JP2005229293A - 投影装置、角度検出方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】測距による角度検出の精度を上げて、投影画像の歪みを綺麗に補正可能とする。
【解決手段】入力される画像信号に応じた画像を投影する空間的光変調素子36及び投影レンズ12を含む投影系と、この投影系による画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定する位相差センサ131,132及び測距処理部42とを備えると共に、各測定点に対する測距結果として得られた距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出し、その各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出する制御部39を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スクリーン上に任意の画像を投影する投影装置に係り、特に位相差センサ方式による投影画像の縦横自動台形補正機能を備えた投影装置と、この投影装置に用いられる角度検出方法及びプログラムに関する。
スクリーン上に任意の画像を投影する投影装置(プロジェクタ)において、スクリーンに対する装置の設置具合などによって、スクリーン上に投影された画像の四片が台形状に歪むことがある。
従来、このような投影画像の歪みを自動補正する方法として、投影光学系からスクリーンまでの距離を3点以上測定することにより、これらの測定点までの距離の位相差に基づいてスクリーン投影面の傾き角度を検出し、そこに投影された画像の歪みを補正することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
なお、投影画像の歪みを補正することを、歪みの形状が台形であることから「台形補正」と呼ばれている。
特開2003−204495号公報
前記特許文献1のように、測距による角度検出を行う場合、少なくとも3点以上の測定点を定め、これらの測定点の距離データのすべてを使って傾き角度を行うことが一般的である。
しかしながら、測距に用いられる位相差センサ(AFセンサとも呼ばれる)では、通常、測定点が近いほど位相差を大きく検出できるので分解能が大きく取れるが、測定点が遠いほど位相差が小さくなるので、分解能が低下するといった特性がある。このため、遠点側の測距精度が低くなり、その遠点側を含めて角度検出を行うと、検出精度も低下して結果的に投影画像の歪みを綺麗に補正できないといった問題がある。
本発明は前記のような点に鑑みなされたもので、測距による角度検出の精度を上げて、投影画像の歪みを綺麗に補正できるようにした投影装置、角度検出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る投影装置は、入力される画像信号に応じた画像を投影する投影手段と、この投影手段による画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定する測距手段と、この測距手段によって得られた各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出するデータ抽出手段と、このデータ抽出手段によって抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出する角度検出手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、前記請求項1記載の投影装置において、前記データ抽出手段は、前記測距手段によって得られた各測定点の距離データの中で遠点側を除く少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することを特徴とする。
また、本発明の請求項3は、前記請求項1記載の投影装置において、前記データ抽出手段は、前記投影手段による画像投影面の水平方向および垂直方向のうちの少なくとも一方の方向の測距結果に対し、近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することを特徴とする。
また、本発明の請求項4は、前記請求項1記載の投影装置において、前記角度検出手段によって検出された画像投影面の傾き角度に基づいて、前記投影手段によって投影される画像が適正なアスペクト比の矩形となるように台形補正を行う台形補正手段をさらに具備したことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る角度検出方法は、画像を投影する投影装置に用いられる角度検出方法であって、入力される画像信号に応じた画像を投影するステップと、その画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定するステップと、前記各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出するステップと、前記角度検出用として抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項6に係るプログラムは、画像を投影する投影装置に搭載されたコンピュータによって実行される角度検出用のプログラムであって、前記コンピュータに、入力される画像信号に応じた画像を投影する機能と、その画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定する機能と、前記各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出する機能と、前記角度検出用として抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出する機能とを実現させることを特徴とする。
本発明によれば、画像投影面上の複数の測定点に対する測距を行った際に、これらの測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを利用して角度検出を行うようにしたので、測距精度の低い遠点側を含む各測定点の距離データを用いて角度検出を行う場合よりも検出精度を高めて画像投影面の傾き角度を正確に求めることができる。
また、各測定点の距離データの中で遠点側を除く少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することでも、前記同様に、測距精度の低い遠点側の測定点を含む各測定点の距離データを用いて角度検出を行う場合よりも検出精度を高めて画像投影面の傾き角度を正確に求めることができる。
また、画像投影面の水平方向および垂直方向のうちの少なくとも一方の方向の測距結果に対し、近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することでも、測距精度の高い点の距離データを用いて、画像投影面の傾き角度を正確に求めることができる。
また、このような角度検出にて得られた画像投影面の傾き角度に応じて投影画像を台形補正することで、歪みのない綺麗な画像をスクリーン上に投影することが可能となる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る投影装置として小型のプロジェクタ装置に例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(A)は上から見た場合の斜視図、同図(B)は下から見た場合の斜視図である。
図1(A)に示すように、このプロジェクタ装置10は、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、2つの位相差センサ131及び132、受信部14が設けられている。
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された光像を投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
位相差センサ131及び132は、それぞれ被写体像に対する視差から三角測距の原理に基づいて被写体までの距離、具体的には画像投影面までの距離を測定するものである。具体的には、縦に配置された位相差センサ131の測距レンズ13a,13bで縦方向(垂直方向)の被写体までの距離を測定し、横に配置された位相差センサ132の測距レンズ13c,13dで横方向(水平方向)の被写体までの距離を測定するように構成されている。
Ir受信部14は、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、本体メインキー/インジケータ15、スピーカ16、及びカバー17が配設される。なお、本体メインキー/インジケータ15の詳細については後述する。スピーカ16は、動画の再生時等の音声を拡声出力する。カバー17は、ここでは図示しないサブキーを操作する際に開閉する。該サブキーは、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラを使用せずに、本体メインキー/インジケータ15のキーでは設定指示できない詳細な各種動作等を操作する。
さらに、図1(B)に示すように、本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部18、Ir受信部19、及びACアダプタ接続部20が配設される。
入出力コネクタ部18は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部機器との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
Ir受信部19は、前記Ir受信部14と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。ACアダプタ接続部20は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
また、本体ケーシング11の下面には、背面側に一対の固定脚部21,21が取り付けられると共に、前面側に高さ調節が可能な調整脚部22が取り付けられる。調整脚部22は、そのねじ回転位置を手動で操作することにより、正確には投影レンズ12の投影方向の鉛直方向成分、すなわち仰角を調整する。
図2は本体メインキー/インジケータ15の詳細な配置構成を示す図である。
本体メインキー/インジケータ15には、電源(power)キー15a、ズーム(Zoom)キー15b、フォーカス(Focus)キー15c、「AFK」キー15d、「Input」キー15e、「Auto」キー15f、「menu」キー15g、「Keystone」キー15h、「HELP」キー15i、「Esc」キー15j、「アップ(↑)」キー15k、「ダウン(↓)」キー15l、「レフト(←)」キー15m、「ライト(→)」キー15n、及び「Enter」キー15oと、電源/待機(power/standby)インジケータ15p、及び温度(TEMP)インジケータ15qを備える。
電源キー15aは、電源のオン/オフを指示する。
ズームキー15bは、「△」「▽」の操作によりズームアップ(tele)及びズームダウン(wide)を指示する。
フォーカスキー15cは、「△」「▽」の操作により合焦位置の前方向及び後方向への移動を指示する。
「AFK」キー15dは、自動合焦(Automatic Focus)と自動台形補正(Automatic Keystone correction)の即時実行を指示する。
「Input」キー15eは、前記入出力コネクタ部18のいずれかに入力される画像信号の手動切換えを指示し、「Auto」キー15fは、同入出力コネクタ部18のいずれかに入力される画像信号の自動切換えを指示する。
「menu」キー15gは、投影動作に関する各種メニュー項目の表示を指示し、「Keystone」キー15hは、台形補正の手動操作を指示する。
「HELP」キー15iは、指示操作が不明な場合の各種ヘルプ情報の表示を指示し、「Esc」キー15jはその時点での操作の解除を指示する。
「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、「レフト」キー15m、及び「ライト」キー15nは、メニュー項目や手動台形補正方向、ポインタやカーソル等その時点で選択または移動方向を指示する場合に応じて操作する。
電源/待機インジケータ15pは、電源のオン/オフ状態と画像信号の入力がない状態を例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。
温度インジケータ15qは、画像投影の光源となるランプの温度が投影に適した状態となっているか否かを例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。
図3はプロジェクタ装置10の電子回路の機能構成を示すブロック図である。図中、前記入出力コネクタ部18より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)31、システムバスSBを介して画像変換部32で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に表示エンコーダ33へ送られる。
表示エンコーダ33は、送られてきた画像信号をビデオRAM34に展開記憶させた上で、このビデオRAM34の記憶内容からビデオ信号を発生して表示駆動部35に出力する。
この表示駆動部35は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で空間的光変調素子(SOM)36を表示駆動するもので、この空間的光変調素子36に対して、例えば超高圧水銀灯等の光源ランプ37が出射する高輝度の白色光を照射することで、その反射光で光像が形成され、投影レンズ12を介して図2では不図示のスクリーンに投影表示される。前記投影レンズ12は、レンズモータ(M)38により駆動されることで、ズーム位置及びフォーカス位置を適宜移動する。
前記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部39である。この制御部39は、マイクロコンピュータからなり、CPUと、後述する自動合焦及び自動台形補正の処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等を備える。
また、この制御部39には、システムバスSBを介して画像記憶部40、音声処理部41、測距処理部42が接続される。
画像記憶部40は、例えばフラッシュメモリ等からなり、後述するチャート画像(横チャート画像及び縦チャート画像)やユーザロゴ画像の画像データを記憶するもので、制御部39に指示された画像データを適宜読出して前記表示エンコーダ33へ送出し、それらの画像を投影レンズ12により投影表示させる。
音声処理部41は、PCM音源等の音源回路を備え、投影表示動作時に与えられる音声データをアナログ化し、前記スピーカ16を駆動して拡声放音させる。
測距処理部42は、測距レンズ13a,13bを有する位相差センサ131と測距レンズ13c,13dを有する位相差センサ132を駆動して、後述する投影表示されたチャート画像中の任意のポイント位置までの距離を測定する。
なお、前記本体メインキー/インジケータ15とカバー17内に備えられる本体サブキーによりキー/インジケータ部43を構成し、このキー/インジケータ部43におけるキー操作信号が直接制御部39に入力され、また、制御部39は前記電源/待機インジケータ15p及び温度インジケータ15qを直接点灯/点滅駆動する一方で、前記Ir受信部14及びIr受信部19での赤外光受信信号も直接制御部39に入力される。
ここで、本実施形態の動作を説明する前に、図4乃至図6を参照して、このプロジェクタ装置10に用いられる位相差センサ方式による角度検出の方法について説明する。なお、ここではプロジェクタ装置10に設けられた2組の位相差センサ131と位相差センサ132のうち、水平測距用の位相差センサ132を例にして説明するが、垂直測距用の位相差センサ131についても同様である。
まず、三角測距の原理について説明する。
図4はその説明図であり、水平測距用の位相差センサ132を上から見た場合を示している。位相差センサ132は、前記一対の測距レンズ13c,13dと、この測距レンズ13c,13dに対向して配設された一対のフォトセンサアレイ51,52とから構成されている。
今、位相差センサ132から被写体53までの距離を測定する場合において、被写体53に対して照射された光の反射光が一方の測距レンズ13cを通じてフォトセンサアレイ51に結像すると共に、その反射光が他方の測距レンズ13dを通じてフォトセンサアレイ52に結像する。図中の54及び55がその被写体像を示している。
ここで、各測距レンズ13c、13dの光軸と結像間のそれぞれ距離をx1、x2とし、測距レンズ13c、13d間の距離をB、フォトセンサアレイ51、52と測距レンズ13c、13d間の距離をfとすると、被写体53までの距離dは以下のように式で求められる。
d=B*f/(x1+x2)
前記式において、B、fはセンサ固有の値であるので、被写体53までの距離dはフォトセンサアレイ51、52の位相(x1,x2)で求められることになる。
次に、多点測距について説明する。
図5はその説明図であり、前記位相差センサ132を構成する一対のフォトセンサアレイ51、52はそれぞれに一列に配設された数百bitのフォトセンサを有するラインセンサで構成される。これらのフォトセンサを複数のグループに分け、そのグループ毎に測距を行うのが多点測距である。
図5の例では、フォトセンサアレイ51、52に含まれるフォトセンサをそれぞれに3つのグループに分け、A1とA2グループのフォトセンサを用いてスクリーン56に向かって右側を測距し、B1とB2グループのフォトセンサを用いてスクリーン56の中央付近を測距し、C1とC2グループのフォトセンサを用いてスクリーン56に向かって左側を測距する場合が示されている。
ここで、図6に位相差センサ132とスクリーン56との位置関係を示すと、位相差センサ132とスクリーン56が並行である場合には、スクリーン56の右側、中央、左側の3つの測定点を測距すると(D,E,Fとする)、位相差がD=E=Fといった関係が成り立つ。
一方、スクリーン56がθだけ傾いて図中の点線で示すような状態になった場合、スクリーン56の右側、中央、左側の3つの測定点を測距すると(D´,E´,F´とする)、位相差がD´<E´<F´といった関係になる。この場合、スクリーン56は平面であるから、この3点は一次関数的な直線として表すことができ、この3点の距離からスクリーン56の傾き角度、つまりは、スクリーン56に投影された画像の傾き角度を求めることができる。
ところが、このときの測距精度の優劣を比較すると、D´<E´<F´となる。つまり、位相差センサ132とスクリーン56との位置関係で、位相差センサ132から最も遠いD´は、E´やF´に比べて距離が長い分、位相差が大きく取れないので、分解能がE´やF´より劣ってしまい、測距精度が低くなる問題がある。そこで、本実施形態では、精度の悪い遠点側の測定点は無視し、近点側の2点、つまり、図6の例で言えば、E´とF´の各測定点における距離データを用いて傾き角度を検出することを特徴とするものである。
以下に、本実施形態の動作について詳しく説明する。
図7は、電源がオンされている状態で、本体メインキー/インジケータ15の「AFK」キー15dの操作により強制的に実行される割込み処理としての自動合焦及び自動台形補正の処理内容を示すもので、その制御は制御部39が内部のROMに記憶されている動作プログラムに基づいて実行する。
なお、ここでは「AFK」キー15dの操作に対応して自動合焦と自動台形補正の処理を1回のみ実行するワンショットモードと、「AFK」キー15dが1回目に操作されてから再度2回目に操作するまでの間、自動合焦と自動台形補正の処理を繰返し連続して実行するコンティニューモードとのいずれか一方を、予め本体メインキー/インジケータ15の「menu」キー15gと「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、及び「Enter」キー15o等の操作によりユーザが任意に切換設定しておくものとする。
その処理当初には、「AFK」キー15dの操作がなされるのを待機し(ステップA01)、「AFK」キー15dが操作されたと判断した時点で、それまでの動作を中断して割込み処理としての自動合焦と自動台形補正を開始する状態を設定した上で(ステップA02)、まず1回目の自動合焦と自動台形補正を実行する(ステップA03)。
図8(A)は、この自動合焦と自動台形補正の処理内容を示すサブルーチンであり、その当初には投影レンズ12を含む投影系により画像記憶部40に記憶されている画像データに基づいて、図8(B)に示すような横チャート画像HCを投影表示させる(ステップS01)。この横チャート画像HCは、等間隔で水平方向に配列された3つのポイント画像からなる。
この横チャート画像HCを投影表示させた状態で、まず、プロジェクタ装置10から向かって中央に位置する測定点(中央ポイント)の投影画像位置までの距離「LC」を位相差センサ132及び測距処理部42により測定する(ステップS02)。その後、同様にして、横チャート画像HCの右側に位置する測定点(右ポイント)の投影画像位置までの距離「LR」と、左側に位置する測定点(左ポイント)の投影画像位置までの距離「LL」を順次測定する(ステップS03,S04)。
なお、各測定点を測距する順番は、中央ポイント→右ポイント→左ポイントの順に限らず、例えば右ポイント→中央ポイント→左ポイントといったような順番でも構わない。要は位相差センサ132により水平方向の3ポイントを測距できれば良い。ここで得られた各測定点の距離データは、制御部39に設けられた測距結果記憶部39aに記憶保持される。
ここで、測距結果記憶部39aに記憶された各測定点の距離データを比較することにより、その中で本装置に近い測定点となる近点側の2点の距離データを角度検出用として抽出し(ステップS05)、その2点の距離データに基づいて、投影光軸に対するスクリーン投影面の左右方向(水平方向)の角度「θh」を算出する(ステップS06)。
次に、前記横チャート画像HCに代え、画像記憶部40に記憶されている画像データに基づいて、今度は図8(B)に示す縦チャート画像VCを投影表示させる(ステップS07)。この縦チャート画像VCは、中央の測定点が前記横チャート画像HCの中央ポイントと重なるように位置する、等間隔で垂直方向に配列された3つのポイント画像からなる。
この縦チャート画像VCを投影表示させた状態で、まず、上側に位置する測定点(上ポイント)の投影画像位置までの距離「LU」を位相差センサ131及び測距処理部42により測定する(ステップS08)。その後、同様にして下側に位置する測定点(下ポイント)の投影画像位置までの距離「LD」を測定する(ステップS09)。この場合、中央に位置する測定点の投影画像位置までの距離「LC」は、前記横チャート画像HCの場合と同一であり、前記ステップS02で既に測定しているので、その測定値を援用するものとし、ここでの測定処理は省略する。
また、この縦チャート画像VCに対する各測定点を測距する順番についても、上ポイント→下ポイントの順に限らず、例えば下ポイント→上ポイントといったような順番でも構わない。要は位相差センサ131により垂直方向の3ポイントを測距できれば良い。ここで得られた各測定点の距離データは、制御部39に設けられた測距結果記憶部39aに記憶保持される。
ここで、前記横チャート画像HCの場合と同様に、ここでも測距結果記憶部39aに記憶された各測定点の距離データを比較することにより、その中で本装置に近い測定点となる近点側の2点の距離データを角度検出用として抽出し(ステップS10)、その2点の距離データに基づいて、投影光軸に対するスクリーン投影面の上下方向(垂直方向)の角度「θv」を算出する(ステップS11)。
次いで、前記ステップS02で測定した中央に位置する測定点の投影画像位置までの距離「LC」をそのまま投影画像を代表する距離値であるものとして取得し(ステップS12)、レンズモータ38により、その距離値に応じた合焦位置となるように投影レンズ12を移動させる。
その後、前記ステップS06,S11で得られた画像を投影しているスクリーン投影面の左右方向の角度「θh」及び上下方向の角度「θv」を基にして、スクリーン投影面が全体でどの方向にどれだけの角度で斜めになっており、投影画像を入力される画像信号と同一の適正なアスペクト比の矩形とすればよいのか、必要な台形補正の角度を算出し(ステップS13)、表示エンコーダ33にビデオRAM34で展開記憶させる画像データの上辺と下辺の比、及び左辺と右辺の比を補正させるように設定した上で、この図8(A)による一連のサブルーチンを一旦終了して前記図7の処理に戻る。
図7では、ステップA03での自動合焦と自動台形補正を実行した後、その時点で上述したコンティニューモードが設定されているか否かを判断する(ステップA04)。
ここでコンティニューモードが設定されていると判断した場合、次いで2回目の「AFK」キー15dの操作がないことを確認した上で(ステップA05)、前記ステップA03に戻り、再度自動合焦と自動台形補正を実行する。
こうしてコンティニューモードが設定されている状態では、2回目の「AFK」キー15dが操作されるまで前記ステップA03〜A05の処理を繰返し実行することで、自動合焦と自動台形補正の処理を実行し続ける。
2回目の「AFK」キー15dが操作されたと前記ステップA05で判断した場合、及び前記ステップA04でコンティニューモードではなくワンショットモードが設定されていると判断した場合には、その時点で割込み処理である自動合焦と自動台形補正を終了する状態を設定し(ステップA06)、再びそれまでの動作に復帰した上で、再度の「AFK」キー15dの操作に備えて前記ステップA01からの処理に戻る。
このように、ユーザが本体メインキー/インジケータ15の「AFK」キー15dを操作すると、そのキー操作に対応して画像投影面中の縦横各方向に対応した複数の測定点までの距離が測定され、その測定結果に基づいて投影画像の自動合焦と自動台形補正が同時に実行される。したがって、1回のキー指示操作でより簡単且つ迅速に投影画像の合焦位置及び台形歪を自動調整できる。
また、前記自動台形補正を行うための角度検出に際し、測距により得られた各測定点の距離データのうち、近点側の2点の測定点における距離データを用いて画像投影面の傾き角度を検出することで、測距精度の低い遠点側を含む各測定点の距離データを用いて角度検出するよりも検出精度を高めることができる。したがって、このような角度検出にて得られた画像投影面の傾き角度に応じて投影画像を台形補正することで、歪みのない綺麗な画像をスクリーン上に投影することが可能となる。
なお、前記実施形態では、画像投影面の水平方向と垂直方向について、それぞれに3箇所の測定点を定めて測距を行うものとしたが、測定点をさらに増やしても良く、その場合には近点側に近いものから順に少なくとも2点を角度検出用として抽出して角度検出を行うものとする。
また、画像投影面の水平方向および垂直方向のどちらか一方の方向に対してだけ、近点側の2点の距離データを用いた角度検出を行うことでも良い。この場合、一般的には画像投影面の水平方向の方が角度検出の精度を求められるので、少なくとも水平方向に対してだけは、近点側の距離データを用いて角度検出を行うことが好ましい。
さらに、前記実施形態とは説明した方法とは別の方法として、例えば各測定点の中で遠点側を除いて角度検出を行うようにしても良い。すなわち、図6の例で言えば、D´,E´,F´の3つの測定点のうち、位相差センサ132から最も遠い位置にあるD´を除き、残りのE´,F´の2点の距離データに基づいて角度検出を行うものである。
具体的な処理手順としては、図8のフローチャートのステップS05,S10において、それぞれに3つの測定ポインの中で遠点側を除いて、残りの2点の距離データを抽出するといった処理を行えば良い。また、測定点を増やした場合には、遠点側から順に排除していき、少なくとも2点の距離データを用いて角度検出を行うようにすれば良い。
このように、遠点側の距離データを除いて角度検出を行う構成とした場合でも、結果的に測距精度の高い距離データだけを用いて角度検出を行うことになるので、前記実施形態と同様の効果が得られる。
また、距離を測定する手段としては、位相差センサ13に限らず、赤外線や超音波、レーザ光等を発振してその反射波を受信することにより測距するアクティブ方式のセンサ類を複数のポイントに対して複数設けるか、あるいは発振角度を可変できるように構成するものとしても良い。
さらに距離を測定するセンサではなく、CCD等の撮像素子とコントラスト方式などの自動合焦機能を有した撮像部を設け、複数のポイント位置をそれぞれ自動合焦した際のフォーカスレンズの位置から各ポイントまでの距離値を算出するようにしても良い。
その他、本発明は前記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、前記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD−ROM等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
本発明の一実施形態に係る投影装置として小型のプロジェクタ装置に例にした場合の外観構成を示す図。 同実施形態におけるプロジェクタ装置に設けられた本体メインキー/インジケータの配置構成を示す図。 同実施形態におけるプロジェクタ装置の電子回路の機能構成を示すブロック図。 三角測距の原理について説明するための図。 多点測距について説明するための図。 位相差センサとスクリーンとの位置関係を示す図。 同実施形態におけるプロジェクタ装置のAFKキー操作に対する処理内容を示すフローチャート。 同実施形態におけるプロジェクタ装置のAFK処理のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートとその補足図。
符号の説明
10…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、131,132…位相差センサ、13a,13b,13c,13d…測距レンズ、14…Ir受信部、15…本体メインキー/インジケータ、15a…電源(power)キー、15b…ズーム(Zoom)キー、15c…フォーカス(Focus)キー、15d…「AFK」キー、15e…「Input」キー、15f…「Auto」キー、15p…電源/待機インジケータ、15q…温度インジケータ、16…スピーカ、17…カバー、18…入出力コネクタ部、19…Ir受信部、20…ACアダプタ接続部、21…固定脚部、22…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、32…画像変換部、33…表示エンコーダ、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…空間的光変調素子(SOM)、37…光源ランプ、38…レンズモータ(M)、39…制御部、39a…測距結果記憶部、40…画像記憶部、41…音声処理部、42…測距処理部、43…キー/インジケータ部、HC…横チャート画像、SB…システムバス、VC…縦チャート画像、51,52…フォトセンサアレイ、54,55…被写体像、56…スクリーン。

Claims (6)

  1. 入力される画像信号に応じた画像を投影する投影手段と、
    この投影手段による画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定する測距手段と、
    この測距手段によって得られた各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出するデータ抽出手段と、
    このデータ抽出手段によって抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出する角度検出手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 前記データ抽出手段は、前記測距手段によって得られた各測定点の距離データの中で遠点側を除く少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 前記データ抽出手段は、前記投影手段による画像投影面の水平方向および垂直方向のうちの少なくとも一方の方向の測距結果に対し、近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  4. 前記角度検出手段によって検出された画像投影面の傾き角度に基づいて、前記投影手段によって投影される画像が適正なアスペクト比の矩形となるように台形補正を行う台形補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  5. 画像を投影する投影装置に用いられる角度検出方法であって、
    入力される画像信号に応じた画像を投影するステップと、
    その画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定するステップと、
    前記各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出するステップと、
    前記角度検出用として抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出するステップと
    を備えたことを特徴とする角度検出方法。
  6. 画像を投影する投影装置に搭載されたコンピュータによって実行される角度検出用のプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    入力される画像信号に応じた画像を投影する機能と、
    その画像投影面上の複数の測定点に対する距離をそれぞれ測定する機能と、
    前記各測定点の距離データの中で近点側の少なくとも2点の距離データを角度検出用として抽出する機能と、
    前記角度検出用として抽出された各距離データに基づいて画像投影面の傾き角度を検出する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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