JP2008036981A - 折り曲げ線入りプラスチックシートおよびプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法 - Google Patents

折り曲げ線入りプラスチックシートおよびプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】折り曲げ線に沿って折り曲げられた部分に長期間にわたって光が照射されても、折り曲げ部分が劣化したり強度の低下を起こしたりする心配が無く、折り曲げ線をなす均一な深さの凹溝が形成され、折り曲げ線に沿って折り曲げる作業が容易であり、シート材料が高い弾性を有しているような場合において、折り曲げ線をなす凹溝の深さをそれほど深くしなくても、折り曲げ部分の形状を保持することができるプラスチックシートを提供する。
【解決手段】プラスチックシート10の折り曲げ予定部位を押圧し圧縮して帯状に薄肉に成形し、その帯状薄肉部14を線状に押圧し圧縮して折り曲げ線12を形成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、発泡プラスチック材料等で形成されたシート材を所望位置で折り曲げる作業を容易にするためにシート材の折り曲げ予定部位に溝状の折り曲げ線が形成された折り曲げ線入りプラスチックシート、ならびに、発泡プラスチック材料等で形成されたプラスチックシートの折り曲げ予定部位に、所望位置での折り曲げ作業を容易にするための溝状の折り曲げ線を加工形成するプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法に関し、このような折り曲げ線入りプラスチックシートは、例えば、液晶ディスプレイのバックライトユニット用の反射シートなどに使用される。
液晶ディスプレイにおいて液晶パネルの全面に対しその裏側から光を照射するバックライトユニットは、蛍光管等の管状光源、光反射板および拡散板から構成され(直下方式)、あるいは管状光源、導光板、光反射板および拡散板から構成されている(エッジライト方式)。このようなバックライトユニットの構成要素のうち光反射板は、例えば、発泡ポリエチレンテレフタレート(PET)等の発泡プラスチックシートを使用して、その発泡プラスチックシートを折り曲げ加工することにより製作される(例えば、特許文献1参照。)。
プラスチックシートを折り曲げ加工する場合において、プラスチックシートを所望位置で折り曲げる作業を容易にするために、プラスチックシートの折り曲げ予定部位に凹溝からなる折り曲げ線を形成する、といったことが一般的に行われている。しかしながら、プラスチックシートに単に凹溝を形成するだけでは、折り曲げ加工後に、プラスチック材料の弾性により折り曲げ部が形状を回復して所定の折り曲げ角度を保持しなかったり、折り曲げ線の位置で発生する応力の影響を受けて折り曲げ部に隣接する平面部が湾曲したりする、といった問題点がある。このような問題点を解決するために、折り曲げ線を形成する凹溝の底部にその長さ方向に沿って断続孔を形成したり断続的に深い部分を設けたりする、といったことが行われている。このような折り曲げ線は、トムソン刃の刃先と受け台との間でプラスチックシートを挟圧したり、回転する一対の回転刃の間にプラスチックシートを送り込んで刃先をプラスチックシートに連続して押し当てたりすることにより加工形成されている(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2003−22701号公報(第3−4頁、図1) 特許第2536538号公報(第2頁、第1図および第3図) 特許第3172891号公報(第2頁、図1、図8および図9)
トムソン刃や回転刃などの刃先をプラスチックシートに押し当てて凹溝が形成されたプラスチックシートでは、凹溝からなる折り曲げ線に沿ってプラスチックシートを折り曲げ、例えば液晶ディスプレイのバックライトユニット用の反射シートとして用いたときに、長期間にわたって液晶ディスプレイが使用されるうちに、蛍光管等の光源からの光照射を受けて折り曲げ部分が劣化したり強度の低下を起こしたりする。この結果、衝撃を受けたり外力が加わったりすると、容易に損傷、破断、変形などを起こし、また、それによって破損・変形部分からの光線漏れが発生する、といった問題点がある。また、刃先をプラスチックシートに押し当てて凹溝を形成する際に、プラスチックシートに対する刃先の押し込み深さが安定せず、加工条件にばらつきを生じて、プラスチックシートに均一な深さの凹溝を形成することが難しい。このため、プラスチックシートに破れや裂けが発生する可能性がある。
また、反射シートとして発泡プラスチックシート、例えば150μm〜500μm程度の厚みの白色発泡タイプのPETを使用する場合には、そのシート材料自体が高い弾性率を有するため、単に発泡PETシートにV字やU字の凹溝を形成するだけでは、作業者が人手により凹溝からなる折り曲げ線に沿って発泡PETシートを折り曲げて、トレイ形状等の所望形状に組み立てたり反射面における反射角度を調整したりする作業が厄介である。また、シート材料が高い弾性を有しているために、発泡PETシートの折り曲げ部分が復元力によって元の形状に戻ろうとすることがある。一方、このような不都合を避けようとして、折り曲げ線をなす凹溝の深さを余り深くすると、折り曲げ線の形成部分における強度が弱くなって、製品に破れや裂けが発生し、また、製品の形態保持性が失われる、といった問題点がある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、折り曲げ線に沿って折り曲げられて、その折り曲げ部分に長期間にわたって光が照射されるなどしても、折り曲げ部分が劣化したり強度の低下を起こしたりする心配が無く、折り曲げ線をなす均一な深さの凹溝が形成され、折り曲げ線に沿って折り曲げる作業が容易であり、シート材料が高い弾性を有しているような場合において、折り曲げ線をなす凹溝の深さをそれほど深くしなくても、折り曲げ部分の形状を保持することができる折り曲げ線入りプラスチックシートを提供すること、ならびに、そのような折り曲げ線入りプラスチックシートを製造することができるプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シート材の折り曲げ予定部位に溝状の折り曲げ線が形成された折り曲げ線入りプラスチックシートにおいて、折り曲げ予定部位を押圧し圧縮して帯状に薄肉に成形し、その帯状薄肉部を線状に押圧し圧縮して前記折り曲げ線を形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のプラスチックシートにおいて、シート材の両面をそれぞれ凹ませて前記帯状薄肉部を形成し、前記折り曲げ線をシート材の両面の互いに対応する位置にそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のプラスチックシートにおいて、前記帯状薄肉部の厚みがシート材自体の厚みの30%〜85%であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプラスチックシートにおいて、矩形状のシート材の、対向する各端辺付近に、シート材を同じ片面側へ折り曲げるための折り曲げ線をそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプラスチックシートにおいて、シート材の全面に、シート材を三角状凸部に折り曲げるための3本一組の折り曲げ線を複数組、互いに平行に等間隔で形成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプラスチックシートにおいて、シート材の全面に、シート材を台形状凸部に折り曲げるための4本一組の折り曲げ線を複数組、互いに平行に等間隔で形成したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のプラスチックシートにおいて、シート材が発泡プラスチック材料で形成されたことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、プラスチックシートの折り曲げ予定部位に溝状の折り曲げ線を加工形成するプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法において、プラスチックシートを部分的に押圧してプラスチックシートを厚み方向に圧縮することにより、折り曲げ予定部位を帯状に薄肉に成形加工する幅広圧縮工程と、この幅広圧縮工程で成形加工された帯状薄肉部を線状に押圧してプラスチックシートを厚み方向に圧縮することにより前記折り曲げ線を形成する線状圧縮工程とを含むことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の折り曲げ線加工方法において、前記幅広圧縮工程において、プラスチックシートを両面からそれぞれ部分的に押圧してプラスチックシートを厚み方向に圧縮し、前記線状圧縮工程において、プラスチックシートの帯状薄肉部を両面からそれぞれ線状に押圧して、プラスチックシートの両面の互いに対応する位置にそれぞれ折り曲げ線を形成することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8または請求項9に記載の折り曲げ線加工方法において、前記幅広圧縮工程と前記線状圧縮工程とを同時に行うことを特徴とする。
請求項1に係る発明の折り曲げ線入りプラスチックシートにおいて、折り曲げ線をなす凹溝は、トムソン刃や回転刃などの刃先をプラスチックシートに押し当てて形成されるのでなく、シート材を線状に押圧し圧縮して形成されるので、このプラスチックシートを折り曲げ線に沿って、凹溝が形成された面側へ折り曲げ、例えば液晶ディスプレイのバックライトユニット用の反射シートとして用いたときに、折り曲げ部分が長期間にわたって蛍光管等の光源からの光照射を受けても、折り曲げ部分が劣化したり強度の低下を起こしたりすることが防止される。また、プラスチックシートに均一な深さの凹溝を形成することが容易である。さらに、折り曲げ線をなす凹溝は、帯状に薄肉に成形された帯状薄肉部に形成されているので、プラスチックシートが高い弾性率を有していても、折り曲げ線に沿ってシート材を容易に折り曲げることが可能であり、折り曲げ部分における復元力も、プラスチックシートに直接的に折り曲げ線を形成した場合に比べて小さくなる。このため、折り曲げ線をなす凹溝の深さを余り深くしなくてもよい。
したがって、請求項1に係る発明のプラスチックシートは、折り曲げ線に沿って折り曲げられて、バックライトユニット用の反射シート等として使用されたときに、製品としての長い寿命を保持し、また、折り曲げ線をなす均一な深さの凹溝が形成されるので、破れや裂けが発生する可能性が無く、折り曲げ線に沿って折り曲げる作業が容易で組立加工性に優れ、シート材料が高い弾性を有していても、折り曲げ線をなす凹溝の深さをそれほど深くすることなく、折り曲げ部分の形状を保持することができる。
請求項2に係る発明のプラスチックシートでは、折り曲げ線に沿ってどちらの面側にも折り曲げることが可能である。
請求項3に係る発明のプラスチックシートでは、請求項1に係る発明の上記効果がより確実に得られる。
請求項4に係る発明のプラスチックシートでは、シート材の各端辺付近をそれぞれ折り曲げ線に沿って折り曲げることにより、トレイ形状に組み立てられたバックライトユニット用の反射シートが得られる。
請求項5に係る発明のプラスチックシートでは、シート材を各折り曲げ線に沿ってそれぞれ所定方向へ所定角度で折り曲げることにより、複数の三角状凸部が互いに平行に等間隔で形成されたバックライトユニット用の反射シートが得られる。
請求項6に係る発明のプラスチックシートでは、シート材を各折り曲げ線に沿ってそれぞれ所定方向へ所定角度で折り曲げることにより、複数の台形状凸部が互いに平行に等間隔で形成されたバックライトユニット用の反射シートが得られる。
請求項7に係る発明のプラスチックシートでは、発泡プラスチック材料で形成されたバックライトユニット用の反射シート等が得られる。
請求項8に係る発明の、プラスチックシートへの折り曲げ線加工方法によると、上記効果を奏する請求項1に係る発明の折り曲げ線入りプラスチックシートを製造することができる。
請求項9に係る発明の折り曲げ線加工方法では、上記効果を奏する請求項2に係る発明の折り曲げ線入りプラスチックシートを製造することができる。
請求項10に係る発明の折り曲げ線加工方法では、1工程によりプラスチックシートの折り曲げ予定部位に帯状薄肉部と溝状の折り曲げ線とが加工形成される。
以下、この発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、この発明の実施形態の1例を示し、図1は、折り曲げ線入りプラスチックシートの一部を拡大した断面図であり、図2は、折り曲げ線入りプラスチックシートの平面図である。
この折り曲げ線入りプラスチックシート10は、プラスチック材料、例えば白色の発泡性PETフィルム、二軸延伸PETフィルム、低融点二軸延伸PETフィルム、多層延伸PETフィルムなどのほか、非発泡性のポリカーボネート(PC)、ポリアクリルニトリル(PAN)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アモルファスPET(APET)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイト(PPS)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)等の各種フィルムでシート状に形成され、折り曲げ予定部位、図示例では矩形の対向する各端辺付近に、プラスチックシート10を折り曲げるための折り曲げ線12がそれぞれ形成されている。より詳しい構造を説明すると、図1に示すように、プラスチックシート10を折り曲げ予定部位に沿って帯状に押圧し圧縮することにより、折り曲げ予定部位に帯状薄肉部14が形成され、その帯状薄肉部14の中央部を、その長手方向に沿って直線状に押圧し圧縮することにより、プラスチックシート10の片面側に溝状の折り曲げ線12が形成されている。圧縮率は、例えば15%〜93%の範囲とする。このプラスチックシート10は、その両端辺付近が各折り曲げ線12に沿ってそれぞれ同じ片面側へ所定角度をなすように折り曲げられることにより、図3に正面図を示すように両側辺部にそれぞれ折り曲げ部16が形成された、例えば液晶ディスプレイのバックライトユニットに使用されるトレイ形の反射シートが得られる。
プラスチックシート10の各部の寸法例を示すと、帯状薄肉部14の幅a=1.0mm〜3.0mm、折り曲げ線12の幅b=0.5mm〜1.0mm、プラスチックシート10の厚みc=0.1mm〜3.0mm、帯状薄肉部14の厚みd=0.075mm〜2.0mm、折り曲げ線12の形成部位の厚みe=0.02mm〜1.5mmである。そして、帯状薄肉部14の厚みdは、プラスチックシート10の厚みcの、例えば30%〜85%程度とする。
プラスチックシート10に帯状薄肉部14と折り曲げ線12とを形成するには、例えば、図4に概略側面図を示し図5に概略正面図を示すように、形成しようとする帯状薄肉部14の幅寸法に相当する厚さの円板20の周面に、形成しようとする折り曲げ線12をなす凹溝の幅寸法に相当する幅を有する円環状凸部22が形設された加工ロール18、および、この加工ロール18の下方に加工ロール18と対向するように配設されたバックアップロール24をそれぞれ回転させながら、加工ロール18とバックアップロール24との間にプラスチックシート10を送り込むようにする。これにより、プラスチックシート10の片面側が部分的に押圧されて厚み方向に圧縮され、折り曲げ予定部位が帯状に薄肉に成形加工されて帯状薄肉部14が形成されるとともに、帯状薄肉部14が線状に押圧されて厚み方向に圧縮され、帯状薄肉部14に折り曲げ線12をなすコの字状の凹溝が形成される。
プラスチックシート10に折り曲げ線12をなすV字状の凹溝を形成するには、図6の(a)に部分拡大図を示すように、形成しようとする帯状薄肉部14の幅寸法に相当する厚さの円板27の周面に、形成しようとするV字状溝の幅寸法に相当する幅を有しV字状溝の深さ寸法に相当する高さを有する三角山形の円環状凸部28が形設された加工ロール26を使用する。また、プラスチックシート10に折り曲げ線12をなすU字状の凹溝を形成するには、図6の(b)に部分拡大図を示すように、形成しようとする帯状薄肉部14の幅寸法に相当する厚さの円板31の周面に、形成しようとするU字状溝の幅寸法に相当する幅を有しU字状溝の深さ寸法に相当する高さを有する山形の円環状凸部32が形設された加工ロール30を使用する。
図1に示したように折り曲げ予定部位に帯状薄肉部14が形成されその帯状薄肉部14に溝状の折り曲げ線12が形成されたプラスチックシート10は、折り曲げ線12をなす凹溝が帯状薄肉部14に形成されているので、発泡PETシートのように高い弾性率を有していても、図7に部分拡大断面図を示すように、凹溝が形成された面側へ折り曲げたときに、折り曲げ線12に沿って容易に折り曲げることが可能である。また、折り曲げ部16における復元力も、折り曲げ線を帯状薄肉部14でなくてプラスチックシート10に直接的に形成した場合に比べて小さくなる。このため、折り曲げ線12をなす凹溝の深さを余り深くしなくてもよい。また、このプラスチックシート10においては、折り曲げ線12をなす凹溝が、トムソン刃や回転刃などを使用して形成されるのでなく、シート材を線状に押圧し圧縮して形成されている。このため、このプラスチックシート10を折り曲げ線12に沿って折り曲げ、例えば液晶ディスプレイのバックライトユニット用の反射シートとして用いたときに、折り曲げ部分が長期間にわたって蛍光管等の光源からの光照射を受けても、折り曲げ部分が劣化したり強度の低下を起こしたりすることが防止され、製品としての長い寿命を保持する。なお、プラスチックシート10を折り曲げ線12に沿って折り曲げる際に、必要に応じてプラスチックシート10を加熱するようにしてもよい。
上記した実施形態では、プラスチックシート10の片面側に折り曲げ線12を形成するようにしたが、図8に部分拡大断面図を示すように、PET等の発泡プラスチック材料で形成されたプラスチックシート34の折り曲げ予定部位を、プラスチックシート34の両面から帯状に押圧し圧縮することにより、折り曲げ予定部位に帯状薄肉部36を形成し、その帯状薄肉部36の中央部を、その長手方向に沿って直線状に両面から押圧し圧縮することにより、プラスチックシート34の両面側の互いに対応する位置に溝状の折り曲げ線38a、38bをそれぞれ形成するようにしてもよい。このように両面側に折り曲げ線38a、38bが複数本、例えば3本一組の折り曲げ線38a、38bが複数組、互いに平行に等間隔で形成されたプラスチックシート34は、各折り曲げ線38a、38bに沿ってそれぞれ所定方向へ所定角度で折り曲げられることにより、図9に正面図を示し図10に部分平面図を示すように、複数の三角状凸部40が互いに平行に等間隔で形成されたバックライトユニット用の反射シートとして用いられる。図9中において(後述する図11中においても)符号42は、蛍光管等の管状光源を示す。また、両面側に折り曲げ線38a、38bが複数本、例えば4本一組の折り曲げ線38a、38bが複数組、互いに平行に等間隔で形成されたプラスチックシート34は、各折り曲げ線38a、38bに沿ってそれぞれ所定方向へ所定角度で折り曲げられることにより、図11に正面図を示し図12に部分平面図を示すように、複数の台形状凸部44および台形状凹部46が互いに平行にそれぞれ等間隔で形成されたバックライトユニット用の波形の反射シートとして用いられる。
プラスチックシート34の各部の寸法例を示すと、帯状薄肉部36の幅f=1.0mm〜3.0mm、折り曲げ線38a、38bの幅g=0.5mm〜1.0mm、プラスチックシート34の厚みh=0.1mm〜3.0mm、帯状薄肉部36の厚みi=0.075mm〜2.0mm、折り曲げ線38a、38bの形成部位の厚みj=0.02mm〜1.5mmである。そして、帯状薄肉部36の厚みiは、プラスチックシート34の厚みhの、例えば30%〜85%程度とする。
なお、プラスチックシートを折り曲げ線に沿って折り曲げ、例えば、図9および図10に示すようにシート材に三角状凸部を形成したり、図11および図12に示すようにシート材に台形状凸部や台形状凹部を形成したりする場合において、折り曲げ後の形状をより安定化させるために、プラスチック材料等で形成された補強シートをシート材の裏面側に付設するようにしてもよい。この場合において、補強シートは、シート材の全面に貼り合わせてもよいし、部分的に帯状に貼り合わせるようにしてもよい。
プラスチックシート34に複数の帯状薄肉部36を形成し、その各帯状薄肉部36の両面に折り曲げ線38a、38bをそれぞれ形成するには、例えば、図13に概略正面図を示すように、形成しようとする帯状薄肉部36の幅寸法に相当する厚さの円板50の周面に、形成しようとする折り曲げ線38a、38bをなす凹溝の幅寸法に相当する幅を有する円環状凸部52が形設された加工ロール48を複数並列させて回転軸54に固着したものを、互いに対向するように上下に一対配設し、それらの加工ロー48を回転させながら、上下一対の加工ロール48間にプラスチックシート34を送り込むようにする。これにより、プラスチックシート34が両面から部分的に押圧されて厚み方向に圧縮され、折り曲げ予定部位が帯状に薄肉に成形加工されて複数本の帯状薄肉部36が形成されるとともに、帯状薄肉部36が両面から線状に押圧されて厚み方向に圧縮され、各帯状薄肉部36に折り曲げ線38a、38bをなすコの字状の凹溝がそれぞれ形成される。
また、プラスチックシート34に帯状薄肉部36を形成しその帯状薄肉部36の両面に折り曲げ線38a、38bをそれぞれ形成する方法として、図4および図5に示したような加工ロール18およびバックアップロール24を2組連設し、かつ、後方側の加工ロール18およびバックアップロール24を、前方側の加工ロール18およびバックアップロール24とは上・下を逆にして配設し、各加工ロール18および各バックアップロール24をそれぞれ回転させながら、前方側の加工ロール18とバックアップロール24との間にプラスチックシート34を送り込み、続いて、前方側の加工ロール18とバックアップロール24との間から送り出されるプラスチックシート34を後方側の加工ロール18とバックアップロール24との間に送り込むようにしてもよい。これにより、プラスチックシート34に帯状薄肉部36が形成され、その一方の片面側および他方の片面側に折り曲げ線38a、38bがそれぞれ形成される。また、プラスチックシート34に、コの字状の凹溝に代えて折り曲げ線38a、38bをなすV字状の凹溝やU字状の凹溝を形成する場合には、図6の(a)、(b)に示したような加工ロール26、30を使用すればよい。
この発明の実施形態の1例を示し、折り曲げ線入りプラスチックシートの一部を拡大した断面図である。 この発明の実施形態の1例に係る折り曲げ線入りプラスチックシートの平面図である。 図1および図2に示した折り曲げ線入りプラスチックシートを折り曲げ線に沿って折り曲げることにより組み立てられるバックライトユニット用の反射シートの正面図である。 プラスチックシートに、図1に示した折り曲げ線を形成する方法の1例を示す概略側面図である。 同じく概略正面図である。 図5に示した加工ロールを使用してプラスチックシートに形成される折り曲げ線をなす凹溝とは異なる形状の凹溝を形成するために使用される加工ロールの各種例を示す部分拡大図である。 図1に示した折り曲げ線入りプラスチックシートを折り曲げ線に沿って折り曲げたときの形態を示す部分拡大断面図である。 この発明の別の実施形態を示し、折り曲げ線入りプラスチックシートの一部を拡大した断面図である。 図8に示した折り曲げ線が形成されたプラスチックシートを折り曲げ線に沿って折り曲げることにより組み立てられるバックライトユニット用の反射シートの正面図である。 図9に示した反射シートの部分平面図である。 図8に示した折り曲げ線が形成されたプラスチックシートを折り曲げ線に沿って折り曲げることにより組み立てられるバックライトユニット用の反射シートの別の例を示す正面図である。 図11に示した反射シートの部分平面図である。 プラスチックシートに、図8に示した折り曲げ線を形成する方法の1例を示す概略側面図である。
符号の説明
10、34 折り曲げ線入りプラスチックシート
12、38a、38b 折り曲げ線
14、36 帯状薄肉部
16 折り曲げ部
18、26、30、48 加工ロール
24 バックアップロール
40 三角状凸部
44 台形状凸部
46 台形状凹部

Claims (10)

  1. シート材の折り曲げ予定部位に溝状の折り曲げ線が形成された折り曲げ線入りプラスチックシートにおいて、
    折り曲げ予定部位を押圧し圧縮して帯状に薄肉に成形し、その帯状薄肉部を線状に押圧し圧縮して前記折り曲げ線を形成したことを特徴とする折り曲げ線入りプラスチックシート。
  2. 前記帯状薄肉部は、シート材の両面をそれぞれ凹ませて形成され、前記折り曲げ線が、シート材の両面の互いに対応する位置にそれぞれ形成された請求項1に記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  3. 前記帯状薄肉部の厚みは、シート材自体の厚みの30%〜85%である請求項1または請求項2に記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  4. 矩形状のシート材の、対向する各端辺付近に、シート材を同じ片面側へ折り曲げるための折り曲げ線がそれぞれ形成された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  5. シート材の全面に、シート材を三角状凸部に折り曲げるための3本一組の折り曲げ線が複数組、互いに平行に等間隔で形成された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  6. シート材の全面に、シート材を台形状凸部に折り曲げるための4本一組の折り曲げ線が複数組、互いに平行に等間隔で形成された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  7. シート材が発泡プラスチック材料で形成された請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の折り曲げ線入りプラスチックシート。
  8. プラスチックシートの折り曲げ予定部位に溝状の折り曲げ線を加工形成するプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法において、
    プラスチックシートを部分的に押圧してプラスチックシートを厚み方向に圧縮することにより、折り曲げ予定部位を帯状に薄肉に成形加工する幅広圧縮工程と、
    この幅広圧縮工程で成形加工された帯状薄肉部を線状に押圧してプラスチックシートを厚み方向に圧縮することにより前記折り曲げ線を形成する線状圧縮工程と、
    を含むことを特徴とするプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法。
  9. 前記幅広圧縮工程において、プラスチックシートが両面からそれぞれ部分的に押圧されてプラスチックシートが厚み方向に圧縮され、前記線状圧縮工程において、プラスチックシートの帯状薄肉部が両面からそれぞれ線状に押圧されて、プラスチックシートの両面の互いに対応する位置にそれぞれ折り曲げ線が形成される請求項8に記載のプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法。
  10. 前記幅広圧縮工程と前記線状圧縮工程とが同時に行われる請求項8または請求項9に記載のプラスチックシートへの折り曲げ線加工方法。
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