFET(ダイオード接続したPチャネルMOSFET)MP12と、と線形動作するMOSFET(常時オンするようにゲート電位をグランド電位VSSに固定したPチャネルMOSFET)MP10,MP11を縦積みした回路にカレントミラーMOSFETMP9を通して上記自己バイアス型定電流源2で形成された定電流を流すことで、飽和領域で動作するMOSFETMP12の負温特をもつゲート,ソース間電圧Vgsと線形動作するMOSFETMP10,MP11の正の温特を持つゲート,ソース間電圧Vgsが打ち消しあい温度依存性が比較的フラットな基準電圧Vthref (約1.0V〜1.2V付近)を生成する。
電圧比較回路CMPは、上記基準電圧Vthref と内部電源電圧Vint とを比較して出力信号を形成する。この比較出力信号は、インバータ回路INVで増幅されてパワーオンリセット信号rstを生成し、前記入出力回路I/Oに伝えられて、貫通電流を防止するためにレベルシフト回路LSの出力信号を強制的に固定レベルにして、後述するように内部電源電圧Vint が低いことによるレベルシフト回路LSでの貫通電流及び、その出力信号の中間レベルによる出力回路OBでの貫通電流の発生を防止する。
図2には、図1の電源検出回路の動作を説明するための特性図が示されている。外部電源電圧Vext が低い時、自己バイアス型定電流源2のスタートアップ回路1によりバイアス端子pbisがグランド電位VSSまで下がるため、基準電圧生成部3のカレントミラーMOSFETMP9が線形領域で動作するため基準電圧Vthref が外部電源電圧Vext 近くまで上昇する。したがって、基準電圧Vthref が正常な電圧(約1.0V〜1.2V付近)に到達するまでの電圧範囲Aでは、内部電源電圧Vint が外部電源電圧Vext 以下であれば電圧比較回路CMPの出力が反転することはない。したがって、リセット信号rstによりレベルシフト回路LSが固定されたままとなる。一方、基準電圧Vthref が正常な電圧(約1.0V〜1.2V付近)に到達した後は、電圧範囲Bのように内部電源電圧Vint がこの基準電圧Vthref を横切った時点で、電圧比較回路CMPの出力が反転してハイレベルになり、インバータ回路INVを通したリセット信号rstがロウレベルに解除されレベルシフト回路LSは通常動作が可能となる。なお、前記図17のバンドギャップレファレンス回路2に対応した基準電圧Vbgr が比較のために示されている。
図3には、この発明に係る電源検出回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、内部回路LOG、入出力回路I/Oの入力回路IBや外部端子TEXが省略して示されている。基準電圧Vthref を生成する基準電圧生成部3は、電流パスを2つのPMOS側及びNMOS側のカレントミラーMOSFETMP9とMN5と線形動作するMOSFETMP10,MP11から構成したものである。上記MOSFETMN5が、前記ダイオード形態のPチャネルMOSFETMP12に置き換えられたものであり、基本動作は図1の実施例と近いためにほぼ同様の効果が得られる。
図4には、この発明に係る電源検出回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、前記図3と同様に内部回路LOG、入出力回路I/Oの入力回路IBや外部端子TEXが省略して示されている。基準電圧Vthref を生成する基準電圧生成部3は、図3と同様なNMOS側のカレントミラーMOSFETMN5で形成される。この実施例では、基準電圧Vthref を生成する電流パスからダイオード接続した飽和領域で動作するMOSFETMP12を削除し、図3と同様なNMOS側のカレントミラーMOSFETMN5と線形動作するMOSFETMOSFETMP10,MP11から構成したものである。基準電圧Vthref が正常な電圧(約1.0V〜1.2V付近)に到達するまでの電圧範囲Aであって、ノードnbisが一定になるまでは、ゲートに回路の接地電位が与えられたPチャネルMOSFETMP9より前記同様に基準電圧Vthref が外部電源電圧Vext 近くまで上昇する。このように基本動作は図1、図2に近いため、前記とほぼ同様の効果が得られる。
図5には、この発明に係る電源検出回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。この実施例の電源検出回路は、前記図1、3の実施例とは異なり、外部電源電圧の検知を行うようにされる。同図においても、前記同様に内部回路LOG、入出力回路I/Oの入力回路IBや外部端子TEXが省略して示されている。この実施例の電源電圧検出回路VEXTDETは、前記同様なスタートアップ回路1をもつ自己バイアス型定電流源2と電圧比較回路CMP及びインバータ回路INVから構成される。つまり、前記図1や図3の基準電圧生成部3が設けられない。
前記実施例の動作説明で述べたと同様に、外部電源電圧(Vext )が0Vの時は、スタートアップ回路1のカレントミラーMOSFETMP1,MN1もダイオード接続されたMOSFETMP2,MP3及びMP4,MP5もオフしている。外部電源電圧Vext が上昇するに従いカレントミラーMOSFETMP1はオフであっても電流注入MOSFETMP6のゲート電位が低いため電流注入MOSFETMP6がオンしノードnbisの電位が外部電源電圧Vext まで上昇する。カレントミラーMOSFETMN1もオフであるがダイオード接続されたMOSFETMP4,MP5が外部電源電圧Vext の上昇に従いオンするため電流注入MOSFETMN2のゲート電位も上昇しノードpbisの電位が回路の接地電位VSSまで下がる。したがって、自己バイアス型定電流源2に起動がかかる。
外部電源電圧Vext が更に高くなると、カレントミラーMOSFETMP1,MN1がオンすることで、電流注入MOSFETMP6及びMN2はオフとなる方向に働く。したがって、図6の特性図に示すように、ノードpbisとnbisのクロスポイントが必ず存在するが、外部電源電圧Vext で動作するPチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETのそれぞれしきい値の和2Vthとほぼ同じである。このクロスポイントを電圧比較回路CMPで比較することで前記同様にインバータ回路INVを通してパワーオンリセット信号rstを発生させる。つまり、外部電源電圧Vext がクロスポイントを超えて高くなると、を電圧比較回路CMPの出力信号がハイレベルとなり、前記同様にインバータ回路INVの出力信号がロウレベルとなってパワーオンリセット信号rstをロウレベルとしてリセット状態を解除させる。
図7には、この発明に係る電源検出回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。この実施例は、前記図1の電源電圧検出回路VINTDETの回路を応用して外部電源電圧検出回路VEXTDETを構成するものである。つまり、前記図1の電圧比較回路CMPに入力される入力電圧として、図1の内部電源電圧Vint に代えて、ダイオード接続されたPチャネルMOSFETMP13、MP14、MP15、MP16から構成された分圧回路で外部電源電圧Vext を分圧した分圧電圧Vext/n を形成して前記基準電圧生成部3で形成された温度依存性が比較的フラットな基準電圧Vthref (約1.0V〜1.2V付近)とを比較することで外部電源電圧Vext の上昇及び下降を検知しパワーオンリセット信号rstを発生させる。基準電圧Vthref と分圧電圧Vext/n との関係で、検出したい外部電源電圧Vext の電圧が設定される。
図8には、この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例の概略ブロック図が示されている。異電位である外部電源電圧Vext と内部電源電圧Vint をもつ半導体集積回路装置LSIに、外部電源電圧検出回路VEXTDET及び内部電源電圧検出回路VINTDETが搭載される。上記外部電源電圧検出回路VEXTDETは、前記図5又は図7に示したような回路で構成される。上記内部電源電圧検出回路VINTDETは、前記図1、図3又は図4に示したような回路で構成される。
半導体集積回路装置LSIのチップ外周に沿って入力/出力回路IOBが配置される。この入力/出力回路IOBは、外部電源電圧Vext で動作する。半導体集積回路装置LSIの内部には、内部回路として中央処理装置(マイクロプロセッサ又は制御論理回路)CPUと、メモリRAMが設けられる。これらのCPU、RAMは、内部電源電圧Vint で動作するようにされる。これら内部電源電圧Vint で動作する回路エリアは、ハッチングで示している。上記CPUとRAMとの間の信号S4は、上記内部電源電圧Vint に対応した信号レベルにされる。RAMと入力/出力回路IOBとの間の信号授受は、レベルシフト回路LS1を通して行われる。
RAM側信号S0は、レベルシフト回路LS1を通して内部電源電圧Vint に対応した信号振幅が外部電源電圧Vext に対応した信号振幅S1に変換して伝えられる。逆に、入力/出力回路IOB側の信号S1は、レベルシフト回路LS1を通して内部電源電圧Vint に対応した信号振幅S0に変換して伝えられる。同様に、CPU側信号S2は、レベルシフト回路LS2を通して内部電源電圧Vint に対応した信号振幅が外部電源電圧Vext に対応した信号振幅S3に変換して伝えられる。逆に、入力/出力回路IOB側の信号S3は、レベルシフト回路LS2を通して内部電源電圧Vint に対応した信号振幅S2に変換して伝えられる。上記レベルシフト回路LS1とLS2は、内部電源電圧Vint と外部電源電圧Vext により動作するようにされる。上記レベルシフト回路LS1,LS2と入力/出力回路IOBとにより、前記入出力回路I/Oが構成される。
外部電源電圧検出回路VEXTDETは、半導体集積回路装置LSIの外部電源電圧Vext で動作する回路が配置される領域に置かれ、内部電源電圧検出回路VINTDETは、内部電源電圧Vint で動作する回路が配置される領域に置かれる。これらの出力信号rst−in及びrst−exを制御論理(OR回路等)で処理して形成されたパワーオンリセット信号rstをレベルシフト回路LSに供給して、前記不定レベルが生じないように回路ノードを固定化するのに使用している。
図9には、図8の半導体集積回路装置の動作を説明するための波形図が示されている。外部電源電圧Vext は、例えば3.3Vにされ、内部電源電圧Vint は、例えば1.5Vにされる。この例では、約1.0のような基準電圧Vthref に内部電源電圧Vint に到達するまでの間リセット信号rstがハイレベルとなり、レベルシフト回路LS1,LS2の回路ノードが前記不定レベルとならないような固定レベルにされて貫通電流の発生が防止される。
図10には、図8の半導体集積回路装置の他の動作を説明するための波形図が示されている。図8の半導体集積回路装置では、外部電源電圧検出回路VEXTDETと内部電源電圧Vint が設けられている。したがって、同図にaで示した時間帯において、異常動作として発生する電源の瞬断により、外部電源電圧Vext が低下するが、安定化又は寄生容量の影響で内部電源電圧Vint がそのままの電圧を維持した場合にも、外部電源電圧Vext の低下に対応して外部電源電圧検出回路VEXTDETが検出信号rst−exを形成するので、制御論理を通してパワーオンリセット信号rstが形成されてレベルシフト回路LS1,LS2の固定化が可能となる。
図11には、この発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例の概略ブロック図が示されている。この実施例では、異電位である外部電源電圧Vext と前記CPU用の内部電源電圧Vint2と前記メモリRAM用の内部電源電圧Vint1をもつ半導体集積回路装置LSIに、外部電源電圧検出回路VEXTDET及び内部電源電圧検知回路VINTDET1及び内部電源電圧検知回路VINTDET2が設けられる。この実施例では、前記メモリRAM用の内部電源電圧Vint1と前記CPU用の内部電源電圧Vint2とが独立して供給される。これに応じて、上記のように2つの内部電源電圧検知回路VINTDET1と2が設けられる。この半導体集積回路装置LSIは例えば内部電源遮断機能を持ち、スタンバイ時にはCPUのリーク電流を抑制するため内部電源電圧Vint2の供給を停止する。これに対して、データ保持のために内部電源電圧Vint1のみ供給することが可能にされる。なお内部電源電圧Vint2の遮断時には、RAMとCPU間の信号が不定となるため、クリンチ回路により信号が所望の信号レベルに固定される。
外部電源電圧検出回路VEXTDETは、半導体集積回路装置LSIの外部電源電圧Vext で動作する回路が配置される領域に置かれ、内部電源電圧検出回路VINTDET2は、CPU用の内部電源電圧Vint2で動作する回路が配置される領域に置かれる。内部電源電圧検出回路VINTDET1は、RAM用の内部電源電圧Vint1で動作する回路が配置される領域に置かれる。これらの外部電源電圧検出回路VEXTDET及び内部電源電圧検出回路VINTDET1,2の出力信号rst−ex及びrst−in1,rst−in2を制御論理(OR回路等)で論理処理してパワーオンリセット信号rstが形成され、レベルシフト回路LS1,LS2に固定及びクリンチ回路の不定レベルの固定化に使用される。
図12には、図11の半導体集積回路装置の動作を説明するための波形図が示されている。スタンバイ時にCPUのリーク電流を抑制するため内部電源電圧Vint2の供給を停止されたときには、内部電源電圧検出回路VINTDET2により形成された出力信号rst−in2に基づきリセット信号rstが形成される。これにより、CPUのみの電源電圧Vint2が遮断されたとき、及び再投入されたときにリセット信号rstが形成されてレベルシフト回路LS1,LS2に固定及びクリンチ回路の不定レベルの固定化が行われる。
図13には、図11の半導体集積回路装置の他の動作を説明するための波形図が示されている。同図にaで示した時間帯において、異常動作として発生する電源の瞬断により、外部電源電圧Vext が低下するが、安定化又は寄生容量の影響で内部電源電圧Vint1, Vint2がそのままの電圧を維持した場合にも、外部電源電圧Vext の低下に対応して外部電源電圧検出回路VEXTDETが検出信号rst−exを形成するので、制御論理を通してパワーオンリセット信号rstが形成されてレベルシフト回路LS1,LS2の固定化が可能となる。
図14には、この発明に係る半導体集積回路装置に用いられるレベルシフト回路LSと出力回路OBの一実施例の回路図が示されている。レベルシフト回路LSは、外部電源電圧Vext で動作する回路部分と、内部電源電圧Vint で動作する回路部分からなる。上記内部電源電圧Vint で動作する回路部分としては、Vint で動作するPチャネルMOSFETMP26とNチャネルMOSFETMN24からなるCMOSインバータ回路である。このCMOSインバータ回路(MP26,MN24)は、Vint レベルの入力信号inの反転信号を形成する。それ故、Vint レベルの入力信号inを形成する内部回路で上記入力信号inの反転信号が存在すれば省略可能である。
上記入力信号inは、PチャネルMOSFETMP20とNチャネルMOSFETMN20のゲートに供給される。上記NチャネルMOSFETMN20のソースには、回路の接地電位が供給される。上記PチャネルMOSFETMP20のソースと外部電源電圧Vext との間にはPチャネルMOSFETMP21が設けられる。上記入力信号inは、上記CMOSインバータ回路で反転されて、PチャネルMOSFETMP22とNチャネルMOSFETMN22のゲートに供給される。上記NチャネルMOSFETMN22のソースには、回路の接地電位が供給される。上記PチャネルMOSFETMP22のソースと外部電源電圧Vext との間にはPチャネルMOSFETMP23が設けられる。上記PチャネルMOSFETMP21のゲートは、上記MOSFETMP22,MN22のドレインと接続され、上記PチャネルMOSFETMP23のゲートは、上記MOSFETMP20,MN20のドレインと接続されてラッチ回路を構成する。
上記ラッチ回路の一方の入出力であるPチャネルMOSFETMP23のゲートと、PチャネルMOSFETMP20とNチャネルMOSFETMN20のドレインとの接続ノードと回路の接地電位との間にNチャネルMOSFETMN21が設けられる。また、上記ラッチ回路の他方の入出力であるPチャネルMOSFETMP21のゲートと、PチャネルMOSFETMP22とNチャネルMOSFETMN22のドレインとの接続ノードと外部電源電圧Vext との間にPチャネルMOSFETMN24が設けられる。前記パワーオンリセット信号rstは、上記NチャネルMOSFETMN21のゲートに伝えられる。上記前記パワーオンリセット信号rstは、インバータ回路INV1を通して反転されて上記PチャネルMOSFETMP24のゲートに伝えられる。
出力回路OBは、次の回路により構成される。上記レベルシフト回路の出力信号LSout を受けるインバータ回路INV2と、その出力信号を反転するインバータ回路INV3により相補信号が形成される。上記インバータ回路INV2の出力信号は、駆動回路としてのインバータ回路INV5を通してNチャネル出力MOSFETMN23のゲートに伝えられる。上記インバータ回路INV3の出力信号は、駆動回路としてのインバータ回路INV4を通してPチャネル出力MOSFETMP25のゲートに伝えられる。上記出力MOSFETMP23のソースは回路の接地電位が与えられ、ドレインが前記外部端子TEXに接続されるパッドPADと接続される。上記出力MOSFETMP25のソースは外部電源電圧Vext が与えられ、ドレインが前記外部端子TEXに接続されるパッドPADと接続される。
上記レベルシフト回路LS及び出力回路OBを構成するMOSFETは、上記内部電源電圧Vint で動作するPチャネルMOSFETMP26、NチャネルMOSFETMN24を除いて外部電源電圧Vext に対応した高耐圧MOSFETで構成される。
この実施例では、入力信号inが電位不定のときには、前記外部電源電圧検出回路VEXTDET又は内部電源電圧検出回路VINTDETによりリセット信号rstがハイレベルとなり、MOSFETMN21をオン状態にしてPチャネルMOSFETMP23をオン状態にする。また、リセット信号rstのハイレベルに対応してインバータ回路(MP26,MN24)の出力信号がロウレベルとなり、PチャネルMOSFETMP24をオン状態にしてPチャネルMOSFETMP21をオフ状態にする。この結果、レベルシフト回路LSの出力信号LSout が外部電源電圧Vext に対応したハイレベルに固定されて、出力回路OBに中間レベルが供給されることがなく、上記レベルシフト回路LS自体及び出力回路IBでの前記図16に示したような貫通電流を防止することができる。
図15には、この発明に係る半導体集積回路装置に用いられる電源電圧検出回路の一実施例の回路図が示されている。同図は、前記図5に対応した電圧比較回路CMPの具体的回路が示されている。この電圧比較回路CMPは、他の電源電圧検出回路VINTDETの電圧比較回路あるいは半導体集積回路装置に形成されるオペアンプとして利用することができる。
差動形態のNチャネルMOSFETMN6とMN7の共通ソースと回路の接地電位との間に動作電流を形成する電流源としてのNチャネルMOSFETMN10が設けられる。このMOSFETMN10のゲートは、前記自己バイアス型定電流源2のノードnbisが供給されてカレントミラー形態にされる。上記一方の差動MOSFETMN6のドレインと電源電圧Vext との間には、PチャネルMOSFETMP20とMP21で構成されたカレントミラー回路が設けられる。上記MOSFETM21のドレインと回路の接地電位との間には、NチャネルMOSFETMN8とMN9で構成されたカレントミラー回路が設けられる。上記他方の差動MOSFETMN7のドレインと電源電圧Vext との間には、PチャネルMOSFETMP22とMP23で構成されたカレントミラー回路が設けられる。そして、上記PチャネルMOSFETMP23のドレインとNチャネルMOSFETMN9のドレインが接続されて電源電圧Vext と回路の接地電位までのフル振幅が可能な出力信号が形成される。この出力信号は、インバータ回路INVを通して反転されて上記パワーオンリセット信号rstが形成される。
正常動作として行なわれる電源の投入及び遮断時や異常動作として発生する電源の瞬断時において、半導体集積回路装置LSI内部で貫通電流が発生することが防止される。このような貫通電流を全て防止するには、レベルシフト回路LSの入力側である内部電源電圧Vint で動作する論理回路等の内部状態が飽和領域から線形領域に遷移することで確定する電圧レベル2Vth−in(内部回路用CMOSのNチャネルMOSFETまたはPチャネルMOSFETのしきい値電圧の和:例えば約0.4V)以上の電圧レベルからレベルシフト回路LSの出力側である外部電源電圧Vext で動作する論理回路等の内部状態が飽和領域から線形領域に遷移することで確定する電圧レベル2Vth−ex(IOB回路用CMOSのNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETのそれぞれしきい値電圧の和:例えば約0.8V)異常までパワーオンリセット信号rstでレベルシフタの出力を固定すれば良い。
前記実施例の内部電源電圧検知回路VINTDETは、電圧レベル2Vth−inかつ2Vth−ex以上の基準電圧Vthref (例えば約1.0V)と内部電源電圧Vint を電圧比較回路CMPで比較してパワーオンリセット信号rstを生成する。つまり、PチャネルMOSFETMP7,MP8とNチャネルMOSFETMN3,MN4のカレントミラー回路をそれぞれ1段(Vth分)縦積みにした自己バイアス型定電流源3よりミラーした定電流を用いて基準電圧生成部3により温度依存性が比較的フラットな基準電圧Vthref (約1.0V〜1.2V付近)を生成し、内部電源電圧Vint と比較するものである。そして、電源電圧Vext が基準電圧Vthref 以上の場合は、常に正常動作が可能であるが、基準電圧Vthref 以下の場合は、自己バイアス型定電流源2のスタートアップ回路1の特性を利用し、Vthref ≒Vext とすることで電圧比較回路CMPに内部電源電圧Vint は立ち上がっていないと判断させて、パワーオンリセット信号rstを確実に形成することができるものである。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、内部電源電圧Vint は、外部端子から供給されるの他に上記外部電源電圧Vext を内部で降圧したものであってもよい。この降圧電圧を形成するために上記基準電圧Vthref を利用するものであってもよい。パワーオンリセット信号rstは、前記内部の不定レベルによる貫通電流を防止するもの他、内部回路の初期値、例えばレジスタやラッチ回路の初期値を設定するもの等電源電圧検出信号として広く利用することができる。この発明は、電源電圧検出回路を有する半導体集積回路装置(例:マイコン、システムLSI等)に広く利用することができる。
この発明に係る電源検出回路の一実施例を示す回路図である。 図1の電源検出回路の動作を説明するための特性図である。 この発明に係る電源検出回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係る電源検出回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係る電源検出回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 図5の電源検出回路の動作を説明するための特性図である。 この発明に係る電源検出回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例を示す概略ブロック図である。 図8の半導体集積回路装置の動作を説明するための波形図である。 図8の半導体集積回路装置の他の動作を説明するための波形図である。 この発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例を示す概略ブロック図である。 図11の半導体集積回路装置の動作を説明するための波形図である。 図11の半導体集積回路装置の他の動作を説明するための波形図である。 この発明に係る半導体集積回路装置に用いられるレベルシフト回路LSと出力回路OBの一実施例を示す回路図である。 この発明に係る半導体集積回路装置に用いられる電源電圧検出回路の一実施例を示す具体的回路図である。 本発明に先立って検討されたレベルシフト回路LSと出力回路OBの回路図である。 本発明に先立って検討されたパワーオンリセット回路の回路図である。
符号の説明
1…スタートアップ回路、2…自己バイアス型定電流源、3…基準電圧生成部、4…分圧回路、5…バンドギャップレファレンス回路、LS…レベルシフト回路、OB…出力回路、IOB…入力/出力回路、I/O…入出力回路、CMP…電圧比較回路、INV,INV1〜INV5…インバータ回路、MP1〜MP39…PチャネルMOSFET、MN1〜MN31…NチャネルMOSFET、T1〜T3…バイポーラトランジスタ、VINTDET…内部電源電圧検出回路、VEXTDET…外部電源電圧検出回路、RAM…メモリ、CPU…中央処理装置、LOG…内部回路、TEX…外部端子。

Claims (12)

  1. 第1電源電圧で動作する第1回路と、
    上記第1電源電圧より低い第2電源電圧で動作する第2回路と、
    上記第1電源電圧で動作するスタートアップ回路と、
    上記第1電源電圧で動作する自己バイアス型定電流源と、
    上記第1電源電圧で動作し、上記自己バイアス型定電流源で形成された定電流を用いて基準電圧を形成する基準電圧生成部と、
    上記第1電源電圧で動作し、上記基準電圧と上記第2電源電圧に対応した電圧とを受けて電源検出信号を形成する電圧比較回路とを有し、
    上記自己バイアス型定電流源は、
    ダイオード形態にされた第1トランジスタと、
    上記第1トランジスタのしきい値電圧より小さなしきい値電圧を持つようにされた第2トランジスタと、
    上記第2トランジスタに流れる電流を受けて、上記第1トランジスタに流れる電流を形成する電流ミラー回路と、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧に対応した定電流を上記第2トランジスタに流す第1抵抗素子とを有し、
    上記基準電圧生成部は、
    上記自己バイアス型定電流源の電流ミラー回路と電流ミラー形態にされた第3トランジスタと、
    上記第3トランジスタの定電流が供給されて上記基準電圧を形成する第2抵抗素子とを有し、
    上記スタートアップ回路は、
    上記第1電源電圧が上記基準電圧以下の所定電圧に到達するまでの間上記第1トランジスタ又は第2トランジスタに起動電流が流れるような起動電圧を上記自己バイアス型定電流源に対して供給し、上記基準電圧が上記第1電源電圧に対応した電圧となるような制御電圧を上記基準電圧生成部に対して供給し、
    上記第1電源電圧が上記所定電圧に到達すると、上記自己バイアス型定電流源に対する上記起動電圧及び上記基準電圧生成部に対する上記制御電圧の供給を停止する半導体集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧は、上記第1トランジスタと第2トランジスタに流れる電流の電流密度比に対応したバンドギャップ電圧を利用する半導体集積回路装置。
  3. 請求項2において、
    上記第1乃至第3トランジスタはMOSFETであり、
    上記第2抵抗素子は、線形動作するMOSFETと飽和動作するMOSFETの直列回路を含む半導体集積回路装置。
  4. 請求項3において、
    上記電流ミラー回路は、PチャネルMOSFETで構成され、
    上記第1、第2トランジスタは、NチャネルMOSFETであり、
    上記3トランジスタは、上記電流ミラー回路の出力側PチャネルMOSFETとゲート及びドレインが共通接続されたPチャネルMOSFETであり、
    上記線形動作するMOSFETは、ゲートに回路の接地電位が供給され、基板ゲートに上記基準電圧が供給されたPチャネルMOSFETであり、
    上記飽和動作するMOSFETは、ゲート及びドレインに回路の接地電位が供給されたPチャネルMOSFETである半導体集積回路装置。
  5. 請求項3において、
    上記電流ミラー回路は、PチャネルMOSFETで構成され、
    上記第1、第2トランジスタは、NチャネルMOSFETであり、
    上記3トランジスタは、上記第1トランジスタと電流ミラー形態にされたNチャネルMOSFETであり、
    上記線形動作するMOSFETは、ゲートに回路の接地電位が供給され、基板ゲートに上記基準電圧が供給されたPチャネルMOSFETであり、
    上記飽和動作するMOSFETは、ゲートに回路の接地電位が供給され、ソースに上記第1電源電圧が供給されたPチャネルMOSFETである半導体集積回路装置。
  6. 請求項5において、
    上記第1回路は、
    上記第2回路で形成された信号を受けて、上記第1電源電圧に対応した信号振幅に変換するレベル変換回路と、このレベル変換回路の出力信号を外部端子に出力する出力回路とを有し、
    上記電圧検出信号は、上記レベル変換回路の出力信号を上記第1電源電圧又は回路の接地電位に固定するMOSFETをオン状態にする半導体集積回路装置。
  7. 第1電源電圧で動作するスタートアップ回路と、
    上記第1電源電圧で動作する自己バイアス型定電流源と、
    上記第1電源電圧で動作して電源検出信号を形成する電圧比較回路とを有し、
    上記自己バイアス型定電流源は、
    ダイオード形態にされた第1トランジスタと、
    上記第1トランジスタのしきい値電圧より小さなしきい値電圧を持つようにされた第2トランジスタと、
    上記第2トランジスタに流れる電流を受けて、上記第1トランジスタに流れる電流を形成する電流ミラー回路と、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧に対応した定電流を上記第2トランジスタに流す第1抵抗素子とを有し、
    上記電圧比較回路は、
    上記自己バイアス型定電流源で形成された定電流を動作電流とする差動増幅回路を有し、
    上記差動増幅回路の差動入力には、上記電流ミラー回路に供給されるバイアス電圧と上記第1トランジスタに供給されるバイアス電圧とが供給され、
    上記スタートアップ回路は、
    上記第1電源電圧が所定電圧に到達するまでの間上記第1トランジスタ又は第2トランジスタに起動電流が流れるような起動電圧を上記自己バイアス型定電流源に対して供給し、
    上記第1電源電圧が所定電圧に到達すると、上記自己バイアス型定電流源に対する上記起動電圧の供給を停止するする半導体集積回路装置。
    請求項5において、
  8. 請求項7において、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧は、上記第1トランジスタと第2トランジスタに流れる電流の電流密度比に対応したバンドギャップ電圧を利用する半導体集積回路装置。
  9. 請求項8において、
    上記電流ミラー回路及び上記第1及び第2トランジスタはMOSFETで構成される半導体集積回路装置。
  10. 上記第1電源電圧で動作するスタートアップ回路と、
    上記第1電源電圧で動作する自己バイアス型定電流源と、
    上記第1電源電圧で動作し、上記自己バイアス型定電流源で形成された定電流を用いて基準電圧を形成する基準電圧生成部と、
    上記第1電源電圧で動作し、上記基準電圧と上記第1電源電圧の分圧電圧とを受けて電源検出信号を形成する電圧比較回路とを有し、
    上記自己バイアス型定電流源は、
    ダイオード形態にされた第1トランジスタと、
    上記第1トランジスタのしきい値電圧より小さなしきい値電圧を持つようにされた第2トランジスタと、
    上記第2トランジスタに流れる電流を受けて、上記第1トランジスタに流れる電流を形成する電流ミラー回路と、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧に対応した定電流を上記第2トランジスタに流す第1抵抗素子とを有し、
    上記基準電圧生成部は、
    上記自己バイアス型定電流源の電流ミラー回路と電流ミラー形態にされた第3トランジスタと、
    上記第3トランジスタの定電流が供給されて上記基準電圧を形成する第2抵抗素子とを有し、
    上記スタートアップ回路は、
    上記第1電源電圧が上記基準電圧以下の所定電圧に到達するまでの間上記第1トランジスタ又は第2トランジスタに起動電流が流れるような起動電圧を上記自己バイアス型定電流源に対して供給し、上記基準電圧が上記第1電源電圧に対応した電圧となるような制御電圧を上記基準電圧生成部に対して供給し、
    上記第1電源電圧が上記所定電圧に到達すると、上記自己バイアス型定電流源に対する上記起動電圧及び上記基準電圧生成部に対する上記制御電圧の供給を停止するする半導体集積回路装置。
  11. 請求項10において、
    上記第1トランジスタと第2トランジスタのしきい値電圧の差電圧は、上記第1トランジスタと第2トランジスタに流れる電流の電流密度比に対応したバンドギャップ電圧を利用する半導体集積回路装置。
  12. 請求項11において、
    上記電流ミラー回路及び上記第1乃至第3トランジスタはMOSFETで構成される半導体集積回路装置。
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