JP2020204454A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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伊織 丸橋
Iori Maruhashi
伊織 丸橋
松井 大
Masaru Matsui
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Abstract

【課題】安定的な運転を実現する観点から有利な冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】冷凍サイクル装置(1)は、蒸発器(10)、多段圧縮機(20)、凝縮器(30)、第一タンク(40)、第一気相流路(42)、第一戻し路(45)、第二タンク(50)、第二気相流路(52)、及び第二戻し流路(55)を備える。多段圧縮機(20)は、第一段(21a)、第二段(21b)、第三段(21c)、第一連通路(23a)、及び第二連通路(23b)を有する。第一気相流路(42)は、気相冷媒を第一タンク(40)から第二連通路(23b)に導く。第二気相流路(52)は、気相冷媒を第二タンク(50)から第一連通路(23a)に導く。第一気相流路(42)の上端は、第二気相流路(52)の下端より上に位置する。第一気相流路(42)の上端及び下端は、第三段(21c)の上端より下に位置する。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、エコノマイザを備えた冷凍サイクル装置が知られている。
図5に示す通り、例えば、特許文献1には、エコノマイザサイクル冷凍装置300が記載されている。エコノマイザサイクル冷凍装置300は、中間インジェクション圧縮機311、凝縮器312、エコノマイザ313、主膨張弁314、及び蒸発器315が順に連結されてなる循環冷媒流路を備えている。エコノマイザサイクル冷凍装置300は、エコノマイザ313と主膨張弁314との間で循環冷媒流路から分岐する分岐流路を備えている。分岐流路には、上流側から順にエコノマイザ用膨張弁316とエコノマイザ313とが設けられている。エコノマイザ用膨張弁316で減圧された冷媒がエコノマイザ313に導入され、エコノマイザ313で循環冷媒流路を循環する冷媒との熱交換を行った後に、中間インジェクション圧縮機311の中間インジェクションポート311aに戻される。
特開2010−7975号公報
特許文献1に記載の技術では、常温(日本工業規格:20℃±15℃/JIS Z8703)において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む冷媒が用いられているわけではない。このため、特許文献1に記載の技術は、常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む冷媒が用いられる冷凍サイクル装置の安定的な運転を図る観点から再検討の余地を有する。
そこで、本開示は、常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む冷媒を用いつつ、安定的な運転を実現する観点から有利な冷凍サイクル装置を提供する。
本開示は、
常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む液相冷媒を気化させて気相冷媒を生成する蒸発器と、
前記蒸発器で生成された前記気相冷媒を圧縮する第一段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第二段と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第三段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を前記第二段に導く第一連通路と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を前記第三段に導く第二連通路とを有する、多段圧縮機と、
前記多段圧縮機を通過した前記気相冷媒を凝縮させて液相冷媒を生成する凝縮器と、
前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒を貯留する第一タンクと、
前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第一タンクから前記第二連通路に導く第一気相流路と、
前記第一タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第一戻し路と、
前記第一戻し路を通過した前記液相冷媒を貯留する第二タンクと、
前記第一タンクから導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第二タンクから前記第一連通路に導く第二気相流路と、
前記第二タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第二戻し路と、を備え、
前記第一気相流路の上端は、前記第二気相流路の下端より上に位置し、
前記第一気相流路の前記上端及び前記第一気相流路の下端は、前記第三段の上端より下に位置し、
前記第二気相流路の上端は、前記第一段の下端より上に位置する、
冷凍サイクル装置を提供する。
本開示によれば、常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む冷媒を用いつつ、安定的な運転を実現する観点から有利な冷凍サイクル装置を提供できる。
図1は、本開示の冷凍サイクル装置の一例を模式的に示す構成図である。 図2は、図1に示す冷凍サイクル装置における圧縮機と気相流路との位置関係を示す図である。 図3は、本開示の冷凍サイクル装置の別の一例を模式的に示す構成図である。 図4は、本開示の冷凍サイクル装置のさらに別の一例を模式的に示す構成図である。 図5は、従来のエコノマイザサイクル冷凍装置を示す構成図である。
(本開示の基礎となった知見)
常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む気相冷媒を多段圧縮機によって圧縮することが考えられる。この場合、凝縮器から蒸発器に向かって導かれる液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を多段圧縮機の圧縮段同士の間に導くことが考えられる。常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む液相冷媒を減圧するとき、フルオロカーボン等の冷媒とは異なり、微小な圧力損失で大きな温度変化が生じ、冷媒において沸騰が不規則に起こりうる。例えば、冷媒が水であると、100Paの圧力損失で約1℃以上の温度変化が生じうる。また、沸騰により液体の水の体積の約14500倍の体積を有する水蒸気が発生しうる(「伝熱」第44巻No.187、社団法人日本伝熱学会、p.15-20、「沸騰の科学(2)」の(2)低圧沸騰を参照)。常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分は、このような特性を有するので、冷媒の減圧に伴い冷媒の体積の大半が気相冷媒によって占められるようになる。このため、多段圧縮機の圧縮段同士の間に気相冷媒を導く流路における圧力損失が大きく、多量の気相冷媒が発生すると、冷凍サイクル装置において冷媒の循環量が低下しやすい。その結果、冷凍サイクル装置の安定的な運転が困難になる。そこで、本発明者らは、凝縮器から蒸発器に向かって導かれる液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を圧縮段同士の間に導く流路の圧力損失を小さく保つのに有利な冷凍サイクル装置の構成について鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者らは、本開示の冷凍サイクル装置を案出した。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係る冷凍サイクル装置は、
常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む液相冷媒を気化させて気相冷媒を生成する蒸発器と、
前記蒸発器で生成された前記気相冷媒を圧縮する第一段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第二段と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第三段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を前記第二段に導く第一連通路と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を前記第三段に導く第二連通路とを有する、多段圧縮機と、
前記多段圧縮機を通過した前記気相冷媒を凝縮させて液相冷媒を生成する凝縮器と、
前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒を貯留する第一タンクと、
前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第一タンクから前記第二連通路に導く第一気相流路と、
前記第一タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第一戻し路と、
前記第一戻し路を通過した前記液相冷媒を貯留する第二タンクと、
前記第一タンクから導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第二タンクから前記第一連通路に導く第二気相流路と、
前記第二タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第二戻し路と、を備え、
前記第一気相流路の上端は、前記第二気相流路の下端より上に位置し、
前記第一気相流路の前記上端及び前記第一気相流路の下端は、前記第三段の上端より下に位置し、
前記第二気相流路の上端は、前記第一段の下端より上に位置する。
第1態様によれば、第一気相流路の上端が第二気相流路の下端より上に位置することにより、第一タンクから第二タンクに液相冷媒が導かれるように、第一タンクと第二タンクとの高さの差が調整されやすい。加えて、第一気相流路の上端及び下端は、第三段の下端より下に位置し、第二気相流路の上端が第一段の下端より上に位置することにより、第一気相流路及び第二気相流路が気相冷媒を導くべき位置の近くに配置されやすい。これにより、第一気相流路をなす配管の長さ及び第二気相流路をなす配管の長さを短くでき、第一気相流路及び第二気相流路における圧力損失を小さくできる。その結果、冷凍サイクル装置において冷媒の循環量の低下を抑制でき、冷凍サイクル装置を安定的に運転できる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係る冷凍サイクル装置は、前記凝縮器から前記第一タンクに導かれる前記液相冷媒の流量を調整する第一弁をさらに備えていてもよい。第2態様によれば、第一弁を用いて、第一タンクに導かれる液相冷媒の流量を調整でき、より確実に冷凍サイクル装置において冷媒の循環量の低下を抑制できる。その結果、冷凍サイクル装置を安定的に運転できる。
本開示の第3態様において、例えば、第1態様又は第2態様に係る冷凍サイクル装置は、前記第二戻し路及び前記蒸発器に接続され、前記蒸発器に導かれる前記液相冷媒の流量を調整する第二弁をさらに備えていてもよい。第3態様によれば、第二弁を用いて、蒸発器に導かれる液相冷媒の流量を調整でき、より確実に冷凍サイクル装置において冷媒の循環量の低下を抑制できる。その結果、冷凍サイクル装置を安定的に運転できる。
本開示の第4態様において、例えば、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様に係る冷凍サイクル装置は、前記第一戻し路に接続され、前記第一戻し路における前記液相冷媒の流量を調整する中間流量調整機構と、前記第一タンクの下部に配置された圧力センサと、前記第一タンクの下部に配置された温度センサと、をさらに備えていてもよく、前記圧力センサ及び前記温度センサの検知結果に基づいて、前記中間流量調整機構によって前記第一戻し路における前記液相冷媒の流量を調整してもよい。第4態様によれば、中間流量調整機構は、第一タンクにおける液相冷媒の液位の変動に応じて第一戻し路における液相冷媒の流量を調整できる。多段圧縮機の各段間の差圧が増大して第一タンクから第二タンクに液相冷媒が過剰に戻されること抑制でき、第二気相流路における圧力損失が低減される。その結果、冷凍サイクル装置において冷媒の循環量の低下を抑制でき、冷凍サイクル装置を安定的に運転できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1は、本開示の冷凍サイクル装置の一例の構成を示している。冷凍サイクル装置1は、蒸発器10と、多段圧縮機20と、凝縮器30と、第一タンク40と、第一気相流路42と、第一戻し路45と、第二タンク50と、第二気相流路52と、第二戻し流路55とを備えている。
蒸発器10は、常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む液相冷媒を気化させて気相冷媒を生成する。本明細書において「主成分」とは、質量基準で最も多く含まれる成分を意味する。
多段圧縮機20は、第一段21aと、第二段21bと、第三段21cとを有する。加えて、多段圧縮機20は、第一連通路23aと、第二連通路23bとを有する。第一段21aは、蒸発器10で生成された気相冷媒を圧縮する。第二段21bは、第一段21aを通過した気相冷媒を圧縮する。第三段21cは、第二段21bを通過した気相冷媒を圧縮する。第一連通路23aは、第一段21aを通過した気相冷媒を第二段21bに導く。第二連通路23bは、第二段21bを通過した気相冷媒を第三段21cに導く。凝縮器30は、多段圧縮機20を通過した気相冷媒を凝縮させて液相冷媒を生成する。
第一タンク40は、凝縮器30から導かれた液相冷媒を貯留する。第一気相流路42は、凝縮器30から導かれた液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を第一タンク40から第二連通路23bに導く。第一戻し路45は、第一タンク40に貯留された液相冷媒を蒸発器10に向かって導く。
第二タンク50は、第一戻し路45を通過した液相冷媒を貯留する。第二気相流路52は、第一タンク40から導かれた液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を第二タンク50から第一連通路23aに導く。第二戻し路55は、第二タンク50に貯留された液相冷媒を蒸発器10に向かって導く。
図2は、冷凍サイクル装置1における多段圧縮機20と、第一気相流路42と、第二気相流路52との位置関係を示している。図2において、矢印zで示す方向が重力方向である。第一気相流路42の上端42tは、第二気相流路52の下端52bより上に位置している。このような構成によれば、第一タンク40から第二タンク50に液相冷媒が導かれるように、第一タンク40と第二タンク50との高さの差が調整されやすい。第一気相流路42の上端42t及び第一気相流路42の下端42bは、第三段21cの上端より下に位置している。第二気相流路52の上端52tは、第一段21aの下端より上に位置している。このような構成によれば、第一気相流路42及び第二気相流路52が気相冷媒を導くべき位置の近くに配置されやすい。これにより、第一気相流路42をなす配管の長さ及び第二気相流路52をなす配管の長さを短くでき、第一気相流路42及び第二気相流路52における圧力損失を小さく保つことができる。その結果、冷凍サイクル装置1において冷媒の循環量の低下を抑制でき、冷凍サイクル装置1を安定的に運転できる。加えて、第一気相流路42及び第二気相流路52における圧力損失が小さいことは、液相冷媒の減圧により生成される気相冷媒の量が少なくなることを防止するうえで有利である。
多段圧縮機20において、第一段21a、第二段21b、及び第三段21cのそれぞれは、速度型の圧縮機構であってもよいし、容積型の圧縮機構であってもよい。冷媒の流量を大きくする観点から、第一段21a、第二段21b、及び第三段21cのそれぞれは、速度型の圧縮機構でありうる。第一段21a、第二段21b、及び第三段21cの一部が速度型の圧縮機構であり、その他が容積型の圧縮機構であってもよい。第一段21a、第二段21b、及び第三段21cのそれぞれは回転軸を有する。第一段21a、第二段21b、及び第三段21cの2つ以上において回転軸が一体的に構成されていてもよく、第一段21a、第二段21b、及び第三段21cは、別々の回転軸を備えていてもよい。この場合、第一段21aの回転軸、第二段21bの回転軸、及び第三段21cの回転軸の2つ以上は互いに連結されていてもよく、第一段21aの回転軸、第二段21bの回転軸、及び第三段21cの回転軸は互いに連結されていなくてもよい。
第一段21a、第二段21b、及び第三段21cのそれぞれは、例えば、ケーシング(図示省略)を有する。ケーシングの内部に回転軸及びインペラ等の部品が収容されている。第三段21cの上端は、第三段21cのケーシングの外面上に位置しうる。第一段21aの下端は、第一段21aのケーシングの外面上に位置しうる。
多段圧縮機20において、典型的には、第一連通路23aは第一段21aの吐出口と第二段21bの吸入口とを接続しており、第二連通路23bは、第二段21bの吐出口と第三段21cの吸入口とを接続している。第一連通路23aには、第二気相流路52が接続されている。第一連通路23a及び第二気相流路52は、第一段21aの下端より上の位置で接続されている。第二連通路23bには、第二気相流路52が接続されている。第二連通路23b及び第一気相流路42は、第三段21cの上端より下の位置で接続されている。
蒸発器10は、液相冷媒を気化させて気相冷媒を生成する限り、特定の態様に限定されない。蒸発器10は、例えば、シェルアンドチューブ熱交換器及びプレート熱交換器等の間接接触型の熱交換器であってもよく、噴霧式又は充填材式の熱交換器等の直接接触型の熱交換器であってもよい。蒸発器10は、空冷式の熱交換器であってもよい。
凝縮器30は、気相冷媒を凝縮させて液相冷媒を生成する限り、特定の態様に限定されない。凝縮器30は、例えば、シェルアンドチューブ熱交換器及びプレート熱交換器等の間接接触型の熱交換器であってもよく、噴霧式又は充填材式の熱交換器等の直接接触式の熱交換器であってもよい。凝縮器30は、空冷式の熱交換器であってもよい。
第一タンク40及び第二タンク50のそれぞれは、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって構成されている。
冷凍サイクル装置1における冷媒は、常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む限り、特定の冷媒に限定されない。冷凍サイクル装置1における冷媒は、例えば、水を主成分として含む冷媒でありうる。冷凍サイクル装置1の運転時に、冷凍サイクル装置1の内部の圧力は、例えば、大気圧よりも低い。
図1に示す通り、冷凍サイクル装置1は、第一弁61をさらに備えていてもよい。第一弁61は、凝縮器30から第一タンク40に導かれる液相冷媒の流量を調整する。このような構成によれば、第一タンク40に導かれる液相冷媒の流量を調整でき、より確実に冷凍サイクル装置1において冷媒の循環量の低下を抑制できる。その結果、冷凍サイクル装置1を安定的に運転できる。
図1に示す通り、冷凍サイクル装置1は、凝縮器30を通過した冷媒を第一タンク40に導く送り路36をさらに備えていてもよい。第一弁61は、例えば、送り路36に配置されうる。
図1に示す通り、冷凍サイクル装置1は、第二弁62をさらに備えていてもよい。第二弁62は、第二戻し路55及び蒸発器10に接続されており、蒸発器10に導かれる液相冷媒の流量を調整する。このような構成によれば、蒸発器10に導かれる液相冷媒の流量を調整でき、より確実に冷凍サイクル装置1において冷媒の循環量の低下を抑制できる。その結果、冷凍サイクル装置1を安定的に運転できる。
蒸発器10には、液相冷媒が貯留されていてもよい。この場合、第二弁62は、例えば、蒸発器10に貯留された液相冷媒の液面よりも上で蒸発器10に接続されている。
第一弁61及び第二弁62のそれぞれは、液相冷媒の流量を調整できる限り、特定の弁に限定されない。第一弁61及び第二弁62のそれぞれは、例えば、液相冷媒の流量を調整することにより、冷媒の圧力の調整又は流路の断面積の調整が可能である。第一弁61及び第二弁62は、例えば、単孔型又は多孔型の可変オリフィス弁、減圧弁、バタフライ弁、又はボール弁でありうる。また、第一弁61及び第二弁62のそれぞれは、飽和蒸気圧以上の圧力を有する過冷却液の状態に液相冷媒を調整しうる。
冷凍サイクル装置1の運転の一例を説明する。蒸発器10に存在する液相冷媒は、蒸発器10の外部からの吸熱によって気化し、多段圧縮機20に供給され、第一段21aで圧縮される。第一段21aを通過した気相冷媒は、第一連通路23aを通って第二段21bに供給され、第二段21bにおいてさらに圧縮される。第二段21bを通過した気相冷媒は、第二連通路23bを通って第三段21cに供給され、第三段21cにおいてさらに圧縮される。
第三段21cを通過した気相冷媒は、凝縮器30に導かれる。凝縮器30において、気相冷媒が凝縮して液相冷媒が生成される。液相冷媒は、凝縮器30に貯留されうる。凝縮器30に貯留された液相冷媒は、送り路36を通って第一タンク40に導かれる。第一弁61により第一タンク40に供給される液相冷媒の流量が調整される。液相冷媒の一部は減圧により気化し、第一タンク40に気液二相状態の冷媒が導かれる。気相冷媒は、第一気相流路42を通って第一タンク40から第二連通路23bに導かれ、第二段21bを通過した気相冷媒と共に第三段21cに供給される。液相冷媒は、第一タンク40に貯留され、その後、第一戻し路45を通って第二タンク50に導かれる。このとき、液相冷媒の一部は減圧によって気化し、第二タンク50に気相二相状態の冷媒が供給される。気相冷媒は、第二気相流路52を通って第二タンク50から第一連通路23aに導かれ、第一段21aを通過した気相冷媒と共に第二段21bに供給される。液相冷媒は、第二タンク50の内部に貯留される。このように、第一タンク40及び第二タンク50のそれぞれに、気液二相状態の冷媒が導かれ、第一タンク40及び第二タンク50において気化冷却が生じる。
第二タンク50に貯留された液相冷媒は、第二戻し路55及び第二弁62を通って蒸発器10に導かれる。液相冷媒が第二弁62を通過することにより、蒸発器10に導かれる液相冷媒の流量が調整される。
冷凍サイクル装置1は、様々な観点から変更可能である。例えば、冷凍サイクル装置1は、図3に示す冷凍サイクル装置2又は図3に示す冷凍サイクル装置3のように変更されてもよい。冷凍サイクル装置2及び3は、特に説明する部分を除き、冷凍サイクル装置1と同様に構成されている。冷凍サイクル装置1の構成要素と同一又は対応する冷凍サイクル装置2及び3の構成要素には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。冷凍サイクル装置1に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、冷凍サイクル装置2及び3にも当てはまる。
冷凍サイクル装置2は、冷凍サイクル装置2に存在する液相冷媒を、第一段21a、第二段21b、及び第三段21cの少なくとも1つで圧縮過程にある気相冷媒と接触させて、気相冷媒を冷却する。これにより、圧縮過程において発生する過熱度を低減でき、冷凍サイクル装置2の効率を高めやすい。
図3に示す通り、冷凍サイクル装置2は、例えば、供給路70を備えている。供給路70は、冷凍サイクル装置2に存在する液相冷媒を、圧縮過程にある気相冷媒と接触させるために供給する流路である。供給路70は、例えば、第一段21a、第二段21b、及び第三段21cの少なくとも1つの内部の気相冷媒の流路に接続されており、気相冷媒の流路に向かって液相冷媒を噴射するように構成されている。液相冷媒は、気相冷媒の流路に向かって噴霧されてもよい。供給路70は、例えば、蒸発器10に接続されている。これにより、蒸発器10に貯留された液相冷媒を圧縮過程にある気相冷媒と接触させるために供給できる。なお、供給路70は、凝縮器30に接続されていてもよい。この場合、凝縮器30に貯留された液相冷媒を圧縮過程にある気相冷媒と接触させるために供給できる。
図4に示す通り、冷凍サイクル装置3は、中間流量調整機構63と、圧力センサ46と、温度センサ47とをさらに備えている。中間流量調整機構63は、第一戻し路45に接続されている。中間流量調整機構63は、第一戻し路45における液相冷媒の流量を調整する。圧力センサ46は、第一タンク40の下部に配置されている。また、温度センサ47は、第一タンク40の下部に配置されている。第一タンク40の下部は、典型的には、第一タンク40に貯留された液相冷媒の液面より下方の第一タンク40の部位である。冷凍サイクル装置3は、圧力センサ46及び温度センサ47の検知結果に基づいて、中間流量調整機構63によって第一戻し路45における液相冷媒の流量を調整する。
冷凍サイクル装置3において、第一戻し路45は、例えば、矩形状に形成された部分を有し、中間流量調整機構63はその部分に接続されている。中間流量調整機構63は、第一戻し路45における液相冷媒の流量を調整できる限り特定の機構に限定されない。中間流量調整機構63は、例えば、単孔型又は多孔型の可変オリフィス弁、減圧弁、バタフライ弁、又はボール弁でありうる。
冷凍サイクル装置3において、中間流量調整機構63によって第一戻し路45における液相冷媒の流量を調整する方法の一例を説明する。圧力センサ46は、第一タンク40に貯留された液相冷媒の液位に対応する水頭と第一タンク40における冷媒の蒸気圧との和に相当する圧力を検知する。一方、温度センサ47は、第一タンク40に貯留された液相冷媒の温度を検知する。温度センサ47の検知結果により、第一タンク40における飽和蒸気圧を試算できる。圧力センサ46の検知結果が示す圧力から、温度センサ47の検知結果に基づき試算された飽和蒸気圧を差し引いた差を決定する。その差の変化量に基づき、中間流量調整機構63を用いて、第一戻し路45における液相冷媒の流量が調整される。これにより、圧力センサ46の検出結果を利用して第一タンク40に貯留された液相冷媒の液位に対応する物理量を求めることができる。このため、例えば、冷凍サイクル装置3の能力が低い状態で運転されているときに、第一タンク40に貯留された冷媒は、中間流量調整機構63によってその流量が調整された状態で第二タンク50に送られる。これにより、冷媒は、気化冷却されながら気液分離され、第二気相流路52を通って圧縮機20に戻される。
このように、冷凍サイクル装置3によれば、圧力センサ46及び温度センサ47の検知結果に基づき、第一タンク40に貯留された液相冷媒の液位の変動に対応する物理量の変動を求めることができる。加えて、冷凍サイクル装置3は、その物理量の変動に基づいて中間流量調整機構63を用いて第一戻し路45における液相冷媒の流量を調整できる。これにより、冷凍サイクル装置3が発揮する能力が増大することによって、圧縮機20における各段間の差圧が増大しても、第一タンク40から第二タンク50に送られる冷媒の量が過多となることを抑制できる。その結果、第二気相流路52における圧力損失を低減でき、冷凍サイクル装置3において冷媒の循環量の低下を抑制でき、冷凍サイクル装置3が発揮する能力が低下することを防止できる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、冷凍サイクル装置1、2、及び3について説明した。しかし、本開示における技術は、これらに限定されず、これらの例示に対し、変更、書き換え、付加、又は省略等を行った実施形態にも適用できる。
冷凍サイクル装置3では、第一戻し路45の矩形状に形成された部分に中間流量調整機構63が接続されている態様が示されている。しかし、中間流量調整機構63の接続の態様は、第一戻し路45における液相冷媒の流量を中間流量調整機構63が調整できる限り、このような態様に限定されない。このため、冷凍サイクル装置3において、第一戻し路45は、矩形状に形成された部分を有していなくてもよい。
なお、上記の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置換え、省略などを行うことができる。
本開示の冷凍サイクル装置は、空気調和装置、チラー、蓄熱装置などに有用である。
1、2、3 冷凍サイクル装置
10 蒸発器
20 多段圧縮機
21a 第一段
21b 第二段
21c 第三段
23a 第一連通路
23b 第二連通路
30 凝縮器
40 第一タンク
42 第一気相流路
45 第一戻し路
46 圧力センサ
47 温度センサ
50 第二タンク
52 第二気相流路
55 第二戻し路
61 第一弁
62 第二弁
63 中間流量調整機構

Claims (4)

  1. 常温において大気圧以下の飽和蒸気圧を有する成分を主成分として含む液相冷媒を気化させて気相冷媒を生成する蒸発器と、
    前記蒸発器で生成された前記気相冷媒を圧縮する第一段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第二段と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を圧縮する第三段と、前記第一段を通過した前記気相冷媒を前記第二段に導く第一連通路と、前記第二段を通過した前記気相冷媒を前記第三段に導く第二連通路とを有する、多段圧縮機と、
    前記多段圧縮機を通過した前記気相冷媒を凝縮させて液相冷媒を生成する凝縮器と、
    前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒を貯留する第一タンクと、
    前記凝縮器から導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第一タンクから前記第二連通路に導く第一気相流路と、
    前記第一タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第一戻し路と、
    前記第一戻し路を通過した前記液相冷媒を貯留する第二タンクと、
    前記第一タンクから導かれた前記液相冷媒の減圧により生成された気相冷媒を前記第二タンクから前記第一連通路に導く第二気相流路と、
    前記第二タンクに貯留された前記液相冷媒を前記蒸発器に向かって導く第二戻し路と、を備え、
    前記第一気相流路の上端は、前記第二気相流路の下端より上に位置し、
    前記第一気相流路の前記上端及び前記第一気相流路の下端は、前記第三段の上端より下に位置し、
    前記第二気相流路の上端は、前記第一段の下端より上に位置する、
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記凝縮器から前記第一タンクに導かれる前記液相冷媒の流量を調整する第一弁をさらに備えた、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第二戻し路及び前記蒸発器に接続され、前記蒸発器に導かれる前記液相冷媒の流量を調整する第二弁をさらに備えた、請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第一戻し路に接続され、前記第一戻し路における前記液相冷媒の流量を調整する中間流量調整機構と、
    前記第一タンクの下部に配置された圧力センサと、
    前記第一タンクの下部に配置された温度センサと、をさらに備え、
    前記圧力センサ及び前記温度センサの検知結果に基づいて、前記中間流量調整機構によって前記第一戻し路における前記液相冷媒の流量を調整する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
JP2019212924A 2019-06-17 2019-11-26 冷凍サイクル装置 Pending JP2020204454A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022249566A1 (ja) * 2021-05-27 2022-12-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 多段圧縮冷凍装置
WO2023068197A1 (ja) 2021-10-18 2023-04-27 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 冷凍装置

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