JP2008027629A - 壁面コンセント装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】延長コードを不要にし、電気機器が設置、使用等されるその場で電気機器に電源を供給する。
【解決手段】壁体1の表面側に係合部3が設けられ、この係合部に係合する被係合部8が設けられるとともに、伸縮する電源コード6を備えたコンセント5が、被係合部を係合部に係合させることにより壁体の表面側に取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】壁体1の表面側に係合部3が設けられ、この係合部に係合する被係合部8が設けられるとともに、伸縮する電源コード6を備えたコンセント5が、被係合部を係合部に係合させることにより壁体の表面側に取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンセントを壁体の表面側の所望位置に取付可能な壁面コンセント装置に関する。
住宅等では、電源供給用のコンセントが内壁を形成する壁体に配設されている。各種の電気機器は、電源コードの先端に設けられたプラグをコンセントに接続することにより電源が供給され、使用可能となる。コンセントの配設位置は、電気機器の設置位置や使い勝手等を考慮して決められているが、最大公約数的にならざるを得ず、すべての電気機器の設置、使用等の態様に対応することはできない。このため、延長コードの使用が必要になる場合が少なくない。
このような不都合を解消するために、コンセントを備えた家具等が提供され、電気機器が設置、使用等されるその場で電気機器に電源を供給することができるようにしている。たとえばキッチンでは、吊り戸棚の下面にコンセントが設けられ、作業台である厨房装置のカウンターの上に置いて使用されるコーヒーメーカー、ジューサー等の各種の電気機器の電源供給部としている(特許文献1)。
特開平8−154757号公報
しかしながら、そのように家具等にコンセントが配設されていても、コンセントの配設位置または電気機器の電源コードの長さによっては電源コードがコンセントに届かない場合があり、延長コードが必要になっている。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、延長コードを不要にし、電気機器が設置、使用等されるその場で電気機器に電源を供給することのできる壁面コンセント装置を提供することを課題としている。
本発明の壁面コンセント装置は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、壁体の表面側に係合部が設けられ、この係合部に係合する被係合部が設けられるとともに、伸縮する電源コードを備えたコンセントが、被係合部を係合部に係合させることにより壁体の表面側に取り付けられる。
第2に、上記において、横方向に延びる平行な複数段の係合部が壁体の上下方向に設けられている。
第3に、上記において、係合部は、壁体の表面側から内部に向かって形成され、壁体の表面側において開放した係合溝である。
第4に、上記において、係合部は、正面から内部に向かって形成され、正面において開放した横長の係合溝を有する横長のレールであり、壁体の表面に取り付けられる。
第5に、上記において、壁体は作業台の後方に位置し、電源コードが上方から延び、上下に伸縮する。
第6に、上記において、コンセントはラックを兼ねている。
上記第1の発明によれば、壁体の表面側に設けられた係合部に被係合部を係合させて伸縮する電源コードを備えたコンセントを壁体の表面側に取り付けるので、壁体の適所に係合部を設けておくことにより、各種電気機器が設置、使用等されるその場にコンセントを取り付けることができ、電気機器の電源コード先端のプラグを直接コンセントに接続することができる。したがって、延長コードは不要になり、電気機器が設置、使用等されるその場で電気機器に電源を供給することができる。
上記第2の発明によれば、上記の発明の効果に加え、電気機器の設置、使用等の態様に応じてコンセントの取付位置を変えることができ、コンセントを壁体の表面側の適当な位置に取り付けることができる。
上記第3の発明によれば、上記の発明の効果に加え、係合部が壁体と一体に形成されるので、壁体の外観が良好になる。
上記第4の発明によれば、上記の発明の効果に加え、係合部はレールであるため、壁体に後付けすることもでき、既設の壁体の表面側にもコンセントを取り付けることができる。
上記第5の発明によれば、上記の発明の効果に加え、作業台で行う作業に適した位置にコンセントを取り付けることができ、作業台の上に置かれて使用される電気機器の電源コードがコンセントに届き、電気機器に電源を供給することができる。また、コンセントが備える電源コードは上方から延び、上下に伸縮するので、作業台で行う作業の邪魔にならない。
上記第6の発明によれば、上記の発明の効果に加え、コンセントを取り付けた状態でラックとして使用可能であり、電気機器等をその上に載せることができる。
図1、図2は、それぞれ、本発明の壁面コンセント装置の一実施形態を示した要部斜視図、要部側面図である。
壁体1の表面を形成する表面板2に係合部3が設けられている。係合部3は、係合溝4であり、表面板2の表面から内部に向かってなだらかに上方に湾曲して形成され、表面板2の表面において開放している。係合溝4は、横長であり、表面板2の横方向に延びている。
コンセント5は、上方から延び、上下に伸縮する電源コード6を備え、右側面に、各種電気機器の電源コード先端に設けられたプラグの差込みを可能とした差込部7を有している。コンセント5の内部では、差込部7に臨む接続端子が電源コード6に電気的に接続されている。コンセント5には、背面側の一端に、表面板2の表面側に設けられた係合部3としての係合溝4に係合する被係合部8が設けられている。被係合部8は、係合溝4の断面形状に一致する断面形状を有する突起体9である。突起体9は、コンセント5の横幅にわたって設けられ、コンセント5の背面側の一端において、コンセント5の厚み方向の略中央から外方に延設され、上方になだらかに湾曲している。
コンセント5は、被係合部8である突起体9を係合部3である係合溝4に係合させることにより表面板2の表面に取り付けられる。すなわち、突起体9を係合溝4に対向させ、図3(a)に示したように、突起体9側を下に傾けて突起体9の先端部を係合溝4の入口部に差し込み、次いで、図3(b)に示したように、コンセント5を押し込みながら下方に回動することにより突起体9が係合溝4に嵌まり込み、突起体9が係合溝4に係合する。この係合状態においてコンセント5は、表面板2の表面に取り付けられる。
このように、伸縮する電源コード6を備えたコンセント5は、壁体1の表面側に設けられた係合部3に被係合部8を係合させることにより壁体1の表面側に取り付けられるので、壁体1の適所に係合部3を設けておくことにより、各種電気機器が設置、使用等されるその場にコンセント5を配置することができ、電気機器の電源コード先端のプラグを直接コンセント5に接続することができる。したがって、延長コードは不要になり、電気機器が設置、使用等されるその場で電気機器に電源を供給することができる。
コンセント5は取り外すこともできる。図3(a)(b)に示した手順と逆に操作することにより、コンセント5を壁体1から取り外すことができる。上方に回動した後、引き抜くことにより取り外すことができる。
また、図1〜図3に示した実施形態では、係合部3は係合溝4であり、表面板2に形成されているので、係合部3は壁体1と一体であり、壁体1の外観が良好である。
係合部3は、図4に示したように、平行な複数段として壁体1に設けることができる。すなわち、図4に示した実施形態では、係合部3である係合溝4が表面板2に、表面板2の上下方向に一定の間隔で複数段形成されている。このように、係合部3を平行な複数段とすることにより、電気機器の設置、使用等の態様に応じてコンセント5の取付位置を変えることができ、コンセント5を壁体1の表面側の適当な位置に取り付けることができる。
なお、本発明の壁面コンセント装置では、係合部3が設けられる壁体1の表面側は表面板2に限られることはなく、壁体1の表面側に位置する各種のものとすることができる。また、係合部3は係合溝4に限られることはなく、壁体1の表面側に設けられるものであればよい。たとえば係合部3は壁体1と別体の部材等とし、壁体1の表面に取り付けるようにすることができる。さらに、係合部3の形状および係合部3に係合する被係合部8の形状は図1〜図4に示したものに限られない。コンセント5を係合により壁体1の表面側に取り付けることができる限り特に制限はない。
コンセント5については、その形状は特に制限されない。そして、被係合部8は、コンセント5の横幅にわたって設ける以外に、コンセント5の左右両側または横幅方向の中央部に部分的に設けることもできる。コンセント5の取付状態が安定すれば各種の態様が可能である。電源コード6は、上方から延びるばかりでなく、下方から延び、上下に伸縮するものとしたり、横方向に延び、左右に伸縮するものとすることもできる。コンセント5への電源コード6の接続位置は、被係合部8を除き、延びる方向に応じて適宜な位置とすることができる。差込部7は、コンセント5の右側面ばかりでなく、上面、下面、正面、左側面のいずれに設けてもよく、複数の面に設けることもできる。また、差込部7の数は単数または複数とすることができる。
図5は、図1〜図4に示した壁面コンセント装置をキッチンに適用した例を示した要部斜視図である。
壁体1は、厨房装置10の作業台11としてのカウンター12の後方に位置している。係合部3としての係合溝4は、壁体1の表面に配設された、いわゆるキッチンボード13に形成されている。キッチンボード13は、表面の油汚れ等を簡単に拭き取れるようにした板体である。キッチンボード13は、吊り戸棚14およびレンジフード15の下端から厨房装置10の上端の間に配設されている。係合溝4は、キッチンボード13の横方向に延び、キッチンボード13の上下方向に一定の間隔で平行に3段形成されている。
コンセント5は、シンク16の左隣に位置するカウンター12の作業面17の上方に位置する中段の係合溝4に被係合部8としての突起体9を係合させてキッチンボード13の表面に取り付けられている。コンセント5に備えた電源コード6は、上方に位置する吊り戸棚14の下端に配設された収納部18から下方に向かって延びている。電源コード6は、コンセント5の取付位置に応じて上下に伸縮可能であり、露出しない部分は収納部18に収納される。また、下方に向かって延びる電源コード6は、留め金具19によって押さえられ、揺れないようにされている。留め金具19は、電源コード6を上下方向に通して保持する保持部20と係合溝4に係合する係合部21とを備えている。
調理作業に使用されるジューサー22がカウンター12の作業面17の上に置かれ、電源コード23の先端に設けられたプラグ24がコンセント5の差込部7に差し込まれている。
図5に示したキッチンでは、コンセント5を引き下げ、ジューサー22の電源コード23が届く範囲において係合溝4に突起体9を係合させてコンセント5をカウンター12の後方に位置するキッチンボード13の表面に取り付けることができる。延長コードは不要であり、取り付けたコンセント5の差込部7にプラグ24を差し込むことにより、カウンター12の作業面17に置いて使用するジューサー22に電源を供給することができる。コンセント5に備えた電源コード6は、上方の収納部18から延びているため、カウンター12の作業面17で行う作業の邪魔にならない。
なお、コンセント5は、常時キッチンボード13の表面に取り付けておくのではなく、ジューサー22、コーヒーメーカー等の電気機器の使用に応じて取り付けるようにすることができる。電気機器を使用しない場合には、たとえば、収納部18に電源コード6とともに収納することができる。収納部18は、コンセント5を収納する箱体等とすることができる。また、収納状態にあるコンセント5は、収納部18においてもコンセントとして使用することができるようにしてもよい。係合部3に類似するものを収納部18に設け、被係合部8の係合によりコンセント5を収納部18に取り付けることができる。
また、キッチンボード13に設けられる係合部3としての係合溝4は、掛け具25や受け具26等の取付けに利用すると便利である。調理、洗浄等の作業に使用する小物27を掛け具25に掛け、まな板28を受け具26を用いてシンク16の上方に立てかけ、水切り等することができる。
図6、図7は、本発明の壁面コンセント装置の別の実施形態を示した要部斜視図、要部側面図である。
図6および図7に示した実施形態において図1〜図4に示した実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6および図7に示した実施形態は、係合部3の構成が図1〜図4に示した実施形態と相違している。
図6および図7に示した実施形態では、係合部3は、壁体1の表面を形成する表面板2の表面に取り付けられる、表面板2とは別体とされた横長のレール29とされている。レール29は、正面から内部に向かってなだらかに上方に湾曲して形成され、表面において開放する係合溝30を有している。係合溝30の断面形状はコンセント5の被係合部8である突起体9の断面形状に一致しており、したがって、突起体9は同様に係合溝30に係合し、コンセント5は表面板2の表面側に取り付けられる。
このような係合溝30を有する横長のレール29を係合部3とすることにより、レール29はあらかじめ表面板2に取り付けておくばかりでなく、後付けも可能である。既設の表面板2の表面側にもコンセント5を取り付けることができる。
係合部3としてのレール29もまた複数段として平行に壁体1の上下方向に設けることができる。横方向に延びる平行な複数段のレール29を壁体1の上下方向に設けることにより、電気機器の設置、使用等の態様に応じてコンセント5の取付位置を変えることができ、コンセント5を壁体1の表面側の適当な位置に取り付けることができる。レール29の縦幅は、たとえば図7に示したように、コンセント5の厚みと略同一とすることができ、コンセント5の取付状態の見栄えを良好にすることができる。もちろん、レール29の縦幅は、コンセント5が安定に取り付けられる限り、コンセント5の厚みよりも小さくまたは大きくしても構わない。
図8は、本発明の壁面コンセント装置のまた別の実施形態を示した要部斜視図である。
図8に示した実施形態において既述の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示した実施形態では、コンセント5の縦幅および横幅が拡大され、ラック31を兼ねている。コンセント5を壁体1の表面側に取り付けた状態でラック31としての使用を可能にしている。差込部7に電源コード23の先端に設けられたプラグ24を差し込んだDVDプレーヤー32等の電気機器やリモートコントローラー等をコンセント5の上に載せることができる。したがって、図5に示したキッチンでは、作業台11であるカウンター12の作業面17に必ずしも置く必要のない電気機器等をラック31を兼ねるコンセント5の上に載せることができ、カウンター12の作業面17を十分に確保することができる。
以上に示される本発明の壁面コンセント装置は、もちろんキッチン以外にも適用可能である。
1 壁体
3 係合部
4 係合溝
5 コンセント
6 電源コード
8 被係合部
11 作業台
29 レール
30 係合溝
31 ラック
3 係合部
4 係合溝
5 コンセント
6 電源コード
8 被係合部
11 作業台
29 レール
30 係合溝
31 ラック
Claims (6)
- 壁体の表面側に係合部が設けられ、この係合部に係合する被係合部が設けられるとともに、伸縮する電源コードを備えたコンセントが、被係合部を係合部に係合させることにより壁体の表面側に取り付けられることを特徴とする壁面コンセント装置。
- 横方向に延びる平行な複数段の係合部が壁体の上下方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の壁面コンセント装置。
- 係合部は、壁体の表面側から内部に向かって形成され、壁体の表面側において開放した横長の係合溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の壁面コンセント装置。
- 係合部は、正面から内部に向かって形成され、正面において開放した係合溝を有する横長のレールであり、壁体の表面に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の壁面コンセント装置。
- 壁体は作業台の後方に位置し、電源コードが上方から延び、上下に伸縮することを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載の壁面コンセント装置。
- コンセントはラックを兼ねていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の壁面コンセント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006196198A JP2008027629A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 壁面コンセント装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-07-18 JP JP2006196198A patent/JP2008027629A/ja active Pending
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