JP2008030338A - 製本装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】製本処理中に、ジャムやエラー等の異常が発生し製本処理が中断した場合でも、オペレータが復旧処理を行う際の安全を確保しつつ動作再開時の待ち時間を削減することができるようにすること。
【解決手段】画像形成装置Aから順次搬入されるシートを束にして、熱可塑性の接着剤を塗布した後、表紙で包んでくるみ製本する製本装置Bにおいて、紙詰まりや装置の故障などの異常が発生し製本処理が中断した場合に、接着ユニット41又は束グリッパ37を所定の待機位置に移動させるように制御することにより、接着ユニット41とシート束S1との接着を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、順次搬入されるシートを束にして、熱可塑性の接着剤を塗布した後、表紙で包んでくるみ製本する製本装置及び複写機・印刷機等により画像形成されたシートを自動で製本する画像形成システムに関する。
一般に、コンピュータやワードプロセッサなどで作成した画像を印刷装置で印刷し、この印刷後の一連のシートを束状に整合して部揃えし、このシート束に溶融した接着剤を塗布し表紙で包んでくるみ製本を行う製本装置が広く用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この種の製本装置は、供給口に準備された紙シートを束状に整合して製本するスタンドアロン装置として構成されるか、或いは複写機などの印刷装置に接続され、画像形成されたシートを順次集積し束状に整合してくるみ製本する画像形成装置の後処理装置として構成される。特に最近、後者の画像形成装置は、各種業務用の冊子などを必要とする都度、タイムリーに出力するオンデマンド印刷システムとして活用されるに至っている。
これらの製本装置として、例えば特許文献1には、複写機の排紙口から順次送られる印刷シートを束状に集積し、そのシート束を接着剤が塗布可能な位置まで移動させた後、接着剤を溶融しながら保持する接着剤保持ユニットをシート束の端面に沿って移動させながら接着剤を塗布し、その後、端面に接着剤を塗布したシート束と表紙シートとを逆T字状に接合して折り合わせる製本装置が開示されている。特許文献2にも同様にシート束を搬送して直立状態で保持し、接着剤塗布手段をシート束端面と平行に移動しながら接着剤を塗布し表紙と接着する製本装置が開示されている。このように従来、くるみ製本する装置は束状に整合したシートを保持する保持手段と、接着剤を溶融した状態で保持している接着剤保持手段とを備えて構成されており、シート束又は接着剤保持手段を移動させることでシート束端部への接着剤塗布を行う。
特開2005−335909号公報 特開2004−209870号公報
上述したような製本装置においては、例えば紙詰まりや装置の故障などの異常が発生した場合に、そのまま製本動作を継続させると装置が破損する恐れがあるため、一度動作を停止させる必要がある。しかしながら、シート束に対して接着剤を塗布している最中に動作を停止させると、接着剤を溶融させている熱源手段まで停止するため、オペレータが復旧のために処理を行っている間に接着剤が冷却され固まってしまう。このような場合、オペレータによる復旧処理が終了してもシート束と接着剤塗布手段が接着状態にあり、シート束の処理経路が塞がれた状態となるため、接着剤塗布途中にあった束を処理するには接着剤が再度溶融するまで待つ必要があり時間がかかって、システムの稼動効率の低下を招く要因となる。
また、接着剤塗布途中で停止した場合、熱源手段による接着剤の加熱を停止させても接着剤保持手段が高温になっているため、オペレータが復旧処理のために装置のドアを開けて、装置内部に手を入れた場合に高温の接着剤保持手段に触れてしまう危険性がある。
本発明は、製本処理中に、例えばジャムやエラー等の異常が発生し製本処理が中断した場合でも、オペレータが復旧処理を行う際の安全を確保しつつ動作再開時の待ち時間を短縮することができる製本装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の製本装置は、シートを束状にして保持するシート束保持手段と、熱可塑性の接着剤を加熱溶融しながら保持する接着剤保持手段と、接着剤塗布位置において前記接着剤を前記シート束保持手段で保持されたシート束の端面に塗布する接着剤塗布手段と、装置内の異常を検出する異常検出手段とを具備し、前記接着剤塗布手段が前記シート束に接着剤を塗布している際に、前記異常検出手段にて装置内の異常が検出された場合、前記接着剤保持手段を前記接着剤塗布位置から離れた待機位置へ移動させて前記シート束と前記接着剤塗布手段とを離間させることを特徴とする。
この構成によれば、紙詰まりや装置の故障などの異常が発生した場合に、シート束と接着剤塗布手段とを離して接着剤保持手段を待機位置へ移動させるので、オペレータによる復旧処理が終了したときにシート束と接着剤塗布手段とが接着状態のままでシート束の処理経路が塞がれるといった事態を回避でき、再開時の待ち時間を削減してシステムの稼動効率を向上することができる。また、接着剤保持手段が待機位置まで退避しているので、復旧のために装置のドアを開けて装置内部に手を入れても接着剤保持手段に触れるのを回避でき、復旧処理における安全性を確保できる。
また、本発明の製本装置は、シートを束状にして保持するシート束保持手段と、熱可塑性の接着剤を加熱溶融しながら保持する接着剤保持手段と、接着剤塗布位置において前記接着剤を前記シート束保持手段で保持されたシート束の端面に塗布する接着剤塗布手段と、装置内の異常を検出する異常検出手段とを具備し、前記接着剤塗布手段が前記シート束に接着剤を塗布している際に、前記異常検出手段にて装置内の異常が検出された場合、前記シート束保持手段を前記シート束端面と前記接着剤塗布手段とが接触しない位置まで退避させることを特徴とする。
この構成によれば、紙詰まりや装置の故障などの異常が発生した場合に、シート束保持手段をシート束端面と接着剤塗布手段とが接触しない位置まで退避させるので、オペレータによる復旧処理が終了したときにシート束と接着剤塗布手段とが接着状態のままでシート束の処理経路が塞がれるといった事態を回避できると共に、システムの稼動効率を向上することができる。
また、本発明の製本装置は、上記製本装置において、前記異常検出手段は、装置内の各駆動部の動作異常を検出するエラー検出手段又は装置内のシート搬送経路におけるシートの紙詰まりを検出するジャム検出手段の少なくとも一方を備え、異常検出時に前記シート束と前記接着剤塗布手段とが離間し、かつ前記接着剤保持手段が前記接着剤塗布位置から前記待機位置へ退避した状態で製本動作を停止させることを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムは、画像を形成しシートへ転写して下流へ送出する画像形成装置と、前記画像形成装置の下流に連結され前記画像形成装置から送出されるシートを束状に集積して表紙シートと接着し製本する上記いずれかの製本装置と、前記画像形成装置及び前記製本装置の下流にそれぞれ連結され前記画像形成装置からのシート又は前記製本装置からの製本処理されたシート束に後処理を施すシート後処理装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、製本処理中に、例えばジャムやエラー等の異常が発生し製本処理が中断した場合でも、オペレータが復旧処理を行う際の安全を確保しつつ動作再開時の待ち時間を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの全体構成図である。本実施の形態の画像形成システムは、複写機・プリンタ・印刷機などの画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流に付設された製本装置Bと、画像形成装置A及び製本装置Bの下流に付設されたシート後処理装置Cとを備えて構成される。
画像形成装置Aは、給紙ユニット10と画像形成ユニット20とを備えている。給紙ユニット10には、所定の規格サイズのシートを収納できる給紙カセット11が設けられており、画像形成ユニット20からの信号に基づき収納されたシートを1枚ずつ給紙経路12に対して分離給送する。
画像形成ユニット20では、感光体ドラム21にレーザ発信器22により画像データに基づいて静電潜像が形成され、現像機23によりトナーを付着させた後、転写部24によりシート上に転写され、定着器25で定着される。その後、表面のみの場合はそのまま排紙経路27より下流の装置へ排出される。
裏面にも画像形成する場合は、シート反転経路26を通りシートが反転されながら給紙経路12へと戻され裏面の画像が形成される。排紙経路27の下流に製本装置Bが付設されている。
製本装置Bは、画像形成装置Aから排出されたシートを受け入れるシート搬入経路31と、シートを束状に集積・整合する集積部35と、集積したシート束の端面に熱可塑性の接着剤を塗布して表紙と接着する製本部40と、製本部40に対して表紙シートを給送する表紙搬送経路33と、製本された冊子端部を断裁可能な裁断部50と、製本された冊子を鉛直方向に保持しながら積載する製本積載部56とを備えている。
製本装置Bにおいて、画像形成装置Aから排出されたシートはシート搬入経路31から分岐する集積搬送経路32を通り集積部35へ送られ、集積部35にて略水平方向に束状に部揃えし整合され、集積部35のトレイ上に積載される。このシート束S1が図示しない駆動手段により製本部40へ送られる。
製本部40は、シート束を加圧しながら狭持する束グリッパ37と、束グリッパ37により保持されたシート束S1を接着剤塗布可能な位置へと移送する束移動部38と、接着剤を溶融しながら保持している接着ユニット41と、接着ユニット41をシート束S1の端面と平行に移動させる接着ユニット移動部42(図3参照)と、表紙シートとの接着後に製本の背部を成形する背折部45と、製本された冊子を下流の断裁部50へ搬送する束搬送部46とから構成されている。
接着ユニット41は、図2(a)(b)に示すように、接着剤を収容している容器41aと、接着剤を加熱し溶融させる加熱ヒータ41bと、回転しながら接着剤を攪拌しシート束S1の端部に接着剤を塗布する塗布ローラ41cとから主に構成されている。
接着ユニット移動部42は、図3に示すように、接着ユニット41を接着待機位置Paから接着折り返し位置Pbの間で移動させる無端状ベルト42aと、無端状ベルト42aの接着待機位置Pa側の一端が回転軸に張架された接着ユニット移動モータM42とを備える。
また、製本部40には、上述した塗布ローラ41cを回転させるための塗布ローラモータM41と、束グリッパ37の開閉を駆動する束グリッパモータM37と、束移動部38の昇降を駆動している束移動モータM38といった駆動部と、これら駆動部及び接着ユニット移動モータM42におけるエラーを検出する駆動部エラー検出部80(図4参照)とが設けられている。駆動部エラー検出部80は、例えば各駆動部のモータに取り付けたエンコーダのスリットをフォトセンサにより検出してモータに脱調等の異常が無いかを検出する。
なお、駆動部エラー検出部80に相当するエラー検出手段に、可動するように構成されたユニットの位置を検出するセンサを設けて、モータを駆動させても所定時間内にユニットの位置を検出できない時にエラーを検出するように構成してもよい。
図4は、製本部40における電気制御系の構成図である。図4に示すように、制御部70と、束グリッパ37の開閉を駆動する束グリッパモータM37と、束移動部38の昇降を駆動している束移動モータM38と、塗布ローラ41cを回転させる塗布ローラモータM41と、接着ユニット移動部42を駆動している接着ユニット移動モータM42と、各モータM37〜M42を駆動するモータ駆動部43と、シート通過センサS31、S32a、S33a、S33b、排紙センサS32b、S33c、束グリッパ位置検出部S38、接着ユニット待機位置センサS41a、接着ユニット折り返しセンサ41bとを備えている。制御部70内には、ROM71、RAM72、タイマユニット73、IOインターフェイス74、ジャム判定部75、駆動部異常判定部76、接着ユニット離間制御部77が設けられている。制御部70を含む前記各部の詳細については後述する。
製本部40における基本的な製本動作は次の通りである。
すなわち、移送されたシート束S1は束グリッパ37により保持され、略水平方向から鉛直方向に回転させられる。その後、束移動部38によりシート束S1は図2(a)に示すシート束待機位置P1から、下方にある図2(b)に示す接着剤塗布位置へ移送される。接着ユニット41は、接着ユニット移動部42により接着剤塗布位置にて鉛直方向に保持されたシート束S1の端面に沿って図3に示す接着待機位置Paから接着折り返し位置Pbへ移動しながら、塗布ローラ41cによりシート束S1に対して接着剤を押し込みながら塗布する。接着ユニット41が接着折り返し位置Pbに達すると、塗布ローラ41cを逆方向に回転させた状態で、接着折り返し位置Pbから接着待機位置Paへ移動しながら再度シート束S1に塗布を行う。
シート束S1に対する接着剤塗布動作が完了すると、束移動部38により接着位置へと移送される。該接着位置には、シート搬入経路31から分岐し、シート束S1を搬送する経路と直交する方向に配置された表紙搬送経路33を設けており、搬送された表紙シート(図示略)の基準位置合わせを行う。表紙シートに対して接着剤塗布後のシート束S1が降下して押し付けられる。その後、背折部45により表紙シートおよびシート束S1を両側から所定の圧力を加えプレスすることで、表紙シートに折り曲げ製本背部を成形する。表紙接着動作が完了すると、図示しない駆動手段により背折部45が束搬送経路を妨害しない位置まで移動し、製本された冊子は下方にある束搬送部46により下流の裁断部50へ搬送される。
裁断部50は、冊子を旋回するターンテーブル51と、裁断時に冊子を圧接保持するプレス部52と、冊子の周縁をカットする裁断部53とで構成されている。ターンテーブル51は、束搬送ローラ46により搬送された冊子を両側からグッリプして旋回し、下方の裁断位置にシート端部を例えば天部、地部、小口部の順に位置付けるように構成されている。プレス部52は、対向する台座部材と可動プレス部材(共に図示略)とで構成され、冊子に所定の圧力を加えながら裁断位置に固定する。裁断部53は、裁断刃により裁断位置に固定された冊子を切断するように構成されている。裁断部50で端部を裁断された冊子は冊子搬送トレイ54により下流の製本積載部56へ移送される。
製本積載部56は、冊子を積載保持する積載トレイ57と、積載された冊子および積載トレイ57を共に水平方向に移動可能な積載駆動部58とから構成されている。積載トレイ57は、冊子状シートを倒立状態で支持するように水平方向から所定角度傾斜して冊子状シートの背面を支持し、積載駆動部58により積載量に応じて移動するように構成されている。
一方、製本部40の表紙搬送経路33は、そのまま製本装置Bの外部への排出経路を兼ねており、この経路に後処理装置Cが付設してある。
後処理装置Cは、上述の製本処理を施さない印刷シートを画像形成装置Aからシート搬入経路31、表紙搬送経路33を経由して排紙トレイ61に収納する。また、この後処理装置Cには上記製本処理と異なる後処理、例えばステープル綴じ、パンチ穴あけ、捺印スタンプなどの後処理機能(図示せず)を備えることも可能であり、これらの機能ユニットについては種々の機構が知られているので説明を省く。
なお、図示の構成において、シート搬入経路31には画像形成装置Aでタイトルなどが印刷された表紙シートがシート搬入経路31を介して供給される構成を示している。一方、表紙シートを、画像形成装置Aと別に準備されたインサータ装置(図示せず)から供給する構成であっても良く。この場合には表紙搬送経路33はシート搬入経路31とは別に独立した経路で構成することも可能であり、この場合には例えば画像形成装置Aと製本装置Bとの間にインサータ装置を配置し、印刷シートを排紙経路27からシート搬入経路31へ搬送し、表紙シートをインサータ装置から表紙搬送経路33へ搬送するように構成すれば良い。
本実施の形態の画像形成システムは、上述の各経路内で紙詰まり(ジャム)或いは搬送駆動機構に異常が発生したときに接着剤の塗布途中、すなわち前述の接着ユニット41とシート束S1とが接触された状態で、製本装置Bの動作が停止することを防ぐために以下のように制御するようにしている。
製本装置Bの各シート搬送経路には、シートの紙詰まり、滞留などを検出するジャム検知手段が設けられている。すなわち、シート搬入経路31にはシートの通過を検出するシート通過センサS31が、集積搬送経路32にはシート通過センサS32aと排紙センサS32bが、表紙搬送経路33にはシート通過センサS33a、S33bと排紙センサS33cがそれぞれ配置してある。これらのセンサは経路内にシートがあるか否かの信号を制御部70(図4参照)に伝達する。制御部70内には、上述したタイマユニット73とジャム判別部75が設けられており、各センサからの信号で各経路内の紙詰まりを検出して判別する。
ここで、ジャム判別部75による各経路内の紙詰まり(ジャム)の判別は、例えば次のいずれかの方法で行われる。
(1)上流側のセンサで検出したシートが所定時間内に到達しないときジャムと判断する。
(2)シート先端を検出してから所定時間内にシート後端を検出しないときジャムと判断する。
(3)先のシートの後端を検出してから所定時間内に後続する次シートの先端を検出しないときジャムと判断する。
このように、制御部70内のジャム判別部75は、各経路31、32、33に配置したセンサS31、S32a、S32b、S33a、S33b、S33cからのシート検出信号に基づいて各経路中に紙詰まりが生じているか否かを判別する。
制御部70には、IOインターフェイス74を通して画像形成装置Aの制御部90から「製本モード」「製本裁断モード」「排紙スタックモード」「後処理モード」などの動作モードが伝達される。これと同時に画像形成装置Aの印刷シートサイズ、片面・両面印刷情報、天綴じ、背綴じなどの綴じ代情報その他製本処理に必要な情報が伝達される。
制御部70からは、例えば接着糊の溶融ウォーミングアップ信号、ジャム検出信号、装置異常発生信号などが伝達されるようになっている。上記「製本モード」は画像形成装置Aで印刷したシートを束状に部揃えして表紙シートで表装する処理動作であり、「製本裁断モード」は表装した冊子状シートの周縁を断裁して切り揃える処理動作であり、「排紙スタックモード」は画像形成装置Aで印刷した印刷シートを直接排紙トレイ61に搬出する処理動作であり、「後処理モード」は前述の後処理装置Cに備えられたステープル、捺印スタンプ、穴あけパンチなどの処理動作である。
以上のように構成された画像形成システムは、図4に示すROM71に記憶された制御プログラムによって図5及び図6に示すシーケンスで制御する。以下、図5に示すフローチャートに従ってこれを説明する。同図において、例えば画像形成装置Aの図示せぬコントロールパネルで、上述した動作モードの中で「製本モード」又は「製本裁断モード」が選択されると、画像形成装置Aの制御部90は、そのコマンド(指示信号)と製本処理に必要な綴じ仕様などの情報(データ)を製本装置Bの制御部70に伝達する。該情報を製本装置Bの制御部70に伝達した後、画像形成装置Aの制御部90は、所定の印刷動作を実行する。この印刷動作の実行と同時に画像形成装置Aの制御部90は、印刷シートのサイズ情報と、印刷シートの部揃え情報(例えばジョブ終了信号)を製本装置Bの制御部70に伝達する。そして、画像形成装置Aから印刷を終了したシートが排紙経路27から搬出されると、製本装置Bの制御部70は所定の製本処理を開始する(ステップS101)。
製本処理過程で製本装置Bの制御部70は装置異常を以下のように検出する(ステップS102〜S108)。まず、「各シート搬送経路でシートの遅れ、滞留などのジャムを検出」する。これは前述の搬送経路内に配置された各センサすなわちシート搬入経路31内に配置されたシート通過センサS31、集積搬送経路32内に配置されたシート通過センサS32a及び排紙センサS32b、表紙搬送経路33内に配置されたシート通過センサS33a、S33b及び排紙センサS33cと、詳細に図示しないが製本処理経路中のシート束の搬送を監視するセンサからの検出信号に基づいて製本装置Bの制御部70内のジャム判別部75がジャムであるか否かを判断する(ステップS102)。このジャム判定で「ジャムなし」(ステップS102で「NO」)のときには所定の製本工程を実行する。
一方、上記ジャム判定で「ジャム発生」(ステップS102で「YES」)のときには、制御部70の接着ユニット離間制御部77が次の判別を行う。すなわち、制御部70のジャム判別部75が「ジャム発生」のとき、接着ユニット41がシート束S1と接触しない且つフロントからのアクセスが不可能な接着待機位置Paにいるかを接着ユニット待機位置センサS41a、接着ユニット折り返しセンサS41bの状態で判断する(ステップS103)。この接着ユニット位置検出判断で「YES」のときには後述するジャム処置(ステップS105、ステップS106)を実行する。一方、上記判断で「NO」のときには接着ユニット41を退避させる(ステップS104)。すなわち、接着ユニット移動モータM42を接着ユニット待機位置センサS41aがONするまで駆動させて、接着ユニット41を接着待機位置Paまで移動させる。接着ユニット41を接着待機位置Paまで移動させた後、接着ユニット移動モータM42を停止させ、ジャム処置(ステップS105、ステップS106)を実行する。
ジャム処置は、まずジャム信号を発する(ステップS105)。この信号は例えば画像形成装置Aのコントロールパネルにジャム表示を表示し、装置全体を停止する。そして、オペレータによってジャム紙の除去などのジャム処理が行なわれると(ステップS106)、製本処理を再開する(ステップS107)。そして、最終の冊子状製本が終了すると(ステップS108)、一連の製本処理及びジャムシーケンスを終了する(ステップS109)。
上述のジャムシーケンスと同様に製本装置Bの制御部70は装置のエラーシーケンスを実行する。図6にそのフローチャートを示す。なお、本実施の形態に係る「装置エラー」とは、製本装置B内の駆動系の異常により動作不可能となった場合、また画像形成装置A及び製本装置Bにおいて、駆動系及び光学系の異常により画像形成・動作の継続が不可能となった場合を示す。以下、製本装置Bの駆動系にエラーが生じた場合について説明する。
画像形成装置A及び製本装置Bにおいてエラーが発生した場合(ステップS201)、接着ユニット41がシート束S1と接触しない接着待機位置Paにいるかを接着ユニット待機位置センサS41a、接着ユニット折り返しセンサS41bの状態で判断する(ステップS202)。このとき判断がNOの場合には、エラー検出信号から接着ユニット41の移動が可能かを判断する(ステップS203)。この判断の結果、接着ユニット41の移動が可能である場合は、接着ユニット41を接着待機位置Paまで移動させる(ステップS204)。
これに対して、接着ユニット41が移動不可能である場合は、制御部70の接着ユニット離間制御部77が、束グリッパ37がシート束待機位置P1(つまり、接着ユニット41がシート束S1と接触しない位置)にいるかを束グリッパ待機位置センサS38の状態から判断する(ステップS205)。このとき束グリッパ37がシート束待機位置P1にいないと判断した場合には、束移動モータM38を駆動させ、束グリッパ待機位置センサS38がONするまで束グリッパ37を移動させる(ステップS206)。
接着ユニット41が接着待機位置Paにいることを検知した場合または接着ユニット41が接着待機位置Paにいなく束グリッパ37がシート束待機位置P1にいることが検知されると、制御部70は、画像形成装置Aに対してエラーの発生を通知し(ステップS207)、その後、一連のシーケンスを終了する(ステップS208)。以上説明した通り、制御部70の接着ユニット離間制御部77は、ジャム・エラーを検出した場合に、接着ユニット41または束グリッパ37を所定の待機位置に移動させることにより、接着ユニット41とシート束S1との接着を防止する。
このように本実施の形態の製本システムによれば、製本装置Bにおいて、紙詰まり(ジャム)や装置の故障などの異常が発生し製本処理が中断した場合に、接着ユニット41又は束グリッパ37を所定の待機位置に移動させるように制御するので、接着ユニット41とシート束S1との接着を防止でき、オペレータが復帰処理を行う際の安全を確保しつつ動作再開時の待ち時間を削減することができる。
なお、以上の実施の形態において、ジャムやエラー等の異常が発生した場合、ヒータを制御して、製本動作の停止から復旧までの期間も接着剤を待機温度以下の所定温度に維持するように制御しても良い。これにより環境温度が低い場合又は復旧まで長時間を要して接着剤の固化が進むような状況であっても、オペレータの復旧処理が完了してから短時間で接着剤を溶融でき、再度溶融するまでの待ち時間を短縮できる。
本発明は、画像形成されたシートを製本化し断裁を行う装置、および、そのような自動製本システムを用いたあらゆるシステムに対して適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る製本システムの全体構成図。 図1の製本装置におけるシート束移動部の説明図。 図1の製本装置における接着剤移動部の説明図。 図1の製本装置の機構部分を除く電気系の概略構成を示すブロック図。 図4の制御部のジャム処理を示すフローチャート。 図4の制御部のエラー処理を示すフローチャート。
符号の説明
A 画像形成装置 B 製本装置
C 後処理装置 37 束グリッパ
38 束移動部 41 接着ユニット
41a 容器 41b ヒータ
41c 塗布ローラ 42 接着ユニット移動部
43 モータ駆動部 70 制御部
71 ROM 72 RAM
73 タイマユニット 74 IOインターフェイス
75 ジャム判別部 76 駆動部異常判別部
77 接着ユニット離間制御部 80 駆動部エラー検出部
90 画像形成装置Aの制御部 M37 束グリッパモータ
M38 束移動モータ M41 塗布ローラ
M42 接着ユニット移動モータ S38 束グリッパ位置検出部
S41a 接着ユニット待機位置センサ S41b 接着ユニット折り返しセンサ
S31 シート通過センサ S32a シート通過センサ
S33a シート通過センサ S33b シート通過センサ
S32b 排出センサ S33c 排紙センサ
Pa 接着待機位置 Pb 接着折り返し位置

Claims (4)

  1. シートを束状にして保持するシート束保持手段と、熱可塑性の接着剤を加熱溶融しながら保持する接着剤保持手段と、接着剤塗布位置において前記接着剤を前記シート束保持手段で保持されたシート束の端面に塗布する接着剤塗布手段と、装置内の異常を検出する異常検出手段とを具備し、
    前記接着剤塗布手段が前記シート束に接着剤を塗布している際に、前記異常検出手段にて装置内の異常が検出された場合、前記接着剤保持手段を前記接着剤塗布位置から離れた待機位置へ移動させて前記シート束と前記接着剤塗布手段とを離間させることを特徴とする製本装置。
  2. シートを束状にして保持するシート束保持手段と、熱可塑性の接着剤を加熱溶融しながら保持する接着剤保持手段と、接着剤塗布位置において前記接着剤を前記シート束保持手段で保持されたシート束の端面に塗布する接着剤塗布手段と、装置内の異常を検出する異常検出手段とを具備し、
    前記接着剤塗布手段が前記シート束に接着剤を塗布している際に、前記異常検出手段にて装置内の異常が検出された場合、前記シート束保持手段を前記シート束端面と前記接着剤塗布手段とが接触しない位置まで退避させることを特徴とする製本装置。
  3. 前記異常検出手段は、装置内の各駆動部の動作異常を検出するエラー検出手段又は装置内のシート搬送経路におけるシートの紙詰まりを検出するジャム検出手段の少なくとも一方を備え、異常検出時に前記シート束と前記接着剤塗布手段とが離間し、かつ前記接着剤保持手段が前記接着剤塗布位置から前記待機位置へ退避した状態で製本動作を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の製本装置。
  4. 画像を形成しシートへ転写して下流へ送出する画像形成装置と、前記画像形成装置の下流に連結され前記画像形成装置から送出されるシートを束状に集積して表紙シートと接着し製本する請求項1から請求項3のいずれかに記載の製本装置と、前記画像形成装置及び前記製本装置の下流にそれぞれ連結され前記画像形成装置からのシート又は前記製本装置からの製本処理されたシート束に後処理を施すシート後処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
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