JP6993561B2 - 冷媒回収装置、冷媒回収容器付き回収装置、及び冷媒回収方法 - Google Patents

冷媒回収装置、冷媒回収容器付き回収装置、及び冷媒回収方法 Download PDF

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Description

本発明は、空調機や冷凍機などの冷媒被回収機の冷媒回路から冷媒を吸入し、液化して冷媒回収用の容器等へ吐出する冷媒回収装置、この冷媒回収装置と冷媒回収容器からなる冷媒回収容器付き回収装置、及び冷媒回収装置を用いた冷媒回収方法に関するものである。
従来、空調機や冷凍機の冷媒回路を構成する部品の故障により修理を行う場合や、空調機や冷凍機の移設や撤去を行う場合などに、これら空調機や冷凍機(冷媒被回収機)からの冷媒回収が行われている。この冷媒回収は、冷媒被回収機に冷媒回収装置と冷媒回収容器とを接続し、冷媒回収システムを構築して行われる(例えば、特許文献1の図5参照)。
図8に示すように、従来の冷媒回収システム(5)で用いられている冷媒回収装置(30A)は、圧縮機(31)、凝縮器(32)、切換バルブ(41,42)などの部品がケーシング(35)内に収容された構成になっている。そして、この冷媒回収装置(30A)は、上記圧縮機(31)の吸入側が冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)に接続され、上記凝縮器(32)の出口側が冷媒回収容器(100)に接続される。
図8において、冷媒回収装置(30A)では、圧縮機(31)の吸入側がガス側切換バルブ(41)を介して吸入口(36)に接続され、圧縮機(31)の吐出側が液側切換バルブ(42)と凝縮器(32)と逆止弁(46)を介して吐出口(37)に接続されている。ガス側切換バルブ(41)と液側切換バルブ(42)は、それぞれ凝縮器(32)の出口側に接続されるポート(図の黒塗り(閉状態)のポート)を有する三方弁である。
冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)は、圧縮機(22)と凝縮器(23)と受液機(24)と膨張弁(25)と蒸発器(26)とアキュームレータ(27)とを備え、これらが冷媒配管によって順に接続された閉回路である。この冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)は、液配管に設けられている液側サービスポート(21a)とガス配管に設けられているガス側サービスポート(21b)がゲージマニホールド(90)を介して冷媒回収装置(30A)の吸入口(36)に接続されている。
冷媒回収容器(100)は、容器本体(101)と、液流入バルブ(103a)が設けられた液流入ポート(103)と、ガス流出バルブ(102a)が設けられたガス流出ポート(102)と、フロートセンサ(105)とを備えている。上記冷媒回収装置(30A)の吐出口(37)は冷媒回収容器(100)の液流入ポート(103)に接続されている。冷媒回収容器(100)の上面やガス流出ポート(102)には、図示していないが、容器本体(101)の内部が異常高圧になったときにガス抜きとして機能する可溶栓が設けられている。また、上記フロートセンサ(105)は液面レベルの上限を定めることで、冷媒回収容器(100)の液封を防止している。
冷媒回収装置(30A)には、圧縮機(31)から吐出された冷媒の圧力が所定値以上に高くなると圧縮機(31)を停止させるように、圧縮機(31)の吐出側に高圧遮断スイッチ(83)が設けられている。高圧遮断スイッチ(83)の設定値は、一般に3MPa程度の低めの値に設定されていることが多い。その理由は、冷媒回収装置(30A)が様々な冷媒を回収するのに用いるものであり、どの冷媒でも冷媒回収容器(100)の圧力が上昇しすぎることのないよう、冷凍サイクルの設計高圧圧力が比較的低い冷媒に合わせているためである。
冷媒回収をするときは、冷媒被回収機(20)の冷媒を、例えば液ガス混合状態またはガス状態で冷媒回収装置(30A)の圧縮機(31)により吸引する。吸引した冷媒は圧縮機(31)で圧縮される。圧縮された冷媒は凝縮器(32)で空気と熱交換して凝縮し、液冷媒になる。そして、この液冷媒が吐出口(37)から冷媒回収容器(100)に送られて、該冷媒回収容器(100)の中に溜まっていく。
冷媒を回収すると、冷媒回収容器(100)内のガス冷媒が溜まっている部分に液冷媒が入っていくので、冷媒回収容器(100)の内部の圧力が上昇していく。
一方、上述したように、高圧遮断スイッチ(83)の設定値は一般に比較的低めの値である。例えば、近年の空調機や冷凍機の冷媒に用いられているR410AやR32では、3MPaは50℃程度の温度における飽和圧力である。そして、例えば冷媒回収時の周囲温度が35℃以上であるような高温条件の場合、ガス冷媒の凝縮温度は空気吸込温度(35℃)より15℃程度は高くなるため、冷媒回収を比較的短い時間行っただけで冷媒が3MPa(約50℃)まで上昇する。その結果、高圧遮断スイッチ(83)が作動して圧縮機(31)が止まり、冷媒回収装置(30A)がすぐに停止してしまう。
特開2005-344988号公報
以上のように、冷媒の圧力が上昇して冷媒回収装置(30A)が比較的短時間で停止する問題に対しては、冷媒回収作業を行う現場で冷媒回収容器(100)を濡れたウエスで覆った状態にして継続的に水を掛けて冷却したり、図9に示すシステム(6)のように冷媒回収装置(30B)の吐出口(37)と冷媒回収容器(100)の間の冷媒回収ホース(80)に冷却コイル(47)を接続し、この冷却コイル(47)を水に漬けて冷媒を冷却したりすることで、圧力の上昇を抑える対策を採ることがあった。
しかしながら、これらの対策を講じる場合は温度が低い水を用意する必要があり、夏期であれば氷が必要になる場合もある。そのため、作業者には、冷媒回収の作業を行う前に、水や氷を準備して現場まで保温容器に入れて運ぶような労力が要求され、それが作業工数やコストの増加を招く要因となっていた。また、一日のうちに複数の冷媒被回収機(20)に対して冷媒回収作業を行う場合であれば、作業の途中で水や氷を補充するような繁雑な作業も必要になる。さらに、冷却コイル(47)を用いる場合は、冷媒回収後に冷却コイル(47)内に冷媒が残留して、冷媒回収容器(100)への冷媒回収が不十分になってしまうことも起こりうる。
また、冷媒の圧力上昇に対する別の対策として、図10に示すシステム(7)のように、冷媒回収容器(100)のガス流出ポート(102)をガス抜きホース(減圧通路)(74)でゲージマニホールド(90)に接続し、冷媒回収容器(100)のガス冷媒を抜いて内部の圧力を下げるようにすることもあった。この対策を講じる場合は、冷媒回収容器(100)からゲージマニホールド(90)に戻ってくる冷媒の圧力が、冷媒被回収機(20)の冷媒の圧力より高くなる場合があり、そうなると冷媒が冷媒被回収機(20)に逆流するので、ゲージマニホールド(90)の低圧側と高圧側のバルブを閉める必要がある。
また、この対策を行う場合、冷媒回収容器(100)の圧力は一時的に低下するが、効果は長く持続しない。その理由は、冷媒回収容器(100)からゲージマニホールド(90)を介して圧縮機(31)へ戻るガス冷媒の流量が、冷媒回収容器(100)を入口端部とし圧縮機(31)の吸入側を出口端部とする流路の両端部間の圧力差(圧力損失)で決まり、大きな圧力差が生じないためである。したがって、この対策で冷媒回収容器の圧力を一旦下げてから冷媒回収を行っても、すぐにまた冷媒の圧力上昇が生じてしまい、結局は高圧遮断スイッチ(83)が作動して冷媒回収装置(30C)が停止してしまう。
このように、従来の対策では、冷媒回収装置(30A,30B,30c)が不用意に停止しやすく、冷媒被回収機(20)の冷媒を十分に回収するのが困難な場合があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷媒回収時の冷媒の圧力上昇により冷媒回収装置が停止するのを繁雑な作業を行わずに抑制し、冷媒回収を従来よりも確実に行えるようにすることである。
第1の発明は、冷媒被回収機(20)と冷媒回収容器(100)との間に接続される冷媒回収装置(30)を前提とする。
そして、この冷媒回収装置(30)は、上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(31)と、該圧縮機(31)から吐出された冷媒を凝縮して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す凝縮器(32)とを備え、上記冷媒回収容器(100)に接続されて液冷媒が流通する減圧機構(33)と、該減圧機構(33)と上記圧縮機(31)の吸入側との間に接続された蒸発器(34)とを備えていることを特徴とする。
この第1の発明では、冷媒回収装置(30)の圧縮機(31)を運転すると、冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から冷媒が該圧縮機(31)に吸入されて圧縮される。圧縮機(31)から吐出された冷媒は、凝縮器(32)で凝縮して液化し、上記冷媒回収容器(100)に回収される。一方、冷媒回収容器(100)内の液冷媒は、減圧機構(33)で減圧されてから蒸発器(34)で蒸発し、ガス冷媒になって上記圧縮機(31)に吸入される。
冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に吸入された冷媒は、圧縮機(31)から吐出されて冷媒回収容器(100)へ戻るので、圧縮機(31)と冷媒回収容器(100)の間に形成される経路を循環していることになる。一方、冷媒被回収機(20)の冷媒は、冷媒回収容器(100)へ向かう一方向への流れにより、連続して冷媒回収容器(100)に回収される。したがって、冷媒被回収機(20)、冷媒回収容器(100)、及び冷媒回収装置(30)から構成される全体のシステム(1)としては、冷媒が冷媒回収容器(100)に次第に溜まっていく。そして、この第1の発明では、冷媒回収容器(100)の液冷媒を減圧後に蒸発させて圧縮機(31)で吸入することにより、冷媒の圧力上昇が抑えられる。
第2の発明は、第1の発明において、上記凝縮器(32)及び蒸発器(34)を流れる冷媒と熱交換する空気が流れる空気流路(50)を備え、該空気流路(50)には、上記蒸発器(34)の下流側に凝縮器(32)が配置されていることを特徴とする。
この第2の発明では、蒸発器(34)で冷媒により冷却された空気が凝縮器(32)を流通し、この空気に冷媒が熱を放出して凝縮する。このように、空気流路(50)の上流側に蒸発器(34)を配置し、下流側に凝縮器(32)を配置することにより、凝縮器(32)の入口空気温度が低下するので、冷媒の圧力上昇をより効率よく抑えられる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、上記蒸発器(34)の出口冷媒と上記凝縮器(32)の出口冷媒が熱交換する冷媒熱交換器(60)を備えていることを特徴とする。
この第3の発明では、蒸発器(34)が外気から奪う熱量を、冷媒熱交換器(60)において凝縮器(32)の出口冷媒の熱を回収することで低減できるから、高圧圧力の上昇をより確実に抑えられる。
第4の発明は、冷媒回収装置(30)と、該冷媒回収装置(30)が有する凝縮器(32)から送り出された冷媒を回収する冷媒回収容器(100)とを備えた冷媒回収容器付き回収装置(10)を前提とする。
そして、この冷媒回収容器付き回収装置(10)は、上記冷媒回収装置(30)が第1から第3の発明の何れか1つの冷媒回収装置(30)であり、上記冷媒回収容器(100)は、その容器本体(101)内のガス冷媒が流出可能なガス流出ポート(102)と、上記凝縮器(32)から送り出された液冷媒を該容器本体(101)へ導入する液流入ポート(103)と、該容器本体(101)から上記減圧機構(33)へ液冷媒を導出する液流出ポート(104)と、各ポートを開閉するバルブ機構(102a,103a,104a)と、を備えていることを特徴とする。
この第4の発明では、一般に容器本体(101)内のガス冷媒が流出可能なガス流出ポート(102)と、凝縮器(32)から送り出された液冷媒を容器本体(101)へ導入する液流入ポート(103)とを備えた冷媒回収容器(100)に、容器本体(101)から上記減圧機構(33)へ液冷媒を導出する液流出ポート(104)が設けられている。したがって、第1から第3の発明において、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に吸入された冷媒が、圧縮機(31)及び凝縮器(32)を介して冷媒回収容器(100)へ戻るように循環する経路のうち、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に至る経路は、上記液流出ポート(104)と上記減圧機構(33)とをホースなどで接続することにより形成され、この経路を冷媒が流れるときに冷媒の圧力が低下する。
第5の発明は、冷媒被回収機(20)と冷媒回収容器(100)との間に冷媒回収装置(30)を接続し、上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から、上記冷媒回収装置(30)が有する圧縮機(31)に冷媒を吸入して圧縮し、該冷媒回収装置(30)が有する凝縮器(32)で凝縮した冷媒を上記冷媒回収容器(100)へ送り出すことにより、上記冷媒回収容器(100)に冷媒を回収する冷媒回収方法を前提とする。
そして、この冷媒回収方法は、上記冷媒回収装置(30)として第1から第3の発明の何れか1つの冷媒回収装置(30)を用い、第1冷媒回収工程と第2冷媒回収工程と第3冷媒回収工程を順に行い、上記第1冷媒回収工程が、上記冷媒被回収機(20)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を回収すると同時に、該冷媒回収容器(100)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る減圧通路(74)を形成する工程であり、上記第2冷媒回収工程が、上記冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)への冷媒の流入を阻止した状態で、該蒸発器(34)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第2冷媒回収経路(72)を形成して冷媒を回収する工程であり、上記第3冷媒回収工程が、上記凝縮器(32)から上記圧縮機(31)を介して上記冷媒回収容器(100)へ至る第3冷媒回収経路(73)を形成して冷媒を回収する工程であることを特徴とする。
この第5の発明では、第1冷媒回収工程と第2冷媒回収工程と第3冷媒回収工程とが順に行われる。
上記第1冷媒回収工程では、上記冷媒被回収機(20)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第1冷媒回収経路(71)が形成され、冷媒が冷媒回収容器(100)に回収されると同時に、該冷媒回収容器(100)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る減圧通路(74)が形成されて、冷媒回収容器(100)内の圧力が低下する。つまり、この第1冷媒回収工程では、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に吸入された冷媒が、凝縮器(32)で液化して冷媒回収容器(100)へ戻ることにより、冷媒回収容器(100)と圧縮機(31)の間で循環しながら、同時に冷媒被回収機(20)の冷媒が冷媒回収容器(100)に回収される。
上記第2冷媒回収工程では、上記冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)への冷媒の流入が阻止された状態で、該蒸発器(34)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第2冷媒回収経路(72)が形成され、冷媒が冷媒回収容器(100)へ回収される。つまり、この第2冷媒回収工程では、蒸発器(34)に残留した冷媒が圧縮機(31)及び凝縮器(32)を介して冷媒回収容器(100)に回収される。
上記第3冷媒回収工程では、上記凝縮器(32)から上記圧縮機(31)を介して上記冷媒回収容器(100)へ至る第3冷媒回収経路(73)が形成され、冷媒が冷媒回収容器(100)へ回収される。つまり、この第3冷媒回収工程では、凝縮器(32)に残留した冷媒が圧縮機(31)を介して冷媒回収容器(100)に回収される。第3冷媒回収工程は、従来の冷媒回収装置を用いた冷媒回収において一般にセルフクリーニングと呼ばれる工程である。
第6の発明は、第5の発明において、上記第1冷媒回収工程が、上記第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流入ポート(103)から該冷媒回収容器(100)内に回収する冷媒回収動作を行うと同時に、上記減圧通路(74)として、上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流出ポート(104)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る液側減圧通路(74a)に加えて、該冷媒回収容器(100)に設けられているガス流出ポート(102)から上記圧縮機(31)に至るガス側減圧通路(74b)を形成して減圧動作を行う工程であり、上記第2冷媒回収工程が、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記蒸発器(34)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入し、凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作とを順に行う工程であり、上記第3冷媒回収工程が、上記第2冷媒回収工程の回収停止動作の完了後に上記圧縮機(31)を再起動し、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記凝縮器(32)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作と、該圧縮機(31)の停止後に液流入ポート(103)を閉鎖するポート閉鎖動作とを順に行う工程であることを特徴とする。
この第6の発明では、上記第1冷媒回収工程において、上記第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流入ポート(103)から該冷媒回収容器(100)内に回収する冷媒回収動作が行われると同時に、上記減圧通路(74)として、上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流出ポート(104)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る液側減圧通路(74a)に加えて、該冷媒回収容器(100)に設けられているガス流出ポート(102)から上記圧縮機(31)に至るガス側減圧通路(74b)を形成して、減圧動作が行われる。
上記第2冷媒回収工程においては、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記蒸発器(34)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入し、凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作とが順に行われる。
また、上記第3冷媒回収工程においては、上記第2冷媒回収工程の回収停止動作の完了後に上記圧縮機(31)を再起動し、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記凝縮器(32)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作(セルフクリーニング)と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作と、該圧縮機(31)の停止後に液流入ポート(103)を閉鎖するポート閉鎖動作とが順に行われる。
本発明によれば、冷媒回収装置(30)により、冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から圧縮機(31)で吸引した冷媒を凝縮器(32)で液化して冷媒回収容器(100)に回収しながら、冷媒回収容器(100)内の液冷媒を減圧機構(33)と蒸発器(34)で低圧のガス冷媒にして圧縮機(31)で吸入することにより、冷媒回収容器(100)の内部で冷媒の圧力が上昇するのを抑えられるので、冷媒回収装置(30)(圧縮機(31))が停止するのを抑制できる。したがって、本発明によれば、R32やR410Aのように冷凍サイクルの高圧圧力が比較的高く設計される冷媒であっても、冷媒回収を従来よりも確実に行うことが可能になる。
また、本発明によれば、冷媒回収容器(100)を濡れたウエスで覆った状態にして継続的に水を掛けて冷却したり、図9のように冷媒回収装置(30)の吐出口と冷媒回収容器(100)の間の冷媒回収ホースに設けた冷却コイルを水に漬けて冷媒を冷却したりしなくても冷媒の圧力上昇を抑えられるから、冷媒回収作業を容易に行える。また、図10のように冷媒回収容器(100)のガス流出ポート(102)をガス抜きホースでゲージマニホールドに接続し、冷媒回収容器(100)のガス冷媒を抜いて内部の圧力を下げる場合とは違って、すぐに冷媒の圧力上昇が生じるのも抑制できる。
上記第2の発明によれば、空気流路(50)の上流側に蒸発器(34)を配置し、下流側に凝縮器(32)を配置したことにより、凝縮器(32)の入口空気温度が低下するようにしているので、冷媒の圧力上昇がより確実に抑えられる。したがって、冷媒回路(21)の高圧圧力が比較的高くなる冷媒であっても、冷媒回収装置(30)が停止するのをより確実に抑制し、冷媒回収をより確実に行うことが可能になる。
上記第3の発明によれば、蒸発器(34)の出口冷媒と凝縮器(32)の出口冷媒が熱交換する冷媒熱交換器(60)を設けたことにより、蒸発器(34)が外気から奪う熱量を、冷媒熱交換器(60)において凝縮器(32)の出口冷媒の熱を回収して低減することができるので、高圧圧力の上昇をより確実に抑え、圧縮機(31)の停止を抑制して冷媒回収の確実性を高められる。
上記第4の発明によれば、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に吸入された冷媒が、圧縮機(31)及び凝縮器(32)を介して冷媒回収容器(100)へ戻るように循環する経路のうち、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に至る経路を、上記液流出ポート(104)と上記減圧機構(33)とをホースなどで接続することで簡単に形成することができ、この経路に冷媒を流すことで冷媒の圧力を容易に低下させることができる。したがって、上記各発明と同様に、冷媒圧力の上昇を抑えることにより圧縮機(31)の停止を抑制し、冷媒回収の確実性を高められる。
上記第5の発明によれば、第1冷媒回収工程において、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して冷媒を圧縮機(31)へ流すことにより、該冷媒回収容器(100)内で冷媒が圧力上昇するのを抑えながら、冷媒被回収機(20)から冷媒回収容器(100)へ冷媒を回収するようにしているので、冷媒の圧力上昇を抑えて圧縮機(31)の停止を抑制し、冷媒回収の確実性を高められる。
上記第6の発明によれば、第1冷媒回収工程において、冷媒回収動作と減圧動作を行うことにより、該冷媒回収容器(100)内で冷媒が圧力上昇するのを抑えながら、冷媒被回収機(20)から冷媒回収容器(100)へ冷媒を回収することができる。したがって、冷媒の圧力上昇を抑えて圧縮機(31)の停止を抑制し、冷媒回収の確実性を高められる。また、冷媒回収動作及び回収停止動作からなる第2冷媒回収工程と、冷媒回収動作、回収停止動作及びポート閉鎖動作からなる第3冷媒回収工程を行うことにより、冷媒回収装置(30)内の残留冷媒を回収できる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷媒回収システムの回路構成図である。 図2は、図1の冷媒回収システムにおける第1冷媒回収工程を示す動作状態図である。 図3は、図1の冷媒回収システムにおける第2冷媒回収工程の第1段階を示す動作状態図である。 図4は、図1の冷媒回収システムにおける第2冷媒回収工程の第2段階を示す動作状態図である。 図5は、図1の冷媒回収システムにおける第3冷媒回収工程の第1段階を示す動作状態図である。 図6は、図1の冷媒回収システムにおける第3冷媒回収工程の第2段階を示す動作状態図である。 図7は、実施形態の変形例に係る冷媒回収システムの回路構成図である。 図8は、第1の従来技術に係る冷媒回収システムの回路構成図である。 図9は、第2の従来技術に係る冷媒回収システムの回路構成図である。 図10は、第3の従来技術に係る冷媒回収システムの回路構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図1において、冷媒回収装置(30)に冷媒回収容器(100)を接続して構成された冷媒回収容器付き回収装置(10)を用いて、冷媒被回収機(20)から冷媒回収容器(100)に冷媒を回収する冷媒回収システム(1)の全体構成を示したものである。
〈冷媒被回収機〉
冷媒被回収機(20)は、冷媒回路(21)を有する空調機や冷凍機などの機器である。この冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)は、圧縮機(22)と熱源側熱交換器(23)と受液機(24)と膨張機構(25)と利用側熱交換器(26)とアキュームレータ(27)とが順に接続された閉回路である。この冷媒回路(21)には、冷媒として例えばR32が充填されている。冷媒回路(21)には、液側サービスポート(21a)とガス側サービスポート(21b)が設けられている。また、熱源側熱交換器(23)の近傍には熱源側ファン(23a)が配置され、利用側熱交換器(26)の近傍には利用側ファン(26a)が設けられている。
〈冷媒回収容器付き回収装置〉
本実施形態の冷媒回収容器付き回収装置(10)は、上述したように、冷媒回収装置(30)と冷媒回収容器(100)とから構成されている。冷媒回収装置(30)は、冷媒被回収機(20)と冷媒回収容器(100)との間に接続される。
〈冷媒回収装置〉
本実施形態の冷媒回収装置(30)は、上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(31)と、該圧縮機(31)から吐出された冷媒を凝縮して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す凝縮器(32)とを備えている。また、この実施形態の冷媒回収装置(30)は、上記圧縮機(31)と凝縮器(32)に加えて、上記冷媒回収容器(100)に接続される減圧機構であって液冷媒が流通する膨張弁(33)と、この膨張弁(33)と上記圧縮機(31)の吸入側との間に接続された蒸発器(34)とを備えている。なお、膨張弁(33)の代わりにキャピラリチューブまたはオリフィスを用いてもよい。
冷媒回収装置(30)は、具体的には以下のように構成されている。
まず、この冷媒回収装置(30)は、上記圧縮機(31)、凝縮器(32)、膨張弁(33)及び蒸発器(34)等の機器が収容されたケーシング(35)を備えている。このケーシング(35)には、上記冷媒被回収機(20)がゲージマニホールド(90)を介して接続される吸入口(36)と、上記冷媒回収容器(100)に設けられている後述の液流入ポート(103)が冷媒回収ホース(80)を介して接続される吐出口(37)とが設けられている。
上記吸入口(36)と圧縮機の吸入ポート(31a)の間には、通路を絞ることで冷媒を減圧する減圧機構となるガス側切換バルブ(41)が接続され、圧縮機(31)の吐出ポート(31b)と凝縮器(32)の間には液側切換バルブ(42)が接続されている。ガス側切換バルブ(41)及び液側切換バルブ(42)は、いずれも三方弁であり、それぞれ図1に黒塗りをした閉ポートと凝縮器(32)の出口配管(43)との間に、第1冷媒回収配管(44)と第2冷媒回収配管(45)を介して接続されている。第1冷媒回収配管(44)と上記出口配管(43)が接続された第1接続点と、第2冷媒回収配管(45)と上記出口配管(43)とが接続された第2接続点との間には、第1接続点から第2接続点へ向かう冷媒の流通を許容して逆方向への冷媒の流通を禁止する逆止弁(46)が設けられている。上記第1冷媒回収配管(44)により、後述の第3冷媒回収工程で用いられる分岐経路(76)が形成されている。
ガス側切換バルブ(41)及び液側切換バルブ(42)は、それぞれ、流路の切り換えと流量調整が可能な切換バルブである。そして、この冷媒回収装置(30)には、ガス側切換バルブ(41)及び液側切換バルブ(42)を操作する1つの操作部(図示せず)が設けられている。操作部は、例えばダイヤル状のつまみで構成することができ、基準位置から一方向(例えば時計回り方向)へ回転させると冷媒被回収機(20)からガス冷媒の回収(ガス回収)を行うとともに流量を徐々に絞ることができ、逆方向(例えば反時計回り方向)へ回転させると冷媒被回収機(20)から液冷媒の回収(液回収)を行うとともに流量を徐々に絞ることができる。液回収の時はガス回収の時よりも絞り量が大きくなる。また、上記操作部は、後述の第3冷媒回収工程における冷媒回収動作(セルフクリーニング)を行う際に、ガス側切換バルブ(41)を絞り込む操作も可能に構成されている。
冷媒回収装置(30)は、吸引圧力ゲージ(81)と吐出圧力ゲージ(82)を備えている。また、圧縮機(31)の吐出側には高圧遮断スイッチ(83)が設けられ、圧縮機(31)の吸入側には低圧遮断スイッチ(84)が設けられている。高圧遮断スイッチ(83)は、圧縮機(31)の吐出圧力が設定高圧圧力(例えば冷媒回収容器(100)の許容圧力に基づいて定められる圧力。飽和圧力が比較的低い冷媒を用いる冷媒回路の設計圧力に基づいて定められることが多い。)に達すると圧縮機(31)を停止させ、吐出圧力が過度に高くなるのを防ぐスイッチである。低圧遮断スイッチ(84)は、圧縮機(31)の吸入圧力が設定低圧圧力に達すると圧縮機(31)を停止させ、吸入圧力が過度に低くなるのを防ぐスイッチである。低圧遮断スイッチ(84)は、その「有効」と「無効」を切り換える操作部が冷媒回収装置(30)に設けられているスイッチで、冷媒回収時、基本的には「有効」にし、冷媒回収運転が自動で終了するようにしている。ただし、冷媒回収運転の開始時等、過渡的に低圧が低下する場合は「無効」にし、冷媒回収装置(30)が停止するのを防止するようにしてもよい。
上記ケーシング(35)には、冷媒回収容器(100)の液冷媒を該ケーシング(35)内へ導入するための液導入ポート(38)が設けられている。液導入ポート(38)には、上記膨張弁(33)と蒸発器(34)が順に接続されている。蒸発器(34)は、上記圧縮機(31)とガス側切換バルブ(41)の間の吸入配管に合流して、上記圧縮機(31)の吸入ポート(31a)に接続されている。
この冷媒回収装置(30)のケーシング(35)には、上記凝縮器(32)及び蒸発器(34)を流れる冷媒と熱交換する空気が流れる空気流路(50)が形成されている。図では、凝縮器(32)側の空気流路(50)と蒸発器(34)側の空気流路(50)を別々に表しているが、本実施形態では、空気流路(50)はケーシング(35)内に形成された連続した1つの空気流路である。そして、この空気流路(50)には、蒸発器(34)の下流側に凝縮器(32)が配置されている。凝縮器(32)と蒸発器(34)をこのように配置することにより、凝縮器(32)には、蒸発器(34)で冷却されて温度が低下した空気が流通する。また、空気流路(50)には、凝縮器(32)と蒸発器(34)に空気を流すためのファン(51)が配置されている。このファン(51)も、図では2つ示しているが、空気流路(50)内に1つ設ければよい。
〈冷媒回収経路〉
本実施形態の冷媒回収システム(1)は、後述する第1冷媒回収工程において形成される第1冷媒回収経路(71)及び減圧通路(74)と、第2冷媒回収工程において形成される第2冷媒回収経路(72)と、第3冷媒回収工程において形成される第3冷媒回収経路(73)とを有している。
第1冷媒回収経路(71)は、上記冷媒被回収機(20)と上記吸入口(36)との間に上記ゲージマニホールド(90)を接続して形成される冷媒吸入経路(75)と、この吸入口(36)から、上記ガス側切換バルブ(41)、上記圧縮機(31)、上記液側切換バルブ(42)、上記凝縮器(32)、逆止弁(46)、及び吐出口(37)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る主冷媒回収経路(70)とからなる経路である。また、第1冷媒回収工程が行われる際に第1冷媒回収経路(71)と同時に形成される減圧通路(74)は、上記冷媒回収容器(100)から、液導入ポート(38)、膨張弁(33)、及び蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る経路である。
第2冷媒回収経路(72)は、上記冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)への冷媒の流入が阻止された状態で形成される経路であり、上記膨張弁(33)から、蒸発器(34)、圧縮機(31)、液側切換バルブ(42)、凝縮器(32)、逆止弁(46)、及び吐出口(37)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る経路である。
第3冷媒回収経路(73)は、凝縮器(32)の流入側を液側切換バルブ(42)で閉鎖した図5の状態で形成される経路であり、上記凝縮器(32)、分岐経路(76)、ガス側切換バルブ(41)、圧縮機(31)、液側切換バルブ(42)、及び吐出口(37)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る残留冷媒回収経路(77)からなる経路である。
〈冷媒回収容器〉
冷媒回収容器(100)は、冷媒を溜める容器本体(101)に、その容器本体(101)内のガス冷媒が流出可能なガス流出ポート(102)と、上記冷媒回収装置(30)の凝縮器(32)から送り出された液冷媒を容器本体(101)へ導入する液流入ポート(103)と、容器本体(101)から上記冷媒回収装置(30)の膨張弁(33)へ液冷媒を流すように液導入ポート(38)に接続される液流出ポート(104)とを設けたものである。ガス流出ポート(102)にはガス流出バルブ(102a)が、液流入ポート(103)には液流入バルブ(103a)が、液流出ポート(104)には液流出バルブ(104a)が設けられている。ガス流出バルブ(102a)、液流入バルブ(103a)、及び液流出バルブ(104a)は、各ポート(102,103,104)を開閉するバルブ機構である。
冷媒回収容器(100)には、容器本体(101)内に溜まる液冷媒の液面高さを冷媒回収装置(30)で検知するためのフロートセンサ(105)が設けられている。フロートセンサ(105)のフロートが所定高さになると液冷媒の貯留量が規定量に達したと判断して冷媒回収装置(30)が停止するようになっている。
図示していないが、容器本体(101)の上面やガス流出ポート(102)には可溶栓(図示せず)が設けられている。可溶栓は、冷媒回収容器(100)の周囲温度が上昇したときに、該回収容器(100)の内部圧力が過度に上昇するのを防止するためのガス抜きとして設けられている。
〈ゲージマニホールド〉
ゲージマニホールド(90)は、従来から一般的に用いられている圧力ゲージ付きのマニホールドであり、高圧バルブ側ポート(91)、低圧バルブ側ポート(92)、真空ポンプ側ポート(93)、及びエアパージポート(94)を有している。
ゲージマニホールド(90)の高圧バルブ側ポート(91)は、冷媒被回収機(20)の液側サービスポート(21a)に接続されている。ゲージマニホールド(90)の低圧バルブ側ポート(92)は、冷媒被回収機(20)のガス側サービスポート(21b)に接続されている。ゲージマニホールド(90)の真空ポンプ側ポート(93)は、フィルタ(95)を介して冷媒回収装置(30)の吸入口(36)に接続されている。ゲージマニホールド(90)のエアパージポート(94)は、冷媒回収容器(100)のガス流出ポート(102)に接続されている。
ゲージマニホールド(90)は、ガス回収の時は、低圧側バルブ(ガス側バルブ)(92a)が開かれる。液ガス同時回収の時は、高圧側バルブ(液側バルブ)(91a)と低圧側バルブ(92a)の両方が開かれる。また、ゲージマニホールド(90)は、低圧ゲージ(92b)と高圧ゲージ(91b)を有している。
-運転動作〈冷媒回収方法〉-
次に、上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から、上記冷媒回収装置(30)が有する圧縮機(31)に冷媒を吸入して圧縮し、該冷媒回収装置(30)が有する凝縮器(32)で凝縮した冷媒を上記冷媒回収容器(100)へ送り出すことにより、上記冷媒回収容器(100)に冷媒を回収する本実施形態の冷媒回収方法について説明する。
本実施形態では、運転準備を行った後、下記の第1冷媒回収工程と第2冷媒回収工程と第3冷媒回収工程が順に行われる。第1冷媒回収工程において、冷媒は、冷媒被回収機(20)から液ガス混合状態またはガス状態で冷媒回収装置(30)の圧縮機(31)に吸入される。
運転準備の段階では、ゲージマニホールド(90)の液側バルブ(91a)とガス側バルブ(92a)が「開」に切り換えられる。冷媒回収装置(30)のガス側切換バルブ(41)は、吸入口(36)側のポートと圧縮機(31)側のポートが連通し、分岐経路(76)側のポートが閉鎖される(連通側が白抜き、閉鎖側が黒塗り。以下同様)。液側切換バルブ(42)は、圧縮機(31)側のポートと凝縮器(32)側のポートが連通し、残留冷媒回収経路(73)側のポートが閉鎖される。ガス側切換バルブ(41)は、運転時に冷媒被回収機(20)から冷媒が急激に圧縮機(31)へ回収されない開度に設定される。また、冷媒回収容器(100)では、ガス流出バルブ(102a)、液流入バルブ(103a)、及び液流出バルブ(104a)がすべて開かれる。運転準備の際、冷媒被回収機(20)において液冷媒を加熱して蒸発を促進しておくとよい。
〈第1冷媒回収工程〉
第1冷媒回収工程は、上記冷媒被回収機(20)から上記冷媒吸入経路(75)、上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を回収すると同時に、該冷媒回収容器(100)から上記膨張弁(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る減圧通路(74)を形成する工程である。
具体的には、図2に示すように、第1冷媒回収工程では、上記冷媒吸入経路(75)につながる第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流入ポート(103)から該冷媒回収容器(100)の容器本体(101)内に回収すると同時に、上記減圧通路(74)として、上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流出ポート(104)から上記膨張弁(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る液側減圧通路(74a)を形成し、且つ、該冷媒回収容器(100)に設けられているガス流出ポート(102)から上記圧縮機(31)に至るガス側減圧通路(74b)を形成して冷媒回収容器(100)の内部を減圧する。
この第1冷媒回収工程では、冷媒被回収機(20)からゲージマニホールド(90)を介して冷媒が圧縮機(31)に吸入され、圧縮機(31)から吐出された冷媒が、凝縮器(32)で凝縮して第1冷媒回収経路(71)を通り、冷媒回収容器(100)へ流入する。
一方、第1冷媒回収工程においては、液流出ポート(104)が開かれるので、冷媒回収容器(100)と圧縮機(31)の吸入側が連通する。そして、冷媒回収容器(100)から冷媒が流出し、膨張弁(33)で減圧された後に蒸発器(34)で蒸発した冷媒が圧縮機(31)に吸入される。したがって、冷媒回収容器(100)の圧力が低下するため、該冷媒回収容器(100)の圧力が異常に上昇するのが抑制される。また、本実施形態では、膨張弁(33)と蒸発器(34)を設けたことにより、従来の冷媒回収装置よりも圧縮機(31)の吸入圧力が低下するので、冷媒回収容器(100)内のガス冷媒も従来よりも多く圧縮機(31)に吸入され、圧力上昇を抑制する効果が高くなる。
以上のようにして冷媒回収容器(100)から流出した冷媒は、圧縮機(31)に吸入されてから冷媒回収容器(100)に戻るように循環する。同時に、冷媒被回収機(20)の冷媒は冷媒回収容器(100)に溜まっていく。したがって、システム(1)の全体としては、冷媒回収容器(100)の冷媒の貯留量は増えていく。
なお、第1冷媒回収工程の運転をしている間、膨張弁(33)は、蒸発器(34)の出口冷媒が圧縮機(31)を正常に運転できる過熱度となるように開度制御される。また、冷媒回収装置(30)のガス側切換バルブ(41)は、第1冷媒回収工程の初期は圧縮機(31)の吸入圧力が急激に上昇しないように開度が調整され、第1冷媒回収工程の中間段階以降は、冷媒被回収機(20)から冷媒が回収されるにつれて圧縮機(31)の吸入圧力が低下するのに伴って徐々に開かれ、第1冷媒回収工程が終了するときには全開となる。
第1冷媒回収工程が行われるときは、蒸発器(34)で冷却された空気が凝縮器(32)へ流入する。したがって、凝縮器(32)での冷媒の冷却が促進され、冷媒回収容器(100)内の圧力上昇を抑えられる。
〈第2冷媒回収工程〉
冷媒被回収機(20)の冷媒がほぼ回収されると、ゲージマニホールド(90)の低圧ゲージ(92b)と高圧ゲージ(91b)、及び冷媒回収装置(30)の吸引圧力ゲージ(81)と吐出圧力ゲージ(82)に示される圧力がそれぞれ所定値に達する。そうすると、第2冷媒回収工程が開始される。第2冷媒回収工程は、ガス流出ポート(102)と液流出ポート(104)を閉じることで行われる。
第2冷媒回収工程は、ガス流出ポート(102)と液流出ポート(104)を閉じることで、上記冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)への冷媒の流入が阻止された状態にして、蒸発器(34)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第2冷媒回収経路(72)を形成し、冷媒を冷媒回収容器(100)へ回収する工程である。
この第2冷媒回収工程は、具体的には、上記ガス流出ポート(102)と液流出ポート(104)とを閉鎖した状態で、上記蒸発器(34)内に残留した冷媒を、第2冷媒回収経路(72)を通じて上記圧縮機(31)で吸入し、凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す図3の冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる図4の回収停止動作とを順に行う工程である。
図3の冷媒回収動作では、膨張弁(33)が閉じられて冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)へ冷媒が流入しない状態で、蒸発器(34)から圧縮機(31)へ冷媒が吸入され、この冷媒が凝縮器(32)で凝縮して冷媒回収容器(100)へ送られる。冷媒被回収機(20)の残留冷媒と蒸発器(34)内の冷媒が冷媒回収容器(100)に回収されて、圧縮機(31)の吸入圧力が所定値まで低下すると、圧縮機(31)が停止する。
圧縮機(31)が停止すると、図4の回収停止動作となる。このとき、第2冷媒回収経路(72)は形成されたままで、圧縮機(31)が停止するとともに、ファン(50)も停止する(破線で表示)。また、ゲージマニホールド(90)の低圧側バルブ(92a)と高圧側バルブ(91a)が閉じられる。
〈第3冷媒回収工程〉
第2冷媒回収工程が終了すると、冷媒回収装置(30)の凝縮器(32)に冷媒が残留した状態になっている。そこで、次に凝縮器(32)の残留冷媒を回収する第3冷媒回収工程が行われる。
第3冷媒回収工程は、上記凝縮器(32)から上記圧縮機(31)を介して上記冷媒回収容器(100)へ至る第3冷媒回収経路(73)を形成して冷媒を回収する工程である。第3冷媒回収工程を開始するに当たり、冷媒回収装置(30)のガス側切換バルブ(41)は、吸入口(36)側のポートが閉鎖され、圧縮機(31)側のポートと分岐経路(76)側のポートが連通する。液側切換バルブ(42)は、圧縮機(31)側のポートと残留冷媒回収経路(77)側のポートが連通し、凝縮器(32)側のポートが閉鎖される。
この第3冷媒回収工程は、具体的には、上記第2冷媒回収工程の回収停止動作の完了後に上記圧縮機(31)を再起動し、上記ガス流出ポート(102)と液流出ポート(104)とを閉鎖した状態で上記凝縮器(32)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す図5の冷媒回収動作(セルフクリーニング)と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる図6の回収停止動作と、該圧縮機(31)の停止後に液流入ポート(103)を閉鎖する閉鎖工程を順に行う工程である。
図5の冷媒回収動作では、液側切換バルブ(42)の凝縮器(32)側のポートが閉じ、ガス側切換バルブ(41)の分岐経路(76)側のポートと圧縮機(31)側のポートとが連通した状態で圧縮機(31)が運転される。このとき、ガス側切換バルブ(41)を、吸引圧力ゲージ(81)がほぼ真空域に近い低圧圧力になるまで絞り込んで凝縮器(34)から圧縮機(31)へ残留冷媒を吸引して加圧し、液側切換バルブ(42)及び残留冷媒回収経路(77)を介して冷媒を冷媒回収容器(100)に回収する。
この運転中に吸引圧力が所定値よりも低下して実質的に真空になると、圧縮機(31)が停止して図6の回収停止動作に移り、次に閉鎖工程に移ってガス側切換バルブ(41)及び液側切換バルブ(42)が閉鎖されるとともに、冷媒回収容器(100)の液流入ポート(103)が閉じられて、最後に冷媒回収ホース(80)が装置(10)から取り外される(破線で表示)。
以上により、第3冷媒回収工程が終わると、冷媒被回収機(20)から冷媒回収容器(100)への冷媒回収が、冷媒回収装置(30)に冷媒を残さずに完了する。
-実施形態の効果-
本実施形態によれば、冷媒回収装置(30)により、冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から圧縮機(31)で吸引した冷媒を凝縮器(32)で液化して冷媒回収容器(100)に回収しながら、冷媒回収容器(100)内の液冷媒を減圧機構(33)と蒸発器(34)で低圧のガス冷媒にして圧縮機(31)で吸入することにより、冷媒回収容器(100)の冷媒の圧力が上昇するのを抑えられるので、冷媒回収装置(30)(圧縮機(31))が停止するのを抑制できる。したがって、本発明によれば、R32やR410Aのように冷凍サイクルの高圧圧力が比較的高くなる冷媒であっても、冷媒回収を従来よりも確実に行うことが可能になる。
また、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に吸入された冷媒が、圧縮機(31)及び凝縮器(32)を介して冷媒回収容器(100)へ戻るように循環する経路のうち、冷媒回収容器(100)から減圧機構(33)と蒸発器(34)を介して圧縮機(31)に至る経路を、上記液流出ポート(104)と上記減圧機構(33)とをホースなどで接続することで簡単に形成することができ、この経路を設けることで冷媒の圧力上昇を容易に抑えられる。
また、本実施形態によれば、冷媒回収容器(100)を濡れたウエスで覆いながら継続的に水を掛けて冷却したり、図9のように冷媒回収装置(30)の吐出口と冷媒回収容器(100)の間の冷媒回収ホースに設けた冷却コイルを水に漬けて冷媒を冷却したりしなくても冷媒の圧力上昇を抑えられるから、冷媒回収の作業を容易に行える。また、図10のように冷媒回収容器(100)のガス流出ポート(102)をガス抜きホースでゲージマニホールドに接続して、冷媒回収容器(100)のガス冷媒を抜いて内部の圧力を下げる場合とは違い、すぐに冷媒の圧力上昇が生じるのも抑制できる。
また、本実施形態によれば、空気流路(50)の上流側に蒸発器(34)を配置し、下流側に凝縮器(32)を配置したことにより、凝縮器(32)の入口空気温度が低下するようにしているので、冷媒の圧力上昇がより確実に抑えられる。したがって、冷媒回路(21)の高圧圧力が比較的高くなる冷媒であっても、冷媒回収装置(30)が停止するのをより確実に抑制し、冷媒回収をより確実に行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、第1冷媒回収工程において、冷媒回収動作減圧動作を行うことにより、該冷媒回収容器(100)内で冷媒が圧力上昇するのを抑えながら、冷媒被回収機(20)から冷媒回収容器(100)への冷媒回収の確実性を高めることができるのに加え、冷媒回収動作及び回収停止動作からなる第2冷媒回収工程と、冷媒回収動作、回収停止動作及びポート閉鎖動作からなる第3冷媒回収工程を行うことにより、冷媒回収装置(30)内の残留冷媒を容易に回収できる。
-実施形態の変形例-
図7に示す変形例に係る冷媒回収装置(30)は、上記蒸発器(34)の出口冷媒と上記凝縮器(42)の出口冷媒が熱交換する冷媒熱交換器(60)を設けた例である。冷媒熱交換器(60)は、蒸発器(34)の出口側に接続された低圧側流路(61)と、凝縮器(32)の出口側に接続された高圧側流路(62)とを有し、高圧側流路(62)を流れる冷媒が低圧側流路(61)を流れる冷媒により冷却される。この変形例の冷媒回収装置(30)は、上記冷媒熱交換器(60)を設けた点を除いては、図1~図6の実施形態と同じ構成である。
このように構成すると、図1~図6の上記実施形態で蒸発器(34)が外気から奪う熱量を、凝縮器(32)の出口冷媒の熱を回収することで低減することができ、高圧圧力の上昇をより確実に抑えられる。
この変形例の冷媒回収装置(30)では、具体的な運転動作は省略するが、図1~図6の実施形態と同様に第1~第3冷媒回収工程が行われる。そして、上記冷媒熱交換器(60)を用いることにより、第1冷媒回収工程と第2冷媒回収工程において凝縮器(32)の熱量を回収し、高圧圧力の上昇を抑制できるから、圧縮機(31)の停止を抑制して冷媒回収の確実性を高める効果を得ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では、冷媒回収装置(30)の空気流路(50)において、上流側に蒸発器(34)を配置し、下流側に凝縮器(32)を配置しているが、本発明は、蒸発器(34)と凝縮器(32)の相対的な位置関係を限定するものではない。例えば、蒸発器(34)と凝縮器(32)を別々の空気流路に配置してもよい。
また、本発明の冷媒回収装置(30)は、上記実施形態で説明したR32の他にもR410Aなどのように冷凍サイクルの設計高圧圧力が比較的高い冷媒に対して冷媒回収容器(100)の圧力の上昇を抑えられる点で適しているが、適用対象の冷媒被回収機の冷媒をこれらに限定するものではない。
また、上記実施形態では、蒸発器(34)で液冷媒を蒸発させる熱交換能力よりも、凝縮器(32)でガス冷媒を凝縮させる熱交換能力が大きくなるように設計しておくと、凝縮器(32)での冷媒の液化を促進して冷媒回収容器(100)の圧力上昇を抑えやすくなる。したがって、凝縮器(32)や蒸発器(34)を実際に設計するに当たっては、それぞれの熱交換能力も考慮した設計を行うとよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、空調機や冷凍機などの冷媒被回収機の冷媒回路から冷媒を吸入し、液化して冷媒回収容器へ吐出する冷媒回収装置、冷媒回収装置と冷媒回収容器からなる冷媒回収容器付き回収装置、及び冷媒回収装置を用いた冷媒回収方法について有用である。
1 冷媒回収システム
10 冷媒回収容器付き回収装置
20 冷媒被回収機
21 冷媒回路
30 冷媒回収装置
31 圧縮機
32 凝縮器
33 膨張弁(減圧機構)
34 蒸発器
50 空気流路
60 冷媒熱交換器
71 第1冷媒回収経路
72 第2冷媒回収経路
73 第3冷媒回収経路
74 減圧通路
74a 液側減圧通路
74b ガス側減圧通路
100 冷媒回収容器
101 容器本体
102 ガス流出ポート
103 液流入ポート
104 液流出ポート
102a ガス流出バルブ(バルブ機構)
103a 液流入バルブ(バルブ機構)
104a 液流出バルブ(バルブ機構)

Claims (6)

  1. 冷媒被回収機(20)と冷媒回収容器(100)との間に接続される冷媒回収装置であって、
    上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(31)と、該圧縮機(31)から吐出された冷媒を凝縮して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す凝縮器(32)とを備え、
    上記冷媒回収容器(100)に接続されて液冷媒が流通する減圧機構(33)と、該減圧機構(33)と上記圧縮機(31)の吸入側との間に接続された蒸発器(34)とを備え、
    冷媒回収時に、上記冷媒被回収機(20)に接続される上記圧縮機(31)と上記凝縮器(32)を通って上記冷媒回収容器(100)に至る第1冷媒回収経路(71)が形成されると同時に、上記冷媒回収容器(100)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る減圧通路(74)が形成されることを特徴とする冷媒回収装置。
  2. 請求項1において、
    上記凝縮器(32)及び蒸発器(34)を流れる冷媒と熱交換する空気が流れる空気流路(50)を備え、
    該空気流路(50)には、上記蒸発器(34)の下流側に凝縮器(32)が配置されていることを特徴とする冷媒回収装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記蒸発器(34)の出口冷媒と上記凝縮器(32)の出口冷媒が熱交換する冷媒熱交換器(60)を備えていることを特徴とする冷媒回収装置。
  4. 冷媒回収装置(30)と、該冷媒回収装置(30)が有する凝縮器(32)から送り出された冷媒を回収する冷媒回収容器(100)とを備えた冷媒回収容器付き回収装置であって、
    上記冷媒回収装置(30)が請求項1から3の何れか1つに記載の冷媒回収装置(30)であり、
    上記冷媒回収容器(100)は、その容器本体(101)内のガス冷媒が流出可能なガス流出ポート(102)と、上記凝縮器(32)から送り出された液冷媒を該容器本体(101)へ導入する液流入ポート(103)と、該容器本体(101)から上記減圧機構(33)へ液冷媒を導出する液流出ポート(104)と、各ポートを開閉するバルブ機構(102a,103a,104a)と、を備えていることを特徴とする冷媒回収容器付き回収装置。
  5. 冷媒被回収機(20)と冷媒回収容器(100)との間に冷媒回収装置(30)を接続し、
    上記冷媒被回収機(20)の冷媒回路(21)から、上記冷媒回収装置(30)が有する圧縮機(31)に冷媒を吸入して圧縮し、該冷媒回収装置(30)が有する凝縮器(32)で凝縮した冷媒を上記冷媒回収容器(100)へ送り出すことにより、上記冷媒回収容器(100)に冷媒を回収する冷媒回収方法であって、
    上記冷媒回収装置(30)として請求項1から3の何れか1つに記載の冷媒回収装置(30)を用い、
    第1冷媒回収工程と第2冷媒回収工程と第3冷媒回収工程を順に行い、
    上記第1冷媒回収工程は、上記冷媒被回収機(20)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を回収すると同時に、該冷媒回収容器(100)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る減圧通路(74)を形成する工程であり、
    上記第2冷媒回収工程は、上記冷媒回収容器(100)から蒸発器(34)への冷媒の流入を阻止した状態で、該蒸発器(34)から上記圧縮機(31)及び上記凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)に至る第2冷媒回収経路(72)を形成して冷媒を回収する工程であり、
    上記第3冷媒回収工程は、上記凝縮器(32)から上記圧縮機(31)を介して上記冷媒回収容器(100)へ至る第3冷媒回収経路(73)を形成して冷媒を回収する工程である
    ことを特徴とする冷媒回収方法。
  6. 請求項5において、
    上記第1冷媒回収工程は、上記第1冷媒回収経路(71)を形成して冷媒を上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流入ポート(103)から該冷媒回収容器(100)内に回収する冷媒回収動作を行うと同時に、上記減圧通路(74)として、上記冷媒回収容器(100)に設けられている液流出ポート(104)から上記減圧機構(33)及び上記蒸発器(34)を介して上記圧縮機(31)に至る液側減圧通路(74a)に加えて、該冷媒回収容器(100)に設けられているガス流出ポート(102)から上記圧縮機(31)に至るガス側減圧通路(74b)を形成して減圧動作を行う工程であり、
    上記第2冷媒回収工程は、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記蒸発器(34)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入し、凝縮器(32)を介して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作とを順に行う工程であり、
    上記第3冷媒回収工程は、上記第2冷媒回収工程の回収停止動作の完了後に上記圧縮機(31)を再起動し、上記液流出ポート(104)とガス流出ポート(102)を閉鎖した状態で上記凝縮器(32)内に残留した冷媒を上記圧縮機(31)で吸入して上記冷媒回収容器(100)へ送り出す冷媒回収動作と、上記圧縮機(31)の吸入圧力が所定値よりも低下すると該圧縮機(31)を停止させる回収停止動作と、該圧縮機(31)の停止後に液流入ポート(103)を閉鎖するポート閉鎖動作とを順に行う工程である
    ことを特徴とする冷媒回収方法。
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