JP2005328341A - 投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置環境に対応してユーザが設置時に行なう各種調整作業を極力簡素化する。
【解決手段】画像を投影する光源ランプ38,カラーホイール39,ミラー40,空間的光変調素子36及び投影レンズ12と表示駆動部35を含む投影系と、この投影系により実行させた投影動作時の投影条件を記憶する投影条件記憶部43と、この投影条件記憶部43に記憶した投影条件に基づいて投影条件を再設定する制御部42とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】画像を投影する光源ランプ38,カラーホイール39,ミラー40,空間的光変調素子36及び投影レンズ12と表示駆動部35を含む投影系と、この投影系により実行させた投影動作時の投影条件を記憶する投影条件記憶部43と、この投影条件記憶部43に記憶した投影条件に基づいて投影条件を再設定する制御部42とを備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、各種投影条件を調整可能な投影装置、投影条件設定方法及びプログラムに関する。
従来、最適な設置条件を表示することにより、ユーザの設置作業を簡素化するようにしたプロジェクタ装置が考えられていた。(例えば、特許文献1)
特開平09−244138号公報
上記特許文献に記載された技術は、そのプロジェクタ装置単体の光学投影特性等から、適切と思われる各種の設置条件を表示するものであり、実際に使用される環境を考慮したものではない。
そして、プロジェクタ装置を実際に使用される環境下で適切に設置するためには、ユーザ自身がその都度各種の設置条件、具体的には設置位置、投影角度、投影(ズーム)画角、合焦位置等を個別に調整しなければならず、作業が非常に煩雑であった。
また、近年は自動合焦機能や自動台形補正機能等を搭載したプロジェクタ装置が商品化されているが、これらの機能はいずれも個々の要因についての調整を自動化したものに過ぎず、設置時に必要な作業すべてを一括して自動化するものではない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、設置環境に対応してユーザが設置時に行なう各種調整作業を簡素化することが可能な投影装置、投影条件設定方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、画像を投影する投影手段と、この投影手段による投影動作時の複数の投影条件を調整する調整手段と、この調整手段で投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶手段と、この記憶手段で記憶した投影条件に基づいて上記調整手段により複数の投影条件を一括して再設定する投影制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記投影条件は、上記投影手段から投影対象までの投影距離、上記投影画像に対する台形補正情報、上記投影手段の投影画角、及び装置本体の設置姿勢角度のうちのいずれかを含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記記憶手段は、複数の投影位置に対応した投影条件をその識別情報と共に記憶し、この記憶手段に記憶された複数の投影条件から1つをその識別情報に基づいて選択する選択手段をさらに具備し、上記投影制御手段はこの選択手段で選択した投影条件に基づいて上記調整手段により複数の投影条件を一括して再設定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記識別情報を任意に入力する入力手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記記憶手段に記憶した投影条件を装置外部に送信する送信手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、装置外部から送られてくる投影条件を受信して上記記憶手段に記憶させる受信手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、画像を投影する投影工程と、この投影工程で投影動作時の複数の投影条件を調整する調整工程と、この調整工程で投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶工程と、この記憶工程で記憶した投影条件に基づいて上記調整工程で複数の投影条件を一括して再設定させる投影制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、投影装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、画像を投影する投影ステップと、この投影ステップでの投影動作時に複数の投影条件を調整する調整ステップと、この調整ステップで投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶ステップと、この記憶ステップで記憶した投影条件に基づいて上記調整工程で複数の投影条件を一括して再設定させる投影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、投影した場所の投影条件を記憶しておき、同じ場所で2度目以降設置する際の投影条件を再設定により一括して自動化することができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、具体的に自動合焦、自動台形補正、自動ズーム、及び自動脚長調整のうちのいずれかを自動化することができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、複数の設置位置に対応した投影条件をその識別情報と共に記憶し、識別情報を選択指定することで対応する投影条件を再設定するようにしたので、複数の場所で装置を使い回す場合にもそれぞれの設置位置に対応して投影条件を再設定により一括して自動化することができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、分かり易い識別情報を任意に入力可能としたことで、複数のユーザが装置を使用する場合でも即時必要な投影条件を選択でき、より使い勝手を向上できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、得た投影条件をその装置のみならず他の装置にも送信して有効に活用させることができる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、他の装置から投影条件を受信して記憶することで、他の装置で得た投影条件を有効に活用して設置作業をより簡素化できる。
請求項7記載の発明によれば、投影した場所の投影条件を記憶しておき、同じ場所で2度目以降設置する際の投影条件を再設定により一括して自動化させることができる。
請求項8記載の発明によれば、投影した場所の投影条件を記憶しておき、同じ場所で2度目以降設置する際の投影条件を再設定により一括して自動化させることができる。
以下本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10の外観構成を示すもので、図1(A)は主として筐体前面及び上面の、図1(B)は筐体背面及び下面のそれぞれ配置構成を示す。
図1(A)に示すように、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、、測距センサ13、及びIr受信部14が配設される。
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された光像をスクリーン等の対象に投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
測距センサ13は、2対の位相差センサの一方が水平方向、他方が垂直方向となるように互いに直交する方向に配置され、それぞれ被写体像に対する視差から三角測距の原理に基づいて所定の明暗パターンまでの距離を一次元的な検出ラインに沿って測定する。
Ir受信部14、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)信号を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、表示部15、キーボード部16、スイッチ部17、及びスピーカ18が配設される。
表示部15は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成され、キーボード部16で入力された内容や後述する投影条件、投影動作状態等を表示する。
表示部15は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成され、キーボード部16で入力された内容や後述する投影条件、投影動作状態等を表示する。
キーボード部16は、QWERTY配列のタッチキーが配列されたフルキーボードでなり、ユーザが場所名や各種項目等を入力する。
スイッチ部17は、図2に示すように電源キー17a、AF(Automatic Focus:自動合焦)キー17b、AKSC(Automatic Key−Stone Correction:自動台形補正合焦)キー17c、ズームキー17d、転送キー17e、信号選択キー17f、設定表示キー17g、設定入力キー17h、設定記憶キー17i、及び自動設定キー17jからなる。
電源キー17aは、プロジェクタ装置10本体の電源のオン/オフを指示する。
AFキー17bは、上記測距センサ13の駆動により投影対象となるスクリーンまでの距離を測定して合焦位置とさせる場合に操作する。
AKSCキー17cは、投影対象となるスクリーンの面に対して投影光軸が垂直となっておらず、本来矩形である投影画像が台形となって投影されてしまう場合にその補正を指示する。
ズームキー17dは、スイッチ部17中唯一のシーソー型のキースイッチで構成され、投影画角の広角化(ズームアップ(△))あるいは狭角化(ズームダウン(▽))を指示する。
転送キー17eは、後述する投影条件ファイルの外部装置への転送及び外部装置からの転送入力を指示する
信号選択キー17fは、入力される映像、音声の信号の選択を指示する。
信号選択キー17fは、入力される映像、音声の信号の選択を指示する。
設定表示キー17gは、上記表示部15に投影条件を構成する各種データの表示を指示する。
設定入力キー17hは、投影条件に対応する場所名を入力して表示部15に表示させる際に操作する。
設定記憶キー17iは、投影条件を構成する各種データとそれに対応して入力された場所名とを投影条件のファイルとして記憶させることを指示する。
自動設定キー17jは、すでに記憶されている投影条件ファイルにしたがって本体ケーシング11の設置動作を自動設定させる際に操作する。
スピーカ18は、入力された音声信号及び動作時のビープ音等を拡声放音する。
また、図1(B)に示すように本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部19、Ir受信部20、及びACアダプタ接続部21が配設される。
入出力コネクタ部19は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
入出力コネクタ部19は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
Ir受信部20は、上記Ir受信部14と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)信号を受信する。
ACアダプタ接続部21は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
ACアダプタ接続部21は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
さらに、本体ケーシング11の下面には、その四隅にそれぞれ高さ調節が可能な調整脚部22a〜22dが取り付けられる。これら調整脚部22a,22b,22c,22dはいずれも上記キーボード部16でのキー操作によりその長さが調整される。
この図1(B)の状態では、前側に位置する一対の調整脚部22a,22bが共に若干長く調整されると共に、後側に位置する一対の調整脚部22c,22dは最も短い状態に調整されている。
したがって、この状態のままのプロジェクタ装置10を水平な場所に設置した場合、投影レンズ12の投影光軸が投影レンズ12の取付け面に対して垂直な方向であるとすれば、実際の投影レンズ12の投影光軸は若干の仰角をもち、多少上側に向けて投影対象の図示しないスクリーンに出射されることとなる。
そのため、もし投影対象のスクリーンが鉛直方向に張設されるものとすれば、スクリーンの上端に近付くほど投影レンズ12との距離が大きくなるので、自動台形補正を行なわない状態では、矩形の画像を投影した場合にスクリーン上では、上底の方が下底よりも長い台形の画像が投影表示されることとなる。
次に図2により上記プロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。図中、入出力コネクタ部19より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)31、システムバスSBを介して画像変換部32で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、表示エンコーダ33へ送られる。
表示エンコーダ33は、送られてきた画像信号をビデオRAM34に展開記憶させた上でこのビデオRAM34の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部35に出力する。
この表示駆動部35は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]に従ったより高速な時分割駆動で空間的光変調素子(SOM)36を表示駆動するもので、この空間的光変調素子36に対して、例えばリフレクタ37内に配置された超高圧水銀灯等の光源ランプ38が出射する高輝度の白色光をカラーホイール39を介して適宜原色に着色し、ミラー40を介して照射することで、その反射光で光像が形成され、上記投影レンズ12を介してここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
しかるに、上記投影レンズ12はレンズモータ(M)41に駆動されることでズーム位置及びフォーカス位置を適宜移動する。
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部42である。この制御部42は、CPUと、後述する投影条件の自動設定の処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを記憶した不揮発性メモリ、及びワークメモリ、電源のオン/オフに関係なく現在時刻を計時し続けるRTC(Real Time Clock)等により構成される。
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部42である。この制御部42は、CPUと、後述する投影条件の自動設定の処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを記憶した不揮発性メモリ、及びワークメモリ、電源のオン/オフに関係なく現在時刻を計時し続けるRTC(Real Time Clock)等により構成される。
この制御部42にはまた、システムバスSBを介して投影条件記憶部43、上記Ir受信部14,20、表示駆動部44、脚駆動部45、測距処理部46、及び音声処理部47が接続される。
投影条件記憶部43は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリでなり、上記スイッチ部17の設定記憶キー17iの操作に基づいて投影条件ファイルを複数記憶する。
表示駆動部44は、制御部42の制御に基づいて上記表示部15を表示駆動し、投影条件のデータ等を表示させる。
脚駆動部45は、上記制御部42の制御の下に、上記本体ケーシング11の下面に装着された上記調整脚部22a〜22dにそれぞれ接続された図示しない各モータを個別に回転駆動し、上記調整脚部22a〜22dの脚長を調整することで、設置されている本体ケーシング11の姿勢を制御する。
測距処理部46は、上記測距センサ13を駆動して投影対象までの縦方向及び横方向の距離を測定する。
音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備え、投影表示動作時に与えられる音声データをアナログ化し、上記スピーカ18を駆動して拡声放音させる。
なお、上記スイッチ部17とキーボード部16における各キー操作信号は直接制御部42に入力されるもので、上記Ir受信部14及び本体ケーシング11の背面側に設けられるIr受信部20での赤外光受信信号も制御部42に入力される。
なお、上記スイッチ部17とキーボード部16における各キー操作信号は直接制御部42に入力されるもので、上記Ir受信部14及び本体ケーシング11の背面側に設けられるIr受信部20での赤外光受信信号も制御部42に入力される。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図4は、投影動作の前準備として、プロジェクタ装置10の本体ケーシング11を設置した場所で電源をオンしてから投影条件を整えるまでの設置作業の内容を例示するもので、プロジェクタ装置10内部での処理内容については上記制御部42が予め記憶している動作プログラムに基づいて実行する。
図4は、投影動作の前準備として、プロジェクタ装置10の本体ケーシング11を設置した場所で電源をオンしてから投影条件を整えるまでの設置作業の内容を例示するもので、プロジェクタ装置10内部での処理内容については上記制御部42が予め記憶している動作プログラムに基づいて実行する。
しかして、その当初にはすでに記憶されている投影条件を使用せず、新規に設置作業を行なうか否かを判断する(ステップA01)。
ここで、新規に設置作業を行なうと判断した場合には、まずキーボード部16の所定キー、例えば「↑」「↓」キーにより上記脚駆動部45で調整脚部22a〜22dの脚長を加減するよう手動操作して、スクリーンに投影される投影画像(何も表示されていない白画像)の高さ位置を調整する(ステップA02)。
次に、上記スイッチ部17のズームキー17dの手動操作により適正な投影画角(ズーム倍率)となるように調整する(ステップA03)。
その後、続けてスイッチ部17のAFキー17bとAKSCキー17cとを操作することにより、合焦位置と台形補正とを制御部42が自動的に実行し(ステップA04,A05)、以上で投影条件の設定に関する一通りの作業を完了する。
ここで、この投影条件をファイル化して上記投影条件記憶部43に記憶するか否かを選択設定するもので(ステップA06)、記憶する場合には上記スイッチ部17の設定入力キー17hを操作する。
この設定入力キー17hが操作されたことで、ステップA06で投影条件を記憶するものと判断すると、次いで時点でその投影条件のデータに対応する場所名を入力する状態に遷移する(ステップA07)。
図5は、この設定入力キー17hの操作に対して表示部15で表示される、設置場所の入力画面を例示するものであり、ここでは「設置位置」の情報として、投影距離、水平角度、垂直角度、及びズーム(Zoom)倍率が表示される一方で、「設置場所」として場所名「本社会議室 A」とその他の情報「営業会議」とが日時の情報と共に入力設定されている状態を示す。
ここで、日時の情報については、上述した如く制御部42が内蔵する、電源の投入状態に関わりなく現在時刻を計時し続けるRTCによっと自動的に入力設定されるものとする。
このように場所名、その他の入力を受付けながら、同時に入力設定を終了して入力された内容を記憶する指示がなされるのを待機するもので、これはスイッチ部17の設定記憶キー17iが操作されたか否かにより判断する(ステップA08)。
しかして、ステップA08で設定記憶キー17iが操作され、投影条件のデータの記憶が指示されたと判断すると、上記図5に示したように「設置位置」の内容を投影条件として、「設置場所」及び日時の情報と共に投影条件記憶部43に記憶設定し(ステップA09)、以上でこの一連の投影条件の設定に関する処理を完了する。
以後は、必要に応じて通常の投影動作を適宜実行し、投影動作を終了した時点で電源をオフする。
なお、上記ステップA06で設定入力キー17hが操作されず、投影条件をファイル化して上記投影条件記憶部43に記憶することはしないと判断した場合には、上記ステップA07以下の処理は実行せずにそのままこの図4の処理を終了する。
後日、このプロジェクタ装置10を上記図5で示した設置場所に再度設置する場合には、再び図4による処理を開始し、その電源をオンした後にスイッチ部17の設定表示キー17gを操作する。
この設定表示キー17gの操作によりステップA01で新規設置ではなく、過去に投影条件のファイルを記憶しているものと判断すると、投影条件記憶部43に記憶されている投影条件のファイル名を日付と場所名、及びその他の情報と共に一覧表示した上で(ステップA10)、そのいずれか1つが選択されるのを待機する(ステップA11)。
図6は、この設定表示キー17gの操作により表示部15に表示される、過去にこのプロジェクタ装置10を使用してその投影条件を記憶した場所の一覧表示の画面を例示するものである。
ここで、キーボード部16の例えば「↑」「↓」キーの操作によりその設置場所を選択した状態で「Enter」キーを操作すると、ステップA11でこれが判断され、投影条件記憶部43から投影条件のファイルデータ一式が読出されて、プロジェクタ装置10の各部の設定が自動的に実行される(ステップA12)。
図7は、このとき表示部15で表示される、場所名「本社会議室 A」の投影条件の画面を例示するものである。同図に示す如く、画面の左側と中央では「設置場所」と「設置位置」に関する詳細な説明が表示される一方で、画面の右側では上記「設置位置」に基づくこのプロジェクタ装置10と投影対象となるスクリーンとの関係が視覚的に表現されて、その内容の確認をユーザに促すものとなっている。
この状態で、さらにスイッチ部17の自動設定キー17jが操作されるか、またはキーボード部16の「Esc」キーが操作されるかで投影条件の内容を確定するかどうかを判断する(ステップA13)。
しかして、上記図7に示した表示画面の状態から自動設定キー17jが操作されると、ステップA13でこれを判断し、確認した投影条件の内容に基づいてプロジェクタ装置10内の各部、具体的には脚駆動部45により調整脚部22a〜22dの各脚長が、レンズモータ41により投影レンズ12でのズーム角度と合焦位置が、表示駆動部35により空間的光変調素子36で形成する画像の矩形範囲が、それぞれ設定され(ステップA14)、以上で投影条件の自動設定を終えたものとして、この図4の処理を一旦終了する。
なお、上記ステップA12で選択した投影条件を画面表示した状態からキーボード部16の「Esc」キーが操作された場合には、ステップA13でこれを判断して、上記ステップA10の一覧表示の画面に戻るものとする。
このように、プロジェクタ装置10を設置して投影動作を行なった場合には、その投影条件を随時投影条件記憶部43に記憶させておけば、同じ場所で2度目以降設置する際の投影条件を再設定により一括して自動化することができ、設置作業を大幅に簡素化できる。
この場合、投影条件記憶部43に記憶できる投影条件として、1箇所だけでなく複数箇所の設置位置に対応した投影条件をその識別情報と共に記憶し、識別情報を選択指定することで対応する投影条件を再設定するようにしたので、1台のプロジェクタ装置10を複数の場所で使い回す場合にもそれぞれの設置位置に対応して投影条件を再設定により一括して自動化することができる。
その場合、比較的大型の画面を有する表示部15とフルキーボードでなるキーボード部16とを用い、ユーザが任意に設置場所名を識別名として入力可能とすることにより、複数のユーザが1台のプロジェクタ装置10を使用する場合でも、即時必要な投影条件を選択することができ、無用の混乱を招くことなく、より使い勝手を向上できる。
なお、上記実施の形態では、1台のプロジェクタ装置10で投影条件を内部の投影条件記憶部43に記憶させ、この投影条件記憶部43に記憶させた内容を当該プロジェクタ装置10でのみ使用して、プロジェクタ装置10の設置時の再設定を一括して自動化する場合について示したが、同一機種、あるいはデータファイルをある程度規格化することで他の機種間とで投影条件のデータファイルを適宜転送して共有化できるものとしてもよい。
図8はそのような本発明の実施の形態の他の動作例を例示するものであり、ここでは同一機種である2台のプロジェクタ装置10,10が例えばUSBケーブルCA1により有線接続され、投影条件のデータファイルを送受している場合を示している。
このように、同一機種間、あるいは他機種間でプロジェクタ装置の設置時に必要となる情報を共有化することで、投影条件の設定に要する手間をより簡素化することができる。
これは例えば、同一の会社内で使用される複数台のプロジェクタ装置に関して、各会議室等、プロジェクタ装置の設置される可能性のある場所1箇所につき最低1台がその投影条件を取得するものとすれば、すべての投影条件のデータファイルを共有することができ、再設定の際の手間をそれぞれ自動化することができ、煩雑な設置作業をほぼ無用とできるなど、そのメリットは非常に大きなものとなると考えられる。
また、単に複数のプロジェクタ装置間で投影条件のデータファイルを転送するだけではなく、他の外部装置、例えばこの種のプロジェクタ装置に接続してプレゼンテーション等を行なうパーソナルコンピュータ等との間でも投影条件のデータファイルを随時転送可能とすれば、より使い勝手を向上して、投影条件のデータファイルをより有効に活用することができる。
図9は、プロジェクタ装置10とノートタイプのパーソナルコンピュータPCとをRGBケーブルCA2及びUSBケーブルCA1により接続した状態を例示するものである。
この場合、パーソナルコンピュータPCにインストールしてあるプレゼンテーション用のソフトウェアを実行し、RGBケーブルCA2を介してプレゼンテーションの画像データをRGBケーブルCA2を介してプロジェクタ装置10側に送信し、プロジェクタ装置10により投影表示させる一方で、USBケーブルCA1を介してプロジェクタ装置10とパーソナルコンピュータPC間で投影条件のデータファイルを同時に送受することも可能となる。
したがって、プロジェクタ装置10で取得した投影条件のデータファイルをUSBケーブルCA1を介してパーソナルコンピュータPC側に転送することで、パーソナルコンピュータPCは他のプログラム装置を接続する場合にもその投影条件のデータファイルを活用することができる。
反対に、パーソナルコンピュータPCが記憶していた投影条件のデータファイルをUSBケーブルCA1を介してプロジェクタ装置10に転送することで、他のプロジェクタ装置で取得した投影条件のデータファイルを用いてプロジェクタ装置10の設置時の再設定を自動化することができるようにもなる。
なお、上記実施の形態にあっては、プロジェクタ装置10が調整脚部22a〜22dの各脚長、投影レンズ12の合焦位置とズーム角(投影画角)、及び空間的光変調素子36で表示する矩形の光像による台形補正をすべて調整可能であるものとして説明したが、本発明はそれらすべてを調整可能としたプロジェクタ装置のみを対象とするものではなく、それらのうちの少なくとも2つの要因を一括して自動化できるものであれば、個々の要因の自動化を指示するキー操作を行なう場合に比して設置時の作業を簡素化できる点で、充分有用であるものと考える。
また、上記実施の形態では、投影光軸が、投影対象となるスクリーンの面に対する鉛直方向と投影光軸とがなす「ずれ角」を自動台形補正に必要な情報として記憶するものとして説明したが、そのような「ずれ角」を記憶して再設定を行なう毎に自動台形補正のための演算を行なうのではなく、自動台形補正で直接使用することが可能な補正値、すなわち矩形の画像をどの方向にどれだけの比率で歪めて空間的光変調素子36で表示駆動すれば、結果的に正しい矩形で投影表示されるのかを示す数値を記憶するものとしてもよい。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13…測距センサ、14…Ir受信部、15…表示部、16…キーボード部、17…スイッチ部、17a…電源キー、17b…AFキー、17c…AKSCキー、17d…ズームキー、17e…転送キー、17f…信号選択キー、17g…設定表示キー、17h…設定入力キー、17i…設定記憶キー、17j…自動設定キー、18…スピーカ(SP)、19…入出力コネクタ部、20…Ir受信部、21…ACアダプタ接続部、22a〜22d…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、32…画像変換部、33…表示エンコーダ、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…空間的光変調素子、37…リフレクタ、38…光源ランプ、39…カラーホイール、40…ミラー、41…レンズモータ(M)、42…制御部、43…投影条件記憶部、44…表示駆動部、45…脚駆動部、46…測距処理部、47…音声処理部、CA1…USBケーブル、CA2…RGBケーブル、PC…パーソナルコンピュータ、SB…システムバス。
Claims (8)
- 画像を投影する投影手段と、
この投影手段による投影動作時の複数の投影条件を調整する調整手段と、
この調整手段で投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶手段と、
この記憶手段で記憶した投影条件に基づいて上記調整手段により複数の投影条件を一括して再設定する投影制御手段と
を具備したことを特徴とする投影装置。 - 上記投影条件は、上記投影手段から投影対象までの投影距離、上記投影画像に対する台形補正情報、上記投影手段の投影画角、及び装置本体の設置姿勢角度のうちのいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
- 上記記憶手段は、複数の投影位置に対応した投影条件をその識別情報と共に記憶し、
この記憶手段に記憶された複数の投影条件から1つをその識別情報に基づいて選択する選択手段をさらに具備し、
上記投影制御手段はこの選択手段で選択した投影条件に基づいて上記調整手段により複数の投影条件を一括して再設定する
ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。 - 上記識別情報を任意に入力する入力手段をさらに具備したことを特徴とする請求項3記載の投影装置。
- 上記記憶手段に記憶した投影条件を装置外部に送信する送信手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
- 装置外部から送られてくる投影条件を受信して上記記憶手段に記憶させる受信手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
- 画像を投影する投影工程と、
この投影工程で投影動作時の複数の投影条件を調整する調整工程と、
この調整工程で投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶工程と、
この記憶工程で記憶した投影条件に基づいて上記調整工程で複数の投影条件を一括して再設定させる投影制御工程と
を有したことを特徴とする投影条件設定方法。 - 投影装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
画像を投影する投影ステップと、
この投影ステップでの投影動作時に複数の投影条件を調整する調整ステップと、
この調整ステップで投影動作時に調整された複数の投影条件を記憶する記憶ステップと、
この記憶ステップで記憶した投影条件に基づいて上記調整工程で複数の投影条件を一括して再設定させる投影制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004144780A JP2005328341A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004144780A JP2005328341A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 投影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005328341A true JP2005328341A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35474320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004144780A Pending JP2005328341A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 投影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005328341A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007178534A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Casio Comput Co Ltd | 投影装置、投影方法及びプログラム |
JP2008112035A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
US7484851B2 (en) | 2006-05-31 | 2009-02-03 | Sony Corporation | Image forming device and method |
JP2009251204A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 広角投写型映像表示装置 |
JP2012194225A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Seiko Epson Corp | プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法 |
-
2004
- 2004-05-14 JP JP2004144780A patent/JP2005328341A/ja active Pending
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