JP2008039520A - プレス成形品の割れ傷検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の、特に、波板傾斜部に存在する割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置を提供する。
【解決手段】薄板波状プレス成形品1の割れ傷1aを光学的に検出する割れ傷検出装置であって、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品1の上方に光源2を配置し、前記薄板波状プレス成形品1の下方に、割れ傷1aを通過した検査光を検出するための光検出素子3aを、この光検出素子3aの光軸3bが前記光源2を通過する垂直面Vとなす角度δが{(θ/2)±5}度の範囲となるよう、前記垂直面Vに対し少なくとも一対以上面対称に配置した光検出装置3を備えるとともに、この光検出装置3によって検出された光量の大小により割れ傷1aの有無を判定する割れ傷判定装置4を備えたプレス成形品の割れ傷検出装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄板波状プレス成形品の割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置に関し、更に詳しくは、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の、特に、波板傾斜部に存在する割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置に関する。
薄板波状プレス成形品は、厚さ0.1〜2mm程度の金属製薄板素材に、プレス設備を用いて波板形状の一山ずつを成形する方法で製造され、プレート式熱交換器のプレート等に使用されている。プレス設備を用いたこのような波板の製造は、汎用のプレス設備を用いることが出来るため、歯車による成形やロールによる成形方法よりも設備投資が安く済み、また製品の寸法変更が金型交換で簡単に出来るので、波板傾斜角度や波状のピッチ等についても種々の対応が可能である。
このような薄板波状プレス成形品の製造に際しては、金型によって金属製薄板素材を塑性変形させて波形状を賦形するため、製造条件によってはしわや面歪を生じ、場合によっては割れ傷等の欠陥を生じることがある。このような欠陥のうち、割れ傷は、製品品質上決定的な品質不良となる。そのため、割れ傷の発生した製品を事前に見出し、製品から排除することが製品の品質を維持する上で重要になってくる。
従って、プレス設備を用いて薄板波状プレス成形品を連続的に製造する場合、プレス成形後のプレス成形品を検査し、上記欠陥の有無を検査するのが通常である。このような目的に用いられる従来例に係る検査装置について、添付図3〜5を参照しながら以下説明する。図3は従来例に係る金属箔製容器の探傷装置の縦断面図、図4は従来例に係るピンホール等検査装置におけるプレス成形品支持装置の断面図、図5は従来例に係るプレス成形品のピンホール等検査装置全体の概略側面図である。
先ず、図3において、本従来例に係る金属箔製容器の探傷装置は、容器11の口部外ツバ部21の下面を支持する容器受け台12と、容器受け台12の下方に設けた光源13と、容器受け台12に載置した容器11の外ツバ部21上面を押圧可能に、かつ押圧時容器11口部からの容器内方への光の移行を遮断可能に構成した容器押圧体14と、容器押圧体14の下面に設けた半導体素子15とからなり、容器11の傷を通して容器11の外方から内方へ漏れる光源13の光を、半導体素子15を介して電流に変換し検出するようになしたものである(特許文献1参照)。
前記従来例に係る金属箔製容器の探傷装置によれば、光源13に対して斜めに位置する容器11の側壁部に存在する50μm台のピンホールの探傷が可能と記載されている。前記側壁部の探傷が可能な理由は、乱反射による光を利用して光源13からの直射光の当たらない部分の傷をも探傷することができるとの記載が別途あるので、このような理由によるものと推察される。
しかしながら、乱反射によるものとすれば、容器11側壁部に存在する前記ピンホールから漏れ出た光の光量は大幅に減衰されるため、検出に必要な光量が増大し実用化は困難である。
次に、図4および図5に示す従来例に係るプレス成形品のピンホール等検査装置における成形品支持装置23は、光の透過、拡散性の良い材料で形成し、プレス成形品25の外形形状とほぼ同一形状の収容凹部23aを設けたものである。
そして、このプレス成形品のピンホール等検査装置21は、前記成形品支持装置23と、この支持装置23に対して前記収容凹部23aに収容された成形品25の底面側から光を照射する照射装置34と、前記支持装置23に嵌合支持された成形品25を通過する光を検知する検知装置35と、前記検知装置35の検知信号に基づき検知された光が成形品25のどの位置を通過したものであるかを判別する判別装置とを備えたものである(特許文献2参照)。
前記従来例に係るプレス成形品のピンホール等検査装置21および成形品支持装置23によれば、照射装置34に対して斜めに位置するプレス成形品25の側壁面に存在するピンホールを、光の透過、拡散性の良い材料で形成し、前記プレス成形品25の外形形状とほぼ同一形状の収容凹部23aを設けた成形品支持装置23により成形品25全体に十分な光量を与えることを可能にしている。
しかしながら、このような成形品支持装置23は、プレス成形品25外形とほぼ同一形状を有する収容凹部23aを設ける必要があり、前記成形品の形状が複雑でかつ多品種に亘る場合には適用することが困難である。
実開昭59−78965号全文 特開平2−67947号公報
薄板波状プレス成形品の割れ傷を光学的に検出するためには、上記従来例と同様に、前記薄板波状プレス成形品上方に配置された光源からこの薄板波状プレス成形品に検査光を照射して、前記薄板波状プレス成形品の割れ傷を通過した検査光を、前記薄板波状プレス成形品下方に配置された光検出装置で検出することになる。
ところが、このような薄板波状プレス成形品の波板傾斜部に存在する前記薄板厚みよりも小さな割れ傷については、この薄板波状プレス成形品上方の垂直方向に配置された光源とこの光源の垂直下方に配置された光検出装置とでは、前記割れ傷を検査光が通過しないため検出不可能となる。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであって、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の、特に、波板傾斜部に存在する割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置であって、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品の上方に、検査光をこの薄板波状プレス成形品に照射するための光源を配置するものである。
同時に、このプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、前記薄板波状プレス成形品の下方に、この薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光を検出するための光検出素子を、この光検出素子の光軸が前記光源を通過する垂直面となす角度が{(θ/2)±5}度の範囲となるよう、前記垂直面に対し少なくとも一対以上面対称に配置した光検出装置を備えるとともに、この光検出装置によって検出された光量の大小により割れ傷の有無を判定する割れ傷判定装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、請求項1に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置において、前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記光検出素子を複数対配置することを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、請求項1に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置において、前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記薄板波状プレス成形品を水平面上XY方向に送るXY方向送り機構を備えるとともに、このXY方向送り機構を制御する制御回路と前記光検出装置による画像データおよび前記送り機構による検出位置データを記憶する記憶回路とを内蔵する制御記憶装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、請求項1乃至3の何れか一つの項に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置において、前記薄板波状プレス成形品の下方に配置された前記光検出装置に、前記薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光以外の光の侵入を遮断するための遮光手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るプレス成形品の割れ傷検出装置が採用した手段は、請求項3または4に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置において、前記制御記憶装置に内蔵された記憶回路が、プレス成形品の割れ傷を検出した画像データと検出位置データとのみを記憶するように構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置であって、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品の上方に、検査光をこの薄板波状プレス成形品に照射するための光源を配置するものである。
同時に、このプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、前記薄板波状プレス成形品の下方に、この薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光を検出するための光検出素子を、この光検出素子の光軸が前記光源を通過する垂直面となす角度が{(θ/2)±5}度の範囲となるよう、前記垂直面に対し少なくとも一対以上面対称に配置した光検出装置を備えるとともに、この光検出装置によって検出された光量の大小により割れ傷の有無を判定する割れ傷判定装置を備えたので、前記薄板波状プレス成形品の波状傾斜面に存在する板厚と同程度以下の寸法の割れ傷の検出が可能となる。尚、面対称に配置するとは、完全に面対称の位置に配置するのが望ましいが、若干位置ずれしていてもかまわないという意味である。
また、本発明の請求項2または3に係るプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記光検出素子を複数対配置したり、前記薄板波状プレス成形品を水平面上XY方向に送るXY方向送り機構を備えるとともに、このXY方向送り機構を制御する制御回路と前記光検出装置による画像データおよび前記送り機構による検出位置データを記憶する記憶回路とを内蔵する制御記憶装置を備えたので、長尺広幅寸法を有するプレス成形品の割れ傷検出が可能となる。
更に、本発明の請求項4に係るプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、前記薄板波状プレス成形品の下方に配置された前記光検出装置に、前記薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光以外の光の侵入を遮断するための遮光手段を備えたので、前記割れ傷を通過した検査光のコントラストがより強調され、前記割れ傷の検出確率が向上する。
また更に、本発明の請求項5に係るプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、前記制御記憶装置に内蔵された記憶回路が、プレス成形品の割れ傷を検出した画像データと検出位置データとのみを記憶するように構成されたので、前記割れ傷を検出した画像データを全て記憶する場合と比較して記憶容量の低減が図られる。
次に、本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置について、添付図1および2を参照しながら以下に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置の全体構成を説明するための模式的斜視図、図2は本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置による割れ傷検出状況を説明するための模式的正断面図である。
図1および2において、符号1は薄板波状プレス成形品を示す。そして、このような薄板波状プレス成形品1の波板傾斜角度θは、一般的にその成形性の点から30〜60度程度である。本発明に係るプレス成形品の割れ傷検査装置は、厚さtが0.1〜2mm、波状ピッチpが10〜30mm程度であって、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品1を対象としている。ここで、前記波板傾斜角度θは、図2に示す如く、水平に配置された薄板波状プレス成形品1の波形状の中心線Cに対して、光源2を通過する垂直面Vを想定した時、前記波板傾斜面とこの垂直面Vとがなす角度を言う。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置は、このような薄板波状プレス成形品1の割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置であって、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品1の上方に、検査光をこの薄板波状プレス成形品に照射するための光源2を配置している。本発明における割れ傷とは、前記薄板表面に生じた掻き傷や摺り傷等を除き、この薄板の表面から裏面まで貫通する割れやピンホール等を言う。前記光源2は、薄板波状プレス成形品1の割れ傷検査対象面積全体を均一の光量で照射する必要があり、また無指向性の光であることが望ましい点から、蛍光灯等が好ましい。
前記薄板波状プレス成形品1の下方には、前記光源2と垂直方向に対向して、この薄板波状プレス成形品1に生じた割れ傷1aを通過した前記検査光を検出するための光検出素子3aを、光源2を通過する前記垂直面Vに対し少なくとも一対以上面対称に配置された光検出装置3が備えられている。そして、この光検出装置3に備えられた前記光検出素子3aの光軸3bが前記光源を通過する垂直面Vとなす角度δが、{(θ/2)±5}度の範囲となるよう構成されている。ここで、前記光検出素子3aの光軸3bとは、前記光検出素子3aの光学的中心線を言う。
前記光検出素子3aの光軸3bが前記光源を通過する垂直面Vとなす角度δを、{(θ/2)±5}度の範囲に傾けることによって、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品1の波板傾斜部に存在する、前記板厚tに相当する0.1〜2mm程度以下の寸法を有する割れ傷1aの検出が可能となるのである。
今、前記板厚tと同径のピンホールの検出を考えると、前記波板傾斜角度θが45度を越えると、幾何学的には垂直上方の光源2から照射された検査光は前記ピンホールを通過しないが、薄板波状プレス成形品1がステンレス鋼やチタン等からなる光沢を有するものであれば、前記ピンホール内径面での反射や光の回折効果により、前記波板傾斜角度θが50度の範囲までは検査光の通過と同程度の光量が検出され得る。
また、前記波板傾斜角度θが35度未満であれば、垂直上方の光源2から照射された検査光が十分に前記ピンホール内を通過するため、従来例に係る光学的な割れ傷検出装置により検出可能である。以上より、本発明に係るプレス成形品の割れ傷検出装置は、前記波板傾斜角度θが35〜55度の範囲にある薄板波状プレス成形品に適用するのが最も好ましく、前記波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品に適用することも、検査条件次第では可能である。
光検出装置3を構成する前記光検出素子3aには、200万画素程度の画素を有するCCDカメラやラインカメラ等を用いることができる。一方、0.1〜2mm程度以下の寸法を有する割れ傷を光学的に検出するためには、当然直径0.1mmの光を検知する必要があり、前記光検出装置3に備えられた前記光検出素子3aの光軸3bが前記光源を通過する垂直面Vとなす角度δを、{(θ/2)±5}度の範囲とすれば、直径0.1mmの光を検知することが可能となるのである。
一方、200万画素のCCDカメラにおいては、その画素は1600×1200であり、このカメラ1台によって検出可能な面積を200mm×150mmとすると、CCDカメラ1画素当りのサイズは0.125mmとなる。安定的な検知に要する画素数は3画素であり、従って、直径0.4mm以上の割れ傷であれば安定的な検出が可能となるが、前記光源2の光量や光検出装置3周囲の外乱光の排除等、検出条件さえ整えれば1画素サイズの割れ傷の検出も十分可能である。
そして、このように構成された光検出装置3によって検出された光信号は、割れ傷判定装置4に送信され、この割れ傷判定装置4によって、検出された光信号の光量の大小により割れ傷の有無を判定するよう構成されている。
即ち、前記割れ傷判定装置4による割れ傷有無の判定は、検出された前記光信号の光量が、この割れ傷判定装置4内に予め設定された光量設定値より大きければ割れ傷有りと判定し、逆に、前記光信号の光量が、前記光量設定値未満であれば割れ傷無しと判定するよう構成されている。このような光量設定値は一義的に決定されるものではなく、各種割れ傷によって検出される光信号の光量から実験的に決定すべき性質のものである。
そのため、前記薄板波状プレス成形品1の下方に配置された前記光検出装置3には、この薄板波状プレス成形品1に生じた割れ傷1aを通過した前記検査光以外の光の侵入を遮断するための遮光手段を備えるのが好ましい。このような遮光手段としては、割れ傷1aを通過した検査光以外の光の侵入を遮断するように、図示はしないが、前記光検出素子3aを取り囲んで構成された箱体や暗幕を用いることができる。
また、200mm×150mm以上の割れ傷検査対象面積に対しては、前記光検出装置3による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、図1に示す如く、前記薄板波状プレス成形品1を、後述する制御記憶装置5に内臓されている制御回路5aに設定された、水平面上X方向およびY方向の任意位置に送るXY方向送り機構4を備えて構成されている。あるいは、前記光検出素子3aを複数対配置した光検出装置3と前記XY方向送り機構4の両者を備えて構成されても良い。
例えば、長さ1750mm×幅850mmの薄板波状プレス成形品1の割れ傷1aを検査する場合には、CCDカメラ3aを幅方向に6台(150mm×6=900mm>850mm)前記垂直面Vに対して面対称に2列配置し、かつ、前記XY方向送り機構5によって、前記薄板波状プレス成形品1をY方向の200mmに対し、±10mm余裕を持たして180mmピッチで10回間欠送り(180mm×10=1800mm>1750mm)することで、検査対象面積全体を捕捉することが出来る。
上述したようなXY方向送り機構5は、水平面上X方向およびY方向への移送手段として、ローラコンベアやリニアガイドとボールネジとの組み合わせ等にて構成された機構の他、リニアガイドやLMガイドを利用した市販の自動位置決めステージを用いて構成することが出来る。また、図1においては、前記XY方向送り機構4は、前記薄板波状プレス成形品1を水平面上XY方向に送る構成として示したが、前記光検出素子3aを複数対配置した光検出装置3を水平面上XY方向に送る構成としても良い。
前記薄板波状プレス成形品1の幅が更に広い場合は、光検出装置3を構成する前記CCDカメラ3aの設置台数を増やすか、前記XY方向送り機構5によって、前記薄板波状プレス成形品1をX方向に移動させて未検査領域の検査を行なえば良い。
そして、同時に、本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置には、このXY方向送り機構5を制御する制御回路6aと、前記光検出装置3による画像データおよび前記XY送り機構5による検出位置データを記憶する記憶回路6bとを内蔵する制御記憶装置6が備えられている。前記制御回路6aには、予め組み込まれたプログラムが内蔵され、このプログラムにXY方向の送り量を事前に設定して、このプログラムの制御信号に従って前記XY送り機構5が作動するよう構成されている。
前記記憶回路6bについては、例えば、前記200万画素のCCDカメラ1台の画像データの情報量はほぼ2MBとなるが、割れ傷1aの発生した位置を特定するために全ての画像データを記憶させるとすれば、上記例において、2MB×6台×2列×10回送り=240MBの情報量となり、容易に記憶できる容量ではない。そこで、前記XY方向送り機構4によるX−Y方向の送り量と割れ傷1aを検出した画像のみを記憶させることによって、割れ傷1aの位置を特定可能とするとともに、制御記憶装置6に内蔵された記憶回路6aの記憶容量の低減を図ることが出来るのである。
以上、本発明に係るプレス成形品の割れ傷検出装置は、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品の上方に検査光を照射するための光源を配置し、前記薄板波状プレス成形品の下方に割れ傷を通過した前記検査光を検出するための光検出素子を、この光検出素子の光軸が前記光源を通過する垂直面となす角度が{(θ/2)±5}度の範囲となるよう、前記垂直面に対し少なくとも一対以上面対称に配置した光検出装置を備えるとともに、この光検出装置によって検出された光量の大小により割れ傷の有無を判定する割れ傷判定装置を備えたので、前記薄板波状プレス成形品の波状傾斜面に存在する板厚と同程度以下の寸法を有する割れ傷の検出が可能となった。
また、本発明に係るプレス成形品の割れ傷検出装置によれば、前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記光検出素子を複数対配置したり、前記薄板波状プレス成形品を水平面上XY方向に送るXY方向送り機構を備えるとともに、このXY方向送り機構を制御する制御回路と前記光検出装置による画像データおよび前記送り機構による検出位置データを記憶する記憶回路とを内蔵する制御記憶装置を備えたので、長尺広幅寸法を有するプレス成形品の割れ傷検出が可能となった。
本発明に係るこのようなプレス成形品の割れ傷検出装置は、波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の割れ傷の検出に用いられるのが特に好ましいが、このような薄板波状プレス成形品に限定されることはない。即ち、前記波板傾斜角度θが30度未満の薄板波状プレス成形品に適用したり、平板状の金属板や樹脂板等の割れ傷の検出にも適用できることは言うまでもない。
また、本発明に係るプレス成形品の割れ傷検出装置は、円弧状の波板傾斜部を有する薄板波状プレス成形品を検査対象として説明したが、前記波板傾斜部が直線状の傾斜部を有する鋸歯状の波板等の割れ傷検出にも適用可能であり、前記波板の断面形状を限定するものではない。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置の全体構成を説明するための模式的斜視図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品の割れ傷検出装置による割れ傷検出状況を説明するための模式的正断面図である。 従来例に係る金属箔製容器の探傷装置の縦断面図である。 従来例に係るピンホール等検査装置におけるプレス成形品支持装置の断面図である。 従来例に係るプレス成形品のピンホール等検査装置全体の概略側面図である。
符号の説明
C:薄板波状プレス成形品の横断面中心, p:波状ピッチ, t:厚さ,
V:光源を通過する垂直面
θ:波板傾斜角度, δ:光検出素子の光軸が光源を通過する垂直面Vとなす角度
1:薄板波状プレス成形品, 1a:割れ傷
2:光源
3:光検出装置, 3a:光検出素子, 3b:光軸
4:割れ傷判定装置, 5:XY方向送り機構
6:制御記憶装置, 6a:制御回路, 6b:記憶回路

Claims (5)

  1. 波板傾斜角度θが30〜60度の範囲にある薄板波状プレス成形品の割れ傷を光学的に検出する割れ傷検出装置であって、水平に配置された前記薄板波状プレス成形品の上方に、検査光をこの薄板波状プレス成形品に照射するための光源を配置し、前記薄板波状プレス成形品の下方に、この薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光を検出するための光検出素子を、この光検出素子の光軸が前記光源を通過する垂直面となす角度が{(θ/2)±5}度の範囲となるよう、前記垂直面に対し少なくとも一対以上面対称に配置した光検出装置を備えるとともに、この光検出装置によって検出された光量の大小により割れ傷の有無を判定する割れ傷判定装置を備えたことを特徴とするプレス成形品の割れ傷検出装置。
  2. 前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記光検出素子を複数対配置した光検出装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置。
  3. 前記薄板波状プレス成形品の割れ傷検査対象面積に対して、前記光検出装置による検出範囲が前記割れ傷検査対象面積の全面積を捕捉できるように、前記薄板波状プレス成形品を水平面上XY方向に送るXY方向送り機構を備えるとともに、このXY方向送り機構を制御する制御回路と前記光検出装置による画像データおよび前記送り機構による検出位置データを記憶する記憶回路とを内蔵する制御記憶装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置。
  4. 前記薄板波状プレス成形品の下方に配置された前記光検出装置に、前記薄板波状プレス成形品に生じた割れ傷を通過した前記検査光以外の光の侵入を遮断するための遮光手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つの項に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置。
  5. 前記制御記憶装置に内蔵された記憶回路が、プレス成形品の割れ傷を検出した画像データと検出位置データとのみを記憶するように構成されたことを特徴とする請求項3または4に記載のプレス成形品の割れ傷検出装置。
JP2006212354A 2006-08-03 2006-08-03 プレス成形品の割れ傷検出装置 Active JP4796453B2 (ja)

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