JP2020006981A - 液体収容容器およびバックインボックス - Google Patents

液体収容容器およびバックインボックス Download PDF

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Shuhei Kubota
周平 窪田
基成 勝又
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基成 勝又
健一朗 皆川
Kenichiro Minagawa
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Abstract

【課題】内容物の漏れ難い液体収容容器の提供を目的とする。【解決手段】本発明に係る液体収容容器は、着脱自在なキャップを備えた口部材が合成樹脂製のフィルム3aからなる容器本体3に取り付けられた液体収容容器において、前記口部材が、前記キャップを装着する周壁筒6と、前記周壁筒6の外周基部に前記周壁筒6よりも大きな外径に形成された台座部7を有し、前記容器本体3の外壁を前記台座部7に貫通させて前記口部材が前記容器本体3に装着されるとともに、前記台座部7の外周に周溝8が形成され、この周溝8の開口縁に鉤部8eが形成され、この鉤部8eを介し前記周溝8に前記台座部貫通部分周りのフィルム3aが引き込まれ、前記周溝8に外嵌合されたリング部材9によって前記周溝内のフィルム3aが抜け止めされたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、液体収容容器およびバックインボックスに関する。
近年、紙製の外装箱の内部にプラスチックフィルムを用いた折り畳み可能な包装袋が収納され、主に液体充填用に使用される二重容器が、業務用あるいは家庭用などとして広く利用されている。この種の二重容器は、バックインボックスと呼称されている。
従来、液体充填用の包装容器として、気体透過性が無く、長期保存が可能なガラス瓶や金属製の缶容器が用いられてきた。ところが、ガラス瓶は運搬時に破損の危険性があり、缶容器は廃棄処分する際に体積を減容できず、運搬が容易ではないという問題がある。
この点、バッグインボックスは、プラスチックフィルムからなる包装袋の欠点である脆弱性と不定形であるという問題を紙製の外箱を用いることで補い、内容物を消費した後は、折り畳むことにより減容できるという優れた機能を有している。また、バックインボックスの内袋を単層ポリエチレンフィルムなどのリサイクル可能な材料から形成することで、環境にも優しい製品とすることができる。
一般的なバックインボックスは、紙製の外容器と、プラスチックフィルムからなる内装袋と、内装袋から内容物を排出するための注出口部材と、注出口部材の筒状部に装着されるキャップから構成されている。そして、注出口部材と内装袋の接合部分の構造として以下の特許文献に記載された構成が知られている。
特許文献1には、熱可塑性樹脂製の容器本体にヒートシールにより口部材を取り付け、口部材周囲のヒートシール部分を円環状の枠体によってかしめ固定し、口部材に蓋体を着脱自在に装着した折り畳み容器が開示されている。
特許文献2には、バックインボックスにおいて注出口の筒状部の基部にフランジ部を設け、このフランジ部の上面に内袋の一部を貼着した構成が開示されている。
特許文献3には、バックインボックの注出口部材に設けた筒状部の基端にフランジ部を形成し、このフランジ部の上面側に内装袋の一部を熱接着した構成が開示されている。
特許文献4には、口栓の底部にフランジ部異方性拡散板を設け、この上面にプラスチックバッグのフィルムを熱溶着した構成が開示されている。
特許文献5には、バックインボックスにおいて、注出口栓の底部に鍔条の突出片を設け、この突出片に液体収容容器のカートンを熱融着により固定した構成が開示されている。
特許第4094297号公報 特開平5−330572号公報 特許第5345279号公報 特開2009−29454号公報 実開平06−030031号公報
特許文献1に記載の構成は、口部材の基端部に設けた溝型の枠体嵌合部に樹脂製の枠体をかしめ嵌合することで、フィルムをかしめて固定する構成であり、フィルムに対し口部材を強固に取り付けすることが可能である。
これに対し特許文献2〜5に記載の構成では、いずれも口部材の基端側に設けたフランジ部にフィルムを熱溶着する構造が採用されている。しかし、熱溶着のみでフィルムを口部材に取り付けた構造では、熱溶着部分に溶着不良や剥離部を生じていると、口部材の取り付け部分周囲から液漏れを生じるおそれを有している。
このため、特許文献1に記載されている枠体を用いたかしめ固定構成が有利であると考えられる。そこで、本願発明者が特許文献1に記載されている構造を利用して更に強固な取付構造について研究した結果、本願発明に到達した。
本発明は、前記背景に基づきなされたものであって、フィルムを貫通させて口部材を取り付ける液体収容容器の構造において、口部材周囲の取り付け部分から液漏れを生じない構成を採用した液体収容容器の提供を目的とする。また、本発明は、先の液体収容容器を備えたバックインボックスに関する。
本発明は、前記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
「1」本発明に係る液体収容容器は、着脱自在なキャップを備えた口部材が合成樹脂製のフィルムからなる容器本体に取り付けられた液体収容容器において、前記口部材が、前記キャップを装着する周壁筒と、前記周壁筒の外周基部に前記周壁筒よりも大きな外径に形成された台座部を有し、前記容器本体の外壁を前記台座部に貫通させて前記口部材が前記容器本体に装着されるとともに、前記台座部の外周に周溝が形成され、この周溝の開口縁に鉤部が形成され、この鉤部を介し前記周溝に前記台座部貫通部分周りのフィルムが引き込まれ、前記周溝に外嵌合されたリング部材によって前記周溝内のフィルムが抜け止めされたことを特徴とする。
「2」本発明に係る液体収納容器において、前記キャップが周壁部を有し、この周壁部の内周側に内ネジ部が形成され、前記周壁筒の外周側に外ネジ部が形成され、前記キャップが前記周壁筒の先端開口側に螺合自在に装着されるとともに、前記キャップの内部側であって、前記周壁部の奥側に、前記ネジ部どうしの螺合完了時点で前記口部材の周壁筒先端外周面に接する外接リングが形成され、前記外接リングの内側に、前記ネジ部どうしの螺合完了時点で前記口部材の周壁筒先端内周面に接する内接リングが形成され、内蓋が略された構成を採用できる。
「3」本発明に係る液体収納容器において、前記鉤部が前記周溝の開口縁全周に形成され、前記リング部材の外周部に前記鉤部を嵌合する受け溝部が形成されたことが好ましい。
「4」本発明に係る液体収納容器において、前記台座部の前記周溝の内周面に、前記リング部材の内周面に押圧されるリング突条が1つ以上形成されたことが好ましい。
「5」本発明に係る液体収納容器において、前記台座部に1つ以上の突起部が形成され、前記周壁部の開口側にフランジ部が形成されるとともに、前記フランジ部の内周側に前記キャップの螺合終了時点で前記突起部に噛み合うラチェット溝が形成されたことが好ましい。
「6」本発明に係る液体収納容器において、前記突起部が山型で2つの斜面を有し、前記キャップを閉める場合の回転方向前方側の斜面の勾配と回転方向後方側の斜面の勾配において、後方側の斜面の勾配が前方側の斜面の勾配よりも小さくされたことが好ましい。
「7」本発明に係るバックインボックスは、先のいずれかに記載の液体収容容器を紙製の外箱に収容した構成を有する。
本発明は、口部材の台座部外周に設けた周溝の開口周縁に鉤部を設け、この鉤部を介し容器本体を構成するフィルムを周溝に引き込み、周溝に外嵌合させたリング部材によってフィルムの抜け止めを行った構成である。リング部材に拘束されたフィルムは鉤部材に拘束されて抜け止めされ、周溝に対しフィルムが強く固定される。このため、口部材がフィルムを貫通した部分とその周囲部分において口部材とフィルムとの強固な接合構造を得ることができ、液漏れを生じ難い口部材を備えた液体収容容器を提供できる。
また、キャップの締め付け完了時に、キャップ内部の外接リングと内接リングにより、注出口栓の周壁筒先端部を挟んで液密に閉じる構成を採用できる。この構成により従来のキャップに必要とされていた中栓を略することができる。
前記液体収容容器を備えたバックインボックスであるならば、口部材の取り付け部分周りから液漏れを生じることのないバックインボックスを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体収容容器を備えたバックインボックスの斜視図。 同液体収容容器における容器本体の斜視図。 同液体収納容器に設けられている口部材の一例を示す側面図。 同液体収容容器の口部材にリング部材を嵌合して容器本体のフィルムを固定した状態を示すもので、図4(A)は全体構成を示す部分断面図、図4(B)は部分拡大断面図。 同液体収納容器に設けられているキャップの一例を示す部分断面図。 同液体収納容器に設けられているキャップの螺合状態の一例を示す部分断面図。 同液体収納容器に設けられているキャップの螺合状態の他の例を示す部分断面図。 同液体収納容器の口部材とキャップを分離した状態の一例を示す斜視図。 同液体収納容器の口部材にキャップを螺合した状態の一例を示す斜視図。 同液体収納容器に設けられている突起部と同キャップに設けられているラチェット溝の嵌合状態を示す斜視図。 同液体収納容器に設けられている突起部と同キャップに設けられているラチェット溝の嵌合開始直前の状態を示す斜視図。 同液体収納容器に設けられている突起部と同キャップに設けられているラチェット溝の嵌合状態を示す斜視図。 同液体収納容器に設けられている突起部と同キャップに設けられているラチェット溝の嵌合状態を解除する直前の状態を示す斜視図。 同口部材に設けられている突起部と同キャップに設けられているラチェット溝の各例を示すもので、図14(A)は第2の例を示す説明図、図14(B)は図10に示す第1の例を示す説明図、図14(C)は第3の例を示す説明図、図14(D)は第4の例を示す説明図、図14(E)は第5の例を示す説明図。 同注出口栓に設けられている突起部の各例を示すもので、図15(A)は第1の例を示す説明図、図15(B)は第2の例を示す説明図、図15(C)は第3の例を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照し、詳しく説明する。ただし、以下の説明は、本発明に係る液体収容容器をバックインボックスに適用した一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明の第1実施形態に係るバックインボックスの斜視図であり、図2は図1に示すバックインボックスに適用されている容器本体の一例を示す。
図1に示すようにこの実施形態のバックインボックス(液体収容容器)1は、紙製の外箱2と、この外箱2に収容された熱可塑性樹脂製の内袋(容器本体)3を有する。外箱2は、ダンボール紙などにより所定の形状にプレス打ち抜き加工された1枚のブランクを折り畳み、必要部分を重ねて接着することにより矩形箱型に形成されている。
この外箱2の上面に丸型の透孔2aが形成され、この透孔2aを介し内袋3の口部材5が外箱2の外部に突出され、この口部材5の先端にキャップ4が着脱自在に装着されている。
内袋3は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンとポリアミドの個々の単層体あるいはこれらの積層体、または、ポリエチレンとエチレンビニルアルコール共重合樹脂の積層体等、ナイロンとポリエチレンの積層体等、ヒートシール性を有した熱可塑性樹脂からなる。これらの中でも、折り畳み性、強度等を考慮すると、特にポリエチレンからなることが好ましい。ポリエチレンは石油由来のポリエチレン、植物性由来のポリエチレン、石油由来ポリエチレンと植物由来ポリエチレンを任意の割合で混合したポリエチレン、または石油由来のポリエチレンと植物由来のポリエチレンを積層したポリエチレンのいずれかを用いることもできる。
内袋3の大きさ、即ち、液体収容容器1の内容量としては、特に限定されないが、通常1〜35リットル、特に5〜20リットル程度であると取り扱い易い。また、内袋3の形状としては、特に限定されないが、折り畳み性、取り扱い性の面から、図1に示すような略立方体形状が好ましい。
容器本体2の成形方法としては、特に限定されないが、例えば、ブロー成形法、真空成形法などの公知の成形方法によって所定の形状に成形できる。
本実施形態の内袋3には、所定の位置、例えば、上面中央部から若干端部よりの位置に内袋3の天井部を貫通するように口部材5が取り付けられている。口部材5は内袋3の上面の一部を貫通するように取り付けられ、内袋3の内部と外部に連通している。
口部材5は、図3に示すように周壁筒6の基端側に円環状の台座部7を有し、この台座部7の外周面に周溝8が形成されている。台座部7は周壁筒6よりも若干外径の大きいリング状に形成され、周溝8に内袋3の外壁を構成するフィルム3aの一部を引き込み、周溝8にリング部材を嵌め込み、リング部材を加締めることによる一体化などの取り付け手段により固着されている。
一例として、図4に示す通り、内袋3を貫通するように口部材5を設け、内袋3の貫通部分周りのフィルム3aを周溝8に嵌め込んだ樹脂製のリング部材9で固定した構造を採用できる。
図3、図4に示す構造において、台座部7の外周面に台座部7の高さの半分程度の高さ(幅)を有する周溝8が形成されている。周溝8は内周面(内側面)8aと図3では上下に位置する内上面8bと内下面8cからなる。そして、この内下面8cに凹型の周溝8dを形成することにより周溝8の下部内周縁に沿うように図3に示す断面形状の鉤部8eが形成されている。
また、周溝8の内周面8aには2本のリング突条8fが上下に離間するように形成されている。
リング部材9の内径は、台座部7において周溝8を形成した部分の外径とほぼ等しく形成され、リング部材9の外径は周溝8を形成していない部分に対応する台座部7の外径より若干大きく形成されている。リング部材9の肉厚は周溝8の高さ(図4に示す周溝8の上下方向の幅)とほぼ等しく形成されている。また、リング部材9の底面側には、図4に示すリング部材9の嵌合状態において、周溝8の下部開口縁に対応する部分に、前記鉤部8eを嵌合可能な環状の受け溝部9aが形成されている。
受け溝部9aは、溝底面9bより開口部9cの方を幅広とした浅溝型に形成され、リング部材9の底面側全周に形成されている。受け溝部9aにおいて溝底面9bから開口部9cに至る部分に傾斜面9dが形成され、リング部材9において内周側に位置する傾斜面9dに被さるように鉤部8eが嵌合されている。このため、鉤部8eと傾斜面9dに挟まれて挟持されるようにフィルム3aが設けられている。
また、容器本体3の外壁を構成するフィルム3aにおいて、口部材5を貫通させた部分の周りに相当する部分のフィルム3aが鉤部8eと傾斜面9bの間の部分から周溝8に引き込まれている。更に、引き込まれたフィルム3aは周溝8の上部からリング部材9の上面側に若干引き出されている。
リング部材9は、その内周面9eをリング突条8b、8bの先端に押し付けるように周溝8に嵌合されているので、フィルム3aはリング部材9とリング突条8fに挟まれて挟持されている。なお、図4においてはフィルム3aの先端を台座部7の外側に出しているが、フィルム3の先端は周溝8の内側に位置させておくことが好ましい。
フィルム3aをリング部材9の嵌め込みにより固定する場合、口部材5の貫通部分周りのフィルム3aを周溝8に引き込み、リング部材9を加温してリング部材9の内径を若干拡張させた状態から周溝8に嵌め込むことが好ましい。リング部材9を適切な温度に加温して柔らかくすることにより、台座部7に挿通したリング部材9を周溝8まで到達させることができる。そして、リング部材9を若干冷やして収縮させるとともに、鉤部8eが受け溝部9aに嵌合するようにリング部材9の内周部分を周溝8の開口部から押し込んで嵌め込むことにより、周溝8にリング部材9を嵌合できる。
更に、この嵌め込み部分を常温まで冷却することでリング部材9の内径を更に縮小することができ、内袋3の貫通部分とその周りの部分を周溝8内にリング部材9でかしめ固定したかしめ構造を実現できる。
また、フィルム3aを鉤部8eと傾斜面9dによって挟持した上に、リング部材9の内周面とリング突条8bによってフィルム3aを挟持している。このため、口部材5の台座部7によりフィルム3aを貫通している部分の液密性が高く、この貫通部分とその周囲部分からの液漏れを生じ難い。
口部材5において台座部7の上面7aには三角山型の突起部10が台座部10の周回りに90°間隔で4つ形成されている。これらの突起部10は、三角柱を横に倒した形状を有し、2つの矩形状の傾斜面10A、10Bを台座部10の周回りのいずれかの方向に向け、三角形状の側面10Cを周壁筒6の径方向外側に向けて台座部7の上面に突設されている。また、傾斜面10Aと傾斜面10Bが接続する部分に存在する稜線部10Dは接続筒6の径方向に沿って延在されている。
口部材5の大きさの一例として、周壁筒4の内径が3〜4cm程度、台座部7を含めて周壁筒4の長さが2〜3cm程度、台座部7の上方に延在する周壁筒上部の長さが1cm程度、台座部7の外径が4〜6cm程度であるが、これらの大きさに制限されるものではない。
口部材5において図3に示すように周壁筒6の外周面に螺旋突条を形成することで外ネジ部12が形成されている。前記螺旋突条は周壁筒6の上端より若干下方位置から突起部10の若干上方位置まで形成されている。
口部材5には図5に示す構成のキャップ4が装着される。キャップ4は、背の低い円筒状の周壁部13と、この周壁部13の上端側(一端側)を閉塞するように設けられた天井部15と周壁部13の下端開口部から外側に拡がるように形成されたフランジ部16を有する。
キャップ4の内周には螺旋突条を形成することで内ネジ部17が形成されている。キャップ4の内径は口部材5の周壁筒6に装着して周壁筒6の開口部を閉じることができる大きさであって、キャップ4の内ネジ部17と周壁筒6の外ネジ部12を螺合できる程度の大きさに形成されている。
キャップ4は一例としてポリエチレン(低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン)からあるいはポリプロピレンなどの軟質樹脂から一体成形されていることが好ましい。ポリエチレンやポリプロピレンは石油由来の樹脂、植物性由来の樹脂、石油由来と植物由来の樹脂を任意の割合で混合した樹脂のいずれかとすることもできる。キャップ4は繰り返しの開け閉めなどに使用するため、割れや欠けなどを生じ難いように上述の軟質樹脂からなることが好ましい。
天井部15の下面側外周部と周壁部13の上端部を接続する部分に肉厚部を形成して外接リング18が形成され、外接リング18の内側に天井部15から環状のリング片を垂下させて内接リング19が形成されている。外接リング18の内周面18aと内接リング19の外周面19aの間隔は、周壁筒6の肉厚に相当する間隔に形成されている。このため、外接リング18と内接リング19との間に環状の凹溝20が形成され、この凹溝20に周壁筒6の上端部を図6に示すように嵌合することでキャップ4は口部材5の出口側開口を液密に閉塞することができる。
なお、外接リング18と内接リング19による液密構造をより確実な構造とするために内接リング19の外周面に図7に示すように横リブ21を形成しても良い。凹溝20に周壁筒6の上端部を嵌合した場合、横リブ21を周壁筒6の上端部に強く押し付けて密閉できるので、口部材5の出口側開口をキャップ4で閉塞する場合の液密性を向上できる。
キャップ4においてフランジ部16の内周側に、図8または図10に示すように台形状の凸部22と谷型の凹部23を交互に繰り返し形成したラチェット溝24が形成されている。
図8、図10に示す例において、ラチェット溝24の一部を構成する凸部22は側面視下向きの等脚台形状に形成されている。このため、凸部22は、下向きの頂面24とこの頂面24の両側に位置する傾斜面25を有する。凹部23は下向きの底面26とこの底面26の両側に位置する傾斜面25を有する。なお、ここで示す側面視とは、キャップ4の周面外方側からキャップ4の中心方向を見た場合の凸部22または凹部23の形状を意味する。
図に示す例において凹部23の深さは、口部材5に形成した突起部10の高さと同程度に形成されている。また、凹部23の開口部の幅(キャップ4の周回り方向に沿う凹部23の幅)は、突起部10の幅(周壁筒6または台座部7の周回り方向に沿う幅)より若干幅広に形成されている。
図に示す例において凹部23は一例としてキャップ4の内周周りに36個形成されている。なお、凹部23の形成個数は一例であって、キャップ4の内周周りに2〜40個とすることができ、12〜36個とすることが好ましく、特に18個〜36個程度形成されていることが好ましい。
以上説明のように構成されたキャップ4を用いて口部材5の開口を閉じるには、キャップ4の開口側を周壁筒6の出口開口側に向けて各々の中心位置の位置合わせを行い、キャップ4を回転させて外ネジ部12に内ネジ部17を螺合すればよい。例えば、図10に示すように矢印A方向にキャップ4を回転させる。
キャップ4の回転進行に伴い、フランジ部16の内周側に設けられている凹部23が突起部10に接近し、4つの突起部10のうち、いずれかが、いずれかの凹部23に嵌合する。この嵌合時、図11に示すように突起部10が凸部22の頂面24に強く接触し、頂面24を乗り越えてから凹部23に嵌入するので、この際に生じる衝撃により、使用者はクリック感を把握できる。このため、使用者はこのクリック感を知覚することでキャップ4のネジ締めが完了したこと、口部材5の開口を液密に閉塞できたことを把握できる。即ち、容器本体3を密閉できたと認識できる。
このようにクリック感の把握により口部材5の閉塞を把握できることから、本実施形態のキャップ4と口部材5を用いた開閉動作であるならば、確実に液密構造とした状態でキャップ4により口部材5を閉塞することができる。このため、キャップ4の閉め忘れを無くすることができ、内袋3の内容物を外部に漏らすことのない構造を提供できる。
本実施形態では、キャップ4をポリエチレンなどの軟質樹脂で形成しているので、突起部10が頂面24を乗り越えて凹部23に嵌入する際に適度な大きさのクリック感を得ることができ、突起部10の破損も生じ難い構造を提供できる。
キャップ4を開放するには、図10、図11に示した矢印A方向と逆方向にキャップ4を回転させると良い。この状態の一例を図12、図13に示す。
図12に示すように凹部23に突起部10を嵌合している状態でキャップ4を矢印B方向に回転させると、突起部10の先端が凹部23の開口部近くの傾斜面25に突き当たる。更にキャップ4を回転させると、図13に示すように突起部10が凸部22の頂面24に乗り上がるように移動し、キャップ4の回転の抵抗とならなくなるので、キャップ4の螺合を容易に解除できる。
キャップ4はポリエチレンあるいはポリプロピレンなどの軟質樹脂から形成されているので、凸部22が頂面24に乗り上げる場合の衝撃により突起部10に割れや欠けなどを生じ難い。
また、ラチェット溝24に突起部10を一端嵌合させると、凹部23から突起部10が外れ難く、キャップ4が回転し難くなるので、キャップ4が緩み難い構成を提供できる。このため、内容物の液漏れを生じ難い構成のバックインボックス(液体収容容器)1を提供できる。
これまで説明した例では、三角山型の突起部10と開口部の広い浅溝型の凹部23の組み合わせによる嵌合構造を採用したが、嵌合構造はこの組み合わせに限らない。
図14に種々形状の突起部と凹部を側面視した場合の組み合わせ例を示す。
図14(B)を先の例と同等形状の突起部10と凹部23の組み合わせとすると、図14(A)は凹部のみを丸溝型の凹部30で構成した例、図14(C)は突起部のみを蒲鉾型の突起部31で構成した例である。
図14(A)に示す構成は、キャップ4を閉める場合に凹部30に突起部10が嵌入し易い例である。また、キャップ4を開ける場合は凹部30の内面の曲率を小さく形成しておけば、開けやすい構成を実現できる。
図14(C)に示す構成は、キャップ4を閉める場合に凹部23に突起部31を嵌入し易く、キャップ4を開ける場合に突起部31が凹部23から外れやすい構成を実現できる。
図14(D)、(E)は突起部の傾斜面を左右で異なる傾斜とした構成を示す。
図14(D)は左側の傾斜面32Aを右側の傾斜面32Bより急斜面とした例である。この構成を図3に示す先の実施形態に適用すると、図10、図11に示すようにキャップ4を閉める場合に閉め易く、図12、図13に示すようにキャップ4を開ける場合に開け難い構成とすることができる。
図14(D)において、傾斜面32Aは、図10、図11に示すキャップ4を閉める場合の回転方向を矢印Aとした場合、回転方向前方側の斜面32Aの勾配と回転方向後方側の斜面32Bの勾配において、回転方向後方側の斜面32Bの勾配が回転方向前方側の斜面32Aの勾配よりも小さくされたことと等価である。
この構成が閉め易く開け難いキャップを提供するという面では望ましい組み合わせと考えられる。
図14(E)は左側の傾斜面33Aを右側の傾斜面33Bよりも緩斜面とした例である。この構成を図3に示す先の実施形態に適用すると、図10、図11に示すようにキャップ4を閉める場合に閉め難く、図12、図13に示すようにキャップ4を開ける場合に開け易い構成とすることができる。
図15(A)〜(C)は、突起部10を構成する傾斜面10A(または10B)を台座部7の周回り方向に沿って正面視した場合の形状を示す。
図15(A)は周壁筒6に近い側から台座部7の端部側にかけて突起部10の稜線部10Dを同一高さとした場合の構成(図3に示す突起部10の構成)を示す概略図である。
突起部10の稜線部10Dは図15(A)に示すように同一高さであって良いが、図15(B)に示すように傾斜した2つの直線状の稜線35a、35bからなる突起部35であっても良い。即ち、周壁筒6側から台座部7の外周端側に向かって徐々に低くなる傾斜を有していても良い。
また、図15(C)に示すように稜線36aを台座部7の外周端部側に向かって下向きとなる直線状に傾斜させた突起部36であっても良い。
突起部10を構成する樹脂が上述した軟質樹脂である場合に割れや欠けの問題は生じ難いが、突起部10を構成する樹脂が硬質の場合に割れや欠けの問題を生じやすい。この場合は、図15(B)あるいは図15(C)に示す構成を採用することが望ましい。勿論、軟質樹脂で突起部10を構成した場合であっても、図15(B)、(C)に示す構成を採用しても良い。
ところで、以上説明したキャップ4と口部材5の構造は、広く一般的なバックインボックスに適用できるのは勿論である。特に、上述した通り、内径3〜4cm程度の口部材とそれに螺合する大きさのキャップを有するバックインボックスであれば、良好なクリック感を有しつつ開閉できるので適用することが好ましい。
また、上述の構造を有するバックインボックス(液体収容容器)1であるならば、口部材5の取り付け部分から液漏れする心配のない構造を提供することができる。
1…液体収容容器(バックインボックス)、2…外箱、
3…容器本体、3a…フィルム、
4…キャップ、5…口部材、
6…周壁筒、7…台座部、
8…周溝、8a…内周面、8e…鉤部、8b…リング突条、
9…リング部材、9a…受け溝部、
10…突起部、10A、10B…傾斜面、10D…稜線部、
12…外ネジ部、13…周壁部、
15…天井部、16…フランジ部、
17…内ネジ部、18…外接リング、19…内接リング、
22…凸部、23…凹部、24…ラチェット溝。

Claims (7)

  1. 着脱自在なキャップを備えた口部材が合成樹脂製のフィルムからなる容器本体に取り付けられた液体収容容器において、
    前記口部材が、前記キャップを装着する周壁筒と、前記周壁筒の外周基部に前記周壁筒よりも大きな外径に形成された台座部を有し、
    前記容器本体の外壁を前記台座部に貫通させて前記口部材が前記容器本体に装着されるとともに、
    前記台座部の外周に周溝が形成され、この周溝の開口縁に鉤部が形成され、この鉤部を介し前記周溝に前記台座部貫通部分周りのフィルムが引き込まれ、前記周溝に外嵌合されたリング部材によって前記周溝内のフィルムが抜け止めされたことを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記キャップが周壁部を有し、この周壁部の内周側に内ネジ部が形成され、前記周壁筒の外周側に外ネジ部が形成され、前記キャップが前記周壁筒の先端開口側に螺合自在に装着されるとともに、
    前記キャップの内部側であって、前記周壁部の奥側に、前記ネジ部どうしの螺合完了時点で前記口部材の周壁筒先端外周面に接する外接リングが形成され、
    前記外接リングの内側に、前記ネジ部どうしの螺合完了時点で前記口部材の周壁筒先端内周面に接する内接リングが形成され、内蓋が略されたことを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器。
  3. 前記鉤部が前記周溝の開口縁全周に形成され、前記リング部材の外周部に前記鉤部を嵌合する受け溝部が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体収容容器。
  4. 前記台座部の前記周溝の内周面に、前記リング部材の内周面に押圧されるリング突条が1つ以上形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  5. 前記台座部に1つ以上の突起部が形成され、前記周壁部の開口側にフランジ部が形成されるとともに、前記フランジ部の内周側に前記キャップの螺合終了時点で前記突起部に噛み合うラチェット溝が形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  6. 前記突起部が山型で2つの斜面を有し、前記キャップを閉める場合の回転方向前方側の斜面の勾配と回転方向後方側の斜面の勾配において、後方側の斜面の勾配が前方側の斜面の勾配よりも小さくされたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の液体収容容器。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の液体収容容器を紙製の外箱に収容したバックインボックス。
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