JP2008024633A - 含水粉末状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に製造することができ、安定性に優れ、肌上で均一に広がり、化粧持続性が良好である含水粉末状化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
(B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
(C)水
を含有する含水粉末状化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、多量の水を含みながら外観は粉末状の化粧料に関する。更には、のびが良く、肌上で均一に広がり、みずみずしい使用感で、しかも化粧持続性が良好であり、安定性にも優れた含水粉末状化粧料に関する。
メーキャップ化粧料においては、一般に固形粉末型や乳化型といった剤型が用いられる。しかし、このような化粧料に、パール剤といった大きな粒径の板状粉体を配合すると、固形粉末型の場合は耐衝撃性が著しく悪化したり、乳化型では安定性が損なわれるなどの問題があった。これに対し、粉末状の化粧料はそのような制限が無く、様々な仕上がりを実現できるというメリットがある。
しかしながら、粉末状のメーキャップ化粧料は、肌への密着性に劣るため、粉っぽい仕上がりになったり、化粧持続性が悪いなどの問題があった。このような問題を解決するため、含水粉末状化粧料が提案されている。しかし、水を多量に含んだ状態で外観が粉末状のものを安定に得るのは困難である。
従来、安定な含水粉末状化粧料を得るため、水相粒子を比表面積の非常に大きい疎水化無水ケイ酸で囲む方法が検討されている(特許文献1)。しかしこの方法では、比表面積の大きい無水ケイ酸によるきしみ感が強くて使用感が悪く、更に肌上で均一に塗布できないという問題があった。
一方、比表面積の大きい無水ケイ酸を使わずに微細な水相を安定に配合する方法として、水相をゲル化して凍結粉砕し、微細な水相を製造した後、疎水性粉体で被覆する方法も提案されている(特許文献2)。しかし、この方法では、特殊な製造機械が必要になるという問題がある。更に、油性成分と乳化剤の配合も提案されている(特許文献3)が、肌上に残ったこれらの成分が化粧持続性を悪化させるという別の問題も発生し、いずれも満足できるものではなかった。
特開2003−267826号公報 特開2001−131528号公報 特開2001−158716号公報
本発明は、容易に製造することができ、安定性に優れ、肌上で均一に広がり、しかも化粧持続性が良好な含水粉末状化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、粒径の異なる2種の疎水化処理球状粉体を組み合わせて用いることにより、製造が容易で、安定性に優れ、肌上に均一に広がり、化粧持続性が良好な含水粉末化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
(B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
(C)水
を含有する含水粉末状化粧料を提供するものである。
本発明の含水粉末状化粧料は、容易に製造することができ、安定性に優れ、伸びが良く肌上で均一に広がり、みずみずしい使用感で、しかも仕上がり及び化粧持続性が良好なものである。
本発明で用いる成分(A)は、平均粒径0.1μm以上1μm未満、好ましくは0.2〜0.8μmの疎水化処理した球状粉体である。
球状粉体は、無機粉体、有機粉体のいずれでも良く、具体的には、無機球状粉体として、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等が挙げられ、有機球状粉体として、例えば、ナイロン、ポリメタクリル酸メチル、オルガノポリシロキサンエラストマー、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、ポリエチレン、シルク、セルロース等が挙げられる。これらのうち、シリカ、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましく、特に、シリカ、ポリメタクリル酸メチルが好ましい。また、これら粉体の2種以上を複合化して球状にしたものでも良く、これらを1種以上用いることができる。
成分(A)は、このような球状粉体を疎水化処理したものであり、公知の各種疎水化処理を施したものを用いることができる。粉体を疎水化処理する方法としては、例えば、粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用して、エステル化やエーテル化を起こさせ、顔料を親油的にする油脂処理法;脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩を用いた金属石鹸処理法;ジメチルポリシロキサン又はメチル水素ポリシロキサンを用いたシリコーン処理法;パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法などが挙げられる。
フッ素化合物で処理する方法としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステルやその塩、フルオロアルキル基を有する重合体、四フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂、フルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロアルキル硫酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(LP−1T、LP−4T、LP−8T等;以上、信越シリコーン社製)、トリクロロトリフルオロエタン等の含フッ素ハロゲン化炭化水素(フロン)、フルオロアルキル含有多価アルコール、フルオロアルキル含有ポリオキシエチレン化合物、フルオロアルキル含有スルホアミドカルボン酸などで処理する方法が挙げられる。
特に、粉体を処理するフッ素化合物として、下記一般式(1)及び(2):
(Cg2g+1CH2CH2O)2P=O[(OH)・NH(CH2CH2OH)2] (1)
[Cg2g+1CH2CH2O]P=O[(OH)・NH(CH2CH2OH)22 (2)
(式中、gは6〜18の整数を示す)
で表されるリン酸エステル化合物を、好ましく使用することができる。
フッ素化合物による表面処理方法としては、上記フッ素化合物を用いた表面処理や金属石鹸処理、プラズマによる表面フッ素化処理、テフロン(登録商標)とのメカノケミカル複合化処理等が挙げられる。
フッ素化合物及びその他の疎水化処理における表面処理量は、母粉体に対して、0.1〜50質量%、特に0.5〜20質量%であることが好ましい。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%含有するのが好ましい。
本発明で用いる成分(B)は、平均粒径1μm以上20μm未満、好ましくは2〜15μmの疎水化処理した球状粉体である。
成分(B)の球状粉体としては、成分(A)と同様のものが挙げられ、同様の方法で疎水化処理したものを用いることができる。
成分(B)としては、シリカ、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましく、特に、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましい。
成分(B)は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.2〜20質量%、特に1〜10質量%含有するのが好ましい。
成分(A)と成分(B)の組合わせとしては、平均粒径のみ異なる同種の粉体でも良いし、異なる粉体の組合わせでも良い。
本発明においては、成分(A)に対する成分(B)の質量割合が、(B)/(A)=0.5〜5、特に1〜3であるのが、良好な使用感、及び安定性の点から好ましい。また、この範囲内であれば、きしみ感がなく、肌上に均一にのびやすい。
更に、本発明において、成分(A)と成分(B)の平均粒径の比(A)/(B)は、0.02〜0.3であるのが、粉体間に水を保持しやすくなるので好ましい。なお、成分(A)及び/又は成分(B)を2種以上用いる場合は、成分(A)、成分(B)それぞれにおける各粉体(2種以上)の質量比率を平均粒径に乗じ、加えた値を成分(A)、成分(B)それぞれの平均粒径として求める。
本発明では、成分(C)水を含有する。水は、化粧料全組成中に5〜90質量%、特に10〜70質量%含有するのが好ましい。
また、本発明においては、成分(A)及び成分(B)の合計含有量に対する成分(C)の質量割合が、(C)/((A)+(B))≦15であるのが好ましい。
本発明においては、成分(A)と成分(B)を組み合わせることにより、混合中に微細化された水相粒子がこれら2種の球状粉体にとり囲まれるように配置され、外観が粉末状であるにも関わらず多量の水を含有できる化粧料を容易に得ることができる。
更に、本発明の含水粉末状化粧料は、(D)平均粒径20μm〜1mm、好ましくは25〜150μmの疎水化処理した板状粉体を含有することができる。これらの板状粉体は、水滴を取り囲んだ粉体をさらに安定化させるとともに、使用感を向上させるので好ましい。
板状粉体とは、アスペクト比(長辺/厚み)が10以上の扁平な形状をいい、その平面形状は円形、矩形、不定形等いずれであってもよい。疎水化処理は、前記成分(A)と同様に行うことができる。
板状粉体の具体例としては、ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、シリカ、タルク、セリサイト、カオリン、マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、雲母、ガラス等の天然又は合成の無機粉体、N−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸、モノアルキルリン酸亜鉛等の有機粉体が挙げられる。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末等が挙げられる。
成分(D)は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に1〜40質量%、特に5〜30質量%含有するのが好ましい。
なお、本発明において、各粉体の平均粒子径は、レーザー回折/散乱法により粒度分布を測定することによって求められる。粒度分布は、エタノール100質量部に対し、粉体10質量部の割合で分散させ、得られた分散液を粒度分布測定器(堀場製作所社製、LA−920)を用いて測定する。
本発明の含水粉末状化粧料は、更に(E)水溶性高分子を含有することができる。かかる水溶性高分子としては、化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えばアラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、ローカストビンガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、マンナン、寒天、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、ヒアルロン酸、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、プルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えばアセチル化ヒアルロン酸;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(商品名「カーボポール」)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール(分子量20,000〜4,000,000等)等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
水溶性高分子としては、寒天、ゼラチン、キサンタンガムが好ましく、特に、寒天が好ましい。
成分(E)は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜40質量%、特に1〜10質量%含有するのが、安定性と化粧持続性向上の観点から好ましい。
水相に水溶性高分子を溶解させると、水相が増粘し、粉体と水で構成される構造体が安定化される。更に、肌上で皮膜を形成して粉体の肌への密着性が高まり、化粧持続性を更に向上させることができる。
本発明の含水粉末状化粧料は、更に保湿剤を含有することができる。保湿剤としては、例えば,1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。
これらの保湿剤は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜20質量%、特に1〜15質量%含有するのが好ましい。
本発明の含水粉末状化粧料は、更に界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤を含むことができる。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤が好ましく、例えば、モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルカノールアミド、アミンオキサイド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルサッカライド、α−モノアルキルグリセリルエーテル、ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%含有するのが好ましい。
本発明の含水粉末状化粧料は、更に油性成分を含有することができる。油性成分としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、メチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、フッ素系油剤等の液体油剤;ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形又は半固形油剤が挙げられる。
これらの油性成分は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%含有するのが好ましい。
更に本発明の含水粉末状化粧料は、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤・散乱剤、無機塩又は有機酸塩、キレート剤、乳化安定剤、pH調整剤、香料、各種エキス、薬剤等を適宜含有することができる。
本発明の含水粉末状化粧料は、例えば、まず、水を含む水性成分を混合し、それ以外の全成分を均一に混合した中に先の水性成分をゆっくり滴下することにより、製造することができる。混合には、ヘンシェルミキサー、ディスパーミキサー等を用いることができる。
本発明の含水粉末状化粧料は、プレス成形されていない粉末状の化粧料であり、皿状、筒状、コンパクト状等の容器に充填され、小道具としてマット、パフ等を用いて、使用するものであるが、粉末化粧料表面にメッシュや、いくつか孔の空いた中栓を介在して使用しても良い。また、小道具のマットやパフは、容器の形状とのマッチングにより毛足の長いものや、柄付きのもの等を使用することができる。
本発明の含水粉末状化粧料は、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ、デオドラントパウダー、ボディーパウダー、パフュームパウダー、ベビーパウダー等として適用することができ、中でも、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料として好適である。
実施例1〜8、比較例1〜3
表1及び表2に示す組成の含水粉末状化粧料(アイシャドウ)を製造し、外観、使用感(のびの良さ)、安定性、仕上がり(つきの良さ、均一性、発色)及び化粧持続性を評価した。結果を表3に示す。
なお、実施例で用いた粉体において、「フッ素処理」は、5質量%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理を、「シリコン処理」は、2質量%ジメチルポリシロキサン処理を示す。
(製造方法)
水を含む水性成分を均一に混合、溶解しておく。ヘンシェルミキサーを用い、それ以外の全成分を均一に混合し、これに先の水性成分をゆっくり滴下する。滴下が終了した時点で、攪拌を中止し、含水粉末状化粧料(アイシャドウ)を得た。
(評価方法)
(1)外観:
専門評価者が性状を観察し、完全に粉末状である(粉末状)か、一部でも粉体が凝集してペースト化している(ペースト状)かを、以下の5段階で評価した。
5:完全な粉末状。
4:わずかにべたついて凝集している部分が見られるが、全体としては粉末状。
3:一部に凝集している部分が見られる。
2:凝集が進んでペースト状になった部分が一部に見られる。
1:完全なペースト状。
(2)使用感(のびの良さ):
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、「伸びの良さ」について、以下の5段階で評価し、各自の得点を平均した値を使用感スコアとした。
5:非常に伸びが良く、塗り広げやすい。
4:塗り広げるのに、わずかに抵抗感がある。
3:塗り広げるのに抵抗感あるが、なんとか伸ばせる。
2:多少伸びるが、きしみ感がかなりある。
1:伸びが悪くて、きしみ感を強く感じる。
(3)安定性:
1分間に240回、振幅4cmで振動させたとき、粉末状を何時間維持したかを、以下の5段階で評価した。
5:40時間以上変化なし。
4:20時間以上40時間未満変化なし。
3:10時間以上20時間未満変化なし。
2:5時間以上10時間未満変化なし。
1:5時間未満でペースト化。
(4)仕上がり(つきの良さ、均一性、発色):
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、その仕上がり(つきの良さ、均一性、発色)について、以下の5段階で評価し、各自の得点を平均した値を仕上がりスコアとした。
5:均一でつや感があり、きれいなグラデーションが得られる。
4:概ね均一で、つや感のある仕上がり。グラデーションもある程度得られている。
3:むらがあり、つや感はない。
2:塗りむらが目立ち、どちらかというとマットな仕上がり。
1:大部分がむらになっており、かなりマットな仕上がりになっている。
(5)化粧持続性:
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、化粧持ちを以下のように5段階評価し、各自の得点を平均した値を化粧持続性スコアとした。
5:5時間以上たっても色の薄れやくすみと言った崩れがほとんどない。
4:3時間では色の薄れ等はないが、5時間後には色の薄れが見られる。
3:1時間では色の薄れ等はないが、3時間後には色の薄れが見られる。
2:30分以内では色の薄れ等はないが、1時間後には色の薄れが見られる。
1:30分以内で塗布した色が薄くなったり、二重瞼の部分によれが見られる。
Figure 2008024633
Figure 2008024633
Figure 2008024633

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
    (B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
    (C)水
    を含有する含水粉末状化粧料。
  2. 成分(A)に対する成分(B)の質量割合が、(B)/(A)=0.5〜5である請求項1記載の含水粉末状化粧料。
  3. 成分(A)及び成分(B)の合計含有量に対する成分(C)の質量割合が、(C)/((A)+(B))≦15である請求項1又は2のいずれか1項記載の含水粉末状化粧料。
  4. 更に、(D)平均粒径20μm以上1mm以下の疎水化処理板状粉体を含有する請求項1〜3記載の含水粉末状化粧料。
  5. 更に、(E)水溶性高分子を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の含水粉末状化粧料。
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