JP2008020089A - 冷却装置 - Google Patents

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Hideyuki Ito
英之 伊藤
Shinya Yamamoto
真也 山本
Ryosuke Koshizaka
亮介 越坂
Takao Mishina
貴生 三品
Rieko Harada
理恵子 原田
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Abstract

【課題】本願発明の目的は、冷却装置の停止中に滞留した液相冷媒による圧縮機の起動時の液圧縮を防止することにある。
【解決手段】圧縮機1の停止中、第1開閉弁21、第2開閉弁23は閉じられている。停止中に液相冷媒は圧縮機1側に流動するが、第1開閉弁21及び第2開閉弁23によって圧縮機1への流入が阻止され、第3管路8内に滞留する。圧縮機1が起動すると、第1開閉弁21は閉状態が継続されるが、分岐管路22の第2開閉弁23は開かれる。第3管路8内に滞留した液相冷媒は僅かな量が断面積の小さい分岐管路22を通り抜け、断面積の大きな第3管路8内に突入する。このため、液相冷媒は減圧により気液化された霧状の状態22bとなって圧縮機1に吸入されるので、圧縮機1の液圧縮の発生が防止される。第1開閉弁21は第3管路8内の低下した圧力を圧力計26により検出することにより開かれ、圧縮機1の通常運転が行われる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、冷却装置に関するものである。
冷却装置に使用される圧縮機では、運転停止中に圧縮機の圧縮室へ冷媒を吸入する配管系に液相冷媒が溜まり易く、場合によっては圧縮室内にも滞留する現象が生じる。この状態で圧縮機を起動あるいは再起動すると、液圧縮が生じ、圧縮機の構成部品や関連部品に大きな力がかかるという問題がある。
特許文献1には、圧縮機への冷媒の吸い込み配管系の圧力損失を低減する目的で、吸い込み配管系の構造を改良した技術が開示されている。
特許文献1の図2〜図4に開示された実施形態は、吸込配管7を圧縮機吸込部12の前で2本に分岐して分岐管8、9を形成する。
2本の分岐管8、9のうち小径分岐管8は圧縮機吸込部12に直結し、太径分岐管9はU字状に形成されて吸込冷媒中の液相冷媒の液溜まり部を構成する。また、太径分岐管9の圧縮機吸込部12と結合する直前部分には電磁バルブ13が配置される。電磁バルブ13は、圧縮機1の停止と同時に閉状態となり、停止中に吸込配管7を通って圧縮機1に戻される液相冷媒は分岐管9に溜められる。
従って、圧縮機1の起動直後は冷媒が小径の分岐管8から供給される少量の気相冷媒のみとなる。その後、適当な時間をおいて電磁バルブ13が開放され、2本の分岐管8、9は圧縮機吸込部12に並列接続し、正常な状態での気相冷媒の吸い込みが行われる。
実全昭56−159692
しかし、特許文献1に開示された冷却装置では、小径分岐管8が圧縮機1の停止中も圧縮機吸込部12と常時連通しているため、吸込配管7の液相冷媒は太径分岐管9の液溜まり部に溜まるだけでなく、小径分岐管8を通って圧縮機吸込部12にも滞留する。また、圧縮機は振動が発生し易いので、一般的には冷却装置の下方に配置されるため、吸込配管7を滴下してきた液相冷媒は小径分岐管8にも流入し易くなる。特に圧縮機1の停止中は時間の経過に伴い配管系の冷媒圧力がほぼ均衡状態になるため、小径分岐管8を通る冷媒は液相状態のまま圧縮機吸込部12に達し、滞留する現象が生じ易い。
この結果、特許文献1の冷却装置においても圧縮機1の起動時に液圧縮を生じてしまうという問題があった。
本願発明の目的は、冷却装置の停止中に滞留した液相冷媒による圧縮機の起動時の液圧縮を防止することにある。
請求項1に記載の本願発明は、少なくとも圧縮機、凝縮器及び蒸発器を備え、前記圧縮機と前記凝縮器、前記凝縮器と前記蒸発器及び前記蒸発器と前記圧縮機をそれぞれ第1、第2、第3の管路によって連結し、前記圧縮機、前記凝縮器、前記蒸発器及び前記圧縮機の順に冷媒を循環する冷却装置において、前記第3管路に第1開閉弁を配設し、前記第1開閉弁よりも上流側の前記第3管路に一端を連結する分岐管路を配設するとともに前記分岐管路の他端を前記第1開閉弁の下流となる前記圧縮機側の冷媒管路に連結し、前記分岐管路の断面積を前記分岐管路の両端が連結する位置の前記各管路の断面積よりも小さく形成し、前記分岐管路から前記分岐管路の上流側連結点よりも上流側の間に第2開閉弁を配設し、前記圧縮機の停止時に前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じ、起動時に前記第2開閉弁を開いた後、前記第1開閉弁を開くことを特徴とする。
請求項1記載の本願発明によれば、冷却装置の運転停止時に前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁が共に閉じられるため、停止中に前記第3管路内を通る液相冷媒は前記第1開閉弁又は前記第2開閉弁の直前で圧縮機側への流入が確実に阻止される。冷却装置の運転開始時に前記圧縮機が起動すると、まず前記第2開閉弁が開かれ、前記圧縮機側との差圧により前記第3管路内に滞留している液相冷媒が前記分岐管路の細い通路を通して吸入される。このため、僅かな液相冷媒が前記分岐管路を通過することになる。この僅かな液相冷媒は前記分岐管路の細い通路から前記圧縮機側の広い空間を有する冷媒管路に達したとき、圧力低下によって効率良く霧状に変化(気液化)し、前記圧縮機に吸入される。従って、運転中の気相冷媒の吸入時とほぼ同様の冷媒圧縮作用を行うことができ、液圧縮が防止される。なお、前記分岐管路を通した冷媒の吸入は起動後一定時間行われ、液圧縮の恐れが無くなった時点で前記第1開閉弁が開かれ、前記第3管路を通した気相冷媒の吸入が行われる。
なお、前記冷媒管路とは、前記圧縮機に連結する前記第3管路あるいは前記第3管路が連結する前記圧縮機内の管路を含む前記第1開閉弁から前記圧縮機の圧縮室に至る全ての管路を含む概念である。
請求項2に記載の本願発明は、前記蒸発器が被冷却体を液相冷媒によって冷却する満液式の蒸発器で構成されたことを特徴とする。満液式の蒸発器は被冷却体を液相によって冷却する方式であり、圧縮機の停止時に液相冷媒が圧縮機側に流れやすいが、前記第2開閉弁を備えた前記分岐管路との組み合わせにより液圧縮の発生を確実に防止することができる。
請求項3に記載の本願発明は、前記第2開閉弁を前記分岐管路に配設したことを特徴とする。前記分岐管路は他の管路に比して断面積を細くした構成であるため、それに応じた小型の開閉弁を使用することができ、冷却装置全体の大型化を抑制することができる。
請求項4に記載の本願発明は、前記第1管路に第3開閉弁を配設し、前記第2管路に第4開閉弁及び第1膨張弁を配設し、前記凝縮器と前記第1膨張弁との間において前記第2管路から余剰冷媒回収用の第4管路を分岐して前記第3管路に連結するとともに前記第4管路に第5開閉弁及び第2膨張弁を配設し、前記第3管路には前記第4管路との連結点よりも下流側に第2蒸発器及びその下流側に前記第1開閉弁を配設し、前記分岐管路の両端をそれぞれ前記第2蒸発器と前記第1開閉弁との間及び前記第1開閉弁と前記圧縮機との間で前記第3管路に連結したことを特徴とする。従って、第3開閉弁により前記凝縮器側からの液相冷媒の流入を防止し、液圧縮の防止効果を高めることができる。また、前記第2蒸発器により圧縮機の運転中前記蒸発器から排出される冷媒や前記第4管路から供給される冷媒を確実に気化し、前記圧縮機に吸入させることができる。
本願発明は、冷却装置の圧縮機の起動時における液圧縮を防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を図1及び図2に示した半導体製造装置等に用いられる冷却装置に基づいて説明する。
図1において、冷却装置は、フロン、アンモニア、二酸化炭素等の冷媒を圧縮するダイヤフラム型の圧縮機1と、圧縮機1によって圧縮された高温・高圧の気相冷媒を冷却して液化する凝縮器2と、凝縮器2で液化された高圧の液相冷媒を減圧するための減圧手段である第1膨張弁3と、第1膨張弁3での減圧によって気液化された冷媒を受け入れる蒸発器4とを備える。これらの各機器は、それぞれ第1管路6、第2管路7及び第3管路8によって順次連結され、基本的な冷媒の循環経路を形成している。
蒸発器4は気液化された冷媒を分離するレシーバ5及び被冷却体の冷却室9を有する。レシーバ5は第1膨張弁3から供給された冷媒を気相冷媒5a及び液相冷媒5bに分離する。従って、第2管路7及び第3管路8はレシーバ5の気相冷媒5a側で連結されている。
また、冷却室9はレシーバ5の重力方向下側(図1の下方側)に配設されている。冷却室9は内部を真空室に形成され、被冷却体である半導体基板10の載置台であるサセプタ11を備えている。サセプタ11は内部にチャンバー12を有する。チャンバー12はその下面位置とレシーバ5の液相冷媒5b側とを第1連通路13によって連結され、チャンバー12の上面位置とレシーバ5の気相冷媒5a側とを第2連通路14によって連結されている。
従って、レシーバ5の下方に滞留した液相冷媒5bは自重により第1連通路13を落下し、チャンバー12内を満たすとともに第2連通路14に流れ、レシーバ5の液相冷媒5bと釣り合う高さまで第2連通路14を上昇する。このため、チャンバー12内の液相冷媒とサセプタ11上の半導体基板10との間で熱交換が行われる。熱の吸収により気化した冷媒はチャンバー12の上面側を伝わり、第2連通路14を経てレシーバ5の気相冷媒5a側に排出される。つまり、蒸発器4はチャンバー12内を常に液相冷媒で満たして、被冷却体と液相冷媒とが熱交換する満液式の蒸発器として構成されている。このようなチャンバー12内に満たされた液相冷媒を用いて被冷却体と熱交換する満液式の蒸発器では半導体基板10全体を均一に冷却することが可能となる。
なお、レシーバ5は、内部の圧力が所定圧力以上に上昇した時、気相冷媒5aを外部に放出する安全弁15を備えている。また、レシーバ5には、内部の圧力を検出する圧力センサー16が設けられ、圧力センサー16の検出信号によって第1膨張弁3の開度を調整している。
圧縮機1と凝縮器2とを連結する第1管路6には、圧縮機1の吐出側近くに電磁弁又は逆止弁からなる第3開閉弁17が配設される。凝縮器2と第1膨張弁3とを連結する第2管路7には、第1膨張弁3近くに電磁弁からなる第4開閉弁18が配設される。第3開閉弁17及び第4開閉弁18は圧縮機1の起動時に開き、停止時に閉じるように設定されている。また、第4開閉弁18は蒸発器4における冷却作用を必要としない時閉じられ、冷媒を後述する余剰冷媒回収用の第4管路27に流すように設定されている。
蒸発器4と圧縮機1とを連結する第3管路8には、蒸発器4側から順に圧力調整弁19、第2蒸発器20、圧縮機1側近くの電磁弁からなる第1開閉弁21が配設されている。圧力調整弁19は蒸発器4から排出される冷媒を第2蒸発器20において気化され易いように適当な圧力に調整する機能を有する。第2蒸発器20は、運転時に蒸発器4において気化されていない冷媒を確実に気化し、気相冷媒のみが圧縮機1に吸入されるようにする。例えば、蒸発器4における冷却負荷が変動し、冷却の必要度が減少したような場合に気化されていない冷媒が第3管路8に流れる恐れが生じるが、第2蒸発器20はこのような冷却負荷の変動にも十分対応でき、圧縮機1の安全性を高めることができる。第1開閉弁21は圧縮機1の起動後後述する圧力計26の圧力信号に基づき、第3管路8内の液相冷媒が消滅した時期に開き、停止時に閉じるように設定されている。
第3管路8にはさらに圧縮機1側に分岐管路22が配設されている。分岐管路22は電磁弁からなる第2開閉弁23を備え、上流側の一端が第2蒸発器20と第1開閉弁21との間の連結点24において第3管路8に連結され、下流側の他端が第1開閉弁21と圧縮機1との間の連結点25において本願発明の冷媒管路に相当する第3管路8に連結されている。第2開閉弁23は圧縮機1の起動と同時に開き、停止時に閉じるように設定され、第2開閉弁23が開くと、第3管路8の連結点24の位置に存在する冷媒は分岐管路22を通り、連結点25を経て圧縮機1に吸入される。なお、第2開閉弁23は本実施形態では圧縮機1の停止時まで開いているように設定されているが、第1開閉弁21が開いた後閉じるように設定しても良い。
分岐管路22は図2に模式的に示した回路図で明らかなように、分岐管路22の断面積Aが第3管路8の断面積Bよりも小さく形成され、第3管路8中の僅かな冷媒のみが通過可能な程度の大きさに構成されている。
分岐管路22の連結点24よりも上流側の第3管路8には圧力計26が配設されている。第3管路8内は圧縮機1の停止時に液相冷媒が滞留すると圧力が高まり、液相冷媒が消滅し、気相冷媒になると圧力が下がる。従って、圧縮機1の起動後、第3管路8内の圧力が所定値まで低下した状態を示す圧力信号が圧力計26から出力されると、第1開閉弁21が開かれ、冷却装置は通常の運転が開始される。
一方、凝縮器2と第4開閉弁18との間の第2管路7には連結点27から余剰冷媒回収用の第4管路28が分岐され、圧力調整弁19と第2蒸発器20との間で第3管路の連結点29に連結されている。また、第4管路には下流側に向けて電磁弁からなる第5開閉弁30及び高圧の液相冷媒を減圧するための第2膨張弁31が順に配設されている。第5開閉弁30は常時閉じた状態にあり、前記したように蒸発器4における冷却作用を中止するために第4開閉弁18が閉じられた時、開くように設定されている。
従って、第5開閉弁30が開いている間、凝縮器2を経て供給される液相冷媒は連結点27から第4管路28に流れる。第4管路28は、第2膨張弁31で減圧により気液化された冷媒が連結点29から第3管路8に流れ、第2蒸発器20で気化された後、圧縮機1に吸入されるというサブ的な冷媒循環経路を形成する。
なお、このサブ的な冷媒循環経路は、蒸発器4における冷却作用が行われる場合であっても形成することができる。例えば、被冷却体の冷却温度が小さく、圧縮機1の定格の冷媒容量まで必要としないような場合に、第4開閉弁18を適宜開閉するように設定し、それに連動して第5開閉弁30を開閉するように設定することによっても冷媒循環経路を形成することができる。
圧縮機1及び凝縮器2の冷却作用と第2蒸発器20の吸熱作用はそれらの周囲に配管したウォータ管路32によって行われる。ウォータ管路32は圧縮機1を通る経路33、凝縮器2を通る開閉弁34を備えた経路35及び第2蒸発器20を通る開閉弁36を備えた経路37に分岐され、各経路33、35、37を所定温度の水が流れる。経路33は温度上昇する圧縮機1を冷却する機能を、経路35は圧縮機1から吐出され凝縮器2に供給された高温高圧の気相冷媒を冷却して液化する機能を、経路37は第2蒸発器20を流れる冷媒に熱を加え、確実に気化させる機能をそれぞれ果たす。
以上のように構成された第1の実施形態における冷却装置の作用を以下に説明する。
冷却装置の運転中は第1開閉弁21、第2開閉弁23、第3開閉弁17、第4開閉弁18が開いた状態にあり、第5開閉弁30が閉じた状態にある。また、ウォータ管路32の開閉弁34、36が開かれる。
従って、圧縮機1によって圧縮され、吐出された高温高圧の気相冷媒は第1管路6を通り、凝縮器2に送られる。凝縮器2では気相冷媒がウォータ管路32の経路35を流れる水によって冷却されて液化し、第2管路7に送られる。液相冷媒は第1膨張弁3において減圧されることにより気液化された状態でレシーバ5に供給され、気相冷媒5aと液相冷媒5bに分離される。
レシーバ5の下方に貯留された液相冷媒5bは第1連通路13、チャンバー12、第2連通路14内に充填され、チャンバー12内の液相冷媒がサセプタ11上に載置された半導体基板10を均一に冷却する。半導体基板10側から吸熱したチャンバー12上方の液相冷媒の一部は気化され、第2連通路14を上昇し、レシーバ5の気相冷媒5a側の空間に排出される。
レシーバ5から第3管路8に送り出された気相冷媒5aは、圧力調整弁19によって所定圧力に調整され、第2蒸発器20に到達する。第2蒸発器20では、気相冷媒に混在する液相冷媒がウォータ管路32の経路37を流れる水から吸熱し、気化される。従って、第2蒸発器20より下流の第3管路8内の冷媒はほぼ全てが気相冷媒となり、圧縮機1に吸入される。
冷却装置の運転が停止されると圧縮機1が停止するが、同時に第1開閉弁21、第2開閉弁23、第3開閉弁17、第4開閉弁18、及びウォータ管路32の開閉弁34、36が全て閉じられる。なお、第2開閉弁23が圧縮機1の通常運転中閉じられるように設定されている場合はその閉状態が継続される。また、第4管路28の第5開閉弁30は蒸発器4の冷却状況との関係で通常閉じられているので、その閉状態が継続される。
冷却装置の運転停止が継続されると、冷媒の循環経路に存在する液相冷媒が低圧側である圧縮機1の吸入側に流動する。特に本実施形態ではチャンバー12内を常時、液相冷媒で満たして被冷却体と熱交換させる満液式の蒸発器4を使用するため、冷却装置内への冷媒の封入量が非常に多く、多くの液相冷媒が流動し易くなる。これらの液相冷媒は第1開閉弁21及び第2開閉弁23が閉じているため、圧縮機1への流入が阻止され、第1開閉弁21及び第2開閉弁23の上流側第3管路8内に滞留する。
冷却装置の運転再開時は第3管路8内に多量の液相冷媒が滞留した状態で圧縮機1の再起動が行われる。しかし、圧縮機1の起動時は第3開閉弁17、第4開閉弁18、及びウォータ管路32の開閉弁34、36が開かれるが、圧縮機1の吸入側に配設される第1開閉弁21は閉状態が継続され、分岐管路22に配設した第2開閉弁23のみが開かれる。
このため、圧縮機1の運転に伴う吸入圧力によって第3管路8内に滞留した液相冷媒は分岐管路22の断面積に応じた僅かな量が分岐管路22内を早い速度で流動する。図2に示すように、分岐管路22を通過した液相冷媒22aは連結点25において分岐管路22より断面積の大きな第3管路8内に突入するために、減圧により膨張し、気液化された霧状の状態22bとなって圧縮機1に吸入される。従って、圧縮機1の圧縮室では通常運転中の気相冷媒の場合とほぼ同様の圧縮作用を行うことができ、液圧縮の発生を防止することができる。
圧縮機1が分岐管路22を通り気液化された冷媒を吸入して運転を継続することによって、第3管路8内に滞留していた液相冷媒は減少していく。液相冷媒が消滅すると第3管路8内の圧力は低下する。従って、圧力計26が設定値に等しい低い圧力の検出信号を出力すると、この検出信号に基づき第1開閉弁21が開かれ、圧縮機1は第3管路8内の気相冷媒を直接吸入して通常の圧縮運転が行われる。なお、分岐管路22に設けた第2開閉弁23は、圧縮機1の停止時まで開いておくか、第1開閉弁21が開くと同時又はその後に閉じるかのいずれかに設定されている。
前記した本願発明の第1の実施形態では、以下の作用効果が得られる。
(1)冷却装置の停止中は第1開閉弁21及び第2開閉弁23の閉鎖により液相冷媒を両開閉弁21、23の上流側第3管路8内に滞留させ、圧縮機1の起動時あるいは再起動時には第3管路8内の液相冷媒が消滅するまで、分岐管路22を通り気液化されて霧状となった冷媒を圧縮機1に吸入させることによって液圧縮の発生を防止することができ、圧縮機の耐久性が高められる。
(2)冷却装置の停止中に圧縮機1側へ流動する液相冷媒は第1開閉弁21及び第2開閉弁23の上流側第3管路8中に滞留させておけば良いので、従来装置のように液相冷媒を貯留するリザーブ手段を特別に設ける必要がない。このため、冷却装置を小型化でき、省スペース化を図ることができる。特に満液式の蒸発器4を使用する場合は冷却装置への冷媒の封入量が非常に多く、停止時の液相冷媒の滞留量が増加するため、省スペース化には好適である。
(3)蒸発器4と圧縮機1とを連結する第3管路8に第2蒸発器20を配設したため、被冷却体の温度等によって蒸発器4の冷却負荷が減少する方向に変動する際に発生し易い液相冷媒を第2蒸発器20によって確実に気化することができる。従って、運転中の圧縮機1による液圧縮を防止することができる。
(4)余剰冷媒回収用の第4管路28を組み合わせた構成は冷却装置の運転中に、第4開閉弁18を閉じ、第5開閉弁30を開くことにより、蒸発器4の冷却作用を一時停止することができる。また、蒸発器4の冷却負荷が圧縮機1の定格容量よりも低いことが予めわかっていれば、第4開閉弁18と第5開閉弁30の開閉動作を所定時間毎に繰り返し行うことによって対応することができ、冷却装置の汎用性を高めることができる。
(第2の実施形)
図3に示す第2の実施形態は、第1の実施形態における第2開閉弁23の取り付け位置を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2の実施形態は、第2蒸発器20と分岐管路22の連結点24との間に第2開閉弁38を配設したものである。つまり、第2開閉弁38は分岐管路22の上流側の連結点24よりも上流側に配設されている。従って、冷却装置の停止中に流動する液相冷媒は全て第2開閉弁38の上流側第3管路8に滞留し、分岐管路22の連結点24や第1開閉弁21まで達することはない。圧縮機1の起動時あるいは再起動時には第2開閉弁38が開き、第1の実施形態と同じ作用により圧縮機1の液圧縮発生を防止することができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)第1の実施形態における分岐管路22の他端は第1開閉弁21と圧縮機1との間の第3管路8を本願発明の冷媒管路として連結点25で連結しているが、第3管路8が連結する圧縮機1内の管路を含め、第1開閉弁21の下流側から圧縮機1の圧縮室に至る全ての管路を本願発明の冷媒管路として構成することができる。
(2)第1の実施形態は蒸発器4のレシーバ5に気液化された冷媒を供給する構成であるが、レシーバ5には液相冷媒を供給するように構成しても良い。従って、この場合には第1の実施形態の第1膨張弁3を省略するか気液化されない程度の減圧状態に設定することができる。
(3)蒸発器4は満液式に限らず、冷媒を気液2相状態のまま蒸発器内に流して被冷却体を冷却する乾式に置き換えても良い。
(4)圧縮機1の起動後、第1開閉弁21を開くタイミングは圧力計26の圧力検出信号に限らず、タイマーを用いて一定時間後に開くように構成しても良い。なお、タイムアップ時間は実験等により予め把握した値を設定するようにすれば良い。
(5)第1の実施形態の圧縮機1はダイヤフラム式として説明したが、斜板式あるいはその他の形式の圧縮機を用いることができる。
第1の実施形態における冷却装置の冷媒循環経路を示す回路図である。 圧縮機の吸入側回路を拡大して示した模式図である。 圧縮機の吸入側回路の第2の実施形態を示す模式図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 凝縮器
3 第1膨張弁
4 蒸発器
5 レシーバ
6 第1管路
7 第2管路
8 第3管路
9 冷却室
10 半導体基板(被冷却体)
11 サセプタ
12 チャンバー
17 第3開閉弁
18 第4開閉弁
19 圧力調整弁
20 第2蒸発器
21 第1開閉弁
22 分岐管路
23、38 第2開閉弁
26 圧力計
28 第4管路
30 第5開閉弁
31 第2膨張弁
32 ウォータ管路

Claims (4)

  1. 少なくとも圧縮機、凝縮器及び蒸発器を備え、前記圧縮機と前記凝縮器、前記凝縮器と前記蒸発器及び前記蒸発器と前記圧縮機をそれぞれ第1、第2、第3の管路によって連結し、前記圧縮機、前記凝縮器、前記蒸発器及び前記圧縮機の順に冷媒を循環する冷却装置において、
    前記第3管路に第1開閉弁を配設し、
    前記第1開閉弁よりも上流側の前記第3管路に一端を連結する分岐管路を配設するとともに前記分岐管路の他端を前記第1開閉弁の下流となる前記圧縮機側の冷媒管路に連結し、
    前記分岐管路の断面積を前記分岐管路の両端が連結する位置の前記各管路の断面積よりも小さく形成し、
    前記分岐管路から前記分岐管路の上流側連結点よりも上流側の間に第2開閉弁を配設し、
    前記圧縮機の停止時に前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じ、起動時に前記第2開閉弁を開いた後、前記第1開閉弁を開くことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記蒸発器は、満液式の蒸発器で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第2開閉弁を前記分岐管路に配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記第1管路に第3開閉弁を配設し、前記第2管路に第4開閉弁及び第1膨張弁を配設し、前記凝縮器と前記第1膨張弁との間において前記第2管路から余剰冷媒回収用の第4管路を分岐して前記第3管路に連結するとともに前記第4管路に第5開閉弁及び第2膨張弁を配設し、前記第3管路には前記第4管路との連結点よりも下流側に第2蒸発器及びその下流側に前記第1開閉弁を配設し、前記分岐管路の両端をそれぞれ前記第2蒸発器と前記第1開閉弁との間及び前記第1開閉弁と前記圧縮機との間で前記第3管路に連結したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の冷却装置。
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