JP2008022984A - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリムでコンパクトな容器形状とし且つ棒状化粧料の折損を図る。
【解決手段】断面形状が長径と短径を備える棒状化粧料Mを用い、化粧料Mの後端部を支持する支持体の4個の支持片7bが、化粧料Mの長径と短径との間の各傾斜面Maを各々支持し、化粧料M及び支持片7bが進退する進退孔4aを、長径と短径を備える断面形状として短径側に平坦な短径側内面4aaを有し当該短径側内面4aaが化粧料Mの短径側外面Mbに近接し、且つ、支持片7b側の内面4abが、支持片7bの短径方向外側の外面7bbに近接する構成とし、化粧料M及び支持片7bを効率的に容器内に収容する。また、このように進退孔4aの短径側内面4aaが化粧料Mの短径側外面Mbに近接することで、化粧料Mの短径方向に応力が作用しても、化粧料Mの短径側外面Mbをこれに近接する進退孔4aで直ちに受け止める。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の支持片により棒状化粧料の後端部を支持する棒状化粧料支持体を備えた棒状化粧料繰出容器に関する。
従来、細い線、太い線の両方の線を描ける棒状化粧料として、横断面楕円形状の棒状化粧料が用いられている。このような横断面楕円形状の棒状化粧料を容器内に収容し容器先端の開口から出没可能とする棒状化粧料繰出容器としては、以下の特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1の棒状化粧料繰出容器は、四片の支持片により、棒状化粧料の後端部であって長軸及び短軸に係る位置を除く外周面を支持する棒状化粧料支持体を容器に内蔵し、棒状化粧料を進退可能とする棒状化粧料孔及び当該棒状化粧料孔に連設され支持片を進退可能とする支持片溝を備えた進退孔が容器内に設けられ、使用者による回転操作に従って一方向に相対回転されると、棒状化粧料支持体が進退孔で前進して棒状化粧料が容器先端の開口から出現し、一方向の反対方向である他方向に相対回転されると、棒状化粧料支持体が進退孔で後退し棒状化粧料が容器内に没入するというものである。
特開平11−75934号公報
ここで、上記横断面楕円形状のような棒状化粧料を用いる場合に、容器の先端側をスリムでコンパクトな形状とする研究・開発が進められている。
そこで、本発明は、容器の先端側がスリムでコンパクトな形状の棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
本発明による棒状化粧料繰出容器は、複数の支持片により棒状化粧料の後端部を支持する棒状化粧料支持体を容器に内蔵し、使用者の操作に従って、棒状化粧料支持体と共に棒状化粧料が進退する棒状化粧料繰出容器において、棒状化粧料は、横断面形状が長径と短径を備える形状であると共に、長径と短径との間に各々傾斜面を有し、支持片は4個であり、各々が棒状化粧料の各傾斜面を支持し、棒状化粧料及び支持片が進退する進退孔は、横断面形状が長径と短径を備える形状であり、短径側に平坦な短径側内周面を有し当該短径側内周面が棒状化粧料の短径側の外周面に近接し、且つ、支持片の短径方向外側の外周面に近接することを特徴としている。
このような棒状化粧料繰出容器によれば、横断面形状が長径と短径を備える形状である棒状化粧料が用いられ、この棒状化粧料の後端部を支持する棒状化粧料支持体の4個の支持片が、棒状化粧料の長径と短径との間の各傾斜面を各々支持する構成とされ、棒状化粧料及び支持片が進退する進退孔が、長径と短径を備える横断面形状とされ、短径側に平坦な短径側内周面を有し当該短径側内周面が棒状化粧料の短径側の外周面に近接し、且つ、支持片側の内周面が支持片の短径方向外側の外周面に近接する構成とされる。このため、横断面形状が長径と短径を備える形状の棒状化粧料及びこれを支持する支持片が効率的に容器内に進退可能に収容され、容器の先端側をスリムでコンパクトな形状とすることが可能とされる。ここで、上記棒状化粧料は、短径方向の厚みが薄く従って当該短径方向の応力に比較的弱いため、棒状化粧料に短径方向に応力が作用すると当該棒状化粧料が折損する虞がある。しかしながら、進退孔の短径側の平坦な短径側内周面が、棒状化粧料の短径側の外周面に近接するため、棒状化粧料の短径方向に応力が作用しても、棒状化粧料の短径側の外面がこれに近接する進退孔に直ちに受け止められ、当該棒状化粧料の短径方向の応力による折損が防止される。
ここで、進退孔の形状としては、具体的には、支持片側の内周面が、短径側内周面より短径方向において外側に出ない構成が挙げられる。
また、進退孔は、棒状化粧料の長径側の外周面に近接しているのが好ましい。このような構成を採用した場合、棒状化粧料は、長径方向の厚みが厚く従って当該長径方向の応力に比較的強く折損し難いのに加えて、棒状化粧料の長径方向に応力が作用しても、棒状化粧料の長径側の外面がこれに近接する進退孔に直ちに受け止められるため、当該棒状化粧料の長径方向の応力による折損が防止される。
また、進退孔は、横断面形状が略長方形の孔であるのが好ましい。このような構成を採用した場合、進退孔の形状が簡易とされ、製造が容易とされる。
このように本発明によれば、横断面形状が長径と短径を備える形状の棒状化粧料を備え、容器の先端側をスリムでコンパクトな形状にできると共に棒状化粧料の折損を防止できる棒状化粧料繰出容器を提供することが可能となる。
以下、本発明による棒状化粧料繰出容器の好適な実施形態について図1〜図18を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1〜図15は、本発明の第一実施形態を、図16〜図18は、本発明の第二〜第四実施形態を各々示すものであり、先ず、図1〜図15を参照しながら第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の外観を示す斜視図、図2〜図4は、棒状化粧料繰出容器の各断面図、図5及び図6は、カートリッジ収容容器及び中具を示す各分解斜視図、図7は、棒状化粧料カートリッジを示す斜視図、図8及び図9は、カートリッジ筒及び螺子筒を示す各分解斜視図、図10は、棒状化粧料支持体及び棒状化粧料を示す分解斜視図、図11及び図12は、棒状化粧料用削り器及び尾栓を示す各分解斜視図、図13〜図15は、棒状化粧料用削り器を用いて棒状化粧料の先端部を削り出す際の様子を示す各図である。
ここで用いられる棒状化粧料は、例えばアイライナー、アイブロー、リップライナー、コンシーラー等を始めとした種々の固形状の棒状化粧料であって、図4に示すように、横断面形状が長径と短径を備えると共に、長径と短径との間に各々傾斜面Maを有する構成の棒状化粧料Mである。ここでは、棒状化粧料Mは、横断面長方形形状の角部をカットしたような形状で、短径側の外周面Mbが平行且つ平坦面を成すと共に、長径側の外周面Mcが小さなRの円弧面を成し、短径側外周面Mbと長径側外周面Mcとの間に上記傾斜面Maが各々位置する構成とされている。また、ここでは、棒状化粧料Mの先端は、図2に示すように、図2の紙面垂直方向から見て、軸線に直交する面に対して傾斜する形状とされている。
図1に示すように、棒状化粧料繰出容器100は、全体形状が筆記具の如き細長い丸棒状(スティック状)を成し良好な外観を呈するもので、図1〜図3に示すように、上記棒状化粧料Mを収容する棒状化粧料カートリッジ1を、カートリッジ収容容器2の一方端側(図示左側)に着脱可能に備えると共に、このカートリッジ収容容器2の他方端側に、棒状化粧料用削り器3を着脱可能に備え、棒状化粧料カートリッジ1の外形を構成するカートリッジ筒4とカートリッジ収容容器2とが使用者により相対回転されると、棒状化粧料Mがカートリッジ筒4の先端から出没するものである。なお、棒状化粧料カートリッジ1は、図2及び図3に示すように、着脱可能なキャップ9により必要に応じて覆うことが可能とされている。
カートリッジ収容容器2は、図5及び図6に示すように、両端が開放されて成る円筒形状に構成されている。このカートリッジ収容容器2は、図6に示すように、筒内の軸線方向略中央位置が中仕切2aで仕切られ、この中仕切2aより図示左側の筒内に、棒状化粧料カートリッジ1の後半部を中具5を介して収容する空間が画成されると共に、右側の筒内に、棒状化粧料用削り器3の後半部を収容する空間が画成されている。
この両空間を仕切る中仕切2aの棒状化粧料カートリッジ1側(図示左側)には、周縁の4等配の位置に、先端の開口へ向けて延びる段付きのリブ2bが各々設けられている。このリブ2bは、中具5の後端面を突き当てるための下段のリブ2xと、棒状化粧料カートリッジ1の後述する螺子筒6を回転方向に係合するための上段のリブ2yと、を備え、この上段のリブ2yの先端は、下段のリブ2xより中仕切2a側に凹む形状にされていると共にその凹む形状の先端面が周方向に対して60°で傾斜する傾斜面2cとされている。
また、カートリッジ収容容器2は、棒状化粧料カートリッジ1側の開口端に、筒内の内径より多少大きく形成され、中具5の後述する環状鍔部5aを収容するための段孔2dを備えると共に、この段孔2dより軸線方向後側の近傍位置に、中具5を軸線方向に係合するための環状溝部2eを備えている。また、このカートリッジ収容容器2は、棒状化粧料用削り器3側(図示右側)の開口端より内側の内周面に、棒状化粧料用削り器3を装着するための雌螺子2fを備えている。
中具5は、樹脂による射出成形品とされ、図5及び図6に示すように、後半部のバネ部5yと、このバネ部5yより前側の本体部5xと、を備える略円筒形状とされている。
本体部5xは、軸線方向中程の外周面が径方向に拡大した環状鍔部5aを、カートリッジ収容容器2の段孔2dに収容されるものとして具備し、この環状鍔部5aより後側の外周面に、環状突部5bを、カートリッジ収容容器2の環状溝部2eに軸線方向に係合するものとして備えている。また、本体部5xの環状鍔部5aより前側の外周面には、図2に示すキャップ9を着脱可能に軸線方向に係合するための突部(所謂ダボ)5cが、周方向に沿って複数設けられている。
バネ部5yは、本体部5xの後側に一体的に連設され、スリットを螺旋状に切り欠いて成る切欠孔5zを備え軸線方向に伸縮可能とされている所謂樹脂バネである。このバネ部5yは、切欠孔5zの形状により強度を変えることが可能である。また、バネ部5yの後端部の内周面には、カートリッジ筒4を軸線方向に着脱可能に係合するための突部5dが周方向に沿って複数設けられている。
そして、これらの本体部5x及びバネ部5yを備える中具5は、バネ部5yが、切欠孔5zにより軸線方向に伸縮可能とされて緩衝性を有し、バネ部5yの後端側に先端側へ向かう外力が作用すると、切欠孔5zが先端側へ圧縮されて当該切欠孔5zを含む後部側が先端側へ移動する。
この中具5は、図2及び図3に示すように、その環状鍔部5aより後側の部分がカートリッジ収容容器2に内挿され、環状鍔部5aがカートリッジ収容容器2の段孔2dに突き当てられて収容されると共に、バネ部5yの後端面がカートリッジ収容容器2の下段のリブ2xに当接し、環状突部5bがカートリッジ収容容器2の環状溝部2eに軸線方向に係合すると共に、本体部5xの外周面がカートリッジ収容容器2の内周面に圧着することで、カートリッジ収容容器2に対して同期回転可能且つ軸線方向離脱不能に装着されている。
棒状化粧料カートリッジ1は概略、図7に示すように、段付き筒形状を成すカートリッジ筒4を外形構成として具備し、このカートリッジ筒4内に、図2及び図3に示すように、棒状化粧料Mと、これを支持する棒状化粧料支持体7と、螺合機構を構成する螺子筒6と、を収容して成る。
図2、図8及び図9に示すように、カートリッジ筒4は、カートリッジ収容容器2の中具5から突出する前半側の摘み部としての外径大径部4xと、図8及び図9に示すように、この外径大径部4xの後端に段差面4iを介して連設される後半側の外径小径部4yと、を備えている。
外径大径部4xは、段差面4iから当該段差面4iの近傍までの外面が円形状に構成されると共に、この円形状の外面から先端に亘る外面であって、収容される棒状化粧料Mの短径側外周面Mbに対応する外面(図2の紙面垂直方向の面;図3の上下方向の面)が、先端に向けて徐々に細くなる外面とされている。そして、外径大径部4xの先端面70は、図8に示すように、正面から見て(図の左側から見て)略長方形形状とされている。また、ここでは、外径大径部4xの先端面70は、図2に示すように、図2の紙面垂直方向から見て、軸線に直交する面に対して傾斜する傾斜面とされている。
図8及び図9に示すように、外径小径部4yは、略円筒形状を成し、カートリッジ収容容器2の内径より小とされて挿入可能とされている。
カートリッジ筒4の軸線方向に貫通する筒孔は、図2、図3及び図9に示すように、その軸線方向中程に中間領域4bを備え、先端から中間領域4bの先端迄の範囲が、棒状化粧料M及びこれを支持する後述の支持片7bを収容すると共にこれらが進退する進退孔4aとされ、中間領域4bの後端から筒後端迄が、螺子筒6を収容する螺子筒収容孔4cとされている。
進退孔4aは、図2〜図4に示すように、横断面形状が長径と短径を備える形状であり、図4に示すように、短径側に平行且つ平坦な短径側内周面4aaを有すると共に、四隅の内周面4ab(支持片7b側の内周面;支持片7bに関しては後述)が、短径側内周面4aaより短径方向(図示左右方向)において外側に出ない構成とされている。ここでは、進退孔4aは、その横断面形状が略長方形形状を成し、図4及び図9に示すように、進退孔4aを構成する長径側の周壁が内側に凸とされ、進退孔4aの長径側の内周面4acは、凸部の先端面を構成し平坦面とされている。
図2、図3及び図9に示すように、螺子筒収容孔4cは、横断面略円形形状とされ、その内径が、進退孔4aの長径に比して小さくされている。この螺子筒収容孔4cには、図9に示すように、後端寄りの位置に、螺子筒6を軸線方向に係合するための環状凹凸部(凹凸部が軸線方向に並ぶもの)4dが形成されている。
中間領域4bは、図2、図3及び図9に示すように、進退孔4aの長径側の後端に段差面4mを介し内周が小径とされて連続する(短径側は同径で連続する)と共に、螺子筒収容孔4cの先端に段差面4nを介し内周が小径とされて連続する構成とされ、非円形形状の孔とされている。この中間領域4bと進退孔4aとの境界部の段差面4mは、棒状化粧料支持体7の後退時に当該棒状化粧料支持体7の支持片7bの後端面が当接する後退限として機能する。
また、中間領域4bには、図3及び図9に示すように、軸線方向に延びる係合片4eが、棒状化粧料支持体7の回り止め部(回り止め機構)60の一方を構成する回り止めとして設けられている。この係合片4eは、棒状化粧料支持体7の前進時に当該棒状化粧料支持体7の後述の凹設溝7kの後端面が当接する前進限として機能する。
また、カートリッジ筒4の後端部の外周面には、図8及び図9に示すように、環状溝部4fが、中具5のバネ部5yの突部5dに軸線方向に着脱可能に係合するものとして設けられている。
また、カートリッジ筒4の外径小径部4yの段差面4i寄りの外周面には、環状溝4pが設けられ、この環状溝4pには、図2及び図3に示すように、Oリング8が装着されている。このOリング8は、中具5に弾性的に当接し、カートリッジ筒4と中具5との間に良好な回転抵抗を与えると共に径方向のガタツキを防止するためのものである。
螺子筒6は、図8及び図9に示すように、略円筒形状を成し、本体部6xと、この本体部6xの後端に段差面6fを介し外周面が大径とされて連続するギヤ部6yとを、例えば合成樹脂等の可撓性材で一体成形して成る。
この螺子筒6は、その内周面の先端寄りの位置に、螺合部(螺合機構)50の一方を構成する雌螺子としての螺合突起6aを、軸線を挟む180°対称位置に各々備えている。
また、螺子筒6には、本体部6xのギア部6y寄りの位置で軸線を挟む180°対称位置に、弾性係合部6b,6bが各々設けられている。この弾性係合部6bは、螺子筒6の本体部6xの周壁に穿設されるコの字状割溝6cにより形成され、成形材である合成樹脂等の可撓性に従って板バネの役割を果たす半島部6dと、この半島部6dの外周面から突出する突部6eと、を備えている。この突部6eは、図2に示すように、カートリッジ筒4の内周面に弾性的に当接し、カートリッジ筒4と螺子筒6との間に良好な回転抵抗を与えると共に径方向のガタツキを防止するためのものである。
また、図8及び図9に示すように、本体部6xの弾性係合部6b寄りの外周位置には、環状凸凹部(凸凹部が軸線方向に並ぶもの)6gが、カートリッジ筒4の環状凹凸部4dに軸線方向に係合するものとして設けられている。
また、螺子筒6のギヤ部6yの外周面には、8等配の位置に軸線方向に沿って延びる横断面山形形状のリブ6hが、カートリッジ収容容器2の上段のリブ2yに回転方向に係合するものとして各々設けられている。
この螺子筒6は、図2及び図3に示すように、カートリッジ筒4の螺子筒収容孔4cに内挿され、その段差面6fがカートリッジ筒4の後端面に突き当てられ、半島部6dの突部6eがカートリッジ筒4の内周面に当接し、その環状凸凹部6gが、カートリッジ筒4の環状凹凸部4dに軸線方向に係合することで、カートリッジ筒4に相対回転可能且つ軸線方向離脱不能に装着されている。
棒状化粧料支持体7は、例えば合成樹脂等の可撓性材で形成され、図2、図3及び図10に示すように、棒状化粧料Mの後端面を突き当てるための基部7aと、この基部7aに突き当てられた棒状化粧料Mの後端部を支持するための四片の支持片7bと、を一体に備え、さらに、基部7aの後側に、後方に延在する軸体部7cを備えている。
図10に示すように、基部7aは、正面視において、棒状化粧料Mの横断面形状と略合致する形状とされ、短径側外周面と長径側の外周面との間に、前方に突出する支持片7bが各々設けられている。
図4に示すように、支持片7bの内周面7baは、棒状化粧料Mの傾斜面Maに対応する傾斜面とされると共に、支持片7bの短径方向外側の外周面7bbは、基部7aの短径側外周面(棒状化粧料Mの短径側外周面Mb)より短径方向において外側に出ない構成とされている。ここでは、支持片7bの短径方向外側の外周面7bbは、基部7aの短径側外周面(棒状化粧料Mの短径側外周面Mb)と略面一とされている。また、支持片7bの長径方向外側の外周面は、基部7aの長径側の外周面(棒状化粧料Mの長径側の外周面Mc)より長径方向において外側に突出する構成とされている。そして、これらの支持片7bが、棒状化粧料Mの各傾斜面Maを各々支持する。
なお、支持片7bの各々の内面には、図10に示すように、軸線方向に延びる突条7dが設けられている。この突条7dは、嵌挿される棒状化粧料Mの外周面にめり込んで棒状化粧料Mとの接触面積を増大し摩擦抵抗を増大すると共に棒状化粧料Mの回転を阻止するためのものである。
また、基部7aは、その後端に、後方側へ向かって短尺に延在すると共に当該延在部分の横断面形状が、棒状化粧料Mの横断面形状の長径側部分を短くした形状を成す連結筒部7eを備えている。この連結筒部7eは有底筒状に構成され、後端の有底部に小径の開口7fが開口されている。この有底部における開口7fの前側周辺の面は、軸体部7cの後側への移動を阻止するためのものであり、有底部における開口7fの後側周辺の面は、軸体部7cの前側への移動を阻止するためのものである。
軸体部7cは、先端に小径軸7gを備え、この小径軸7gの外周には、小径の環状突部7hが、上記有底部における開口7fの前側周辺の面に軸線方向に係合するものとして設けられている。また、この軸体部7cの環状突部7hより後側の近傍には、大径の環状鍔部7iが、上記有底部における開口7fの後側周辺の面に軸線方向に係合するものとして設けられている。また、軸体部7cの環状鍔部7iより後側の軸部分は環状鍔部7iより小径とされその外周面に、螺合部(螺合機構)50の他方を構成する雄螺子7jを備える構成とされている。また、軸体部7cの環状鍔部7iの先端から軸体部7cの後端部近傍に亘っては、棒状化粧料支持体7の回り止め部(回り止め機構)60の他方を構成する回り止めとしての凹設溝7kが、軸線を挟む180°対称位置に各々設けられている。
この軸体部7cは、図2及び図3に示すように、その小径軸7gが、基部7aの連結筒部7eの開口7fを通して内挿され、その環状突部7hが連結筒部7e内に進入し、軸体部7cの環状突部7hの後端面と有底部における開口7fの前側周辺の面とが対面すると共に、軸体部7cの環状鍔部7iの先端面と有底部における開口7fの後側周辺の面とが対面することで、基部7aに対して軸体部7cが相対回転可能且つ軸線方向移動不能に装着される。なお、基部7aと軸体部7cとは同期回転可能としても良い。
そして、この棒状化粧料支持体7は、その軸体部7cが螺子筒6に内挿され、その雄螺子7jが、螺子筒6の螺合突起6aに螺合することで、螺合部50が構成されると共に、図3に示すように、その凹設溝7kに対して、カートリッジ筒4の中間領域4bの係合片4eが進入し回転方向に係合することで、棒状化粧料支持体7の回り止め部60が構成され、且つ、その基部7a及び支持片7b並びに棒状化粧料Mがカートリッジ筒4の進退孔4aに内挿され、進入した状態とされている。
この状態で、図4に示すように、進退孔4aの短径側内周面4aaが棒状化粧料Mの短径側外周面Mbに近接し、且つ、進退孔4aの支持片7b側の内周面(四隅の内周面)4abが、支持片7bの外周面に近接し、且つ、進退孔4aの長径側内周面(凸面)4acが、棒状化粧料Mの長径側の外周面Mcに近接する状態とされている。
次に、このような構成を有する棒状化粧料カートリッジ1の組み立て手順を説明する。ここで、本実施形態では、長径方向が比較的大径とされている棒状化粧料Mに適用すべく、図2に示すように、進退孔4aの長径が螺子筒6の外径より大にされているため、棒状化粧料支持体7の基部7aは、カートリッジ筒4の先端の開口(進退孔4aの先端)から挿入していくことになる。
従って、先ず、棒状化粧料支持体7を構成する軸体部7cを螺子筒6に螺合し、次いで、この軸体部7cが螺合した螺子筒6を、軸体部7cの凹設溝7kとカートリッジ筒4の係合片4eとが合うようにして、軸体部7cの先端側の小径軸7g側からカートリッジ筒4の後端の開口に内挿し、当該カートリッジ筒4に装着する。次いで、棒状化粧料支持体7を構成する基部7aを、カートリッジ筒4の先端の開口へ内挿し、連結筒部7eを小径軸7gに押し込むことで、棒状化粧料支持体7を一体化し、次いで、棒状化粧料Mを、その後端部からカートリッジ筒4の先端の開口へ内挿し棒状化粧料支持体7の支持片7bに支持させることで、図7に示す棒状化粧料カートリッジ1が得られる。なお、棒状化粧料支持体7は、その凹設溝7kの後端面がカートリッジ筒4の係合片4eに突き当たることで前進限とされ、カートリッジ筒4から出現したり、離脱することは無い。
そして、図2及び図3に示すように、このようにして得られた棒状化粧料カートリッジ1を、その後端側から、中具5を介してカートリッジ収容容器2の先端の開口へ内挿し、カートリッジ筒4の段差面4iを中具5の先端面に突き当てる。すると、カートリッジ筒4は、その環状溝部4fが、中具5のバネ部5yの突部5dに軸線方向に係合し、中具5を介してカートリッジ収容容器2に相対回転可能且つ軸線方向に着脱可能に装着され、この状態で、螺子筒6のリブ6h,6h同士の間に、カートリッジ収容容器2の上段のリブ2yが位置し回転方向に係合するため、螺子筒6は、カートリッジ収容容器2に同期回転可能且つ軸線方向移動可能に装着され、これにより、図1〜図3に示す棒状化粧料カートリッジ1を装着した棒状化粧料繰出容器100が得られる。
一方、棒状化粧料繰出容器100のカートリッジ収容容器2の他方端側に装着された棒状化粧料用削り器3は、図1に示すように、当該棒状化粧料Mの先端部を長径方向から見て両刃形状に削り出すためのものである。
この棒状化粧料用削り器3は、図2及び図3、図11及び図12に示すように、棒状化粧料Mを削り出すための削り部3xと、カートリッジ収容容器2に着脱可能に装着するための装着部3yと、使用者により摘まれるための摘み部3zと、を具備して成る。これらの削り部3x、装着部3y及び摘み部3zは、同一の材料であるプラスチック材料により一体に成形されている。
削り部3xは、摺動部3aと、刃3bと、スリット3cと、を概略備えている。
摺動部3aは、板状部材であって上側に摺動面3dを有するものとして構成されている。この摺動面3dは、棒状化粧料Mの先端部を当てて前後方向(図示左右方向)の摺動を行うためのものであり、スリット3cの前側(図示右側)に形成されている。この摺動面3dは、前後方向視で鋭角である内角θに設定されたV字形状(図15参照)に形成されている。そして、摺動面3dを上側に有する板状部材は、裏面も摺動面3dと同様なV字形状に形成されている。
刃3bは、板状部材であって前側に向けられた刃先3eが、摺動面3dより僅かに高い位置で摺動面3dの後端縁3fに対向するように設けられている。この刃3bは、上側に刃裏が配された片刃を切刃としたものとして構成されていると共に、上側に連続面3gを有するものとして構成されている。
この連続面3gは、棒状化粧料Mの先端部を摺動面3dに当てて行う摺動から連続する摺動を可能とするものであり、スリット3cの後側(図示左側)に形成されている。このような連続面3gにより、棒状化粧料Mの先端部を摺動面3dに当てて行う摺動から連続する摺動が可能とされ、この連続する摺動を通じて、棒状化粧料Mの先端部を前後方向視で両刃形状に削り出すことが可能とされている。
ここで、刃3bは、図15に示すように、前後方向視で摺動面3dと同様な鋭角である内角θに設定されたV字形状に形成されている。そして、図2及び図3、図11及び図12に示すように、刃先3eを前側に有すると共に連続面3gを上側に有する板状部材は、裏面も連続面3gと同様なV字形状に形成されている。
スリット3cは、摺動面3dと連続面3gとの間に設けられ、前後方向視でV字形状に形成されているもので、摺動面3dから連続面3gに亘って行う摺動を通じての削り出しにより生じた削り屑を下方に落とし込むためのものである。
また、これらの摺動部3a、刃3b及びスリット3cより上側には、摺動面3dから連続面3gに亘って前後方向に延びるガイドレール3hが設けられている。このガイドレール3hは、棒状化粧料繰出容器100から繰り出された棒状化粧料Mの先端部を両刃形状に削り出す方向に、棒状化粧料繰出容器100の先端部分を案内するためのものである。
具体的には、ガイドレール3hは、摺動面3d及び連続面3gより上側に、摺動面3d及び連続面3gを挟むようにして対向するように各々設けられ、図15に示すように、各々が棒状化粧料繰出容器100の先端部分の摺動時における上下方向の振れを規制する底部3ha及び左右方向の振れを規制する側部3hbを有する一対の段差部として設けられている。
そして、図11及び図12に示すように、これらの摺動部3a、刃3b、スリット3c及びガイドレール3hを備える削り部3xは、カートリッジ収容容器2内に収容されるように、前後方向視の左右方向の側部の外周面が円弧面とされ、前後方向視において略M字形状に構成されている。
装着部3yは、削り部3xの摺動面3dを上側に有する板状部材の前側の面(図示右端面)に連設され、削り部3xの外周円弧面と略同径の有底円筒形状に構成されている。この装着部3yの外周面には、雄螺子3iが、カートリッジ収容容器2の雌螺子2fに螺合するものとして設けられている。
摘み部3zは、装着部3yの前側の面に連設され、当該装着部3yより大径の円筒形状に構成されている。この摘み部3zの前側の内周面には、尾栓10を装着するための環状突部3jが設けられている。
尾栓10は、装着部3y及び摘み部3zの筒孔を外側から塞ぐためのものであり、有底円筒形状に構成され、底部に鍔部10aを備えている。この尾栓10の外周面には、環状溝部10bが、摘み部3zの環状突部3jに係合するものとして設けられている。
この尾栓10は、図2及び図3に示すように、その鍔部10aより後側の部分が棒状化粧料用削り器3の摘み部3zの筒孔に内挿され、その環状溝部10bが摘み部3zの環状突部3jに係合することで、棒状化粧料用削り器3に装着されている。
そして、この尾栓10で蓋された棒状化粧料用削り器3は、その削り部3x及び装着部3yが、カートリッジ収容容器2に内挿され、その装着部3yの雄螺子3iが、カートリッジ収容容器2の雌螺子2fに螺合することで、カートリッジ収容容器2に着脱可能に装着され、これにより、図1〜図3に示す棒状化粧料繰出容器100が得られる。
このような棒状化粧料繰出容器100では、図4に示すように、横断面形状が長径と短径を備える形状である棒状化粧料Mが用いられ、この棒状化粧料Mの後端部を支持する棒状化粧料支持体7の4個の支持片7bが、棒状化粧料Mの長径と短径との間の各傾斜面Maを各々支持する構成とされ、棒状化粧料M及び支持片7bが進退する進退孔4aが、長径と短径を備える横断面形状とされ、短径側に平坦な短径側内周面4aaを有し当該短径側内周面4aaが棒状化粧料Mの短径側の外周面Mbに近接し、且つ、支持片7b側の内周面4abが、支持片7bの短径方向外側の外周面7bbに近接する構成とされている。このため、横断面形状が長径と短径を備える形状の棒状化粧料M及びこれを支持する支持片7bが、効率的に容器100(カートリッジ筒4)内に進退可能に収容され、容器100の先端側がスリムでコンパクトな形状とされている。
また、進退孔4aは、横断面形状が略長方形の孔とされているため、進退孔4aの形状が簡易とされ、製造が容易とされている。
次に、このような棒状化粧料繰出容器100の使用について説明する。使用者が、カートリッジ収容容器2と棒状化粧料カートリッジ1のカートリッジ筒4におけるカートリッジ収容容器2から突出する外径大径部4xとを持って一方向に相対回転すると、螺子筒6の螺合突起6a及び棒状化粧料支持体7の雄螺子7jで構成される螺合部50、棒状化粧料支持体7の凹設溝7k及びカートリッジ筒4の係合片4eで構成される回り止め部60に従い、棒状化粧料支持体7が前進し、棒状化粧料Mがカートリッジ筒4の先端から出現し塗布が可能とされる。
この棒状化粧料Mがカートリッジ筒4の先端から出現している塗布時にあっては、棒状化粧料Mを短径方向にひくことで太い線が、長径方向にひくことで細い線が各々描かれるため、所望の細い線、太い線を描くことができる。
そして、使用者が、カートリッジ収容容器2と棒状化粧料カートリッジ1のカートリッジ筒4とを一方向の反対方向である他方向に相対回転すると、棒状化粧料支持体7が後退し、棒状化粧料Mがカートリッジ筒4の先端から没入する。
ここで、このような棒状化粧料繰出容器100を例えば床等に落とす等して衝撃的外力が作用すると、棒状化粧料カートリッジ1が、中具5のバネ部5yの軸線方向の伸縮分移動して衝撃が緩衝されるため、棒状化粧料カートリッジ1内の棒状化粧料Mの飛び出し・折損等の防止が図られている。
また、本実施形態にあっては、進退孔4aの短径側の平坦な短径側内周面4aaが、棒状化粧料Mの短径側の外周面Mbに近接しているため、厚みが薄く応力に比較的弱い棒状化粧料Mの短径方向に応力が作用しても、棒状化粧料Mの短径側の外面Mbがこれに近接する進退孔4aの短径側内周面4aaに直ちに受け止められ、当該棒状化粧料Mの短径方向の応力による折損が防止されている。
しかも、棒状化粧料Mは、長径方向の厚みが厚く従って当該長径方向の応力に比較的強く折損し難いのに加えて、進退孔4aの長径側の内周面4acが、棒状化粧料Mの長径側の外周面Mcに近接しているため、棒状化粧料Mの長径方向に応力が作用しても、棒状化粧料Mの長径側の外面Mcがこれに近接する進退孔4aの長径側の内周面4acに直ちに受け止められ、当該棒状化粧料Mの長径方向の応力による折損も防止されている。
次に、棒状化粧料Mの使用により当該棒状化粧料Mの先端部が丸くなり、当該先端部の削り出し作業を行う場合について説明する。この場合には、棒状化粧料用削り器3を、その螺合を解除することで、カートリッジ収容容器2から取り外し、カートリッジ収容容器2を一方の手で持ち、棒状化粧料用削り器3を他方の手で持って削り出し作業を行う。なお、棒状化粧料カートリッジ1をカートリッジ収容容器2から取り外し当該棒状化粧料カートリッジ1を持って削り出し作業を行うことも可能であるが、ここでは、カートリッジ収容容器2を持って削り出し作業を行うこととする。
この削り出し作業では、図13〜図15に示すように、棒状化粧料カートリッジ1(カートリッジ筒4)の先端から棒状化粧料Mを出現させた状態で、使用者は、棒状化粧料繰出容器100の先端面70の全面を、ガイドレール3hの底部3haに押し当てる(図15参照)。このとき、棒状化粧料Mの容器100からの突出量は、棒状化粧料Mの先端部の削り出しを可能とする量、具体的には、棒状化粧料Mの先端面が摺動面3dに当接する量とするのが好ましい。
そして、この状態で、使用者は、ガイドレール3hを案内にしながら、棒状化粧料繰出容器100を前後方向に移動する。このガイドレール3hを案内とすることで、削り出し時における棒状化粧料繰出容器100の先端部分の振れが防止され、所望の両刃形状が安定して得られる。
具体的には、ガイドレール3hの底部3haにより、棒状化粧料繰出容器100の先端部分の摺動時における上下方向の振れが規制されると共に、ガイドレール3hの側部3hbにより、棒状化粧料繰出容器100の先端部分の摺動時における左右方向の振れが規制される。このため、削り出し時における棒状化粧料繰出容器100の先端部分の振れが確実に防止され、所望の両刃形状が安定して得られる。
すなわち、特別な技能を有しない使用者が、棒状化粧料Mの先端部の削り出し作業を短時間且つ確実に行うことができ、所望の両刃形状が安定して得られる。
そして、この棒状化粧料用削り器3にあっては、棒状化粧料Mを直接持つことなく削り出し作業を行えるため、手を汚すことが無い。
なお、棒状化粧料カートリッジ1を持って削り出し作業を行う場合には、当該棒状化粧料カートリッジ1の先端部分を棒状化粧料繰出容器の先端部分として、上記と同様にガイドレール3hを利用して削り出しを行うことになる。
以上説明したように、特に本実施形態においては、支持片7b及び進退孔4aの形状を上記のように工夫することにより、容器100の先端側をスリムでコンパクトな形状とすることが可能とされている。
また、特に本実施形態においては、棒状化粧料Mを棒状化粧料用削り器3を用いて削り出す際に、棒状化粧料繰出容器100又は棒状化粧料カートリッジ1を持ちガイドレール3hによる案内を利用して両刃形状に削り出すことが可能なため、手を汚すこと無く、所望の両刃形状を安定して得ることが可能とされている。
図16は、本発明の第二実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図、図17は、本発明の第三実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図であり、これらは図4に対応する断面図である。
これらの第二、第三実施形態の棒状化粧料繰出容器が第一実施形態の棒状化粧料繰出容器100と違う点は、棒状化粧料Mの長径側の外周面の形状を変更した点であり、この点以外の棒状化粧料の他の構成、進退孔4a及び支持片7bの構成は、第一実施形態と同じである。
具体的には、図17に示す第二実施形態にあっては、長径側の外周面が平坦面M1cとされた棒状化粧料M1を用い、図18に示す第三実施形態にあっては、長径側の外周面が略くの字状の尖った先端形状M2cとされた棒状化粧料M2を用いている。
このような第二、第三実施形態の棒状化粧料繰出容器にあっても、第一実施形態とほぼ同様な効果を得ることができる。
図18は、本発明の第四実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図であり、図4に対応する断面図である。
この第四実施形態の棒状化粧料繰出容器が第一実施形態の棒状化粧料繰出容器100と違う点は、進退孔4aの長径側の内周面4acの形状を変更した進退孔14aとした点である。具体的には、進退孔を構成する長径側の周壁の凸を無くし、進退孔14aの長径側の内周面14acを平坦面とした点であり、この点以外の進退孔の他の構成、棒状化粧料M及び支持片7bの構成は、第一実施形態と同じである。そして、このような構成により、進退孔14aは、横断面形状が長方形の孔とされる。
このような第四実施形態の棒状化粧料繰出容器にあっても、第一実施形態とほぼ同様な効果を得ることができ、加えて、進退孔14aが長方形の孔とされるため、孔形状が一層簡易とされ、製造が一層容易とされる。
なお、このような進退孔14aの形状は、第二、第三実施形態の棒状化粧料M1,M2に対しても勿論適用できる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、棒状化粧料カートリッジ1を着脱可能としているが、着脱不能であっても良い。また、本発明は、カートリッジタイプではない棒状化粧料繰出容器に対しても適用可能である。
また、棒状化粧料は上記構成のものに限定されるものではなく、横断面楕円形状の棒状化粧料等とすることもできる。
また、上記実施形態において、雄螺子、雌螺子は、間欠的に配される突起群又は螺旋状且つ間欠的に配される突起群のように螺子山と同様な働きをするものであっても良く、また、螺合突起は、連続する螺子山であっても良い。
さらにまた、上記実施形態においては、棒状化粧料用削り器3は、その摺動面3d及び連続面3gが前後方向視でV字形状を成し、棒状化粧料M〜M2の先端部を両刃形状に削り出すものとしているが、例えば、摺動面3d及び連続面3gが前後方向視で略レの字形状を成し、棒状化粧料M〜M2の先端部を略レの字の片刃形状に削り出すものとすることも可能であり、要は、摺動面3d及び連続面3gが前後方向視で鋭角である内角に設定された鋭角形状を成し、棒状化粧料M〜M2の先端部を鋭角形状に削り出すものであれば良い。
本発明の第一実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の外観を示す斜視図である。 図1に示す棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。 図2に示す棒状化粧料繰出容器の直交縦断面図である。 図2のIV−IV矢視図である。 図2、図3中のカートリッジ収容容器及び中具を示す分解斜視図である。 図5に示すカートリッジ収容容器及び中具の破断分解斜視図である。 図2、図3中の棒状化粧料カートリッジを示す斜視図である。 図7中のカートリッジ筒及び螺子筒の分解斜視図である。 図8に示すカートリッジ筒及び螺子筒の破断分解斜視図である。 図2、図3中の棒状化粧料支持体及び棒状化粧料を示す分解斜視図である。 図2、図3中の棒状化粧料用削り器及び尾栓を示す分解斜視図である。 図11に示す棒状化粧料用削り器及び尾栓の破断分解斜視図である。 棒状化粧料用削り器を用いて棒状化粧料の先端部を削り出す際の様子を示す斜視図である。 棒状化粧料用削り器を用いて棒状化粧料の先端部を削り出す際の様子を示す正面図である。 図13及び図14中の要部を拡大して示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図であり、図4に対応する断面図である。 本発明の第三実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図であり、図4に対応する断面図である。 本発明の第四実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す断面図であり、図4に対応する断面図である。
符号の説明
4a,14a…進退孔、4aa…進退孔の短径側内周面、4ab…進退孔の支持片側の内周面、4ac,14ac…進退孔の長径側の内周面、7…棒状化粧料支持体、7b…支持片、7bb…支持片の短径方向外側の外周面、100…棒状化粧料繰出容器、M,M1,M2…棒状化粧料、Ma…棒状化粧料の傾斜面、Mb…棒状化粧料の短径側外周面、Mc,M1c,M2c…棒状化粧料の長径側の外面。

Claims (4)

  1. 複数の支持片により棒状化粧料の後端部を支持する棒状化粧料支持体を容器に内蔵し、使用者の操作に従って、前記棒状化粧料支持体と共に前記棒状化粧料が進退する棒状化粧料繰出容器において、
    前記棒状化粧料は、横断面形状が長径と短径を備える形状であると共に、前記長径と前記短径との間に各々傾斜面を有し、
    前記支持片は4個であり、各々が前記棒状化粧料の各傾斜面を支持し、
    前記棒状化粧料及び前記支持片が進退する進退孔は、横断面形状が長径と短径を備える形状であり、短径側に平坦な短径側内周面を有し当該短径側内周面が前記棒状化粧料の短径側の外周面に近接し、且つ、前記支持片の前記短径方向外側の外周面に近接することを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  2. 前記進退孔の前記支持片側の内周面が、前記短径側内周面より短径方向において外側に出ないことを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料繰出容器。
  3. 前記進退孔は、前記棒状化粧料の長径側の外周面に近接することを特徴とする請求項1又は2記載の棒状化粧料繰出容器。
  4. 前記進退孔は、横断面形状が略長方形の孔であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の棒状化粧料繰出容器。
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