JP2008022298A - 広告挿入式映像配信システム - Google Patents

Abstract

【課題】コンテンツならびに広告枠を統一的に扱い、コンテンツ流通を促進する。
【解決手段】コンテンツサーバ１１と、コンテンツと当該コンテンツに応じた広告データを配信する映像配信サーバ１３と、広告枠情報を管理し、配信する広告を決定する広告枠管理サーバ１２が、映像番組であるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部１９，インサーションポイント（広告挿入位置）情報を含むコンテンツメタデータを記憶するコンテンツメタデータ記憶部１８，映像である広告データを記憶する広告データ記憶部に通信線１０１で各々接続され、前記コンテンツサーバ１１と、前記映像配信サーバ１３と、前記広告枠管理サーバ１２と、配信事業者が操作する配信事業者端末３と、広告代理店事業者が操作する広告代理店事業者端末４と、視聴者が操作する視聴者端末５と、がネットワーク１００で接続され、それらの装置を使って広告挿入式映像を配信する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ネットワーク上で、映像コンテンツに伴って広告を配信するシステムに関するものである。

現在、ＶＯＤ（Ｖｉｄｅｏ Ｏｎ Ｄｅｍａｎｄ）やインターネット放送での動画広告配信（例えば、非特許文献１参照）においては、配信事業者にて設定した広告枠を広告主に販売し、購入が決まった広告枠について、広告主の要望を基にＣＭ（Ｃｏｍｍｅｒｃｉａｌ Ｍｅｓｓａｇｅ）を配信している。

また、前述の動画広告配信に関する技術において、映像コンテンツデータ（以下、単にコンテンツという）と広告データを記憶する手段を備え、配信事業者が設定した広告枠を購入した広告主の広告データを、ユーザからの要求に応じてコンテンツの配信時に、その都度、記憶手段から読み出して配信するシステム（例えば、特許文献１参照）が提案されている。
特開２００３−１６９３１１号公報（段落［００１３］〜［００１７］等）。 株式会社ＵＳＥＮ、"ＧｙａＯ"、［ｏｎｌｉｎｅ］、平成１８年、株式会社ＵＳＥＮ、［平成１８年３月１０日検索］、インターネット＜ＵＲＬ：ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｇｙａｏ．ｊｐ／＞

上記の動画広告配信に関する技術では、次のような問題点が発生していた。

配信するコンテンツは、配信事業者が用意し、独自に広告枠等を設定するため、複数の配信事業者にまたがった広告枠の取引を行うことは困難であった。

各配信事業者がコンテンツホルダ（即ち、番組制作者やコンテンツ事業者）から独自にコンテンツを調達し、そのコンテンツに関する情報や広告枠の情報を設定していた。そのため、同じコンテンツでも配信事業者が異なれば付随する情報も異なり、コンテンツの流通に障害をもたらしていた。さらに、広告が入るタイミング、広告が入る回数なども異なることになるため、同じコンテンツを再利用するなどのコンテンツの流通にも障害を有していた。

配信事業者が独自に広告を挿入していたため、コンテンツホルダ側のコンテンツに対する意図が阻害される恐れがあった。

本発明は、前記課題に基づいてなされたものであって、コンテンツならびに広告枠を統一的に扱うことができ、コンテンツ流通を促進できる広告挿入式映像配信システムを提供することにある。

本発明は、前記課題の解決を図るために、請求項１記載の発明は、映像番組である映像コンテンツと広告データの管理を行うコンテンツサーバと、ユーザの要求を受け付けて映像コンテンツと当該映像コンテンツに応じた広告データを配信する映像配信サーバと、広告枠メタデータを記憶する広告枠記憶部を備え、広告枠情報を管理し、配信する広告を決定する広告枠管理サーバが、映像コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部，映像コンテンツに関する情報であるコンテンツメタデータを記憶するコンテンツメタデータ記憶部，映像である広告データを記憶する広告データ記憶部に通信線で各々接続され、前記コンテンツサーバと、前記映像配信サーバと、前記広告枠管理サーバと、配信事業者が操作する配信事業者端末と、広告代理店事業者が操作する広告代理店事業者端末と、視聴者が操作する視聴者端末と、コンテンツ事業者が操作するコンテンツ事業者端末と、がネットワークで接続されている広告挿入式映像配信システムであって、前記配信事業者端末が、コンテンツサーバからインサーションポイント情報を取得し、そのインサーションポイント情報に含まれるインサーションポイントＩＤを広告枠メタデータに設定し、その広告枠メタデータを広告枠管理サーバへ送信し登録する手段と、を備え、前記コンテンツ事業者端末が、映像コンテンツをコンテンツサーバへ送信し登録する手段と、コンテンツＩＤを含むコンテンツ情報，ならびにインサーションポイントＩＤとコンテンツＩＤとインサーションポイント挿入位置を含むインサーションポイント情報を有するコンテンツメタデータをコンテンツサーバへ送信し登録する手段と、インサーションポイントＩＤを生成し、その生成されたインサーションポイントＩＤを含むインサーションポイント情報をコンテンツサーバに送信し登録する手段、を備え、前記広告代理店事業者端末は、広告枠管理サーバに広告枠メタデータ取得要求を送信し、その広告枠管理サーバから広告枠メタデータを取得する手段と、その広告枠メタデータに基づいて、購入する広告枠を決定指示を広告代理店事業者から受ける手段と、その決定指示に基づいて、クライアントＩＤを含むクライアント情報を広告枠管理サーバに対して送信する手段と、を備え、前記視聴者端末が、配信要求を送信する手段と、映像コンテンツ及び広告データを受信する手段と、を備え、前記コンテンツサーバが、受信した映像コンテンツをコンテンツ記憶部に記憶する手段と、受信したコンテンツメタデータをコンテンツメタデータ記憶部に記憶する手段と、受信したインサーションポイント情報をコンテンツメタデータ記憶部に記憶する手段と、を備え、前記広告枠管理サーバが、前記配信事業者端末からの要求に応じて、コンテンツメタデータ記憶部から取得したインサーションポイント情報を該配信事業者端末に送信する手段と、受信した広告枠メタデータ取得要求に基づいて広告枠記憶部から広告枠メタデータを取得し、その検索された広告枠メタデータを送信する手段と、受信した広告枠メタデータを広告枠記憶部へ記憶する手段と、受信したクライアント情報を広告枠記憶部へ記憶する手段と、を備え、前記映像配信サーバが、受信した配信要求に含まれるコンテンツＩＤに基づいて、コンテンツメタデータ記憶部からコンテンツメタデータ、広告枠記憶部から広告枠メタデータをそれぞれ取得し、コンテンツメタデータと広告枠メタデータに基づいて、配信するコンテンツと配信する広告データを決定し、その決定結果に基づいてプレイリストを作成し、そのプレイリストに従ってコンテンツ記憶部から映像コンテンツ、広告データ記憶部から広告データを送信する手段と、を備える、ことを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記配信事業者端末が、該配信事業者端末に備えられた記憶部に記憶されたインサーションポイント情報を取得し、そのインサーションポイント情報に含まれるインサーションポイントＩＤを広告枠メタデータに設定し、その広告枠メタデータを広告枠管理サーバへ送信し登録する手段、を備えることを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の発明において、前記コンテンツ事業者端末が、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対し、ハッシュ関数を適応し、ハッシュ値を取得する。そのハッシュ値に対し、コンテンツ事業者ＩＤに対応した暗号鍵で暗号化し、暗号化されたハッシュ値をインサーションポイントＩＤと見做し生成する手段と、を備え、前記広告代理店事業者端末が、コンテンツサーバからコンテンツメタデータを取得する手段と、コンテンツメタデータからコンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤ，インサーションポイント挿入位置、広告枠メタデータからインサーションポイント識別ＩＤ、を読み取り、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対しハッシュ関数を用いて第１ハッシュ値を作成する手段と、コンテンツ事業者ＩＤに対応した復号鍵を用いて前記広告枠メタデータのインサーションポイントＩＤを復号し第２ハッシュ値を取得し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値を比較し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値が一致した場合、そのインサーションポイントＩＤを含むインサーション情報が広告枠として適正に販売されているものと見做す検証手段と、前記検証手段の結果に基づいて広告枠を示すインサーションポイントＩＤを決定する手段と、を備えることを特徴とする。

請求項４記載の発明は、請求項１または２記載の発明において、前記コンテンツ事業者端末が、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対し、ハッシュ関数を適応し、ハッシュ値を取得する。そのハッシュ値に対し、コンテンツ事業者ＩＤに対応した暗号鍵で暗号化し、暗号化されたハッシュ値をインサーションポイントＩＤと見做し生成する手段と、を備え、前記広告枠管理サーバが、広告枠管理サーバに備えられた記憶部からコンテンツメタデータを取得する手段と、広告枠メタデータを取得する手段と、前記取得されたコンテンツメタデータからコンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤ，インサーションポイント挿入位置、広告枠メタデータからインサーションポイント識別ＩＤ、を読み取り、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対しハッシュ関数を用いて第１ハッシュ値を作成する手段と、コンテンツ事業者ＩＤに対応した復号鍵を用いて、前記広告枠メタデータのインサーションポイントＩＤを復号し第２ハッシュ値を取得し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値を比較し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値が一致した場合、そのインサーションポイントＩＤを含むインサーション情報が広告枠として適正に販売されているものと見做す検証手段と、前記検証手段の結果に基づいて広告枠を示すインサーションポイントＩＤを決定する手段と、を備えることを特徴とする。

前記の請求項１の発明によれば、コンテンツ事業者がコンテンツ事業者端末を用いて、インサーションポイント情報を設定できる。配信事業者が、配信事業者端末を用いてインサーションポイント情報を、広告枠として設定できる。

前記の請求項２の発明によれば、広告枠管理サーバを独立に運用できる。

前記の請求項３及び４の発明によれば、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイント挿入位置に基づいたハッシュ値を暗号化して伝送できる。

以上示したように請求項１の発明によれば、コンテンツならびに広告枠を配信事業者において統一的に扱うことができ、コンテンツの流通をより促進できる。

前記の請求項２の発明によれば、広告枠管理サーバをネットワーク上に自由に配置できる。

請求項３及び４の発明によれば、広告枠に関する情報に対する改ざんを防止できる。即ち、設定した広告枠に適切な広告が配信されることを担保できる。

これらを以ってコンテンツ配信技術分野に貢献できる。

本実施形態における広告挿入式映像配信システムの構成を図１に基づいて説明する。

本実施形態における広告挿入式映像配信システムは、映像コンテンツデータ（以下、単にコンテンツという）と広告データの管理を行うコンテンツサーバ１１，広告枠を管理・販売し、配信する広告を決定する広告枠管理サーバ１２，ユーザの要求を受け付け、コンテンツと当該コンテンツに含まれる広告枠に対応した広告データをユーザに配信する映像配信サーバ１３，広告枠情報を記憶する広告枠記憶部１６，広告映像を記憶するＣＭデータ記憶部１７，前記コンテンツのメタデータを記憶するコンテンツメタデータ記憶部１８，映像であるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部１９を備える。なお、コンテンツサーバ１１，広告枠管理サーバ１２，映像配信サーバ１３はネットワーク（例えば、インターネット）１００で接続されている。符号１６〜１９で示される装置は、通信線またはネットワーク（例えば、符号１０１で示される通信線）で接続されているものとする。

また、本実施形態における広告挿入式映像配信システムは、コンテンツ事業者によって操作されるコンテンツ事業者端末２，配信事業者端末３，広告代理店事業者によって操作される広告代理店事業者端末４，視聴者が保有する視聴者端末５も備えている。また、配信事業者端末３，コンテンツ事業者端末２，広告代理店事業者端末４，視聴者端末５はネットワーク（例えば、インターネット）１００で接続されている。

コンテンツサーバ１１は、コンテンツを管理するコンテンツ管理部１１ｂを備える。

広告枠管理サーバ１２は、広告枠情報生成部１２ａ，広告枠管理部１２ｂを備える。

広告枠情報生成部１２ａは、広告枠情報を生成する。

広告枠管理部１２ｂは、要求に応じて次のような処理を行う。コンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツメタデータを検索及び取得する。広告枠メタデータを広告枠記憶部１６に登録する。広告枠記憶部１６に対して広告枠メタデータの検索及び取得を行う。ＣＭデータＩＤ含むＣＭデータに関連するデータをＣＭデータ記憶部１７に記憶する。なお、コンテンツメタデータ及び広告枠メタデータに関しては、後で説明する。

映像配信サーバ１３は、配信管理部１３ａ，プレイリスト生成部１３ｂ，映像配信部１３ｃを備える。

配信管理部１３ａは、要求に応じて次のような処理を行う。コンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツ情報Ｄ１ａを抽出し、配信可能なコンテンツの一覧を視聴者端末に対して表示する。コンテンツ配信要求を受けると、視聴者端末に対し、ユーザプロファイル送信要求を送信する。

プレイリスト生成部１３ｂは、広告枠記憶部１６から当該コンテンツに含まれる広告枠を抽出し、配信するＣＭデータの候補を抽出する。

映像配信部１３ｃは、要求に沿って、コンテンツ記憶部１９、ＣＭデータ記憶部１７から映像を順次読み出してストリーミングを行う。

次に、本実施形態における広告挿入式映像配信システムの各記憶部を図２に基づいて説明する。なお、各記憶部は、ハードディスク装置やメモリを含み、それらを使って記憶しても良い。

コンテンツ記憶部１９は、コンテンツを一意に識別するコンテンツＩＤ（Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）と共に、コンテンツ（または、コンテンツの格納アドレス）を格納する。

コンテンツメタデータ記憶部１８は、コンテンツＩＤと共にコンテンツに関わるコンテンツ情報Ｄ１ａ（例えば、タイトル，ジャンル，キャスト，（番組制作者である）コンテンツ事業者ＩＤ，製作時期）を記憶する。また、コンテンツメタデータ記憶部１８は、コンテンツ内のコーナーメタデータ情報Ｄ１ｂ（例えば、コーナーのタイトル，ジャンル，キャスト）も記憶してもよい。さらに、コンテンツメタデータ記憶部１８は、インサーションポイント情報Ｄ１ｃ（例えば、インサーションポイントＩＤ，挿入位置）も記憶してもよい。

ＣＭデータ記憶部１７は、ＣＭデータＩＤ，クライアントＩＤ，ＣＭデータ（またはＣＭデータの格納アドレス）を格納する。

広告枠記憶部１６は、広告枠メタデータを記憶する。なお、広告枠メタデータＤ２は下記の情報から構成される。なお、広告枠メタデータは、ＸＭＬ（ｅＸｔｅｎｓｉｂｌｅ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）で記述されても良い。

広告枠情報（例えば、広告枠を一意に識別する広告枠ＩＤ，広告が挿入される位置を表すインサーションポイントＩＤ，時間等）を記憶する。

販売情報（例えば、広告枠の価格情報，推定視聴率情報）を記憶する。

販売済み情報（例えば、クライアントに関するクライアント情報（例えば、当該広告枠を購入した広告主（クライアント）のクライアントＩＤ、クライアントの業態））ならびに広告情報（例えば、当該広告枠に挿入される広告を示すＣＭデータＩＤ等）を記憶する。

次に、図１中の各端末を図３乃至図６に基づいて説明する。なお、各端末は、例えば、パーソナルコンピュータのような端末であって、端末利用者に対するインタフェース装置（例えば、キーボード装置，ディスプレイ装置など）を有するものとする。

図３中のコンテンツ事業者端末２は、コンテンツ事業者によって操作され、コンテンツを編集するコンテンツ編集部２ａ，インサーションポイントを生成するインサーションポイント生成部２ｂ，通信部２ｃを用い、コンテンツとなる映像素材を記憶するコンテンツ素材記憶部２ｄや、コンテンツ情報Ｄ１ａ，コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂ，インサーションポイント情報Ｄ１ｃを記憶するコンテンツメタデータ記憶部にアクセスし、コンテンツに関する管理を行う。

図４中の配信事業者端末３は、配信事業者によって操作され、通信部３ａを用い、コンテンツ配信に関する通信を行う。

図５中の広告代理店事業者端末４は、広告代理店事業者によって操作され、通信部４ａやインサーションポイントに付与された電子署名を検証する署名検証部４ｂを用い、ＣＭ素材記憶部４ｃにアクセスして、コンテンツに挿入する広告に関する管理を行う。

図６中の視聴者端末は、視聴者によって操作され、送信された映像を再生する映像再生部５ａ，ユーザプロファイルを記憶するユーザプロファイル記憶部５ｂを有する。

次に、本実施形態における広告挿入式映像配信システムで扱うコンテンツメタデータを図７に基づいて説明する。

コンテンツＣＴは、映像コンテンツであり、コンテンツ内の時間におけるコンテンツ開始からの経過時間によってコーナー（例えば、コーナーＣＮ１〜ＣＮ３）に論理的に分割できる。さらに、コーナーは、コーナー内の時間におけるコーナー開始からの経過時間によって任意に論理的に分割でき、その分割によってセグメント（例えば、セグメントｔ１〜ｔ６）に論理的に分割できる。なお、論理的な分割とは、コンテンツの実体データを分割して記憶するわけではなく、分割として扱う箇所を別途に記憶しておくことである。

コンテンツメタデータＤ１は、コンテンツ情報Ｄ１ａ，コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂ，インサーションポイント情報Ｄ１ｃから構成される。

コンテンツ情報Ｄ１ａは、コンテンツＩＤ，タイトル，ジャンル，キャスト，コンテンツ事業者ＩＤ，製作時期などの情報から構成される。

コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂは、コーナーＩＤ，タイトル，ジャンル，キャスト，セグメント情報（セグメント数とセグメントの開始時間などの情報）から構成される。

インサーションポイント情報Ｄ１ｃは、インサーションポイントＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーション挿入位置（インサーション挿入位置情報）から構成される。

なお、コンテンツメタデータＤ１は、ＸＭＬで記述されても良い。

本実施形態におけるコーナーに基づく番組の構成に関して図８に基づいて説明する。

情報番組（即ち、コンテンツ）ＣＴ１は、映画コーナーＣＮ１，旅行コーナーＣＮ２，ＴＶコーナーＣＮ３から構成されている。また、映画コーナーＣＮ１はセグメントｔ１、旅行コーナーＣＮ２はセグメントｔ２〜ｔ４、ＴＶコーナーＣＮ３はセグメントｔ５及びｔ６から構成されている。

情報番組ＣＴ２は、セグメントＳ２〜Ｓ５で構成された旅行コーナーＣＮ４を有している。

旅行コーナーＣＮ２と旅行コーナーＣＮ４を連結して、旅行の情報番組ＣＴ３を構成する。

旅行の情報番組ＣＴ３は、セグメントに関する情報を引き継いでおり、そのセグメント間をインサーションポイントに設定することもできる。

本実施形態の広告配信サービスフローを図９に基づいて説明する。なお、以下の説明で、図１乃至図７中の符号と同じものの説明は省略する。

まず、コンテンツ事業者が、コンテンツ事業者端末２を用いてコンテンツＣＴを編集し、インサーションポイント（例えば、インサーションポイントＩＳ１）を設定し、コンテンツサーバ１１に登録する（Ｓ１０１：コンテンツ登録サービス）。

次に、配信事業者が、配信事業者端末３を使って、登録されたコンテンツＣＴからインサーションポイントＩＳ１を抽出し、広告枠情報を付加して広告枠を広告枠管理サーバ１２に登録する（Ｓ１０２：広告枠登録サービス）。

次に、広告代理店事業者が、広告代理店事業者端末４を使って、クライアントからの依頼に基づき、登録された広告枠を購入し、配信するＣＭデータをコンテンツサーバ１１に登録する（Ｓ１０３：広告枠決定サービス）。

そして、視聴者端末５からの配信要求に基づき、映像配信サーバ１３が配信するコンテンツＣＴと配信するＣＭデータを決定し、視聴者端末５へ配信する（Ｓ１０４：コンテンツ配信サービス）。

本実施形態における広告挿入式映像配信システムでは、コンテンツ事業者，配信事業者，広告代理店事業者等の様々なプレーヤーが広告枠を取り扱う中で、コンテンツ事業者が意図したタイミングで広告が挿入されることを担保するために、以下のような広告挿入ポイント（以後、インサーションポイント（Ｉｎｓｅｒｔｉｏｎ Ｐｏｉｎｔ）と称する）方式を採用する。なお、以下の説明で、図１乃至図９中の符号と同じものの説明は省略する。

事前に、コンテンツ事業者が管理するコンテンツ事業者端末２が、次のような処理を行ってインサーションポイントの識別情報を作成する。

まず、少なくとも、コンテンツを識別する識別情報（以下、コンテンツＩＤと称する）、インサーションポイントの挿入位置（即ち、コンテンツの先頭からの位置（時間またはフレーム数））、コンテンツ事業者を識別する識別情報（以下、コンテンツ事業者ＩＤと称する）を含むデータに対しハッシュ関数を適応し、ハッシュ値を取得する。

次に、そのハッシュ値に対してコンテンツ事業者の保有する暗号鍵（例えば、公開鍵暗号方式における秘密鍵）で電子署名を作成し、その電子署名をインサーションポイントの識別情報（即ち、インサーションポイントＩＤ）と見做す。

そして、コンテンツに関して、インサーションポイントを設定する。

インサーションポイント方式に関する処理フローを説明する。

予め、コンテンツ事業者は、コンテンツ事業者端末２を介して、コンテンツ，メタデータ（例えば、コンテンツメタデータ）をコンテンツデータ記憶部１９及びコンテンツメタデータ記憶部１８を備えるコンテンツサーバ１１へ登録する。

次に、コンテンツ事業者のコンテンツ事業者端末２が、上述のようにインサーションポイントＩＤを生成する。

続いて、コンテンツ事業者端末２は、生成されたインサーションポイントＩＤを含むインサーションポイント情報Ｄ１ｃをコンテンツサーバ１１に登録する（Ｓ１０１）。

次に、配信事業者によって管理される配信事業者端末３が、インサーションポイント情報Ｄ１ｃを含むコンテンツメタデータＤ１を広告枠管理サーバ１２を介してコンテンツメタデータ記憶部から抽出する。なお、インサーションポイント情報Ｄ１ｃを含むコンテンツメタデータＤ１は、配信事業者端末３の記憶部に予め保存されてあり、その記憶部から抽出しても良い。続いて、配信事業者端末３は、そのインサーションポイント情報Ｄ１ｃに含まれるインサーションポイントＩＤを広告枠メタデータＤ２に設定する。続いて、配信事業者端末３は、その広告枠メタデータＤ２を広告枠管理サーバ１２を介して広告枠記憶部１６へ登録する（Ｓ１０２）。

次に、広告代理店事業者の広告代理店事業者端末４は、広告枠管理サーバ１２の広告枠記憶部１６から広告枠メタデータＤ２を広告枠ＩＤに基づいて取得する。なお、広告枠の適正を検証する場合には、コンテンツサーバ１１のコンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツメタデータＤ１も取得する。

広告代理店事業者は、広告枠メタデータＤ２に基づいて、購入する広告枠を決定し、その決定を広告代理店事業者端末４に指示する。なお、広告枠の適正を検証する場合には、広告枠メタデータＤ２とその検証結果に基づいて、購入する広告枠が決定される。

また、広告枠管理サーバ１２が、広告枠の適正を検証しても良い。

広告枠の適正を検証する場合には、次のような処理を行う。

まず、広告配信事業者の広告代理店事業者端末４または広告枠管理サーバ１２は、コンテンツメタデータＤ１からコンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤ，インサーションポイント挿入位置、広告枠メタデータＤ２からインサーションポイントＩＤ、を読み取り、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対しハッシュ関数（例えば、ＳＨＡ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｈａｓｈ Ａｌｇｏｒｉｔｈｍ）１，ＭＤ（Ｍｅｓｓａｇｅ Ｄｉｇｅｓｔ）５）を用いて第１ハッシュ値を作成する。

次に、コンテンツ事業者ＩＤに対応した復号鍵（例えば、公開鍵暗号方式における公開鍵；インターネット上の公開鍵サーバから取得した公開鍵）を用いて広告枠メタデータのインサーションポイントＩＤを復号し第２ハッシュ値を取得し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値を比較し、そのコンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に関する正当性を検証（即ち、電子署名検証）する。その検証結果を以って、そのインサーションポイント（即ち、インサーションポイント情報）が、広告枠として適正に販売されているものか否かを確認した結果と見做す。

なお、ハッシュ関数に関しては、次のような条件がある。結合する場合の順序は、ハッシュ値を作成する側とハッシュ値を検証する側で一致していること。ハッシュ値を作成する側とハッシュ値を検証する側で同一のハッシュ関数を使用すること。

以上が、広告枠の適正を検証する処理である。

続いて、広告代理店事業者端末４によって、広告枠の購入を決定する（即ち、クライアントＩＤ及び業態情報をクライアント情報に設定する）と、広告配信事業者の広告配信事業者端末４にて購入登録を広告枠管理サーバ１２に対して行う（即ち、広告枠管理サーバ１２に対してクライアント情報を送信する）（Ｓ１０３）。

そして、映像配信サーバ１３は、視聴者端末５からの配信要求に含まれるコンテンツＩＤに基づいて、コンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツメタデータＤ１、広告枠記憶部１６から広告枠メタデータＤ２をそれぞれ取得する。映像配信サーバ１３は、コンテンツメタデータＤ１と広告枠メタデータＤ２に基づいて、配信するコンテンツと配信するＣＭデータを決定し、その決定結果に基づいてプレイリストを作成し、そのプレイリストに従って、コンテンツ記憶部１９からコンテンツ、ＣＭデータ記憶部１７から広告データを視聴者端末５へ配信する（Ｓ１０４）。

ここで、本実施形態の広告挿入式映像配信システムにおける各メタデータの関係を図１０に基づいて詳細に説明する。

コンテンツ事業者は、コンテンツに関する情報（例えば、コンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤなど）からコンテンツ情報Ｄ１ａを作成する。なお、コンテンツＩＤ Ｃｉｄ（例えば、「０６ａｂ３７」）は、扱うコンテンツで一意になるように設定する。

そのコンテンツ情報Ｄ１ａに関するコーナーメタデータ情報Ｄ１ｂをコーナーに関する情報（例えば、コンテンツＩＤ，コーナーＩＤ，ジャンル）から作成する。なお、コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂには、コンテンツ情報Ｄ１ａのコンテンツＩＤ Ｃｉｄと同じ値（例えば、「０６ａｂ３７」）を設定する。また、コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂのセグメントｔ１〜ｔ３には、分割するために、例えば、コンテンツ先頭からの時間やフレーム数を設定する。なお、セグメントは、セグメント自体の時間やセグメントに含まれるフレーム数を設定しても良い。

そして、コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂに対応するインサーションポイント情報Ｄ１ｃを作成する。まず、インサーションポイント情報Ｄ１ｃのコンテンツＩＤ Ｃｉｄは、コンテンツ情報Ｄ１ａのコンテンツＩＤ Ｃｉｄの値を設定する。インサーションポイント位置ＩＳｔには、前記セグメントｔ１〜ｔ３の中から所望のセグメントの値（または、セグメントの番号）を設定する。インサーションポイントＩＤ ＩＳｄは、コンテンツＩＤ Ｃｉｄ，コンテンツ事業者ＩＤ ＣＰｉｄ，インサーションポイント挿入位置ＩＳｔに基づいたデータ（例えば、結合したデータ）をハッシュ関数に入力し、そのハッシュ関数の出力値（ハッシュ値）に対してコンテンツ事業者の保有する暗号鍵（例えば、公開鍵暗号方式における秘密鍵）で電子署名を作成し、その電子署名をインサーションポイントＩＤ ＩＳｄに設定する。

［第１実施例］
第１実施例における広告挿入式映像配信システムの装置構成を図１１に基づいて説明する。

第１実施例は、広告管理とコンテンツ配信を１つの装置（即ち、映像番組配信装置）で行う形態である。

第１実施例における広告挿入式映像配信システムは、映像番組配信装置１，コンテンツ事業者端末２，映像番組配信装置１に備え付けられた配信事業者端末３，広告代理店事業者端末４，視聴者が保有する視聴者端末５から構成される。また、映像番組配信装置１，コンテンツ事業者端末２，広告代理店事業者端末４，視聴者端末５はネットワーク（例えば、インターネット）１００で接続されている。

映像番組配信装置１は、コンテンツサーバ１１，広告枠管理サーバ１２，映像配信サーバ１３，広告を配信する際に、本当に視聴者に配信してよいものであるか、禁則処理のためのルールを記憶した禁則ルール記憶部１４，広告代理店が広告枠の購入等を行う為に必要な広告代理店プロファイル記憶部１５，広告枠記憶部１６，ＣＭデータ記憶部１７，コンテンツメタデータ記憶部１８，コンテンツ記憶部１９，コンテンツ事業者情報を記憶するコンテンツ事業者プロファイル記憶部２０を備える。なお、符号１１〜２０で示される装置は、通信線またはネットワーク（例えば、符号１０１で示される通信線）で接続されているものとする。

コンテンツサーバ１１内の認証処理部１１ａは、コンテンツ事業者からのアクセスを適切に認証する。即ち、コンテンツ事業者端末２からコンテンツサーバ１にアクセスする際、コンテンツ事業者プロファイル記憶部２０からコンテンツ事業者プロファイルを読み出し、そのコンテンツ事業者プロファイルの内容に基づいて、コンテンツ事業者端末２から入力されたＩＤ、パスワード認証処理行う。

広告枠管理サーバ１２は、禁則処理部１２ｃを備える。禁則処理部１２ｃは、禁則ルール記憶部１４に記憶された禁則ルールを参照し、指定された広告枠が販売可能かどうかを判断する。

なお、図１２中の第１実施例における広告挿入式映像配信システムにおける各記憶部で、図２中の符号と同じものの説明は省略する。

コンテンツ事業者プロファイル記憶部２０は、コンテンツ事業者ＩＤとパスワードなどを記憶する。

広告代理店プロファイル記憶部１５は、広告代理店事業者端末４が映像番組配信装置１の広告枠管理サーバ１２にアクセスするために、必要な広告代理店ＩＤやパスワード等を記憶する。

禁則ルール記憶部１４は、禁則ルール（例えば、時間帯，視聴者情報（例えば、年齢，性別）、クライアント業態）を記憶する。

第１実施例におけるコンテンツ登録サービス（Ｓ１０１）を図１３に基づいて詳細に説明する。

なお、コンテンツ登録サービスの前に実行されるコンテンツ事業者端末２に関する処理を以下に説明する。

まず、事前に、コンテンツ事業者はコンテンツ事業者端末２のコンテンツ編集部２ａを操作し、コンテンツＣＴを編集して、コンテンツ素材記憶部２ｄに記録する。

次に、コンテンツ情報Ｄ１ａ，コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂをコンテンツメタデータＤ１として、コンテンツメタデータ記憶部２ｅに登録する。

次に、インサーションポイント設定部２ｂによってＣＭを挿入することのできるインサーションポイントＩＳを設定する。

次に、インサーションポイントＩＳの挿入位置（例えば、コンテンツ先頭からの時間やフレーム数），コンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤを結合し、その結合したデータにハッシュ関数によってハッシュ値を作成する。

次に、コンテンツ事業者の暗号鍵（例えば、公開鍵暗号方式における秘密鍵）によって電子署名を付与したインサーションポイントＩＤを生成する。

そして、コンテンツＩＤ，インサーションポイントＩＤ，インサーションポイントの挿入位置（例えば、挿入時間）を含むインサーションポイント情報Ｄ１ｃをコンテンツメタデータ記憶部２ｅに登録する。

以上で、コンテンツ登録サービス（Ｓ１０１）の前に実行されるコンテンツ事業者端末２に関する処理は終了する。

コンテンツ登録サービス（Ｓ１０１）の本体処理を説明する。

まず、コンテンツサーバ１１にコンテンツ事業者端末２からのコンテンツ登録要求がある（Ｍ１０１）と、コンテンツ管理部１１ｂは認証処理部１１ａを制御して、コンテンツ事業者認証に関する処理を行う（Ｍ１０２）。例えば、コンテンツ事業者ＩＤ、パスワードを入力する画面をコンテンツ事業者端末２に表示し、入力を促す処理である。

次に、コンテンツ事業者が入力したコンテンツ事業者ＩＤ、パスワードと、コンテンツ事業者プロファイル記憶部２０に記憶された認証情報を取得し（Ｍ１０３）該認証情報と照合し、正規のコンテンツ事業者である場合は、コンテンツ管理部１１ｂがコンテンツデータ登録画面をコンテンツ事業者端末２に表示する（Ｍ１０４）。

次に、コンテンツ事業者は、コンテンツデータ登録画面にて、登録するコンテンツ素材、ならびにコンテンツメタデータＤ１を指定し、コンテンツサーバ１１にアップロードする（Ｍ１０５）。

そして、コンテンツ管理部１１ｂがコンテンツ事業者端末２からのアップロードを受け付けると、コンテンツメタデータＤ１をコンテンツメタデータ記憶部１８に、コンテンツ素材をコンテンツ記憶部１９にそれぞれ記憶させる（Ｍ１０６，Ｍ１０７）。

第１実施例における広告枠登録サービス（Ｓ１０２）を図１４に基づいて詳細に説明する。

まず、広告枠管理サーバ１２が、配信事業者端末３からの広告枠作成要求を受ける（Ｍ２０１）と、広告枠管理部１２ｂが、コンテンツサーバ１１によって登録されたコンテンツＣＴに関するメタデータを、コンテンツＣＴのコンテンツＩＤを条件にコンテンツメタデータ記憶部１８から検索し、当該コンテンツＣＴに関するコンテンツメタデータＤ１からコンテンツ情報Ｄ１ａ，コーナーメタデータ情報Ｄ１ｂ，インサーションポイント情報Ｄ１ｃを表示する（Ｍ２０３）。

次に、配信事業者は、配信事業者端末３を操作し、提示されたインサーションポイント情報Ｄ１ｃの全てまたは一部に対し、広告枠メタデータＤ２（例えば、広告枠の価格情報や推定視聴率情報など）を作成して広告枠管理サーバ１２に送信する（Ｍ２０４）。

次に、広告枠管理部１２ｂは当該コンテンツＣＴのコンテンツＩＤを含む広告枠メタデータＤ２を広告枠記憶部１６に登録する（Ｍ２０５）。

第１実施例における広告枠決定サービス（Ｓ１０３）を図１５に基づいて詳細に説明する。

まず、広告枠管理サーバ１２に広告代理店事業者端末４からの広告枠決定要求がある（Ｍ３０１）と、広告枠管理サーバ１２は広告代理店事業者認証に関する処理を行う（Ｍ３０２）。例えば、広告代理店事業者ＩＤ、パスワードを入力する画面を広告代理店事業者端末４に表示し、入力を促す処理である。

次に、広告代理店事業者が入力した広告代理店事業者ＩＤ、パスワードと、広告代理店プロファイル記憶部１５に記憶された認証情報を取得し（Ｍ３０３）該認証情報と照合し、正規の広告代理店事業者である場合は、広告枠管理サーバ１２が広告枠表示要求画面を広告代理店事業者端末４に表示する。

次に、広告枠管理部１２ｂは、広告代理店事業者端末４からの広告枠表示要求がある（Ｍ３０４）と、広告枠記憶部１６に対して広告枠メタデータＤ２の検索及び取得を行い（Ｍ３０５）、現在登録されている広告枠について広告代理店事業者端末４に対して表示する（Ｍ３０６）。

次に、広告代理店事業者は広告代理店事業者端末４を操作して、クライアントが希望する広告枠を指定し、クライアント情報（即ち、販売済み情報；クライアントＩＤ、業態等の属性情報等）ならびにＣＭ素材データ、ターゲットとするユーザプロファイル情報を広告枠管理サーバ１２に対して送信する（Ｍ３０７）。

なお、クライアント情報は、都度入力してもよいし、広告代理店事業者端末４か広告枠管理サーバ１２にクライアントを複数記憶しておき、選択するようにしてもよい。

広告代理店事業者端末４は、広告枠メタデータＤ２に含まれるインサーションポイントＩＤを検証して、コンテンツ事業者が指定したインサーションポイントに正しく設定されているか正当性を確認してもよい。即ち、次のような処理を行う。広告枠情報に含まれるインサーションポイントＩＤを、コンテンツ事業者（即ち、コンテンツ事業者ＩＤ）の暗号鍵（例えば、秘密鍵）に対応した復号鍵（例えば、公開鍵）によって復号し、コンテンツメタデータ記憶部１８から読み取った情報（即ち、コンテンツ事業者ＩＤ、インサーションポイントを作成した時に利用したコンテンツＩＤ、インサーションポイントの挿入位置）のハッシュ値と比較する。

広告枠の指定は、例えば、コンテンツ単位に限らず、コーナーのジャンルごと、時間帯、視聴者属性（嗜好、年齢、性別、閲覧履歴等）ごと、など様々な形で指定してもよい。

次に、広告代理店事業者端末４によって、広告枠の指定があると、禁則処理部１２ｃは禁則ルール記憶部１４に記憶された禁則ルールを参照し（Ｍ３０８）、指定された広告枠が販売可能かどうかを判断する。その禁則ルールに関する判断は、例えば、既に確定している広告枠のクライアントＩＤ、業態情報に基づいて、当該コンテンツが競合するクライアントの広告枠を含むか否か、といった判断を行う。

禁則処理部１２ｃによって配信可能と判断された場合、広告枠管理部１２ｂは広告代理店事業者端末４に対し、ＣＭデータ送信要求を送信する。

広告代理店事業者端末４は、ＣＭ素材記憶部から読み出したＣＭデータを広告枠管理サーバに送信する。

そして、広告枠管理部１２ｂは広告代理店事業者端末４からＣＭデータを受信すると、ＣＭデータを一意に識別可能なＣＭデータＩＤを付与し、当該ＣＭデータをＣＭデータ記憶部１７に記憶する（Ｍ３１０）と共に、広告枠記憶部１６の当該広告枠に対し、クライアントＩＤ，ＣＭデータＩＤ，配信するユーザ属性を登録し、広告枠の確定を行う（Ｍ３０９）。

第１実施例におけるコンテンツ配信サービス（Ｓ１０４）を図１６に基づいて詳細に説明する。

まず、配信管理部１３ａは視聴者端末５からコンテンツ閲覧要求がある（Ｍ４０１）と、コンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツ情報Ｄ１ａを抽出し（Ｍ４０２）、配信可能なコンテンツの一覧を視聴者端末５に対して表示する（Ｍ４０３）。

次に、視聴者は視聴者端末５を操作して見たいコンテンツを選択し、当該コンテンツＩＤを含むコンテンツ配信要求を送信する（Ｍ４０４）。

なお、コンテンツ配信要求は、上記のように配信可能なコンテンツの一覧から指定してもよいし、直接ユーザがＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を入力することによって配信要求を行ってもよい。

次に、配信管理部１３ａは、ユーザからコンテンツ配信要求を受けると、視聴者端末５に対し、ユーザプロファイル送信要求を送信する（Ｍ４０５）。

次に、視聴者端末５は映像配信サーバ１３からユーザプロファイル送信要求を受信すると、ユーザプロファイル記憶部５ｂからユーザプロファイル情報を読み出し、映像配信サーバ１３へ送信する（Ｍ４０６）。

次に、プレイリスト生成部１３ｂは、配信要求のあったコンテンツＩＤ、ユーザプロファイル情報から、広告枠記憶部１６から当該コンテンツに含まれる広告枠を抽出し、配信するＣＭデータの候補を抽出する（Ｍ４０７）。

映像配信サーバ１３は、広告枠記憶部１６から配信要求のあったコンテンツＩＤに関連する広告枠を抽出し、前記広告枠決定サービス（Ｓ１０３）において、ユーザ属性に応じた広告枠が設定されているか否かを確認する。

次に、ユーザ属性に応じた広告が設定されていない場合、当該広告枠に設定されたＣＭデータをＣＭデータ候補とし、ユーザ属性に応じた広告が設定されている場合は視聴者端末５から送信されたユーザプロファイルに応じたＣＭデータをＣＭデータ候補とする。

また、禁則ルール記憶部１４から禁則ルール取得し（Ｍ４０８）、ＣＭデータ候補が本当に視聴要求のあったユーザに提示してよいＣＭか否かを判定し、問題があったＣＭを予め指定されたＣＭに差し替えるなどの処理を行い、再生するプレイリストを決定し、視聴者端末５に送信する（Ｍ４０９）。

プレイリスト生成部１３ｂは配信要求のあったコンテンツＩＤと、ユーザプロファイル情報に基づいて広告枠記憶部１６から再生すべきＣＭデータの候補を抽出する。

また、禁則ルール記憶部１４から禁則ルール取得し、ＣＭデータ候補が本当に視聴要求のあったユーザに提示してよいＣＭか否かを判定し、問題があったＣＭを予め指定されたＣＭに差し替えるなどの処理を行い、再生するプレイリストを決定し、視聴者端末５に送信する。

そして、視聴者端末５の映像再生部５ａは、映像配信サーバ１３から送られたプレイリストに従い、映像配信サーバ１３に対し映像配信要求を送信し（Ｍ４１０）、映像配信部１３ｃは、前記要求に沿って、コンテンツ記憶部１９、ＣＭデータ記憶部１７から映像を順次読み出してストリーミングを行う（Ｍ４１１〜Ｍ４１５）。

［第２実施例］
第２実施例における広告挿入式映像配信システムの構成を図１７に基づいて説明する。

第２実施例は、広告管理を広告枠管理装置、コンテンツ配信をコンテンツ配信装置に分離した形態である。

第２実施例における広告挿入式映像配信システムは、広告枠に関する情報を管理する広告枠管理装置５１，コンテンツを配信するコンテンツ配信装置５２及び５３，広告代理店事業者端末４，視聴者端末５，配信事業者端末３１及び３２から構成されている。

なお、コンテンツ配信装置５３は、コンテンツ配信装置５２と同じ構成の装置である。配信事業者端末３１及び３２は、配信事業者端末３と同じ構成の装置である。広告枠管理装置５１，コンテンツ配信装置５２及び５３，広告代理店事業者端末４，視聴者端末５，配信事業者端末３１及び３２は、ネットワーク１００で接続されている。

広告枠管理装置５１は、広告枠管理サーバ１２１，禁則ルール記憶部１４，広告代理店プロファイル記憶部１５，広告枠記憶部１６，コンテンツ事業者プロファイル記憶部２０から構成される。なお、広告枠管理サーバ１２１は、広告枠管理サーバ１２にインサーションポイント署名検証部１２ｄが追加されたものである。広告枠管理装置５１を構成する各装置や各部は、通信線１０２で接続されている。

インサーションポイント署名検証部１２ｄは、当該広告枠がコンテンツ事業者によって設定された正しいインサーションポイントであるか否かを検証するものである。

コンテンツ配信装置５２は、コンテンツサーバ１１，映像配信サーバ１３，ＣＭデータ記憶部１７，コンテンツメタデータ記憶部１８，コンテンツ記憶部１９から構成されている。なお、コンテンツ配信装置５２を構成する各装置や各部は、通信線１０３で接続されている。

また、図１８中の第２実施例における広告挿入式映像配信システムにおける各記憶部で、図２及び図１２中の符号と同じものの説明は省略する。

第２実施例におけるコンテンツ登録サービス（Ｓ１０１）は、第１実施例におけるコンテンツ登録サービス（Ｓ１０１）に準ずるため、説明を省略する。

第２実施例における広告枠登録サービス（Ｓ１０２）を図１９に基づいて詳細に説明する。

配信事業者は配信事業者端末３１を操作し、コンテンツ事業者ＩＤ、予め登録されたコンテンツのコンテンツメタデータＤ１とともに、コンテンツメタデータＤ１の中に含まれるインサーションポイント情報Ｄ１ｃの全てまたは一部に対し、広告枠メタデータＤ２（広告枠の価格情報や推定視聴率情報など）を作成して広告枠管理サーバ１２１に広告枠作成要求として送信する（Ｍ５０１）。なお、インサーションポイント情報Ｄ１ｃを含むコンテンツメタデータＤ１は、配信事業者端末３１の記憶部に予め保存されてあり、その記憶部から抽出しても良い。

広告枠管理サーバ１２１が配信事業者端末３１からの広告枠作成要求を受けると、当該広告枠がコンテンツ事業者によって設定された正しいインサーションポイントであるか否かをインサーションポイント署名検証部１２ｄを操作して検証する。

検証結果が正しい場合、広告枠管理サーバ１２１の広告枠管理部１２ｂは当該コンテンツのコンテンツメタデータＤ１と共に、広告枠メタデータＤ２として広告枠記憶部１６に登録する（Ｍ５０２）。

第２実施例における広告枠決定サービス（Ｓ１０３）を図２０に基づいて詳細に説明する。

メッセージＭ６０１〜Ｍ６０３に関する処理は、メッセージＭ３０１〜Ｍ３０３と同様であるため、説明を省略する。

広告枠管理部１２ｂは、広告代理店事業者端末４からの広告枠表示要求がある（Ｍ６０４）と、広告枠記憶部１６に対して広告枠メタデータＤ２の検索及び取得を行い（Ｍ６０５）、現在登録されている広告枠について広告代理店事業者端末４に対して表示する（Ｍ６０６）。

広告代理店事業者は、広告代理店事業者端末４を操作して、クライアントが希望する広告枠を指定し、クライアント情報（クライアントＩＤ、業態等の属性情報等）ならびにＣＭ素材データ、ターゲットとするユーザプロファイル情報を広告枠管理サーバ５１へ送信する（Ｍ６０７）。

なお、クライアント情報は、都度入力してもよいし、広告代理店事業者端末４か広告枠管理サーバ１２１にクライアントを複数記憶しておき、選択するようにしてもよい。

広告枠管理サーバ１２１は、インサーションポイント検証部１２ｄを用いて、広告枠メタデータＤ２に含まれるインサーションポイントＩＤを検証して、コンテンツ事業者が指定したインサーションポイントに正しく設定されているか否かの正当性を確認してもよい。

広告枠情報に含まれるインサーションポイントＩＤを、コンテンツ事業者の暗号鍵（例えば、秘密鍵）に対応した復号鍵（例えば、公開鍵）によって復号し、広告枠管理サーバ１２１の記憶部に記憶されたインサーションポイントＩＤの作成時情報（コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイントの挿入位置）を取得し、そのインサーションポイントＩＤの作成時情報に基づくハッシュ値と比較する。

広告枠の指定は、コンテンツ単位に限らず、コーナーのジャンルごと、時間帯、視聴者属性（嗜好、年齢、性別、閲覧履歴等）ごと、など様々な形で指定してもよい。

広告代理店事業者端末４によって、広告枠の指定があると、禁則処理部１２ｃは禁則ルール記憶部１４に記憶された禁則ルールを参照し（Ｍ６０８）、指定された広告枠が販売可能かどうかを判断する。

その禁則ルールに関する判断は、例えば、既に確定している広告枠のクライアントＩＤ、業態情報に基づいて、当該コンテンツが競合するクライアントの広告枠を含むか否か、といった判断を行う。

禁則処理部１２ｃによって配信可能と判断された場合、当該ＣＭを一意に識別するＣＭデータＩＤを発行し、広告枠記憶部１６の当該広告枠に対し、クライアントＩＤ、ＣＭデータＩＤ、ならびに配信するユーザ属性を登録し、広告枠の確定を行う（Ｍ６０９）。

次に、配信事業者のコンテンツ配信装置５２にＣＭデータの登録を行う（Ｍ６１０）。即ち、広告代理店事業者は、コンテンツサーバ１１に対し、ＣＭデータ登録要求を送信すると、コンテンツサーバ１１は、広告代理店プロファイル記憶部１５に記憶された広告代理店プロファイルを用いて認証処理を行う。

その認証処理の後、広告代理店事業者は広告代理店事業者端末４を操作し、先ほど確定した広告枠に対応するＣＭデータＩＤ、クライアントＩＤ、とともにＣＭデータを送信する。

第２実施例におけるコンテンツ配信サービス（Ｓ１０４）を図２１に基づいて詳細に説明する。

映像配信サーバ１３の配信管理部１３ａは視聴者端末５からコンテンツ閲覧要求がある（Ｍ７０１）と、コンテンツメタデータ記憶部１８からコンテンツ情報を抽出し（Ｍ７０２）、配信可能なコンテンツの一覧を表示する（Ｍ７０３）。

視聴者は視聴者端末５を操作して見たいコンテンツを選択し、当該コンテンツＩＤを含むコンテンツ配信要求を送信する（Ｍ７０４）。

なお、配信要求は、上記のように配信可能なコンテンツの一覧から指定してもよいし、直接ユーザがＵＲＬを入力することによって配信要求を行ってもよい。

配信管理部１３ａは、ユーザからコンテンツ配信要求を受けると、視聴者端末５に対し、ユーザプロファイル送信要求を送信する（Ｍ７０５）。

視聴者端末５は映像配信サーバ１３からユーザプロファイル送信要求を受信すると、ユーザプロファイル記憶部５ｂからユーザプロファイル情報を読み出し、映像配信サーバ１３に送信する（Ｍ７０６）。

プレイリスト生成部１３ｂは、配信要求のあったコンテンツＩＤ、ユーザプロファイル情報を広告枠管理装置５１の広告枠管理サーバ１２１に送信する。

広告枠管理サーバ１２１では、広告枠記憶部１６から当該コンテンツに含まれる広告枠を抽出し、配信するＣＭデータの候補を抽出する（Ｍ７０７）。

映像配信サーバ１３は、広告枠記憶部１６から配信要求のあったコンテンツＩＤに関連する広告枠を抽出し、前記広告枠決定サービスにおいて、ユーザ属性に応じた広告枠が設定されているか否かを確認する。

ユーザ属性に応じた広告が設定されていない場合、当該広告枠に設定されたＣＭデータをＣＭデータ候補とし、ユーザ属性に応じた広告が設定されている場合は視聴者端末５から送信されたユーザプロファイルに応じたＣＭデータをＣＭデータ候補とする。

禁則ルール記憶部１４から禁則ルール取得し（Ｍ７０８）、ＣＭデータ候補が本当に視聴要求のあったユーザに提示してよいＣＭか否かを判定し、問題があったＣＭを予め指定されたＣＭに差し替えるなどの処理を行い、配信する広告を決定し、映像配信サーバ１３に送信する。

映像配信サーバ１３のプレイリスト生成部１３ｂでは、視聴者が選択したコンテンツと広告枠管理装置５１が決定したＣＭから再生するプレイリストを決定し、視聴者端末に送信する（Ｍ７０９）。

視聴者端末５の映像再生部５ａは、映像配信サーバ１３から送られたプレイリストに従い、映像配信サーバ１３に対し映像配信要求を送信し（Ｍ７１０）、映像配信部１３ａは、前記要求に沿って、コンテンツ記憶部１９及びＣＭデータ記憶部１７から映像を順次読み出してストリーミングを行う（Ｍ７１１〜Ｍ７１５）。

なお、本発明は、ストリーミングに限らず、ユーザに映像データをダウンロードさせてもよい。その場合、プレイリスト生成部１３ｂでは、視聴者が選択したコンテンツと広告枠管理装置が決定したＣＭから再生するプレイリストを決定し、当該プレイリストに基づいて映像をつなぎ合わせ、ユーザがダウンロードする映像データを作成する。視聴者端末は当該映像データをネットワークを介してダウンロードし、メモリ（図示せず）もしくは記憶媒体（図示せず）に記録し、映像再生部によって再生される。

以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。

例えば、本実施形態の変形例として、共通鍵暗号方式を採用し、電子署名生成における暗号鍵と電子署名検証における復号鍵に共通鍵を使っても良い。即ち、耐タンパー装置に共通鍵を格納し、持ち回って使用するものである。

本実施形態における広告挿入式映像配信システムの装置構成図。 本実施形態における広告挿入式映像配信システムの各記憶部を示す図。 本実施形態におけるコンテンツ事業者端末の構成図。 本実施形態における配信事業者端末の構成図。 本実施形態における広告代理店事業者端末の構成図。 本実施形態における視聴者端末の構成図。 本実施形態における広告挿入式映像配信システムで扱うコンテンツメタデータの構成図。 本実施形態におけるコーナーに基づく番組の構成図。 本実施形態における広告配信サービスフローを示す図。 本実施形態における広告挿入式映像配信システムにおける各メタデータの関係図。 第１実施例における広告挿入式映像配信システムの装置構成図。 第１実施例における広告挿入式映像配信システムの各記憶部を示す図。 第１実施例におけるコンテンツ登録サービスに関するシーケンス図。 第１実施例における広告枠登録サービスに関するシーケンス図。 第１実施例における広告枠決定サービスに関するシーケンス図 第１実施例におけるコンテンツ配信サービスに関するシーケンス図。 第２実施例における広告挿入式映像配信システムの装置構成図。 第２実施例における広告挿入式映像配信システムの各記憶部を示す図。 第２実施例における広告枠登録サービスに関するシーケンス図。 第２実施例における広告枠決定サービスに関するシーケンス図。 第２実施例におけるコンテンツ配信サービスに関するシーケンス図。

符号の説明

１…映像番組配信装置
２…コンテンツ事業者端末
２ａ…コンテンツ編集部
２ｂ…インサーションポイント生成部
２ｃ…通信部
２ｄ…コンテンツ素材記憶部
２ｅ…コンテンツメタデータ記憶部
３，３１，３２…配信事業者端末
３ａ…通信部
４…広告代理店事業者端末
４ａ…通信部
４ｂ…インサーションポイント署名検証部
４ｃ…ＣＭ素材記憶部
５…視聴者端末
５ａ…映像再生部
５ｂ…ユーザプロファイル記憶部
１１…コンテンツサーバ
１１ａ…認証処理部
１１ｂ…コンテンツ管理部
１２，１２１…広告枠管理サーバ
１２ａ…広告枠情報生成部
１２ｂ…広告枠管理部
１２ｃ…禁則処理部
１２ｄ…インサーションポイント署名検証部
１３…映像配信サーバ
１３ａ…配信管理部
１３ｂ…プレイリスト生成部
１３ｃ…映像配信部
１４…禁則ルール記憶部
１５…広告代理店プロファイル記憶部
１６…広告枠記憶部
１７…ＣＭデータ記憶部
１８…コンテンツメタデータ記憶部
１９…コンテンツ記憶部
２０…コンテンツ事業者プロファイル記憶部
５１…広告枠管理装置
５２，５２…コンテンツ配信装置
１００…ネットワーク
１０１〜１０３…通信線
ＣＴ…コンテンツ
ＣＴ１〜ＣＴ３…情報番組
ＣＮ１〜ＣＮ４…コーナー
ＩＳ，ＩＳ１〜５…インサーションポイント
Ｄ１…コンテンツメタデータ
Ｄ１ａ…コンテンツ情報
Ｄ１ｂ…コーナーメタデータ情報
Ｄ１ｃ…インサーションポイント情報
Ｄ２…広告枠メタデータ
ｔ１〜ｔ６，Ｓ１〜Ｓ６…セグメント
Ｃｉｄ…コンテンツＩＤ
ＩＳｔ…インサーションポイント挿入位置
ＩＳｄ…インサーションポイントＩＤ
ＣＰｉｄ…コンテンツ事業者ＩＤ
Ｈｓ…ハッシュ関数
Ｋｓ…秘密鍵

Claims (4)

1. 映像番組である映像コンテンツと広告データの管理を行うコンテンツサーバと、ユーザの要求を受け付けて映像コンテンツと当該映像コンテンツに応じた広告データを配信する映像配信サーバと、広告枠メタデータを記憶する広告枠記憶部を備え、広告枠情報を管理し、配信する広告を決定する広告枠管理サーバが、映像コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部，映像コンテンツに関する情報であるコンテンツメタデータを記憶するコンテンツメタデータ記憶部，映像である広告データを記憶する広告データ記憶部に通信線で各々接続され、
   前記コンテンツサーバと、前記映像配信サーバと、前記広告枠管理サーバと、配信事業者が操作する配信事業者端末と、広告代理店事業者が操作する広告代理店事業者端末と、視聴者が操作する視聴者端末と、コンテンツ事業者が操作するコンテンツ事業者端末と、がネットワークで接続されている広告挿入式映像配信システムであって、
   前記配信事業者端末が、
   コンテンツサーバからインサーションポイント情報を取得し、そのインサーションポイント情報に含まれるインサーションポイントＩＤを広告枠メタデータに設定し、その広告枠メタデータを広告枠管理サーバへ送信し登録する手段と、
   を備え、
   前記コンテンツ事業者端末が、
   映像コンテンツをコンテンツサーバへ送信し登録する手段と、
   コンテンツＩＤを含むコンテンツ情報，ならびにインサーションポイントＩＤとコンテンツＩＤとインサーションポイント挿入位置を含むインサーションポイント情報を有するコンテンツメタデータをコンテンツサーバへ送信し登録する手段と、
   インサーションポイントＩＤを生成し、その生成されたインサーションポイントＩＤを含むインサーションポイント情報をコンテンツサーバに送信し登録する手段、
   を備え、
   前記広告代理店事業者端末は、
   広告枠管理サーバに広告枠メタデータ取得要求を送信し、その広告枠管理サーバから広告枠メタデータを取得する手段と、
   その広告枠メタデータに基づいて、購入する広告枠を決定指示を広告代理店事業者から受ける手段と、
   その決定指示に基づいて、クライアントＩＤを含むクライアント情報を広告枠管理サーバに対して送信する手段と、
   を備え、
   前記視聴者端末が、
   配信要求を送信する手段と、
   映像コンテンツ及び広告データを受信する手段と、
   を備え、
   前記コンテンツサーバが、
   受信した映像コンテンツをコンテンツ記憶部に記憶する手段と、
   受信したコンテンツメタデータをコンテンツメタデータ記憶部に記憶する手段と、
   受信したインサーションポイント情報をコンテンツメタデータ記憶部に記憶する手段と、
   を備え、
   前記広告枠管理サーバが、
   前記配信事業者端末からの要求に応じて、コンテンツメタデータ記憶部から取得したインサーションポイント情報を該配信事業者端末に送信する手段と、
   受信した広告枠メタデータ取得要求に基づいて広告枠記憶部から広告枠メタデータを取得し、その検索された広告枠メタデータを送信する手段と、
   受信した広告枠メタデータを広告枠記憶部へ記憶する手段と、
   受信したクライアント情報を広告枠記憶部へ記憶する手段と、
   を備え、
   前記映像配信サーバが、
   受信した配信要求に含まれるコンテンツＩＤに基づいて、コンテンツメタデータ記憶部からコンテンツメタデータ、広告枠記憶部から広告枠メタデータをそれぞれ取得し、コンテンツメタデータと広告枠メタデータに基づいて、配信するコンテンツと配信する広告データを決定し、その決定結果に基づいてプレイリストを作成し、そのプレイリストに従ってコンテンツ記憶部から映像コンテンツ、広告データ記憶部から広告データを送信する手段と、
   を備える、
   ことを特徴とする広告挿入式映像配信システム。
2. 請求項１に記載の広告挿入式映像配信システムにおいて、
   前記配信事業者端末が、
   該配信事業者端末に備えられた記憶部に記憶されたインサーションポイント情報を取得し、そのインサーションポイント情報に含まれるインサーションポイントＩＤを広告枠メタデータに設定し、その広告枠メタデータを広告枠管理サーバへ送信し登録する手段、
   を備えることを特徴とする広告挿入式映像配信システム。
3. 請求項１または２に記載の広告挿入式映像配信システムにおいて、
   前記コンテンツ事業者端末が、
   コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対し、ハッシュ関数を適応し、ハッシュ値を取得する。そのハッシュ値に対し、コンテンツ事業者ＩＤに対応した暗号鍵で暗号化し、暗号化されたハッシュ値をインサーションポイントＩＤと見做し生成する手段と、
   を備え、
   前記広告代理店事業者端末が、
   コンテンツサーバからコンテンツメタデータを取得する手段と、
   コンテンツメタデータからコンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤ，インサーションポイント挿入位置、広告枠メタデータからインサーションポイント識別ＩＤ、を読み取り、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対しハッシュ関数を用いて第１ハッシュ値を作成する手段と、
   コンテンツ事業者ＩＤに対応した復号鍵を用いて前記広告枠メタデータのインサーションポイントＩＤを復号し第２ハッシュ値を取得し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値を比較し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値が一致した場合、そのインサーションポイントＩＤを含むインサーション情報が広告枠として適正に販売されているものと見做す検証手段と、
   前記検証手段の結果に基づいて広告枠を示すインサーションポイントＩＤを決定する手段と、
   を備えることを特徴とする広告挿入式映像配信システム。
4. 請求項１または２に記載の広告挿入式映像配信システムにおいて、
   前記コンテンツ事業者端末が、
   コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ，インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対し、ハッシュ関数を適応し、ハッシュ値を取得する。そのハッシュ値に対し、コンテンツ事業者ＩＤに対応した暗号鍵で暗号化し、暗号化されたハッシュ値をインサーションポイントＩＤと見做し生成する手段と、
   を備え、
   前記広告枠管理サーバが、
   広告枠管理サーバに備えられた記憶部からコンテンツメタデータを取得する手段と、
   広告枠メタデータを取得する手段と、
   前記取得されたコンテンツメタデータからコンテンツＩＤ，コンテンツ事業者ＩＤ，インサーションポイント挿入位置、広告枠メタデータからインサーションポイント識別ＩＤ、を読み取り、コンテンツ事業者ＩＤ，コンテンツＩＤ、インサーションポイント挿入位置に基づいたデータに対しハッシュ関数を用いて第１ハッシュ値を作成する手段と、
   コンテンツ事業者ＩＤに対応した復号鍵を用いて、前記広告枠メタデータのインサーションポイントＩＤを復号し第２ハッシュ値を取得し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値を比較し、第１ハッシュ値と第２ハッシュ値が一致した場合、そのインサーションポイントＩＤを含むインサーション情報が広告枠として適正に販売されているものと見做す検証手段と、
   前記検証手段の結果に基づいて広告枠を示すインサーションポイントＩＤを決定する手段と、
   を備えることを特徴とする広告挿入式映像配信システム。

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