JP2008038980A - 油圧・磁性流体複合型制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁性流体の使用量、それの変質による性能変化が小さく、磁場発生装置が小型で、減衰特性切り替え時の応答性が良好な油圧・磁性流体複合型の制振装置を提供する。
【解決手段】制振装置1は、支持体又は被支持体の一方に連結され内部に作動油Aが充填されるシリンダ2と、その内部を隔室13,14に区画するピストン3と、支持体又は被支持体の他方に連結されるピストンロッド4と、隔室14に連通するオイルリザーバ5と、隔室13,14に連通し作動油Aを流通させるバイパス流路6と、その内部の羽根車7と、その回転を制動する磁性流体ブレーキ8とを具備する。ピストン3は、弁20を持つ油通路3aを備える。隔室14とオイルリザーバ5及びバイパス流路6とを接続する油通路11aには弁11が介設される。羽根車7の回転を小さな磁性流体ブレーキ8で制動して制振作用を行う。
【選択図】図1
【解決手段】制振装置1は、支持体又は被支持体の一方に連結され内部に作動油Aが充填されるシリンダ2と、その内部を隔室13,14に区画するピストン3と、支持体又は被支持体の他方に連結されるピストンロッド4と、隔室14に連通するオイルリザーバ5と、隔室13,14に連通し作動油Aを流通させるバイパス流路6と、その内部の羽根車7と、その回転を制動する磁性流体ブレーキ8とを具備する。ピストン3は、弁20を持つ油通路3aを備える。隔室14とオイルリザーバ5及びバイパス流路6とを接続する油通路11aには弁11が介設される。羽根車7の回転を小さな磁性流体ブレーキ8で制動して制振作用を行う。
【選択図】図1
Description
この発明は、油圧と、磁界に応答して粘性を変化させる磁性流体とを使用した制振装置に関する。特に振動を油圧により回転動作に変換し、この回転動作を磁性流体により制動する油圧・磁性流体複合型の制振装置に関する。
従来、磁界に応答して粘性を変化させる磁性流体を用いた制振装置が特許文献1に記載されている。この制振装置は、内部に磁性流体を収容し支持体又は被支持体に連結されるシリンダと、このシリンダに挿入されシリンダ内に2つの隔室を形成するピストンと、被支持体又は支持体に連結されるピストンロッドと、シリンダに付設され両端においてシリンダの各隔室に連通するバイパス管とを有し、バイパス管内には電磁石が固定される。電磁石は管体との間に磁界を形成し、この間を流通する磁性流体の流動抵抗を制御する。支持体と被支持体とが振動により相対変位すると、シリンダとピストンロッドが軸線方向に相対変位して、シリンダ内の磁性流体がバイパス管内を流動する。このとき電磁石に磁界を生じさせて、磁性流体の流動抵抗を高めることにより支持体と被支持体との相対変位を抑制する。
一方、油圧制振装置では、磁性流体に代えて作動油を用い、減衰力の制御に電磁弁を用いる(例えば特許文献2)。すなわち、電磁弁の動作で、装置内の作動油の流路を断面積の異なるものに切り替えることにより振動減衰特性を変更可能にしている。
特開2001−165229号公報
特開2002−213515号公報
一方、油圧制振装置では、磁性流体に代えて作動油を用い、減衰力の制御に電磁弁を用いる(例えば特許文献2)。すなわち、電磁弁の動作で、装置内の作動油の流路を断面積の異なるものに切り替えることにより振動減衰特性を変更可能にしている。
上記従来の制振装置において使用される磁性流体は高価である。制振装置が大型化(大容量化)するに伴って、使用する磁性流体の量も多くなるから製造コストが非常に大きくなるという問題点がある。電磁石の大型化により減衰力の切り替え時の応答性能が悪化する。比較的大量の磁性流体内において、磁性体微粒子の沈降による変質が生じると性能が大きく変化するという問題点もある。
上記油圧制振装置では、作動油の流路が複雑になるし、電磁弁が高価でコスト高となる。振動減衰特性の変更は、電磁弁による作動油の流路の変更に依存するから段階的であり、任意の変更は不可能である。
したがって、この出願に係る発明は、大容量でも磁性流体の使用量を増大させたり、磁場発生装置を大型化させたりすることなく、また磁性流体の変質による性能変化が生じず、減衰特性切り替え時の応答性も良好な油圧・磁性流体複合型の制振装置を提供することを課題としている。
上記油圧制振装置では、作動油の流路が複雑になるし、電磁弁が高価でコスト高となる。振動減衰特性の変更は、電磁弁による作動油の流路の変更に依存するから段階的であり、任意の変更は不可能である。
したがって、この出願に係る発明は、大容量でも磁性流体の使用量を増大させたり、磁場発生装置を大型化させたりすることなく、また磁性流体の変質による性能変化が生じず、減衰特性切り替え時の応答性も良好な油圧・磁性流体複合型の制振装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、この出願に係る発明においては、支持体又は被支持体の一方に連結され内部に作動油が充填されるシリンダと、このシリンダ内を第1及び第2の隔室に区画するように挿入されるピストンと、支持体又は被支持体の他方に連結されるピストンロッドと、シリンダの第2の隔室に連通するオイルリザーバと、シリンダの第1及び第2の隔室に連通し両隔室間の作動油を流通させるバイパス流路と、このバイパス流路内に設けられる羽根車と、この羽根車の回転を制動するように設けられる磁性流体ブレーキとを具備させて制振装置を構成する。シリンダは、軸線方向一端に第1のエンドキャップ、他端に第2のエンドキャップを有する。ピストンは、シリンダの第1、第2の隔室間を連通する油通路を備える。ピストンロッドは、シリンダの第1の隔室内を伸びて第1のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通する。羽根車は、作動油の流動による抵抗で回転し、その回転軸をバイパス流路外へ延出させる。ピストンの油通路には、第2の隔室から第1の隔室への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する弁が介設される。シリンダの第2の隔室とオイルリザーバとを接続する油通路及び第2の隔室とバイパス流路とを接続する油通路には、それぞれオイルリザーバ及びバイパス流路から第2の隔室への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する弁が介設される。ピストンの軸線方向往復移動により、バイパス流路には、第1の隔室から出て第2の隔室へ向かう一方向の油の流れのみが形成され、それによって羽根車が一方向にのみ回転する。磁性流体ブレーキは、ハウジング室を備えるハウジングと、ハウジング室内に伸びて羽根車の回転軸に結合される軸と、この軸上に固定されハウジング室内に配置されるロータと、このロータの外周辺部付近に配置される電磁コイルと、ロータに接触するようにハウジング室内に収容され流動性が電磁コイルの磁場の影響を受ける磁性流体とを具備する。
また、この出願に係る発明においては、ピストンの両側から第1及び第2のピストンロッドを延出させる構成を採用することができる。第1のピストンロッドは、シリンダの第1の隔室内を伸びて1のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通し、支持体又は被支持体の他方に連結される。第2のピストンロッドは、シリンダの第2の隔室内を伸びて第2のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通する。ピストンの軸線方向往復移動により、バイパス流路には、交互に反対方向の油の流れが形成され、それによって羽根車が交互に反対方向に回転する。
また、この出願に係る発明においては、ピストンの両側から第1及び第2のピストンロッドを延出させる構成を採用することができる。第1のピストンロッドは、シリンダの第1の隔室内を伸びて1のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通し、支持体又は被支持体の他方に連結される。第2のピストンロッドは、シリンダの第2の隔室内を伸びて第2のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通する。ピストンの軸線方向往復移動により、バイパス流路には、交互に反対方向の油の流れが形成され、それによって羽根車が交互に反対方向に回転する。
この出願に係る発明によれば、制振装置のシリンダ内に磁性流体を収容しないから、大容量でも磁性流体の使用量を増大させたり、磁場発生装置を大型化させたりすることがない。また磁性流体が羽根車に掻き回されるので、沈降による変質、それに伴う性能変化が生じない。磁性流体の容量が少ないので、減衰特性切り替え時の応答性も良好である。
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は第1の実施形態の断面図、図2は磁性流体ブレーキの断面図、図3は第2の実施形態の断面図である。
図1,図2において、制振装置1は、シリンダ2と、ピストン3と、ピストンロッド4と、オイルリザーバ5と、バイパス流路6と、バイパス流路内の羽根車7と、磁性流体ブレーキ8とを具備する。
シリンダ2は、円筒状本体9の一端に第1のエンドキャップ10、他端に第2のエンドキャップ11が固定され、内部に作動油Aが充填される。エンドキャップ11は引手12を備え、この引手を介して支持体又は被支持体の一方に連結される。
ピストン3は、シリンダ2内を第1及び第2の隔室13,14に区画するようにシリンダ2内に挿入される。ピストンは、シリンダの第1、第2の隔室13,14間を連通する油通路3aを備える。油通路3aには、第2の隔室14から第1の隔室13への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する弁20が介設される。
ピストンロッド4は、ピストン3の一方の側面からシリンダの第1の隔室13内を伸びて第1のエンドキャップ10を軸線方向出入り自在に貫通し、外側端に引手15を有する。ピストンロッド4は、引手15を介して支持体又は被支持体の他方に連結される。
オイルリザーバ5は、エンドキャップ11に設けられた油通路11aを介してシリンダの第2の隔室14に連通する。
バイパス流路6は、シリンダ2に固着されたケーシング16内に設けられ、一端側においてエンドキャップ10に設けられた油通路10aを介してシリンダの第1の隔室13に連通すると共に、他端側においてエンドキャップ11の油通路11aを介してシリンダの第2の隔室14に連通する。
羽根車7はバイパス流路6途上の室6a内に設けられる。羽根車7の回転軸17はバイパス流路6内を伸びてケーシングの端壁18,19に支持される。したがって、羽根車7は、図1において左方への作動油Aの流動抵抗で回転する。
シリンダの第2の隔室14とオイルリザーバ5及びバイパス流路6とを接続する油通路11aには、それぞれオイルリザーバ5及びバイパス流路6から第2の隔室14への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する弁21が介設される。
ピストン3の軸線方向往復移動により、バイパス流路6には、第1の隔室13から出て第2の隔室14へ向かう一方向(図1において左方向)の油の流れのみが形成され、それによって羽根車7が一方向にのみ回転する。
磁性流体ブレーキ8は、ケーシング16に隣接して設けられるハウジング22を備える。ハウジング22は、ケーシングの端壁18と、これに対向するハウジング端壁23と、両端壁18,23の外周を包囲する側壁24とからなり、内側にハウジング室25が形成される。ハウジング室25内には、両端壁18,23に支持される回転軸26が伸びる。図示の実施形態において、回転軸26は、端壁18を貫通した羽根車の回転軸17に一体に結合される。この軸26上にロータ27が固定され、ハウジング室25内に配置されると、このロータ27の外周辺部付近に電磁コイル28が配置される。またハウジング室25内には、ロータに接触するように磁性流体Bが収容される。磁性流体Bは、その流動性が電磁コイル28の磁場の影響を受け、ロータ27が剪断する際の抵抗を変化させる。高価な磁性流体Bは、比較的小容量のハウジング室25内に限定的に使用される。シリンダ2が大径化、長ストローク化して容量が増大しても、磁性流体Bの使用量は、極端に増大させる必要がない。磁性流体Bの使用量が少ないし、ロータ27の回転で攪拌されるので、沈降による性能変化を最小限に止めることができる。電磁コイルは小型で済み、安価であるし、応答性も良好に保つことができる。
地震等により、支持体と被支持体との間に相対変位が生じると、シリンダ2とピストンロッド4との間に軸線方向の相対変位が生じる。例えば、ピストンロッド4が図1において左行すると、隔室14内の作動油Aは、弁20を開いて油通路3aを通り、隔室13へ入る。両隔室13,14間の断面積の相違に基づき、隔室13内の作動油 Aは油通路10aを出てバイパス流路6内を左行し、油通路11aを通り、隔室14へ流入する。この間、バイパス流路6内において、羽根車7を回転させる。羽根車7の回転は、回転軸17,26を介してロータ27に伝えられる。同様に、ピストンロッド4が図1において右行すると、隔室13内の作動油Aが、油通路10aを出てバイパス流路6内を左行し、油通路11aを通り、オイルリザーバ5及び隔室14へ流入する。この間、バイパス流路6内において、羽根車7を回転させる。羽根車7の回転は、回転軸17,26を介してロータ27に伝えられる。
このとき電磁コイル28が付勢されると、図2に示すように、磁束Mが生成される。磁束Mは、磁性流体Bを軸26と平行に通過し、ロータ27を軸方向の両側面に垂直に通り抜ける。これにより、磁性流体Bの流動性が低下し、ロータ27が回転するために必要な剪断力が増大するから、ロータ27の回転が抑制される。これにより、支持体と被支持体との間の相対変位が抑制される。常時は、電磁コイル28が消勢されているから、温度変化等に伴う支持体と被支持体との間の相対変位は許容される。
図3に示す他の実施形態において、制振装置31は、シリンダ32と、ピストン33と、ピストンロッド34a,34bと、オイルリザーバ35と、バイパス流路36と、バイパス流路内の羽根車37と、磁性流体ブレーキ38とを具備する。
シリンダ32は、円筒状本体39の一端に第1のエンドキャップ40、他端に第2のエンドキャップ41が固定され、内部に作動油Aが充填される。エンドキャップ41は引手42を備え、この引手を介して図示しない支持体又は被支持体の一方に連結される。
ピストン33は、シリンダ32内を第1及び第2の隔室43,44に区画するようにシリンダ32内に挿入される。
ピストンロッド34aは、ピストン33の一方の側面からシリンダの第1の隔室43内を伸びて第1のエンドキャップ40を軸線方向出入り自在に貫通し、外側端に引手45を有する。ピストンロッド34aは、引手45を介して図示しない支持体又は被支持体の他方に連結される。ピストンロッド34bは、ピストン33の他方の側面からシリンダの第2の隔室44内を伸びて第2のエンドキャップ41を軸線方向出入り自在に貫通して支持される。
オイルリザーバ35は、エンドキャップ40に設けられた油通路40aを介してシリンダの第1の隔室43に連通すると共に、エンドキャップ41に設けられた油通路41aを介してシリンダの第2の隔室14に連通する。油通路40a,41aには、弁50,51が介設される。
バイパス流路36は、シリンダ32に固着されたケーシング46内に設けられ、一端側におい、エンドキャップ40に設けられた油通路40aを介してシリンダの第1の隔室43に連通すると共に、他端側においてエンドキャップ41の油通路41aを介してシリンダの第2の隔室44に連通する。
羽根車37はバイパス流路36途上の室36a内に設けられる。羽根車37の回転軸47はバイパス流路36内を伸びてケーシングの端壁48,49に支持される。したがって、羽根車37は、図1において左右方向への作動油Aの流動抵抗で正逆回転する。
ピストン33の軸線方向往復移動により、バイパス流路36には、第1の隔室43から出て第2の隔室44へ向かう(図3において左方向)の油の流れと、第2の隔室44から出て第1の隔室43へ向かう(図3において右方向)の油の流れが交互に生じ、それによって羽根車7が正逆回転する。
磁性流体ブレーキ38は、先の実施形態と同様の構造であるから図3において先の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
ピストンロッド4が図3において左行すると、隔室44内の作動油Aは、油通路41aを出てバイパス流路36内を右行し、油通路40aを通り、隔室43へ流入する。ピストンロッド4が図3において右行すると、隔室43内の作動油Aは、油通路40aを出てバイパス流路36内を左行し、油通路41aを通り、隔室44へ流入する。この間、バイパス流路36内において、羽根車7を正逆交互に回転させる。羽根車7の回転は、回転軸47,26を介してロータ27に伝えられる。制動のメカニズムは先の実施形態と同様である。オイルリザーバ35は、温度変化による作動油の体積変化を吸収する。
この発明は、例えば、工場の建屋のような支持体とその内部の配管のような被支持体との間に介在するように設置される制振装置として利用することができる。
1 制振装置
2 シリンダ
3 ピストン
3a 油通路
4 ピストンロッド
5 オイルリザーバ
6 バイパス流路
7 羽根車
8 磁性流体ブレーキ
9 シリンダ本体
10 第1のエンドキャップ
10a 油通路
11 第2のエンドキャップ
11a 油通路
12 引手
13 第1の隔室
14 第2の隔室
15 引手
16 ケーシング
17 回転軸
18 端壁
19 端壁
20 弁
21 弁
22 ハウジング
23 ハウジング端壁
24 ハウジング側壁
25 ハウジング室
26 軸
27 ロータ
28 電磁コイル
31 制振装置
32 シリンダ
33 ピストン
34a ピストンロッド
34b ピストンロッド
35 オイルリザーバ
36 バイパス流路
37 羽根車
38 磁性流体ブレーキ
39 シリンダ本体
40 第1のエンドキャップ
40a 油通路
41 第2のエンドキャップ
41a 油通路
42 引手
43 第1の隔室
44 第2の隔室
45 引手
46 ケーシング
47 回転軸
48 端壁
49 端壁
50 弁
51 弁
A 作動油
B 磁性流体
M 磁束
2 シリンダ
3 ピストン
3a 油通路
4 ピストンロッド
5 オイルリザーバ
6 バイパス流路
7 羽根車
8 磁性流体ブレーキ
9 シリンダ本体
10 第1のエンドキャップ
10a 油通路
11 第2のエンドキャップ
11a 油通路
12 引手
13 第1の隔室
14 第2の隔室
15 引手
16 ケーシング
17 回転軸
18 端壁
19 端壁
20 弁
21 弁
22 ハウジング
23 ハウジング端壁
24 ハウジング側壁
25 ハウジング室
26 軸
27 ロータ
28 電磁コイル
31 制振装置
32 シリンダ
33 ピストン
34a ピストンロッド
34b ピストンロッド
35 オイルリザーバ
36 バイパス流路
37 羽根車
38 磁性流体ブレーキ
39 シリンダ本体
40 第1のエンドキャップ
40a 油通路
41 第2のエンドキャップ
41a 油通路
42 引手
43 第1の隔室
44 第2の隔室
45 引手
46 ケーシング
47 回転軸
48 端壁
49 端壁
50 弁
51 弁
A 作動油
B 磁性流体
M 磁束
Claims (2)
- 軸線方向一方の端に第1のエンドキャップを有し、他方の端に第2のエンドキャップを有し、支持体又は被支持体の一方に連結され、内部に作動油が充填されるシリンダと、
このシリンダ内に軸線方向移動可能に挿入され、シリンダ内を第1及び第2の隔室に区画すると共に、第1、第2の隔室間を連通する油通路を備えるピストンと、
このピストンから前記シリンダの第1の隔室内を伸びて前記第1のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通し、前記支持体又は被支持体の他方に連結されるピストンロッドと、
前記シリンダに固定され、シリンダの第2の隔室に連通するオイルリザーバと、
前記第1及び第2の隔室に連通し、両隔室間の作動油を流通させるように前記シリンダに固定されるバイパス流路と、
前記作動油の流動による抵抗で回転するように、前記バイパス流路内に設けられ、回転軸をバイパス流路外へ延出させる羽根車と、
この羽根車の回転を制動するように、前記シリンダに固定される磁性流体ブレーキとを具備し、
この磁性流体ブレーキは、ハウジング室を備えるハウジングと、ハウジング室内に伸びて前記羽根車の回転軸に結合される軸と、この軸上に固定されハウジング室内に配置されるロータと、このロータの外周辺部付近に配置される電磁コイルと、前記ロータの少なくとも一部に接触するようにハウジング室内に収容され流動性が前記電磁コイルの磁場の影響を受ける磁性流体とを具備し、
前記ピストンの油通路には、前記第2の隔室から第1の隔室への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する第1の弁が介設され、
前記シリンダの第2の隔室と前記オイルリザーバとを接続する油通路及び第2の隔室と前記バイパス流路とを接続する油通路には、それぞれオイルリザーバ及びバイパス流路から第2の隔室への油の流れを許容し、逆方向の油の流れを阻止する第2の弁が介設され、
前記ピストンの軸線方向往復移動により、前記バイパス流路には、第1の隔室から出て前記第2の隔室へ向かう一方向の油の流れのみが形成され、それによって前記羽根車が一方向にのみ回転することを特徴とする請求項1に記載の油圧・磁性流体複合型制振装置。 - 軸線方向一方の端に第1のエンドキャップを有し、他方の端に第2のエンドキャップを有し、支持体又は被支持体の一方に連結され、内部に作動油が充填されるシリンダと、
このシリンダ内に軸線方向移動可能に挿入され、シリンダ内を第1及び第2の隔室に区画するピストンと、
このピストンから前記シリンダの第1の隔室内を伸びて前記第1のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通し、前記支持体又は被支持体の他方に連結される第1のピストンロッドと、
前記ピストンから前記シリンダの第2の隔室内を伸びて前記第2のエンドキャップを軸線方向出入り自在に貫通する第2のピストンロッドと、
前記第1及び第2の隔室に連通し、両隔室間の作動油を流通させるように前記シリンダに固定されるバイパス流路と、
前記作動油の流動による抵抗で回転するように、前記バイパス流路内に設けられ、回転軸をバイパス流路外へ延出させる羽根車と、
この羽根車の回転を制動するように、前記シリンダに固定される磁性流体ブレーキとを具備し、
この磁性流体ブレーキは、ハウジング室を備えるハウジングと、ハウジング室内に伸びて前記羽根車の回転軸に結合される軸と、この軸上に固定されハウジング室内に配置されるロータと、このロータの外周辺部付近に配置される電磁コイルと、前記ロータの少なくとも一部に接触するようにハウジング室内に収容され流動性が前記電磁コイルの磁場の影響を受ける磁性流体とを具備し、
前記ピストンの軸線方向往復移動により、前記バイパス流路には、交互に反対方向の油の流れが形成され、それによって前記羽根車が交互に反対方向に回転することを特徴とする油圧・磁性流体複合型制振装置。
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JP2006211739A JP2008038980A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 油圧・磁性流体複合型制振装置 |
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KR101238278B1 (ko) | 2011-06-09 | 2013-03-06 | 김성수 | 선형발전기를 포함하는 자동차용 댐퍼 |
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