JP2005003430A - 携帯端末およびgps時刻維持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力モードの状態に移行し長い間測位が行われない場合でも、次の測位の際に正確なGPS時刻を算出して測位性能を向上させる。
【解決手段】フリーランRTCカウンタ53は、省電力モードの状態であってもRTC用発振器30のクロックのカウントを継続的に行う。タイムメンテナンス処理部54は、高精度の通信用発振器10のクロックを参照クロックとし、参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を比較してRTC周波数の誤差を予め計算する。タイムメンテナンス処理部54は、省電力モードの状態への移行の際にフリーランRTCカウンタ53のカウント値およびGPS時刻を記憶し、省電力モードの状態から復帰した際のフリーランRTCカウンタ53のカウント値と、RTC周波数誤差に基づき省電力モードの状態であった時間を算出し、記憶しておいたGPS時刻に、算出された時間を加算して現在のGPS時刻を算出する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能を搭載した、携帯電話やPHS等の携帯端末に関し、特に、GPS時刻を維持するためのGPS時刻維持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、GPS(Global Positioning System)による自己位置検索機能を備えた携帯電話やPHSなどの携帯端末が提案されるようになっている。このようなGPS機能を搭載した従来の携帯端末3を図11に示す。
【0003】
この従来の携帯端末3は、図11に示されるように、通信用プロセッサ(C−CPU)40と、GPS処理部150と、通信用発振器10と、GPS用発振器20を備えている。
【0004】
通信用発振器10は、通信用プロセッサ40へのクロックを生成するための発振器であり、GPS用発振器20は、GPS処理部150へのクロックを生成するための発振器である。通信用発振器10により生成されたクロックは、通信用プロセッサ40に動作クロックとして入力される。また、GPS用発振器20により生成されたクロックは、GPS処理部150に動作クロックとして入力される。
【0005】
GPS処理部150では、各GPS衛星からの電波を受信して、この電波に含まれる時刻情報と電波を受信した時刻との差からGPS衛星までの距離を算出している。そのため、精度の高い位置測定を行うためには、送信側であるGPS衛星における時刻と、受信側であるGPS受信機における時刻とがともに正確である必要がある。
【0006】
各GPS衛星には、それぞれ原子時計が搭載されているため、GPS衛星から送信される電波に含まれる時刻情報の精度は高くなっている。しかし、GPS受信機にはそのような精度の高い時計を備えることは困難である。特に携帯端末のように小型化、省電力化が求められる装置に原子時計と同様な精度の計時手段を備えることは物理的に不可能である。
【0007】
そのため、一般的に、GPS受信機では、複数のGPS衛星から受信した電波に含まれる時刻情報を用いることにより精度の高い時刻を得るようにし、この時刻を用いて各GPS衛星との距離を算出している。このGPS衛星からの電波により算出された時刻はGPS時刻と呼ばれている。
【0008】
このGPS時刻の精度は非常に高いものであるため、このGPS時刻を用いて精度の高い計時を行うようにした各種の装置が提案されている(例えば、特許文献1)。また。送信機および受信機がそれぞれGPS時刻を用いて同期を確立することにより、送受信機間で同期をとるようにした無線通信システムも提案されている。
【0009】
しかし、通常の携帯電話、PHS等の携帯端末にはGPS機能が搭載されているわけではないため、基地局と携帯端末との間は、GPS時刻とは非同期の通信方式が採用されている。このようなGPS時刻と非同期である通信方式による携帯端末にGPS機能を搭載する場合に、測位を行う毎にGPS時刻の算出を行っていたのでは、測位に時間がかかってしまう。そのため、一度得られたGPS時刻を維持しておき、次に測位を行う際には、そのGPS時刻を用いて測位を行うことにより測位時間を短縮して測位性能を向上するようにすることが行われる。しかし、携帯端末では、消費電力を削減することが求められるため、省電力モードに移行する場合がある。また、携帯電話の電源は常にオンとなっているわけではなく、電源オフとなる場合もある。ただし、本明細書では、省電力モード、電源オフ等のGPS処理部の電源が遮断されているすべての場合を含めて省電力モードと表現する。
【0010】
一般により正確なGPS時刻を知ることが出来れば測位処理開始後にGPS時刻をより早く取得することができ、GPS時刻をより早く取得することができれば測位の性能が良くなることが知られている。そのため、省電力モードに移行した場合でも、できるだけGPS時刻に近い時刻を維持することにより、省電力モードから復帰後の測位時間を短くすることができる。
【0011】
このような省電力モードに移行した場合に、GPS時刻を維持するための従来の方法を図12を参照して説明する。
【0012】
図12では、GPS処理部150が測位を終了して(時刻T1)、一度省電力モードの状態に移行し(時刻T2)、省電力モードの状態から復帰し(時刻T3)、次の測位を開始する(時刻T4)までの処理をGPS時刻軸上で示されている。図12においては2つの例が示されている。
【0013】
まず、<例1>について説明する。時刻T1において測位が終了し、この時GPS処理部150内で刻まれるGPS時刻も時刻T1である。しかし、GPS処理部150は測位が終了した時点でGPS時刻を維持しなくなり、その後次の測位を開始する時点では、GPS処理部150内ではGPS時刻は時刻T1のままとなる。
【0014】
次に、<例2>について説明する。時刻T1において測位が終了し、この時GPS処理部150内で刻まれるGPS時刻も時刻T1である。その後、GPS処理部150は省電力モードまたは電源オフの状態に入るまでの間、GPS用発振器20からのGPS用発振器周波数を利用してGPS時刻を維持し続ける。
【0015】
しかし、GPS処理部150は省電力モードの状態に移行した時点でGPS時刻を維持しなくなり、その後、省電力モードの状態から復帰した時点では、GPS処理部150内ではGPS時刻は時刻T2のままとなる。省電力モードの状態から復帰してからは、GPS処理部150はGPS用発振器周波数を利用してGPS時刻を維持し続けるが、次の測位を開始する時点では、GPS処理部150内ではGPS時刻はT2+(T4−T3)となる。
【0016】
しかしながら、従来のGPS時刻を維持する方法においては、例2の場合においても、省電力モードの状態となっている間にはGPS時刻を維持することができないため、次に測位を開始する時点では、正確なGPS時刻を知ることができないという課題がある。
【0017】
GPS衛星からのGPS時刻情報を受信できなくなった場合でも、高い精度でGPS時刻を維持するようにした方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、この特許文献2に開示されている方法では、GPS電波を受信中に装置内の発振器の発振周波数を調整するものであるため、発信周波数を調整するための回路が必要となり、また発振器を継続して動作させておく必要があるため上述したような省電力モードに移行するようなシステムには適用することができない。
【0018】
【特許文献1】
特開2002−148372号公報
【特許文献2】
特開2000−332678号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のGPS機能を搭載した携帯端末では、省電力モードの状態の間にGPS時刻を維持することができないため、省電力モードの状態から復帰後の測位には長時間を要することになるという問題点があった。
【0020】
本発明の目的は、省電力モードの状態に移行しGPS処理部が長い間測位を行なわない場合でも、次に測位を開始する際により正確なGPS時刻を算出することにより測位性能を大きく向上させることを可能にしたGPS機能を搭載した携帯端末およびGPS時刻維持方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能を搭載した携帯端末であって、
省電力モードの状態であっても継続的にリアルタイムクロックを生成して出力するRTC用発振器と、
前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックのカウントを、省電力モードの状態であっても継続的に行うフリーランRTCカウンタと、省電力モードの状態への移行の際に前記フリーランRTCカウンタのカウント値および通知されたGPS時刻を記憶しておき、省電力モードの状態から復帰する際に再度前記フリーランRTCカウンタのカウント値を読み取り、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出し、記憶しておいた省電力モードの状態へ移行する際のGPS時刻に、算出された省電力モードの状態であった時間を加算することにより現在のGPS時刻を算出して出力するタイムメンテナンス処理部と、GPS衛星からの電波を受信して測位を行うとともに測位を行う際に得られたGPS時刻を前記タイムメンテナンス処理部に通知し、省電力モードからの復帰の際には前記タイムメンテナンス処理部からのGPS時刻を用いて測位を行う測位処理部とを有するGPS処理部とを備えている。
【0022】
本発明によれば、省電力モードの状態から復帰して測位処理部が測位を開始する際に、タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態であった時間をフリーランRTCカウンタのカウント値に基づいて算出し、省電力モードの状態に移行する前のGPS時刻に省電力モードの状態であった時間を加算して現在のGPS時刻を算出するようにする。従って、省電力モードの状態に移行することにより長い時間測位が行われない場合においても、現在のGPS時刻を算出して測位時間の短縮を図ることができ測位性能を向上させることができる。また、消費電力の少ないフリーランRTCカウンタのカウント値を用いて省電力モードの状態であった時間を算出するようにしているので、少ない消費電力でGPS時刻の維持を行うことが可能となる。
【0023】
また、本発明の携帯端末は、通信用プロセッサへのクロックを生成するための通信用発振器または前記GPS処理部へのクロックを生成するためのGPS用発振器をさらに備え、
前記GPS処理部が、
前記通信用発振器により生成されたクロックまたは前記GPS用発振器により生成されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタとをさらに備え、
前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態でない状態において、前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行うようにしてもよい。
【0024】
本発明によれば、高精度な周波数を持つ通信用発振器のクロックまたはGPS用発振器のクロックを参照クロックとして利用し、RTC周波数の誤差を算出しているので、RTC周波数の誤差がGPS時刻算出結果に与える影響を抑制することができ精度の高いGPS時刻を算出することが可能となる。
【0025】
また、本発明の携帯端末は、通信用プロセッサへのクロックを生成するための通信用発振器と、前記GPS処理部へのクロックを生成するためのGPS用発振器とをさらに備え、
前記GPS処理部が、
前記通信用発振器により生成されたクロックと前記GPS用発振器により生成されたクロックのうちのいずれかを前記タイムメンテナンス処理部または測位処理部からの指示に従って選択して出力するスイッチ回路と、前記スイッチ回路により選択されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタとをさらに備え、
前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態でない状態において、前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行うようにしてもよい。
【0026】
本発明によれば、通信用発振器が動作している時には通信用発振器のクロックを参照クロックとして使用し、通信用発振器が動作していない場合にはGPS用発振器のクロックを参照クロックとして使用することにより、できるだけ高精度の通信用発振器のクロックを参照クロックとしてRTC周波数の誤差を算出するようにできるので、RTC周波数の誤差の算出をできるだけ高精度に行うことが可能となる。
【0027】
さらに、本発明の携帯端末では、前記GPS処理部は、一定時間間隔で省電力モードの状態から復帰し、
前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードから復帰した際に、省電力モードの状態であった時間を算出してGPS時刻を算出し、再度省電力モードに移行する前に前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間動作させて前記リアルタイムクロックの周波数誤差の計算を行うようにしてもよい。
【0028】
本発明によれば、測位処理部により測位が行われてから次に測位が行われる間のタイムメンテナンス処理を一定間隔で行うことにより、省電力モードの状態が長くなりRTC周波数誤差が変化した場合でも、省電力モードの状態であった時間をより高精度で算出することが可能となり、得られるGPS時刻の精度が向上し測位性能の向上を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態のGPS機能を搭載した携帯端末の構成を示すブロック図である。図1において、図11中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0031】
本実施形態の携帯端末1は、通信用発振器10と、通信用プロセッサ40と、GPS用発振器20と、GPS処理部50と、RTC(Real Time Clock:リアルタイムクロック)用発振器30とを備えている。
【0032】
通信用発振器10は、通信用プロセッサ40へのクロックを生成するための発振器であり、GPS用発振器20は、GPS処理部150へのクロックを生成するための発振器である。通信用発振器10により生成されたクロックは、通信用プロセッサ40に動作クロックとして入力される。また、GPS用発振器20により生成されたクロックは、GPS処理部150に動作クロックとして入力される。
【0033】
また、RTC用発振器30は、省電力モードの状態であっても継続的にリアルタイムクロック(RTC)を生成して出力する、タイムスタンプ用に端末内に設けられた発振器であり、RTC用発振器30により生成されたリアルタイムクロックはGPS処理部50内のRTCカウンタに入力される。尚、通常RTC周波数は100ppm前後の精度を有している。
【0034】
また、通信用発振器10の出力周波数は、GPS処理部50の一機能であるタイムメンテナンス(時刻補正)の、補正元の周波数としてGPS処理部50にも入力される。
【0035】
通信用プロセッサ40は、通信用発振器10の出力周波数である通信用発振器周波数を、基地局との通信により、基地局の持つ発振器に相当する精度まで補正する機能を有していて、本機能が働いている間は、通信用発振器10の出力周波数は通常0.1ppm程度の高精度な周波数となっている。
【0036】
GPS処理部50は、この高精度な通信用発振器周波数をタイムメンテナンスの補正元の周波数として用いることで、GPS時刻との同期精度を高めることが可能である。
【0037】
次に、図1に示したGPS処理部50内の構成を図2のブロック図に示す。GPS処理部50は、図2に示されるように、参照クロックカウンタ51と、RTCカウンタと、フリーランRTCカウンタ53と、タイムメンテナンス処理部54と、測位処理部55とを備えている。
【0038】
RTCカウンタ52およびフリーランRTCカウンタ53は、RTC用発振器30により生成されたクロックのカウントを行っている。
【0039】
また、フリーランRTCカウンタ53は、携帯端末1の電源が投入されている限り動作を継続し続けるようになっており、携帯端末1が省電力モードの状態となった場合でも、RTC用発振器30からのクロックを継続的にカウントし、その動作の開始と終了を制御されることはない。
【0040】
また、参照クロックカウンタ51は、GPS処理部50に入力される通信用発振器のクロックを参照クロック(RefClk : Reference Clock)としてカウントする。
【0041】
タイムメンテナンス処理部54は、省電力モードの状態への移行の際にフリーランRTCカウンタ53のカウント値および測位処理部55から通知されたGPS時刻を記憶しておき、省電力モードの状態から復帰する際に再度フリーランRTCカウンタ53のカウント値を読み取り、記憶されているカウント値と読み取ったカウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出し、記憶しておいた省電力モードの状態へ移行する際のGPS時刻に、算出された省電力モードの状態であった時間を加算することにより現在のGPS時刻を算出して測位処理部55に出力する。
【0042】
また、タイムメンテナンス処理部54は、省電力モードの状態でない状態において、参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の参照クロックカウンタ51のカウント値とRTCカウンタ52のカウント値とを比較することによりRTC用発振器30により生成されるリアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、省電力モードの状態であった時間を算出する際に、リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行う。
【0043】
また、測位処理部55は、GPS衛星からの電波を受信して測位を行うとともに測位を行う際に得られたGPS時刻をタイムメンテナンス処理部54に通知し、省電力モードからの復帰の際にはタイムメンテナンス処理部54から補正済みのGPS時刻を受け取り、受け取ったGPS時刻を用いて測位を行う。
【0044】
このようにして、本実施形態では、通常高精度な周波数を保つことができる通信用発振器10のクロックがGPS処理部50に参照クロックとして入力されており、GPS処理部50内では参照クロックカウンタ51が参照クロックをカウントし、またRTCカウンタ52がRTCをカウントしている。そして、タイムメンテナンス処理部54が参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52の2つのカウンタを同時に制御し、カウント値を読み出すことによりRTC周波数の誤差情報を予め得ることができる。
【0045】
そのため、GPS処理部50が一度GPS時刻を取得した後、省電力モードに入り、長い間測位をしなかった場合でも、タイムメンテナンス処理部54がフリーランRTCカウンタ53の値を読み出すことで省電力モードに入っていた時間をRTCで測り、かつ予め参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を利用して、RTC周波数の誤差を計算することで、次に測位を開始する時にその誤差要因を取り除き、GPS処理部50は、誤差を含んだRTCカウント値だけで換算して算出されるGPS時刻と比べてはるかに正確なGPS時刻を算出することができ、測位処理部55の性能を向上させることができる。
【0046】
尚、省電力モードは、フリーランRTCカウンタ53にのみ電源が入っている状態を示す。従って省電力モードにおいてもGPS処理部50はRTCをカウントし続けているが、通常RTC周波数は数10kHzであり、フリーランRTCカウンタ53の消費電力は、10〜20MHz程度の周波数を持つ参照クロックをカウントする参照クロックカウンタ51の消費電力より小さい。
【0047】
次に、本実施形態の携帯端末1の動作を図3を参照して詳細に説明する。
【0048】
図3において、最初はGPS処理部50がGPS時刻を取得していない状態であるものとする。GPS処理部50はGPS時刻やその他の測位処理に用いられるデータを一切持っていないとしても、衛星の信号を受信してその信号に含まれる航法データを解析し、測位をすることが可能である。
【0049】
GPS処理部50は測位に成功すると同時にGPS時刻も取得する。GPS処理部50は測位に成功した後、次に測位を行なう時にも正確なGPS時刻を保っていられるように、タイムメンテナンス処理部54は次回の測位までの各段階で下記に説明する一連の処理を行なう。以後は、この一連の処理をタイムメンテナンス処理と呼ぶ。この一連の処理を以下に説明する。
【0050】
まず、タイムメンテナンス処理部54は、RTC用発振器30により生成されるRTC周波数の誤差情報を求める。タイムメンテナンス処理部54は、GPS処理部50に参照クロックとして入力されるクロックは正確な周波数であるという前提の元に、RTCカウンタ52によってカウントされるRTCクロックカウント数と、参照クロックカウンタ51によってカウントされる参照クロックカウント数とを比較することによりRTC周波数の誤差情報を求める。具体的には、タイムメンテナンス処理部54は参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を同時に開始させ、同時に停止させる。
【0051】
その後、RTC周波数が正確であった場合に参照クロックカウンタ51が示すべき理想的な参照クロックカウント値と、実際に参照クロックカウンタ51が示しているカウント値を比較することで、RTCの誤差情報が決定される。
【0052】
以下にRTC周波数の誤差情報を求める方法の具体例を示す。
【0053】
参照クロック:19.2MHz、RTC:32.768kHzとし、RTCカウンタ52がRTCを32768回カウントするまでの間、参照クロックカウンタ51は参照クロックをカウントするものとする。
【0054】
RTC周波数が正確であった場合、参照クロックカウンタ51が参照クロックをカウントする期間は1秒であるので、参照クロックカウンタ51のカウント値は理想的には19200000である。しかしここでは例えば、実際に参照クロックカウンタ51が示すカウント値が19200900であったとする。この時、参照クロックカウント値がずれる原因は、参照クロック周波数が正確であるという前提の元では、RTC周波数の誤差により、本来1秒であるはずのカウント期間が1秒ではなくなったためであることになる。この参照クロックカウント値のずれを元にタイムメンテナンス処理部54はRTC周波数を以下のように求めることができる。
【0055】
32.768kHz(RTC周波数設計値)×{19200000(理想参照クロックカウント値)/19200900(実際の参照クロックカウント値)}=32.76646407kHz
この例ではRTC周波数が設計値より小さかったために参照クロックカウンタ51が参照クロックをカウントする期間が1秒より長くなり、その結果参照クロックカウント値が理想値より大きくなっている。
【0056】
このようにして実際のRTC周波数を求めることができるが、この時点ではタイムメンテナンス処理部54は参照クロックカウンタ51のカウント値のみをRTC周波数の誤差情報として保持しておく。
【0057】
次にGPS処理部50が省電力モードに入る前の準備を行なう。タイムメンテナンス処理部54はGPS処理部50が省電力モードに入る前に、フリーランRTCカウンタ53の値を読み出し、その値(Count1)を保持すると同時にその時のGPS時刻をフリーランRTCカウンタ53の値と関連付けて保持する。
【0058】
次にタイムメンテナンス処理部54または通信用プロセッサ40がGPS処理部50を省電力モードに遷移させる。GPS処理部50が省電力モードに入っている間、フリーランRTCカウンタ53はRTCをカウントし続けている。フリーランRTCカウンタ53は、実使用上の問題がない程度に充分に大きい桁数でRTCをカウントするので、オーバーフローすることはないものとする。
また、GPS処理部は省電力モードに入っている間、GPS時刻を維持することができない。
【0059】
次にタイムメンテナンス処理部54または通信用プロセッサ40がGPS処理部50を省電力モードから復帰させる。
【0060】
次にGPS処理部50が省電力モードから復帰した後のタイムメンテナンス処理が行なわれる。GPS処理部50が省電力モードから復帰後、タイムメンテナンス処理部54はフリーランRTCカウンタ53の値を読み出す。ここで読み出されるカウント値をCount2とする。
【0061】
タイムメンテナンス処理部54は省電力モードに入る前に保持した値との比較から、省電力モードに入る前にGPS時刻を保持した時から、省電力モードから復帰後にフリーランRTCカウンタ53を読み出す時までの時間をRTCのカウント数をCount2 − Count1により算出する。
【0062】
また、タイムメンテナンス処理部54は省電力モードに入る前に保持したRTCの誤差情報を元に、前述のRTCのカウント数に相当する正確な時間を求めることができ、前述の保持されたGPS時刻にその時間を加えることで省電力モードから復帰後のGPS時刻を算出することができる。
【0063】
以下に省電力モードから復帰後にGPS時刻を算出する方法の例を示す。
【0064】
省電力モードに入る前に保持したRTCの誤差情報(参照クロックカウント値):1900900、
省電力モードに入る前に保持したフリーランRTCカウンタの値(Count1):70000000、
省電力モードに入る前に保持したGPS時刻:1250(GPS Week)、302400000 msec (Time of Week)
省電力モードから復帰後のフリーランRTCカウンタの値(Count2):187964800
の場合についてGPS時刻を求める。
【0065】
まず、省電力モードに入る前にGPS時刻を保持した時から省電力モードから復帰した後にフリーランRTCカウンタ53の値を読み出した時までの時間をRTCのカウント数で求める。
【0066】
187964800(省電力モード復帰後)−70000000(省電力モード前)=117964800
次にRTCの誤差情報から前述の方法でRTC周波数が求められる。
【0067】
RTC周波数:32.76646407 kHz
前述の周波数を持つRTCが117964800までカウントするのにかかる時間は以下のように求められる。
【0068】
117964800/32.76646407 kHz= 3600.16875 s
従って、省電力モードから復帰後にフリーランRTCカウンタ53の値を読み出した時のGPS時刻は以下のようになる。
【0069】
302400000 msec (Time of Week)+3600.16875 s × 1000=306000168.875 msec (Time of Week)
(もし結果が604800000msec(一週間)を超えた場合、Time of Weekは結果から604800000を引いて求められ、GPS Weekに1が足される。)
以上がタイムメンテナンス処理である。タイムメンテナンス処理部54は上記の方法で算出したGPS時刻を次回の測位を開始する前に測位処理部55に渡す。
【0070】
以上説明したように、本実施形態の携帯端末1のGPS時刻維持方法によれば、省電力モードの状態から復帰した際に測位処理部55が測位を開始する際には、タイムメンテナンス処理部54は、過去に取得したGPS時刻と、そのGPS時刻を取得してからの時間に基づいて現在のGPS時刻を算出して測位処理部55に渡すようにしている。そのため、一回GPS時刻を測定し、省電力モードに移行することにより、測位処理部55が最後に測位をしてから長い間測位をしなかった場合においても、測位時間を短縮することができ、連続で測位している場合とほぼ同等の測位性能で測位することが可能となる。さらに、消費電力の少ないフリーランRTCカウンタ53を読み出した値を利用して、測位をしていない期間を算出しているので、GPS時刻を維持するために必要な消費電力を低減できることである。
【0071】
また、高精度な周波数を持つ通信用発振器10のクロックを参照クロックとして利用し、RTC周波数の誤差を算出しているので、RTC周波数の誤差がGPS時刻算出結果に与える影響を抑制することができ精度の高いGPS時刻を算出することができる。
【0072】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態のGPS機能を搭載した携帯端末について説明する。
【0073】
本実施形態の携帯端末2の構成を図4に示す。また、本実施形態におけるGPS処理部60の構成を図5に示す。
【0074】
本実施形態の携帯端末2は、図4に示すように、その基本的構成は図1と同様でありGPS処理部50がGPS処理部60に置き換えられた構成となっているのみであるが、上記で説明した第1の実施形態と比較して通信用発振器10により生成されたクロックがGPS処理部60に入力されていない。
【0075】
また、本実施形態におけるGPS処理部60は、図5に示すように、その基本的構成は図2に示したGPS処理部50と同様であるが、参照クロックカウンタ51に入力されるクロックが、通信用発振器10のクロックではなく、GPS処理部60の動作クロックとしても入力されるGPS用発振器20のクロックとなっている。
【0076】
本実施形態において、タイムメンテナンス処理部54が行なうタイムメンテナンス処理は上述した第1の実施形態と変わらないが、参照クロックカウンタ51に入力されるクロックがGPS用発振器20のクロックであるという点が前述の実施形態との相違点である。
【0077】
このように本実施形態では、GPS用発振器20のクロックがGPS処理部60内の参照クロックカウンタ51に接続されているので、タイムメンテナンス処理部54は、いつでも参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を開始させ、RTC誤差情報を得ることができる。その理由は、通信用発振器10のクロックは、通信用プロセッサ40のための動作クロックであるため、常に参照クロックカウンタ51に入力されているとは限らないからである。また、携帯端末全体の消費電力を低減させるために、通信用プロセッサ40と通信用発振器10のクロックを断続的に停止させるという設計がなされる可能性は高い。
【0078】
本実施形態は、GPS処理部60の動作クロックであるGPS用発振器20のクロックを参照クロックカウンタ51に接続させることで、上記で説明した第1の実施形態により得られる効果に加えて、携帯端末の消費電力の増加を防ぐという効果を得ることができる。
【0079】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態のGPS機能を搭載した携帯端末について説明する。
本実施形態の携帯端末の構成は、図1に示した携帯端末1と同様である。ただし、本実施形態の携帯端末は、図1に示した構成に対して、GPS処理部50が、図6に示すGPS処理部70に置き換えられた構成となっている。
【0080】
本実施形態のGPS処理部70は、図2に示したGPS処理部50に対してスイッチ回路56が新たに加えられた構成となっている。
【0081】
スイッチ回路56は、通信用発振器10により生成されたクロックとGPS用発振器20により生成されたクロックのうちのいずれかをタイムメンテナンス処理部54または測位処理部55からの指示に従って選択して出力する。また、本実施形態における参照クロックカウンタ51は、スイッチ回路56により選択されたクロックを参照クロックとしてカウントする。つまり、スイッチ回路56は、タイムメンテナンス処理部54または測位処理部55により制御され、参照クロックカウンタ51に入力されるクロックを、通信用発振器10のクロックとGPS用発振器20のクロックのから選択することを可能にする。
【0082】
本実施形態は、通信用発振器10のクロックが動作している時には通信用発振器10のクロックを参照クロックカウンタ51に入力させ、通信用発振器10のクロックが停止している時にはGPS用発振器20のクロックを参照クロックカウンタ51に入力させるという動作を可能にし、上記で説明した第1および第2の実施形態により得られる効果に加えて、携帯端末としての消費電力増加を防ぐと同時に、高精度な通信用発振器クロックを可能な限り使用するという効果を得ることが可能となる。
【0083】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態の携帯端末について説明する。本実施形態の携帯端末は、上記の第1から第3の実施形態の携帯端末と同様な構成であるが、タイムメンテナンス処理の方法が異なっている。
【0084】
本実施形態では、GPS処理部は、一定時間間隔で省電力モードの状態から復帰し、タイムメンテナンス処理部は、省電力モードから復帰した際に、省電力モードの状態であった時間を算出してGPS時刻を算出し、再度省電力モードに移行する前に参照クロックカウンタ51とRTCカウンタ52を一定期間動作させてリアルタイムクロックの周波数誤差の計算を行うようにする。
【0085】
本実施形態のタイムメンテナンス処理を図7に示す。本実施形態における一連のタイムメンテナンス処理では、GPS処理部が測位を開始するまでの間にタイムメンテナンス処理が複数回実施される。
【0086】
通常端末に採用されるRTCは温度変化により周波数が大きく変動するので、タイムメンテナンス処理部が省電力モードに入る前に行なう参照クロックカウントによって得られるRTC誤差情報は、省電力モードに入っている時間が長いほど不正確な情報になる。
【0087】
本実施形態では、GPS処理部が測位をしていない間にもタイムメンテナンス処理が定期的に繰り返され、従ってRTC誤差情報が定期的に更新されるので、次に測位を開始する直前のタイムメンテナンス処理の結果算出されるGPS時刻が、タイムメンテナンス処理を1回のみ実施する場合に比べて、はるかに正確になるという効果がある。
【0088】
本実施形態による効果について図8、図9、図10を参照しながら以下に述べる。図8、9、10のグラフは、GPS処理部が省電力モードでいる間にフリーランRTCカウンタのカウント値がどのように増えるかを示している。
【0089】
カウント値が一定の割合で増加しないのは、周囲の温度変動の影響を受けて、RTC周波数が途中で変化してしまったためとする。
【0090】
図8は時刻Treal2までの間にタイムメンテナンス処理を1回のみ実施する場合を示す。図8中の時刻Treal2で省電力モードから復帰して、GPS時刻を算出する時、省電力モードに入る前に得たRTC誤差情報を元に計算されるので、その結果は時刻Tcalに相当するGPS時刻となる。この時、タイムメンテナンス処理によるGPS時刻算出の誤差は、Treal2 − Tcalとなる。
【0091】
図9、図10は時刻Treal2までの間にタイムメンテナンス処理を2回実施する場合の、それぞれ1回目と2回目を示す。図9中の時刻Treal1で省電力モードから復帰して、GPS時刻を算出する時、省電力モードに入る前に得たRTC誤差情報を元に計算されるので、その結果は時刻Tcal1に相当するGPS時刻となる。この時、1回目のタイムメンテナンス処理によるGPS時刻算出の誤差は、(Treal1 − Tcal1)となる。
【0092】
1回目のタイムメンテナンス処理を終えると、即座に2回目のタイムメンテナンス処理が実施され、この時最新のRTC誤差情報を得ることができる。
【0093】
図10中の時刻Treal2で再度省電力モードから復帰して、GPS時刻を算出する時、2回目に省電力モードに入る前に得たRTC誤差情報を元に計算されるので、その結果は時刻Tcal2に相当するが、1回目のタイムメンテナンス処理によるGPS時刻の誤差と合わせると、2回のタイムメンテナンス処理の結果得られるGPS時刻の誤差は以下のようになる。
( Treal1 − Tcal1 ) + ( Treal2 − Tcal2 )
このようにして、2回のタイムメンテナンス処理を実施すれば、1回目のタイムメンテナンス処理を終えて、その直後に2回目のタイムメンテナンス処理を開始するタイミングによって効果が異なるが、1回のみタイムメンテナンス処理を実施する場合よりも正確にGPS時刻を算出することが可能である。
【0094】
また、図9、図10ではタイムメンテナンス処理は2回実施されているが、タイムメンテナンス処理を実施する回数が多いほど、最終的に算出されるGPS時刻の誤差は小さくなる。つまり、GPS処理部が測位していない時に行なうタイムメンテナンス処理の間隔を短くするほど、GPS時刻を正確に維持することが可能になり、次にGPS処理部が測位した時の性能が向上するという効果がある。ただし、タイムメンテナンス処理を実施する頻度が高くなると、GPS処理部が省電力モードから復帰する回数が増えるので消費電力は増えてしまう。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)測位を開始する際に、過去に取得したGPS時刻と、そのGPS時刻を取得してからの時間に基づいて現在のGPS時刻を算出しているので、測位時間を短縮し測位性能の向上を図ることができる。
(2)消費電力の少ないフリーランRTCカウンタを読み出した値を利用して、測位をしていない期間を算出しているので、GPS時刻を維持するために必要な消費電力を低減することができる。
(3)高精度な周波数を持つクロックを参照クロックとして利用して、RTC周波数の誤差を算出しているので、RTC周波数の誤差がGPS時刻算出結果に与える影響をなくすことができる。
(4)測位が行われてから次の測位が行われるまでの間に一定間隔で定期的にタイムメンテナンス処理を繰り返すようにした場合には、途中でRTC周波数の誤差が変化した場合でも省電力モードの状態となっていた時間を算出する際に含まれる誤差を少なくすることができるので、長時間、より高い精度でGPS時刻を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GPS機能を搭載した本発明の第1の実施形態の携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のGPS処理部50の構成を示すブロック図である。
【図3】GPS機能を搭載した第1の実施形態の携帯端末の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】GPS機能を搭載した本発明の第2の実施形態の携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図5】図4中のGPS処理部60の構成を示すブロック図である。
【図6】GPS機能を搭載した本発明の第3の実施形態の携帯端末におけるGPS処理部70の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施形態におけるタイムメンテナンス処理を説明するための図である。
【図8】タイムメンテナンス処理を1回のみ実施した場合の、フリーランRTCカウンタの増加量を示すグラフである。
【図9】タイムメンテナンス処理を2回実施した場合の、1回目のタイムメンテナンス処理を説明するためのグラフである。
【図10】タイムメンテナンス処理を2回実施した場合の、2回目のタイムメンテナンス処理を説明するためのグラフである。
【図11】GPS機能を搭載した従来の携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図12】GPS機能を搭載した従来の携帯端末の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1〜3 携帯端末
10 通信用発振器
20 GPS用発振器
30 RTC用発振器
40 通信用プロセッサ
50 GPS処理部
51 参照クロックカウンタ
52 RTCカウンタ
53 フリーランRTCカウンタ
54 タイムメンテナンス処理部
55 測位処理部
56 スイッチ回路
60 GPS処理部
70 GPS処理部
150 GPS処理部

Claims (10)

  1. GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能を搭載した携帯端末であって、
    省電力モードの状態であっても継続的にリアルタイムクロックを生成して出力するRTC用発振器と、
    前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックのカウントを、省電力モードの状態であっても継続的に行うフリーランRTCカウンタと、省電力モードの状態への移行の際に前記フリーランRTCカウンタのカウント値および通知されたGPS時刻を記憶しておき、省電力モードの状態から復帰する際に再度前記フリーランRTCカウンタのカウント値を読み取り、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出し、記憶しておいた省電力モードの状態へ移行する際のGPS時刻に、算出された省電力モードの状態であった時間を加算することにより現在のGPS時刻を算出して出力するタイムメンテナンス処理部と、GPS衛星からの電波を受信して測位を行うとともに測位を行う際に得られたGPS時刻を前記タイムメンテナンス処理部に通知し、省電力モードからの復帰の際には前記タイムメンテナンス処理部からのGPS時刻を用いて測位を行う測位処理部とを有するGPS処理部と、を備えている携帯端末。
  2. 通信用プロセッサへのクロックを生成するための通信用発振器をさらに備え、
    前記GPS処理部が、
    前記通信用発振器により生成されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタとをさらに備え、
    前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態でない状態において、前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行う請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記GPS処理部へのクロックを生成するためのGPS用発振器をさらに備え、
    前記GPS処理部が、
    前記GPS用発振器により生成されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタとをさらに備え、
    前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態でない状態において、前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行う請求項1記載の携帯端末。
  4. 通信用プロセッサへのクロックを生成するための通信用発振器と、前記GPS処理部へのクロックを生成するためのGPS用発振器とをさらに備え、
    前記GPS処理部が、
    前記通信用発振器により生成されたクロックと前記GPS用発振器により生成されたクロックのうちのいずれかを前記タイムメンテナンス処理部または測位処理部からの指示に従って選択して出力するスイッチ回路と、前記スイッチ回路により選択されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、前記RTC用発振器により生成されたリアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタとをさらに備え、
    前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードの状態でない状態において、前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておき、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行う請求項1記載の携帯端末。
  5. 前記GPS処理部は、一定時間間隔で省電力モードの状態から復帰し、
    前記タイムメンテナンス処理部は、省電力モードから復帰した際に、省電力モードの状態であった時間を算出してGPS時刻を算出し、再度省電力モードに移行する前に前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間動作させて前記リアルタイムクロックの周波数誤差の計算を行う請求項1から4のいずれか1項記載の携帯端末。
  6. GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能を搭載した携帯端末においてGPS時刻を維持するためのGPS時刻維持方法であって、
    省電力モードの状態への移行の際に、省電力モードの状態であっても継続的に行うフリーランRTCカウンタのカウント値および通知されたGPS時刻を記憶しておくステップと、
    省電力モードの状態から復帰する際に再度前記フリーランRTCカウンタのカウント値を読み取り、記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出するステップと、
    記憶しておいた省電力モードの状態へ移行する際のGPS時刻に、算出された省電力モードの状態であった時間を加算することにより現在のGPS時刻を算出するステップと、を有するGPS時刻維持方法。
  7. 省電力モードの状態でない状態において、通信用プロセッサにおいて動作クロックとして使用されるクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、リアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておくステップと、
    記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行うステップとをさらに有する請求項6記載のGPS時刻維持方法。
  8. 省電力モードの状態でない状態において、GPS処理部において動作クロックとして使用されるクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、リアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算しておくステップと、
    記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行うステップとをさらに有する請求項6記載のGPS時刻維持方法。
  9. 通信用プロセッサにおいて動作クロックとして使用されるクロックとGPS処理部において動作クロックとして使用されるクロックのうちのいずれかを選択するステップと、
    省電力モードの状態でない状態において、選択されたクロックを参照クロックとしてカウントするための参照クロックカウンタと、リアルタイムクロックをカウントするためのRTCカウンタを一定期間同時に動作させ、一定期間終了後の前記参照クロックカウンタのカウント値と前記RTCカウンタのカウント値とを比較することにより前記リアルタイムクロックの周波数の誤差を予め計算するステップと、
    記憶されている前記カウント値と読み取った前記カウント値との差から省電力モードの状態であった時間を算出する際に、前記リアルタイムクロックの誤差が補償されるような演算を行うステップとをさらに有する請求項6記載のGPS時刻維持方法。
  10. 一定時間間隔で省電力モードの状態から復帰し、省電力モードから復帰した際に、省電力モードの状態であった時間を算出してGPS時刻を算出するステップと、
    再度省電力モードに移行する前に前記参照クロックカウンタと前記RTCカウンタを一定期間動作させて前記リアルタイムクロックの周波数誤差の計算を行うステップとをさらに有する請求項6から9のいずれか1項記載のGPS時刻維持方法。
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