JP2008019924A - 減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準寸法の中空出力軸を使用することができ、かつキー結合によることなく連結できる減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造を提供する。
【解決手段】標準寸法の中空出力軸23は軸孔23aにキー溝23bを有し、その一端突出部にアダプター41と摩擦締結具51を備え、アダプター41は内側円筒部42と外側円筒部43と半径方向立ち上がり部44から構成され、内側円筒部42の内径は被動軸31の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、外側円筒部43の内径は中空出力軸23の一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、外側円筒部43は中空出力軸23の一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付けられ、摩擦締結具51は内側円筒部42の外周面に嵌め込まれ、被動軸31は内側円筒部42の内周面に嵌め込まれ、摩擦締結具51の締結により被動軸31はアダプター41を介して中空出力軸23に連結される。
【選択図】図3

Description

本発明は、減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造に関するものである。
従来、減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造として、キー結合による連結構造が一般的であった。そして、キー結合による連結構造には、標準寸法の中空出力軸が使用されていた。この標準寸法の中空出力軸とは、その軸孔に全長に亘りキー溝を有し、その両端部寄りにそれぞれ止め輪用溝が形成され、軸孔の内径が標準寸法を有するものをいう。しかし、標準寸法の中空出力軸を使用するキー結合による連結構造には、いくつかの問題点があり、その問題点を解消するものとして、後述する特許文献1に次のような連結構造が開示されている。
すなわち、特許文献1に開示された減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造は、中空出力軸の一端を延長し、その一端突出部に摩擦締結具を装着し、中空出力軸の軸孔の内周面に被動軸の外周面を嵌め込み、キー結合によることなく摩擦締結具を締結することにより中空出力軸に被動軸を連結するものである。
特開2001−99177号公報
ところで、特許文献1に開示された減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造において使用できる中空出力軸は、一端を延長し、かつ軸孔の内径が被動軸の外径と整合する嵌め合い寸法を有する構造のものでなければならない。したがって、特許文献1に開示された減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造においては、上述した標準寸法の中空出力軸を使用することができないため、一端を延長しかつ軸孔の内径が被動軸の外径と整合する嵌め合い寸法を有する中空出力軸をその都度製作する必要があり、また、軸孔の内径が異なる多種類の中空出力軸を製作し、その在庫を準備する必要がある、という問題点を有する。
そこで、本発明は、標準寸法の中空出力軸を使用することができ、かつキー結合によることなく連結できる減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造を提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、前記課題を解決するために、減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造において、前記中空出力軸はその軸孔にキー溝を有し、その一端突出部にアダプターと摩擦締結具を備え、前記アダプターは、内側円筒部と該内側円筒部に対して同軸の外側円筒部と前記内側円筒部及び前記外側円筒部を一体的に連結する半径方向立ち上がり部から構成され、前記内側円筒部の内径は前記被動軸の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部の内径は前記中空出力軸の前記一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部は前記中空出力軸の前記一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付けられ、前記摩擦締結具は前記内側円筒部の外周面に嵌め込まれ、前記被動軸は前記内側円筒部の内周面に嵌め込まれ、前記摩擦締結具を締結することにより前記被動軸は前記アダプターを介して前記中空出力軸に連結されるものである。
請求項1記載の発明によれば、減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造において、前記中空出力軸はその軸孔にキー溝を有し、その一端突出部にアダプターと摩擦締結具を備え、前記アダプターは、内側円筒部と該内側円筒部に対して同軸の外側円筒部と前記内側円筒部及び前記外側円筒部を一体的に連結する半径方向立ち上がり部から構成され、前記内側円筒部の内径は前記被動軸の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部の内径は前記中空出力軸の前記一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部は前記中空出力軸の前記一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付けられ、前記摩擦締結具は前記内側円筒部の外周面に嵌め込まれ、前記被動軸は前記内側円筒部の内周面に嵌め込まれ、前記摩擦締結具を締結することにより前記被動軸は前記アダプターを介して前記中空出力軸に連結されるものであるので、従来のような在庫負担の多い特別な構成の中空出力軸を使用する必要はなく、寸法の相違するアダプターと摩擦締結具を複数組用意することで、在庫負担の少ない標準寸法の中空出力軸を使用することができる。また、標準寸法の中空出力軸の使用が可能なため、標準寸法の中空出力軸と減速機の減速機構との組み合わせを増やす必要がなくなる。また、被動軸の外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔の内径と整合する嵌め合い寸法を有する場合には、キー結合による連結が併用できるが、アダプターと摩擦締結具による連結により伝達トルクが増加するため、被動軸のキーのみでは伝達トルクが不足する場合でも焼入キー等を使用しなくてもよい。また、キー結合による連結のみでは、止め輪などを使用して被動軸の抜け止めを行う必要があるが、アダプターと摩擦締結具による連結は、被動軸の抜け止めの機能も有するので、従来のように、止め輪などを使用して被動軸の抜け止めを行う必要がない。また、被動軸の外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔の内径と整合する嵌め合い寸法を有しない場合には、キー結合による連結は不可能であるが、連結する手段としてのアダプターと摩擦締結具を使用しているので、寸法の相違するアダプターと摩擦締結具を複数組用意することで、在庫負担の少ない標準寸法の中空出力軸に連結することができる。
本発明の減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造の最良の形態としては、ハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータに適用したもので、以下のとおりである。すなわち、ハイポイドギヤ式減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31の連結構造において、標準寸法の中空出力軸23はその軸孔23aにキー溝23bを有し、その一端突出部にアダプター41と摩擦締結具51を備え、アダプター41は、内側円筒部42と内側円筒部42に対して同軸の外側円筒部43と内側円筒部42及び外側円筒部43を一体的に連結する半径方向立ち上がり部44から構成され、内側円筒部42の内径は被動軸31の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、外側円筒部43の内径は標準寸法の中空出力軸23の一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、外側円筒部43は標準寸法の中空出力軸23の一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付けられ、摩擦締結具51は内側円筒部42の外周面に嵌め込まれ、被動軸31は内側円筒部42の内周面に嵌め込まれ、摩擦締結具51を締結することにより被動軸31はアダプター41を介して標準寸法の中空出力軸23に連結されるものである。その実施例を以下に説明する。
本発明の実施例に係る減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造を適用したハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータについて図1〜図7を参照して以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係る減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造を適用したハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの一部を断面で示す正面図である。図2は図1に示すハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの外観側面図である。図3は図1に示すハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの歯車列の展開図を含み、外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔内径と整合する嵌め合い寸法を有する被動軸を標準寸法の中空出力軸と連結する場合の減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造を示す側面断面図である。図4は外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔内径と整合する嵌め合い寸法を有しない被動軸を標準寸法の中空出力軸と連結する場合の図3と同様の側面断面図である。図5は図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれ使用するアダプターを示すもので、(A)はその軸方向断面図であり、(B)はその左端面図であり、(C)はその右端面図である。図6は図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれアダプターとともに使用する摩擦締結具の分解断面図である。図7は図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれアダプターとともに使用する他の摩擦締結具を示すもので、(A)はその側面図であり、(B)はその正面図である。
本発明の実施例に係る減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造を適用したハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータは、図1に示すように、ハイポイドギヤ式減速機1がモータ2に連結されて構成されている。
図1に示すように、モータ2は、モータ軸(入力軸)3とモータケーシング4と負荷側ブラケット5を有し、モータ軸(入力軸)3は玉軸受6,7によって回転自在に支持されている。モータ2は負荷側ブラケット5を介して六角穴付きボルト8によりハイポイドギヤ式減速機1の後述する歯車箱11に連結されている。モータ軸(入力軸)3の先端部にはハイポイドピニオン9が形成されており、ハイポイドピニオン9は歯車箱11内に突出している。そして、モータ軸3はハイポイドギヤ式減速機1の入力軸として機能する。
図2,3,4に示すように、ハイポイドギヤ式減速機1は歯車箱11を備え、歯車箱11は、ギヤケース12と蓋部材13で構成されている。このギヤケース12と蓋部材13は図3,4に示すように、六角穴付きボルト14により結合されている。
図3,4に示すように、歯車箱11内には、ハイポイドピニオン9と噛み合うハイポイドギヤ15がキー17によって取り付けられたハイポイドギヤ取付軸(中間軸)16が玉軸受18,19を介して回転自在に支持されている。ハイポイドギヤ15が取り付けられたハイポイドギヤ取付軸(中間軸)16はモータ軸(入力軸)3と軸心をずらせて直交する関係に配置されている。これによって、ハイポイドピニオン9とハイポイドギヤ15がハイポイドギヤ対を構成している。また、ハイポイドギヤ取付軸(中間軸)16には第2ピニオン20が形成されている。さらに、歯車箱11内には、第2ピニオン20と噛み合う第2ギヤ21がキー22によって取り付けられた標準寸法の中空出力軸23が玉軸受24,25を介して回転自在に支持されている。また、標準寸法の中空出力軸23はハイポイドギヤ取付軸(中間軸)16と平行に配置されている。玉軸受24,25の外側に隣接して標準寸法の中空出力軸23とギヤケース12あるいは蓋部材13間にそれぞれオイルシール26,27が装着されている。
標準寸法の中空出力軸23はその軸孔23aに全長に亘りキー溝23bを有し、その両端部寄りにそれぞれ止め輪用溝23cが形成され、その一端部は歯車箱11の側面(この実施例では蓋部材13の側面)より突出する突出部を有している。そして、標準寸法の中空出力軸23は軸孔23aの内径(標準寸法)が異なるものが在庫として複数種類用意されている。
次に、本発明の実施例に係る減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31,31’の連結構造について説明する。被動軸31は,その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径と整合する嵌め合い寸法を有する被動軸(図3参照)である。また、被動軸31’は,その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径と整合する嵌め合い寸法を有しない被動軸(図4参照)である。
以下に、標準寸法の中空出力軸23と被動軸31の連結構造(図3参照)と、標準寸法の中空出力軸23と被動軸31’の連結構造(図4参照)を順次説明する。
まず、減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31の連結構造は、図3に示すように、標準寸法の中空出力軸23の一端突出部には、被動軸31を連結する手段としてのアダプター41と摩擦締結具51を備えている。
アダプター41は、図5に示すように、内側円筒部42と外側円筒部43と内側円筒部42及び外側円筒部43を一体的に連結する半径方向立ち上がり部44から構成されている。内側円筒部42と外側円筒部43は共通の軸心を有し、外側円筒部43は内側円筒部42に対して同軸状になっており、内側円筒部42と外側円筒部43は軸線方向で反対向きに延びている。内側円筒部42は軸方向にスリット42aを有し、その内径は被動軸31の外径と整合する嵌め合い寸法を有している。外側円筒部43は円周方向で等間隔に3個の半径方向のボルト挿入穴43aを有し、その内径は標準寸法の中空出力軸23の一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有している。なお、アダプター41の材質は鋼製を標準とするが、防錆、環境対策としてのステンレス綱(SUS)製であってもよい。
摩擦締結具51は、図6に示すように、インナーリング52と一対のアウターリング53,54と複数(この実施例では5本)の締結用ボルト55から構成されている。インナーリング52の外周には一対のテーバ面52a,52aが形成されており、インナーリング52は横断面形状が山形をなしている。インナーリング52の内径はアダプター41の内側円筒部42の外径と整合する嵌め合い寸法を有している。また、インナーリング52には軸方向にスリット52bが形成されている。一対のアウターリング53,54には、それぞれ内周にテーバ面53a,54aが形成されている。また、一方のアウターリング53には、締結用ボルト55のボルト挿入孔53bが軸方向に形成されており、他方のアウターリング54には締結用ボルト55のねじ孔54bが軸方向に形成されている。
次に、減速機1の標準寸法の中空出力軸23に被動軸31を連結する要領について図3,5,6を参照して以下に説明する。まず、予め、標準寸法の中空出力軸23の一端突出部に半径方向のねじ孔23dを形成しておく。次に、標準寸法の中空出力軸23の一端突出部にアダプター41の外側円筒部43を嵌め込み、取付用ボルト(六角穴付きボルト)45をボルト挿入穴43aに挿入してねじ孔23dにねじ込み、アダプター41を標準寸法の中空出力軸23の一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付ける。次に、アダプター41の内側円筒部42の外周面に摩擦締結具51を嵌め込む。続いて、キー32を装着した被動軸31を標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aに嵌め込み、被動軸31の先端部をアダプター41の内側円筒部42の内周面に嵌め込む。最後に、摩擦締結具51の5本の締結用ボルト55を一方のアウターリング53のボルト挿入孔53bを通して他方のアウターリング54のねじ孔54bにねじ込み、5本の締結用ボルト55を均等に締め付ける。5本の締結用ボルト55を均等に締め付けることにより、一対のアウターリング53,54は互いに軸方向に引き寄せられて、引き付け力が発生する。締結用ボルト55の締め付けにより発生する引き付け力はインナーリング52と一対のアウターリング53,54の相互のテーバ面52a,53a,54aによって半径方向分力に変換させられる。この半径方向分力によりインナーリング52が収縮すると同時にアダプター41の内側円筒部42が収縮し、その結果、アダプター41の内側円筒部42の収縮により、被動軸31の外径が圧縮される。このようにして、被動軸31はアダプター41を介して標準寸法の中空出力軸23に連結される。
また、被動軸31は,その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径と整合する嵌め合い寸法を有するので、被動軸31に装着されているキー32によって標準寸法の中空出力軸23とキー結合により連結されている。
したがって、標準寸法の中空出力軸23のトルクは、アダプター41及び摩擦締結具51による摩擦力と、キー32によるキー結合によって被動軸31に伝達される。
上述した減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31の連結構造によれば、連結する手段としてのアダプター41と摩擦締結具51を使用しているので、従来のような在庫負担の多い特別な構成の中空出力軸を使用する必要はなく、在庫負担の少ない標準寸法の中空出力軸23を使用することができる。また、標準寸法の中空出力軸23の使用が可能なため、標準寸法の中空出力軸23と減速機1の減速機構との組み合わせを増やす必要がなくなる。さらに、標準寸法の中空出力軸23と被動軸31の連結構造においては、被動軸31は,その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径と整合する嵌め合い寸法を有するので、キー32によるキー結合を併用しているが、アダプター41と摩擦締結具51による連結により伝達トルクが増加するため、被動軸31のキー32のみでは伝達トルクが不足する場合でも焼入キー等を使用しなくてもよい。
また、図6に示す摩擦締結具51に代えて、図7に示す他の摩擦締結具61を使用することができる。他の摩擦締結具61は、図7に示すように、リング62と締結用ボルト(六角穴付きボルト)63とから構成されている。リング62は、軸方向のスリット62aが形成されており、スリット62aを挟んで上方にボルト挿入孔62bが形成され、下方にねじ孔62cが形成されている。そして、他の摩擦締結具61は締結用ボルト63をボルト挿入孔62bを通してねじ孔62cにねじ込んで締め付けるとリング62の内径が収縮する構造となっている。したがって、アダプター41の内側円筒部42の外周面にリング62を嵌め込み、締結用ボルト63を締め付けることで、他の摩擦締結具61は摩擦締結具51と同様の作用をするものである。さらに、他の摩擦締結具61を使用する場合は、締結用ボルト63を半径方向から締め付けるため、軸方向のスペースを削減できる。
次に、減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31’の連結構造は、図4に示すように、標準寸法の中空出力軸23の一端突出部には、被動軸31’を連結する手段としてのアダプター41’と摩擦締結具51’を備えている。なお、アダプター41’と摩擦締結具51’は、それぞれ上記のアダプター41と摩擦締結具51と比較して、寸法が相違するだけで形状・構造は同じであるので、上記のアダプター41及び摩擦締結具51に対応する部分には、それぞれ図5、図6において符号に括弧を付けて示している。
そして、被動軸31’を連結する手段としてのアダプター41’と摩擦締結具51’は、上述したアダプター41と摩擦締結具51と同様の機能を有するので、その構成及び、標準寸法の中空出力軸23に被動軸31’を連結する要領についての説明は省略する。
標準寸法の中空出力軸23と被動軸31’の連結構造によれば、連結する手段としてのアダプター41’と摩擦締結具51’を使用しているので、従来のような在庫負担の多い特別な構成の中空出力軸を使用する必要はなく、在庫負担の少ない標準寸法の中空出力軸23を使用することができる。また、標準寸法の中空出力軸23の使用が可能なため、標準寸法の中空出力軸23と減速機1の減速機構との組み合わせを増やす必要がなくなる。さらに、被動軸31’は,図4に示すように、その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径と整合する嵌め合い寸法を有しない被動軸、(すなわち、その外径が標準寸法の中空出力軸23の軸孔23aの内径より小さい被動軸)であるため、キー結合による連結は不可能であるが、連結する手段としてのアダプター41’と摩擦締結具51’を使用しているので、在庫負担の少ない標準寸法の中空出力軸23に連結することができる。
また、図6に示す摩擦締結具51’に代えて、図7に示す他の摩擦締結具61’を使用することができる。なお、他の摩擦締結具61’は、他の摩擦締結具61と比較して、寸法が相違するだけで形状・構造は同じであるので、他の摩擦締結具61に対応する部分には、図7において符号に括弧を付けて示している。そして、他の摩擦締結具61’は、他の摩擦締結具61と同様の機能を有するので、その構成及び機能についての説明は省略する。
なお、本発明の実施例に係る減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31,31’の連結構造においては、1箇所に軸方向のスリット42a,42’aを有するアダプター41,41’を使用しているが、スリットは複数箇所に設けたものでもよく、また、請求項1記載の減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造においては、軸方向のスリットを有しないアダプターを使用することもできる。
また、本発明の実施例に係る減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31,31’の連結構造においては、アダプター41,41’を取り外し可能に取り付けるための取付用ボルト45,45’を3本使用しているが、これに限定されるものではなく、請求項1記載の減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造においては、取付用ボルトは2本であってもよい。
また、本発明の実施例に係る減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31,31’の連結構造においては、5本の締結用ボルト55,55’,63,63’を使用しているが、これに限定されるものではなく、請求項1記載の減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造においては、締結用ボルトは複数本であれば適宜の本数を使用すればよい。
また、本発明の実施例に係る減速機1の標準寸法の中空出力軸23と被動軸31,31’の連結構造は、ハイポイドギヤ式減速機1を備えたギヤードモータに適用したものであるが、請求項1記載の減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造は、中空出力軸を有する他の形式の減速機にも適用することができる。
本発明の実施例に係る減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造を適用したハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの一部を断面で示す正面図である。 図1に示すハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの外観側面図である。 図1に示すハイポイドギヤ式減速機を備えたギヤードモータの歯車列の展開図を含み、外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔内径と整合する嵌め合い寸法を有する被動軸を標準寸法の中空出力軸と連結する場合の減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造を示す側面断面図である。 外径が標準寸法の中空出力軸の軸孔内径と整合する嵌め合い寸法を有しない被動軸を標準寸法の中空出力軸と連結する場合の図3と同様の側面断面図である。 図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれ使用するアダプターを示すもので、(A)はその軸方向断面図であり、(B)はその左端面図であり、(C)はその右端面図である。 図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれアダプターとともに使用する摩擦締結具の分解断面図である。 図3、図4に示す減速機の標準寸法の中空出力軸と被動軸の連結構造にそれぞれアダプターとともに使用する他の摩擦締結具を示すもので、(A)はその側面図であり、(B)はその正面図である。
符号の説明
1 ハイポイドギヤ式減速機
2 モータ
3 モータ軸(入力軸)
4 モータケーシング
5 負荷側ブラケット
6 玉軸受
7 玉軸受
8 六角穴付きボルト
9 ハイポイドピニオン
11 歯車箱
12 ギヤケース
13 蓋部材
14 六角穴付きボルト
15 ハイポイドギヤ
16 ハイポイドギヤ取付軸(中間軸)
17 キー
18 玉軸受
19 玉軸受
20 第2ピニオン
21 第2ギヤ
22 キー
23 標準寸法の中空出力軸
23a 軸孔
23b キー溝
23c 止め輪用溝
23d ねじ穴
24 玉軸受
25 玉軸受
26 オイルシール
27 オイルシール
31,31’ 被動軸
32 キー
41,41’ アダプター
42,42’ 内側円筒部
42a,42’a スリット
43、43’ 外側円筒部
43a,43’a ボルト挿入穴
44、44’ 半径方向立ち上がり部
45,45’ 取付用ボルト(六角穴付きボルト)
51,51’ 摩擦締結具
52,52’ インナーリング
52a,52’a テーバ面
52b,52’b スリット
53,53’ アウターリング
53a,53’a テーバ面
53b,53’b ボルト挿入孔
54,54’ アウターリング
54a,54’a テーバ面
54b,54’b ねじ孔
55,55’ 締結用ボルト
61,61’ 他の摩擦締結具
62,62’ リング
62a,62’a スリット
62b,62’b ボルト挿入孔
62c,62’c ねじ孔
63,63’ 締結用ボルト(六角穴付きボルト)

Claims (1)

  1. 減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造において、
    前記中空出力軸はその軸孔にキー溝を有し、その一端突出部にアダプターと摩擦締結具を備え、前記アダプターは、内側円筒部と該内側円筒部に対して同軸の外側円筒部と前記内側円筒部及び前記外側円筒部を一体的に連結する半径方向立ち上がり部から構成され、前記内側円筒部の内径は前記被動軸の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部の内径は前記中空出力軸の前記一端突出部の外径と整合する嵌め合い寸法を有し、前記外側円筒部は前記中空出力軸の前記一端突出部の外周面に取り外し可能に取り付けられ、前記摩擦締結具は前記内側円筒部の外周面に嵌め込まれ、前記被動軸は前記内側円筒部の内周面に嵌め込まれ、前記摩擦締結具を締結することにより前記被動軸は前記アダプターを介して前記中空出力軸に連結されることを特徴とする減速機の中空出力軸と被動軸の連結構造。
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