JP2008024633A - 含水粉末状化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
(B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
(C)水
を含有する含水粉末状化粧料。
【選択図】なし
Description
(A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
(B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
(C)水
を含有する含水粉末状化粧料を提供するものである。
球状粉体は、無機粉体、有機粉体のいずれでも良く、具体的には、無機球状粉体として、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等が挙げられ、有機球状粉体として、例えば、ナイロン、ポリメタクリル酸メチル、オルガノポリシロキサンエラストマー、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、ポリエチレン、シルク、セルロース等が挙げられる。これらのうち、シリカ、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましく、特に、シリカ、ポリメタクリル酸メチルが好ましい。また、これら粉体の2種以上を複合化して球状にしたものでも良く、これらを1種以上用いることができる。
(CgF2g+1CH2CH2O)2P=O[(OH)・NH(CH2CH2OH)2] (1)
[CgF2g+1CH2CH2O]P=O[(OH)・NH(CH2CH2OH)2]2 (2)
(式中、gは6〜18の整数を示す)
で表されるリン酸エステル化合物を、好ましく使用することができる。
フッ素化合物及びその他の疎水化処理における表面処理量は、母粉体に対して、0.1〜50質量%、特に0.5〜20質量%であることが好ましい。
成分(B)の球状粉体としては、成分(A)と同様のものが挙げられ、同様の方法で疎水化処理したものを用いることができる。
成分(B)としては、シリカ、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましく、特に、メチルシロキサン網状重合体、ウレタン樹脂が好ましい。
本発明においては、成分(A)に対する成分(B)の質量割合が、(B)/(A)=0.5〜5、特に1〜3であるのが、良好な使用感、及び安定性の点から好ましい。また、この範囲内であれば、きしみ感がなく、肌上に均一にのびやすい。
本発明においては、成分(A)と成分(B)を組み合わせることにより、混合中に微細化された水相粒子がこれら2種の球状粉体にとり囲まれるように配置され、外観が粉末状であるにも関わらず多量の水を含有できる化粧料を容易に得ることができる。
板状粉体とは、アスペクト比(長辺/厚み)が10以上の扁平な形状をいい、その平面形状は円形、矩形、不定形等いずれであってもよい。疎水化処理は、前記成分(A)と同様に行うことができる。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えばアラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、ローカストビンガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、マンナン、寒天、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、ヒアルロン酸、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、プルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが挙げられる。
水溶性高分子としては、寒天、ゼラチン、キサンタンガムが好ましく、特に、寒天が好ましい。
水相に水溶性高分子を溶解させると、水相が増粘し、粉体と水で構成される構造体が安定化される。更に、肌上で皮膜を形成して粉体の肌への密着性が高まり、化粧持続性を更に向上させることができる。
これらの保湿剤は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜20質量%、特に1〜15質量%含有するのが好ましい。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤が好ましく、例えば、モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルカノールアミド、アミンオキサイド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルサッカライド、α−モノアルキルグリセリルエーテル、ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%含有するのが好ましい。
これらの油性成分は、1種以上を用いることができ、化粧料全組成中に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%含有するのが好ましい。
表1及び表2に示す組成の含水粉末状化粧料(アイシャドウ)を製造し、外観、使用感(のびの良さ)、安定性、仕上がり(つきの良さ、均一性、発色)及び化粧持続性を評価した。結果を表3に示す。
なお、実施例で用いた粉体において、「フッ素処理」は、5質量%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理を、「シリコン処理」は、2質量%ジメチルポリシロキサン処理を示す。
水を含む水性成分を均一に混合、溶解しておく。ヘンシェルミキサーを用い、それ以外の全成分を均一に混合し、これに先の水性成分をゆっくり滴下する。滴下が終了した時点で、攪拌を中止し、含水粉末状化粧料(アイシャドウ)を得た。
(1)外観:
専門評価者が性状を観察し、完全に粉末状である(粉末状)か、一部でも粉体が凝集してペースト化している(ペースト状)かを、以下の5段階で評価した。
5:完全な粉末状。
4:わずかにべたついて凝集している部分が見られるが、全体としては粉末状。
3:一部に凝集している部分が見られる。
2:凝集が進んでペースト状になった部分が一部に見られる。
1:完全なペースト状。
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、「伸びの良さ」について、以下の5段階で評価し、各自の得点を平均した値を使用感スコアとした。
5:非常に伸びが良く、塗り広げやすい。
4:塗り広げるのに、わずかに抵抗感がある。
3:塗り広げるのに抵抗感あるが、なんとか伸ばせる。
2:多少伸びるが、きしみ感がかなりある。
1:伸びが悪くて、きしみ感を強く感じる。
1分間に240回、振幅4cmで振動させたとき、粉末状を何時間維持したかを、以下の5段階で評価した。
5:40時間以上変化なし。
4:20時間以上40時間未満変化なし。
3:10時間以上20時間未満変化なし。
2:5時間以上10時間未満変化なし。
1:5時間未満でペースト化。
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、その仕上がり(つきの良さ、均一性、発色)について、以下の5段階で評価し、各自の得点を平均した値を仕上がりスコアとした。
5:均一でつや感があり、きれいなグラデーションが得られる。
4:概ね均一で、つや感のある仕上がり。グラデーションもある程度得られている。
3:むらがあり、つや感はない。
2:塗りむらが目立ち、どちらかというとマットな仕上がり。
1:大部分がむらになっており、かなりマットな仕上がりになっている。
専門パネラー10名が各アイシャドウを使用し、化粧持ちを以下のように5段階評価し、各自の得点を平均した値を化粧持続性スコアとした。
5:5時間以上たっても色の薄れやくすみと言った崩れがほとんどない。
4:3時間では色の薄れ等はないが、5時間後には色の薄れが見られる。
3:1時間では色の薄れ等はないが、3時間後には色の薄れが見られる。
2:30分以内では色の薄れ等はないが、1時間後には色の薄れが見られる。
1:30分以内で塗布した色が薄くなったり、二重瞼の部分によれが見られる。
Claims (5)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)平均粒径0.1μm以上1μm未満の疎水化処理球状粉体、
(B)平均粒径1μm以上20μm以下の疎水化処理球状粉体、
(C)水
を含有する含水粉末状化粧料。 - 成分(A)に対する成分(B)の質量割合が、(B)/(A)=0.5〜5である請求項1記載の含水粉末状化粧料。
- 成分(A)及び成分(B)の合計含有量に対する成分(C)の質量割合が、(C)/((A)+(B))≦15である請求項1又は2のいずれか1項記載の含水粉末状化粧料。
- 更に、(D)平均粒径20μm以上1mm以下の疎水化処理板状粉体を含有する請求項1〜3記載の含水粉末状化粧料。
- 更に、(E)水溶性高分子を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の含水粉末状化粧料。
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