JP2008020196A - 投射装置、投射装置の測距方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】空間的光変調素子を用いた投射装置の場合でも、安定した積分センサ出力信号を得られ、これを用いて、精度の高いフォーカス制御や歪み補正制御を行えるようにする。
【解決手段】センサ制御部42で、カラーホイールマーカ信号S7およびカラーホイールセグメント信号S8から、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3を生成し、位相差センサ131、132で、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3によりセンサ出力信号を積分し、コントローラ部39で、一対のフォトセンサアレイの位相によりスクリーン上の測距点までの距離を算出して、フォーカス制御や歪み補正制御を行う。センサ積分制御信号をカラーホイールの回転に同期させると、積分されたセンサ出力信号のバラツキがなくなる。
【選択図】図5
【解決手段】センサ制御部42で、カラーホイールマーカ信号S7およびカラーホイールセグメント信号S8から、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3を生成し、位相差センサ131、132で、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3によりセンサ出力信号を積分し、コントローラ部39で、一対のフォトセンサアレイの位相によりスクリーン上の測距点までの距離を算出して、フォーカス制御や歪み補正制御を行う。センサ積分制御信号をカラーホイールの回転に同期させると、積分されたセンサ出力信号のバラツキがなくなる。
【選択図】図5
Description
本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子にビデオ信号を供給するとともに、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射して透過した光を表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置並びに、このような投射装置でスクリーン上の測距点までの距離を計測する投射装置の測距方法およびプログラムに関するもので、特に、フォーカス制御や歪み補正制御に係わる。
ビデオ信号に基づく映像光をスクリーンに投射して表示する投射装置では、投射光による画像がスクリーン上に結像するように、フォーカス調整を行う必要がある。また、スクリーンに像光を結像させる際に、スクリーン面の傾きがあると、映像に歪みが発生する。このため、歪み補正が必要である。
そこで、一対の測距レンズと、この測距レンズに対向して配設された一対のフォトセンサアレイとを設け、一対のフォトセンサアレイに結像される像光の位相から、スクリーン上の測距点までの距離を算出し、これに応じて、フォーカス制御や歪み補正制御を行うようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記の従来技術によれば、一対のフォトセンサアレイに結像される像光の位相からスクリーン上の測距点までの距離を算出する場合、フォトセンサアレイから十分な撮像出力が得られるように、フォトセンサアレイの撮像出力を所定時間積分するようにしている。
特開2005−6228号公報
ところで、近年、マイクロミラー素子等の空間的光変調素子からなる表示素子を配設し、この空間的光変調素子からなる表示素子にビデオ信号を供給するとともに、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールをビデオ信号に同期して回転させ、白色光をこのカラーホイールに透過させ、カラーホイールのセグメントを透過した光を、空間的光変調素子からなる表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影するDLP(Digital Light Processing)方式の投射装置が注目されている。
しかしながら、このような空間的光変調素子を用いた投射装置では、上述のように、一対のフォトセンサアレイの積分出力から得られるセンサ出力を用いてフォーカス制御や歪み補正制御を行うと、積分されたフォトセンサアレイからのセンサ出力信号にバラツキが多く、調整の精度が悪化するという問題が生じる。
つまり、マイクロミラー素子等の空間的光変調素子を用いた投射装置では、空間的変調素子にビデオ信号を供給し、各色毎に、カラーホイールのセグメントを切換えている。したがって、空間的光変調素子を用いた投射装置の場合には、レベルの異なる各色の信号が時分割で繰り返されることになり、たとえ同一の時間だけフォトセンサアレイの出力を積分したとしても、積分を開始したタイミングにより、フォトセンサアレイの積分出力にレベル変動が生じる。すなわち、R(Red)のセグメントから積分を開始した場合と、G(Green)のセグメントから積分を開始した場合と、W(white)のセグメントから積分を開始した場合と、B(Blue)のセグメントから積分を開始した場合とでは、同一の時間だけ積分を行ったとしても、積分値にレベル差が生じている。
そこで、本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、空間的光変調素子を用いた投射装置の場合でも、安定した積分センサ出力信号を得られ、スクリーン上の測距点までの距離を精度良く求められ、これを用いて、精度の高いフォーカス制御や歪み補正制御を行える投射装置、投射装置の測距方法およびプログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射し、透過した光を表示素子に照射し、表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成するセンサ積分制御信号生成手段と、位相差センサのセンサ出力信号を、センサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する測距手段と、を備えるようにしたことを特徴とする。
(2)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射して透過した光を、前記表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する投射装置の測距方法であって、前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成する第1のステップと、位相差センサのセンサ出力信号を前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する第2のステップと、を備えたことを特徴とする。
(3)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射して透過した光を、前記表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成する処理と、位相差センサのセンサ出力信号を前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
(4)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、所定の順序にしたがって発色する前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成するセンサ積分制御信号生成手段と、位相差センサのセンサ出力信号を前記センサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する測距手段と、を備えたことを特徴とする。
(5)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する投射装置の測距方法であって、前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成する第1のステップと、位相差センサのセンサ出力信号を前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する第2のステップと、を備えたことを特徴とする。
(6)本発明は、空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成する処理と、位相差センサのセンサ出力信号を前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出するする処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを特徴とする。
本発明によれば、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号によりセンサ出力信号を積分して、スクリーン上の測距点までの距離を算出して、フォーカス制御や歪み補正制御を行っている。センサ出力信号をカラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分させると、積分されたセンサ出力信号のバラツキがなくなり、空間的光変調素子を用いて、カラーホイールの各色を切換えるDLP方式の投射装置でも、測距の精度が低下することがなく、計測された測距点までの距離に基づいて、精度の高いフォーカス制御や歪み補正制御を行うことができる。
[第1の実施形態]
以下に、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
以下に、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
<プロジェクタ装置の外観構成>
図1は本実施形態に係る投射装置として小型のプロジェクタ装置を例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(A)は上から見た場合の斜視図、同図(B)は下から見た場合の斜視図である。
図1は本実施形態に係る投射装置として小型のプロジェクタ装置を例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(A)は上から見た場合の斜視図、同図(B)は下から見た場合の斜視図である。
図1(A)に示すように、このプロジェクタ装置10は、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、2つの位相差センサ131および132、Ir受信部14が設けられている。
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子により形成された光像を投影するためのものであり、この実施形態では合焦位置およびズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
位相差センサ131および132は、それぞれ被写体像に対する視差から三角測距の原理に基づいて被写体までの距離、具体的にはスクリーン上の測距点までの距離を測定するものである。具体的には、本体ケーシング11に対して縦方向に配置された位相差センサ131の測距レンズ13a,13bで縦方向(垂直方向)に並ぶ測距点までの距離を測定し、位相差センサ131に対して横方向に配置された位相差センサ132の測距レンズ13c,13dで横方向(水平方向)に並ぶ測距点までの距離を測定するように構成されている。
Ir受信部14は、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラ(図示しない)からのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、本体メインキー/インジケータ15、スピーカ16、およびカバー17が配設される。なお、本体メインキー/インジケータ15の詳細については後述する。スピーカ16は、動画像の再生時等に音声を拡声出力する。カバー17は、ここではサブキー(図示しない)を操作する際に開閉する。このサブキーは、プロジェクタ装置10のリモートコントローラを使用せずに、本体メインキー/インジケータ15のキーでは設定指示できない詳細な各種動作等を設定指示するために操作される。
さらに、図1(B)に示すように、本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部18、Ir受信部19、およびACアダプタ接続部20が配設される。
入出力コネクタ部18は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部機器との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、およびRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
Ir受信部19は、Ir受信部14と同様に、リモートコントローラ(図示しない)からのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。ACアダプタ接続部20は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
また、本体ケーシング11の下面には、背面側に一対の固定脚部21a,21bが取り付けられるとともに、前面側に高さ調節が可能な調整脚部22が取り付けられる。調整脚部22は、そのねじ回転位置を手動で操作することにより、正確には投影レンズ12の投影方向の鉛直方向成分、すなわち仰角を調整する。
<本体メインキー/インジケータの配置構成>
図2は本体メインキー/インジケータ15の詳細な配置構成を示す図である。
図2は本体メインキー/インジケータ15の詳細な配置構成を示す図である。
本体メインキー/インジケータ15は、電源(power)キー15a、ズーム(Zoom)キー15b、フォーカス(Focus)キー15c、「AFK」キー15d、「Input」キー15e、「Auto」キー15f、「menu」キー15g、「Keystone」キー15h、「HELP」キー15i、「Esc」キー15j、「アップ(↑)」キー15k、「ダウン(↓)」キー15l、「レフト(←)」キー15m、「ライト(→)」キー15n、および「Enter」キー15oと、電源/待機(power/standby)インジケータ15p、および温度(TEMP)インジケータ15qを備える。
電源キー15aは、電源のオン/オフを指示する。ズームキー15bは、「△」「▽」の操作によりズームアップ(tele)およびズームダウン(wide)を指示する。
フォーカスキー15cは、「△」「▽」の操作により合焦位置の前方向および後方向への移動を指示する。「AFK」キー15dは、自動合焦(Automatic Focus)と自動台形補正(Automatic Keystone correction)の即時実行を指示する。
「Input」キー15eは、入出力コネクタ部18のいずれかに入力されるビデオ信号の手動切換えを指示し、「Auto」キー15fは、入出力コネクタ部18のいずれかに入力されるビデオ信号の自動切換えを指示する。
「menu」キー15gは、投影動作に関する各種メニュー項目の表示を指示し、「Keystone」キー15hは、台形補正の手動操作を指示する。「HELP」キー15iは、指示操作が不明な場合の各種ヘルプ情報の表示を指示し、「Esc」キー15jはその時点での操作の解除を指示する。
「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、「レフト」キー15m、および「ライト」キー15nは、メニュー項目や手動台形補正方向、ポインタやカーソル等その時点で選択または移動方向を指示する場合に応じて操作する。
電源/待機インジケータ15pは、電源のオン/オフ状態とビデオ信号の入力がない状態を例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。温度インジケータ15qは、画像投影の光源となるランプの温度が投影に適した状態となっているか否かを例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。
<プロジェクタ装置の機能構成ブロック>
図3はプロジェクタ装置10の電子回路の機能構成を示すブロック図である。図3において、例えばRGB仕様のアナログ信号からなるビデオ信号が入出力コネクタ部18より入力されると、入出力インタフェース(I/F)31に設けられたビデオA/D変換器31a、31b、31cによりA/D変換されてスケーラ部32に出力される。スケーラ部32は、表示素子36の解像度に見合った画像データになるように所定のフォーマットのビデオ信号に統一した後に表示コントローラ部33へ出力する。
図3はプロジェクタ装置10の電子回路の機能構成を示すブロック図である。図3において、例えばRGB仕様のアナログ信号からなるビデオ信号が入出力コネクタ部18より入力されると、入出力インタフェース(I/F)31に設けられたビデオA/D変換器31a、31b、31cによりA/D変換されてスケーラ部32に出力される。スケーラ部32は、表示素子36の解像度に見合った画像データになるように所定のフォーマットのビデオ信号に統一した後に表示コントローラ部33へ出力する。
なお、入出力コネクタ部18より入力された各種規格のビデオ信号は、入出力インタフェース(I/F)部31、システムバスSBを介してスケーラ部32で所定のフォーマットのビデオ信号に統一された後に表示コントローラ部33へ送られる。
表示コントローラ部33は、スケーラ部32やコントローラ部39から入力される画像データをビデオRAM部34に展開記憶させるとともに、このビデオRAM部34の記憶内容からビデオ信号を発生する。
この表示コントローラ部33では、ビデオRAM部34に記憶されている画像データを読み出して、所定のレートの各色のビデオ信号を生成し、このビデオ信号を空間的光変調素子(SOM)からなる表示素子36を表示駆動する。例えば超高圧水銀灯等の光源ランプ37が出射する高輝度の白色光をこの表示素子36に対して照射することで、表示素子36からの反射光を投影レンズ12を介してスクリーン56上に投影し、光像が形成され表示される。投影レンズ12は、ズーム/フォーカス制御部38により制御されるレンズモータ(図示しない)を駆動することにより、ズーム位置およびフォーカス位置を適宜移動することができる。
コントローラ部39は、マイクロコンピュータからなり、後述する自動合焦処理および自動台形補正処理を含む動作プログラムを固定的に記憶したROM、およびワークメモリとして使用されるRAM、ROMから読み出した動作プログラムを実行するCPU等を備える。コントローラ部39は、各回路のすべての動作制御を行う。また、このコントローラ部39には、システムバスSBを介して画像記憶部40、音声処理部41、センサ制御部42が接続される。
画像記憶部40は、例えばフラッシュメモリ等からなり、後述するチャート画像やユーザロゴ画像の画像データを記憶する。コントローラ部39は、指示された画像データを画像記憶部40から適宜読み出し、表示コントローラ部33を介してビデオRAM部34に記憶させる。
音声処理部41は、PCM音源等の音源回路を備え、投影表示動作時に与えられる音声データをアナログ化して音声信号を生成し、スピーカ16を駆動して拡声放音させる。
CW(Color Wheel)制御部44は、表示コントローラ部33から出力される同期信号S5に応じて制御されており、同期信号S5の垂直同期信号に同期するカラーホイールモータ駆動信号S6をモータ(図示しない)に与えてカラーホイール45を回転させる。
このカラーホイール45は、円形形状の光透過板であり、R(Red),W(White),G(Green),B(Blue)の4色のセグメントに塗り分けられた透過板により光源ランプ37から照射される白色光の内1色を透過する。カラーホイール45の外周には1カ所のマーカ部(図示しない)が設けられており、カラーホイール45が回転してマーカ部がフォトカプラ(図示しない)上を通過したことを検出して1回転に1回発生するハイレベルのパルスからなるカラーホイールマーカ信号S7をCW制御部44に出力する。
カラーホイール45を透過した光は、インテグレータ47を介してミラー48の方向に出射され、ミラー48の反射面により反射された光が表示素子36のそれぞれの画素により反射され、さらに、それぞれの画素から光軸方向に反射された光が投影レンズ12を介してスクリーン56上に投影される。
センサ制御部42は、測距レンズ13a,13bを有する位相差センサ131と測距レンズ13c,13dを有する位相差センサ132とにセンサ積分制御信号S1,S3を出力してこれらのセンサを駆動し、位相差センサ131,132から出力される積分センサ出力信号S2,S4を入力する。
本発明の実施形態では、CW制御部44からセンサ制御部42に、カラーホイール45の1回転に1回発生するハイレベルのパルスからなるカラーホイールマーカ信号S7と、カラーホイール45の各色のセグメントの境界でハイレベルとなるカラーホイールセグメント信号S8が送られる。センサ制御部42は、このカラーホイールマーカ信号S7およびカラーホイールセグメント信号S8により、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3を生成する。
センサ制御部42は、内部に積分センサ出力信号S2,S4をデジタル信号に変換する例えば8bitの分解能を有するA/D変換器42aを有し、この積分センサ出力データをコントローラ部39に設けられたRAMに出力する。センサ制御部42からセンサ出力データをRAMに記憶したコントローラ部39は、後に説明するように、一対のフォトセンサアレイの位相を検出して、投影表示されたチャート画像中の任意のポイント位置までの距離を測定する。
なお、本体メインキー/インジケータ15とカバー17内に備えられる本体サブキーによりキー/インジケータ部43を構成し、このキー/インジケータ部43におけるキー操作信号が直接にコントローラ部39に入力され、また、コントローラ部39は電源/待機インジケータ15pおよび温度インジケータ15qを直接点灯/点滅駆動する一方で、Ir受信部14およびIr受信部19により受光された赤外光受信信号も直接にコントローラ部39に入力される。
<測距に関する原理>
図4は、本発明の実施形態による測距の説明図であり、水平測距に用いる位相差センサ132を上から見た場合を示している。なお、ここでは、水平測距用の位相差センサ132について説明するが、垂直測距用の位相差センサ131についても同様である。
図4は、本発明の実施形態による測距の説明図であり、水平測距に用いる位相差センサ132を上から見た場合を示している。なお、ここでは、水平測距用の位相差センサ132について説明するが、垂直測距用の位相差センサ131についても同様である。
位相差センサ132は、図4に示すように、一対の測距レンズ13c,13dと、この測距レンズ13c,13dに対向して配設された一対のフォトセンサアレイ51,52とから構成されている。
今、位相差センサ132からスクリーン上に投影された被写体53を測距点として距離を測定する場合において、被写体53に対して照射された光の反射光が一方の測距レンズ13cを通じてフォトセンサアレイ51に結像するとともに、その反射光が他方の測距レンズ13dを通じてフォトセンサアレイ52に結像する。図中の54および55がその被写体像を示している。
ここで、各測距レンズ13c、13dの光軸と結像間のそれぞれ距離をx1、x2とし、測距レンズ13c、13dの光軸間の距離をB、フォトセンサアレイ51、52と測距レンズ13c、13d間の距離をfとすると、被写体53までの距離dは以下のような式で求められる。
d=B*f/(x1+x2) (1)
d=B*f/(x1+x2) (1)
(1)式において、B、fはセンサ固有の値である。よって、被写体53までの距離dはフォトセンサアレイ51、52の位相(x1,x2)で求められることになる。
上述のようにして測距を行うときには、チャート画像が投影表示される。そして、CW制御部44からセンサ制御部42に、図5に示すように、カラーホイール45の1回転に1回発生するハイレベルのパルスからなるカラーホイールマーカ信号(図3におけるS7)と、図5に示すように、カラーホイールの各色のセグメントに対して、そのセグメントの境界でハイレベルとなるカラーホイールセグメント信号(図3におけるS8)が送られてくる。センサ制御部42は、このカラーホイールマーカ信号S7と、カラーホイールセグメント信号S8とから、図5に示すように、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号(図3におけるS1,S3)を生成する。
なお、図5の例では、Rのセグメントの開始に同期してハイレベルとなるセンサ積分制御信号S1,S3が生成されているが、これに限定されるものではない。センサ積分制御信号S1,S3は、Gのセグメントの開始に同期させても、Wのセグメントの開始に同期させても、Bのセグメントの開始に同期させても良い。
また、この例では、カラーホイールの1回転の間、センサ積分制御信号S1,S3を出力しているが、これに限定されるものではない。センサ積分制御信号S1,S3の時間は、積分センサ出力信号が十分得られる時間であれば、どのような長さに設定しても良い。
図4において、フォトセンサアレイ51および52からの撮像信号は、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3により積分される。そして、この積分された信号は、図3において、積分センサ出力信号S2、S4として、センサ制御部42に送られる。この積分センサ出力信号S2,S4は、センサ制御部42でデジタル化され、コントローラ部39に送られる。
コントローラ部39は、積分センサ出力信号S2,S4から、フォトセンサアレイ51,52の位相(x1,x2)を検出し、そして、上述の(1)式に基づいて、被写体53までの距離を算出する。そして、コントローラ部39は、算出された距離に基づいて、ズーム/フォーカス制御部38に制御信号を与え、ズーム位置およびフォーカス位置を適宜移動する。
<センサ積分制御信号S1,S3を生成するためのロジック回路例>
図6は、上述のように、カラーホイールマーカ信号S7およびカラーホイールセグメント信号S8から、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3を生成するためのロジック回路の一例である。
図6は、上述のように、カラーホイールマーカ信号S7およびカラーホイールセグメント信号S8から、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3を生成するためのロジック回路の一例である。
図6において、リセット信号発生回路202は、カラーホイールマーカ信号S7を受け取ると、カウンタ201に対して、リセット信号を発生する。これにより、カウンタ201は、カラーホイールマーカ信号S7のタイミングでリセットされる。
カウンタ201は、カラーホイールセグメント信号S8をカウントしている。カウンタ201のカウント値は、コンパレータ203に送られる。コンパレータ203で、カウンタ201のカウント値が所定値に達したかどうかが判断される。
図5のように、カラーホイールにセグメントが配列されている場合には、同じく図5に示すように、最初に、Rのセグメントの開始時にカラーホイールセグメント信号S8がハイレベルになり、次に、Gのセグメントの開始時にカラーホイールセグメント信号S8がハイレベルになり、次に、Wのセグメントの開始時にカラーホイールセグメント信号S8がハイレベルになり、次に、Bのセグメントの開始時にカラーホイールセグメント信号S8がハイレベルになる。
そこで、センサ積分パルスをRのセグメントの開始に同期させる場合には、コンパレータ203の所定値として「1」が設定される。なお、センサ積分パルスをGのセグメントの開始に同期させる場合には、コンパレータ203の所定値として「2」が設定され、センサ積分パルスをWのセグメントの開始に同期させる場合には、コンパレータ203の所定値として「3」が設定され、センサ積分パルスをBのセグメントの開始に同期させる場合には、コンパレータ203の所定値として「4」が設定される。
カウンタ201のカウント値が所定値に達すると、コンパレータ203からパルスが出力される。このコンパレータ203の出力がモノステーブルマルチバイブレータ204に供給される。モノステーブルマルチバイブレータ204から、カラーホイール45の回転に同期したセンサ積分制御信号S1,S3が出力される。
<フォーカスおよび台形補正の処理フロー>
図7および図8は、本発明の実施形態におけるフォーカスおよび台形補正のフローチャートである。図7は、電源がオンされている状態で、本体メインキー/インジケータ15の「AFK」キー15dの操作により強制的に実行される割込み処理としての自動合焦および自動台形補正の処理内容を示すフローチャートであり、コントローラ部39に設けられたCPUがROMに記憶されている動作プログラムを読み出して順次実行することで制御される。
図7および図8は、本発明の実施形態におけるフォーカスおよび台形補正のフローチャートである。図7は、電源がオンされている状態で、本体メインキー/インジケータ15の「AFK」キー15dの操作により強制的に実行される割込み処理としての自動合焦および自動台形補正の処理内容を示すフローチャートであり、コントローラ部39に設けられたCPUがROMに記憶されている動作プログラムを読み出して順次実行することで制御される。
なお、ここでは「AFK」キー15dの操作に対応して自動合焦処理と自動台形補正処理を1回のみ実行するワンショットモードと、「AFK」キー15dが1回目に操作されてから再度2回目に操作されるまでの間、自動合焦処理と常道台形補正処理を繰返し連続して実行するコンティニューモードとのいずれか一方を、予め本体メインキー/インジケータ15の「menu」キー15gと「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、および「Enter」キー15o等の操作によりユーザが任意に切換え設定しておくものとする。
その処理当初には、「AFK」キー15dの操作がなされるのを待機し(ステップA10)、「AFK」キー15dが操作されたと判断した時点で、それまでの動作を中断して割込み処理としての自動合焦処理および自動台形補正を開始する状態を設定した上で(ステップA20)、まず1回目の自動合焦処理および自動台形補正を実行する(ステップA30)。
図8は、この自動合焦処理および自動台形補正の内容を示すサブルーチンであり、その当初には投影レンズ12を含む投影系により、画像記憶部40に記憶されているチャート画像の画像データを読み出し、この画像データをスケーラ部32から表示コントローラ部33を介してビデオRAM部34に転送し、チャート画像の画像データをビデオRAM部34に記憶させることで、チャート画像を投影表示させる(ステップB10)。
チャート画像をスクリーン56上に投影表示させた状態で、位相差センサ131,132から出力される積分センサ出力信号S2,S4を用いて、スクリーン上の測距点までの距離を求める(ステップB20)。測距点としては、例えば、中央ポイントと、中央ポイントに対して左右に並ぶ左右ポイントと、中央ポイントに対して上下に並ぶ上下ポイントとが設定される。ここで得られた各測定点の距離データは、コントローラ部39に設けられた測距結果記憶部39aに記憶保持される。
ここで、測距結果記憶部39aに記憶された各測定点の距離データに基づいて、投影光軸に対するスクリーン上の上下方向の角度および左右方向の角度を算出する(ステップB30)。
そして、中央の測距点までの距離をそのまま投影画像を代表する距離値であるものとして取得し、その距離値に応じた合焦位置となるようにズーム/フォーカス制御部38によりレンズモータ(図示しない)を制御して投影レンズ12を移動させ、合焦処理を行う(ステップB40)。
そして、ステップB30で得られた画像を投影しているスクリーン上の左右方向の角度および上下方向の角度を基にして、スクリーンが全体でどの方向にどれだけの角度で斜めになっており、投影画像を入力されるビデオ信号と同一の適正なアスペクト比の矩形とすればよいのか、必要な台形補正の角度を算出し、表示コントローラ部33にビデオRAM部34で展開記憶させる画像データの上辺と下辺の比、および左辺と右辺の比を補正させるように設定して、自動台形補正処理をした上で(ステップB50)、この図8に示す一連のサブルーチンを一旦終了して図7に示す処理に戻る。
図7では、ステップA30での自動合焦と自動台形補正を実行した後、その時点で上述したコンティニューモードが設定されているか否かを判断する(ステップA40)。
ここで、コンティニューモードが設定されていると判断した場合、次いで2回目の「AFK」キー15dの操作がないことを確認した上で(ステップA50)、ステップA30に戻り、再度自動合焦と自動台形補正を実行する。
こうしてコンティニューモードが設定されている状態では、2回目の「AFK」キー15dが操作されるまでステップA30〜A50の処理を繰返し実行することで、自動合焦と自動台形補正の処理を実行し続ける。
2回目の「AFK」キー15dが操作されたとステップA50で判断した場合、およびステップA40でコンティニューモードではなくワンショットモードが設定されていると判断した場合には、その時点で割込み処理である自動合焦と自動台形補正を終了する状態を設定し(ステップA60)、再びそれまでの動作に復帰した上で、再度の「AFK」キー15dの操作に備えてステップA10からの処理に戻る。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号によりセンサ出力信号を積分し、一対のフォトセンサアレイの位相によりスクリーン上の測距点までの距離を算出して、フォーカス制御や歪み補正制御を行っている。このように、センサ積分制御信号をカラーホイールの回転に同期させると、積分されたセンサ出力信号のバラツキがなくなり、空間的光変調素子を用いて、カラーホイールを用いて各色を切換えるような投射装置でも、測距の精度が低下することがなく、計測された測距点までの距離に基づいて、精度の高いフォーカス制御や歪み補正制御を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る投射装置は、第1の実施形態における白色光を発光する光源ランプに替えて、LED光源を用いたものである。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る投射装置は、第1の実施形態における白色光を発光する光源ランプに替えて、LED光源を用いたものである。
<プロジェクタ装置の機能構成ブロック>
本実施形態に係る投射装置は、図3に示す第1の実施形態に係る投射装置の機能構成ブロックから、光源ランプ37をLED光源とし、カラーホイール45を削除するとともに、CW制御部44に替えて、LED光源の点灯制御を行う制御部を備えた構成になっている。
本実施形態に係る投射装置は、図3に示す第1の実施形態に係る投射装置の機能構成ブロックから、光源ランプ37をLED光源とし、カラーホイール45を削除するとともに、CW制御部44に替えて、LED光源の点灯制御を行う制御部を備えた構成になっている。
ここで、LED光源は、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ、発光色とするLEDから構成されている。また、LED光源の点灯制御を行う制御部は、LED光源を構成する各LEDの点灯を制御して、赤色光、緑色光、青色光およびすべてのLEDを同時点灯させることにより白色光を発光させる。
さらに、LED光源の点灯制御を行う制御部は、各LEDを点灯制御させる信号から第1の実施形態におけるカラーホイールマーカ信号S7、カラーホイールセグメント信号S8に相当する信号を生成する。
具体的には、例えば、カラーホイールセグメント信号S8に相当する信号は、各LEDを点灯制御させる信号の立ち上がりエッジをトリガに所定のパルス幅を有するワンショットパルスを生成することにより実現してもよいし、カラーホイールマーカ信号S7に相当する信号は、例えば、青色LEDの上記カラーホイールセグメント信号S8に相当する信号の立下りエッジをトリガに所定のパルス幅を有するワンショットパルスを生成することにより実現してもよい。
こうして、生成されたカラーホイールマーカ信号S7に相当する信号およびカラーホイールセグメント信号S8に相当する信号は、図6に示すようなロジック回路に入力され、LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号S1、S3が出力される。
そして、図4において、フォトセンサアレイ51および52からの撮像信号は、図6に示すようなロジック回路から出力されるLED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号S1、S3により積分され、この積分された信号が、図3において、積分センサ出力信号S2、S4として、センサ制御部42に送られる。この積分センサ出力信号S2,S4は、センサ制御部42でデジタル化され、コントローラ部39に送られる。
コントローラ部39は、積分センサ出力信号S2,S4から、フォトセンサアレイ51,52の位相(x1,x2)を検出し、そして、上述の(1)式に基づいて、被写体53までの距離を算出する。そして、コントローラ部39は、算出された距離に基づいて、ズーム/フォーカス制御部38に制御信号を与え、ズーム位置およびフォーカス位置を適宜移動する。
以上説明したように、本発明の実施の形態においては、第1の実施形態と同様に、測距の精度が低下することがなく、計測された測距点までの距離に基づいて、精度の高いフォーカス制御や歪み補正制御を行うことができる。また、LEDを光源として用いていることから、第1の実施形態と比較して、光源付近の構成を簡素化して装置の小型化を図ることができる。さらに、LEDを用いることから、発熱が少なく、高寿命でかつ省電力の投射装置を提供することができる。
なお、本発明は実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
また、実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD−ROM等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
10…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13a,13b,13c,13d…測距レンズ、14…Ir受信部、15…本体メインキー/インジケータ、15a…電源(power)キー、15b…ズーム(Zoom)キー、15c…フォーカス(Focus)キー、15d…「AFK」キー、15e…「Input」キー、15f…「Auto」キー、15p…電源/待機インジケータ、15q…温度インジケータ、16…スピーカ、17…カバー、18…入出力コネクタ部、19…Ir受信部、20…ACアダプタ接続部、21…固定脚部、22…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、31a,31b,31c…ビデオA/D変換器、32…スケーラ部、33…表示コントローラ部、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…表示素子、37…光源ランプ、38…レンズモータ(M)、39…コントローラ部、39a…測距結果記憶部、40…画像記憶部、41…音声処理部、42…センサ制御部、43…キー/インジケータ部、SB…システムバス、51,52…フォトセンサアレイ、54,55…被写体像、56…スクリーン、131,132…位相差センサ
Claims (10)
- 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射し、透過した光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、
前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成するセンサ積分制御信号生成手段と、
位相差センサのセンサ出力信号を前記センサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する測距手段と、
を備えたことを特徴とする投射装置。 - 前記測距点までの距離に応じて、フォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の投射装置。
- 前記測距点を水平方向および垂直方向に配列し、前記水平方向および垂直方向に配列された各測距点までの距離に応じて、歪み補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の投射装置。
- 前記位相差センサは、
一対の測距レンズと、前記測距レンズに対向して配設された一対のフォトセンサアレイとからなり、
前記一対のフォトセンサアレイからの撮像信号を、前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分し、一対のフォトセンサアレイに結像される画像の位相を検出し、この位相を用いて前記スクリーンまでの距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の投射装置。 - 前記センサ積分制御信号は、前記カラーホイールが回転する毎に発生するカラーホイールマーカ信号と、前記カラーホイールに色分けされたセグメント毎に発生するカラーホイールセグメント信号とから生成されることを特徴とする請求項1に記載の投射装置。
- 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射して透過した光を、前記表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する投射装置の測距方法であって、
前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成する第1のステップと、
位相差センサのセンサ出力信号を前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する第2のステップと、
を備えたことを特徴とする投射装置の測距方法。 - 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、各色毎に色分けされたセグメントを有するカラーホイールを回転し、白色光をこのセグメントに照射して透過した光を、前記表示素子に照射し、この表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号を生成する処理と、
位相差センサのセンサ出力信号を前記カラーホイールの回転に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、
所定の順序にしたがって発色する前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成するセンサ積分制御信号生成手段と、
位相差センサのセンサ出力信号を前記センサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する測距手段と、
を備えたことを特徴とする投射装置。 - 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する投射装置の測距方法であって、
前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成する第1のステップと、
位相差センサのセンサ出力信号を前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出する第2のステップと、
を備えたことを特徴とする投射装置の測距方法。 - 空間的光変調素子からなる表示素子を備え、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するLEDからなるLED光源の点灯を制御して、該LED光源からの発色光を前記表示素子に照射し、前記表示素子からの反射光をスクリーンに投影する投射装置において、前記スクリーン上の測距点までの距離を計測する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号を生成する処理と、
位相差センサのセンサ出力信号を前記LED光源の発色周期に同期したセンサ積分制御信号により積分し、この積分されたセンサ出力信号によりスクリーン上の測距点までの距離を算出するする処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006189547A JP2008020196A (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | 投射装置、投射装置の測距方法およびプログラム |
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JP (1) | JP2008020196A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009198618A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Casio Comput Co Ltd | 投影装置及び測距方法。 |
JP2010169405A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Stanley Electric Co Ltd | 光学距離センサー |
-
2006
- 2006-07-10 JP JP2006189547A patent/JP2008020196A/ja active Pending
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JP4600488B2 (ja) * | 2008-02-20 | 2010-12-15 | カシオ計算機株式会社 | 投影装置及び測距方法。 |
US7960677B2 (en) | 2008-02-20 | 2011-06-14 | Casio Computer Co., Ltd. | Projection apparatus and distance measurement method wherein the distance is acquired during a period of predetermined color components being emitted (As amended) |
JP2010169405A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Stanley Electric Co Ltd | 光学距離センサー |
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