JP2008030827A - 梱包構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納する製品の数に拘わらず、材料費を安価にすることができ、組立も容易である梱包構造を提供する。
【解決手段】上側及び下側仕切部材2,3(一対の仕切部材)と、第1及び第2保持部材4,5(保持部材)とを備える。上側及び下側仕切部材2,3には、製品を収納するための上側及び下側収納孔25,35(収納孔)が複数形成されている。第1及び第2保持部材4,5は、上側及び下側仕切部材2,3間に設けられ、この上側及び下側仕切部材2,3を保持する。
【選択図】図1
【解決手段】上側及び下側仕切部材2,3(一対の仕切部材)と、第1及び第2保持部材4,5(保持部材)とを備える。上側及び下側仕切部材2,3には、製品を収納するための上側及び下側収納孔25,35(収納孔)が複数形成されている。第1及び第2保持部材4,5は、上側及び下側仕切部材2,3間に設けられ、この上側及び下側仕切部材2,3を保持する。
【選択図】図1
Description
複数の製品を梱包する梱包構造に関する。
従来より、複数の製品を梱包して搬送する際に、衝撃による製品の破損等を防ぐため、パッキングケースの内部をダンボール等で仕切り、製品が入る空間を形成する梱包構造が知られている。この梱包構造は、ダンボール等により衝撃を吸収し、隣り合った製品同士の接触による衝撃を和らげて製品の破損を防ぐものである。
具体的には、例えば特許文献1では、縦横に組合わせた波目構造の紙製仕切板のうち、一方の仕切板に、横方向の波目を有する仕切板が使用される。これにより、仕切板が紙製であるにも拘わらず、仕切板の横方向の荷重に対する剛性をあげて製品の倒れを防止し、梱包作業の稼動率及び作業能率を向上させるものである。
また、特許文献2の梱包箱は、梱包箱本体の内部を複数の小室に区分けする仕切板と、箱本体内で仕切板の上下の開放面を閉鎖するようにそれぞれ配設される天板及び底板とを備える。この底板は、仕切板を構成する複数の長板の端部を差し込む切込みを有する突起部を複数形成し、仕切板がばたつかないように押さえるようになっている。
また、特許文献3の梱包用仕切構造体は、輸送品の側面を覆うように仕切られ、かつ上方及び下方が開口して輸送品の収納及び取出しが自在となるように設けられた複数の収納空間を形成する仕切部材と、複数の収納空間を跨ぎ、各収納空間に収納される各輸送品の上面及び下面の一部が当接するように、収納空間の上部及び下部に配置され、収納空間内に収納される輸送品の上方向及び下方向への衝撃に対して緩衝性を有する緩衝材とからなる。
また、特許文献4では、互いに平行に配置された複数の第1の仕切板と、複数の第1の仕切板に対して垂直に組み合わされた複数の第2の仕切板とを備え、複数の第1の仕切板のうち隣り合う2つの仕切板と前記複数の第2の仕切板のうち隣り合う2つの仕切板とによって、四角筒形状を有する区画部がそれぞれ形成され、これら区画部のうち一部を前記製品を収容されるための収容部とし、かつ、他の区画部を収容部の周囲に位置するとともに梱包箱の外部から前記収容部に衝撃が加わることを抑制するための緩衝部とする梱包構造が示されている。
実開昭62−95523号公報
特開2003−155027号公報
特開2003−312648号公報
特開2005−313969号公報
しかしながら、特許文献1〜4の梱包構造では、仕切板を縦横に組合わせることで、製品を入れる空間を設けている。このため、収納する製品の数が増えるほど仕切板が多数必要となり、材料費が高価になってしまうとともに、組立作業に時間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、収納する製品の数に拘わらず、材料費を安価にすることができ、組立も容易である梱包構造を提供することにある。
本発明に係る第1の梱包構造は、複数の製品を仕切って梱包するための梱包構造であって、上記製品を収納するための収納孔がそれぞれ複数形成された一対の仕切部材と、上記一対の仕切部材間に設けられ、該一対の仕切部材を保持する保持部材と、を備えている。
上記の構成によると、一対の仕切部材は、その間に設けられた保持部材によって保持される。一対の仕切部材の各々に形成された収納孔に製品を挿入することによって、製品が2つの収納孔の開口周縁部によって支えられて収納される。収納孔を複数形成することによって、複数の製品が収納される。収納する製品の数に拘わらず、一対の仕切部材と保持部材とによって製品が収納される。すなわち、収納孔を製品の数に応じて形成すればよく、製品を仕切って収納する仕切部材の数を増やす必要がないので、材料費が安価になる。また、一対の仕切部材と保持部材とを組み立てればよいだけなので、組立作業が容易である。
本発明に係る第2の梱包構造は、上記保持部材は、互いに交差して組み合わされる第1保持板と第2保持板とで構成されている。
上記の構成によると、互いに交差して組み合わされた第1及び第2保持板によって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が2枚の保持板によって構成されるので、一対の仕切部材と合わせて4つの部材により製品が収納される。これらの4つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。
本発明に係る第3の梱包構造は、上記第1保持板と第2保持板とは、互いに直交して組み合わされている。
上記の構成によると、互いに直交して組み合わされた第1及び第2保持板によって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が2枚の保持板によって構成され、一対の仕切部材と合わせた4つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。なお、ここで直交して組み合わすとは、第1及び第2保持板のなす角が厳密に90°である必要はなく、90°に近い角度で交差していればよい。
本発明に係る第4の梱包構造は、第3の梱包構造において、上記一対の仕切部材は、仕切板をそれぞれ備え、上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で偶数個、かつ、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で偶数個それぞれ開けられ、上記第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第2保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割するとともに、上記仕切板の中心を通る位置に配設され、上記第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第1保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割するとともに、上記仕切板の中心を通る位置に配設されている。
上記の構成によると、収納孔が、第1保持板の延びる方向に偶数個、かつ第2保持板の延びる方向に偶数個形成される場合、保持部材は、第1及び第2保持板の2枚によって構成され、この2枚の保持板によって、仕切部材がバランスよく保持される。すなわち、互いに直交して組み合わされた第1及び第2保持板が、仕切板の中心を通るとともに、収納孔をそれぞれ2分割する位置に配設される。収納孔は、等間隔に並んでおり、仕切板に、収納孔が第1及び第2保持板に関してそれぞれ対称に配置されることになる。これにより、収納孔に製品が収納されても、仕切部材が、2つの第1及び第2保持板によってバランスよく支持される。
本発明に係る第5の梱包構造は、上記保持部材は、間隔をあけて並べられる2つの第1保持板と、該2つの第1保持板に交差して組み合わされる第2保持板とで構成されている。
上記の構成によると、互いに交差して組み合わされた2つの第1保持板と、第2保持板とによって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が3つの保持板によって構成されるので、一対の仕切部材と合わせて5つの部材により製品が収納される。これらの5つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。
本発明に係る第6の梱包構造は、第5の梱包構造において、上記2つの第1保持板は、互いに平行に配置され、上記第2保持板は、上記2つの第1保持板に直交して組み合わされていることが好ましい。
上記の構成によると、互いに直交して組み合わされた2つの第1保持板と、第2保持板とによって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が3つの保持板によって構成され、一対の仕切部材と合わせた5つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。ここで、平行とは、厳密な意味での平行でなくてもよく、多少傾いていてもよい。
本発明に係る第7の梱包構造は、第6の梱包構造において、上記一対の仕切部材は、仕切板をそれぞれ備え、上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で偶数個、かつ、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で奇数個それぞれ開けられ、上記2つの第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設され、上記第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第1保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割し、かつ、上記仕切板の中心を通る位置に配設されている。
上記の構成によると、収納孔が、第1保持板の延びる方向に奇数個、かつ第2保持板の延びる方向に偶数個形成される場合、保持部材は、2つの第1保持板及び第2保持板の3つによって構成され、この3つの保持板によって、仕切部材がバランスよく保持される。すなわち、2つの第1保持板は、仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設され、第2保持板は、仕切板の中心を通るとともに、収納孔をそれぞれ2分割する位置に配設される。この第1及び第2保持板によって保持された仕切部材の仕切板に、収納孔が等間隔に並んで形成されることにより、収納孔に製品が収納されても、仕切部材がバランスよく支持される。
本発明に係る第8の梱包構造は、上記保持部材が、間隔をあけて並べられる2つの第1保持板と、間隔をあけて並べられ、上記2つの第1保持板にそれぞれ交差して組み合わされる2つの第2保持板とで構成されている。
上記の構成によると、互いに交差して組み合わされた2つの第1保持板と、2つの第2保持板とによって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が4つの保持板によって構成されるので、一対の仕切部材と合わせて6つの部材により製品が収納される。これらの6つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。また4つの保持板によって仕切り部材を保持するので、2つの保持板により保持する場合に比べて、堅固な梱包構造となる。
本発明に係る第9の梱包構造は、第8の梱包構造において、上記2つの第1保持板が、互いに平行に配置され、上記2つの第2保持板が、互いに平行に配置されて、上記2つの第1保持板にそれぞれ直交して組み合わされている。
上記の構成によると、互いに直交して組み合わされた2つの第1保持板と、2つ第2保持板とによって、一対の仕切部材が保持される。保持部材が4つの保持板によって構成され、一対の仕切部材と合わせた6つの部材を組み合わせればよいだけなので、組立作業が容易であるとともに、軽量な梱包構造となる。
本発明に係る第10の梱包構造は、第9の梱包構造において、上記一対の仕切部材が、仕切板をそれぞれ備え、上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で奇数個、かつ、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で奇数個それぞれ設けられ、上記2つの第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設され、上記2つの第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設されている。
上記の構成によると、収納孔が、第1保持板の延びる方向に奇数個、かつ第2保持板の延びる方向に奇数個形成される場合、保持部材は、2つの第1保持板及び2つの第2保持板の4つによって構成され、この4つの保持板によって、仕切部材がバランスよく保持される。すなわち、2つの第1保持板および2つの第2保持板はそれぞれ、仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設される。この第1及び第2保持板によって保持された仕切部材の仕切板に、収納孔が等間隔に並んで形成されることにより、収納孔に製品が収納されても、仕切部材がバランスよく支持される。
本発明に係る第11の梱包構造は、上記一対の仕切部材が、上記保持部材の上側に配置される上側仕切部材と、該保持部材の下側に配置される下側仕切部材とで構成されている。
上記の構成によると、一対の仕切部材は、上側仕切部材と下側仕切部材とで構成され、保持部材を上下に挟持するように配置されている。そして、上側仕切部材は、保持部材の上側でもって、下側仕切部材は、保持部材の下側でもってそれぞれ保持される。
本発明に係る第12の梱包構造は、第11の梱包構造であって、上記上側仕切部材は上側仕切板を備え、上記下側仕切部材は下側仕切板を備え、上記収納孔のうち上記下側仕切板に形成される各下側収納孔は、上記収納孔のうち上記上側仕切板に形成される各上側収納孔に相対する位置に形成されている。
上記の構成によると、上側仕切部材は上側仕切板を、下側仕切部材は下側仕切板をそれぞれ備え、この上側及び下側仕切板に、上側収納孔及び下側収納孔がそれぞれ形成されている。そして、各下側収納孔が各上側収納孔に相対する位置に形成されているので、製品を上側収納孔から下側収納孔に真っ直ぐに差し込むと、上側及び下側収納孔に収納され、これらの開口周縁部によって製品が支えられる。
本発明に係る第13の梱包構造は、第12の梱包構造において、上記各上側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の上側突出片が形成されている。
上記の構成によると、上側収納孔には上側突出片が形成されており、この上側収納孔に、突出片を下方に撓ませながら製品を挿入する。突出片を撓ませて挿入することにより、製品が突出片の復元力により保持されてがたつきが抑制されるとともに、突出片が輸送時の振動、落下の衝撃等の緩衝材としての役目を果たす。また、突出片が下方に向かって突出していることにより、上から製品を挿入する時に突出片が抵抗となりにくいので挿入しやすく、突出片を撓ませやすい。
本発明に係る第14の梱包構造は、第12の梱包構造において、上記各下側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の下側突出片が形成されている。
上記の構成によると、下側収納孔に下側突出片が形成されており、下側収納孔において、製品が突出片の復元力により保持されてがたつきが抑制されるとともに、輸送時の振動、落下の衝撃等から緩衝される。また、上側収納孔には突出片が形成されていないため、製品が挿入しやすい。
本発明に係る第15の梱包構造は、第12の梱包構造において、上記各上側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の上側突出片が形成され、上記各下側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の下側突出片が形成されている。
上記の構成によると、上側収納孔及び下側収納孔の2箇所において、突出片が緩衝材としての役目を果たすことにより、上側及び下側のいずれか1箇所に突出片が形成される場合に比べて、より衝撃に強い梱包構造となる。
本発明に係る第16の梱包構造は、第12から15のいずれか1つの梱包構造において、上記各下側収納孔は上記各上側収納孔よりも大きな開口となるように形成されている。
上記の構成によると、上側収納孔に挿入した製品を下側収納孔に挿入して貫通させることが容易となる。
本発明に係る第17の梱包構造は、第12から16のいずれか1つの梱包構造において、上記保持部材と、上記上側及び下側仕切部材とを収納する収納箱をさらに備え、上記上側仕切板から上記収納箱の上端までの高さが、該収納箱の下端から上記下側仕切板までの高さよりも小さい。
上記の構成によると、上側仕切板から収納箱の上端までの高さと、収納箱の下端から下側仕切板までの高さとが同じである場合に比べて、同じ高さの収納箱に収納すると、下側仕切板の収納箱の下端からの高さが高く、上側仕切板と下側仕切板との間隔が狭くなる。このため、上側収納孔と下側収納孔とが近く配設されて、上側収納孔から下側収納孔への製品の挿入が容易となる。
本発明に係る第18の梱包構造は、上記保持部材が矩形状の板状部材であり、該矩形の四隅には、上記一対の仕切部材側に向かってそれぞれ突出する突片が形成され、上記各仕切部材には、上記各突片と係合する切欠が該各突片と対応する位置にそれぞれ設けられている。
上記の構成によると、保持部材の各突片と、仕切部材の各切欠とを係合させることにより、容易に保持部材と仕切部材とを組み付けることができるので、組立作業が容易である。
本発明に係る第19の梱包構造は、上記製品が、電子機器である。この構成により、材料費が安価で、かつ組立作業が容易な電子機器の梱包構造が得られる。
本発明によれば、収納する製品の数に拘わらず、梱包構造が、一対の仕切部材とこの仕切部材を保持する保持部材とで構成されるので、材料費が安価であり、かつ、組立作業が容易な梱包構造を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る梱包構造1は、複数の製品9(図3に仮想線で示す)を仕切って梱包するためのものである。製品9は、例えば、携帯端末等の電子機器である。
(実施形態1)
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る梱包構造1は、複数の製品9(図3に仮想線で示す)を仕切って梱包するためのものである。製品9は、例えば、携帯端末等の電子機器である。
梱包構造1は、一対の仕切部材である上側仕切部材2及び下側仕切部材3と、これらの上側及び下側仕切部材2,3を保持する保持部材とを備えている。保持部材は、第1保持板4及び第2保持板5とで構成されている。梱包構造1は、上側及び下側仕切部材2,3と第1及び第2保持板4,5とを収納する収納箱6をさらに備えている。
図2にも示すように、第1及び第2保持板4,5は矩形状であって、長手方向中央に、それぞれスリット7が形成されている。第1及び第2保持板4,5のスリット7,7を互いに係合させることで、第1及び第2保持板4,5が互いに直交して、十字状に組み合わされる。第1及び第2保持板4,5の矩形の四隅には、その幅方向外側に突出した突片8,8,…がそれぞれ形成されている。
図1に示すように、上側仕切部材2は箱状の部材であって、箱の底面を構成する略正方形の上側仕切板21と、箱の側面を構成する4つの側壁部22,22,…とを備えている。上側仕切板21における各辺縁の中央から各側壁部22に亘って、切欠23,23,…が開けられている。切欠23,23,…は、上記第1及び第2保持板4,5の上側の各突片8と対応する位置に形成され、これらの各突片8と係合するものである。第1及び第2保持板4,5の上側の突片8,8,…と、上側仕切部材2の切欠23,23,…とを係合させることにより、第1及び第2保持板4,5と上側仕切部材2とを容易に組み付けることができる。
上側仕切板21には、製品9を収納するための上側収納孔25が複数形成されている。上側収納孔25は矩形状であって、上側仕切板21の厚さ方向に見て、上側仕切板21の正方形の各辺と平行に等間隔に並べられている。上側収納孔25は、包装袋で包んだ製品9を容易に挿入できるように、製品9の断面の大きさよりも少し大きめに開けられている。例えば、製品9の断面寸法が25mm×50mmであれば、上側収納孔25を28mm×53mmの矩形状に形成する。
具体的には、上側収納孔25,25,…は、上記第1保持板4の延びる方向に4つ、第2保持板5の延びる方向に6つ並んで開けられている。なお、上側収納孔25の数は、これらには限定されず、第1及び第2保持板4,5の延びる方向にそれぞれ偶数個ずつ開けられればよい。上側収納孔25の数は、梱包しようとする製品9の数、上側仕切板21の大きさ等により任意に設定することができる。
そして、第1保持板4は、上側仕切板21の厚さ方向に見て、第2保持板5の延びる方向において、上側収納孔25,25,…を2分割するとともに、上側仕切板21の中心を通る位置に配設される。一方、第2保持板5は、上側仕切板21の厚さ方向に見て、第1保持板4の延びる方向において、上側収納孔25,25,…を2分割するとともに、上側仕切板21の中心を通る位置に配設される。このように第1及び第2保持板4,5が配設されることにより、2枚の支持板で上側仕切部材2をバランスよく保持することができる。
下側仕切部材3は、上側仕切部材2と同一形状の箱状部材であり、箱の底面を構成する略正方形の下側仕切板31と、箱の側面を構成する4つの側壁部32,32,…とを備えている。下側仕切板31における各辺縁の中央から各側壁部32に亘って、切欠33,33,…が開けられている。切欠33,33,…は、上記第1及び第2保持板4,5の下側の各突片8と対応する位置に形成され、これらの各突片8と係合するものである。下側仕切板31が各側壁部32,32,…の上側になる向きに下側仕切部材3を配置し、上側仕切部材2と同様に、第1及び第2保持板4,5の下側の突片8,8,…と、下側仕切部材3の切欠33,33,…とを係合させることにより、第1及び第2保持板4,5と下側仕切部材3とを容易に組み付けることができる。
下側仕切板31には、各上側仕切板21の上側収納孔25と相対する位置に、上側収納孔25と同一形状かつ同数の下側収納孔35が形成されている。
また、上側仕切部材2と同様に、2つの第1及び第2保持板4,5によって、下側仕切部材3をバランスよく保持することができる。すなわち、第1保持板4が、下側仕切板31の厚さ方向に見て、第2保持板5の延びる方向において下側収納孔35を2分割するとともに、下側仕切板31の中心を通る位置に配設される。一方、第2保持板5は、下側仕切板31の厚さ方向に見て、第1保持板4の延びる方向において、下側収納孔35を2分割するとともに、下側仕切板31の中心を通る位置に配設される。
上記の梱包構造1の部材を組み付ける際には、まず、第1及び第2保持板4,5をスリット7,7によって互いに係合させ、互いに直交するように十字状に組み合わせる。
そして、第1及び第2保持板4,5の各突片8が上側又は下側仕切部材側に向かってそれぞれ突出するように、第1及び第2保持板4,5を置き、第1及び第2保持板4,5と上側及び下側仕切部材2,3とを組み付ける。すなわち、第1及び第2保持板4,5の各突片8と、上側及び下側仕切部材2,3側の各切欠23,33とを係合させる。十字に組み合わされた第1及び第2保持板4,5の上端が上側仕切板21に当接し、第1及び第2保持板4,5の下端が下側仕切板31に当接した状態で、第1及び第2保持板4,5が上側及び下側仕切部材2,3を保持する。
そして、図3に示すように、組み付けられた第1及び第2保持板4,5と上側及び下側仕切部材2,3とを収納箱6に収納する。
上側及び下側仕切板21,31の大きさは、収納箱6の内側の寸法とほぼ同じに形成されている。このため、上側及び下側仕切部材2,3の各側壁部22,32と収納箱6の各側壁62との間に隙間がないように、上側及び下側仕切部材2,3が収納箱6に収納されるので、収納箱6内で上側及び下側仕切部材2,3が、がたつかないようになっている。
製品9を上側収納孔25から挿入して、上側収納孔25に相対する位置に形成されている下側収納孔35まで貫通させて、上側及び下側収納孔25,35の開口周縁部によって製品を支持する。
ここで、下側仕切部材3の各側壁部32,32,…の高さが、収納箱6の側壁62の高さの約4分の1となるように各側壁部32,32,…が形成されて、下側仕切板31が収納箱6の下端から約4分の1の高さに位置するようになっている。また、第1及び第2保持板4,5の幅方向の長さが、収納箱6の側壁62の高さの約4分の2となるように第1及び第2保持板4,5が形成されることで、これらに組み付けられる上側仕切板21が収納箱6の上端から約4分の1の高さに位置するようになっている。収納箱6の側壁62の高さと略同一の高さの製品9を収納したとき、上側仕切板21は、製品9の上から4分の1程度の高さに、下側仕切板31は、製品9の下から4分の1程度の高さに位置する。これにより、製品9の上部及び下部を上側及び下側収納孔25,35により支持し、製品9をバランスよく保持することができる。
また、上側仕切板21が、製品9の上から4分の1程度の高さにあることにより、製品9が上側仕切板21よりも上側に突出して収納されるので、製品9の取り出しを容易に行うことができる。ここで、製品9によっては、パット等の緩衝材を収納箱6の上下に入れて、搬送時の衝撃強度を高くしてもよい。
上側及び下側仕切板21,31に複数の上側及び下側収納孔25,35を形成することで、複数の製品9を収納することができる。このとき、収納する製品9の数に拘わらず、第1及び第2保持板4,5と上側及び下側仕切部材2,3との4つの部材により製品9が収納される。すなわち、製品9を仕切って収納する仕切板は、上側及び下側仕切部材2,3の2つで構成され、各上側及び下側収納孔25,35を製品9の数に応じて形成すればよく、仕切板の数を増やす必要がないので、材料費を安価にすることができる。
具体的には、図1に示すように、4×6の24個の製品9を梱包する場合の本実施形態1の例によれば、梱包構造1は、収納箱6の他に、第1及び第2保持板4,5と上側及び下側仕切部材2,3の4つの部材からなる。しかし、縦横に仕切板を組み合わせて、製品9を仕切る空間を形成する梱包構造の場合には、24個の製品9を梱包するためには、収納箱の他に、少なくとも8つの部材が必要である。
また、例えば、10×10の100個の製品9を梱包する場合においても、本実施形態1に係る梱包構造1においては、上側及び下側仕切部材2,3にそれぞれ100個の上側及び下側収納孔25,35を形成すればよく、必要な部材は、同じく第1及び第2保持板4,5と上側及び下側仕切部材2,3との4つである。一方、縦横に仕切板を組み合わせて、製品9を仕切る空間を形成する梱包構造の場合には、100個の製品9を梱包するためには、少なくとも18の部材が必要である。
このように、収納する製品9の数に拘わらず、収納孔が偶数個×偶数個の配列で形成される場合には、収納箱5の他に必要な部材の数が4つとなり、材料費を安価にすることができるとともに、組立のための作業時間も短縮することができる。
なお、第1及び第2保持板4,5は互いに直交して組み合わせたが、必ずしも直交していなくてもよく、互いに交差して組み合わされていればよい。ただし、バランスよく上側及び下側仕切部材2,3を保持するためには、第1及び第2保持板4,5は、互いに直交するか、直角に近い角度で交差して組み合わされることが好ましい。
(実施形態2)
次に、図4に示すように、本発明の実施形態2に係る梱包構造10について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態2)
次に、図4に示すように、本発明の実施形態2に係る梱包構造10について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態2に係る梱包構造10は、上側及び下側収納孔25,35が、第2保持板5の延びる方向に5つ形成され、第1保持板4を2つ備える点で、実施形態1に係る梱包構造1と異なる。
すなわち、2つの第1保持板4,4は間隔をあけて互いに平行に配置され、この2つの第1保持板4,4と直交して第2保持板5が組み合わされる。各第1保持板4,4の長手方向中央には、スリット7が形成されており、第2保持板5には、長手方向に2箇所スリット7,7が形成されている。これらが組み合わされたとき、第1保持板4,4は、第2保持板5の長手方向の中心に関して互いに対称となるように配設される。
上側及び下側収納孔25,35は、第1保持板4の延びる方向に5つ、第2保持板5の延びる方向に6つ形成されている。なお、上側及び下側収納孔25,35の数は、これらには限定されず、第1保持板4延びる方向に奇数個、第2保持板5の延びる方向に偶数個開けられればよい。
上側及び下側仕切部材2,3の切欠23,33のうち、上側及び下側仕切板21,31における第2保持板5の延びる方向の正方形の各辺に形成される切欠23,33は、2つの第1保持板4,4の突片8,8,…に対応して、2箇所ずつ設けられている。この切欠23,33と第1保持板4,4の各突片8とが係合するとき、第1保持板4,4は、上側及び下側収納孔25,35と重ならない位置に配置される。その他の構成は、実施形態1と同じである。
第1及び第2保持板4,5と、上側及び下側仕切部材2,3とを組み付けたとき、仕切板21,31の厚さ方向から見て、第2保持板5が、第1保持板4の延びる方向に収納孔25,35をそれぞれ2分割し、かつ、上側及び下側仕切板21,31の中心を通る位置に配設される。すなわち、上側及び下側収納孔25,35が第2保持板5に関してそれぞれ対称に配置される。一方、2つの第1保持板4,4が、仕切板21,31の厚さ方向から見て、上側及び下側仕切板21,31の中心に関して互いに対称に配設される。このように、第1及び第2保持板4,5によって、上側及び下側仕切部材2,3がバランスよく保持される。
また、収納する製品9の数に拘わらず、収納孔が偶数個×奇数個の配列で形成される場合、収納箱6の他に必要な部材が、第1及び第2保持板4,5の3つと、上側及び下側仕切部材2,3の2つとの5つとなり、材料費を安価にすることができるとともに、組立のための作業時間も短縮することができる。
なお、第1及び第2保持板4,5は互いに直交して組み合わせたが、必ずしも直交していなくてもよく、互いに交差して組み合わされていればよい。また、第1保持板4,4は、互いに平行に配置したが、必ずしも平行でなくてもよく、間隔をあけて並べられていればよい。ただし、バランスよく上側及び下側仕切部材2,3を保持するためには、第1及び第2保持板4,5は、互いに直交するか、直角に近い角度で交差して組み合わされ、第1保持板4,4は互いに平行か、平行に近い状態で並べられることが好ましい。
(実施形態3)
次に、図5に示すように、本発明の実施形態3に係る梱包構造40について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態3)
次に、図5に示すように、本発明の実施形態3に係る梱包構造40について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態3に係る梱包構造40は、上側及び下側収納孔25,35が、第1保持板4の延びる方向に5つ、第2保持板5の延びる方向に7つ形成され、第1保持板4と第2保持板5とをそれぞれ2つずつ備える点で、実施形態1に係る梱包構造1と異なる。
すなわち、2つの第1保持板4,4は間隔をあけて互いに平行に配置され、2つの第2保持板5,5も間隔をあけて互いに平行に配置され、各第1保持板4,4と各第2保持板5,5とがそれぞれ直交して組み合わされる。各第1及び第2保持板4,5の長手方向には、それぞれ2箇所にスリット7,7が形成されている。これらが組み合わされたとき、仕切板21,31の厚さ方向から見て、第1保持板4,4は、第2保持板5の長手方向の中心に関して互いに対称となるように配設される一方、第2保持板5,5は、第1保持板4の長手方向の中心に関して互いに対称となるように配設される。
上側及び下側収納孔25,35が、第1保持板4の延びる方向に5つ、第2保持板5の延びる方向に7つ形成されている。なお、上側及び下側収納孔25,35の数は、これらには限定されず、第1保持板4と平行な方向に奇数個、第2保持板5と平行な方向に奇数個開けられればよい。
上側及び下側仕切部材2,3の切欠23,33は、第1及び第2保持板4,5の各突片8,8,…に対応して、上側及び下側仕切板21,31における正方形の各辺に2箇所ずつ設けられている。切欠23,33と第1及び第2保持板4,5の各突片8とが係合するときに、第1及び第2保持板4,5は、各上側及び下側収納孔25,35と重ならない位置に配置される。その他の構成は、実施形態1と同じである。
第1及び第2保持板4,5と、上側及び下側仕切部材2,3とを組み付けたとき、仕切板21,31の厚さ方向に見て、第1保持板4,4が仕切板21,31の中心に関して互いに対称に配設される一方、第2保持板5,5も仕切板21,31の中心に関して互いに対称に配設される。このため、第1及び第2保持板4,5によって、上側及び下側仕切部材2,3がバランスよく保持される。
また、収納する製品9の数に拘わらず、収納孔が奇数個×奇数個の配列で形成される場合、収納箱6の他に必要な部材が、第1及び第2保持板4,5の4つと上側及び下側仕切部材2,3の2つとの6つとなり、材料費を安価にすることができるとともに、組立のための作業時間も短縮することができる。
また、4つの保持板4,5によって上側及び下側仕切部材2,3を保持するので、2つの保持板4,5により保持する場合に比べて、堅固な梱包構造なる。
なお、第1及び第2保持板4,5はそれぞれ互いに直交して組み合わせたが、必ずしも直交していなくてもよく、互いに交差して組み合わされていればよい。また、第1保持板4,4及び第2保持板5,5は、それぞれ互いに平行に配置したが、必ずしも平行でなくてもよく、間隔をあけて並べられていればよい。ただし、バランスよく上側及び下側仕切部材2,3を保持するためには、第1及び第2保持板4,5は、互いに直交するか、直角に近い角度で交差して組み合わされ、第1保持板4,4及び第2保持板5,5は、それぞれ互いに平行か、平行に近い状態で並べられることが好ましい。
(実施形態4)
次に、図6に示すように、本発明の実施形態4に係る梱包構造50について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態4)
次に、図6に示すように、本発明の実施形態4に係る梱包構造50について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態4に係る梱包構造50は、下側収納孔35,35,…が上側収納孔25,25,…よりも大きな開口となるように形成されている点で、実施形態1に係る梱包構造1と異なる。
例えば、各上側収納孔25が、28mm×53mmの矩形状に形成されている場合、各下側収納孔35を30mm×55mmの矩形状に形成する。このようにすることで、上側収納孔25に挿入した製品9を容易に下側収納孔35まで挿入して貫通させることができる。
また、実施形態4に係る梱包構造50は、上側仕切板21から収納箱6の上端までの高さh1が、収納箱6の下端から下側仕切板31までの高さh2よりも小さい点においても、実施形態1に係る梱包構造1と異なる。
すなわち、収納箱6の蓋63を閉じたとき、上側仕切板21から収納箱6の蓋63までの高さh1は実施形態1と同じであって、製品9の上から4分の1程度の高さである。一方、収納箱6の底面61から下側仕切板31までの高さh2は、実施形態1の場合よりも大きい。これは、下側仕切部材3の各側壁部32の高さを実施形態1の場合よりも大きくし、第1及び第2保持板4,5の幅方向の長さを実施形態1の場合よりも短くすることによって、h1よりもh2を大きく設定することができる。
これにより、上側仕切板21と下側仕切板31との間隔が狭くなり、上側収納孔25と下側収納孔35とが近くなるので、上側収納孔25から下側収納孔35へ製品9を容易に挿入することができる。その他の構成は、実施形態1と同じである。
(実施形態5)
次に、図7に示すように、本発明の実施形態5に係る梱包構造60について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態5)
次に、図7に示すように、本発明の実施形態5に係る梱包構造60について、詳細に説明する。なお、図1と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態5に係る梱包構造60は、各上側収納孔25,25,…の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の突出片26,26,…が形成されている点で実施形態1と異なる。
具体的には、図8にも示すように、突出片26は、上側収納孔25を形成する上側仕切板21の開口周縁の矩形の各辺から、それぞれ下方に向かって内側に突出する4つの独立した台形形状に形成されている。各突出片26は、上下に撓むことができるように形成されている。また、実施形態4と同様に、上側仕切板21から収納箱6の上端までの高さh1が、収納箱6の下端から下側仕切板31までの高さh2よりも小さい。その他の構成は、実施形態1と同じである。
製品9の断面の大きさよりも少し大きめに開けられている上側収納孔25から、突出片26が内側に向かって突出している。このため、製品9を上側収納孔25に挿入すると、製品9に押されて突出片26が下方に撓む。突出片26を撓ませて挿入することにより、製品9が突出片26の復元力により保持され、製品9のがたつきを抑制することができる。また、突出片26が輸送時の振動、落下の衝撃等の緩衝材としての役目を果たすことができる。そして、突出片26が下方に向かって突出していることにより、突出片26が抵抗となりにくく製品9を挿入しやすいとともに、突出片26が撓みやすくなっている。
なお、突出片26は、上側収納孔25を形成する上側仕切板21の開口周縁の矩形の辺のうち、対向する2辺から突出する2つの台形形状に形成されていてもよい。
(実施形態6)
次に、図9に示すように、本発明の実施形態6に係る梱包構造70について、詳細に説明する。なお、図6と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1及び5と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態6)
次に、図9に示すように、本発明の実施形態6に係る梱包構造70について、詳細に説明する。なお、図6と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1及び5と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態6の梱包構造70は、各下側収納孔35,35,…の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の突出片36,36,…が形成されている点で実施形態1と異なる。
具体的には、図10にも示すように、突出片36は、実施形態5における、上側収納孔25に形成された突出片26と同様の形状に形成されている。すなわち、突出片36は、下側収納孔35を形成する下側仕切板31の開口周縁の矩形の各辺から、それぞれ下方に向かって内側に突出する4つの独立した台形形状に形成されている。各突出片36は、上下に撓むことができるように形成されている。その他の構成は、実施形態5と同じである。
下側収納孔35において、突出片36を撓ませて製品9を挿入することにより、製品9が突出片36の復元力により保持され、製品9のがたつきを抑制することができるとともに、突出片36が輸送時の振動、落下の衝撃等の緩衝材としての役目を果たすことができる。また、上側収納孔25には突出片が形成されていないため、製品9が挿入しやすい。
なお、突出片36は、下側収納孔35を形成する下側仕切板31の開口周縁の矩形の辺のうち、対向する2辺から突出する2つの台形形状に形成されていてもよい。
(実施形態7)
次に、図11に示すように、本発明の実施形態7に係る梱包構造80について、詳細に説明する。なお、図6と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1,5及び6と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
(実施形態7)
次に、図11に示すように、本発明の実施形態7に係る梱包構造80について、詳細に説明する。なお、図6と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1,5及び6と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
実施形態7の梱包構造80は、上側及び下側収納孔25,35の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の突出片26,36がそれぞれ形成されている点で実施形態1と異なる。
具体的には、図12にも示すように、各上側収納孔25,25,…には、実施形態5と同様の突出片26,26,…が形成され、各下側収納孔36,36,…には、実施形態6と同様の突出片36,36,…が形成されている。その他構成は、実施形態5及び6と同じである。
上側収納孔25と下側収納孔35との2箇所において、突出片26,36が緩衝材としての役目を果たすことにより、上側及び下側収納孔25,35のいずれか1箇所にのみ突出片が形成される場合に比べて、より衝撃に強い梱包構造とすることができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。
例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記各実施形態では、収納孔25,35は矩形状としたが、この形状には限定されず、円形や楕円形に形成されていてもよい。収納孔25,35は、製品9の断面形状をわずかに拡大した形状であることが好ましいが、製品9が携帯電話である場合には、収納孔25,35を円形または楕円形とすると、携帯電話のコーナー付近が収納孔25,35の開口周縁で保持されるので、輸送時の振動、落下の衝撃等に強くなる。
以上説明したように、本発明は、複数の電子機器等の製品を梱包する梱包構造について有用である。
1,10,40,50,60,70,80 梱包構造
4 第1保持板
5 第2保持板
6 収納箱
8 突片
9 製品9
21 上側仕切板
23 切欠
25 上側収納孔
26 突出片
31 下側仕切板
33 切欠
35 下側収納孔
36 突出片
4 第1保持板
5 第2保持板
6 収納箱
8 突片
9 製品9
21 上側仕切板
23 切欠
25 上側収納孔
26 突出片
31 下側仕切板
33 切欠
35 下側収納孔
36 突出片
Claims (19)
- 複数の製品を仕切って梱包するための梱包構造であって、
上記製品を収納するための収納孔がそれぞれ複数形成された一対の仕切部材と、
上記一対の仕切部材間に設けられ、該一対の仕切部材を保持する保持部材と、
を備えていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項1に記載の梱包構造であって、
上記保持部材は、互いに交差して組み合わされる第1保持板と第2保持板とで構成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項2に記載の梱包構造であって、
上記第1保持板と第2保持板とは、互いに直交して組み合わされていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項3に記載の梱包構造において、
上記一対の仕切部材は、仕切板をそれぞれ備え、
上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で偶数個、かつ、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で偶数個それぞれ開けられ、
上記第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第2保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割するとともに、上記仕切板の中心を通る位置に配設され、
上記第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第1保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割するとともに、上記仕切板の中心を通る位置に配設されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項1に記載の梱包構造であって、
上記保持部材は、間隔をあけて並べられる2つの第1保持板と、該2つの第1保持板に交差して組み合わされる第2保持板とで構成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項5に記載の梱包構造であって、
上記2つの第1保持板は、互いに平行に配置され、
上記第2保持板は、上記2つの第1保持板に直交して組み合わされていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項6に記載の梱包構造において、
上記一対の仕切部材は、仕切板をそれぞれ備え、
上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で偶数個、かつ、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で奇数個それぞれ開けられ、
上記2つの第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設され、
上記第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、上記第1保持板の延びる方向に上記収納孔を2分割し、かつ、上記仕切板の中心を通る位置に配設されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項1に記載の梱包構造であって、
上記保持部材は、間隔をあけて並べられる2つの第1保持板と、間隔をあけて並べられ、上記2つの第1保持板にそれぞれ交差して組み合わされる2つの第2保持板とで構成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項8に記載の梱包構造であって、
上記2つの第1保持板は、互いに平行に配置され、
上記2つの第2保持板は、互いに平行に配置されて、上記2つの第1保持板にそれぞれ直交して組み合わされていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項9に記載の梱包構造において、
上記一対の仕切部材は、仕切板をそれぞれ備え、
上記各仕切板には、該仕切板の厚さ方向に見て、上記収納孔が、上記第2保持板の延びる方向に等間隔で奇数個、かつ、上記第1保持板の延びる方向に等間隔で奇数個それぞれ設けられ、
上記2つの第1保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設され、
上記2つの第2保持板は、上記仕切板の厚さ方向に見て、該仕切板の中心に関して互いに対称となるように配設されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項1から10のいずれか1つに記載の梱包構造であって、
上記一対の仕切部材は、上記保持部材の上側に配置される上側仕切部材と、該保持部材の下側に配置される下側仕切部材とで構成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項11に記載の梱包構造であって、
上記上側仕切部材は上側仕切板を備え、
上記下側仕切部材は下側仕切板を備え、
上記収納孔のうち上記下側仕切板に形成される各下側収納孔は、上記収納孔のうち上記上側仕切板に形成される各上側収納孔に相対する位置に形成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項12に記載の梱包構造において、
上記各上側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の上側突出片が形成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項12に記載の梱包構造において、
上記各下側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の下側突出片が形成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項12に記載の梱包構造において、
上記各上側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の上側突出片が形成され、
上記各下側収納孔の開口周縁から下方に向かって内側に突出する可撓性の下側突出片が形成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項12から15のいずれか1つに記載の梱包構造において、
上記各下側収納孔は上記各上側収納孔よりも大きな開口となるように形成されていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項12から16のいずれか1つに記載の梱包構造において、
上記保持部材と、上記上側及び下側仕切部材とを収納する収納箱をさらに備え、
上記上側仕切板から上記収納箱の上端までの高さが、該収納箱の下端から上記下側仕切板までの高さよりも小さいことを特徴とする梱包構造。 - 請求項1から17のいずれか1つに記載の梱包構造において、
上記保持部材は矩形状の板状部材であり、該矩形の四隅には、上記一対の仕切部材側に向かってそれぞれ突出する突片が形成され、
上記各仕切部材には、上記各突片と係合する切欠が該各突片と対応する位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする梱包構造。 - 請求項1から18のいずれか1つに記載の梱包構造において、
上記製品は、電子機器であることを特徴とする梱包構造。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102490989A (zh) * | 2011-12-09 | 2012-06-13 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 用于冰箱的底垫 |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006208274A patent/JP2008030827A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102490989A (zh) * | 2011-12-09 | 2012-06-13 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 用于冰箱的底垫 |
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