JP2008025630A - 油圧式無段変速装置を有するトランスミッション - Google Patents
油圧式無段変速装置を有するトランスミッション Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】油圧ポンプ20aの入力軸22と、油圧モータ20bの出力ケース12aを、エンジン2の出力軸2aと同一軸心上に配置したHST20を具備するトランスミッション1であって、遊星歯車機構15を具備し、遊星歯車機構15が、エンジン2の出力軸2aと同一軸心上に配置される構成とする。
【選択図】図3
Description
HSTには、無段階変速や前後進の切換を容易に可能とする利点がある反面、高負荷時において流体動力伝達部分の容積効率、機械効率、流体圧力損失等が悪化し、動力伝達効率が低下するという問題があり、この問題を解消するために、HSTと遊星歯車機構等を組み合わせて油圧−機械式変速装置(以下、HMTと表記する)として利用する技術が広く用いられている。そして、この技術もまた公知となっている。
この場合、HSTのみで変速を行うHSTモードと、HSTと遊星歯車機構の合成出力により変速を行うHMTモードを装備して、HSTモードおよびHMTモードを負荷や速度に応じて切換可能な構成としている。そして、HSTの効率がよい低負荷時にはHSTモードを選択し、高負荷時にはHMTモードを選択するようにして、HSTの有する問題点をカバーするようにしている(特許文献1参照)。
また、このようなHMTにおいて、HMTの動力伝達効率を改善しようとすると、HSTを有するHMTの動力伝達効率は、HSTの動力伝達効率に支配されるので、HST自体の動力伝達効率を改善する必要があった。
図1は本発明の一実施例に係るトランスミッションの全体的な構成を示した一部断面側面図、図2は同じくトランスミッション主要部を示した一部断面側面図、図3は同じくトランスミッション主要部を示したスケルトン図、図4は同じくHST部を示した一部断面側面図、図5は同じく遊星歯車機構部を示した一部断面側面図、図6は同じく副変速および前後進切換機構部を示した一部断面側面図、図7は各モードにおける斜板角度および車速の関係を示すチャート図、図8はHST第一モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図、図9はHMT第一モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図、図10はHST第二モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図、図11はHMT第二モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図、図12はHST第三モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図、図13はHMT第三モードにおける出力伝達経路を示すスケルトン図である。
尚、説明の便宜上、図1中に示す矢印Aの方向を前方とする。
図1に示す如く、トランスミッション1は、前方側から順に第一セクション51、第二セクション52、第三セクション53および第四セクション54により構成され、ミッションケース5により被装されている。
第一セクション51にはHST20やHST出力軸21等が配設され、第二セクション52には遊星歯車機構15が配設され、第三セクション53には副変速機構16や前後進切換機構17等が配設され、さらに、第四セクション54にはPTO機構18やリフト機構19等が配設される構成としている。
第二セクション52には、水平かつ前後方向に伝達軸24が貫通しており、該伝達軸24の後端を第三セクション53に臨ませて回動自在に支持している。伝達軸24と前記入力軸22は、遊星歯車機構15のプラネタリキャリア61により相対回転不能に連結される構成としている。さらに、管状のHMT出力軸23を、該HMT出力軸23内に前記伝達軸24を内挿し、かつ、前記伝達軸24と軸心を同一として回動自在に支持している。
第三セクション53には、水平かつ前後方向に前記伝達軸24およびHMT出力軸23が貫通しており、伝達軸24の後端を第四セクション54に臨ませるように回動自在に支持している。
第四セクション54には、水平かつ前後方向にPTO入力軸25を軸支しており、該PTO入力軸25の前端が、前記伝達軸24とソケット55より相対回転不能に連結される構成としている。
つまり、入力軸22、伝達軸24およびPTO入力軸25の各軸を相対回転不能に連結して一体的に構成し、各セクション51・52・53・54を水平かつ前後方向に貫通させて回動自在に支持する構成としている。
以上が、本発明の一実施例に係るトランスミッションの全体的な構成についての説明である。
図2乃至図4に示す如く、第一セクション51は、トランスミッション1の最も前方側に配設されている。
第一セクション51には、水平かつ前後方向に入力軸22を貫通して配設しており、該第一セクション51の前後に突設して回動自在に支持している。
また、第一セクション51には、HST20が内蔵されており、HST20の油圧ポンプ20a、油圧モータ20bおよびシリンダブロック7の回転軸心を入力軸22が貫通している。
さらに、入力軸22は、エンジン2の出力軸2aと軸心が一致するように構成しているため、油圧ポンプ20a、油圧モータ20bおよび出力ケース12aも出力軸2aと回転軸心が一致する構成としている。
このように、一つのシリンダブロック7に油圧ポンプ20aと油圧モータ20bの各プランジャ8・10を収納する構成として、コンパクト化を図っている。
シリンダブロック7は、入力軸22とスプライン嵌合しており、入力軸22上に相対回転不能に固設され、入力軸22と一体的に回転するように構成している。
また、油圧モータ20bの出力側斜板12は、ベアリングを介して、入力軸22上に相対回転自在に支持されている。
そして、入力軸22上にベアリングを介して相対回転自在に支持されているHST出力ギア64が、出力側斜板12に固設された出力ケース12aとスプライン嵌合するように構成し、該HST出力ギア64よりHST20の回転出力がなされる構成としている。
つまり、本実施例におけるHST20においては、油圧ポンプ20aが可動斜板の全可動範囲を活用するようにしており、ポンプ容量を最大限に活用できる構成としている。
尚、αmaxを入力側斜板6が最も後傾したときとし、βmaxを入力側斜板6が最も後傾したときとすることも可能である。
つまり、HST20からの出力は、HST出力軸21を介して、第二セクション52に伝達されるように構成している。
第二セクション52には、第一セクション51から後方に突設した入力軸22を臨ませており、該入力軸22と伝達軸24を、プラネタリキャリア61のボス部61aにより互いに軸心を同一として相対回転不能に固設するようにしている。
また、第二セクション52には、遊星歯車機構15が内蔵されており、遊星歯車機構15のインターナルギア60、プラネタリキャリア61およびサンギア63の回転軸心およびプラネタリギア62の公転軸心を入力軸22および伝達軸24が貫通する構成としている。
そして、インターナルギア60を、第二セクション52の前端部に固設された正面視円形断面を有するボス部材56にベアリングを介して回動自在に支持している。尚、ボス部材56には前記入力軸22およびプラネタリキャリア61のボス部31aを挿通しており、ボス部材56の軸心を入力軸22の軸心と一致するように構成し、インターナルギア60の回転軸心が入力軸22の軸心と一致するようにしている。
また、本実施例においては、第二伝達ギア39の歯数を第一伝達ギア38の歯数の1/2に設定して、HST出力軸21の出力回転数を1/2に減速してからインターナルギア60に回転を伝達するようにしている。
これにより、遊星歯車機構15の各構成要素の回転数を抑えることができ、遊星歯車機構15各部の摩耗や故障のリスクを軽減することができる。
尚、本発明における減速比は1/2に限定するものではなく、HST20の最高出力回転数等に応じて適宜減速比を設定することができる。
そして、入力軸22から伝達されるエンジンの回転出力を、プラネタリギア62・62・・・を介して遊星歯車機構15に伝達するとともに、伝達軸24にも同時に伝達するように構成している。
クラッチ出力体42の前側には、同心円状にリング状のピストン42a・42bが収納され、その前部にクラッチ出力体42に係合される外周側のクラッチ板と前記支持部61bに係合されるクラッチ板とが交互に配置され、クラッチ出力体42の前端に固定した係止板42cに係止されている。
さらに、その内周側にクラッチ出力体42に係合される内周側のクラッチ板と前記ボス部63aに係合されるクラッチ板とが交互に配設され、前記係止板42cに係止されている。一方、クラッチ出力体42の内部には、前記外側のピストン42aを押圧するために圧油を送油する油路42eと、内側のピストン42bを押圧するために圧油を送油する油路42fが形成されている。
こうして、伝達軸24と直角な同一平面内において、外側のクラッチ板とピストン42aにより第一クラッチとなるHSTクラッチ43を構成し、その内周側のクラッチ板とピストン42bにより第二クラッチとなるHMTクラッチ44を構成している。
つまり、遊星歯車機構15を介さずに出力がなされるHSTモードでは、HSTクラッチ43を「入」としつつHMTクラッチ44を「切」とし、また、遊星歯車機構15を介して出力がなされるHMTモードでは、HMTクラッチ44を「入」としつつHSTクラッチ43を「切」とするようにしている。
第三セクション53には、第二セクション52から後方に突設したHMT出力軸23および伝達軸24を臨ませており、HMT出力軸23に伝達軸24を内挿しつつ、該HMT出力軸23を回動自在に支持するようにしている。そして、伝達軸24を、第三セクション53から後方に突設して、第四セクション54に臨ませて配設している。
第三セクション53において、前記HMT出力軸23上には、前方から順に後進出力ギア65および低速出力ギア66が一体的に形成され、さらにその後方には高速出力ギア67が相対回転不能に固設されている。
図6に示す如く、副変速軸27上には、前方から順に後進入力ギア68、低速入力ギア69および高速入力ギア70を対回転自在に支持している。
そして、後進入力ギア68と低速入力ギア69の間にクラッチ出力体45を副変速軸27上に固設し、該後進入力ギア68とクラッチ出力体45の間に後進クラッチ45aを配置し、クラッチ出力体45と低速入力ギア69の間に低速クラッチ45bを配置している。そして、その後部にクラッチ出力体46を副変速軸27上に固設し、該クラッチ出力体46と高速入力ギア70の間に高速クラッチ46aを配設している。
さらに、高速入力ギア70の後方の副変速軸27上には副変速出力ギア71を固設しており、副変速軸27の後端には、第四セクション54に臨ませてべベルギア72を形成している。
また、副変速出力ギア71は、副変速伝達軸28上に固設したフロント高速出力ギア76と噛合し、ベベルギア72は、リア出力軸31上に配設したデフ機構57のベベルギア57aと噛合するように構成している。
また、低速入力ギア69には前方に突設するボス部69aが形成され、該ボス部69aにはクラッチ板を係合している。
そして、ボス部68aのクラッチ板とクラッチ出力体45に係合したクラッチ板を交互に配置して、ピストンにより圧接することにより動力を伝達可能とし、後進クラッチ45aを構成している。また同様な構成で、その後部に低速クラッチ45bを構成している。
各クラッチ45a・45b・46aは、いずれか一つのクラッチのみを「入」とすることができるように構成しており、後進クラッチ45aを「入」とするときには、後進するように出力がなされ、また、低速クラッチ45bを「入」とするときには、低速走行に適した変速比で前進するように出力がなされ、また、高速クラッチ46aを「入」とするときには、高速走行に適した変速比で前進するように出力がなされるように構成している。
また、フロント出力軸29上には、前方から順にフロント低速入力ギア77、フロント高速入力ギア78を遊嵌しており、フロント低速入力ギア77とフロント出力軸29上に固設したクラッチ出力体49との間には4WDクラッチ49aが形成され、フロント高速入力ギア78とクラッチ出力体49との間には前輪増速クラッチ49bが形成されている。
第四セクション54には、第三セクション53から後方に突設した伝達軸24を臨ませており、該伝達軸24とPTO入力軸25を、ソケット55により互いに軸心を同一として相対回転不能に固設するようにしている。
PTO入力軸25上には、ポンプ駆動ギア74が固設されており、図示しない制御バルブを介して油圧シリンダに圧油を送油してリフト機構19を駆動可能な構成としている。
また、前記PTO入力軸25の後端には軸心上には凹部が形成され、PTO伝達軸26の前端部を、前記凹部に挿入してベアリングを介して支持するようにし、PTO伝達軸26とPTO入力軸25を互いに軸心を同一として相対回転自在に構成している。
また、PTO伝達軸26上にPTO駆動歯車83・84・85が固設され、PTO出力軸32上にPTO伝達歯車79・80・81が遊嵌されて、前記PTO駆動歯車83・84・85と噛合している。
そして、PTO出力軸32上にクラッチスライダ82が相対回転不能、かつ、摺動可能に外嵌されて、PTO変速レバーと連動連結されている。
こうして、PTO変速レバーの操作でクラッチスライダ82を摺動させて、PTO伝達歯車79・80・81のいずれか一つと噛合させることにより、変速してPTO出力軸32に回転出力を伝達して作業機等を駆動するようにしている。
これにより、油圧配管の集中化が可能となり、油圧配管の数量低減を行うことができる。
このため、セクションごとに取り外してメンテナンスを行ったり、セクション単位で設計変更を行ったりすることが可能である。
以上が、各セクションの構成についての説明である。
図3に示す如く、エンジン2の回転出力が出力軸2aから入力軸22に伝達され、油圧ポンプ20aが駆動される。
そして、油圧ポンプ20aの可動斜板(入力側斜板6)の角度に応じて、油圧モータ20bの回転数が変化しつつ、HST出力ギア64よりHST20の回転出力がなされる。
そして、HST出力ギア64から第一伝達ギア38を介してHST出力軸21に伝達された回転が、第二伝達ギア39から遊星歯車機構15のインターナルギア60に伝達される。
そして、インターナルギア60とプラネタリギア62の相対回転が、遊星歯車機構15による合成出力としてサンギア63から出力されるように構成している。
つまり、HSTモード時には、HSTクラッチ43を「入」として、HST20からの出力は遊星歯車機構15で合成されることなく、インターナルギア60を介してHMT出力軸23に直接伝達するように構成している。
以上が、各モードにおける動力伝達経路についての説明である。
図7に示す如く、本実施例に示すトランスミッション1は、以下の如く合計六種類の走行モードを有している。
(1)HST低速モード
(2)HMT低速モード
(3)HST高速モード
(4)HMT高速モード
(5)HST後進モード
(6)HMT後進モード
図7または図8に示す如く、(1)HST低速モードは、停止状態(図7中のA点)から比較的低速(およそ時速0〜5km)の領域(図7中のB点まで)をカバーするモードであり、作業車両が前方に発進するときや、プラウ作業等の比較的低速で行う作業に最適なモードとなっている。
図8に示す如く、(1)HST低速モード時には、HSTクラッチ43を「入」(このときHMTクラッチ44は「切」)としつつ、副変速機構16は低速クラッチ45bが「入」となっている。
このとき、A点においては(すなわち、入力側斜板6の角度がβmax(最後傾位置)のとき)、HST20の出力回転数が「0」となり、かつ、インターナルギア60の回転数も「0」となり、さらに、サンギア63の回転数が最大となる構成としている。
また、B点においては(すなわち、入力側斜板6の角度がαmax(最前傾位置)のとき)、HST20の出力回転数が最大となり、かつ、インターナルギア60の回転数も最大となり、さらにサンギア63の回転数が最小(エンジン回転数)となる構成としている。
つまり、発進時には、HST20の出力回転数が最小(「0」)に近い状態であり、(1)HST低速モードによって、HST20の効率がよい低負荷の状態で使用することができるため、HST20を有効に活用することができる。
図7または図9に示す如く、(2)HMT低速モードは、(1)HST低速モードの領域(図7中のB点)を越える比較的低速(およそ時速5〜7.5km)の領域(図7中のC点まで)をカバーするモードであり、プラウ作業等の比較的低速で行う作業に最適なモードとなっている。
図9に示す如く、(2)HMT低速モード時には、HMTクラッチ44を「入」としつつ、副変速機構16は低速クラッチ45bが「入」となっている。
これにより、B点においては、インターナルギア60とサンギア63が同一回転数のときにHSTクラッチ43とHMTクラッチ44の切換を行うように構成しているため、(1)HST低速モードから(2)HMT低速モードへの切換に際して振動が発生せず、スムーズな切換を行うことができる。
図7または図10に示す如く、(3)HST高速モードは、(2)HMT低速モードの領域(図7中のC点)を越える比較的高速(およそ時速7.5〜15km)の領域(図7中のD点まで)をカバーするモードであり、圃場内の移動等比較的高速で走行する必要がある場合に最適なモードとなっている。
図10に示す如く、(3)HST高速モード時には、HSTクラッチ43を「入」としつつ、副変速機構16は高速クラッチ46aが「入」となっている。
(2)HMT低速モードおよび(3)HST高速モード間の遷移時(即ち、図7中のC点)においては、入力側斜板6の角度がいずれのモードにおいても正立位置となっているため、HSTクラッチ43およびHMTクラッチ44の切換と、低速クラッチ45bおよび高速クラッチ46aの切換を同時に行うように制御することにより、動力伝達を途切れさせることなく、容易にモード切換を行うことができる。また、HSTクラッチ43およびHMTクラッチ44の切換時の各クラッチ圧を調整すれば、容易にショックレス切換とすることができる。
図7または図11に示す如く、(4)HMT高速モードは、(3)HST高速モードの領域(図7中のD点)を越える高速(およそ時速15〜30km)の領域(図7中のE点まで)をカバーするモードであり、圃場間の移動や路上走行等高速で走行する必要がある場合に最適なモードとなっている。
図11に示す如く、(4)HMT高速モード時には、HMTクラッチ44を「入」としつつ、副変速機構16は高速クラッチ46aが「入」となっている。
図7または図12に示す如く、(5)HST後進モードは、停止状態(図7中のA点)から比較的低速(およそ時速0〜−5km)の領域(図7中のF点まで)をカバーするモードであり、作業車両が後方に発進するときや、プラウ作業等の比較的低速で行う作業に最適なモードとなっている。
図12に示す如く、(5)HST後進モード時には、HSTクラッチ43を「入」としつつ、副変速機構16は後進クラッチ45aが「入」となっている。
図7または図13に示す如く、(6)HMT後進モードは、(5)HST後進モードの領域(図7中のF点)を越える比較的低速(およそ時速−5〜−10km)の領域(図7中のG点まで)をカバーするモードであり、プラウ作業等の比較的低速で行う作業に最適なモードとなっている。
図13に示す如く、(6)HMT後進モード時には、HMTクラッチ44を「入」としつつ、副変速機構16は後進クラッチ45aが「入」となっている。
以上が、各モードにおける運転状態についての説明である。
これにより、トランスミッションをコンパクトに構成できるのである。また、車高を高く、または、ステップを低くできるのである。
これにより、トランスミッションをコンパクトに構成できるのである。
これにより、トランスミッションをコンパクトに構成できるのである。
これにより、メカロスを軽減することができるのである。
これにより、遊星歯車機構に掛かる負荷を軽減することができるのである。
これにより、広範囲な変速比を得ることができるのである。
これにより、トランスミッションをコンパクトに構成できるのである。
これにより、HSTモードとHMTモードの切換をすることができるのである。
これにより、トランスミッションをコンパクトに構成できるのである。
これにより、クラッチ容量が大きい第一クラッチを外側に配置し、かつ、クラッチ容量が小さい第二クラッチを内側に配置することにより、無駄なスペースのなく効率良い配置とすることができるのである。また、クラッチを精度良く切り換えられるのである。
これにより、油圧配管を集中配管することができ、油圧系路を簡略化できるのである。
これにより、HST領域において、ポンプ容積をフル活用することができるのである。
これにより、HSTモードとHMTモードの切換をスムーズにすることができるのである。
これにより、HMT領域において、ポンプ容積をフル活用することができるのである。
これにより、全速度域で自動変速が可能となるのである。
これにより、車両発進時に効率の良いHSTモードとすることができるのである。
これにより、メンテナンスが容易となるのである。また、仕様変更が容易にできるのである。
2 エンジン
2a 出力軸
12a 出力ケース
15 遊星歯車機構
20 HST
20a 油圧ポンプ
20b 油圧モータ
22 入力軸
Claims (17)
- 油圧ポンプの入力軸と、
油圧モータの出力軸を、
エンジン出力軸と同一軸心上に配置した油圧式無段変速装置を具備するトランスミッションであって、
遊星歯車機構を具備し、
該遊星歯車機構が、
前記エンジン出力軸と同一軸心上に配置されること、
を特徴とするトランスミッション。 - 前記油圧式無段変速装置が、
トランスミッションの上流側に配置されて、
かつ、前記遊星歯車機構が、
前記油圧式無段変速装置の下流側に配置されること、
を特徴とする請求項1記載のトランスミッション。 - 副変速装置および前後進切換装置からなる有段変速装置を具備し、
該有段変速装置が、
前記遊星歯車機構の下流側に配置されること、
を特徴とする請求項2記載のトランスミッション。 - 前記遊星歯車機構が、
サンギアと、
プラネタリキャリアと、
プラネタリギアと、
インターナルギアとにより構成され、
HSTモード時は、
前記油圧式無段変速装置の出力が、
前記インターナルギアに伝達され、
該インターナルギアから、
出力軸に回転が伝達されること、
を特徴とする請求項1記載のトランスミッション。 - 前記油圧式無段変速装置の出力が、
減速されて前記インターナルギアに伝達されること、
を特徴とする請求項4記載のトランスミッション。 - 前記遊星歯車機構が、
サンギアと、
プラネタリキャリアと、
プラネタリギアと、
インターナルギアとにより構成され、
HMTモード時は、
前記油圧式無段変速装置の出力が、
前記インターナルギアに伝達され、
かつ、前記エンジン出力軸の出力が、
前記プラネタリキャリアに伝達されて、
前記サンギアから合成回転として出力軸に伝達されること、
を特徴とする請求項1記載のトランスミッション。 - 前記遊星歯車機構のプラネタリキャリアを、
前記エンジン出力軸上に固設すること、
を特徴とする請求項1記載のトランスミッション。 - 前記インターナルギアから前記出力軸への伝達を入切する第一クラッチと、
前記サンギアから前記出力軸への伝達を入切する第二クラッチを具備すること、
を特徴とする請求項4または6記載のトランスミッション。 - 前記第一クラッチと、
前記第二クラッチを、
前記出力軸に対して垂直な平面内に、
かつ、同一軸心上に配置したこと、
を特徴とする請求項8記載のトランスミッション。 - 前記第一クラッチを外側に配置し、
前記第二クラッチを内側に配置したこと、
を特徴とする請求項9記載のトランスミッション。 - 前記第一クラッチと、
前記第二クラッチと、
前記有段変速装置を、
油圧クラッチで構成したこと、
を特徴とする請求項8記載のトランスミッション。 - 前記油圧ポンプが可変容量型油圧ポンプで構成され、
かつ、前記油圧モータが固定容量型油圧モータで構成されて、
前記油圧ポンプの可動斜板の角度が最小の時に、
前記出力軸に伝達される出力が最小となり、
かつ、前記油圧ポンプの可動斜板の角度が最大の時に、
前記出力軸に伝達される出力が最大となること、
を特徴とする請求項1記載のトランスミッション。 - 前記油圧ポンプの可動斜板の角度が最大の時に、
前記インターナルギアの回転数が最大となり、
かつ、前記インターナルギアの回転数と、
前記サンギアの回転数が略一致すること、
を特徴とする請求項12記載のトランスミッション。 - 前記油圧ポンプの可動斜板の角度が最大の時に、
前記インターナルギアの回転数が最大で、
かつ、前記サンギアの回転数が最小となって、
さらに、前記油圧ポンプの可動斜板の角度が最小の時に、
前記インターナルギアの回転数が最小で、
かつ、前記サンギアの回転数が最大となること、
を特徴とする請求項12記載のトランスミッション。 - 前記第一クラッチおよび前記第二クラッチの切換と、
前記有段変速装置の切換を同時に制御すること、
を特徴とする請求項8記載のトランスミッション。 - 前記出力軸の出力回転が最小の時には、
前記第一クラッチを入とし、
かつ、前記第二クラッチを切とすること、
を特徴とする請求項8記載のトランスミッション。 - 油圧ポンプの入力軸と、
油圧モータの出力軸を、
エンジン出力軸と同一軸心上に配置した油圧式無段変速装置と、
遊星歯車機構と、
有段変速装置を具備するトランスミッションであって、
前記油圧式無段変速装置と、
前記遊星歯車機構と、
前記有段変速装置のそれぞれをユニットとして着脱可能に構成したこと、
を特徴とするトランスミッション。
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