JP2008047948A - 放送受信装置 - Google Patents

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淳 伊藤
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Abstract

【課題】周波数誤差変化量を監視し、周波数誤差変化量が大きい場合に制御ゲインを高く、周波数誤差変化量が小さい場合に制御ゲインを低く設定して周波数変動の追従性を高め、受信状態を良好に維持する。
【解決手段】放送受信装置を、基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成する放送受信手段(チューナ2)と、中間周波数信号の所定時間当たりの周波数誤差変化量を監視し、周波数誤差変化量に応じて制御ゲインを割り当て、基準発振周波数信号の変化に追随させる周波数制御手段(OFDMデコーダ3および主制御装置5)と、により構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、地上波デジタル放送テレビ受信機等に用いて好適な、放送受信装置に関するものである。
従来、上記した放送受信装置において、周囲温度を判定して基準周波数の温度特性(誤差)を補償するものや、温度に対して学習機能を持つものがあった。
しかしながら、これらの放送受信装置は、その温度での動作中の定常的な周波数誤差を補償するものであったため、発振周波数が所定範囲に収まった後の周波数誤差は小さく抑えられるが、電源投入直後において、その温度による周波数誤差を含んだ周波数に至るまでの周波数変動が考慮されていない。したがって、周波数変動が所定範囲に収まるまでは周波数誤差が生じ、結果的に放送受信装置にエラーが発生し、結果的に安定した受信ができるまでの時間が遅くなるといった問題があった。
図14は、従来の放送受信装置における、通常受信時、常温起動時、低温・高音受信時の周波数追従特性図を示している。図14において、横軸に時間(t)、縦軸に基準周波数(破線)および周波数誤差(実線)が目盛られている。
通常受信時、基準周波数信号を生成する発振器(例えば、VCXO)は、発振器そのものが制御値を一定としながらもある範囲で安定しており、自動周波数制御(AFC)により発振周波数は一定となる。この状態では上記したエラー発生がない範囲である。また、常温起動時は、起動直後に発振周波数が多少変化するものの、短時間で安定し、AFCによりエラー発生がない範囲に収束される。
一方、低温・高温起動時は、起動直後に発振周波数が急峻に変化する。この場合、AFCによっても制御が追従できず、したがって発振周波数の変化が小さくなるまで待機時間を要する。したがって結果的に安定受信までの時間が常温に比較して遅くなる。
従来、上記した問題解決のために、周波数誤差に応じた補正信号を周波数変換部へ出力し、周波数変換部でその周波数誤差を補正する制御ループを持つAFC(自動周波数制御)により初期制御ゲインを高く設定し、測定された周波数誤差信号にしたがい周波数制御ゲインを徐々に低くする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−530985号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術によれば、周波数誤差測定値から周波数制御ゲインを決定するため、周波数誤差が大きい場合にその周波数制御ゲインが過大となり、逆方向の周波数誤差を生じることになる。
また、特許文献1に開示された技術によれば、AFC制御ループを収束させるため、上記のように逆方向へ転じたことで過大ゲインと判定し、周波数制御ゲインを減少させて徐々に適正値へ近づける。しかしながら、周波数誤差信号の瞬時値により制御を行うため、誤差信号取得のタイミングによっては周波数制御ゲインが過大、もしくは過小となり、したがって、周波数誤差は依然として補正されないことになり、結果的に周波数変化に追従出来ず、受信困難に陥ることがある。
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、周波数誤差変化量を監視し、この周波数誤差変化量が大きい場合に周波数制御ゲインを高く設定し、周波数誤差変化量が小さい場合に周波数制御ゲインを低く設定することで、周波数変動の追従性を高め、受信状態を良好に維持することのできる放送受信装置を得ることを目的とする。
この発明にかかわる放送受信装置は、基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成する放送受信手段と、中間周波数信号の所定時間当たりの周波数誤差変化量を監視し、この周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを割り当て、基準周波数信号の変化に追随させる周波数制御手段と、を備えたものである。
この発明にかかわる放送受信装置は、基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成するチューナと、中間周波数信号を直交変調し、同相信号成分と直交信号成分に変換して出力するとともに、同相信号成分と直交信号成分から、中間周波数信号と基準周波数信号との周波数誤差を検出して出力する直交変調デコーダと、所定時間あたりの周波数誤差変化量を演算し、直交変調デコーダを制御して変化量に応じた周波数制御ゲインを割り当て、基準周波数信号の変化に追随させる主制装置と、割り当てられた周波数制御ゲインに基づきフィードバック制御され、直交変調デコーダにより再度変換出力される前記周波数誤差が補正された同相信号成分と直交信号成分とから符号化データを再生する符号再生装置と、を備えたものである。
この発明にかかわる放送受信装置は、基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成するチューナと、中間周波数信号を直交変調し、同相信号成分と直交信号成分とに変換して出力するとともに、同相信号成分と直交信号成分から、中間周波数信号と基準周波数信号との周波数誤差を検出し、所定時間あたりの周波数誤差変化量を演算し、変化量に応じた周波数制御ゲインを割り当て、基準発振周波数信号の変化に追随させる直交変調デコーダと、割り当てられた周波数制御ゲインによりフィードバック制御され、直交変調デコーダから再度変換出力される周波数誤差が補正された同相信号成分と直交信号成分から符号化データを再生する符号再生装置と、を備えたものである。
この発明によれば、周波数制御手段が、周波数誤差変化量を監視し、この周波数誤差変化量が大きい場合に周波数制御ゲインを高く設定し、周波数誤差変化量が小さい場合に周波数制御ゲインを低く設定することで、周波数変動の追従性を高め、放送受信装置の受信状態を良好に維持することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、放送受信装置として、デジタル放送受信装置が例示されている。
図1に示す放送受信装置は、受信アンテナ1と、チューナ2と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)デコーダ3と、MPEG(Moving Picture Element Group)デコーダ4と、主制御装置5と、温度センサ6と、テーブルメモリ7とから構成される。
図1において、受信アンテナ1を介して受信される放送波は、放送受信手段としてのチューナ2で所望の中間周波数(IF)にダウンコンバートされる。このIF信号は、OFDMデコーダ3に入力される。ここで、IF信号は、チューナ2に内蔵される、例えば、VCXO(電圧制御水晶発振器)により生成される基準周波数信号により放送波の受信周波数に対応した信号である。したがって、チューナ2は、基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成する放送受信手段として動作する。
OFDMデコーダ3は、上記により入力されるIF信号をOFDM復調し、MPEGトランスストリーム(TS)を生成して符号再生装置としてのMPEGデコーダ4へ出力する。OFDMデコーダ3はまた、後述するように、IF信号を直交変調し、同相信号成分(I)と直交信号成分(Q)に変換して出力するとともに、このI信号成分とQ信号成分とから、IF信号と基準周波数信号との周波数誤差を検出して主制御装置5へ出力する。
主制御装置5は、OFDMデコーダ3によって出力されるI信号成分とQ信号成分とから所定時間あたりの周波数誤差変化量を演算し、OFDMデコーダ3を制御してその変化量に応じた周波数制御ゲインを割り当ててAFC制御を行い、VCXOによる基準周波数信号の変化に追随させる。このことにより、チューナ1のダウンコンバートに用いるVCXO、あるいはOFDMデコーダ3のVCXOにより出力される基準周波数信号が正確に放送波に合致した周波数となり、周波数誤差がない状態とすることでOFDMデコーダ3による復調結果をエラーのない状態に設定できる。
このため、主制御装置5は、OFDMデコーダ3と協働して、中間周波数信号の所定時間当たりの周波数誤差変化量を監視し、当該周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを割り当て、基準周波数信号の変化に追随させる周波数制御手段として動作する。
なお、主制御装置5は、C/N(Carrier to Noise Ratio)測定、ビタビ復調でのエラー測定も行い、信号精度を観測可能である。これらについては従来周知であり、この発明とは直接関係しないため詳細な説明は省略する。また、OFDM復調部30は、ハードワイヤド構成であってもデジタル領域での演算である場合があり、いずれを使用しても構わない。また、上記したように、OFDMデコーダ3内蔵のVCXOを可変とする場合や、チューナ2内蔵のVCXOを可変とする場合もある。
MPEGデコーダ4は、主制御装置5によって割り当てられた制御ゲインによりフィードバック(帰還)制御され、OFDMデコーダ4から再度変換出力される周波数誤差が補正されたI信号成分とQ信号成分とから符号化データを再生する。なお、温度センサ6は、放送受信装置の周囲温度を計測して主制御装置5へ出力する。
また、テーブルメモリ7には、後述する、周波数誤差変化量と周波数制御ゲインとの対応関係、あるいは、温度と周波数誤差変化量を演算する際に使用される所定時間情報が対で記憶されるほか、制御ゲイン係数パラメータ、あるいは温度係数パラメータ等、各種制御データが、工場出荷時に初期値として書き込まれており、また、使用段階で書き換え可能な、例えばフラッシュメモリで構成されるものとする。
図2は、図1に示すOFDMデコーダ3、および主制御装置5周辺の詳細な構成を説明するために引用したブロック図である。
図2において、OFDMデコーダ3は、OFDM変調部30と、周波数誤差検出部31と、AFC(Automatic Frequency Control)制御部32と、OFDM合成部33とにより構成される。また、主制御装置5は、周波数誤差変化量演算部50と、周波数制御ゲイン割り当て制御部51とにより構成される。
OFDM変調部30は、例えば、VCXOにより生成出力される基準周波数信号により、入力されるIF信号を直交変調し、ベースバンド信号の同相信号成分Iと、直交信号成分Qとに変換して周波数誤差検出部31へ出力する。
周波数誤差検出部31は、入力されたI信号成分とQ信号成分とからIF信号と基準周波数信号との周波数誤差、すなわち、図示せぬ基地局と放送受信装置との周波数誤差(定常位相誤差)を検出した後、主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、所定時間当たりの周波数誤差変化量(傾き)を演算して周波数制御ゲイン割り当て制御部51を制御する。なお、周波数制御ゲイン割り当て制御部51には、テーブルメモリ7が接続されており、テーブルメモリ7には、後述する、周波数制御ゲインテーブルあるいは周波数制御ゲイン係数パラメータが保持されている。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51は、周波数誤差変化量演算部50により出力される変化量に応じた周波数制御ゲインを設定し、OFDMデコーダ3のAFC制御部32を制御してOFDM復調部30内蔵のVCXOによる基準周波数信号の変動に追随させる。
AFC制御部32は、主制御装置5の周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割り当てられた周波数制御ゲインにしたがい、図示せぬD/A(Digital/Analog)変換器経由でOFDM変調部30が内蔵するVCXOの通常ゲインもしくは起動時ゲイン(いずれも周波数制御ゲイン)による電圧制御を行う。
すなわち、AFC制御部32は、周波数誤差検出部31で検出された誤差情報に基づきOFDM復調部30が使用する基準周波数を誤差変化量が少なくなるように補正し、誤差変化量を最小に抑えるような制御信号をOFDM復調部30にフィードバックする。この閉ループ制御は通常AFCループと呼ばれる。このことにより、ODFM復調部30から出力される、先の周波数誤差が補正されたI信号成分とQ信号成分とがOFDM合成部33へ供給され、このOFDM合成部33にてTSストリームを生成し、MPEGデコーダ4へ出力する。
図3は、この発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の動作原理を説明するために引用した図である。図3において、横軸に時間(t)、縦軸に基準周波数(破線)および周波数誤差量(実線)が目盛られている。
以下、図3を参照しながらこの発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の動作原理について説明する。
ところで、上記した背景技術の項目で説明した問題は、AFC制御ゲイン(時定数)が影響するものである。すなわち、AFC制御ゲインは、通常受信時に合わせて設定されており、一時的な周波数変動や受信局の変更による周波数変動に対しては、過剰制御による発振を行わないように比較的低いゲイン(変動に対して緩やかな追従)が設定される。したがって、急激な周波数変化に追随できなかった。
これに対し、この発明の実施の形態1によれば、図3に示されるように、所定時間あたりの基準周波数誤差変化量(図3中、太い矢印で示す傾き)を演算し、変化量が大きい場合にAFC制御ゲインを通常ゲイン(第2の制御ゲイン)より大きな起動時ゲイン(第1の制御ゲイン)に変更することにより、急激な基準周波数に追従させている。図3中、ハッチングを付して示した部分は周波数制御ゲインを示す。図4に、上記した起動ゲイン(起動時に割当てられる周波数制御ゲイン)の設定動作がフローチャートで示されている。
図4のフローチャートにおいて、主制御装置5は、まず、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動し、デフォルトにしたがう通常ゲインを設定する(ステップST401)。このことにより、OFDMデコーダ3は、AFC制御部32でその通常ゲインに基づくAFC制御を実行し、OFDM変調部30のVCXOの電圧制御を行なう。
このとき、周波数誤差検出部31は、OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出する(ステップST402)。周波数誤差検出部31は、所定時間経過後(ステップST403“YES”)、再度、周波数誤差を検出し(ステップST404)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50は、OFDMデコーダ3の周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から所定時間当たりの周波数誤差変化量(傾き)を演算し(ステップST405)、その変化量が、あらかじめ定義された閾値より大きい場合は(ステップST406“YES”)、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動し、第1の周波数制御ゲインである起動ゲインを割り当て(ステップST407)、一方、閾値より小さい場合は(ステップST406“NO”)、第1の周波数制御ゲインより低い第2の周波数制御ゲインである通常ゲインを割り当て、AFCループを制御する(ステップST408)。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割当てられた周波数制御ゲインは、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定され、以降、ここで、設定された周波数制御ゲインに基づくAFCによるフィードバック制御が実行される。
上記したように、実施の形態1によれば、主制御装置5は、 周波数誤差変化量があらかじめ定義された閾値より大きい場合は第1の周波数制御ゲインを割り当て、また、閾値より小さい場合は第1の周波数制御ゲインより低い第2の周波数制御ゲインを割り当てる周波数制御手段として動作する。
このことにより、OFDMデコーダ3内蔵のVCXOによる周波数変動の追従性を高め、放送受信装置の受信状態を良好に維持することができる。
図5は、起動ゲイン設定にかかわる実施の形態1の変形例1の動作を示すフローチャートである。図4に示す実施の形態1との差異は、実施形態1が周波数制御ゲインを一義的に割当てたのに対し、ここでは、周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを段階的に割当てる構成としたことにある。
このため、所定時間当たりの周波数誤差変化量と周波数制御ゲインとの対応関係を周波数制御ゲインテーブルとして、あらかじめテーブルメモリ7に保持し、主制御装置5はテーブルメモリ7の周波数制御ゲインテーブルを参照して周波数制御ゲインを割当てる。
図6に、周波数制御ゲインテーブルのデータ構造の一例が示されている。図6に示されるように、周波数制御ゲインテーブルには、周波数誤差変化量(傾き)の大小に応じて周波数制御ゲインが設定されている。ここでは、起動ゲインは、その変動の程度に応じて+2〜−3までの複数のレベルを持つ(通常ゲインは1種類のみ)。
図5に示すフローチャートにおいて、通常ゲイン設定から所定時間当たりの周波数誤差変化量を判定するまで(ステップST401〜ST406)は、実施の形態1と同様である。ここでは、所定時間当たりの周波数誤差変化量を判定し、この変化量が閾値を超えていた場合に(ステップST406“YES”)、主制御装置5の制御ゲイン割当て制御部51は、テーブルメモリ7(制御ゲインテーブル)を参照し、周波数誤差変化量演算部50により出力される周波数誤差変化量に応じた周波数制御ゲイン(起動ゲイン)を取得し、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定する(ステップST501)。
そして、所定時間経過後(ステップST502“YES”)、周波数誤差検出部31は、再度OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出し(ステップST503)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から所定時間当たりの変化量(傾き)を算出して周波数制御ゲイン割当て制御部51へ出力し(ステップST504)、周波数制御ゲイン割当て制御部51は、その変化量に基づき、テーブルメモリ7(制御ゲインテーブル)を参照して割当てる周波数制御ゲインを、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に段階的に可変設定する。
周波数制御ゲイン割当て制御部51は、具体的に、以前と比較して変化量が減少した場合(ステップST505“減少”)は、制御ゲインを1段階減じ(ステップST506)、増加した場合(ステップST505“増大”)は、1段階増やし(ステップST507)、また、変化が無い場合(ステップST505“同等”)は何もしない。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割当てられた周波数制御ゲインは、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定され、ここで、設定された周波数制御ゲインに基づきAFCによるフィードバック制御が実行される。
上記のように段階的に制御ゲイン(起動ゲイン)を減じていき、最終的に通常ゲインに至るまで連続して繰り返される(ステップST508“YES”)。したがって、実施形態1の変形例1によれば、主制御装置5は、所定時間当たりの周波数誤差変化量と周波数制御ゲインとの対応関係が保持されたメモリ(テーブルメモリ7の制御ゲインテーブル)を参照し、周波数制御ゲインを段階的に割り当てる周波数制御手段として動作する。
図7は、起動ゲイン設定にかかわる実施の形態1の変形例2の動作を示すフローチャートである。図5、図6に示す変形例1との差異は、変形例1が起動ゲインを段階的に可変設定したのに対し、ここでは連続的(無段階)に可変設定したことにある。以下に詳細説明を行なう。
図7に示すフローチャートにおいて、通常ゲイン設定から所定時間当たりの周波数誤差変化量を判定するまで(ステップST401〜ST406)は、上記した実施の形態1ならびに変形例1と同様である。
ここでは、周波数誤差変化量を判定し(ステップST406)、この変化量が閾値を超えていた場合に(ステップST406“YES”)、周波数制御ゲイン割り当て制御部51は、所定時間当たりの周波数誤差変化量によって決まる係数パラメータ(傾き係数σ)をテーブルメモリ7から取得し、当該係数パラメータと先に設定済みの周波数制御ゲイン(ここでは通常ゲイン)とを乗算し、乗算の結果得られる周波数制御ゲインを起動ゲインとして割り当て、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定する(ステップST701)。
そして、所定時間経過後(ステップST702“YES”)、周波数誤差検出部31は、再度OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出し(ステップST703)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から所定時間当たりの変化量(傾き)を算出して制御ゲイン割当て制御部51へ出力し(ステップST704)、制御ゲイン割当て制御部51は、その変化量に基づき、係数パラメータ(傾き係数σ)をテーブルメモリ7から取得し、当該係数パラメータと先に設定済みの周波数制御ゲイン(ここでは起動ゲイン)とを乗算し、乗算の結果得られる周波数制御ゲインを起動ゲインとして割り当て、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定する(ステップST705)。
上記のように連続的に周波数制御ゲイン(起動ゲイン)を減じていき、上記の動作は最終的に通常ゲインに至るまで連続して繰り返される(ステップST706“YES”、ステップST707)。
したがって、変形例2によれば、主制御装置5は、所定時間当たりの周波数誤差変化量によって決まる係数パラメータと周波数制御ゲインとを演算し、演算の結果得られる周波数制御ゲインを割り当てる周波数制御手段として動作する。
上記した実施の形態1によれば、主制御装置5が、周波数誤差変化量があらかじめ定義された閾値より大きい場合は第1の周波数制御ゲイン(通常ゲイン)を割り当て、閾値より小さい場合は第1の周波数制御ゲインより低い第2の周波数制御ゲイン(起動ゲイン)を割り当てることで、周波数変動の追従性を高め、放送受信装置の受信状態を良好に維持することができる。
また、所定時間当たりの周波数誤差変化量と周波数制御ゲインとの対応関係が保持されたメモリ(テーブルメモリ7)を参照して周波数制御ゲインを段階的に割り当て、あるいは、所定時間当たりの周波数誤差変化量によって決まる係数パラメータと周波数制御ゲインとを演算し、演算の結果得られる周波数制御ゲインを連続的に割り当てることで、周波数誤差に基づくOFDMデコータ3が使用するVCXOの基準周波数を誤差変化量が少なくなるように修正することができる。
なお、実施の形態1の変形例1において、周波数制御ゲインテーブル(テーブルメモリ7)は、工場出荷時にメモリに保持されているものとして説明したが、周波数制御ゲインテーブルを1段階増加した際、所定時間当たりの周波数誤差変更量(傾き)が、符号変化無しで大きくなった場合は、一律に、あるいはその段階のみの周波数制御ゲインを増加させ、テーブルメモリ7に上書きすることができる。
逆に、1段階減じた際、所定時間当たりの周波数誤差変更量(傾き)が符号有りで大きくなった場合は、一律に、あるいはその段階のみの制御ゲインを減じ、テーブルメモリ7へ上書きすることができる。このことにより、デフォルトで設定される周波数制御ゲインを最適な周波数制御ゲインに更新でき、チューナ2、あるいはOFDMデコーダ3に内蔵のVCXOの周波数変動に対して一層高速に追従可能になる。
また、実施の形態1の変形例2において、演算時の傾き係数(σ)についても工場出荷時にメモリに保存されているものとして説明したが、周波数制御ゲインが増加した際に、傾き係数(σ)が符号変化無しで大きくなった場合、傾き係数(σ)を増加させ、周波数制御ゲインを減じた際に、傾き係数(σ)が符号有りで大きくなつた場合は、傾き係数(σ)を減じ、テーブルメモリ7に上書きすることができる。
このことによれば、周波数制御ゲインを連続的に可変できる他に、デフォルトで設定される周波数制御ゲインを最適な周波数制御ゲインに更新でき、チューナ2、あるいはOFDMデコーダ3内蔵のVCXOの周波数変動に対して一層高速に追従可能になる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2にかかわるOFDMデコーダ3および主制御装置5周辺の詳細な構成を説明するために引用したブロック図である。
図2に示す実施の形態1との差異は、実施の形態1が持つ構成に更に温度検出部52が付加され、主制御装置5の周波数制御ゲイン割り当て制御部51に、温度センサ6により測定された温度情報を提供することで、起動時に温度が与える周波数誤差への影響を極力回避している。また、周波数誤差変化量演算部50にテーブルメモリ7が接続されており、周波数誤差変化量演算部50は、変化量を演算する際にテーブルメモリ7に保持された時間テーブルを参照することにある。他の構成は実施の形態1と同様である。
図9(a)(b)は、この発明の実施の形態2にかかわる放送受信装置の動作原理を説明するために引用した図である。図9(a)(b)は、横軸に時間(t)、縦軸に基準発振周波数(破線)および周波数誤差量(実線)が目盛られている。
以下、図9(a)(b)を参照しながら、この発明の実施の形態2にかかわる放送受信装置の動作原理について説明する。
起動時の基準周波数変化量は温度により異なる。したがって、比較的変化量の大きな低温、高温時は、所定時間あたりの基準周波数変化量(図9(a)(b)中、太い矢印で示す傾き)を演算する際に以下の処理を行うこととした。
すなわち、変化量の大きな常温起動時は、図9(a)に示されるように、その所定時間を短く設定して追従性を高め、変化量の小さい常温起動時は、図9(b)に示されるように、初期変動に追従するようAFC制御ゲインが過大になってしまうのを抑制するために所定時間を長く設定し、収束時間の短縮を図っている。図9(a)(b)中、ハッチングを付して示した部分は周波数制御ゲインを示す。図10に、上記した起動ゲインの設定動作がフローチャートで示されている。
図10において、主制御装置5は、制御ゲイン割り当て制御部51を起動し、デフォルトにしたがう通常ゲインを設定し(ステップST101)、OFDMデコーダ3は、AFC制御部32でその通常ゲインに基づくAFC制御を実行し、OFDM変調部30内蔵のVCXOの電圧制御を行なう。
このとき、主制御部5は、温度センサ6により測定される放送受信装置の内部温度を温度検出部52が監視しており、周波数誤差変化量演算部52へ供給している。周波数誤差変化量演算部50は、常温のとき、図9(b)で示した常温用の所定時間を用い、低温・高温時、図9(a)で示した低/高温用に用意された所定時間を使用して周波数誤差の変化量についての演算を行うものとする。
一方、OFDMデコーダ3では、周波数誤差検出部31が、OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出する(ステップST105)。周波数誤差検出部31は、所定時間経過後(ステップST106“YES”)、再度、周波数誤差を検出し(ステップST107)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から、先の時間間隔を用いて所定時間当たりの変化量(傾き)を算出し(ステップST108)、その変化量が、あらかじめ定義された閾値より大きい場合は(ステップST109“YES”)、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動して第1の制御ゲインである起動ゲインを割り当て(ステップST110)、閾値より小さい場合は(ステップST109“NO”)、第1の周波数制御ゲインより低い第2の周波数制御ゲインである通常ゲインを割り当てる(ステップST111)。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割当てられた周波数制御ゲインは、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定され、ここで、設定された周波数制御ゲインに基づくAFCによるフィードバック制御が実行される。なお、通常ゲインが設定されて以降(ステップST111)、周波数誤差変化量の演算は、常温用に用意された所定時間が使用される(ステップST112)。
上記した実施の形態2によれば、主制御装置5は、計測される周囲温度に応じて周波数誤差変化量を演算する際に使用される所定時間を可変設定する周波数制御手段として動作する。このことにより、変化量の大きな常温起動時は、その所定時間を短く設定して追従性を高め、変化量の小さい常温起動時は、初期変動に追従するようAFC制御ゲインが過大になってしまうのを抑制するために所定時間を長く設定し、収束時間の短縮化がはかれる。
図11は、起動ゲイン設定にかかわる実施の形態2の変形例1の動作を説明するために引用したフローチャートである。
図10に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2では、周波数誤差変化量を演算する際の単位である所定時間を一義的に決めていたのに対し、変形例1では、この所定時間を周囲温度により段階的に変更可能なように、温度と所定時間との対応関係を時間テーブルとしてあらかじめテーブルメモリ7に保持し、参照する構成としたことにある。
図12に、上記した時間テーブルのデータ構造の一例が示されている。図12に示されるように、テーブルメモリ7に割当てられ記憶される時間テーブルには、周囲温度の高低に応じた所定時間情報が設定されている。
すなわち、所定時間情報は、常温における所定時間を基点(ここでは短く設定された最小の所定時間にデフォルト温度係数βを乗算して得られる値)に、周囲温度が高低するにつれて値が小さくなっていく温度係数α(但し、β>α>1)を各所定時間に乗算して得られる値が周波数誤差量演算を行う際に使用される所定時間情報としてそれぞれ保持されている。
図11に示すフローチャートにおいて、主制御装置5は、制御ゲイン割り当て制御部51を起動し、デフォルトにしたがう通常ゲインを設定する(ステップST121)。
主制御装置5は、続いて、周波数誤差変化量演算部50を起動し、周波数誤差変化量演算部50は、温度検出部52により検出された放送受信装置の周囲温度に基づき、テーブルメモリ7を参照することにより、周波数誤差量演算時に用いる所定時間情報を取得する。ここでは、最小の所定時間に温度係数αを乗算して得られる所定時間とする(ステップST122)。
一方、OFDMデコーダ3は、AFC制御部32で先に設定された通常ゲインに基づくAFC制御を実行し、OFDM変調部30のVCXOの電圧制御を行なう。
このとき、周波数誤差検出部31は、OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出する(ステップST123)。周波数誤差検出部31は、所定時間経過後(ステップST124“YES”)、再度、周波数誤差を検出し(ステップST125)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から先に取得した所定時間情報を用いて単位時間当たりの変化量(傾き)を算出し(ステップST126)、その変化量が、あらかじめ定義された閾値より大きい場合は(ステップST127“YES”)、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動して起動ゲインを割り当て(ステップST128)、閾値より小さい場合は(ステップST127“NO”)、通常ゲインを割り当てる(ステップST129)。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割当てられた周波数制御ゲインは、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定され、ここで、設定された周波数制御ゲインに基づくAFCによるフィードバック制御が実行される。なお、通常ゲインが設定されて以降(ステップST129)、周波数誤差変化量の演算は、最小所定時間に係数βを乗じたデフォルト時に使用する所定時間が使用される(ステップST130)。
このため、上記した実施の形態2の変形例1では、主制御装置5は、周囲温度と、所定時間と常温を基点に周囲温度が高低するにつれて値が小さくなる温度係数とを乗算して得られる所定時間との対応関係が保持されたテーブルメモリ7を参照し、周波数制御ゲインを段階的に割当てる周波数制御手段として動作する。
このことにより、変化量の大きな常温起動時は、その所定時間を短く設定して追従性を段階的に高め、変化量の小さい常温起動時は、初期変動に追従するようAFC制御ゲインが過大になってしまうのを抑制するために所定時間を長く設定し、収束時間の短縮化がはかれる。
図13は、起動ゲイン設定にかかわる実施の形態2の変形例2の動作を説明するために引用したフローチャートである。
図11、図12に示す変形例1との差異は、変形例1が時間テーブルを用い、周波数誤差変化量を求める際に使用する単位時間である所定時間を段階的に可変としたのに対し、ここでは連続的に可変としたことにある。
すなわち、図13のフローチャートにおいて、主制御装置5は、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動し、デフォルトにしたがう通常ゲインを設定する(ステップST131)。主制御装置5は、続いて、周波数誤差変化量演算部50を起動し、周波数誤差変化量演算部50は、温度によって決まる温度係数パラメータ(σ)をテーブルメモリ7から取得し、当該温度係数パラメータ(σ)と、常温で使用される所定時間とを乗算し、当該乗算の結果得られる所定時間を以降使用する演算単位として設定する(ステップST132)。
一方、OFDMデコーダ3は、AFC制御部32で先に設定された通常ゲインに基づくAFC制御を実行し、OFDM変調部30のVCXOの電圧制御を行なう。このとき、周波数誤差検出部31は、OFDM変調部30から出力されるI信号成分とQ信号成分とを入力として得、周波数誤差(位相差)を検出する(ステップST133)。周波数誤差検出部31は、所定時間経過後(ステップST134“YES”)、再度、周波数誤差を検出し(ステップST135)、その結果を主制御装置5の周波数誤差変化量演算部50へ出力する。
周波数誤差変化量演算部50は、周波数誤差検出部31により出力される周波数誤差から所定時間当たりの変化量(傾き)を算出し(ステップST136)、その変化量が、あらかじめ定義された閾値より大きい場合は(ステップST137“YES”)、周波数制御ゲイン割り当て制御部51を起動して起動ゲインを割り当て(ステップST138)、閾値より小さい場合は(ステップST137“NO”)、通常ゲインを割り当てる(ステップST139)。
周波数制御ゲイン割り当て制御部51により割当てられた周波数制御ゲインは、OFDMデコーダ3のAFC制御部32に設定され、ここで、設定された周波数制御ゲインに基づくAFCによるフィードバック制御が実行される。なお、通常ゲインが設定されて以降(ステップST139)、周波数誤差変化量の演算は、常温時の所定時間が使用される(ステップST140)。
このため、実施の形態2の変形例2では、主制御装置5は、常温における所定時間と、周囲温度によって決まる温度係数パラメータとを演算し、当該演算の結果得られる所定時間を単位に中間周波数信号の周波数誤差変化量を監視し、周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを割り当てる周波数制御手段として動作する。
上記した変形例1、2を含む実施の形態2によれば、高温/低温時の電源投入時のように、基準周波数の変化量が大きい場合に、周波数制御ゲインを大きく設定し、その後の変化量に応じて通常ゲインに戻すことで、チューナ2、あるいは、OFDMデコーダ3に内蔵の基準周波数発信器(VCXO)による周波数変動の追従性を高めることができ、安定した受信までの時間が遅くなる事態を回避することができる。
また、放送受信装置の周囲温度は電源投入時に急峻に変化し、所定時間経過すると徐々に緩やかになるため、この間の放送受信装置の周囲温度を測定し、周波数誤差変化量を求めるための単位時間を変更することは、変化量測定の分解能を高め、正確に動作する効果を得ることができる。
なお、実施の形態2の変形例1において、時間テーブル(テーブルメモリ7)は、工場出荷時にテーブルメモリ7に保持されているものとして説明したが、所定時間を1段階増加させて周波数誤差変化量が大きくなった場合、一律に、もしくはその段階のみ温度係数を減少させテーブルメモリ7に上書きすることができる。また、変形例2においても同様、所定時間における時間幅を増加させ前記周波数誤差変化量が大きくなった場合は、温度係数パラメータを減少させテーブルメモリ7に上書きすることができる。
このように、工場出荷時に、テーブルメモリ7に、周波数誤差変化量を求める際に使用される所定時間情報を設定しておくと共に、実際に使用される所定時間情報を上書きすることでより、実施の形態1同様、高速で安定した結果が得られる。
なお、上記した実施の形態1、実施の形態2によれば、周波数誤差変化量の演算、および制御ゲイン割り当て制御は、主制御装置5に負荷分散され、機能制御されるものとして説明したが、OFDMデコーダ3にこれら構成を包含してLSI化し、OFDMデコーダ3に機能分担させても良い。このことにより、主制御装置5の負荷が少なくなる。
また、周波数誤差検出部31で検出される周波数誤差は、OFDMデコーダ3内蔵のVCXO、あるいはOSCによる発振周波数のズレだけで無く、ドップラーシフト等、伝搬路によって影響を受けた誤差や、基地局を含む放送局と放送受信装置の発振周波数のズレなどの積和値として検出される。このうち放送局と放送受信装置の発振周波数のズレは固定のオフセットであり、今回の発明で意図するものとは異なる。また、伝搬路の影響は、受信性能が確保できる低い制御ゲインで追従可能な、単位時間当りの変化量が極少ないものである。
この発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示すOFDMデコーダ3および主制御装置5周辺の詳細な構成を説明するために引用したブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の動作原理を説明するために引用した図である。 この発明の実施の形態1の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例1の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例2で用いられる制御ゲインテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 の発明の実施の形態1の変形例2の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2におけるOFDMデコーダ3および主制御装置5周辺の詳細な構成を説明するために引用したブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかわる放送受信装置の動作原理を説明するために引用した図である。 この発明の実施の形態2の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例1の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例2で用いられる時間テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1の変形例2の動作を説明するために引用した図であり、起動ゲインの設定動作を示すフローチャートである。 従来の放送受信装置における、通常受信時、常温起動時、低温・高音受信時の周波数追従特性を示す図である。
符号の説明
1 放送アンテナ、2 チューナ(放送受信手段)、3 OFDMデコーダ(周波数制御手段)、4 MPEGデコーダ(符号再生装置)、5 主制御装置(周波数制御手段)、6 温度センサ、7 テーブルメモリ、30 OFDM変調部、31 周波数誤差検出部、32 AFC制御部、33 OFDMデコーダ、50 周波数誤差変化量演算部、51 周波数制御ゲイン割当て制御部、52 温度検出部。

Claims (13)

  1. 基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成する放送受信手段と、
    前記中間周波数信号の所定時間当たりの周波数誤差変化量を監視し、前記周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを割り当て該周波数制御ゲインを前記基準発振周波数信号の変化に追随させる周波数制御手段と、
    を備えたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記周波数制御手段は、
    前記周波数誤差変化量があらかじめ定義された閾値より大きい場合は第1の周波数制御ゲインを割り当て、前記閾値より小さい場合は前記第1の周波数制御ゲインより低い第2の周波数制御ゲインを割り当てることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記周波数制御手段は、
    前記周波数誤差変化量を監視する際、計測される周囲温度に応じて前記所定時間を可変設定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  4. 前記周波数制御手段は、
    前記所定時間当たりの周波数誤差変化量と前記周波数制御ゲインとの対応関係が保持されたテーブルメモリを参照し、前記周波数制御ゲインを段階的に割り当てることを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  5. 前記周波数制御手段は、
    前記テーブルメモリを参照して得られる周波数制御ゲインが1段階増加し、前記周波数誤差変化量が符号変化無しで大きくなった場合、一律に、もしくはその段階のみ周波数制御ゲインを増加させて前記テーブルメモリを更新し、前記テーブルメモリを参照して得られる制御ゲインが1段階減少し、前記周波数誤差変化量が符号変化を含めて大きくなった場合、一律に、もしくはその段階のみ周波数制御ゲインを減少させて前記テーブルメモリを更新することを特徴とする請求項4記載の放送受信装置。
  6. 前記周波数制御手段は、
    前記所定時間当たりの周波数誤差変化量によって決まる周波数制御ゲイン係数パラメータと前記周波数制御ゲインとを演算し、前記演算の結果得られる周波数制御ゲインを割り当てることを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  7. 前記周波数制御手段は、
    前記周波数誤差変化量が符号変化無しで大きくなった場合、前記周波数ゲイン係数パラメータを増加させ、前記周波数誤差変化量が符号変化を含めて大きくなった場合、前記周波数制御ゲイン係数パラメータを減少させることを特徴とする請求項6記載の放送受信装置。
  8. 前記周波数制御手段は、
    前記周囲温度と、前記所定時間と常温を基点に前記周囲温度が高低するにつれて値が小さくなる温度係数とを乗算して得られる所定時間との対応関係が保持されたテーブルメモリを参照し、前記周波数制御ゲインを段階的に割当てることを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
  9. 前記周波数制御手段は、
    前記所定時間を1段階増加させて前記周波数誤差変化量が大きくなった場合、一律に、もしくはその段階のみ前記温度係数を減少させることを特徴とする請求項8記載の放送受信装置
  10. 前記周波数制御手段は、
    常温における前記所定時間と、前記周囲温度によって決まる温度係数パラメータとを演算し、前記演算の結果得られる所定時間を単位に前記中間周波数信号の周波数誤差変化量を監視し、前記周波数誤差変化量に応じて周波数制御ゲインを割り当てることを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
  11. 前記周波数制御手段は、
    前記所定時間における時間幅を増加させ前記周波数誤差変化量が大きくなった場合は、前記温度係数パラメータを減少させることを特徴とする請求項10記載の放送受信装置
  12. 基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成するチューナと、
    前記中間周波数信号を直交変調し、同相信号成分と直交信号成分に変換して出力するとともに、前記同相信号成分と直交信号成分から、前記中間周波数信号と前記基準周波数信号との周波数誤差を検出して出力する直交変調デコーダと、
    所定時間あたりの周波数誤差変化量を演算し、前記直交変調デコーダを制御して前記変化量に応じた周波数制御ゲインを割り当て、前記基準発振周波数信号の変化に追随させる主制装置と、
    前記割り当てられた周波数制御ゲインにより帰還制御され、前記直交変調デコーダから再度変換出力される前記前記周波数誤差が補正された同相信号成分と直交信号成分信号から符号化データを再生する符号再生装置と、
    を備えたことを特徴とする放送受信装置。
  13. 基準周波数信号により受信周波数に対応した中間周波数信号を生成するチューナと、
    前記中間周波数信号を直交変調し、同相信号成分と直交信号成分とに変換して出力するとともに、前記同相信号成分と直交信号成分から、前記中間周波数信号と前記基準周波数信号との周波数誤差を検出し、所定時間あたりの周波数誤差変化量を演算し、前記変化量に応じた周波数制御ゲインを割り当て、前記基準周波数信号の変化に追随させる直交変調デコーダと、
    前記割り当てられた周波数制御ゲインによりフィードバック制御され、前記直交変調デコーダから再度変換出力される前記周波数誤差が補正された同相信号成分と直交信号成分とから符号化データを再生する符号再生装置と、
    を備えたことを特徴とする放送受信装置。
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