JP2008021859A - プリント配線板 - Google Patents

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Tetsuro Tabata
哲朗 田端
Masato Koyama
正人 小山
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Abstract

【課題】はんだペースト印刷において、気泡を発生させること無くはんだペーストを充填できるプリント配線板を得ることを目的とする。
【解決手段】電子部品のはんだ付け部である導体ランドと、前記導体ランドを露出する開孔部が設けられたソルダレジスト層を有するプリント配線板において、前記開孔部は、前記導体ランドの上面の一部を露出する主開孔部と、前記主開孔部から前記導体ランドの外縁より伸延した副開孔部を備えた。
【選択図】図6

Description

この発明は、はんだペースト印刷性の良好なプリント配線板に関する。
近年、電子機器の小型化、薄型化により、電子機器に組み込まれるプリント配線板に実装される電子部品の小型化及び高密度化が進んでいる。このような電子部品をプリント配線板に実装する場合、一般にはんだペースト印刷によりはんだペーストをプリント配線板に供給するが、電子部品の小型化により、印刷に使用するメタルマスクの開孔部も小さくなり、はんだペーストがメタルマスクの開孔部に充填されにくいという問題が生じている。また、メタルマスクの開孔部が小さいために、はんだペースト印刷後に、メタルマスクをプリント配線板から取り外す場合、はんだペーストとメタルマスクとの接触抵抗から、メタルマスクにはんだペーストが付着したままとなり、プリント配線板に供給されるはんだペーストの量が安定しないという問題がある。
従来の技術として、メタルマスクの開孔部を、はんだペーストの抜き方向に従って開孔径を大きくすることにより、開孔部に充填されたはんだペーストとの接触抵抗を小さくし、プリント配線板に供給されるはんだペーストの量を安定させるものがある。(例えば、特許文献1参照)。また、電子部品の端子がはんだ付けされる導体ランドを縦長の小判型に構成して、導体ランド間の隙間を広く取れるようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
特開平5−50776号公報 特開平11−26919号公報
特許文献1に記載のものでは、開孔部が空気の抜け方向に従って開孔径が小さくなるため、はんだペースト印刷において、開孔部にはんだペーストを充填する場合、前記開孔部から空気が抜けにくく、開孔部に空気が残留し気泡となるという課題があった。また、特許文献2の記載のものも、導体ランド間の隙間を広く取れるため、いわゆるはんだブリッジが生じにくくなるが、開孔部に空気が残留し気泡となることには変わりはない。特に、近年では環境への配慮から鉛フリーはんだが用いられるようになっているが、Sn−Ag−Cu系等の鉛フリーはんだは、従来の鉛入りのSn−Pb系はんだに比べ比重が小さいため、空気がより残留しやすくなっている。また、この残留気泡のために開孔部に流入するはんだペーストの量が安定せず、プリント配線板に電子部品を実装した場合にオープン不良及びショート不良が発生するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、はんだペースト印刷において、気泡を発生させること無くはんだペーストを充填できるプリント配線板を得ることを目的とする。
この発明に係るプリント配線板は、電子部品のはんだ付け部である導体ランドと、前記導体ランドを露出する開孔部が設けられたソルダレジスト層を有するプリント配線板において、前記開孔部は、前記導体ランドの上面の一部を露出する主開孔部と、前記主開孔部から前記導体ランドの外縁より伸延した副開孔部を備える。
この発明によれば、ソルダレジストに設けられた主開孔部に、空気を抜くための副開孔部を設けたので、はんだペースト印刷において、気泡を発生させること無くはんだペーストを充填できる効果がある。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、プリント配線板の構成の一例を示した図であり、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスエポキシ基板、テフロン(登録商標)基板、アルミナ基板等の基材2、基材2上に形成され電子部品を実装する際に前記電子部品の端子とはんだ付けされる導体ランド3、基材2にはんだが付着しないように基材2を覆うソルダレジスト4を有する。ここで、図1(a)及び図1(b)において、基材2、導体ランド3及びソルダレジスト4は簡単のために平面に描いているが、実際にはそれぞれ厚みを有しており立体形状となるものである。
図1(a)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を個別に示した図であり、ソルダレジスト4には、導体ランド3を露出させるための開孔部41が設けられている。図1(b)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を重ね合わせた図である。この例では、ソルダレジスト4に設けられた開孔部41の直径42が導体ランド3の直径31よりも大きく、導体ランド3の上面32全体が露出している。図1(c)は、図1(b)のAA線における断面図である。ここでは、開孔部41の直径42が導体ランド3の直径31よりも大きく、導体ランド3の周囲に基材2が露出する基材露出部22が形成される。
図2は、プリント配線板の他の構成例を示した図である。ここでは、図1について説明したものと同様な構成については同一の符号を用いて、重複した説明を省略する。図2(a)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を個別に示した図である。図2(b)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を重ね合わせた図である。この例では、開孔部41の直径42は、導体ランド3の直径31よりも小さく、導体ランド3の上面32全体が露出せず、上面32の一部である導体露出部32aのみが露出する点で、図1で示したプリント配線板と異なっている。図2(c)は、図2(b)のAA線における断面図である。ここでは、開孔部41の直径42が導体ランド3の直径31よりも小さいため、先に述べたように導体露出部32aのみがソルダレジスト4から露出しており、ソルダレジスト4が導体ランド3の周囲を覆った導体被覆部43が形成される。
図3は、はんだペースト印刷の工程を示した断面図である。ここでは、はんだペースト印刷の工程を図3から図5を使用して説明する。なお、プリント配線板として、図2におけるプリント配線板を用い、図2と同様な構成に同じ符号を用いて重複説明を省略する。符号5は、はんだペースト印刷に使用するメタルマスクである。符号51ははんだペーストを充填するためにメタルマスク5に設けた開孔部であり、はんだペーストの抜き方向に従って開孔径を大きくしている。符号6は、はんだペーストである。符号7は、はんだペースト6をメタルマスク5上に引き伸ばすためのスキージである。また、符号8はプリント配線板を固定するための印刷ステージである。また、図示していないが、ここで使用するはんだペースト印刷機は、プリント配線板に設けられた導体ランド3の中心とメタルマスク5の開孔部51の中心を一致させるためのアライメント機能及びプリント配線板を印刷ステージ8上に固定するための吸着固定機構を備えている。また、印刷ステージ8はソルダレジスト4の上面をメタルマスク5の下面へ当接させるために上下方向に移動する。
まず、プリント配線板が印刷ステージ8上に吸着固定されると、印刷ステージ8が駆動して、プリント配線板がメタルマスク5に対してアライメントされる。図3(a)はそのような状態を示した断面図である。次に、印刷ステージ8がプリント配線板を吸着固定したまま上昇し、プリント配線板を構成するソルダレジスト4の上面が、メタルマスク5の下面に当接する。同時に、スキージ7が下降して、その下端部7aがメタルマスク5の上面に当接する。図3(b)は、そのような状態を示した断面図である。
スキージ7は、下端部7aがメタルマスク5上に当接すると、その下端部7aをメタルマスク5の上面に当接したまま、紙面右側に移動する。このとき、スキージ7の移動と共にはんだペースト6も紙面右側に移動するが、メタルマスク5に設けられた開孔部51を通過する際に、はんだペースト6が開孔部51、導体被覆部43及び導体露出部32aから構成される空間に充填される。図3(c)はそのような状態を示した断面図である。スキージ7は、メタルマスク5の右端まで移動すると、上昇してその下端部7aがメタルマスク5から離れる。図3(d)はそのような状態を示した断面図である。
図3(d)に示すように、プリント配線板の開孔部51、導体被覆部43及び導体露出部32aからなる各空間には、はんだペースト6が充填されている。スキージ7が上昇して、メタルマスク5から離れると、印刷ステージ8がプリント配線板を吸着固定したまま下降して、はんだペースト印刷の処理が終了する。図3(e)は、そのような状態を示した図である。図3(e)に示すように、プリント配線板が下降すると、導体露出部32aにはんだペースト6が付着した状態となる。
図4は、図3(c)に示した開孔部51、導体被覆部43及び導体露出部32aから構成される空間の一つを拡大した断面図である。ここでは、残留気泡が生ずる過程を、図4を使用して説明するが、図1から図3にて説明したものと同様の構成に、同一の符号を付して重複説明を省略する。図4(a)は、スキージ7の移動により、はんだペースト6がメタルマスク5の開孔部51の手前まで運ばれてきた状態を示している。この状態から、さらにスキージ7が移動すると、はんだペースト6もスキージ7と共に移動してメタルマスク5の開孔部51を通過するが、このときはんだペースト6の一部が開孔部51、導体被覆部43及び導体露出部32aからなる空間に充填される。図4(b)はそのような状態を示した図である。
ここで、はんだペースト6は開孔部51の上部から充填されるが、開孔部51、導体被覆部43及び導体露出部32aから形成される空間内に存在している空気は、メタルマスク5の下面とソルダレジスト4の上面が当接しているため、開孔部51から排出されることとなる。しかしながら、開孔部51は、メタルマスク5の底面から上面へ向かうほど狭くなっており、空気が排出されにくい。このため、はんだペースト6が前記空間内に充填される際に空気が前記空間内に残留して気泡を生じる。図4(c)はそのような状態を示した図である。図4(c)中の符号9は、空間に生じた気泡である。
図5は、図1に示したプリント配線板を使用した場合の断面図である。図1で説明した構成によるプリント基板を使用した場合には、メタルマスク5の下面と導体ランド3の上面32が当接するため、充填されるはんだペースト6の量は少なくなるが、メタルマスク5の開孔部51が空気の抜け方向に対して逆テーパー状に形成されているので、空気が排出されにくいのは同様である。このため、開孔部51と導体ランド3の上面32から形成される空間内に空気が残留して気泡を生じることは、図4で説明した場合と同様である。なお、図5の説明においても図1及び図3にて説明したものと同様の構成に、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図5(a)は、スキージ7の移動により、はんだペースト6がメタルマスク5の開孔部51の直前まで運ばれてきた状態を示している。この状態から、さらにスキージ7が移動すると、はんだペースト6もスキージ7と共に移動してメタルマスク5の開孔部51を通過するが、このときはんだペースト6の一部が開孔部51に充填される。図5(b)はそのような状態を示した図である。
ここで、はんだペースト6は開孔部51の上部から充填されるが、開孔部51及び導体ランド3の上面32から形成される空間内に存在している空気は、メタルマスク5の下面と胴体ランド3の上面32が当接しているため、開孔部51から排出されることとなる。しかしながら、開孔部51を逆テーパー状に形成しているため、開孔部51の上端が狭く空気の抜けが悪いために前記空間内に空気が残留して気泡9を生じてしまう。図5(c)はそのような状態を示した図である。
以上、はんだペースト印刷の工程について説明を行ったが、背景技術でも説明したように、近年、電子機器の小型化、薄型化により、プリント配線板に実装される電子部品の高密度実装化が進んでいる。それに伴い電子部品を取り付ける導体ランドの大きさも小さくなっている。前記導体ランドが小さくなるに伴い、基材と導体ランドとの接触面積も小さくなり、導体ランドと基材との引き剥がし強度が低下する。特に、布状に編みこんだカラス繊維に樹脂を含浸させたガラスエポキシ樹脂を基材として用いた場合には、ガラス繊維の状態により引き剥がし強度が変化し、極端に引き剥がし強度の低い箇所が存在する。
このため、図2で説明した構成に比べて導体ランドの大きさが小さくなる図1で説明した構成のプリント配線板では、0.5mm未満のピッチのBGA(Ball Grid Array)を採用する電子部品を実装する場合に、信頼性を確保するために必要な引き剥がし強度を得ることができない。そこで、0.5mm未満のピッチのBGAを採用する電子部品を実装する場合、図2で説明した構成のプリント配線板を使用するようになっている。本発明の実施の形態1によるプリント配線板も、図2で説明したプリント配線板と同様の構成を採用している。
図6は、本発明の実施の形態1によるプリント配線板1の構成を示した図である。実施の形態1によるプリント配線板1は、図2で説明した第2の実施形態によるプリント配線板と略同様な構成をしているため、図2及び図3で説明したものと同様な構成については同一の符号を用いて重複説明を省略する。
図6(a)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を個別に示した図である。ここで、基材2及び導体ランド3の構成ついては図2で説明したものと同じであるが、ソルダレジスト4に設けられた開孔部の形状が違っている。実施の形態1によるプリント配線板1を構成するソルダレジスト4に設けられる開孔部は、図6(a)に示すように、導体ランド3の上面32の一部を露出する主開孔部45aと、主開孔部45aから導体ランド3の外縁より伸延する副開孔部45bとを備える。
図6(b)は、基材2、導体ランド3、ソルダレジスト4を重ね合わせた図である。ここで、主開孔部45aは、導体ランド3よりも小さく形成されており、導体ランド3の一部のみがソルダレジスト4から露出する点は、図2で説明したとおりであるが、ソルダレジスト4に設けられた開孔部45は、矩形状の副開孔部45bを有するために、導体ランド3は、導体露出部32aに加えて導体露出部32bがソルダレジスト4から露出する。また、基材2も基材露出部22bがソルダレジスト4から露出する。
図6(c)は、図6(b)におけるBC線及びCD線における断面図である。EE線から左半分が図6(b)のBC線における断面図、右半分が図6(b)のCD線における断面図を示している。ここで、前記左半分については、図2で説明したプリント配線板と同一の構成であるため、その説明を省略する。EE線から右半分においては、副開孔部45bが設けられているため、導体ランド3を被覆する導体被覆部43が存在せずに導体露出部32bが存在することがわかる。また、基材2に関しても、ソルダレジスト4から露出する基材露出部22bが存在する。
次に、主開孔部45a及び副開孔部45bの形状について図7を用いて詳細に説明する。図7は、開孔部45及び導体ランド3の形状を示した図である。図7中、符号D1は主開孔部45aの直径、符号D2は導体ランド3の上面の直径、符号Wは副開孔部45bの横幅、符号Lは副開孔部45bの縦幅である。ここで、主開孔部45aの直径D1は、実装される電子部品の端子寸法によって概ねその大きさが決定される。また、導体ランド3の直径D2の大きさも前記電子部品の端子寸法により概ねその大きさが決定されるが、主開孔部45aの直径D1に比べて寸法の自由度は高い。このため、基材2との引き剥がし強度を確保する観点から他の条件が許す限り、直径D2は大きいことが望ましい。
副開孔部45bの横幅Wは、はんだペーストに押し出された空気が排出される際の抵抗を低減するために広いほど好ましいが、この寸法Wが大きすぎると、はんだペーストが充填される際に空気のみならずはんだペーストがこの副開孔部45bを通して流出する原因となる。また、充填時に流出しなくとも、リフロー工程時に流出する可能性もある。したがって、横幅Wの寸法は、プリント配線板1を実際に製品に適用した際に最適化される。副開孔部45bの縦幅Lは、空気を抜くための通路を確保するために、導体ランド3の直径D2から主開孔部45aの直径D1を引いた値の半分よりも長い条件を満たす必要がある。
実施の形態1によるプリント配線板1での実用的なD1、D2及びLの寸法の関係を以下、(1)式から(3)式に示す。なお寸法の単位はμm(マイクロメータ)である。(1)式は、主開孔部45aの直径D1及び導体ランド3の直径D2の関係を示した式であるが、基材2との引き剥がし強度を確保するために、導体ランド3の直径D2は、主開孔部45aの直径D1より50〜100μm程度大きいことが望ましい。また、副開孔部45bの縦幅Lは、先にも述べたように空気を抜くための通路を確保するために、(2)式の条件を満たす必要があるが、製造時のばらつき等の理由から導体ランド3の中心と主開孔部45aの中心が一致しないことも考えられる。このような場合には、空気は副開孔部45bの一方から抜けないこととなる。このため、実用的には、副開孔部45bの縦幅Lは、(3)式を満たしていることが望ましい。
D1+50≦D2≦D1+100−(1)
L>(D2−D1)/2−(2)
L>(1.5×(D2−D1))/2−(3)
図8は、実施の形態1によるプリント配線板1を使用した場合におけるはんだペーストの充填を説明するための断面図である。ここでは、図4及び図6にて説明したものと同様の構成に、同一の符号を付して重複説明を省略する。図8(a)は、スキージ7の移動により、はんだペースト6がメタルマスク5の開孔部51の直前まで運ばれてきた状態を示している。実施の形態1によるプリント配線板1では、ソルダレジスト4に副開孔部45bを設けているため、この副開孔部45bの部分においては、メタルマスク5の下面とソルダレジスト4の上面が接していない状態となっている。
図8(a)の状態から、スキージ7が移動すると、はんだペースト6もスキージ7と共に移動してメタルマスク5の開孔部51を通過し、はんだペースト6の一部が開孔部51の上部から充填される。図8(b)はそのような状態を示した図である。ここで、符号91ははんだペースト6に押し出されて排出される空気の流れ(気流)を示している。はんだペースト6が充填されると、開孔部51、被覆部33及び導体露出部32aから形成される空間内に存在している空気は、充填されるはんだペースト6に押し出されるかたちで、副開孔部45bにより形成されたメタルマスク5の下面と導体露出部32bの隙間から排出される。このため、前記空間内に空気が残留して気泡が発生することが無い。図8(c)はそのような状態を示した図である。
以上のように、実施の形態1によるプリント配線板1によれば、ソルダレジスト4に設けられた開孔部を、導体ランド3の上面32の一部を露出する主開孔部45aと、主開孔部45aから導体ランド3の外縁より伸延する副開孔部45bとを備えるようにしたので、はんだペースト6を充填する際に、副開孔部45bにより形成されたメタルマスク5の下面と導体露出部32bとの隙間から空気が排出され、気泡が発生せずに、充填されるはんだペースト6の量が安定する効果がある。また、充填されるはんだペースト6の量が安定しているため電子部品を実装した際にも、オープン不良及びショート不良が発生することがないという効果がある。
また、メタルマスク5に設けられた開孔部51が小さくても気泡が発生しないため、充填されるはんだペースト6の量が安定しており、高密度実装、特に0.5mm未満のピッチのBGAを採用する電子部品の実装に対応することができる効果がある。この場合、電子部品の端子との接合部である導体ランド3が0.5mm未満のピッチでプリント配線板に配置されることは言うまでもない。また、鉛フリーはんだを用いた場合にも気泡が発生せず、電子部品を高密度実装できるので、このような場合でも、プリント基板1を用いて電子機器を小型化、薄型化できる効果がある。
また、実施の形態1の説明では、大気圧下ではんだペースト6を充填する形態について説明したが、真空中ではんだペースト6を充填する際にも効果を有する。具体的に説明すると、真空中にてはんだペースト6の充填を行う場合、真空引きを行う必要があるが、従来のプリント配線板では、ソルダレジスト4の上面とメタルマスク5の下面に挟まれた空間の空気は、プリント配線板の周囲からしか空気が真空引きされない。しかも、ソルダレジスト4の上面とメタルマスク5の下面に挟まれた空間は、非常に狭いため空気が流れる際の抵抗が大きく、真空引きには時間を要する。しかしながら、実施の形態1によるプリント配線板1を使用すれば、メタルマスク5と当接した状態でも、副開孔部45bにより形成されたメタルマスク5の下面と導体露出部32bとの隙間からも空気が排出されるので、真空引きに要する時間を短縮することができ、生産性が向上するという効果がある。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2によるプリント配線板を示した図であり、図6で説明したものと同様の構成について同一の符号を付して重複説明を省略する。実装される電子部品の端子のピッチが狭く(特に0.5mm未満)なると、隣接する導体ランド間の隙間が狭くなり、隣りあう導体ランド3に設けた、ソルダレジスト4の副開孔部45bがつながったり、つながらなかったりする場合が発生し、製品検査で異常と判断され歩留まりが低下する恐れもある。しかし、このプリント配線板は、隣り合う主開孔部45a同士で副開孔部45bを共有しているため、このようなことがなく、製品歩留まりが低下しないという効果がある。その他の効果は実施の形態1と同じである。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3による副開孔部の形状を示した図であり、図6で説明したものと同様の構成について同一の符号を付して重複説明を省略する。図10中(a)は曲線で構成された副開孔部45b、(b)は導体ランドの外縁で折れ曲がった形状の副開孔部45b、(c)はクランク形状の副開孔部45b、(d)は導体ランドの外縁で二手に分岐した形状の副開孔部45bをそれぞれ示している。また、図10中(a)〜(d)に示した主開孔部45aには、副開孔部45bがそれぞれ一つしか設けられていないが、2つ以上設けてもよい。なお、はんだペーストが副開孔部45bにより形成された通路から流出しないように留意する必要があることは、実施の形態1で説明したのと同じである。
図11は、実施の形態3による効果を説明するための図である。図11に示すように導体パターン60が導体ランドの近くにある場合、副開孔部45bが直線状に形成されていると、導体パターン22と干渉して、パターン露出部61が発生する可能性がある。ここで図11の符号62で示したように、副開孔部45bを図10に示した形状に形成しておけば、副開孔部45bが配線パターン60と干渉することがなく、パターン露出部61が発生することがない。その他の効果は実施の形態1と同じである。
実施の形態4.
図12は、実施の形態4による導体ランド及び主開孔部の形状を示した図であり、図6で説明したものと同様の構成について同一の符号を付して重複説明を省略する。図12(a)は主開孔部45aが四角形状に形成して、副開孔部45bを主開孔部45aの角に設けたもの、図12(b)は導体ランド3を八角形状に形成して、主開孔部45aの形状を、丸みを帯びた四角形状としたものである。ここで、図12(b)に示した導体ランド3の形状は多角形状としてもよく、副開孔部45bを主開孔部45aの角に設けてもよい。
図13は、実施の形態4による効果を説明するための図である。図13(a)では、の符号70ははんだペーストの充填される向きを、符号71ははんだペーストが充填される際の空気流れを示している。図12(a)のように、副開孔部45bが主開孔部45aの角に形成されている場合、図13(a)に示すように導体ランドを配置しておけば、はんだペーストが充填される際に、符号71に示すように空気が流れるため、より気泡が発生しにくくなる効果がある。
また、図13(b)に示すように、導体ランド3を図12(b)に示した形状にして配置すれば、導体ランド間の隙間を利用してビアホール80を配置することができ、プリント配線板のスペースを有効活用することができ、さらに電子部品を高密度実装することが可能である。なお、図10に示した導体ランド3と副開孔部45bの形状と図12に示した導体ランド3の形状と主開孔部45aの形状をそれぞれ組み合わせて使用することも可能である。また、その他の効果については実施の形態1と同じである。
プリント配線板の構成の一例を示した図である。 プリント配線板の他の構成例を示した図である。 はんだペースト印刷の工程を示した断面図である。 残留気泡が生じる過程を示した断面図である。 残留気泡が生じる過程を示した断面図である。 実施の形態1によるプリント配線板の構成を示した図である。 開孔部の形状を説明するための図である。 はんだペースト印刷の工程を示した断面図である。 実施の形態2によるプリント配線板を示した図である。 実施の形態3による開孔部の形状を示した図である。 実施の形態3による効果を説明するための図である。 実施の形態4による導体ランド及び主開孔部の形状を示した図である。 実施の形態4による効果を説明するための図である。
符号の説明
1 プリント配線板、2 基材、3 導体ランド、4 ソルダレジスト、5 メタルマスク、6 はんだペースト、7 スキージ、8 印刷ステージ、9 気泡、22 基材露出部、22b 基材露出部、31 直径、32 上面、32a 導体露出部、32b 導体露出部、41 開孔部、42 直径、43 導体被覆部、45a 主開孔部、45b 副開孔部、51 開孔部、60 導体パターン、61 パターン露出部、70 矢印、71 空気の流れ、80 ビアホール。

Claims (3)

  1. 電子部品のはんだ付け部である導体ランドと、前記導体ランドを露出する開孔部が設けられたソルダレジスト層を有するプリント配線板において、
    前記開孔部は、前記導体ランドの上面の一部を露出する主開孔部と、前記主開孔部から前記導体ランドの外縁より伸延した副開孔部を備えていることを特徴とするプリント配線板。
  2. 複数の前記副開孔部が、隣り合う主開孔部により共有されていることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
  3. 前記主開孔部は、多角形状であり、前記副開孔部は、前記主開孔部の角に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプリント配線板。
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