JP5064358B2 - 基準信号発生装置 - Google Patents

基準信号発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5064358B2
JP5064358B2 JP2008300593A JP2008300593A JP5064358B2 JP 5064358 B2 JP5064358 B2 JP 5064358B2 JP 2008300593 A JP2008300593 A JP 2008300593A JP 2008300593 A JP2008300593 A JP 2008300593A JP 5064358 B2 JP5064358 B2 JP 5064358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference signal
signal
control voltage
weighting coefficient
voltage signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008300593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010130145A (ja
Inventor
一典 宮原
真也 小和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP2008300593A priority Critical patent/JP5064358B2/ja
Publication of JP2010130145A publication Critical patent/JP2010130145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5064358B2 publication Critical patent/JP5064358B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

この発明は、デジタル通信等の無線通信設備に用いる基準信号発生装置に関するものである。
携帯電話や地上波デジタル放送等の広範囲なエリアで無線システムを提供する場合には、末端の機器にデータを送信するために複数の基地局が必要となる。これらの基地局では、仕様上、高精度な基準信号すなわち基準周波数信号やタイミング信号が必要となる。そして、このような状況下で用いられる基準信号発生装置は、電圧制御発振器を備え、GPSシステムから得られる1PPSのような高精度なリファレンス信号に自装置が発生する基準信号を同期させるように、電圧制御発振器に対して制御電圧信号を与えることで、高精度な基準信号を発生している。そして、この基準信号発生装置では、特許文献1に示すように、GPS信号から得られる1PPSと発振器の出力信号とを比較して、その差からGPS信号の1PPSに常に同期するように発振器の発振周波数制御を行っている。
ところで、このようにGPS等の測位用衛星を用いた測位システムから得られるリファレンス信号を利用する場合、測位用衛星からの測位信号を確実且つ正確に受信し続けなければならない。しかしながら、GPSアンテナの設置位置や設置方向により測位信号が受信できなかったり、妨害波等により測位信号を正確に受信できなかったり、測位用衛星から測位信号が送信されなかったりした場合には、同期のためのリファレンス信号を得ることができない。
このため、従来の基準信号発生装置は、電圧制御発振器に与えられていた過去の制御電圧信号のレベル(DAC値)に基づいて、今回の制御電圧信号のレベル(DAC値)を順次推定して、リファレンス信号の入力断の状態(ホールドオーバ状態)になると、推定したDAC値を電圧制御発振器に与えていた。そして、このような推定には、過去のDAC値による今回の推定DAC値に与える影響を、重み付け係数として設定し、当該重み付け係数を用いた重み付け逐次最小二乗法を用いている。そして、この重み付け係数としては固定値が用いられている。
特開2002−16438号公報
一般的に、基準信号発生装置では、電圧制御発振器の起動特性によって図6に示すように起動直後からのDAC値が変化する。
図6は、基準信号発生装置の起動時点からの制御電圧信号のレベル(DAC値)の推移の一例を示す図であり、一定の周波数からなる基準信号を発生するための制御電圧信号のレベルの推移を示す図である。図6に示すように、DAC値は、起動直後には急激に変化し、起動タイミングからの経過時間が長くなるほど、すなわち連続的に動作している時間が長いほど変化が少なくなる。さらに、起動直後は発振特性が安定しにくいのでDAC値の誤差変動が大きいが、十分に時間経過すると発振特性が安定するためDAC値も安定する。
このため、上述のように、固定値からなる重み付け係数を用いて重み付け逐次最小二乗法を行うと、固定値の値により、過去のDAC値の影響を与えたくない起動直後や変動が大きい期間と、過去のDAC値をより積極的に利用したい起動から十分時間が経過したり、変動が小さい期間との二つの期間において、一方期間では良好な推定が可能であるが、他方期間の推定は、一方期間の推定ほど高精度に行うことが難しくなってしまう。
したがって、本発明の目的は、常に高精度な制御電圧信号のレベル(DAC値)の推定を行うことができる基準信号発生装置を実現することにある。
この発明の基準信号発生装置は、位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、制御手段を備える。位相比較器は、外部からのリファレンス信号と電圧制御発振器の出力する基準信号から得られる調整用タイミング信号との位相差を取得し位相差信号を出力する。ループフィルタは、位相差信号から電圧制御発振器で所定周波数の基準信号を発生させるための制御電圧信号を生成する。電圧制御発振器は、制御電圧信号に基づいて基準信号を発生する。制御手段は、位相差信号を用いることなく電圧制御発振器で所定周波数の基準信号を発生させるための自走用制御電圧信号を、過去の制御電圧信号の推移に基づいて生成し、リファレンス信号の入力断を検出すると制御電圧信号に代えて自走用制御電圧信号を電圧制御発振器へ与える。さらに制御手段は、起動タイミングからの経過時間を計時し、該経過時間に応じて過去の制御電圧信号のレベルの重みが増加する重み付け係数を設定する。制御手段は、該重み付け係数を用いた重み付け逐次最小二乗法によって自走用制御電圧信号のレベルを算出する。
この構成では、起動時間からの経過時間に応じて重み付け係数が変化した逐次最小二乗法が用いられる。ここで、起動時間からの経過時間が長いほど過去に多くの個数の制御電圧信号が生成されて、蓄積される。一方で、経過時間が短ければ、制御電圧信号の生成個数は少ない。また、上述のように、一般的には、基準信号発生装置の出力すなわち電圧制御発振器の動作は経過時間が長いほど安定するので、経過時間が長いほど過去の制御電圧信号レベルの変化が緩く、過去の制御電圧信号レベルにおける安定した値の割合は大きくなる。すなわち、重み付け逐次最小二乗法に用いられる安定した過去の制御電圧信号レベルの個数が多くなる。したがって、例えば、経過時間が長くなるほど過去の制御電圧信号レベルに対する重み付け係数を増加させることで、より高精度な推定結果が得られる。一方で、一般的には、起動時間からの経過時間が短いほど、過去の制御電圧信号レベルの変化が激しく、過去の制御電圧信号レベルにおける安定した値の割合は小さくなる。すなわち、重み付け最小二乗法に用いられる安定した過去の制御電圧信号レベルの個数が少なくなる。したがって、経過時間が短い場合には、例えば、過去の制御電圧信号レベルに対する重み付け係数を低下させることで、過去の変動要因に影響されにくくなり、高精度な推定結果が得られる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、予め設定した推定タイミングであることを検出すると、経過時間に基づく重み付け係数を決定する。
この構成では、推定タイミングを予め設定しておき、当該推定タイミング毎に重み付け係数が設定される。これにより、装置仕様に応じて適宜重み付け係数が設定され、例えば逐次重み付け係数を設定して自走用制御電圧信号レベルの推定値を算出するよりもリソースを節約することができる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、リファレンス信号の入力断を検出したタイミングの経過時間を取得し、該取得した経過時間に基づく重み付け係数を決定する。
この構成では、リファレンス信号の入力中には重み付け係数を設定せず、リファレンス信号の入力断のタイミングになって、このタイミングの経過時間に応じた重み付け係数が設定される。これにより、ホールドオーバ時の高精度な自走制御に対応しながら、さらにリソースを節約することができる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、経過時間が予め設定した閾値時間に達したことを検出すると、該閾値時間以降の重み付け係数を一定にする。
この構成では、上述のように電圧制御発振器では起動からの連続動作時間が長いほど安定した出力が得られることを利用し、経過時間が閾値時間に達した以降は、重み付け係数を変化させない。これにより、以降の重み付け係数の設定処理を省略できるとともに、安定後は、最も古い側の過去の制御電圧信号レベルの影響を経過時間に沿って徐々に小さくすることができる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、制御電圧信号のレベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルを経時的に記憶し、制御電圧信号のレベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルの時間変化率に基づいて、時間変化率の低下に応じて過去の制御電圧信号のレベルの重みが増加する重み付け係数を設定する。制御手段は、該重み付け係数を用いた重み付け逐次最小二乗法によって、前記自走用制御電圧信号のレベルを算出する。
この構成では、制御電圧信号のレベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルの変化に基づいて重み付け係数が設定される。この場合、レベル変化が低くなるほど重み付け係数を増加させることで、レベル変化が小さい場合には、安定した過去の制御電圧信号レベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルによる影響を受けやすくすることができ、より高精度な推定結果が得られる。一方で、レベル変化が大きい場合には、不安定な過去の制御電圧信号レベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルに対する重み付け係数を低下させることで、過去の変動要因に影響されにくくなり、高精度な推定結果が得られる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、起動タイミングからの経過時間を計時し、予め設定した推定タイミングであることを検出すると、当該推定タイミングにおける制御電圧信号のレベルもしくは自走用制御電圧信号のレベルの時間変化率を算出し、該時間変化率に基づく重み付け係数を決定する。
この構成では、推定タイミングを予め設定しておき、当該推定タイミング毎に重み付け係数が設定される。なお、この推定タイミングの間隔は等時間間隔であっても、経過時間に応じて徐々に長くする等の変化を持たせても良い。これにより、装置仕様に応じて適宜重み付け係数が設定され、例えば逐次重み付け係数を設定して自走用制御電圧信号レベルの推定値を算出するよりもリソースを節約することができる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、リファレンス信号の入力断を検出したタイミングの制御電圧信号のレベルの時間変化率を算出し、該時間変化率に基づく重み付け係数を決定する。
この構成では、リファレンス信号の入力中には重み付け係数を設定せず、リファレンス信号の入力断のタイミングになって、このタイミングにおける制御電圧信号のレベルの時間変化率に応じた重み付け係数が設定される。これにより、ホールドオーバ時の高精度な自走制御に対応しながら、さらにリソースを節約することができる。
また、この発明の基準信号発生装置の制御手段は、時間変化率の変化率が閾値変化率以下になったことを検出すると、以降の重み付け係数を一定にする。
この構成では、上述のように電圧制御発振器では起動からの連続動作時間が長いほど安定した出力が得られ、レベルの時間変化率が小さくなることを利用し、レベルの時間変化率の変化率が閾値変化率以下になった以降は、重み付け係数を変化させない。これにより、以降の重み付け係数の設定処理を省略できるとともに、安定後は、最も古い側の過去の制御電圧信号レベルの影響を経過時間に沿って徐々に小さくすることができる。
この発明によれば、常に高精度な制御電圧信号レベルを推定することができるので、起動からホールドオーバが発生するタイミングまでの経過時間に関係なく、ホールドオーバ後も高精度な基準信号を発生することができる。
本発明の第1の実施形態に係る基準信号発生装置について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態の基準信号発生装置およびこの装置にリファレンス信号を与える回路を示す概略ブロック図である。なお、以下の説明では、GPSを用いてリファレンス信号を取得する例を示すが、他のGNSSを用いても良く、さらには外部装置からリファレンス信号を取得しても良い。
本実施形態の基準信号発生装置1は、制御部10、位相比較器11、ループフィルタ12、スイッチ回路13、電圧制御発振器14、分周器15を備える。
この基準信号発生装置1にはGPS受信機2が接続されており、GPS受信機2にはGPSアンテナ3が接続されている。GPS受信機2は、GPSアンテナ3で受信した測位用信号に基づいて航法メッセージ等の測位関連情報を取得するとともに、リファレンス信号である1PPSを生成し、位相比較器11へ与える。
位相比較器11は、1PPSと、電圧制御発振器14から出力される基準周波数信号を分周器15で分周してなる調整用タイミング信号との位相差を検出し、当該位相差に基づく電圧レベルの位相差信号を生成して出力する。ループフィルタ12は、ローパスフィルタ等により構成され、位相差信号の電圧レベルを時間軸上で平均化することで、制御電圧信号を生成して制御部10とスイッチ回路13へ出力する。
スイッチ回路13は、電圧制御発振器14の制御信号入力端子に対して、ループフィルタ12または制御部10の何れか一方を接続するように切り替え可能とする回路である。この切り替えは、制御部10からの切替制御信号に応じて行われる。
電圧制御発振器14は、スイッチ回路13から入力される制御電圧信号のレベル(同期DAC値)もしくは自走用制御電圧信号のレベル(自走DAC値)に基づいて、所定周波数の基準周波数信号を発生する。分周器15は基準周波数信号を分周して調整用タイミング信号を発生し、位相比較器11へ与える。なお、本発明における自走とは、この電圧制御発振器14の説明に示すように、完全なフリーラン発振を示すものではなく、リファレンス信号に対して同期を行わずに基準信号を発生する動作を示す。
制御部10は、基準信号発生装置1を動作させる各種制御を行う。
また、制御部10は、GPS受信機2から1PPSの受信の有無に応じてスイッチ回路13の切替制御を行う。具体的には、制御部10は、GPS受信機2から1PPSを取得できればループフィルタ12と電圧制御発振器14とを接続するように切替制御信号をスイッチ回路13へ与える。一方、制御部10は、GPS受信機2から1PPSを取得できなければ、すなわちホールドオーバを検出すれば、自身(制御部10)と電圧制御発振器14とを接続するように切替制御信号をスイッチ回路13へ与える。そして、制御部10は、ホールドオーバを検出した時点で、推定した自走DAC値を出力する。
図2は自走DAC値の推定フローを示すフローチャートである。また、図3は重み付け係数Wの設定概念を説明するための図であり、(A)が推定タイミングを示す図、(B)が各タイミングTと重み付け係数Wとの関連テーブルである。なお、以下の説明では、予め設定した所定タイミングT毎に自走DAC値を推定する方法を例に示す。
基準信号発生装置1が起動操作されると、内部の各機能部が起動し(S101)、制御部10は計時を開始する(S102)。この起動とともに、制御部10は、GPS受信機2からの1PPS信号の入力を確認すると、ループフィルタ12と電圧制御発振器14とを接続するようにスイッチ回路13を制御する。これに伴い、位相比較器11、ループフィルタ12、スイッチ回路13、電圧制御発振器14、分周器15からなるPLL回路が形成され、GPS受信機2からの1PPS信号に同期した基準周波数信号が出力される。この基準周波数信号の生成工程において、ループフィルタ12からは位相比較器11の位相差信号に応じた同期DAC値が出力される。制御部10は、この同期DAC値の取得及び記憶を開始する。
制御部10は、このような同期DAC値の取得を行いながら計時処理を継続する(S103)。そして、制御部10は、予め設定した自走DAC値の推定タイミング(図3(A)に示すT1,T2,T3,・・・,Tn,・・・)になったことを検出すると(S104:Yes)、経過時間すなわち検出した推定タイミングに応じた重み付け係数Wを決定する(S105)。なお、自走DAC値の推定タイミングでなければ、計時処理を継続する(S104:No→S103)。
制御部10は、図示しないメモリに、図3(B)に示すような推定タイミングTと重み付け係数Wとの関連付け表を記憶しており、検出したタイミングTに応じた重み付け係数Wを読み出す。例えば、検出タイミングが「T1」ならば、重み付け係数として「W1」を読み出す。ここで、重み付け係数Wは、起動からの経過時間が長くなるほど大きくなる値に設定されている。すなわち、検出タイミングがT1<T2<T3<・・・<Tnであれば、重み付け係数はW1<W2<W3<・・・・<Wnと設定される。なお、重み付け係数Wの上限値は、後述する重み付け逐次最小二乗法による係数設定仕様に応じて適宜設定されるものであり、例えば、重み付け逐次最小二乗法に用いる最新の同期DAC値に対して係数「1」を与える場合であれば、重み付け係数Wの上限値は、「1」未満に設定すると良い。さらには、重み付け係数Wの下限値は、図3(A)に示すようなDAC値の特性曲線および重み付け逐次最小二乗法を適用する推定演算式に基づいて予めシミュレーション等を行うことで設定すればよい。
制御部10は、重み付け係数Wを決定すると、当該重み付け係数Wを用いて逐次最小二乗法によって、新たな自走DAC値を推定して記憶する(S106→S107)。この際、制御部10は、重み付け係数Wを過去の同期DAC値に対する重み付け要素として用いる。これにより、重み付け係数Wが大きいほど過去の同期DAC値の影響を受けた推定が行われ、重み付け係数Wが小さいほど過去の同期DAC値の影響を受けにくい推定が行われる。
ここで、上述のように、重み付け係数Wは経過時間が長くなるほど大きくなるように設定されているので、上述の概念からなる重み付け逐次最小二乗法を用いることで、起動からの経過時間が短い同期DAC値の変動が大きい期間では、過去の同期DAC値の影響を受けにくい状態で自走DAC値を推定することができる。一方で、起動からの経過時間が長く同期DAC値の変動の小さい期間が長く続いた状態になると、当該変動の少ない過去の同期DAC値の影響を受けた状態で自走DAC値を推定することができる。
すなわち、起動からの経過時間が短い、電圧制御発振器の動作が安定しているとはいえない状態では、DAC値の変化が急激であり、変動誤差要因も大きいが、この期間では不安定な過去の同期DAC値の影響が低く、過去の同期DAC値の中でも、より安定な極最近の同期DAC値の影響を受けやすい推定を行うことができる。これにより、起動後の経過時間が短い期間で高精度な自走DAC値の推定を行うことができる。
一方、起動からの経過時間が長い、電圧制御発振器の動作が安定している状態では、DAC値の変化は緩やかになり、変動誤差要因も少なくなる。このような期間では、安定した過去の同期DAC値の影響が受けやすい推定を行うことができる。これにより、起動後の経過時間が長い期間でも高精度な自走DAC値の推定を行うことができる。
このように、上述のような重み付け係数Wを用いた重み付け逐次最小二乗法を用いることで、起動後の経過時間に影響されることなく、高精度な自走DAC値の推定を行うことができる。これにより、起動後からホールドオーバまでの経過時間に関係なく、高精度な基準周波数信号を自走発振で生成することができる。
このような過去の同期DAC値を用いた重み付け逐次最小二乗法による自走DAC値の推定は、リファレンス信号の入力断が検出されるまで、継続的に行われる(S108:No)。
次に、このような推定が行われている期間に、リファレンス信号の入力断(ホールドオーバ)を検出すると(S100:Yes)、制御部10は、スイッチ回路13に対して、制御部10と電圧制御発振器14とを接続するように切替制御を行い、推定した自走DAC値を出力する(S109)。
そして、これ以降のホールドオーバ期間内では、制御部10は、上述の自走DAC値の推定タイミングTに相当する自走DAC値の更新タイミングを検出する毎に、新たに重み付け係数Wを更新設定し、上述の重み付け逐次最小二乗法を用いて、新たな自走DAC値を推定して更新する(S110:Yes→S111→S112)。この際、過去のDAC値には、ホールドオーバよりも前の同期DAC値と、ホールドオーバ後の自走DAC値を時系列に並べて記憶したデータを用いる。このような処理を行うことで、ホールドオーバ後であっても高精度に自走DAC値を推定し続けることができる。
なお、上述の説明では、経過時間Tと重み付け係数Wとの関連テーブルを用いて、予め設定した推定タイミング毎に重み付け係数を設定する例を示したが、サンプリングタイミング毎に重み付け係数を設定してもよい。これにより、さらに高精度に基準周波数信号を発生することができる。なお、上述のように所定タイミング毎に重み付け係数を設定しても高精度な基準周波数信号を得ることができるので、実用上十分な精度に自走DAC値を設定しながら、サンプリングタイミング毎に重み付け係数を設定するよりもリソースの負荷を軽減することができる。
また、推定タイミングの間隔は、起動後の経過時間に対して無関係に等間隔にしてもよいが、経過時間に応じて長くしても良い。すなわち、起動後の経過時間が短い期間では推定タイミングの間隔を短くし、起動後の経過時間が十分に長く装置が安定動作する期間では推定タイミングの間隔を長くしても良い。これにより、起動後の経過時間すなわち装置の安定度に応じて推定タイミングの回数を変化させることができ、より適する条件で、より高精度に自走DAC値を設定することができる。
また、上述の説明では、継続的に自走DAC値を推定し続ける例を示したが、予め設定した閾値時間までは継続的に、経過時間に基づく自走DAC値の推定を行い、閾値時間に達した時点で固定値に変更するようにしてもよい。これは、図3(A)に示すように、起動から十分な時間が経つと、DAC値は安定するので、このような安定の時間からは固定値を用いた一次近似を行っても高精度に基準周波数信号を発生できるからである。そして、このように閾値時間を設けることにより、必要以上に自走DAC値の推定を続ける必要なく、当該閾値時間以降で自走DAC値を推定するためのリソースを節約することができる。ただし、この場合は、突発的な変動に対する対応を考慮して、同期DAC値の変動率を定期的に観測し、当該変動率が閾値を超えた時点で再度重み付け係数の設定を行ってもよい。
また、上述の説明では、関連テーブルを用いて重み付け係数Wを設定する例を示したが、次に示す算出式を用いて推定しても良い。この場合、ある経過時間tでの重み付け係数をW(t)とし、予め装置の発振特性等により設定した定数をCt1,Ct2とすると、
W(t)=Ct1・log(t)+Ct2
で表す式を用いればよい。このような算出式を用いても、経過時間に応じた重み付け係数を設定することができる。
次に、第2の実施形態に係る基準信号発生装置について図を参照して説明する。
なお、本実施形態の基準信号発生装置は、第1の実施形態に示した基準信号発生装置1と回路構成は同じであるが、制御部10での重み付け係数の設定処理方法が異なるものである。したがって、以下では、構成の説明を省略し、重み付け係数を設定方法のみを説明する。
図4は、本実施形態の自走DAC値の推定フローを示すフローチャートである。また、図5は重み付け係数の設定概念を説明するための図である。
第1の実施形態の基準信号発生装置が経過時間に応じて重み付け係数を設定するのに対して、本実施形態の基準信号発生装置は、重み付け係数を設定するタイミングでのDAC値の時間変化率に基づいて重み付け係数を設定する。すなわち、図4のフローであれば、ステップS205とステップS211とが、第1の実施形態と異なる。
この場合、ホールドオーバ以前であれば、制御部10は、自走DAC値の推定タイミングになると(S204:Yes)、時系列で記憶している同期DAC値の時間変化率Kを算出する。そして、制御部10は、時間変化率に基づいて重み付け係数Wを設定する(S205)。この際、制御部10は、時間変化率が低いほど重み付け係数が大きくなるように設定する。これにより、起動からの経過時間が短い、電圧制御発振器の動作が安定しているとはいえない状態で、DAC値の変化が急激であり変動誤差要因も大きい期間(図5のタイミングT1の時間変化率K1参照)では、不安定な過去の同期DAC値の影響が低く、過去の同期DAC値の中でも、より安定な極最近の同期DAC値の影響を受けやすい推定を行うことができる。これにより、起動後の経過時間が短い期間で高精度な自走DAC値の推定を行うことができる。
一方、起動からの経過時間が長い、電圧制御発振器の動作が安定している状態で、DAC値の変化が緩やかであり変動誤差要因も少ない期間(図5のタイミングTnの時間変化率Kn参照)では、安定した過去の同期DAC値の影響が受けやすい推定を行うことができる。これにより、起動後の経過時間が長い期間でも高精度な自走DAC値の推定を行うことができる。
なお、ホールドオーバ以降であれば、制御部10は、自走DAC値の更新タイミングになると(S210:Yes)、時系列で記憶している同期DAC値もしくは自走DAC値の時間変化率Kを算出し、上述のステップS205と同じ概念で重み付け係数Wを設定する(S211)。
このように、DAC値の時間変化率に基づいて重み付け係数を設定しても、高精度に自走DAC値を推定することができる。そして、DAC値の時間変化率を用いる場合には、電圧制御発振器の起動特性に準じたDAC値の変化に直接に対応した重み付け係数を設定することができ、起動特性に影響されることなく、より高精度に重み付け係数を設定することができる。そして、これによって、起動後からのホールドオーバまでの経過時間に関係なく、より高精度な基準周波数信号を自走発振で生成することができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、サンプリングタイミング毎に時間変化率Kを算出して重み付け係数を設定しても良い。
また、時間変化率Kを算出するタイミングの間隔も、起動後の経過時間に応じて長くしても良い。すなわち、起動後の経過時間が短い期間では時間変化率Kを算出して重み付け係数Wを推定するタイミングの間隔を短くし、起動後の経過時間が十分に長く装置が安定動作する期間では時間変化率Kを算出して重み付け係数Wを推定するタイミングの間隔を長くしても良い。これにより、起動後の経過時間すなわち装置の安定度に応じて推定タイミングの回数を変化させることができ、より適する条件で、より高精度に自走DAC値を設定することができる。
また、上述の説明では、継続的に自走DAC値を推定し続ける例を示したが、予め設定した閾値変化率までは継続的に、経過時間に基づく自走DAC値の推定を行い、時間変化率の変化率が閾値変化率以下になった時点で固定値に変更してもよい。さらに、単に時間変化率が予め設定した閾値時間変化率以下になった時点で固定値に変更しても良い。これは、図5に示すように、起動から十分な時間が経つと、DAC値は安定して時間変化率Kの変化率および時間変化率Kそのものが安定するので、このような安定の時間からは固定値を用いた一次近似を行っても高精度に基準周波数信号を発生できるからである。そして、このように閾値時間を設けることにより、必要以上に自走DAC値の推定を続ける必要なく、当該閾値時間以降で自走DAC値を推定するためのリソースを節約することができる。ただし、この場合も、突発的な変動に対する対応を考慮して、同期DAC値の変動率を定期的に観測し、当該変動率が閾値を超えた時点で再度重み付け係数の設定を行ってもよい。
また、次に示す算出式を用いて重み付け係数を設定しても良い。この場合、あるタイミングtでの重み付け係数をW(t)とし、このタイミングでの時間変化率をK(t)とし、予め装置の発振特性等により設定した定数をCk1,Ck2とすると、
W(t)=Ck1・log[1/(K(t))]+Ck2
で表す式を用いればよい。このような算出式を用いても、時間変化率に応じた重み付け係数を設定することができる。
なお、上述の説明では、経過時間およびDAC値の時間変化率に基づいて、重み付け係数を設定する例を示したが、リファレンス信号が入力されている期間内、すなわちホールドオーバ以前であれば、推定した自走DAC値と同期DAC値との差分値に基づいて重み付け係数を設定しても良い。
また、上述の説明では、経過時間に応じて重み付け係数が増加する例を示したが、経過時間に応じて重み付け係数を一定にしたり低くしたりする等の設定を行ってもよく、これにより、装置や状況に応じた、よりフレキシブルな重み付け設定を行うことができる。
また、上述の説明では、逐次最小二乗法を用いることにより、過去の推定演算時に利用した重み付け係数が今回およびこれ以降の推定演算時に重ねて反映される設定になっているが、当該逐次最小二乗法に対して、DAC値毎の個別重み付け係数を設定することもできる。このような個別重み付け係数を設定することで、例えば、突発的で短期間のDAC値の変動が発生した場合に、これら対象となるDAC値の個別重み付け係数を低く設定することで、逐次最小二乗法を用いながらも、これら対象のDAC値の影響のみを抑圧することができる。これにより、このような突発的なDAC値の変動の影響が抑圧された、より高精度な自走DAC値の推定が可能になる。
第1の実施形態の基準信号発生装置およびこの装置にリファレンス信号を与える回路を示す概略ブロック図である。 自走DAC値の推定フローを示すフローチャートである。 重み付け係数の設定概念を説明するための図である。 第2の実施形態の自走DAC値の推定フローを示すフローチャートである。 第2の実施形態における重み付け係数の設定概念を説明するための図である。 基準信号発生装置の起動時点からの制御電圧信号のレベル(DAC値)の推移の一例を示す図である。
符号の説明
1−基準周波数信号発生装置、10−制御部、11−位相比較器、12−ループフィルタ、13−スイッチ回路、14−電圧制御発振器、15−分周器、2−GPS受信機、3−GPSアンテナ

Claims (8)

  1. 外部からのリファレンス信号と電圧制御発振器の出力する基準信号から得られる調整用タイミング信号との位相差を取得し位相差信号を出力する位相比較器と、
    前記位相差信号から電圧制御発振器で所定周波数の前記基準信号を発生させるための制御電圧信号を生成するループフィルタと、
    前記制御電圧信号に基づいて前記基準信号を発生する電圧制御発振器と、
    前記位相差信号を用いることなく前記電圧制御発振器で所定周波数の前記基準信号を発生させるための自走用制御電圧信号を、過去の制御電圧信号の推移に基づいて生成し、前記リファレンス信号の入力断を検出すると前記制御電圧信号に代えて前記自走用制御電圧信号を前記電圧制御発振器へ与える制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    起動タイミングからの経過時間に応じて前記過去の制御電圧信号のレベルの重みが増加する重み付け係数を設定し、該重み付け係数を用いた重み付け逐次最小二乗法によって、前記自走用制御電圧信号のレベルを算出する、基準信号発生装置。
  2. 前記制御手段は、予め設定した推定タイミングであることを検出すると、前記経過時間に基づく重み付け係数を決定する、請求項1に記載の基準信号発生装置。
  3. 前記制御手段は、前記リファレンス信号の入力断を検出したタイミングの前記経過時間を取得し、該取得した経過時間に基づく重み付け係数を決定する、請求項1に記載の基準信号発生装置。
  4. 前記制御手段は、前記経過時間が予め設定した閾値時間に達したことを検出すると、該閾値時間以降の重み付け係数を一定にする、請求項1または請求項2に記載の基準信号発生装置。
  5. 外部からのリファレンス信号と電圧制御発振器の出力する基準信号から得られる調整用タイミング信号との位相差を取得し位相差信号を出力する位相比較器と、
    前記位相差信号から電圧制御発振器で所定周波数の前記基準信号を発生させるための制御電圧信号を生成するループフィルタと、
    前記制御電圧信号に基づいて前記基準信号を発生する電圧制御発振器と、
    前記位相差信号を用いることなく前記電圧制御発振器で所定周波数の前記基準信号を発生させるための自走用制御電圧信号を、過去の制御電圧信号の推移に基づいて生成し、前記リファレンス信号の入力断を検出すると前記制御電圧信号に代えて前記自走用制御電圧信号を前記電圧制御発振器へ与える制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記制御電圧信号のレベルもしくは前記自走用制御電圧信号のレベルを経時的に記憶し、前記制御電圧信号のレベルもしくは前記自走用制御電圧信号のレベルの時間変化率に基づいて、時間変化率の低下に応じて前記過去の制御電圧信号のレベルの重みが増加する重み付け係数を設定し、該重み付け係数を用いた重み付け逐次最小二乗法によって、前記自走用制御電圧信号のレベルを算出する、基準信号発生装置。
  6. 前記制御手段は、起動タイミングからの経過時間を計時し、予め設定した推定タイミングであることを検出すると、当該推定タイミングにおける前記制御電圧信号のレベルもしくは前記自走用制御電圧信号のレベルの時間変化率を算出し、該時間変化率に基づく重み付け係数を決定する、請求項5に記載の基準信号発生装置。
  7. 前記制御手段は、前記リファレンス信号の入力断を検出したタイミングの前記制御電圧信号のレベルの時間変化率を算出し、該時間変化率に基づく重み付け係数を決定する、請求項5に記載の基準信号発生装置。
  8. 前記制御手段は、前記時間変化率の変化率が閾値変化率以下になったことを検出すると、以降の重み付け係数を一定にする、請求項5または請求項6のいずれかに記載の基準信号発生装置。
JP2008300593A 2008-11-26 2008-11-26 基準信号発生装置 Active JP5064358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300593A JP5064358B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 基準信号発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300593A JP5064358B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 基準信号発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010130145A JP2010130145A (ja) 2010-06-10
JP5064358B2 true JP5064358B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=42330241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008300593A Active JP5064358B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 基準信号発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5064358B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7432639B2 (ja) 2022-03-14 2024-02-16 アンリツ株式会社 可搬型測定装置およびホールドオーバー制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197140A (ja) * 1992-10-28 1994-07-15 Hitachi Ltd ディジタル復調回路
JP2000031953A (ja) * 1998-07-16 2000-01-28 Mitsubishi Electric Corp ディジタル位相同期回路及びクロック再生回路
JP2002204162A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Kenwood Corp 周波数シンセサイザ、移動通信装置及び発振信号生成方法
JP4468196B2 (ja) * 2005-02-03 2010-05-26 富士通株式会社 デジタルpll回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010130145A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8736394B2 (en) Reference frequency generating device
JP2005003430A (ja) 携帯端末およびgps時刻維持方法
US20100099434A1 (en) Signal capturing apparatus and signal capturing method
US7013119B2 (en) Radio communication apparatus and its reception timing estimating method
JP5072115B2 (ja) 基準周波数発生器
TWI381711B (zh) 具有定位功能之行動通訊裝置及其相關之全球衛星定位系統接收器
JP5398200B2 (ja) 基準信号発生装置
JP5108805B2 (ja) 基準信号発生装置
JP5064358B2 (ja) 基準信号発生装置
US20100231444A1 (en) Positioning receiver and positioning method
JP5135586B2 (ja) 基準信号発生装置
JPWO2014073503A1 (ja) 基準信号発生装置及び基準信号発生方法
JP2014060682A (ja) 発振器制御方法、基準信号発生装置、及び恒温槽付発振器
US7126529B1 (en) Method and system for selective control of charging a power source
US9654113B2 (en) Control device for clock generation circuit, control method for clock generation circuit, and clock generation circuit
US7711338B2 (en) Frequency offset correction based on the presence or absence of a received signal
JP5064359B2 (ja) 基準信号発生装置
JP2009232112A (ja) 情報処理装置およびタイミング同期方法
JP6452434B2 (ja) 基準信号発生装置及び基準信号発生方法
JP2012129879A (ja) 同期信号生成装置および同期信号生成方法
JP6681231B2 (ja) 基準信号発生装置及び基準信号発生方法
JP2650921B2 (ja) 位相同期発振器
JP2014207534A (ja) 基準信号発生装置及び基準信号発生方法
JP2022147906A (ja) クロック信号生成装置、制御プログラム及び制御方法
JPH10282273A (ja) 基準周波数発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120620

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5064358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250