JP2008018978A - バッグインボックス用注出口シール構造およびこれを備えるバッグインボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】注出口部材の筒状部に注出栓部材が装着されたバッグインボックスにおいて、液漏れを防ぐと共に、注出栓部材の注出向きの角度の傾きを調整することを容易にする。
【解決手段】注出口部材10の筒状部11の内周面15には、筒状部11の基端13側に向いた面を有する段差部16が形成され、この段差部16に対して筒状部11の軸方向に当接して係合する引き抜き防止用の突起部25が注出栓部材20の挿入取付け部21の先端に形成され、該突起部25は、筒状部11外へ突出することなく筒状部11内の段差部16より基端13側の部分に収納され、挿入取付け部21の外周面24には、断面形状が山形でかつ外周面24の周方向に延在する環状の突条26が少なくとも2本配設され、筒状部11の内周面15は、筒状部11の先端12と前記段差部16との間において、突条26の外周端部27とのみ接触した構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッグインボックス用注出口シール構造およびこれを備えるバッグインボックスに関する。
近年、紙製の外装箱の内部にプラスチックフィルムを用いた包装袋が収納され、主に液体充填用に使用される二重容器(いわゆるバッグインボックスと称される包装容器であって、以下、この用語を用いる。)が、業務用及び家庭用として広く利用されている。
従来、液体充填用の包装容器としては、気体の透過が無くて酸化防止が図れ、内容物の長期保存に適しているため、ガラス瓶や金属製の缶容器が用いられてきた。しかし、ガラス製の瓶であると、運搬時や使用中に破損した場合の危険性や、廃棄処分する場合の取扱いの困難さから、内容積の大きい容器に採用することができないという不都合があった。
また、金属製の缶容器は、破損の危険性が無いことから、内容積の大きい容器に使用することが可能であり、いわゆる一斗缶(内容積18リットルの缶容器)として古くから使用されてきたが、廃棄処分する場合に体積の嵩張る空容器を運搬しなければならなくて不便であるという問題があった。
一方、バッグインボックスは、プラスチックフィルムからなる包装袋の欠点である脆弱性と不定形であることを、紙製の外装箱を用いることで補い、内容物を消費した後には、外装箱及び内装袋を折り畳んで減容できるという優れた機能を有している。
また、このバッグインボックスは、牛乳パック容器のように、紙容器の内面にプラスチックフィルムをラミネートしてなる複合資材を用いておらず、紙製の外装箱とプラスチックフィルムの包装袋とを完全に分離して廃棄処分することが可能であり、資源を分別して回収するという環境対策の面からも優れている。
このような長所を有することから、近年では、バッグインボックスがさらに普及しつつある。
バッグインボックスは、主な部材として、紙製の外装箱、プラスチックフィルムからなる内装袋、内装袋から内容物を排出するための注出口部材、注出口部材の筒状部に装着される注出栓部材から構成されている。バッグインボックスは、外装箱の中に内装袋が収納されていて、液体貯蔵用の場合、内装袋の内部には気体の空間部をほとんど残さず、内部の圧力がほぼ大気圧に等しい状態で液体が貯蔵される。外装箱の下部側には切り欠き部が設けられ、内装袋に充填した内容物を排出するため、注出栓部材を外装箱の切り欠き部から引き出せるようになっている。
通常、バッグインボックスを静置した状態では、注出口部材及び注出栓部材の内部にかかる圧力は、貯蔵されている液体の水頭圧のみであり、貯蔵されている液体の密度が水に近い密度であれば、せいぜい水柱40cmから水柱80cm程度の非常に低い圧力である。また、バッグインボックスが輸送運搬中において受ける振動、落下衝撃及び圧縮に対する保護が適正であるかを評価するため、JIS Z 0202に包装貨物の落下試験方法が規定されているが、通常の積み下ろしや取扱いの状況を鑑みて、高さ1m程度から自由落下させた場合でも、バッグインボックスの内装袋の破損や、注出栓が抜けることで液漏れが起きないことが求められる。
このように、落下時の衝撃荷重を含めて、バッグインボックスの内部に掛かる圧力は、比較的に小さいので、従来から、注出口部材に注出栓部材を挿入して取り付けた場合に使用されている内容物の液体が漏洩するのを防ぐための注出口シール方法は、極めて簡単な方法が用いられている。
特許文献1は、バッグインボックスに取付ける打栓コック(注出栓)の蓋に関する技術に関するものであるが、注出栓の取付け部としては、注出口部材に挿入するための簡単な円筒形状のみが開示されている。特許文献1の注出栓部材20の取付け部21を、注出口部材10の筒状部11に挿入した状態で示すと、図4のようになる。
特許文献2には、図5に示すように、円筒状の注出栓部材20の取付け部21の外周面24に、注出栓の抜けを防止するための断面が略矩形の突起29を設け、かつ注出口部材10の筒状部11の内周面15には前記突起29が嵌合する溝19を設けており、一度挿入した注出栓の取付け部は、簡単には抜き出せない構造であって、注出栓を注出口の筒状部に挿入して取付ける方法および注出口シール構造が開示されている。
特許文献3には、図6に示すように、取付け部21の中間部外面に液漏れの防止と、注出栓の抜け防止を兼ね備えた、2列の突起29,29を設け、かつ注出口部材10の筒状部11の内周面15には前記2列の突起29,29が嵌合する2列の溝19,19を設けており、一度挿入した注出栓の取付け部は、簡単には抜き出せない構造であって、注出栓を注出口の筒状部に挿入して取付ける方法および注出口シール構造が開示されている。
特許文献4には、袋ナットで締め込む構造をした注出栓の取付け方法が開示されている。
特開平11−240569号公報 米国特許第6131767号明細書 特開平8−282792号公報 特開2000−211659号公報
特許文献1〜3に開示されている注出栓の取付け方法、および注出口シール構造においては、注出口部材の筒状部の内周面と、注出栓部材の取付け部の円筒状をしている外周面の全面とが、互いに密着することで液漏れ防止のシール効果を発揮し、内容物である液体の漏洩を防止している。
このため、注出口部材の筒状部の内周面と、注出栓の取付け部の円筒状をしている外周面との接触面積が大きく、注出栓の本体部分を手でつかんで注出栓の取付け部を回転させて操作ハンドルの取付け角度の傾きを調整しようとしても、接触摩擦力が大き過ぎて、手動では回転させることが困難であった。
したがって、一般の利用者や消費者が、バッグインボックスの内容物を使用する時に、外装箱の切り欠き部から注出栓を引き出した時に、注出栓の操作ハンドルの角度が傾いてずれているのを確認しても、操作ハンドルの角度を調整して直すことができないという不都合があった。
なお、特許文献4に開示されている、袋ナットで締め込む構造をした注出栓の取付け方法であれば、袋ナットを緩めてから、注出栓の本体部分を手でつかんで注出栓の取付け部を回転させて、操作ハンドルの取付け角度の傾きを調整することが可能である。
しかし、袋ナットで締め込む構造では、運搬中の振動で袋ナットが緩み脱落する危険性があることから、バッグインボックスに内容物を充填する充填工場では、この袋ナットで締め込む構造をした注出栓を取付けて製品出荷することはできない。このため、充填工場から消費者までの運搬段階は、盲蓋用の袋ナットを取付けておいて、一般の消費者自身が、内容物を使用開始する時点で、袋ナットで締め込む構造をした別の注出栓を取付ける必要があり、余分な手間とコストが掛かることから不都合であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、注出口部材の筒状部に注出栓部材が装着されたバッグインボックスにおいて、液漏れを防ぐと共に、注出栓部材の注出向きの角度の傾きを調整することが容易な注出口シール構造、および当該注出口シール構造を有するバッグインボックスを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、バッグインボックスの内装袋に固着される注出口部材と、該注出口部材に装着される注出栓部材とを具備し、前記注出口部材は内装袋の内部に通じて開口した筒状部を有し、前記注出栓部材は前記筒状部内に挿入される挿入取付け部を有し、該筒状部の内周面には、筒状部の基端側に向いた面を有する段差部が形成され、該挿入取付け部の先端部には、前記段差部に対して軸方向に当接して係合する引き抜き防止用の突起部が形成され、該突起部は、前記筒状部外へ突出することなく前記筒状部内の前記段差部より基端側の部分に収納されており、前記注出栓部材の挿入取付け部の外周面には、断面形状が山形でかつ外周面の周方向に延在する環状の突条が少なくとも2本配設され、前記注出口部材の筒状部の内周面は、筒状部の先端と前記段差部との間において、前記挿入取付け部の突条の外周端部とのみ接触していることを特徴とするバッグインボックス用注出口シール構造を提供する。
前記注出口部材は、直鎖状低密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンをベース樹脂として、高級脂肪酸アミド、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群の中から選択される1種以上の滑剤を混合した樹脂組成物の射出成形により形成されたものであることが好ましい。
前記注出口部材は、前記滑剤としてエルカ酸アミドが0.02〜1.5重量%の割合で混合されている構成とすることができる。
また、本発明は、上述のバッグインボックス用注出口シール構造を有することを特徴とするバッグインボックスを提供する。
前記バッグインボックスは、飲料または液体調味料を充填して用いるものとすることができる。
本発明の注出口シール構造によれば、注出栓部材の挿入取付け部が注出口部材の筒状部に挿入して装着され、前記挿入取付け部の外周面には断面形状が山形の突起からなる少なくとも2本の突条を有し、注出口部材の筒状部の内周面は、筒状部の先端と、挿入取付け部の先端の引き抜き防止用の突起部が係合する段差部との間において、前記突条の外周端部とのみ接触していることから、注出口部材の筒状部の内周面と注出栓部材の挿入取付け部の外周面との接触面積が、従来技術の注出口シール構造に比べて大幅に減少する。従って、接触部分に加わる単位面積当たりの圧力(荷重)が同じであっても、接触面全体での摩擦抵抗力(回転トルク)が大幅に低下する。この結果として、注出栓部材の本体部分を手でつかんで回すことで、注出栓部材の挿入取付け部を回転させて注出栓部材の取付け角度の傾きを調整することが容易になる。
また、注出口部材のベース樹脂には、柔軟であって優れた密着シール性を有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)または低密度ポリエチレン(LDPE)を用いており、かつ、滑剤を混合した樹脂組成物を用いて射出成形しているので、液体内容物のシール性が増すと共に、注出栓の本体部分を手でつかんで注出栓の取付け部を回転させることが一層円滑に行なえるようになり、注出栓の取付け角度の傾きを調整することが容易となる。
本発明の注出口シール構造では、前記注出口部材に添加される前記滑剤としてエルカ酸アミドが0.02〜1.5重量%の割合で混合されているので適度な潤滑性が得られ、飲料や液体調味料等の食品用の液体を充填するのに使用することが可能となる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1および図2に示すように、本形態例の注出口シール構造1は、バッグインボックス5の内装袋2に固着される注出口部材10と、該注出口部材10に装着される注出栓部材20とを具備し、注出口部材10の筒状部11に、注出栓部材20の挿入取付け部21が装着されたものである。
本形態例の注出口シール構造1において、注出口部材10の筒状部11は内装袋2の内部に通じて開口している。この筒状部11内に挿入取付け部21を挿入して、注出栓部材20を注出口部材10に装着したとき、筒状部11の先端12側は、注出栓部材20の天面部22により閉塞される。この天面部22には、操作ハンドルやコック等の開閉手段(具体的な内部構造は図示を省略している。)に通じる導入管部23が設けられている。このように注出栓部材20を装着することで、注出栓部材20の開閉操作に応じて、内装袋2に充填される内容物を取り出したり、注出口部材10を閉塞したりすることができる。
注出口部材10は、筒状部11の基端13側に熱接着用のフランジ部14を有し、内装袋2を構成するフィルムに対してフランジ部14を熱接着することによって、注出口部材10が内装袋2に固着される。熱接着用フランジ14を介した注出口部材10の熱接着は、内容物の液体が内装袋2から漏れないように、所要のヒートシール加圧力、温度、時間を用いて行なわれる。
図3に示すように、本形態例の注出口シール構造1が適用されるバッグインボックス5において、内装袋2は外装箱3の内部に収納され、外装箱3の一部は切り欠いてある。注出栓部材20が装着された注出口部材10は、外装箱3の切り欠き部4を通じて、外装箱3の外に引き出されている。注出口部材10の筒状部11の外周面には、外装箱3のガイド板17が設けられており、このガイド板17で形成される溝に外装箱3の切り欠き部4の周縁をはめ込むことによって、注出口のぐらつきが防止される。また、注出口部材10の筒状部11の外周面には、補強リブ18が設けられている。
注出口部材10の筒状部11の内周面15は、筒状部11の先端12側の部分15aの内径が基端13側の部分15bの内径よりも小さくされており、その境界部には、筒状部11の基端13側に向いた面を有する段差部16が形成されている。また、注出栓部材20の挿入取付け部21の先端部には、筒状部11内の段差部16に対して筒状部11の中心軸方向に当接し、かつ係合する引き抜き防止用の突起部25が形成されている。すなわち、注出口部材10の筒状部11に注出栓部材20の挿入取付け部21を挿入していくと、引き抜き防止用の突起部25が筒状部11内の段差部16で係合する。これにより、挿入取付け部21を挿入する方向とは逆の方向(図1の右向き)に力が作用したとしても、挿入取付け部21を筒状部11から引き抜くことはできず、引き抜き防止となる。
本形態例の注出口シール構造1では、図1に示すように、引き抜き防止用の突起部25を筒状部11の内周面15に設けた段差部16に係合させることによって構成された引き抜け防止機構が設けられ、これにより、万一、誤ってバッグインボックス5を運搬中に落下させた場合にも、衝撃荷重や内装袋2の内部圧力の上昇等に抗して注出栓部材20が注出口部材10に装着された状態を維持できる。したがって、注出口部材10の筒状部11から注出栓部材20が飛び抜けて液漏れを起こすことを防いでいる。
引き抜き防止用の突起部25は、筒状部11の基端13より外側へと突出することなく筒状部11内の段差部16より基端13側の部分15b、すなわち筒状部11の段差部16と基端13との間の部分に収納されている。本形態例の注出口シール構造1では、注出口部材10の位置は外装箱3の切り欠き部4によって保持されており、注出口部材10が内装袋2の下部に位置しているので、残量が少ない場合でも内容物の荷重によって注出口部材10付近における内装袋2の内面同士の張り付きが防止される。そして、注出栓部材20の挿入取付け部21の先端部でもある引き抜き防止用の突起部25が筒状部11の基端13より外側へと突出することがないので、内装袋2の注出口部材10を固着した部分とは反対側の部分の内面が突起部25の先端部に張り付いて筒状部11を閉塞し、取り出しができなくなってしまう、という事態が防止される。これにより、内装袋2の内部から筒状部11を通じた取り出しの流路が確保される。
そして、本形態例の注出口シール構造1では、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24には、断面形状が山形でかつ外周面24の周方向に延在する環状の突条26が少なくとも2本配設されている。注出口部材10の筒状部11の内周面15は、筒状部11の先端12と段差部16との間の部分15aにおいて、挿入取付け部21の突条26の外周端部27とのみ接触している。このため、注出口部材10の筒状部11の内周面15と、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24との接触面積が、従来技術の注出口シール構造によるものと比べて非常に小さくなっており、これら内周面15と外周面24との摩擦抵抗力(回転トルク)が大幅に低下する。この結果として、注出口部材10の筒状部11の中心軸線周りに対して注出栓部材20を回転させて、注出栓の取付け角度の傾きを調整することが容易になる。
注出口部材10の成形は、射出成形機を用いて一体で成形される。射出成形用のベース樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)又は低密度ポリエチレン(LDPE)を用いると、これらのベース樹脂は、柔軟であって優れた密着シール性を有しているので好ましい。
また、該ベース樹脂に高級脂肪酸アミド、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群の中から選択される1種以上の滑剤を混合した樹脂組成物の射出成形を行なう。これにより、液体内容物のシール性が増すと共に、注出口部材10の筒状部11の内周面15と注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24との摩擦抵抗をさらに小さくすることができる。従って、注出栓部材20の本体部分を手でつかんで挿入取付け部21を回転させるときの、内周面15と外周面24との摩擦抵抗力(回転トルク)を小さくすることができる。
滑剤としては、高級脂肪酸アミド、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、脂肪酸エステルなどを用いることができる。配合する滑剤は、1種類を用いてもよく、複数種類を併用してもよい。なかでも、滑剤として優れた効果を有している高級脂肪酸アミドを用いるのが好ましい。高級脂肪酸アミドとしては、オレイン酸アミドやエルカ酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド、ステアリン酸アミドやベヘニン酸アミド等の飽和脂肪酸アミドが挙げられる。特に好ましい態様として、本形態例の注出口シール構造1では、注出口部材10に添加される前記滑剤としてエルカ酸アミドが0.02〜1.5重量%の割合で混合される。この場合、適度な潤滑性が得られ、飲料や液体調味料等の食品用の液体を充填するのに使用することが可能となる。
バッグインボックスが、飲料や液体調味料等の食品用の液体充填用に使用される場合には、使用する部材に対して加熱殺菌処理を行うことから、滑剤は耐熱性、摩擦係数の経時安定性に優れている必要がある。エルカ酸アミドが、高級脂肪酸アミドの中でも耐熱性、摩擦係数の経時安定性に優れているので好ましい。
なお、注出口部材10の筒状部11の内周面15と、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24に配設された円周状の突条26の外周端部27との摩擦抵抗力(回転トルク)は、注出口部材10の筒状部11の内径(詳しくは、突条26の外周端部27が接触される、筒状部11の先端12と段差部16との間の部分15aの内径)と、注出口部材10の筒状部11に挿入する前の注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24の外径とのクリアランスによって影響される。
したがって、注出口部材10の成形に用いる樹脂組成物に混入させる滑剤の混入割合は、必要とする摩擦係数により適宜選択して決定されるものであるが、該樹脂組成物中、滑剤を0.02〜1.5重量%の割合で混合するのが好ましい。特に、滑剤としてエルカ酸アミドを0.04〜0.8重量%の割合で、注出口部材10を成形するための樹脂組成物に混合するのが特に好ましい。エルカ酸アミドの混入割合が、0.02重量%以下では、潤滑の効果が少なく、1.5重量%以上では潤滑し過ぎるからである。
本発明のバッグインボックス5は、上述の注出口シール構造1を備えるものである。バッグインボックス5の外装箱3と、外装箱3の内部に収納された内装袋2とは完全に分離している。内容物の液体を充填する前の内装袋2は、立方体や直方体などの立体形をした外装箱3の内部に、折り畳んだ状態で収納することができる。また、内装袋2に内容物を充填した後で外装箱3に収納することができる。
このバッグインボックス5を用いた充填包装体の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば次に示す方法が挙げられる。
例えば、注出口部材10を固着した内装袋2に内容物を充填した後、注出口部材10に注出栓部材20を装着し、さらにこれを外装箱3に収納する方法でも良い。また、注出口部材10の筒状部11を仮に閉鎖しておくキャップ等を用意しておき、キャップ等を注出口部材10に取り付けた状態で内装袋2を外装箱3に収納し、外装箱3に設けた切り欠き部4から注出口部材10を露出させることによって、内装袋2が空のバッグインボックス5を組み立てておき、前記キャップ等を取り外して注出口部材10から内容物を充填した後、注出口部材10に注出栓部材20を装着して閉塞する方法でも良い。また、場合により、内容物の液体を、注出口とは別に設けた充填口(図示は省略)から充填し、充填後に該充填口を閉鎖する方法を用いることもできる。
内装袋2に内容物が充填され、外装箱3の内部に収納されたバッグインボックス5では、内容物の荷重によって、内装袋2が外装箱3の形状に沿って膨らんでいき、外装箱3の内面と内装袋2の外面とが接触した状態となる。この状況では、外装箱3の外側から内装袋2の位置をずらして内装袋2の形状を変形させることはできなくなっている。このため、外装箱3の切り欠き部から引き出した注出栓部材20の角度が傾いているのを確認しても、内装袋2の位置をずらして内装袋2の注出口部材10に装着されている注出栓部材20の角度の傾きを調整することはできない。
バッグインボックス5の場合、注出栓部材20の角度が適切な状況からずれてしまう現象は、外装箱3の内部に収納された内装袋2が、外装箱3から完全に分離していることが原因であって、偶発的に起こりうる現象と言える。しかし、注出栓部材20の角度を調整するため、内容物が充填された内装袋2を外装箱3から取り出して収納をやり直すことは、内容物の重量や内装袋2の形状の不定性のため多大の労力を要する。このため、注出栓部材20を手でつかんで注出栓部材20の挿入取付け部21を回転させて、注出栓部材20の取付け角度の傾きを調整することが求められる。
しかし、従来技術の注出口シール構造では、注出口部材10の筒状部11の内周面15と、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24の全面とが互いに密着することでシール効果を発揮し、内容物である液体の漏洩を防止している。
このため、注出口部材10の筒状部11の内周面15と、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24との接触面積が大きいと、注出栓部材20の本体部分を手でつかんで注出栓部材20の挿入取付け部21を回転させる場合は、接触摩擦力が大き過ぎて回転させることが困難であり、注出栓部材20の角度の傾きを調整することができなかった。
本形態例の注出口シール構造1によれば、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24には、断面形状が山形の突起からなる少なくとも2本の突条26を有し、注出口部材10の筒状部11の内周面15は、該筒状部11の先端12と、挿入取付け部21先端の引き抜き防止用の突起部25が係合する段差部16との間において、前記突条26の外周端部27とのみ接触している。このため、注出口部材10の筒状部11の内周面15と、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24との接触面積が非常に狭くなっている。
従って、接触部分に加わる単位面積当たりの圧力(荷重)が同じであっても、接触面全体での摩擦抵抗力(回転トルク)が大幅に低下する。この結果として、注出栓部材20の本体部分を手でつかんで回すことで、注出栓部材20の挿入取付け部21を回転させて注出栓部材20の取付け角度の傾きを調整することが容易になる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、注出栓部材20の挿入取付け部21の外周面24には、断面形状が山形の突起からなる少なくとも2本以上の突条26が形成されているが、ここで、山形の断面形状とは、半円形、半楕円形、三角形、台形などであってもよい。
また、本発明において、注出口部材10の筒状部11の内周面15の一部に段差部16を設けており、図1に示した形態例では該段差部16より基端13に近い側の部分15bは、同一径の円筒状の内面を有するものとしたが、この代わりに、円錐状(テーパ状)の内面としてもよい。また、段差部16が、引き抜き防止用の突起部25が入る円周状の溝の一部であって、かつ筒状部11の内周面15の前記突起部25が入る円周状の溝よりも基端13側にある部分は、内径が筒状部11の段差部16より先端側の部分15aと同一径であっても良い。この場合、円周状の溝は、筒状部11の内周面15を工具で切削する等の方法により形成することができる。
本発明は、注出口部材の筒状部に注出栓部材を装着したバッグインボックスの注出口シール構造として使用することが可能であり、例えば、液体の内容物(例えば飲料、液体調味料等)を充填したバッグインボックス用に、好適に利用することができる。
本発明の注出口シール構造の一形態例を示す断面図である。 本発明の注出口シール構造の注出口部材及び注出栓部材を示す断面図である。 バッグインボックスの一例を示す斜視図である。 特許文献1に開示された注出口シール構造の例を示す断面図である。 特許文献2に開示された注出口シール構造の例を示す断面図である。 特許文献3に開示された注出口シール構造の例を示す断面図である。
符号の説明
1…注出口シール構造、2…内装袋、3…外装箱、4…切り欠き部、5…バッグインボックス、10…注出口部材、11…筒状部、12…筒状部の先端、13…筒状部の基端、14…フランジ部、15…内周面、16…段差部、17…ガイド板、18…補強リブ、20…注出栓部材、21…挿入取付け部、22…天面部、23…導入管部、24…外周面、25…引き抜き防止用の突起部、26…突条、27…突条の外周端部。

Claims (5)

  1. バッグインボックスの内装袋に固着される注出口部材と、該注出口部材に装着される注出栓部材とを具備し、
    前記注出口部材は内装袋の内部に通じて開口した筒状部を有し、前記注出栓部材は前記筒状部内に挿入される挿入取付け部を有し、該筒状部の内周面には、筒状部の基端側に向いた面を有する段差部が形成され、該挿入取付け部の先端部には、前記段差部に対して軸方向に当接して係合する引き抜き防止用の突起部が形成され、該突起部は、前記筒状部外へ突出することなく前記筒状部内の前記段差部より基端側の部分に収納されており、
    前記注出栓部材の挿入取付け部の外周面には、断面形状が山形でかつ外周面の周方向に延在する環状の突条が少なくとも2本配設され、前記注出口部材の筒状部の内周面は、筒状部の先端と前記段差部との間において、前記挿入取付け部の突条の外周端部とのみ接触していることを特徴とするバッグインボックス用注出口シール構造。
  2. 前記注出口部材は、直鎖状低密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンをベース樹脂として、高級脂肪酸アミド、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群の中から選択される1種以上の滑剤を混合した樹脂組成物の射出成形により形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス用注出口シール構造。
  3. 前記注出口部材は、前記滑剤としてエルカ酸アミドが0.02〜1.5重量%の割合で混合されていることを特徴とする請求項2に記載のバッグインボックス用注出口シール構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のバッグインボックス用注出口シール構造を有することを特徴とするバッグインボックス。
  5. 前記バッグインボックスは、飲料または液体調味料を充填して用いるものであることを特徴とする請求項4に記載のバッグインボックス。
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